(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】跨座式シート
(51)【国際特許分類】
B62J 1/12 20060101AFI20240612BHJP
B62J 45/00 20200101ALI20240612BHJP
B62J 50/30 20200101ALI20240612BHJP
【FI】
B62J1/12 A
B62J45/00
B62J50/30
(21)【出願番号】P 2021527733
(86)(22)【出願日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 JP2020025030
(87)【国際公開番号】W WO2020262538
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】P 2019121830
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【氏名又は名称】福士 智恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100205501
【氏名又は名称】角渕 由英
(72)【発明者】
【氏名】千葉 智久
【審査官】宇佐美 琴
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-167600(JP,A)
【文献】実開昭52-080946(JP,U)
【文献】特開2017-100703(JP,A)
【文献】特開2008-094160(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 1/00- 1/28, 9/00- 9/40,
11/00-11/26,43/00-43/30,
45/00-45/423
B60N 2/00- 2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座者が跨った状態で着座する跨座式シートであって、
下方に向かって窪んだ収容凹部を備えるシートボトムプレートと、
前記収容凹部に収容された電装部品と、を備え、
前記収容凹部において、該電装部品が緩衝部材を介して固定され
、
前記電装部品は、前記収容凹部において、取付ブラケットの上に取り付けられており、
前記取付ブラケットは、前記収容凹部の底面と平行に配置された基部と、前記基部に対して上方に立設された立設部と、を備えることを特徴とする跨座式シート。
【請求項2】
前記収容凹部は、前記底面と、前記底面の後端において前記底面と直交する後壁と、を備え、
前記緩衝部材は、
前記底面と前記基部の間に配置される第1緩衝部材と、
前記後壁と前記立設部の間に配置される第2緩衝部材と、を有することを特徴とする請求項
1に記載の跨座式シート。
【請求項3】
前記第1緩衝部材は、前記取付ブラケットの前記基部における角部に配置されていることを特徴とする請求項
2に記載の跨座式シート。
【請求項4】
前記第2緩衝部材は、前記立設部を挟み込むように配置されていることを特徴とする請求項
2に記載の跨座式シート。
【請求項5】
前記シートボトムプレートの裏面には、前記跨座式シートを車体に取り付けた際に前記車体と当接する複数のマウント部材が設けられており、
前記取付ブラケット、前記第1緩衝部材及び前記第2緩衝部材は、前記跨座式シートの幅方向において、複数の前記マウント部材の内側に配置されていることを特徴とする請求項
2に記載の跨座式シート。
【請求項6】
前記第2緩衝部材の硬度は、前記マウント部材の硬度よりも低いことを特徴とする請求項
5に記載の跨座式シート。
【請求項7】
前記シートボトムプレートの上面に取り付けられるカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記電装部品の上方を覆うように配置されることを特徴とする請求項1に記載の跨座式シート。
【請求項8】
着座者が跨った状態で着座する跨座式シートであって、
下方に向かって窪んだ収容凹部を備えるシートボトムプレートと、
前記収容凹部に収容された電装部品と、
前記シートボトムプレートの上面に取り付けられるカバー部材と、を備え、
前記収容凹部において、該電装部品が緩衝部材を介して固定され、
前記カバー部材は、前記電装部品の上方を覆うように配置され、
前記シートボトムプレートは、前記収容凹部と連通する通気部を備え、
前記通気部が上方から前記カバー部材で覆われることで外気と通気する通気経路が形成されていることを特徴とする跨座式シート。
【請求項9】
前記シートボトムプレートの前記通気部は、上方に向かって突出し、前記跨座式シートの幅方向に延在する複数の第1突出部を有し、
前記カバー部材は、裏面から下方に向かって突出し、前記跨座式シートの幅方向に延在する複数の第2突出部を有し、
前記跨座式シートの前後方向において、前記第1突出部と前記第2突出部が交互に配置されて前記通気経路が形成されていることを特徴とする請求項
