(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】成形構造体
(51)【国際特許分類】
B29C 49/42 20060101AFI20240612BHJP
【FI】
B29C49/42
(21)【出願番号】P 2020059803
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 素晴
(72)【発明者】
【氏名】吉田 攻一郎
【審査官】隅川 佳星
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-095909(JP,U)
【文献】実開昭61-177022(JP,U)
【文献】実開平03-003576(JP,U)
【文献】特開昭54-162763(JP,A)
【文献】特開平10-100578(JP,A)
【文献】特開2000-296028(JP,A)
【文献】特開2003-009958(JP,A)
【文献】特開2008-174260(JP,A)
【文献】特開2009-173343(JP,A)
【文献】特開2020-041548(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0067674(KR,A)
【文献】中国実用新案第201481009(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 43/00 - 47/06
96/06
A47G 29/02
B29B 7/00 - 71/02
B29C 33/00 - 51/46
F16B 12/00 - 12/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被係合部を備える構造体本体と、
薄肉形成されるヒンジ部を介して前記構造体本体と一体的に形成されて、前記被係合部と係合可能に形成される係合部を備える取付用ブラケット部とで構成され、
前記取付用ブラケット部は、当該取付用ブラケット部の先端近傍であって角部近傍に貫通孔を有し、
前記係合部は、前記取付用ブラケット部の上面に凸状とされ、前記取付用ブラケット部の下面側に金型凸部によって形成される凹部を有することを特徴とする成形構造体。
【請求項2】
前記係合部は、前後方向の長さが前記取付用ブラケット部の前後方向の長さより短く、かつ、前後方向の両端に円弧を有する錐台形状の凸状であることを特徴とする請求項1に記載の成形構造体。
【請求項3】
被係合部を備える構造体本体と、
薄肉形成されるヒンジ部を介して前記構造体本体と一体的に形成されて、前記被係合部と係合可能に形成される係合部を備える取付用ブラケット部とで構成され、
前記構造体本体は、物品が載置される載置面を備え、
前記係合部は、前記取付用ブラケット部の上面に凸状とされ、前記取付用ブラケット部の下面側に金型凸部によって形成される凹部を有し、
前記被係合部は、前記取付用ブラケット部を前記載置面側に折り畳んだ際に前記係合部と係合する位置に設けられることを特徴とする成形構造体。
【請求項4】
前記被係合部は、被係合面を備え、
前記係合部は、前記被係合面と当接可能な係合面を有することを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれか1項に記載の成形構造体。
【請求項5】
前記被係合部は、凹状に形成され、前記係合部は凸状に形成されて、係合可能とされることを特徴とする請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の成形構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、相手部材への取付のための、一体的に形成される取付用ブラケット部を備える成形構造体が開示されている。例えば、特許文献1には、成形構造体としての合成樹脂成形品の蓋部材において、本体部と取付用ブラケット部を接続する薄肉状のヒンジ部の両端に、本体部と取付部に亘る補強片が設けられる構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヒンジ部に補強片を用いても、薄肉状のヒンジ部の延設方向と直交する方向の力が加わるような、例えば棚板に用いられる成形構造体においては、従来の構成のヒンジ部では強度不足が生じることがあった。
【0005】
本発明は、取付用ブラケット部が接続される薄肉状のヒンジ部の破損を低減させた成形構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の成形構造体は、被係合部を備える構造体本体と、薄肉形成されるヒンジ部を介して前記構造体本体と一体的に形成されて、前記被係合部と係合可能に形成される係合部を備える取付用ブラケット部とで構成され、前記取付用ブラケット部は、当該取付用ブラケット部の先端近傍であって角部近傍に貫通孔を有し、前記係合部は、前記取付用ブラケット部の上面に凸状とされ、前記取付用ブラケット部の下面側に金型凸部によって形成される凹部を有することを特徴とする。