IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社レブセルの特許一覧 ▶ 合同会社 水と油の研究所の特許一覧

特許7502755二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収システム
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/18 20060101AFI20240612BHJP
   B01D 53/14 20060101ALI20240612BHJP
   A62B 18/04 20060101ALI20240612BHJP
【FI】
B01D53/18
B01D53/14 100
A62B18/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023196710
(22)【出願日】2023-11-20
【審査請求日】2023-11-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518070618
【氏名又は名称】株式会社レブセル
(73)【特許権者】
【識別番号】515065970
【氏名又は名称】AC Biode株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003926
【氏名又は名称】弁理士法人イノベンティア
(72)【発明者】
【氏名】山本 健二
(72)【発明者】
【氏名】久保 直嗣
【審査官】宮部 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特許第7189644(JP,B1)
【文献】特開2005-087575(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0014752(US,A1)
【文献】国際公開第2020/231256(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0296939(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/04
B01D 53/14
B01D 53/62
A62B 18/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素と化学反応することにより、当該二酸化炭素を吸収して色彩が変化する薬剤と、
前記薬剤を収容するケース部と、を備え、
前記ケース部は、
前記薬剤に空気を供給する給気口と、
前記薬剤を通過した空気を排出する排気口と、
前記ケース部のうちの前記給気口側の部分から前記ケース部の前記排気口側の部分にわたって形成された透明窓部と、を含み、
前記ケース部は、移動する物に固定されており、
前記給気口は、前記排気口よりも前記移動する物の進行方向の位置に配置されており、
前記移動する物は、移動する人に装着されるヘルメットであり、
前記ケース部は、前記ヘルメットの頂上又は頂上近傍に配置されている、二酸化炭素回収装置。
【請求項2】
前記ケース部は、前記薬剤による二酸化炭素の反応量を示す表示部を含む、請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項3】
二酸化炭素と化学反応することにより、当該二酸化炭素を吸収して色彩が変化する薬剤と、
前記薬剤を収容するケース部と、を備え、
前記ケース部は、
前記薬剤に空気を供給する給気口と、
前記薬剤を通過した空気を排出する排気口と、
前記ケース部のうちの前記給気口側の部分から前記ケース部の前記排気口側の部分にわたって形成された透明窓部と、を含み、
前記給気口は、前記ケース部の正面側の面である第1面の一部に配置されており、
前記ケース部は、前記薬剤を収容する薬剤収容室と、前記給気口から前記薬剤収容室に通気させる通気路と、を含み、
前記薬剤収容室は、前記通気路から空気を取り込む収容室給気口であって、前記薬剤収容室のうちの背面側の面に設けられた収容室給気口を含み、
前記排気口は、前記ケース部の側面で、かつ、前記薬剤収容室の側面である第2面の一部に配置されており、
前記透明窓部の一部は、前記第1面で、かつ、前記薬剤収容室の正面側の面に配置されている、二酸化炭素回収装置。
【請求項4】
前記ケース部は、前記排気口から排出された空気を前記ケース部の背面の方向に導風するガイド部を含む、請求項3に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項5】
前記薬剤収容室は、円筒状を有し、
