(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、プログラム、クラウドサーバ
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240613BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
G07G1/12 361D
G07G1/01 301C
G07G1/12 301E
(21)【出願番号】P 2020172810
(22)【出願日】2020-10-13
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】中村 仁美
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-040442(JP,A)
【文献】特開2017-215794(JP,A)
【文献】特開2017-167699(JP,A)
【文献】特開2019-032606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を登録する商品販売データ処理装置であって、
購入される商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の商品リストを表示する表示手段と、
適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作を受け付ける税率操作手段と、
を備え、
前記税率操作手段は、
購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、
購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける個別ボタンを表示し、
前記税率操作手段は、
前記個別ボタンを介して、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける
ことを特徴とする請求項1に商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記税率操作手段は、
購入数が複数である前記複数税率商品が前記商品リストに表示される前に、当該複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記税率操作手段は、
前記商品リストに表示された購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了操作を受け付ける登録完了手段
を備え、
前記税率操作手段は、
登録された商品の中に前記複数税率商品が含まれている場合、前記登録完了操作に基づいて、前記商品リストから前記複数税率商品を抽出した複数税率商品リストを表示し、
前記税率操作手段は、
前記複数税率商品リストに表示された購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
商品を登録する商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
購入される商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の商品リストを表示する表示手段と、
適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作を受け付ける税率操作手段と、
して機能させ、
前記税率操作手段は、
購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
商品登録部と表示部と操作受付部とを備える商品販売データ処理装置の動作を制御するクラウドサーバであって、
前記商品登録部が登録した商品の商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、
適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作の受け付けを制御する税率操作受付制御手段と、
を備え、
前記税率操作受付制御手段は、
購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けるように制御することを特徴とするクラウドサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置、プログラム、クラウドサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スーパーマーケット等で用いられるPOSレジスタ等の装置は、高機能化に伴い、操作も複雑になっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置等の従来の装置では、未だ操作が複雑であり、操作性において改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、商品を登録する商品販売データ処理装置であって、購入される商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品の商品リストを表示する表示手段と、適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作を受け付ける税率操作手段と、を備え、前記税率操作手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係るPOS端末の外観例を示す斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係るPOS端末の構成例を示す図である。
【
図3】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図4】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図5】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図6】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図7】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図8】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図9】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図10】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【
図11】第1実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
【
図12】第1実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
【
図13】第1実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
【
図14】第2実施形態に係る携帯端末の表示例である。
【
図15】第2実施形態に係る携帯端末の表示例等である。
【
図16】第2実施形態に係る精算装置の表示例である。
【
図17】第2実施形態に係る携帯端末の表示例である。
【
図18】第1実施形態に係るPOS端末の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
図1~
図13を用いて第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るPOS端末20の外観例を示す斜視図である。
図2は、第1実施形態に係るPOS端末20の構成例を示す図である。
図1及び
図2において、同一部分には同一符号を付している。
【0009】
POS端末20は、買上商品の商品登録を行う商品登録処理と、登録された商品の精算(会計)を行う精算処理(決済処理又は会計処理とも称する)とを実行可能である。
【0010】
図1を参照しつつ、
図2に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部206と、ハードディスク207と、キー操作部208と、カード決済部209と、印刷部210と、音声出力部211と、通信部212と、ドロア213とを備える。これらは、バス215を介して相互に通信可能である。
【0011】
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する種々の情報を記憶する。
【0012】
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ(不図示)から取得した商品ファイル等)や、処理において生成した情報(例えば、登録処理において生成した登録情報、精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。なお、以下の説明において、登録情報と精算情報のいずれか一方又は両方を取引情報と称する場合がある。
【0013】
スキャナ部204は、例えば、商品に付されているバーコードや、2次元コードを光学的に読み取る(スキャンする)。
店員用表示部205は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
客用表示部206は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
【0014】
なお、スキャナ部204を用いずに商品を登録してもよい。例えば、店員用表示部205に、個々の商品に対応するボタン(プリセットボタン)を表示し、該ボタンの操作(タッチ)に基づいて、該ボタンに対応する商品を登録してもよい。
【0015】
ハードディスク207は、種々の情報を記憶する。ハードディスク207は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
【0016】
キー操作部208は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
カード決済部209は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等)の情報を読み取って非現金の決済を実行する。カード決済部209は、例えばカード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えてよいが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、当該カード認識部は、ポイント付与やポイント利用に際し、ポイントカードの読み取りも可能である。
【0017】
印刷部210は、媒体を排出する印刷部であり、例えば、レシート等の種々の媒体を印刷、発行する。
音声出力部211は、音声を出力する。例えば、音声出力部211は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部212は、他の装置(他のPOS端末20、不図示のストアコントローラ等)との間において情報を送受信する。
