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特許7503522生鮮製品を包装するための方法および装置
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  • 特許-生鮮製品を包装するための方法および装置 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】生鮮製品を包装するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 25/06 20060101AFI20240613BHJP
   B65B 61/20 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
B65B25/06 A
B65B25/06 B
B65B61/20
【請求項の数】 11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021081796
(22)【出願日】2021-05-13
(65)【公開番号】P2021187553
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2021-05-13
(31)【優先権主張番号】20176317
(32)【優先日】2020-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503209940
【氏名又は名称】アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100223424
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】ファーグト, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ウィルバーガー, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】シュタウデンラウシュ, マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンク, トーマス
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-034370(JP,A)
【文献】米国特許第04410578(US,A)
【文献】米国特許第04421222(US,A)
【文献】特開2000-300227(JP,A)
【文献】登録実用新案第3023379(JP,U)
【文献】米国特許第05320895(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 25/06
B65B 61/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生鮮製品を包装するための方法において、前記生鮮製品(2)が、吸収性基材(1)および中間層(4)と同時に容器(3)に導入され、
前記導入の前に、前記中間層(4)が、前記吸収性基材(1)と前記生鮮製品(2)との間に配置され、前記生鮮製品(2)が前記中間層(4)に載せられ、
前記吸収性基材(1)および前記中間層(4)がそれぞれ、それぞれの駆動装置を用いてそれぞれのロール(5a、b)から引き出される別個の層であり、それぞれのガイド(12a、12b)を介して前記製品と搬送装置との間に引き込まれ、前記搬送装置(6a、6b)に沿って搬送方向に搬送され、前記生鮮製品が、前記搬送方向に搬送され、
前記生鮮製品(2)が前記吸収性基材および前記中間層と共に前記容器(3)に導入される前に、前記吸収性基材(1)および前記中間層(4)が個々の切断片に切断され、
切断された前記吸収性基材が、切断された前記中間層よりも小さい面積を有し、
前記生鮮製品(2)が、最初に前記中間層(4)に載せられ、その後、前記吸収性基材(1)が前記中間層(4)の下に導入されるか、または
前記中間層(4)前記吸収性基材(1)が前記生鮮製品(2)と前記搬送装置との間に引き込まれるときに重ね合わせて配置され、次いで、前記生鮮製品(2)が前記中間層(4)および前記吸収性基材(1)の上に置かれ、