8に記載の跨座式シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、跨座式シートに係り、特に電装部品を内蔵する跨座式シートに関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車に使用されるシートに関して、硬質の板状部材からなるシートボトムプレートの上に載置されるクッション材に形成された複数の凹部にエアセルを配置し、走行状況に応じて硬度を可変させる技術が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の座席装置では、電子回路基板を内蔵するバルブユニット及びエア供給ポンプによってエアセルが膨張又は収縮される。
【0003】
また、特許文献2には、シートクッション下部に空気バネを設け、クッション性を高め、走行中の種々の条件や、乗員の体重等に対応可能な乗用車用シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-100703号公報
【文献】特許第3160847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているように、自動二輪車用の跨座式シートに電子回路を内蔵する電装部品を搭載する場合、エンジンの振動に対する防振、外部環境に対する防塵や防水対策が課題となる。
【0006】
跨座式シートにおける電装部品の防振対策として、特許文献2に記載されているような空気バネを採用する場合、シートのサイズが大型化したり、着座感が損なわれたりするという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートのサイズを大型化することなく、電装部品に対する振動や外部環境の影響が抑制された跨座式シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、本発明の跨座式シートによれば、着座者が跨った状態で着座する跨座式シートであって、下方に向かって窪んだ収容凹部を備えるシートボトムプレートと、前記収容凹部に収容された電装部品と、を備え、前記収容凹部において、該電装部品が緩衝部材を介して固定され、前記電装部品は、前記収容凹部において、取付ブラケットの上に取り付けられており、前記取付ブラケットは、前記収容凹部の底面と平行に配置された基部と、前記基部に対して上方に立設された立設部と、を備えることにより解決される。
【0009】
上記のように構成された本発明の跨座式シートでは、電装部品が収容凹部に収容され、緩衝部材を介して収容凹部に固定されているため、シートのサイズを大型化することなく、電装部品に対する振動や外部環境の影響が抑制される。
また、電装部品が基部と立設部を備えた取付ブラケットによって安定した姿勢で保持される。
【0011】
上記の跨座式シートにおいて、前記収容凹部は、前記底面と、前記底面の後端において前記底面と直交する後壁と、を備え、前記緩衝部材は、前記底面と前記基部の間に配置される第1緩衝部材と、前記後壁と前記立設部の間に配置される第2緩衝部材と、を有するとよい。
上記の構成では、収容凹部の底面と取付ブラケットの基部の間に配置された第1緩衝部材が、上下方向の振動を吸収し、収容凹部の後壁と取付ブラケットの立設部の間に配置された第2緩衝部材が、前後方向の振動を吸収するため、電装部品に対して入力される振動が効率良く減衰される。
【0012】
上記の跨座式シートにおいて、前記第1緩衝部材は、前記取付ブラケットの前記基部における角部に配置されているとよい。
上記の構成では、第1干渉部材が、取付ブラケットの基部における角部に配置されていることで、電装部品に対して入力される上下方向の振動がより効率良く分散し減衰される。
【0013】
上記の跨座式シートにおいて、前記第2緩衝部材は、前記立設部を挟み込むように配置されているとよい。
上記の構成では、第2緩衝部材が、取付ブラケットの立設部を挟み込むように配置されていることで、電装部品に対して入力される前後方向の振動が更に効率良く減衰される。
【0014】
上記の跨座式シートにおいて、前記シートボトムプレートの裏面には、前記跨座式シートを車体に取り付けた際に前記車体と当接する複数のマウント部材が設けられており、前記取付ブラケット、前記第1緩衝部材及び前記第2緩衝部材は、前記跨座式シートの幅方向において、複数の前記マウント部材の内側に配置されているとよい。
上記の構成では、車体からマウント部材を介して跨座式シートに入力される振動を適切に減衰させることで、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
【0015】
上記の跨座式シートにおいて、前記第2緩衝部材の硬度は、前記マウント部材の硬度よりも低いとよい。
上記の構成では、マウント部材により跨座式シートの乗り心地を良好に維持しつつ、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
【0016】
上記の跨座式シートにおいて、前記シートボトムプレートの上面に取り付けられるカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記電装部品の上方を覆うように配置されるとよい。
上記の構成では、電装部品の上方がカバー部材によって覆われることで、乗員等による上方からの荷重に対して電装部品が保護される。