【0018】
ドロア213は、顧客から受け取った貨幣を収納する収納部であり、店員用表示部205やキー操作部208の操作に応じて収納部からの貨幣の取り出しや収納部への貨幣の収納が可能になる。なお、POS端末20は、ドロア213に代えて又は加えて、自動釣銭釣札機を備えていてもよい。
【0019】
(POS端末20の操作性)
POS端末20は、操作者である店員にとって、より分かり易く、店員がより簡便に操作ができるように、店員用表示部205への画面を工夫している。具体的には、複数の税率のうちの何れかが適用される商品(以下、複数税率商品という)を登録する場面において、直感的(体感的、視覚的)に理解可能な画面を提供し、操作に不慣れな店員(新人等)であっても、何れかの税率を簡便に選択することができるようにしている。第2実施形態の携帯端末60、精算装置40についても同様である。
【0020】
図3~
図10は、第1実施形態に係るPOS端末20の表示例である。以下、
図3~
図10を用いて、複数税率商品の具体例として、1つのお好み弁当(税抜価格(本体価格)554円、8%税込価格598円、10%税込価格609円)と、3つのツナおにぎり(税抜価格115円、8%税込価格124円、10%税込価格126円)とを、登録する場面における店員用表示部205の表示について説明する。なお、POS端末20(第2実施形態の携帯端末60、精算装置40等の他の装置も同様)は、例えば、複数税率商品であるか否かを記憶したファイル(例えば、自装置内又は他の装置に記憶された商品ファイル)を参照し(若しくは、他の装置に問い合わせ)、当該商品が複数税率商品であるか否かを判断する。
【0021】
図3は、1品目として缶ビール(10%税込価格215円)、2品目としてアスパラ(8%税込価格215円)を登録した場面における登録画面の表示内容を示している。登録画面の左側の領域は、登録した商品をリスト表示する領域(商品リスト領域と称する。小計画面等の他の画面も同様)である。商品リスト領域には、当該取引における商品(1品目の缶ビール、2品目のアスパラ)の登録情報が操作可能(タッチ可能)に表示される。登録画面の右側の領域は、プリセットボタンを表示する領域である。登録画面の下側の小計ボタンBT10は、商品の登録を完了させる操作を受け付けるボタンである。なお、小計ボタンBT10、少なくとも商品が1点登録されている状態であるときに操作が有効になるボタンである。
図3の場面では商品が2点登録されているため、小計ボタンBT10の操作は有効である。従って、小計ボタンBT10は、操作が有効である旨の表示態様(図中は実線枠で表記)で表示されている。
【0022】
図4は、
図3の場面から店員がスキャナ部204によってお好み弁当に付されているバーコードをスキャン(以下、スキャナ部204によって商品○○に付されているバーコードをスキャンすることを単に商品○○をスキャンするという)した場面おける表示内容を示している。つまり、店員が、複数税率商品(お好み弁当)をスキャンした場合(複数税率商品に対応するプリセットボタンを操作した場合も同様)、POS端末20は、
図4に示すように、登録画面の前面に当該複数税率商品(お好み弁当)に係る小画面SG01を表示する。
【0023】
小画面SG01には、メッセージ表示領域MG01と商品情報表示領域HR01とが設けられている。メッセージ表示領域MG01には、店員に対して何れかのボタン(後述する、はいボタンBT20、いいえボタンBT21)の操作を促進するメッセージが表示されている。商品情報表示領域HR01には、当該複数税率商品(お好み弁当)の販売態様別の価格が表示されている。具体的には、店内飲食(イートイン)の¥609(消費税10%)と、持ち帰り(テイクアウト)の¥598(消費税8%)とが併記されている。また、小画面SG01には、はいボタンBT20と、いいえボタンBT21とが配置されている。
【0024】
店員は、顧客に確認し、当該複数税率商品(お好み弁当)について、店内飲食とする場合には、はいボタンBT20を操作(選択)し、持ち帰りとする場合には、いいえボタンBT21を操作(選択)する。
【0025】
図5は、
図4の場面から店員が小画面SG01のいいえボタンBT21を操作した場合の登録画面の表示内容を示している。つまり、店員が、小画面SG01のいいえボタンBT21を操作した場合、POS端末20は、小画面SG01を消去し、小画面SG01における操作内容(持ち帰りとする旨の操作内容)を反映(登録情報の生成、記憶、表示等)させる。例えば、
図5の登録画面の商品リスト領域には、小画面SG01における操作内容として、当該商品(お好み弁当)について持ち帰りの価格が表示されている。なお、
図5の登録画面(
図6や
図9の登録画面、
図10の小計画面等も同様)における商品リスト領域における星印は、当該商品(本例では、お好み弁当)が複数税率商品に該当する旨を示している。
【0026】
図6は、
図4の場面から店員が小画面SG01のはいボタンBT20を操作した場合の登録画面の表示内容を示している。つまり、店員が、小画面SG01のはいボタンBT20を操作した場合、POS端末20は、小画面SG01を消去し、小画面SG01における操作内容(店内飲食とする旨の操作内容)を反映(登録情報の生成、記憶、表示等)させる。例えば、
図5の登録画面の商品リスト領域には、小画面SG01における操作内容として、当該商品(お好み弁当)について店内飲食の価格が表示されている。
【0027】
なお、本例は、お好み弁当の購入数が単数である例であるが、購入数が複数である場合には、店員は、小画面SG01の表示中において、当該購入数に応じた複数登録操作(例えば、キー操作部208の「×」ボタンの操作→置数入力操作等、又は、1回以上の「×」ボタンの操作等)を行う。店員が、小画面SG01の表示中に複数登録操作を行った場合、POS端末20は、小画面SG01に代えて小画面SG02(後述)を表示する。
【0028】
以下、店員が小画面SG01のいいえボタンBT21を操作したものとして説明するが、店員が小画面SG01のはいボタンBT20を操作した場合も同様である。
【0029】
図7は、
図5の場面から店員がツナおにぎりをスキャンし、続いて、購入数「3」に応じた複数登録操作(例えば、キー操作部208の「×」ボタンの操作→置数入力「3」の操作等、又は、2回の「×」ボタンの操作等)を行った場面おける表示内容を示している。つまり、店員が、複数税率商品(ツナおにぎり)をスキャンした場合、POS端末20は、登録画面の前面に当該複数税率商品(ツナおにぎり)に係る小画面SG01(不図示)を表示し、続いて、店員が、小画面SG01の表示中に購入数「3」に応じた複数登録操作を行った場合、POS端末20は、当該複数税率商品(ツナおにぎり)に係る小画面SG01に代えて、当該複数税率商品(ツナおにぎり)に係る小画面SG02(
図7)を登録画面の前面に表示する。
【0030】
なお、本例は、購入数が複数である商品について、店員が、該商品のスキャン後に複数登録操作を行う例であるが、店員は、該商品のスキャン前に複数登録操作を行ってもよい。商品のスキャン前に複数登録操作を行った場合、POS端末20は、小画面SG01を表示しなくてもよい。例えば、
図5の場面から店員が、購入数「3」に応じた複数登録操作を行って、続いて、ツナおにぎりをスキャンした場合、いきなり(つまり当該複数税率商品(ツナおにぎり)に係る小画面SG01(不図示)を表示せずに)、当該複数税率商品(ツナおにぎり)に係る小画面SG02(
図7)を表示してもよい。
【0031】
小画面SG02には、メッセージ表示領域MG02と商品情報表示領域HR01とが設けられている。また、小画面SG02には、ツナおにぎりの登録数に相当する数(本例では「3」)の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-1、BT30-2、BT30-3)が配置されている。夫々の選択ボタンBT30には、当該複数税率商品(ツナおにぎり)の販売態様別の価格として、店内飲食(イートイン)の¥126(消費税10%)と、持ち帰り(テイクアウト)の¥124(消費税8%)とが併記されている。また、小画面SG02には、はいボタンBT40と、すべて持ち帰るボタンBT41とが配置されている。
【0032】
店員は、顧客に確認し、当該複数税率商品(ツナおにぎり)について、3個全部を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-1、BT30-2、BT30-3)の全てを操作した後に、はいボタンBT40を操作し、2個を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30のうちの何れか2個を操作した後に、はいボタンBT40を操作し、1個を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30のうちの何れか1個を操作した後に、はいボタンBT40を操作し、3個全部を持ち帰りとする場合には3個の選択ボタンBT30を何れも操作せずに、すべて持ち帰るボタンBT41を操作する。
【0033】
なお、はいボタンBT40は、選択ボタンBT30が少なくとも1個選択されている状態(選択状態)であるときに操作が有効になるボタンである。
図7の場面では選択ボタンBT30が1個も操作されていない状態(非選択状態)であるため、はいボタンBT40の操作は有効ではない。従って、はいボタンBT40は、操作が有効でない旨の表示態様(図中は破線枠で表記)で表示されている。また、すべて持ち帰るボタンBT41は、全部の選択ボタンBT30が非選択状態であるときに操作が有効になるボタンである。
図7の場面では全部の選択ボタンBT30が非選択状態であるため、すべて持ち帰るボタンBT41の操作は有効である。従って、すべて持ち帰るボタンBT41は、操作が有効である旨の表示態様(実線枠)で表示されている。
【0034】
図8は、
図7の場面から店員が小画面SG02の3個の選択ボタンBT30のうちの何れか2つ(本例では、選択ボタンBT30-1、BT30-2)を操作した場合の小画面SG02の表示内容を示している。
【0035】
図8に示すように、店員によって操作された2個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-1、BT30-2)は、選択状態である旨の表示態様(図中はドット背景で表記)で表示され、店員によって操作されていない1個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-3)は、非選択状態である旨の表示態様(図中は無地背景で表記)で表示されている。また、店員によって操作された2個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-1、BT30-2)、つまり、選択状態である旨の表示態様で表示されている選択ボタンBT30には、当該複数税率商品(ツナおにぎり)の店内飲食の価格が表示されている。一方、店員によって操作されていない1個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-3)、非選択状態である旨の表示態様で表示されている選択ボタンBT30には、当該複数税率商品(ツナおにぎり)の持ち帰りの価格が表示されている。
