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特許7503184情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240612BHJP
   H04W 76/11 20180101ALI20240612BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20240612BHJP
   H04W 4/30 20180101ALI20240612BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20240612BHJP
   B64U 10/13 20230101ALI20240612BHJP
   G05D 1/00 20240101ALI20240612BHJP
   G05D 1/46 20240101ALI20240612BHJP
【FI】
H04Q9/00 321B
H04W76/11
H04W76/20
H04W4/30
B64C39/02
B64U10/13
G05D1/00
G05D1/46
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023132327
(22)【出願日】2023-08-15
【審査請求日】2023-08-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月23日に、電子情報通信学会 2022年ソサイエティ大会webプログラムの予稿集である通信講演論文集の第239頁にて、「情報処理装置及びプログラム」に関する研究(セルラー網を用いて遠隔操縦可能とするケータイドローン飛行制御システム)について公開した。 令和4年9月9日に、電子情報通信学会 2022年ソサイエティ大会webプログラムにて、「情報処理装置及びプログラム」に関する研究(セルラー網を用いて遠隔操縦可能とするケータイドローン飛行制御システム)について公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 亮
(72)【発明者】
【氏名】藤井 輝也
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2018/034018(JP,A1)
【文献】特開2022-149426(JP,A)
【文献】特開2021-44773(JP,A)
【文献】特開2019-176446(JP,A)
【文献】特開2020-162161(JP,A)
【文献】張 亮 Liang Zhang,セルラー網を用いて遠隔操縦可能とするケータイドローン飛行制御システム,電子情報通信学会2022年通信ソサイエティ大会講演論文集1 PROCEEDINGS OF THE 2022 IEICE COMMUNICATIONS SOCIETY CONFERENCE,日本,IEICE,2022年08月23日,B-5-37,239
【文献】藤井 輝也 Teruya FUJII,複数キャリア対応セルラードローン無線中継システムを用いた遭難者の位置特定-システム構成,電子情報通信学会2018年通信ソサイエティ大会講演論文集1 PROCEEDINGS OF THE 2018 IEICE COMMUNICATIONS SOCIETY CONFERENCE,日本,IEICE,2018年08月28日,B-5-33,310
【文献】張 亮 Liang Zhang,セルラー網を活用した遠隔操縦可能なドローン無線中継システムの実証実験,電子情報通信学会2020年通信ソサイエティ大会講演論文集1 PROCEEDINGS OF THE 2020 IEICE COMMUNICATIONS SOCIETY CONFERENCE,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2020年09月01日,B-5-39,239
【文献】藤井 輝也 Teruya FUJII,ケータイドローン無線中継システム、位置特定システム、無線中継システム,電子情報通信学会2020年総合大会講演論文集 通信1 PROCEEDINGS OF THE 2020 IEICE GENERAL CONFERENCE,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2020年03月03日,B-5-106,394
【文献】松浦 一樹 Kazuki MATSUURA,GENERAL CONFERENCE 【サブタイトル】 セルラー網を活用したドローンの遠隔操縦を実現するドローン無線中継システム -無線中継装置構成-,電子情報通信学会2020年総合大会講演論文集 通信1 PROCEEDINGS OF THE 2020 IEICE GENERAL CONFERENCE,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2020年03月03日,B-5-107,395
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04W 76/11
H04W 76/20
H04W 4/30
G05D 1/00
G05D 1/46
B64C 39/02
B64U 10/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1操縦装置にドローンのIP(Internet Protocol)アドレスを送信し、前記ドローンに前記第1操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第1操縦装置と前記ドローンとの間の第1ペアリングを確立させる第1ペアリング部と、
前記ドローンの操縦権限を有する操縦装置を前記第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得部と、
前記指示取得部が前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第2操縦装置に前記ドローンの前記IPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第2操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第2操縦装置と前記ドローンとの間の第2ペアリングを確立させる第2ペアリング部と、
前記第2ペアリング部が前記第2ペアリングを確立させたことに応じて、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
操縦装置に第1ドローンのIPアドレス及び第2ドローンのIPアドレスを送信し、前記第1ドローン及び前記第2ドローンに前記操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記操縦装置と前記第1ドローンとの間の第1ペアリングを、前記操縦装置と前記第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部と、
前記操縦装置の操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得部と、
前記指示取得部が前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替部と
を備える、情報処理装置。
【請求項3】
複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納する情報格納部と、
前記ペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部と、
前記ペアリンググループに属するドローンの操縦権限を有する操縦装置を、前記ペアリンググループに属する第1操縦装置から前記ペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得部と、
前記指示取得部が前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替部と
を備える、情報処理装置。
【請求項4】
複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納する情報格納部と、
前記ペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部と、
前記ペアリンググループに属する操縦装置の操縦対象である、前記ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第1指示部と、
前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記ペアリンググループに属する第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得部と、
前記指示取得部が前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第2指示部と、
前記第2指示部が前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替部と
を備え、
前記第1指示部は、前記切替部による前記操縦装置の前記操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、前記第1ドローンへの前記操縦信号の送信を終了することを前記操縦装置に指示する、
情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置と、
前記ドローンと、
前記第1操縦装置と、
前記第2操縦装置と
を備える、システム。
【請求項7】
請求項2に記載の情報処理装置と、
前記第1ドローンと、
前記第2ドローンと、
前記操縦装置と
を備える、システム。
【請求項8】
請求項3に記載の情報処理装置と、
前記複数のドローンと、
前記複数の操縦装置と
を備える、システム。
【請求項9】
請求項4に記載の情報処理装置と、
前記複数のドローンと、
前記複数の操縦装置と
を備える、システム。
【請求項10】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
第1操縦装置にドローンのIPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第1操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第1操縦装置と前記ドローンとの間の第1ペアリングを確立させる第1ペアリング段階と、
前記ドローンの操縦権限を有する操縦装置を前記第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得段階と、
前記指示取得段階で前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第2操縦装置に前記ドローンの前記IPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第2操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第2操縦装置と前記ドローンとの間の第2ペアリングを確立させる第2ペアリング段階と、
前記第2ペアリング段階で前記第2ペアリングを確立させたことに応じて、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
操縦装置に第1ドローンのIPアドレス及び第2ドローンのIPアドレスを送信し、前記第1ドローン及び前記第2ドローンに前記操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記操縦装置と前記第1ドローンとの間の第1ペアリングを、前記操縦装置と前記第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階と、
前記操縦装置の操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得段階と、
前記指示取得段階で前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータに格納されている、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階と、
前記ペアリンググループに属するドローンの操縦権限を有する操縦装置を、前記ペアリンググループに属する第1操縦装置から前記ペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得段階と、
前記指示取得段階で前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータに格納されている、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階と、
前記ペアリンググループに属する操縦装置の操縦対象である、前記ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第1指示段階と、
前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記ペアリンググループに属する第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得段階と、
前記指示取得段階で前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第2指示段階と、
前記第2指示段階で前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替段階と
を備え、
