(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】充電器
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240613BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
(21)【出願番号】P 2023046087
(22)【出願日】2023-03-22
【審査請求日】2023-07-21
(31)【優先権主張番号】202210338690.6
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523105956
【氏名又は名称】東莞市奥海科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】郭 修根
(72)【発明者】
【氏名】周 超華
(72)【発明者】
【氏名】肖 徳湖
(72)【発明者】
【氏名】冉 雷博
(72)【発明者】
【氏名】彭 継祥
(72)【発明者】
【氏名】胡 隆彪
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3063966(JP,U)
【文献】中国実用新案第201178173(CN,Y)
【文献】特開2011-061906(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105048591(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107465031(CN,A)
【文献】特開2006-012445(JP,A)
【文献】特開2017-068996(JP,A)
【文献】中国実用新案第201112897(CN,Y)
【文献】中国実用新案第207038895(CN,U)
【文献】中国実用新案第215681179(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器本体、プラグ及びリングギアを含み、
前記充電器本体には前記プラグを収容する収容キャビティが設置され、前記リングギアが前記充電器本体内に設置され、
前記プラグは、上面に前記収容キャビティが露出する接続部と、前記接続部の上面に取り付けられたピンと、一端が前記接続部の下面に接続され、他端が前記リングギアの中心貫通孔内に挿入される位置決め部とを含み、
前記リングギアの中心貫通孔に係止歯が設置され、前記位置決め部に複数の係止溝が設置され、前記プラグを回転して前記係止歯を1つの前記係止溝に係止することにより、前記プラグの回転角度を制限することができ
、
前記位置決め部は、位置決め本体と、前記位置決め本体に設置された複数の外歯とを含み、前記外歯と前記位置決め本体の表面及び隣接する2つの前記外歯との間にいずれも前記係止溝が形成されており、
前記位置決め本体は、対向して設置された第1側面及び第2側面を有し、前記第1側面及び前記第2側面にいずれも前記外歯が設置され、前記係止歯は、前記第1側面にある前記係止溝に係止される第1係止歯と、前記第2側面にある前記係止溝に係止される第2係止歯とを含む、ことを特徴とする充電器。
【請求項2】
前記プラグは、前記接続部と前記位置決め部との間に接続された回転部をさらに含み、
前記収容キャビティは、第1キャビティと、第2キャビティと、前記第1キャビティと前記第2キャビティを仕切る仕切り板とを含み、前記仕切り板には、前記第1キャビティと前記第2キャビティとを連通する連通孔が設置され、前記回転部は、前記連通孔内に設置され、前記接続部は、前記第1キャビティ内に設置され、前記位置決め部は、前記第2キャビティ内に設置される、ことを特徴とする請求項
1に記載の充電器。
【請求項3】
前記回転部の中央部に環状溝が設置され、前記連通孔の縁部が前記環状溝内に設置される、ことを特徴とする請求項
2に記載の充電器。
【請求項4】
前記リングギアにフランジが設置され、前記第2キャビティ内に位置制限溝が設置され、前記フランジが前記位置制限溝内に設置される、ことを特徴とする請求項
2に記載の充電器。
【請求項5】
前記充電器本体は、嵌合接続された上蓋と下蓋を含み、前記上蓋には、第1溝と、第2溝と、前記第1溝と前記第2溝を仕切る第1仕切り板とが設置され、前記下蓋には、第3溝と、第4溝と、前記第3溝と前記第4溝を仕切る第2仕切り板とが設置され、前記第1溝と前記第3溝は、前記第1キャビティを構成し、前記第2溝と前記第4溝は、前記第2キャビティを構成し、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板は、前記仕切り板を構成する、ことを特徴とする請求項
2に記載の充電器。
【請求項6】
前記充電器は、前記上蓋に回動可能に接続された左揺動ブロックと、前記下蓋に回動可能に接続された右揺動ブロックとをさらに含み、
