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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】端末装置組立体及びこれを含む端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20240613BHJP
【FI】
H04M1/11 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023037556
(22)【出願日】2023-03-10
(65)【公開番号】P2023133260
(43)【公開日】2023-09-22
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2022-0030439
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0029140
(32)【優先日】2023-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518135087
【氏名又は名称】スプリーマ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SUPREMA INC.
【住所又は居所原語表記】#5, 17Fl., 248, Jeongjail-ro Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13554 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュンスン ヨム
(72)【発明者】
【氏名】テフン イ
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-334107(JP,A)
【文献】特開2012-248750(JP,A)
【文献】特開2012-191081(JP,A)
【文献】特開平10-014637(JP,A)
【文献】特開昭60-249827(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が外力によって押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって前記一方向とは反対方向に移動するように構成され
前記内側ロック部は、
前記端末から前記一方向に突出する第1内側ロッカーと、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う、第2内側ロッカーと、を含み、
前記端末は、
前記第2内側ロッカーを支持するフレームと、
前記フレームから前記一方向に突出して前記第2内側ロッカーを押圧するためのオープナの移動方向を案内するためのガイド部と、を含み、
前記ガイド部は、前記第2内側ロッカーより上側に配置される、
端末装置組立体。
【請求項2】
前記第2内側ロッカーは、
上部が前記ブラケットに支持され、下部がブラケットから前記一方向に離隔するように配置され、前記外力および前記第1内側ロッカーのいずれかによって前記下部が押圧されると前記ブラケットに向かって移動し、前記外力による押圧が解除されると、前記ブラケットから離隔する方向に移動可能に構成される、
請求項1に記載の端末装置組立体。
【請求項3】
前記第2内側ロッカーは板ばねである、
請求項2に記載の端末装置組立体。
【請求項4】
前記内側ロック部は、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態、及び前記端末が前記ブラケットから取り外し可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、
前記第2内側ロッカーは、
前記ロック状態のとき、下端が前記第1内側ロッカーの上面に接触し、
前記ロック解除状態のとき、下端が前記外力によって前記ブラケットに向けて押圧されて前記第1内側ロッカーと離隔するように配置される、
請求項2に記載の端末装置組立体。
【請求項5】
前記内側ロック部は、
前記端末がブラケットに対して上下方向に移動可能なロック導入状態に置かれ、
前記端末は、前記ロック導入状態のとき、前記ロック状態及びロック解除状態の時よりも上側に配置され、
前記第1内側ロッカーは、
前記ロック導入状態であるとき、前記第2内側ロッカーの下部に接触して前記第2内側ロッカーの下部を前記ブラケットに向けて押圧する、
請求項4に記載の端末装置組立体。
【請求項6】
前記第1内側ロッカーの前記一方向への長さは下方に行くほど短くなる、
請求項2に記載の端末装置組立体。
【請求項7】
前記第2内側ロッカーは、前記ガイド部よりも突出する、
請求項に記載の端末装置組立体。
【請求項8】
前記ガイド部は複数個形成され、
前記複数のガイド部は、前記オープナの移動方向を案内するために左右方向に互いに離隔して配置される、
請求項に記載の端末装置組立体。
【請求項9】
前記端末は、
前記複数のガイド部の間に配置される改ざん部をさらに含む、
請求項に記載の端末装置組立体。
【請求項10】
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が外力によって押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって前記一方向とは反対方向に移動するように構成され、
前記内側ロック部は、
前記一方向に移動可能に前記端末に支持される、第1内側ロッカーと、
前記ブラケットに支持され、前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う、第2内側ロッカーと、を含み、
前記第1内側ロッカーは、
前記外力により押圧されると、前記端末に向かって移動する内側ロッカー部材と、
押圧されて移動する前記内側ロッカー部材によって前記端末に向かって圧縮され、前記押圧が解除されると、復元力により膨張して前記内側ロッカー部材を前記端末から離隔する方向に移動させる、内側弾性部材と、を含
前記内側ロック部は、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態及び前記端末が前記ブラケットから分離可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、