前記吸収性基材を送るための前記駆動装置が、前記中間層を送るための前記駆動装置とは独立して駆動できることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記吸収性基材(1)が、吸収体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
プラスチック材料が、前記吸収体の少なくとも片面に適用されていることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記吸収性基材(1)の前記生鮮製品の方を向いた接触面が、前記接触面を介して前記吸収体によって水分を吸収できないように構成されており、前記接触面上の前記プラスチック材料が、水分を吸収するように穿孔されておらず、
前記プラスチック材料が、前記生鮮製品とは反対側の下面において穿孔されていることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記吸収性基材および前記中間層が、前記搬送装置(6a、6b)の開始部に送られ、前記搬送装置によって前記搬送方向(T)に沿って運搬されることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
切断された前記吸収性基材の幅および/または長さが、切断された前記中間層の幅および/または長さよりも短いことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
生鮮製品(2)を包装するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法を実施するための装置であって、
吸収性基材(1)用の送り装置(5a)と、
中間層(4)用の送り装置(5b)と、
前記生鮮製品(2)用の送り装置(6a、7)とを備え、容器(3)内に前記吸収性基材(1)および前記中間層(4)と共に前記生鮮製品(2)を同時に導入するように構成されており、
前記吸収性基材(1)用の前記送り装置(5a)および前記中間層(4)用の前記送り装置(5b)がそれぞれ、ガイド(12a、12b)を備え、前記ガイドが、前記吸収性基材および前記中間層を前記製品と搬送装置との間に引き込み、前記搬送装置に沿って搬送できるように構成されており、
前記吸収性基材(1)用の前記送り装置(5a)および前記中間層(4)用の前記送り装置(5b)それぞれ、駆動装置を備え、前記吸収性基材を送るための前記駆動装置および前記中間層を送るための前記駆動装置が、互いに独立して駆動されるように構成されている、装置。
【請求項8】
前記装置が、少なくとも1つの搬送装置(6b)を備え、前記少なくとも1つの搬送装置によって、前記吸収性基材および前記中間層(4)の上にある前記生鮮製品を、前記容器(3)内に導入する前に搬送することができることを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記装置が、前記吸収性基材および前記中間層を個々の切断片に分離するための少なくとも1つの分離装置(8)を備えることを特徴とする、請求項またはに記載の装置。
【請求項10】
前記装置が、前記容器(3)を搬送するための搬送装置(9)を備えることを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記容器(3)を搬送するための前記搬送装置(9)が、前記中間層および前記吸収性基材の上にある前記生鮮製品を運搬する搬送装置(6b)よりも低い位置にあり、前記生鮮製品(2)を前記中間層および前記吸収性基材と一緒に前記容器(3)に導入できるようになっていることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1および11の前文に記載の生鮮製品を包装するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
挽肉、バーガーパテ、新鮮なソーセージなどの生鮮製品の製造では、過剰な水分が結合されるように、吸湿性の吸収性基材、例えばいわゆる不織布材料が包装内に配置される。これは、第1に、液体が包装内で見えるようになることを防止し、第2に、包装の内側が曇って、包装された食品がもはやはっきりと見えなくなることを防止する。
【0003】
別個のステップで包装トレイ(トレイ)を製造した後、そのような吸収性基材は、トレイに(例えば、超音波溶着によって)緩く挿入または接着または溶着される。その後、トレイは積み重ねられ、将来の顧客(例えば、挽肉製造会社など)に配送される。そこで、トレイは、次いで荷ばらしされ、充填され、閉じられる。
