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特許7502652情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20240612BHJP
【FI】
G06Q50/34
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021119791
(22)【出願日】2021-07-20
(62)【分割の表示】P 2020171925の分割
【原出願日】2020-05-13
(65)【公開番号】P2021180023
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】石井 公二
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-188847(JP,A)
【文献】特開2020-035211(JP,A)
【文献】特開2006-155574(JP,A)
【文献】特開2015-162237(JP,A)
【文献】特開2007-193715(JP,A)
【文献】特開2005-228215(JP,A)
【文献】特開2014-191817(JP,A)
【文献】特開2014-086010(JP,A)
【文献】特許第6712821(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
第1ユーザから投票可能な第1競技への投票を受け付け、
前記第1ユーザが、第2ユーザが前記第1競技に対して指定した投票対象と少なくとも一部が同一の投票対象に前記第1競技において投票した後に、前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知
前記第2競技の情報は、前記第2競技の開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者の少なくともいずれかの情報を含む、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、第1ユーザから投票可能な第1競技への投票を受け付け、
プロセッサが、前記第1ユーザが、第2ユーザが前記第1競技に対して指定した投票対象と少なくとも一部が同一の投票対象に前記第1競技において投票した後に、前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知し、
前記第2競技の情報は、前記第2競技の開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者の少なくともいずれかの情報を含む、
情報処理方法。
【請求項3】
プロセッサに、第1ユーザから投票可能な第1競技への投票を受け付けさせ、
プロセッサに、前記第1ユーザが、第2ユーザが前記第1競技に対して指定した投票対象と少なくとも一部が同一の投票対象に前記第1競技において投票した後に、前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知させる、処理を実行させ、
前記第2競技の情報は、前記第2競技の開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者の少なくともいずれかの情報を含む、プログラム。
【請求項4】
サーバと端末を備え、
第1ユーザの端末から投票可能な第1競技への投票を受け付け、
前記第1ユーザが、第2ユーザが前記第1競技に対して指定した投票対象と少なくとも一部が同一の投票対象に前記第1競技において投票した後に、前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザの端末に通知し、
前記第2競技の情報は、前記第2競技の開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者の少なくともいずれかの情報を含む、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競輪、競馬又は競艇等の投票が行われる各種の競技における投票を携帯端末により行うことができるシステムが知られている。特許文献1には、ユーザが指定した選手や競走馬が出場する競技への予約投票を行うことができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-109119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているシステムでは、ユーザが予め予約の条件を設定しておく必要があり、手間がかかるという問題がある。また、ユーザが投票初心者である場合、自身のお気に入りの選手や競走馬が決まっていないことや、競技に対する知識量が少ないことがある。このため、ユーザがどのように予約していいかが分からず、投票の機会を逸してしまうことがある。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが競技への投票を継続しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1ユーザから、前記第1ユーザと異なる第2ユーザによる第1競技への投票内容に基づく前記第1競技への投票を受け付ける受付部と、前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、前記第2競技への投票が可能な期間に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する情報通知部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが競技への投票を継続しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る投票システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】端末のハードウェア構成例を示す図である。