前記内側ロッカー部材は、
前記ロック状態のとき、上端が前記第2内側ロッカーの下面に接触するように配置され、
前記ロック解除状態のとき、前記外力により、前記端末に向けて押圧され、上端が前記第2内側ロッカーの下面から離隔するように配置され、前記内側弾性部材を圧縮し、
前記内側ロッカー部材には、外面から前記端末に向かって引き込まれ、上下方向に延びて前記内側ロッカー部材を押圧するためのオープナの上下方向の移動を案内するガイド部が備えられる、
端末装置組立体。
【請求項11】
前記ガイド部の内側面は、下端が上端よりも前記端末からさらに離隔するように傾斜した傾斜面を含む、
請求項10に記載の端末装置組立体。
【請求項12】
前記第2内側ロッカーは、複数個で形成されて互いに左右方向に離隔して配置され、
前記傾斜面は上下方向から見たとき、前記複数個の第2内側ロッカー間に配置される、
請求項11に記載の端末装置組立体 。
【請求項13】
前記内側ロッカー部材は、
前記ロック状態のとき、前記傾斜面の上端と前記端末との間の離隔距離が前記第2内側ロッカーと前記端末との間の離隔距離より短く形成された位置に配置される、
請求項11に記載の端末装置組立体。
【請求項14】
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が外力によって押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって前記一方向とは反対方向に移動するように構成され、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が前記外力によって前記一方向に移動可能に前記端末に支持される、第1内側ロッカーと、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う第2内側ロッカーと、を含み、
前記第1内側ロッカーは、
下部が前記端末に支持され、上部が前記端末から前記一方向に離隔するように配置され、上部が前記外力および第2内側ロッカーのいずれかによって押圧されると、前記端末に向かって移動し、圧力が解放されると、前記端末から離隔する方向に移動可能に構成され
前記第1内側ロッカーの上部には、前記第1内側ロッカーに対して段差を形成するように前記端末に向かって引き込まれ、前記第1内側ロッカーを押圧するためのオープナの上下方向の移動を案内するガイド部が配置される、
端末装置組立体。
【請求項15】
前記第1内側ロッカーは板ばねである、
請求項14に記載の端末装置組立体。
【請求項16】
前記内側ロック部は、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態、及び前記端末が前記ブラケットから分離可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、
前記第1内側ロッカーは、
前記ロック状態のとき、上端が前記第2内側ロッカーの下端に接触し、
前記ロック解除状態のとき、外力により、前記端末に向けて押圧され、上端が前記第2内側ロッカーから離隔する、
請求項14に記載の端末装置組立体。
【請求項17】
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が外力によって押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって前記一方向とは反対方向に移動するように構成され、
前記端末は、
上端にオープナホールが形成されたフレームと、
前記オープナホールを開閉するホールカバーと、を含み、
前記ホールカバーは、
前記フレームの上端において前記一方向に垂直な左右方向を中心に回転可能に配置され、前記オープナホールを開閉するカバー本体と、
前記カバー本体が前記オープナホールを閉じるように前記カバー本体を回転させるための復元力を提供するねじりばねと、を含む、
端末装置組立体。
【請求項18】
壁に取り付けられるブラケット及び端末装置を含み、
前記端末装置は、
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって、前記一方向とは反対方向に移動するように構成され
前記内側ロック部は、
前記端末から前記一方向に突出する第1内側ロッカーと、
前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う、第2内側ロッカーと、を含み、
前記端末は、
前記第2内側ロッカーを支持するフレームと、
前記フレームから前記一方向に突出して前記第2内側ロッカーを押圧するためのオープナの移動方向を案内するためのガイド部と、を含み、
前記ガイド部は、前記第2内側ロッカーより上側に配置される、
端末機器。
【請求項19】
前記ロックユニットは、
前記端末と前記ブラケットとが締結されるとき、前記端末が前記ブラケットに対して水平方向に移動するのを遮断するように前記端末に配置される第1エッジロッカーと、前記ブラケットに配置されて第1エッジロッカーと噛み合う第2エッジロッカーとを含むエッジロック部をさらに含む、
請求項18に記載の端末機器。
【請求項20】
壁に取り付けられるブラケット及び端末装置を含み、
前記端末装置は、
ブラケットに対して選択的に締結される端末と、
前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットと、を含み、
前記内側ロック部は、
少なくとも一部が押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、
前記押圧が解除されると、復元力によって、前記一方向とは反対方向に移動するように構成され、
前記ロックユニットは、
前記端末と前記ブラケットとが締結されるとき、前記端末が前記ブラケットに対して水平方向に移動するのを遮断するように前記端末に配置される第1エッジロッカーと、前記ブラケットに配置されて第1エッジロッカーと噛み合う第2エッジロッカーとを含むエッジロック部をさらに含み、
前記端末は、
前記内側ロック部の少なくとも一部を支持する本体フレームと、
前記本体フレームの縁に沿って延びて配置されるサイドフレームと、を含み、
前記第1エッジロッカーは、前記サイドフレームの内側面から左右方向に突出し、
前記第2エッジロッカーは、
