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特許7502539配送可能時間制御装置、無人飛行体監視システム、及び配送可能時間制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】配送可能時間制御装置、無人飛行体監視システム、及び配送可能時間制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240611BHJP
【FI】
G06Q10/08
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023163220
(22)【出願日】2023-09-26
【審査請求日】2023-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】松本 麻希
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0172629(US,A1)
【文献】特許第7402299(JP,B1)
【文献】国際公開第2015/111224(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする配送可能時間制御装置。
【請求項2】
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられており、
前記特定部は、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定することを特徴とする請求項1に記載の配送可能時間制御装置。
【請求項3】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする配送可能時間制御装置。
【請求項4】
前記nは前記負荷レベルが低いほど大きい値になるように設定されることを特徴とする請求項2または3に記載の配送可能時間制御装置。
【請求項5】
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられており、
前記特定部は、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定することを特徴とする請求項1に記載の配送可能時間制御装置。
【請求項6】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする配送可能時間制御装置。
【請求項7】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする無人飛行体監視システム。
【請求項8】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする無人飛行体監視システム。
【請求項9】
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、
を備えることを特徴とする無人飛行体監視システム。
【請求項10】
コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、
前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、
を含むことを特徴とする配送可能時間制御方法。
【請求項11】
コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、
を含むことを特徴とする配送可能時間制御方法。
【請求項12】
コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、
第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、
第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、
前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、
前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、
前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、
を含むことを特徴とする配送可能時間制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の配送に利用される無人飛行体を監視するためのシステム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されるように、無人航空機(無人飛行体の一例)とは離れた場所に配置された複数のオペレータが、コンピューティングデバイスを介して、飛行中の複数の無人航空機を監視及び制御する技術が知られている。特許文献1の技術によれば、一人のオペレータにより多くの無人航空機を監視及び制御することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2022-529507号公報
【発明の概要】
【0004】
ところで、一人のオペレータが複数の無人航空機を同時に監視することは安全面等の観点から望ましくない。今後、より多くの無人航空機によって配送が実施され、オペレータによる監視タスクが増大する場合、オペレータの監視スケジュールにおいて、複数の無人航空機のそれぞれの監視を要する要監視タイミングが連続しすぎると、オペレータにとって負担が大きすぎるあまり、オペレータの集中力の低下が懸念される。
【0005】
そこで、本発明は、オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて配送依頼者が選択できる配送可能時間を制限することが可能な配送可能時間制御装置、配送可能時間制御システム、及び配送可能時間制御方法を提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(適用例1)上記課題を解決するために、本適用例に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
(適用例2)本適用例に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
(適用例3)本適用例に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(適用例4)本適用例に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
(適用例5)本適用例に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
(適用例6)本適用例に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
(適用例7)本適用例に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
(適用例8)本適用例に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
(適用例9)本適用例に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて配送依頼者が選択できる配送可能時間を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】配送管理システムSの概要構成例を示す図である。
図2】UAV1が商品を配送先へ配送する様子を示す概念図である。
図3】監視タスク管理サーバMSの概要構成例を示す図である。
図4】要監視タイミング算出用テーブルの一例を示す図である。
図5】オペレータ管理データベース124に登録された監視スケジュールの一例を示す図である。
図6】制御部13における機能ブロック例を示す図である。
図7】オペレータO1の監視スケジュールにおいて配送可能時間ごと別々に設定された要監視タイミング群の例を示す図である。
図8】オペレータO1の監視スケジュールにおいて配送可能時間ごと別々に設定された要監視タイミング群の例を示す図である。
図9】注文者端末UTに表示された配送可能時間選択画面の一例を示す図である。
図10】オペレータ管理データベース124に更新登録された監視スケジュールの一例を示す図である。
図11】監視タスク管理サーバMSにおける制御部13の監視スケジュール更新処理の一例を示すフローチャートである。
図12図11に示すステップS7において実行される選択除外対象特定処理(例1)を示すフローチャートである。
図13図11に示すステップS7において実行される選択除外対象特定処理(例2)を示すフローチャートである。
図14図11に示すステップS7において実行される選択除外対象特定処理(例3)を示すフローチャートである。
図15図11に示すステップS7において実行される選択除外対象特定処理(例4)を示すフローチャートである。