【0017】
また、前記課題は、本発明の跨座式シートによれば、着座者が跨った状態で着座する跨座式シートであって、下方に向かって窪んだ収容凹部を備えるシートボトムプレートと、前記収容凹部に収容された電装部品と、前記シートボトムプレートの上面に取り付けられるカバー部材と、を備え、前記収容凹部において、該電装部品が緩衝部材を介して固定され、前記カバー部材は、前記電装部品の上方を覆うように配置され、前記シートボトムプレートは、前記収容凹部と連通する通気部を備え、前記通気部が上方から前記カバー部材で覆われることで外気と通気する通気経路が形成されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の跨座式シートでは、電装部品が収容凹部に収容され、緩衝部材を介して収容凹部に固定されているため、シートのサイズを大型化することなく、電装部品に対する振動や外部環境の影響が抑制される。また、電装部品の上方がカバー部材によって覆われることで、乗員等による上方からの荷重に対して電装部品が保護される。また、シートボトムプレートとカバー部材によって、電装部品が収容される収容凹部と連通する通気経路が形成されるため、収容凹部に水や塵埃が直接的に侵入することが抑制される。
【0018】
上記の跨座式シートにおいて、前記シートボトムプレートの前記通気部は、上方に向かって突出し、前記跨座式シートの幅方向に延在する複数の第1突出部を有し、前記カバー部材は、裏面から下方に向かって突出し、前記跨座式シートの幅方向に延在する複数の第2突出部を有し、前記跨座式シートの前後方向において、前記第1突出部と前記第2突出部が交互に配置されて前記通気経路が形成されているとよい。
上記の構成では、通気経路が、前後方向において交互に配置された第1突出部と第2突出部で構成された構造を有しているため、水や塵埃の侵入がより一層抑制される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の跨座式シートによれば、電装部品が収容凹部に収容され、緩衝部材を介して収容凹部に固定されているため、シートのサイズを大型化することなく、電装部品に対する振動や外部環境の影響が抑制される。
また、本発明の跨座式シートによれば、電装部品が基部と立設部を備えた取付ブラケットによって安定した姿勢で保持される。
また、本発明の跨座式シートによれば、収容凹部の底面と取付ブラケットの基部の間に配置された第1緩衝部材が、上下方向の振動を吸収し、収容凹部の後壁と取付ブラケットの立設部の間に配置された第2緩衝部材が、前後方向の振動を吸収するため、電装部品に対して入力される振動が効率良く減衰される。
また、本発明の跨座式シートによれば、第1干渉部材が、取付ブラケットの基部における角部に配置されていることで、電装部品に対して入力される上下方向の振動がより効率良く分散し減衰される。
また、本発明の跨座式シートによれば、第2緩衝部材が、取付ブラケットの立設部を挟み込むように配置されていることで、電装部品に対して入力される前後方向の振動が更に効率良く減衰される。
また、本発明の跨座式シートによれば、車体からマウント部材を介して跨座式シートに入力される振動を適切に減衰させることで、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
また、本発明の跨座式シートによれば、マウント部材により跨座式シートの乗り心地を良好に維持しつつ、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
また、本発明の跨座式シートによれば、電装部品の上方がカバー部材によって覆われることで、乗員等による上方からの荷重に対して電装部品が保護される。
また、本発明の跨座式シートによれば、シートボトムプレートとカバー部材によって、電装部品が収容される収容凹部と連通する通気経路が形成されるため、収容凹部に水や塵埃が直接的に侵入することが抑制される。
また、本発明の跨座式シートによれば、通気経路が、前後方向において交互に配置された第1突出部と第2突出部で構成された構造を有しているため、水や塵埃の侵入がより一層抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートを備える自動二輪車の外観図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートの外観図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートのシートボトムプレートの斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートのシートボトムプレートの裏面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートのシートボトムプレートの収容凹部に取付ブラケットに載置されたエア供給ポンプ及びバルブユニットを配置した状態の斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートからクッションパッド及び表皮材を取り除いた状態の斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