前記左揺動ブロックは、左揺動ブロック本体と、前記左揺動ブロック本体に取り付けられた左歯車と、前記左歯車に取り付けられた左回動軸とを含み、前記上蓋の内面に左回動溝が設置され、前記左歯車及び前記左回動軸は、前記左回動溝内に設置され、
前記右揺動ブロックは、右揺動ブロック本体と、前記右揺動ブロック本体に取り付けられた右歯車と、前記右歯車に取り付けられた右回動軸とを含み、前記下蓋の内面に右回動溝が設置され、前記右歯車及び前記右回動軸は、前記右回動溝内に設置され、
前記左歯車と前記右歯車とが噛み合って、前記左揺動ブロック及び前記右揺動ブロックを回動させることにより前記ピンを露出させるか又は隠すことができる、ことを特徴とする請求項
5に記載の充電器。
【請求項7】
前記左揺動ブロック本体に第1ピン溝が設置され、前記右揺動ブロック本体に第2ピン溝が設置され、前記ピンは、前記第1ピン溝及び前記第2ピン溝で形成されたキャビティ内に隠すことができる、ことを特徴とする請求項
6に記載の充電器。
【請求項8】
前記左揺動ブロック本体に左逃げ溝が設置され、前記右揺動ブロック本体に右逃げ溝が設置され、前記左揺動ブロックと前記右揺動ブロックが完全に展開する場合、前記左逃げ溝と前記右逃げ溝との間の距離が前記接続部の長さより大きいことにより、前記接続部が回動するときに前記接続部を逃げさせる、ことを特徴とする請求項
6に記載の充電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置の技術分野に属し、特に充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、タブレットコンピュータなどの電子機器の使用機能の増加に伴い、携帯電話の消費電力量が増加し、充電頻度もそれに伴って増加している。従来の中国仕様、アメリカ仕様及び日本仕様の充電器は、充電器の内部部品及びケースの体積、及び沿面距離に対する安全性の要件により制限されるため、充電器のプラグ挿入方向に垂直な2つの辺のうちの1つの辺が19.3センチメートルより大きく、もう1つの辺が27.2センチメートルより大きく、縦横寸法がいずれも大きく、非常に携帯しにくい。また、使用するときにピンと充電器本体との相対位置が固定されるため、挿入孔の方向が異なるソケットに使用されるときに非常に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来の充電器のピンと充電器本体との相対位置が固定されるため、非常に使用しにくいという問題に対して、充電器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例に係る充電器は、充電器本体、プラグ及びリングギアを含み、
前記充電器本体には前記プラグを収容する収容キャビティが設置され、前記リングギアが前記充電器本体内に設置され、
前記プラグは、上面に前記収容キャビティが露出する接続部と、前記接続部の上面に取り付けられたピンと、一端が前記接続部の下面に接続され、他端が前記リングギアの中心貫通孔内に挿入される位置決め部とを含み、
前記リングギアの中心貫通孔に係止歯が設置され、前記位置決め部に複数の係止溝が設置され、前記収容キャビティ内の前記プラグを回転して前記係止歯を1つの前記係止溝に係止することにより、前記プラグの回転角度を制限することができる。
【0005】
好ましくは、前記位置決め部は、位置決め本体と、前記位置決め本体に設置された複数の外歯とを含み、前記外歯と前記位置決め本体の表面及び隣接する2つの前記外歯との間にいずれも前記係止溝が形成される。
好ましくは、前記位置決め本体は、対向して設置された第1側面及び第2側面を有し、前記第1側面及び前記第2側面にいずれも前記外歯が設置され、前記係止歯は、前記第1側面にある前記係止溝に係止される第1係止歯と、前記第2側面にある前記係止溝に係止される第2係止歯とを含む。
【0006】
好ましくは、前記プラグは、前記接続部と前記位置決め部との間に接続された回転部をさらに含み、
前記収容キャビティは、第1キャビティと、第2キャビティと、前記第1キャビティと前記第2キャビティを仕切る仕切り板とを含み、前記仕切り板には、前記第1キャビティと前記第2キャビティとを連通する連通孔が設置され、前記回転部は、前記連通孔内に設置され、前記接続部は、前記第1キャビティ内に設置され、前記位置決め部は、前記第2キャビティ内に設置される。
好ましくは、前記回転部の中央部に環状溝が設置され、前記連通孔の縁部が前記環状溝内に設置される。
好ましくは、前記リングギアにフランジが設置され、前記第2キャビティ内に位置制限溝が設置され、前記フランジが前記位置制限溝内に設置される。
【0007】
好ましくは、前記充電器本体は、嵌合接続された上蓋と下蓋を含み、前記上蓋には、第1溝と、第2溝と、前記第1溝と前記第2溝を仕切る第1仕切り板とが設置され、前記下蓋には、第3溝と、第4溝と、前記第3溝と前記第4溝を仕切る第2仕切り板とが設置され、前記第1溝と前記第3溝は、前記第1キャビティを構成し、前記第2溝と前記第4溝は、前記第2キャビティを構成し、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板は、前記仕切り板を構成する。