図4】プロセッサの機能ブロック構成例を示す図である。
図5】投票するためのアプリケーションソフトウェアが起動された端末に表示される画面である。
図6】投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末に表示される画面の例である。
図7】相乗り投票の賭け額を入力するための画面である。
図8】相乗り投票履歴情報の一例を示す図である。
図9】通知画面が端末に表示された例を示す図である。
図10】情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る投票システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す投票システム1は、情報処理装置10と、一以上の端末20とを備える。情報処理装置10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN、又は移動通信網等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報処理装置10は、投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける装置である。具体的には、情報処理装置10は、端末20を使用する第1ユーザである投票者が、競輪、競馬及び競艇等の競技において、競技に勝つと予想した競技者(選手又は動物を含む)に所定価値を賭けて投票するための支援をする装置である。
【0011】
投票者は、競技に勝つと予想した複数の競技者又は競技者に対応する出走枠と投票方式(すなわち賭式)との組み合わせにより定められる投票対象を決定し、決定した投票対象と、投票対象に対する所定価値の賭け数又は賭け額とを端末20において設定することにより投票することができる。投票の対象となる競技が競輪である場合、投票対象は、例えば「1着が5番、2着が3番の2車単」又は「1番、2番及び5番の競技者を選択する3連複」である。なお、2車単とは、1着と2着の競技者を着順どおりに予想することであり、3連複とは、着順を問わずに1着から3着までに入る競技者を予想することである。
【0012】
所定価値は、金銭でもよく、所定のサービス又はゲームで利用可能なポイント等であってもよい。また、ポイントは、投票者が無償で受け取ることが可能なポイント(無償ポイント)であってもよく、金銭の支払と引き換えに受け取ることが可能なポイント(有償ポイント)であってもよい。
【0013】
情報処理装置10は、例えば1又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置10は、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0014】
端末20は、投票する投票者が利用する端末であり、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。投票者は、端末20を操作することで投票対象に投票することができる。端末20は、投票対象の入力を投票者から受け付けると、端末20を使用する投票者を識別するための投票者識別情報(以下、「投票者ID」という。)に関連付けて、投票対象を示す情報を情報処理装置10に送信する。
【0015】
情報処理装置10は、端末20を使用する投票者が投票した投票対象を記憶する処理、投票者が所有する価値の大きさを記憶する処理、及び競技の結果に応じた報酬額(すなわち払戻額)を決定する処理等を実行する。
【0016】
投票システム1においては、第1プレイヤとしての投票初心者である投票者がどのような投票をすればよいかを把握しやすくするために、情報処理装置10が、第2プレイヤとしての競技の結果の予想をする第2ユーザとしての予想者が指定した投票対象を端末20に表示させることにより、投票対象を投票者に提示する。予想者は、例えば、競技に投票をした経験が豊富な投票者、又は競技者に関する知識が豊富な投票者であり、予め情報処理装置10に登録されている。予想者は、複数の投票者のうちの一部の投票者であってもよく、投票をせずに予想だけをする人であってもよい。
【0017】
投票者は、端末20に表示された一以上の投票対象を見てから、表示された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することができる。本明細書においては、このように、予想者が予想した投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することを「相乗り投票」という。
【0018】
情報処理装置10は、第1ユーザとしての投票者から、第1競技において、第2ユーザとしての所定の予想者への相乗り投票を受け付ける。そして、情報処理装置10は、当該予想者が第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合に、第2競技への投票が可能な期間に、第2競技の情報を投票者に通知し、投票者が競技への投票を継続しやすくする。
以下、情報処理装置10及び端末20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14、及び出力デバイス15を有する。
【0020】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0021】
記憶部12は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、複数の競技それぞれの情報を含む競技テーブルを記憶する。
【0022】