【0004】
吸収性基材は、これまで、(製品と同時にではなく)別個の製造工程でトレイまたは包装に常に導入されてきた。トレイ内への吸収性基材切断片の導入、およびその後の積み重ね、保管、搬送、および再度の荷ばらしの結果、食品と接触する表面が汚染される可能性があるため、衛生上の問題をもたらす可能性がある。既存の解決策は、吸収性基材、すなわち例えば不織布材料が事前にトレイに導入されるため、柔軟性がない。生産者が異なる製品を1つのトレイ形式に梱包し、それぞれの製品に適した吸収性基材を使用したい場合(異なるサイズ、厚さ、吸収能力/吸収特性)、生産者は異なるインサートを有する同一のトレイをストックしなければならない。これに伴い、各々に必要なそれぞれの量が少なくなるため、保管スペースに対する支出が高くなり、取り違えのリスクが生じ、単位コストが高くなる。したがって、実際には、それぞれの製品に理想的に実際に適合しない不織インサートが、今日しばしば使用されている。吸収能力が小さすぎるか、または大きすぎるインサートが使用される可能性がある(その結果、実際に必要とされるよりも高価な吸収性基材がしばしば使用される)。
【発明の概要】
【0005】
これを起点として、本発明は、改善された衛生性をもたらし、さらに、製造および保管がより安価である、生鮮製品を包装するための方法および装置を提供する目的に基づく。
【0006】
本発明によれば、この目的は、請求項1および11の特徴によって満たされる。
【0007】
したがって、本発明によれば、生鮮製品、特に肉およびソーセージ製品を包装するための方法が提供され、生鮮製品は、吸収性基材と同時に容器に導入される。同時には、ここでは、1つのステップで、すなわち、生鮮製品が容器に配置されたときに、生鮮製品が既に吸収性基材の上方に配置されていることを意味すると理解される。従来技術では、このための少なくとも2つの別個のプロセスステップが常に存在していた。
【0008】
本発明は、ボウル、トレイなどの容器がもはや吸収性基材と共に保管される必要がないという利点を有する。これはまた、特有の製品のために理想的に適切な吸収性基材を常に選択できるというさらなる利点を伴う。容器は、そのため、それぞれの吸収性基材とは無関係に、より大量に購入および保管することができ、これは経済的利点を伴う。さらに、吸収性基材を容器と共に保管する必要がないため、特に食品と接触する表面が汚染されないため、衛生上の利点もある。これはまた、容器および吸収性基材を互いに独立して購入できることを意味する。
【0009】
本出願における吸収性基材は、水分を吸収することができ、例えばセルロース製の不織布材料などの吸収体を有する基材であると理解される。吸収性基材は、吸収体によって形成することができ、またはそのような吸収体を備えることができる。本出願では、容器は、トレイ、深絞り包装、フローラップ包装(管状バッグ)、段ボール箱などであると理解される。
【0010】
本発明のさらなる利点は、吸収性基材を製品と一緒に導入することができるため、製造工程を従来技術よりも削減できることである。
【0011】
好ましい実施形態によれば、特に紙、例えば滑らかな表面またはフィルム材料を有するワックス紙、特にプラスチックフィルム、例えばPEフィルムなどの中間層を吸収性基材と生鮮製品との間に配置することができる。例えば、生鮮製品、例えば粉砕肉のストランドを中間層上に製造することができる。中間層が吸収性基材と生鮮製品との間にさらに配置される場合、製品が吸収性基材、例えば吸収性不織布材料と直接接触することで乾燥するのを防ぐことができる。これは、吸収性基材が、特に不織布材料の形態の吸収体を備え、その表面が生鮮製品に面することで水分を吸収する場合に特に有効である。中間層は、さらに、その下に配置された、液体、例えば血液を既に吸収している可能性がある吸収性基材が見えず、外観が改善されるというさらなる利点を伴う。また、吸収性基材の表面が粗面である場合、表面が平滑であり、固着しない中間層からより容易に生鮮製品を取り出すことができる。中間層は、好適には、液体を吸収しない材料から作製される。
【0012】
代替的に、吸収性基材はまた、プラスチック材料が吸収体の少なくとも片面に適用される、特に積層されるように構成され得る。
【0013】