前記第1指示段階は、前記切替段階において前記操縦装置の前記操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、前記第1ドローンへの前記操縦信号の送信を終了することを前記操縦装置に指示する段階を有する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、広い場所を撮影する場合に、地図上で撮影範囲を指定すると、無線航空機がどのような飛行ルートや高度で撮影を行えばよいのかを決定するコントローラ端末が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2017-046328号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、第1操縦装置にドローンのIP(Internet Protocol)アドレスを送信し、前記ドローンに前記第1操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第1操縦装置と前記ドローンとの間の第1ペアリングを確立させる第1ペアリング部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記ドローンの操縦権限を有する操縦装置を前記第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記指示取得部が前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第2操縦装置に前記ドローンの前記IPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第2操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第2操縦装置と前記ドローンとの間の第2ペアリングを確立させる第2ペアリング部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記第2ペアリング部が前記第2ペアリングを確立させたことに応じて、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替部を備えてよい。
【0004】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、操縦装置に第1ドローンのIPアドレス及び第2ドローンのIPアドレスを送信し、前記第1ドローン及び前記第2ドローンに前記操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記操縦装置と前記第1ドローンとの間の第1ペアリングを、前記操縦装置と前記第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記操縦装置の操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記指示取得部が前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替部を備えてよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納する情報格納部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記ペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記ペアリンググループに属するドローンの操縦権限を有する操縦装置を、前記ペアリンググループに属する第1操縦装置から前記ペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記指示取得部が前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替部を備えてよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納する情報格納部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記ペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記ペアリンググループに属する操縦装置の操縦対象である、前記ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第1指示部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記ペアリンググループに属する第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記指示取得部が前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第2指示部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記第2指示部が前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替部を備えてよい。前記第1指示部は、前記切替部による前記操縦装置の前記操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、前記第1ドローンへの前記操縦信号の送信を終了することを前記操縦装置に指示してよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記いずれかの情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、前記いずれかの情報処理装置を備えてよい。前記システムは、前記ドローンを備えてよい。前記システムは、前記第1操縦装置を備えてよい。前記システムは、前記第2操縦装置を備えてよい。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、前記いずれかの情報処理装置を備えてよい。前記システムは、前記第1ドローンを備えてよい。前記システムは、前記第2ドローンを備えてよい。前記システムは、前記操縦装置を備えてよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、前記いずれかの情報処理装置を備えてよい。前記複数のドローンを備えてよい。前記システムは、前記複数の操縦装置を備えてよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、第1操縦装置にドローンのIPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第1操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第1操縦装置と前記ドローンとの間の第1ペアリングを確立させる第1ペアリング段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記ドローンの操縦権限を有する操縦装置を前記第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記指示取得段階で前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第2操縦装置に前記ドローンの前記IPアドレスを送信し、前記ドローンに前記第2操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記第2操縦装置と前記ドローンとの間の第2ペアリングを確立させる第2ペアリング段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記第2ペアリング段階で前記第2ペアリングを確立させたことに応じて、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替段階を備えてよい。
【0012】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、操縦装置に第1ドローンのIPアドレス及び第2ドローンのIPアドレスを送信し、前記第1ドローン及び前記第2ドローンに前記操縦装置のIPアドレスを送信することによって、前記操縦装置と前記第1ドローンとの間の第1ペアリングを、前記操縦装置と前記第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記操縦装置の操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記指示取得段階で前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替段階を備えてよい。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、前記コンピュータに格納されている、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記ペアリンググループに属するドローンの操縦権限を有する操縦装置を、前記ペアリンググループに属する第1操縦装置から前記ペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する指示取得段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記指示取得段階で前記操縦権限切替指示を取得したことに応じて、前記ドローンが飛行している間に、前記第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から前記第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号を前記ドローンに送信することによって、前記ドローンの前記操縦権限を有する前記操縦装置を前記第1操縦装置から前記第2操縦装置に切り替える切替段階を備えてよい。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、前記コンピュータに格納されている、複数のドローン及び複数の操縦装置で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報に基づいて、前記複数の操縦装置のそれぞれに前記複数のドローンのそれぞれのIPアドレスを送信し、前記複数のドローンのそれぞれに前記複数の操縦装置のそれぞれのIPアドレスを送信することによって、前記複数の操縦装置のそれぞれと前記複数のドローンのそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させるペアリング段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記ペアリンググループに属する操縦装置の操縦対象である、前記ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第1指示段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記ペアリンググループに属する第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する指示取得段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記指示取得段階で前記操縦対象切替指示を取得したことに応じて、前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示する第2指示段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記第2指示段階で前記第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを前記操縦装置に指示したことに応じて、前記第2ドローンが飛行している間に、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を前記第1ドローンに送信し、前記操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を前記第2ドローンに送信することによって、前記操縦装置の前記操縦対象を前記第1ドローンから前記第2ドローンに切り替える切替段階を備えてよい。前記第1指示段階は、前記切替段階において前記操縦装置の前記操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、前記第1ドローンへの前記操縦信号の送信を終了することを前記操縦装置に指示する段階を有してよい。
【0015】
尚、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】ペアリングの一例を説明するための概略的に示す。
図3】システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図4】システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図5】システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図6】情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図7】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図8】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図9】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図10】情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。
図11】ペアリンググループの一例を概略的に示す。
図12】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図13】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図14】情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。
図15】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図16】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図17】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図18】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図19】システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。
図20】情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。
図21】情報処理装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
