(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20240612BHJP
【FI】
G06Q50/34
(21)【出願番号】P 2021167459
(22)【出願日】2021-10-12
(62)【分割の表示】P 2020038527の分割
【原出願日】2020-03-06
【審査請求日】2023-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-160612(JP,A)
【文献】特開2017-111511(JP,A)
【文献】特開2020-035316(JP,A)
【文献】特開2014-174911(JP,A)
【文献】特開2017-107363(JP,A)
【文献】特開2001-188847(JP,A)
【文献】特開2011-253259(JP,A)
【文献】国際公開第2016/051515(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
投票可能な競技
に対する投票対象を指定した複数の予想者の
情報を、前記競技に投票する複数の投票者に提示し、
前記複数の予想者の中から投票者が選択した予想者
により指定
された投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示を取得し、
前記複数の予想者は、第1人数の投票者が選択した第1予想者と、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した第2予想者を含み、
前記プロセッサは、前記複数の投票者のうち、前記第1予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第1投票者に対し、前
記第2予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第2投票者よりも有利に特典を付与する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記指示の受付を開始してから付与期間が経過するまでに前記指示をした投票者に対して特典を付与し、
前記第1投票者に対し、前記第2投票者よりも前記付与期間を長く設定する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1投票者に対し、前記第2投票者に付与する特典よりも大きい特典を付与する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第1投票者による投票額が第1額に達するまで、前記第1投票者に特典を付与し、
前記第2投票者による投票額が前記第1額より小さい第2額に達するまで、前記第2投票者に特典を付与する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
プロセッサが、投票可能な競技
に対する投票対象を指定した複数の予想者の
情報を、前記競技に投票する複数の投票者に提示し、
プロセッサが、前記複数の予想者の中から投票者が選択した予想者
により指定
された投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示を取得し、
前記複数の予想者は、第1人数の投票者が選択した第1予想者と、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した第2予想者を含み、
プロセッサが、
前記複数の投票者のうち、前記第1予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第1投票者に対し、前
記第2予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第2投票者よりも有利に特典を付与する、
情報処理方法。
【請求項6】
プロセッサに、投票可能な競技
に対する投票対象を指定した複数の予想者の
情報を、前記競技に投票する複数の投票者に提示させ、
プロセッサに、前記複数の予想者の中から投票者が選択した予想者
により指定
された投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示を取得させ、
前記複数の予想者は、第1人数の投票者が選択した第1予想者と、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した第2予想者を含み、
プロセッサに、
前記複数の投票者のうち、前記第1予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第1投票者に対し、前
記第2予想者が指定する投票対象
と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第2投票者よりも有利に特典を付与させる、
処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
サーバと端末とを備え、
前記サーバは、
投票可能な競技に対する投票対象を指定した複数の予想者の情報を、前記競技に投票する複数の投票者の端末に提示し、
前記複数の予想者の中から投票者が選択した予想者により指定された投票対象と同一の投票対象を指定した投票の指示を取得し、
前記複数の予想者は、第1人数の投票者が選択した第1予想者と、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した第2予想者を含み、
前記サーバは、前記複数の投票者のうち、前記第1予想者が指定する投票対象と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第1投票者に対し、前記第2予想者が指定する投票対象と同一の投票対象を指定した投票の指示をした第2投票者よりも有利に特典を付与する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競輪、競馬又は競艇等の投票が行われる各種の競技における投票を携帯端末により行うことができるシステムが知られている。特許文献1には、投票者が携帯端末を用いて投票券を購入することができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
