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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-11
(45)【発行日】2024-06-19
(54)【発明の名称】UL送信機会への空間関係の適用
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240612BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240612BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240612BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240612BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0446
H04W72/232
H04W16/28
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023504341
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2021111530
(87)【国際公開番号】W WO2022028619
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-01-20
(31)【優先権主張番号】63/062,757
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】リォウ,ジァホン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/143526(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/017059(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための方法であって、前記方法は、
1つ又は複数の物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを設定するための第1の設定を受信するステップ、
複数の空間関係を設定するための第2の設定を受信するステップであって、各々の空間関係は、上りリンク(UL)送信のための空間パラメータ、及びUL電力制御のためのパラメータを含む、ステップ、
第1のモード又は第2のモードの内の少なくとも一つを示す信号を受信するステップであって、前記第1のモードは前記空間関係の適用のシーケンシャルモードを含み、前記第2のモードは前記空間関係の適用のサイクリカルモードを含む、ステップであって、
前記1つ又は複数のPUCCHリソースからのPUCCHリソースを示す下りリンク制御データ(DCI)を受信するステップであって、前記複数の空間関係の第1及び第2の空間関係は、前記PUCCHリソースのためにアクティベートされる、ステップ、
前記示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出するステップ、及び
前記複数のPUCCH送信機会の各々に、同じ上りリンク制御情報(UCI)コンテンツを送信するステップであって、
前記複数のPUCCH送信機会の総数が2より大きく、前記信号が前記第1のモードを示すとき、
PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+1)番目及び(4*N+2)番目のPUCCH送信機会に前記第1の空間関係を適用するステップであって、Nは、0以上の整数である、ステップ、及び
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+3)番目及び(4*N+4)番目のPUCCH送信機会に前記第2の空間関係を適用するステップ、並びに
前記複数のPUCCH送信機会の前記総数が2に等しいとき、又は前記複数のPUCCH送信機会の前記総数が2より大きく、且つ前記信号が前記第2のモードを示すとき、
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+1)番目のPUCCH送信機会に前記第1の空間関係を適用するステップ、及び
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+2)番目のPUCCH送信機会に前記第2の空間関係を適用するステップ、
を含む、方法。
【請求項2】
前記信号は、無線リソース制御(RRC)パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIは、DCIスケジューリング下りリンク送信を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の空間関係及び前記第2の空間関係は、単一のMAC-CEによってアクティベートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1及び第2の空間関係の各々は、異なるMAC-CEによってアクティベートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のPUCCH送信機会は、複数の時間単位に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の時間単位の各時間単位は、スロット、サブスロット、ミニスロット、又はシンボルの数の内の一つである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1及び第2の設定を受信するステップは、第1及び第2の送信受信点(TRP)の内の少なくとも一つから前記第1及び第2の設定を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の設定は、インデックスの第1の値に関連付けられ、
前記第2の設定は、前記インデックスの第2の値に関連付けられ、且つ
前記インデックスは、制御リソースセットプールインデックス(CORESETPoolIndex)に関連付けられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
同一のUCIコンテンツが、各PUCCH送信機会、第1及び第2のTRPの内の一つに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
コンピュータ実行可能命令を有する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体、及び
前記1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体に結合され、前記コンピュータ実行可能命令を実行するように設定される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記コンピュータ実行可能命令は、
1つ又は複数の物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを設定するための第1の設定を受信し、
複数の空間関係を設定するための第2の設定を受信し、各々の空間関係は、上りリンク(UL)送信のための空間パラメータ、及びUL電力制御のためのパラメータを含み、
第1のモード又は第2のモードの内の少なくとも一つを示す信号を受信し、前記第1のモードは前記空間関係の適用のシーケンシャルモードを含み、前記第2のモードは前記空間関係の適用のサイクリカルモードを含み、
前記1つ又は複数のPUCCHリソースからPUCCHリソースを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信し、前記複数の空間関係の第1及び第2の空間関係は、前記PUCCHリソースのためにアクティベートされ、
前記示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出し、並びに
前記複数のPUCCH送信機会の各々に同じ上りリンク制御情報(UCI)コンテンツを送信し、
前記複数のPUCCH送信機会の総数が2よりも大きく、前記信号が前記第1のモードを示すとき、前記少なくとも1つのプロセッサは、
PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+1)番目及び(4*N+2)番目のPUCCH送信機会に前記第1の空間関係を適用し、Nは、0以上の整数であり、且つ
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+3)番目及び(4*N+4)番目のPUCCH送信機会に前記第2の空間関係を適用する、前記コンピュータ実行可能命令を実行するように更に設定されること、及び
前記複数のPUCCH送信機会の総数が2に等しいとき、又は前記複数のPUCCH送信機会の総数が2より大きく、前記信号が前記第2のモードを示すとき、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+1)番目のPUCCH送信機会に前記第1の空間関係を適用し、
前記PUCCH送信及び電力制御セッティングのための前記複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+2)番目のPUCCH送信機会に前記第2の空間関係を適用する、前記コンピュータ実行可能命令を実行するように更に設定されること、
を含む、UE。
【請求項12】
前記信号は、無線リソース制御(RRC)パラメータを含む、請求項11に記載のUE。
【請求項13】
前記DCIは、DCIスケジューリング下りリンク送信を含む、請求項11に記載のUE。
【請求項14】
前記第1の空間関係及び前記第2の空間関係は、単一のMAC-CEによってアクティベートされる、請求項11に記載のUE。
【請求項15】
前記第1及び第2の空間関係の各々は、異なるMAC-CEによってアクティベートされる、請求項11に記載のUE。
【請求項16】
前記複数のPUCCH送信機会は、複数の時間単位に対応する、請求項11に記載のUE。
【請求項17】
前記複数の時間単位の各時間単位は、スロット、サブスロット、ミニスロット、又はシンボルの数の内の一つである、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記第1及び第2の設定は、第1及び第2の送信受信点(TRP)の内の少なくとも一つから受信される、請求項11に記載のUE。
【請求項19】
前記第1の設定は、インデックスの第1の値に関連付けられ、
前記第2の設定は、前記インデックスの第2の値に関連付けられ、且つ
前記インデックスは、制御リソースセットプールインデックス(CORESETPoolIndex)に関連付けられる、
請求項11に記載のUE。
【請求項20】
同一のUCIコンテンツが、各PUCCH送信機会、第1及び第2のTRPの内の一つに送信される、請求項11に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年8月7日に出願された代理人整理番号第US82159を用いる“Method and Apparatus for Indicating Spatial Relation for UL Transmission in a Wireless Communication System”と題する、米国仮特許出願第63/062,757号の利益及び優先権を主張し、その内容は、参照により本出願に完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は、一般に無線通信に関し、より詳細に、次世代無線通信ネットワークにおける複数の送信/受信点(TRP)のために、ユーザ機器(UE)によって、上りリンク(UL)送信機会に空間関係を適用することに関する。
【背景技術】
【0003】
接続機器の大幅な増加及びユーザ/ネットワークトラフィック量の急激な増加に伴い、データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することにより、第5世代(5G)ニューラジオ(NR)といった、次世代無線通信システムのための無線通信の様々な局面を改善するために様々な努力が、なされてきた。5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)といった、様々な使用法に対応して、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び構成可能性を提供するように設計される。
【0004】
この改善プロセスの一部として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)NRリリース16(Rel-16)において、関連するビーム管理手順、物理チャネル/参照信号(RS)設計、及びURLLCのための信頼性拡張を含む、多重送受信点(TRP)の使用が提案されている。例えば、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を受信することの信頼性向上は、NR Rel-16において対処されていた。将来のリリース(例えば、Rel-17)において、他のチャネル(例えば、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH))の信頼性及び堅牢性も、システムパフォーマンスを改善するために拡張され得る。
【0005】
その上、PUCCH送信のための反復手順が提案されており、PUCCHリソースは、2つ以上のPUCCH送信機会(例えば、連続するPUCCH送信機会)にわたって反復的に送信され得る。1つのPUCCH送信機会は、スロットベース又はサブスロットベースであり得る。しかしながら、このPUCCH反復手順は、単一のTRPの使用を仮定し、したがって、PUCCH反復といった、全てのUL反復にわたってTRPに関連付けられた信号空間関係の使用を伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、ユーザ機器(UE)によって(例えば、複数のTRPへ)UL送信のために複数の空間関係を使用することを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の第1の態様において、ユーザ機器(UE)のための方法が提供される。本方法は、1つ又は複数の物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを設定するための第1の設定を受信するステップを含み得る。本方法は、複数の空間関係を設定するための第2の設定を受信するステップを更に含み得、各々の空間関係は、上りリンク(UL)送信のための空間パラメータ及びUL電力制御のためのパラメータを含む。本方法は、第1のモード又は第2のモードの内の少なくとも1つを示す信号を受信するステップ、及び1つ又は複数のPUCCHリソースからPUCCHリソースを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信するステップを更に含み得、複数の空間関係の第1及び第2の空間関係は、PUCCHリソースのためにアクティベートされる。本方法はまた、示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出するステップを含み得る。本方法は、複数のPUCCH送信機会の各々の上で同じ上りリンク制御情報(UCI)コンテンツを送信するステップを更に含み得る。複数のPUCCH送信機会の総数が2より大きく、且つ信号が第1のモードを示すとき、第1の空間関係は、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+1)番目及び(4*N+2)番目のPUCCH送信機会に適用されてよく、Nは0以上の整数であり、第2の空間関係は、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+3)番目及び(4*N+4)番目のPUCCH送信機会に適用されてよい。追加的に、複数のPUCCH送信機会の総数が2と等しいとき、又は複数のPUCCH送信機会の総数が2より大きく、且つ信号が第2のモードを示すとき、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+1)番目のPUCCH送信機会に第1の空間関係を適用されてよく、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+2)番目のPUCCH送信機会に第2の空間関係を適用されてもよい。
【0008】
第1の態様の一実施形態において、信号は、遠隔リソース制御(RRC)パラメータを含み得る。
【0009】
第1の態様の別の実施形態において、DCIは、DCIスケジューリング下りリンク送信を含み得る。
【0010】
第1の態様の別の実施形態において、第1の空間関係及び第2の空間関係は、単一の媒体アクセス制御-コントロールエレメント(MAC-CE)によってアクティベートされ得る。
【0011】
第1の態様の別の実施形態において、第1及び第2の空間関係の各々は、異なるMAC-CEによってアクティベートされ得る。
【0012】
第1の態様の別の実施形態において、複数のPUCCH送信機会は、複数の時間単位に対応し得る。いくつかの実施形態において、複数の時間単位の各時間単位は、スロット、サブスロット、ミニスロット、又はいくつかのシンボルの内の1つであり得る。
【0013】
第1の態様の別の実施形態において、第1及び第2の構成を受信することは、第1及び第2の送受信点(TRP)の内の少なくとも1つから第1及び第2の構成を受信することを含み得る。
【0014】
第1の態様の別の実施形態において、第1の構成は、インデックスの第1の値に関連付けられ得、第2の構成は、インデックスの第2の値に関連付けられ得、インデックスは、制御リソースセットプールインデックス(CORESETPoolIndex)に関連付けられ得る。
【0015】
第1の態様の別の実施形態において、各PUCCH送信機会は、第1及び第2のTRPの内の1つに送信され得る。
【0016】
第2の態様において、コンピュータ実行可能命令を有する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体を含むUEが提供される。プロセッサは、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体に結合され、1つ又は複数の物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを設定するための第1の設定を受信し、複数の空間関係を設定するための第2の設定を受信し、各々の空間関係は、上りリンク(UL)送信のための空間パラメータ及びUL電力制御のためのパラメータを含み、第1のモード又は第2のモードの内の少なくとも一つを示す信号を受信し、1つ又は複数のPUCCHリソースからPUCCHリソースを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信し、複数の空間関係の第1の空間関係及び第2の空間関係がPUCCHリソースのためにアクティベートされ、示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出し、且つ複数のPUCCH送信機会の各々の上で同じ上りリンク制御情報(UCI)コンテンツを送信する、コンピュータ実行可能命令を実行するように設定される。複数のPUCCH送信機会の総数が2よりも大きく、且つ信号が第1のモードを示すとき、少なくとも1つのプロセッサは、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+1)番目及び(4*N+2)番目のPUCCH送信機会に第1の空間関係を適用し、Nは0以上の整数であり、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(4*N+3)番目及び(4*N+4)番目のPUCCH送信機会に第2の空間関係を適用する、コンピュータ実行可能命令を実行するように更に設定される。複数のPUCCH送信機会の総数が2に等しいとき、又は複数のPUCCH送信機会の総数が2より大きく、信号が第2のモードを示すとき、少なくとも1つのプロセッサは、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+1)番目のPUCCH送信機会に第1の空間関係を適用し、PUCCH送信及び電力制御セッティングのための複数のPUCCH送信機会の中の(2*N+2)番目のPUCCH送信機会に第2の空間関係を適用する、コンピュータ実行可能命令を実行するように更に設定される。
【0017】
第2の態様の一実施形態において、信号は、無線リソース制御(RRC)パラメータを含み得る。
【0018】
第2の態様の別の実施形態において、DCIは、DCIスケジューリング下りリンク送信を含み得る。
【0019】
第2の態様の別の実施形態において、第1の空間関係及び第2の空間関係は、単一のMAC-CEによってアクティベートされ得る。
【0020】
第2の態様の別の実施形態において、第1及び第2の空間関係の各々は、異なるMAC-CEによってアクティベートされ得る。
【0021】
第2の態様の別の実施形態において、複数のPUCCH送信機会は、複数の時間単位に対応し得る。
【0022】
第2の態様の別の実施態様において、複数の時間単位の各時間単位は、スロット、サブスロット、ミニスロット、又はいくつかのシンボルの内の1つであり得る。
【0023】
第2の態様の別の実施形態において、第1及び第2の構成は、第1及び第2の送受信点(TRP)の内の少なくとも1つから受信され得る。
【0024】
第2の態様の別の実施形態において、第1の構成は、インデックスの第1の値に関連付けられ得、第2の構成は、インデックスの第2の値に関連付けられ得、インデックスは、制御リソースセットプールインデックス(CORESETPoolIndex)に関連付けられ得る。
【0025】
第2の態様の別の実施形態において、各PUCCH送信機会は、第1及び第2のTRPの内の1つに送信され得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
例示的な実施形態の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な記載から最もよく理解される。様々な特徴は、縮尺通りに描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために、任意に増加又は減少され得る。
図1図1は、本出願の一例としての実施形態に従った、UL及び/又はDL送信に使用可能な送信機を示す構成図である。
図2図2は、本出願の一例としての実施形態に従った、ULフレームとDLフレームとの間のタイミング関係を示す図である。
図3図3は、本出願の一例としての実施形態に従った、同期信号(及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH))ブロック(SSB)の時間周波数構成を示す図である。
図4図4は、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCH空間関係アクティベーション/ディアクティベーション媒体アクセス制御-コントロールエレメント(MAC-CE)を示す図である。
図5図5は、本出願の一例としての実施形態に従った、拡張PUCCH空間関係アクティベーション/ディアクティベーションMAC-CEを示す図である。
図6図6は、本出願の一例としての実施形態に従った、NRにおけるUE状態マシン及び関連付けられた状態遷移を示す状態遷移図である。
図7図7は、本出願の一例としての実施形態に従った、NR及びE-UTRAネットワークにおけるUE状態マシン及び関連付けられた状態遷移を示す状態遷移図である。
図8図8は、本出願の一例としての実施形態に従った、帯域幅部分上りリンク専用(BWP-UplinkDedicated)情報要素を示す図である。
図9図9は、本出願の一例としての実施形態に従った、制御リソースセット(制御リソースセット)を示す図である。
図10図10A図10Dは、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCH構成(PUCCH-Config)を示す図である。
図11図11は、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCH空間関連情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)を示す図である。
図12図12A図12Gは、本出願の一例としての実施形態に従った、サウンディング参照シグナル(SRS)構成(SRS-Config)IEを示す図である。
図13図13は、本出願の一例としての実施形態に従った、送信構成インジケータ(TCI)状態(TCI-State)IEを示す図である。
図14図14は、本出願の一例としての実施形態に従った、異なるPUCCH送信機会に異なる空間関係を適用することによって、複数のPUCCH送信機会に同じUCIコンテンツを送信するためにUEによって実行される方法(又はプロセス)を示すフローチャートである。
図15図15A及び15Bは、本出願の一例としての実施形態に従った、連続マッピングに基づく第1及び第2の空間関係を使用して複数のPUCCH機会を介して送信される上りリンク制御情報(UCI)を示す図である。
図16図16は、本出願の一例としての実施形態に従った、サイクリカルマッピングに基づく第1及び第2の空間関係を使用して複数のPUCCH機会を介して送信されるUCIを示す図である。
図17図17は、本出願の一例としての実施形態に従った、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
〔詳細な説明〕
本出願における略語は、以下のように定義され、特に明記しない限り、略語は、以下の意味を有する。
略語 フルネーム
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
5GC 第5世代コア
5G-S-TMSI 5Gサービング一時モバイル加入者識別
ACK 肯定応答
Alt 代替
AMF アクセス及びモビリティ管理機能
AoA 到達角度
AoD 出発角度
AS アクセス層
BFR ビーム障害回復
BFRQ ビーム障害回復要求
BL 限定バンド
BPSK 2相位相シフトキーイング
BS 基地局
CA キャリアアグリゲーション
CB コンテンションベース
CC 部品キャリア
CCCH 共通制御チャネル
CCE 制御チャネル要素
CE コントロールエレメント
CF コンテンションフリー
CG Configured grant
CG-DFI CG下りリンクフィードバック情報
CG-UCI CG上りリンク制御
CLI クロスリンク干渉
CN コアネットワーク
CORESET 制御リソースセット
CP サイクリックプレフィックス
CRC 巡回冗長検査
CRI CSI-RSリソースインデックス
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報ベース参照信号
CSI-RSRP チャネル状態情報ベース参照信号受信電力
DAI 下りリンク割り当てインデックス
DC 下りリンク制御
DCI 下りリンク制御情報