図16】オペレータ端末OT1に表示された監視タスク実行画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。以下の実施形態は、ドローンなどの無人航空機(以下、「UAV(Unmanned Aerial Vehicle)」という)による物品の配送を管理する配送管理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。UAVは、無人飛行体の一例である。なお、以下の実施形態では、店舗で販売される商品(物品の一例)を注文者(配送依頼者の一例)が使用する端末(以下、「注文者端末」という)から注文処理サーバに対して注文することで該商品が配送先へ配送されるケースを例にとって説明する。
【0018】
1.配送管理システムSの構成及び動作概要
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る配送管理システムSの構成及び動作概要について説明する。図1は、配送管理システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、配送管理システムSは、注文処理サーバPS、監視タスク管理サーバMS、及び複数のオペレータ端末OTn(n=1,2・・・)等を含んで構成される。ここで、監視タスク管理サーバMSは、本発明の配送可能時間制御装置の一例である。監視タスク管理サーバMS、及び複数のオペレータ端末OTnは、本発明の無人飛行体監視システムを構成することができる。また、監視タスク管理サーバMSは、注文処理サーバPSと一体的に構成されてもよい。オペレータ端末OTnは、オペレータOn(n=1,2・・・)により使用される。例えば、オペレータ端末OT1は、オペレータO1により使用され、オペレータ端末OT2は、オペレータO2により使用される。注文処理サーバPS、監視タスク管理サーバMS、及びオペレータ端末OTnは、それぞれ、通信ネットワークNWに接続される。通信ネットワークNWは、例えば、インターネット、移動体通信ネットワーク及びその無線基地局等から構成される。
【0019】
図2は、UAV1が商品を配送先へ配送する様子を示す概念図である。図2の例では、商品の配送に利用される複数のUAVm(m=1,2,3・・・)は、それぞれ、異なる拠点Pm(m=1,2,3・・・)に配備されるようになっている。商品は店舗Fo(o=1,2,3・・・)で販売されるため、UAVmは拠点Pmから店舗Foに商品を取りに行くようになっている。例えば、図2に示すように、商品の注文が確定した後、UAV1は、拠点P1から該商品を販売する店舗F1へ飛行し、該商品を店舗F1で積載して配送先へ飛行する。なお、1つの拠点Pmには複数のUAVmが配備されてもよい。例えば、拠点P1にUAV1とUAV2とが配備されてもよい。また、拠点Pmと店舗Foとは同じ場所にあってもよい。例えば、拠点P1内に店舗F1が設置されてもよい。この場合、UAV1は、拠点P1から店舗F1へ飛行しなくてもよい。
【0020】
注文処理サーバPSは、通信ネットワークNWを介してアクセスしてきた注文者端末UT(例えば、スマートフォン等の携帯端末)からの注文を受け付けて処理するサーバであり、受け付けられた注文に関する情報を監視タスク管理サーバMSへ送信する。ここで、注文に関する情報には、例えば、注文ID(注文の識別情報)、注文者のユーザID(注文者の識別情報)、注文者により注文された商品の商品ID(商品の識別情報)、商品名、商品を販売する店舗ID(店舗Foの識別情報)、及び配送先の位置情報(例えば、緯度及び経度)などが含まれる。なお、商品に関する情報(例えば、商品名、商品の写真画像)は、注文処理サーバPSから注文者に対して選択可能に提示される(つまり、注文者端末UTに表示される)。
【0021】
また、注文処理サーバPSは、注文者に対して商品の配送可能時間(例えば、異なる複数の配送可能時間の候補)を選択可能に提示する(つまり、注文者端末UTに表示させる)。かかる配送可能時間は、監視タスク管理サーバMSから提供される。注文者に対して提示された配送可能時間から該注文者により任意の配送可能時間が選択されることで商品の注文が確定する。ここで、配送可能時間とは、配送先に商品を配達できる時間帯である。換言すると、配送可能時間とは、商品を積載したUAVmが配送先に到着する予定時間帯である。或いは、配送可能時間は、配送先に到着したUAVmが地面等に着陸し、UAVmから受取人が商品を受け取り可能となる予定時間帯であってもよい。なお、配送可能時間は、時刻(例えば、12:00)であってもよいが、ある程度の余裕を考慮して時間帯(例えば、12:00~12:15)であることが望ましい。
【0022】
監視タスク管理サーバMSは、商品の配送に利用されるUAVmを監視するための監視タスクに関する情報を管理するサーバである。監視タスクとは、例えば、UAVmの状態やUAVmの周辺状況を監視する作業(仕事)ということができる。監視タスクは、UAVmの監視を要する要監視タイミング(UAVmの要監視タイミング)でオペレータOnによりオペレータ端末OTnを介して実行される。要監視タイミングは、所定の時間長(時間幅)を有する。監視タスクには、状況に応じてUAVmの飛行制御(例えば、移動制御、ホバリング制御)を行うための端末操作(つまり、オペレータ端末OTnの操作)が含まれてもよい。監視タスクは、オペレータOnの監視スケジュールにおいて該監視タスクを実行可能な時間帯に割り当てられる。これにより、監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがオペレータOnの監視スケジュールに設定される。
【0023】
本実施形態では、例えば監視拠点にいるオペレータO1が、異なる拠点Pmにて配送を実施する複数のUAVmのそれぞれについて監視タスクを異なる要監視タイミングで実行する場面を想定している。安全な配送を行うために、各UAVmの店舗Fo上空到着時や着陸時など、オペレータO1による監視タスクが必要なタイミングにおいて、オペレータO1が使用するオペレータ端末OT1にUAVmに関する情報が表示される。例えば、拠点P1を出発したUAV1が店舗F1上空に到着していても、同じタイミングで店舗F2にてUAV2の配送準備が完了しており、その監視タスクをオペレータO1が実行中の場合、UAV1についての監視タスクは実行不可(つまり、要監視タイミングの重複不可)ということになる。
【0024】
なお、本実施形態における監視には、オペレータOnが視覚を通じて注視する(注意して見る)ことが含まれる。したがって、要監視タイミングとは、注視(要注視)タイミングともいうことができる。また、要監視タイミングは、監視対象となるUAVmによる1配送に係る配送スケジュールにおいて時間を隔てた複数のタイミングであることが望ましい。これにより、1配送に係る配送スケジュールにおいて、UAVmの要監視タイミングで実行されるべき監視タスクをオペレータOnに効率良く実行させることができる。ただし、要監視タイミングは、監視対象となるUAVmによる1配送に係る配送スケジュールにおいて1つのタイミングであっても構わない。配送スケジュールは、例えば、UAVmが拠点Pmから離陸し、店舗Foを経由して配送先に着陸するまで(或いは、配送先から離陸するまで)のスケジュールである。
【0025】
また、監視タスク管理サーバMSは、UAVmに関するUAV情報をUAVmから通信ネットワークNWを介して定期的または不定期で受信するようになっている。ここで、UAV情報には、例えば、UAVmの各種センサにより検知された位置、状態、及びバッテリ残量などが含まれる。また、UAV情報には、UAVmのカメラにより撮影されたUAV映像が含まれてもよい。UAV映像には、例えば、UAVmの離着陸の障害になりうる障害物が含まれることもある。また、監視タスク管理サーバMSは、UAVmの周辺状況に関するUAV周辺情報を店舗Foや拠点Pmに設置された各種センサから通信ネットワークNWを介して定期的または不定期で受信してもよい。UAV周辺情報には、店舗Foや拠点Pmに設置された気象センサにより検知された風向き、風速、及び降雨量が含まれる。また、UAV周辺情報には、店舗Foや拠点Pmに設置されたカメラにより撮影されたUAVmの周辺映像が含まれてもよい。周辺映像には、例えば、UAVmの離着陸の障害になりうる障害物が含まれることもある。また、監視タスク管理サーバMSは、天候管理サーバから、UAVmが位置する地域の天候をUAV周辺情報として通信ネットワークNWを介して定期的または不定期で受信してもよい。
【0026】
1-1.監視タスク管理サーバMSの構成及び機能
次に、図3を参照して、監視タスク管理サーバMSの構成及び機能について説明する。図3は、監視タスク管理サーバMSの概要構成例を示す図である。図3に示すように、監視タスク管理サーバMSは、通信部11、記憶部12、及び制御部13等を備える。通信部11は、通信ネットワークNWを介して行われる通信の制御を担う。通信部11は、注文に関する情報を注文処理サーバPSから受信する。また、通信部11は、UAV情報とUAV周辺情報とのうち少なくとも何れか一方をUAVm等から受信する。記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等から構成され、オペレーティングシステム、及びアプリケーションを含む各種プログラム等を記憶する。ここで、アプリケーションには、配送可能時間制御方法を実行するためのプログラムが含まれる。また、記憶部12は、UAVmから受信されたUAV情報とUAV周辺情報とのうち少なくとも何れか一方をUAVmの機体ID(UAVmの識別情報)に対応付けてUAVmごとに逐次更新しつつ蓄積するバッファメモリを有する。
【0027】