吸収性基材は、好ましくは、生鮮製品を向く接触面が吸収体を介して水分を吸収できないように構成される。これは、プラスチックフィルムが吸収体に適用される場合、プラスチック材料も接触面の側に穿孔されないことを意味する。吸収体の両面にプラスチック材料が設けられる場合、生鮮製品とは反対側の下面は、好ましくは、吸収体を介して液体を吸収できるように穿孔される。
【0014】
生鮮製品に面する接触面が吸湿しない対応する構成は、生鮮製品が乾燥しないという利点を伴い、そのため、中間層は必要とならない場合がある。
【0015】
好適には、吸収性基材は、例えばウェブの形態のロールから引き出され、搬送装置、例えばコンベヤベルトによって搬送方向に運ばれる。吸収性基材に載せられた生鮮製品もまた、吸収性基材と共に搬送方向Tに運ばれる。中間層が存在する場合、吸収性基材および中間層を、共通のロールまたは2つの異なるロールから引き出すことも可能である。吸収性基材および中間層が異なるロールから引き出される場合、吸収性基材および中間層は、異なる点で切断される場合に同じ長さ(搬送方向に見た場合)を有する必要はない。引き出された吸収性基材および中間層は、搬送方向に運ばれ、この場合、生鮮製品はその後に中間層に載せられる。
【0016】
好適には、生鮮製品を最初に中間層に載せることができ、その後、吸収性基材を中間層の下に導入することができ、または、生鮮製品が中間層および吸収性基材の上に置かれるとき、中間層および吸収性基材は、既に互いに重ねて配置され、搬送方向に移動されている。
【0017】
吸収性基材および/または中間層は、容器に導入される前に、任意選択により製品、例えば挽肉のストランドと共に個々の切断片に切断することができる。したがって、生鮮製品が載せられる前または後に、吸収性基材および/または中間層、すなわちウェブを切断することが可能である。
【0018】
好ましい実施形態によれば、本発明による方法は、切断された吸収性基材が、切断された中間層よりも小さい面積、特に短い長さを有することを可能にし、それにより、高価な吸収性基材の量を低減することができる。また、中間層の下の吸収性基材が上方から見えなくなり、見栄えを向上させることができる。中間層は、最終消費者が生鮮製品、例えば挽肉を、粗い表面を有する吸収性基材よりもより容易に滑らかな中間層から取り出すことができるため、特に有効である。
【0019】
吸収性基材および中間層は、生鮮製品の載置前に互いに連結され、すなわち互いに付着され、例えば接着され、溶着されるなどとすることも可能である。吸収性基材および中間層は、予め互いに連結して共通のロールに巻き取ることもでき、または吸収性基材および中間層は、引き出した後に互いに接合され、連結される。
【0020】
本発明による装置は、特にロールを備える、吸収性基材用の少なくとも1つの送り装置、生鮮製品用の送り装置、例えば挽肉用のエジェクタ装置、生鮮製品のストランドまたは分割された生鮮製品用のコンベヤベルトなどを備える。
【0021】
装置は、生鮮製品、すなわち分割された生鮮製品を吸収性基材と共に容器に導入できるように構成される。
【0022】
装置はまた、特にロールを備える、中間層用の送り装置を有することができる。
【0023】
好ましい実施形態によれば、装置は、吸収性基材上または吸収性基材および中間層上にある生鮮製品を容器に導入する前に搬送することができる搬送装置を備える。
【0024】
さらに、装置は、吸収性基材ウェブおよび中間層ウェブをそれぞれの切断片に分離するための少なくとも1つの分離装置を備える。装置は、生鮮製品を吸収性基材と同時に導入するように構成され、この目的のために、好適には、生鮮製品が吸収性基材または吸収性基材および中間層と共に搬送される搬送装置よりも下方に配置された、容器を搬送するための搬送装置を備え、それにより、吸収性基材または吸収性基材および中間層と共に生鮮製品を容器に(例えば、管状バッグ内に)落下させるか、または導入することができる。生鮮製品は、搬送装置の端部においてベルト、特にコンベヤベルトから簡単に外れ、容器内に落下またはスライドすることができ、またはプッシャを使用して押し出すことができる。この目的のために、容器壁は、容器ベースに対してある角度で延びることができる。搬送装置の端部、例えば搬送方向に見たときのコンベヤベルトの後端部に、生鮮製品および吸収性基材が容器内にスライドすることができるスライドを配置することも可能である。
【0025】
本発明は、これ以後、以下の図を参照して以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1a】本発明による実施形態の簡略化された概略図である。
