(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】イミダゾール誘導体の製造方法
(51)【国際特許分類】
C07D 487/04 20060101AFI20240612BHJP
C07D 471/04 20060101ALI20240612BHJP
C07B 61/00 20060101ALN20240612BHJP
【FI】
C07D487/04 144
C07D471/04 107E
C07D471/04 107Z
C07B61/00 300
(21)【出願番号】P 2021519568
(86)(22)【出願日】2019-10-09
(86)【国際出願番号】 EP2019077304
(87)【国際公開番号】W WO2020074558
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-10-06
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ウィロット,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,リュディガー
(72)【発明者】
【氏名】ヘイガー,ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】ホフマイスター,ラウラ
(72)【発明者】
【氏名】モスリン,マルク
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルケ,ダーヴィト
【審査官】薄井 慎矢
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/130443(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/033448(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)の化合物の製造方法であって;
【化1】
[式中、Qは、構造要素Q2、Q3またはQ13を表し、
【化2】
ここで、記号♯は、他の分子への結合を示し、
R
7は、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピルを表し、そして
Aは、臭素、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル又はトリフルオロメチルチオを表し、
Wは、S(O)
nR
8を表し、ここで、
R
8は、エチルを表し、そして
nは、0を表し、
Vは、メチルを表し、そして
Yは、水素、臭素、シクロプロピル、パラクロロフェニル、5-クロロチエン-2-イル又は5-クロロ-2-ピリジンを表す]、
第1の工程段階a)において、化合物Q-H(ここで、Qは、前記に定義のとおりである)を、
【化3】
で表される有機亜鉛塩基と反応させ、
式(IIIa)の化合物
【化4】
(式中、Qは、前記の意味を有し、そして、R
2は、塩素である)を得て、そして、
式(IIIa)
のこの化合物を、
第2の工程段階b)において、式(I)の化合物
【化5】
(式中、Xは、ヨウ素を表し、そして、V、W及びYは、それぞれ、前記の意味を有する)と、触媒の存在下で反応させて、式(II)の化合物を与える、ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
R
7がメチルであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
有機亜鉛塩基が、アルカリ金属ハロゲン化物またはアルカリ土類金属ハロゲン化物と共に存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
アルカリ金属ハロゲン化物またはアルカリ土類金属ハロゲン化物が、塩化リチウムまたは塩化マグネシウムであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
有機亜鉛塩基が、化合物Q-Hに対して0.5~5.0当量の総量で使用されることを特徴とする、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項6】
式(I)の化合物が、化合物Q-Hに対して0.5~10当量の総量で使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
触媒がパラジウム化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
触媒がテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)であることを特徴とする、請求項1又は7に記載の方法。
【請求項9】
各工程が、テトラヒドロフラン(THF)又はN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)である溶媒の存在下で実施されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
工程段階a)が、0℃~80℃の温度で実施されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
工程段階b)が、40℃~90℃の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(II)のイミダゾール誘導体の製造方法に関し
【化1】
式(IIIa)または(IIIb)の中間体を介した化合物Q-Hから進行し、
【化2】
ここで、式(II)、(IIIa)および(IIIb)に示される構造要素は、以下に与えられる定義を有する。本発明はさらに、この種のイミダゾール誘導体および中間体に関する。
【0002】
式(II)のイミダゾール誘導体は、製薬および農薬産業にとって工業的に非常に重要であり、とりわけ、例えば殺虫剤として有効な化合物の調製において重要な中間体である。
【背景技術】
【0003】
文献は、式(II)の化合物が例えば、第1の段階において、酸の存在下で、イミダゾール-4-カルボン酸誘導体をオルト置換ビス(アミン)、アミンアルコールまたはアミンチオール(ヘテロ)アリール誘導体と縮合させることによって調製され得ることを開示している(WO2007/042544またはTetrahedron Letters 2012,53,5691-5694参照)。さらに、文献から式(II)の化合物がイミダゾールカルボン酸誘導体とオルト-ジアミンまたはオルト-アミノアルコールとの環化反応においておよびα-ハロケトンと芳香族アミンとの環化反応において得ることができることが知られている(WO2018/130443またはWO2018/130437参照)。しかしながら、このようなイミダゾール誘導体について今日まで先行技術に記載されている化学合成法は、工業的観点から経済的に実施できない、および/または他の欠点を有する。
【0004】
欠点は、特にイミダゾピリジンおよびイミダゾピリダジン誘導体の場合、低い化学収率、非常に高い温度(約150℃~250℃)での性能、ならびに縮合の困難な位置選択性および化学選択性の可能性である。従って、この調製は非常に高価であり、工業規模の商業的製法には不適切である。さらに、対応する化合物はほとんど市販されていない。これは、特に5-アルキルスルファニル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸誘導体に当てはまる。
【0005】
上記に概説した欠点に関して、イミダゾール誘導体、特に式(II)のイミダゾール誘導体を調製するための、単純化された、工業的におよび経済的に実施可能な方法が緊急に必要とされている。求められるこの方法によって得られるイミダゾール誘導体は、好ましくは、良好な収率、高純度および経済的な方法で得られるべきである。
【0006】
ハロゲン化ピリジン誘導体は、有機亜鉛塩基を使用して調製することができることが文献から知られている(WO2018/033448参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】WO2007/042544
【文献】WO2018/130443
【文献】WO2018/130437
【文献】WO2018/033448
【非特許文献】
【0008】
【文献】Tetrahedron Letters 2012,53,5691-5694
【0009】
驚くべきことに、式(II)のイミダゾール誘導体は、有機亜鉛塩基を使用する工程において有利に調製することができることが見出された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明は、式(II)の化合物を調製するための方法を提供し、
【化3】
ここで、
(構成1)
Qは、構造要素
【化4】
を表し、ここで、記号♯は、他の分子への結合を示し、そして
Q
1は、NまたはCR
6を表し、
Q
2は、NまたはCR
6を表し、
Q
3は、NまたはCを表し、
Q
4は、O、S、N、CR
6またはNR
7を表し、
Q
5は、NまたはCを表し、
Q
6は、NまたはCHを表し、そして
Q
7は、NまたはCHを表し、
ここで、可変部Q
1、Q
2、Q
3、Q
4、Q
5、Q
6及びQ
7の最大5つは、同時にNを表し、Q
3およびQ
5は、同時にNを表さず、そして、
R
6は、水素、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-アルケニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルケニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-アルキニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルキニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキルまたは(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルを表し、
R
7は、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-アルケニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルケニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-アルキニルオキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-ハロアルキニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキルまたは(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルを表し、そして、