また、記憶部12は、要監視タイミング算出用テーブルを記憶する。図4は、要監視タイミング算出用テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、要監視タイミング算出用テーブルには、要監視タイミング名、基準時間、タスク所要時間、及び負荷レベルが対応付けられて登録されている。ここで、要監視タイミング名は、タスク種別を表す。図4の例では、要監視タイミング名の例として、運航判断時、拠点離陸時、店舗着陸時、店舗離陸時、配送先飛行時、及び配送先着陸時が示されている(6つのタスク種別)が、タスク種別は6つよりも少なくてもよいし、多くてもよい。ここで、“時”は“直前”と読み替えてもよい。タスク種別が異なる監視タスクであっても、監視タスクの内容(例えば、何を注視するか)は同一の場合もあるし異なる場合もある。基準時間は、要監視タイミングを算出するための時間である。タスク所要時間は、例えば、要監視タイミングでの監視タスクの実行に要する時間長(時間幅)である。なお、タスク所要時間は、複数のオペレータOnにより過去に実行された監視タスクに要した時間長の最大値に設定されるとよい。
【0028】
負荷レベルは、オペレータOnが監視タスクを実行する負荷(負担)の程度(大きさ)を示す。例えば、オペレータOnがより高い集中力(注意力)をもって実行する必要がある監視タスクほど、負荷レベルが高くなる。負荷レベルは、監視タスク(換言すると、タスク種別)ごとに対応付けられる。図4の例では、負荷レベルは「低」、「中」、「高」の3段階に区分されているが、2段階または4段階以上に区分されてもよい。例えば、負荷レベルが「高」である監視タスクが連続する場合、オペレータOnに対して疲労感や過度の負担を与える可能性があるので、可能な限り、負荷レベルが「高」である監視タスクが連続しないように設定されるとよい。なお、拠点Pmと店舗Foとが同じ場所にある場合、拠点離陸時、店舗着陸時、及び店舗離陸時は、店舗離陸時に纏めることができる。この場合、纏められた店舗離陸時に対応する要監視タイミングで実行されるべき監視タスクの負荷レベルは図4の例に関わらず、「高」に設定されるとよい。
【0029】
ここで、店舗離陸時に対応する要監視タイミングは、例えば、商品を積載したUAVmが配送のために店舗Foから離陸(これを「配送開始」ともいう)するタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tを基準点とする時間帯に設定される。かかる基準点は、当該時間帯の終点、中心点、または始点であるとよい。例えば、配送開始時間Tが9:40である場合、基準点が始点である場合には時間帯は9:40~9:50となり、基準点が中心点である場合には時間帯は9:35~9:45、基準点が終点である場合には時間帯は9:30~9:40となる。或いは、基準点は、時間帯の始点から終点の間で変動してもよく、この場合、要監視タイミングは、変動可能な時間帯(例えば、9:30~9:50の内の10分間)になる(他のタスク種別についても同様)。また、時間帯の長さは、例えば、監視タスクの実行に要するタスク所要時間と等しい時間長であるとよい(他のタスク種別についても同様)。なお、要監視タイミング算出用テーブルにおいて、配送開始時間Tは、基準となるため、例えば、“0:00”として登録されている。
【0030】
店舗着陸時に対応する要監視タイミングは、例えば、拠点Pmから離陸したUAVmが店舗上空に到着し着陸(例えば、店舗Foの架台に着陸)するタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tから“ta”分(例えば、10分)前の時点を基準点とする時間帯に設定される。なお、店舗Foでは架台への離着陸を想定しており、比較的安全であるため、図4の例では、この要監視タイミングで実行されるべき監視タスクの負荷レベルを「低」としている。
【0031】
拠点離陸時に対応する要監視タイミングは、例えば、UAVmが拠点Pmから離陸するタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tから“tb”分前の時点を基準点とする時間帯に設定される。“tb”分は、“ta”分と、拠点Pmから店舗Foまでの所要時間“tx”分との和になる。所要時間“tx”分は、拠点Pmから店舗Foまでの飛行距離とUAVmの飛行速度(予定速度)とから算出される。運航判断時に対応する要監視タイミングは、UAVmの運航(飛行)可否が判断されるタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tから“tc”分前の時点を基準点とする時間帯に設定される。“tc”分は、“tb”分と、運航判断に要する時間を含む余裕時間“ty”分との和になる。
【0032】
配送先飛行時に対応する要監視タイミングは、例えば、店舗Foから離陸したUAVmが配送途中位置に到達するタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tから“te”分後の時点を基準点とする時間帯に設定される。“te”分は、店舗Foから配送途中位置までの所要時間(飛行継続時間)になり、店舗Poから配送途中位置までの飛行距離とUAVmの飛行速度とから算出される。なお、配送途中位置とは、店舗Foから配送先までの飛行経路のうちの所定割合(例えば、50%)の位置である。配送先着陸時に対応する要監視タイミングは、例えば、店舗Foから離陸したUAVmが配送先上空に到着し着陸するタイミングを示す。このタイミングは、これに対応付けられた基準時間が参照されることで、配送開始時間Tから“tf”分後の時点を基準点とする時間帯に設定される。“tf”分は、店舗Foから配送先までの所要時間(飛行継続時間)であり、店舗Poから配送先までの飛行距離とUAVmの飛行速度とから算出される。配送開始時間Tから“tf”分後の時点は、上述した配送可能時間に対応する(例えば、一致する、または、含まれる)。
【0033】
さらに、記憶部12には、店舗管理データベース(DB)121、機体管理データベース(DB)122、ユーザ管理データベース(DB)123、オペレータ管理データベース(DB)124、及び配送計画管理データベース(DB)125等が構築される。店舗管理データベース121は、商品を販売する店舗Foに関する情報を管理するためのデータベースである。店舗管理データベース121には、例えば、店舗ID、及び店舗Foの位置情報(例えば、緯度及び経度)等が店舗Foごとに対応付けられて格納(登録)される。
【0034】
機体管理データベース122は、商品の配送に利用されるUAVmに関する情報を管理するためのデータベースである。機体管理データベース122には、例えば、UAVmの機体ID、稼働状況、利用可能時間帯、及びUAVmが配備された拠点Pmの位置情報等がUAVmごとに対応付けられて格納される。稼働状況は、稼働中(例えば、配送準備のために移動中、配送に利用中、帰還中)、使用不可、または待機中を示し、適宜更新される。利用可能時間帯は、UAVmを配送に利用可能な年月日及び時間帯を示す。
【0035】
ユーザ管理データベース123は、配送サービスの利用会員としてのアカウントが作成されたユーザに関する情報を管理するためのデータベースである。ここで、アカウントが作成されたユーザは、注文者として注文者端末UTを介して商品の注文を注文処理サーバPSに行うことができる。ユーザ管理データベース123には、ユーザID、氏名、住所、メールアドレス、及び電話番号がユーザごとに対応付けられて格納される。なお、ユーザ管理データベース123には、商品の配送先の住所または位置情報が事前登録されてもよい。
【0036】
オペレータ管理データベース124は、オペレータOnに関する情報を管理するためのデータベースである。オペレータ管理データベース124には、例えば、オペレータOnのオペレータID(オペレータOnの識別情報)、オペレータOnの監視スケジュール、オペレータOnが使用するオペレータ端末OTnのアクセス情報(例えば、IPアドレス)等がオペレータOnごとに対応付けられて格納される。オペレータOnの監視スケジュールには、UAVmを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが設定される。つまり、オペレータOnの監視スケジュールには、監視タスクが既に割り当てられている時間帯(当該監視タスクが既に入っている時間帯)が含まれる。
【0037】
図5は、オペレータ管理データベース124に登録された監視スケジュールの一例を示す図である。図5の例では、オペレータOn(オペレータID)ごとに監視スケジュールが対応付けられている。例えば、オペレータID“O0001”に対応付けられた監視スケジュール(オペレータO1の監視スケジュール)には、注文ID“d0001”(配送a)と注文ID“d0002”(配送b)のそれぞれに対して、タスク種別ごとの要監視タイミングが設定されている。なお、図5の例では、要監視タイミングは時間帯(便宜上、年月日を省略)で表されており、この時間帯内で監視タスクが実行されることになる。
【0038】
