(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】スマート接続装置、始動電源及びバッテリークランプ
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240613BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
H02J7/00 T
H02H7/18
H02J7/00 P
(21)【出願番号】P 2023530683
(86)(22)【出願日】2021-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2021094489
(87)【国際公開番号】W WO2022105159
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202011318257.3
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011306689.2
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011306688.8
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011307745.4
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011307492.0
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520460937
【氏名又は名称】深▲せん▼市華思旭科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CARKU TECHNOLOGY CO.,LIMITED
【住所又は居所原語表記】Room 103,Building A,Qixing Creative Squaure,Gaofeng Community,Dalang Street,Longhua District Shenzhen,Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(72)【発明者】
【氏名】雷云
(72)【発明者】
【氏名】張智鋒
(72)【発明者】
【氏名】程銘
(72)【発明者】
【氏名】林建平
(72)【発明者】
【氏名】欧陽明星
【審査官】山口 大
(56)【参考文献】
【文献】特開昭55-101765(JP,A)
【文献】実開昭57-017227(JP,U)
【文献】国際公開第2020/177467(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108448344(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0006478(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H02H 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート接続装置であって、
電源に電気的に接続するために用いられる電源接続端と、
外部負荷に電気的に接続するために用いられる負荷接続端と、
スイッチ装置及び前記スイッチ装置に電気的に接続されたスイッチ駆動モジュールを含み、前記スイッチ装置は前記電源接続端と前記負荷接続端との間に電気的に接続され
、前記スイッチ駆動モジュールは前記スイッチ装置のオン又はオフを実現するために用いられるスイッチ回路と、
前記負荷接続端に電気的に接続されており、前記負荷接続端と前記外部負荷との接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号を出力するために用いられる
逆接続検出モジュールと、
を含み、
前記スイッチ駆動モジュールは前記制御信号に基づいて状態を切り換えることができ、前記スイッチ駆動モジュールの状態は有効状態及び無効状態を含み、
有効状態にある前記スイッチ駆動モジュールは、駆動信号に応答して、前記スイッチ装置をオンにして、前記電源と前記外部負荷との間の電気的接続をオンにして、前記外部負荷への前記電源の放電出力を実現し、
前記スイッチ駆動モジュールが無効状態にあるとき、前記スイッチ装置はオフ状態にあり、前記電源と前記外部負荷との間の電気的接続をオフにして、前記外部負荷への前記電源の放電出力を防止する、
ことを特徴とするスマート接続装置。
【請求項2】
前記制御信号は第一制御信号を含み、
前記逆接続検出モジュールは、前記外部負荷が前記負荷接続端に逆接続されていることを検出すると、前記第一制御信号を出力するために用いられ、前記スイッチ駆動モジュールは前記第一制御信号に基づいて無効状態にある、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート接続装置。
【請求項3】
前記制御信号は第二制御信号を含み、
前記逆接続検出モジュールは、前記負荷接続端が無負荷状態にあるか、又は前記外部負荷が前記負荷接続端に正確に接続されていることを検出すると、前記第二制御信号を出力するために用いられ、前記スイッチ駆動モジュールは前記第二制御信号に基づいて有効状態にある、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート接続装置。
【請求項4】
前記スマート接続装置は、前記
逆接続検出モジュール及び前記スイッチ駆動モジュールに別々に電気的に接続されたイネーブル制御モジュールをさらに含み、
前記イネーブル制御モジュールは、イネーブル制御信号を出力して、前記スイッチ駆動モジュールの状態を無効状態に切り替えるために用いられ、
前記
逆接続検出モジュールは、前記第一制御信号を前記イネーブル制御モジュールに送信して、前記イネーブル制御モジュールが
前記イネーブル制御信号を出力するように制御するために用いら
れる、
ことを特徴とする請求項
2に記載のスマート接続装置。
【請求項5】
前記スマート接続装置は、前記逆接続検出モジュール及び前記スイッチ駆動モジュールに別々に電気的に接続されたイネーブル制御モジュールをさらに含み、
前記イネーブル制御モジュールは、イネーブル制御信号を出力して、前記スイッチ駆動モジュールの状態を無効状態に切り替えるために用いられ、
前記逆接続検出モジュールは
、前記第二制御信号を前記イネーブル制御モジュールに送信して、前記イネーブル制御モジュールが前記イネーブル制御信号を出力することを禁止することにより、前記スイッチ駆動モジュール
が有効状態に
あるようにするために用いられる、
ことを特徴とする請求項
3に記載のスマート接続装置。
【請求項6】
前記スイッチ駆動モジュールは、スイッチユニット
及び駆動信号入力
端を含み、
前記スイッチユニットは前記スイッチ装置の駆動電源回路に電気的に直列に接続されており、前記スイッチユニットは前記駆動電源回路のオン/オフ状態を制御するために用いられ、前記スイッチ装置は前記駆動電源回路がオン状態にあるときに給電を受けることができ且つオン状態に入り、
前記駆動信号入力端は前記
スイッチユニットの制御端に電気的に接続されており、前記駆動信号入力端は
前記駆動信号を受信するために用いられ、前記駆動信号は前記スイッチユニットをオンにするために用いられ
、従って前記駆動電源回路をオンにし、
前記スイッチユニットの制御端はさらに前記イネーブル制御
モジュールに電気的に接続されて、前記イネーブル制御モジュールから出力されるイネーブル制御信号を受信し
、前記イネーブル制御信号は前記スイッチユニットを強制的にオフにするために用いられ、
従って前記駆動電源回路をオフにし、
前記スイッチユニットは、前記駆動信号及び前記イネーブル制御信号を同時に受信すると、前記イネーブル制御信号に優先的に応答する、
ことを特徴とする請求項
4に記載のスマート接続装置。
【請求項7】
前記イネーブル制御モジュールはイネーブル制御信号出力端及びイネーブル制御スイッチを含み
、前記イネーブル制御スイッチは前記イネーブル制御信号出力端と接地端との間に電気的に接続されており、
前記逆接続検出モジュールは、前記イネーブル制御スイッチの制御端に電気的に接続されており、前記制御信号を前記イネーブル制御スイッチの制御端に送信して、前記イネーブル制御スイッチのオン/オフ状態を切り替え、従って前記イネーブル制御モジュールの出力状態を制御し
、
前記イネーブル制御スイッチは、前記逆接続検出モジュールから出力する第一制御信号を受信すると、オン状態に入り、従って前記イネーブル制御モジュールはローレベル信号を出力し、前記ローレベル信号は前記イネーブル制御信号であ
る、
ことを特徴とする請求項
4に記載のスマート接続装置。
【請求項8】
前記イネーブル制御モジュールはイネーブル制御信号出力端及びイネーブル制御スイッチを含み、前記イネーブル制御スイッチは前記イネーブル制御信号出力端と接地端との間に電気的に接続されており、
前記逆接続検出モジュールは、前記イネーブル制御スイッチの制御端に電気的に接続されており、前記制御信号を前記イネーブル制御スイッチの制御端に送信して、前記イネーブル制御スイッチのオン/オフ状態を切り替え、従って前記イネーブル制御モジュールの出力状態を制御し、
前記イネーブル制御スイッチは、前記逆接続検出モジュールから出力する第二制御信号を受信すると、オフ状態に入り、従って前記イネーブル制御モジュールは無出力状態にあり、前記イネーブル制御モジュールが前記イネーブル制御信号を出力することを免れる、
ことを特徴とする請求項5に記載のスマート接続装置。
【請求項9】
前記イネーブル制御モジュールはイネーブル制御信号出力端及びイネーブル制御スイッチを含み、前記イネーブル制御スイッチは前記イネーブル制御信号出力端と接地端との間に電気的に接続されており、
前記負荷接続端は
正極端子及び
負極端子を含み、前記
負極端子は第一接地端に電気的に接続され、
前記逆接続検出モジュールは、前記
負荷接続端の正極端子に電気的に接続され第一検出端と、前記
負荷接続端の負極端子に電気的に接続される第二検出端と
、制御信号出力端と、を含み、
前記外部負荷が前記負荷接続端に逆接続されていると、前記制御信号出力端は前記第一制御信号を出力し、従って前記イネーブル制御スイッチはオン状態になり、前記イネーブル制御モジュールは前記イネーブル制御信号を出力し、
前記負荷接続端が無負荷状態にあるか又は前記外部負荷が前記負荷接続端に正確に接続されていると、前記制御信号出力端は第二制御信号を出力し、従って前記イネーブル制御スイッチはオフ状態になり、前記イネーブル制御モジュールは無出力状態にある、
ことを特徴とする請求項
4に記載のスマート接続装置。
【請求項10】
前記スマート接続装置は
コントローラ及び前記コントローラに電気的に接続されたボタン制御モジュールをさらに含み、前記ボタン制御モジュールは、ユーザの押圧操作に応答してボタン命令を生成し、前記ボタン命令を前記コントローラに送信して、強制的に前記コントローラが前記駆動信号を出力するようにするために用いられ、
前記コントローラ
はさらに
前記スイッチ駆動モジュールに電気的に接続されており、前記コントローラは前記ボタン命令を受信
すると、
前記スイッチ駆動モジュールに前記駆動信号を出力するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載のスマート接続装置。
【請求項11】
前記スマート接続装置は、負荷電圧検出モジュール及びコントローラをさらに含み、
前記負荷電圧検出モジュールは前記負荷接続端に電気的に接続されており、前記負荷電圧検出モジュールは前記負荷接続端を介して前記外部負荷の負荷電圧を検出し、対応する負荷電圧サンプリング信号を出力するために用いられ、
前記コントローラは、前記負荷電圧検出モジュール及び前記スイッチ駆動モジュールに別々に電気的に接続されており、前記コントローラは、さらに、前記負荷電圧検出モジュールから出力された負荷電圧サンプリング信号を受信し、且つ前記負荷電圧サンプリング信号に基づいて前記外部負荷のアクセス状態及び電圧変化状態を確定するために用いられ、
前記コントローラは、さらに、前記外部負荷が前記負荷接続端に正確に接続されており、且つ前記外部負荷の負荷電圧が予め設定された始動条件を満たす場合、前記スイッチ駆動モジュールに前記駆動信号を送信するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート接続装置。
【請求項12】
前記スマート接続装置は前記逆接続検出モジュールに電気的に接続された逆接続状態指示モジュールをさらに含み、前記逆接続検出モジュールは、さらに、前記逆接続状態指示モジュールに前
記制御信号を出力して、前記逆接続状態指示モジュールを制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにするために用いられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載のスマート接続装置。
【請求項13】
始動電源であって、
バッテリーアセンブリ
及びスマート接続装
置を含み、
前記スマート接続装置
は、電源接続端と、負荷接続端と、スイッチ回路と、逆接続検出モジュールと、を含み、
前記電源接続端は、バッテリーアセンブリに電気的に接続するために用いられ、
前記負荷接続端は、外部負荷に電気的に接続するために用いられ、
前記スイッチ回路は、スイッチ装置及び前記スイッチ装置に電気的に接続されたスイッチ駆動モジュールを含み、前記スイッチ装置は前記電源接続端と前記負荷接続端との間に電気的に接続され、前記スイッチ駆動モジュールは前記スイッチ装置のオン又はオフを実現するために用いられ、
前記逆接続検出モジュールは、前記負荷接続端に電気的に接続されており、前記負荷接続端と前記外部負荷との接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号を出力するために用いられ、
前記スイッチ駆動モジュールは前記制御信号に基づいて状態を切り換えることができ、前記スイッチ駆動モジュールの状態は有効状態と無効状態とを含み、
有効状態にある前記スイッチ駆動モジュールは、駆動信号に応答して、前記スイッチ装置をオンにして、前記バッテリーアセンブリと前記外部負荷との間の電気的接続をオンにして、前記外部負荷への前記バッテリーアセンブリの放電出力を実現し、
前記スイッチ駆動モジュールが無効状態にあるとき、前記スイッチ装置はオフ状態にあり、前記バッテリーアセンブリと前記外部負荷との間の電気的接続をオフにして、前記外部負荷への前記バッテリーアセンブリの放電出力を防止する、
ことを特徴とする始動電源。
【請求項14】
前記始動電源は
ハウジング及び前記ハウジングに設置された接続ポートをさらに含み、
前記接続ポートは前記スマート接続装置の負荷接続端に電気的に接続されており、前記接続ポートは外部接続部品を介して外部負荷に電気的に接続するために用いられ、又は、
前記始動電源は接続部品をさらに含み、前記接続部品の一端は前記スマート接続装置の負荷接続端に電気的に接続され、前記接続部品の他端は前記外部負荷に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項
13に記載の始動電源。
【請求項15】
バッテリークランプであって、
ハウジングと、電源入力インターフェースと、接続部品と
、スマート接続装置と、を含み、
前記電源入力インターフェースは、前記ハウジングに設置されており、外部電源装置に電気的に接続するために用いられ、前記外部電源装置はバッテリーアセンブリを含み、
前記スマート接続装置
は、電源接続端と、負荷接続端と、スイッチ回路と、逆接続検出モジュールと、を含み、
前記電源接続端は、バッテリーアセンブリに電気的に接続するために用いられ、
前記負荷接続端は、外部負荷に電気的に接続するために用いられ、
前記スイッチ回路は、スイッチ装置及び前記スイッチ装置に電気的に接続されたスイッチ駆動モジュールを含み、前記スイッチ装置は前記電源接続端と前記負荷接続端との間に電気的に接続され、前記スイッチ駆動モジュールは前記スイッチ装置のオン又はオフを実現するために用いられ、
前記逆接続検出モジュールは、前記負荷接続端に電気的に接続されており、前記負荷接続端と前記外部負荷との接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号を出力するために用いられ、
前記スイッチ駆動モジュールは前記制御信号に基づいて状態を切り換えることができ、前記スイッチ駆動モジュールの状態は有効状態と無効状態とを含み、
有効状態にある前記スイッチ駆動モジュールは、駆動信号に応答して、前記スイッチ装置をオンにして、前記バッテリーアセンブリと前記外部負荷との間の電気的接続をオンにして、前記外部負荷への前記バッテリーアセンブリの放電出力を実現し、
前記スイッチ駆動モジュールが無効状態にあるとき、前記スイッチ装置はオフ状態にあり、前記バッテリーアセンブリと前記外部負荷との間の電気的接続をオフにして、前記外部負荷への前記バッテリーアセンブリの放電出力を防止し、
前記スマート接続装置の電源接続端は前記電源入力インターフェースに電気的に接続され、前記電源入力インターフェースを介して前記外部電源装置のバッテリーアセンブリに電気的に接続され、
前記接続部品の一端は前記スマート接続装置の負荷接続端に電気的に接続され、前記接続部品の他端は外部負荷に電気的に接続される、
ことを特徴とするバッテリークランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、中国特許庁に提出された中国特許出願の優先権を主張し、出願日は2020年11月19日であり、出願番号は2020113182573、2020113066892、2020113066888、2020113077454、2020113074920であり、発明の名称は「スマート接続装置、始動電源及びバッテリークランプ」であり、且つ参照のためそれらの全文を本出願に組み込む。
【0002】
本願は、電子技術分野に関し、特にスマート接続装置、始動電源及びバッテリークランプに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市販されている大部分の緊急始動電源製品は、自動車エンジンを点火する緊急始動出力機能を実現することができるが、大部分の類似する製品の始動回路は接続極性を自動的に識別する機能を有しなく、自動車バッテリーなどの外部負荷と電気的に接続する操作中に、一部のユーザは外部負荷と始動電源の出力ポートとの間の電気的接続極性を正確に区別することができない。外部負荷と始動電源の出力ポートとの間の極性接続が間違う場合、例えば、両者の電極が逆に接続されている場合、回路が短絡して、始動電源のバッテリー又は外部負荷の損害を招く、さらに火災による物的損害や人身傷害などの安全事故を引き起こす可能性がある。
【0004】
現在、市販されている一部の始動電源は極性識別回路又は極性逆接続保護回路を有するが、それらの大部分は光電分離デバイスを極性検出デバイスとして採用し、電極が逆に接続されている場合、光電分離デバイスから逆接続信号を出力する。マイクロコントローラユニット(MCU)は、逆接続信号に基づいて始動電源の放電出力回路を切断するとともに、対応する状態指示回路を駆動して警報提示する。
【0005】
しかし、光電分離デバイス及びコントローラは、コストが高く、寿命が短く、応答時間が長く、外部干渉を受けて無効になるという応用欠陥が存在する。ユーザが外部負荷の接続電極と始動電源の出力ポートの接続電極を逆接続するとき、光電分離デバイスが故障して無効になるか、又は逆接続信号の送信に異常が発生すると、コントローラの誤判定を招く、従って逆接続信号に正確、タイムリーに応答することができなく、始動電源の放電出力をタイムリーに切断できず、従って始動電源又は外部負荷が損壊し易い。
【発明の概要】
【0006】
本願は、上述した接続極性検出回路及び電源出力制御システムの応用欠陥を解決するために、スマート接続装置、始動電源及びバッテリークランプを提供し、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出して且つ応答することにより、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに制御することができ、従って関連する保護機能の検出速度及び有効性を向上させ、且つ電源出力制御システムの安全性及び信頼性を向上させる。
【0007】
本願の第一態様において、スマート接続装置が提供される。スマート接続装置は、電源接続端と、負荷接続端と、スイッチ回路と、逆接続検出モジュールと、を含む。電源接続端は、電源に電気的に接続するために用いられる。負荷接続端は、外部負荷に電気的に接続するために用いられる。スイッチ回路は、スイッチ装置及びスイッチ装置に電気的に接続されたスイッチ駆動モジュールを含み、スイッチ装置は電源接続端と負荷接続端との間に電気的に接続され、スイッチ駆動モジュールはスイッチ装置のオン又はオフを実現するために用いられる。逆接続検出モジュールは、負荷接続端に電気的に接続されており、負荷接続端と外部負荷との接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号を出力するために用いられる。スイッチ駆動モジュールは制御信号に基づいて状態を切り換えることができ、スイッチ駆動モジュールの状態は有効状態と無効状態とを含む。有効状態にあるスイッチ駆動モジュールは、駆動信号に応答して、スイッチ装置をオンにして、電源と外部負荷との間の電気的接続をオンにして、外部負荷への電源の放電出力を実現し、スイッチ駆動モジュールが無効状態にあるとき、スイッチ装置はオフ状態にあり、電源と外部負荷との間の電気的接続をオフにして、外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0008】