前記通気路は、前記薬剤収容室の内側面に沿って形成されている、請求項3に記載の二酸化炭素回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護活動への取り組みが社会的に行われている。特に、地球温暖化の原因と考えられている二酸化炭素を回収する取り組みが、企業及び公的機関において行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、空気中の二酸化炭素を吸収する吸収部材と、情報端末と、サーバ装置とを含む、二酸化炭素回収量管理システムが開示されている。このシステムでは、情報端末により、吸収部材に設けられた情報格納部から読み取られた情報が、情報端末からサーバ装置に送信される。サーバ装置は、受信した情報に基づいて、データベースに二酸化炭素の回収量を記憶する。また、吸収部材は、二酸化炭素を吸収することにより、色彩が変化するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7189644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の吸収部材は、二酸化炭素を吸収することにより、色彩が変化するので、吸収部材を観察したユーザは、吸収部材が二酸化炭素を吸収したか否かを判断することができる。しかしながら、吸収部材の全体の色彩の変化の度合いを人が把握するのは難しく、吸収部材(薬剤)にどのぐらいの量の二酸化炭素が吸収されたかを人が推定するのは難しい。
【0006】
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、薬剤をユーザが視認することにより、二酸化炭素の回収量をユーザに認識させることが可能な二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、以下に開示する、本開示の第1の態様に係る二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素と化学反応することにより、当該二酸化炭素を吸収して色彩が変化する薬剤と、前記薬剤を収容するケース部と、を備え、前記ケース部は、前記薬剤に空気を供給する給気口と、前記薬剤を通過した空気を排出する排気口と、前記ケース部のうちの前記給気口と前記排気口との間の部分に形成された透明窓部と、を含み、前記透明窓部は、前記薬剤のうちの前記給気口側の部分から前記排気口側の部分にわたって設けられている。
【0008】
第2の態様に係る二酸化炭素回収システムは、第1の態様に係る二酸化炭素回収装置と、情報端末と、前記情報端末と通信を行うサーバ装置と、を備える二酸化炭素回収システムであって、前記情報端末は、前記二酸化炭素回収装置の識別情報と二酸化炭素の回収量とを取得し、前記二酸化炭素の回収量に前記識別情報を対応付けて、前記二酸化炭素の回収量を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記二酸化炭素の回収量をデータベースに記憶する。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、薬剤をユーザが視認することにより、二酸化炭素の回収量をユーザに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態による二酸化炭素回収装置10がヘルメット20に取り付けられた状態を説明する図である。
図2図2は、二酸化炭素回収装置10の構成を示す側面図である。
図3図3は、二酸化炭素回収システム100の構成を示すブロック図である。
図4図4は、情報端末50の構成を示すブロック図である。
図5図5は、データベース42bに記憶されたデータの例を示す図(1)である。
図6図6は、データベース42bに記憶されたデータの例を示す図(2)である。
図7図7は、情報端末50のタッチパネル52に表示される画面例(1)を示す図である。
図8図8は、情報端末50のタッチパネル52に表示される画面例(2)を示す図である。
図9図9は、情報端末50のタッチパネル52に表示される画面例(3)を示す図である。
図10図10は、情報端末50のタッチパネル52に表示される画面例(4)を示す図である。
図11図11は、第2実施形態による二酸化炭素回収システム200の構成を説明するための図である。
図12図12は、第2実施形態による二酸化炭素回収装置210の構成を説明するための正面図である。
図13図13は、第2実施形態による二酸化炭素回収装置210の構成を説明するための背面図である。
図14図14は、第2実施形態の変形例による二酸化炭素回収システム300の構成を説明するための図である。
図15図15は、第2実施形態の変形例による二酸化炭素回収装置310の構成を説明するための背面図である。
図16図16は、第3実施形態による二酸化炭素回収システム300の構成を説明するための断面図である。
図17図17は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の正面図である。
図18図18は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の側面図である。
図19図19は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図(1)である。
図20図20は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図(2)である。
図21図21は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図(3)である。
図22図22は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図(4)である。
図23図23は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図(5)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。また、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。