【0036】
つまり、POS端末20は、ある1個の選択ボタンBT30(例えば、選択ボタンBT30-1)の操作を受け付けた場合、当該1個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-1)について、非選択状態である旨の表示態様(無地背景)から選択状態である旨の表示態様(ドット背景)に切り替えるとともにボタン内に店内飲食の価格を表示(持ち帰りの価格を消去)し、他の2個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-2、BT30-3)については、非選択状態である旨の表示態様のまま表示するとともにボタン内に持ち帰りの価格を表示(店内飲食の価格を消去)する。また、POS端末20は、はいボタンBT40について、操作が有効でない旨の表示態様(破線枠)から操作が有効である旨の表示態様(実線枠)に切り替え、すべて持ち帰るボタンBT41について、操作が有効である旨の表示態様から操作が有効でない旨の表示態様に切り替える。続いて、POS端末20は、更に1個の選択ボタンBT30(例えば、選択ボタンBT30-2)の操作を受け付けた場合、当該1個の選択ボタンBT30(選択ボタンBT30-2)について、非選択状態である旨の表示態様から選択状態である旨の表示態様に切り替えるとともにボタン内の価格として、持ち帰りの価格に替えて店内飲食の価格を表示する。
【0037】
なお、選択ボタンBT30は、操作される毎に、非選択状態→選択状態→非選択状態→…と切り替わる。
【0038】
図9は、
図8の場面から店員が小画面SG02のはいボタンBT40を操作した場合の登録画面の表示内容を示している。つまり、店員が、小画面SG02のはいボタンBT40を操作した場合、POS端末20は、小画面SG02を消去し、小画面SG02における操作内容(選択ボタンBT30による持ち帰りとする旨の操作内容)を反映(登録情報の生成、記憶、表示等)させる。例えば、
図9の登録画面の商品リスト領域には、小画面SG02における操作内容として、当該商品(ツナおにぎり)の2個について店内飲食の価格が表示され、1個について持ち帰りの価格が表示されている。
【0039】
図10は、
図9の場面から店員が小計ボタンBT10を操作した場面おける小計画面の表示内容を示している。
図10に示すように、小計ボタンBT10の操作後の小計画面においても、商品リスト領域において、複数税率商品(お好み弁当、ツナおにぎり)に対し、星印が表示されている。
【0040】
(登録済の複数税率商品の税率の変更)
POS端末20では、登録済の複数税率商品(商品リスト領域に表示された複数税率商品)について、税率(販売態様)の変更が可能である。つまり、消費税8%から消費税10%への変更(持ち帰りから店内飲食への変更)、または、消費税10%から消費税8%への変更(店内飲食から持ち帰りへの変更)が可能である。具体的には、店員は、商品リスト領域から税率の変更対象(税率変更対象)の複数税率商品を指定(一の複数税率商品の表示領域をタッチ)し、税率を変更する。より詳細には、例えば、以下の変更方法A~変更方法Dなどが考えられる。
【0041】
(変更方法A)
変更方法Aは、税率変更宣言操作(該操作を以って税率変更宣言となる操作)後に、商品リスト領域から税率変更対象の複数税率商品を指定する方法である。換言すれば、変更方法Aは、税率変更対象の複数税率商品の指定前に税率変更宣言操作を行う方法である。変更方法Aにおける税率変更宣言操作とは、例えばキー操作部208の「税変更」ボタンの操作であるが、他の操作であってもよい。
【0042】
(変更方法Aによる小画面SG01の表示)
店員が、税率変更宣言操作後に登録画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図5、
図6、
図9の例ではお好み弁当)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品(指定した複数税率商品)に係る小画面SG01を表示する。店員が、当該複数税率商品の税率(販売態様)を変更すべく小画面SG01を操作した場合、POS端末20は、小画面SG01における操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、登録画面における登録情報の更新等)させる。他の変更方法(後述する変更方法B~D)において登録画面の前面に表示された小画面SG01を操作した場合についても同様である。
【0043】
店員が、税率変更宣言操作後に小計画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品を指定した場合についても同様である。すなわち、店員が、税率変更宣言操作後に小計画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図10の例ではお好み弁当)を指定した場合、POS端末20は、当該小計画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG01を表示する。店員が、当該複数税率商品の税率(販売態様)を変更すべく小画面SG01を操作した場合、POS端末20は、小画面SG01における操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、小計画面における登録情報の更新等)させる。他の変更方法(後述する変更方法B~D)において小計画面の前面に表示された小画面SG01を操作した場合についても同様である。
【0044】
なお、POS端末20は、税率変更対象として店員によって指定された複数税率商品(登録数1の複数税率商品)の現在(変更前)の販売態様や税率を小画面SG01で報知してもよい。例えば、店員によって指定されたお好み弁当の現在の販売態様が、
図5や
図9に示すように持ち帰り(消費税8%)である場合、POS端末20は、
図4に示した小画面SG01に、更に「現在は持ち帰り(消費税8%)で登録されています」などと表示し、店員によって指定されたお好み弁当の現在の販売態様が、
図6に示したように店内飲食(消費税10%)である場合には、
図4に示した小画面SG01に、更に「現在は店内飲食(消費税10%)で登録されています」などと表示してもよい。後述する他の変更方法においても同様である。
【0045】
(変更方法Aによる小画面SG02の表示)
店員が、税率変更宣言操作後に登録画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図9の例ではツナおにぎり)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG02を表示する。店員が、当該複数税率商品の税率(販売態様)を変更すべく小画面SG02を操作した場合、POS端末20は、小画面SG02における操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、登録画面における登録情報の更新等)させる。他の変更方法(後述する変更方法B~D)において登録画面の前面に表示された小画面SG02を操作した場合についても同様である。
【0046】
店員が、税率変更宣言操作後に小計画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品を指定した場合についても同様である。すなわち、店員が、税率変更宣言操作後に小計画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図10の例ではツナおにぎり)を指定した場合、POS端末20は、当該小計画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG02を表示する。店員が、当該複数税率商品の税率(販売態様)を変更すべく小画面SG02を操作した場合、POS端末20は、小画面SG02における操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、小計画面における登録情報の更新等)させる。他の変更方法(後述する変更方法B~D)において小計画面の前面に表示された小画面SG02を操作した場合についても同様である。
【0047】
なお、POS端末20は、税率変更対象として店員によって指定された複数税率商品(登録数2以上の複数税率商品)の夫々の現在(変更前)の販売態様や税率を小画面SG02で報知してもよい。例えば、店員によって指定されたツナおにぎりの現在の販売態様が、
図9に示すように店内飲食(消費税10%)が2個、持ち帰り(消費税8%)が1個である場合、POS端末20は、
図8に示した小画面SG02(つまり現在の販売態様や税率を反映した表示態様の選択ボタンBT30を配置した小画面SG02)を表示してもよい。換言すれば、POS端末20は、小画面SG02上の夫々の選択ボタンを、前回の、はいボタンBT40(又は、すべて持ち帰るボタンBT41)の操作直前の時点と同様の表示態様で表示してもよい。後述する他の変更方法においても同様である。
【0048】
(変更方法B)
変更方法Bは、変税率更対象の複数税率商品の指定後に税率変更宣言操作を行う方法である。つまり、変更方法Bは、税率変更対象の複数税率商品の指定と税率変更宣言操作の順序が、変更方法Aと逆である。変更方法Aにおける税率変更宣言操作とは、例えば、小画面SG03(後述)に表示される税変更ボタン(後述)の操作であるが、他の操作であってもよい。
【0049】
(変更方法Bによる小画面SG01の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図5、
図6、
図9の例ではお好み弁当)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG03(不図示)を表示する。小画面SG03には、例えば、税変更ボタン(不図示)や取消ボタン(不図示)が配置されている。税変更ボタンは、税率変更宣言をするためのボタンである。取消ボタンは、登録取消(キャンセル)を宣言するためのボタンである。店員が、小画面SG03において税変更ボタンを操作した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG01を表示する(小画面SG03は消去してもよいし、小画面SG01が隠れなければ表示したままでもよい)。
【0050】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図10の例ではお好み弁当)を指定した場合についても同様である。
【0051】
(変更方法Bによる小画面SG02の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図9の例ではツナおにぎり)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG03(不図示)を表示する。店員が、小画面SG03において税変更ボタンを操作した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG02を表示する(小画面SG03は消去してもよいし、小画面SG02が隠れなければ表示したままでもよい)。