本願の第二態様において、始動電源が提供される。始動電源は、バッテリーアセンブリと、第一態様に記載されたスマート接続装置と、を含む。
【0009】
本願の第三態様において、バッテリークランプが提供される。バッテリークランプは、ハウジングと、電源入力インターフェースと、接続部品と、第一態様に記載されたスマート接続装置と、を含む。電源入力インターフェースは、ハウジングに設置されており、外部電源装置に電気的に接続するために用いられる。外部電源装置は、バッテリーアセンブリを含む。スマート接続装置の電源接続端は電源入力インターフェースに電気的に接続され、電源入力インターフェースを介して外部電源装置のバッテリーアセンブリに電気的に接続される。接続部品の一端はスマート接続装置の負荷接続端に電気的に接続され、接続部品の他端は外部負荷に電気的に接続される。
【0010】
本願によって提供されるスマート接続装置は、外部負荷の逆接続状態に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。従って関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、且つ電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下、本発明の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、本発明の実施形態の説明に使用される図面について簡単に説明する。明らかに、以下説明される図面は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、当業者であれば、これらの図面から創造的な努力なしに他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の実施形態よって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図2】
図1に示すスマート接続装置の電流出力回路の回路構造を示す概略図である。
【
図3】本願の第一実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図4】
図3に示すスマート接続装置の電流出力回路の回路構造を示す概略図である。
【
図5】
図3に示すスマート接続装置の逆接続検出モジュール及び逆接続状態指示モジュールの回路構造を示す概略図である。
【
図6】本願の第二実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図7】
図6に示すスマート接続装置の電流出力回路の回路構造を示す概略図である。
【
図8】
図6に示すスマート接続装置の逆接続検出モジュール、逆接続状態指示モジュール及びイネーブル制御モジュール(enable control module)の回路構造を示す概略図である。
【
図9】本願の第三実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図10】
図9に示すスマート接続装置の逆接続検出モジュール、逆接続状態指示モジュール及び駆動信号送信モジュールの回路構造を示す概略図である。
【
図11】本願の第四実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図12】
図11に示すスマート接続装置の電圧調整モジュールの回路構造を示す概略図である。
【
図13】
図11に示すスマート接続装置の電圧調整モジュールの他の回路構造を示す概略図である。
【
図14】
図11に示すスマート接続装置のコントローラの構造を示す概略図である。
【
図15】本願の第五実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図16】
図15に示すスマート接続装置のコントローラ及びキー制御モジュールの構造を示す概略図である。
【
図17】本願の第六実施形態によって提供されるスマート接続装置の機能モジュールの概略図である。
【
図18】
図17に示すスマート接続装置の電流出力回路の回路構造を示す概略図である。
【
図19】本願の実施形態によって提供される始動電源の機能モジュールの概略図である。
【
図21】本願の別の実施形態によって提供される始動電源の機能モジュールの概略図である。
【
図23】本願の実施形態に係るバッテリークランプの機能モジュールの概略図である。
【
図24】
図23に示すバッテリークランプの構造を示す概略図である。
【0012】
以下の具体的な実施形態では、上記した図面を組み合わせて本願についてさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手段を、明確かつ完全に説明する。図面は、ただ例示的な説明に用いられ、概略図だけのものであり、本願を制限するものとして理解してはいけない。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
【0014】
特に定義されていない限り、本願で使用される全ての技術的用語及び科学的用語は、当業者により一般的に理解されているものと同じ意味を有する。本願では、明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明することを目的とするものにすぎず、本願を制限するためのものではない。
【0015】
本願の第一態様は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットによって負荷接続端と外部負荷の接続状態を検出し、且つ検出ユニットによって外部負荷が負荷接続端に逆接続されていることを検出した後、検出ユニットから出力された制御信号によって外部負荷と電源との間に電気的に接続されているスイッチ回路を直接切断して、外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。スマート接続装置は、緊急始動電源に適用することができ、バッテリークランプに適用することもできる。
【0016】
図1は、本願に係るスマート接続装置100の機能モジュールの概略図である。
図1に示されたように、スマート接続装置100は、電源接続端20と、負荷接続端30と、スイッチ回路40と、を含む。電源接続端20は電源(図示せず)に電気的に接続するために用いられ、負荷接続端30は外部負荷(図示せず)に電気的に接続するために用いられ、スイッチ回路40は電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続されており、スイッチ回路40は電源と外部負荷との間の電気的接続をオン又はオフにするために使用される。
【0017】
図1及び
図2に示されたように、電源接続端20、負荷接続端30及びスイッチ回路40は、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を構成する。スイッチ回路40は、電流出力回路11をオン又はオフにするために用いられる。このように、電源は、スマート接続装置100を介して外部負荷に放電することができる。
【0018】
本実施形態において、電源接続端20は、電源の正極及び負極に一対一で対応して電気的に接続される正極端子BAT+及び負極端子BAT-を含む。電源は、電源接続端20を介してスマート接続装置100に接続されて、スマート接続装置100に作動電圧を供給し、スイッチ回路40を介して外部負荷に電力を供給する。なお、スマート接続装置100が緊急始動電源に適用される場合、電源は、緊急始動電源の内蔵バッテリーパックであることができる。スマート接続装置100がバッテリークランプに適用される場合、電源は、外部緊急始動電源又は他のエネルギー貯蔵電源装置のバッテリーアセンブリなどのような外部電源装置であることができる。
【0019】
負荷接続端30は、外部負荷の正極及び負極に一対一で対応して電気的に接続される正極端子CAR+及び負極端子CAR-を含み、負極端子CAR-はさらに第一接地端PGNDに電気的に接続される。外部負荷は、自動車バッテリー又は自動車エンジンであることができる。自動車バッテリーは、鉛バッテリー、リチウムバッテリー、スーパーキャパシタなどを含むが、これらに限定されない。例えば、電源は外部緊急始動電源に含まれたバッテリーアセンブリであり、外部負荷は自動車バッテリー又は自動車エンジンであると仮定すると、外部緊急始動電源が電源接続端20を介してスマート接続装置100に正確に接続され、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されるとき、外部緊急始動電源は、電源接続端20、スイッチ回路40、負荷接続端30で構成された電流出力回路11によって放電出力を始動し、従って自動車バッテリーに緊急始動電源を供給することができ、ここで、外部緊急始動電源によって自動車バッテリーを充電すると理解してもよく、このように、自動車バッテリー又は自動車エンジンの電池残量が低下しても、自動車を始動することができる。
【0020】
再び図1を参照すると、スマート接続装置100は、電源接続端20に電気的に接続された電圧調整モジュール(regulated power module)81をさらに含む。電圧調整モジュール81は、電源接続端20を介して電源から提供する入力電圧を受け取り、入力電圧に対して電圧変換を行って安定電圧VCC、例えば、5Vの直流電圧を出力して、スマート接続装置100の各機能モジュールに安定した作動電圧を供給するために用いられる。例えば、外部緊急始動電源が電源接続端20を介してスマート接続装置100に正確に接続されると、電圧調整モジュール81は、入力電圧を取得して正常に作動し、安定電圧VCCを出力して、スマート接続装置100の内部の各機能モジュールに電力を供給し、各機能モジュールが通電されて正常に作動するようにする。他の実施形態において、電圧調整モジュール81は、負荷接続端30に電気的に接続されることができ、負荷接続端30によって外部負荷が提供する入力電圧を受け取り、入力電圧に対して電圧変換を行って安定電圧VCCを出力する。電圧調整モジュール81は、DC-DCコンバータ又はロードロップアウトレギュレータ(low dropout regulator、LDO)のようなリニアレギュレータを採用することができる。
【0021】
本実施形態において、スマート接続装置100は、スイッチ回路40に電気的に接続された駆動電源モジュール43をさらに含む。駆動電源モジュール43は、スイッチ回路40に電気エネルギーを供給し、スイッチ回路40が通電状態を維持するようにする。本実施形態において、スイッチ回路40が通電状態にある場合のみ、スイッチ回路40のオン/オフ状態を制御することができ、スイッチ回路40が非通電状態にある場合、スイッチ回路40は自動的にオフになり、そのオン/オフ状態を制御することができなく、即ちスイッチ回路40は無効になる。なお、本明細書に記載されたスイッチ回路40の「無効」とは、スイッチ回路40が駆動信号などの関連信号に応答することができなく、即ち、スイッチ回路40が関連信号の制御を受けない状態にあることを意味する。
【0022】
1つの実施形態において、駆動電源モジュール43は電源接続端20に電気的に接続されており、スイッチ回路40の電気エネルギーは電源接続端20に電気的に接続された電源によって供給される。選択的には、他の実施形態において、駆動電源モジュール43は電圧調整モジュール81に電気的に接続されてもよく、スイッチ回路40の電気エネルギーは電圧調整モジュール81から出力される安定電圧VCCによって供給される。
【0023】
本実施形態において、スマート接続装置100は、スイッチ回路40に電気的に接続されたコントローラ70をさらに含む。コントローラ70は、スイッチ回路40に駆動信号RELAY_EN2を出力するために用いられる。本実施形態において、通電状態にあるスイッチ回路40はコントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を受信するとオン状態になって、電源と外部負荷との間の電気的接続をターンオンし、外部負荷への電源の放電出力を実現することができる。
【0024】
具体的には、本実施形態において、スイッチ回路40は、スイッチ装置41及びスイッチ駆動モジュール42を含む。スイッチ装置41は、電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続されている。本実施形態において、スイッチ装置41は、正極端子BAT+と正極端子CAR+との間に電気的に接続されている。他の実施形態において、スイッチ装置41は、負極端子BAT-と負極端子CAR-との間に電気的に接続されてもよい。
【0025】
スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41及びコントローラ70に別々に電気的に接続される。スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41のオンまたはオフを実現するために用いられる。コントローラ70は、駆動信号RELAY_EN2をスイッチ駆動モジュール42に送信して、スイッチ駆動モジュール42を介してスイッチ装置41をオンにするように構成される。
【0026】
スイッチ装置41は、電磁リレー又はMOSFETなどのような半導体パワーデバイスを採用することができる。本実施形態において、
図2に示されたように、スイッチ装置41は電磁リレーK1を採用し、リレーK1の1つの接点は
正極端子BAT+に電気的に接続され、他の1つの接点は
正極端子CAR+電気的に接続されている。リレーK1のコイルの一端は
正極端子BAT+に電気的に接続され、他の一端はスイッチ駆動モジュール42に電気的に接続されている。
【0027】
本実施形態において、スマート接続装置100は、コントローラ70に電気的に接続されたボタン制御モジュール82をさらに含む。ボタン制御モジュール82は、ユーザの押圧操作に応答してボタン命令を生成し、ボタン命令は強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにして、外部負荷に対する電源の放電出力を実現することができる。
【0028】
コントローラ70の作動モードは、自動出力モード及び強制出力モードを含むことができる。1つの実施形態において、コントローラ70は、通電されると自動出力モードに入ると黙認する。コントローラ70が自動出力モードにあるとき、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続され、且つ外部負荷の負荷電圧が予め設定された始動条件を満たすと確定した場合のみ、コントローラ70は駆動信号RELAY_EN2を出力する。コントローラ70は、ボタン命令を受信すると、強制出力モードに入り、ボタン命令に応答してすぐ駆動信号RELAY_EN2を出力する。1つの実施形態において、コントローラ70は、ボタン命令に応答して駆動信号RELAY_EN2を出力してから、自動出力モードに回復する。
【0029】
本実施形態において、スマート接続装置
100は、負荷接続端30に電気的に接続された負荷電圧検出モジュール83をさらに含む
(図3を参照してください)。負荷電圧検出モジュール83は、負荷接続端30を介して外部負荷の負荷電圧を検出し、対応する負荷電圧サンプリング信号を出力するために用いられる。コントローラ70は、負荷電圧検出モジュール83に電気的に接続されており、自動出力モードにあるとき、負荷電圧検出モジュール83によって出力された負荷電圧サンプリング信号を受信し、且つ負荷電圧サンプリング信号に基づいて外部負荷のアクセス状態及び負荷電圧の変化状態を確定して、外部負荷の負荷電圧があらかじめ設定された起動条件を満たすか否かを判断するために用いられる。コントローラ70は、さらに、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されており、且つ外部負荷の負荷電圧が予め設定された起動駆動条件を満たしていると判断されたとき、スイッチ回路
40に駆動信号
RELAY_EN2を出力して、スイッチ回路
40をオンにするために用いられる。予め設定された起動条件は、次のように設定できる:予め設定された時間内の外部負荷の電圧値の低下の大きさが予め設定された大きさの閾値を超え、即ち外部負荷の負荷電圧に電圧降下が発生する。
【0030】
本実施形態において、スマート接続装置100は、負荷接続端30に電気的に接続された検出ユニット50をさらに含む。検出ユニット50は、負荷接続端30と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。具体的には、制御信号C_ENは第一制御信号及び第二制御信号とを含む。検出ユニット50は、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を出力し、負荷接続端30が無負荷状態にあるか又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、第二制御信号を出力する。
【0031】
スイッチ回路40は、第一制御信号に基づいて切断状態にあり、電源と外部負荷との間の電気的接続を切断して、外部負荷への電源の放電出力を防止する。本実施形態において、制御信号C_ENはコントローラ70に送信されない。
【0032】
ユーザは、キー制御モジュール82を介して強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることができるので、起動条件が満たされない場合、ユーザがボタン指令を入力すると、強制的にコントローラ70に駆動信号RELAY_EN2を出力させて、スイッチ回路40をオンにして、外部負荷への放電出力を実現すると、安全事故の発生を招く可能性がある。従って、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることが検出されると、検出ユニット50から出力される第一制御信号に基づいて、外部負荷と電源との間に電気的に接続されているスイッチ回路40を直接に切断する。このとき、ユーザがボタン指令を入力して強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにしても、スイッチ回路40は駆動信号RELAY_EN2に応答せず、従って外部負荷への電源の放電出力を効果的に防止することができ、回路の電気的安全性を確保することができる。さらに、制御信号C_ENはコントローラ70に送信されなく、従って制御器70を介してスイッチ回路40を制御することによる長い応答時間を回避することができ、又はコントローラ70が故障してスイッチ回路40を適時に切断できない状況が発生することを防止する。
【0033】
以下、いくつかの具体的な実施形態によって、本出願の第一態様によって提供される技術的解決策に対して詳細に紹介する。
【0034】
(第一実施形態)
本出願の第一実施形態は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットを使用して負荷接続端と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ検出ユニットから出力された制御信号を使用して、スイッチ回路への駆動電源モジュールの電力供給を直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、スイッチ回路への電力供給を一時停止して、スイッチ回路がオフ状態になるようにして、外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。
【0035】
図3は、本願の第一実施形態によって提供されるスマート接続装置101の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置101は、
図1に示すスマート接続装置100に対応することに留意されたい。
【0036】
図3に示されたように、第一実施形態において、検出ユニット50は、逆接続検出モジュール50aを含む。逆接続検出モジュール50aは、負荷接続端30と外部負荷の接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。
【0037】
逆接続検出モジュール50aは、さらに、駆動電源モジュール43に電気的に接続される。逆接続検出モジュール50aは、制御信号C_ENを駆動電源モジュール43に送信することにより、スイッチ回路40に電力を供給するように駆動電源モジュール43を制御するか、又はスイッチ回路40に電力を供給することを一時停止するように駆動電源モジュール43を制御するために用いられる。このようにして、スイッチ回路40は、制御信号C_ENに基づいて通電状態又は非通電状態になることができる。スイッチ回路40は、通電状態にあるとき、コントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2に基づいてオン状態になり、電源と外部負荷との間の電気接続をオンにすることができる。スイッチ回路40は非通電状態でオフ状態にあり、電源と外部負荷との間の電気的接続が切断される。
【0038】