配送計画管理データベース125は、配送計画に関する情報を管理するためのデータベースである。配送計画管理データベース125には、注文ID、及び決定された配送計画等が注文(配送)ごとに対応付けられて格納される。配送計画には、例えば、配送対象となる商品の商品ID、該商品を配送するUAVmの機体ID、及びUAVmの配送スケジュール等が含まれる。配送計画中に示されるUAVmは、配送への利用が決定されたUAVmである。配送スケジュールには、配送可能時間及び配送開始時間等が含まれる。なお、1配送は、1つの注文IDと、1つのUAVmに対応している。例えば、注文ID“d0001”で識別される注文に係る商品はUAV1により配送され、注文ID“d0002”で識別される注文に係る商品はUAV2により配送される。
【0039】
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備える。図6は、制御部13における機能ブロック例を示す図である。制御部13は、例えばROMまたは記憶部12に記憶されたプログラム(プログラムコード群)に従って、図6に示すように、配送可能時間抽出部131(抽出部の一例)、監視スケジュール取得部132(第1取得部の一例)、要監視タイミング取得部133(第2取得部の一例)、要監視タイミング設定部134(設定部の一例)、選択除外対象特定部135(特定部の一例)、提示制御部136、及び監視スケジュール更新部137等として機能する。
【0040】
配送可能時間抽出部131は、例えば注文に関する情報が受信されたときに、該注文に係る商品(第2の物品の一例)の配送に要する推定時間等に基づいて、該注文に係る商品の配送可能時間を所定数(例えば、3つ以上)抽出する。ここで、商品の配送に要する推定時間は、該商品のピックアップ及び積載などの準備時間、及びUAVmが配送先に到達するまでの所要時間から推定される。かかる所要時間は、例えば、UAVmが待機する拠点Pmの位置情報、店舗Foの位置情報、及び配送先の位置情報から特定される飛行距離と、UAVmの飛行速度とから算出される。配送可能時間の抽出にあたり、適宜、機体管理データベース122で管理されているUAVmの利用可能時間帯等が参照されてもよい。配送可能時間は、例えば、“11:50(始点)~12:05”(終点)、“12:00~12:15”、“12:10~12:25”、“12:20~12:35”、“12:30~12:45”、“12:40~12:55”、“12:50~13:05”、・・・、というように複数抽出される。この例では、時間帯の長さは15分としているが特に限定されるものではない。なお、抽出された配送可能時間には、注文ID、及び配送可能時間に配送先で商品を受け渡し可能なUAVm(機体ID)が対応付けられる。
【0041】
監視スケジュール取得部132は、例えば注文に関する情報が受信されたときに、何れかのオペレータOn(例えば、オペレータO1)の監視スケジュール及び当該オペレータOnのオペレータIDをオペレータ管理データベース124から取得する。例えば、注文に係る商品(第2の物品の一例)とは異なる注文に係る商品(第1の物品の一例)の配送に利用されるUAV1(第1の無人飛行体の一例)を監視するための第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミング(例えば、タスク種別ごとの要監視タイミング)が既に設定された監視スケジュールが取得される。こうして取得される監視スケジュールには、複数のUAVm(例えば、UAV1とUAV2)それぞれの監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが重複しないように設定されている場合もある。なお、取得された監視スケジュール及びオペレータIDには、注文IDが対応付けられる。
【0042】
要監視タイミング取得部133は、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間ごとに、注文に係る商品の配送に利用されるUAV3(第2の無人飛行体の一例)を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミング(例えば、タスク種別ごとの要監視タイミング)を取得する。例えば、要監視タイミング取得部133は、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間と、記憶部12に記憶されている要監視タイミング算出用テーブルとに基づいて、該配送可能時間に対応付けられるUAV3の監視を要する各要監視タイミング(つまり、タスク種別ごとの要監視タイミング)を取得する。ここで、1配送における各要監視タイミングを、以下、「要監視タイミング群」ともいう。
【0043】
より具体的には、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間の始点(例えば、11:50)と、店舗Foから配送先までの所要時間(例えば、30分)とから配送開始時間T(例えば、11:20)が算出される(つまり、逆算される)。算出された配送開始時間Tには、注文ID及び配送可能時間が対応付けられる。そして、算出された配送開始時間Tが要監視タイミング算出用テーブルに当てはめられることで、要監視タイミング群が取得される。例えば、図4に示す要監視タイミング算出用テーブル中の配送開始時間Tを11:20とし(換言すると、デフォルトの0:00から、11:20に更新)、各基準時間が特定されることで、タスク種別ごとの要監視タイミングが算出される。ここで、要監視タイミングは、上述したように、基準点の取り方によって変動可能な時間帯として算出されるとよい。なお、配送可能時間抽出部131により抽出された複数の配送可能時間のそれぞれの配送可能時間に対応付けられる要監視タイミング群が取得される。
【0044】
要監視タイミング設定部134は、要監視タイミング取得部133により配送可能時間ごとに取得された要監視タイミング(第2の要監視タイミング)を既に設定されている要監視タイミング(第1の要監視タイミング)と重複しないように(必要に応じて、時間帯を変動させる)、当該配送可能時間ごと別々に(独立して)監視スケジュールに設定(追加)する。なお、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間のうち、要監視タイミング取得部133により取得された要監視タイミングが既に設定されている要監視タイミングと重複してしまうことになる配送可能時間は提示対象外となる。換言すると、このような配送可能時間に対応付けられる要監視タイミングは監視スケジュールに設定されない。
【0045】
図7及び図8は、オペレータO1の監視スケジュールにおいて配送可能時間ごと別々に設定された要監視タイミング群の例を示す図である。図7に示す監視スケジュール(a),(b)及び図8に示す監視スケジュール(c),(d)には、それぞれ、要監視タイミング群TG1,TG2が既に設定されている。そして、図7に示す監視スケジュール(a)には配送可能時間PTaに対応付けられた要監視タイミング群TG3aが設定され、図7に示す監視スケジュール(b)には配送可能時間PTbに対応付けられた要監視タイミング群TG3bが設定(つまり、TG1及びTG2内の要監視タイミングと重複しないように設定)されている。また、図8に示す監視スケジュール(c)には配送可能時間PTcに対応付けられた要監視タイミング群TG3cが設定され、図8に示す監視スケジュール(d)には配送可能時間PTdに対応付けられた要監視タイミング群TG3dが設定されている。
【0046】
なお、要監視タイミング群TG1,TG2,TG3a,TG3b,TG3c,TG3dは、いずれも、運航判断時に対応する要監視タイミングT1、拠点離陸時に対応する要監視タイミングT2、店舗着陸時に対応する要監視タイミングT3、店舗離陸時に対応する要監視タイミングT4、配送先飛行時に対応する要監視タイミングT5、及び配送先着陸時に対応する要監視タイミングT6から構成されている。また、図8の例では、拠点離陸時に対応する要監視タイミングT2(つまり、拠点離陸時の監視タスク)、及び配送先着陸時に対応する要監視タイミングT6(つまり、配送先着陸時の監視タスク)には、負荷レベルLとして「高」が対応付けられている。
【0047】
図7に示す監視スケジュール(a)において要監視タイミングが連続(この例では、要監視タイミングが時系列で15回連続)する連続監視時間CTaは、休憩時間RTa1の終点から休憩時間RTa2の始点までの時間長(2時間30分)になっている。一方、図7に示す監視スケジュール(b)において要監視タイミングが連続(この例では、要監視タイミングが時系列で8回連続)する連続監視時間CTbは、休憩時間RTb1の終点から休憩時間RTb2の始点までの時間長(1時間20分)になっている。ここで、例えば5分程度以上、監視タイミングが設定されていない時間帯(つまり、監視タスクが割り当てられていない時間帯)を休憩時間という。連続監視時間CTaまたは連続監視時間CTbにおいて、何れかの要監視タイミング(例えば、TG1内のT1)の終点から、これに続く要監視タイミング(例えば、TG2内のT1)の始点までの時間長(間隔)は“0”になっている。しかし、1の要監視タイミングの終点から、これに続く他の要監視タイミングの始点までの時間長が“0”より大きい場合であっても上記休憩時間より短い場合、これらの要監視タイミングが連続すると解釈してもよい。
【0048】