前記ブラケットの縁から前記一方向に突出して上下方向に延びるエッジ段差と、
前記エッジ段差の上面から上方に突出するエッジ突起と、を含み、
前記第1エッジロッカーは、
前記端末と前記ブラケットとが締結されるとき、下面が前記エッジ段差に接触して前記エッジ突起によって前記一方向に移動するのが遮断される、
端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置組立体及びこれを含む端末機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、端末は、データ伝送装置等で通信回路に接続されており、その通信回路を介してデータを入出力するために用いられる装置である。
【0003】
このような端末には一例として、指紋採取面に使用者が指の指紋部位を接触させると、光源の光が指紋の谷と隆線で反射されたり吸収されたりし、反射された光がプリズムに入射してレンズ系に結像し、レンズ系に結像された光がイメージセンサーを通じて感知される指紋認識装置がある。この指紋認識装置を介して感知された指紋は、イメージセンサーを介して映像処理装置に送信され、映像処理装置は、感知された指紋を登録された指紋と対照して、登録された指紋であるか否かを認識する。
【0004】
このような指紋認識装置、顔認識装置、カード端末装置などを含む端末は、非承認された外部者によって任意に不法分解される場合、端末の主な設計に関する情報はもちろん、端末に格納されている重要データがハードウェアまたはソフトウェアにおいて改ざん(tampering)されることができる。
【0005】
一方、これらの端末は、主に出入り口に隣接する壁に配置されたブラケットによって支持され固定される。従来の端末はスクリュー締結方式でブラケットに固定されてきた。しかしながら、このようなスクリュー締結方式は、端末をブラケットに装着するための別途の工具(一例として、ドライバー等)が必要であり、固定に多くの時間がかかるため、端末の設置の便宜性が低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施例は、上記のような背景に着目して発明されたものであり、端末をブラケットに簡単に固定させることのできる端末機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、ブラケットに対して選択的に締結される端末;及び前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットを含み、前記内側ロック部は、少なくとも一部が外力によって押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、前記押圧が解除されると、復元力によって前記一方向とは反対方向に移動するように構成される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0008】
また、前記内側ロック部は、前記端末から前記一方向に突出する第1内側ロッカー;及び前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う、第2内側ロッカーを含み、前記第2内側ロッカーは、上部が前記ブラケットに支持され、下部がブラケットから前記一方向に離隔するように配置され、前記外力および前記第1内側ロッカーのいずれかによって前記下部が押圧されると前記ブラケットに向かって移動し、前記外力による押圧が解除されると、前記ブラケットから離隔する方向に移動可能に構成される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0009】
さらに、前記第2内側ロッカーは板ばねである、端末装置組立体が提供されることができる。
【0010】
また、前記内側ロック部は、前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態、及び前記端末が前記ブラケットから取り外し可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、前記第2内側ロッカーは、前記ロック状態のとき、下端が前記第1内側ロッカーの上面に接触し、前記ロック解除状態のとき、下端が前記外力によって前記ブラケットに向けて押圧されて前記第1内側ロッカーと離隔するように配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0011】
また、前記内側ロック部は、前記端末がブラケットに対して上下方向に移動可能なロック導入状態に置かれ、前記端末は、前記ロック導入状態のとき、前記ロック状態及びロック解除状態の時よりも上側に配置され、前記第1内側ロッカーは、前記ロック導入状態であるとき、前記第2内側ロッカーの下部に接触して前記第2内側ロッカーの下部を前記ブラケットに向けて押圧する、端末装置組立体が提供されることができる。
【0012】
さらに、前記第1内側ロッカーの前記一方向への長さは下方に行くほど短くなる、端末装置組立体が提供されることができる。
【0013】
さらに、前記端末は、前記第2内側ロッカーを支持するフレーム;及び前記フレームから前記一方向に突出して前記第2内側ロッカーを押圧するためのオープナの移動方向を案内するためのガイド部を含み、前記ガイド部は、前記第2内側ロッカーより上側に配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0014】
また、前記第2内側ロッカーは、前記ガイド部よりも突出する、端末装置組立体が提供されることができる。
【0015】
また、前記ガイド部は複数個形成され、前記複数のガイド部は、前記オープナの移動方向を案内するために左右方向に互いに離隔して配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0016】
また、前記端末は、前記複数のガイド部の間に配置される改ざん部をさらに含む、端末装置組立体が提供されることができる。
【0017】