具体的には、上述したように、制御信号C_ENは第一制御信号及び第二制御信号を含む。第一実施形態において、逆接続検出モジュール50aは、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を出力し、且つ第一制御信号を駆動電源モジュール43に送信して、スイッチ回路40に電力を供給することを一時停止するように駆動電源モジュール43を制御して、スイッチ回路40は非通電状態になり、オフ状態を維持して、電源と外部負荷との間の電気的接続を切断し、即ち、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を切断し、外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0039】
逆接続検出モジュール50aは、さらに、負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、第二制御信号を出力し、且つ第二制御信号を駆動電源モジュール43に送信して、スイッチ回路40に電力を供給するように駆動電源モジュール43を制御して、スイッチ回路40は通電される。スイッチ回路40が通電状態にあるのみ、コントローラ70は実際の作動状況に基づいてスイッチ回路40のオン/オフ状態を制御することができると理解できる。従って、外部負荷への電源の放電出力を実現するか、又は外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0040】
ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることができるので、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、スイッチ回路40を非通電状態に制御して、スイッチ回路40がコントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2(ユーザがボタン指令を入力して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにする)に応答することを回避することができ、従って外部負荷への電源の放電出力を禁止し、回路の電気使用安全を確保することができる。なお、逆接続検出モジュール50aから出力された制御信号C_ENで駆動電源モジュール43がスイッチ回路40に電力を供給するか否かを直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。
【0041】
第一実施形態において、電源から外部負荷に放電する電流出力回路11の回路構造は、
図4に示す回路構造を採用することができ、逆接続検出モジュール50aの回路構造は、
図5に示す回路構造を採用することができる。以下、
図4及び
図5を組み合わせて、駆動電源モジュール43及び逆接続検出モジュール50aの回路構造及び動作原理について説明する。
【0042】
図4を参照すると、第一実施形態において、駆動電源モジュール43は、駆動電源入力端431及び駆動制御スイッチQ81を含む。駆動制御スイッチQ81は、駆動電源入力端431とスイッチ回路40との間に電気的に接続されている。スイッチ回路40は、駆動電源入力端431を介して電気エネルギーを受け取る。逆接続検出モジュール50aは、制御信号C_ENを駆動制御スイッチQ81に送信して、駆動制御スイッチQ81のオン/オフ状態を切り替えることにより、スイッチ回路40への駆動電源モジュール43の電力供給を制御することができる。駆動制御スイッチQ81は、制御信号C_ENに応答して、駆動電力入力端431とスイッチ回路40との間の電気的接続をオン又はオフにするために用いられる。
【0043】
具体的には、第一実施形態において、駆動電源入力端431は、正極端子BAT+に電気的に接続される。選択的に、別の実装形態において、駆動電源入力端431は、電圧調整モジュール81に電気的接続されることができる。
【0044】
駆動制御スイッチQ81の第一接続端SはダイオードD3を介して駆動電源入力端431に電気的に接続され、ダイオードD3の正極は駆動電源入力端431に電気的に接続され、ダイオードD3の負極は駆動制御スイッチQ81の第一接続端Sに電気的に接続される。駆動制御スイッチQ81の第二接続端Dはスイッチ装置41のコイルの一端に電気的に接続される。駆動制御スイッチQ81の制御端GはレジスタR23及びダイオードD3を介して駆動電源入力端431に電気的に接続される。駆動制御スイッチQ81の制御端GはさらにレジスタR26を介して逆接続検出モジュール50aに電気的に接続される。このようにして、逆接続検出モジュール50aは駆動電源モジュール43に電気的に接続され、駆動電源モジュール43は逆接続検出モジュール50aから出力される制御信号C_ENを受信することができる。
【0045】
換言すると、駆動電源モジュール43、スイッチ装置41のコイル及びスイッチ駆動モジュール42は電気的に接続されて、スイッチ装置41の電力供給回路又は駆動電源回路410を形成する。駆動電源入力端431は、スイッチ装置41に電力を供給するために用いられる。駆動制御スイッチQ81及びスイッチ駆動モジュール42は、駆動電源回路410のオン/オフ状態を制御するために用いられる。駆動制御スイッチQ81は、逆接続検出モジュール50aから出力される制御信号C_ENによって制御され、スイッチ駆動モジュール42は、コントローラ70から出力される駆動信号RELAY_EN2によって制御される。駆動制御スイッチQ81とスイッチ駆動モジュール42の両方がオンになると、駆動電源回路410はオンになって、スイッチ装置41に通電し、例えば、リレーK1のコイルに通電してスイッチ装置41をオンにする。
【0046】
図5を参照すると、第一実施形態において、逆接続検出モジュール50aは、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を含み、具体的には、第一検出端51と、第二検出端52と、駆動電圧入力端53と、制御信号出力端54と、第一トランジスタQ3と、第二トランジスタQ6と、を含む。第一検出端51は
正極端子CAR+に電気的に接続され、第二検出端52は
負極端子CAR-に電気的に接続される。上述したように、
負極端子CAR-は、さらに第一接地端PGNDに電気的に接続される。駆動電圧入力端53は電圧源VCCに電気的に接続される。逆接続検出モジュール50aは、駆動電圧入力端53を介して電圧源VCCによって提供される駆動電圧を受け取って、正常に作動することができる。電圧源VCCは、電圧調整モジュール81から出力された安定電圧VCCによって提供されるか、又は電源接続端20に電気的に接続された電源によって提供されることができる。第一実施形態において、電圧源VCCは、電圧調整モジュール81から出力された安定電圧VCCによって提供される。
【0047】
第一トランジスタQ3は第一検出端51と第二トランジスタQ6の制御端1との間に電気的に接続されており、第一トランジスタQ3の制御端1は第二検出端52に電気的に接続される。第二トランジスタQ6は制御信号出力端54と第二接地端GND(電力基準接地、即ち、負極端子BAT-)との間に電気的に接続されており、第二トランジスタQ6の制御端1はさらにレジスタR21を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続される。
【0048】
具体的には、第一トランジスタQ3の制御端1は、レジスタR22を介して第二検出端52に電気的に接続されており、且つレジスタR4を介して第一トランジスタQ3の第一接続端2に電気的に接続される。第一トランジスタQ3の第一接続端2はダイオードD1を介して第一検出端51に電気的に接続される。ダイオードD1の負極は第一検出端51に電気的に接続され、ダイオードD1の正極は第一トランジスタQ3の第一接続端2に電気的に接続される。第一トランジスタQ3の第二接続端3はレジスタR27を介して第二トランジスタQ6の制御端1に電気的に接続される。制御信号出力端54は、さらにレジスタR26を介して駆動制御スイッチQ81の制御端Gに電気的に接続されて、逆接続検出モジュール50aが駆動電源モジュール43に制御信号C_ENを出力できるようにする。
【0049】
第一トランジスタQ3及び第二トランジスタQ6は、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。駆動制御スイッチQ81は、PMOSトランジスタ又はPNPトライオードなどのようなローレベルでオンになるトランジスタを採用する。第一実施形態において、第一トランジスタQ3はNPNトライオードを採用し、第二トランジスタQ6はNMOSトランジスタを採用し、駆動制御スイッチQ81はPMOSトランジスタを採用する。逆接続検出モジュール50aは、簡単なトランジスタ(例えば、ダイオード、トランジスタ、電界効果トランジスタ)及び受動デバイス(例えば、レジスタ、キャパシタ)を採用して負荷接続端30に電気的に接続された外部負荷に対する極性逆接続検出機能を実現するので、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができ、さらに関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上できることができる。
【0050】
作動する時、逆接続検出モジュール50aは、駆動制御スイッチQ81の制御端Gに制御信号C_ENを出力して、駆動制御スイッチQ81のオン/オフ状態を切り替え、従って駆動電源モジュール43によってスイッチ回路40に電力を供給することを制御し、さらに外部負荷への電源の放電出力を制御する。
【0051】
具体的には、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、即ち、外部負荷の正極が負極端子CAR-に電気的に接続されており、外部負荷の負極が正極端子CAR+に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は外部負荷の正極のハイレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3をオンにする。第二トランジスタQ6の制御端1はオンにされた第一トランジスタQ3を介して外部負荷の負極に電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6をオフにする。駆動制御スイッチQ81の制御端G及び制御信号出力端54は駆動電源入力端431に電気的に接続されてハイレベル状態になり、この時、制御信号出力端54は第一制御信号を出力し、第一制御信号はハイレベル信号である。
【0052】
駆動制御スイッチQ81はその制御端Gがハイレベル状態にあるのでオフ状態になる。換言すれと、駆動制御スイッチQ81はその制御端Gが逆接続検出モジュール50aの制御信号出力端54から出力された第一制御信号(ハイレベル信号)を受信したのでオフ状態になり、駆動電源入力端431とスイッチ回路40との間の電気接続をオフにして、駆動電源入力端431からスイッチ回路40に電力を供給することを一時停止させ、スイッチ回路40が非通電状態になり、且つオフ状態を維持するようにする。換言すると、リレーK1のコイルの駆動電圧が切断され、その結果、コイルが非通電状態になるので、リレーK1はオフ状態を維持する。
【0053】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されており、即ち、外部負荷の正極が正極端子CAR+に電気的に接続されており、外部負荷の負極が負極端子CAR-に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は第一接地端PGNDに電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3をオフにする。第二トランジスタQ6の制御端1はレジスタR21を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6をオンにする。制御信号出力端54は、オンにされた第二トランジスタQ6を介して第二接地端GNDに電気的に接続されてローレベル状態にあり、この時、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。
【0054】
駆動制御スイッチQ81はその制御端Gが逆接続検出モジュール50aの制御信号出力端54から出力された第二制御信号(ローレベル信号)を受信したのでオン状態になる。駆動電源入力端431とスイッチ回路40との間の電気接続をオンにして、駆動電源入力端431からスイッチ回路40に電力を供給するようにする。その結果、スイッチ回路40が通電され、スイッチ回路40が電力を受けたが駆動信号RELAY_EN2を受信しなかった場合、スイッチ回路40はオフ状態に保たれる。
【0055】
第一実施形態において、駆動制御スイッチQ81は通常オン状態にあり、その結果、スイッチ回路40は、通常通電され、且つオフ状態に保たれることが理解され得る。
【0056】
本願の第一実施形態によって提供されるスマート接続装置101において、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を逆接続検出モジュール50aとして使用することにより、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができる。逆接続検出モジュール50aから出力された制御信号C_ENによって、スイッチ回路40への駆動電源モジュール43の電力供給を直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、スイッチ回路40への電力供給を一時停止して、スイッチ回路40がオフ状態になるようにして、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。それで分かるように、本願の第一実施形態に係るスマート接続装置101を採用すると、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。なお、本願の第一実施形態に係るスマート接続装置101の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、製品の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0057】
他の実施形態において、逆接続検出モジュール50aは、センサーデバイス、例えば、フォトカプラで構成された検出回路を用いて、外部負荷に対する逆接続検出機能を実現することができる。
【0058】
再び
図3を参照すると、第一実施形態において、スマート接続装置101は、逆接続検出モジュール50aに電気的に接続された逆接続状態指示モジュール61をさらに含む。逆接続検出モジュール50aは、さらに、逆接続状態指示モジュール61に第一制御信号を出力して、逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにする。
【0059】
再び
図5を参照すると、逆接続状態指示モジュール61は、第三トランジスタQ1、表示ユニット611及び/又は警報ユニット612を含む。表示ユニット611は、少なくとも1つの発光ダイオード又は少なくとも1つの液晶ディスプレイデバイスを含む。表示ユニット611は、逆接続検出モジュール50aに電気的に接続される。逆接続検出モジュール50aは、さらに、表示ユニット611に第一制御信号を出力して、表示ユニット611が発光するか又は情報を表示することにより逆接続警報プロンプトを行うように制御する。
【0060】
警報ユニット612は、少なくとも1つのブザー又はラウドスピーカーを含み、逆接続検出モジュール50aに電気的に接続されている。逆接続検出モジュール50aは、さらに、警報ユニット612に第一制御信号を出力して、警報ユニット612が警報音を出して逆接続警報プロンプトを行うように制御する。
【0061】
第一実施形態において、逆接続状態指示モジュール61は、発光ダイオードLED2を含む表示ユニット611と、ラウドスピーカーLS1を含む警報ユニット612と、を含む。第三トランジスタQ1の制御端1は、レジスタR11を介して逆接続検出モジュール50aの制御信号出力端54に電気的に接続され、ツェナーダイオードD9を介して第二接地端GNDに電気的に接続される。第三トランジスタQ1の第一接続端2は、第二接地端GNDに電気的に接続されている。発光ダイオードLED2及び警報ユニット612は、電圧源VCCと第三トランジスタQ1の第二接続端3との間に並列に電気的に接続される。発光ダイオードLED2の正極は電圧源VCCに電気的に接続され、発光ダイオードLED2の負極はレジスタR16を介してスイッチユニットQ1の第二接続端3に電気的に接続される。ラウドスピーカーLS1はレジスタR10を介して第三トランジスタQ1の第二接続端3に電気的に接続される。第三トランジスタQ1の第二接続端3は、さらにキャパシタC6を介して電圧源VCCに電気的に接続される。
【0062】
第一実施形態において、第三トランジスタQ1は、NMOSトランジスタ又はNPN三極などのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。
【0063】
作動する時、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はハイレベル信号である第一制御信号を出力する。第三トランジスタQ1はその制御端1が逆接続検出モジュール50aの制御信号出力端54から出力された第一制御信号(ハイレベル信号)を受信したのでオンになって、発光ダイオードLED2及びラウドスピーカーLS1が設置された回路をオンにすることにより、発光ダイオードLED2は発光し、ラウドスピーカーLS1は警報音を出して、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることをプロンプトする。
【0064】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。スイッチユニットQ1はその制御端1が逆接続検出モジュール50aの制御信号出力端54から出力された第二制御信号(ローレベル信号)を受信したのでオフになって、発光ダイオードLED2及びラウドスピーカーLS1が設置された回路をオフにして、発光ダイオードLED2は発光せず、ラウドスピーカーLS1は警報音を出さない。
【0065】
本願の第一実施形態に係るスマート接続装置101において、逆接続検出モジュール50aから出力された制御信号C_ENによって逆接続状態指示モジュール61の動作状態を直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、ユーザに逆接続状態の警報プロンプトをタイムリーに提供して、ユーザがスマート接続装置101と外部負荷との電気的接続をタイムリーに調整するようにする。
【0066】
(第二実施形態)
本出願の第二実施形態は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットを使用して負荷接続端と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ検出ユニットから出力された制御信号を使用して、スイッチ駆動モジュールの状態を制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、スイッチ駆動モジュールの状態を無効状態に切り替えて、スイッチ回路がオフ状態になるようにして、外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。
【0067】
図6は、本願の第二実施形態によって提供されるスマート接続装置102の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置102は、
図1に示すスマート接続装置100に対応することに留意されたい。
【0068】
図6に示されたように、第二実施形態において、スイッチ回路40は、スイッチ装置41及びスイッチ駆動モジュール42を含む。スイッチ装置41は、電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続される。スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41及びコントローラ70に別々に電気的に接続される。スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41のオンまたはオフを実現するために用いられる。コントローラ70は、駆動信号RELAY_EN2をスイッチ駆動モジュール42に送信して、スイッチ駆動モジュール42を介してスイッチ装置41をオンにするように構成される。有効状態にあるスイッチ駆動モジュール42は、駆動信号RELAY_EN2を受信し且つ駆動信号RELAY_EN2に応答して、スイッチ装置41をオンにして、スイッチ回路40をオン状態に維持させて、電源と外部負荷との間の電気的接続をオンにして、外部負荷への電源の放電出力を実現する。無効状態にあるスイッチ駆動モジュール42は、駆動信号RELAY_EN2を受信するが、駆動信号RELAY_EN2に応答することができないので、スイッチ装置41をオンにすることができず、スイッチ回路40をオフ状態に維持させて、電源と外部負荷との間の電気的接続をオフにして、即ち、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を切断して、外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0069】