DFT 直接フーリエ変換
DL 下りリンク
DL-SCH 下りリンク共有チャネル
DMRS 復調参照信号
DRX 間欠受信
E-CID 拡張セルID
EDT 早期データ送信
EPC 進化型パケットコア
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
FDD 周波数分割多重
FR 周波数範囲
eNB 進化型ノードB(例えば、4GノードB)
gNB 次世代ノードB(例えば、5GノードB)
HARQ ハイブリッド自動再送要求
IAB 統合アクセス及びバックホール
IE 情報要素
IFFT 逆高速フーリエ変換
LBT リッスンビフォートーク
LCID 論理チャネルID
LDPC 低密度パリティ検査
LRR リンクリカバリ要求
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MIB マスター情報ブロック
MIMO 複数入力、複数出力
MPE 最大許容エクスポージャ
MSG メッセージ
MU-MIMO 複数ユーザの複数入力、複数出力
NAK 否定応答
NCGI NRセルグローバル識別子
NG-RAN 次世代無線アクセスネットワーク
NR ニューラジオ(又は無線アクセス技術(RAT))
NW ネットワーク
OFDM 直交周波数分割多重
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCell プライマリセル
PDCCH 物理下りリンク制御チャネル
PDSCH 物理下りリンク共有チャネル
PDU パケットデータ単位
PH パワーヘッドルーム
PHY 物理ブロードキャストチャネル
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PRG プリコーディングリソースブロックグループ
PRS 位置決め参照信号
P-RNTI ページング無線ネットワーク一時識別子
PSCell プライマリセカンダリセル
PSS プライマリ同期信号
PTAG プライマリTAG
PTRS 位相追跡参照信号
PUCCH 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH 物理上りリンク共有チャネル
PUR 事前設定ULリソース
QCL クアシコロケーション
QPSK 直交位相シフトキーイング
RA ランダムアクセス
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAPID ランダムアクセスプリアンブルインデックス
RAR ランダムアクセス応答
RAT 無線アクセス技術
RA-RNTI ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子
RMSI 残存最小システム情報
RNA RANベース通知領域
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
RSRP 参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質
RSTD 参照信号時間差
RTOA 到着相対時間
RTT ラウンドトリップ時間
RX 受信
SCell セカンダリセル
SCG セカンダリセルグループ
SDU サービスデータ単位
SFN システムフレーム番号
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SINR 信号対干渉プラス雑音比率
SR スケジューリング要求
SRS サウンディング参照信号
STAG セカンダリTAG
SpCell 特殊セル
SS 同期信号
SSB 同期信号ブロック
SSS セカンダリ同期信号
SS-RSRP 同期信号-参照信号受信電力
SU-MIMO 単一ユーザ複数入力、複数出力
SUL 補助上りリンク
TA タイミングアドバンス又はタイムアライメント
TAG タイムアライメントグループ
TB トランスポートブロック
TBS トランスポートブロックサイズ
TDD 時間分割多重化
TDOA 到着時間差
TRP 送信/受信点
TS 技術仕様
TTI 送信時間間隔
TX 送信
UCI 上りリンク制御
UE ユーザ機器
UL 上りリンク
UL-SCH 上りリンク共有チャネル
UPF ユーザプレーン機能。
【0028】
以下の記載は、本開示における例としての実施形態に関連する具体的な事項を含む。本開示の図面及び添付の詳細な説明は、単に例としての実施形態を対象としている。しかしながら、本開示は、単にこれらの例としての実施形態に限定されるものではない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に想起されるであろう。特に明記しない限り、図面間の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び例示は一般に、一定の縮尺ではなく、実際の相対寸法に対応することを意図していない。
【0029】
一貫性の目的及び理解の容易さのために、同様の特徴は、例としての図において同じ番号によって識別され得る(いくつかの実施例において図示せず)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なり得、従って、図に示されるものに狭く限定されないものとする。
【0030】
各実施形態(embodiment)/実施形態(implementation)/概念に記載された、以下の段落、(副)条項、ポイント、アクション、又は特許請求の範囲の内の任意の2つ以上は、特定の方法を形成するために、論理的に、合理的に、且つ適切に組み合わされ得る。また、以下の実施形態/実施形態/概念の各々に記載される任意の文章、段落、(副)条項、ポイント、アクション、又は特許請求の範囲は、特定の方法を形成するために、独立して、且つ別々に実施され得る。以下の実施形態/実施形態/概念における依存性(例えば、「に基づく(based on)」、「より具体的に(more specifically)」、「場所(where)」など)は、特定の方法を制限しない1つの可能な実施形態にすぎない。
【0031】
本明細書は、「1つの実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という語句を使用し、それらは、それぞれ、同じ又は異なる実施形態の内の1つ又は複数を指し得る。用語「結合された」は、直接的又は間接的に介在する部品を介して接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「含む(comprising)」は、利用される場合、「~を含むが、必ずしも限定されない」を意味し、具体的に、そのように記載された組み合わせ、群、グループ、及び同等物におけるオープンエンドの包含又はメンバーシップを示す。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の少なくとも1つ、A、B及びC」は「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0032】
更に、説明及び非限定のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細は、説明される技術の理解を提供するために記載される。他の実施例において、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、説明を不必要な細部で不明瞭にしないように省略される。
【0033】
当業者は、本開示において説明される任意のネットワーク機能又はアルゴリズムがハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装され得ることを直ちに認識するであろう。説明される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せであり得るモジュールに対応し得る。ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他の種類の記憶装置といったコンピュータ可読媒体上に保存されたコンピュータ実行可能命令を含むことができる。例えば、通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラムされ、記載されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して形成され得る。しかしながら、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして実施された代替的な例としての実施形態は、本明細書の範囲内であるが、本明細書に記載されている例としての実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ実行されるソフトウェアを指向するものである。
【0034】
コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ可読命令を保存することができる任意の他の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0035】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、LTE-Advanced Proシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN))は、典型的に少なくとも1つの基地局、少なくとも1つのユーザ機器(UE)、及びネットワークへの接続を提供する1つ又は複数の任意のネットワーク要素を含む。UEは、1つ又は複数の基地局によって確立されたRANによって、ネットワーク(例えば、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、5Gコア(5GC)、又はインターネット)と通信する。
【0036】
なお、本出願において、UEは、移動局、移動端末又は装置、ユーザ通信無線端末を含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、UEは、携帯電話機、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含むが、これらに限定されない携帯無線機器であってよい。UEは、無線アクセスネットワーク内の1つ又は複数のセルへのエアインターフェースを介して信号を受信し、送信するように構成される。
【0037】
基地局は、以下の無線アクセス技術(RAT)の少なくとも1つに従って通信サービスを提供するように構成することができる:マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMAX)、移動通信のための世界的システム(GSM、しばしば2Gと呼ばれる)、GSMエボリューションのためのGSM拡張データ速度(EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、基本広帯域コード分割多重アクセス(W-CDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-A、eLTE(例えば、5GCに接続されたLTE)、ニューラジオ(NR、しばしば5Gと呼ばれる)、及び/又はLTE-A Proに基づくユニバーサル移動通信システム(UMTS、しばしば3Gと呼ばれる)。しかしながら、本出願の範囲は、上述のプロトコルに限定されるべきではない。
【0038】
基地局は、UMTSといったノードB(NB)、LTE又はLTE-Aといった進化型ノードB(eNB)、UMTSといった無線ネットワーク制御装置(RNC)、GSM/GSMエボリューションのためのGSM拡張データ速度(EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)といった基地局制御装置(BSC)、5GCに関連する進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BSといった次世代eNB(ng-eNB)、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)といった次世代ノードB(gNB)、及び無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、1つ又は複数のUEに対応するように接続することができる。
【0039】
基地局は、RANに含まれる複数のセルを使用して、特定の地理的領域に無線通信可能範囲を提供するように動作可能であってよい。BSは、セルの動作を支援することができる。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。具体的に、各セル(しばしばサービングセルと呼ばれる)は、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEにサーブするサービスを提供することができる(例えば、各セルは、下りリンク(DL)及び任意で上りリンク(UL)リソースを、DL及び任意でULパケット送信のためのその無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジューリングする)。BSは、複数のセルを介して、無線通信方式における1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0040】
セルは、近接サービス(ProSe)又はビーグルトゥエブリシング(V2X)サービスにサポートするためのサイドリンク(SL)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルと重複するカバレッジ領域を有し得る。マルチRATデュアルコネクティビティ(MR-DC)の場合、マスターセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセルは、特殊セル(SpCell)と呼ばれることがある。プライマリセル(PCell)は、MCGのSpCellを指し得る。プライマリSCGセル(PSCell)は、SCGのSpCellを指し得る。MCGは、マスタノード(MN)に関連付けられたサービングセルのグループを指し得、SpCell及び任意で1つ又は複数のセカンダリセル(SCell)を含む。SCGは、SpCell及び任意で1つ又は複数のSCellを含む、セカンダリノード(SN)に関連するサービングセルのグループを指し得る。
【0041】
上記で説明したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、超高信頼性低遅延性通信(URLLC)といった、様々な次世代(例えば、5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPPで合意された直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のベースラインとして機能することができる。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP)といった、スケーラブルOFDMヌメロロジーも使用され得る。更に、(1)低密度パリティ検査(LDPC)符号及び(2)ポーラ符号という2つの符号化方式がNRのために考慮される。符号化方式適応は、チャネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて構成され得る。
【0042】
更に、単一のNRフレームの送信期間TXにおいて、下りリンク(DL)送信データ、ガード期間、及び上りリンク(UL)送信データが少なくとも含まれるべきであり、DL送信データのそれぞれの一部、ガード期間、UL送信データは、NRのネットワークダイナミクスに基づいて、例えば、構成可能であるべきであることも考慮される。更に、サイドリンクリソースは、ProSeサービス又はV2Xサービスをサポートするために、NRフレーム中で提供されてもよい。
【0043】
その上、本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。本明細書における用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係のみであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する、A及びBが同時に存在する、又はBが単独で存在することを示し得る。その上、本明細書における文字「/」は一般に、前者及び後者の関連付けられたオブジェクトが「又は」関係にあることを表す。
【0044】
上記で説明したように、次世代(例えば、5G NR)無線ネットワークは、より多くの容量、データ、及びサービスをサポートすることが想定される。マルチコネクティビティを用いて構成されたUEは、アンカーとしてマスタノード(MN)に接続し、データ配信のために1つ又は複数のセカンダリノード(SN)に接続し得る。これらのノードの各々は、1つ又は複数のセルを含むセルグループによって形成されてもよい。例えば、MNは、マスターセルグループ(MCG)によって形成され、SNは、セカンダリセルグループ(SCG)によって形成される。換言すると、デュアルコネクティビティ(DC)を用いて構成されたUEの場合、MCGは、PCell及び0個以上のセカンダリセルを含む1つ以上のサービングセルのセットである。逆に、SCGは、PSCell及び0個以上のセカンダリセルを含む1つ以上のサービングセルのセットである。
【0045】
また、上述したように、プライマリセル(PCell)は、プライマリ周波数上で動作するMCGセルであってよく、UEは、最初の接続確立手順を実行する、又は接続再確立手順を開始する。MR-DCモードにおいて、PCellは、MNに属することができる。プライマリSCGセル(PSCell)は、UEがランダムアクセスを実行するSCGセルであってもよい(例えば、同期手順を使用して再構成を実行する場合)。MR-DCにおいて、PSCellは、SNに属してよい。特殊セル(SpCell)は、媒体アクセス制御(MAC)エンティティがMCG又はSCGに関連付けられているかどうかに応じて、MCGのPCell又はSCGのPSCellと呼ばれることがある。そうでない場合、特殊セルという用語は、PCellを指し得る。特殊セルは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)送信及びコンテンションベースランダムアクセスを支援することができ、常時アクティベートされ得る。その上、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTED状態のUEの場合は、プライマリセルでありうる1つのサービングセル(SCell)のみと通信することができる。逆に、CA/DCを用いて構成されたRRC_CONNECTEDステートのUEの場合は、特殊セル及び全てのセカンダリセルを含む一組のサービングセルがUEと通信することができる。
【0046】
図1図3は、以下に説明するように、NR及びNG-RAN通信システムの物理層の概略の局面を示す。
【0047】
〔波形、ヌメロロジー、及びフレーム構造〕
図1は、本出願の一例としての実施形態に従った、UL及び/又はDL送信に使用可能な送信機100を示すブロック図である。図1に示すように、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術規格(TS)38.300 Rel-16に示すように、送信機100は、変換プリコーディングブロック102、サブキャリアマッピングブロック104、逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロック106、及びサイクリックプレフィックス(CP)インサーションブロック108を含み得る。DL送信波形は、(例えば、CPインサーションブロック108を使用して)CPを使用するが、変換プリコーディングブロック102を使用しない、(例えば、IFFTブロック106を使用して)従来の直交周波数分割多重(OFDM)であり得る。UL送信波形は、CPを使用する従来のOFDMであってもよく、変換プリコーディングブロック102は、無効又は有効にされ得るDFT拡散を実行する。共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作の場合、(サブキャリアマッピングブロック104を使用して)UL送信波形サブキャリアマッピングは、1つ又は複数の物理リソースブロック(PRB)インターレース中のサブキャリアにマッピングし得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、通信システムは、サブキャリアマッピングブロック104によって促進されるように、「ヌメロロジー」のセット、又はサブキャリア間隔の内の1つの下で動作し得る。以下の表1に示すように、ヌメロロジーは、指数関数的にスケーラブルなサブキャリア間隔Δf=2μ×15kHzに基づくことができ、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)についてμ={0,1,3,4}、及び他のチャネルについてμ={0,1,2,3}である。「通常CP」は、全てのサブキャリア間隔に対してサポートされ得、一方、「拡張CP」は、μ=2に対してサポートされ得る。12個の連続するサブキャリアは、物理リソースブロック(PRB)を形成し得る。最大275個のPRBは、キャリア上でサポートされ得る。
【0049】
【表1】
【0050】
UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1つ又は複数の帯域幅部分(BWP)を用いて構成され得、その内の1つのみが一度にアクティブであり得る。アクティブBWPは、セルの動作帯域幅内でUEの動作帯域幅を定義することができる。初期接続の場合、セル内のUEの構成が受信されるまで、システム情報から検出された初期BWPを使用することができる。
【0051】
DL及びUL送信は、10ミリ秒(ms)持続時間を有するフレームに編成され得、各フレームは、10個の1msサブフレームを含む。各フレームは、各々が5つのサブフレームの2つの等しいサイズのハーフフレームに分割され得る。スロット持続時間は、ノーマルCPを有する14個のシンボル及び拡張CPを有する12個のシンボルであり得、スロット持続時間は、サブフレーム内に常に整数個のスロットが存在し得るように、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間的にスケーリングし得る。
【0052】
図2は、本出願の一例としての実施形態に従った、ULフレーム204と対応するDLフレーム202との間のタイミング関係200を示す図である。図示したように、タイミングアドバンス(TA)206は、DLフレーム202のタイミングに対するULフレーム204のタイミングを調整するために使用され得る。いくつかの実施形態において、タイミングアドバンス206は、(NTA+NTA,offset)*Tであり、媒体アクセス制御-コントロールエレメント(MAC-CE)又はランダムアクセス応答(RAR)からの数値タイミングアドバンス値であり得、NTA,offsetは、UEに提供される数値タイミングアドバンスオフセット値であり得、Tは、現在のクロックタイム(例えば、0.509ナノ秒(ns))であり得る。タイミングアドバンスは、基地局(例えば、eNB)から受信された特殊コマンド又は通知によって開始され得、アドバンスは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又はサウンディング参照信号(SRS)に適用され得る。
【0053】
〔下りリンク送信スキーム〕
いくつかの実施形態において、DL送信のためのスキームにおける、閉ループ復調参照信号(DMRS)ベースの空間多重化は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)のためにサポートされ得る。最大8個及び12個の直交DL DMRSポートは、タイプ1及びタイプ2のDMRSのためにそれぞれサポートされ得る。UEごとに最大8つの直交DL DMRSポートは、シングルユーザ多入力多出力(SU-MIMO)アンテナ動作のためにサポートされ得、UEごとに最大4つの直交DL DMRSポートがマルチユーザMIMO(MU-MIMO)アンテナ動作のためにサポートされ得る。SU-MIMO符号ワードの数は、1~4層送信の場合、1であり、5~8層送信の場合、2であり得る。
【0054】
DMRS及び対応するPDSCHは、同じプリコーディングマトリックスを使用して送信され得、UEは、送信を復調するためにプリコーディングマトリックスを知る必要がないことがある。(図1に示すように)送信機100は、送信帯域幅の異なる部分のために異なるプリコーダマトリックス(例えば、変換プリコーディングブロック102を使用する)を使用することができ、その結果、周波数選択的プリコーディングが生じる。UEはまた、同じプリコーディングマトリックスが、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)と呼ばれるPRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。いくつかの実施形態において、スロット中の2~14個のシンボルの送信持続時間は、サポートされ得る。また、トランスポートブロック(TB)反復を伴う複数のスロットのアグリゲーションは、サポートされ得る。
【0055】
〔PDSCHのための物理層処理〕
以下の動作は、トランスポートチャネルのDL物理層処理のために実行され得る、
- TB巡回冗長検査(CRC)アタッチメント、
- コードブロックセグメンテーション及びコードブロックCRCアタッチメント、
- チャネル符号化:低密度パリティ検査(LDPC)符号化、
- 物理層ハイブリッド自動再送要求(HARQ)処理、
- レートマッチング、
- スクランブリング、
- 変調:直交位相シフトキーイング(QPSK)、16QAM(直交振幅変調)、64QAM及び256QAM、
- 層マッピング、及び
- 割り当てられたリソース及びアンテナポートへのマッピング。
【0056】
UEは、DMRSを有する少なくとも1つのシンボルが、PDSCHがUEに送信される各層上に、存在すると仮定することができ、最大3つの追加のDMRSが上位層によって構成され得る。いくつかの実施形態において、受信機の位相追跡を支援するために、位相追跡参照信号(PTRS)が、追加のシンボル上で送信され得る。
【0057】
〔物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)〕
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)上のPDSCH上のDL送信及びUL送信をスケジューリングするために使用され得る。PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI)を搬送することができ、以下を含むことができる、
- 変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、並びに下りリンク共有チャネル(DL-SCH)に関係するHARQ情報を含むDL割り当て(例えば、TS38.202において指定される)、及び
- 変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、並びに上りリンク共有チャネル(UL-SCH)に関係するHARQ情報を含むULスケジューリンググラント(例えば、TS38.202において指定される)。