図1b】本発明によるさらなる実施形態の簡略化された概略図である。
図2】本発明によるさらなる実施形態の簡略化された概略図である。
図3】本発明によるさらなる実施形態の簡略化された概略図である。
図4】本発明によるさらなる実施形態の簡略化された概略図である。
図5】本発明によるさらなる実施形態の簡略化された概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1a、図1b、図2および図3は、挽肉性製造の例を使用する本発明の実施形態を示す。ここでは挽肉2の形態である生鮮製品2は、概略的に示した肉粉砕機7から、搬送方向Tに粉砕肉のストランドとして排出され、第1の搬送装置、ここではコンベヤベルト6a上で搬送方向に前方に搬送される。肉粉砕機7は、ここでは、生鮮製品2、ここでは挽肉のストランドを供給するための装置7として機能する。
【0028】
さらに、装置10は、ここではロール5aを備える送り装置を備え、この送り装置を介して、ここでは吸収性基材ウェブの形態の吸収性基材1を引き出すことができる。ここでは、吸収性基材または吸収性基材ウェブを、例えば、偏向ローラ11と、ローラの対12aとを備えることができるガイドによって、搬送装置6a、ここではコンベヤベルト6aの先端に導くことができる。例えば、吸収性基材ウェブを運ぶためのローラの対12aの少なくとも1つのローラおよび/またはロール5aを駆動する駆動装置を設けることができる。そこで、吸収性基材1は、導かれてコンベヤベルトの先端を越え、その場所で生鮮製品2がコンベヤベルト6a上に製造され、吸収性基材1は、コンベヤベルトと生鮮製品2との間に沿って運ばれる。図示しない制御装置が、吸収性基材用の送り装置の駆動およびコンベヤベルトの駆動を、好ましくは同期して制御する。コンベヤ6aの端部には、ここでも同様に循環コンベヤベルトの形態のコンベヤ6bが配置される。
【0029】
離間した運搬装置6aと運搬装置6bとの間には、製品2および吸収性基材1を切断するナイフ8の形態の分離ユニットが設けられる。コンベヤベルト6bは、次に、生鮮製品2を吸収性基材上で搬送方向に前方に搬送する。搬送装置6bの下の領域には搬送装置9が配置されており、この搬送装置9は、ここでも同様に、例えば循環コンベヤベルトとして構成される。容器3を搬送するための運搬装置9は、生鮮製品2が吸収性基材1と共に運搬装置6bの端部の容器3内に落下またはスライドすることができるように、運搬装置9が搬送方向Tに重なるように配置される。図1aに示すように、容器は、傾斜壁を有することができ、または生鮮製品2が吸収性基材1と共に容器3内にスライドできるように配置されたスライド(図示せず)が設けられる。これは製品に優しく、落下高さを最小限に抑える。分離装置8の下流のコンベヤベルト6bは、個々の部分の間に間隙を形成するために、搬送装置6aよりも速く走行することができる。この地点において、この部分を引き込みベルトを用いて深絞り機または水平管状バッグ機内に配置することもできる。
【0030】
生鮮製品はまた、吸収性基材と共にそれぞれの容器に押し込むことができる。
【0031】
図1aに示す実施形態では、容器3は、代替的に、運搬装置、例えばB.搬送方向Tに垂直に走行するコンベヤベルト(図示せず)上に移送することもでき、特にそれに押し込むことができる。
【0032】
次いで、案内される容器3を例えば搬送方向Tの前方に搬送し、その後閉鎖することができる。
【0033】
吸収性基材1は、吸収体、例えば、水分を吸収することができる材料、例えば、B.不織布材料、特にセルロースを含む。吸収体は、例えば、4000ml/mまでの吸収性を有する。
【0034】
吸収性基材は、例えば0.2mm~4mmの厚さであり、適切な厚さの場合にクッション効果を有することもできる。
【0035】
吸収性基材は、専ら吸湿性吸収体によって形成されるのではなく、例えば0.05~0.5mmの厚さを有するPEフィルム(ポリエチレン)などのプラスチック材料が少なくとも片面に適用されるように、特にその上に積層されるように構成されることも可能である。好ましくは、生鮮製品2が吸収性基材1上に載る少なくとも接触面は、生鮮製品が乾燥するのを防ぐために、液体を吸収できないように構成される。吸収性基材が生鮮製品2に面する面および下面にプラスチック材料を含む場合、プラスチック材料は、液体を下面によって吸収できるように下面に穿孔され得る。個々の搬送装置6a、6b、9の速度、ならびに吸収性基材ウェブの送りの駆動および生鮮製品の排出の速度は、制御装置(図示せず)によって調整することができる。