また、前記内側ロック部は、前記一方向に移動可能に前記端末に支持される、第1内側ロッカー;及び前記ブラケットに支持され、前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う、第2内側ロッカーを含み、前記第1内側ロッカーは、前記外力により押圧されると、前記端末に向かって移動する内側ロッカー部材;及び押圧されて移動する前記内側ロッカー部材によって前記端末に向かって圧縮され、前記押圧が解除されると、復元力により膨張して前記内側ロッカー部材を前記端末から離隔する方向に移動させる、内側弾性部材を含む、端末装置組立体が提供されることができる。
【0018】
また、前記内側ロック部は、前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態、及び前記端末が前記ブラケットから分離可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、前記内側ロッカー部材は、前記ロック状態のとき、上端が前記第2内側ロッカーの下面に接触するように配置され、前記ロック解除状態のとき、前記外力により、前記端末に向けて押圧され、上端が前記第2内側ロッカーの下面から離隔するように配置され、前記内側弾性部材を圧縮する、端末装置組立体が提供されることができる。
【0019】
また、前記内側ロッカー部材には、外面から前記端末に向かって引き込まれ、上下方向に延びて前記内側ロッカー部材を押圧するためのオープナの上下方向の移動を案内するガイド部が備えられる、端末装置組立体が提供されることができる。
【0020】
また、前記ガイド部の内側面は、下端が上端よりも前記端末からさらに離隔するように傾斜した傾斜面を含む、端末装置組立体が提供されることができる。
【0021】
また、前記第2内側ロッカーは、複数個で形成されて互いに左右方向に離隔して配置され、前記傾斜面は上下方向から見たとき、前記複数個の第2内側ロッカー間に配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0022】
また、前記内側ロッカー部材は、前記ロック状態のとき、前記傾斜面の上端と前記端末との間の離隔距離が前記第2内側ロッカーと前記端末との間の離隔距離より短く形成された位置に配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0023】
また、前記内側ロック部は、少なくとも一部が前記外力によって前記一方向に移動可能に前記端末に支持される、第1内側ロッカー;及び前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるように前記第1内側ロッカーと噛み合う第2内側ロッカーを含み、前記第1内側ロッカーは、下部が前記端末に支持され、上部が前記端末から前記一方向に離隔するように配置され、上部が前記外力および第2内側ロッカーのいずれかによって押圧されると、前記端末に向かって移動し、圧力が解放されると、前記端末から離隔する方向に移動可能に構成される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0024】
さらに、前記第1内側ロッカーは板ばねである、端末装置組立体が提供されることができる。
【0025】
また、前記内側ロック部は、前記端末と前記ブラケットとが互いに締結されるロック状態、及び前記端末が前記ブラケットから分離可能な状態で形成するロック解除状態のいずれかに置かれ、前記第1内側ロッカーは、前記ロック状態のとき、上端が前記第2内側ロッカーの下端に接触し、前記ロック解除状態のとき、外力により、前記端末に向けて押圧され、上端が前記第2内側ロッカーから離隔する、端末装置組立体が提供されることができる。
【0026】
また、前記第1内側ロッカーの上部には、前記第1内側ロッカーに対して段差を形成するように前記端末に向かって引き込まれ、前記第1内側ロッカーを押圧するためのオープナの上下方向の移動を案内するガイド部が配置される、端末装置組立体が提供されることができる。
【0027】
また、前記端末は、上端にオープナホールが形成されたフレーム;及び前記オープナホールを開閉するホールカバーを含み、前記ホールカバーは、前記フレームの上端において前記一方向に垂直な左右方向を中心に回転可能に配置され、前記オープナホールを開閉するカバー本体;及び前記カバー本体が前記オープナホールを閉じるように前記カバー本体を回転させるための復元力を提供するねじりばねを含む、端末装置組立体が提供されることができる。
【0028】
また、壁に取り付けられるブラケット及び端末装置を含み、前記端末装置は、ブラケットに対して選択的に締結される端末;及び前記端末と前記ブラケットとが締結されたり分離されたりするように前記ブラケットに対して移動可能に構成される内側ロック部を含むロックユニットを含み、前記内側ロック部は、少なくとも一部が押圧されて前記ブラケットまたは前記端末に向かって一方向に移動するように構成され、前記押圧が解除されると、復元力によって、前記一方向とは反対方向に移動するように構成される、端末機器が提供されることができる。
【0029】
また、前記ロックユニットは、前記端末と前記ブラケットとが締結されるとき、前記端末が前記ブラケットに対して水平方向に移動するのを遮断するように前記端末に配置される第1エッジロッカーと、前記ブラケットに配置されて第1エッジロッカーと噛み合う第2エッジロッカーを含むエッジロック部とをさらに含む、端末機器が提供されることができる。
【0030】
また、前記端末は、前記内側ロック部の少なくとも一部を支持する本体フレーム;及び前記本体フレームの縁に沿って延びて配置されるサイドフレームを含み、前記第1エッジロッカーは、前記サイドフレームの内側面から左右方向に突出し、前記第2エッジロッカーは、前記ブラケットの縁から前記一方向に突出して上下方向に延びるエッジ段差;及び前記エッジ段差の上面から上方に突出するエッジ突起を含み、前記第1エッジロッカーは、前記端末と前記ブラケットとが締結されるとき、下面が前記エッジ段差に接触して前記エッジ突起によって前記一方向に移動するのが遮断される、端末機器が提供されることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一実施例による端末機器は、端末をブラケットに簡単に固定させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の第1実施例による端末機器の斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による端末機器の分解斜視図である。