従来、移動体通信網を介して、遠隔地のセルラー通信機能を備えるプロポに入力された操縦操作に基づいて生成した操縦信号をドローン宛に送信することによってドローンを遠隔操縦する場合、セルラー通信機能を備えるプロポとドローンとの間のペアリング関係を事前に設定しなければならなかった。すなわち、セルラー通信機能を備えるプロポとドローンとの間のペアリング関係は、ドローンが飛行している間に変更できなかった。したがって、ドローンの操縦権限を有する操縦装置を、遠隔地のN-1台のセルラー通信機能を備えるプロポ、及び、例えば、ドローンが現地の操縦者の目視可能な範囲に位置する場合にドローンを操縦すべく現地の操縦者によって使用される、Wi-Fi(登録商標)プロポ等の特殊無線通信機能を備える現地の1台の一般プロポの合計N台のプロポの間で切り替えて1機のドローンを操縦する場合、当該ドローンが飛行している間、N台のプロポが当該ドローンに割り当てられる必要があり、同様の構成でM機のドローンを同時に飛行させる場合、M×N台のプロポを準備する必要があった。一実施形態に係るシステムは、例えば、ドローン管理サーバが、ドローンが飛行している間にセルラー通信機能を備えるプロポとドローンとの間のペアリング関係を制御できる仕組みを採用する。
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、例えば、ドローン100を備えてよい。システム10は、操縦装置50を備えてよい。システム10は、操縦装置60を備えてよい。
【0020】
システム10は、例えば、ドローン100に搭載されたカメラ120によって撮像された撮像画像に基づいて遭難者を探索しながら、ドローン100がネットワーク20へのアクセスを無線中継する遭難者探索ドローン無線中継サービスを提供する。システム10は、例えば、カメラ120によって撮像された撮像画像に基づいて、送電線、建物、橋、道路等の点検対象を点検する点検サービスを提供する。システム10は、その他の任意のサービスを提供してもよい。
【0021】
ドローン100は、制御装置150及び不図示のバッテリを備えてよい。ドローン100は、バッテリに蓄電された電力を用いて飛行してよい。
【0022】
ドローン100は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能等を用いてドローン100の位置情報を取得してよい。ドローン100の位置情報は、例えば、ドローン100の緯度を示す緯度情報を含む。ドローン100の位置情報は、例えば、ドローン100の経度を示す経度情報を含む。
【0023】
ドローン100の位置情報は、ドローン100の高度を示す高度情報を含んでもよい。この場合、ドローン100の位置情報は、ドローン100の3次元位置を示す3次元位置情報である。
【0024】
制御装置150は、ドローン100の各種動作を制御する。制御装置150は、例えば、ドローン100の飛行制御処理を実行するフライトコントローラ(Flight Controller:FC)、ドローン100の演算処理及び格納処理を実行するラズパイ等のマイクロコントローラ、並びに、ドローン100の通信処理を実行する通信モジュールで構成される。
【0025】
制御装置150は、例えば、ドローン100が遠隔操縦飛行モードで飛行するように、ドローン100の飛行を制御する。遠隔操縦飛行モードとは、ドローン100が、遠隔地(例えば、遠隔操縦センタ)の操縦装置50からネットワーク20を介して受信した操縦信号に基づいて飛行する飛行モードである。遠隔操縦飛行モードは、手動操縦飛行モードの一例であってよい。
【0026】
図1に示される一例において、現地A(例えば、東京)のドローン100の飛行モードが遠隔操縦飛行モードである場合、当該ドローン100は、遠隔地のユーザ55の操縦装置50又は遠隔地のユーザ57の操縦装置50からネットワーク20及び基地局42を介して受信した操縦信号に基づいて飛行してよい。同様に、現地Aとは異なる現地B(例えば、北海道)のドローン100の飛行モードが遠隔操縦飛行モードである場合、当該ドローン100は、遠隔地のユーザ55の操縦装置50又は遠隔地のユーザ57の操縦装置50からネットワーク20及び基地局44を介して受信した操縦信号に基づいて飛行してよい。
【0027】
ネットワーク20は、例えば、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含む。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0028】
操縦装置50は、ネットワーク20を介して、ユーザによって入力された操縦操作に基づいて生成した操縦信号をドローン100に送信可能であれば、どのような装置であってもよい。操縦装置50は、例えば、操縦装置50の演算処理及び格納処理を実行するラズパイ等のマイクロコントローラ、並びに、操縦装置50の無線通信処理を実行する通信モジュールで構成される。操縦装置50は、例えば、デジタルプロポーショナル方式のいわゆるプロポセット(プロポセットをプロポと省略して記載する場合がある。)である。
【0029】
制御装置150は、例えば、ドローン100が現地操縦飛行モードで飛行するように、ドローン100の飛行を制御する。現地操縦飛行モードとは、ドローン100が現地の操縦装置60からドローン100と操縦装置60との間の直接無線通信接続を介して受信した操縦信号に基づいて飛行する飛行モードである。ドローン100と現地の操縦装置60との間の直接無線通信は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、及びZigBee(登録商標)等の短距離無線通信方式に準拠してよい。現地操縦飛行モードは、手動操縦飛行モードの一例であってよい。
【0030】
図1に示される一例において、現地Aのドローン100の飛行モードが現地操縦飛行モードである場合、当該ドローン100は、現地Aのユーザ65の操縦装置60から当該ドローン100と当該操縦装置60との間の直接無線通信接続を介して受信した操縦信号に基づいて飛行してよい。同様に、現地Bのドローン100の飛行モードが現地操縦飛行モードである場合、当該ドローン100は、現地Bのユーザ67の操縦装置60から当該ドローン100と当該操縦装置60との間の直接無線通信接続を介して受信した操縦信号に基づいて飛行してよい。
【0031】
操縦装置60は、ドローン100との直接無線通信接続を介して、ユーザによって入力された操縦操作に基づいて生成した操縦信号をドローン100に送信可能であれば、どのような装置であってもよい。操縦装置60は、例えば、操縦装置60の演算処理及び格納処理を実行するラズパイ等のマイクロコントローラ、並びに、操縦装置60の直接無線通信処理を実行する通信モジュールで構成される。操縦装置60は、例えば、プロポである。
【0032】
制御装置150は、ドローン100が自律飛行モードで飛行するように、ドローン100の飛行を制御してもよい。自律飛行モードとは、ドローン100が自律飛行する飛行モードである。ドローン100の飛行モードが自律飛行モードである場合、制御装置150は、例えば、ドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像、ドローン100の位置情報、及び、ドローン100に搭載されている、速度センサ、加速度センサ、角度センサ等の各種センサによって検出された検出情報うちの少なくとも1つに基づいて、ドローン100の自律飛行を制御してよい。
【0033】
制御装置150は、ネットワーク20を介してドローン100のテレメトリ情報を情報処理装置200に送信するように、ドローン100の通信を制御してもよい。テレメトリ情報は、例えば、ドローン100の位置情報を含む。テレメトリ情報は、例えば、ドローン100に搭載された各種センサによって検出された検出情報を含む。検出情報は、例えば、ドローン100の飛行速度を示す飛行速度情報を含む。検出情報は、例えば、ドローン100の加速度を示す加速度情報を含む。検出情報は、例えば、ドローン100の飛行方向を示す飛行方向情報を含む。検出情報は、ドローン100の機体が故障していることを示す故障情報を含んでもよい。テレメトリ情報は、ドローン100に搭載されたバッテリのバッテリ残量を示すバッテリ残量情報を含んでもよい。制御装置150は、ネットワーク20を介してドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像を情報処理装置200に送信するように、ドローン100の通信を制御してもよい。
【0034】
情報処理装置200は、各種処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、操縦装置50とドローン100との間のペアリングを確立させるペアリング確立処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ドローン100が飛行を開始する前に、ペアリング確立処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ドローン100が飛行している間に、ペアリング確立処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ドローン100のIPアドレスを操縦装置50に書き込み、操縦装置50のIPアドレスをドローン100に書き込むことによって、ペアリング確立処理を実行する。情報処理装置200によるペアリング確立処理によって、操縦装置50は、操縦信号をドローン100に送信可能となる。
【0035】
情報処理装置200は、例えば、ドローン100の飛行モードを設定する飛行モード設定処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ドローン100の飛行モードを切り替える飛行モード切替処理を実行する。
【0036】
情報処理装置200は、例えば、遠隔操縦飛行モードで飛行するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を設定する操縦権限設定処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、遠隔操縦飛行モードで飛行するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を切り替える操縦権限切替処理を実行する。図1に示される一例において、情報処理装置200は、例えば、現地Aのドローン100が現地Aにおいて遠隔操縦飛行モードで飛行している間に、ユーザ55の操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行からユーザ57の操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローン100に送信することによって、現地Aのドローン100の操縦権限を有する操縦装置50をユーザ55の操縦装置50からユーザ57の操縦装置50に切り替える。
【0037】
情報処理装置200は、例えば、操縦装置50の操縦対象を切り替える操縦対象切替処理を実行する。図1に示される一例において、情報処理装置200は、例えば、ユーザ55の操縦装置50が現地Aのドローン100を遠隔操縦している間に、ユーザ55の操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を現地Aのドローン100に送信し、ユーザ55の操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を現地Bのドローン100に送信することによって、ユーザ55の操縦装置50の操縦対象を現地Aのドローン100から現地Bのドローン100に切り替える。図1に示される一例において、情報処理装置200は、ユーザ55の操縦装置50が現地Aのドローン100を遠隔操縦している間に、ユーザ55の操縦装置50の操縦対象を現地Aのドローン100から現地Bのドローン100に切り替えることを指示する操縦対象切替指示をユーザ55の操縦装置50に送信することによって、ユーザ55の操縦装置50の操縦対象を現地Aのドローン100から現地Bのドローン100に切り替えてもよい。
【0038】
情報処理装置200は、例えば、ドローン100に関する各種情報をディスプレイに表示させる表示制御処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ドローン100との間のペアリングを確立している操縦装置50に対応するディスプレイにドローン100に関する各種情報を表示させることによって、表示制御処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、ネットワーク20を介して、ドローン100に各種情報を当該ディスプレイに送信する。
【0039】
情報処理装置200は、例えば、ドローン100のテレメトリ情報をディスプレイに表示させる。情報処理装置200は、ドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像をディスプレイに表示させてもよい。
【0040】
図1に示される一例において、例えば、ユーザ55の操縦装置50と現地Aのドローン100との間のペアリング及びユーザ57の操縦装置50と現地Bのドローン100との間のペアリングがそれぞれ確立されている場合に、情報処理装置200は、現地Aのドローン100に関する各種情報をユーザ55の操縦装置50に対応するディスプレイ85に表示させ、現地Bのドローン100に関する各種情報をユーザ57の操縦装置50に対応するディスプレイ87に表示させる。
【0041】
図1に示される一例において、例えば、ユーザ55の操縦装置50と現地Aのドローン100との間のペアリング及びユーザ55の操縦装置50と現地Bのドローン100との間のペアリングがそれぞれ確立されている場合に、情報処理装置200は、現地Aのドローン100に関する各種情報及び現地Bのドローン100に関する各種情報をユーザ55の操縦装置50に対応するディスプレイ85に表示させる。この場合、情報処理装置200は、例えば、現地Aのドローン100に関する各種情報及び現地Bのドローン100に関する各種情報を、ユーザ55の操縦装置50に対応する複数のディスプレイ85に表示させる。情報処理装置200は、現地Aのドローン100に関する各種情報及び現地Bのドローン100に関する各種情報を、ユーザ55の操縦装置50に対応する1つのディスプレイ85に表示させてもよい。情報処理装置200は、ユーザ55の操縦装置50の操縦対象のドローン100が現地Aのドローン100である場合、現地Aのドローン100に関する各種情報をより目立つようにディスプレイ85に表示させてよい。
【0042】