投票が行われる競技に採用されている投票の方法は複雑であり、投票の経験が少ない投票者(以下、「投票初心者」という。)にとっては、投票することに対する敷居が高い。例えば、競輪・競馬・競艇等の場合、投票初心者は、投票方式及び競技者を多くの投票パターンの中から選択しなければならないため、どのように投票すればよいかを把握しづらい。
【0005】
そこで、経験が豊富な他の投票者が投票する内容を投票初心者に提示し、投票初心者が、他の投票者と同じような内容で投票するということが考えられる。ところが、多くの投票初心者が同一の他の投票者が投票する内容を参照してしまうと、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎてしまうという問題が生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける情報処理装置であって、前記競技に投票する投票者に、前記競技の予想をする複数の予想者を提示する予想者提示部と、前記投票者が前記複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報と、前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示とを取得する指示取得部と、前記投票者が選択した前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした複数の投票者の中で、前記指示取得部が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、前記指示取得部が前記第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与する特典付与部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る投票システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】予想投票対象テーブルの一例を示す図である。
【
図5】プロセッサの機能ブロック構成例を示す図である。
【
図6】投票するためのアプリケーションソフトウェアが起動された端末に表示される画面である。
【
図7】投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末に表示される画面の例である。
【
図9】情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】変形例に係る予想投票対象テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る投票システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示す投票システム1は、情報処理装置10と、1以上の端末20とを備える。情報処理装置10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN、又は移動通信網等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0011】
情報処理装置10は、投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける装置である。具体的には、情報処理装置10は、端末20を使用する投票者が、競輪、競馬及び競艇等の競技において、競技に勝つと予想した競技者に所定価値を賭けて投票するための支援をする装置である。
【0012】
投票者は、競技に勝つと予想した複数の競技者又は競技者に対応する出走枠と投票方式(すなわち賭式)との組み合わせにより定められる投票対象を決定し、決定した投票対象と、投票対象に対する所定価値の賭け数又は賭け額とを端末20において設定することにより投票することができる。投票の対象となる競技が競輪である場合、投票対象は、例えば「1着が5番、2着が3番の2車単」又は「1番、2番及び5番の競技者を選択する3連複」である。なお、2車単とは、1着と2着の競技者を着順どおりに予想することであり、3連複とは、着順を問わずに1着から3着までに入る競技者を予想することである。
【0013】
所定価値は、金銭でもよく、所定のサービス又はゲームで利用可能なポイント等であってもよい。また、ポイントは、投票者が無償で受け取ることが可能なポイント(無償ポイント)であってもよく、金銭の支払と引き換えに受け取ることが可能なポイント(有償ポイント)であってもよい。
【0014】
投票者は、投票に使用した所定価値の大きさとオッズとに基づいて決定される払戻価値(例えば金銭)を受けることができる。例えば、第1価値を用いて投票した結果、投票内容が的中した場合には、投票内容に対応するオッズと、投票した第1価値とに基づいて第1払戻価値が決定される。また、第2価値を用いて投票した結果、投票内容が的中した場合には、投票内容に対応するオッズと、投票した第2価値とに基づいて第2払戻価値が決定される。ここで、第1払戻価値と第2払戻価値とはそれぞれ相違する価値である。また、投票内容に対するオッズは、第2価値に基づく全投票者の投票内容に基づき決定されるものとしてよい。
【0015】
情報処理装置10は、例えば1又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置10は、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0016】