Aは、水素、シアノ、ハロゲン、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-ハロアルキニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシイミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオ、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルオキシ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル、アミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルアミノ、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、アミノスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニルまたはジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニルを表すか、または、
Aは、-O-CF
2-O-を表し、そして、Q
1とそれが結合している炭素原子が一緒に5員環を形成し、ここで、Q
1は炭素を表し、
Wは、ハロゲンまたはS(O)
nR
8を表し、ここで、
R
8は、(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-シアノアルキル、(C
1-C
6)-アルコキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキル、(C
2-C
6)-アルケニル、(C
2-C
6)-ハロアルケニル、(C
2-C
6)-アルキニル、(C
2-C
6)-ハロアルキニルまたは(C
3-C
8)-シクロアルキルを表し、そして
nは、0、1又は2を表し、
Vは、(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキル、(C
1-C
6)-シアノアルキル、(C
1-C
6)-アルコキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルコキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
2-C
6)-アルケニル、(C
2-C
6)-アルケニルオキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
2-C
6)-ハロアルケニルオキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
2-C
6)-ハロアルケニル、(C
2-C
6)-シアノアルケニル、(C
2-C
6)-アルキニル、(C
2-C
6)-アルキニルオキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
2-C
6)-ハロアルキニルオキシ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
2-C
6)-ハロアルキニル、(C
2-C
6)-シアノアルキニル、(C
3-C
8)-シクロアルキル、(C
3-C
8)-シクロアルキル-(C
3-C
8)-シクロアルキル、(C
1-C
6)-アルキル-(C
3-C
8)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
8)-シクロアルキル、シアノ-(C
3-C
8)-シクロアルキル、(C
1-C
6)-アルキルチオ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキルチオ-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキルスルフィニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-アルキルスルホニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキルスルホニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-アルキルカルボニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキルカルボニル-(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
6)-アルコキシカルボニル-(C
1-C
6)-アルキルまたは(C
1-C
6)-ハロアルコキシカルボニル-(C
1-C
6)-アルキルを表し、そして、
Yは、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、(C
1-C
4)-アルキルチオ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオ、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニル、SCN、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル、(C
1-C
4)-アルコキシカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノチオカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノチオカルボニル、アミノ、(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノ、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
2)-アルケニル、(C
2-C
4)-アルキニルまたは(C
2-C
4)-ハロアルキニルを表し、
または、(C
3-C
6)-シクロアルキルまたは(C
5-C
6)-シクロアルケニルを表し、それぞれは、場合により同一または異なる置換基によって一置換または多置換され、それぞれの場合に可能な置換基は:(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、ハロゲンまたはシアノであり、
または、アリールまたはヘトアリールを表し、それぞれは、場合により同一または異なる置換基によって一置換または多置換され、ここで(ヘトアリールの場合)、場合により少なくとも1つのカルボニル基が存在する可能性があり、それぞれの場合に可能な置換基は:シアノ、カルボキシル、ハロゲン、ニトロ、アセチル、ヒドロキシ、アミノ、SCN、SF
5、トリ-(C
1-C
4)-アルキルシリル、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、シアノ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニル-(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシカルボニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
2)-アルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-ハロアルキニル、(C
2-C
4)-シアノアルキニル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、(C
1-C
4)-シアノアルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシカルボニル-(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシイミノ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシイミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオ、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキルチオ、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキルスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルオキシ、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニルオキシ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルカルボニルオキシ、(C
1-C
4)-アルコキシカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
2-C
4)-アルケニルアミノカルボニル、ジ-(C
2-C
4)-アルケニルアミノカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルアミノ、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノ、アミノスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホキシミノ、アミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノチオカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、ヘトアリール、オキソヘトアリール、ハロヘトアリール、ハロオキソヘトアリール、シアノヘトアリール、シアノオキソヘトアリール、(C
1-C
4)-ハロアルキルヘトアリールまたは(C
1-C
4)-ハロアルキルオキソヘトアリールを表す]であり、
第1の工程段階a)において、化合物Q-H(ここで、Qは、前記に定義のとおりである)を、
式 (NR
3R
4)-Zn-R
2、又は、(NR
3R
4)
2-Zn
(ここで、R
2は、ハロゲンまたは-O-ピバロイルを表し、そして
R
3及びR
4は、一緒になって、-(CH
2)