選択除外対象特定部135は、要監視タイミング設定部134により要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間から、選択除外対象として特定する。ここで、要監視タイミングが所定時間以上連続するとは、連続監視時間が所定時間以上であることを意味する。所定時間は、特に限定されないが、例えば2時間程度に設定される。図7図8の例によれば、図7に示す監視スケジュール(a)において連続監視時間CTaが所定時間(2時間)以上になるので、このときに追加された要監視タイミング群TG3aに対応付けられた配送可能時間PTaが選択除外対象として特定される。これにより、複数のUAVmのそれぞれを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続しすぎる(つまり、連続監視時間が長すぎる)ことによるオペレータOnの集中力の低下や疲労等を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることが可能となる。
【0049】
また、選択除外対象特定部135は、要監視タイミング設定部134により要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて相対的に高い負荷レベル「高」が対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を選択除外対象として特定してもよい。ここで、nは任意に設定可能であるが、nが“2”に設定されている場合、図7図8の例によれば、図8に示す監視スケジュール(c)において負荷レベル「高」が対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングT2(TG3c内)と要監視タイミングT6(TG1内)とが連続することになるので、このときに追加された要監視タイミング群TG3cに対応付けられた配送可能時間PTcが選択除外対象として特定される。これにより、相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続することによるオペレータOnの集中力の低下や疲労等を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることができる。なお、nが“3”に設定されている場合、負荷レベル「高」が対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続する監視スケジュールはないので、配送可能時間PTcは選択除外対象として特定されない。
【0050】
また、選択除外対象特定部135は、要監視タイミング設定部134により要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて負荷レベル「中」(「低」よりは高い)が対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を選択除外対象として特定してもよい。この場合、nは負荷レベル「高」よりも大きい値に設定されるとよい。例えば、負荷レベル「高」の場合のnは“2”に設定される一方、負荷レベル「中」の場合のnは“3”以上に設定される。このように、nは負荷レベルが低いほど大きい値になるように設定されてもよい。これにより、監視タスクの負荷レベルに応じて、当該監視タスクを連続してオペレータOnが実行させることを許容する回数を適切に制御することができる。
【0051】
また、選択除外対象特定部135は、要監視タイミング設定部134により要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて何れかの要監視タイミングの終点とこれに続く要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、該休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を選択除外対象として特定してもよい。図7図8の例によれば、図8に示す監視スケジュール(d)において休憩時間RTdの直前の要監視タイミングT2(TG3d内)及び直後の要監視タイミングT6(TG2内)で実行されるべきそれぞれの監視タスクに負荷レベル「高」が対応付けられているので、このときに追加された要監視タイミング群TG3dに対応付けられた配送可能時間PTdが選択除外対象として特定される。これにより、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられることによるオペレータOnの集中力の低下や疲労等を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0052】
提示制御部136は、商品の注文者に対してUAVmによる該商品の配送可能時間(候補)を選択可能に提示(つまり、注文者の注文者端末UTに表示)することを制御する。ここで、配送可能時間の提示は、例えば、注文処理サーバPSが提示制御部136により提供された配送可能時間を示す提示情報を注文者端末UTへ送信することで行われる。かかる提示情報には、注文IDが含まれてもよい。なお、提示対象となる配送可能時間は、配送可能時間抽出部131により抽出された配送可能時間のうち、監視スケジュールに他の要監視タイミングと重複することなく設定された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間である。
【0053】
そして、提示制御部136は、選択除外対象特定部135により選択除外対象として特定された配送可能時間(選択除外対象の配送可能時間)を商品の注文者が選択できないように制御(選択除外制御)する。例えば、提示制御部136は、選択除外対象の配送可能時間を、上記提示情報に含めないことで選択除外制御を行う。或いは、提示制御部136は、上記提示情報に選択除外対象の配送可能時間及び該配送可能時間の選択不可を示す情報を含めることで選択除外制御を行ってもよい。なお、提示制御部136は、上記提示情報を、注文処理サーバPSを介さずに監視タスク管理サーバMSから注文者端末UTへ直接送信するように制御してもよい。
【0054】
図9は、注文者端末UTに表示された配送可能時間選択画面の一例を示す図である。図9に示す配送可能時間選択画面には、配送可能時間として、“11:40~11:55”、“11:50~12:05”、“12:10~12:25”、“12:30~12:45”、“12:50~13:05”が表示されている。このうち、“11:50~12:05”は、選択除外対象の配送可能時間であり、商品の注文者が選択できないように、“選択する”ボタンB1がグレーアウトされている。なお、選択除外対象の配送可能時間は、配送可能時間選択画面に表示されないように構成してもよい。一方、“12:10~12:25”、“12:30~12:45”、及び“12:50~13:05”は、商品の注文者が選択できるようになっている。例えば、“12:10~12:25”に対応付けられた“選択する”ボタンB2が注文者により指定されると、ボタンB2が“選択中”に変わる。そして、選択された配送可能時間を示す選択情報が注文者端末UTから注文処理サーバPSを介して監視タスク管理サーバMSへ送信される。かかる選択情報には、注文IDが含まれてもよい。
【0055】
監視スケジュール更新部137は、要監視タイミング設定部134により要監視タイミングが設定された監視スケジュール、及び商品の注文者により選択された配送可能時間を示す選択情報等に基づいて、オペレータ管理データベース124におけるオペレータOnの監視スケジュールを更新する。すなわち、商品の注文者により選択された配送可能時間に対応付けられた要監視タイミング群が設定された監視スケジュールがオペレータ管理データベース124に更新登録される。図10は、オペレータ管理データベース124に更新登録された監視スケジュールの一例を示す図である。図10の例では、オペレータO1の監視スケジュールに、配送可能時間“12:10~12:25”に対応付けられた要監視タイミング群(図7に示すTG3b)が注文ID“d0003”(配送c)に対応付けられて新規登録されている。
【0056】
2.配送管理システムSの動作
次に、図11図15等を参照して、配送管理システムSの動作について説明する。図11は、監視タスク管理サーバMSにおける制御部13の監視スケジュール更新処理の一例を示すフローチャートである。図12図15は、それぞれ、図11に示すステップS7において実行される選択除外対象特定処理(例1~例4)を示すフローチャートである。図11に示す処理の前提として、注文者端末UTにおいて注文者により注文に係る商品及び配送先が選択されることにより、該注文が注文処理サーバPSにより受け付けられたものとする。そして、図11に示す処理は、注文処理サーバPSから該注文に関する情報が監視タスク管理サーバMSにより受信された場合に開始される。なお、注文に関する情報には、例えば、注文ID、注文者のユーザID、該注文に係る商品に関する情報、及び配送先の位置情報などが含まれる。
【0057】
図11に示す処理が開始されると、制御部13は、受信された注文に関する情報に基づいて、上述したように、該注文に係る商品の配送に要する推定時間を推定する(ステップS1)。次いで、制御部13は、ステップS1で推定された推定時間等に基づいて、注文に係る商品の配送可能時間を、上述したように配送可能時間抽出部131により複数抽出する(ステップS2)。
【0058】
次いで、制御部13は、機体管理データベース122を参照(つまり、各UAVmの利用可能時間帯等を参照)して、ステップS2で抽出された配送可能時間ごとに、該配送可能時間に配送先で商品を受け渡し可能なUAVmを1つ特定する(ステップS3)。こうして特定されたUAVm(機体ID)は、注文に関する情報に含まれる注文ID、及びステップS2で抽出された配送可能時間が対応付けられる。