備える取付ブラケットにエア供給ポンプ、バルブユニット及び緩衝部材を取り付けた状態の斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備える取付ブラケットに緩衝部材を取り付けた状態の斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備える取付ブラケットに取り付けられる第2緩衝部材の斜視図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備えるカバー部材の斜視図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備えるカバー部材の裏面図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートが備えるカバー部材の
図6のA-A断面に対応する断面図である。
【
図14】
図6のA-A断面に対応する模式的斜視図である。
【
図15】変形例に係る自動二輪車用シートが備える取付ブラケットの斜視図である。
【
図16】変形例に係る自動二輪車用シートの分解斜視図である。
【
図17】変形例に係る自動二輪車用シートのシートボトムプレートの収容凹部に取付ブラケットに載置されたエア供給ポンプ及びバルブユニットを配置した状態の斜視図である。
【
図18】変形例に係る自動二輪車用シートのシートボトムプレートの収容凹部にエア供給ポンプ及びバルブユニットを配置した状態の斜視図である。
【
図19】変形例に係る自動二輪車用シートが備えるカバー部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、
図1乃至
図21を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る跨座式シートとしての自動二輪車用シートSについて説明する。
【0022】
自動二輪車用シートSは、着座者(乗員、運転者)が跨った状態で着座する鞍上型のシートである。自動二輪車用シートSは、自動二輪車Vに対して着脱可能に設けられるものであり、
図2では自動二輪車Vから取り外した状態の自動二輪車用シートSについて説明する。
【0023】
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0024】
本明細書における方向を示す用語に関し、
図1及び
図2のように各方向を定義する。具体的には、以下の説明中、「前後方向」とは、自動二輪車用シートSの着座者から見たときの前後方向を意味する。「シート幅方向」とは、自動二輪車用シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、自動二輪車用シートSの着座者から見たときの上下方向と一致する。
【0025】
<自動二輪車用シートSの主要構成>
本実施形態に係る自動二輪車用シートS(以下、自動二輪車用シートS)は、
図1に示すように、車体B(自動二輪車本体)に対して取り付けられることで自動二輪車Vに搭載される。自動二輪車用シートSは、後述するシートボトムプレート1の上にクッション材2が載置され、クッション材2の表面を表皮材3で覆うことによって構成されている。
図2は、自動二輪車用シートSの外観図であり、図示の都合上、自動二輪車用シートSの一部分については、表皮材3が外されてクッション材2が露出している状態で図示されている。
【0026】
自動二輪車用シートSは、前方に前方着座部S1、後方に後方着座部S2を有する二人乗り用のシートとなっている。前方着座部S1及び後方着座部S2は、自動二輪車Vの乗員(すなわち、着座者)の臀部や大腿部が載る部分である。また、自動二輪車用シートSにおいて前方着座部S1と後方着座部S2との間には、乗員が着座しない非着座部S3が設けられている。
【0027】
(シートボトムプレート1)
図3に、シートボトムプレート1の斜視図を示す。自動二輪車用シートSの下面を構成する底板としてのシートボトムプレート1は、樹脂材料で形成されており、前方から順に、前方着座部S1に対応する前方部10、非着座部S3に対応する傾斜部11、後方着座部S2に対応する後方部12を有している。
【0028】
図3に示されるように、シートボトムプレート1は、表面13及び裏面14を備えており、その表面13には、後述するカバー部材40の係合突部44が嵌合して係合する係合凹部13aが複数形成されている。
【0029】
図4に示されるように、シートボトムプレート1の裏面14には、自動二輪車用シートSを車体Bに取り付けた際に車体Bと当接する複数のマウント部材14aが設けられている。また、シートボトムプレート1の裏面14には、自動二輪車用シートSを車体Bに取り付けるためのストライカー14bが設けられている。ストライカー14bは、車体B側に設けられた不図示のストライカー係合部と係合する公知の構造を採用することが可能である。
【0030】
図3乃至