情報処理装置200は、例えば、ユーザ55の操縦装置50の操縦対象のドローン100であることを示す情報を、現地Aのドローン100に関する各種情報が表示される領域の周囲に表示させることによって、現地Aのドローン100に関する各種情報をより目立つようにディスプレイ85に表示させる。情報処理装置200は、例えば、現地Aのドローン100に関する各種情報を、現地Bのドローン100に関する各種情報とは異なる色で表示させることによって、現地Aのドローン100に関する各種情報をより目立つようにディスプレイ85に表示させる。情報処理装置200は、現地Aのドローン100に関する各種情報を、現地Bのドローン100に関する各種情報より大きく表示させることによって、現地Aのドローン100に関する各種情報をより目立つようにディスプレイ85に表示させてもよい。
【0043】
図1に示される一例において、手動操縦飛行モードで飛行しているドローン100は、自律飛行モードで飛行しているドローン100よりも柔軟に飛行が制御されてよい。また、遠隔地のユーザのドローン100の操縦技術は、現地のユーザのドローン100の操縦技術より高くてよい。遠隔地のユーザは、例えば、プロのドローンパイロットである。現地のユーザは、例えば、作業員である。さらに、遠隔地のユーザ57のドローン100の操縦技術は、遠隔地のユーザ55のドローン100の操縦技術より高くてよい。
【0044】
図2は、ペアリングの一例を説明するための概略的に示す。ここでは、情報処理装置200がプロポとドローンとの間のペアリングを確立させる場合の一例を主に説明する。
【0045】
例えば、情報処理装置200は、無線通信モジュール250を用いて、ドローンに搭載された通信モジュール154のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポに送信することによって、ドローン側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポに搭載されたラズパイ52に書き込む。また、情報処理装置200は、無線通信モジュール250を用いて、プロポに搭載された通信モジュール54のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンに送信することによって、プロポ側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンに搭載されたラズパイ152に書き込む。これにより、情報処理装置200は、プロポとドローンとの間のペアリングを確立させる。
【0046】
プロポは、プロポとドローンとの間のペアリングが確立したことに応じて、通信モジュール54を用いて、ドローンのラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始してよい。ドローンは、通信モジュール154を用いて、ネットワーク20の一例であるセルラー通信網を介してプロポの操縦信号を受信し、受信したプロポの操縦信号をラズパイ152に転送してよい。ラズパイ152は、プロポの操縦信号をドローンに搭載されたFCに転送してよい。FCは、ラズパイ152によって転送された操縦信号に基づいて、ドローン100の飛行を制御してよい。
【0047】
図3図5は、システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。ここでは、プロポとドローンとの間のペアリングが確立されておらず、ドローンD1及びドローンD2が遠隔操縦飛行モードで地上に待機している状態を開始状態として説明する。尚、図3図5図7図9図11図12、及び、図15図19において、情報処理装置200内のプロポとドローンとを結ぶ点線はプロポとドローンとの間のペアリングが確立されている状態を表し、情報処理装置200内のプロポとドローンとを結ぶ実線はプロポがドローンに操縦信号を送信している状態を表すものとする。
【0048】
図3のステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、情報処理装置200は、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP1に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP1とドローンD1との間のペアリングを確立させる。プロポP1は、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール54を用いて、ドローンD1側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。ドローンD1は、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール154を用いて、プロポP1側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。
【0049】
また、S102において、情報処理装置200は、ドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP2に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP2側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD2に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP2とドローンD2との間のペアリングを確立させる。プロポP2は、プロポP1と同様にして、ドローンD2側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。ドローンD2は、ドローンD1と同様にして、プロポP2側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。
【0050】
S104において、プロポP1は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP1は、例えば、S102でドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP1は、ドローンD1への操縦信号の送信を開始することを情報処理装置200に指示されたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始してもよい。ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているものとして、説明を続ける。
【0051】
また、S104において、プロポP2は、プロポP1と同様にして、通信モジュール54を用いて、ドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD2は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているものとして、説明を続ける。
【0052】
S106において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を開始させる。
【0053】
また、S106において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているので、プロポP2の操縦信号をドローンD2のFCに転送する。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を開始させる。
【0054】
図4のS108において、情報処理装置200は、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する。S110において、情報処理装置200は、S108で操縦権限切替指示を取得したことに応じて、ドローンD2の飛行モードを遠隔操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替えることを示す飛行モード切替信号をドローンD2に送信することによって、ドローンD2のラズパイ152に格納されているドローンD2の飛行モードを遠隔操縦飛行モードから自律飛行モードに変更する。
【0055】
S112において、ドローンD2のFCは、S110でドローンD2のラズパイ152に格納されているドローンD2の飛行モードが情報処理装置200によって遠隔操縦飛行モードから自律飛行モードに変更されたことに応じて、ドローンD2に自律飛行を開始させる。ドローンD2は、自律飛行を開始したことに応じて、通信モジュール154を用いて、ドローンD2の飛行モードを遠隔操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替えたことを示す飛行モード切替応答を情報処理装置200に送信してよい。情報処理装置200は、ドローンD2から飛行モード切替応答を受信したことに応じて、ドローンD2への操縦信号の送信を終了することをプロポP2に指示してよい。プロポP2は、情報処理装置200による指示に従って、ドローンD2への操縦信号の送信を終了してよい。
【0056】
S114において、情報処理装置200は、プロポP2によるドローンD2への操縦信号の送信が終了したことに応じて、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP2に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP2側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP2とドローンD1との間のペアリングを確立させる。プロポP2は、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール54を用いて、ドローンD1側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。ドローンD1は、プロポP2側のIPアドレス(X.X.X.X)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール154を用いて、プロポP2側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。
【0057】
S116において、プロポP2は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP2は、例えば、S114でドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP2は、ドローンD1への操縦信号の送信を開始することを情報処理装置200に指示されたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始してもよい。ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。
【0058】
S118において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送し、プロポP2の操縦信号をドローンD1のFCに転送しない。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。
【0059】
図5のS120において、情報処理装置200は、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行からプロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローンD1に送信することによって、ドローンD1のラズパイ152に格納されているドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に変更する。S122において、ドローンD1のラズパイ152は、S120でドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP1からプロポP2に変更されたことに応じて、プロポP1の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を終了し、プロポP2の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を開始する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。これにより、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替える、情報処理装置200による操縦権限切替処理が完了する。
【0060】
ドローンD1は、プロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行を開始したことに応じて、通信モジュール154を用いて、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替えたことを示す操縦権限切替応答を情報処理装置200に送信してよい。情報処理装置200は、ドローンD1から操縦権限切替応答を受信したことに応じて、ドローンD1への操縦信号の送信を終了することをプロポP1に指示してよい。プロポP1は、情報処理装置200による指示に従って、ドローンD1への操縦信号の送信を終了してよい。
【0061】
図4のS108及びS110の処理を、遠隔操縦飛行モードのドローンD2の操縦権限を有するプロポP2が、ドローンD2の飛行モードを遠隔操縦飛行モードから自律飛行モードに切り替えることを示す飛行モード切替信号をドローンD2に直接送信する処理に変更してもよい。これにより、情報処理装置200を経由することなく、ドローンの飛行モードを切り替えることができる。この場合、情報処理装置200は、必要に応じて、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替えてよい。
【0062】
操縦装置を用いて移動体通信網を介してドローンを遠隔操縦する従来のシステムは、操縦装置を用いて操縦装置とドローンとの間の直接無線通信を介してドローンを操縦するシステムの構成を流用していた。したがって、従来のシステムでドローンを遠隔操縦する場合、操縦装置とドローンとの間のペアリングを事前に設定しなければならず、ドローンが飛行している間にドローンの操縦者を切り替えることはできなかった。
【0063】
一方で、操縦装置を用いてドローンを操縦する場合、高度な操縦技術がドローンの操縦者に要求される場合がある。特に、ドローンが遭難者探索ドローン無線中継サービスや点検サービスに用いられる場合、当該ドローンは比較的大型のドローンであるので、より高度な操縦技術が当該ドローンの操縦者に要求される。また、ドローンの操縦難易度は、ドローンが飛行する飛行シチュエーションによって異なる。ドローンの操縦技術はドローンの操縦者によって異なるので、ドローンが飛行している間にドローンの操縦者を柔軟且つ効率的に切り替えることによって、より操縦難易度の高い飛行シチュエーションにおけるドローンの操縦をより高度な操縦技術を有するドローンの操縦者に担当してもらうことが望ましい。