図3図1のA-A’における断面斜視図である。
図4図1のB-B’における縦断面図である。
図5図4の内側ロック部がロック解除状態に置かれた様子を示した縦断面図である。
図6】本発明の第2実施例による端末機器の分解斜視図である。
図7図6のC-C’における縦断面図である。
図8図7の内側ロック部がロック解除状態に置かれた様子を示した縦断面図である。
図9】本発明の第3実施例による端末機器の分解斜視図である。
図10図9のD-D’における縦断面図である。
図11図10の内側ロック部がロック解除状態に置かれた様子を示した縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の技術的思想を実現するための具体的な実施例を添付の図面を参照して説明する。
【0034】
なお、本発明の説明において、関連する公知の構成または機能の具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0035】
さらに、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「支持」、「供給」、「結合」されると言及されるときは、その他の構成要素に直接連結、支持、流動、供給、結合することもできるが、その間にまた他の構成要素が存在してもよいことが理解されるべきである。
【0036】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定するために使用されたのではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0037】
さらに、第1、第2などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用されることができるが、該当構成要素はこのような用語によって限定されない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0038】
本明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分および/または群れの存在や付加を除外するものではない。
【0039】
なお、本明細書において、上部、下部、上面などの表現は、図面における図示を参照して説明したものであり、当該対象の方向が変化すれば異なって表現できることを予め明らかにしておく。また、本明細書における上下方向、前後方向および左右方向は、図1図11に示す座標軸で理解されることができる。
【0040】
以下、図面を参照して、本発明の第1実施例に係る端末機器1の具体的な構成について説明する。
【0041】
図1を参照すると、本発明の第1実施例による端末機器1は、端末装置組立体10とブラケット20とを含むことができる。端末装置組立体10は、端末100およびロックユニット200を含むことができる。
【0042】
端末100は、ブラケット20に取り外し可能に接続することができる。例えば、端末100は、ロックユニット200を介してブラケット20に固定されることができる。このような端末100は、フレーム110、改ざん部120、ガイド部130、及びホールカバー140を含むことができる。
【0043】
フレーム110は、改ざん部120、ガイド部130、及びホールカバー140を支持することができる。また、フレーム110は、ロックユニット200の後述する内側ロック部210の少なくとも一部を支持することができる。フレーム110は、端末100の外観を形成するハウジングであってもよい。このようなフレーム110の上端には、オープナPが貫通可能なオープナホールが形成されることができる。フレーム110は、本体フレーム111およびサイドフレーム112を含むことができる。
【0044】
本体フレーム111は、外側フレーム111aおよび内側フレーム111bを含むことができる。外側フレーム111aは、端末100の前面部外観を形成することができる。内側フレーム111bは、端末100の内部に配置することができる。このような内側フレーム111bは、外側フレーム111aおよびサイドフレーム112と連結されることができる。
【0045】
サイドフレーム112は、本体フレーム111の縁部に沿って延びることができる。言い換えれば、内側フレーム111bの縁部を囲むように配置されることができる。このようなサイドフレーム112は、端末100の上面、下面、および側面部の外観を形成することができる。
【0046】
改ざん部120は、ブラケット20と端末100との分離が感知されると、端末100のテンパー(temper)機能を作動させることができる。例えば、改ざん部120は、後述する第2内側ロッカー212との接触が解除されるときに端末100のテンパー機能を作動させることができる。他の例として、改ざん部120は、内側ロック部210をロック解除することができるオープナP(一例として、鋭い錐、ドライバー、シャフトピンなど)が感知された場合、端末100のテンパー機能を作動させることができる。このような改ざん部120は、後述する内側ロック部210と隣接して配置されることができる。
【0047】
ガイド部130は、オープナPがフレーム110の内部に挿入されるとき、オープナPが第2内側ロッカー212に向かうように移動を案内することができる。例えば、オープナPがフレーム110の内部に挿入されるとき、ガイド部130は、オープナPが第2内側ロッカー212を押圧するようにオープナPの移動を案内することができる。このようなガイド部130は、複数個形成されて内側フレーム111bから後方に突出した形状を有することができる。また、複数のガイド部130は、オープナPの移動を案内するために左右方向に互いに離隔して配置されることができる。言い換えれば、オープナPは、複数のガイド部130間で上下方向に移動することができる。また、複数のガイド部130間の幅は、下方にいくほど左右方向における長さが狭くなる形状を有することができる。複数のガイド部130の間には、改ざん部120が配置されることができる。ホールカバー140は、サイドフレーム112の上端中央部に形成されたオープナホールを開閉することができる。オープナホールは、サイドフレーム112の上端中央部を上下方向に貫通する貫通ホールであってもよい。このようなホールカバー140は、カバー本体141及びねじりばね142とを含むことができる。
【0048】