図6に示されるように、シートボトムプレート1の後方部12には、後述する流体供給装置20が備える電装部品(例えば、エア供給ポンプ21やバルブユニット22)を収容する収容凹部15が形成されている。収容凹部15は、シートボトムプレート1の表面13から裏面14に向かう方向(つまり、下方)に向かって窪んだ凹部である。
【0031】
収容凹部15は、
図3に示されるように、底面15aを備え、シート幅方向において底面15aと直交するように立設する第1側壁15b及び第2側壁15cと、後方において底面15aと直交するように立設する後壁15dと、前方において底面15aと直交するように立設する前壁15eと、によって囲まれることで形成された空間である。
【0032】
図3に示されるように、前壁15eには、シート幅方向において、右側の第1側壁15bに近い方が前方に突出するように湾曲した突出部15fが形成されている。突出部15fは、
図5に示されるように、後述する接続管23の湾曲形状に対応している。
【0033】
また、
図3に示されるように、前壁15eには、シート幅方向において、左側の第2側壁15cに近い位置に2つの切り欠き15gが形成されている。2つの切り欠き15gは、
図6に示されるように、後述する流体供給チューブ24が通過する位置に対応して形成されている。
【0034】
また、シートボトムプレート1は、収容凹部15の後方側に、収容凹部15と連通する通路部16を備えている。さらに、シートボトムプレート1の通路部16の後方側には、表面13から裏面14に貫通する孔である通気部17が設けられている。通路部16は、
図5に示されるように、上方に向かって突出し、シート幅方向に延在する複数の第1突出部16aを有している。
【0035】
図6及び
図7に示されるように、自動二輪車用シートSは、前方着座部S1の硬度を調整するための流体供給装置20を内部に備えている。流体供給装置20は、圧縮空気を生成するエア供給ポンプ21(圧縮空気生成装置)と、エア供給ポンプ21にて生成された圧縮空気の供給先を切り替えるために作動するバルブユニット22(切り替え装置)と、エア供給ポンプ21及びバルブユニット22を接続する接続管23と、を主構成要素として備えている(
図7)。
【0036】
バルブユニット22には圧縮空気の吐出口が複数設けられている。また、バルブユニット22の内部には不図示の電磁バルブが設けられている。そして、バルブユニット22は、電磁バルブのオンオフを切り替えるように動作することで、複数の吐出口のうち、圧縮空気が実際に吐出される吐出口を切り替える。
【0037】
また、バルブユニット22の各吐出口には、
図6及び
図7に示すように流体供給チューブ24が繋がれている。流体供給チューブ24は、バルブユニット22からエアセル25への圧縮空気の供給路を形成している。バルブユニット22において圧縮空気が吐出される吐出口が切り替わると、圧縮空気が送られるエアセル25が切り替わることになる。
【0038】
エアセル25は、前方着座部S1の硬度を調整するために用いられる袋体であり、エア供給ポンプ21及びバルブユニット22から供給される流体としての圧縮空気が封入されることで膨出する。
【0039】
以上のように、自動二輪車用シートSでは、前方着座部S1(乗員着座部位)にエアセル25を配置しており、メインの着座部となる前方着座部S1を避けた後方の位置に電装部品が配置されている。
【0040】
(取付ブラケット30)
自動二輪車用シートSに内蔵される電装部品であるエア供給ポンプ21及びバルブユニット22は、
図5乃至
図8に示されるように、取付ブラケット30の上に取り付けられており、緩衝部材としての第1緩衝部材33及び第2緩衝部材34を介してシートボトムプレート1の収容凹部15に固定されている。
【0041】
図7及び
図8に示されるように、取付ブラケット30は、収容凹部15の底面15aと平行に配置される基部31と、基部31に対して上方に立設された立設部32と、を備えている。取付ブラケット30は、基部31及び立設部32と直交する面において断面L字形状を有している。取付ブラケット30は、樹脂材料で形成されていることが好ましいが、金属などで形成されていてもよい。
【0042】
基部31には、バルブユニット22を固定するための固定孔31aと、第1緩衝部材33を取り付けるための第1取付孔31bと、エア供給ポンプ21の前方を保護する保護部31cと、が形成されている。第1緩衝部材33は、収容凹部15の底面15aと当接する脚部33aと、脚部33aから上方に突出し、第1取付孔31bに係合する突部33bと、を備えているゴム製の弾性部材である(
図8)。
【0043】
立設部32には、第2緩衝部材34を取り付けるための第2取付孔32aが形成されている。第2緩衝部材34は、
図9に示されるように、その筒状の本体34aの中心に貫通孔34bが形成されており、本体34aの外周に溝部34cが形成された溝付きのゴム製ダンパー部材(弾性部材)である。第2取付孔32aに第2緩衝部材34の溝部34cが嵌合することで、第2緩衝部材34が立設部32に対して固定されている。後述する
図13に示されるように、第2緩衝部材34は、ワッシャー(不図示)とボルト34dによって挟み込まれて立設部32に取り付けられている。
【0044】
(カバー部材40)
本実施形態の自動二輪車用シートSは、