4-、-(CH
2)
5-または-(CH
2)
2O(CH
2)
2-基を形成し、これらの基のそれぞれは、1、2、3又は4のR
5基で置換されていてもよく、R
5は、メチル、エチル、n-プロピル又はイソプロピルよりなる群から選択される)で表される有機亜鉛塩基と反応させ、
式(IIIa)又は式(IIIb)の化合物
【化5】
(式中、Q及びR
2は、前記の意味を有する)を得て、そして、
式(IIIa)又は式(IIIb)のこの化合物を、
第2の工程段階b)において、式(I)の化合物
【化6】
(式中、Xは、ハロゲンを表し、そして、V、W及びYは、それぞれ、前記の意味を有する)と、
触媒の存在下で反応させて、式(II)の化合物を与える、ことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、可変部Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6及びQ7の最大4つは、同時にNを表す。ここで、窒素は、N及び/又はNR7を意味すると理解されるべきである。
【0012】
本発明の方法の前記式(I)、(II)、(IIIa)および(IIIb)に含まれるQ、V、W、R1、R2、XおよびY基の好ましい、そして特に好ましい定義は、以下の有機亜鉛塩基のより具体的な記載により以下に明らかにされ、従って、塩基の好ましい配置は、その時点で特定される。
【0013】
(構成2)
Qは、好ましくは、Q1からQ14よりなる群からの構造要素を表し、
【化7】
ここで、
R
7は、好ましくは、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキルまたは(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
4)-アルキルを表し、そして
Aは、好ましくは、フッ素、塩素、臭素、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル(CH
2CFH
2、CHFCH
3)、ジフルオロエチル(CF
2CH
3、CH
2CHF
2、CHFCFH
2)、トリフルオロエチル(CH
2CF
3、CHFCHF
2、CF
2CFH
2)、テトラフルオロエチル(CHFCF
3、CF
2CHF
2)、ペンタフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルまたはトリフルオロメチルスルホニルを表し、
Wは、好ましくは、ハロゲン又はS(O)
nR
8を表し、ここで、
R
8は、好ましくは、(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
6)-ハロアルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-ハロアルキニルまたは(C
3-C
6)-シクロアルキルを表し、そして
nは、好ましくは、0、1または2を表し、
R
2は、好ましくは、ハロゲン、特に、塩素、臭素又はヨウ素を表し、
Xは、好ましくは、ハロゲン、特に、臭素又はヨウ素を表し、
Vは、好ましくは、(C
1-C
6)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、シアノ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオ-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルフィニル-(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキルまたは(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニル-(C
1-C
4)-アルキルを表し、そして、
Yは、好ましくは、水素、ハロゲン、シアノ、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、アミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノカルボニル、アミノ、(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノ、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニルまたは(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
2)-アルケニルを表すか、または、
(C
3-C
6)-シクロアルキルまたは(C
5-C
6)-シクロアルケニルを表し、それぞれは、場合により同一または異なる置換基によって一置換または多置換され、それぞれの場合に可能な置換基は:(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、ハロゲンまたはシアノであり、
または、
フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、チオフェニル、フラニル、ピラゾリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリルまたはイミダゾリルを表し、それぞれは、場合により同一または異なる置換基によって一置換または多置換され、それぞれの場合に可能な置換基は:シアノ、ハロゲン、ニトロ、アセチル、ヒドロキシ、アミノ、SF
5-、(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル-(C
3-C
6)-シクロアルキル、ハロ-(C
3-C
6)-シクロアルキル、(C
1-C
4)-アルキル、(C
1-C
4)-ハロアルキル、(C
1-C
4)-シアノアルキル、(C
1-C
4)-ヒドロキシアルキル、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
2)-アルキル、(C
2-C
4)-アルケニル、(C
2-C
4)-ハロアルケニル、(C
2-C
4)-シアノアルケニル、(C
3-C
6)-シクロアルキル-(C
2)-アルケニル、(C
2-C
4)-アルキニル、(C
2-C
4)-ハロアルキニル、(C
2-C
4)-シアノアルキニル、(C
1-C
4)-アルコキシ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシ、(C
1-C
4)-シアノアルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシ-(C
1-C
2)-アルコキシ、(C
1-C
4)-アルコキシイミノ、(C
1-C
4)-ハロアルコキシイミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオ、(C
1-C
4)-アルキルチオ-(C
1-C
2)-アルキル、(C
1-C
4)-アルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルフィニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルオキシ、(C
1-C
4)-ハロアルキルスルホニルオキシ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニル、アミノカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノチオカルボニル、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノチオカルボニル、(C
1-C
4)-アルキルスルホニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルアミノ、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルアミノ、アミノスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C
1-C
4)-アルキルアミノスルホニル、(C
1-C
4)-アルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
1-C
2)-ハロアルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニルアミノ、(C
1-C
4)-アルキルチオカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
1-C
4)-ハロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノ、(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニルアミノまたは(C
3-C
6)-シクロアルキルチオカルボニル-(C
1-C
2)-アルキルアミノである。
【0014】
(構成3)
Qは、特に好ましくは、Q2、Q3、Q4、Q10、Q11、Q13又はQ14の群からの構造要素を表し、ここで、
R7は、特に好ましくは、(C1-C4)-アルキル又は(C1-C4)-アルコキシ-(C1-C4)-アルキルを表し、そして、
Aは、特に好ましくは、臭素、トリフルオロメチル、フルオロエチル(CH2CFH2、CHFCH3)、ジフルオロエチル(CF2CH3、CH2CHF2、CHFCFH2)、トリフルオロエチル、(CH2CF3、CHFCHF2、CF2CFH2)、テトラフルオロエチル(CHFCF3、CF2CHF2)、ペンタフルオロエチル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルまたはトリフルオロメチルスルホニルを表し、
Wは、特に好ましくは、ハロゲンまたはS(O)nR8を表し、ここで、
R8は、特に好ましくは、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピルを表し、そして
nは、特に好ましくは、0、1又は2を表し、
R2は、特に好ましくは、塩素を表し、
Xは、特に好ましくは、臭素またはヨウ素、特にヨウ素を表し、
Vは、特に好ましくは、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピルを表し、そして
Yは、特に好ましくは、水素、臭素、ヨウ素、シアノ、エテニル、シクロプロピルエテニル、イソプロペニル、シクロプロピルエチニル、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピルエチル、メトキシカルボニル、トリフルオロエチルアミノカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、メチルアミノチオカルボニル、ジメチルアミノチオカルボニルを表し、