カバー本体141は、サイドフレーム112の上端中央部に回転可能に連結されることができる。例えば、カバー本体141は、左右方向に沿って延びる回転軸を中心にサイドフレーム112に対して回転することができる。言い換えれば、カバー本体151は、回転軸を中心に下方に回転するとオープナホールを開き、回転軸を中心に上方に回転するとオープナホールを閉じることができる。
【0049】
ねじりばね142は、カバー本体141がサイドフレーム112に対して回転した状態であるとき、カバー本体141が回転した方向とは反対方向にカバー本体141に回転復元力を加えることができる。このようなねじりばね142の一側は内側フレーム111bに連結され、ねじりばね142の他側はカバー本体141に連結されることができる。
【0050】
ロックユニット200は、端末100とブラケット20とを選択的に締結させることができる。言い換えれば、ロックユニット200によって端末100はブラケット20に締結されたり分離されることができる。このようなロックユニット200は、内側ロック部210及びエッジロック部220を含むことができる。
【0051】
内側ロック部210は、少なくとも一部が押圧されてブラケット20または端末100に向かって一方向に移動するように構成され、押圧が解除されると、復元力によって一方向の反対方向に移動するように構成されることができる。例えば、内側ロック部の少なくとも一部は、オープナPによって押圧されて後方に移動されるか、押圧が解除されると、自己復元力によって前方に移動することができる。このような内側ロック部210は、互いに選択的に噛み合うことができる第1内側ロッカー211及び第2内側ロッカー212を含むことができる。
【0052】
第1内側ロッカー211は、第2内側ロッカー212と噛み合うように端末100から後方に突出して形成されることができる。言い換えれば、内側フレーム111bから後方に突出した段差形状を有することができる。このような第1内側ロッカー211は、下方にいくほど前方に傾斜する形状を有することができる。例えば、第1内側ロッカー211は、下方にいくほど内側フレーム111bから後方に突出する長さが徐々に短くなる形状を有することができる。このような第1内側ロッカー211は、ガイド部130より下側に配置されることができる。また、第1内側ロッカー211は、左右方向に延びて形成されることができる。例えば、第1内側ロッカー211の左右方向における長さは、第2内側ロッカー212の左右方向における長さよりも長く形成されることができる。また、第1内側ロッカー211の上面は、複数のガイド部130に連結されるように左右方向に延びて形成されることができる。また、第1内側ロッカー211は、ガイド部130よりも後方側にさらに突出した形状を有することができる。内側ロック部210が後述するロック状態であるとき、第1内側ロッカー211の上面は第2内側ロッカー212と接触して第1内側ロッカー211と第2内側ロッカー212とが噛み合うように配置されることができる。
【0053】
第2内側ロッカー212は、第1内側ロッカー211と噛み合うようにブラケット20の前面に支持されることができる。言い換えれば、第2内側ロッカー212は、上部がブラケット20の前面に支持され、下部がブラケット20から離隔するように配置されることができる。例えば、第2内側ロッカー212は板ばねであることができる。
【0054】
内側ロック部210は、端末100とブラケット20とを締結させるロック状態、端末100がブラケット20から取り外し可能な状態で形成するロック解除状態、及び端末100がブラケット20に対して上下方向に移動することができるロック導入状態のうちいずれかの状態に置かれることができる。
【0055】
このようなロック導入状態は、端末100とブラケット20が前後方向において互いに密着し、第2内側ロッカー212が第1内側ロッカー211によって端末100に向けて押圧された状態と定義されることができる。ロック導入状態のとき、端末100は、ロック状態およびロック解除状態のときよりも上側に位置することができる。ロック導入状態で端末100は、ブラケット20に対して上下方向に移動することができ、下方に移動すると、第1内側ロッカー211と第2内側ロッカー212が噛み合ってロック状態に切り替えられることができる。また、ロック導入状態のとき、第1内側ロッカー211は、第2内側ロッカー212の下部に接触して第2内側ロッカー212の下部をブラケット20に向けて押圧することができる。
【0056】
ロック状態は、第1内側ロッカー211と第2内側ロッカー212とが互いに噛み合った状態と定義されることができる。ロック状態のときの端末100の位置は、ロック導入状態のときの位置より下側に配置されることができる。ロック状態のとき、第2内側ロッカー212は、第1内側ロッカー211の上側に配置されることができる。言い換えれば、ロック状態のとき、第2内側ロッカー212は、下端が第1内側ロッカー211の上面に接触して第1内側ロッカー211と噛み合うことができる。このようなロック状態のとき、第2内側ロッカー212によって、第1内側ロッカー211が上方に移動されるのが遮断されることができる。
【0057】
ロック解除状態は、第1内側ロッカー211と第2内側ロッカー212との噛み合いが解除された状態と定義されることができる。言い換えれば、ロック解除状態のとき、端末100はブラケット20に対して上方に移動可能な状態で形成されることができる。ロック解除状態のとき、第2内側ロッカー212は、オープナPによってブラケット20に向けて押圧されることができる。このようなロック解除状態のとき、第2内側ロッカー212の下端はオープナPによってブラケット20に向けて押圧され、第1内側ロッカー211と離隔することができる。言い換えれば、ロック解除状態のとき、第2内側ロッカー212が上方に移動可能な状態に置かれることができる。
【0058】
このような内側ロック部210がロック導入状態のときから端末100がブラケット20に対して下方に所定距離だけ移動すると、内側ロック部210はロック状態に置かれることができる。内側ロック部210がロック状態のとき、端末100がブラケット20に対して上方に移動されるのが遮断されることができる。また、内側ロック部210がロック解除状態のとき、端末100はブラケット20に対して上方に移動されるのが許容されることができる。言い換えれば、ロック解除状態で端末100が上方に移動されると、ロック導入状態に切り替えられることができる。