【0059】
次いで、制御部13は、複数のオペレータOnのうちから選定されたオペレータOn(例えば、オペレータO1)の監視スケジュール及び当該オペレータOnのオペレータIDを監視スケジュール取得部132によりオペレータ管理データベース124から取得する(ステップS4)。ここで、オペレータOnは、予め定められた選定順序にしたがって選定されてもよいし、ランダムで選定されてもよい。なお、取得された監視スケジュール及びオペレータIDは、注文IDが対応付けられる。
【0060】
次いで、制御部13は、ステップS2で抽出された配送可能時間と、記憶部12に記憶されている要監視タイミング算出用テーブルとに基づいて、該配送可能時間に対応付けられたUAVmの監視を要する要監視タイミング群を、上述したように要監視タイミング取得部133により該配送可能時間ごとに取得する(ステップS5)。なお、取得された要監視タイミング群は、それぞれの配送可能時間に対応付けられる。
【0061】
次いで、制御部13は、ステップS4で取得された監視スケジュール、及びステップS5で取得された要監視タイミング群に基づいて、当該要監視タイミング群内の要監視タイミングのそれぞれを、既に設定されている要監視タイミングのそれぞれと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に監視スケジュールに要監視タイミング設定部134により設定(追加)する(ステップS6)。
【0062】
次いで、制御部13は、選択除外対象特定処理を実行する(ステップS7)。図12に示す選択除外対象特定処理(例1)では、制御部13は、ステップS6で要監視タイミング群が設定された監視スケジュール(例えば、図7に示す監視スケジュール(a))を1つ選定する(ステップS701)。次いで、制御部13は、ステップS701で選定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続するか否かを判定する(ステップS702)。要監視タイミングが所定時間以上連続すると判定された場合(ステップS702:YES)、ステップS703へ進む。一方、要監視タイミングが所定時間以上連続しないと判定された場合(ステップS702:NO)、処理はステップS704へ進む。
【0063】
ステップS703では、制御部13は、ステップS701で選定された監視スケジュールに設定(追加)された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間を選択除外対象として選択除外対象特定部135により特定し、処理をステップS704へ進める。ステップS704では、制御部13は、ステップS6で要監視タイミング群が設定された監視スケジュールのうち、まだ選定されていない監視スケジュールがあるか否かを判定する。まだ選定されていない監視スケジュールがあると判定された場合(ステップS704:YES)、処理はステップS701に戻り、まだ選定されていない監視スケジュール(例えば、図7に示す監視スケジュール(b))が選定され、該選定された監視スケジュールについてステップS702の処理が行われる。一方、選定されていない監視スケジュールがないと判定された場合(ステップS704:NO)、図11に示す処理に戻る。
【0064】
一方、図13に示す選択除外対象特定処理(例2)では、ステップS701と同様、制御部13は、ステップS6で要監視タイミング群が設定された監視スケジュールを1つ選定する(ステップS711)。次いで、制御部13は、ステップS711で選定された監視スケジュールにおいて相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがn回以上連続するか否かを判定する(ステップS712)。例えば、負荷レベル「高」が2回以上連続するか否かが判定される。要監視タイミングがn回以上連続すると判定された場合(ステップS712:YES)、ステップS713へ進む。一方、要監視タイミングがn回以上連続しないと判定された場合(ステップS712:NO)、処理はステップS714へ進む。なお、例えば、負荷レベル「高」が2回以上連続しないと判定された場合、ステップS712に戻り、負荷レベル「中」が3回以上連続するか否かが判定されてもよい。
【0065】
ステップS713では、制御部13は、ステップS711で選定された監視スケジュールに設定された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間を選択除外対象として選択除外対象特定部135により特定し、処理をステップS714へ進める。ステップS714の処理は、ステップS704と同様である。なお、ステップS712の処理前に、ステップS711で選定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続するか否かが判定されてもよい。この場合、要監視タイミングが所定時間以上連続しないと判定された場合にステップS712の処理が行われる一方、要監視タイミングが所定時間以上連続すると判定された場合にステップS713の処理が行われる。
【0066】
一方、図14に示す選択除外対象特定処理(例3)では、ステップS701と同様、制御部13は、ステップS6で要監視タイミング群が設定された監視スケジュールを1つ選定する(ステップS721)。次いで、制御部13は、ステップS721で選定された監視スケジュールにおいて何れかの要監視タイミングの終点とこれに続く要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定する(ステップS722)。なお、選定された監視スケジュールにおいて休憩時間が離間して複数ある場合、それぞれの休憩時間が特定される。
【0067】
次いで、制御部13は、ステップS722で特定された休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられているか否かを判定する(ステップS723)。休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられていると判定された場合(ステップS723:YES)、ステップS724へ進む。一方、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられていないと判定された場合(ステップS723:NO)、処理はステップS725へ進む。なお、選定された監視スケジュールにおいて休憩時間が離間して複数ある場合、それぞれの休憩時間についてステップS723の処理が行われる。
【0068】
ステップS724では、制御部13は、ステップS721で選定された監視スケジュールに設定された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間を選択除外対象として選択除外対象特定部135により特定し、処理をステップS725へ進める。ステップS725の処理は、ステップS704と同様である。なお、ステップS722の処理前に、ステップS721で選定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続するか否かが判定されてもよい。この場合、要監視タイミングが所定時間以上連続しないと判定された場合にステップS722の処理が行われる一方、要監視タイミングが所定時間以上連続すると判定された場合にステップS724の処理が行われる。
【0069】
一方、図15に示す選択除外対象特定処理(例4)では、制御部13は、ステップS701と同様、ステップS6で要監視タイミング群が設定された監視スケジュールを1つ選定する(ステップS731)。次いで、制御部13は、ステップS731で選定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続するか否かを判定する(ステップS732)。要監視タイミングが所定時間以上連続すると判定された場合(ステップS732:YES)、ステップS736へ進む。一方、要監視タイミングが所定時間以上連続しないと判定された場合(ステップS732:NO)、処理はステップS733へ進む。
【0070】
ステップS733では、制御部13は、ステップS731で選定された監視スケジュールにおいて相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがn回以上連続するか否かを判定する。要監視タイミングがn回以上連続すると判定された場合(ステップS733:YES)、ステップS736へ進む。一方、要監視タイミングがn回以上連続しないと判定された場合(ステップS733:NO)、処理はステップS734へ進む。
【0071】
ステップS734では、制御部13は、ステップS731で選定された監視スケジュールにおいて何れかの要監視タイミングの終点とこれに続く要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定する。次いで、制御部13は、ステップS734で特定された休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられているか否かを判定する(ステップS735)。休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられていると判定された場合(ステップS735:YES)、ステップS736へ進む。一方、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられていないと判定された場合(ステップS735:NO)、処理はステップS737へ進む。