【0012】
[第1実施形態]
第1実施形態による二酸化炭素回収システム100について説明する。図1は、第1実施形態による二酸化炭素回収装置10がヘルメット20に取り付けられた状態を説明する図である。図2は、二酸化炭素回収装置10の構成を示す側面図である。
【0013】
二酸化炭素回収システム100は、二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置10を含む。二酸化炭素回収システム100は、二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素の回収量を管理するシステムである。第1実施形態では、二酸化炭素回収システム100は、ユーザによる二酸化炭素の回収量を競う競技の管理に用いられる例を示す。すなわち、第1実施形態による二酸化炭素回収システム100は、二酸化炭素回収競技管理システムである。
【0014】
(二酸化炭素回収装置10及びヘルメット20の構成)
図1に示すように、二酸化炭素回収装置10は、ユーザPが装着するヘルメット20に固定されている。二酸化炭素回収装置10は、例えば、ヘルメット20の頂上21に配置されている。移動するユーザPが装着するヘルメット20の頂上及び頂上近傍は、空気が流れるので、当該ヘルメット20を装着したユーザPが移動することにより、ケース部12内において薬剤に空気を供給させることができる。ヘルメット20には、複数の通気穴22が設けられている。通気穴22には、固定ベルト30が配置されている。二酸化炭素回収装置10は、固定ベルト30が取り付けられており、固定ベルト30によりヘルメット20に固定されている。
【0015】
ユーザPは、例えば、スキー、スノーボード、ハングライダー、自転車、バイク等のヘルメット20を装着した状態で移動を伴うスポーツ競技を行う者である。また、ユーザPは、上記のスポーツ競技を行いながら、二酸化炭素の回収量を競う競技を行う。二酸化炭素の回収量を競う競技とは、例えば、複数のユーザPが、スポーツ競技を実施後に最も二酸化炭素の回収量が多い者が勝者となる競技である。
【0016】
図2に示すように、二酸化炭素回収装置10は、薬剤11と、薬剤11を収容するケース部12と、フィルタ14a及び14bを含む。薬剤11は、化学反応により二酸化炭素に反応する水酸化物を含む。すなわち、薬剤11は、空気に触れることにより空気中の二酸化炭素と化学反応を行って、空気中の二酸化炭素を取り除く部材である。また、化学反応により二酸化炭素に反応する水酸化物は、カルシウム系材料を含む。カルシウム系材料は、例えば、水酸化カルシウムである。なお、二酸化炭素の反応方法は、化学反応を用いる方法以外に、化学反応を生じさせず物理的に二酸化炭素分子を反応部材の細孔に吸着させる方法がある。例えば、ゼオライト等の多孔質材に二酸化炭素分子を吸着させる方法がある。この物理的に二酸化炭素分子を反応部材に吸着させる方法では、反応部材から二酸化炭素を脱離させ、脱離させた二酸化炭素を固体に変化させる工程が必要となり、二酸化炭素を固体にするまでの工程数が増大する。これに対して、本実施形態の構成によれば、化学反応により二酸化炭素に反応する水酸化物を用いることにより、二酸化炭素が化学変化した固体(粉体)の状態で、二酸化炭素を回収することが可能となる。これにより、物理的に二酸化炭素分子を反応部材に吸着させる方法に比べて、二酸化炭素を容易に再利用することが可能となる。なお、水酸化カルシウム以外の水酸化物を薬剤11に含有させてもよい。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、又は水酸化カリウムやカオリン等のケイ酸塩鉱物を薬剤11に含有させても良い。
【0017】
また、薬剤11に水酸化カルシウムを用いることにより、水酸化カルシウムに二酸化炭素を反応させることにより、炭酸カルシウムを生成することが可能となる。生成された炭酸カルシウムは、様々なリサイクル製品の原料を生成する際に用いることが可能となる。
【0018】
また、薬剤11は、メチルバイオレット等の染料を含有している。薬剤11は、反応した二酸化炭素によりpHが変化し、pHの変化に伴って染料の色彩が変化するように構成されている。例えば、薬剤11は、二酸化炭素に反応すると「白色」から「赤色、紫色、又はピンク色」に変わる。また、薬剤11として、二酸化炭素に反応すると「赤又は紫色」から「白色又はピンク色」に変わるものが用いられてもよいし、上記以外の色彩に変化するものが用いられてもよい。色彩が変化する染料として、メチルバイオレット以外のpHの変化に伴って染料の色彩が変化する染料が用いられてもよい。
【0019】
また、薬剤11は、顆粒状の固体に形成されている。図2に示すように、薬剤11は、ケース部12内に、複数配置されている。薬剤11を、固体として形成することにより、ケース部12内で薬剤11が流動しにくい。これにより、給気口12a側に配置された薬剤11から、順次、二酸化炭素と反応する。
【0020】