端末20は、投票する投票者が利用する端末であり、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。投票者は、端末20を操作することで投票対象に投票することができる。端末20は、投票対象の入力を投票者から受け付けると、端末20を使用する投票者を識別するための投票者識別情報(以下、「投票者ID」という。)に関連付けて、投票対象を示す情報を情報処理装置10に送信する。
【0017】
情報処理装置10は、端末20を使用する投票者が投票した投票対象を記憶する処理、投票者が所有する価値の大きさを記憶する処理、及び競技の結果に応じた報酬額(すなわち払い戻し額)を決定する処理等を実行する。
【0018】
投票システム1においては、投票初心者がどのような投票をすればよいかを把握しやすくするために、情報処理装置10が、競技の結果の予想をする予想者が指定した投票対象を端末20に表示させることにより、投票対象を投票者に提示する。予想者は、例えば、競技に投票をした経験が豊富な投票者、又は競技者に関する知識が豊富な投票者であり、予め情報処理装置10に登録されている。予想者は、複数の投票者のうちの一部の投票者であってもよく、投票をせずに予想だけをする人であってもよい。
【0019】
投票者は、端末20に表示された一以上の投票対象を見てから、表示された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することができる。本明細書においては、このように、予想者が予想した投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することを「相乗り投票」という。一部が同一の投票対象に投票することとは、例えば予想者が行う複数の投票のうちの一部の投票における投票対象と同一の投票対象に投票することである。一部が同一の投票対象に投票することが、一つの投票における投票対象のうち一部の投票対象と同一である場合を含んでもよい。この場合、例えば、予想者が2車単で1着及び2着に予想した投票対象のうち、1着又は2着の一方の投票対象が同一である場合は、一部が同一の投票対象に投票することに含まれる。
【0020】
多数の投票者が、同一の投票対象に対して相乗り投票をしてしまうと、同一の投票対象に対する投票が集中し過ぎてしまうおそれがある。そこで、情報処理装置10は、投票者が相乗り投票をする対象として選択した予想者に相乗り投票をする複数の投票者のうち、比較的早く当該予想者に相乗り投票をした投票者に対して、他の投票者よりも大きな特典を付与する。情報処理装置10がこのように動作することで、投票システム1は、他の投票者が相乗り投票をしていない予想者を選択するように投票者を動機づけることができる。その結果、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0021】
ここで、特典が大きいとは、投票者に対して価値を直接付与することだけでなく、投票者の投票内容が的中した場合の報酬額を増額したり、投票内容が的中する可能性を増加させたりすることを含む。例えば、情報処理装置10は、投票者が競技に対して第2価値を用いて投票している場合には、第2価値を用いて投票していない場合よりも、投票者の同じ投票内容に対して付与する第1払戻価値を大きくすることとしてよい。また例えば、情報処理装置10は、投票者が競技に対して第2価値を用いて投票している場合には、第2価値を用いて投票していない場合に付与される第1払戻価値に加えて、異なる第3価値を付与することとしてもよい。
以下、情報処理装置10及び端末20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0022】
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14、及び出力デバイス15を有する。
【0023】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0024】
記憶部12は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、投票者が選択した投票対象及び投票額(すなわち賭け額)等を、投票者IDに関連付けて記憶する。また、記憶部12は、競技の予想をする複数の予想者それぞれと、複数の予想者それぞれが指定する予想投票対象とが関連付けられた情報を含む予想投票対象テーブルを記憶する。
【0025】
図3は、予想投票対象テーブルの一例を示す図である。
図3に示す予想投票対象テーブルにおいては、予想者名と、投票方式と、予想者が予想した投票対象(すなわち予想投票対象)と、各予想投票対象を選択した投票者の数(すなわち選択者数)と、予想者に対応する賭け額と、が関連付けられている。
【0026】
「予想投票対象」は、例えば予想者が既に投票をした投票対象に対応する投票方式及び予想勝利者の組み合わせ、又は予想者が投票したいと考えていることを情報処理装置10に通知した投票対象に対応する投票方式及び予想勝利者の組み合わせである。「選択者数」は、予想投票対象と同じ内容で投票をする相乗り投票を行った投票者の数である。「賭け額」は、予想者に相乗り投票をした複数の投票者が、当該相乗り投票において設定した賭け額の合計額である。
【0027】
通信IF13は、ネットワークNを介して端末20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、端末20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを端末20に送信する。
【0028】
入力デバイス14は、例えば情報処理装置10の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば情報処理装置10の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0029】