【0072】
ステップS736では、制御部13は、ステップS731で選定された監視スケジュールに設定された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間を選択除外対象として選択除外対象特定部135により特定し、処理をステップS737へ進める。ステップS737の処理は、ステップS704と同様である。なお、ステップS733の処理前に、ステップS734及びS735の処理が行われてもよい。この場合、ステップS735において、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられていないと判定された場合に、ステップS733の処理が行われることになる。
【0073】
図11の処理に戻り、制御部13は、ステップS6で監視スケジュールに設定された要監視タイミング群に対応付けられた配送可能時間(候補)を示す提示情報(例えば、注文IDを含む)を、提示制御部136により注文者の注文者端末UTへ送信させる(ステップS8)。これにより、注文者端末UTに配送可能時間が選択可能に表示される。つまり、注文者に対して配送可能時間が選択可能に提示される。このとき、提示制御部136は、上述したように、ステップS7の選択除外対象特定処理において選択除外対象として配送可能時間が特定された場合、当該特定された配送可能時間を注文者が選択できないように制御する。そして、注文者端末UTに表示された配送可能時間のうち何れか1つの配送可能時間が注文者により選択されると、該選択された配送可能時間を示す選択情報(例えば、注文IDを含む)が注文者端末UTから注文処理サーバPSを介して監視タスク管理サーバMSへ送信される。これにより、受け付けられた注文が確定する。
【0074】
なお、ステップS4~S7の処理は、複数のオペレータOnのそれぞれについて実行されてもよい。この場合、複数のオペレータOn(オペレータID)に対応付けられた配送可能時間のうちから選定された何れか1のオペレータOnに対応付けられた配送可能時間を示す提示情報が注文者端末UTへ送信される。ここで、注文者に最も望まれることが予想される配送可能時間(例えば、最も早い配送可能時間や、所定時間内で最も多い配送可能時間)が対応付けられたオペレータOnが選定されるとよい。
【0075】
次いで、制御部13は、注文者により選択された配送可能時間を示す選択情報を受信すると(ステップS9)、当該選択された配送可能時間に基づいて、要監視タイミング群が設定された監視スケジュール(つまり、注文IDに対応付けられたオペレータIDに対応するオペレータOnの監視スケジュール)をオペレータ管理データベース124に更新登録し(ステップS10)、図11に示す処理を終了する。図11に示す処理が終了すると、制御部13は、上記選択された配送可能時間に対応付けられたUAVmの配送スケジュールを含む配送計画を決定し、確定した注文の注文IDに対応付けて配送計画管理データベース125に登録する。
【0076】
なお、制御部13は、監視対象となるUAVmの要監視タイミングの到来に応じて、該要監視タイミングで実行されるべき監視タスクをオペレータOnに実行させるための監視タスク情報を該オペレータOnが使用するオペレータ端末OTnに送信(例えば、プッシュ配信)する。ここで、「要監視タイミングの到来に応じて」には、現在時刻が要監視タイミングの始点になった場合、または現在時刻が該始点の数秒前になった場合を意味する。監視タスク情報には、オペレータOnに監視タスクの実行を促すメッセージが含まれるとよい。かかるメッセージには、監視タスクの内容を示す情報が含まれてもよい。また、監視タスク情報には、オペレータ端末OTnに監視タスク実行画面を表示(例えば、ポップアップ)させる制御指令が含まれてもよい。
【0077】
図16は、オペレータ端末OT1に表示された監視タスク実行画面の一例を示す図である。図16に示す監視タスク実行画面には、監視対象となるUAV1に関するUAV情報及びUAV1の周辺状況に関するUAV周辺情報が表示されているとともに、オペレータO1に監視タスクの実行を促すメッセージMが表示されている。UAV情報及びUAV周辺情報は、監視タスク管理サーバMSから逐次受信される。図16に示すように、UAV位置表示領域51には、UAV1の位置が表示される。UAV状態表示領域52には、UAV1の状態が表示される。UAVバッテリ表示領域53には、UAV1のバッテリ残量が表示される。なお、タスク種別ごとに異なる監視タスク実行画面を表示させてもよい。
【0078】
また、風向き&風速表示領域54には、UAV1が位置している店舗Foまたは拠点P1に設置された気象センサにより検知された風向き及び風速が表示される。降雨量表示領域55には、UAV1が位置している店舗Foまたは拠点P1に設置された気象センサにより検知された降雨量が表示される。天候表示領域56には、UAV1が位置する地域の天候が表示される。UAVカメラ映像表示領域57には、UAV1のカメラにより撮影されたUAV映像が表示される。周辺カメラ映像表示領域58には、UAV1が位置している店舗Foや拠点P1に設置されたカメラにより撮影されたUAV1の周辺映像が表示される。オペレータO1は、監視タスク実行画面に表示された情報を見ながら監視タスクを実行することになる。
【0079】
以上説明したように、上記実施形態によれば、監視タスク管理サーバMSは、注文に係る商品の配送に利用されるUAVmによる当該商品の配送可能時間を複数抽出し、当該抽出された配送可能時間ごとに、当該注文に係る商品の配送に利用されるUAVmを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングを取得して当該要監視タイミングを当該配送可能時間ごと別々にオペレータOnの監視スケジュールに設定し、当該要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を特定し、当該特定された配送可能時間を注文者が選択できないように制御するように構成したので、オペレータOnの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、複数のUAVmのそれぞれを監視するための要監視タイミングが連続しすぎることによるオペレータOnの集中力の低下を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0080】
また、上記実施形態によれば、監視タスク管理サーバMSは、注文に係る商品の配送に利用されるUAVmによる当該商品の配送可能時間を複数抽出し、当該抽出された配送可能時間ごとに、当該注文に係る商品の配送に利用されるUAVmを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングを取得して当該要監視タイミングを当該配送可能時間ごと別々にオペレータOnの監視スケジュールに設定し、当該要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を特定し、当該特定された配送可能時間を注文者が選択できないように制御するように構成したので、オペレータOnの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続することによるオペレータOnの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0081】
また、上記実施形態によれば、監視タスク管理サーバMSは、注文に係る商品の配送に利用されるUAVmによる当該商品の配送可能時間を複数抽出し、当該抽出された配送可能時間ごとに、当該注文に係る商品の配送に利用されるUAVmを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングを取得して当該要監視タイミングを当該配送可能時間ごと別々にオペレータOnの監視スケジュールに設定し、要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて何れかの要監視タイミングの終点とこれに続く要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を特定し、当該特定された配送可能時間を注文者が選択できないように制御するように構成したので、オペレータOnの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられることによるオペレータOnの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータOnに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0082】
なお、上記実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態から種々構成等に変更を加えてもよく、その場合も本発明の技術的範囲に含まれる。上記実施形態においては店舗Foで販売される商品を注文者が注文する場合を例にとって説明したが、本発明は商品以外の物品を配送する場合にも適用可能である。かかる場合の例として、配送依頼者により要求された救援物資や支援物資が避難場所などに配送される場合が挙げられる。また、上記実施形態においては、無人飛行体としてUAVを例にとって説明したが、無人飛行体の例として飛行ロボットなどに対しても本発明は適用可能である。