又は、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル又はシクロヘキセニルを表し、それぞれは、場合により同一又は異なる置換基によってモノ又はジ置換されており、それぞれの場合に可能な置換基は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シアノ、フッ素又は塩素であり、
又は、
フェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、チエン-2-イル、チエン-3-イル、1,3-チアゾール-5-イル、1H-イミダゾール-1-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-イミダゾール-5-イル、1H-ピラゾール-1-イル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-ピロール-1-イル、1H-ピロール-2-イル、1H-ピロール-3-イルまたは1-シクロヘキセニルを表し、それぞれは、場合により同一又は異なる置換基によってモノ、ジ又はトリ置換されており、それぞれの場合に可能な置換基は、シアノ、フッ素、塩素、メチル、シクロプロピル、シアノメチル、シアノイソプロピル、シアノシクロプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルまたはアミノカルボニルである。
【0015】
(構成4)
Qは、もっと特に好ましくは、構造要素Q2、Q3またはQ13を表し、ここで、
R7は、もっと特に好ましくは、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル、特にメチルを表し、そして
Aは、もっと特に好ましくは、臭素、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル又はトリフルオロメチルチオを表し、
Wは、もっと特に好ましくは、S(O)nR8を表し、ここで、
R8は、もっと特に好ましくは、エチルを表し、そして
nは、もっと特に好ましくは、0または2を表し、
R2は、もっと特に好ましくは、塩素を表し、
Xは、もっと特に好ましくは、ヨウ素を表し、
Vは、もっと特に好ましくは、メチルを表し、そして
Yは、もっと特に好ましくは、水素、臭素、シクロプロピル、パラクロロフェニル、5-クロロチエン-2-イル又は5-クロロ-2-ピリジンを表す。
【0016】
上記のラジカルの定義および説明は、最終生成物および中間体、ならびに出発物質の両方に対応する様式で適用される。これらの基の定義は、所望に応じて、すなわち、それぞれの設定範囲の間の組み合わせを含めて互いに組み合わせることができる。
【0017】
本発明によれば、好ましいものとして上に列挙した定義の組み合わせが存在する化合物が好ましい。
【0018】
本発明によれば、特に好ましいものとして、上に列挙した定義の組み合わせが存在する化合物が特に好ましい。
【0019】
本発明によれば、最も好ましいものとして、上に列挙した定義の組み合わせが存在する化合物が非常に特に好ましい。
【0020】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ1を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1に与えられた意味、または構成2に与えられた意味、または構成3に与えられた意味、または構成4に与えられた意味を有する(構成5)。
【0021】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ2を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成6)。
【0022】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ3を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成7)。
【0023】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ4を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成8)。
【0024】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ5を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成9)。
【0025】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ6を表し、そして、A、W、R2、XおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成10)。
【0026】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ7を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成11)。
【0027】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ8を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成12)。
【0028】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ9を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成13)。
【0029】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ10を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成14)。
【0030】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ11を表し、そして、A、W、R2、XおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成15)。
【0031】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ12を表し、そして、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成16)。
【0032】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ13を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成17)。
【0033】
本発明の更に好ましい実施形態では、QはQ14を表し、そして、R7、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成18)。
【0034】
本発明の特に好ましい実施形態では、Qは、Q2、Q3、Q4、Q10、Q11、Q13またはQ14を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成19)。
【0035】
本発明のより更に好ましい実施形態では、Qは、Q2、Q3またはQ13を表し、そして、R7、A、W、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味を有する(構成20)。
【0036】
本発明の更に好ましい実施形態では、Wは、S(O)nR8を表し、そして、Q、n、R7、R8、A、R2、X、VおよびYは、構成1で与えられた意味、または構成2で与えられた意味、または構成3で与えられた意味、または構成4で与えられた意味を有する(構成21)。
【0037】
有利には、式(II)のイミダゾール誘導体は、本発明による方法によって良好な収率および高純度で調製することができる。本発明による方法の大きな利点は、その位置選択性である。亜鉛試薬の非常に良好な官能基耐性のために、亜鉛塩基は非常に魅力的である。さらに、明らかに低い温度でさえも、ネギシカップリングを行うことができる可能性が特に有利であり、この場合、エステルまたはフッ素原子のようなより高い温度で感受性である官能基でさえも、存在する位置選択性を損なうことなく本発明による処理において許容される。さらに、本発明による方法の文脈内のネギシ交差カップリングはまた、イミダゾール骨格上のオルト置換基の存在下で、2-置換イミダゾール誘導体とのこのようなカップリングは、低い収率を与えることが現在までに知られているにもかかわらず、標的生成物の良好な収率を生じ得る。したがって、合成経路を絶えず変更または適応させる必要なしに、反応物および生成物のさらなるおよび/またはより柔軟な誘導体化が可能である。
【0038】
本発明による製法は、以下のスキーム(I)によって説明することができる:
【0039】
【0040】
ここで、Q、W、R2、X、VおよびY、およびそれぞれの定義の中で、存在するさらなる構造要素は、それぞれ上述の定義を有する。括弧内に示される化合物は中間体(式IIIaまたは式IIIb)であり、これを式(I)の化合物とさらに反応させて式(II)の化合物を得る。したがって、本発明による方法は、2つの工程段階a)およびb)に分けることができ、段階a)は化合物Q-Hのそれぞれの中間体への変換であり、段階b)は、中間体の式(II)の化合物へのさらなる変換である。
【0041】
一般的定義
本発明の文脈において、ハロゲン(Hal)という用語は、別段の定義がない限り、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から選択される元素を包含する。
【0042】
本発明に関連する「ハロゲン化物」という用語は、ハロゲンと周期律表の他の群の元素との間の化合物を記載し、ここで、ハロゲン化物塩(アニオンおよびカチオンからなり、関連する元素間の電気陰性度の大きな差のためにアニオンおよびカチオンからなり、静電相互作用によって一緒に保持されるイオン性化合物)または共有結合ハロゲン化物(電気陰性度の差が前述のイオン性化合物ほど大きくないが、結合が電荷極性を有する共有結合化合物)が、化学結合の性質に応じて存在し得る。本発明によれば、ハロゲン化物塩が特に好ましい。