図6に示されるように、シートボトムプレート1の表面13(上面)に取り付けられるカバー部材40を備えている。カバー部材40は、例えば樹脂材料で形成することができ、収容凹部15の内部を視認できるように光透過性であってもよい。
図10乃至
図12に示されるように、カバー部材40は、表面40a及び裏面40bを有し、前方から順に、傾斜部11に対応する傾斜カバー部41、収容凹部15に対応する主カバー部42、通路部16に対応する通路カバー部43を有している。
【0045】
図10及び
図11に示されるように、カバー部材40の通路カバー部43はその裏面40bから下方に向かって突出し、シート幅方向に延在する複数の第2突出部43aを有している。
【0046】
カバー部材40は、シートボトムプレート1の収容凹部15に収容された電装部品(エア供給ポンプ21及びバルブユニット22)の上方を覆うように配置される。カバー部材40は、裏面40bに複数の係合突部44が形成されており、係合突部44がシートボトムプレート1の表面13に設けられた対応する係合凹部13aに係合することでシートボトムプレート1に対して固定される。収容凹部15に収容された電装部品の上方がカバー部材40によって覆われることで、乗員等による上方からの荷重に対して電装部品が保護される。
【0047】
図6及び
図13に示されるように、シートボトムプレート1の通路部16が上方からカバー部材40の通路カバー部43で覆われることで外気と通気する通気経路Kが形成される。このように、シートボトムプレート1とカバー部材40によって、電装部品が収容される収容凹部15と連通する通気経路Kが形成されるため、収容凹部15に水や塵埃が直接的に侵入することが抑制される。
【0048】
より詳細には、
図13及び
図14に示されるように、シート前後方向において、通路部16が備える第1突出部16aと、通路カバー部43が備える第2突出部43aが交互に配置されて通気経路Kが形成されている。つまり、通気経路Kが、シート前後方向において交互に配置された第1突出部16aと第2突出部43aで構成されたラビリンス構造を有しているため、水や塵埃の収容凹部15への侵入がより一層抑制される。
【0049】
また、通気経路Kの後端部には、不織布や多孔質ポリウレタン製のフィルターFが配置されており、通気経路Kから収容凹部15へと水や塵埃が侵入することが抑制されている。
【0050】
(電装部品に入力される振動の抑制)
図13及び
図14に示されるように、第1緩衝部材33の脚部33aは、収容凹部15の底面15aと、取付ブラケット30の基部31の間に配置され、上下方向から電装部品(エア供給ポンプ21及びバルブユニット22)に入力される振動を吸収する。また、第2緩衝部材34は、収容凹部15の後壁15dと、取付ブラケット30の立設部32の間に配置され、前後方向から電装部品(エア供給ポンプ21及びバルブユニット22)に入力される振動を吸収する。つまり、シート上下方向及びシート前後方向の両方から電装部品に対して入力される振動が効率良く減衰される。
【0051】
以上のように、本実施形態の自動二輪車用シートSでは、電装部品が下方に窪んだ収容凹部15に収容され、第1緩衝部材33や第2緩衝部材34を介して収容凹部15に固定されているため、シートサイズを大型化することなく、電装部品に対する振動や外部環境の影響が抑制される。
【0052】
また、電装部品は、収容凹部15において、収容凹部15の底面15aと平行に配置された基部31と、基部31に対して上方に立設された立設部32と、を備えている取付ブラケット30の上に取り付けられており、安定した姿勢で保持される。
【0053】
また、第1緩衝部材33が、取付ブラケット30の基部31における角部31d付近に配置されていることで、取付ブラケット30の上に配置された電装部品に対して入力される上下方向の振動がより効率良く分散し減衰される(
図8)。
【0054】
また、第2緩衝部材34が、取付ブラケット30の立設部32を挟み込むように配置されていることで、取付ブラケット30の上に配置された電装部品に対して入力される前後方向の振動が更に効率良く減衰される(
図8、
図13)。
【0055】
また、シート幅方向において、シートボトムプレート1の裏面14に設けられたマウント部材14aの間に収容凹部15が設けられており、取付ブラケット30、第1緩衝部材33及び第2緩衝部材34は、マウント部材14aの内側に配置されている(
図4)。このような構成によれば、車体Bからマウント部材14aを介して自動二輪車用シートSに入力される振動を適切に減衰させることで、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
【0056】
また、第2緩衝部材34の硬度(例えば、ショアC硬度=30)を、マウント部材14aの硬度(例えば、ショアC硬度=50)よりも低くすることで、自動二輪車用シートSの乗り心地を良好に維持しつつ、電装部品に対して入力される振動が更に減衰される。
【0057】
<変形例>
以上までに、本発明の一実施形態に係る自動二輪車用シートSの構成について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0058】