【0058】
スケジューリングに加えて、PDCCHは、以下のうちの1つ又は複数のために使用され得る、
- configured grantを用いた設定されたPUSCH送信のアクティベーション及び非アクティベーション、
- PDSCHセミパーシステント送信のアクティベーション及び非アクティベーション、
- スロットフォーマットの1つ又は複数のUEへの通知、
- UEのために意図される送信がないことをUEが想定することができるPRB及びOFDMシンボルの1つ又は複数のUEへの通知、
- PUCCH及びPUSCHのためのTPCコマンドの送信、
- 1つ又は複数のUEによるSRS送信のための1つ又は複数のTPCコマンドの送信、
- UEのアクティブBWPの切り替え、
- ランダムアクセス手順の開始、
- 持続時間上の間欠受信(DRX)の次回の発生の間のPDCCHを監視するためのUEへのインディケーション、
- 統合アクセス及びバックホール(IAB)コンテキストにおける、IAB分散ユニット(IAB-DU)のソフトシンボルの可用性を示すこと。
【0059】
UEは、対応する検索空間設定に従って、1つ又は複数の構成された制御リソースセット(CORESET)中の構成された監視機会中のPDCCH候補のセットを監視し得る。CORESETは、1~3個のOFDMシンボルの持続時間を有するPRBのセットを含み得る。リソースユニットのリソース要素グループ(REG)及び制御チャネル要素(CCE)は、CORESET内で定義され得、各CCEは、REGのセットを含む。制御チャネルは、CCEのアグリゲーションによって形成され得る。制御チャネルのための異なるコードレートは、異なる数のCCEを集約することによって実現され得る。インターリーブ及び非インターリーブのCCEへのREGマッピングは、CORESETにおいてサポートされ得る。
【0060】
いくつかの実施形態において、ポーラ符号化及びQPSK変調は、PDCCHのために使用され得る。PDCCHを搬送する各REGは、それ自体のDMRSを搬送し得る。
【0061】
〔同期信号(及びPBCH)ブロック(SSB)〕
図3は、本出願の一例としての実施形態に従った、同期信号(及び物理ブロードキャストチャネルブロック(PBCH))ブロック(SSB)300の時間周波数構造を示す図である。SSBは、プライマリ同期信号(PSS)302とセカンダリ同期信号(SSS)304とを含み得、各々は、1つのOFDMシンボル310、並びに127個のサブキャリア312を占有する。SSB300はまた、図3に示すように、3つのOFDMシンボル310及び240のサブキャリア312にわたるが、SSS304の中央に未使用部分を残す1つのシンボル上にあるPBCH306(例えば、TS38.202で説明したように)を含み得る。半フレーム内のSSB300の可能な時間位置は、サブキャリア間隔によって決定され得、SSB300が送信される半フレームの周期性は、ネットワークによって設定され得る。半フレームの間、異なるSSB300は、異なる空間方向に(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)送信され得る。
【0062】
キャリアの周波数スパン内で、複数のSSB300は、送信され得る。異なる周波数位置において送信されるSSB300のPCIは、一意である必要はない(例えば、周波数領域における異なるSSB300は、異なるPCIを有し得る)。しかしながら、SSB300が残存最小システム情報(RMSI)に関連付けられるとき、SSB300は、一意のNRセルグローバル識別子(NCGI)を有し得る個々のセルに対応し得る。そういったSSB300は、セル定義SSB(CD-SSB)と呼ばれることがある。PCellは、同期ラスタ上に位置するCD-SSBに関連付けられ得る。
【0063】
いくつかの実施形態において、ポーラ符号化及びQPSK変調は、PBCH306のために使用され得る。UEは、ネットワークが異なるサブキャリア間隔を仮定するようにUEを設定していない限り、SSB300のための帯域固有サブキャリア間隔を仮定することができる。
【0064】
〔下りリンクリンク適応〕
様々な変調方式及びチャネルコードレートを用いたリンク適応(例えば、適応変調及びコード(AMC))は、PDSCHに適用され得る。同じコーディング及び変調は、1つの送信持続時間内で、且つMIMOコードワード内で、1つのユーザにスケジュールされた同じ層2(L2)パケットデータユニット(PDU)に属するリソースブロックの全てのグループに適用され得る。
【0065】
チャネル状態推定の目的のために、UEは、チャネル状態情報ベースの参照信号(CSI-RS)を測定し、CSI-RS測定に基づいて下りリンクチャネル状態を推定するように設定され得る。UEは、推定されたチャネル状態を、リンク適応において使用されるgNBにフィードバックすることができる。本実施形態の1つ又は複数の態様によって採用されるいくつかの手順は、以下で説明される。
【0066】
〔下りリンク電力制御〕
下りリンク電力制御は、採用され得る。
【0067】
〔セル検索〕
セル検索は、UEがセルと時間及び周波数の同期を取得し、そのセルIDを検出することができる手順である。NRセル検索は、同期ラスタ上に位置するPSS302及びSSS304、並びにPBCH306DMRSに基づくことができる。
【0068】
〔下りリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)〕
非同期増分冗長ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、サポートされ得る。gNBは、DCIにおいて動的に、又はRRC設定において半静的に、HARQ肯定応答(HARQ-ACK)フィードバックタイミングをUEに提供することができる。HARQ-ACKフィードバックの再送信は、PUCCHグループ内の全ての設定されたコンポーネントキャリア(CC)及びHARQプロセスのためのHARQ-ACK送信の拡張された動的コードブック及び/又はワンショットトリガを使用することによって、共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作のためにサポートされ得る。
【0069】
UEは、コードブロックグループベースの送信を受信するように構成され得、再送は、TBの全てのコードブロックのサブセットを搬送するようにスケジュールされ得る。
【0070】
〔システム情報ブロック1(SIB1)の受信〕
PBCH上のマスター情報ブロック(MIB)は、システム情報ブロック1(SIB1)を搬送するPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHを監視するためのパラメータ(例えば、CORESET#0設定)をUEに提供し得る。PBCHはまた、関連付けられたSIB1が存在しないことを示し得、その場合、UEは、SIB1に関連付けられたSSBを検索する場所からの別の周波数、並びにUEがSIB1に関連付けられたSSBが存在しないと仮定し得る周波数範囲に向けられ得る。示された周波数範囲は、SSBが検出される同じオペレータの連続するスペクトル割り当て内に制限され得る。
【0071】
〔位置決めのための下りリンク参照信号及び測定〕
DL位置決め参照信号(DL PRS)は、(例えばTS38.305に記載されるような)DL参照信号時間差(DL RSTD)、DL位置決め参照信号-参照信号受信電力(DL PRS-RSRP)及びUE受信送信(RX-TX)時間差のそれぞれのUE測定のセットによって、DL到着時間差(DL-TDOA)、DL出発角度(DL-AoD)及びマルチRTT(マルチプルラウンドトリップ時間)といった、さまざまな位置決め方法のサポートを容易にするように定義することができる。
【0072】
いくつかの実施形態において、UEは、位置決めの拡張セルID(E-CID)タイプのための無線リソース管理(RRM)のためのSSB及びチャネル状態情報ベース参照信号(CSI-RS)(例えば、参照信号受信電力(RSRP)及び参照信号受信品質(RSRQ))を使用し得る。
【0073】
〔上りリンク送信方式〕
2つのUL送信スキーム、コードブックベースの送信及び非コードブックベースの送信は、サポートされ得る。コードブックベースの送信の場合、gNBは、DCI内の送信プリコーディングマトリックスインディケーションをUEに提供し得る。UEは、コードブックからPUSCH送信プリコーダを選択するためにインディケーションを使用し得る。非コードブックベースの送信の場合、UEは、DCIからの広帯域サウンディング参照信号(SRS)リソース識別子(SRI)フィールドに基づいて、そのPUSCHプリコーダを決定し得る。
【0074】
クローズループDMRSベースの空間多重化方式は、PUSCHのためにサポートされ得る。所与のUEの場合、最大4層の送信がサポートされ得る。コードワードの数は、1であってもよい。変換プリコーディングが使用されるとき、単一のMIMO層の送信のみが、サポートされ得る。
【0075】
スロット内の1~14個のシンボルの送信持続時間がサポートされ得る。TB反復を有する複数のスロットのアグリゲーションがサポートされ得る。
【0076】
2つのタイプの周波数ホッピング、イントラスロット周波数ホッピング及び(スロットアグリゲーションの場合における)インタースロット周波数ホッピングがサポートされ得る。PRBインターレース上りリンク送信波形が使用されるとき、イントラスロット周波数ホッピング及びインタースロット周波数ホッピングは、サポートされないことがある。
【0077】
PUSCHは、PDCCH上のDCIを用いてスケジュールされてもよく、又は半静的に設定されたグラントは、RRC上で提供されてもよく、2つのタイプの動作は、サポートされてよい、
- 第1のPUSCHは、DCIを用いてトリガされ、RRC設定及びスケジューリングに続く後続のPUSCH送信は、DCI上で受信される、又は
- PUSCHは、UEの送信バッファへのデータ到達によってトリガされ、PUSCH送信は、RRC設定に従う。
【0078】
〔物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)のための物理層処理〕
トランスポートチャネルのUL物理層処理は、以下の動作を含むことができる、
- トランスポートブロックCRCアタッチメント、
- コードブロックセグメンテーション及びコードブロックCRCアタッチメント、
- チャネル符号化:LDPC符号化、
- 物理層ハイブリッドARQ処理、
- レートマッチング、
- スクランブリング、
- 変調:π/2バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)(変換プリコーディングのみ)、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、
- 層マッピング、変換プリコーディング(設定によって有効/無効にされる)、及びプリコーディング、
- 割り当てられたリソース及びアンテナポートへのマッピング。
【0079】
UEは、PUSCHが送信される各周波数ホップ上の各層上で復調参照信号(DMRS)を用いて少なくとも1つのシンボルを送信し得、最大3つの追加のDMRSは、上位層によって設定され得る。
【0080】
位相追跡参照信号(PTRS)は、受信機位相追跡を支援するために追加のシンボル上で送信され得る。
【0081】
共有スペクトルチャネルアクセスを用いたconfigured grant動作の場合、設定されたグラント上りリンク制御情報(CG-UCI)は、設定された上りリンクグラントによってスケジュールされたPUSCH内で送信され得る。
【0082】
〔物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)〕
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、UEからgNBに上りリンク制御情報(UCI)を搬送することができる。PUCCHの持続時間及びUCIペイロードサイズに応じて、PUCCHの5つのフォーマットが存在し得る、
- フォーマット#0:最大2ビットのスモールUCIペイロードを有する1個又は2個のシンボルのショートPUCCH、同じPRB内の1ビットペイロードを有する最大6個のUEのUE多重化キャパシティ、
- フォーマット#1:最大2ビットのスモールUCIペイロードを有する4~14個のシンボルのロングPUCCH、周波数ホッピングを伴わない最大84個のUE及び同じPRBにおける周波数ホッピングを伴う36個のUEのUE多重化キャパシティ、
- フォーマット#2:2ビットより大きいラージUCIペイロードを有する1又は2個のシンボルのショートPUCCH、同じPRBにおいてUE多重化能力を伴わない;
- フォーマット#3:大きなUCIペイロードを有する4~14個のシンボルのロングPUCCH、同じPRBにおけるUE多重化能力を伴わない;
- フォーマット#4:中程度のUCIペイロードを有する4~14個のロングPUCCH、同じPRB内の最大4個のUEの多重化キャパシティを有する。
【0083】
最大2個のUCIビットのショートPUCCHフォーマットは、連続する選択に基づくことができ、一方で、3つ以上のUCIビットのショートPUCCHフォーマットは、UCI及びDMRSを周波数多重化することができる。ロングPUCCHフォーマットは、UCIとDMRSとを時間多重化することができる。周波数ホッピングは、ロングPUCCHフォーマットのために、且つ2つのシンボルの持続時間のショートPUCCHフォーマットのためにサポートされ得る。ロングPUCCHフォーマットは、複数のスロットにわたって繰り返され得る。
【0084】
共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作のために、PUCCHフォーマット#0、#1、#2、及び#3は、1つのRBセット内の1つのPRBインターレース(フォーマット#2及びフォーマット#3のための2つまでのインターレース)内のリソースを使用するように拡張され得る。PUCCHフォーマット#2及び#3は、1つのインターレースが使用されるとき、同じPRBインターレース中の最大4つのUEの多重化キャパシティをサポートするように拡張され得る。
【0085】
PUSCHにおけるUCI多重化は、UL-SCHトランスポートブロックの送信に起因して、又はUL-SCHトランスポートブロックなしの非周期的CSI(A-CSI)送信のトリガリングに起因して、UCI送信及びPUSCH送信が時間的に一致するときにサポートされ得る、
- 1又は2ビットを有するHARQ-ACKフィードバックを搬送するUCIは、PUSCHをパンクチャすることによって多重化され得る、
- 他のすべての場合において、UCIは、レートマッチングPUSCHによって多重化され得る。
【0086】
UCIは、以下の情報を含むことができる、
- CSI、
- ACK/NAK;及び
- スケジューリング要求。
【0087】
共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作の場合、HARQ-ACKフィードバックを搬送するCG-UCI及びPUCCHの多重化は、gNBによって設定され得る。設定されていない場合、PUCCHがPUCCHグループ内のconfigured grantによってスケジュールされたPUSCHと重複し、且つPUCCHがHARQ ACKフィードバックを搬送するとき、configured grantによってスケジュールされたPUSCHは、スキップされ得る。
【0088】
QPSK及びπ/2 BPSK変調は、2ビットより大きい情報を有するロングPUCCHのために使用され得、QPSKは、2ビットより大きい情報を有するショートPUCCHのために使用され得、BPSK及びQPSK変調は、最大2情報ビットを有するロングPUCCHのために使用され得る。
【0089】
変換プリコーディングは、PUCCHフォーマット#3及びフォーマット#4に適用され得る。
【0090】
UCIのために使用されるチャネル符号化は、表2に記載されるようにすることができる。
【0091】
【表2】
【0092】
〔上りリンクランダムアクセス〕
4つの異なる長さのランダムアクセスプリアンブルシーケンスは、サポートされ得る。シーケンス長さ839は、1.25及び5kHzのサブキャリア間隔で適用され得、シーケンス長さ139は、15、30、60、及び120kHzのサブキャリア間隔で適用され得、571及び1151のシーケンス長さは、それぞれ、30kHz及び15kHzのサブキャリア間隔で適用され得る。シーケンス長さ839は、無制限のセット、及びタイプA及びタイプBの制限されたセットをサポートし得るが、シーケンス長さ139、571、及び1151は、無制限のセットのみをサポートし得る。シーケンス長さ839は、認可されたチャネルアクセスでの動作のためにのみ使用され得、シーケンス長さ139は、認可された又は共有スペクトルチャネルアクセスのいずれかでの動作のために使用され得る。571及び1151のシーケンス長さは、共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作のためにのみ使用され得る。
【0093】
複数の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルフォーマットは、異なるサイクリックプレフィックス及びガードタイムと共に、1つ又は複数のPRACH OFDMシンボルを用いて定義される。使用するPRACHプリアンブル設定は、システム情報においてUEに提供され得る。
【0094】
IABの場合、追加のランダムアクセス設定が定義される。これらの設定は、周期性をスケーリングすることによって、及び/又はランダムアクセスチャネル(RACH)機会の時間領域位置をオフセットすることによって、UEのために定義されたランダムアクセス設定を拡張することによって取得され得る。
【0095】
IABモバイルターミネーション(IAB-MT)は、UEに提供されるランダムアクセス設定とは異なるランダムアクセス設定(UEについて定義されるように、又は前述のスケーリング/オフセットを適用した後に)を提供され得る。
【0096】
UEは、最新の推定パスロス及び電力ランピングカウンタに基づいて、プリアンブルの再送信のためのPRACH送信電力を計算し得る。
【0097】
システム情報は、SSBとRACHリソースとの間の関連付けを決定するための情報をUEに提供し得る。RACHリソース関連付けのためのSSB選択のためのRSRP閾値は、ネットワークによって設定可能であり得る。
【0098】
〔上りリンクリンク適応〕
4つのタイプのリンク適応は、以下のようにサポートされ得る、
- 適応送信帯域幅、
- 適応送信持続時間、
- 送信電力コントロール、及び
- 適応変調及びチャネル符号化レート。
【0099】
チャネル状態推定の目的のために、UEは、gNBが上りリンクチャネル状態を推定するために使用し得るSRSを送信するように設定され得、リンク適応において推定を使用し得る。
【0100】
〔上りリンク電力制御〕
gNBは、所望の上りリンク送信電力を決定することができ、上りリンク送信電力制御コマンドをUEに提供することができる。UEは、提供された上りリンク送信電力制御コマンドを使用して、その送信電力を調整することができる。
【0101】
〔上りリンクHARQ〕
非同期増分冗長HARQがサポートされ得る。gNBは、DCI上の上りリンクグラントを使用して、各上りリンク送信及び再送信をスケジュールすることができる。共有スペクトルチャネルアクセスを用いた動作のために、UEはまた、configured grant上で再送信し得る。
【0102】
UEは、コードブロックグループベースの送信を送信するように設定され得、再送信は、TBの全てのコードブロックのサブセットを搬送するようにスケジュールされ得る。
【0103】
優先順位(高い/低い)に対応する最大2つのHARQ-ACKコードブックは、同時に構築され得る。各HARQ-ACKコードブックの場合、スロット内のHARQ-ACK送信のための2つ以上のPUCCHがサポートされ得る。各PUCCHは、1つのサブスロット内に制限され得、サブスロットパターンは、HARQ-ACKコードブック毎に設定され得る。
【0104】
〔重複する送信の優先順位付け〕
PUSCH及びPUCCHは、RRC又はL1信号によって優先順位(高い/低い)に関連付けられ得る。PUCCH送信は、PUSCH又は別PUCCHの送信と時間的に重複する場合、高い優先順位に関連付けられたPUCCH又はPUSCHのみが、送信され得る。
【0105】
〔位置決めのための上りリンク参照信号及び測定〕
周期的、半永続的、及び非周期的送信は、UL TDOA及びUL-AoA位置決め方法のサポートを容易にするために、gNB UL到着の相対時間(RTOA)、UL SRS-RSRP、及びUL到着の角度(UL-AoA)測定のために採用され得る。
【0106】
位置決めのためのSRSの周期的、半永続的、及び非周期的送信は、UL TDOA、UL-AoA、及びマルチRTT位置決め方法(例えば、TS38.305に記載されるように)のサポートを容易にするために、gNB UL RTOA、UL SRS-RSRP、UL-AoA、及びgNB RX-TX時間差測定のために採用され得る。
【0107】
〔キャリアアグリゲーション(CA)〕
キャリアアグリゲーション(CA)において、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)は、集約され得る。UEは、その能力に応じて、1つ又は複数のCC上で同時に受信又は送信することができる、
- CAのための単一のタイミングアドバンス能力を有するUEは、同じタイミングアドバンスを共有する複数のサービングセル(例えば、1つのタイムアラインメントグループ(TAG)にグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信及び/又は送信し得る、
- 複数のタイミングアドバンス能力を有するUEは、複数のサービングセル(例えば、複数のTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCCで同時に受信及び/又は送信することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを含むことを保証することができる、且つ
- 非CA可能なUEは、単一のCC上で受信し、1つのサービングセル(例えば、1つのTAG内の1つのサービングセル)のみに関連する単一のCC上で送信し得る。
【0108】
CAは、連続及び非連続CCの両方のためにサポートされ得る。CAが配置されるとき、フレームタイミング及びシステムフレームナンバー(SFN)は、集約され得るセルにわたって整列され得る、又はプライマリセル(PCell)/プライマリセカンダリセル(PSCell)とセカンダリセル(SCell)との間の複数のスロットにおけるオフセットは、UEに設定され得る。UEのための設定されたCCの最大数は、DLのために16であり、ULのために16であり得る。
【0109】
〔補助上りリンク(SUL)〕
UL/DLキャリアペア(例えば、周波数分割二重化(FDD)帯域内)又は双方向キャリア(例えば、時間分割二重化(TDD)帯域内)と併せて、UEは、補助上りリンク(SUL)を用いて設定され得る。SULは、UEが補足されるキャリアのSUL上又はUL上のいずれかで送信するが、両方で同時に送信しないようにスケジュールされ得るという点で、集約された上りリンクと異なる。
【0110】
〔DL及びUL帯域幅部分(BWP)動作〕
3GPP TS 38.300 Rel-16及び/又は3GPP TS 38.321 Rel-16に示されるように、サービングセルは、(例えば、TS 38.213において記載されるように)サービングセル毎に最大の個数のBWPまで、1つ又は多数のBWPを用いて設定され得る。
【0111】
サービングセルのためのBWP切り替えは、非アクティブBWPをアクティベートし、一度にアクティブBWPを非アクティベートするために使用され得る。BWP切り替えは、下りリンク割り当て又は上りリンクグラントを示すPDCCHによって、bwp-InactivityTimerによって、RRC信号によって、又はランダムアクセス手順の開始時にMACエンティティ自身によって、又は特殊セル(SpCell)上での一貫したリッスンビフォートーク(LBT)障害の検出時に、制御され得る。SpCell又はSCellのアクティベーションのためのfirstActiveDownlinkBWP-Id及び/又はfirstActiveUplinkBWP-IdのRRC(再)設定時に、それぞれfirstActiveDownlinkBWP-Id及び/又はfirstActiveUplinkBWP-Idによって示されるDL BWP及び/又はUL BWP(例えば、TS 38.331において記載される)は、下りリンク割り当て又は上りリンクグラントを示すPDCCHを受信することなくアクティブであり得る。サービングセルのためのアクティブBWPは、(例えば、TS 38.213内で記載されるように)RRC又はPDCCHのいずれかによって示され得る。対ではないスペクトルの場合、DL BWPは、UL BWPと対にされ得、BWP切り替えは、ULとDLの両方に対して共通であり得る。
【0112】
各SCellの場合、休止BWPは、RRC信号によってdormantDownlinkBWP-Idを用いて設定され得る(例えば、TS 38.331内で記載されるように)。SCellのための休止BWPに入ること又はそこから出ることは、(例えば、TS 38.213において記載されるよう)PDCCHからの命令に基づいて、SCellごとに、又は休止SCellグループ毎に、BWP切り替えによって行われ得る。休止SCellグループ設定は、(例えば、TS 38.331内で記載されるように)RRC信号によって設定され得る。休止BWPを離れることを示すPDCCHを受信すると、firstOutsideActiveTimeBWP-Idによって、又はfirstWithinActiveTimeBWP-Idによって(例えば、TS 38.331及びTS 38.213において記載されるように)示されるDL BWPは、アクティベートされ得る。休止BWPに入ることを示すPDCCHを受信すると、(例えば、TS 38.331において記載されるように)dormantDownlinkBWP-Idによって示されるDL BWPは、アクティベートされ得る。SpCell又はPUCCH SCellのための休止BWP設定は、サポートされないことがある。
【0113】
BWPを用いて設定されたアクティベートされたサービングセルの各々の場合、MACエンティティは、以下のように動作することができる(以下の各先頭番号は、対応するロジックレベルを示す)、
1> BWPがアクティベートされ、サービングセルのためのアクティブDL BWPが休止BWPでない場合:
2> BWP上のUL-SCH上で送信する、
2> PRACH機会が設定される場合、BWP上のRACH上で送信する、
2> BWP上のPDCCHを監視する、
2> 設定されている場合、BWP上でPUCCHを送信する、
2> BWPのためにCSIを報告する、
2> 設定されている場合、BWP上でSRSを送信する、
2> BWP上でDL-SCHを受信する、且つ
2>もしあれば、保存された設定に従ってアクティブBWP上のconfigured grantタイプ1の任意の中断された設定された上りリンクグラントを(再)初期化し、シンボル内で開始する、
2> 一貫したLBT障害回復が設定されている場合、