【0052】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図10の例ではツナおにぎり)を指定した場合についても同様である。
【0053】
(変更方法C)
変更方法Cは、商品リスト領域において、夫々の複数税率商品に税率変更宣言ボタン(不図示)を配置することにより、税率変更対象の複数税率商品の指定と税率変更宣言操作とを同時に行う方法である。なお、商品リスト領域の夫々の複数税率商品には、複数税率商品に該当する旨の表示(本例では星印)が付されるが、税率変更宣言ボタンが、複数税率商品に該当する旨の表示も兼ねるようにしてもよい。
【0054】
(変更方法Cによる小画面SG01の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図5、
図6、
図9の例ではお好み弁当)の税率変更宣言ボタンを操作した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG01を表示する。
【0055】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図10の例ではお好み弁当)を指定した場合についても同様である。
【0056】
(変更方法Cによる小画面SG02の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図9の例ではツナおにぎり)の税率変更宣言ボタンを操作した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG02を表示する。
【0057】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図10の例ではツナおにぎり)を指定した場合についても同様である。
【0058】
(変更方法D)
変更方法Dは、商品リスト領域から税率変更対象の複数税率商品を単に指定する方法である。変更方法Dの採用に際し、商品リスト領域から複数税率商品を単に指定する操作は、当該複数税率商品に対する税率変更宣言操作として認識されるようにする。例えば、ある複数税率商品の登録を取り消す場合には、商品取消宣言操作後に商品リスト領域から当該複数税率商品を指定するようにし、単に(商品取消宣言操作を行わずに)商品リスト領域から複数税率商品を指定した場合には、当該複数税率商品に対する税率変更宣言操作であると認識されるようにしてもよい。
【0059】
(変更方法Dによる小画面SG01の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図5、
図6、
図9の例ではお好み弁当)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG01を表示する。
【0060】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数1の複数税率商品(
図10の例ではお好み弁当)を指定した場合についても同様である。
【0061】
(変更方法Dによる小画面SG02の表示)
店員が、登録画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図9の例ではツナおにぎり)を指定した場合、POS端末20は、当該登録画面の前面に当該複数税率商品に係る小画面SG02を表示する。
【0062】
店員が、小計画面の商品リスト領域から登録数2以上の複数税率商品(
図10の例ではツナおにぎり)を指定した場合についても同様である。
【0063】
図11~
図13は、第1実施形態に係るPOS端末20の動作例を示すフローチャートである。
図11のフローチャートは、一取引の流れを示している。
図11のフローチャートの開始時において商品は何も登録されていないものとする。
図12のフローチャートは、
図11の商品情報生成処理(ステップS2)の流れを示している。
図13のフローチャートは、
図11の税率変更処理(ステップS5、S10)の流れを示している。
【0064】
なお、
図11~
図13のフローチャートでは、煩雑化を避けるため、登録済の複数税率商品の税率変更について変更方法Dを採用した例としているが、他の変更方法(変更方法A~変更方法C)を採用した場合であっても、夫々の変更方法に応じた処理の追加等はあるものの、基本的には流れは同様である。
【0065】
(
図11のフローチャート)
ステップS1:POS端末20は、商品のスキャン等があったか否かを判断する。商品のスキャン等があった場合(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。商品のスキャン等がなかった場合(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。
【0066】
ステップS2:POS端末20は、商品情報生成処理を実行する。商品情報生成処理の詳細は
図12において説明する。続いてステップS3に進む。
【0067】
ステップS3:POS端末20は、商品のスキャン等があったか否かを判断する。商品のスキャン等があった場合(ステップS3:YES)、ステップS2に戻る。商品のスキャン等がなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS4に進む。
【0068】
ステップS4:POS端末20は、税率を変更する複数税率商品の指定があったか否かを判断する。つまり、登録画面の商品リスト領域において、複数税率商品(登録数1、又は、登録数2以上)を指定する操作があったか否かを判断する。税率を変更する複数税率商品の指定があった場合(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。税率を変更する複数税率商品の指定がなかった場合(ステップS4:NO)、ステップS6に進む。
【0069】
ステップS5:POS端末20は、税率変更処理を実行する。税率変更処理の詳細は
図13において説明する。続いてステップS6に進む。
【0070】
ステップS6:POS端末20は、小計ボタンBT01の操作があったか否かを判断する。小計ボタンBT01の操作があった場合(ステップS6:YES)、小計画面を表示し、ステップS9に進む。小計ボタンBT01の操作がなかった場合(ステップS6:NO)、ステップS3に戻る。
【0071】
ステップS9:POS端末20は、税率を変更する複数税率商品の指定があったか否かを判断する。つまり、小計画面の商品リスト領域において、複数税率商品(登録数1、又は、登録数2以上)を指定する操作があったか否かを判断する。税率を変更する複数税率商品の指定があった場合(ステップS9:YES)、ステップS10に進む。税率を変更する複数税率商品の指定がなかった場合(ステップS9:NO)、ステップS11に進む。
【0072】
ステップS10:POS端末20は、税率変更処理を実行する。税率変更処理の詳細は
図13において説明する。続いてステップS11に進む。
【0073】
ステップS11:POS端末20は、現金又は非現金による精算を実行する。POS端末20は、現金の場合には、必要な釣り銭を払い出し、レシートを印刷、発行する。POS端末20は、非現金の場合には、レシートを印刷、発行する。そして
図11のフローチャートは終了する。
【0074】
(
図12のフローチャート)
ステップS20:POS端末20は、
図11のステップS1(又はステップS3)にてスキャン等された商品は複数税率商品であるか否かを判断する。複数税率商品である場合(ステップS20:YES)、ステップS41に進む。複数税率商品でない場合(ステップS20:NO)、ステップS22に進む。
【0075】
ステップS22:POS端末20は、複数個を登録する操作(キー操作部208の「×」ボタンの操作等)があったか否かを判断する。複数個を登録する操作があった場合(ステップS22:YES)、ステップS33に進む。複数個を登録する操作がなかった場合(ステップS22:NO)、ステップS23に進む。
【0076】
ステップS23:POS端末20は、当該商品(1個)について、所定の消費税率で、登録情報を生成、記憶する。また、POS端末20は、登録画面の商品リスト領域に当該商品(1個)に関する情報を表示(追加)する。そして
図12のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。なお、所定の消費税率は、例えば、食品が8%、食品以外の商品が10%である。
【0077】
ステップS33:POS端末20は、当該商品(複数個の夫々)について、所定の消費税率で、登録情報を生成、記憶する。また、POS端末20は、登録画面の商品リスト領域に当該商品(複数個)に関する情報を表示(追加)する。そして
図12のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。
【0078】
ステップS41:POS端末20は、当該商品(1個)について、持ち帰り(消費税8%)、店内飲食(消費税10%)の選択操作を受付可能な小画面(例えば、
図4に示した小画面SG01)を当該登録画面の前面に表示する。続いてステップS42に進む。
【0079】
ステップS42:POS端末20は、複数個を登録する操作(キー操作部208の「×」ボタンの操作等)があったか否かを判断する。複数個を登録する操作があった場合(ステップS42:YES)、ステップS51に進む。複数個を登録する操作がなかった場合(ステップS42:NO)、ステップS43に進む。
【0080】
ステップS43:POS端末20は、当該商品(1個)について、ステップS41にて表示した小画面(小画面SG01)における選択操作に応じた消費税率で、登録情報を生成、記憶、表示(追加)する。つまり、POS端末20は、ステップS41にて表示した小画面(小画面SG01)における店員の操作内容を反映(登録情報の生成、記憶、表示等)させる。そして
図12のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。
【0081】
ステップS51:POS端末20は、当該商品(複数個の夫々)について、持ち帰り(消費税8%)、店内飲食(消費税10%)の選択操作を受付可能な小画面(例えば、
図7に示した小画面SG02)を当該登録画面の前面に表示する。なお、POS端末20は、ステップS41にて表示した小画面(小画面SG01)については消去する(または、小画面SG02が隠れなければ表示したままでもよい)。続いてステップS53に進む。
【0082】
ステップS53:POS端末20は、当該商品(複数個の夫々)について、ステップS51にて表示した小画面(小画面SG02)における夫々の選択操作に応じた消費税率で、登録情報を生成、記憶、表示(追加)する。つまり、POS端末20は、ステップS51にて表示した小画面(小画面SG02)における店員の操作内容を反映(登録情報の生成、記憶、表示等)させる。そして
図12のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。
【0083】