また、本発明の成形構造体は、被係合部を備える構造体本体と、薄肉形成されるヒンジ部を介して前記構造体本体と一体的に形成されて、前記被係合部と係合可能に形成される係合部を備える取付用ブラケット部とで構成され、前記構造体本体は、物品が載置される載置面を備え、前記係合部は、前記取付用ブラケット部の上面に凸状とされ、前記取付用ブラケット部の下面側に金型凸部によって形成される凹部を有し、前記被係合部は、前記取付用ブラケット部を前記載置面側に折り畳んだ際に前記係合部と係合する位置に設けられることを特徴とすることもある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高強度のヒンジ部を備える成形構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板の下面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板の取付用フランジ部周辺を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上方から見た平面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板の取付用フランジ部を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板の取付用フランジ部周辺における
図4のV-V断面図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に係る成形構造体としての棚板が取り付けられる構造体の例としてのコインロッカーを示す模式図である。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る成形構造体としての棚板の
図5の断面に相当する断面図である。
【
図8】本発明の第3実施形態に係る成形構造体としての棚板の
図5の断面に相当する断面図である。
【
図9】本発明の第4実施形態に係る成形構造体としての棚板の
図5の断面に相当する断面図である。
【
図10】本発明の第5実施形態に係る成形構造体としての棚板の
図5の断面に相当する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態を図に基づいて説明する。
図1に示す棚板1は、ブロー成形により形成されて、
図6の例で示すコインロッカー100の構造体としての棚板1とされる成形構造体である。棚板1は、構造体本体10と、4つの取付用ブラケット部30を有する。構造体本体10は略中空に形成され、外観は平面視略長矩形状の略平板状に形成される。構造体本体10の一方面は載置面10aとされる。棚板1のコインロッカー100への取付けは、載置面10aが上面となるよう取り付けられる。なお、以下の説明においては、
図1の手前側を前、その反対側を後とし、前側から見て左手側を左、右手側を右とする。また、載置面10a側を上、載置面10aと反対側の下面10b側を下とする。
【0010】
図2に示すように、構造体本体10の下面10bには、左右方向に延設される凹溝13が前後方向に複数形成される。凹溝13においては、載置面10aを形成する上面板と下面10bを形成する下面板とが溶着されている。凹溝13には、凹溝13の底部から盛り上がって形成される溝底突出部13aが形成される。溝底突出部13aは、載置面10aを形成する上面板と下面10bを形成する下面板とが溶着せず、下方に突出して形成される。凹溝13によって、構造体本体10の左右方向の曲げに対する剛性が高められる。そして、凹溝13が延設される方向(左右方向)と、後述するヒンジ部40及び係合部32(被係合部14b)が延設される方向(前後方向)とが直交する。これにより、載置面10aに物品が載置されて、構造体本体10に曲げ力が掛かっても、係合部32と被係合部14bの係合が外れたりヒンジ部40が破損したりすることを防止することができる。また、隣接する凹溝13同士の溝底突出部13aは、左右方向の位置をずらして設けられる。これにより、ブロー成形する際に、吹き込んだ空気が循環し易くすることができる。凹溝13は合計5本設けられる。また、構造体本体10の四隅の角部近傍の前後方向の縁部側面には、ブラケット配置部14が形成される。ブラケット配置部14には、取付用ブラケット部30が設けられる。4つの取付用ブラケット部30は、前後及び左右で対称に形成され、対角の取付用ブラケット部30は同一形状とされる(後述の貫通孔31の形状を除く)。
【0011】
図3(a),(b)は、右前側に配置される取付用ブラケット部30を拡大して示す斜視図及び平面図である。取付用ブラケット部30は、上述の通り、他の3つの取付用ブラケット部30と対称・同一であるため、
図3に示す右前側の取付用ブラケット部30について説明し、他の3つの取付用ブラケット部30についての詳細な説明を省略する。
【0012】