【0064】
図3図5に示されるシステム10によれば、情報処理装置200が、ドローン100が遠隔操縦飛行モードで飛行している間に、切替先の操縦装置50にドローン100のIPアドレスを送信し、ドローン100に切替先の操縦装置50のIPアドレスを送信することにより、切替先の操縦装置50とドローン100との間のペアリングを確立させることによって、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を切り替える。これにより、ドローン100が飛行している間に複数台の操縦装置50を常に当該ドローン100に割り当てることなく、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を当該複数台の操縦装置50の間で切り替えることによって、1機のドローン100を遠隔操縦できる。したがって、図3図5に示されるシステム10は、情報処理装置200が、ドローン100が飛行している間にドローン100の操縦者を柔軟且つ効率的に切り替えることができるので、より操縦難易度の高い飛行シチュエーションにおけるドローンの操縦をより高度な操縦技術を有するドローンの操縦者に担当してもらうことを実現できる。
【0065】
図6は、情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、指示取得部206、第1ペアリング部208、応答受信部210、指示部212、第2ペアリング部214、切替部216、通知部217、及び情報送信部218を備える。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。
【0066】
情報格納部202は、各種情報を格納する。情報格納部202は、例えば、ドローン100のIPアドレスを格納する。情報格納部202は、例えば、操縦装置50のIPアドレスを格納する。
【0067】
情報格納部202は、操縦装置50とドローン100との間のペアリング関係を示すペアリング関係情報を格納してもよい。操縦装置50とドローン100との間のペアリング関係は、例えば、操縦装置50とドローン100との間のペアリングが確立されていることを示す。操縦装置50とドローン100との間のペアリング関係は、例えば、操縦装置50とドローン100との間のペアリングが確立されていないことを示す。
【0068】
情報受信部204は、ドローン100からドローン100に関する各種情報を受信する。情報受信部204は、例えば、ドローン100に関する各種情報を定期的に受信する。情報受信部204は、受信したドローン100に関する各種情報を情報格納部202に格納してよい。
【0069】
情報受信部204は、例えば、ドローン100のテレメトリ情報を受信する。情報受信部204は、ドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像を受信してもよい。
【0070】
指示取得部206は、各種指示を取得する。指示取得部206は、例えば、通信端末から各種指示を受信することによって、各種指示を取得する。通信端末は、例えば、ドローン100を現地操縦しているユーザの通信端末である。通信端末は、例えば、ドローン100を遠隔操縦しているユーザの通信端末である。通信端末は、情報処理装置200のユーザの通信端末であってもよい。指示取得部206は、情報処理装置200が備える入力部が各種指示の入力を受け付けることによって、各種指示を取得してもよい。指示取得部206は、取得した各種指示を情報格納部202に格納してよい。
【0071】
指示取得部206は、例えば、操縦装置50とドローン100との間のペアリングを確立させることを指示するペアリング確立指示を取得する。指示取得部206は、例えば、ドローン100の飛行モードを設定することを指示する飛行モード設定指示を取得する。指示取得部206は、例えば、ドローン100の飛行モードを切り替えることを指示する飛行モード切替指示を取得する。指示取得部206は、例えば、遠隔操縦飛行モードで飛行するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を設定することを指示する操縦権限設定指示を取得する。指示取得部206は、例えば、遠隔操縦飛行モードで飛行するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する。
【0072】
第1ペアリング部208は、第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させる。操縦装置50は、第1操縦装置の一例であってよい。
【0073】
第1ペアリング部208は、例えば、指示取得部206がペアリング確立指示を取得したことに応じて、第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させる。第1ペアリング部208は、例えば、情報格納部202に格納されているドローン100のIPアドレスを第1操縦装置に送信し、情報格納部202に格納されている第1操縦装置のIPアドレスをドローン100送信することによって、第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させる。
【0074】
応答受信部210は、各種応答を受信する。応答受信部210は、例えば、操縦装置50からドローン100のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を受信する。応答受信部210は、例えば、ドローン100から操縦装置50のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を受信する。
【0075】
第1ペアリング部208は、例えば、応答受信部210が第1操縦装置及びドローン100の両方からIPアドレス受信応答を受信した場合に、第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させたと判定する。第1ペアリング部208は、第1操縦装置及びドローン100のそれぞれにIPアドレスを送信してから予め定められた期間が経過した場合に、第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させたと判定してもよい。
【0076】
指示部212は、各種動作を指示する。指示部212は、例えば、各種動作を操縦装置50に指示する。指示部212は、例えば、第1ペアリング部208が第1操縦装置とドローン100との間の第1ペアリングを確立させたことに応じて、ドローン100への操縦信号の送信を開始することを、第1操縦装置に指示する。
【0077】
指示部212は、例えば、各種動作をドローン100に指示する。指示部212は、例えば、ドローン100の飛行モードを指示取得部206が取得した飛行モード設定指示によって示されるドローン100の飛行モードに設定することを、ドローン100に指示する。指示部212は、例えば、遠隔操縦飛行モードで飛行するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を指示取得部206が取得した操縦権限設定指示によって示される操縦装置50に設定することを、ドローン100に指示する。
【0078】
第2ペアリング部214は、第1操縦装置とは異なる第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させる。操縦装置50は、第2操縦装置の一例であってよい。
【0079】
第2ペアリング部214は、例えば、指示取得部206がドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得したことに応じて、第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させる。第2ペアリング部214は、例えば、ドローン100が飛行している間に、情報格納部202に格納されているドローン100のIPアドレスを第2操縦装置に送信し、情報格納部202に格納されている第2操縦装置のIPアドレスをドローン100に送信することによって、第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させる。
【0080】
第2ペアリング部214は、例えば、応答受信部210が第2操縦装置及びドローン100の両方からIPアドレス受信応答を受信した場合に、第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させたと判定する。第2ペアリング部214は、第2操縦装置及びドローン100のそれぞれにIPアドレスを送信してから予め定められた期間が経過した場合に、第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させたと判定してもよい。指示部212は、例えば、第2ペアリング部214が第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させたことに応じて、ドローン100への操縦信号の送信を開始することを、第2操縦装置に指示する。
【0081】
切替部216は、各種切替処理を実行する。切替部216は、例えば、ドローン100の飛行モード切替処理を実行する。切替部216は、例えば、指示取得部206が飛行モード切替指示を取得したことに応じて、飛行モード切替信号をドローン100に送信することによって、ドローン100の飛行モード切替処理を実行する。切替部216は、例えば、ドローン100が飛行している間に、飛行モード切替信号をドローン100に送信する。
【0082】
応答受信部210は、例えば、ドローン100から飛行モード切替応答を受信する。指示部212は、例えば、遠隔操縦飛行モードから他の飛行モードに切り替えたことを示す飛行モード切替応答を受信した場合に、ドローン100への操縦信号の送信を終了することを操縦装置50に指示してよい。
【0083】
切替部216は、例えば、ドローン100の操縦権限切替処理を実行する。切替部216は、例えば、第2ペアリング部214が第2操縦装置とドローン100との間の第2ペアリングを確立させたことに応じて、第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローン100に送信することによって、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替える。
【0084】
応答受信部210は、ドローン100から操縦権限切替応答を受信してもよい。指示部212は、ドローン100から操縦権限切替応答を受信したことに応じて、ドローン100への操縦信号の送信を終了することを切替前のドローン100に指示してよい。
【0085】
通知部217は、各種通知を通知する。通知部217は、例えば、操縦装置に各種通知を通知する。通知部217は、操縦装置のユーザの通信端末に各種通知を通知してもよい。
【0086】
通知部217は、例えば、画像データで各種通知を通知する。通知部217は、例えば、文字データで各種通知を通知する。通知部217は、音声データで各種通知を通知してもよい。
【0087】
通知部217は、例えば、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを示す操縦権限切替通知を通知する。通知部217は、例えば、切替部216がドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替える前に、操縦権限切替通知を通知する。
【0088】
通知部217は、例えば、第1操縦装置のユーザに操縦権限切替通知を通知する。通知部217は、例えば、第2操縦装置のユーザに操縦権限切替通知を通知する。
【0089】
切替部216は、応答受信部210が、操縦権限切替通知を確認したことを示す通知確認応答を第2操縦装置又は第2操縦装置のユーザの通信端末から受信した場合に、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えてもよい。切替部216は、応答受信部210が、通知確認応答を第1操縦装置又は第1操縦装置のユーザの通信端末及び第2操縦装置又は第2操縦装置のユーザの通信端末から受信した場合に、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えてもよい。
【0090】
情報送信部218は、情報格納部202に格納されている各種情報を送信する。情報送信部218は、例えば、各種情報を定期的に送信する。
【0091】
情報送信部218は、例えば、ディスプレイに各種情報を送信する。情報送信部218は、その他の任意のディスプレイの周辺装置に各種情報を送信してもよい。
【0092】
情報送信部218は、例えば、操縦装置50に対応するディスプレイにペアリング関係情報を表示させるべく、ペアリング関係情報を送信する。情報送信部218は、例えば、操縦装置50とドローン100との間のペアリング関係が更新されたタイミングで、ペアリング関係情報を送信する。
【0093】
情報送信部218は、例えば、ドローン100との間のペアリングを確立している操縦装置50に対応するディスプレイにテレメトリ情報を表示させるべく、ドローン100のテレメトリ情報を送信する。情報送信部218は、例えば、ドローン100との間のペアリングを確立している操縦装置50のうちのドローン100に操縦信号を送信している操縦装置50に対応するディスプレイにテレメトリ情報を表示させるべく、テレメトリ情報を送信する。
【0094】
情報送信部218は、ドローン100との間のペアリングを確立している操縦装置50に対応するディスプレイに、当該ドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像を表示させるべく、当該撮像画像を送信してもよい。情報送信部218は、ドローン100との間のペアリングを確立している操縦装置50のうちのドローン100に操縦信号を送信している操縦装置50に対応するディスプレイに当該ドローン100に搭載されているカメラ120によって撮像された撮像画像を表示させるべく、当該撮像画像を送信してもよい。
【0095】
図7図9は、システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。ここでは、プロポとドローンとの間のペアリングが確立されておらず、ドローンD1が遠隔操縦飛行モードで地上に待機しており、ドローンD2が現地操縦飛行モードで飛行している状態を開始状態として説明する。
【0096】