図4は、端末20のハードウェア構成例を示す図である。端末20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24、及び出力デバイス25を有する。
【0030】
プロセッサ21は、例えばCPUであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0031】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。
【0032】
通信IF23は、ネットワークNを介して情報処理装置10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報処理装置10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報処理装置10に送信する。
【0033】
入力デバイス24は、例えば投票者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイク等である。出力デバイス25は、例えば投票者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0034】
<機能ブロック構成>
図5は、プロセッサ11の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ11は、予想者提示部111と、指示取得部112と、特典付与部113とを有する。プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、予想者提示部111、指示取得部112、及び特典付与部113として機能する。
【0035】
予想者提示部111は、競技に投票する投票者に、競技の予想をする複数の予想者を提示する。予想者提示部111は、例えば、投票者が使用する端末20に、複数の予想者名を送信して端末20に複数の予想者名を表示させることにより、複数の予想者を提示する。
【0036】
図6から
図8は、予想者提示部111が端末20に表示させる画面の例を示す図である。
図6は、投票するためのアプリケーションソフトウェアが起動された端末20に表示される画面である。
図7は、投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末20に表示される画面の例である。
図8は、賭け額を入力するための画面である。
図8の画面は、投票者が相乗り投票をする対象となる予想者を選択した場合に端末20に表示される。
【0037】
図6に示す画面においては、投票方式を選択するための領域251、予想投票対象を入力するための領域252、相乗り投票を選択するための操作画像253、取り消し操作をするための操作画像254、及び決定操作をするための操作画像255が示されている。投票者が自分自身で投票対象を決定したいという場合、投票者は、領域251において投票方式を選択し、領域252に競技者又は出走枠の番号を入力し、操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、投票をすることができる。
【0038】
相乗り投票をしたい投票者は、領域251及び領域252を操作することなく、操作画像253の「相乗り投票」ボタンを選択してから操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、相乗り投票をすることができる。予想者提示部111は、相乗りボタンが選択された場合、
図7(a)に示すように、投票者が相乗り投票をする対象となる複数の予想者を端末20に表示させる。
【0039】
図7(a)においては、予想者名、予想投票対象、及びオッズが関連付けて表示されている。予想者提示部111は、複数の予想者のうち、特典を付与する対象となる予想者を投票者にレコメンドしてもよい。
図7(a)においては、投票者が予想者Bを選択すると特典が付与されることを示す画像が表示されている。予想者提示部111は、レコメンドする予想者を
図7(a)において上位に表示させたり、他の予想者よりも強調して表示させたりしてもよい。
【0040】
詳細については後述するが、特典付与部113によって、多くの投票者によって選択されていない予想者が、特典が付与される対象として選択される。したがって、このように、特典が付与される予想者が端末20に表示されることで、投票者が、特典が付与される予想者(すなわち、他の投票者があまり選択していない予想者)を選択しやすくなり、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0041】
投票者は、端末20に表示された
図7(a)に示す画面において、相乗り投票をする予想者を選択する。投票者が
図7(a)に示す画面において一人の予想者を選択すると、
図7(b)に示す画面に遷移する。
図7(b)に示す画面において、投票者が予想者Bを選択してから「賭け額を入力する」ボタンにタッチすると、
図8に示す画面に遷移する。
【0042】
図8に示す画面において、投票者は、選択した予想者が指定する投票対象への賭け額を入力する。投票者が賭け額を入力してから「決定」ボタンにタッチすると、端末20は、投票者が複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報、選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示(すなわち、選択予想者に相乗り投票をする相乗り投票指示)、及び賭け額を情報処理装置10に送信する。
【0043】
指示取得部112は、端末20が送信した選択情報、選択予想者に相乗り投票するための相乗り投票指示、及び賭け額を取得する。指示取得部112は相乗り投票指示を取得すると、記憶部12に記憶された予想投票対象テーブルにおける、選択情報が示す選択予想者に関連付けられた投票者数に1を加算する。また、指示取得部112は賭け額を取得すると、記憶部12に記憶された予想投票対象テーブルにおける、選択情報が示す選択予想者に関連付けられた賭け額に、端末20から受信した賭け額を加算する。