【0036】
図1bは、図1aに示す実施形態に実質的に対応する本発明によるさらなる実施形態を示し、ここでは、中間層4のみを生鮮製品と吸収性基材1との間にさらに配置することができる。この目的のために、例えば、第2のローラ5bが設けられ、このローラもまた、ガイド装置によって、例えば、偏向ローラ11bおよびローラの対12bによって、中間層ウェブ4として吸収性基材1の上方の領域内の搬送装置6aの開始部に導くことができる。中間層用の送り部もまた、例えばローラの対12bの少なくとも一方のローラが駆動される駆動装置を有することができる。次いで、生鮮製品2を中間層4に載せる。これは、中間層4が、生鮮製品2、ここでは粉砕肉のストランドと、吸収性基材1との間に配置されることを意味する。
【0037】
中間層4は、例えば、紙、ワックス紙、PEフィルム、PSフィルム(ポリスチレン)等のフィルム材料である。中間層は、水分を吸収しないように構成されることが好ましい。装置の残りの部分は、図1aに記載の装置に対応し、生鮮製品2を吸収性基材1と共に容器3に導入することもできるが、この場合、同様に切断される中間層4が吸収性基材1と完成品2との間に配置される。
【0038】
図1aおよび図1bに示す実施形態では、吸収性基材ウェブ1および中間層ウェブ4は、所望のサイズ、すなわち搬送方向Tに見たときの長さになるように、粉砕肉と共に一緒に分離される。したがって、3つの構成要素は常に同じ長さを有する。しかし、3つの構成要素の幅は異なることができる。すなわち、中間層4は、例えば挽肉部分2よりも広くすることができ、吸収性基材1は、完成した包装において吸収性基材が最終消費者に見えなくなるように、中間層4よりも狭くすることができる。このように、吸収材料の面積が中間層4の面積よりも小さければ、吸収性基材材料を削減することができる。
【0039】
図1bに示す実施形態では、当然ながら、吸収性基材を吸収体によってのみ形成することができ、または図1aに関連して説明したように、液体が吸収されないように少なくとも接触面に形成することもできる。これは、中間層が液体を吸収することができるコーティングされていない紙から形成される場合に特に有効である。
【0040】
包装、すなわち容器3に至る経路での中間層と吸収性基材との間の相対運動を防止するために、両方の層は、ロール5aおよびbから引き出された後、生鮮製品の下に配置される前に互いに連結することができる。連結は、接着剤、特に1つまたは複数の接着点を、中間層および/または吸収性基材1の互いを向くそれぞれの面に適用することによって、または中間層または吸収性基材上に自己接着性ストリップを使用して接着結合することによって確立することができる。
【0041】
連結はまた、超音波溶着によって固定的にもしくは連続的な流れで、またはエンボス連結によって固定的にもしくは連続的な流れで確立することができる。
【0042】
図2は、吸収性基材1および中間層4が異なる点で供給されることを除いて、図1bに示す実施形態に実質的に対応する。図2に示す実施形態では、搬送装置6aは、ここでは、搬送装置6a、6aに細分される。
【0043】
そこでは、吸収性基材ウェブ1が搬送装置6aと6aとの間に供給され、生鮮製品2および中間層4の下に導入される。
【0044】
図2において、中間層4と吸収性基材との間の連結は、例えば、吸収性基材の上面または中間層の下面の自己接着性ストリップによって行うことができる。この配置でも、3つの構成要素(生鮮製品、中間層、吸収性基材)は同じ長さに分離されているが、上述したように、幅は異なることができる。製造ラインのさらなる過程は、図1aおよび図1bのものに対応する。
【0045】
図3は、図2に示す実施形態に対応する実施形態を示し、吸収性基材1は、搬送装置6aと6aとの間に供給される。この実施形態では、例えばローラの対12のすぐ下流に配置された追加の分離装置13が設けられ、この分離装置では、吸収性基材ウェブを搬送装置6aに送るために少なくとも1つのローラが駆動される。分離装置13は、そこでは吸収性基材を、中間層4の下に配置される前に個々の部分に事前に分割することができる。このとき吸収性基材1を搬送ローラの対12aを介して常に引っ張ることができる。
【0046】