図2に示すように、ケース部12は、薬剤11に空気を供給する給気口12aと、薬剤11を通過した空気を排出する排気口12bと、ケース部12のうちの給気口12aと排気口12bとの間の部分であって、少なくとも一部が透明に形成された透明窓部12cと、を含む。第1実施形態では、ケース部12の側面全体が透明に形成されており、ケース部12の側面全体が透明窓部12cを構成している。ユーザは、透明窓部12cを介して、ケース部12内の薬剤11を視認することができる。
【0021】
フィルタ14aは、給気口12aに配置されている。フィルタ14bは、排気口12bに配置されている。フィルタ14a及び14bは、不織布フィルタ又はメッシュフィルタであり、空気を通過させながら、ケース部12内に塵や埃が侵入することを防止する。また、フィルタ14a及び14bにより、ユーザPが移動(運動)をしても、ケース部12内の薬剤11がケース部の外部に飛び出すのを防止することができる。
【0022】
第1実施形態では、図1に示すように、ユーザPは、ヘルメット20を装着した状態で、X1方向に移動する。すなわち、給気口12aは、排気口12bよりもユーザPの進行方向の位置に配置されている。そして、ユーザPが移動することにより、図2に示すように、給気口12aからX2方向に空気が流れ、気流A1が発生する。これにより、給気口12a側に配置された薬剤11から、二酸化炭素と反応し、給気口12a側に配置された薬剤11から、色彩が変化し、排気口12b側に配置された薬剤11が最も遅い時点に色彩が変化する。また、ケース部12には、薬剤11による二酸化炭素の反応量を示す表示部15が設けられている。表示部15は、例えば、目盛である。図2の例の場合、表示部15が「5」を示す位置が、色彩が変化していない薬剤11と色彩が変化した薬剤11との境界位置となる場合、ユーザは、「5g」の二酸化炭素が薬剤11により吸収されたと認識することができる。このように、第1実施形態によれば、ユーザは、薬剤11のうちのどのぐらい量が二酸化炭素と反応済であるかを認識することができる。すなわち、薬剤11による二酸化炭素の回収量をユーザが認識することができる。
【0023】
また、図2に示すように、ケース部12には、二次元コード13が貼付されている。二次元コード13は、例えば、QRコード(登録商標)である。なお、二次元コード13に代えて一次元コード(バーコード)が設けられてもよいし、二次元コード13に代えてICチップ等、情報を格納可能な電気回路が設けられていてもよい。二次元コード13は、例えば、特許7189644号公報に記載の「二次元コード」として利用することができる。
【0024】
(サーバ装置40及び情報端末50の構成)
図3は、二酸化炭素回収システム100の構成を示すブロック図である。図4は、情報端末50の構成を示すブロック図である。図5は、データベース42bに記憶されたデータの例を示す図(1)である。図6は、データベース42bに記憶されたデータの例を示す図(2)である。図7図10は、情報端末50のタッチパネル52に表示される画面例を示す図である。
【0025】
図3に示すように、二酸化炭素回収システム100は、サーバ装置40と、情報端末50とを含む。サーバ装置40は、二酸化炭素の回収量を管理するサーバである。サーバ装置40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを含む。制御部41は、プログラム42aを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。そして、制御部41は、サーバ装置40の各制御処理を実行する。記憶部42は、例えば、メモリ(記憶回路)を含む。通信部43は、通信インターフェイスであり、ネットワークNに接続されている。なお、サーバ装置40は、オンプレミス型(据え置き型)のサーバ装置でもよいし、クラウド上に構成されたサーバ装置であってもよい。サーバ装置40は、分散型台帳技術(例えば、ブロックチェーン技術)を用いたデータ構造を有するように二酸化炭素の回収量のデータを記憶するように構成されていてもよい。
【0026】
記憶部42は、プログラム42aと、データベース42bとが記憶されている。プログラム42aは、二酸化炭素の回収量を競う競技の管理を行うために、制御部41のプロセッサに、各制御処理を実行させるプログラムである。
【0027】
図4に示すように、情報端末50は、制御部51と、タッチパネル52と、通信部53と、読取部54と、記憶部55と、を含む。制御部51は、プログラムを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。そして、制御部51は、情報端末50の各制御処理を実行する。また、タッチパネル52は、情報端末50に対する入力操作を受け付ける機能と、画像を表示する機能とを実現する。通信部53は、通信インターフェイスであり、ネットワークNに接続されている。
【0028】
読取部54は、例えば、二次元コード13を撮影するカメラである。読取部54は、これに限られず、二次元コード13に光を照射する発光部と、反射光を検出する受光部とを備えてもよい。また、読取部54は、ICチップ内のデータを読み出す回路が設けられていてもよい。記憶部55は、例えば、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)の少なくとも一方を含む。記憶部55には、アプリケーションプログラム55aが記憶されている。
【0029】