(
図13のフローチャート)
ステップS60:POS端末20は、税率変更対象の複数税率商品(
図11のステップS4(又はステップS9)にて指定された複数税率商品)は複数個(登録数が複数)であるか否かを判断する。つまり、POS端末20は、登録数が2以上である複数税率商品(例えば、本例ではツナおにぎり)が指定されたのか、登録数が1である複数税率商品(例えば、本例ではお好み弁当)が指定されたのか、を判断する。複数個であった場合(ステップS60:YES)、ステップS71に進む。複数個でなかった場合(ステップS60:NO)、ステップS61に進む。
【0084】
ステップS61:POS端末20は、当該商品(1個)について、持ち帰り(消費税8%)、店内飲食(消費税10%)の選択操作を受付可能な小画面(例えば、
図4に示した小画面SG01)を当該登録画面(又は小計画面)の前面に表示する。続いてステップS63に進む。
【0085】
ステップS63:POS端末20は、当該商品(1個)について、ステップS61にて表示した小画面(小画面SG01)における選択操作に応じた消費税率となるように変更する。つまり、POS端末20は、ステップS61にて表示した小画面(小画面SG01)における店員の操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、登録画面(又は小計画面)における登録情報の更新等)させる。そして
図13のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。
【0086】
ステップS71:POS端末20は、当該商品(複数個の夫々)について、持ち帰り(消費税8%)、店内飲食(消費税10%)の選択操作を受付可能な小画面(例えば、
図7に示した小画面SG02)を当該登録画面(又は小計画面)の前面に表示する。続いてステップS73に進む。
【0087】
ステップS73:POS端末20は、当該商品(複数個の夫々)について、ステップS71にて表示した小画面(小画面SG02)における夫々の選択操作に応じた消費税率となるように変更する。つまり、POS端末20は、ステップS71にて表示した小画面(小画面SG02)における店員の操作内容(変更内容)を反映(記憶した登録情報の更新、登録画面(又は小計画面)における登録情報の更新等)させる。そして
図13のフローチャートは終了する(
図11のフローチャートに戻る)。
【0088】
なお、
図11及び
図12のフローチャートは、購入数が複数である商品について商品のスキャン後に複数登録操作を行った場合のフローチャートであるが、商品のスキャン前に複数登録操作を行った場合には、上述したように、いきなり(つまり小画面SG01を表示せずに)、小画面SG02を表示してもよい。
【0089】
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る販売システム1(不図示)は、顧客自身が、店舗の商品陳列エリア(商品陳列棚等)で、携帯端末60(
図15(D)参照)を使用して商品を登録し、顧客自身が、店舗の精算エリアに設置されている精算装置40(
図15(D)参照)を使用して精算するシステムである。販売システム1は、システムの提供側の構成として、精算装置40の他に、クラウドサーバ(不図示)やストアコントローラ(不図示)等を含む。
【0090】
クラウドサーバは、当該販売システム1が提供するサービス(上述した、顧客自身が、携帯端末60を使用して商品を登録し、精算装置40を使用して精算するサービス。以下、サービスA)を提供する。クラウドサーバは、サービスAに関係する各種情報(例えば、商品ファイル、顧客マスタ情報、取引情報(カート情報)等)を管理(記憶)する。
【0091】
ストアコントローラは、精算装置40とクラウドサーバとの間の通信を実現する。例えば、ストアコントローラは、精算装置40から取引情報を受信し、クラウドサーバに送信する。
【0092】
精算装置40は、精算処理を実行する装置である。精算装置40は、基本的には、顧客によって使用される(顧客に操作によって精算処理を実行する)。
【0093】
携帯端末60は、例えば、サービスAを利用するためのアプリケーションソフトウェア(以下、アプリA)がインストールされたスマートフォン(例えば、顧客自身のスマートフォン)である。携帯端末60は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。また、携帯端末60は、アプリAによる各種画面を表示する。
【0094】
図14は、第2実施形態に係る携帯端末60の表示例である。
図15は、第2実施形態に係る携帯端末60の表示例等である。
【0095】
図14(A)は、1品目の商品として1冊のノート(10%税込価格220円)の登録が完了した場面における登録画面を示している。
図14(B)は、
図14(A)の場面から2品目の商品として1個のツナおにぎり(8%税込価格124円)の登録が完了した場面における登録画面を示している。
【0096】
図14(A)(B)に示すように、登録画面の商品リスト領域において、各商品には、数量ボタンBT603が配置されている。数量ボタンBT603は、現在の数量(登録数)を表示するとともに数量の変更操作を受け付けるボタンである。また、登録画面の合計金額の右側には、会計ボタンBT604が配置されている。会計ボタンBT604は、精算(会計)に進む場合(商品の登録を終える場合)に操作するボタンである。なお、
図14(B)の星印は、第1実施形態と同様、複数税率商品に該当する旨を示している。
【0097】
なお、顧客は、所望の商品があるときは、該商品のバーコードを所定領域(「バーコードをスキャンしてください」と示されている領域)内に入るように撮像する。携帯端末60は、所定領域に撮像されているバーコードを認識し、該商品を登録する。
【0098】
また、クラウドサーバには、携帯端末60の商品リスト領域に表示されている情報と同様の情報がカート情報として記憶される。つまり、携帯端末60の登録画面(商品リスト領域)に、ある取引の情報として、スキャンした商品の情報が表示(追加)されるときには、携帯端末60とクラウドサーバとの通信によって、クラウドサーバにも当該取引の情報(カート情報)として、当該商品が記憶(追加)される。
【0099】
図14(C)は、
図14(B)の場面からツナおにぎりに対応する数量ボタンBT603が操作された場面における表示内容を示している。つまり、顧客が、ある商品の数量BTボタンBT603を操作した場合、携帯端末60は、登録画面の前面に当該商品に係る小画面SG04を表示する。小画面SG04には、当該商品の現時点(最新)の数量及び金額が表示されている。
図14(C)に示した小画面SG04には、ツナおにぎりの現時点の数量「1」及び金額「¥124」が表示されている。
【0100】
また、小画面SG04には、プラスボタンBT606と、マイナスボタンBT607と、商品取消ボタンBT608と、決定ボタンBT609と、戻るボタンBT610とが配置されている。プラスボタンBT606は、当該登録商品の数量を増加させる操作(数量増加操作)を受け付けるボタンである。マイナスボタンBT607は、当該登録商品の数量を減少させる操作(数量減少操作)を受け付けるボタンである。商品取消ボタンBT608は、当該登録商品の登録を取り消す操作(商品取消操作)を受け付けるボタンである。決定ボタンBT609は、プラスボタンBT606による数量増加操作、マイナスボタンBT607による数量減少操作、又は、商品取消ボタンBT608による商品取消操作を決定する(確定させる)ための操作を受け付けるボタンである。戻るボタンBT610は、当該小画面SG04を単に消去するための操作(決定ボタンBT609による決定なく単に戻るための操作)を受け付けるボタンである。
【0101】
図14(D)は、
図14(C)の場面からプラスボタンBT606が2回操作された場面における小画面SG04を示している。
図14(D)に示した小画面SG04には、操作後の数量「3」及び金額「¥372」が表示されている。
【0102】
図15(A)は、
図14(D)の場面から決定ボタンBT609が操作された場面における登録画面を示している。つまり、顧客が、決定ボタンBT609を操作した場合、携帯端末60は、小画面SG04を消去し、小画面SG04における操作内容(数量増加操作)を反映させる。例えば、
図15の登録画面の商品リスト領域では、当該商品(ツナおにぎり)について、数量「3」及び金額「¥372」が表示されている。
【0103】
図15(B)は、
図15(A)の場面から3品目の商品として2つのシャンプー(1つが10%税込価格360円)と、4品目の商品として1つの鮭弁当(8%税込価格432円)の登録が完了した場面における登録画面を示している。なお、シャンプーの数量増加操作は、鮭弁当の登録前であってもよいし、登録後であってもよい。
【0104】
図15(C)は、
図15(B)の場面から会計ボタンBT604が操作された場面における2次元コード表示画面(精算用2次元コード612を表示した画面)を示している。つまり、顧客が、会計ボタンBT604を操作した場合、携帯端末60は、登録画面に代えて2次元コード表示画面を表示する。なお、精算用2次元コード612は、当該精算用2次元コード612を読み取った装置(本例では、精算装置40)が、携帯端末60を使用して登録された商品に関する情報(商品リスト領域に表示されているような情報)を、最終的に(直接的に又は間接的に)取得できるコードであればよい(従って2次元コードでなくバーコードであってもよい)。
【0105】
図15(D)は、顧客が、携帯端末60の2次元コード表示画面に表示された精算用2次元コード612を精算装置40に読み取らせる様子を示している。
図15(D)に示すように、精算装置40は、スキャナ部406によって、精算用2次元コード612を読み取る。
【0106】
図16は、第2実施形態に係る精算装置40の表示例(表示部405における表示例)である。
図16(A)は、精算装置40が精算用2次元コード612を読み取った場面における表示内容(商品確認画面の前面に表示された小画面SG05)を示している。
【0107】
精算装置40は、精算用2次元コード612の読取後、複数税率商品が含まれていない場合には単に商品確認画面を表示し、複数税率商品が含まれている場合には商品確認画面の前面に小画面SG05を表示する。本例では、複数税率商品(ツナおにぎり、鮭弁当)が含まれているため、精算装置40は、
図16(A)に示すように、商品確認画面の前面に小画面SG05を表示する。なお、商品確認画面(後述する決済種別選択画面も同様)は、精算画面の1つである。
【0108】
小画面SG05には、複数税率商品表示領域HR03が設けられている。複数税率商品表示領域HR03には、当該取引における複数税率商品(ツナおにぎり、鮭弁当)が操作可能(タッチ可能)に一覧表示される。また、小画面SG05には、店内飲食なしボタンBT50と、店内飲食に変更ボタンBT51と、が配置されている。店内飲食なしボタンBT50は、店内飲食に変更した商品が1つも存在しない場合に操作可能である。店内飲食に変更ボタンBT51は、店内飲食に変更した商品が1つ以上存在する場合に操作可能である。
【0109】
(全部の複数税率商品について持ち帰りとする場合)