3> 実行中の場合、lbt-FailureDetectionTimerを停止する、
3> LBT_COUNTERを0にセットし、且つ
3> 下位レイヤからのLBT障害インディケーションを監視する。
1> BWPがアクティベートされ、サービングセルのためのアクティブDL BWPが休止BWPである場合:
2> 動作中の場合、このサービングセルのbwp-InactivityTimerを停止する、
2> BWP上のPDCCHを監視しない、
2> BWPのためのPDCCHを監視しない、
2> BWP上のDL-SCHを受信しない、
2> 設定されている場合、BWPのために周期的又は半永続的CSI測定を実行する、
2> BWP上でSRSを送信しない、
2> BWP上のUL-SCH上で送信しない、
2> BWP上でPUCCHを送信しない、
2> SCellにそれぞれ関連付けられた任意の設定された下りリンク割り当て及び任意の設定された上りリンクグラントタイプ2をクリアする、
2> SCellに関連付けられた任意の設定された上りリンクグラントタイプ1を一時停止し、且つ
2> 設定されている場合、ビーム障害が検出された場合、SCellのためにビーム障害検出及びビーム障害回復を実行する。
1> BWPが非アクティベートされる場合、
2> BWP上のUL-SCH上で送信しない、
2> BWP上のRACH上で送信しない、
2> BWP上のPDCCHを監視しない、
2> BWP上でPUCCHを送信しない、
2> BWPのためのCSIを報告しない、
2> BWP上でSRSを送信しない、
2> BWP上でDL-SCHを受信しない、
2> BWP上のconfigured grantタイプ2の任意の設定された下りリンク割り当て及び設定された上りリンクグラントをクリアし、且つ
2>インアクティブBWP上のconfigured grantタイプ1の任意の設定された上りリンクグラントを一時停止する。
【0114】
サービングセル上でランダムアクセス手順を開始すると、ランダムアクセス手順を実行するためのキャリアの選択の後、MACエンティティは、このサービングセルの選択されたキャリアのために、以下の動作を実行することができる、
1> PRACH機会がアクティブUL BWPのために設定されていない場合、
2> アクティブUL BWPを、initialUplinkBWPによって示されるBWPに切り替える、
2> サービングセルがSpCellである場合、
3> アクティブDL BWPを、initialDownlinkBWPによって示されるBWPに切り替える。
1> そうでない場合、
2> サービングセルがSpCellである場合、
3> アクティブDL BWPが、アクティブUL BWPと同じbwp-Idを持たない場合、
4> アクティブDL BWPを、アクティブUL BWPと同じbwp-Idを有するDL BWPに切り替える。
1> 動作中である場合、このサービングセルのアクティブDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止する。
1> サービングセルがSCellである場合、
2> 動作中である場合、SpCellのアクティブDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止する、且つ
1> SpCellのアクティブDL BWP及びこのサービングセルのアクティブUL BWPにランダムアクセス手順を実行する。
【0115】
MACエンティティがサービングセルのBWP切り替えのためのPDCCHを受信する場合、MACエンティティは、以下のような動作を実行することができる、
1> このサービングセルに関連付けられた進行中のランダムアクセス手順が存在しない場合、又は
1> このサービングセルに関連付けられた進行中のランダムアクセス手順が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)にアドレス指定された、このPDCCHの受信時に正常に完了する場合、
2> もし存在する場合、このサービングセルのために、トリガーされた一貫したLBT障害をキャンセルし、且つ
2>PDCCHによって示されるBWPへのBWP切替えを実行する。
【0116】
MACエンティティが、そのサービングセルに関連付けられたランダムアクセス手順がMACエンティティにおいて進行中である間、サービングセル又は休止SCellグループのためのBWP切り替えのためのPDCCHを受信する場合、正常なランダムアクセス手順の完了のためにC-RNTIにアドレス指定されたBWP切り替えのためのPDCCH受信を除いて、BWP切り替えのためのPDCCHをBWPに切り替えるか、BWP切り替えのためのPDCCHを無視するかは、UEの実施形態次第であり得、そのケースにおいて、UEは、PDCCHによって示されるBWPへのBWP切り替えを実行し得る。正常なコンテンション解決以外のBWP切り替えのためのPDCCHを受信すると、MACエンティティがBWP切り替えを実行することを決定した場合、MACエンティティは、進行中のランダムアクセス手順を中止し、BWP切り替えを実行した後にランダムアクセス手順を開始することができ、MACがBWP切り替えのためのPDCCHを無視することを決定した場合、MACエンティティは、サービングセル上で進行中のランダムアクセス手順を継続することができる。
【0117】
MACエンティティ内でサービングセルに関連付けられたランダムアクセス手順が進行中である間、サービングセルのためのBWP切り替えのためのRRC(再)設定を受信すると、MACエンティティは、進行中のランダムアクセス手順を停止し、BWP切り替えを実行した後にランダムアクセス手順を開始することができる。
【0118】
サービングセルのためのBWP切り替えのためのRRC(再)設定を受信すると、このサービングセルにおける任意のトリガされたLBT障害は、キャンセルされ得る。
【0119】
MACエンティティは、bwp-InactivityTimerを用いて設定されたアクティベートされたサービングセルの各々のために、以下の動作を実行することができる、
1> defaultDownlinkBWP-Idが設定され、且つアクティブDL BWPがdefaultDownlinkBWP-Idで示されるBWPではなく、且つ設定されている場合、アクティブDL BWPがdormantDownlinkBWP-Idで示されるBWPではない場合、又は
1> defaultDownlinkBWP-Idが設定されておらず、且つアクティブDL BWPがinitialDownlinkBWPではなく、且つ設定されている場合、アクティブDL BWPがdormantDownlinkBWP-Idで示されるBWPではない場合、
2> 下りリンク割り当て又は上りリンクグラントを示すC-RNTI又はCS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHが、アクティブBWPで受信された場合、又は
2> 下りリンク割り当て又は上りリンクグラントを示すC-RNTI又はCS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHが、アクティブBWPのために受信される場合、又は
2> MAC PDUが、設定された上りリンクグラント内で送信され、LBT障害インディケーションが下位層から受信されない場合、又は
2> MAC PDUが、設定された下りリンク割り当てにおいて受信される場合、
3> このサービングセルに関連付けられた進行中のランダムアクセス手順がない場合、又は
3> このサービングセルに関連付けられた進行中のランダムアクセス手順が、C-RNTIにアドレス指定されたこのPDCCHの受信時に正常に完了する場合、
4> アクティブDL BWPに関連付けられているbwp-InactivityTimerを開始又は再開始する、
2> アクティブDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTimerが、満了した場合、
3> defaultDownlinkBWP-Idが設定されている場合、
4> defaultDownlinkBWP-Idによって示されるBWPへのBWP切り替えを実行する、
3> そうでない場合、
4> initialDownlinkBWPへのBWP切り替えを行う。
注記:ランダムアクセス手順がSCell上で開始される場合、このSCell及びSpCellの両方がこのランダムアクセス手順に関連付けられ得る。
1> BWP切り替えのためのPDCCHが受信され、且つMACエンティティがアクティブDL BWPを切り替える場合、
2> defaultDownlinkBWP-Idが設定されており、並びにMACエンティティがdefaultDownlinkBWP-Idで示されず、且つdormantDownlinkBWP-Idが設定されている場合、dormantDownlinkBWP-Idで示されないDL BWPに切り替える場合、又は
2> defaultDownlinkBWP-Idが設定されておらず、並びにMACエンティティがinitialDownlinkBWPではなく、dormantDownlinkBWP-Idが設定されている場合、dormantDownlinkBWP-Idで示されないDL BWPに切り替える場合、
3> アクティブDL BWPに関連付けられているbwp-InactivityTimerを開始又は再開始する。
【0120】
〔UE固有PDSCH TCI状態のアクティベーション/非アクティベーション〕
ネットワークは、サービングセルのPDSCHのための設定されたTCI状態、又はsimultaneousTCI-UpdateList1-r16又はsimultaneousTCI-UpdateList2-r16で設定されたサービングセルのセットを、UE固有のPDSCH MAC CEのためのTCI状態のアクティベーション/非アクティベーションを送信することによって、アクティベーション及び非アクティベーションすることができる。ネットワークは、UE固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態のアクティベーション/非アクティベーションを送ることによって、サービングセルのPDSCHのためのDCI送信設定インディケーションフィールドのコードポイントのための設定されたTCI状態をアクティベート及び非アクティベートすることができる(例えば、TS 38.212において記載されるように)。PDSCHのための設定されたTCI状態は、設定時及びハンドオーバ後に最初に非アクティベートされ得る。
【0121】
MACエンティティは、以下の動作を実行することができる、
1> MACエンティティが、サービングセル上でUE固有のPDSCH MAC CEのためのTCI状態のアクティベーション/非アクティベーションを受信する場合、
2> UE固有のPDSCH MAC CEのためのTCI状態のアクティベーション/非アクティベーションに関する情報を下位層に示す。
1> MACエンティティが、サービングセル上でUE固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態のアクティベーション/非アクティベーションを受信する場合、
2> UE固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態のアクティベーション/非アクティベーションに関する情報を下位層に示す。
【0122】
〔UE固有のPDCCHのためのTCI状態のインディケーション〕
ネットワークは、UE固有のPDCCH MAC CEのためのTCI状態のインディケーションを送信することによって、サービングセルのCORESET又はsimultaneousTCI-UpdateList1-r16又はsimultaneousTCI-UpdateList2-r16で設定されたサービングセルのセットのためのPDCCH受信のためのTCI状態を示すことができる。
【0123】
MACエンティティは、以下の動作を実行することができる、
1> MACエンティティがサービングセル上でUE固有のPDCCH MAC CEのためのTCI状態インディケーションを受信する場合、
2> UE固有のPDCCH MAC CEのためのTCI状態インディケーションに関する情報を下位層に示す。
【0124】
〔PUCCHリソースの空間関係のアクティベーション/非アクティベーション〕
ネットワークは、PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEを送信することによって、サービングセルのPUCCHリソースのための空間関係をアクティベーション及び非アクティベーションすることができる。ネットワークはまた、拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEを送信することによって、サービングセルのPUCCHリソース又はPUCCHリソースグループのための空間関係をアクティベーション及び非アクティベーションし得る。
【0125】
MACエンティティは、以下の動作を実行することができる、
1> MACエンティティがサービングセル上でPUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEを受信する場合、
2> PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEに関する情報を下位層に示す。
1> MACエンティティがサービングセル上で拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEを受信する場合、
2> 拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CEに関する情報を下位層に示す。
【0126】
〔PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CE〕
図4は、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションの媒体アクセス制御-コントロールエレメント(MAC-CE)400を示す図である。図示したように、PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC-CE400は、論理チャネルID(LCID)を有するMACサブヘッダによって識別され得、以下のフィールドを有する、24ビットの固定サイズを有し得る。
【0127】
〔サービングセルID〕:このフィールドは、MAC CEが適用されるサービングセルの識別を示す。フィールドの長さは、5ビットである。
【0128】
〔BWP ID〕:このフィールドは、MAC CEが適用されるUL BWPを、(例えば、TS 38.212において記載されるように)DCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとして示す。BWP IDフィールドの長さは、2ビットである。
【0129】
〔PUCCHリソースID〕:このフィールドは、PUCCH-ResourceIdによって識別されるPUCCHリソースIDの識別子を含む(例えば、TS 38.331において記載されるように)。フィールドの長さは、7ビットである。
【0130】
〔Si〕:PUCCHリソースIDが設定されるPUCCH-Configにおいて、BWP IDフィールドによって示される上りリンク帯域幅部分のために設定されるPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCHの空間関係Info(例えば、TS 38.331において記載されるように)が存在する場合、Siは、i+1に等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCHの空間関係のInfoのアクティベート状態を示し、そうでない場合、MACエンティティは、このフィールドを無視する。Siフィールドは、PUCCH-SpatialRelationInfoIdがi+1に等しいPUCCHの空間関係のInfoがアクティベートされることを示すために1にセットされる。Siフィールドは、i+1に等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCHの空間関係のInfoが非アクティベーションされるべきであることを示すために0にセットされる。単一のPUCCHの空間関係のInfoのみが、一度にPUCCHリソースのためにアクティブであり得る。
【0131】
〔R〕:予約ビット(例えば、0にセットされる)。
【0132】
〔拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションMAC-CE〕
図5は、本出願の一例としての実施形態に従った、拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC-CE500を示す図である。図5に示すように、拡張PUCCHの空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC-CEは、eLCIDを有するMACサブヘッダによって識別され得、以下のフィールドを有する可変サイズを有し得る。
【0133】
〔サービングセルID〕:このフィールドは、MAC-CEが適用されるサービングセルの識別を示す。フィールドの長さは、5ビットである。
【0134】
〔BWP ID〕:このフィールドは、MAC-CEがDCI BWPインジケータフィールドのコードポイントとして適用するUL BWPを示す(例えば、TS 38.212において記載されるように)。BWP IDフィールドの長さは、2ビットである。
【0135】
〔PUCCHリソースID〕:このフィールドは、PUCCH-ResourceIdによって識別されるPUCCHリソースIDの識別子を含む(例えば、TS 38.331において記載されるように)。フィールドの長さは、7ビットである。示されたPUCCHリソースがPUCCHグループの一部として設定される場合(例えば、TS 38.331において記載されるように)、同じPUCCHグループ内の他のPUCCHリソースは、MAC-CE内で示されず、且つこのMAC-CEは、PUCCHグループ内の全てのPUCCHリソースに適用される。
【0136】
〔空間関係Info ID〕:このフィールドは、PUCCHリソースIDが設定されるPUCCH-Config(例えば、TS 38.331において記載されるように)において、PUCCH-SpatialRelationInfoIdによって識別されるPUCCHの空間関係Info IDの識別子を含む。フィールドの長さは、6ビットである。
【0137】
〔R〕:予約ビット(例えば、0にセットされる)。
【0138】
〔インター無線アクセス技術(InterRAT)を含むUE状態及び状態遷移〕
図6は、本出願の一例としての実施形態に従った、UEが次世代無線アクセスネットワーク内で受けることができる様々なRRC状態及びRRC遷移手順を示すRRC状態遷移図600である。RRC状態遷移図600は、NR RRC_CONNECTED状態610、NR RRC_INACTIVE状態620、及びNR RRC_IDLE状態630を含み得る。いくつかの実施形態において、RRC状態610、620、及び630は、互いに独立であり得、UEは、任意の特定の時間に1つのRRC状態610、620、及び630のみに存在し得る。図6に示すように、3GPP TS 38.331 Rel-16に示されるように、UEは、3つのRRC状態610、620、及び630の間で遷移することができる。更に、いくつかの実施形態において、UEは、RRC接続が確立されたとき、NR RRC_CONNECTED状態610又はNR RRC_INACTIVE状態620内のいずれかにあり得る。そうでない場合(すなわち、RRC接続が確立されていない場合)、UEは、NR RRC_IDLE状態630にある。
【0139】
図7は、本出願の一例としての実施形態に従った、NR及びE-UTRAネットワークにおけるUE状態マシン及び関連する状態遷移を示す状態遷移図700である。図7に示すように、状態遷移図700は、図6の3つの状態(すなわち、NR RRC_CONNECTED状態610、NR RRC_INACTIVE状態620、及びNR RRC_IDLE状態630)と、それらの関連付けられた状態遷移とを含む。その上、状態遷移図700は、E-UTRA動作に関連付けられた3つの対応する状態(例えば、EUTRA RRC_CONNECTED状態710、EUTRA RRC_INACTIVE状態720、及びEUTRA RRC_IDLE状態730)と、状態610、620、及び630に関連付けられた状態遷移とを含む。例えば、EUTRA RRC_CONNECTED状態710又はEUTRA RRC_INACTIVE状態720からEUTRA RRC_IDLE状態730に遷移するためにリリース手順は、採用され得る。図6の状態610、620、及び630に関連して上記で説明した他の遷移(例えば、確立手順、再開手順、一時停止手順を伴うリリースなどから生じる遷移)は、状態610、620、及び630、並びに図7の対応する状態710、720、及び730にも適用可能である。
【0140】
図8図13は、本実施形態のいくつかの態様において、UEとネットワークとの間で送信され得る、関係する様々な情報要素(IE)を表現するコンピュータプログラムリストを提供する。例えば、図8は、本出願の一例としての実施形態に従った、帯域幅部分上りリンク専用(BWP-UplinkDedicated)IE800を示す図である。いくつかの実施形態において、BWP-UplinkDedicated IE800は、UL BWPのUE固有のパラメータを設定するために採用され得る。
【0141】
図9は、本出願の一例としての実施形態に従った、制御リソースセット(ControlResourceSet)IE900を示す図である。いくつかの実施形態において、ControlResourceSet IE900は、(例えば、TS 38.213に記載されているように)DCIを検索する時間/周波数制御リソースセット(CORESET)を設定するために採用され得る。
【0142】
図10A図10Dは、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCH設定(PUCCH-Config)IE1000A~1000Dを示す図である。いくつかの実施形態において、PUCCH-Config IE1000A~1000Dは、(例えば、BWP毎に)UE固有のPUCCHパラメータを設定するために採用され得る。
【0143】
図11は、本出願の一例としての実施形態に従った、PUCCHの空間関係の情報(PUCCH-SpatialRelationInfo)IE1100を示す図である。いくつかの実施形態において、PUCCH-SpatialRelationInfo IE1100は、(例えば、TS 38.213、9.2.2節に示されるように)PUCCH送信のための空間設定及びPUCCH電力制御のためのパラメータを設定するために採用され得る。より具体的に、図11に示されるように、PUCCH-SpatialRelationInfo IE1100は、pucch-PathlossReferenceRS-Id、pucch-SpatialRelationInfoId、及びservingCellIdなどのいくつかの関係のあるフィールドと、条件フィールドSetupOnlyとを含む。いくつかの実施形態において、pucch-PathLossReferenceRS-Id-v1610フィールドが設定されるとき、UEは、pucch-PathlossReferenceRS-Idフィールドを無視し得る。同様に、pucch-SpatialRelationInfoId-v1610フィールドが設定されるとき、UEは、pucchSpatialRelationInfoIdフィールドを無視し得る。その上、servingCellIdフィールドが存在しないとき、UEは、PUCCH-SpatialRelationInfoIdフィールド(図11にも示される)が設定されるサービングセルのServCellId値を適用し得る。その上、条件フィールドSetupOnlyの存在は、PUCCH-SpatialRelationInfo IE1100の作成時に必須であり得る。
【0144】
図12A~12Gは、本出願の一例としての実施形態に従った、サウンディング参照信号(SRS)設定(SRS-Config)IE1200A~1200Gを示す図である。いくつかの実施形態において、SRS-Config IE1200A~1200Gは、SRS送信を設定するために、又はクロスリンク干渉(CLI)のためのSRS測定を設定するために採用され得る。設定は、SRS-Resourcesのリスト及びSRS-ResourceSetsのリストを定義することができる。各リソースセットは、SRS-Config IE1200A~1200Gに示されるように、SRS-Resourcesのセットを定義する。ネットワークは、図12Bに示されるように、設定されたaperiodicSRS-ResourceTriggerフィールド(例えば、層1 DCI)を使用して、SRS-Resourcesのセットの送信をトリガし得る。
【0145】
図13は、本出願の一例としての実施形態に従った、送信設定インジケータ(TCI)状態(TCI-State)IE1300を示す図である。いくつかの実施形態において、TCI-State IE1300は、1つ又は2つのDL参照信号を、対応するクアシコロケーション(QCL)タイプ(例えば、図13に示すように、qcl-Type1及びqcl-Type2)に関連付け得る。TCI-State IE1300内で、bwp-Idフィールドは、参照信号(RS)が位置するDL BWPを示し得る。referenceSignalフィールドは、QCL情報が提供されるRSを示し得る(例えば、TS 38.214、5.1.5副節において記載されるように)。TCI-State IE1300のcellフィールドは、referenceSignalが設定されるUEのサービングセルを示すことができる。そのフィールドが存在しない場合、cellは、TCI-State IE1300が設定されるサービングセルを適用し得る。RSは、qcl-TypeフィールドがtypeC又はtypeDとして設定されている場合にのみ(例えば、TS 38.214、5.1.5副節に示されているように)、TCI-State IE1300が設定されている、サービングセル以外に配置されていてもよい(qcl-Typeフィールドは、TS 38.214、5.1.5副節に示されているように特定されてもよい)。TCI-State IE1300のCSI-RS-Indicatedフィールドは、csi-rsフィールドが含まれる場合、存在し得、そうでない場合、CSI-RS-Indicatedフィールドは、存在しない場合がある。
【0146】
〔下りリンク制御情報(DCI)〕
3GPP TS 38.211 Rel-16及びTS 38.212 Rel-16に示されるように、DCIは、1つの無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いて1つ又は複数のセルのための下りリンク制御情報(DCI)を送信することができる。IE多重化、CRCアタッチメント、チャネルコーディング、及びレートマッチングを含む、いくつかのコーディングステップは、DCIを生成することに関与し得る。
【0147】
〔DCIフォーマット〕
潜在的にサポートされるDCIフォーマットは、以下の表3にリストされるものを含み得る。
【0148】
【表3】