第二実施形態において、検出ユニット50は、逆接続検出モジュール50bを含む。逆接続検出モジュール50bは、負荷接続端30と外部負荷の接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。制御信号C_ENは、スイッチ駆動モジュール42の状態を切り替えるために用いられる。具体的には、上述したように、制御信号C_ENは第一制御信号及び第二制御信号を含む。第二実施形態において、第一制御信号は、スイッチ駆動モジュール42の状態を無効状態に切り替えるために用いられ、第二制御信号は、スイッチ駆動モジュール42の状態を有効状態に切り替えるために用いられる。
【0070】
第二実施形態において、スマート接続装置102は、逆接続検出モジュール50bとスイッチ駆動モジュール42との間に電気的に接続されたイネーブル制御モジュール44をさらに含む。イネーブル制御モジュール44は、イネーブル制御信号REL_ENを出力して、スイッチ駆動モジュール42の状態を無効状態に切り替えるために用いられる。
【0071】
逆接続検出モジュール50bは、制御信号C_ENをイネーブル制御モジュール44に送信して、イネーブル制御モジュール44がイネーブル制御信号REL_ENを出力するように制御するか、又はイネーブル制御モジュール44がイネーブル制御信号REL_ENを出力することを一時停止するように制御して、スイッチ駆動モジュール42の状態を制御することにより、スイッチ装置41のオン/オフ状態を制御する目的を達成するために用いられる。
【0072】
具体的には、逆接続検出モジュール50bは、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を出力し、且つ第一制御信号をイネーブル制御モジュール44に送信して、イネーブル制御モジュール44がイネーブル制御信号REL_ENを出力するように制御して、スイッチ駆動モジュール42の状態を無効状態に切り替える。
【0073】
逆接続検出モジュール50aは、さらに、負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、第二制御信号を出力し、且つ第二制御信号をイネーブル制御モジュール44に送信して、イネーブル制御モジュール44がイネーブル制御信号REL_ENを出力することを禁止して、スイッチ駆動モジュール42が有効状態を維持するようにする。
【0074】
ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように制御することができるので、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、スイッチ駆動モジュール42の状態を無効状態に切り替えることにより、スイッチ駆動モジュール42がコントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2(ユーザがボタン指令を入力して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにする)に応答することを回避することができ、従って外部負荷への電源の放電出力を禁止し、回路の電気使用安全を確保することができる。なお、逆接続検出モジュール50bから出力された制御信号C_ENでスイッチ駆動モジュール42の状態を制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。
【0075】
第二実施形態において、電源から外部負荷に放電する電流出力回路11の回路構造は、
図7に示す回路構造を採用することができ、イネーブル制御モジュール44及び逆接続検出モジュール50bの回路構造は、
図8に示す回路構造を採用することができる。以下、
図7及び
図8を組み合わせて、スイッチ駆動モジュール42、イネーブル制御モジュール44及び及び逆接続検出モジュール50bの回路構造及び動作原理について説明する。
【0076】
図7を参照すると、第二実施形態において、スイッチ駆動モジュール42は、スイッチユニットQ2、駆動信号入力端421及びイネーブル制御信号入力端422を含む。スイッチユニットQ2は、スイッチ装置41の駆動電源回路410に電気的に直列に接続されており、駆動電源回路410のオン/オフ状態を制御するために用いられる。スイッチ装置41は、駆動電源回路410がオン状態にあるときに給電を受けることができ、且つオン状態に入る。例えば、リレーK1のコイルは駆動電源回路410がオン状態にあるときに給電を受けることができ、コイルが通電されるので、リレーK1はオン状態を維持する。
【0077】
駆動信号入力端421は、コントローラ70に電気的に接続されており、コントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を受信するために用いられる。駆動信号RELAY_EN2は、スイッチングユニットQ2をオンにするために用いられる。イネーブル制御信号入力端422は、イネーブル制御モジュール44に電気的に接続されており、イネーブル制御信号REL_ENを受信して、スイッチユニットQ2を強制的にオフにするために用いられる。第二実施形態において、スイッチユニットQ2は、駆動信号RELAY_EN2及びイネーブル制御信号REL_ENを同時に受信すると、イネーブル制御信号REL_ENに優先的に応答する。
【0078】
具体的には、第二実施形態において、スイッチユニットQ2の第一接続端2は第一接地端PGNDに電気的に接続され、スイッチユニットQ2の第二接続端3はレジスタR2を介してリレーK1のコイルの他の一端に電気的に接続され、スイッチユニットQ2の制御端1はイネーブル制御信号入力端422に電気的に接続され且つレジスタR17を介して駆動信号入力端421に電気的に接続される。スイッチユニットQ2の制御端1は、さらにレジスタR3を介して第一接地端PGNDに電気的に接続され、ダイオードD6を介して駆動信号入力端421に電気的に接続される。ダイオードD6の正極はスイッチユニットQ2の制御端1に電気的に接続され、ダイオードD6の負極は駆動信号入力端421に電気的に接続される。第二実施形態において、スイッチユニットQ2は、ハイレベルでオンになるトランジスタ、例えば、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードを採用し、イネーブル制御信号REL_ENはローレベル信号であり、駆動信号RELAY_EN2はハイレベル信号である。従って、スイッチユニットQ2は、駆動信号RELAY_EN2及びイネーブル制御信号REL_ENを同時に受信すると、イネーブル制御信号REL_ENに優先的に応答し、通常の状態で駆動信号RELAY_EN2に正常に応答できる。
【0079】
図8を参照すると、第二実施形態において、逆接続検出モジュール50bの構造は、第一実施形態に係わる、
図5に示した逆接続検出モジュール50aの構造と類似であり、
逆接続検出モジュール50bの制御信号出力端54はさらにレジスタR5を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続されている点が異なる。逆接続検出モジュール50bの具体的な構造について、上記の逆接続検出モジュール50aの構造の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0080】
イネーブル制御モジュール44はイネーブル制御信号出力端441及びイネーブル制御スイッチQ82を含み、イネーブル制御信号出力端441はスイッチ駆動モジュール42のイネーブル制御信号入力端422に電気的に接続されて、イネーブル制御モジュール44とスイッチ駆動モジュール42との間の電気的接続を実現する。イネーブル制御スイッチQ82は、イネーブル制御信号出力端441と接地端との間に電気的に接続されている。イネーブル制御スイッチQ82の制御端1は、逆接続検出モジュール50bの制御信号出力端54に電気的に接続されて、イネーブル制御モジュール44と逆接続検出モジュール50bとの間の電気的接続を実現する。
【0081】
逆接続検出モジュール50bの第一トランジスタQ3、第二トランジスタQ6、及びイネーブル制御スイッチQ82は、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。第二実施形態において、第一トランジスタQ3はNPNトライオードを採用し、第二トランジスタQ6及びイネーブル制御スイッチQ82はNMOSトランジスタを採用する。逆接続検出モジュール50bは、簡単なトランジスタ(例えば、ダイオード、トライオード、電界効果トランジスタ)及び受動デバイス(例えば、レジスタ、キャパシタ)を採用して負荷接続端30に電気的に接続された外部負荷に対する極性逆接続検出機能を実現するので、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができ、さらに関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上できることができる。
【0082】
作動する時、逆接続検出モジュール50bは、イネーブル制御スイッチQ82の制御端1に制御信号C_ENを出力して、イネーブル制御スイッチQ82のオン/オフ状態を切り替え、従ってイネーブル制御モジュール44の出力状態を制御して、さらにスイッチ駆動モジュール42の状態を制御する。
【0083】
具体的には、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、即ち、外部負荷の正極が負極端子CAR-に電気的に接続されており、外部負荷の負極が正極端子CAR+に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は外部負荷の正極のハイレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3をオンにする。第二トランジスタQ6の制御端1はオンにされた第一トランジスタQ3を介して外部負荷の負極に電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6をオフにする。制御信号出力端54は駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル状態になり、この時、制御信号出力端54は第一制御信号を出力し、第一制御信号はハイレベル信号である。
【0084】
このとき、イネーブル制御スイッチQ82は、その制御端1が逆接続検出モジュール50bの制御信号出力端54から出力された第一制御信号(ハイレベル信号)を受信したので、オン状態になる。イネーブル信号出力端441は、オンになったイネーブル制御スイッチQ82を介して第二接地端に電気的に接続されてローレベル状態にあり、このとき、イネーブル制御信号出力端441はローレベル信号を出力する。ローレベル信号はイネーブル制御信号REL_ENである。
【0085】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されており、即ち、外部負荷の正極が正極端子CAR+に電気的に接続されており、外部負荷の負極が負極端子CAR-に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は第一接地端PGNDに電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3をオフにする。第二トランジスタQ6の制御端1はレジスタR21を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6をオンにする。制御信号出力端54は、オンにされた第二トランジスタQ6を介して第二接地端GNDに電気的に接続されてローレベル状態にあり、この時、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。
【0086】
イネーブル制御スイッチQ82は、その制御端1が逆接続検出モジュール50bの制御信号出力端54から出力された第二制御信号(ローレベル信号)を受信したので、オフ状態になり、従ってイネーブル制御モジュール44は無出力状態にある。
【0087】
第二実施形態において、イネーブル制御スイッチQ82は通常状態ではオフ状態にある黙認し、イネーブル制御モジュール44は通常状態では無出力状態にあり、従ってスイッチ駆動モジュール42は有効状態にあり、駆動信号RELAY_EN2に正常に応答してスイッチ装置41をオンにすることができる。
【0088】
本願の第二実施形態によって提供されるスマート接続装置102において、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を逆接続検出モジュール50bとして使用することにより、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができる。逆接続検出モジュール50bから出力された制御信号C_ENによって、イネーブル制御信号REL_ENの出力を直接に制御することにより、スイッチ駆動モジュール42の有効性を制御し、外部負荷が逆接続されていると、スイッチ駆動モジュール42の状態を無効状態に切り替えて、スイッチ回路40がオフ状態になるようにして、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。それで分かるように、本願の第二実施形態に係るスマート接続装置102を採用すると、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。なお、本願の第二実施形態に係るスマート接続装置102の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、製品の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0089】
他の実施形態において、逆接続検出モジュール50bは、センサーデバイス、例えば、フォトカプラで構成された検出回路を用いて、外部負荷に対する逆接続検出機能を実現することができる。
【0090】
再び
図6を参照すると、第二実施形態において、スマート接続装置102は、逆接続検出モジュール50bに電気的に接続された逆接続状態指示モジュール61をさらに含む。逆接続検出モジュール50aは、さらに、逆接続状態指示モジュール61に第一制御信号を出力して、逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにする。
【0091】
再び
図8を参照すると、第二実施形態において、逆接続状態指示モジュール61の構造は、第一実施形態に係わる、
図5に示された逆接続状態指示モジュール61の構造と同じであり、逆接続状態指示モジュール61の具体的な構造は上記の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0092】
(第三実施形態)
本出願の第三実施形態は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットを使用して負荷接続端と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ駆動信号の伝送経路上に駆動信号送信モジュールを設置し、検出ユニットから出力される制御信号を利用して、駆動信号送信モジュールによる駆動信号の伝送を直接に制御する。従って、外部負荷が逆接続されていると、駆動信号の伝送経路を切断し、このように外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。
【0093】
図9は、本願の第三実施形態によって提供されるスマート接続装置103の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置103は、
図1に示すスマート接続装置100に対応することに留意されたい。
【0094】
図9に示されたように、第三実施形態において、スマート接続装置103は、スイッチ回路40とコントローラ70との間に電気的に接続された駆動信号送信モジュール45をさらに含む。駆動信号送信モジュール45は、コントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2をスイッチ回路40に送信するために用いられる。
【0095】
第三実施形態において、スイッチ回路40は、スイッチ装置41及びスイッチ駆動モジュール42を含む。スイッチ装置41は、電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続される。スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41及び駆動信号送信モジュール45に別々に電気的に接続される。スイッチ駆動モジュール42は、スイッチ装置41のオンまたはオフを実現するために用いられる。駆動信号送信モジュール45は、コントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2をスイッチ駆動モジュール42に伝送して、スイッチ駆動モジュール42によってスイッチ装置41をオンにするために用いられる。
【0096】
図9に示されたように、第三実施形態において、検出ユニット50は、逆接続検出モジュール50cを含む。逆接続検出モジュール50cは、負荷接続端30と外部負荷の接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。
【0097】
逆接続検出モジュール50cは、さらに、駆動信号送信モジュール45に電気的に接続されて、制御信号C_ENを駆動信号送信モジュール45に送信することにより、駆動信号送信モジュール45による駆動信号RELAY_EN2の送信を制御するために用いられ、従ってスイッチ回路40のオン/オフ状態を制御する。
【0098】
具体的には、逆接続検出モジュール50cは、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を駆動信号送信モジュール45に出力して、駆動信号送信モジュール45が駆動信号RELAY_EN2を送信することを一時停止するように制御し、スイッチ回路40をオフ状態に維持して、電源と外部負荷との間の電気的接続を切断し、即ち、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を切断し、外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0099】
逆接続検出モジュール50cは、さらに、負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、駆動信号送信モジュール45に第二制御信号を出力して、駆動信号送信モジュール45が駆動信号RELAY_EN2の送信を回復するように制御する。従って、スイッチ回路40は、コントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を受信してオン状態になり、電源と外部負荷との間の電気的接続がオンにして、外部負荷への電源の放電出力を実現する。
【0100】
ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように制御することができるので、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、駆動信号送信モジュール45が駆動信号を送信することを一時停止するように制御し、スイッチ駆動モジュール42がコントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を受信し且つ駆動信号RELAY_EN2に応答してスイッチ装置41をオンにすることを回避でき、従ってスイッチ装置41をオフ状態に維持することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止し、さらに回路の電気使用安全を確保することができる。なお、逆接続検出モジュール50cから出力された制御信号C_ENを介して駆動信号送信モジュール45による駆動信号RELAY_EN2の送信を直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。
【0101】
第三実施形態において、電源から外部負荷に放電する電流出力回路11の回路構造は、
図2に示す回路構造を採用することができ、逆接続検出モジュール50c及び駆動信号送信モジュール45の回路構造は、
図10に示す回路構造を採用することができる。以下、
図2及び
図10を組み合わせて、スイッチ駆動モジュール42、逆接続検出モジュール50c及び駆動信号送信モジュール45の回路構造及び動作原理について説明する。
【0102】
再び
図2を参照すると、スイッチ駆動モジュール42は、スイッチユニットQ2及び駆動信号入力端421を含む。スイッチユニットQ2は、スイッチ装置41の駆動電源回路410に電気的に直列に接続されており、駆動電源回路410のオン/オフ状態を制御するために用いられる。スイッチ装置41は、駆動電源回路410がオン状態にあるときに給電を受けることができ、且つオン状態に入る。例えば、リレーK1のコイルは駆動電源回路410がオン状態にあるときに給電を受けることができ、コイルが通電されるので、リレーK1はオン状態を維持する。
【0103】