取付用ブラケット部30は、平面視略L字状の平板状であって、中実に形成され、平面視略L字状の内角側が前後の取付用ブラケット部30で対向するように配置される。取付用ブラケット部30は、薄肉形成されるヒンジ部40を介して構造体本体10と一体的に形成される。具体的には、取付用ブラケット部30は、取付用ブラケット部30の基部38(L字の下水平線部分に相当する部分)がヒンジ部40を介して構造体本体10のブラケット配置部14と接続する。従って、ヒンジ部40は、構造体本体10の前後方向に沿って形成される。取付用ブラケット部30の基部38には、係合部32が設けられる。係合部32は、載置面10a側に突出して凸状に形成され、構造体本体10の前後方向に長尺状に設けられる。また、取付用ブラケット部30の延設部39(L字の垂直線に相当する部分)の先端部近傍には、ネジ等により相手部材に取り付けるための貫通孔31が設けられる。
【0013】
図3(a),(b)と、
図5にも示されるように、係合部32には、上面に係合部平坦面32aが形成される。係合部32のヒンジ部40側には、係合部平坦面32aと垂直な係合部垂直面32bが形成される。係合部32の外側側面は、取付用ブラケット部30の上面35に向けて下るように傾斜する係合部傾斜面32c(係合面)が形成される。また、取付用ブラケット部30の基部38の縁部近傍は、ヒンジ部40に向けて下るように傾斜してヒンジ部40と接続する係合部接続面33が形成される。また、係合部32の下面側(下面36側)は、凹状の凹部32dが形成される。凹部32dは、棚板1を成形する図示しないブロー成形用の金型の凸部により形成されるものであり、この金型の凸部により、係合部32を形成するキャビティに樹脂材料を押し付けるようにして成形することができる。このようにして、係合部32(特に係合面とされる係合部傾斜面32c)を精度よくブロー成形することができる。なお、凹部32dを形成する金型の凸部が無い場合には、取付用ブラケット部30全体を形成するための樹脂材料がキャビティ内に不足する場合があり、そうすると取付用ブラケット部30に中空部が形成されてしまったり、係合部32(特に係合部傾斜面32c)がキャビティの面に沿って形成されず、よって所望する精度が得られなかったりすることがある。
【0014】
ブラケット配置部14は、載置面10aと接続され載置面10aに略垂直な側面14aと、被係合部14bと、被係合部接続面14cと、下面部14dとを有する。被係合部14bは、取付用ブラケット部30の係合部32と係合可能に形成される。具体的には、凸状の係合部32と凹凸係合可能なように、側面14aから凹状に前後方向に長い略長矩形に形成される。
【0015】
凹状の被係合部14b内の上側面は、側面14aにおける、載置面10aからの垂直面から下るように傾斜する被係合部傾斜面14b1(被係合面)が形成される。被係合部14bの底部は平坦な底面14b2とされる。底面14b2は、上端で被係合部傾斜面14b1と接続し、下端では底面14b2から略垂直壁状に形成される被係合部垂直面14b3が形成される。被係合部垂直面14b3は、ヒンジ部40に向けて下るように傾斜する被係合部接続面14cと接続する。被係合部接続面14cの下面は水平面とされて、垂直な下面部14dと接続する。
【0016】
棚板1の取付けは、
図4に示すように、取付用ブラケット部30を載置面10a側(上方向側)にヒンジ部40で折り畳んで行う。このとき、係合部32と被係合部14bは凹凸係合する。係合部32と被係合部14bが係合すると、
図5に示すように、係合部傾斜面32cは、被係合部傾斜面14b1と当接又は所定の間隔を有してし、係合当接部50が形成される。係合当接部50は、取付用ブラケット部30を折り畳んで棚板1を取り付けた際に係合部傾斜面32cと被係合部傾斜面14b1(係合面と被係合面)とが当接してもよいし、係合部傾斜面32cと被係合部傾斜面14b1(係合面と被係合面)との間に隙間が形成される場合であっても、載置面10aに荷物等の物品が載置されて構造体本体10に下方向の荷重が掛かった場合に係合部傾斜面32cと被係合部傾斜面14b1(係合面と被係合面)が当接するように形成してもよい。なお、係合部平坦面32aと底面14b2及び側面14aと上面35の対応する部分とは、近接又は接触する程度に当接させることができる。そして、係合部垂直面32bは、被係合部垂直面14b3と対向し、被係合部垂直面14b3との間に隙間を有する。同様に、係合部接続面33は、被係合部接続面14cと対向し、被係合部接続面14cとの間に隙間を有する。
【0017】
棚板1は、このようにして取り付けられることにより、載置面10aに荷物等の物品が載置される際に、係合当接部50(特に、係合部傾斜面32cと被係合部傾斜面14b1(係合面と被係合面)の当接)により構造体本体10が支持される。従って、ヒンジ部40に、ヒンジ部40の延設方向と垂直な方向の荷重(本実施形態においては、前後方向に延設されるヒンジ部40に対して上下方向の荷重)が掛かり難くなるので、ヒンジ部40の破損を低減し、棚板1の耐久性を向上させることができる。
【0018】
また、互いに当接する係合部傾斜面32cと被係合部傾斜面14b1が傾斜しているので、構造体本体10が下方向の荷重を受けると、ヒンジ部40には構造体本体10の左右方向内方向の力が掛かり、垂直方向の力のみが掛かることがないので、より一層のヒンジ部40の破損の低減を実現することができる。
【0019】
さらにまた、取付用ブラケット部30の下面36と、取付の相手の構造部材とは当接するが、取付用ブラケット部30は上側に折り畳んで取り付けられるので、荷重が掛かった場合であっても、取付用ブラケット部30の下面36と相手構造部材との間に隙間が生じ難い。