【0044】
特典付与部113は、投票者が選択した予想者に対する相乗り投票の指示をした複数の投票者の中で、指示取得部112が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、指示取得部112が第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与する。特典付与部113は、例えば、指示取得部112が指示の受付を開始してから、投票者が選択した予想者に相乗り投票をした場合に適用される所定の特典付与期間が経過するまでの間、特典付与期間が経過した後よりも大きな特典を投票者に付与する。特典付与部113は、例えば、投票者IDに関連付けて、特典の内容を記憶部12に記憶させることにより特典を付与する。
【0045】
特典付与部113は、例えば、投票者が投票に使用した価値と同じ種類の価値を特典として付与する。具体的には、特典付与部113は、投票者が現金で投票した場合に現金を特典として付与し、無料ポイントで投票した場合に無料ポイントを特典として付与する。特典付与部113は、払い戻しのタイミングで、投票が的中した時に払い戻される価値と同じ価値を特典として付与してもよい。この場合、特典付与部113は、現金が払い戻される場合に、現金を特典として付与し、ポイントにより払い戻される場合に、ポイントを特典として付与する。特典付与部113は、投票が的中したことを条件として特典を付与してもよい。
【0046】
特典付与部113は、投票に使用した価値の大きさに応じた大きさの特典を付与してもよい。特典付与部113は、例えば投票額に所定の料率を乗じた額の特典を付与してもよい。特典付与部113がこのように投票に使用した価値に大きさに応じた大きさの特典を付与することで、投票者が投票に使用する価値を大きくするように動機づけられるので、競技運営者の事業収益が増加する。
【0047】
特典付与部113は、特典付与期間が経過した後に、当該特典付与期間に対応する予想者に相乗り投票をした投票者に対して特典を付与しないようにしてもよい。この場合、予想者提示部111は、特典付与期間の残り時間を端末20に表示させたり、残り時間に関連付けて、付与される特典の内容を端末20に表示させたりしてもよい。予想者提示部111及び特典付与部113がこのように動作することで、投票システム1は、特典が付与される対象となっている予想者に相乗り投票をするように投票者を動機づけることができる。
【0048】
特典付与部113は、第1人数の投票者が選択した選択予想者に対応する第1特典付与期間を、第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した選択予想者に対応する第2特典付与期間よりも長くしてもよい。すなわち、特典付与部113は、投票者により選択された回数が少ない予想者に対して特典を付与する第1特典付与期間を、投票者により選択された回数が多い予想者に対して特典を付与する第2特典付与期間よりも長くする。この場合、予想者提示部111は、予想者に関連付けて、特典付与期間の残り時間を端末20に表示させてもよい。予想者提示部111及び特典付与部113がこのように動作することで、投票者が、他の投票者が選択した数が少ない予想者に相乗り投票をしやすくなるので、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0049】
特典付与部113は、閾値人数未満の投票者が選択した選択予想者に対して第1特典付与期間を設定し、閾値人数以上の投票者が選択した選択予想者に対して第2特典付与期間を設定してもよい。この場合、特典付与部113は、例えば、過去の類似する競技における相乗り投票において各予想者を選択した投票者の人数に基づいて閾値を決定する。過去の類似する競技は、例えば、競技の内容(例えば競馬又は競輪)が同一である場合、レースの距離が同じである場合、距離帯(短距離が1600m未満、中距離が1600以上2400未満、長距離が2400m以上等)、出場する競技者の少なくとも一部の競技者が同じである場合のように、投票者による投票対象の決定に影響する少なくとも一部の条件が同一の競技である。
【0050】
一例として、特典付与部113は、過去の競技において最も少ない投票者が選択した予想者に対応する選択者数よりも多く、かつ過去の競技において最も多い投票者が選択した予想者に対応する選択者数よりも少ない人数を閾値とする。特典付与部113がこのように閾値を定めることにより、過去の競技で選択者数が少なかった予想者を選択する投票者が増加しやすくなる。
【0051】
特典付与部113は、時間の経過とともに第1人数と第2人数との間の閾値を変化させてもよい。特典付与部113は、例えば、最も多くの投票者が選択している予想者に対応する選択者数と、最も少ない投票者が選択している予想者に対応する選択者数との差が所定の差よりも大きくなった場合に、基準人数よりも少ない投票者(例えば最も少ない投票者)が選択している予想者に対応する閾値を大きくする。特典付与部113がこのように動作することで、最も少ない投票者が選択している予想者に対応する特典付与期間が長くなるので、選択者数が少ない予想者を選択する投票者が増加しやすくなる。
【0052】
特典付与部113は、複数の投票者の中で、選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示を指示取得部112が受け付けた時点が早いほど大きな特典を付与してもよい。特典付与部113は、例えば、投票システム1が相乗り投票の受付を開始してから所定の時間が経過するまでの間に予想者Aに相乗り投票をした投票者に対して第1特典を付与し、所定の時間が経過した後に予想者Aに相乗り投票をした投票者に対して第1特典より小さい第2特典を付与する。特典付与部113は、予想者Aに対して初めて相乗り投票がされてから所定の時間が経過した後に、予想者Aに相乗り投票をした投票者に対して特典を付与しないようにしてもよい。