図5に示すように、データベース42bには、二酸化炭素の回収量が、ユーザIDに対応付けられて記憶されている。また、図5に示すように、データベース42bには、ユーザIDがユーザの属性に対応付けられて記憶されている。第1実施形態では、「属性」とは、ユーザが競技において、どのチームに所属するかを表すものである。
【0030】
図6に示すように、データベース42bには、ユーザの属性に、二酸化炭素の回収量の合計回収量が対応付けられて記憶されている。例えば、属性が「チームA」の場合、チームAに対応付けられたユーザIDの回収量の合計値が、データベース42bにおいて、合計回収量として記憶されている。
【0031】
図7に示すように、情報端末50によりアプリケーションプログラム55aが起動すると、タッチパネル52に二次元コード13を読み取るための画面が表示される。例えば、ユーザPが、スポーツ競技を行う前に、情報端末50の読取部54により、二次元コード13が読み取られる。情報端末50は、二次元コード13からユーザIDを読み取る。その後、図8に示すように、情報端末50は、タッチパネル52に、ユーザの属性を問う画面を表示する。例えば、タッチパネル52には、「あなたは、どのチームに所属していますか?」という質問メッセージと、チームの選択肢とが表示される。図8は、「チームA」がユーザにより選択されている状態を示している。そして、情報端末50は、二次元コード13を読み取り、かつ、ユーザPにより属性が選択されると、ユーザIDに属性(チーム名)を対応付けて、サーバ装置40に送信する。
【0032】
サーバ装置40は、情報端末50から受信した属性(チーム名)が対応付けられたユーザIDをデータベース42bに記憶する。
【0033】
そして、スポーツ競技及び二酸化炭素の回収量を競う競技が終了すると、ユーザPは、図2に示す二酸化炭素回収装置10の薬剤11の色彩が変化している位置と、色彩が変化していない位置との境界位置が、どの目盛(表示部15)に対応するか確認する。そして、ユーザPは、情報端末50のアプリケーションプログラム55aを起動させる。そして、図7に示すように、ユーザPは、情報端末50により二次元コード13を読み取り、その後、図9に示すように、目盛の値(二酸化炭素の回収量)を情報端末50に入力する。情報端末50は、入力された目盛の値(二酸化炭素の回収量)に、二次元コード13の情報(ユーザID)を対応付けて、サーバ装置40に送信する。
【0034】
サーバ装置40は、図5に示すように、情報端末50から受信した二酸化炭素の回収量をユーザIDに対応付けた状態で、データベース42bに記憶する。そして、サーバ装置40は、属性に対応付けられた合計回収量を算出する(更新する)。そして、サーバ装置40は、情報端末50に、合計回収量を送信する。例えば、図10に示すように、情報端末50は、合計回収量を受信し、情報端末50のタッチパネル52に、ユーザPが所属するチームの合計回収量を表示する。これにより、ユーザPは、チームの合計回収量を確認することができる。二酸化炭素回収システム100によれば、二酸化炭素の回収量を競う競技の運営する者による、チームの合計回収量を計算する手間、及び、各ユーザに結果を通知する手間を省くことができる。この結果、二酸化炭素回収システム100によれば、二酸化炭素の回収量を競う競技の運営を支援することができる。
【0035】
[第2実施形態]
次に、図11図13を参照して、第2実施形態による二酸化炭素回収システム200について説明する。第2実施形態では、二酸化炭素回収装置210にファン260が設けられている。図11は、第2実施形態による二酸化炭素回収システム200の構成を説明するための図である。図12は、第2実施形態による二酸化炭素回収装置210の構成を説明するための正面図である。図13は、第2実施形態による二酸化炭素回収システム200の構成を説明するための背面図である。なお、第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を用い説明を省略する。
【0036】
図11に示すように、二酸化炭素回収システム200は、複数の二酸化炭素回収装置210と、オブジェ220とを含む。複数の二酸化炭素回収装置210は、オブジェ220に固定されている。オブジェ220は、図11の例では、木を模した形状を有する。二酸化炭素回収システム200は、置物として使用されてもよいし、教材として使用されてもよい。
【0037】
図12に示すように、二酸化炭素回収装置210のケース部212の正面には、透明窓部212cが設けられている。透明窓部212cは、ケース部212内の薬剤11の色彩をユーザPに視認させることができる。透明窓部212cは、例えば、花を模した形状を有する。
【0038】
図13に示すように、二酸化炭素回収装置210のケース部212の背面には、給気口212aと排気口212bとの間の位置において、透明窓部212dが設けられている。また、ケース部212には、透明窓部212dに沿って表示部215(目盛)が設けられている。透明窓部212dは、薬剤11の色彩が変化している位置と、薬剤11の色彩が変化していない位置との境界位置をユーザPに視認させることができる。
【0039】
また、図13に示すように、二酸化炭素回収装置210は、ファン260を含む。ファン260は、給気口212aからケース部212外の空気を吸い込むとともに、ケース部212内の薬剤11に空気を通過させ、排気口212bから空気を排出させる。これにより、図13に示す気流A2が発生する。なお、第2実施形態のその他の構成及び効果は、第1実施形態による構成及び効果と同様である。