全部の複数税率商品(本例では、ツナおにぎり、鮭弁当)について持ち帰りとする場合、つまり、店内飲食とする複数税率商品がない場合、顧客は、小画面SG05の店内飲食なしボタンBT50を操作する。顧客が、店内飲食なしボタンBT50を操作した場合、精算装置40は、小画面SG05を消去する。
【0110】
(数量1の複数税率商品について店内飲食とする場合)
顧客は、数量が1の複数税率商品(本例では、鮭弁当)について店内飲食とする場合には、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03から当該複数税率商品(店内飲食とする数量が1の複数税率商品)を指定(当該複数税率商品の表示領域をタッチ)する。顧客が、数量が1の複数税率商品を小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03から指定した場合、精算装置40は、当該操作内容(指定)を小画面SG05(複数税率商品表示領域HR03)に反映させる。具体的には、精算装置40は、小画面SG05(複数税率商品表示領域HR03)における、当該複数税率商品(1個)の表示を持ち帰りから店内飲食に変更する。例えば、
図16(A)において、顧客が、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03から鮭弁当を指定した場合、精算装置40は、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03における鮭弁当の表示を「鮭弁当 1(持ち帰り) ¥432」から「鮭弁当 1(店内飲食) ¥440」に変更する。
【0111】
なお、顧客が、複数税率商品表示領域HR03において鮭弁当を再度指定した場合には、精算装置40は、複数税率商品表示領域HR03における鮭弁当の表示を「鮭弁当 1(店内飲食) ¥440」から「鮭弁当 1(持ち帰り) ¥432」に変更する。つまり、数量が1の複数税率商品が小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03において指定される度に、精算装置40は、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03において当該複数税率商品の販売態様(持ち帰り、店内飲食)を切り替える。
【0112】
(数量2以上の複数税率商品の全部又は一部について店内飲食とする場合)
顧客は、数量が2以上の複数税率商品(本例では、ツナおにぎり)の全部又は一部について店内飲食とする場合には、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03から当該複数税率商品(店内飲食とする数量が2以上の複数税率商品)を指定する。顧客が、数量が2以上の複数税率商品を小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03から指定した場合、精算装置40は、当該複数税率商品(複数個の夫々)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG06(
図7の小画面SG02に相当する画面。不図示)を小画面SG05の前面に表示する。顧客は、小画面SG06を介して、当該複数税率商品(複数個の夫々)について店内飲食とするかの操作を行う。小画面SG06における顧客の操作が完了した場合、精算装置40は、小画面SG06を消去し、小画面SG06における操作内容を小画面SG05(複数税率商品表示領域HR03)に反映させる。例えば、
図16(A)において、顧客が、複数税率商品表示領域HR03の「ツナおにぎり 3(店内飲食0、持ち帰り3) ¥372」の領域を指定し、指定後に表示した小画面SG06における顧客の操作(ツナおにぎりの2個を店内飲食とする旨の操作)が完了した場合、精算装置40は、小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03におけるツナおにぎりの表示を「ツナおにぎり 3(店内飲食0、持ち帰り3) ¥372」から「ツナおにぎり 3(店内飲食2、持ち帰り1) ¥376」に変更する。
【0113】
なお、顧客が、複数税率商品表示領域HR03においてツナおにぎりを再度指定した場合には、精算装置40は、再度、小画面SG06を小画面SG05の前面に再度表示する。つまり、数量が2以上の複数税率商品が小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03において指定される度に、精算装置40は、小画面SG06を小画面SG05の前面に表示する。
【0114】
図16(B)は、
図16(A)の場面から顧客が全3個のツナおにぎりについて2個を店内飲食に変更し(鮭弁当については店内飲食に変更せずに)、続いて、店内飲食に変更ボタンBT51を操作した場面の商品確認画面を示している。
【0115】
商品確認画面には、商品表示領域HR02が設けられている。商品表示領域HR02には、当該取引における全部の商品(ノート、ツナおにぎり、シャンプー、鮭弁当)が操作可能に一覧表示される。また、商品表示領域HR02には、小画面SG05における顧客の操作内容が反映される。本例では、小画面SG05において顧客が全3個のツナおにぎりについて2個を店内飲食に変更したため、
図16(B)に示すように、商品表示領域HR02には、全3個のツナおにぎりについて、2個が店内飲食、1個が持ち帰りとして表示されている。また、商品確認画面には、お会計ボタンBT1402と、店員呼出ボタンBT1403とが、配置されている。お会計ボタンBT1402は、会計に進める場合に操作するボタンである。店員呼出ボタンBT1403は、店員を呼び出す場合に操作するボタンである。
【0116】
なお、図示は省略するが、仮に、小画面SG05において顧客が全3個のツナおにぎりについて2個を店内飲食に変更し、更に鮭弁当を店内飲食に変更した場合、
図16(B)の商品表示領域HR02の鮭弁当の表示は「鮭弁当 店内飲食 ×1 ¥440」となる(
図16(B)の商品表示領域HR02のツナおにぎりの表示は維持される)。また、仮に、小画面SG05において顧客が店内飲食なしとした場合(ボタンBT40を操作した場合)、
図16(B)の商品表示領域HR02のツナおにぎりの表示は「ツナおにぎり 持ち帰り ×3 ¥372」となる(
図16(B)の商品表示領域HR02の鮭弁当の表示は維持される)。
【0117】
顧客は、商品表示領域HR02の内容を確認し、問題がなければ、お会計ボタンBT1402を操作する。顧客が、お会計ボタンBT1402を操作した場合、精算装置40は、商品確認画面に代えて決済種別選択画面(不図示)を表示する。決済種別選択画面は、決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー等)を選択する画面であり、夫々の決済種別に対応するボタンや店員呼出ボタンが配置されている。顧客は、決済種別選択画面において、所望の決済種別に対応するボタンを操作し、精算する。
【0118】
なお、顧客は、商品確認画面(商品表示領域HR02)においても、複数税率商品の持ち帰り/店内飲食の変更が可能である。例えば、精算装置40は、
図16(B)の商品表示領域HR02においてツナおにぎりが指定された場合、
図16(A)に示した小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03においてツナおにぎりが指定された場合と同様、小画面SG06を表示し、小画面SG06における操作内容を商品確認画面(商品表示領域HR02)に反映させる。また例えば、精算装置40は、
図16(B)の商品表示領域HR02において鮭弁当が指定された場合、
図16(A)に示した小画面SG05の複数税率商品表示領域HR03において鮭弁当が指定された場合と同様、当該操作内容(指定)を商品確認画面(商品表示領域HR02)に反映させる。
【0119】
(携帯端末60における店内飲食への変更)
図14~
図16では、携帯端末60においては店内飲食に変更する操作を受け付けない態様(携帯端末60においては複数税率商品について一旦全て持ち帰りとして登録し、必要であれば精算装置40において店内飲食へ変更するといった態様)について説明したが、携帯端末60において店内飲食に変更する操作を受け付けるようにしてもよい。
【0120】
図17は、第2実施形態に係る携帯端末60の表示例である。
図17を用いて、携帯端末60において店内飲食に変更する操作を受け付ける態様について説明する。
【0121】
(スキャン時における店内飲食への変更)
携帯端末60は、複数税率商品のスキャンしたときにスキャンした複数税率商品(スキャンしたときであるため数量は1)について店内飲食への変更操作を受け付けてもよい。例えば、携帯端末60は、複数税率商品がスキャンされた場合、当該複数税率商品(1個)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG07(
図4の小画面SG01に相当する画面。不図示)を登録画面の前面に表示する。顧客は、小画面SG07を介して、当該複数税率商品(1個)について店内飲食とするかの操作を行う。小画面SG07における顧客の操作が完了した場合、携帯端末60は、小画面SG07を消去し、小画面SG07における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。例えば、
図14(A)の場面から2品目の商品としてツナおにぎり(8%税込価格124円)がスキャンされた場合、携帯端末60は、ツナおにぎりに係る小画面SG07を登録画面の前面に表示し、例えば、顧客が小画面SG07において店内飲食とする旨の操作を行った場合には、携帯端末60は、
図17(A)に示すような登録画面を表示する。
図17(A)の登録画面の商品リスト領域には、ツナおにぎり(1個)が店内飲食として登録されている。
【0122】
(登録後(数量変更時を除く)における変更(数量が1の場合))
携帯端末60は、複数税率商品の登録後に(数量変更時を除く)、当該複数税率商品(1個)について、税率(販売態様)の変更操作を受け付けてもよい。例えば、顧客が、商品リスト領域において複数税率商品(1個)を指定(商品リスト領域における当該複数税率商品の領域であって数量ボタンBT603以外の領域をタッチ)した場合、携帯端末60は、当該複数税率商品をスキャンしたときと同様、当該複数税率商品(1個)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG07を登録画面の前面に表示し、小画面SG07における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。例えば、
図17(A)の場面からツナおにぎりが指定された場合、携帯端末60は、ツナおにぎりに係る小画面SG07を登録画面の前面に表示し、例えば、顧客が小画面SG07において持ち帰りとする旨の操作を行った場合には、携帯端末60は、
図14(B)に示すような登録画面を表示する。
図14(B)の登録画面の商品リスト領域には、ツナおにぎり(1個)が持ち帰りとして登録されている。
【0123】