【0053】
特典付与部113は、予想者ごとに、特典の内容を切り替える時点を決定してもよい。特典付与部113は、例えば、選択した投票者が少ない予想者に相乗り投票をした投票者に対する特典を小さくする時点を、選択した投票者が多い予想者に相乗り投票をした投票者に対する特典を小さくする時点よりも遅くする。この場合、予想者提示部111は、予想者に関連付けて、特典が小さくなる予定の時点を端末20に表示させてもよい。予想者提示部111及び特典付与部113がこのように動作することで、投票者が、他の投票者が選択した数が少ない予想者に相乗り投票をしやすくなるので、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0054】
特典付与部113は、投票者が選択した選択予想者それぞれに関連付けて指示取得部112が指示を取得した回数が回数閾値に達するまでの間、当該回数が回数閾値に達した後よりも大きな特典を投票者に付与してもよい。特典付与部113は、例えば、予想者Aを選択して相乗り投票をした人が所定の人数に達するまでの間に予想者Aを選択して相乗り投票をした投票者に対して第1特典を付与する。そして、特典付与部113は、予想者Aを選択して相乗り投票をした人が所定の人数に達した後に予想者Aを選択して相乗り投票をした投票者に対して、第1特典よりも小さい第2特典を付与する。
【0055】
この場合、予想者提示部111は、それぞれの予想者を選択して相乗り投票が行われた回数及び回数閾値を、予想者に関連付けて端末20に表示させてもよい。予想者提示部111及び特典付与部113がこのように動作することによっても、投票システム1は、選択された回数が少ない予想者に対して相乗り投票をするように投票者を動機づけることができる。
【0056】
特典付与部113が相乗り投票の指示を取得した回数に基づいて特典の内容を変える場合、特典付与部113は、第1人数の投票者が選択した選択予想者に対応する回数閾値を、第1人数よりも多い第2人数の投票者が選択した選択予想者に対応する回数閾値よりも大きくしてもよい。この場合、予想者提示部111は、予想者に関連付けて回数閾値を端末20に表示させてもよい。予想者提示部111及び特典付与部113がこのように動作することで、さらに、他の投票者が選択した数が少ない予想者に対して投票者が相乗り投票しやすくなる。
【0057】
特典付与部113は、相乗り投票をするために各予想者を選択した投票者数に基づいて、各予想者を新たに選択した投票者に対して付与する特典の大きさを決定してもよい。
【0058】
具体的には、特典付与部113は、第1人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1投票者に対して第1特典を付与する。そして、特典付与部113は、第1人数よりも多い第2人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2投票者に対して、第1特典よりも小さい第2特典を付与する。
【0059】
特典付与部113がこのように動作することで、投票システム1は、より大きな特典を得ることができる、他の投票者が選択していない予想者を選択するように投票者を動機づけることができる。したがって、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0060】
特典付与部113は、
図3に示す予想投票対象テーブルを参照して、相乗り投票をするための各予想者を選択した投票者数が賭けた額の合計額に基づいて、各予想者を新たに選択した投票者に対して付与する特典の大きさを決定してもよい。
【0061】
特典付与部113は、例えば、第1人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1投票者による投票額が第1額に達するまで、第1投票者に特典を付与する。そして、特典付与部113は、第1人数よりも多い第2人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2投票者による投票額が第1額よりも小さい第2額に達するまで、第2投票者に特典を付与する。
【0062】
図3に示す例の場合、第1人数が40人未満であり、第2人数が40人以上であり、第1額が50,000円だとすると、特典付与部113は、選択者数が40人未満である予想者A、B、Eそれぞれに対する賭け額の合計値が50,000円に達するまで、予想者A、B、Eを選択した投票者に特典を付与する。
図3に示すように、予想者Aに対応する賭け額が50,000円を超えている場合、特典付与部113は、賭け額が50,000円以下の予想者B、Eを選択した投票者に特典を付与する。
【0063】
一方、第2額が40,000円だとすると、特典付与部113は、選択者数が40人以上の予想者C、D、Fのうち、賭け額が40,000円未満の予想者Fを選択した投票者に対して特典を付与する。一方、予想者C、Dに対応する賭け額は40,000円以上なので、特典付与部113は、予想者C、Dを選択した投票者に対して特典を付与しない。特典付与部113がこのように動作することで、投票者は、選択者数が少なく、かつ賭け額の合計値が少ない予想者を選択して相乗り投票をしやすくなるので、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにするとともに、賭け額が同じ競技者に集中し過ぎないようにすることができる。
【0064】
<情報処理装置10の処理の流れ>
図9は、情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図9は、
図6に示した画面において「相乗り投票」が選択された時点から開始している。
【0065】
「相乗り投票」が選択されると、予想者提示部111は、
図7に示すように、投票者が選択可能な予想者を端末20に一覧表示させる(S11)。続いて、指示取得部112は、投票者が選択した予想者を示す選択情報を取得するとともに(S12)、投票の指示を取得する(S13)。