【0040】
[第2実施形態の変形例]
次に、図14及び図15を参照して、第2実施形態の変形例による二酸化炭素回収システム300について説明する。第2実施形態の変形例では、二酸化炭素回収装置310にファンが設けられておらず、オブジェ320にファン360が設けられている。図14は、第2実施形態の変形例による二酸化炭素回収システム300の構成を説明するための図である。図15は、第2実施形態の変形例による二酸化炭素回収システム300の構成を説明するための背面図である。なお、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成には、第1実施形態又は第2実施形態と同じ符号を用い説明を省略する。
【0041】
図14に示すように、二酸化炭素回収システム300は、複数の二酸化炭素回収装置310と、オブジェ320とを含む。複数の二酸化炭素回収装置310は、オブジェ320に固定されている。オブジェ320は、図14の例では、木を模した形状を有する。二酸化炭素回収システム300は、置物として使用されてもよいし、教材として使用されてもよい。
【0042】
図15に示すように、二酸化炭素回収装置310のケース部312の背面には、給気口312aと排気口312bとの間の位置において、透明窓部312dが設けられている。
【0043】
また、図14に示すように、オブジェ320内に、ファン360が設けられている。オブジェ320内には、オブジェ320の外部から導入した空気を各二酸化炭素回収装置310に導風する導風路320aが設けられている。各二酸化炭素回収装置310の給気口312aには、ファン360が駆動することにより生じた気流A3により、空気が導入される。これにより、1つのファン360により、複数の二酸化炭素回収装置310に空気を供給することができる。なお、第2実施形態の変形例のその他の構成及び効果は、第2実施形態による構成及び効果と同様である。
【0044】
[第3実施形態]
次に、図16図23を参照して、第3実施形態による二酸化炭素回収システム400について説明する。第4実施形態の二酸化炭素回収装置410は、正面側から薬剤11の変色を確認することが可能に構成されている。図16は、第3実施形態による二酸化炭素回収システム300の構成を説明するための断面図である。図17は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の正面図である。図18は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の側面図である。なお、第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を用い説明を省略する。
【0045】
図16に示すように、二酸化炭素回収システム400は、二酸化炭素回収装置410を含む。二酸化炭素回収装置410は、第1実施形態による二酸化炭素回収装置10と同様に、ユーザPが装着するヘルメット20(図1参照)に固定されている。二酸化炭素回収装置410は、ケース部412を含む。ケース部412のX1方向の面である正面412dに、給気口412aが設けられている。
【0046】
ケース部412は、薬剤11を収容する薬剤収容室430と、給気口412aから薬剤収容室430に通気させる通気路440と、を含む。図16及び図17に示すように、薬剤収容室430は、円筒状を有する。図16に示すように、通気路440は、薬剤収容室430の内側面433に沿って形成されている。薬剤収容室430は、通気路440から空気を取り込む収容室給気口431を含む。収容室給気口431は、薬剤収容室430のうちの背面側(X2方向)の面に設けられている。そして、ケース部412の側面で、かつ、薬剤収容室430の側面である側面412eの一部に、排気口412bが形成されている。これにより、ユーザPがX1方向に移動することにより、気流A4が生じる。正面412dの給気口412aから進入した空気は、通気路440を通過し、ケース部412内の背面側の内側面412fに当たり、収容室給気口431に進入する。収容室給気口431に進入した空気は、薬剤11を通過し、排気口412bから排出される。薬剤収容室430に配置された複数の薬剤11のうちのX2方向の位置に配置された薬剤11から徐々に二酸化炭素との反応が行われる。このため、薬剤収容室430に配置された複数の薬剤11のうちの最もX1方向の位置に配置された薬剤11が、最も遅く二酸化炭素と反応する。
【0047】
また、ケース部412は、排気口412bから排出された空気をケース部412の背面の方向(X2方向)に導風するガイド部416(フード)を含む。これにより、ユーザPがX1方向に移動した場合に、排気口412bに空気が進入するのを防止することができる。ガイド部416は、例えば、排気口412bから排出された空気を、X2方向に排気するように、排気口412bよりもX1方向の位置と、排気口412bに対向する位置に壁部が形成されている。図17及び図18に示すように、ガイド部416は、ケース部412の正面及び背面以外の4つの面の各々に、配置されている。
【0048】