本実施形態では、中間層4と吸収性基材1との長さ(搬送方向Tに見たとき)が異なることができるという利点を有する。したがって、中間層4と吸収性基材1との幅だけでなく、長さも異なるように選択することができる。そのため、吸収性基材のサイズを製品の必要性に適合させることができる。
【0047】
図4は、バーガーパテ、新鮮なソーセージのグループなどの生鮮製品2の既に分離された部分が供給されるさらなる実施形態を示す。上流プロセスによって挽肉部分が既に分離されていることも考えられる。例えば、挽肉は、分離して排出することができる。個々の部分は、コンベヤベルト6a上で離間して搬送される。本実施形態によれば、上述したように、搬送装置6aと搬送装置6bとの間に吸収性基材1および中間層4の両方が供給される。あるいは、吸収性基材のみを送ることも可能である。吸収性基材1および中間層4は、そこで、分離装置13によって、例えば同じ長さに分離される。異なる前進速度によって異なる長さが生じ得るため、吸収性基材1および中間層4が同じ長さに分離されることは必須ではない。そのため、中間層の後縁および吸収性基材は、同じ点で分離される。図示していないが、吸収性基材1および中間層4はまた、製品よりも長く、前面および/または背面で製品上に突出することができる。次いで、分割された生鮮製品2は、2つの搬送装置6aと6bとの間の移行部で中間層4および吸収性基材1上に押し込まれ、搬送方向Tに前方に輸送され、最後に、上述したようにそれぞれの容器3に配置または挿入される。
【0048】
図5は、吸収性基材1および中間層4のために2つの異なる分離装置13aおよび13bが設けられていることを除いて、図4に示す実施形態に実質的に対応する。送りローラ12a、12bはまた、異なる速度で互いに別々に作動させることができる。これは、中間層4および吸収性基材1の長さを互いに完全に独立して設定することができ、異なる長さで生鮮製品2に供給することができるという利点を提供する。そのため、生鮮製品2に対する中間層4の位置だけでなく、生鮮製品2または中間層4に対する吸収性基材1の位置も調整することができる。ここでも、吸収性基材1のサイズ、したがって水分の吸収は、製品に非常によく適合させることができる。基材が互いに対して滑ることを防止するために、例えば、自己接着性ストリップを一方または両方の基材に設けることができる。しかし、中間層4および吸収性基材1が接合する領域において、両者の間に接着剤を適用するか、またはこれもまた上述したように吸収性基材1および中間層4を超音波溶着装置(図示せず)またはエンボス装置(図示せず)を介して連結することも可能である。製品の前方への搬送は、上述したように行われる。
【0049】
本発明による方法では、生鮮製品2のストランドまたは既に分割された生鮮製品が供給され、少なくとも1つの吸収性基材1が、その下方に配置されるか、または中間層および吸収性基材が下方に配置される。吸収性基材1または吸収性基材および中間層4は、進行中のプロセス中に切断装置8、13によって所望の長さに切断される。吸収性基材1および中間層4は一緒に切断し、そのため同じ長さを有することができ、または長さが異なるように別個の装置によって別々に供給される。次いで、長さを特定の要件に適合させることができる。次いで、吸収性基材1を運搬するための対応する駆動装置を、中間層4を運搬するための駆動装置とは独立して駆動することもできる。製品が製品ストランドの形態で存在する場合、このストランドを吸収性基材および/または場合により中間層4と共に分離することができる。次いで、生鮮製品を吸収性基材または吸収性基材および中間層4と共に容器3に導入し、前方に搬送し、最終的には、例えば、蓋またはフィルム材料を使用することによって閉鎖または溶着遮断することができる。管状バッグまたはフローラップ包装の場合、バッグは、追加のフィルム材料なしで密封される。
【符号の説明】
【0050】
1…吸収性基材、吸収性基材ウェブ、2…生鮮製品、挽肉部分、完成品、挽肉、3…容器、4…中間層、中間層ウェブ、5a…ロール、5b…ローラ、6a…運搬装置、搬送装置、コンベヤ、コンベヤベルト、6b…運搬装置、搬送装置、コンベヤ、コンベヤベルト、7…装置、肉粉砕機、8…切断装置、分離装置、ナイフ、9…運搬装置、搬送装置、10…装置、11…偏向ローラ、11b…偏向ローラ、12a…送りローラ、ローラの対、12b…送りローラ、ローラの対、13…分離装置、切断装置、13a…分離装置、13b…分離装置、T…搬送方向。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5