【0083】
<付記>
[1]本開示に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。これにより、オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、複数の無人飛行体のそれぞれを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続しすぎることによるオペレータの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0084】
[2]上記[1]に記載の配送可能時間制御装置において、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられており、前記特定部は、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定することを特徴とする。これにより、相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続することによるオペレータの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0085】
[3]本開示に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。これにより、オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、相対的に高い負荷レベルが対応付けられた監視タスクが実行されるべき要監視タイミングが連続することによるオペレータの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0086】
[4]上記[2]または[3]に記載の配送可能時間制御装置において、前記nは前記負荷レベルが低いほど大きい値になるように設定されることを特徴とする。これにより、監視タスクの負荷レベルに応じて、当該監視タスクを連続してオペレータが実行させることを許容する回数を適切に制御することができる。
【0087】
[5]上記[1]乃至[4]の何れか一つに記載の配送可能時間制御装置において、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられており、前記特定部は、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定することを特徴とする。これにより、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられることによるオペレータの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0088】
[6]本開示に係る配送可能時間制御装置は、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。これにより、オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて注文者が選択できる配送可能時間を制限することができる。そのため、休憩時間の直前及び直後の要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの監視タスクに相対的に高い負荷レベルが対応付けられることによるオペレータの集中力の低下等を効果的に防ぎつつ、オペレータに対して監視タスクを適切に実行させることができる。
【0089】
[7]本開示に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0090】
[8]本開示に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0091】
[9]本開示に係る無人飛行体監視システムは、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得する第1取得部と、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出する抽出部と、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得する第2取得部と、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定する設定部と、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定する特定部と、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御する提示制御部であって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御する前記提示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0092】
[10]本開示に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて前記要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0093】
[11]本開示に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられた前記監視タスクが実行されるべき前記要監視タイミングがn(n≧2)回以上連続することになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0094】
[12]本開示に係る配送可能時間制御方法は、コンピュータにより実行される配送可能時間制御方法であって、第1の物品の配送に利用される第1の無人飛行体を監視するための第1の監視タスクを実行するオペレータの監視スケジュールであって、当該第1の監視タスクが実行されるべき第1の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールを取得するステップと、第2の物品の配送に利用される第2の無人飛行体による当該第2の物品の配送可能時間を複数抽出するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに、前記第2の無人飛行体を監視するための第2の監視タスクが実行されるべき第2の要監視タイミングを取得するステップと、前記抽出された配送可能時間ごとに取得された前記第2の要監視タイミングを前記第1の要監視タイミングと重複しないように、当該配送可能時間ごと別々に前記監視スケジュールに設定するステップと、前記監視タスクには、前記オペレータが前記監視タスクを実行する負荷の程度を示す負荷レベルが対応付けられ、前記第2の要監視タイミングが設定された前記監視スケジュールにおいて何れかの前記要監視タイミングの終点とこれに続く前記要監視タイミングの始点との間の休憩時間を特定し、当該休憩時間の直前及び直後の前記要監視タイミングで実行されるべきそれぞれの前記監視タスクに相対的に高い前記負荷レベルが対応付けられることになる配送可能時間を、前記抽出された配送可能時間から特定するステップと、前記第2の物品の配送依頼者に対して当該第2の物品の配送可能時間を選択可能に提示することを制御するステップであって、前記特定された配送可能時間を前記配送依頼者が選択できないように制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【符号の説明】
【0095】
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 配送可能時間抽出部
132 監視スケジュール取得部
133 要監視タイミング取得部
134 要監視タイミング設定部
135 選択除外対象特定部
136 提示制御部
137 監視スケジュール更新部
PS 注文処理サーバ
MS 監視タスク管理サーバ
OTn オペレータ端末
UT 注文者端末
S 配送管理システム
NW 通信ネットワーク
【要約】
【課題】オペレータの監視スケジュール及び要監視タイミングに応じて配送依頼者が選択できる配送可能時間を制限することが可能な配送可能時間制御装置、配送可能時間制御システム、及び配送可能時間制御方法を提供する。
【解決手段】監視タスク管理サーバMSは、注文に係る商品の配送に利用されるUAVmによる当該商品の配送可能時間を複数抽出し、当該抽出された配送可能時間ごとに、当該注文に係る商品の配送に利用されるUAVmを監視するための監視タスクが実行されるべき要監視タイミングを取得して当該要監視タイミングを当該配送可能時間ごと別々にオペレータOnの監視スケジュールに設定し、当該要監視タイミングが設定された監視スケジュールにおいて要監視タイミングが所定時間以上連続することになる配送可能時間を特定し、当該特定された配送可能時間を注文者が選択できないように制御する。
【選択図】図11
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16