図19図23は、第3実施形態による二酸化炭素回収装置410の薬剤11の色彩の変化の例を説明するための図である。図17に示すように、透明窓部412cの一部は、ケース部412の正面で、かつ、薬剤収容室430の正面側の面である正面412dに配置されている。これにより、観察者がケース部412の正面側から視認した場合に、観察者は、薬剤収容室430に配置された複数の薬剤11のうちの最もX1方向の位置に配置された薬剤11の色彩の変化を確認することができる。例えば、図22に示すように、ケース部412内の薬剤11のほぼ全てが反応済である場合に、図23に示すように、ケース部412の正面側から視認した場合に薬剤11の色彩が変化した状態として視認される。また、図20に示すように、ケース部412内の薬剤11の80%程度が反応済である場合でも、図21に示すように、ケース部412の正面側から視認した場合に薬剤11の色彩は一部のみ(半分程度)が変化した状態として視認される。
【0049】
また、図18に示すように、透明窓部412cは、ケース部412の正面及び背面以外の4つの面にも配置されている。これにより、図19図20、及び図22に示すように、複数の薬剤11のうちのどのぐらいの薬剤11が反応済であるかを、観察者が確認することができる。第3実施形態によるその他の構成及び効果は、第1実施形態による構成及び効果と同様である。
【0050】
[変形例]
以上、上述した実施形態は本開示を実施するための例示に過ぎない。よって、本開示は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0051】
(1)上記第1及び第3実施形態では、二酸化炭素回収システムを、ユーザによる二酸化炭素の回収量を競う競技の管理に用いる例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、二酸化炭素回収システムを、二酸化炭素の排出権取引を行うために二酸化炭素の回収量を記録するためのシステムとして用いてもよい。
【0052】
(2)上記第1~第3実施形態では、染料としてメチルバイオレットを用いたが、本開示はこれに限られない。すなわち、pHの変化により色彩が変化する染料であれば、メチルバイオレット以外の染料を用いてもよい。
【0053】
(3)上記第1及び第3実施形態では、二酸化炭素回収装置をヘルメットに固定ベルトを用いて固定する例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、移動体(スキー板、スノーボード、自転車、車両、飛行体、船舶など)自体に固定してもよいし、航空機の内外の境界に配置し、航空機の外の気圧と航空機内の気圧との気圧差を利用してもよい。また、二酸化炭素回収装置を、空調装置などにより生じる気流の下に配置してもよい。例えば、本開示の二酸化炭素回収装置を、ファンやコンプレッサーなどを利用する、エアコン、換気扇、空調ダクト、自家発電機、又は、非常用発電機により生じる気流下に配置してもよい。また、本開示の二酸化炭素回収装置を、圧力差で風の流れを作る航空機内、クリーンルーム、陰圧室の排気口又は給気口、又は、当該陰圧室の室内に配置してもよい。
【0054】
(4)上記第2実施形態では、二酸化炭素回収装置をオブジェに固定する例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、二酸化炭素回収装置自体を置物として、床や台などに配置してもよい。
【0055】
(5)上記第1及び第2実施形態では、表示部として目盛及び数字の記載をケース部に設ける例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、表示部として、目盛及び数字の一方のみがケース部に記載されていてもよいし、目盛及び数字以外のマークが設けられていてもよい。
【0056】
また、上述した構成は、以下のように説明することができる。
【0057】
第1の構成に係る二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素と化学反応することにより、当該二酸化炭素を吸収して色彩が変化する薬剤と、前記薬剤を収容するケース部と、を備え、前記ケース部は、前記薬剤に空気を供給する給気口と、前記薬剤を通過した空気を排出する排気口と、前記ケース部のうちの前記給気口側の部分から前記ケース部の前記排気口側の部分にわたって形成された透明窓部と、を含む(第1の構成)。
【0058】
上記第1の構成によれば、ケース部のうちの給気口側の部分に配置された薬剤が二酸化炭素に反応し、薬剤の色彩が変化した後に、排気口側の部分に配置された薬剤が二酸化炭素に反応し、薬剤の色彩が変化する。これにより、ユーザは、薬剤のうちの色彩が変化している部分と変化していない部分との境界の位置を視認すれば、薬剤のうちのどのぐらい量が二酸化炭素と反応済であるかを認識することができる。すなわち、薬剤による二酸化炭素の回収量をユーザが認識することができる。
【0059】
第1の構成において、前記ケース部は、移動する物に固定されてもよい。前記給気口は、前記排気口よりも前記移動する物の進行方向の位置に配置されてもよい(第2の構成)。
【0060】
上記第2の構成によれば、移動する物が移動することにより、給気口から空気を取り入れることができる。この結果、ケース部内に空気を導入するためのファンが不要になる。
【0061】
第2の構成において、前記移動する物は、移動する人に装着されるヘルメットとして構成されてもよい。前記ケース部は、前記ヘルメットの頂上又は頂上近傍に配置されてもよい(第3の構成)。