駆動信号入力端421は、駆動信号送信モジュール45から送信する駆動信号RELAY_EN2を受信するために用いられる。スイッチユニットQ2は、駆動信号RELAY_EN2を受信すると、オン状態に入るので、スイッチ装置41の駆動電源回路410をオンにして、スイッチ回路40がオン状態にあるようにする。逆に、スイッチユニットQ2は、駆動信号RELAY_EN2を受信しないと、オフ状態に入るので、スイッチ装置41の駆動電源回路410をオフにして、スイッチ回路40がオフ状態にあるようにする。
【0104】
具体的には、スイッチユニットQ2の第一接続端2は第一接地端PGNDに電気的に接続され、スイッチユニットQ2の第二接続端3はレジスタR2を介してリレーK1のコイルの他の一端に電気的に接続され、スイッチユニットQ2の制御端1はレジスタR17を介して駆動信号入力端421に電気的に接続される。スイッチユニットQ2の制御端1は、さらにレジスタR3を介して第一接地端PGNDに電気的に接続され、ダイオードD6を介して駆動信号入力端421に電気的に接続される。ダイオードD6の正極はスイッチユニットQ2の制御端1に電気的に接続され、ダイオードD6の負極は駆動信号入力端421に電気的に接続される。本実施形態において、スイッチユニットQ2は、ハイレベルでオンになるトランジスタ、例えば、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードを採用し、駆動信号RELAY_EN2はハイレベル信号である。従って、駆動信号RELAY_EN2を受信すると、スイッチユニットQ2はオンになる。
【0105】
図10を参照すると、第三実施形態において、逆接続検出モジュール50cは、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を含み、具体的には、第一検出端51と、第二検出端52と、駆動電圧入力端53と、制御信号出力端54と、第一トランジスタQ3と、第二トランジスタQ6と、第三トランジスタQ1と、を含む。第一検出端51は
正極端子CAR+に電気的に接続され、第二検出端52は
負極端子CAR-に電気的に接続される。上述したように、
負極端子CAR-は、さらに第一接地端PGNDに電気的に接続される。駆動電圧入力端53は電圧源VCCに電気的に接続される。逆接続検出モジュール50cは、駆動電圧入力端53を介して電圧源VCCによって提供される駆動電圧を受け取って、正常に作動することができる。電圧源VCCは、電圧調整モジュール81から出力された安定電圧VCCによって提供されるか、又は電源接続端20に電気的に接続された電源によって提供されることができる。第三実施形態において、電圧源VCCは、電圧調整モジュール81から出力された安定電圧VCCによって提供される。
【0106】
第一トランジスタQ3は第一検出端51と第二トランジスタQ6の制御端1との間に電気的に接続されており、第一トランジスタQ3の制御端1は第二検出端52に電気的に接続される。第二トランジスタQ6は第二接地端GND(電力基準接地、即ち、負極端子BAT-)と第三トランジスタQ1の制御端1との間に電気的に接続されており、第二トランジスタQ6の制御端1はさらにレジスタR21を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続される。第三トランジスタQ1は第二接地端GNDと制御信号出力端54との間に電気的に接続されており、第三トランジスタQ1の制御端1はさらにレジスタR11、R5を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続される。
【0107】
具体的には、第一トランジスタQ3の制御端1は、レジスタR22を介して第二検出端52に電気的に接続されており、且つレジスタR4を介して第一トランジスタQ3の第一接続端2に電気的に接続される。第一トランジスタQ3の第一接続端2はダイオードD1を介して第一検出端51に電気的に接続される。ダイオードD1の負極は第一検出端51に電気的に接続され、ダイオードD1の正極は第一トランジスタQ3の第一接続端2に電気的に接続される。第一トランジスタQ3の第二接続端3はレジスタR27を介して第二トランジスタQ6の制御端1に電気的に接続される。制御信号出力端54はさらにキャパシタC6を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続される。
【0108】
第一トランジスタQ3、第二トランジスタQ6及び第三トランジスタQ1は、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。第三実施形態において、第一トランジスタQ3はNPNトライオードを採用し、第二トランジスタQ6及び第三トランジスタQ1は、両方ともNMOSトランジスタを採用する。逆接続検出モジュール50cは、簡単なトランジスタ(例えば、ダイオード、トランジスタ、電界効果トランジスタ)及び受動デバイス(例えば、レジスタ、キャパシタ)を採用して負荷接続端30に電気的に接続された外部負荷に対する極性逆接続検出機能を実現するので、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができ、さらに関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができる。
【0109】
作動する時、逆接続検出モジュール50cは、駆動信号送信モジュール45に制御信号C_ENを送信して、駆動信号送信モジュール45が駆動信号RELAY_EN2を送信することを制御することにより、スイッチ回路40のオン/オフを制御する。
【0110】
具体的には、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、即ち、外部負荷の正極が負極端子CAR-に電気的に接続されており、外部負荷の負極が正極端子CAR+に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は外部負荷の正極のハイレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3はオン状態になる。第二トランジスタQ6の制御端1はオン状態にある第一トランジスタQ3を介して外部負荷の負極に電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6はオフ状態になる。第三トランジスタQ1の制御端1は駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル状態にあり、第三トランジスタQ1はオン状態になる。制御信号出力端54は、オン状態にある第三トランジスタQ1を介して第二接地端GNDに電気的に接続されてローレベル状態にあり、このとき、制御信号出力端54はローレベル信号である第一制御信号を出力する。
【0111】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されると、即ち、外部負荷の正極が正極端子CAR+に電気的に接続されており、外部負荷の負極が負極端子CAR-に電気的に接続されていると、第一トランジスタQ3の制御端1は第一接地端PGNDに電気的に接続されてローレベル信号を受信して、第一トランジスタQ3はオフ状態になる。第二トランジスタQ6の制御端1はレジスタR21を介して駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル信号を受信して、第二トランジスタQ6はオン状態になる。第三トランジスタQ1の制御端1は、オン状態にある第二トランジスタQ6を介して第二接地端GNDに電気的に接続されてローレベル状態にあり、第三トランジスタQ1はオフ状態になる。制御信号出力端54は、駆動電圧入力端53に電気的に接続されてハイレベル状態にあり、このとき、制御信号出力端54はハイレベル信号である第二制御信号を出力する。
【0112】
第三実施形態において、駆動信号送信モジュール45は、第一入力端451と、第二入力端452と、出力端453と、を含む。第一入力端451は、コントローラ70に電気的に接続されており、コントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を受信するために用いられる。第二入力端452は、逆接続検出モジュール50cの制御信号出力端54に電気的に接続されており、逆接続検出モジュール50cから出力された制御信号C_ENを受信するために用いられる。出力端453は、スイッチ回路40に電気的に接続される。
【0113】
駆動信号送信モジュール45は、第一入力端451が駆動信号RELAY_EN2を受信し、且つ第二入力端452が逆接続検出モジュール50cから出力された第二制御信号を受信するとき、出力端453を介して駆動信号RELAY_EN2をスイッチ回路40に送信する。
【0114】
駆動信号送信モジュール45は、さらに、第二入力端452が逆接続検出モジュール50cから出力された第一制御信号を受信するとき、駆動信号RELAY_EN2を送信することを一時停止する。
【0115】
第三実施形態において、駆動信号送信モジュール45は、論理素子又はスイッチデバイスなどで構成された論理制御回路である。他の実施形態において、コントローラ70から出力された駆動信号RELAY_EN2を送信する機能を有するとともに、この送信機能が逆接続検出モジュール50cから出力された制御信号C_ENによって制御される限り、駆動信号送信モジュール45は他の電子部品で構成された送信回路を採用することもできる。
【0116】
第三実施形態において、駆動信号送信モジュール45は、第一入力端451及び第二入力端452が受信した信号に対して論理及び演算を行うために用いられる論理ANDゲートU3を含む。上述したように、駆動信号RELAY_EN2はハイレベル信号である。
【0117】
作動する時、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はローレベル信号である第一制御信号を出力し、論理ANDゲートU3の第二入力端452は第一制御信号を受信して、論理ANDゲートU3の出力端453はローレベル状態を維持する。このとき、コントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するか否かにかかわらず、論理ANDゲートU3は駆動信号RELAY_EN2を出力することはできない。このように、ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように制御しても、駆動信号RELAY_EN2はスイッチ回路40に送信されず、スイッチ回路40はオンにならないので、電源と外部負荷との電気的接続を切断して、外部負荷への電源の放電出力を禁止する。
【0118】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はハイレベル信号である第二制御信号を出力し、論理ANDゲートU3の第二入力端452はハイレベル信号である第二制御信号を受信する。このとき、コントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力すると、論理ANDゲートU3は駆動信号RELAY_EN2を出力することができる。このように、ユーザは、ボタン制御モジュール82によって、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることができ、又はコントローラ70は自動出力モードで実際の運転状況に基づいて駆動信号RELAY_EN2を出力することができる。論理ANDゲートU3によって、スイッチ回路40に駆動信号RELAY_EN2を送信して、スイッチ回路40をオンにすることにより、電源と外部負荷との電気的接続を実現し、電源が外部負荷に対して放電出力を行うようにする。
【0119】
第三実施形態において、駆動信号送信モジュール45は、通常の状態で駆動信号RELAY_EN2を正常に送信できることを理解されるべきである。
【0120】
本願の第三実施形態によって提供されるスマート接続装置103において、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を逆接続検出モジュール50cとして使用することにより、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができる。駆動信号RELAY_EN2の送信経路に駆動信号送信モジュール45を設置し、逆接続検出モジュール50cから出力された制御信号C_ENによって駆動信号送信モジュール45が駆動信号RELAY_EN2を送信することを直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、駆動信号RELAY_EN2の送信経路を切断し、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。それで分かるように、本願の第三実施形態に係るスマート接続装置103を採用すると、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。なお、本願の第三実施形態に係るスマート接続装置103の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、製品の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0121】
他の実施形態において、逆接続検出モジュール50cは、センサーデバイス、例えば、フォトカプラで構成された検出回路を用いて、外部負荷に対する逆接続検出機能を実現することができる。
【0122】
再び
図9を参照すると、本実施形態において、スマート接続装置103は、逆接続検出モジュール50cに電気的に接続された逆接続状態指示モジュール61をさらに含む。逆接続検出モジュール50cは、さらに、逆接続状態指示モジュール61に第一制御信号を送信して、逆接続状態指示モジュール61が警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うように制御するために用いられる。
【0123】
再び
図10を参照すると、逆接続状態指示モジュール61は、表示ユニット611及び/又は警報ユニット612を含む。表示ユニット611は、少なくとも1つの発光ダイオード又は少なくとも1つの液晶ディスプレイデバイスを含む。表示ユニット611は、逆接続検出モジュール50cに電気的に接続される。逆接続検出モジュール50cは、さらに、表示ユニット611に第一制御信号を送信して、表示ユニット611が発光するか又は情報を表示することにより逆接続警報プロンプトを行うように制御するために用いられる。
【0124】
警報ユニット612は、少なくとも1つのブザー又はラウドスピーカーを含み、逆接続検出モジュール50cに電気的に接続されている。逆接続検出モジュール50cは、さらに、警報ユニット612に第一制御信号を送信して、警報ユニット612が警報音を出して逆接続警報プロンプトを行うように制御するために用いられる。
【0125】
第三実施形態において、逆接続状態指示モジュール61は、発光ダイオードLED2を含む表示ユニット611と、ラウドスピーカーLS1を含む警報ユニット612と、を含む。発光ダイオードLED2及び警報ユニット612は、電圧源VCCと第三トランジスタQ1の第二接続端3との間に並列に電気的に接続される。発光ダイオードLED2の正極は電圧源VCCに電気的に接続され、発光ダイオードLED2の負極はレジスタR16を介して第三トランジスタQ1の第二接続端3に電気的に接続される。ラウドスピーカーLS1はレジスタR10を介して第三トランジスタQ1の第二接続端3に電気的に接続される。
【0126】
作動する時、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、上述したように、第三トランジスタQ1はオン状態になって、発光ダイオードLED2及びラウドスピーカーLS1が設置された回路をオンにすることにより、発光ダイオードLED2は発光し、ラウドスピーカーLS1は警報音を出して、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることをプロンプトする。
【0127】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、第三トランジスタQ1はオフ状態になって、発光ダイオードLED2及びラウドスピーカーLS1が設置された回路をオフにして、発光ダイオードLED2は発光せず、ラウドスピーカーLS1は警報音を出さない。
【0128】
本願の第三実施形態に係るスマート接続装置103において、逆接続検出モジュール50cから出力された制御信号C_ENによって逆接続状態指示モジュール61の動作状態を直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、ユーザに逆接続状態の警報プロンプトをタイムリーに提供して、ユーザがスマート接続装置103と外部負荷との電気的接続をタイムリーに調整するようにする。
【0129】
(第四実施形態)
本出願の第四実施形態は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットを使用して負荷接続端と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ検出ユニットから出力された制御信号を使用して、コントローラに対する電圧調整モジュールの給電を直接に制御する。従って、外部負荷が逆接続されていると、コントローラがユーザから入力した強制出力指令に応答してスイッチ回路をオンにする駆動信号を出力することを禁止して、スイッチ回路がオフ状態にあるようにして、このように外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。
【0130】
図11は、本願の第四実施形態によって提供されるスマート接続装置104の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置104は、
図1に示すスマート接続装置100に対応することに留意されたい。
【0131】
図11に示されたように、第四実施形態において、電圧調整モジュール81は、コントローラ70に電気的に接続されており、コントローラ70に給電するために用いられる。制御信号C_ENは、コントローラ70に対する給電を始動又は一時停止するために用いられる。具体的には、
上述したように、制御信号C_ENは第一制御信号及び第二制御信号を含む。第四実施形態において、第一制御信号はコントローラ70に対する給電を一時停止するために用いられ、従って、コントローラ70は非通電状態になって駆動信号RELAY_EN2を出力することができず、スイッチ回路40はオフ状態になり、電源と外部負荷との間の電気的接続を切断し、即ち、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を切断し、外部負荷への電源の放電出力を防止する。コントローラ70が非通電状態になると作動を停止するため、駆動信号RELAY_EN2を出力できないことが理解できる。第二制御信号は、コントローラ70に対する給電を回復して、コントローラ70が通電状態を保持するようにする。コントローラ70が通電状態にあるとき、駆動信号RELAY_EN2を出力することができる。コントローラ70が通電状態にあるときに正常に作動することができるので、実際の作動状態に基づいてスイッチ回路40のオンオフを正常に制御することができる。
【0132】
第四実施形態において、検出ユニット50は、逆接続検出モジュール50dを含む。逆接続検出モジュール50dは、負荷接続端30と外部負荷の接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。
【0133】
逆接続検出モジュール50dは、電圧調整モジュール81に電気的に接続されて、制御信号C_ENを電圧調整モジュール81に送信することにより、電圧調整モジュール81がコントローラ70に給電するように制御するか、又は電圧調整モジュール81がコントローラ70に給電することを一時停止するように制御する。
【0134】
具体的には、逆接続検出モジュール50dは、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を出力し、第一制御信号を電圧調整モジュール81に送信して、電圧調整モジュール81がコントローラ70に給電することを一時停止するように制御することにより、コントローラ70を非通電状態に保持させる。
【0135】
逆接続検出モジュール50dは、さらに、負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、第二制御信号を出力し、第二制御信号を電圧調整モジュール81に出力して、電圧調整モジュール81がコントローラ70に給電するように制御することにより、コントローラ70を通電状態に保持させる。
【0136】
ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して、強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように制御することができるので、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、コントローラ70に対する電圧調整モジュール81の電源供給を切断して、コントローラ70を非通電状態に保持させることにより、ユーザがボタン指令を入力して強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることを禁止することができ、従って外部負荷への電源の放電出力を防止し、さらに回路の電気使用安全を確保することができる。なお、逆接続検出モジュール50dから出力された制御信号C_ENを介してコントローラ70に対する電圧調整モジュール81の電源供給を直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。
【0137】
第四実施形態において、逆接続検出モジュール50dの回路構造は、第一実施形態に係わる、
図5に示す逆接続検出モジュール50aの回路構造を採用することができ、逆接続検出モジュール50dの具体的な構造について、上記の逆接続検出モジュール50aの構造の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0138】
第四実施形態において、逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54はレジスタR26を介して電圧調整モジュール81(
図12に示す)又は電圧調整モジュール81'(
図13に示す)の電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gに電気的に接続されているので、逆接続検出モジュール50dは電圧調整モジュール81又は81'に制御信号C_ENを出力することができる。
【0139】
再び
図5を参照すると、上記の逆接続検出モジュール50aの具体的な紹介によれば、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、第一トランジスタQ3がオンになり、第二トランジスタQ6がオフになる。このようにして、制御信号出力端54はハイインピーダンス状態にある。負荷接続端30が無負荷状態にあるか又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されてていると、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。
【0140】
第四実施形態において、電圧調整モジュール81の回路構造は
図12又は
図13に示す回路構造を採用することができる。以下、
図12~
図14を参照して電圧調整モジュール81又は81'の回路構造及び動作原理を紹介する。
【0141】
図12を参照してください。1つの実施形態において、電圧調整モジュール81は、電源入力端811、安定電圧電源出力端812、安定電圧電源生成モジュール813及び制御スイッチモジュール814を含む。電源入力端811は、電源接続端20(例えば、
正極端子BAT+)に電気的に接続されており、電源接続端20によって電源の入力電圧を受け取るために用いられる。安定電圧電源生成モジュール813は、電源入力端811と安定電圧電源出力端812との間に電気的に接続されており、入力電圧に対して電圧変換を実行するために用いられる。安定電圧電源出力端812は、安定電圧VCCを出力する。ここで、安定電圧電源生成モジュール813は、電圧安定器U1を含み、電圧安定器U1は、DC-DCコンバータ又はリニア電圧安定器を採用することができる。
【0142】
制御スイッチモジュール814は、安定電圧電源出力端812とコントローラ70との間に電気的に接続されている。制御スイッチモジュール814は、電圧調整制御スイッチQ83を含む。電圧調整制御スイッチQ83は安定電圧電源出力端812とコントローラ70との間に電気的に接続されている。
図14に示されたように、コントローラ70はマイクロコントローラU2を採用し、電圧調整制御スイッチQ83の1つの接続端DはマイクロコントローラU2のピンVDDおよびAVDDに電気的に接続されている。マイクロコントローラU2は、そのピンVDDおよびAVDDを介して駆動電圧を受け取り、即ち電圧調整モジュール81によって出力された安定電圧VCCを受け取る。
【0143】
具体的には、電圧調整制御スイッチQ83の第一接続端Sは安定電圧電源出力端812に電気的に接続され、電圧調整制御スイッチQ83の第二接続端Dはコントローラ70に電気的に接続される。電圧調整制御スイッチQ83の制御端GはレジスタR23を介して安定電圧電源出力端812に電気的に接続される。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gは、さらにレジスタR26を介して逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54に電気的に接続されて、逆接続検出モジュール50dと電圧調整モジュール81との間の電気的接続を実現し、且つ電圧調整モジュール81が逆接続検出モジュール50dによって出力された制御信号C_ENを受信するようにする。
【0144】
第四実施形態において、電圧調整制御スイッチQ83は、PMOSトランジスタ又はPNPトライオードなどのようなローレベルでオンになるトランジスタを採用する。
図12に示されたように、電圧調整制御スイッチQ83はPMOSトランジスタを採用している。
【0145】
作動するとき、逆接続検出モジュール50dは制御信号C_ENを電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gに出力して、電圧調整制御スイッチQ83のオン/オフ状態を切り替えることにより、コントローラ70に対する電圧調整モジュール81の電力供給状態を制御し、さらにコントローラ70の通電状態を制御する。
【0146】
具体的には、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されている場合、上述したように、制御信号出力端54はハイインピーダンス状態にあるが、制御信号出力端54は電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gに電気的に接続されているので、制御信号出力端54はレジスタR26及びレジスタR23を介して安定電圧電源出力端812に電気的に接続されてハイレベル状態にある。このとき、制御信号出力端54は、ハイレベル信号である第一制御信号を出力すると理解することができる。
【0147】
電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gは安定電圧電源出力端812に電気的に接続されてハイレベル状態にあるので、電圧調整制御スイッチQ83はオフ状態になる。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gが逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54から出力される第一制御信号(ハイレベル信号)を受信するので、電圧調整制御スイッチQ83はオフ状態になって、安定電圧電源出力端812とコントローラ70との間の電気的接続を切断し、即ち、コントローラ70の電源入力を切断して、コントローラ70は安定電圧を受け取ることができず、非通電状態を保持する。このとき、コントローラ70は駆動信号RELAY_EN2を出力できないので、スイッチ回路40をオフ状態に維持させて、電源と外部負荷との間の電気的接続をオフにして、外部負荷への電源の放電出力を禁止する。
【0148】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gが逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54から出力される第二制御信号(ローレベル信号)を受信するので、電圧調整制御スイッチQ83はオン状態になって、安定電圧電源出力端812とコントローラ70との間の電気的接続をオンにして、即ち、コントローラ70の電源入力を回復して、コントローラ70は安定電圧を受け取って通電状態を保持する。このとき、コントローラ70は正常に作動することができ、実際の動作状態に応じてスイッチ回路40のオンオフを正常に制御することができ、電源が外部負荷に放電する。
【0149】
1つの実施形態において、電圧調整制御スイッチQ83は通常オン状態にあり、その結果、電圧調整モジュール81は通常の状態で安定した電圧を連続的に出力して、スマート接続装置104の各機能モジュールに安定した電源電圧を提供することができる。
【0150】
1つの実施形態において、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されている場合、コントローラ70の電源供給が切断されていても、電圧調整モジュール81は依然として安定電圧電源出力端812から安定電圧VCCを出力することができるので、電圧調整モジュール81は依然としてスマート接続装置104の他の機能モジュール、例えば逆接続検出モジュール50dに作動電圧を提供して、スマート接続装置104の各機能モジュールの電力消費の安全性と安定性を確保する。選択的には、スマート接続装置104の他の機能モジュールの動作電圧は、電源接続端20に電気的に接続された電源によって提供することもできる。
【0151】
図13を参照してください。本出願の別の実施形態は、電圧調整モジュールの別の構造を提供する。
図13に示される実施形態によって提供される電圧調整モジュール81'と
図12に示される実施形態によって提供される電圧調整モジュール81の区別は、
電圧調整モジュール81'の制御スイッチモジュール814が電源入力端811と安定電圧電源生成モジュール813との間に電気的に接続されており、
電圧調整モジュール81'の安定電圧電源出力端812はコントローラ70に電気的に接続される。
【0152】
他の実施形態において、制御スイッチモジュール814の電圧調整制御スイッチQ83の第一接続端Sは電源入力端811に電気的に接続され、電圧調整制御スイッチQ83の第二接続端Dは安定電圧電源生成モジュール813の電源入力端に電気的に接続される。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gは、レジスタR23を介して電源入力端811に電気的に接続される。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gは、さらにレジスタR26を介して逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54に電気的に接続されて、逆接続検出モジュール50dと電圧調整モジュール81との間の電気的接続を実現し、且つ電圧調整モジュール81が逆接続検出モジュール50dによって出力された制御信号C_ENを受信できるようにする。
【0153】
動作するとき、逆接続検出モジュール50dは制御信号C_ENを電圧調整制御スイッチQ83の制御端に出力して、電圧調整制御スイッチQ83のオン/オフ状態を切り替えることにより、電圧調整モジュール81'の電力供給状態を制御し、さらにコントローラ70の通電状態を制御する。
【0154】
具体的には、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されている場合、上述したように、制御信号出力端54はハイインピーダンス状態にあるが、制御信号出力端54は電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gに電気的に接続されているので、制御信号出力端54はレジスタR26及びレジスタR23を介して電源入力端811に電気的に接続されてハイレベル状態にある。このとき、制御信号出力端54は、ハイレベル信号である第一制御信号を出力すると理解することができる。
【0155】
電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gは電源入力端811に電気的に接続されてハイレベル状態にあるので、電圧調整制御スイッチQ83はオフ状態になる。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gが逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54から出力される第一制御信号(ハイレベル信号)を受信するので、電圧調整制御スイッチQ83はオフ状態になって、電源入力端811と安定電圧電源生成モジュール813との間の電気的接続を切断し、即ち、安定電圧電源生成モジュール813の電源入力を切断して、安定電圧電源生成モジュール813は入力電圧を受け取ることができないので安定電圧を出力することを一時停止し、コントローラ70が非通電状態に保たれる。
【0156】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はローレベル信号である第二制御信号を出力する。電圧調整制御スイッチQ83の制御端Gが逆接続検出モジュール50dの制御信号出力端54から出力される第二制御信号(ローレベル信号)を受信するので、電圧調整制御スイッチQ83はオン状態になって、電源入力端811と安定電圧電源生成モジュール813との間の電気的接続をオンにして、即ち、安定電圧電源生成モジュール813の電源入力を回復して、安定電圧電源生成モジュール813は入力電圧を受け取って安定電圧を出力することにより、コントローラ70が通電状態に保たれる。
【0157】
他の実施形態において、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されている場合、安定電圧電源生成モジュール813は安定電圧の出力を一時停止するので、電圧調整モジュール81は、逆接続検出モジュール50dのようなスマート接続装置104の他の機能モジュールに作動電圧を提供することができなく、スマート接続装置104の他の機能モジュールの動作電圧は、電源接続端20に電気的に接続された電源から提供することを必要とする。
【0158】
本出願の第四実施形態によって提供されるスマート接続装置104において、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を逆接続検出モジュール50dとして使用することにより、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができる。逆接続検出モジュール50dから出力された制御信号によって、コントローラ70に対する電圧調整モジュール81又は81'の電力供給を直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、コントローラ70がユーザから入力した強制出力指令に応答してスイッチ回路40をオンにする駆動信号RELAY_EN2を出力することを禁止して、スイッチ回路40がオフ状態にあるようにして、このように外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を切断することができる。それで分かるように、本願の第四実施形態に係るスマート接続装置104を採用すると、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。なお、本願の第四実施形態に係るスマート接続装置104の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、製品の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0159】
他の実施形態において、逆接続検出モジュール50dは、センサーデバイス、例えば、フォトカプラで構成された検出回路を用いて、外部負荷に対する逆接続検出機能を実現することができる。
【0160】
再び
図11を参照すると、第四実施形態において、スマート接続装置104は、逆接続検出モジュール50dに電気的に接続された逆接続状態指示モジュール61をさらに含む。逆接続検出モジュール50dは、さらに、逆接続状態指示モジュール61に第一制御信号を出力して、逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにする。
【0161】
第四実施形態において、逆接続状態指示モジュール61の構造は、第一実施形態に係わる、
図5に示す逆接続状態指示モジュール61の構造を採用することができ、逆接続状態指示モジュール61の具体的な構造は上記の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0162】
(第五実施形態)
本出願の第五実施形態は、スマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、検出ユニットを使用して負荷接続端と外部負荷との間の接続状態を検出し、且つ検出ユニットから出力された制御信号を使用して、ボタン制御モジュールの状態を直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、ユーザがボタン指令を入力して、強制的にコントローラがスイッチ回路をオンにする駆動信号を出力するようにすることを禁止することができ、外部負荷の逆接続状態に対応する制御信号に迅速に応答することができ、外部負荷への電源の放電出力を防止することができる。
【0163】
図15は、本願の第五実施形態によって提供されるスマート接続装置105の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置105は、
図1に示すスマート接続装置100に対応することに留意されたい。
【0164】
図15に示されたように、第五実施形態において、検出ユニット50は、逆接続検出モジュール50eを含む。逆接続検出モジュール50eは、負荷接続端30と外部負荷の接続状態を検出し、検出された接続状態に基づいて対応する制御信号C_ENを出力するために用いられる。
【0165】
逆接続検出モジュール50eは、さらに、ボタン制御モジュール82に電気的に接続される。逆接続検出モジュール50eは、さらに、制御信号C_ENをボタン制御モジュール82に送信して、ボタン制御モジュール82の状態を切り替えるために用いられる。ボタン制御モジュール82が有効状態にある場合、ユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成することができ、ボタン指令は強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにするために用いられる。
【0166】
具体的には、逆接続検出モジュール50eは、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていることを検出すると、第一制御信号を出力し、且つ第一制御信号をボタン制御モジュール82に送信して、ボタン制御モジュール82の状態を無効状態に切り替える。ボタン制御モジュール82が無効状態にあるときにユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成することができない。従って、ユーザは、ボタン制御モジュール82によってコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように強制することができなく、スイッチ回路40をオフ状態に保ち、電源と外部負荷との間の電気的接続を切断し、即ち、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11を切断し、外部負荷への電源の放電出力を防止する。
【0167】
逆接続検出モジュール50eは、さらに、負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていることを検出すると、第二制御信号を出力し、且つ第二制御信号をボタン制御モジュール82に送信して、ボタン制御モジュール82の状態を有効状態に切り替える。したがって、ユーザは、ボタン制御モジュール82を介してボタン指令を入力して、コントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように制御することができる。
【0168】
ユーザは、ボタン制御モジュール82を介して強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることができるので、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、ボタン制御モジュール82の状態を無効状態に切り替えて、ユーザがボタン指令を入力して強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることを禁止することができ、従って電源が外部負荷に放電出力することを防止し、回路の電気使用安全を確保することができる。なお、逆接続検出モジュール50eから出力する制御信号C_ENを利用してボタン制御モジュール82の状態を直接に制御することにより、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。
【0169】
第五実施形態において、逆接続検出モジュール50eの回路構造は、第三実施形態に係わる、
図10に示す逆接続検出モジュール50cの回路構造を採用することができ、逆接続検出モジュール50eの具体的な構造は、上述した逆接続検出モジュール50cに対する具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0170】