特に、自動二輪車用シートSを構成する各要素の構造、材質、形状及び寸法等については、上記の実施形態の中で説明した内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて任意に設計することが可能である。
【0059】
上記実施形態では、電装部品として、流体供給装置20が備えるエア供給ポンプ21及びバルブユニット22を例示して説明をしたが、電装部品は、電子回路を内蔵するものでであれば、特に限定されるものではない。
【0060】
また、収容凹部15の内部において、バルブユニット22の横隣に、不図示の送風ポンプ(電装部品)を配置することも可能である。
【0061】
上記の実施形態では、シート幅方向に4つの第1緩衝部材33が配置されていたが、取付ブラケット30の基部31の角部31d付近に2つのみ第1緩衝部材33を配置するようにしてもよい。
【0062】
上記実施形態では、電装部品を上方から覆うカバー部材40が、シートボトムプレート1に対して係合突部44(樹脂製の爪)で固定されていたが、タッピンング等で固定されていてもよい。また、シートボトムプレート1に溝部を設けて、カバー部材40の外周端部を差し込むようにして固定する方式を採用してもよい。このとき、シートボトムプレート1とカバー部材40の外周端部における勘合部付近にクッション材等を貼付けることで防水、防塵対策を行ってもよい。
【0063】
上記の実施形態では、通気経路Kが収容凹部15から後方に向かって形成されていたが、通気経路Kを収容凹部15から前方に向かって形成したり、通気経路Kを収容凹部15から側方に向かって形成したりすることも可能である。
【0064】
上記の実施形態では、通気経路Kの後端部にフィルターFが設置されていたが、通気経路Kの前端部にフィルターを設置してもよいし、通気経路Kの前端部と後端部の両方にフィルターFを設置してもよい。
【0065】
(変形例に係る自動二輪車用シートSX)
以下、
図15乃至
図21を参照して変形例に係る自動二輪車用シートSXについて、上記の自動二輪車用シートSと同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明を行う。
【0066】
(取付ブラケット30X)
図15は、変形例に係る自動二輪車用シートSXが備える取付ブラケット30Xの斜視図である。
図15に示されるように、取付ブラケット30Xは、収容凹部15の底面15aと平行に配置される基部31Xと、基部31Xに対して上方に立設された立設部32Xと、を備えている。
【0067】
基部31Xには、バルブユニット22を固定するための固定孔31Xaと、第1緩衝部材33を取り付けるための第1取付孔31Xbと、エア供給ポンプ21の後方を保護する保護部31Xcと、が形成されている。第1取付孔31Xbは、基部31Xの角部31Xd付近にそれぞれ形成されている。また、基部31Xの角部31dは後方から前方に向かうにつれて幅が狭くなるように傾斜した形状となっている。
【0068】
立設部32Xには、第2緩衝部材34を取り付けるための第2取付孔32Xaが形成されている。基部31Xの前方には、基部31Xの前端から後方に向かって切り欠かれた2つのスリット31Xeが形成されている。2つのスリット31Xeは、後述するように、流体供給チューブ24が通過する2つの切り欠き15gに対応して設けられている。
【0069】
2つのスリット31Xeのシート幅方向外側には、エア供給ポンプ21及びバルブユニット22を接続する接続管23を固定する3つの留め部35Xが形成されている。留め部35Xは、基部31Xから上方に突出した支持部35Xaと、支持部35Xaに支持された接続管23を上方から抑える係止片35Xbと、から構成されている。
【0070】
図16は、自動二輪車用シートSXの分解斜視図であり、
図17は、自動二輪車用シートSXのシートボトムプレート1Xの収容凹部15に、取付ブラケット30Xに載置されたエア供給ポンプ21及びバルブユニット22を配置した状態の斜視図である。
図18は、収容凹部15にエア供給ポンプ21及びバルブユニット22を配置した状態の斜視図であり、取付ブラケット30Xの図示を省略している。
【0071】
図16に示されるように、第1ハーネスHa及び第2ハーネスHbが結束部材Hcで束ねられており、コネクタHdを介してバルブユニット22に接続されている。シートボトムプレート1Xの収容凹部15は、底面15aから下方に向かって窪んだ配線通路15xが形成されている。
【0072】
また、配線通路15xに対応して、前壁15eに下方に向かって切り欠き15yが形成されている。配線通路15xは、シートボトムプレート1Xの傾斜部11まで前方へと延在しており、配線通路15xの前端には、シートボトムプレート1Xを貫通する排水孔15zが形成されている。
【0073】
図17及び
図18に示されるように、第1ハーネスHa及び第2ハーネスHbは、エア供給ポンプ21及びバルブユニット22から下方へと向かい、取付ブラケット30Xの下方において、配線通路15xに沿うように配設され、排水孔15zを通過して、シートボトムプレート1Xの裏面14へと向かっている。このように、配線通路15xがあることで、第1ハーネスHa及び第2ハーネスHbの配置がずれたり、外力が加わったりすることが抑制される。