【0043】
「ピバロイル」という用語は、経験式(CH
3)
3CCO
2Hを有するピバル酸(X)の脱プロトン化基を意味する。
【化9】
【0044】
「O-ピバロイル」は、対応して、ピバロイル基が酸基の脱プロトン化酸素原子を介して結合していることを意味する。
【0045】
本発明の文脈において、別に定義されない限り、用語「アルキル」は、それ自体でまたは他の用語と組み合わせて、例えばハロアルキル、1~12個の炭素原子を有し、分岐していてもいなくてもよい飽和脂肪族炭化水素基の基を意味すると理解される。C1-C12-アルキル基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ウンデシルおよびn-ドデシルである。これらのアルキル基の中で、C1-C6-アルキル基が特に好ましい。特に好ましくは、C1-C4-アルキルラジカルである。
【0046】
本発明によれば、「アルケニル」という用語は、それ自体でまたはさらなる用語との組合せで、別に定義されない限り、少なくとも1つの二重結合を有する直鎖または分岐C2-C12-アルケニル基を意味すると理解され、例えば、ビニル、アリル、1-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1,3-ブタジエニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1,3-ペンタジエニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニルおよび1,4-ヘキサジエニルである。これらの中で、C2-C6-アルケニルラジカルが好ましく、C2-C4-アルケニルラジカルが特に好ましい。
【0047】
本発明によれば、別に定義されない限り、用語「アルキニル」は、それ自体でまたはさらなる用語との組合せで、少なくとも1つの三重結合を有する直鎖または分岐C2-C12-アルキニル基を意味すると理解され、例えばエチニル、1-プロピニルおよびプロパルギルである。これらの中で、好ましくは、C3-C6-アルキニルラジカルであり、C3-C4-アルキニルラジカルが特に好ましい。アルキニル基はまた、少なくとも1つの二重結合を含有する可能性がある。
【0048】
用語「シクロアルキル」は、別に定義されない限り、それ自体またはさらなる用語との組合せのいずれかで、C3-C8-シクロアルキル基を意味すると理解され、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルである。これらの中で、C3-C6-シクロアルキルラジカルが好ましい。
【0049】
用語「アルコキシ」は、それ自体またはさらなる用語との組合せのいずれかで、例えばハロアルコキシのように、本発明の場合O-アルキル基を意味すると理解され、ここで、用語「アルキル」は上記で定義したとおりである。
【0050】
本発明によれば、別に定義されない限り、用語「アリール」は、6~14個の炭素原子を有する芳香族基、好ましくはフェニル、ナフチル、アントリルまたはフェナントレニル、特に好ましくはフェニルを意味すると理解される。
【0051】
用語「アリールアルキル」は、別に定義されない限り、本発明に従って定義される基「アリール」および「アルキル」の組み合わせを意味すると理解され、ここで、基は一般にアルキル基を介して結合される。これらの例は、ベンジル、フェニルエチルまたはα-メチルベンジルであり、ベンジルが特に好ましい。
【0052】
別に定義されない限り、「ヘトアリール」または「ヘテロ芳香族環」は、炭素原子および少なくとも1つのヘテロ原子から構成される単環式、二環式または三環式複素環式基を意味し、ここで、少なくとも1つの環は芳香族である。好ましくは、ヘトアリール基は、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有する。ここで特に好ましいのは、3、4、5、6、7または8個の炭素原子および少なくとも1個のヘテロ原子の単環式基である。ヘトアリール基は、特に好ましくはシリーズのフリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3-トリアジニル、1,2,4-トリアジニル、1,3,5-トリアジニル、ベンゾフリル、ベンゾイソフリル、ベンゾチエニル、ベンゾイソチエニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,3-ベンゾオキサジアゾール、キノリニル、イソキノリニル、シノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチルリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニル、イミダゾピリジニルおよびインドリジニルよりなる群から選択される。
【0053】
ハロゲン置換基、例えばハロアルキルは、モノハロゲン化または可能な置換基の最大数までポリハロゲン化されている。ポリハロゲン化の場合、ハロゲン原子は同一であっても異なっていてもよい。別に定義されない限り、ここでのハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素、塩素または臭素である。1つ以上のハロゲン原子(-Hal)によって置換されるアルキル基は、例えば、トリフルオルメチル(CF3)、ジフルオロメチル(CHF2)、CF3CH2、ClCH2またはCF3CCl2から選択される。
【0054】
特に明記しない限り、置換されていてもよい基は、モノ-またはポリ置換されていてもよく、ここで、ポリ置換の場合の置換基は同じであっても異なっていてもよい。
【0055】
本発明による方法の反応体としての化合物Q-Hの合成は、原則として当業者に知られている。例えば、Q=Q1、Q2、Q3、Q13またはQ14である化合物Q-Hは、例えば、WO2014/100065またはWO2015/017610に記載されているように、好ましくは酸性条件下で、対応する(ヘト)アリールジアミン誘導体から閉環によって得て、それぞれのイミダゾール化合物を得ることにより調製することができる。別の合成も同様に可能であるが、より複雑であり、その結果、一般に経済的に有利ではない。Q=Q4、Q5またはQ6である化合物Q-Hは例えば、対応する(ヘト)アリールアミノアルコール誘導体から、例えばWO2018/037223に記載されているように、オルトギ酸塩で閉環することによって調製して、それぞれのオキサゾール化合物を得ることにより調製することができる。Q=Q7、Q8またはQ9である化合物Q-Hは、例えば、対応する(ヘト)アリールアミノハロゲン誘導体から、例えば、WO2013/066729にあるようにO-アルキルカルボノチオエートで閉環し、続いて脱炭酸してそれぞれのチアゾール化合物を得ることによって調製することができる。Q=Q10、Q11またはQ12である化合物Q-Hは、例えば、対応する(ヘト)アリールアミノ誘導体から例えば、WO2003/099816、WO2010/083145またはOrganic Process Research&Development 2006、10、398-402に記載されているように、ハロアセトアルデヒドとともに閉環してそれぞれのイミダゾール化合物を得ることによって調製することができる。
【0056】
第1の工程段階(段階a)における化合物Q-Hの式(IIIa)または(IIIb)の化合物への変換は、構造(NR3R4)-Zn-R2または(NR3R4)2-Znの有機亜鉛塩基の存在下で行われ、
ここで(構成B-1)、
R2は、上記(構成1)で定義されており(したがって、ハロゲンまたは-O-ピバロイル)であり、
R3及びR4は、一緒になって、-(CH2)4-、-(CH2)5-または-(CH2)2O(CH2)2-基を形成し、これらの基の各々は、場合により1、2、3または4のR5のラジカルによって置換されてもよく、そして
R5は、メチル、エチル、n-プロピルおよびi-プロピルからなる群から選択される。
【0057】
(構成B-2)が望ましく、
R2は、好ましい(構成2)として上で定義した通りであり(したがって、ハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素である)、
R3及びR4は、一緒になって-(CH2)5-基を形成し、これらの基の各々は、場合により1、2、3または4のR5のラジカルによって置換されてもよく、そして、
R5は、メチルおよびエチルからなる群から選択される。
【0058】
(構成B-3)が特に好ましく、
R2は、より好ましい(構成3)または最も好ましい(構成4)(したがって、塩素である)として上で定義した通りであり、そして
R3及びR4は、一緒になって、4つのメチル基で置換されている-(CH2)5-基を形成する。
【0059】
上記の基の定義は、所望に応じて、すなわち、それぞれの好ましい範囲の間の組み合わせを含めて互いに組み合わせることができる。
【0060】
本発明による塩基の非常に特に好ましい構成において、構造要素(NR
3R
4)は、式(IV)のテトラメチルピペリジン(TMP)である。
【化10】
【0061】
従って、本発明により非常に特に好ましい有機亜鉛塩基は、亜鉛がTMPに結合され、特にハロゲン化亜鉛の形態で、最も好ましくは塩化亜鉛の形態であることを特徴とする。この種の塩基は、下記式(V)の構造(構成B-4)を有し、
【数1】
[式中、xは、1または2の数である]。これらの中で、式(VI)によるx=1である塩基(構成B-5)が好ましい:
【化11】
【0062】
本発明による製法のさらに好ましい実施形態において、有機亜鉛塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ハロゲン化物と共に存在する。これは、式(V)および(VI)の塩基について特に当てはまる。この種の特に好ましいアルカリ金属ハロゲン化物またはアルカリ土類金属ハロゲン化物は、塩化リチウムおよび塩化マグネシウムであり、塩化リチウムが非常に特に好ましい。従って、本発明において非常に特に好ましい有機亜鉛塩基は、TMPZnCl・LiClまたは(TMP)
2Zn・2LiCl(構成B-6)である。最も好ましいのは、TMPZnCl・LiCl(VII;構成B-7)である。
【化12】
【発明を実施するための形態】
【0063】
式(I)、(II)および(IIIa)または(IIIb)の化合物と本発明による塩基との具体的な組み合わせは、以下に表1に例として引用され、これらは本発明による方法において使用可能である。いくつかの構成において、構造要素R2は本発明による塩基および式(IIIa)の化合物の両方に存在するので、最も狭い定義はそれぞれR2に適用される。
【0064】
【0065】