【0008】
好ましくは、前記充電器は、前記上蓋に回動可能に接続された左揺動ブロックと、前記下蓋に回動可能に接続された右揺動ブロックとをさらに含み、
前記左揺動ブロックは、左揺動ブロック本体と、前記左揺動ブロック本体に取り付けられた左歯車と、前記左歯車に取り付けられた左回動軸とを含み、前記上蓋の内面に左回動溝が設置され、前記左歯車及び前記左回動軸は、前記左回動溝内に設置され、
前記右揺動ブロックは、右揺動ブロック本体と、前記右揺動ブロック本体に取り付けられた右歯車と、前記右歯車に取り付けられた右回動軸とを含み、前記下蓋の内面に右回動溝が設置され、前記右歯車及び前記右回動軸は、前記右回動溝内に設置され、
前記左歯車と前記右歯車とが噛み合って、前記左揺動ブロック及び前記右揺動ブロックを回動させることにより、前記ピンを露出させるか又は隠すことができる。
【0009】
好ましくは、前記左揺動ブロック本体に第1ピン溝が設置され、前記右揺動ブロック本体に第2ピン溝が設置され、前記ピンは、前記第1ピン溝及び前記第2ピン溝で形成されたキャビティ内に隠すことができる。
好ましくは、前記左揺動ブロック本体に左逃げ溝が設置され、前記右揺動ブロック本体に右逃げ溝が設置され、前記左揺動ブロックと前記右揺動ブロックが完全に展開する場合、前記左逃げ溝と前記右逃げ溝との間の距離が前記接続部の長さより大きいことにより、前記接続部が回動するときに前記接続部を逃げさせる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例に係る充電器は、全体が軽量で薄型であり、携帯し収納しやすい。前記プラグが一定の角度で回転することができ、前記係止歯を前記係止溝に係止することにより、前記プラグを該角度の位置に位置決めすることができ、前記係止溝が複数設置されるため、前記プラグの複数の角度での回転を実現することができ、かついずれの回転角度でもピンを充電ソケットに挿入することができるため、充電器の使用に影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施例に係る充電器の概略図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る充電器の分解図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る下蓋の概略図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る上蓋の概略図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るプラグ及びリングギアの概略図である。
【
図6】本発明の一実施例に係るプラグが0°の位置にある場合に位置決め部とリングギアとが嵌合する概略図である。
【
図7】本発明の一実施例に係るプラグが90°の位置にある場合に位置決め部とリングギアとが嵌合する概略図である。
【
図8】本発明の一実施例に係るプラグが0°の位置にある場合の概略図である。
【
図9】本発明の一実施例に係るプラグが90°の位置にある場合の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の解決しようとする技術的課題、技術手段及び有益な効果をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。理解すべきものとして、本明細書において記載される具体的な実施例は、本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0013】
図1~
図9に示すように、本発明の一実施例に係る充電器は、充電器本体、プラグ1及びリングギア2を含み、上記充電器本体には上記プラグ1を収容する収容キャビティが設置され、上記プラグ1は、上記収容キャビティ内で回動することができ、上記リングギア2は、上記充電器本体内に設置され、PCB基板などの電子部品は、上記充電器本体の内部に収容される。
上記プラグ1は、上面に上記収容キャビティが露出する接続部11と、上記接続部11の上面に取り付けられたピン13と、一端が上記接続部11の下面に接続され、他端が上記リングギア2の中心貫通孔内に挿入される位置決め部12とを含み、上記リングギア2及び上記位置決め部12により上記プラグ1の位置決めを実現する。
具体的には、上記リングギア2の中心貫通孔に係止歯が設置され、上記位置決め部12に複数の係止溝123が設置され、上記収容キャビティ内の上記プラグ1を回転して上記係止歯を1つの上記係止溝123に係止することにより、上記プラグ1の回転角度を制限することができる。
【0014】