通信IF13は、通信ネットワークNを介して端末20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、端末20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを端末20に送信する。
【0023】
入力デバイス14は、例えば情報処理装置10の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えば情報処理装置10の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0024】
図3は、端末20のハードウェア構成例を示す図である。端末20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24、及び出力デバイス25を有する。
【0025】
プロセッサ21は、例えばCPUであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0026】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。
【0027】
通信IF23は、通信ネットワークNを介して情報処理装置10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報処理装置10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報処理装置10に送信する。
【0028】
入力デバイス24は、例えば投票者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えば投票者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。
【0029】
<機能ブロック構成>
図4は、プロセッサ11の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ11は、受付部111と、情報通知部112とを有する。プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部111と、情報通知部112として機能する。
【0030】
受付部111は、投票者が使用する端末20で実行される投票用のアプリケーションプログラムを介して投票者からの投票を受け付ける。具体的には、受付部111は、投票するためのアプリケーションプログラムが実行されている投票者の端末20に、第1競技への投票を受け付ける画面を表示させ、当該画面を介して、投票者による競技への投票を受け付ける。受付部111は、投票者から、当該投票者と異なる予想者による第1競技への投票内容に基づく第1競技への投票である相乗り投票を受け付ける。
【0031】
図5から図7は、受付部111が端末20に表示させる画面の例を示す図である。図5は、投票するためのアプリケーションプログラムが起動された端末20に表示される画面である。図6は、投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末20に表示される画面の例である。図7は、相乗り投票の賭け額を入力するための画面である。
【0032】
図5に示す画面においては、投票方式を選択するための領域251、予想投票対象を入力するための領域252、相乗り投票を選択するための操作画像253、取り消し操作をするための操作画像254、及び決定操作をするための操作画像255が示されている。投票者が自分自身で投票対象を決定したいという場合、投票者は、領域251において投票方式を選択し、領域252に競技者又は出走枠の番号を入力し、操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、投票をすることができる。
【0033】
相乗り投票をしたい投票者は、領域251及び領域252を操作することなく、操作画像253の「相乗り投票」ボタンを選択してから操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、相乗り投票をすることができる。受付部111は、相乗りボタンが選択された場合、図6(a)に示すように、投票者が相乗り投票をする対象となる複数の予想者を端末20に表示させる。
【0034】
図6(a)においては、予想者名に、一以上の予想投票対象と、予想投票対象に対応するオッズとが関連付けられて表示されている。投票者は、端末20に表示された図6(a)に示す画面において、相乗り投票をする予想者を選択する。投票者が図6(a)に示す画面において一人以上の予想者を選択すると、図6(b)に示す画面に遷移する。図6(b)に示す画面において、投票者が「賭け額を入力する」ボタンにタッチすると、図7に示す画面に遷移する。
【0035】
図7に示す画面では、投票者が選択した予想者が指定する一以上の投票対象のそれぞれに対する賭け額の入力欄が表示される。図7に示す画面において、投票者は、選択した予想者が指定する一以上の投票対象のうち、少なくともいずれかへの賭け額を入力する。投票者が賭け額を入力してから「決定」ボタンにタッチすると、端末20は、投票対象の競技を識別する競技ID、投票者の投票者ID、投票者が複数の予想者から選択した選択予想者の投票者ID、選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示(すなわち、選択予想者に相乗り投票をする相乗り投票指示)、及び賭
け額を情報処理装置10に送信する。
【0036】
受付部111は、投票者の端末20から、競技ID、投票者の投票者ID、競技における投票対象に対する投票の指示及び賭け額を受信することにより、競技IDに対応する競技への投票者の投票を受け付ける。また、受付部111は、投票者の端末20から、競技ID、投票者の投票者ID、選択予想者の投票者ID、相乗り投票指示、及び賭け額を受信することにより、投票者から、予想者による競技への投票内容に基づく当該競技への相乗り投票を受け付ける。