図7のS202において、情報処理装置200は、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)及びドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP1に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152及びドローンD2に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP1とドローンD1との間のペアリング及びプロポP1とドローンD2との間のペアリングをそれぞれ確立させる。
【0097】
プロポP1は、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)及びドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール54を用いて、ドローンD1側のIPアドレス及びドローンD2側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。ドローンD1及びドローンD2のそれぞれは、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、通信モジュール154を用いて、プロポP1側のIPアドレスを受信したことを示すIPアドレス受信応答を情報処理装置200に送信してよい。
【0098】
S204において、プロポP1は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛及びドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP1は、例えば、S202でドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)及びドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)が情報処理装置200によって書き込まれたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛及びドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。プロポP1は、ドローンD1及びドローンD2への操縦信号の送信を開始することを情報処理装置200に指示されたことに応じて、ドローンD1のラズパイ152宛及びドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始してもよい。
【0099】
ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているものとして、説明を続ける。また、ドローンD2は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号を受信し、受信したプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。
【0100】
S206において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を開始させる。
【0101】
また、S206において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが現地操縦飛行モードに設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD2のFCに転送しない。ドローンD2のFCは、現地のプロポから直接無線通信を介して受信した操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を制御する。
【0102】
図8のS208において、情報処理装置200は、プロポP1の操縦対象をドローンD1からドローンD2に切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する。S210において、情報処理装置200は、S208で操縦対象切替指示を取得したことに応じて、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP3に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP3側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP3とドローンD1との間のペアリングを確立させる。
【0103】
S212において、プロポP3は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP3の操縦信号を受信し、受信したプロポP3の操縦信号をラズパイ152に転送する。
【0104】
S214において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送し、プロポP3の操縦信号をドローンD1のFCに転送しない。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。
【0105】
図9のS216において、情報処理装置200は、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号及びプロポP3が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を含む操縦権限切替信号をドローンD1に送信することによって、ドローンD1のラズパイ152に格納されているドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP3に変更する。S218において、ドローンD1のラズパイ152は、S216でドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP1からプロポP3に変更されたことに応じて、プロポP1の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を終了し、プロポP3の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を開始する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP3の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。これにより、プロポP1の操縦対象をドローンD1からドローンD2に切り替える、情報処理装置200による操縦対象切替処理が完了する。
【0106】
S220において、情報処理装置200は、ドローンD2の飛行モードを現地操縦飛行モードから遠隔操縦飛行モードに切り替えることを示す飛行モード切替信号をドローンD2に送信することによって、ドローンD2のラズパイ152に格納されているドローンD2の飛行モードを現地操縦飛行モードから遠隔操縦飛行モードに変更する。飛行モード切替信号は、例えば、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を含む。この場合、情報処理装置200は、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1であることをドローンD2のラズパイ152に書き込む。
【0107】
S222において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD2のFCに転送する。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を制御する。これにより、ドローンD2の飛行モードを現地操縦飛行モードから遠隔操縦飛行モードに切り替える、情報処理装置200による飛行モード切替処理が完了する。
【0108】
ドローンD1は、プロポP3が送信する操縦信号に基づく飛行を開始したことに応じて、通信モジュール154を用いて、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP3に切り替えたことを示す操縦権限切替応答を情報処理装置200に送信してよい。ドローンD2は、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行を開始したことに応じて、通信モジュール154を用いて、ドローンD2の飛行モードを現地操縦飛行モードから遠隔操縦飛行モードに切り替えたことを示す飛行モード切替応答を情報処理装置200に送信してよい。
【0109】
情報処理装置200は、ドローンD1から操縦権限切替応答を受信し、且つ、ドローンD2から飛行モード切替応答を受信したことに応じて、ドローンD1への操縦信号の送信を終了することをプロポP1に指示してよい。プロポP1は、情報処理装置200による指示に従って、ドローンD1への操縦信号の送信を終了してよい。
【0110】
図7図9に示されるシステム10によれば、情報処理装置200が、切替先のドローン100が飛行している間に、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を操縦装置50の現在の操縦対象であるドローン100に送信し、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を切替先のドローン100に送信することによって、操縦装置50の操縦対象を操縦装置50の現在の操縦対象であるドローン100から切替先のドローン100に切り替える。操縦装置50の操縦対象が切替先のドローン100に切り替えたことに応じて、操縦装置50の操縦対象ではなくなったドローン100は、自律飛行モード、現地操縦飛行モード、及び遠隔操縦飛行モードのうちのいずれかの飛行モードで飛行してよい。これにより、ドローン100が飛行している間に複数台の操縦装置50を常に当該ドローン100に割り当てることなく、1台の操縦装置50の操縦対象を複数機のドローン100の間で切り替えることによって、1台の操縦装置50を用いて当該複数機のドローン100を遠隔操縦できる。したがって、図7図9に示されるシステム10は、情報処理装置200が、ドローン100が飛行している間にドローン100の操縦者を柔軟且つ効率的に切り替えることができるので、より操縦難易度の高い飛行シチュエーションにおけるドローンの操縦をより高度な操縦技術を有するドローンの操縦者に担当してもらうことを実現できる。
【0111】
図10は、情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、指示取得部206、ペアリング部209、応答受信部210、指示部212、切替部216、通知部217、及び情報送信部218を備える。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。ここでは、図10に示される情報処理装置200の一例が図6に示される情報処理装置200の一例とは異なる点を主に説明する。
【0112】
ペアリング部209は、操縦装置50と第1ドローンとの間の第1ペアリングを、操縦装置50と第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させる。ドローン100は、第1ドローンの一例であってよい。ドローン100は、第2ドローンの一例であってよい。
【0113】
ペアリング部209は、例えば、情報格納部202に格納されている第1ドローンのIPアドレス及び第2ドローンのIPアドレスを操縦装置に送信し、情報格納部202に格納されている操縦装置50のIPアドレスを第1ドローン及び第2ドローンに送信することによって、操縦装置50と第1ドローンとの間の第1ペアリングを、操縦装置50と第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させる。指示部212は、例えば、ペアリング部209が操縦装置50と第1ドローンとの間の第1ペアリングを、操縦装置50と第2ドローンとの間の第2ペアリングをそれぞれ確立させたことに応じて、第1ドローン及び第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを、操縦装置50に指示する。
【0114】
指示取得部206は、例えば、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する。切替部216は、指示取得部206が操縦対象切替指示を取得したことに応じて、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替える。切替部216は、例えば、第2ドローンが飛行している間に、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を第1ドローンに送信し、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を第2ドローンに送信することによって、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替える。切替部216は、指示取得部206が取得した操縦対象切替指示を操縦装置50に送信することによって、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替えてもよい。
【0115】
通知部217は、例えば、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替えることを示す操縦対象切替通知を通知する。通知部217は、例えば、切替部216が操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替える前に、操縦対象切替通知を通知する。通知部217は、例えば、操縦装置50のユーザに操縦対象切替通知を通知する。切替部216は、応答受信部210が、操縦対象切替通知を確認したことを示す通知確認応答を操縦装置50又は操縦装置50のユーザの通信端末から受信した場合に、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替えてもよい。
【0116】
図11は、ペアリンググループの一例を概略的に示す。図11に示されるペアリンググループの一例は、M機(M≧2)のドローン及びN台(N≧2)の操縦装置で構成される。尚、MはNより大きい数であってもよく、MはNと同じ数であってもよく、MはNより小さい数であってもよい。
【0117】
図12図13は、システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。ここでは、プロポとドローンとの間のペアリングが確立されておらず、ドローンD1及びドローンD2が遠隔操縦飛行モードで地上に待機している状態を開始状態として説明する。尚、情報処理装置200は、ドローンD1及びドローンD2、並びに、プロポP1及びプロポP2で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納しているものとする。