【0066】
指示取得部112が投票の指示を取得すると、特典付与部113は、指示取得部112が投票の指示を取得した時点が、投票者に付与する特典の内容を切り替える閾値時点の前か後かを判定する(S14)。特典付与部113は、指示取得部112が投票の指示を取得した時点が閾値時点の前(すなわち第1時点)であると判定した場合(S14においてYES)、第1特典を付与する(S15)。一方、特典付与部113は、指示取得部112が投票の指示を取得した時点が閾値時点の後(すなわち第2時点)であると判定した場合(S14においてNO)、第1特典よりも小さい第2特典を付与する(S16)。
【0067】
<変形例>
図10は、変形例に係る予想投票対象テーブルを示す図である。
図10においては、予想者が複数の予想をしており、それぞれの予想内容に対して、選択者数と賭け額とが関連付けられている。この場合、特典付与部113は、投票者が選択した予想者が指定する複数の投票対象のうちの一部の投票対象と同一の投票対象に対する投票の指示をした複数の投票者の中で、指示取得部112が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、指示取得部112が第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与してもよい。特典付与部113がこのように動作することで、予想者が複数の投票対象を予想した場合であっても、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0068】
また、以上の説明においては、投票者が相乗り投票をする際に、予想投票対象と同一の投票対象に投票するための画面を例示したが、端末20は、予想投票対象に含まれる競技者又は枠の一部を変更してから投票するための画面を表示してもよい。投票者は、当該画面において予想投票対象に含まれる競技者又は枠の一部を変更することにより、予想投票対象と一部が同じ投票対象に投票をすることができる。
【0069】
<投票システム1による効果>
以上説明したように、特典付与部113は、投票者が選択した選択予想者を選択した相乗り投票をする複数の投票者の中で、指示取得部112が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、指示取得部112が第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与する。特典付与部113がこのように動作することで、投票者は、他の多くの投票者が相乗り投票の対象として選択していない予想者を選択するように動機づけられる。その結果、投票システム1は、同じ競技者に対する投票が集中し過ぎないようにすることができる。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0071】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける情報処理装置であって、
前記競技に投票する投票者に、前記競技の予想をする複数の予想者を提示する予想者提示部と、
前記投票者が前記複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報と、前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示とを取得する指示取得部と、
前記投票者が選択した前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした複数の投票者の中で、前記指示取得部が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、前記指示取得部が前記第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与する特典付与部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者が、比較的少ない他の投票者によって選択されている予想者を選択するように動機づけられるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記2)
前記特典付与部は、前記複数の投票者の中で、前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示を前記指示取得部が受け付けた時点が早いほど大きな特典を付与する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者が、比較的少ない他の投票者によって選択されている予想者を早く選択するように動機づけられるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記3)
前記特典付与部は、前記選択予想者に関連付けて前記指示取得部が前記指示を取得した回数が回数閾値に達するまでの間、当該回数が前記回数閾値に達した後よりも大きな前記特典を前記投票者に付与する、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、多くの投票者が選択している予想者以外の予想者を選択した場合に投票者が特典を得られる確率が高まるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記4)
前記特典付与部は、第1人数の前記投票者が選択した前記選択予想者に対応する前記回数閾値を、前記第1人数よりも多い第2人数の前記投票者が選択した前記選択予想者に対応する前記回数閾値よりも大きくする、
付記3に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、多くの投票者が選択している予想者以外の予想者を選択した場合に投票者が特典を得られる確率が高まるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記5)