【0037】
受付部111は、相乗り投票を受け付けると、競技IDと、投票者IDと、選択予想者の投票者IDとを関連付けて相乗り投票履歴情報として記憶部12に記憶させる。図8は、相乗り投票履歴情報の一例を示す図である。図8に示すように、相乗り投票履歴情報において、競技IDと、選択予想者の投票者IDと、投票者の投票者IDとが関連付けられていることが確認できる。受付部111は、投票を受け付けると、競技に対する投票者の投票を実行する。
【0038】
情報通知部112は、予想者から、第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、第2競技への投票が可能な期間に、第2競技の情報を、当該予想者の第1競技への投票に対して相乗り投票を行った投票者に通知する。第2競技の情報は、例えば、競技の開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者である。
【0039】
具体的には、情報通知部112は、予想者から、第1競技よりも後に行われる第2競技への投票を受け付けた場合、記憶部12に記憶されている相乗り投票履歴情報を参照し、当該予想者の第1競技への投票に対して相乗り投票を行った投票者の投票者IDを特定する。情報通知部112は、特定した投票者IDに対応する投票者が、第2競技への投票を行っていない場合に、当該投票者の端末20に、第2競技の情報を通知する。このようにすることで、情報処理装置10は、投票者に第2競技への投票を促すことができる。
【0040】
情報通知部112は、第2競技の情報を含み、当該第2競技の投票画面への遷移が可能な通知画面を投票者が使用する端末20に送信することにより、当該第2競技の情報を投票者に通知する。図9は、通知画面が端末に表示された例を示す図である。図9に示す通知画面には、第2競技の情報として、開催場所、競技グレード、競技名、競技の種類、及び競技者が表示されていることが確認できる。また、図9に示す通知画面には、投票の締切時間と、「相乗り投票」と表示された相乗り投票受付ボタンと、「投票」と表示された投票受付ボタンが表示されていることが確認できる。
【0041】
通知画面において投票受付ボタンが押下されると、図5に示す投票受付画面が端末20に表示され、投票者が第2競技に対して投票を行うことができる。通知画面において相乗り投票受付ボタンが押下されると、図7に示す相乗り投票の投票受付画面が端末20に表示され、投票者が第2競技に対して相乗り投票を行うことができる。受付部111は、図7に示す相乗り投票の賭け額の入力欄に賭け額の最小額が入力された状態で、図7に示す画面を端末20に表示させてもよい。
【0042】
情報通知部112は、所定条件が満たされる場合に、第2競技の投票画面に予想者が第2競技に投票した投票内容の情報を表示してもよい。具体的には、情報通知部112は、第2競技への投票締切時刻よりも前の第1所定時刻までに第2競技の情報を投票者に通知してもよい。また、情報通知部112は、第2競技への投票締切時刻よりも前であり第1所定時刻よりも後の第2所定時刻よりも後に投票者が通知画面又は第2競技の投票画面にアクセスした場合に、第2競技の投票画面に予想者が第2競技に投票した投票内容の情報を表示してもよい。このようにすることで、投票者は、第1所定時刻よりも後の時刻になり、投票締切時刻が近づいたときに、予想者の投票内容を確認しながら相乗り投票を速やかに行うことができる。
【0043】
また、情報通知部112は、第2所定時刻より前に投票者が通知画面又は第2競技の投票画面にアクセスした場合には、第2競技の投票画面に第2ユーザが第2競技に投票した投票内容の情報を表示させず、投票者が投票内容を自由に選択可能としてもよい。このようにすることで、情報処理装置10は、投票締切時刻までに余裕がある場合に、投票者は、どのように投票するかを自身で考えることができるので、投票のスキルを高めることができる。この場合、情報通知部112は、現在時刻が第2所定時刻よりも後になったことに応じて、第2競技の投票画面に予想者が第2競技に投票した投票内容の情報を表示してもよい。
【0044】
また、情報通知部112は、一以上の予想者から同じ時間帯に開催される複数の第2競技への投票を受け付けた場合、複数の第2競技のうちから優先度に基づいて選択した第2競技の情報を、相乗り投票を行った投票者に通知する。ここで、優先度は、例えば、第2競技に対して過去に相乗り投票を行った投票者の数に基づいて定められる。例えば、第2競技に対して過去に相乗り投票を行った投票者の数が多ければ多いほど当該第2競技の優先度が高く設定される。また、優先度は、第2競技に対して過去に相乗り投票を行った投票者のうち、投票に的中した投票者の数、的中した時の払戻し額、的中した時の倍率に基づいて定められてもよい。このようにすることで、情報処理装置10は、優先度が高く投票者が投票する可能性が高い第2競技の情報を通知することができる。
【0045】
また、情報通知部112は、一以上の予想者から同じ時間帯に開催される複数の第2競技への投票を受け付けた場合、複数の第2競技のうちから第1競技との関連度に基づいて選択した第2競技の情報を投票者に通知してもよい。第2競技と第1競技との関連度は、第2競技の情報と、第1競技の情報との共通性に基づいて定められる。例えば、第2競技と第1競技との関連度は、第1競技のグレードと、第2競技のグレードとが共通しているか否か、第1競技が行われる競技場と、第2競技が行われる競技場とが共通しているか否か、第1競技における投票対象と、第2競技における投票対象との一致度の少なくともいずれかに基づいて定められる。このようにすることで、情報処理装置10は、第1競技との関連度が高く、投票者が投票しやすい第2競技の情報を投票者に通知することができる。
【0046】