【0118】
図12のS302において、情報処理装置200は、ペアリンググループ情報に基づいて、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)及びドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP1に搭載されたラズパイ52及びプロポP2に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)及びプロポP2側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152及びドローンD2に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP1とドローンD1との間のペアリング、プロポP1とドローンD2との間のペアリング、プロポP2とドローンD1との間のペアリング、及びプロポP2とドローンD2との間のペアリングをそれぞれ確立させる。
【0119】
S304において、プロポP1は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛及びドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。また、S304において、プロポP2は、通信モジュール54を用いて、ドローンD1のラズパイ152宛及びドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。
【0120】
ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号及びプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号及びプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているものとして、説明を続ける。
【0121】
ドローンD2は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号及びプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号及びプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているものとして、説明を続ける。
【0122】
S306において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送し、プロポP2の操縦信号をドローンD1のFCに転送しない。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を開始させる。
【0123】
また、S306において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているので、プロポP2の操縦信号をドローンD2のFCに転送し、プロポP1の操縦信号をドローンD2のFCに転送しない。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を開始させる。
【0124】
図13のS308において、情報処理装置200は、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替え、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP2からプロポP1に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する。S310において、情報処理装置200は、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行からプロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローンD1に送信することによって、ドローンD1のラズパイ152に格納されているドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に変更する。また、S310において、情報処理装置200は、プロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行からプロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローンD2に送信することによって、ドローンD2のラズパイ152に格納されているドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP2からプロポP1に変更する。
【0125】
S312において、ドローンD1のラズパイ152は、S310でドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP1からプロポP2に変更されたことに応じて、プロポP1の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を終了し、プロポP2の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を開始する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。これにより、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に切り替える、情報処理装置200による操縦権限切替処理が完了する。
【0126】
また、S312において、ドローンD2のラズパイ152は、S310でドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP2からプロポP1に変更されたことに応じて、プロポP2の操縦信号のドローンD2のFCへの転送を終了し、プロポP1の操縦信号のドローンD2のFCへの転送を開始する。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を制御する。これにより、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP2からプロポP1に切り替える、情報処理装置200による操縦権限切替処理が完了する。
【0127】
図12図13に示されるシステム10によれば、情報処理装置200が、ペアリンググループ情報に基づいて、複数の操縦装置50のそれぞれと複数のドローン100のそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させる。操縦装置50が、ペアリングを確立した複数のドローン100のそれぞれに操縦信号を送信する。その後、情報処理装置200が、ペアリンググループ情報によって示されるペアリンググループに属するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を、ペアリンググループに属する第1操縦装置からペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得したことに応じて、ドローン100が飛行している間に、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替える。したがって、図12図13に示されるシステム10は、情報処理装置200がペアリンググループ情報に基づいて複数の操縦装置50のそれぞれと複数のドローン100のそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させ、操縦装置50がペアリングを確立した複数のドローン100のそれぞれに操縦信号を送信するので、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置により安全に切り替えることができる。さらに、図12図13に示されるシステム10は、操縦権限切替信号をドローン100に送信するだけでドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を切り替えることができるので、より少ない情報処理装置200の処理負荷でドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を切り替えることができる。
【0128】
図14は、情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、指示取得部206、ペアリング部209、応答受信部210、指示部212、切替部216、通知部217、及び情報送信部218を備える。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。ここでは、図14に示される情報処理装置200の一例が図6に示される情報処理装置200の一例及び図10に示される情報処理装置200の一例とは異なる点を主に説明する。
【0129】
情報格納部202は、例えば、複数のドローン100及び複数の操縦装置50で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納する。ペアリング部209は、例えば、複数の操縦装置50のそれぞれと複数のドローン100のそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させる。ペアリング部209は、例えば、情報格納部202に格納されているペアリンググループ情報に基づいて、情報格納部202に格納されている複数のドローン100のそれぞれのIPアドレスを複数の操縦装置50のそれぞれに送信し、情報格納部202に格納されている複数の操縦装置50のそれぞれのIPアドレスを複数のドローン100のそれぞれに送信することによって、複数の操縦装置50のそれぞれと複数のドローン100のそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させる。
【0130】
指示取得部206は、例えば、情報格納部202に格納されているペアリンググループ情報によって示されるペアリンググループに属するドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を、ペアリンググループに属する第1操縦装置からペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得する。切替部216は、指示取得部206が操縦権限切替指示を取得したことに応じて、ドローン100が飛行している間に、第1操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行から第2操縦装置が送信する操縦信号に基づく飛行に切り替えることを示す操縦権限切替信号をドローン100に送信することによって、ドローン100の操縦権限を有する操縦装置50を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替える。
【0131】
図15図19は、システム10の処理の流れの他の一例を説明するための説明図である。ここでは、プロポとドローンとの間のペアリングが確立されておらず、ドローンD1及びドローンD2が遠隔操縦飛行モードで地上に待機している状態を開始状態として説明する。尚、情報処理装置200は、ドローンD1及びドローンD2、並びに、プロポP1及びプロポP2で構成されるペアリンググループを示すペアリンググループ情報を格納しているものとする。
【0132】
図15のS402において、情報処理装置200は、ペアリンググループ情報に基づいて、ドローンD1側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)及びドローンD2側のIPアドレス(Y.Y.Y.Y)をプロポP1に搭載されたラズパイ52及びプロポP2に搭載されたラズパイ52に書き込み、プロポP1側のIPアドレス(X.X.X.X)及びプロポP2側のIPアドレス(X.X.X.X)をドローンD1に搭載されたラズパイ152及びドローンD2に搭載されたラズパイ152に書き込むことによって、プロポP1とドローンD1との間のペアリング、プロポP1とドローンD2との間のペアリング、プロポP2とドローンD1との間のペアリング、及びプロポP2とドローンD2との間のペアリングをそれぞれ確立させる。ここでは、プロポP1の操縦対象がドローンD1に設定され、プロポP2の操縦対象がドローンD2に設定されているものとして、説明を続ける。
【0133】
図16のS404において、プロポP1の操縦対象がドローンD1に設定されているので、情報処理装置200は、ドローンD1への操縦信号の送信を開始することをプロポP1に指示する。また、S404において、プロポP2の操縦対象がドローンD2に設定されているので、情報処理装置200は、ドローンD2への操縦信号の送信を開始することをプロポP2に指示する。
【0134】
S406において、プロポP1は、S404の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているものとして、説明を続ける。
【0135】
また、S406において、プロポP2は、S404の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD2は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。ここでは、遠隔操縦飛行モードのドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているものとして、説明を続ける。
【0136】
S408において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を開始させる。
【0137】
また、S408において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP2に設定されているので、プロポP2の操縦信号をドローンD2のFCに転送する。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を開始させる。
【0138】
図17のS410において、情報処理装置200は、プロポP1の操縦対象をドローンD1からドローンD2に切り替え、プロポP2の操縦対象をドローンD2からドローンD1に切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する。S412において、情報処理装置200は、S410で操縦対象切替指示を取得したことに応じて、ドローンD2への操縦信号の送信を開始することをプロポP1に指示する。また、S412において、情報処理装置200は、S410で操縦対象切替指示を取得したことに応じて、ドローンD1への操縦信号の送信を開始することをプロポP2に指示する。