【0062】
上記第3の構成によれば、移動する人が装着するヘルメットの頂上及び頂上近傍は、空気が流れるので、当該ヘルメットを装着した人が移動することにより、ケース部内において薬剤に空気を供給させることができる。
【0063】
第1~第3の構成のいずれか1つにおいて、二酸化炭素回収装置は、前記給気口に空気を導入させるか、又は、前記排気口から前記ケース部内の空気を吸引するファンを、さらに備えてもよい(第4の構成)。
【0064】
上記第4の構成によれば、ファンにより、ケース部内の薬剤に空気を強制的に通過させることができる。
【0065】
第1~第4の構成のいずれか1つにおいて、前記ケース部は、前記薬剤による二酸化炭素の反応量を示す表示部を含んでもよい(第5の構成)。
【0066】
上記第5の構成によれば、ユーザは、表示部を視認することにより、二酸化炭素の反応量を認識することができる。
【0067】
第1~第5の構成のいずれか1つにおいて、前記給気口は、前記ケース部の正面側の面である第1面の一部に配置されていてもよい。前記ケース部は、前記薬剤を収容する薬剤収容室と、前記給気口から前記薬剤収容室に通気させる通気路と、を含んでもよい。前記薬剤収容室は、前記通気路から空気を取り込む収容室給気口であって、前記薬剤収容室のうちの背面側の面に設けられた収容室給気口を含んでもよい。前記排気口は、前記ケース部の側面で、かつ、前記薬剤収容室の側面である第2面の一部に配置されてもよい。前記透明窓部の一部は、前記第1面で、かつ、前記薬剤収容室の正面側の面に配置されてもよい(第6の構成)。
【0068】
上記第6の構成によれば、ユーザが、ケース部を正面から見ることで薬剤の色彩の有無を確認することにより、薬剤の全体が反応済か否かを確認することができる。
【0069】
第6の構成において、前記ケース部は、前記排気口から排出された空気を前記ケース部の背面の方向に導風するガイド部を含んでもよい(第7の構成)。
【0070】
上記第7の構成によれば、正面側から背面側に向かって流れる空気が、排気口から進入するのを防止することができる。
【0071】
第6又は第7の構成において、前記薬剤収容室は、円筒状を有してもよい。前記通気路は、前記薬剤収容室の内側面に沿って形成されてもよい(第8の構成)。
【0072】
上記第8の構成において、円筒状の薬剤収容室の内側面を、通気路に利用することができる。
【0073】
第9の構成に係る二酸化炭素回収システムは、第1の態様に係る二酸化炭素回収装置と、情報端末と、前記情報端末と通信を行うサーバ装置と、を備える二酸化炭素回収システムであって、前記情報端末は、前記二酸化炭素回収装置の識別情報と二酸化炭素の回収量とを取得し、前記二酸化炭素の回収量に前記識別情報を対応付けて、前記二酸化炭素の回収量を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記二酸化炭素の回収量をデータベースに記憶する(第9の構成)。
【0074】
上記第9の構成によれば、薬剤をユーザが視認することにより、二酸化炭素の回収量をユーザに認識させることが可能な二酸化炭素回収システムを提供することができる。
【符号の説明】
【0075】
10:二酸化炭素回収装置、11:薬剤、12:ケース部、12a:給気口、12b:排気口、12c:透明窓部、13:二次元コード、14a:フィルタ、14b:フィルタ、15:表示部、20:ヘルメット、21:頂上、22:通気穴、30:固定ベルト、40:サーバ装置、41:制御部、42:記憶部、42a:プログラム、42b:データベース、43:通信部、50:情報端末、51:制御部、52:タッチパネル、53:通信部、54:読取部、55:記憶部、55a:アプリケーションプログラム、100:二酸化炭素回収システム、200:二酸化炭素回収システム、210:二酸化炭素回収装置、212:ケース部、212a:給気口、212b:排気口、212c:透明窓部、212d:透明窓部、215:表示部、220:オブジェ、260:ファン、300:二酸化炭素回収システム、310:二酸化炭素回収装置、312:ケース部、312a:給気口、312b:排気口、312d:透明窓部、320:オブジェ、320a:導風路、360:ファン、400:二酸化炭素回収システム、410:二酸化炭素回収装置、412:ケース部、412a:給気口、412b:排気口、412c:透明窓部、412d:正面、412e:側面、412f:内側面、416:ガイド部、430:薬剤収容室、431:収容室給気口、433:内側面、440:通気路
【要約】
【課題】薬剤をユーザが視認することにより、二酸化炭素の回収量をユーザに認識させることが可能な二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素回収システム100は、二酸化炭素と化学反応することにより、当該二酸化炭素を吸収して色彩が変化する薬剤11と、薬剤11を収容するケース部12と、を備える。ケース部12は、薬剤11に空気を供給する給気口12aと、薬剤11を通過した空気を排出する排気口12bと、ケース部12のうちの給気口12a側の部分からケース部12の排気口12b側の部分にわたって形成された透明窓部12cと、を含む。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23