好ましくは、有機亜鉛塩基は、化合物Q-Hに基づいて、0.5~5.0当量、好ましくは0.8~2.0当量、さらに好ましくは1.0~1.5当量、より好ましくは1.0~1.2当量の総量で本発明による方法において使用される。この点における本発明による方法の1つの利点は、有機金属塩基が事実上化学量論的な量で使用され得ることである。
【0066】
使用される有機亜鉛塩基中に構造要素(NR3R4)が1回または2回存在するかどうかに応じて、式(IIIa)または式(IIIb)の中間化合物が工程段階a)で形成される。
【0067】
第2の工程段階b)における式(IIIa)または(IIIb)の化合物の式(II)の化合物への変換は、式(I)の化合物の存在下で行われ
【化13】
式中、X、V、WおよびYは、それぞれ上記の意味を有する。
【0068】
式(I)の化合物は、好ましくは、Xが分子中の最良の脱離基であるように選択される。従って、Xは、好ましくは臭素またはヨウ素、特にヨウ素である。この場合、Xがイミダゾール骨格上の最良の脱離基であるので、ネギシクロスカップリングの間に、反応は実質的にもっぱら4位で起こる。次いで、それは、位置選択的に式(II)の対応するイミダゾール誘導体を与える。
【0069】
式(I)の化合物は、例えば対応する前駆体、すなわち、基WおよびXが同じハロゲン(例えばヨウ素)を表すイミダゾール誘導体の選択的置換によって得ることができる。このような選択的置換は、例えばリチウム塩基またはマグネシウム塩基の存在下での前駆体のハロゲン-金属交換、およびその後のハロゲン元素(例えば臭素)またはジスルフィドとの反応によって達成することができる。このようなハロゲン-金属交換は、例えば、Bulletin of Chemical Society of Japan 2013,86,927-939またはJournal of Organic Chemistry 2000,65,4618-4634に記載されている。
【0070】
好ましくは、式(I)の化合物は、本発明の方法において、化合物Q-Hに基づいて、0.5~10当量、好ましくは0.8~5.0当量、さらに好ましくは1.0~2.5当量、より好ましくは1.0~1.5当量、またはより好ましくは1.5~2.0当量、またはより好ましくは1.0~2.0当量の総量で使用される。
【0071】
工程段階b)における変換は、触媒の存在下でさらに効果的である。好ましくは、触媒はパラジウム化合物またはニッケル化合物である。より好ましくは、触媒はパラジウム化合物である。最も好ましくは、Pd(PPh
3)
4と略される、式(IX)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。
【化14】
【0072】
典型的には、本発明による方法では、2.5~25モル%、好ましくは5~20モル%の触媒が使用される。
【0073】
化合物Q-Hの式(IIIa)または(IIIb)の化合物への、さらに式(II)の化合物への変換は、好ましくはそれぞれの場合において有機溶媒の存在下で効果的である。有用な溶媒は、原則として使用される反応条件下で不活性であり、変換される化合物が適切な溶解性を有する全ての有機溶媒を含む。適切な溶媒には、特に、テトラヒドロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグリム、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、tert-アミルメチルエーテル(TAME)、2-メチル-THF、トルエン、キシレン、メシチレン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン(NEP)、N-ブチル-2-ピロリドン(NBP)、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、ハロ炭化水素および芳香族炭化水素、特にテトラクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラクロロプロパン、塩化メチレン、ジクロロブタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ペンタクロロエタン、ジフルオロベンゼン、1,2-ジクロロエタンのようなクロロ炭化水素、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼン、特に、1,2-ジクロロベンゼン、クロロトルエン、トリクロロベンゼン、4-メトキシベンゼン、フッ素化脂肪族及び芳香族、例えば、トリクロロトリフルオロエタン、ベンゾトリフルオリド及び4-クロロベンゾトリフルオリドを含む。好ましくは、テトラヒドロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグリム、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、tert-アミルメチルエーテル(TAME)、2-メチル-THF、トルエン、キシレン、メシチレン、ジメチルホルムアミド(DMF)のような上記溶媒の混合物を使用することも可能である。
【0074】
好ましい溶媒は、THF、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4-ジオキサン、ジグリム、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、tert-アミルメチルエーテル(TAME)、2-メチル-THF、トルエンおよび4-メトキシベンゼンである。
【0075】
特に好ましい溶媒は、THFおよびN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)であり、THFが非常に特に好ましい。
【0076】
溶媒はまた、脱気されてもよい(無酸素)。
【0077】
工程段階a)およびb)の両方に同じ溶媒を使用することが好ましい。異なる溶媒が工程段階a)およびb)に使用される本発明の代替の構成も同様に可能であるが、その場合、溶媒は、好ましくは前述の溶媒から同様に選択され、好ましいと指定されたそれぞれの溶媒は、それぞれの工程段階a)またはb)に適用可能であり、好ましく、特に好ましく、さらに特に好ましいと指定されたそれぞれの溶媒は、それぞれの工程段階a)またはb)に適用可能である。
【0078】
工程段階a)における変換は、一般に0℃~80℃の温度で、好ましくは10℃~70℃、15℃~60℃、20℃~50℃、20℃~40℃、最も好ましくは20℃~35℃、例えば室温または25℃で行われる。
【0079】
段階a)は、一般に5分~12時間、好ましくは15分~10時間、および特に好ましくは30分~2時間の期間にわたって行われる。
【0080】
工程段階b)における変換は、一般に40℃~90℃の温度で、好ましくは50℃~85℃、55℃~80℃、60℃~80℃、最も好ましくは65℃~75℃、例えば65℃で行われる。
【0081】
本発明のこの変形では、段階b)は、一般に5分~12時間、好ましくは15分~10時間、および特に好ましくは30分~4時間の期間にわたって行われる。
【0082】
反応は典型的には標準圧力で行われるが、高圧または減圧で行うこともできる。
【0083】
式(II)の所望の化合物は、例えば、飽和塩化アンモニウムまたはチオ硫酸ナトリウム溶液の存在下での水性後処理および/またはその後のクロマトグラフィーによって単離することができる。このような方法は当業者に公知であり、有機溶媒または溶媒混合物からの結晶化も含む。
【0084】
本発明による処理の特に好ましい実施形態の一例は、以下のスキーム(II)を参照して説明することができる:
【化15】
ここで、A、Q
1、Q
2、V、W、Yは、上記のように定義されている。括弧内に示される化合物は、式(IIIa)の対応する中間体を表し、生成物である式(II)の化合物にさらに変換される。両方の反応は、溶媒としてTHF中で起こる。「当量」は、使用されるTMPZnCl・LiClまたは式(I)の化合物の当量を指す。Pd(0)はパラジウム化合物を表し、好ましくはPd(PPh
3)
4である。
【0085】
本発明は以下の実施例によってより詳細に説明されるが、実施例は本発明を限定する様式で解釈されるべきではない。
【0086】
分析的測定
以下に述べる分析的測定方法はそれぞれの分析的測定方法が関連する文章の節に特別に記載されていない限り、文書全体のすべての記述に適用される。
【0087】
質量分析
酸性クロマトグラフィー条件下でのLC-MSによる[M+H]+またはM-の測定は、移動相として1リットルのアセトニトリルあたり1mlのギ酸および1リットルのミリポア水あたり0.9mlのギ酸を用いて行った。Zorbax Eclipse Plus C18 50mm×2.1mm、1.8μmカラムを、55℃のカラムオーブン温度で使用した。
【0088】
計器:
LC-MS3:SQD2質量分析計およびSampleManagerサンプルチェンジャーを備えたWaters UPLC。10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの0.0~1.70分の直線勾配、1.70~2.40分の一定95%アセトニトリル、流速0.85ml/分。
【0089】
LC-MS6およびLC-MS7:Agilent 1290 LC、Agilent MSD質量分析計、HTS PALサンプルチェンジャー。10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの0.0~1.80分の直線勾配、1.80~2.50分の一定95%アセトニトリル、流速1.0ml/分。
【0090】
中性クロマトグラフィー条件下でのLC-MSによる[M+H]+の測定は、移動相として79mg/lの炭酸アンモニウムを含むアセトニトリルおよびミリポア水を用いて行った。
【0091】
計器:
LC-MS4:Waters IClass Acquity with QDA mass spectrometer and FTN sample changer(カラムWaters Acquity 1.7μm 50mm * 2.1mm、カラムオーブン温度45℃)。10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの0.0~2.10分の直線勾配、2.10~3.00分の一定95%アセトニトリル、流速0.7ml/分。
【0092】
LC-MS5:MSD質量分析計およびHTS PALサンプルチェンジャーを備えたAgilent 1100 LCシステム(カラム:Zorbax XDB C18 1.8μm 50mm×4.6mm、カラムオーブン温度55℃)。10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの0.0~4.25分、4.25~5.80分の一定95%アセトニトリル、流速2.0ml/分。