前記特典付与部は、前記指示取得部が前記指示の受付を開始してから所定の特典付与期間が経過するまでの間、前記特典付与期間が経過した後よりも大きな前記特典を前記投票者に付与する、
付記1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者に早く投票をするように促すことができる。
(付記6)
前記特典付与部は、第1人数の前記投票者が選択した前記選択予想者に対応する前記特典付与期間を、前記第1人数よりも多い第2人数の前記投票者が選択した前記選択予想者に対応する前記特典付与期間よりも長くする、
付記5に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、多くの投票者が選択している予想者以外の予想者を選択した場合に投票者が特典を得られる期間が長くなるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記7)
前記特典付与部は、第1人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1投票者に対して第1特典を付与し、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2投票者に対して、前記第1特典よりも小さい第2特典を付与する、
付記1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、多くの投票者が選択している予想者以外の予想者を選択した場合に投票者が大きな特典を得られるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記8)
前記特典付与部は、第1人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第1投票者による投票額が第1額に達するまで、前記第1投票者に特典を付与し、前記第1人数よりも多い第2人数の投票者が投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした第2投票者による投票額が前記第1額よりも小さい第2額に達するまで、前記第2投票者に特典を付与する、
付記1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、多額の投票額が投じられている投票対象を予想している予想者以外の予想者を選択した場合に投票者が特典を得られるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記9)
前記予想者提示部は、前記複数の予想者のうち、前記特典を付与する対象となる予想者を前記投票者にレコメンドする、
付記1から8のいずれか一つに記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者が、どの予想者を選択するかを決定しやすくなる。
(付記10)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付けるコンピュータが実行する、
前記競技に投票する投票者に、前記競技の予想をする複数の予想者を提示するステップと、
前記投票者が前記複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報と、前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示とを取得するステップと、
前記投票者が選択した前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした複数の投票者の中で、第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、前記第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与するステップと、
を有する情報処理方法。
このような情報処理方法をコンピュータが実行することで、投票者が、比較的少ない他の投票者によって選択されている予想者を選択するように動機づけられるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
(付記11)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付けるコンピュータを、
前記競技に投票する投票者に、前記競技の予想をする複数の予想者を提示する予想者提示部、
前記投票者が前記複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報と、前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示とを取得する指示取得部、及び
前記投票者が選択した前記選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示をした複数の投票者の中で、前記指示取得部が第1時点で投票の指示を取得した投票者に対して、前記指示取得部が前記第1時点よりも後の第2時点で投票の指示を取得した投票者に付与する特典よりも大きな特典を付与する特典付与部、
として機能させるためのプログラム。
このようなプログラムをコンピュータが実行することで、投票者が、比較的少ない他の投票者によって選択されている予想者を選択するように動機づけられるので、同じ投票対象に対する投票が集中し過ぎないようになる。
【符号の説明】
【0072】
1 投票システム
10 情報処理装置
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 端末
21 プロセッサ
22 記憶部
24 入力デバイス
25 出力デバイス
111 予想者提示部
112 指示取得部
113 特典付与部