【0149】
上記のDCIフォーマット内で定義されたフィールドは、情報ビットaをaA-1にマッピングすることができる。各フィールドは、もしあればゼロパディングビットを含む記述に現れる順序でマッピングされ、第1のフィールドは、最下位情報ビットaにマップされ、各連続フィールドは、上位情報ビットにマッピングされる。各フィールドの最上位ビットは、そのフィールドの最下位ビットにマッピングされ得る(例えば、第1のフィールドの最上位ビットは、aにマッピングされる)。DCIフォーマット内の情報ビットの数が12ビット未満である場合、ペイロードサイズが12に等しくなるまで、DCIフォーマットにゼロが付加され得る。各DCIフォーマットのサイズは、スケジューリングされたセルの対応するアクティブ帯域幅部分の設定によって決定され、調整され得る。
【0150】
〔PUCCH内のUCI報告〕
PUCCH内の報告されたUCIタイプは、HARQ-ACK情報、スケジューリング要求(SR)、リンク回復要求(LRR)、及びチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UCIビットは、もしあればHARQ-ACK情報ビット、もしあればSR情報ビット、もしあればLRR情報ビット、及びもしあればCSIビットを含み得る。HARQ-ACK情報ビットは、HARQ-ACKコードブックに対応し得る。この議論の残りの部分のために、SRへのいかなる参照は、SR及び/又はLRRに適用可能である。
【0151】
いくつかの実施形態において、
【数1】