(登録後(数量変更時を除く)における変更(数量が2以上の場合))
携帯端末60は、複数税率商品の登録後に(数量変更時を除く)、当該複数税率商品(2個以上)について、税率(販売態様)の変更操作を受け付けてもよい。例えば、顧客が、商品リスト領域において複数税率商品(2個以上)を指定(商品リスト領域における当該複数税率商品の領域であって数量ボタンBT603以外の領域をタッチ)した場合、携帯端末60は、当該複数税率商品(複数個の夫々)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG06(
図7の小画面SG02に相当する画面)を登録画面の前面に表示し、小画面SG06における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。例えば、
図15(A)の場面からツナおにぎりが指定された場合、携帯端末60は、ツナおにぎりに係る小画面SG06を登録画面の前面に表示し、例えば、顧客が小画面SG06において全3個中の2個を店内飲食とする旨の操作を行った場合には、携帯端末60は、
図17(B)に示すような登録画面を表示する。
図17(B)の登録画面の商品リスト領域には、ツナおにぎりについて全3個中の2個が持ち帰りとして登録されている。
【0124】
(登録後(数量変更時)における変更)
携帯端末60は、複数税率商品の登録後の数量変更時に、当該複数税率商品について、税率(販売態様)の変更操作を受け付けてもよい。例えば、顧客が、ある複数税率商品の数量を変更する小画面SG04(
図14参照)において数量増加操作又は数量減少操作を行った後に決定ボタンBT609を操作した場合(具体的には数量の増減があった場合)、携帯端末60は、当該複数税率商品(複数個の夫々)に係る小画面SG06、又は、当該複数税率商品(1個)に係る小画面SG07を表示し、小画面SG06(又は小画面SG07)における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。つまり、携帯端末60は、決定ボタンBT609の操作時の数量(変更後の数量)が2以上であるときには、当該複数税率商品(複数個の夫々)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG06を登録画面の前面に表示し、小画面SG06における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。一方、携帯端末60は、決定ボタンBT609の操作時の数量(変更後の数量)が1であるときには(2以上から1に減少させたときには)、当該複数税率商品(1個)について持ち帰りとするか店内飲食とするかを選択可能な小画面SG07を登録画面の前面に表示し、小画面SG07における操作内容を登録画面(商品リスト領域)に反映させる。
【0125】
以上、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記変形例のように、適宜変更が可能である。また、下記の変形例は適宜組み合わされてよい。
【0126】
(1)第1実施形態では、POS端末20は、2以上の複数税率商品の夫々の税率を決定又は変更するための画面として小画面SG02を表示する例を説明したが、2以上の複数税率商品の夫々の税率を決定又は変更可能であれば、表示する画面は小画面SG02に限定されない。第2実施形態における小画面SG06についても同様である。
【0127】
図18は、第1実施形態に係るPOS端末20の表示例である。例えば、POS端末20は、
図7に示した小画面SG02に代えて、
図18に示した小画面SG12を表示してもよい。
図7、
図18に示すように、小画面SG12(
図18)には、小画面SG02(
図7)における、はいボタンBT40、すべて持ち帰るボタンBT41に代えて、決定ボタンBT42が配置されている。
【0128】
店員は、顧客に確認し、複数税率商品(
図7の例と同様、
図18でもツナおにぎり)について、3個全部を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30の全てを操作した後に、決定ボタンBT42を操作し、2個を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30のうちの何れか2個を操作した後に、決定ボタンBT42を操作し、1個を店内飲食とする場合には3個の選択ボタンBT30のうちの何れか1個を操作した後に、決定ボタンBT42を操作し、3個全部を持ち帰りとする場合には3個の選択ボタンBT30を何れも操作せずに、決定ボタンBT42を操作する。
【0129】
(2)また、第1実施形態では、商品がスキャン(又はプリセットボタンが操作)される毎に、商品リスト領域に該商品の登録情報を表示(追加)する例を説明したが、同一の商品が複数回スキャン(又はプリセットボタンを操作)された場合、商品リスト領域にはスキャン(又はプリセットボタンの操作)の回数に応じた複数行の登録情報を表示してもよいし、複数回のスキャン(又はプリセットボタンの操作)分を集約した1行の登録情報を表示してもよい。例えば、商品A(200円)のスキャン(1個登録)→商品B(150円)のスキャン(1個登録)→商品Aのスキャン(2個登録)とした場合、POS端末20は、商品A及び商品Bについて商品リスト領域に、表示態様1(下記)のように表示してもよいし表示態様2(下記)のように表示してもよい。
(商品リスト領域の表示態様1)
商品A ¥200内
商品B ¥150内
2個 商品A ¥400内
(商品リスト領域の表示態様2)
3個 商品A ¥600内
商品B ¥150内
【0130】
数量ボタンBT603を表示する点が異なるが、第2実施形態の携帯端末60についても同様である。つまり、携帯端末60は、商品A及び商品Bについて商品リスト領域に、表示態様1’(下記)のように表示してもよいし表示態様2’(下記)のように表示してもよい。なお、携帯端末60が表示態様2’のように表示した場合には精算装置40も表示態様2’のように表示するが、携帯端末60が表示態様1’のように表示した場合には精算装置40は表示態様1’のように表示してもよいし表示態様2’のように表示してもよい。
(商品リスト領域の表示態様1’)
商品A ×1 ¥200
商品B ×1 ¥150
商品A ×2 ¥400
(商品リスト領域の表示態様2’)
商品A ×3 ¥600
商品B ×1 ¥150
【0131】
(3)なお、上記(2)に関連し、商品リスト領域に複数回のスキャン(又はプリセットボタンの操作)分を集約した1行の登録情報を表示する態様の場合(表示態様2、表示態様2’の場合)、複数回分が集約され1行で表示された複数税率商品について税率(販売態様)を変更するときには、登録数2以上の複数税率商品の税率(販売態様)を変更するときの小画面(小画面SG02、小画面SG06、小画面SG12等)を表示する。
【0132】
(4)上記実施形態では、登録数2以上の複数税率商品の夫々について税率(販売態様)を決定、変更可能とする例を説明したが、夫々について決定、変更可能としなくてもよい。換言すれば、上記実施形態では、登録数2以上の複数税率商品について、一部を10%(店内飲食)、残り(他の一部)を8%(持ち帰り)と自由に選択できる例を説明したが、これに代えて、全部を一括して8%(持ち帰り)とするか10%(店内飲食)とするかの2択のみしか許容しないようにしてもよい。例えば、顧客が操作する装置(携帯端末60、精算装置40)において、全部を一括して8%(持ち帰り)とするか10%(店内飲食)とするかの2択のみしか許容しないようにしてもよい。なお、店舗側(サービスA)において、登録数2以上の複数税率商品の夫々について税率(販売態様)を決定、変更可能とするか否かを設定(全顧客共通に設定、又は、顧客毎個別に設定)できるようにしてもよい。
【0133】
(5)上記実施形態では、複数税率商品がスキャン(又はプリセットボタンが操作)される毎に、小画面(小画面SG01等)を表示するなどして該複数税率商品の税率(販売態様)を確認する例をしていたが、複数税率商品がスキャン(又はプリセットボタンが操作)される毎に該複数税率商品の税率(販売態様)を確認しなくてもよい。例えば、取引開始時(1品目の商品の登録前)に、店内飲食の有無を確認し、店内飲食無の場合には、何れの複数税率商品がスキャン(又はプリセットボタンが操作)された場合であっても、小画面(小画面SG01等)を表示せずに常に8%(持ち帰り)として登録してもよい。
【0134】
具体的には、第1実施形態では、店員は、例えば取引の開始時に顧客に店内飲食の有無を確認し、店内飲食無との回答を得た場合、POS端末20において店内飲食無を宣言する操作(例えば、キー操作部208の「店内飲食無」ボタンの操作等)を行ってもよい。POS端末20は、店内飲食無の宣言があった取引において、複数税率商品がスキャン(又はプリセットボタンが操作)された場合、小画面を表示せずに常に8%(持ち帰り)として登録する。なお、店内飲食無の宣言後に特定の複数税率商品について店内飲食に変更する旨の申し出があった場合には、当該複数税率商品を商品リスト領域から指定し、持ち帰り(8%)から店内飲食(10%)に変更する。
【0135】
また、第2実施形態(
図17を用いて説明した携帯端末60において店内飲食に変更する操作を受け付ける態様の場合)では、例えば取引の開始時に、顧客自身が携帯端末60において店内飲食無を宣言する操作(例えば、取引の開始前に表示する画面上に配置された「店内飲食無」ボタンの操作等)を行ってもよい。以下、店内飲食無の宣言があった取引における携帯端末60の動作は、上述したPOS端末20の動作と同様である。
【0136】
(6)第1実施形態では、複数税率商品を登録可能な設置型の装置としてPOS端末20を説明したが、他の装置であってもよい。例えば、店舗の精算エリアに設置され、顧客自身が商品を登録及び精算するフルセルフの登録精算装置や、他の装置において店員によって登録された商品について顧客自身が精算するセミセルフの精算装置において、複数税率商品の税率を決定又は変更する画面(小画面SG01、小画面SG02、小画面SG05等)を表示してもよい。
【0137】
(7)第2実施形態では、複数税率商品を登録可能な移動型(可搬型)の装置として携帯端末60を説明したが、他の装置であってもよい。例えば、店舗側が来店顧客に貸与するスマートフォン(又はタブレット端末)や、表示部を備えるショッピングカート(又は、ショッピングカートに着脱可能な表示器)において、複数税率商品の税率を決定又は変更する画面(小画面SG01、小画面SG02、小画面SG05等)を表示してもよい。
【0138】
(8)上記実施形態では、複数税率商品の販売態様(消費税率)に係る画面として小画面(小画面SG01、SG02、SG05等)を表示する例を説明したが、全画面として表示してもよい。例えば、第1実施形態では、POS端末20は、例えば、
図3の登録画面を表示しているときに店員がお好み弁当をスキャンした場合、
図3の登録画面の前面に小画面SG01を表示する例を説明したが(
図4)、これに代えて、POS端末20は、上記の場合に、