本発明の実施例に係る充電器において、上記プラグ1が一定の角度で回転して、上記係止歯を上記係止溝123に係止することにより、上記プラグ1を該角度の位置に位置決めすることができ、上記係止溝123が複数設置されるため、上記プラグ1の複数の角度での回転を実現することができ、かついずれの回転角度でもピン13を充電ソケットに挿入することができるため、充電器の使用に影響を与えない。さらに、充電器は、全体が軽量で薄型であり、携帯し収納しやすい。
【0015】
図6~
図9に示すように、一実施例において、上記プラグ1の回転角度は、0~90°である。上記係止溝123の数及び位置は、上記プラグ1の必要な角度に応じて設定することができ、本実施例において、上記係止溝123は、4つ設置され、上記プラグ1の回転角度は、0°、30°、60°及び90°である。
【0016】
図5に示すように、一実施例において、上記位置決め部12は、位置決め本体121と、上記位置決め本体121に設置された複数の外歯122とを含み、上記外歯122と上記位置決め本体121の表面及び隣接する2つの上記外歯122との間にいずれも上記係止溝123が形成される。
【0017】
図5に示すように、一実施例において、上記位置決め本体121は、に対向して設置された第1側面1211と第2側面1212を有し、上記第1側面1211及び上記第2側面1212にいずれも上記外歯122が設置され、上記係止歯は、第1係止歯21及び第2係止歯22を含み、上記第1側面1211には、上記外歯122と上記第1側面1211及び隣接する2つの上記外歯122との間に係止溝123が形成され、上記第1係止歯21は、上記第1側面1211上の上記係止溝123に係止され、上記第2側面1212には、上記外歯122と上記第2側面1212及び隣接する2つの上記外歯122との間に係止溝123が形成され、上記第2係止歯22は、上記第2側面1212にある上記係止溝123に係止される。
【0018】
図6及び
図7に示すように、一実施例において、上記第1側面1211には、3つの上記外歯122が設置され、4つの上記係止溝123が形成され、上記第2側面1212には、3つの上記外歯122が設置され、4つの上記係止溝123が形成され、上記リングギア2の中心貫通孔内には、上記第1係止歯21と上記第2係止歯22が同一の傾斜直線に位置し、かつ上記傾斜直線が上記リングギア2の中心貫通孔の二等分線であり、上記プラグ1が0°の位置にある場合、上記第1係止歯21は、上記第1側面1211にある1番目の上記係止溝123に係止され、上記第2係止歯22は、上記第2側面1212にある4番目の上記係止溝123に係止され、上記プラグ1が90°の位置にある場合、上記第1係止歯21は、上記第1側面1211にある4番目の上記係止溝123に係止され、上記第2係止歯22は、上記第2側面1212にある1番目の上記係止溝123に係止される。
【0019】
図5に示すように、一実施例において、上記プラグ1は、上記接続部11と上記位置決め部12との間に接続された回転部14をさらに含む。上記収容キャビティは、第1キャビティと、第2キャビティと、上記第1キャビティと上記第2キャビティを仕切る仕切り板とを含み、上記仕切り板には、上記第1キャビティと上記第2キャビティとを連通する連通孔5が設置され、上記接続部11は、上記第1キャビティ内に設置され、上記位置決め部12は、上記第2キャビティ内に設置され、上記回転部14は、上記連通孔5内に設置され、上記連通孔5は、形状が上記回転部14の形状に応じて決定され、断面寸法が上記回転部14の断面寸法より僅かに大きく、上記プラグ1は、上記連通孔5の軸線を回転軸として回転し、上記回転部14を上記連通孔5に嵌合することにより上記プラグ1が回転過程で回転軸からずれることを防止することができる。
【0020】
図3に示すように、一実施例において、上記回転部14の中央部に環状溝141が設置され、上記連通孔5の縁部が上記環状溝141内に設置されることにより、上記プラグ1が回転過程で上記連通孔5の軸線方向に沿って上下に浮動することを回避することができる。
【0021】
図3及び
図5に示すように、一実施例において、上記リングギア2にフランジ23が設置され、上記第2キャビティ内に位置制限溝6が設置され、上記フランジ23が上記位置制限溝6内に設置されることにより、上記リングギア2を上記第2キャビティ内に限定して、動かないように保持して、上記リングギア2が上記位置決め部12により駆動されて移動することを防止することができる。
【0022】
一実施例において、上記フランジ23は、2つ設置され、2つのフランジ23は、上記リングギア2に対向して設置され、上記位置制限溝6は、2つ設置され、各上記フランジ23は、対応する上記位置制限溝6内に設置される。
【0023】
図2に示すように、一実施例において、上記充電器本体は、嵌合接続された上蓋3と下蓋4を含み、上記上蓋3には、上記上蓋3の外縁に沿って設置された嵌合部材31が設置され、上記下蓋4には、上記下蓋4の外縁に沿って設置された嵌合溝41が設置され、上記嵌合部材31は、上記嵌合溝41内に設置される。
【0024】
図2、
図3及び