【0093】
全ての場合において、保持時間インデックスは3~16個の炭素を有する直鎖アルカン-2-オンの同族シリーズの較正測定から決定され、ここで、最初のアルカノンのインデックスは300に設定され、最後のアルカノンのインデックスは1600に設定され、そして線形補間は連続するアルカノンの値の間で実施された。
【0094】
logP値
logP値は、EEC指令79/831 Annex V.A8に従って、以下の方法を用いて、逆相カラム(C18)上のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって決定した:
【0095】
logP[a]値は、移動相として水中0.9ml/lギ酸およびアセトニトリル中1.0ml/lギ酸を使用する酸性範囲でのLC-UV測定(10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの直線勾配)によって決定される。
【0096】
logP[n]値は、水中の79mg/l炭酸アンモニウムおよびアセトニトリルを移動相として使用する中性範囲でのLC-UV測定(10%アセトニトリルから95%アセトニトリルへの直線勾配)によって決定される。
【0097】
較正は、既知のlogP値を有する直鎖アルカン-2-オン(3~16個の炭素原子を有する)の同族シリーズを用いて行った。連続するアルカノン間の値は、線形回帰によって決定される。
【0098】
1HNMRスペクトルは、CD3CN、CDCl3またはd6-DMSOの溶媒中の溶液の標準(0.00ppm)としてテトラメチルシランを使用して、1.7mm TCI試料ヘッドを備えたBruker Avance III 400MHz分光計で測定した。あるいは、5mm CPNMPサンプルヘッドを備えたBruker Avance III 600MHz分光計、または5mm TCIサンプルヘッドを備えたBruker Avance NEO 600MHz分光計を測定に用いた。一般に、測定は298Kのサンプルヘッド温度で行った。他の測定温度が使用される場合、これは特に言及されている。
【0099】
NMRデータは、古典的な形態(δ値、多重項分割、水素原子数)で記載されている。
【0100】
それぞれの場合において、NMRスペクトルが記録された溶媒を記載する。
【実施例】
【0101】
実施例1
6-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成:
【化16】
【0102】
無水THF(15ml)中の7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(2.00g、9.91mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、8.33mL、10.9ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(22.5ml)中の5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(2.66g、9.92mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.15g、0.991mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(1.65g、49%)を白色固体として得た。
【0103】
HPLC-MS:logP[a]=2.26;logP[n]=2.37;MH+:343;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.52(s、1H)、8.23(s、1H)、4.32(s、3H)、3.80(s、3H)、3.06(q、2H)、1.11(t、3H)。
【0104】
実施例2
6-[2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成:
【化17】
【0105】
無水THF(1.5ml)中の7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(220mg、1.09mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、0.914mL、1.09ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(2.5ml)中の2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(412mg、1.20mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(49.3mg、0.109mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-[2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(420mg、85%)を白色固体として得た。
【0106】
HPLC-MS:logP[a]=4.23;logP[n]=4.08;MH+:453;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.57(s、1H)、7.91(d、2H)、7.66(d、2H)、4.37(s、3H)、3.90(s、3H)、3.09(q、2H)、1.18(t、3H)。
【0107】
比較例:先行技術(WO 2018/130443)による6-[2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成
【化18】
【0108】
N3-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリダジン-3,4-ジアミン(200mg、1.04mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI、200mg、1.04mmol)を、2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸(402mg、1.35mmol)のピリジン溶液(16.1ml)に加えた。混合物を25℃で一晩撹拌した。p-トルエンスルホン酸(179mg、1.04mmol)を加え、混合物を120℃で3時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却した。混合物から溶媒を減圧下で除去した。HPLC-MSによれば、粗生成物は、約1%の6-[2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンを含む。
【0109】
HPLC-MS:logP[a]=4.35;logP[n]=4.07;MH+:453;
【0110】
表2に列挙した以下の化合物を、6-[2-(4-クロロフェニル)-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(トリフルオロメチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンと同様に調製した。
【0111】
【0112】
実施例3
6-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成:
【化19】
【0113】
無水THF(30ml)中の7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(5.00g、19.8mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、16.7mL、21.8ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(45ml)中の5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(5.32g、19.8mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.29g、1.98mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(6.10g、77%)を白色固体として得た。
【0114】
HPLC-MS:logP[a]=2.88;logP[n]=2.86;MH+:393;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.55(s、1H)、8.235(s、1H)、4.33(s、3H)、3.80(s、3H)、3.07(q、2H)、1.115(t、3H)。
【0115】
実施例4
6-[5-(エチルスルホニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成:
【化20】
【0116】
無水THF(1.5ml)中の7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(100mg、0.397mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、0.333mL、0.436ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(2.5ml)中の5-(エチルスルホニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(119mg、0.397mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45.8mg、0.040mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-[5-(エチルスルホニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(68.2mg、38%)を白色固体として得た。
【0117】
HPLC-MS:logP[a]=2.20;logP[n]=2.21;MH+:425;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.71(s、1H)、8.37(s、1H)、4.12(s、3H)、3.99(s、3H)、3.85(q、2H)、1.285(t、3H)。
【0118】
実施例5