【0059】
エッジロック部220は、端末100とブラケット20とが締結されるとき、端末100がブラケット20に対して水平方向に移動されるのを遮断することができる。言い換えれば、エッジロック部220は、ロック状態およびロック解除状態のとき、端末100がブラケット20に対して前方に移動されるのを遮断することができる。エッジロック部220は複数個設けられることができる。このような複数のエッジロック部220は、上下方向及び左右方向に沿って離隔配置されることができる。このようなエッジロック部220は、互いに噛み合い可能な第1エッジロッカー221と第2エッジロッカー222とを含むことができる。
【0060】
第1エッジロッカー221は、端末100に配置され、ロック状態及びロック解除状態であるとき、第2エッジロッカー222と噛み合うことができる。このような第1エッジロッカー221は、サイドフレーム112の内側面から左右方向に突出することができる。例えば、第1エッジロッカー221は、サイドフレーム112の内側面から内側に突出した突起であってもよい。
【0061】
第2エッジロッカー222は、内側ロック部210がロック状態及びロック解除状態のとき、端末100がブラケット20に対して水平方向に移動されるのを遮断することができる。このような第2エッジロッカー222は、第1エッジロッカー221と選択的に噛み合うことができるフック(hook)形状を有することができる。第2エッジロッカー222は、エッジ段差およびエッジ突起を含むことができる。
【0062】
エッジ段差は、ブラケット20の縁部から前方に突出することができる。 さらに、エッジ段差は、ブラケット20の縁部に沿って上下方向に延びることができる。このようなエッジ段差は、内側ロック部210がロック導入状態のとき、第1エッジロッカー221の下面と対向して配置されることができる。言い換えれば、エッジ段差は、内側ロック部210がロック導入状態のとき、第1エッジロッカー221よりも上側に配置されることができる。エッジ段差は、内側ロック部210がロック状態のとき、第1エッジロッカー221の下面と接触した状態に置かれることができる。このようなエッジ段差は、内側ロック部210がロック状態及びロック解除状態のとき、端末100がブラケット20に対して下方に移動されるのを遮断することができる。
【0063】
エッジ突起は、エッジ段差の前方側に配置され、上方に延びる形状を有することができる。言い換えれば、エッジ突起は、エッジ段差の上面から上方に突出することができる。エッジ突起は、内側ロック部210がロック導入状態のとき、第1エッジロッカー221と上下に離隔することができる。また、エッジ突起は、内側ロック部210がロック状態のとき、第1エッジロッカーが前方に移動するのを遮断することができる。言い換えれば、エッジ突起は、端末100がブラケット20に対して前方に移動するのを遮断することができる。エッジ突起の背面には傾斜面が形成されることができる。このような傾斜面は前方に傾斜した形状を有することができる。例えば、傾斜面は上端が下端より前方側に配置されるように傾斜した形状を有することができる。
【0064】
エッジ突起の下端は、内側ロック部210がロック状態のとき、第1エッジロッカー221と隣接して配置されることができる。また、エッジ突起の上端は、内側ロック部210がロック状態のとき、内側ロック部210と前後に離隔配置されることができる。例えば、エッジ突起と内側ロック部210との間の前後離隔距離は、下方にいくほど狭くなってもよい。
【0065】
以下では、本発明の第1実施例に係る端末機器1の作用について説明する。
【0066】
水平方向において、端末100がブラケット20に密着するとき、内側ロック部210はロック導入状態に置かれることができる。内側ロック部210がロック導入状態のとき、使用者が端末100をブラケット20に対して所定距離だけ下方に移動させると、内側ロック部210はロック状態に置かれることができる。このような内側ロック部210がロック状態のとき、使用者がオープナPをホールカバー140、ガイド部130、及び改ざん部120を順次通過して、第1内側ロッカー211を押圧すると、内側ロック部210はロック解除状態に置かれることができる。このようなオープナPが改ざん部120と接触するとき、端末100のテンパー機能が実行されることができる。すなわち、外部者がロック状態をロック解除状態に切り替える場合、端末100のテンパー機能が実行され、端末100内部の情報を外部者から保護することができる。
【0067】
このような内側ロック部210がロック解除状態に置かれると、使用者は端末100をブラケット20から上方に移動させ、端末100をブラケット20から離脱させることができる。
【0068】
一方、このような構成に加えて、本発明の第2実施例によれば、第1内側ロッカー211は端末100に設けられ、第2内側ロッカー212はブラケット20に設けられてもよい。以下、図6図8をさらに参照して、本発明の第2実施例を説明する。第2実施例を説明するにあたり、上述した実施例と比較した場合の相違点を中心に説明し、同一の説明および図面符号は上述した実施例を援引する。
【0069】
第1内側ロッカー211は内側フレーム111bに接続されてもよい。第1内側ロッカー211は、内側ロッカー部材211aと内側弾性部材211bとを含むことができる。内側ロッカー部材211aは、内側フレーム111bに対して前後方向に沿って移動可能に構成されてもよい。内側ロック部210がロック導入状態のとき、内側ロッカー部材211aの背面は、第2内側ロッカー212と対向して配置されることができる。内側ロッカー部材211aは、内側ロック部210がロック導入状態のときに前方に押圧された状態に置かれることができる。また、内側ロック部210がロック状態のとき、内側ロッカー部材211aに加えられていた圧力が解除され、内側ロッカー部材211aが内側弾性部材211bの復元力によって後方に移動されることができる。内側ロック部210がロック状態のとき、このような内側ロッカー部材211aの上端と第2内側ロッカー212の下面とは接触することができる。また、内側ロック部210がロック解除状態のとき、内側ロッカー部材211aは、ガイド部130によってガイドされたオープナPによって押圧され、内側フレーム111bに対して後方に移動されることができる。言い換えれば、内側ロッカー部材211aはオープナPによって前方に移動され、内側弾性部材211bを圧縮することができる。また、内側ロッカー部材211aは、ロック状態のとき、後述する傾斜面の上端と端末100との間の離隔距離が第2内側ロッカー212と端末100との間の離隔距離より短く形成された位置に配置されることができる。