図10を参照すると、上記の逆接続検出モジュール50cの具体的な紹介によれば、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されると、制御信号出力端54はローレベル信号である第一制御信号を出力する。負荷接続端30が無負荷状態にあるか又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されると、制御信号出力端54はハイレベル信号である第二制御信号を出力する。
【0171】
第五実施形態において、ボタン制御モジュール82の回路構造は
図16に示す回路構造を採用することができる。以下、
図16を参照して、ボタン制御モジュール82の回路構造及び作動原理について説明する。
【0172】
図16を参照すると、第五実施形態において、コントローラ70はマイクロコントローラU2を採用し、ボタン制御モジュール82は、ボタンモジュールS1及びボタン制御スイッチQ84を含む。ボタンモジュールS1は、ボタン制御スイッチQ84とマイクロコントローラU2との間に電気的に接続されており、ユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成するために用いられる。ボタンモジュールS1が有効状態にあるとき、ユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成することができ、ボタンモジュールS1が無効状態にあるとき、ボタン指令を生成することができない。
【0173】
第五実施形態において、ボタンモジュールS1は、機械的物理ボタン又ははタッチ仮想ボタンによって構成される。ボタンモジュールS1は、ユーザが、機械的物理ボタン又ははタッチ仮想ボタンによって、スマート接続装置105のシステムとHCI(Human-Computer Interaction)を行うことができる。
【0174】
ボタン制御スイッチQ84の制御端1はレジスタR26を介して逆接続検出モジュール50eの制御信号出力端子54に電気的に接続されて、逆接続検出モジュール50eとボタン制御モジュール82との間の電気的接続を実現する。逆接続検出モジュール50eはボタン制御スイッチQ84の制御端1に制御信号C_EN(第一制御信号及び第二制御信号を含む)を出力して、ボタン制御スイッチQ84のオン/オフを切り替えることにより、ボタンモジュールS1の状態を制御する。
【0175】
第五実施形態において、ボタン制御スイッチQ84はNMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。
【0176】
作動する時、外部負荷が負荷接続端30に逆接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はローレベル信号である第一制御信号を出力する。ボタン制御スイッチQ84は、その制御端1が制御信号出力端54から出力された第一制御信号(ローレベル信号)を受信したのでオフ状態になる。ボタン制御スイッチQ84がオフになるので、ボタンモジュールS1のプルダウングランドループは切断され、ボタンモジュールS1は無効状態を保持し、ユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成することができない。従って、コントローラ70はボタン指令を受信してボタン指令に応答することができなく、ユーザはボタンモジュールS1を介してコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように強制することができず、スイッチ回路40はオンにならない。電源と外部負荷の電気的接続が切断され、外部負荷への電源の放電出力を禁止する。
【0177】
負荷接続端30が無負荷状態にあるか、又は外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると、上述したように、制御信号出力端54はハイレベル信号である第二制御信号を出力する。ボタン制御スイッチQ84は、その制御端1が制御信号出力端54から出力された第二制御信号(ハイレベル信号)を受信したのでオン状態になる。ボタン制御スイッチQ84がオンになるので、ボタンモジュールS1のプルダウングランドループはオンになり、ボタンモジュールS1は有効状態を保持し、ユーザの押圧操作に応答してボタン指令を生成することができる。ユーザはボタンモジュールS1を介してコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するように強制することができ、電源は外部負荷に放電出力する。
【0178】
第五実施形態において、ボタン制御スイッチQ84は通常オン状態にあり、その結果、ボタンモジュールS1は通常の状態で有効状態を保持し、ユーザの押圧操作をリアルタイムに受信して、コントローラ70の出力を制御する。
【0179】
本願の第五実施形態によって提供されるスマート接続装置105において、トランジスタで構成された組合せスイッチ回路を逆接続検出モジュール50eとして使用することにより、トランジスタのオン/オフ速度が速い特性を利用して、外部負荷の逆接続状態を迅速に検出することができる。逆接続検出モジュール50eから出力された制御信号C_ENによって、ボタン制御モジュール82の状態を直接に制御することにより、外部負荷が逆接続されていると、ユーザがボタン指令を入力して強制的にコントローラ70がスイッチ回路40をオンにする駆動信号RELAY_EN2を出力するようにすることを禁止することができ、外部負荷の逆接続状態に対応する第一制御信号に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに切断することができる。それで分かるように、本願の第五実施形態に係るスマート接続装置105を採用すると、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性を顕著に向上させることができる。なお、本願の第五実施形態に係るスマート接続装置105の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、製品の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0180】
他の実施形態において、逆接続検出モジュール50eは、センサーデバイス、例えば、フォトカプラで構成された検出回路を用いて、外部負荷に対する逆接続検出機能を実現することができる。
【0181】
再び
図15を参照すると、第五実施形態において、スマート接続装置105は、逆接続検出モジュール50eに電気的に接続された逆接続状態指示モジュール61をさらに含む。逆接続検出モジュール50eは、さらに、逆接続状態指示モジュール61に第一制御信号を出力して、逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにする。
【0182】
第五実施形態において、逆接続状態指示モジュール61の構造は、第三実施形態に係わる、
図10に示す逆接続状態指示モジュール61の構造を採用することができ、逆接続状態指示モジュール61の具体的な構造は上記の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0183】
本願の第二態様は、さらにスマート接続装置を提供する。スマート接続装置は、スイッチ装置の駆動電源回路にソフトウェア駆動モジュールとハードウェア駆動モジュールを設置して駆動電源回路のオン/オフ状態を共同で制御することにより、外部負荷の負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件とハードウェア駆動条件を同時に満たす場合のみに駆動電源回路をオンにして、電源と外部負荷との間の電気的接続をオンにして、電源が外部負荷に対して放電出力を実行するように確保することができ、従って外部負荷の負荷電圧が始動条件を満たさない場合、ユーザがボタン制御モジュールを押圧して電源と外部負荷との間の電気的接続を強制的にオンにして招く電気安全事故を避けることができる。以下、具体的な実施形態によって本出願の第二態様で提供される技術方案を詳しく紹介する。
【0184】
図17は、本願の第六実施形態によって提供されるスマート接続装置106の機能モジュールの概略図である。スマート接続装置106の構造は、第一実施形態に係わる、
図3に示したスマート接続装置101の構造と類似であり、相違点は、スマート接続装置106に含まれる逆接続検出モジュール50fが出力する制御信号C_ENは逆接続状態指示モジュール61のみに伝送されて、逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにし、スイッチ駆動モジュール42は、ソフトウェア駆動モジュール42a及びハードウェア駆動モジュール42bを含む。
【0185】
逆接続検出モジュール50f及び逆接続状態指示モジュール61の回路構造は、第一実施形態に係わる、
図5に示した回路構造を採用することができ、逆接続検出モジュール50fの作動原理、及び逆接続検出モジュール50fが第一制御信号を出力して逆接続状態指示モジュール61を制御して警報信号を発出して逆接続警報プロンプトを行うようにする技術方案は、第一実施形態の具体的な紹介を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0186】
第六実施形態において、逆接続検出モジュール50fの制御信号出力端54は逆接続状態表示モジュール61のみに電気的に接続されているので、第一制御信号は、逆接続状態表示モジュール61のみに送信される。逆接続検出モジュール50fの制御信号出力端54と逆接続状態表示モジュール61の入力端との間に制御信号C_ENの送信に影響を及ぼさない他のモジュール又はユニットが設置されても、本願の保護範囲内にある。
【0187】
第六実施形態において、電源が外部負荷に放電する電流出力回路11の回路構造は
図18に示す回路構造を採用することができる。以下、
図17及び
図18を結合してスイッチ駆動モジュール42の回路構造及び作動原理に対して説明する。
【0188】
図17及び
図18に示されたように、第六実施形態において、スイッチ回路40はスイッチ装置41及びスイッチ駆動モジュール42を含み、スイッチ装置41は電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続されている。スイッチ駆動モジュール42はスイッチ装置41に電気的に接続され、スイッチ駆動モジュール42はスイッチ装置41のオンオフを実現するために用いられる。
【0189】
スマート接続装置106は、スイッチ装置41の駆動電源回路410内に電気的に接続されている駆動電源モジュール43をさらに含む。駆動電源モジュール43は、スイッチ装置41に電気エネルギーを供給し、スイッチ装置41をオンにする。第六実施形態において、駆動電源モジュール43が電気エネルギーを供給するとき、駆動電源回路410のオン/オフ状態を制御することにより、スイッチ装置41のオン/オフ状態を制御する。スイッチ装置41は、駆動電源回路410がオン状態にあるときに電気エネルギーを受けてオン状態に入ることができる。
【0190】
図18に示されたように、スイッチ装置41はリレーK1を採用し、駆動電源モジュール43はリレーK1のコイルの一端に電気的に接続される。駆動電源回路410がオン状態にあるとき、リレーK1のコイルは駆動電源モジュール43の電力供給を受けることができ、コイルが通電されているので、リレーK1はオン状態に保つ。1つの実施形態において、駆動電源モジュール43は電源接続端20に電気的に接続され、スイッチ装置41の電気エネルギーは電源接続端20に電気的に接続された電源によって提供される。選択的に、他の実施形態において、駆動電源モジュール43は電圧調整モジュール81に電気的に接続されることもでき、スイッチ装置41の電気エネルギーは電圧調整モジュール81から出力する安定電圧VCCから提供される。
【0191】
第六実施形態において、駆動電源回路410のオン/オフ状態はスイッチ駆動モジュール42によって制御される。具体的には、スイッチ駆動モジュール42はスイッチ装置41の駆動電源回路410内に電気的に直列に接続されているソフトウェア駆動モジュール42a及びハードウェア駆動モジュール42bを含み、ソフトウェア駆動モジュール42a及びハードウェア駆動モジュール42bは、駆動電源回路410のオン/オフ状態を共同で制御して、スイッチ装置41のオン又はオフを実現するために用いられる。
【0192】
ソフトウェア駆動モジュール42aは、コントローラ70に電気的に接続される。コントローラ70は、駆動信号RELAY_EN2をソフトウェア駆動モジュール42aに送信するために用いられる。ソフトウェア駆動モジュール42aは、駆動信号RELAY_ENに基づいて駆動電源回路410をオンにすることができる。
【0193】
具体的には、ソフトウェア駆動モジュール42aはソフトウェア駆動スイッチQ21及び駆動信号入力端421aを含み、ソフトウェア駆動スイッチQ21はスイッチ装置41の駆動電源回路410内に電気的に直列に接続されており、ソフトウェア駆動スイッチQ21は駆動電源回路410のオン/オフ状態が制御するために用いられ、即ち、駆動電源回路410のオン又はオフを実現する。駆動信号入力端421aは、コントローラ70に電気的に接続されており、コントローラ70から出力する駆動信号RELAY_EN2を受信するために用いられる。ソフトウェア駆動スイッチQ21は駆動信号RELAY_EN2を受信するとオン状態に入り、スイッチ装置41の駆動電源回路41をオンにして、スイッチ回路40がオン状態にあるようにして、即ち、駆動信号RELAY_EN2はソフトウェア駆動スイッチQ21をオンにするために用いられる。逆に、ソフトウェア駆動スイッチQ21は駆動信号RELAY_EN2を受信しないとオフ状態になり、スイッチ装置41の駆動電源回路410をオフにして、スイッチ回路40がオフ状態にあるようにする。
【0194】
図18に示されたように、ソフトウェア駆動スイッチQ21の第一接続端2はハードウェア駆動モジュール42bに電気的に接続され、ソフトウェア駆動スイッチQ21の第二の接続端3はレジスタR2によってリレーK1のコイルの他の一端に電気的に接続される。ソフトウェア駆動スイッチQ21の制御端1は、レジスタR17を介して駆動信号入力端421aに電気的に接続され、レジスタR3を介してハードウェア駆動モジュール42bに電気的に接続され、且つダイオードD6を介して駆動信号入力端421aに電気的に接続される。ダイオードD6の正極はソフトウェア駆動スイッチQ21の制御端1に電気的に接続され、ダイオードD6の負極は駆動信号入力端421aに電気的に接続される。第六実施形態において、ソフトウェア駆動スイッチQ21は、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用し、駆動信号RELAY_EN2はハイレベル信号であり、従ってソフトウェア駆動スイッチQ21は駆動信号RELAY_EN2を受信したときにオン状態になることができる。
【0195】
ハードウェア駆動モジュール42bは負荷接続端30の正極端子CAR+に電気的に接続され、ハードウェア駆動モジュール42bは外部負荷の負荷電圧が予め設定されたハードウェア駆動条件を満たしていることを検出すると、駆動電源回路410をオンにする。
【0196】
具体的には、ハードウェア駆動モジュール42bはハードウェア駆動スイッチQ22及び負荷電圧検出端421bを含み、ハードウェア駆動スイッチQ22はスイッチ装置41の駆動電源回路410内に電気的に直列に接続されており、ハードウェア駆動スイッチQ22は駆動電源回路410のオン/オフ状態が制御するために用いられ、即ち、駆動電源回路410のオン又はオフを実現する。負荷電圧検出端421bは、負荷接続端30の正極端子CAR+に電気的に接続されており、負荷接続端30を介して外部負荷の負荷電圧を検出するために用いられる。ここで、外部負荷の負荷電圧が予め設定されたハードウェア駆動条件を満たす場合、ハードウェア駆動スイッチQ22をオンにすることができる。逆に、外部負荷の負荷電圧が予め設定されたハードウェア駆動条件を満たさない場合、ハードウェア駆動スイッチQ22をオンにすることができず、スイッチ装置41の駆動電源回路410をオフにして、スイッチ回路40がオフ状態にあるようにする。
【0197】
図18に示されたように、ハードウェア駆動スイッチQ22の第一接続端2は第一接地端PGNDに電気的に接続され、ハードウェア駆動スイッチQ22の第二接続端3はソフトウェア駆動スイッチQ21の第一接続端2に電気的に接続される。ハードウェア駆動スイッチQ22の制御端1は、レジスタR22を介して負荷電圧検出端421bに電気的に接続され、レジスタR4を介して第一接地端PGNDに電気的に接続される。第六実施形態において、ハードウェア駆動スイッチQ22は、NMOSトランジスタ又はNPNトライオードなどのようなハイレベルでオンになるトランジスタを採用する。このようにして、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されており、外部負荷の負荷電圧が第一プリセット電圧閾値、例えば、1Vより大きい場合、ハードウェア駆動スイッチQ22をオンにすることができる。第六実施形態において、予め設定されたハードウェア駆動条件は、外部負荷の負荷電圧が第一プリセット電圧閾値よりも大きいことである。
【0198】
第六実施形態において、駆動電源回路410は、ソフトウェア駆動スイッチQ21とハードウェア駆動スイッチQ22の両方がオン状態にあるときにオンになる。
【0199】
再び
図17を参照すると、第六実施形態において、スマート接続装置
106は、コントローラ70に電気的に接続されたボタン制御モジュール82をさらに含む。ボタン制御モジュール82は、ユーザの押圧操作に応答してボタン命令を生成し、ボタン命令は強制的にコントローラ70が駆動信号RELAY_EN2を出力するようにする。
【0200】
コントローラ70の作動モードは、自動出力モード及び強制出力モードを含むことができる。1つの実施形態において、コントローラ70は、通電されると自動出力モードに入ると黙認する。コントローラ70は、ボタン指令を受信すると、強制出力モードに入り、ボタン指令に応答して駆動信号RELAY_EN2を出力してから自動出力モードに回復する。
【0201】
スマート接続装置106は、負荷接続端30に電気的に接続された負荷電圧検出モジュール83をさらに含む。負荷電圧検出モジュール83は、負荷接続端30を介して外部負荷の負荷電圧を検出し、対応する負荷電圧サンプリング信号を出力するために用いられる。
【0202】
コントローラ70は、負荷電圧検出モジュール83に電気的に接続されており、負荷電圧検出モジュール83によって出力された負荷電圧サンプリング信号を受信し、且つ負荷電圧サンプリング信号の電圧値が第二プリセット電圧閾値より大きいか否かを判断するために用いられる。
【0203】
第六実施形態において、コントローラ70は、さらに、ボタン指令を受信し且つ負荷電圧サンプリング信号の電圧値が第二プリセット電圧閾値より大きい場合のみ、ボタン指令に応答して直ちに駆動信号RELAY_EN2を出力するために用いられる。コントローラ70がボタン指令を受信し且つ負荷電圧サンプリング信号の電圧値が第二プリセット電圧閾値以下である場合、コントローラ70はボタン指令に応答しない。
【0204】
コントローラ70は、負荷電圧サンプリング信号の電圧値が第二プリセット電圧閾値、例えば、0.5Vより大きいと確定した場合、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されていると判断することができる。
【0205】
コントローラ70が自動出力モードにあるとき、コントローラ70は、さらに、負荷電圧サンプリング信号の電圧値が第二プリセット電圧閾値より大きいとき、負荷電圧サンプリング信号に基づいて外部負荷の負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件を満たしているか否かを判断するために用いられる。予め設定されたソフトウェア駆動条件は、予め設定された時間内の負荷電圧サンプリング信号の電圧値の電圧降下が予め設定された始動条件を満たすことである。
【0206】
外部負荷の負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件を満たす場合、コントローラ70はソフトウェア駆動モジュール42aに駆動信号RELAY_EN2を出力して、ソフトウェア駆動モジュール42aを介してスイッチ装置41の駆動電源回路410をオンにすることができ、従ってスイッチ装置41をオンにして、電源が外部負荷に電気的に接続されて外部負荷に対して放電出力を行うことができる。
【0207】
外部負荷が自動車バッテリーであり、電源が始動電源のバッテリーアセンブリであることを例として、1つの実施形態において、コントローラ70は、予め設定された時間内に受信した負荷電圧サンプリング信号に基づいて、予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超えるか否かを判断し、即ち、自動車バッテリーの電圧低下が発生したか否かを判断するために用いられる。コントローラ70は、さらに、予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超えると、即ち、自動車バッテリーの電圧が低下し、且つ電圧低下の勾配が予め設定された低下勾配に達する場合、自動車バッテリーの負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件を満たすと確定し、従って駆動信号RELAY_EN2を出力して駆動電源回路410をオンにし、従ってスイッチ装置41をオンにし、始動電源によって自動車バッテリーに電力を供給するようにするために用いられる。予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超える場合、即ち、自動車バッテリーの電圧が低下すると、自動車バッテリーが自動車の始動に用いられることを説明し、このとき、スイッチ装置41をオンにすると、始動電源を用いて自動車バッテリーに電力を供給し、自動車を始動することができる。コントローラ70は、自動車バッテリーが自動車の始動に用いられる場合のみ、駆動信号RELAY_EN2を出力してスイッチ装置41をオンにして、始動電源の電量を節約するとともに、自動車を始動することを確保する。