6-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジンの合成:
【化21】
【0119】
無水THF(5ml)中の7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(50.0mg、0.198mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、0.167mL、0.218ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(10ml)中の2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(68.8mg、0.198mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.9mg、0.020mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-7-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-7H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(35.8mg、34%)を白色固体として得た。
【0120】
HPLC-MS:logP[a]=3.76;logP[n]=3.66;MH+:471;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.59(s、1H)、4.28(s、3H)、3.78(s、3H)、3.06(q、2H)、1.13(t、3H)。
【0121】
実施例6
2-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(ペンタフルオロエチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジンの合成:
【化22】
【0122】
無水THF(5ml)中の3-メチル-6-(ペンタフルオロエチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(160mg、0.637mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、0.535mL、0.701ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(10ml)中の5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(171mg、0.637mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(73.6mg、0.064mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、2-[5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(ペンタフルオロエチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(174mg、70%)を白色固体として得た。
【0123】
HPLC-MS:logP[a]=2.70;logP[n]=2.71;MH+:392;
1H-NMR(d6-DMSO):δ9.15(s、1H)、8.18(s、1H)、8.16(s、1H)、4.20(s、3H)、3.78(s、3H)、3.02(q、2H)、1.09(t、3H)。
【0124】
実施例7
6-ブロモ-2-[2-シクロプロピル-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンの合成:
【化23】
【0125】
無水THF(5ml)中の6-ブロモ-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(250mg、1.18mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.31M、0.990mL、1.30ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で30分間撹拌した。無水THF(10ml)中の2-シクロプロピル-5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(436mg、1.41mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(136mg、0.118mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、6-ブロモ-2-[2-シクロプロピル-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(350mg、73%)を白色固体として得た。
【0126】
HPLC-MS:logP[a]=2.92;logP[n]=3.23;MH+:392;
1H-NMR(d6-DMSO):δ8.42(d、1H)、8.32(d、1H)、3.97(s、3H)、3.79(s、3H)、2.94(q、2H)、2.16(m、1H)、1.08(t、3H)、1.02(m、2H)、0.97(m,2H)。
【0127】
実施例8
2-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジンの合成:
ステップ1
【化24】
【0128】
無水THF(35ml)中の4,5-ジヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(5.00g、15.0mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体(i-PrMgCl・LiCl)(THF中1.3M、12.7ml、16.5ミリモル)を0℃で滴下し、混合物を0℃で45分間撹拌した。ジエチルジスルフィド(2.21ml、18.0mmol)を-20℃で滴下し、次いで反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(2.60g、81%)を無色油状物として得た。
【0129】
HPLC-MS:logP[a]=1.61;logP[n]=1.91;MH+:269;
1H-NMR(d6-DMSO):δ7.88(s、1H)、3.69(s、3H)、2.68(q、2H)、1.10(t、3H)。
【0130】
【0131】
無水THF(5ml)中の5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(336mg、1.25mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.3M、1.06mL、1.38ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(7.4ml)中のN-ブロモスクシンイミド(223mg、1.25mmol)の溶液を0℃で滴下し、次いで反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(328mg、75%)を白色固体として得た。
【0132】
HPLC-MS:logP[a]=2.77;logP[n]=2.68;MH+:347;
1H-NMR(d6-DMSO):δ3.66(s、3H)、2.70(q、2H)、1.12(t、3H)。
【0133】
【0134】
ギ酸(4mL)中のN3-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3,4-ジアミン(1.50g、7.85ミリモル)を、150℃でマイクロウェーブ中で1時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(1.80g、定量的)を白色固体として得た。
【0135】
HPLC-MS:logP[a]=1.04;logP[n]=1.10;MH+:202;
1H-NMR(d6-DMSO):δ9.14(s、1H)、8.61(s、1H)、8.18(s、1H)、4.02(s、3H)。
【0136】
【0137】
無水THF(4ml)中の3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリダジン(200mg、0.994mmol)を、最初に、磁気撹拌棒および隔壁を備えた乾燥アルゴン充填シュレンクフラスコに入れた。塩化亜鉛-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イド塩化リチウム錯体(TMPZnCl・LiCl)(THF中1.18M、0.927mL、1.09ミリモル)を滴下し、混合物を、25℃で10分間撹拌した。無水THF(9ml)中の2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-4-ヨード-1-メチル-1H-イミダゾール(345mg、0.994mmol)の溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg、0.099mmol)を添加し、次いで反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製し、2-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(274mg、61%)を白色固体として得た。
【0138】
HPLC-MS:logP[a]=3.04;logP[n]=2.85;MH+:420;
1H-NMR(d6-DMSO):δ9.15(s、1H)、8.18(s、1H)、4.15(s、3H)、3.76(s、3H)、3.00(q、2H)、1.11(t、3H)。
【0139】
この方法は、4,5-ジヨード-1-メチル-1H-イミダゾールから2-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジンを、4段階で総収率37%で調製することを可能にする。
【0140】
比較例
先行技術(国際公開第2018/130443号)からの経路により、2-[2-ブロモ-5-(エチルスルファニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジンをエチル1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボキシレートから4段階で総収率21%で調製する。
【0141】