【0070】
内側弾性部材211bは、内側ロッカー部材211aが前方に押圧されるとき、圧縮されることができる。また、内側弾性部材211bは、内側ロッカー部材211aを押圧する圧力が解除されるとき、内側ロッカー部材211aが後方に移動するように内側ロッカー部材211aに向かって復元力を提供することができる。このような内側弾性部材211bの前端は内側フレーム111bに連結され、後端は内側ロッカー部材211aに連結されることができる。例えば、内側弾性部材211bは圧縮コイルばねであってもよい。
【0071】
第2内側ロッカー212は、複数個形成され、左右方向に離隔して配置されることができる。第2内側ロッカー212がロック状態のとき、第1内側ロッカー211の上側に接触して第1内側ロッカー211が上方に移動するのを遮断することができる。
【0072】
ガイド部130は、内側ロッカー部材211aに設けられることができる。例えば、ガイド部130は、内側ロッカー部材211aの中央部に設けられてもよい。このようなガイド部130は、内側ロッカー部材211aの中央部に前方に引き込まれた溝であってもよい。このようなガイド部130の内側面は傾斜面を含むことができる。言い換えれば、ガイド部130の背面は、前方に傾斜した傾斜面で形成されてもよい。例えば、ガイド部130の傾斜面の上端を下端より前方側に配置されることができる。また、傾斜面は、上下方向から見たときに、複数の第2内側ロッカー212の間に位置することができる。言い換えれば、オープナは下方に移動しながら複数の第2内側ロッカー212の間を通過し、傾斜面によって案内されて第1内側ロッカー212を端末100に向けて押圧することができる。
【0073】
一方、このような構成に加えて、本発明の第3実施例によれば、第1内側ロッカー211は端末100に設けられ、第2内側ロッカー212はブラケット20に設けられてもよい。以下、図9図11をさらに参照して、本発明の第3実施例を説明する。第3実施例を説明するにあたり、上述した実施例と比較した場合の相違点を中心に説明し、同一の説明および図面符号は上述した実施例を援引する。
【0074】
第1内側ロッカー211は、少なくとも一部がオープナによって前方に押圧されて移動されるように端末100に支持されることができる。また、第1内側ロッカー211は、前方に押圧されるとき、後方に復元力を提供することができる。言い換えれば、第1内側ロッカー211は、下部が端末100に支持され、上部が端末100から離隔するように配置されることができる。また、第1内側ロッカー211は、上部がオープナ及び第2内側ロッカーのいずれかによって押圧されると端末100に向かって移動し、圧力が解除されると、端末100から離隔する方向に移動可能に構成されることができる。例えば、第1内側ロッカー211は板ばねであってもよい。
【0075】
第1内側ロッカー211は、内側ロック部210がロック導入状態であるとき、第2内側ロッカー212によって押圧された状態と定義されることができる。このような第1内側ロッカー211は、ロック状態のとき、第2内側ロッカー212の下側に配置されて上方に移動されるのが遮断されることができる。また、第1内側ロッカー211の上端は、内側ロック部210がロック状態のとき、第2内側ロッカー212の下端と接触することができる。
【0076】
第1内側ロッカー211は、内側ロック部210がロック解除状態であるとき、後端と第2内側ロッカー212の前端とが互いに離隔することができる。言い換えれば、第1内側ロッカー211は、ロック解除状態のとき、オープナPによって端末100に向けて押圧され、上端が第2内側ロッカーから離隔することができる。このような第1内側ロッカー211は、ロック解除状態のとき、上方に移動される状態に置かれることができる。
【0077】
第2内側ロッカー212は、ブラケット20の前面から前方に突出した形状を有することができる。また、第2内側ロッカー212は、複数個設けられ、左右方向に互いに離隔して配置されることができる。このような第2内側ロッカー212は、ロック状態のとき、第1内側ロッカー211の上側に接触して第1内側ロッカー211が上方に移動するのを遮断することができる。複数の第2内側ロッカー212は、上下方向から見たとき、後述するガイド部130の傾斜面が複数の第2内側ロッカー212の間に位置するように配置されることができる。言い換えれば、オープナPは、下方に移動しながら複数の第2内側ロッカー212の間を通過し、ガイド部130の傾斜面によってガイドされて第1内側ロッカー211を端末100に向けて押圧することができる。ガイド部130は、第1内側ロッカー211の中央部に形成されることができる。言い換えれば、ガイド部130は、第1内側ロッカーの上部に配置され、第1内側ロッカーに対して段差を形成するように端末100に向けて引き込まれることができる。例えば、ガイド部130は、第1内側ロッカー211の上部の中央から前方に引き込まれた溝であってもよい。このようなガイド部130は、オープナPの上下方向の移動を案内することができる。また、ガイド部130の背面には傾斜面が形成されることができる。例えば、ガイド部130の傾斜面は前方に傾斜するように、上端が下端より前方側に配置されることができる。
【0078】
以上、本発明の実施例を具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、本明細書に開示された技術的思想に従う最も広い範囲を有するものと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施形態を組合せ/置換して適示されていない形状のパターンを実施することができるが、これも本発明の範囲から逸脱しないであろう。さらに、当業者は本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更または変形することができ、そのような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11