【0139】
S414において、プロポP1は、S412の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信に加えて、ドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD2は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP1の操縦信号を受信し、受信したプロポP1の操縦信号をラズパイ152に転送する。
【0140】
また、S414において、プロポP2は、S412の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信に加えて、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を開始する。ドローンD1は、通信モジュール154を用いて、セルラー通信網を介してプロポP2の操縦信号を受信し、受信したプロポP2の操縦信号をラズパイ152に転送する。
【0141】
S416において、ドローンD1のラズパイ152は、ドローンD1の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP1の操縦信号をドローンD1のFCに転送し、プロポP2の操縦信号をドローンD1のFCに転送しない。また、S416において、ドローンD2のラズパイ152は、ドローンD2の飛行モードが遠隔操縦飛行モードに設定され、ドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50がプロポP1に設定されているので、プロポP2の操縦信号をドローンD2のFCに転送し、プロポP1の操縦信号をドローンD2のFCに転送しない。
【0142】
図18のS418において、情報処理装置200は、プロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号及びプロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を含む操縦権限切替信号をドローンD1に送信することによって、ドローンD1のラズパイ152に格納されているドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP1からプロポP2に変更する。また、S418において、情報処理装置200は、プロポP2が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号及びプロポP1が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を含む操縦権限切替信号をドローンD2に送信することによって、ドローンD2のラズパイ152に格納されているドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50をプロポP2からプロポP1に変更する。
【0143】
S420において、ドローンD1のラズパイ152は、S418でドローンD1の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP1からプロポP2に変更されたことに応じて、プロポP1の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を終了し、プロポP2の操縦信号のドローンD1のFCへの転送を開始する。ドローンD1のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP2の操縦信号に基づいて、ドローンD1の飛行を制御する。これにより、プロポP1の操縦対象をドローンD1からドローンD2に切り替える、情報処理装置200による操縦対象切替処理が完了する。
【0144】
また、S420において、ドローンD2のラズパイ152は、S418でドローンD2の操縦権限を有する操縦装置50が情報処理装置200によってプロポP2からプロポP1に変更されたことに応じて、プロポP2の操縦信号のドローンD2のFCへの転送を終了し、プロポP1の操縦信号のドローンD2のFCへの転送を開始する。ドローンD2のFCは、ラズパイ152によって転送されたプロポP1の操縦信号に基づいて、ドローンD2の飛行を制御する。これにより、プロポP2の操縦対象をドローンD2からドローンD1に切り替える、情報処理装置200による操縦対象切替処理が完了する。
【0145】
図19のS422において、情報処理装置200は、S420でプロポP1の操縦対象のドローンD1からドローンD2への切り替えが完了したことに応じて、ドローンD1への操縦信号の送信を終了することをプロポP1に指示する。また、S422において、情報処理装置200は、S420でプロポP2の操縦対象のドローンD2からドローンD1への切り替えが完了したことに応じて、ドローンD2への操縦信号の送信を終了することをプロポP2に指示する。
【0146】
S424において、プロポP1は、S422の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD1のラズパイ152宛への操縦信号の送信を終了する。また、S424において、プロポP2は、S422の情報処理装置200による指示に従って、ドローンD2のラズパイ152宛への操縦信号の送信を終了する。
【0147】
図15図19に示されるシステム10によれば、情報処理装置200が、ペアリンググループ情報に基づいて、複数の操縦装置50のそれぞれと複数のドローン100のそれぞれとの間の複数のペアリングをそれぞれ確立させる。さらに、情報処理装置200が、ペアリンググループ情報によって示されるペアリンググループに属する操縦装置50の操縦対象である、ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示する。操縦装置50は、情報処理装置200による指示に従って、第1ドローンへの操縦信号の送信を開始する。これにより、操縦装置50は、第1ドローンに操縦信号を送信するようになる。次に、情報処理装置200が、操縦装置50の操縦対象を第1操縦装置からペアリンググループに属する第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得したことに応じて、第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示する。操縦装置50は、情報処理装置200による指示に従って、第2ドローンへの操縦信号の送信を開始する。これにより、操縦装置50は、第1ドローン及び第2ドローンに操縦信号を送信するようになる。その後、情報処理装置200が、第2ドローンが飛行している間に、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替える。さらに、情報処理装置200が、操縦装置50の操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、第1ドローンへの操縦信号の送信を終了することを操縦装置50に指示する。操縦装置50は、情報処理装置200による指示に従って、第1ドローンへの操縦信号の送信を終了する。これにより、操縦装置50は、第2ドローンのみに操縦信号を送信するようになる。したがって、図15図19に示されるシステム10は、情報処理装置200が、操縦装置50の操縦対象を切り替えるタイミングだけ、操縦装置50に現在の操縦対象であるドローン100及び切替先のドローン100の両方に操縦信号を送信させることにより、ドローン100のFCに転送されない不要な操縦信号の送信を抑制することができ、より少ない通信リソースで操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替えることができる。
【0148】
図20は、情報処理装置200の機能構成の他の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、指示取得部206、ペアリング部209、応答受信部210、第1指示部211、第2指示部213、切替部216、通知部217、及び情報送信部218を備える。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。ここでは、図20に示される情報処理装置200の一例が図6に示される情報処理装置200の一例、図10に示される情報処理装置200の一例、及び図14に示される情報処理装置200の一例とは異なる点を主に説明する。
【0149】
第1指示部211は、情報格納部202に格納されているペアリンググループ情報によって示されるペアリンググループに属する操縦装置50の操縦対象である、ペアリンググループに属する第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示する。第1指示部211は、例えば、ペアリング部209が操縦装置50と第1ドローンとの間のペアリングを確立させたことに応じて、第1ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示する。
【0150】
指示取得部206は、例えば、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンからペアリンググループに属する第2ドローンに切り替えることを指示する操縦対象切替指示を取得する。第2指示部213は、指示取得部206が操縦対象切替指示を取得したことに応じて、第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示する。
【0151】
切替部216は、例えば、第2指示部213が第2ドローンへの操縦信号の送信を開始することを操縦装置50に指示したことに応じて、第2ドローンが飛行している間に、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を終了することを示す終了信号を第1ドローンに送信し、操縦装置50が送信する操縦信号に基づく飛行を開始することを示す開始信号を第2ドローンに送信することによって、操縦装置50の操縦対象を第1ドローンから第2ドローンに切り替える。第1指示部211は、切替部216による操縦装置50の操縦対象の切り替えが完了したことに応じて、第1ドローンへの操縦信号の送信を終了することを操縦装置50に指示してよい。
【0152】
図21は、情報処理装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0153】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0154】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0155】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0156】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0157】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0158】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0159】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0160】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0161】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0162】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0163】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0164】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0165】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0166】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0167】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0168】
10 システム、20 ネットワーク、42 基地局、44 基地局、50 操縦装置、52 ラズパイ、54 通信モジュール、55 ユーザ、57 ユーザ、60 操縦装置、65 ユーザ、67 ユーザ、85 ディスプレイ、87 ディスプレイ、100 ドローン、120 カメラ、150 制御装置、152 ラズパイ、154 通信モジュール、200 情報処理装置、202 情報格納部、204 情報受信部、206 指示取得部、208 第1ペアリング部、209 ペアリング部、210 応答受信部、211 第1指示部、212 指示部、213 第2指示部、214 第2ペアリング部、216 切替部、217 通知部、218 情報送信部、250 無線通信モジュール、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
【要約】      (修正有)
【課題】ドローンが飛行している間にセルラー通信機能を備えるプロポとドローンとの間のペアリング関係を制御する。
【解決手段】システム10の情報処理装置は、第1操縦装置にドローンのIPアドレスを送信し、ドローンに第1操縦装置のIPアドレスを送信することによって、第1操縦装置とドローンとの間の第1ペアリングを確立させ、ドローンの操縦権限を有する操縦装置を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替えることを指示する操縦権限切替指示を取得し、操縦権限切替指示を取得したことに応じて、ドローンが飛行している間に、第2操縦装置にドローンのIPアドレスを送信し、ドローンに第2操縦装置のIPアドレスを送信することによって、第2操縦装置とドローンとの間の第2ペアリングを確立させ、第2ペアリング部が第2ペアリングを確立させたことに応じて、ドローンの操縦権限を有する操縦装置を第1操縦装置から第2操縦装置に切り替える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図21