また、情報通知部112は、投票用のアプリケーションプログラムの画面が投票者の端末20に表示されていない場合に、第2競技の情報を当該端末20に表示させるようにしてもよい。例えば、情報通知部112は、端末20から、所定時間おきに投票用のアプリケーションプログラムの画面が端末20に表示されているか否かを示す状態情報を取得する。情報通知部112は、取得した状態情報が、投票用のアプリケーションプログラムの画面が端末20に表示されていないことを示している場合に、端末20に第2競技の情報を表示させる。例えば、情報通知部112は、端末20に第2競技の情報をプッシュ通知し、投票用のアプリケーションプログラムの画面が投票者の端末20に表示されていない状態で、当該第2競技の情報を含む画面を端末20に表示させる。
【0047】
このようにすることで、情報処理装置10は、投票用のアプリケーションプログラムが端末20に表示されておらず、第2競技が行われることを投票者が気付いていない場合に、第2競技の情報を投票者に通知し、第2競技が行われることを投票者に気付かせることができる。
【0048】
また、情報通知部112は、第2競技の情報を投票者に通知した後に、当該投票者が第2競技に投票しなかった場合、受付部111が予想者から第1競技及び第2競技と異なる第3競技への投票を受け付けていても、当該投票者に第3競技の情報を通知しないように制御してもよい。このようにすることで、継続して相乗り投票を行わなかった投票者に対して、第3競技の情報の通知を停止し、投票者に競技の情報が通知されることが煩わしいと感じさせないようにすることができる。
【0049】
なお、情報通知部112は、投票者が第2競技に投票しなかった場合、受付部111が予想者から第3競技への投票を受け付けていても、当該投票者に第3競技の情報を通知しないように制御したが、これに限らない。情報通知部112は、投票者が第2競技に投票しなかった場合において、受付部111が予想者から第3競技への投票を受け付けたとき、第2競技の情報と、第3競技の情報との一致度合いに基づいて、投票者に第3競技の情報を通知するかどうかを判定するようにしてもよい。
【0050】
例えば、情報通知部112は、第2競技及び第3競技の競技者又はグレードの一致度合いが低く、第2競技と第3競技との関連性が低い場合に、第3競技の情報を通知するようにしてもよい。この場合において、情報通知部112は、さらに、第1競技の情報と、第3競技の情報との一致度合いに基づいて、第3競技の情報を通知するかどうかを判定してもよい。このようにすることで、情報処理装置10は、第2競技と関連性が低く、投票者が投票する可能性が残されている第3競技の情報を投票者に通知することができる。
【0051】
<情報処理装置10の処理の流れ>
図10は、情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。まず、受付部111は、投票者から予想者による第1競技への投票内容に基づく第1競技への投票である相乗り投票を受け付ける(S11)。
【0052】
続いて、情報通知部112は、投票者が相乗り投票を行った予想者から、第1競技の後に行われる第2競技への投票を受け付けたか否かを判定する(S12)。情報通知部112は、第2競技への投票を受け付けたと判定すると、S13に処理を移し、第2競技への投票を受け付けていないと判定すると本フローチャートに係る処理を終了する。
【0053】
情報通知部112は、S13において、S11において予想者に相乗り投票を行った投票者から第2競技への投票を受け付けているか否かを判定する。情報通知部112は、投票者から第2競技への投票を受け付けていると判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、投票者から第2競技への投票を受け付けていないと判定すると、S14に処理を移す。情報通知部112は、S14において、第2競技への投票が可能な期間に、第2競技の情報を投票者の端末20に通知する。
【0054】
<投票システム1による効果>
以上説明したように、受付部111は、投票者による第1競技への投票を受け付ける。情報通知部112は、第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、前記第2競技への投票が可能な期間に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する。受付部111及び情報通知部112がこのように動作することで、投票者は、自身のお気に入りの選手や競走馬が決まっていなかったり、競技に対する知識量が少なかったりして、どのような競技に投票すればよいかわからない場合に、第2競技の情報を参照しながら、投票を行うことができる。これにより、情報処理装置10は、投票者が競技に継続して投票しやすくすることができる。
【0055】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0056】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
第1ユーザから、前記第1ユーザと異なる第2ユーザによる第1競技への投票内容に基づく前記第1競技への投票を受け付ける受付部と、
前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、前記第2競技への投票が可能な期間に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する情報通知部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、ユーザ(投票者)が競技への投票に継続しやすくできる。
(付記2)
前記情報通知部は、前記第1ユーザが前記第2競技への投票を行っていない場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2競技に対する投票を投票者に促すことができる。
(付記3)