の場合、
-UEは、
【数2】

のスロットに対するUCIを有するPUCCH送信を繰り返す;

【数3】

のスロットの各々におけるPUCCH送信は、PUCCH-format1におけるnrofSymbols、PUCCH-format3におけるnrofSymbols、又はPUCCH-format4におけるnrofSymbolsによって提供されるように、同じ数の連続するシンボルを有する;

【数4】

のスロットの各々におけるPUCCH送信は、PUCCH-format1におけるstartingSymbolIndex、PUCCH-format3におけるstartingSymbolIndex、又はPUCCH-format4におけるstartingSymbolIndexによって提供されるように、同じ第1のシンボルを有する;
-UEは、異なるスロットにおけるPUCCH送信のための周波数ホッピングを実行するか否かにかかわらず、interslotFrequencyHoppingによって設定される;
-UEが異なるスロットにわたってPUCCH送信のための周波数ホッピングを実行するように設定される場合、
-UEは、スロットごとに周波数ホッピングを実行する;
-UEは、偶数番号を有するスロットにおいて、startingPRBによって提供される、第1のPRBから開始し、且つ奇数番号を有するスロットにおいて、第2のPRBから開始し、secondHopPRBによって提供される、PUCCHを送信する。第1のPUCCH送信のためにUEに示されるスロットは、番号0を有し、UEが、
【数5】

のスロット内でPUCCHを送信するまでの各後続のスロットは、UEがスロット内でPUCCHを送信するか否かにかかわらず、カウントされる;且つ
-UEは、スロット内のPUCCH送信のための周波数ホッピングを実行するように設定されることを予期しない;且つ
-UEが異なるスロットにわたるPUCCH送信のための周波数ホッピングを実行するように設定されておらず、UEがスロット内のPUCCH送信のための周波数ホッピングを実行するように設定されている場合、第1のPRBと第2のPRBとの間の周波数ホッピングパターンは、各スロット内で同じである。
【0152】
UEがスロットにおけるPUCCH送信のために、PUCCH送信のために利用可能なシンボルの数が対応するPUCCHフォーマットのためのnrofSymbolsによって提供される値よりも小さいと決定する場合、UEは、スロットにおいてPUCCHを送信しないことがある。
【0153】
SS/PBCHブロックシンボルは、SIB1内のssb-PositionsInBurst、又はServingCellConfigCommon内のssb-PositionsInBurstによってUEに示されるSS/PBCHブロックインデックスに対応する、候補SS/PBCHブロックインデックスを有するSS/PBCHブロックのシンボルである。
【0154】
ペアでないスペクトルの場合、UEは、UEに示されるスロットから開始するPUCCH送信のための
【数6】

のスロットを決定し、且つ(1)第1のシンボルとして、PUCCH-format1における、又はPUCCH-format3における、又はPUCCH-format4における、startingSymbolIndexによって提供されるSS/PBCHブロックシンボルではないULシンボル又はフレキシブルシンボル、及び(2)第1のシンボルから開始して、PUCCH-format1における、又はPUCCH-format3における、又はPUCCH-format4における、nrofsymbolsによって提供されるシンボルの数以上の、SS/PBCHブロックシンボルではない連続するULシンボル又はフレキシブルシンボルを有する。
【0155】
ペアになったスペクトルの場合、UEは、PUCCH送信のための
【数7】

のスロットを、UEに示されたスロットから開始する
【数8】

の連続するスロットとして決定することができる。
【0156】
UEが第1の数
【数9】

のスロットを介してPUCCHを送信し、UEが第2の数のスロットを介して繰り返しタイプAを有するPUSCHを送信し、且つPUCCH送信が1つ又は複数のスロットにおけるPUSCH送信と重複し、且つPUSCHにおけるUCIを多重化するための条件が重複スロットにおいて満たされる場合、UEは、PUCCHを送信することができ、重複スロットにおいてPUSCHを送信しないことがある。
【0157】
UEが第1の数
【数10】

のスロットを介してPUCCHを送信し、UEが第2の数のスロットを介して繰り返しタイプBを有するPUSCHを送信し、且つPUCCH送信が1つ又は複数のスロットにおける実際のPUSCH繰り返しと重複し、PUSCHにおけるUCIを多重化するための状態が、重複する実際のPUSCH反復について満たされる場合、UEは、PUCCHを送信することができ、重複する実際のPUSCH繰り返しを送信しないことがある。
【0158】
UEは、
【数11】

のスロットを超えた繰り返しを有するPUCCH送信中の異なるUCIタイプを多重化しないことがある。UEが1つ又は複数のスロットを介して第1のPUCCH、及び1つ又は複数のスロットを介して少なくとも第2のPUCCHを送信し、並びに第1のPUCCH及び第2のPUCCHの送信がスロットの数、次にスロットの数のそれぞれのために、
【数12】

より低い優先度を用い、
【数13】

より高い優先度のUCIタイプ優先度を用いて重複し、(1)UEは、第1のPUCCH及び任意の第2のPUCCHが同じスロットで開始し、同じ優先度を有するUCIタイプを含むことを予期することができず、(2)第1のPUCCH及び任意の第2のPUCCHが、同じ優先度を有するUCIタイプを含む場合、UEはより早いスロットで開始するPUCCHを送信してよく、且つより遅いスロットで開始するPUCCHを送信しなくてもよく、且つ(3)第1のPUCCH及び任意の第2のPUCCHが同じ優先度を有するUCIタイプを含まない場合、UEは、より高い優先度を有するUCIタイプを含むPUCCHを送信してよく、より低い優先度を有するUCIタイプを含むPUCCHを送信しなくてもよい。
【0159】
UEは、DCIフォーマット検出に応答するPUCCHが対応するタイミング条件を満たさない任意の他のPUCCHと重複することを予期しないことがある。
【0160】
〔物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)割り当てを決定するためのUE手順〕
サービングセル内のUEに設定された各DL BWPの場合、UEは、(1)CORESETPoolIndexが提供されない場合、又はCORESETPoolIndexが提供される場合、CORESETPoolIndexの値が全てのCORESETに対して同じである場合、
【数14】

であり、且つ(2)CORESETPoolIndexが第1のCORESETに対して提供されない場合、又は提供され、第1のCORESETに対して値0を有し、且つ提供され、第2のCORESETに対して値1を有する場合、
【数15】

を有する、上位層信号によって提供され得る。
【0161】
いくつかの実施形態において、各CORESETの場合、UEは、ControlResourceSetによって以下を提供され得る:
-controlResourceSetIdによる、CORESETインデックスp、ここで
-CORESETPoolIndexが提供されない場合、又はCORESETPoolIndexが提供される場合、CORESETPoolIndexの値が全てのCORESETに対して同じである場合、0<p<12であり、
-CORESETPoolIndexが第1のCORESETのために提供されない、又は提供され、且つ第1のCORESETのための値0を有し、且つ提供され、第2のCORESETのための値1を有する場合、0<p<16であり;
-pdcch-DMRS-ScramblingIDによるDM-RSスクランブリングシーケンス初期化値;
-周波数領域におけるREGの数のためのプリコーダ粒度、UEがプリコーダ粒度によって同じDM-RSプリコーダの使用を仮定することができる;
-持続時間によって提供される連続するシンボルの数;
-frequencyDomainResourcesによって提供されるリソースブロックの1セット;
-cce-REG-MappingTypeによって提供されるCCE-to-REGマッピングパラメータ;
-それぞれのCORESETにおけるPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートのクアシコロケーション情報を示す、TCI-Stateによって提供されるアンテナポートクアシコロケーションのセットからのアンテナポートクアシコロケーション;
-simultaneousTCI-UpdateList-r16又はsimultaneousTCI-UpdateListSecond-r16によって、同時TCI状態アクティベーションのためのセルの2つのリストまでUEが提供される場合、UEは、同じアクティベートされたtci-StateIDを有するTCI-Statesによって提供されるアンテナポートクアシコロケーションを、MAC CEコマンドによって提供されるサービングセルインデックスから決定されるリスト中の全ての設定されたセルの、全ての設定されたDL BWP中のインデックスpを有するCORESETに適用する、
-DCIフォーマット1_0以外のDCIフォーマットのための送信設定インディケーション(TCI)フィールドの有無のインディケーションであって、PDSCH受信をスケジューリングする、又はSPS PDSCHリリースを示し、CORESET pにおいてPDCCHによって、且つtci-PresentInDCI又はtci-PresentInDCI-ForDCIFormat1_2によって送信される、インディケーション。
【0162】
〔アンテナポートクアシコロケーション(QCL)〕
いくつかの実施形態において、3GPP TS 38.214 Rel-16に示されるように、UEは、UEのために意図されたDCI及び所与のサービングセルを有する検出されたPDCCHに従ってPDSCHを復号するために、上位層パラメータPDSCH-Config内の最大M個のTCI-State設定のリストを用いて設定され得、Mは、UEの能力であるmaxNumberConfiguredTCIstatesPerCCに依存する。各TCI状態は、1つ又は2つの下りリンク参照信号、及びPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、又はCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間のクアシコロケーション関係を設定するためのパラメータを含み得る。クアシコロケーション関係は、第1のDL RSのための上位層パラメータqcl-Type1、及び(設定されている場合)第2のDL RSのためのqcl-Type2によって設定され得る。2つのDL RSのケースの場合、QCLタイプは、参照が同じDL RSに対するものであるか、又は異なるDL RSに対するものであるかにかかわらず、同じではないことがある。各DL RSに対応するクアシコロケーションタイプは、qcl-Info内の上位層パラメータqcl-Typeによって与えられ得、以下の値:(1)「QCL-TypeA」(ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散)、(2)「QCL-TypeB」(ドップラーシフト、ドップラー拡散)、(3)「QCL-TypeC」(ドップラーシフト、平均遅延)、又は(4)「QCL-TypeD」(空間Rxパラメータ)、の内の一つを取る。
【0163】
UEはそれぞれ、1つのCC/DL BWP又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントに最大8つのTCI状態をマッピングするために使用されるアクティベーションコマンド(例えば、TS 38.321の6.1.3.14節に記載されるように)を受信し得る。CC/DL BWPのセットのためにTCI状態IDのセットがアクティベートされるとき、CCの適用可能なリストがアクティベーションコマンド内の示されたCCによって決定される場合、TCI状態IDの同じセットは、示されたCC中の全てのDL BWPのために適用され得る。
【0164】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内の2つのTCI状態をサポートするとき、UEは、(例えば、TS 38.321の6.1.3.24節に説明されているように)アクティベーションコマンドを受信することができ、アクティベーションコマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組合せをDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用され得る。UEは、アクティベーションコマンド内の8つより多いTCI状態を受信することを予期されないことがある。
【0165】
UEがアクティベーションコマンドを搬送するPDSCHに対応するスロットnにおいてHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信するとき、TCI状態とDCIフィールド「送信設定インディケーション」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、mがPUCCHのためのSCS設定である、スロット
【数16】

の後の第1のスロットから開始して適用され得る。tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされる、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETのために設定され、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のタイムオフセットがtimeDurationForQCL以上である場合、適用可能な場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後、アクティベーションコマンドの受信の前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、「QCL-TypeA」に関する、及び適用可能な場合、「QCL-TypeD」にも関する、初期アクセス手順において決定されたSS/PBCHブロックを有するクアシコロケーションである、と仮定することができる。
【0166】
UEがPDSCHをスケジューリングするCORESETのために「enabled」としてセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを用いて設定される場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCIフォーマット1_1にTCIフィールドが存在すると仮定することができる。UEがPDSCHをスケジューリングするCORESETのための上位層パラメータtci-PresentInDCI-ForFormat1_2を用いて設定される場合、UEは、tci-PresentInDCI-ForFormat1_2によって示されるDCIフィールドサイズを有するTCIフィールドがCORESET上で送信されるPDCCHのDCIフォーマット1_2に存在すると仮定することができる。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによってスケジュールされ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、適用可能な場合、閾値が報告されたUE能力に基づく、閾値timeDurationForQCL以上である場合(例えば、TS 38.306に示されるように)、PDSCHアンテナポートクアシコロケーションを決定するために、UEは、PDSCHのためのTCI状態又はQCL仮定がPDCCH送信のために使用されるCORESETのために適用されるが、TCI状態又はQCL仮定と同一であると仮定する。
【0167】
PDSCHが、存在するTCIフィールドを有するDCIフォーマットによってスケジューリングされる場合、スケジューリングコンポーネントキャリア内のDCI内のTCIフィールドは、スケジューリングされたコンポーネントキャリア又はDL BWP内のアクティベートされたTCI状態を指すことができ、UEは、PDSCHアンテナポートクアシコロケーションを決定するために、DCIを有する検出されたPDCCH内の「送信設定インディケーション」フィールドの値に従ってTCI-Stateを使用し得る。UEは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のタイムオフセットが閾値timeDurationForQCL以上である場合、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが示されたTCI状態によって与えられるQCLタイプパラメータに関してTCI状態のRSとクアシコロケイトされると仮定することができ、(例えば、TS 38.306に示されるように)閾値は、報告されたUE能力に基づく。UEが単一のスロットPDSCHを用いて設定されるとき、示されるTCI状態は、スケジュールされたPDSCHを有するスロットにおけるアクティベートされたTCI状態に基づき得る。UEがマルチスロットPDSCHを用いて設定されるとき、示されたTCI状態は、スケジュールされたPDSCHを有する第1のスロット内のアクティベートされたTCI状態に基づくことができ、UEは、アクティベートされたTCI状態がスケジュールされたPDSCHを有するスロットにわたって同じであることを予期することができる。UEがクロスキャリアスケジューリングのための検索空間セットに関連付けられたCORESETを用いて設定され、UEがenableDefaultBeamForCSSを用いて設定されないとき、UEは、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされることを予期することができ、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がCORESETを用いて設定されることができ、検索空間セットによってスケジュールされたサービングセルのために設定されたTCI状態の内の1つ又は複数が「QCL-TypeD」を含む場合、UEは、検索空間セット内の検出されたPDCCHの受信と、対応するPDSCHとの間のタイムオフセットが閾値timeDurationForQCL以上であることを予期し得る。
【0168】
RRC接続モードにおけるtci-PresentInDCI及びtci-PresentInDCI-ForFormat1_2の設定と無関係に、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値時間DurationForQCL未満である場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートがサービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETがUEによって監視される最新のスロットにおける最低のcontrolResourceSetIdを有する監視される検索空間に関連付けられたCORESETのPDCCHクアシコロケーションインディケーションのために使用されるQCLパラメータに関して、RSとクアシコロケイトであると仮定することができる。この場合において、PDSCH DM-RSの「QCL-TypeD」が少なくとも1つのシンボルで重複するPDCCH DM-RSと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが予期される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリアにあるとき)にも適用される。スケジュールされたPDSCHのサービングセルのための設定されたTCI状態のいずれもが「QCL-TypeD」を含まない場合、UEは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のタイムオフセットに関係なく、そのスケジュールされたPDSCHのための示されたTCI状態から他のQCL仮定を取得することができる。UEがenableDefaultTCIStatePerCoresetPoolIndexを用いて設定され、UEがControlResourceSet内の2つの異なる値を含む上位層パラメータPDCCH-Configによって設定される場合、両方の場合において、tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、tci-PresentInDCIがRRC接続モードに設定されていないとき、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCL未満である場合、UEは、CORESETの中の最も低いcontrolResourceSetIdを用いて、CORESETのうちの監視された検索空間に関連付けられたQCLパラメータに関して、サービングセルのCORESETPoolIndexの値に関連付けられたDM-RSポートが、クアシコロケイトすると仮定することができる。PDCCHスケジューリングは、サービングセルのアクティブBWP内のPDSCHが監視されるPDCCHスケジューリングと同じCORETPoolIndexに関連する1つ又は複数のCORESETを含む。UEがenableTwoDefaultTCIStatesを用いて設定されるとき、DL DCIの受信と、対応するPDSCH又は第1のPDSCH送信機会との間のオフセットが閾値時間DurationForQCL未満であり、スケジュールされたPDSCHのサービングセルのための少なくとも1つの設定されたTCI状態が「QCL-TypeD」を含み、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を示す場合、UEは、サービングセルのPDSCH又はPDSCH送信機会のDM-RSポートが2つの異なったTCI状態を含むTCIコードポイントの中で最も低いコードポイントに対応するTCI状態に関連するQCLパラメータに関連するRSとクアシコロケーションにあると仮定することができる。UEが「TDMSchemeA」にセットされた上位層パラメータrepetitionScheme-r16によって設定される、又は上位層パラメータrepetitionNumber-r16によって設定されるとき、PDSCH送信機会へのTCI状態のマッピングは、示されたTCI状態を、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態に置き換えることによって決定され得る。
【0169】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが、1つのコンポーネントキャリア上で受信され、そのDCIによってスケジュールされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にあり、UEが[enableDefaultBeamForCCS]を用いて設定される場合、(1)timeDurationForQCLは、スケジュールされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定され得る。
【数17】