【0020】
また、棚板1は、構造体本体10と取付用ブラケット部30を一体としてブロー成形により形成することができる。
【0021】
なお、係合部傾斜面32c及び被係合部傾斜面14b1は、その傾斜する角度を任意の角度で形成することができ、例えば直角に形成することもできる。具体的には、
図5に示すように、係合部傾斜面32c及び被係合部傾斜面14b1が水平線LVに対して傾斜する角度αは、0°以上60°以下で設定することができ、好ましくは、40°以上50°以下の範囲で設定することができる。本実施形態においては、45°で形成される。
【0022】
また、
図3(a),(b)に示すように、側面14aの高さh1は、取付用ブラケット部30の基部38の高さH1と略同等とされる。また、取付用ブラケット部30の延設部39の幅(前後方向の長さ)(換言すると、貫通孔31用の幅)W1は、基部38の幅(前後方向の長さ)W2よりも狭く形成される。
【0023】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について
図7に基づいて説明する。本実施形態は、第1実施形態の凹状の被係合部14bに換えて、孔状の被係合部14Abとしたものである。なお、以下の説明(第2実施形態乃至第5実施形態)において、第1実施形態と同じ部位については同じ符号を用いて、その説明は省略又は簡略化する。
【0024】
被係合部14Abは、係合部32と凹凸係合可能に形成される、前後方向に長尺状の孔である。被係合部14Abの上側縁面は被係合面14Ab1とされる。一方、取付用ブラケット部30Aの係合部32の外側側面は、係合面32Acとされる。被係合面14Ab1及び係合面32Acは、前述の角度αに相当する角度が0°若しくは1°以下に傾斜して形成される。本実施形態における取付用ブラケット部30Aは、載置面10a側に折り畳んで構造体に組付けられる。そして、被係合面14Ab1と係合面32Acにより、係合当接部50が形成される。
【0025】
(第3実施形態)
次に、
図8に基づいて、第3実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態の取付用ブラケット部30に換えて、下面10b側(下方向側)に折り畳んで構造体に組み付けるようにした取付用ブラケット部30Bとしたものである。取付用ブラケット部30Bの係合部32の係合面である係合部傾斜面32cは、ヒンジ部40側に形成される。そして、係合部傾斜面32cと共に係合当接部50を形成する被係合部14Bbの被係合部傾斜面14b1は、被係合部14bの上側に形成される。
【0026】
(第4実施形態)
次に、
図9に基づいて、第4実施形態を説明する。本実施形態は、取付用ブラケット部30Cを下方向側に折り畳み、構造体に組付けられる。取付用ブラケット部30Cの係合部32は、凸状に形成されて、ヒンジ部40側に係合面32Ccが形成される。一方、被係合面14Cb1は、ブラケット配置部14近傍の下面10bとされる。取付用ブラケット部30Cを下方向に折り畳むと、係合面32Ccと被係合面14Cb1とで係合当接部50が形成される。
【0027】
(第5実施形態)
次に、
図10に基づいて、第5実施形態を説明する。本実施形態は、取付用ブラケット部30Dを下側に折り畳み、構造体に組み付ける。係合部32Dは、取付用ブラケット部30Dの下面36において、ヒンジ部40側に向けて取付用ブラケット部30Dの肉厚が薄くなるよう傾斜する部分である。そして、係合部32Dは係合面とされる。一方、被係合部14Db(被係合面)は、ブラケット配置部14の側面14Daに傾斜して形成される。側面14Daの傾斜は、係合部32Dの傾斜に合わせて設定される。そして、取付用ブラケット部30Dを折り畳むと、被係合面とされる被係合部14Dbと、係合面とされる係合部32Dとにより、係合当接部50が形成される。
【0028】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、棚板1は、ブロー成形により形成することができるものとしたが、2枚の溶融樹脂シートを分割金型にそれぞれ賦形させて、型締めにより各溶融樹脂シートを溶着させるシート成形法によっても形成することができる。また、本実施形態は、成形構造体としての例として棚板1としたが、これに限られず、各種の成形法により形成されて構造物に組み込まれる成形構造体であれば、他の用途に用いられるものでもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 棚板 10 構造体本体
10a 載置面 10b 下面
13 凹溝
13a 溝底突出部 14 ブラケット配置部
14a,14Da 側面
14b,14Ab,14Bb,14Cb,14Db 被係合部
14b1 被係合部傾斜面 14Ab1,14Cb1 被係合面
14b2 底面
14b3 被係合部垂直面 14c 被係合部接続面
14d 下面部
30,30A,30B,30C,30D 取付用ブラケット部
31 貫通孔 32,32D 係合部
32a 係合部平坦面 32b 係合部垂直面
32c 係合部傾斜面 33 係合部接続面
32Ac,32Cc 係合面
35 上面 36 下面
40 ヒンジ部 50 係合当接部
100 コインロッカー