実施例2
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を100mg/Lとする。
実施例3
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を200mg/Lとする。
実施例4
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
4/
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例5
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:9の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
4/
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例6
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:10の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
4
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例7
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:12の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
4
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例8
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:4の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
4/
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例9
本実施例は、実施例1とは以下の点で異なり、ステップS4をさらに含み、
S4、ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの回収:施用装
置を通じてステップS3で施用したポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネ
ルラッカーゼを回収し、回収したポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼを脱イオン水で洗浄した後再びステップS3の土壌に施用でき、回収したポリ
アニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッ
カーゼを4:7の重量比で土壌に施用する。
実施例10
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ステップS1とS3の一部の具体的なパラメ
ータの選択が異なる。
S1、ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO
4固体粉末1部、(CH
3COO)
2Zn固体粉末5部、NaOH固体粉末
4部を15部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15:1の重量比で混合し、1h
混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて2hインキュ
ベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を10:1の重
量比で混合し、水浴で3h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性
化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜
破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を5mg/mLとし、ポ
リアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得ポリアニリン繊維膜
破片のサイズは0.5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは0.5μmであ
り、混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度
は400℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片
とラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmであり、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO
4/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活性剤ベー
スのラッカーゼの浸透速度は0.3L/hであり、浸透量は2L/m
2であり、各界面活
性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は10cmであり、各界面活性剤ベースのラッ
カーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの
敷設層は1対1で対応する。
実施例11
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ステップS1とS3の一部の具体的なパラメ
ータの選択が異なる。
S1、ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO
4固体粉末2部、(CH
3COO)
2Zn固体粉末6部、NaOH固体粉末
4部を20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を25:1の重量比で混合し、2h
混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて3hインキュ
ベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を15:1の重
量比で混合し、水浴で4h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性
化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜
破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を20mg/mLとし、
ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得ポリアニリン繊維
膜破片のサイズは5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは2mmであり、混
合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度は40
0℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片与ラッ
カーゼ溶液混合攪拌回転速度は400rpmであり、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO
4/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活性剤ベー
スのラッカーゼの浸透速度は0.6L/hであり、浸透量は3L/m
2であり、各界面活
性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は15cmであり、各界面活性剤ベースのラッ
カーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの
敷設層は1対1で対応する。
実施例12
本実施例では、実施例1のステップS3で施用装置を用いてポリアニリン-BiVO
4/
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、
図1に
示すように、施用装置は、中空に配置されたカートリッジ1を含み、前記カートリッジ1
の内部にポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するた
めの複数のディスペンサーアセンブルが設けられ、各前記ディスペンサーアセンブルはカ
ートリッジ1の軸方向に沿ってらせん状に分布し、
図2~4に示すように、ディスペンサーアセンブルは、外側スライダー(2)、および前
記外側スライダー(2)の内部に位置し摺動可能に接続された内側スライダー(3)を含
み、外側スライダー(2)の前端は、前記カートリッジ(1)の側壁に設けられた第1ス
ロット(11)に摺動可能に接続され、外側スライダー(2)の後端はカートリッジ(1
)の内側壁に延伸し、外側スライダー(2)の後端の上下両側にそれぞれ固定ブロック(
21)が設けられ、前記固定ブロック(21)の前端は第1バネ(22)を介してカート
リッジ(1)の前端内側壁に接続され、固定ブロック(21)の後端は伸縮ロッド(23
)を介してカートリッジ(1)の後端内側壁に接続され、前記内側スライダー(3)の前
端は、外側スライダー(2)の前側壁上に設けられた第2スロット(24)に摺動可能に
接続され、内側スライダー(3)の後端は外側スライダー(2)の内部に設けられた空洞
(25)内に延伸して空洞(25)の後端に当接され得て、前記空洞(25)の後端に第
3スロット(26)が設けられ、前記第3スロット(26)先端に多孔質バッフル(27
)が設けられ、内側スライダー(3)の後端は第2バネ(31)を介して前記多孔質バッ
フル(27)の中心に接続され、
図2、3、5に示すように、内側スライダー3の上下両側面にポリアニリン-BiVO
4
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するための配置溝32が設けられ、下方の
配置溝32の表面に浸透膜が設けられ、2つの浸透膜間に磁気吸引ディスク33が設けら
れ、内側スライダー3の後端の上下両側に係合ブロック34がそれぞれ設けられ、係合ブ
ロック34は外側スライダー2の内腔の上下両側に設けられた摺動溝28に摺動可能に接
続され、カートリッジ1の頂部に空気入口13および液体入口14が設けられ、カートリ
ッジ1の底部にドリルビット15が設けられ、伸縮ロッド23が最も短く圧縮されると、
前記外側スライダー(2)の前端が前記第1スロット(11)に嵌り、第2バネ(31)
が最も長く伸長されると、前記配置溝(32)が完全に伸長して前記第2スロット(24
)の外部に位置し、
図1、2に示すように、各前記ディスペンサーアセンブルの先端に対応する前記カートリ
ッジ(1)の内側壁に、界面活性剤ベースのラッカーゼを土壌内に浸透させるための浸透
孔(12)がそれぞれ設けられ、浸透孔(12)の上下両側に第3バネ(41)がそれぞ
れ設けられ、2つの前記第3バネ(41)の先端に、浸透孔(12)を遮断するための制
限バッフル(4)が共同で接続され、第3バネ(41)が自然に伸長すると、前記制限バ
ッフル(4)は前記内側スライダー(3)の後端に嵌り、すべての浸透孔12総浸透量は
0.5L/hである。
実施例13
本実施例は実施例12とは以下の点で異なり:
ディスペンサーアセンブルの数は6個であり、ディスペンサーアセンブルの数を6個とす
ることは、外側スライダー2と浸透孔12の数が6個であることを示し、本発明の請求項
4における「各(6個)界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層の間隔は10~15cm
であり、各(6個)界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層は各(6個)ポリアニリン-
BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの敷設層に対応する」に対応する。
動作原理:以下、本発明の方法と併せて本発明の施用装置の動作原理をさらに説明する。
使用する時、まずカートリッジ1をドリルビット15を通して多環芳香族炭化水素汚染土
壌の内部に降下させ、次に液体入口14から界面活性剤ベースのラッカーゼを注入し、各
浸透孔12を通して土壌内部に浸透させて土壌を処理し、浸透量がステップS3の規定量
に達した後、空気入口13から加圧用空気を注入し、制限バッフル4が空気圧力の作用下
で第3バネ41を圧縮して浸透孔12を封鎖し、同時に外側スライダー2は第1スロット
11に沿って摺動し、第1バネ22を圧縮して伸縮ロッド23を引っ張り、伸縮ロッド2
3が最大伸長量に達すると、内側スライダー3は第2スロット24に沿って外側に摺動し
、第2バネ31を引っ張り、配置溝32が外側スライダー2の外側に伸長し、配置溝32
に配置されたポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼは土壌に
接触して土壌中の多環芳香族炭化水素を処理する。
なお、ここでの配置溝32の上方に新たに調製されたポリアニリン-BiVO
4/ZnO
繊維膜金属カーネルラッカーゼが配置され、配置溝32の下方に回収したポリアニリン-
BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼが配置され、土壌浄化した後カートリ
ッジ1内部のガスを排出させ、2つのバネの作用下で外側スライダー2と内側スライダー
3を回復させ、カートリッジ1を取り出してポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金
属カーネルラッカーゼを交換して回収し、ポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属
カーネルラッカーゼの回収方法は以下のとおりであり:上記と同様の操作で外側スライダ
ー2と内側スライダー3を飛び出させ、配置溝32の上下両側のポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを収集し、収集溝32上方のポリアニリン-B
iVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを処理して再利用し、収集溝32下方の
ラッカーゼは再利用回数に応じて再度処理して使用し、その後、配置溝32の上下両側に
必要なポリアニリン-BiVO
4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを再び配置し、
次回または次の位置の土壌浄化に使用する。
実験例1
実施例1~3中の方法を実際の土壌中の多環芳香族炭化水素検出に適用し、界面活性剤ベ
ースのラッカーゼ中のラッカーゼ溶液の質量濃度による土壌中のベンゾ(a)アントラセ
ンの分解率の大きさに対する影響を観察し、結果を表1に示す。
表1 実施例1~3中の方法による土壌中のベンゾ(a)アントラセンの分解率