である場合、追加のタイミング遅延は、
【数18】

がtimeDurationForQCLに追加され得、そうでない場合、dは0であり得、(2)両方の場合において、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCL未満であり、DL DCIがTCI状態が存在しないとき、UEは、スケジュールされたセルのアクティブBWP内のPDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティベートTCI状態から、スケジュールされたPDSCHのためのそのQCL仮定を取得し得る。
【0170】
上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースの場合、UEは、以下のクアシコロケーションタイプ、(1)SS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeD」、又は(2)SS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeC」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-typeD」、の内の一つを示す、TCI-Stateを予期する。上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の非周期的CSI-RSリソースの場合、UEは、上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、同じ周期的CSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、であるTCI-Stateを予期する。
【0171】
上位層パラメータtrs-Infoを用いず、且つ上位層パラメータrepetitionを用いずに設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSの場合、UEは、以下のクアシコロケーションタイプ、(1)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(2)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、SS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeD」、又は(3)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(4)「QCL-TypeD」が適用可能でないとき、上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeB」、の内の一つを示す、TCI-Stateを予期する。
【0172】
上位層パラメータrepetitionを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースの場合、UEは、以下のクアシコロケーションタイプ、(1)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(2)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(3)SS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「QCL-TypeD」、の内の一つを示す、TCI-Stateを予期する。
【0173】
PDCCHのDM-RSの場合、UEは、以下のクアシコロケーションタイプ、(1)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(2)上位層パラメータtrs-Infoを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを用いて設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSを有する「QCL-TypeD」、又は(3)上位層パラメータtrs-Infoを用いず、且つ上位層パラメータrepetitionを用いずに設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、の内の一つを示す、TCI-Stateを予期する。
【0174】
PDSCHのDM-RSの場合、UEは、以下のクアシコロケーションタイプ、(1)上位層パラメータtrs-Infoで設定された、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の、CSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能なとき、同じCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(2)上位層パラメータtrs-Infoで設定された、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の、CSI-RSリソースを有する「QCL-TypeA」、及び適用可能なとき、上位層パラメータ繰り返しで設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「QCL-TypeD」、又は(3)上位層パラメータtrs-Info無し、及び上位層パラメータ繰り返し無しで設定されるNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSを用いるQCL-TypeA’、及び適用可能なとき、同じCSI-RSリソースを用いる「QCL-TypeD」、の内の一つを示す、TCI-Stateを予期する。
【0175】
〔複数のTRPを含む複数の空間関係の使用〕
以下の議論において、既に上述した用語に加えて、以下の用語を採用することができる。
【0176】
〔基地局(BS)〕:1つ又は複数のセルに関連付けられた1つ又は複数のTRPを制御するために使用されるネットワーク中央ユニット又はネットワークノード。BSとTRPとの間の通信は、フロントホールを介し得る。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、又はNodeBと呼ばれることがある。
【0177】
〔送信/受信点(TRP)〕:ネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する送信及び受信の点。TRPは、分散ユニット(DU)又はネットワークノードと呼ばれることがある。
【0178】
〔セル〕:1つ又は複数の関連付けられたTRPによってサービスされるエリア(例えば、セルのカバレージは、全ての関連付けられたTRPのカバレージから構成される)。1つのセルは、1つのBSによって制御され得、一方、BSは、1つ又は複数のセルに関連付けられ得る。セルは、TRPグループ(TRPG)と呼ばれることがある。
【0179】
〔サービングビーム〕:(例えば、送信及び/又は受信のために)UEと通信するために使用され得る、ネットワークノード(例えば、TRP)によって生成されたUEのためのビーム。
【0180】
〔候補ビーム〕:UEのためのサービングビームの候補。サービングビームは、候補ビームであってもなくてもよい。
【0181】
上述したように、PUCCHリソースは、典型的には単一のTRPシナリオを仮定して送信され、単一の空間関係は、2つ以上のPUCCH送信機会にわたって使用される。従って、複数のTRP動作を使用することのあり得る利益は、レガシーな繰り返し手順を使用することによって、繰り返し手順の中で取得され得ない。以下において、PUCCH繰り返し手順が複数のTRPシナリオの下で実行され得る、実施形態及びその関連する態様について説明する。例えば、そういった実施形態の一態様は、繰り返しのための1つ又は複数のPUCCH送信機会の中の一つのPUCCH送信機会にどの空間関係を適用すべきかを決定する方法に対処する。
【0182】
図14は、本出願の一例としての実施形態に従った、異なるPUCCH送信機会に異なる空間関係を適用することによって、複数のPUCCH送信機会に同じUCIコンテンツを送信するためにUEによって実行される方法(又は処理)1400を示す、フロートャートである。本方法1400において、動作1402において、UEは、1つ又は複数のPUCCHリソースを設定するための第1の設定を受信し得る。また、動作1404において、UEは、複数の空間関係を設定するための第2の設定を受信し得る。追加的に、動作1406において、UEは、第1のモード又は第2のモードの内の少なくとも1つを示す信号を受信し得る。いくつかの実施形態において、第1のモード及び第2のモードが異なるPUCCH送信機会に空間関係を適用する異なるモードであり得る。例えば、いくつかの実施形態において、第1のモードは、空間関係の適用のシーケンシャルモードを含むことができ、一方、第2のモードは、以下でより詳しく説明するように、空間関係の適用のサイクリカルモードを含むことができる。
【0183】
また、方法1400において、動作1408において、UEは、1つ又は複数のPUCCHリソースのPUCCHリソースを示すDCIコンテンツを受信することができ、複数の空間関係の第1の空間関係及び第2の空間関係は、PUCCHリソースのためにアクティベートされる。動作1410において、UEは、示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出し得る。動作1412において、UEは、示されたモードに従って、PUCCH送信機会に第1の空間関係及び第2の空間関係を適用することによって、複数のPUCCH送信機会の各々において同じUCIコンテンツを送信し得る。
【0184】
いくつかの実施形態において、設定情報は、PUCCH-Config(例えば、図10A図10DのPUCCH-Config IE1000A~1000D)に関連付けられたPUCCH-SpatialRelationInfo(例えば、図11のPUCCH-SpatialRelationInfo IE1100)において提供され得る。いくつかのそういった実施形態において、PUCCHリソースは、2つの空間関係(例えば、第1の空間関係及び第2の空間関係といった、2つの別のビーム)に関連付けられ得る。いくつかの実施例において、UEは、PUCCHリソースのための2つのULビームを示す媒体アクセス制御-コントロールエレメント(MAC-CE)を受信し得る。いくつかの実施例において、UEは、PUCCHリソースのための(例えば、第1のULアンテナアレイ又はパネルのための)第1のULビームを示すMAC-CEを受信し得、UEは、(例えば、第2のULアンテナアレイ又はパネルのための)第2のULビームを導出し得る。
【0185】
いくつかの実施形態において、第1のPUCCHリソースは、少なくとも1つの空間関係を用いて設定され得る。更に、第1のPUCCHリソースは、2つ以上の空間関係を用いて設定され得る。いくつかの実施形態において、第1のPUCCHリソースは、第1の空間関係と第2の空間関係とに関連付けられ得る。
【0186】
いくつかの実施形態において、UEは、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースを導出することができる。第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースに関連付けられ得る。
【0187】
いくつかの実施形態において、第2のPUCCHリソース(又はPUCCHリソースの第2のセットの各PUCCHリソース)は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の中で他のPUCCH送信機会を介して送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。また、いくつかの実施形態において、第2のPUCCHリソース(又はPUCCHリソースの第2のセットの各PUCCHリソース)は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の中で他のPUCCH送信機会を介して送信されること、及び/又は周波数領域において異なる開始リソースブロック(RB)インデックスを用いて送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。
【0188】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会にわたって第1の空間関係及び第2の空間関係を適用することによって、複数のPUCCHリソースを送信し得る。いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかにわたって第1の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第1のセットを送信し得る。追加的に、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分にわたって第2の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第2のセットを送信し得る。
【0189】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかにわたって第1の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第1のセットを送信することができ、UEは、RRCシグナリングといった、いくつかの制御信号によって、そうするように示され得る。その上、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分にわたって第2の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第2のセットを送信することができ、UEは、例えばRRC信号によって、そうするように示される。
【0190】
いくつかの実施形態において、第1の空間関係は、第1のMAC-CEによって示され得、又はアクティベートされ得、第2の空間関係は、第2のMAC-CEによって示され得、又はアクティベートされ得る。いくつかの実施例において、第1のMAC-CE及び第2のMAC-CEは、同じMAC-CEであり得る(例えば、単一のMAC-CEが使用され得る)。
【0191】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、1つ又は複数のUCIビットがPUCCH繰り返しを使用して送信されるとき(又は場合)にのみ使用され得る。更に、いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、PUCCHリソースを送信するためにのみ使用され得、1つ又は複数のUCIビットは、PUCCH繰り返しを使用して送信される。更に、いくつかの実施形態において、1つ又は複数のUCIビットがPUCCH繰り返しを使用して送信されないとき(又は場合)、第2の空間関係は、使用されないことがある。更に、いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、PUCCHリソースを送信するために使用されないことがあり、1つ又は複数のUCIビットは、PUCCH繰り返しを使用して送信されない。代替的に、又は追加的に、第2の空間関係は、RRC設定及び/又はDCIによって示される、又はアクティベートされ得る。
【0192】
いくつかの実施形態において、UEは、第2の空間関係を導出し得る。より詳細に、いくつかの実施例において、UEは、MAC-CEによって明示的に示されることなく、第2の空間関係を導出することができる。いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、DL送信を受信するためのTCI状態又はQCL仮定から導出され得る。DL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられ得る。DL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたPDSCHであり得る。DL送信は、DL参照信号(例えば、CSI-RS、PTRS、DM-RS、CLIのためのSRS、PRS)、又は第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたSSBであり得る。いくつかの実施形態において、DL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたCORESET、PDCCH、又は検索空間であり得る。DL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。いくつかの実施例において、DL送信は、(例えば、BWP内の)第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたCORESETの中で最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。DL送信は、信号であり得、信号は、スケジューリングDCIであり、及び/又はPUCCHリソースを示す。いくつかの実施形態において、DL送信は、信号によってスケジュールされたPDSCHであり得、信号は、スケジューリングDCIである。
【0193】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、(例えば、BWP内の)PDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI中のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、(例えば、BWP内の)PUSCH送信のためのULスケジューリングDCI内のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。TCIフィールドコードポイントは、2つのTCI状態(例えば、シーケンシャル状態及びサイクリカル状態)を示す、又は含むことができる、TCIフィールド内の全てのコードポイントの中で最も低いコードポイントであり得る。いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、TCIフィールドコードポイントによって示される2つのTCI状態の内の1つ(例えば、第1のTCI状態又は第2のTCI状態)から導出され得る。TCIフィールドコードポイントは、3つ以上のTCI状態を示す、又は含むことができる。
【0194】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、UL送信機会を送信するための空間関係又は空間フィルタ/パラメータから導出され得る。上及び下で説明される実施形態において、UL(又はDL)送信機会、UL(又はDL)送信機会、及びUL(又はDL)機会は、全て互換的に使用され得ることに留意されたい。
【0195】
UL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられ得る。UL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたPUSCHであり得る。UL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたUL参照信号(例えば、SRS、PTRS、DM-RS)又はPRACHであり得る。UL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。UL送信は、第2のPUCCHグループ内(例えば、BWP内)のPUCCHリソースの中の最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであってよい。
【0196】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の中のPUCCH送信機会のために、どの空間関係(例えば、第1の空間関係又は第2の空間関係)がPUCCH送信機会上の複数のPUCCHリソースから1つの(又は同じ)PUCCHリソースを送信するために使用されるべきかを決定する、又は通知され得る。
【0197】
いくつかの実施形態において、UEは、(1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して送信される)複数のPUCCHリソースの各々に対する第1の空間関係及び/又は第2の空間関係のどのマッピング(又はモード)が採用されるべきかを決定する、又は通知され得る。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して送信されるべき、複数のPUCCHリソースの各々に対する第1の空間関係及び/又は第2の空間関係のマッピングは、「第1のモード」又は「第2のモード」としてセットされ得る。いくつかの実施形態において、第1のモードは、「シーケンシャルマッピング」と呼ばれる、又は示し得る。いくつかの実施形態において、第2のモードは、「サイクリカルマッピング」と呼ばれる、又は示し得る。いくつかの実装形態において、(1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して送信されるべき)複数のPUCCHリソースの各々に対する第1/第2の空間関係のマッピングは、第1/第2の空間TXパラメータのマッピングと呼ばれる、又は置き換えられ得る。いくつかの実施形態において、複数のPUCCHリソースの各々(1つ以上のPUCCH送信機会を通して送信される)に対する第1/第2の空間関係のマッピングは、UL電力制御パラメータの第1/第2のセットのマッピングと参照されてもよく、又は置き換えられてもよい。
【0198】
図15A及び15Bは、それぞれ、本出願の一例としての実施形態に従った、シーケンシャルマッピングに基づいて第1及び第2の空間関係を使用する、多重PUCCH送信機会を介して送信される上りリンク制御情報(UCI)を示す図1500A及び1500Bである。図16は、本出願の一例としての実施形態に従った、サイクリカルマッピングに基づく第1及び第2の空間関係を使用して多重PUCCH送信機会を介して送信されるUCIを示す図である。
【0199】
図15A、15B、及び16において、UE1502によって受信される信号は、スケジューリングDCIであり得る。本実施形態のいくつかの他の態様において、受信された信号は、RRC信号といった、他のタイプの信号であってよい。信号がスケジューリングDCIでない場合、第1及び第2の空間関係のマッピングも、適用され得る。いくつかの実施形態において、PUCCHリソースは、2つ以上のTRPに繰り返し送信されることが必要とされ得る。いくつかのそういった実施形態において、UEは、各TRPに関連付けられたPUCCHリソースの送信機会のために特定の空間関係(例えば、特定のビーム)を使用し得る。以下の実施例としての図における2つの空間関係(又はビーム)が(例えば、2つのTRPの場合に)示されているが、3つ以上の空間関係は、例えば異なるTRPに送信される異なるPUCCH送信機会に適用され得ることに留意されたい。
【0200】
図15A図15B、及び図16に示すように、DCI1504は、PUCCHリソースのために第1及び第2の空間関係がアクティベートされる1つ又は複数のPUCCHリソースからのPUCCHリソースを示す情報を含み得る。また、UE1502によって、1つ又は複数のPUCCHリソースを設定するための第1の設定と、空間関係を設定するための第2の設定とが受信される。各々の空間関係は、UL送信のための空間パラメータ及びUL電力制御のためのパラメータを含み得る。UEはまた、第1のモード及び/又は第2のモードを示す信号を受信し得る。いくつかの実施形態において、信号は、RRCパラメータであり得る。
【0201】
受信された情報に応答して、UEは、示されたPUCCHリソースに関連付けられた複数のPUCCH送信機会を導出し得る。次いで、UEは、示されたモードに従って、複数のPUCCH送信機会の各々において同じUCI1506コンテンツを送信することができ、UCI1506を搬送する各PUCCH送信機会は、対応する矢印によって示される。
【0202】
図15A及び図15Bに示すように、各PUCCH送信機会は、同じPUCCHリソースP1の対応する送信機会に関連付けられて示される。その上、各UCIコンテンツ1506(例えば、TRPへの)送信はまた、第1の空間関係B1又は第2の空間関係B2のいずれかに対応するものとして示される。例えば、図15A及び図15Bに示すように、空間関係を順に複数回、連続で採用するといった、連続マッピングが実行され得る。図15Aにおいて、(B1、B1、B2、B2、B1、・・・)のように、例えば、各空間関係が2回連続して採用され、一方で、図15Bにおいて、(B1、B1、B1、B2、B2、B2、B1、・・・)のように、空間関係を3回連続して採用している。他の実施形態において、特定の空間関係の連続的な使用の他の回数が採用され得る。
【0203】
他の実施形態において、PUCCHリソースの1つ又は複数のPUCCH送信機会の各々に対する第1の空間関係又は第2の空間関係のマッピングは、「サイクリカルマッピング」としてセットされ得る。図16は、本出願の実施例としての実施形態に従った、サイクリカルマッピングに基づく第1及び第2の空間関係を使用して、PUCCHリソースP1の多重PUCCH送信機会を介して(例えば、2つの異なったTRPに)送信されるUCIコンテンツ1506を示す図である。図16に示されるように、サイクリカルマッピングは、(B1、B2、B1、B2、・・・)として実行されてもよく、各空間関係B1又はB2は、順に、それぞれ連続するPUCCH送信機会に対して1回採用されてよい。
【0204】
上述したように、本明細書内の実施形態の説明は、2つの空間関係B1及びB2の使用に焦点を当てているが、他の実施形態において、同じタイプのマッピングを使用して追加の空間関係(例えば、B3、B4など)を使用することができる。
【0205】
いくつかの実施形態において、2つの空間関係(例えば、第1の空間関係B1及び第2の空間関係B2)の使用を仮定すると、UCIコンテンツ1506を送信するための複数のPUCCH送信機会のモードと総数との組合せは、第1の空間関係B1及び第2の空間関係B2がどのように採用され得るかを決定し得る。例えば、PUCCH送信機会の総数が2回を超え、選択されたモードが第1のモード(例えば、シーケンシャルモード)であるとき、第1の空間関係B1は、(4*N+1)番目及び(4*N+2)番目のPUCCH送信機会に適用され、第2の空間関係B2は、(4*N+3)番目及び(4*N+4)番目のPUCCH送信機会に適用され、Nは、0と等しい、又はそれより大きい整数であり得る。例えば、N=0の場合、第1の空間関係B1は、第1及び第2のPUCCH送信機会に適用され得、第2の空間関係B2は、第3及び第4のPUCCH送信機会に適用され得る。同様に、N=1の場合、第1の空間関係B1は、第5及び第6のPUCCH送信の発生に適用され得、第2の空間関係B2は、第7及び第8のPUCCH送信の発生に適用され得る。次いで、このパターンは、図15Aに示すように、PUCCH送信の発生の総数まで、Nの値をインクリメントに増加させるために続き得る。
【0206】
一方で、PUCCH送信機会の総数が2に等しい場合(例えば、選択されたモードにかかわらず)、又はPUCCH送信機会の総数が2より大きく、選択されたモードが第2のモード(例えば、サイクリカルモード)である場合、第1の空間関係B1は、(2*N+1)番目のPUCCH送信機会に適用され、第2の空間関係B2は、(2*N+2)番目のPUCCH送信機会に適用され得る。例えば、N=0の場合、第1の空間関係B1は、第1のPUCCH送信の発生に適用され得、第2の空間関係B2は、第2のPUCCH送信の発生に適用され得る。同様に、N=1の場合、第1の空間関係B1は、第3のPUCCH送信の発生に適用され得、第2の空間関係B2は、第4のPUCCH送信の発生に適用され得る。図16に示すように、このパターンは、PUCCH送信の発生の総数まで、Nのインクリメントに増加する値を続けることができる。
【0207】
いくつかの実施形態において、PUCCH送信機会又は機会の総数は、(スケジューリング)DCIから示され得る、又は導出され得る。
【0208】
いくつかの実施形態において、UEは、サービングセルに関連付けられたBWP内のPUCCH-Config IE内の1つ又は複数のPUCCHリソースを用いて設定され得る。UEは、第1のPUCCHグループ及び第2のPUCCHグループを用いて設定され得、それらの各々は、1つ又は複数のPUCCHリソースの内のいくつかを含む。PUCCH-SpatialRelationInfoは、PUCCH-Config IE内で設定され得る。PUCCHリソースは、BWP内の1つ又は複数のPUCCHリソースの中にあり得る。
【0209】
UEは、1つ又は複数のUCIビット(例えば、HARQ-ACKビット、及び/又はCSIビット、及び/又はSR)を報告するためのPUCCHリソースを送信することができ、PUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して(繰り返して)送信され得る。PUCCHリソースが1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して(繰り返して)送信されるとき、PUCCHリソースは、異なる時間間隔及び/又は異なる開始周波数RBインデックスで繰り返し送信され得るが、同じ設定(例えば、シンボル長及び/又は周波数RB番号といった、パラメータを設定すること)を依然として含み得る。1つ又は複数のPUCCH送信機会は、(UL)スロットにわたって及び/又は(UL)スロット内で連続し得る。UEは、ネットワークからの信号によって、PUCCHリソースを通知され、及び/又は導出され得る。信号は、第1のCORESETPoolIndexに関連付けられたCORESETを介して送信され得る。PUCCHリソースは、第1のPUCCHグループに関連付けられ得る。PUCCHリソースを示すための信号は、スケジューリングDCI又はRRC設定であり得る。
【0210】
上で示したように、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介してPUCCHリソースを送信するために、第1の空間関係と第2の空間関係とを利用し得る。第1の空間関係は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかを(例えば、第1のTRPに)送信するために使用され得、第2の空間関係は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分を(例えば、第2のTRPに)送信するために使用され得る。第1の空間関係は、第1のパネル識別子(又は第1のアンテナ)に関連付けられ得、第2の空間関係は、第2のパネル識別子(又は第2のアンテナ)に関連付けられ得る。
【0211】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介してPUCCHリソースを少なくとも送信するために、PUCCHリソースのための第1の空間関係及び第2の空間関係を示すMAC-CEを受信し得る。いくつかの実施形態において、UEは、第1の空間関係を示すMAC-CEを受信することができ、第1の空間関係は、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介してPUCCHリソースを送信するときに使用され得る。UEは次いで、第2の空間関係を導出し得、第2の空間関係は、2つ以上のPUCCH送信機会を介してPUCCHリソースを送信するときに使用され得る。1つの実施例において、第2の空間関係は、DL送信を受信するためのTCI状態又はQCL仮定から導出され得る。DL送信は、第2のCORESETPoolIndexに関連付けられ得る。DL送信は、第2のCORESETPoolIndexに関連付けられたCORESETの中で最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。別の実施例において、第2の空間関係は、UL送信を送信するための空間関係から導出され得る。UL送信は、第2のパネル識別子に関連付けられ得る。UL送信は、第2のPUCCHグループの中で最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。
【0212】
いくつかの他の実施形態において、設定情報は、PUCCH-Configに関連付けられたPUCCH-SpatialRelationInfoにおいて提供されなくてもよいが、依然としてPUCCHリソースを2つの空間関係に関連付ける。代わりに、UEは、CORESETPoolIndexの異なる値を有するCORESETを受信するためのデフォルトビームから2つの空間関係を導出することができる。
【0213】
いくつかの実施形態において、第1のPUCCHリソースは、任意の空間関係を用いて設定されないことがある。しかしながら、第1のPUCCHリソースは、2つ以上の空間関係に関連付けられ得、第1の空間関係及び第2の空間関係に関連付けられ得る。
【0214】
いくつかの実施形態において、UEは、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースを導出することができる。第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースに関連付けられ得る。
【0215】
いくつかの実施形態において、第2のPUCCHリソース(又はPUCCHリソースの第2のセットの各PUCCHリソース)は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。また、いくつかの実施形態において、第2のPUCCHリソース(又はPUCCHリソースの第2のセットの各PUCCHリソース)は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されること、及び/又は周波数領域において異なる開始リソースブロック(RB)インデックスを用いて送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。
【0216】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会にわたって第1の空間関係及び第2の空間関係を適用することによって、複数のPUCCHリソースを送信し得る。いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかにわたって第1の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第1のセットを送信し得る。追加的に、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分にわたって第2の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第2のセットを送信し得る。
【0217】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかにわたって第1の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第1のセットを送信することができ、UEは、いくつかの制御信号によって、(例えば、RRC信号によって)示され得る。その上、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分にわたって第2の空間関係を適用することによって、PUCCHリソースの第2のセットを送信することができ、UEは、そうするように(例えば、制御信号によって)示され得る。
【0218】
いくつかの実施形態において、UEは、MAC-CEによって明示的に示されることなく、第1の空間関係を導出することができる。例えば、第1の空間関係は、第1のDL送信を受信するためのTCI状態又はQCL仮定から導出されてよい。第1のDL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられ得る。他の実施例において、第1のDL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたPDSCHであり得る。いくつかの実施例において、第1のDL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたDL参照信号(例えば、CSI-RS、PTRS、DM-RS、CLIのためのSRS、PRS)又はSSBであり得る。第1のDL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたCORESET、PDCCH、又は検索空間であり得る。例えば、第1のDL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いCORESET IDを有するCORESETであってよい。第1のDL送信は、(例えば、BWP内の)第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたCORESETの中で最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。第1のDL送信は、信号であり得、信号は、スケジューリングDCIであり、及び/又はPUCCHリソースを示す。他の実施例において、第1のDL送信は、信号によってスケジュールされたPDSCHであり得、信号は、スケジューリングDCIである。
【0219】
いくつかの実施形態において、第1の空間関係は、(例えば、BWP内の)PDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI内のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。他の実施例において、第1の空間関係は、(例えば、BWP内の)PUSCH送信のためのULスケジューリングDCI中のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。TCIフィールドコードポイントは、2つのTCI状態を示し得る、又は含み得る。TCIフィールドコードポイントは、2つのTCI状態(例えば、シーケンシャル状態及びサイクリック状態)を示し得る又は含み得る、TCIフィールド内の全てのコードポイントの内の最も低いコードポイントであり得る。第1の空間関係は、TCIフィールドコードポイントによって示される2つのTCI状態の内の1つ(例えば、第1のTCI状態又は第2のTCI状態)から導出され得る。更に、TCIフィールドコードポイントは、3つ以上のTCI状態を示し得る、又は含み得る。
【0220】