【0074】
また、
図17及び
図18に示されるように、接続管23は、3か所の留め部35Xにおいて、支持部35Xaに下方から支持され、上方から係止片35Xbで抑えられることで、収容凹部15内で固定されている。
【0075】
エア供給ポンプ21は、その一部が、前後方向においてバルブユニット22と重なっており、上述した実施形態と比較して、シート幅方向においてコンパクトに配置されている。接続管23は、収容凹部15の前方を通過して、後方のバルブユニット22に接続されているが、3か所の留め部35Xが、前方から後方にずれて配置されているため、接続管23に急な曲げが生じて潰れることが抑制される。
【0076】
また、
図17に示されるように、取付ブラケット30Xの2つのスリット31Xeが、収容凹部15の前壁15eに形成された2つの切り欠き15gに対応して配置されるため、2本の流体供給チューブ24が、接続管23の下方を通過することで、互いに干渉することが抑制される。
【0077】
図19に、変形例に係る自動二輪車用シートSXが備えるカバー部材40Xの斜視図を示す。カバー部材40Xは、表面40Xa及び裏面40Xbを有し、前方から順に、傾斜カバー部41X、主カバー部42X、通路カバー部43Xを有している。後述する
図21に示されるように、通路カバー部43Xはその裏面40Xbから下方に向かって突出し、シート幅方向に延在する複数の第2突出部43Xaを有している。
【0078】
カバー部材40Xは、表面40Xaから上方に向かって突出し、前後方向に延在する複数のビード46Xと、隣接する複数のビード46Xの間に設けられた複数のリブ47Xと、を備えている。各リブ47Xは、シート幅方向に延在し、複数のリブ47Xが、前後方向に並んで配列されている。ビード46X及びリブ47が形成されていることで、カバー部材40Xの強度が向上する。
【0079】
また、カバー部材40Xは、シートボトムプレート1Xの傾斜部11に配置された、2本の流体供給チューブ24及び第1ハーネスHa(第2ハーネスHb)に対応する位置にそれぞれ、前方へと突出する3つの膨出部45Xを備えている。膨出部45Xによれば、流体供給チューブ24や第1ハーネスHa(第2ハーネスHb)を適切に保護される。
【0080】
【0081】
図20は、自動二輪車Vが停車時の状態を示しており、シート幅方向において左側が低くなるように車体B及び自動二輪車用シートSXが傾斜する。収容凹部15に外部から雨水などが入り込んだ場合であっても、取付ブラケット30Xの基部31Xの下方から、第2側壁15cの下端に設けられた排水孔15zを通過して、シートボトムプレート1Xの側部に設けられた排水孔14xを介して、排水が行われる。
【0082】
図21は、自動二輪車Vが走行時の状態を示しており、自動二輪車用シートSXの前方が低くなるように傾斜している。収容凹部15に外部から雨水などが入り込んだ場合であっても、取付ブラケット30Xの基部31Xの下方から、シートボトムプレート1Xの傾斜部11に設けられた排水孔15zを介して、排水が行われる。
【0083】
以上、本実施形態に係る跨座式シートを、主として二輪車に用いられる車両用シートを例に説明した。本実施形態に係る跨座式シートは、二輪車用の車両用シートに限定されるものではなく、例えば、スノーモービル、水上バイク、三輪バギー車又は建機シートに適用可能である。
【符号の説明】
【0084】
V 自動二輪車
B 車体
S,SX 自動二輪車用シート(跨座式シート)
S1 前方着座部
S2 後方着座部
S3 非着座部
1,1X シートボトムプレート
2 クッションパッド
3 表皮材
10 前方部
11 傾斜部
11x 溝部
12 後方部
13 表面
13a 係合凹部
14 裏面
14a マウント部材
14b ストライカー
14x 排水孔
15 収容凹部
15a 底面
15b 第1側壁
15c 第2側壁
15d 後壁
15e 前壁
15f 突出部
15g 切り欠き
15x 配線通路
15y 切り欠き
15z 排水孔
16 通路部
16a 第1突出部
17 通気部
20 流体供給装置
21 エア供給ポンプ(電装部品)
22 バルブユニット(電装部品)
23 接続管
24 流体供給チューブ
25 エアセル
30 取付ブラケット
31 基部
31a 固定孔
31b 第1取付孔
31c 保護部
31d 角部
32 立設部
32a 第2取付孔
33 第1緩衝部材
33a 脚部
33b 突部
34 第2緩衝部材
34a 本体
34b 貫通孔
34c 溝部
34d ボルト
40 カバー部材
40a 表面
40b 裏面
41 傾斜カバー部
42 主カバー部
43 通路カバー部
43a 第2突出部
44 係合突部
F フィルター
K 通気経路
30X 取付ブラケット
31X 基部
31Xa 固定孔
31Xb 第1取付孔
31Xc 保護部
31Xd 角部
31Xe スリット
32X 立設部
32Xa 第2取付孔
35X 留め部
35Xa 支持部
35Xb 係止片
40X カバー部材
40Xa 表面
40Xb 裏面
41X 傾斜カバー部
42X 主カバー部
43X 通路カバー部
43Xa 第2突出部
45X 膨出部
46X ビード
47X リブ
Ha 第1ハーネス
Hb 第2ハーネス
Hc 結束部材
Hd コネクタ