前記情報通知部は、前記第2ユーザから複数の前記第2競技への投票を受け付けた場合、複数の前記第2競技のうちから優先度に基づいて選択した前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、優先度が高く投票者が投票する可能性が高い競技の情報を通知することができる。
(付記4)
前記情報通知部は、前記第2ユーザから複数の前記第2競技への投票を受け付けた場合、複数の前記第2競技のうちから前記第1競技との関連度に基づいて選択した前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する、
付記1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第1競技との関連度が高くユーザが投票しやすい第2競技の情報を投票者に促すことができる。
(付記5)
前記受付部は、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末で実行される投票用のアプリケーションプログラムを介して前記投票を受け付け、
前記情報通知部は、前記投票用のアプリケーションプログラムの画面が前記第1ユーザ端末に表示されていない場合に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザ端末に表示させる、
付記1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者が第2競技の開催に気付いていない可能性が高い場合に、第2競技が行われることを投票者に気付かせることができる。
(付記6)
前記情報通知部は、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知した後に、前記第1ユーザが前記第2競技に投票しなかった場合、前記受付部が前記第2ユーザから前記第1競技及び前記第2競技と異なる第3競技への投票を受け付けていても、前記第1ユーザに前記第3競技の情報を通知しないように制御する、
付記1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、通知効果が低い第1ユーザへの情報の通知を停止することができる。
(付記7)
前記情報通知部は、前記第2競技の情報を含み、前記第2競技の投票画面への遷移が可能な通知画面を前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末に送信することにより、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する、
付記1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者が通知画面から投票画面に遷移させて、投票する可能性を高めることができる。
(付記8)
前記情報通知部は、所定条件が満たされる場合に、前記第2競技の投票画面に前記第2ユーザが前記第2競技に投票した投票内容の情報を表示する、
付記7に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者に予想者が投票した投票内容を把握させることができる。
(付記9)
前記情報通知部は、
前記第2競技への投票締切時刻よりも前の第1所定時刻までに前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知し、
前記第2競技への投票締切時刻よりも前であり前記第1所定時刻よりも後の第2所定時刻よりも後に前記第1ユーザが前記通知画面又は前記第2競技の投票画面にアクセスした場合には、前記第2競技の投票画面に前記第2ユーザが前記第2競技に投票した投票内容の情報を表示し、
前記第2所定時刻より前に前記第1ユーザが前記通知画面又は前記第2競技の投票画面にアクセスした場合には、前記第2競技の投票画面に前記第2ユーザが前記第2競技に投票した投票内容の情報を表示しない、
付記8に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2競技の投票締切時刻に近づいた場合に第2ユーザ(予想者)が第2競技に投票した投票内容を第2競技の投票画面に表示されるので、投票者が投票を迷っている場合に、投票を促すことができる。
(付記10)
コンピュータが実行する、
第1ユーザから、前記第1ユーザと異なる第2ユーザによる第1競技への投票内容に基づく前記第1競技への投票を受け付けるステップと、
前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、前記第2競技への投票が可能な期間に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知するステップと、
を有する情報処理方法。
このような情報処理方法を実行することにより、ユーザ(投票者)が競技への投票に継続しやすくできる。
(付記11)
コンピュータを、
第1ユーザから、前記第1ユーザと異なる第2ユーザによる第1競技への投票内容に基づく前記第1競技への投票を受け付ける受付部、及び、
前記第2ユーザから前記第1競技と異なる第2競技への投票を受け付けた場合、前記第2競技への投票が可能な期間に、前記第2競技の情報を前記第1ユーザに通知する情報通知部、
として機能させるプログラム。
このようなプログラムをプロセッサが実行することにより、ユーザ(投票者)が競技へ
の投票に継続しやすくできる。
【符号の説明】
【0057】
1 投票システム
10 情報処理装置
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 端末
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
111 受付部
112 情報通知部
図1
図2
図3
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図10