いくつかの実施形態において、第1の空間関係は、第1のUL送信を送信するための空間関係又は空間フィルタ/パラメータから導出され得る。第1のUL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられ得る。第1のUL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたPUSCHであり得る。第1のUL送信は、第1のTRP識別子又は第1のパネル識別子に関連付けられたUL参照信号(例えば、SRS、PTRS、DM-RS)又はPRACHであり得る。第1のUL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。第1のUL送信は、第1のPUCCHグループ内(例えば、BWP内)のPUCCHリソースの中で最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。
【0221】
いくつかの実施形態において、第1の空間関係は、第1のMAC-CEによって示され得る、又はアクティベートされ得る。UEは、(例えば、MAC-CEによって明示的に示されることなく)第2の空間関係を導出することができる。例えば、第2の空間関係は、第2のDL送信を受信するためのTCI状態又はQCL仮定から導出されてもよい。第2のDL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられ得る。第2のDL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたPDSCHであり得る。第2のDL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたDL参照信号(例えば、CSI-RS、PTRS、DM-RS、CLIのためのSRS、PRS)又はSSBであり得る。第2のDL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたCORESET、PDCCH、又は検索空間であり得る。第2のDL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。第2のDL送信は、第2のTRP識別子又は(例えば、BWP内の)第2のパネル識別子に関連付けられたCORESETの中で最も低いCORESET IDを有するCORESETであり得る。第2のDL送信は、信号であり得、信号は、スケジューリングDCIであり、及び/又はPUCCHリソースを示す。第2のDL送信は、信号によってスケジュールされたPDSCHであり得、信号は、スケジューリングDCIである。
【0222】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、(例えば、BWP内の)PDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI内のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、(例えば、BWP内の)PUSCH送信のためのULスケジューリングDCI内のTCIフィールドコードポイントからのTCI状態から導出され得る。TCIフィールドコードポイントは、2つのTCI状態を示し得る、又は含み得る。TCIフィールドコードポイントは、2つのTCI状態(例えば、シーケンシャル状態及びサイクリック状態)を示し得る、又は含み得る、TCIフィールド内の全てのコードポイントのうちの最も低いコードポイントであり得る。いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、TCIフィールドコードポイントによって示される2つのTCI状態の内の1つ(例えば、第1のTCI状態又は第2のTCI状態)から導出され得る。TCIフィールドコードポイントは、3つ以上のTCI状態を示し得る、又は含み得る。
【0223】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、第2のUL送信を送信するための空間関係又は空間フィルタ/パラメータから導出され得る。第2のUL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられ得る。第2のUL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたPUSCHであり得る。第2のUL送信は、第2のTRP識別子又は第2のパネル識別子に関連付けられたUL参照信号(例えば、SRS、PTRS、DM-RS)又はPRACHであり得る。第2のUL送信は、(例えば、BWP内の)最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。第2のUL送信は、第2のPUCCHグループ内(例えば、BWP内)のPUCCHリソースの中で最も低いPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースであり得る。
【0224】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、第2のMAC-CEによって示され得る、又はアクティベートされ得る。いくつかの実施例において、第1のMAC-CE及び第2のMAC-CEは、同じMAC-CEであり得る(例えば、単一のMAC-CEが使用され得る)。
【0225】
いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、1つ又は複数のUCIビットがPUCCH繰り返しを使用して送信されるとき(又はその場合)にのみ使用され得る。更に、いくつかの実施形態において、第2の空間関係は、PUCCHリソースを送信するためにのみ使用され得、1つ又は複数のUCIビットは、PUCCH繰り返しを使用して送信される。代替的に、又は追加的に、第2の空間関係は、RRC設定及び/又はDCIによって示される、又はアクティベートされ得る。
【0226】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の中のPUCCH送信機会について、どの空間関係(例えば、第1の空間関係又は第2の空間関係)がPUCCH送信機会上の複数のPUCCHリソースから1つの(又は同じ)PUCCHリソースを送信するために使用されるべきかを決定する、又は通知され得る。
【0227】
いくつかの実施形態において、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会に対して送信されるべき複数のPUCCHリソースの各々に対する第1の空間関係及び/又は第2の空間関係のどのマッピング(又はモード)が採用されるべきかを決定する、又は通知され得る。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して送信されるべき複数のPUCCHリソースの各々に対する第1の空間関係及び/又は第2の空間関係のマッピングは、「シーケンシャルマッピング」又は「サイクリックマッピング」としてセットされ得る。そのようなマッピングの実施例は、図15A図15B、及び図16に関連して上述した通りである。
【0228】
上記で説明した実施形態は主に、1つ又は複数の空間関係を使用する複数のPUCCHリソース送信機会に対するPUCCHリソースの送信を対象とするが、上記で説明した概念は、他の態様のUL送信のためにも使用され得る。より具体的に、これらの概念は、1つ又は複数の(連続する)送信機会を介して他の種類のUL送信(例えば、PUSCH、PRACH、又はSRS)を送信するためのリソース及び/又は空間関係を決定するためにも適用可能であり得る。他の実施例において、これらの概念は、UL位相追跡参照信号(PTRS)、又はUL位置信号に適用され得る。
【0229】
上記で説明した実施形態において、ULリソース(例えば、PUCCHリソース)を送信するための空間関係は、ULビーム、UL TCI、1つ又は複数のUL電力制御パラメータのセット、空間送信フィルタ、送信プリコーダ、空間パラメータ、及び/又は空間関係の内の少なくとも1つを参照又はそれと置き換えられ得る、又はそれらを備え得る。
【0230】
より詳細には上記で説明した実施形態に関して、UEが1つ又は複数のPUCCH送信機会(のそれぞれ)を介して複数のPUCCHリソースを送信し、複数のPUCCHリソースの各々が同じ1つ又は複数のUCIビットを搬送する又は示すとき、UEは、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して複数のPUCCH送信を繰り返し得る。
【0231】
更に、複数のPUCCHリソースが1つ又は複数のPUCCH送信機会(のそれぞれ)を介して送信されるとき、複数のPUCCHリソースの中の最初に送信される(又は送信されることが意図される)PUCCHリソースは、残りのPUCCHリソースのもの(例えば、同じ開始シンボルを有する、及び/又は同じ数の連続シンボルを含む)と同じ1つ又は複数の時間領域特性を共有し得る。また、複数のPUCCHリソースの中の最初に送信された(又は送信されることが意図された)PUCCHリソースは、残りのPUCCHリソース(例えば、周波数帯域幅)として1つ又は複数の周波数領域特性を共有し得る。これは、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介した複数のPUCCHリソース送信の周波数ドメイン挙動が異なり得る(例えば、周波数ホッピングが繰り返し中に有効にされる、又は使用される)ことを意味し得る。
【0232】
複数のPUCCHリソースが(それぞれ)1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して送信されるとき、第1のPUCCHリソースは、(例えば、同じ開始シンボルを有し、且つ/又は同じ数の連続シンボルを含む)1つ又は複数のPUCCHリソースの間でいくつかの他のPUCCHリソースとして1つ又は複数の時間領域特性を共有し得る。また、第2のPUCCHリソースは、(例えば、同じ開始シンボルを有し、及び/又は同じ数の連続シンボルを含む)1つ又は複数のPUCCHリソースの間で、いくつかの他のPUCCHリソースとして1つ又は複数の時間領域特性を共有し得る。更に、第1のPUCCHリソースは、複数のPUCCHリソース(例えば、周波数帯域幅)の中のいくつかの他のPUCCHリソースとして1つ又は複数の周波数領域特性を共有し得る。追加的に、第2のPUCCHリソースは、複数のPUCCHリソース(例えば、周波数帯域幅)の中で、いくつかの他のPUCCHリソースとして1つ又は複数の周波数領域特性を共有し得る。また、1つ又は複数のPUCCH送信機会を介した複数のPUCCHリソース送信の周波数ドメイン挙動は、異なり得る(例えば、周波数ホッピングは、繰り返し中に有効にされる、又は使用され得る)。
【0233】
本明細書で使用するとき、「パネル」は、アンテナ(ポート)グループ又はアンテナ(ポート)セットを指し得る。1つのパネルに関連付けられた2つ以上のDL/ULビームが、存在し得る。1つの送信ノード(UE又はNW)がパネルを介して送信を実行しているとき、パネルに関連付けられた1つのビームのみが、送信を実行するために使用され得る。2つ以上のパネル(例えば、2つのパネル)を含む送信機の場合、ビームは、送信を実行するために、2つのパネルの各々にそれぞれ関連付けられ得る。
【0234】
また、本明細書で使用される場合、TRP識別子は、TRP識別子の(候補)値を指し得る。第1のTRP識別子は、TRP識別子の第1の候補値又は第1のTRP識別子値であり得る。第2のTRP識別子は、TRP識別子の第2の候補値又は第2のTRP識別子値であり得る。
【0235】
その上、パネル識別子は、パネル識別子の(候補)値を指し得る。第1のパネル識別子は、パネル識別子の第1の候補値又は第1のパネル識別子値であり得る。第2のパネル識別子は、パネル識別子の第2の候補値又は第2のパネル識別子値であり得る。
【0236】
以下の通信システム特性の内の1つ又は複数は、上記で説明した様々な実施形態に適用可能であり得る。
【0237】
UEは、ネットワークによってサービングセル内で設定され得る、及び/又はサーブされ得る。UEは、サービングセルを含み得る1つ又は複数のサービングセルを用いて設定され得る。UEは、サービングセルを含み得る、1つ又は複数のサービングセルをアクティベートするようにアクティベートされ得る、又は示され得る。
【0238】
UEは、1つ又は複数のBWPのために設定され得る、及び/又は示され得る。UEは、(サービングセル内の)BWPのために示され得る、及び/又は設定され得る。BWPは、アクティブBWPとしてアクティベートされてもよく、又はアクティブBWPと置き換えられてもよい。BWPは、アクティブDL BWP、アクティブUL BWP、初期BWP、デフォルトBWP、又は休止BWPであり得る。
【0239】
UEは、第1のTRP及び/又は第2のTRPからのDL受信及び/又はUL送信を実行し得る。第1のTRP及び/又は第2のTRPは、サービングセル内に位置し得る。第2のTRPは、隣接するセル内に位置し得る。第2のセルは、サービングセルとは別の物理セルID(PCI)を有するセル内に位置し得る。
【0240】
UEは、1つ又は複数のパネルを含み得る、又は備え得る。1つ又は複数のパネルの内のいくつか又は全ては、DL受信のために使用又はアクティベートされ得る(例えば、同時に又は同じ時間間隔で実行される)。1つ又は複数のパネルの内のいくつか又は全ては、UL送信のために使用又はアクティベートされ得る(例えば、同時に又は同じ時間間隔で実行される)。
【0241】
UEは、RRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態、又はRRC_IDLE状態であり得る。
【0242】
UEは、1つ又は複数のTRP識別子を用いて設定され、示され、又は導出され得る。TRP識別子は、TRPに関連付けられ得る。TRP識別子に関連付けられたDL送信は、DL送信がTRP識別子に関連付けられたTRPから送信され得ることを示し得る。TRP識別子に関連付けられたUL送信は、UL送信がTRP識別子に関連付けられたTRPに送信され得ることを示し得る。TRP識別子は、CORESETPoolIndex、又はCORESETPoolIndexの値(候補)に関連付けられ得る。
【0243】
UEは、1つ又は複数のパネル識別子を用いて設定され、示され、又は導出され得る。パネル識別子は、パネルに関連付けられ得る。パネル識別子に関連付けられたDL送信は、DL送信がパネル識別子に関連付けられたパネルによって受信され得ることを示し得る。パネル識別子に関連付けられたUL送信は、UL送信がパネル識別子に関連付けられたパネルによって送信され得ることを示し得る。パネル識別子は、SRSリソースセットインデックス、又はSRSリソースセットインデックスの値(候補)に関連付けられ得る。
【0244】
UEは、第1のTRP識別子、第2のTRP識別子、第1のパネル識別子、及び/又は第2のパネル識別子を用いて設定され、示され、又は導出され得る。
【0245】
UEは、いくつかのPUCCHリソースの送信又はいくつかのPUCCHフォーマットのためのPUCCH繰り返し手順を実行するように設定され得る。UEは、(それぞれ)1つ又は複数のPUCCH送信機会を介して複数のPUCCHリソースを送信し得る。複数のPUCCHリソースの各々は、1つ又は複数のPUCCH送信機会に送信され得、又はマッピングされ得る。UEは、PUCCH繰り返し手順を実行するとき、1つ又は複数のPUCCH送信機会(のそれぞれ)を介して複数のPUCCHリソースを送信し得る。複数のPUCCHリソースのそれぞれは、UCIビットの同じセットを搬送又は伝達し得る。UCIビットの同じセットは、複数のPUCCHリソースの各々を介して繰り返し搬送又は伝達され得る。複数のPUCCHリソースは、1つ(のみ)のPUCCHリソースを含んでもよい。複数のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第1のセットを含み得る。複数のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第2のセットを含み得る。複数のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第1のセットとPUCCHリソースの第2のセットとの組合せ又はユニオンであり得る。
【0246】
1つ又は複数のPUCCH送信機会は、(連続する及び/又は利用可能な)ULスロット内に位置し得る。1つ又は複数のPUCCH送信機会は、(連続する及び/又は利用可能な)ULスロット内に位置し得る。1つ又は複数のPUCCH送信機会は、(連続する、及び/又は利用可能な)ULスロット内に位置し得、ULスロットの内のいくつかは、スロット境界を横断し得る。1つ又は複数のPUCCH送信機会は、周期的に発生し得る。
【0247】
UEは、BWPにおいてPUCCH設定(例えば、PUCCH-Config)を用いて設定され得る。UEは、1つ又は複数のPUCCHリソースを用いて設定され得、1つ又は複数のPUCCHリソースは、PUCCH設定において設定される。UEは、1つ又は複数のPUCCHグループを用いて設定され得る。1つ又は複数のPUCCHグループの各々は、1つ又は複数のPUCCHリソースの内のいくつかを含み得る。PUCCHグループ内のPUCCHリソースの空間関係は、単一のMAC-CEによって示され得る、及び/又は更新され得る。
【0248】
PUCCHグループ、又はPUCCHグループ内のPUCCHリソースは、TRP識別子に関連付けられ得る。PUCCHグループ、又はPUCCHグループ内のPUCCHリソースは、(同じ)TRPに関連付けられ得る。PUCCHグループ、又はPUCCHグループ内のPUCCHリソースは、(同じ)TRPに向けて送信され得る。
【0249】
PUCCHグループ内の空間関係、PUCCHグループ、又はPUCCHリソースは、パネル識別子に関連付けられ得る。PUCCHグループ内の空間関係、PUCCHグループ、又はPUCCHリソースは、(同じ)パネルに関連付けられ得る。PUCCHグループ内の空間関係、PUCCHグループ、又はPUCCHリソースは、(同じ)パネルを使用して送信され得る。
【0250】
PUCCH設定における1つ又は複数のPUCCHリソースの全ては、(それぞれの)空間関係を用いて設定され得る。PUCCH-SpatialRelationInfoは、PUCCH設定において設定され得る。PUCCH設定内の1つ又は複数のPUCCHリソースの内のいくつかは、(それぞれの)空間関係を用いて設定され得、他は、設定され得ない。
【0251】
代替的に、又は追加的に、PUCCH-SpatialRelationInfoは、PUCCH設定内で設定されなくてもよい。代替的に、又は追加的に、PUCCH設定内の1つ又は複数のPUCCHリソースのいずれも、(それぞれの)空間関係を用いて設定され得ない。
【0252】
UEは、第1のPUCCHグループ及び/又は第2のPUCCHグループを用いて設定され得る。第1のPUCCHグループにおけるPUCCHリソースは、第2のPUCCHグループにおけるPUCCHリソースとは異なり得る。第1のPUCCHグループは、第1のTRP識別子に関連付けられ得る。第2のPUCCHグループは、第2のTRP識別子に関連付けられ得る。
【0253】
第1のPUCCHグループは、第1のパネル識別子に関連付けられ得る。第1のPUCCHグループ内のPUCCHリソースのいくつか又は全ては、第1のパネル識別子に関連付けられ得る。第2のPUCCHグループは、第2のパネル識別子に関連付けられ得る。第2のPUCCHグループ内のPUCCHリソースのいくつか又は全部は、第2のパネル識別子に関連付けられ得る。
【0254】
UEは、1つ又は複数のUCIビットを報告するように示され得る、及び/又は設定され得る。1つ又は複数のUCIビットは、複数のPUCCHリソースを介して送信され得る。1つ又は複数のUCIビットは、複数のPUCCHリソースの各々を介して繰り返し送信され得る。
【0255】
1つ又は複数のUCIビットは、1つ又は複数のSR、1つ又は複数のHARQ-ACKビット、1つ又は複数のCSIビットの内のいくつか又は全てを含み得る。1つ又は複数のUCIビットの内のいくつか又は全ては、信号に関連付けられ得る。例えば、信号によってスケジュールされたPDSCHのための1つ又は複数のHARQ-ACKビットは、1つ又は複数のUCIビットの中にあり得る。信号によってトリガされる1つ又は複数のCSIビットは、1つ又は複数のUCIビットの中にあり得る。信号は、スケジューリングDCI、MAC-CE、又はRRC設定であり得る。信号は、上記の説明における第1の信号を指し得る。
【0256】
UEは、PUCCHリソースのために示され得る、又は設定され得る。UEは、PUCCHリソースを選択及び/又は導出し得る。PUCCHリソースは、複数のPUCCHリソースの中で、最初に送信された(送信されることが意図された)PUCCHリソースであってよい。PUCCHリソースは、PUCCHリソースの第1のセットの中の第1の送信された(又は送信されることが意図された)PUCCHリソースであり得る。PUCCHリソースは、1つ又は複数のUCIビットを報告するために使用され得る。PUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会のいくつか又は全部を介して送信され得る。PUCCHリソースは、信号から示され、設定され、又は導出され得る。
【0257】
PUCCHリソースは、第1のPUCCHグループに関連付けられる、又は第1のPUCCHグループに含まれ得る。PUCCHリソースは、第1のTRP識別子に関連付けられ得る。PUCCHリソースは、第1のパネル識別子に関連付けられ得る。PUCCHリソースは、上記の説明において第1のPUCCHリソースを指し得る。
【0258】
PUCCHリソースは、PUCCHリソースの第1のセットの中にあり得る。PUCCHリソースの第1のセット中の残りのPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。PUCCHリソースの第1のセット中の残りのPUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。PUCCHリソースの第1のセット中の残りのPUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されること、及び/又は周波数領域中の異なる開始RBインデックスを用いて送信されることを除いて、第1のPUCCHリソースと同じであり得る。第1のPUCCHリソースは、(例えば、同じ開始シンボルを有し、及び/又は同じ数の連続シンボルを含む)PUCCHリソースの第1のセット中の残りのPUCCHリソースとして1つ又は複数の時間領域特性を共有し得る。第1のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第1のセット(例えば、周波数帯域幅)中の残りのPUCCHリソースとして1つ又は複数の周波数領域特性を共有し得る。
【0259】
UEは、第2のPUCCHリソースを示され得る又は設定され得る。UEは、第2のPUCCHリソースを選択及び/又は導出することができる。第2のPUCCHリソースは、複数のPUCCHリソースの中の残りのPUCCHリソースの内の1つ(例えば、第1のPUCCHリソースを除く)であり得る。第2のPUCCHリソースは、複数のPUCCHリソースの中の、第2、第3、又は第4の送信された(又は送信されることが意図された)PUCCHリソースであり得る。第2のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第2のセットの中の第1の送信された(又は送信されることが意図された)PUCCHリソースであり得る。第2のPUCCHリソースは、1つ又は複数のUCIビットを報告するために使用され得る。第2のPUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の一部又は全部を介して送信され得る。第2のPUCCHリソースは、第2の信号から示され、設定され、又は導出され得る。第2の信号は、スケジューリングDCI、MAC-CE、又はRRC設定であり得る。
【0260】
第2のPUCCHリソースは、第2のPUCCHグループに関連付けられる、又は含まれ得る。第2のPUCCHリソースは、第2のTRP識別子に関連付けられ得る。第2のPUCCHリソースは、第2のパネル識別子に関連付けられ得る。
【0261】
第2のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第2のセットの中にあり得る。PUCCHリソースの第2のセット中の残りのPUCCHリソースは、第2のPUCCHリソースと同じであり得る。PUCCHリソースの第2のセット中の残りのPUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されることを除いて、第2のPUCCHリソースと同じであり得る。PUCCHリソースの第2のセット中の残りのPUCCHリソースは、1つ又は複数のPUCCH送信機会の間で他のPUCCH送信機会を介して送信されること、及び/又は周波数領域中の異なる開始RBインデックスを用いて送信されることを除いて、第2のPUCCHリソースと同じであり得る。第2のPUCCHリソースは、(例えば、同じ開始シンボルを有し、及び/又は同じ数の連続シンボルを含む)PUCCHリソースの第2のセット中の残りのPUCCHリソースとして1つ又は複数の時間領域特性を共有し得る。第2のPUCCHリソースは、PUCCHリソースの第2のセット(例えば、周波数帯域幅)中の残りのPUCCHリソースとして1つ又は複数の周波数領域特性を共有し得る。
【0262】
UEは、第1の空間関係について示され、アクティベートされ、及び/又は更新され得る。UEは、第1の空間関係を導出し得る。第1の空間関係は、第1のTRP識別子に関連付けられ得る。第1の空間関係は、第1のパネル識別子に関連付けられ得る。
【0263】
UEは、第2の空間関係のために示され、アクティベートされ、及び/又は更新され得る。UEは、第2の空間関係を導出し得る。第2の空間関係は、第2のTRP識別子に関連付けられ得る。第2の空間関係は、第2のパネル識別子に関連付けられ得る。
【0264】
UEは、第1の空間関係を介して第1のPUCCHリソースを送信し得る。UEは、第2の空間関係を介して第1のPUCCHリソースを送信し得る。UEは、第1の空間関係を介して第2のPUCCHリソースを送信し得る。UEは、第2の空間関係を介して第2のPUCCHリソースを送信し得る。UEは、第1の空間関係を介して第1のPUCCHリソースを送信し、第2の空間関係を介して第2のPUCCHリソースを送信し得る。
【0265】
UEは、第1の空間関係を介してPUCCHリソースの第1のセットを送信し得る。代替的に又は追加的に、UEは、第2の空間関係を介してPUCCHリソースの第1のセットを送信し得る。UEは、第2の空間関係を介してPUCCHリソースの第2のセットを送信し得る。代替的に又は追加的に、UEは、第1の空間関係を介してPUCCHリソースの第2のセットを送信し得る。UEは、第1の空間関係を介してPUCCHリソースの第1のセットを送信し、第2の空間関係を介してPUCCHリソースの第2のセットを送信し得る。
【0266】
第1の空間関係は、第1のPUCCHリソースがPUCCH繰り返しのために送信されるかどうかにかかわらず、第1のPUCCHリソースを送信するために使用され得る。第2の空間関係は、第1のPUCCHリソースがPUCCH繰り返しのための1つ又は複数のPUCCH送信機会(のいくつか)を介して送信されるとき(又はその場合)、及び/又は複数のPUCCHリソースが第2のPUCCHリソース又はPUCCHリソースの第2のセットを含む。第2の空間関係は、第2のPUCCHリソース又はPUCCHリソースの第2のセットを送信するために(のみ)使用され得、第1のPUCCHリソースは、PUCCH繰り返しのための1つ又は複数のPUCCH送信機会(のいくつか)を介して送信され、及び/又は複数のPUCCHリソースは、第2のPUCCHリソース又はPUCCHリソースの第2のセットを含む。
【0267】
信号は、第1のTRP識別子に関連付けられたCORESETを介して送信され得る。信号は、第1のパネル識別子と受信及び/又は関連付けられ得る。信号は、第1のTRPによって送信され、及び/又は第1のTRPに関連付けられ得る。信号は、第1のパネルによって受信され、及び/又は第1のパネルに関連付けられ得る。
【0268】
第2の信号は、第2のTRP識別子に関連付けられたCORESETを介して送信され得る。第2の信号は、第2のパネル識別子と受信及び/又は関連付けられ得る。第2の信号は、第2のTRPによって送信され、及び/又は第2のTRPに関連付けられ得る。第2の信号は、第2のパネルによって受信され、及び/又は第2のパネルに関連付けられ得る。
【0269】
UEは、UEが1つ又は複数のPUCCH送信機会のための第1の空間関係及び第2の空間関係を使用するように示されるとき(又はその場合)、以下のいずれかが起こることを予期し得る、(1)UEがBWP内のCORESETに関連付けられるべき第1のTRP識別子及び/又は第2のTRP識別子を導出するように設定される又は示される、又は導出することが可能である、(2)UEがBWP内のPDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI中の少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが2つのTCI状態を含む、又は示すことを示される。
【0270】
ネットワークは、1つ又は複数のPUCCH送信機会のための第1の空間関係及び第2の空間関係を使用するように示されるとき(又はその場合)、以下のいずれかが起こることを許可されない、又は防止し得る、(1)UEがBWP内のCORESETに関連付けられるべき第1のTRP識別子及び/又は第2のTRP識別子を導出するように設定される又は示される、又は導出することが可能である、(2)UEがBWP内のPDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI内の少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが2つのTCI状態を含む、又は示すことを示される。
【0271】
UEは、UEが1つ又は複数のPUCCH送信機会のために第1のPUCCHリソース及び第2のPUCCHリソースを使用するように示されるとき(又はその場合)、以下のいずれかが起こることを、予期し得る、(1)UEがBWP内のCORESETに関連付けられるべき第1のTRP識別子及び/又は第2のTRP識別子を導出するように設定される又は示される、又は導出することが可能である、(2)UEがBWP内のPDSCH受信のためのDLスケジューリングDCI内の少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが2つのTCI状態を含む、又は示すことを示される。
【0272】
ネットワークは、UEが第1のPUCCHリソース、及び1つ又は複数のPUCCH送信機会のために使用することを示されたとき(又は場合)、次のいずれかのことが起こらないようにすることができる。(1)UEは、第1のTRP識別子及び/又は第2のTRP識別子をBWP内のCORESETに関連付けられるように設定又は示され、又は導き出されることができ、且つ(2)UEは、BWP内のPDSCH受信のためのDLスケジューリングDCIで少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが2つのTCI状態を含む、又は示される。
【0273】
UEは、RRC信号を受信することができる。RRC信号は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかに対してPUCCHリソースの第1のセットを送信するために第1の空間関係を使用すべきかどうか、及び1つ又は複数のPUCCH送信機会の残りの部分に対してPUCCHリソースの第2のセットを送信するために第2の空間関係を使用すべきかどうかをUEに示し得る。RRC信号は、1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかに対して複数のPUCCHリソースの内のいくつかを送信するために第1の空間関係を使用すべきかどうか、及び1つ又は複数のPUCCH送信機会の内のいくつかに対して複数のPUCCHリソースの内のいくつかを送信するために第2の空間関係を使用すべきかどうかをUEに示し得る。RRC信号は、(例えば、PUCCH反復のために)第2のPUCCHリソース及び/又はPUCCHリソースの第2のセットを導出するべきかどうかをUEに示し得る。RRC信号は、(例えば、PUCCH反復のための)第2のPUCCHリソース及び/又はPUCCHリソースの第2のセットがあるかどうかをUEに示し得る。
【0274】
図17は、本出願の1つの実施例としての実施形態に従った、無線通信のためのノード1700のブロック図を示す。図17に示すように、ノード1700は、トランシーバ1720と、プロセッサ1728と、メモリ1734と、1つ又は複数のプレゼンテーション部品1738と、少なくとも1つのアンテナ1736とを含み得る。ノード1700はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュールと、基地局通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入力/出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(図17に明示的に示されない)とを含み得る。これらの部品の各々は、1つ又は複数のバス1740を介して、直接又は間接的に、互いに通信し得る。
【0275】
送信機1722(例えば、送信/送信回路)及び受信機1724(例えば、受信/受信回路)を有するトランシーバ1720は、時間及び/又は周波数リソース区分情報を送信及び/又は受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、トランシーバ1720は、限定はしないが、使用可能、使用不可能、及び柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含む、異なるタイプのサブフレーム及びスロットにおいて送信するように構成され得る。トランシーバ1720は、データチャネル及びコントロールチャネルを受信するように構成され得る。
【0276】
ノード1700は、様々なコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、ノード1700によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性メモリ媒体、リムーバブル及び非リムーバブルの両方の媒体を含む。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータといった、情報を記憶するための任意の方法又は技術で実施される、揮発性及び不揮発性メモリ、取外し可能及び取外し不可能媒体の両方を含む。
【0277】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝搬されたデータ信号を含まない。通信媒体は、典型的に搬送波又は他のトランスポートメカニズムといった、変調されたデータ信号において、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを具現化し、任意の情報配信媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、その特徴の内の1つ又は複数が信号内の情報を符号化するようにセット又は変更された信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、無線周波数(RF)、赤外線、及び他の無線媒体といった無線媒体とを含む。上記の任意の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0278】
メモリ1734は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ1734は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。例示的なメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光学ディスクドライブなどを含む。図17に示されるように、メモリ1734は、実行されるとき、プロセッサ1728に、例えば、図1図17に関して、本明細書に記載される様々な機能を実行させるように構成される、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能命令1732(例えば、ソフトウエアコード)を保存し得る。代替的に、命令1732は、プロセッサ1728によって直接実行可能ではなく、ノード1700に(例えば、コンパイルされ、実行されたとき、)本明細書で説明する様々な機能を実行させるように構成され得る。
【0279】
プロセッサ1728は、例えば、インテリジェントハードウェア装置、中央演算装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含む。プロセッサ1728は、メモリを含んでもよい。プロセッサ1728は、メモリ1734から受信したデータ1730及び命令1732、並びにトランシーバ1720、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ1728はまた、アンテナ1736を介した送信のためにトランシーバ1720に送信されるべき情報を、コアネットワークへの送信のためのネットワーク通信モジュールへ処理することができる。
【0280】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品1738は、人又は他のデバイスにデータインディケーションを提示する。例えば、1つ以上のプレゼンテーション部品1738は、ディスプレイ装置、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含む。
【0281】
上記の説明から、様々な技法は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実施するために使用され得ることは、明白である。更に、いくつかの実施形態を具体的に参照しながら概念を説明してきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細に変更を行うことができることを認識し得る。従って、説明された実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。また、本出願は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることを理解されたい。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17