図4に示すように、上記上蓋3には、第1溝32と、第2溝33と、上記第1溝32と上記第2溝33を仕切る第1仕切り板34とが設置され、上記下蓋4には、第3溝42と、第4溝43と、上記第3溝42と上記第4溝43を仕切る第2仕切り板44とが設置され、上記上蓋3と上記下蓋4が一体に嵌合される場合、上記第1溝32と上記第3溝42は、上記第1キャビティを構成し、上記第2溝33と上記第4溝43は、上記第2キャビティを構成し、上記第1仕切り板34と上記第2仕切り板44は、上記仕切り板を構成する。
【0025】
図1に示すように、一実施例において、上記充電器は、上記上蓋3に回動可能に接続された左揺動ブロック7と、上記下蓋4に回動可能に接続された右揺動ブロック8とをさらに含む。
図2に示すように、上記左揺動ブロック7は、左揺動ブロック本体71と、上記左揺動ブロック本体71に取り付けられた左歯車72と、上記左歯車72に取り付けられた左回動軸73とを含み、上記上蓋3の内面に左回動溝35が設置され、上記左歯車72及び上記左回動軸73が上記左回動溝35内に設置される。
【0026】
上記右揺動ブロック8は、右揺動ブロック本体81と、上記右揺動ブロック本体81に取り付けられた右歯車82と、上記右歯車82に取り付けられた右回動軸83とを含み、上記左回動軸73と上記右回動軸83との延伸方向が逆であり、上記下蓋4の内面に右回動溝45が設置され、上記右歯車82及び上記右回動軸83が上記右回動溝45内に設置される。
【0027】
上記左歯車72と上記右歯車82とが噛み合って、上記左揺動ブロック7又は上記右揺動ブロック8を回動させ、上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8を同時に回動させることにより、上記ピン13を露出させるか又は隠すことができ、上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8の最大回動角度が90°であり、この場合、上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8が完全に展開し、上記充電器が使用可能な状態にあり、上記プラグ1が回転でき、上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8を初期位置に回動させる場合、上記ピン13を上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8との間に隠す。
【0028】
本実施例において、上記充電器の厚さが小さく、充電過程で、使用者が上記充電器本体の上記ピンに最も近い位置にタッチする場合、沿面距離が短く、安全性の要件に適合せず、上記左揺動ブロック7及び上記右揺動ブロック8を設置することにより、完全に展開する場合、沿面距離を長くして、使用者が不安全な位置にタッチすることを回避し、安全性を向上させることができる。
【0029】
図8及び
図9に示すように、一実施例において、上記左揺動ブロック本体71に第1ピン溝711が設置され、上記右揺動ブロック本体81に第2ピン溝811が設置され、上記ピン13は、上記第1ピン溝711及び上記第2ピン溝811で形成されたキャビティ内に隠すことができ、上記充電器の未使用状態で上記ピン13を保護することができる。
【0030】
一実施例において、上記左揺動ブロック本体71に左逃げ溝712が設置され、上記右揺動ブロック本体81に右逃げ溝812が設置され、上記左揺動ブロック7と上記右揺動ブロック8が完全に展開する場合、上記左逃げ溝712と上記右逃げ溝812は、上記プラグ1から離れる方向に向かって凹み、上記左逃げ溝712と上記右逃げ溝812との凹み方向が逆であり、上記左逃げ溝712と上記右逃げ溝812との間の距離が上記接続部11の長さよりも僅かに大きいことにより、上記接続部11が回動するときに上記接続部11を逃げさせ、上記接続部11を遮断することがない。
【0031】
以上の記載は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の精神及び原則内に行われた全ての修正、等価置換及び改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0032】
1 プラグ、11 接続部、12 位置決め部、121 位置決め本体、1211 第1側面、1212 第2側面、122 外歯、123 係止溝、13 ピン、14 回転部、141 環状溝、
2 リングギア、21 第1係止歯、22 第2係止歯、23 フランジ、
3 上蓋、31 嵌合部材、32 第1溝、33 第2溝、34 第1仕切り板、35 左回動溝、
4 下蓋、41 嵌合溝、42 第3溝、43 第4溝、44 第2仕切り板、45 右回動溝、
5 連通孔、6 位置制限溝、
7 左揺動ブロック、71 左揺動ブロック本体、711 第1ピン溝、712 左逃げ溝、72 左歯車、73 左回動軸、
8 右揺動ブロック、81 右揺動ブロック本体、811 第2ピン溝、812 右逃げ溝、82 右歯車、83 右回動軸