図3の登録画面に代えて小画面SG01と同様の内容を表示した画面(小画面ではなく全域に表示する画面。画面aとする)を表示してもよい。なお、小画面SG01上のはいボタンBT20に相当する画面a上のボタン(又は、小画面SG01上のいいえボタンBT21に相当する画面a上のボタン)が操作された場合には、POS端末20は、画面aに代えて登録画面(画面aにおける操作内容を反映した登録画面)を表示する。また、第2実施形態では、精算装置40は、例えば、精算用2次元コード612を読み取った場面、商品確認画面の前面に小画面SG05を表示する例を説明したが(
図16(A))、これに代えて、精算装置40は、上記の場合に、単に小画面SG05と同様の内容を表示した画面(小画面ではなく全域に表示する画面。画面bとする)を表示してもよい。なお、小画面SG05上の店内飲食なしボタンBT50に相当する画面b上のボタン(又は、小画面SG05上の店内飲食に変更ボタンBT51に相当する画面b上のボタン)が操作された場合には、精算装置40は、画面bに代えて商品確認画面(画面bにおける操作内容を反映した商品確認画面)を表示する。また、他の画面(登録画面、小計画面、商品確認画面等)の一部領域内に(必要に応じて表示領域を拡大して)、小画面(小画面SG01、SG02、SG05等)と同様の内容を表示してもよい。
【0139】
(9)上記実施形態では、操作として、画面上のボタンを操作する場合と、キー操作部208上のボタンを操作する場合とを説明したが、操作は、どちらのボタンであってもよい。つまり、画面上のボタンを操作するものとして説明した操作について、画面上のボタンに代えて又は加えて、キー操作部208に同様のボタンを配置することによってキー操作部208のボタンを操作するものとしてもよいし、キー操作部208のボタンを操作するものとして説明した操作について、キー操作部208のボタンの操作に代えて又は加えて、画面上に同様のボタンを配置することによって画面上のボタンを操作するものとしてもよい。
【0140】
(10)上記実施形態では、商品を内税表記とし、税率、税込価格を表示する例を説明したが(
図4等)、上記に加え、税抜価格(本体価格)や税額を表示してもよい。また、上記実施形態では、商品を内税表記としているが、外税表記としてもよい。なお、外税表記とする場合には、税抜価格、税率、税額、税込価格を表示してもよい。
【0141】
(11)上記実施形態では、複数税率商品の税率として8%と10%の2種類を例示したが、他の税率であってもよいし、3種類以上の税率であってもよい。
【0142】
(12)第1実施形態のPOS端末20における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、POS端末20の処理として、
図11~
図13のフローチャートを用いて説明した処理のうちの少なくとも一部について、POS端末20に代えて、ストアコントローラ(不図示)やクラウドサーバ(不図示)が実行してもよい。上記に関連し、POS端末20は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、POS端末20は、各種の入力(顧客の操作、スキャナ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報、画像情報等)をクラウドサーバに送信し、続いて、クラウドサーバは、POS端末20から受信した情報(POS端末20における入力情報)に応じた処理を実行し、処理結果(更新画面情報等)をPOS端末20に送信し、続いて、POS端末20は、クラウドサーバから受信した情報(クラウドサバ―による処理結果)に応じて動作(表示部への表示等)してもよい。つまり、POS端末20の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行してもよい。第2実施形態の携帯端末60や精算装置40についても同様である。
【0143】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置、プログラム、クラウドサーバに関する。
[背景技術]
現在、スーパーマーケット等で用いられるPOSレジスタ等の装置は、高機能化に伴い、操作も複雑になっている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019‐032606号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に記載の装置等の従来の装置では、未だ操作が複雑であり、操作性において改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、商品を登録する商品販売データ処理装置(例えば、POS端末20、携帯端末60)であって、購入される商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品の商品リストを表示する表示手段と、適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作を受け付ける税率操作手段と、を備え、前記税率操作手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
(1)の構成によれば、操作性が向上する。具体的には、税率に関する操作性が向上する。
(2)前記表示手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付ける個別ボタンを表示し、前記税率操作手段は、前記個別ボタン(例えば、
図7の選択ボタンBT30-1、BT30-2、BT30-3)を介して、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理装置である。
(2)の構成によれば、購入数や操作について直感的に理解可能であるため、操作に不慣れな店員(新人等)であっても、簡便に操作することができる。
(3)前記税率操作手段は、購入数が複数である前記複数税率商品が前記商品リストに表示される前に、当該複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(1)又は(2)に記載の商品販売データ処理装置である。
(3)の構成によれば、登録時のタイミングで確実に操作することができる。
(4)前記税率操作手段は、前記商品リストに表示された購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(1)~(3)の何れかに記載の商品販売データ処理装置である。
(4)の構成によれば、登録後であっても必要に応じて適宜に操作することができる。
(5)税率変更を宣言する税率宣言手段と、前記商品リストから商品を指定する商品指定手段と、を備え、前記税率操作手段は、前記税率宣言手段によって税率変更が宣言された後に前記商品指定手段によって前記商品リストから購入数が複数である前記複数税率商品が指定されたことに基づいて、又は、前記商品指定手段によって前記商品リストから購入数が複数である前記複数税率商品が指定された後に前記税率宣言手段によって税率変更が宣言されたことに基づいて、当該複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(4)に記載の商品販売データ処理装置である。
(5)の構成によれば、他の操作がある場合にも簡便に税率操作を行うことができる。
(6)前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了操作を受け付ける登録完了手段(例えば、
図15(B)の会計ボタンBT604)を備え、前記税率操作手段は、登録された商品の中に前記複数税率商品が含まれている場合、前記登録完了操作に基づいて、前記商品リストから前記複数税率商品を抽出した複数税率商品リスト(例えば、
図16の複数税率商品表示領域HR03に表示されるリスト)を表示し、前記税率操作手段は、前記複数税率商品リストに表示された購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(1)~(5)の何れかに記載の商品販売データ処理装置である。
(6)の構成によれば、登録完了後に、複数税率商品について税率操作の要否を簡便に確認し、必要に応じて税率操作を行うことができる。
(7)前記複数税率商品リストから商品を指定する商品指定手段と、を備え、前記税率操作手段は、前記商品指定手段によって前記複数税率商品リストから購入数が複数である前記複数税率商品が指定されたことに基づいて、当該複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とする(6)に記載の商品販売データ処理装置である。
(7)の構成によれば、複数税率商品を簡便に指定し、簡便に税率操作を行うことができる。
(8)前記表示手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について一括して前記税率操作を受け付ける一括ボタンを表示し、前記税率操作手段は、前記一括ボタンを介して、購入数が複数である前記複数税率商品について一括して前記税率操作を受け付けることを特徴とする(2)に記載の商品販売データ処理装置である。
(8)の構成によれば、全部について同一の税率とする際に簡便に税率操作を行うことができる。
(9)商品を登録する商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、購入される商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品の商品リストを表示する表示手段と、適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作を受け付ける税率操作手段と、して機能させ、前記税率操作手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けることを特徴とするプログラムである。
(9)の構成によれば、(1)と同様、税率に関する操作性が向上する。
(10)商品登録部と表示部と操作受付部とを備える商品販売データ処理装置の動作を制御するクラウドサーバであって、前記商品登録部が登録した商品の商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、適用可能な複数の税率が設定されている複数税率商品について適用させる税率を決定するための税率操作の受け付けを制御する税率操作受付制御手段と、を備え、前記税率操作受付制御手段は、購入数が複数である前記複数税率商品について個々に前記税率操作を受け付けるように制御することを特徴とするクラウドサーバである。
(10)の構成によれば、(1)と同様、税率に関する操作性が向上する。
【0144】
なお、以上に説明した各装置(POS端末20、精算装置40、携帯端末60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0145】
20 POS端末、40 精算装置、60 携帯端末、201 CPU、202 ROM、203 RAM、204 スキャナ部、205 店員用表示部、206 客用表示部、207 ハードディスク、208 キー操作部、209 カード決済部、210 印刷部、211 音声出力部、212 通信部、213 ドロア