【0208】
他の実施形態において、コントローラ70は、受信した負荷電圧サンプリング信号に基づいて、自動車バッテリーの電圧値が第三プリセット電圧閾値より小さいか否かを判断し、自動車バッテリーの電圧値が第三プリセット電圧閾値より小さいと、予め設定された時間内に受信した負荷電圧サンプリング信号に基づいて、予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超えるか否かを判断し、予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超えると、自動車バッテリーの負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件を満たすと確定し、駆動信号RELAY_EN2を出力して駆動電源回路410をオンにし、従ってスイッチ装置41をオンにし、始動電源によって自動車バッテリーに電力を供給するようにするために用いられる。自動車バッテリーの電圧値が第三プリセット電圧閾値より小さいと、自動車バッテリーの電気量が不足であり、電気量不足状態にあることを説明する。予め設定された時間内の自動車バッテリーの電圧値の低下幅が予め設定された低下幅閾値を超えると、自動車バッテリーが自動車の始動に用いられることを説明する。このように、コントローラ70は、電気量不足状態にある自動車バッテリーがスマート接続装置106に正確に接続され、且つ自動車バッテリーが自動車の始動に用いられる場合のみ、駆動信号RELAY_EN2を出力してスイッチ装置41をオンにして、始動電源の電量を節約するとともに、自動車を始動することを確保し、さらに自動車バッテリーが始動電源を逆充電することを防止する。
【0209】
本願の第六実施形態によって提供されるスマート接続装置106は、スイッチ装置41の駆動電源回路410にソフトウェア駆動モジュール42aとハードウェア駆動モジュール42bを設置して駆動電源回路410のオン/オフ状態を共同で制御することにより、外部負荷の負荷電圧が予め設定されたソフトウェア駆動条件とハードウェア駆動条件を同時に満たす場合のみに駆動電源回路410をオンにして、電源と外部負荷との間の電気的接続をオンにして、電源が外部負荷に対して放電出力を実行するように確保することができ、従って外部負荷の負荷電圧が始動条件を満たさない場合、ユーザがボタン制御モジュール82を押圧して電源と外部負荷との間の電気的接続を強制的にオンにして招く電気安全事故を避けることができる。さらに、スマート接続装置106は二重保護の役割を果たして、ソフトウェア駆動回路又はハードウェア駆動回路が異常であるときにスイッチ装置41をタイムリーに切断できない状況を回避することができる。
【0210】
当業者であれば、
図1~
図18は、ただ外部負荷のアクセス状態を検出し、外部負荷の接続状態及び/又は負荷電圧に基づいて外部負荷への電源の放電出力を制御する機能を実現するスマート接続装置100~106の例示であり、スマート接続装置100~106の制限を構成せず、スマート接続装置100~106は、図示されたものよりさらに多い部品又はさらに少ない部品、又は特定の部品の組み合わせ、又は異なる部品を含むことができることを理解されるべきである。
【0211】
例えば、再び
図3を参照すると、1つの実施形態において、スマート接続装置101は、負荷接続状態指示モジュール60をさらに含むことができる。負荷接続状態指示モジュール60は、逆接続状態指示モジュール61及び正確接続状態指示モジュール62を含む。コントローラ70は、さらに、外部負荷が負荷接続端30に正確に接続されている場合、正確接続状態指示モジュール62が指示信号を発出するように制御して、ユーザに対応する作動状態指示を提供する。正確接続状態指示モジュール62は、少なくとも1つの発光ダイオード又は少なくとも1つのブザーを含むことができる。
【0212】
本願の実施形態において、コントローラ70は、マイクロコントローラユニット(Micro-controller Unit、MCU)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、又はデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)などのプログラマブル制御デバイスを採用することができる。コントローラ70は、スマート接続装置100の論理演算及び制御センターとして機能し、主に、データ収集及び変換、論理演算、データ通信、駆動出力などの機能を発揮する。コントローラ70は、電圧調整モジュール81から出力された安定電圧VCCによって給電される。
図14に示されたように、コントローラ70は、複数の入出力ポートを含むマイクロコントローラU2を採用することができる。コントローラ70は、複数の入出力ポートを介して、他の機能モジュール又は外部デバイスと通信及び情報交換することができ、従ってスマート接続装置100の接続、駆動及び制御などの機能を実現することができる。
【0213】
選択的に、再び
図3を参照すると、スマート接続装置101は、コントローラ70に電気的に接続された通信インターフェースモジュール(図示せず)をさらに含むことができる。コントローラ70は、通信インターフェースモジュールを介して、外部デバイス(外部電源装置、外部負荷)に接続されて、外部デバイスと通信することにより、外部電源装置のバッテリーアセンブリの現在のバッテリー電圧、最大電流出力能力、バッテリー温度、作動状態、ソフトウェアバージョン情報などを取得し、取得した相関情報に基づいて、外部電源装置のバッテリーアセンブリの電気パラメータが外部負荷に対して放電出力を行う条件を満たしているか否かを判断し、従って駆動信号RELAY_EN2を出力してスイッチ回路40をオンにするか否かを判断する。コントローラ70は、自身のソフトウェアバージョン情報、スマート接続装置100の正常作動状態及び異常作動状態、外部負荷の電圧及び出力電流信号などを外部電源装置に送信して、適応及び関連する保護を行ってもよい。つまり、スマート接続装置100のコントローラ70は、通信インターフェースモジュールを介して、外部デバイスと情報交換を行い、且つ対応する制御を実行する。
【0214】
通信インターフェースモジュールによって提供される通信がタイムアウトして中断されるか、又は通信インターフェースモジュールによって交換されたデータ情報が異常であるか、又は外部電源装置によって供給された電圧がプログラムにより設定された閾値範囲内にないと、コントローラ70は、駆動信号RELAY_EN2の出力を停止することにより、スイッチ回路40をオフにして、電流出力回路11を切断するとともに、対応する状態指示を出力して、システム及び外部デバイスの安全を確保する。
【0215】
選択的には、スマート接続装置101は、コントローラ70に電気的に接続された温度検出モジュール84をさらに含む。温度検出モジュール84は、スイッチ装置41及び/又は内蔵されたバッテリーアセンブリなどの作動温度を検出し、検出された温度値をコントローラ70にフィードバックするために用いられる。コントローラ70は、さらに、受信した温度値に基づいて、スイッチ装置41及び/又は内蔵されたバッテリーアセンブリなどの作動温度が予め設定された閾値を超えるか否かを分析し、スイッチ装置41及び/又は内蔵されたバッテリーアセンブリなどの作動温度が予め設定された閾値を超えると、駆動信号RELAY_EN2の出力を一時停止することにより、スイッチ回路40をオフにして、電流出力回路11を切断し、システム運転の安全性を確保する。
【0216】
選択的には、スマート接続装置101は、電源接続端20と負荷接続端30との間に電気的に接続された電流検出モジュール85をさらに含む。電流検出モジュール85は、さらにコントローラ70に電気的に接続される。電流検出モジュール85は、スイッチ回路40がオン状態にある間、電流出力回路11の電流、即ち、電源が外部負荷に出力した放電電流をリアルタイムで収集し、検出された電流サンプリング信号をコントローラ70にフィードバックするために用いられる。本実施形態において、電流検出モジュール85は負極端子BAT-と負極端子CAR-との間に電気的に接続される。他の実施形態において、電流検出モジュール85は正極端子BAT+と正極端子CAR+との間に電気的に接続されてもよい。コントローラ70は、さらに、受信した電流サンプリング信号に基づいて、電源の放電出力が正常であるか否かを分析し、電源の放電出力が異常であると、駆動信号RELAY_EN2の出力を一時停止することにより、スイッチ回路40をオフにして、電流出力回路11を切断し、システム運転の安全性を確保する。
【0217】
選択的には、スマート接続装置101は、電流検出モジュール85及びコントローラ70に電気的に接続された過電流及び短絡保護モジュール86をさらに含む。過電流及び短絡保護モジュール86は、電流検出モジュール85から出力された電流サンプリング信号の値が予め設定された閾値を超えるか否かを監視し、電流サンプリング信号の値が予め設定された閾値を超えると、コントローラ70に一時停止トリガー信号を出力して、コントローラ70が直ちに駆動信号RELAY_EN2の出力を一時停止するようにするために用いられる。このようにして、スイッチ回路40を迅速にオフにして、電流出力回路11を切断し、システム運転の安全性を確保する。他の実施形態において、過電流及び短絡保護モジュール86の出力端はスイッチ回路40に直接接続されてもよく、電流サンプリング信号の値が予め設定された閾値を超えると、直接にスイッチ回路40をオフにする。
【0218】
図19~
図20を参照すると、本願は始動電源200をさらに提供する。
図19に示されたように、始動電源200は、ハウジング201と、バッテリーアセンブリ202と、スマート接続装置107と、を含む。スマート接続装置107は、上述した任意の実施形態によって提供されるスマート接続装置101~106の構造を採用することができる。バッテリーアセンブリ202及びスマート接続装置107の構造の少なくとも一部、例えば、電源接続端20、負荷接続端30、スイッチ回路40、駆動電源モジュール43、検出ユニット50、コントローラ70、電圧調整モジュール81、負荷電圧検出モジュール83、温度検出モジュール84、電流検出モジュール85、過電流及び短絡保護モジュール86などは、ハウジング201の内部に設置されることができる。スマート接続装置107の構造の少なくとも一部、例えば、負荷接続状態指示モジュール60、ボタン制御モジュール82などは、ハウジング201の上に設置されることができる。
【0219】
本実施形態において、始動電源200は、ハウジング201に設置された充電インターフェース204をさらに含む。充電インターフェース204は、主電源(Mains electricity)などのような外部電源に電気的に接続されて、外部電源の電力供給を受けて、バッテリーアセンブリ202を充電するために用いられる。充電インターフェース204のタイプは、DCインターフェース、USB(登録商標)インターフェース、Micro USB(登録商標)ポート、Mini USB(登録商標)インターフェース、Type-Aインターフェース、Type-Cインターフェースを含むが、これらに限定されない。
【0220】
スマート接続装置107の電源接続端20は、始動電源200のバッテリーアセンブリ202に電気的に接続される。
【0221】
本実施形態において、
図19~
図20に示されたように、始動電源200は、ハウジング201に設置された接続ポート203をさらに含む。接続ポート203は、スマート接続装置107の負荷接続端30に電気的に接続されており、外部接続部品400を介して外部負荷に電気的に接続するために用いられる。具体的には、接続部品400の一端は接続ポート203に取り外し可能に接続され、接続部品400の他端は外部負荷に取り外し可能に接続される。始動電源200の外観構造は、
図20に示された始動電源200の構造又は他の構造を採用することができ、本願では、始動電源200の外観構造について具体的に制限しない。
【0222】
本実施形態において、接続部品400は、第一ワイヤクランプ401と、第二ワイヤクランプ402と、ケーブル403と、接続プラグ404と、を含む。ケーブル403は、第一ワイヤクランプ401及び第二ワイヤクランプ402をそれぞれ接続プラグ404に接続するために用いられる。接続プラグ404は、接続ポート203に取り外し可能に且つ電気的に接続される。第一ワイヤクランプ401は外部負荷の正極を挟持するために用いられ、第二ワイヤクランプ402は外部負荷の負極を挟持するために用いられる。操作が正確である場合、外部負荷の正極は、第一ワイヤクランプ401、接続プラグ404、接続ポート203を介して負荷接続端30の正極端子CAR+に電気的に接続され、外部負荷の負極は、第二ワイヤクランプ402、接続プラグ404、接続ポート203を介して負荷接続端30の負極端子CAR-に電気的に接続される。
【0223】
選択的には、他の実施形態において、
図21~
図22に示すように、始動電源200’は、接続部品205をさらに含む。接続部品205の一端はスマート接続装置107の負荷接続端30に電気的に接続され、接続部品205の他端は外部負荷に電気的に接続される。換言すると、接続部品205の一端は始動電源200’に内蔵される。他の実施形態において、接続部品205は、ワイヤクランプであり、接続プラグ404を含まないことを除いて、他の構造は接続部品400の構造と類似であり、ここで詳しく説明しない。
【0224】
本願に係る始動電源200及び200’は、上述したスマート接続装置107を使用することにより、検出ユニット50によって外部負荷が負荷接続端に逆接続されていることを検出すると、外部負荷と電源との間に電気的に接続されたスイッチ回路40をタイムリーに切断することができ、従って外部負荷の逆接続状態に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに禁止することができ、従って関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性をさらに顕著に向上させることができる。なお、本願に係るスマート接続装置107の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、始動電源200または200’の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0225】
図23~
図24を参照すると、本願は、バッテリークランプ300をさらに提供する。
図23に示されたように、バッテリークランプ300は、ハウジング301と、電源入力インターフェース302と、接続部品303と、スマート接続装置108と、を含む。スマート接続装置108は、上述した任意の実施形態によって提供されるスマート接続装置101~106の構造を採用することができる。電源入力インターフェース302は、ハウジング301に設置されている。電源入力インターフェース302は、バッテリーアセンブリ(図示せず)を含む外部電源装置500、例えば、緊急始動電源に電気的に接続するために用いられる。本実施形態において、電源入力インターフェース302は、接続プラグである。外部電源装置500は、バッテリークランプ300の電源入力インターフェース302に適応する接続ポート501をさらに含む。バッテリークランプ300は、電源入力インターフェース302と接続ポート501の取り外し可能な電気的接続を介して、外部電源装置500に電気的に接続される。
【0226】
スマート接続装置108の構造の少なくとも一部、例えば、電源接続端20、負荷接続端30、スイッチ回路40、駆動電源モジュール43、検出ユニット50、コントローラ70、電圧調整モジュール81、負荷電圧検出モジュール83、温度検出モジュール84、電流検出モジュール85、過電流及び短絡保護モジュール86などは、ハウジング301の内部に設置されることができる。スマート接続装置108の構造の少なくとも一部、例えば、負荷接続状態指示モジュール60、ボタン制御モジュール82などは、ハウジング301の上に設置されることができる。
【0227】
スマート接続装置108の電源接続端20は、電源入力インターフェース302に電気的に接続され、電源入力インターフェース302を介して外部電源装置500のバッテリーアセンブリに電気的に接続される。
【0228】
接続部品303の一端はスマート接続装置108の負荷接続端30に電気的に接続され、接続部品303の他端は外部負荷に電気的に接続される。本実施形態において、接続部品303はワイヤクランプである。接続部品303は、接続プラグ404を含まないことを除いて、他の構造は接続部品400の構造と類似であり、ここで詳しく説明しない。
【0229】
バッテリークランプ300の外観構造は、
図24に示されたバッテリークランプ300の構造、又は他の構造を採用することができ、本願では、バッテリークランプ300の外観構造について具体的に制限しない。
【0230】
本願に係るバッテリークランプ300は、上述したスマート接続装置108を使用することにより、検出ユニット50によって外部負荷が負荷接続端に逆接続されていることを検出した場合、外部負荷と電源との間に電気的に接続されているスイッチ回路40をタイムリーにオフにして、外部負荷の逆接続状態に迅速に応答し、外部負荷への電源の放電出力をタイムリーに禁止することができ、関連する保護機能の検出速度及び有効性を顕著に向上させることができ、電力出力制御システムの安全性及び信頼性をさらに顕著に向上させることができる。なお、本願に係るスマート接続装置108の主要部品のコストが低く、周辺回路が簡単であり且つ信頼することができるので、バッテリークランプ300の材料コストを削減するとともに、製品販売後の人工費と材料費を節約する。
【0231】
上述した実施形態は、ただ本願の技術方案を説明するためのものであり、制限するためのものではなく、好適な実施形態を参照して本願について詳細に説明したが、当業者であれば、本願の技術方案の要旨及び範囲から逸脱することなく、本願の技術法案に対する補正や置換が可能であることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0232】
100、101、102、103、104、105、106、107、108 スマート接続装置
11 電流出力回路
20 電源接続端
BAT+ 正極端子
BAT- 負極端子
30 負荷接続端
CAR+ 正極端子
CAR- 負極端子
PGND 第一接地端
40 スイッチ回路
41 スイッチ装置
K1 リレー
410 駆動電源回路
42 スイッチ駆動モジュール
421、421a 駆動信号入力端
422 イネーブル制御信号入力端
Q2 スイッチユニット
42a ソフトウェア駆動モジュール
Q21 ソフトウェア駆動スイッチ
42b ハードウェア駆動モジュール
421b 負荷電圧検出端
Q22 ハードウェア駆動スイッチ
43 駆動電源モジュール
431 駆動電源入力端
Q81 駆動制御スイッチ
44 イネーブル制御モジュール
441 イネーブル制御信号出力端
Q82 イネーブル制御スイッチ
45 駆動信号送信モジュール
451 第一入力端
452 第二入力端
453 出力端
U3 論理ANDゲート
50 検出ユニット
50a、50b、50c、50d、50e、50f 逆接続検出モジュール
51 第一検出端
52 第二検出端
53 駆動電圧入力端
54 制御信号出力端
Q3 第一トランジスタ
Q6 第二トランジスタ
GND 第二接地端
60 負荷接続状態指示モジュール
61 逆接続状態指示モジュール
Q1 第三トランジスタ
611 表示ユニット
LED2 発光ダイオード
612 警報ユニット
LS1 スピーカー
C6 キャパシタ
62 正確接続状態指示モジュール
70 コントローラ
U2 マイクロコントローラ
81、81’ 電圧調整モジュール
811 電源入力端
812 調整電圧出力端
813 調整電圧生成モジュール
814 制御スイッチモジュール
Q83 電圧調整制御スイッチ
82 ボタン制御モジュール
S1 ボタンモジュール
Q84 ボタン制御スイッチ
83 負荷電圧検出モジュール
84 温度検出モジュール
85 電流検出モジュール
86 過電流及び短絡保護モジュール
R2、R3、R4、R5、R10、R11、R16、R17、R21、R22、R23、R27、R26 レジスタ
D1、D3、D6、D41 ダイオード
D9 ツェナーダイオード
200、200’ 始動電源
201、201’ ハウジング
202 バッテリーアセンブリ
203 接続ポート
204 充電インターフェース
300 バッテリークランプ
301 ハウジング
302 電源入力インターフェース
400、205、303 接続部品
401 第一ワイヤクランプ
402 第二ワイヤクランプ
403 ケーブル
404 接続プラグ
500 外部電源装置
501 接続ポート
【図 】