IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュアの特許一覧

<>
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図1
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図2
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図3
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図4
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図5
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図6
  • 特許-無線通信のための方法および装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】無線通信のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/543 20230101AFI20240613BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240613BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240613BHJP
   H04W 76/34 20180101ALI20240613BHJP
【FI】
H04W72/543
H04W4/06
H04W72/0457 110
H04W76/34
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023507768
(86)(22)【出願日】2020-08-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(86)【国際出願番号】 EP2020071791
(87)【国際公開番号】W WO2022028667
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】ゴディン フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ナヴラティル デヴィッド
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-510162(JP,A)
【文献】特表2013-545322(JP,A)
【文献】特開2014-060777(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セカンダリノード(SN)によって行われる方法であって、
前記SNによって、前記SN無線端末(UE)との間のユニキャスト無線チャネル(UCH)からの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求(MR#1)を送信すること(102)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、送信すること(102)と、
前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)から前記少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータ(upd)をデマッピングすること(108)と、
前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)に前記少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている前記受信したユーザプレーンデータ(upd)をマッピングすること(110)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記送信された要求(MR#1)は、前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)に関連付けられている第1の無線ベアラ(SC-MBR)のセットアップのための指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記送信された要求(MR#1)は、前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている第2の無線ベアラ(DRB)を解放するための指示を含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている前記第2の無線ベアラ(DRB)を作成すること(130)と、
前記作成された第2の無線ベアラ(DRB)を使用して、前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)に前記少なくとも1つのQoSフローをマッピングすること(132)と、
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている前記既存の第2の無線ベアラ(DRB)を使用して、前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)に前記少なくとも1つのQoSフローをマッピングすること(132)を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
マスターノード(MN)によって行われる方法であって、
前記マスターノード(MN)によって、セカンダリノード(SN)と無線端末(UE)との間のユニキャスト無線チャネル(UCH)からの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求(MR#1)を受信すること(202)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、受信すること(202)と、
前記セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記ユニキャスト制御チャネル(UCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローの前記デマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローの前記マッピングを示す無線リソース設定メッセージ(RRC#1)を、前記受信した要求(MR#1)に基づいて決定すること(204)と、
前記無線リソース設定メッセージ(RRC#1)を送信すること(206)と、
を含む、方法。
【請求項7】
セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と前記複数の無線端末との間の前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求(MR#2)を受信すること(222)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、受信すること(222)と、
前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)への前記少なくとも1つのQoSフローの前記マッピングを示し、かつ前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローの前記デマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージ(RRC#2)を、前記受信したさらなる要求(MR#2)に基づいて決定すること(224)と、
前記さらなる無線リソース設定メッセージ(RRC#2)を送信すること(226)と、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールと、を備える、セカンダリーノード(SN)であって、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記少なくとも1つの通信モジュールを用いて、前記セカンダリーノード(SN)に、少なくとも、
前記セカンダリノード(SN)と無線端末(UE)との間のユニキャスト無線チャネル(UCH)からの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求(MR#1)を送信すること(102)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、送信すること(102)と、
前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)から前記少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータ(upd)をデマッピングすること(108)と、
前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)に前記少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている前記受信したユーザプレーンデータ(upd)をマッピングすること(110)と、
を実行させるように構成されている、セカンダリーノード(SN)。
【請求項9】
前記要求(MR#1)は、前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)に関連付けられている第1の無線ベアラ(SC-MBR)のセットアップのための指示を含む、請求項に記載のセカンダリーノード(SN)。
【請求項10】
前記要求(MR#1)は、前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている第2の無線ベアラ(DRB)を解放するための指示を含む、請求項に記載のセカンダリーノード(SN)。
【請求項11】
前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている前記第2の無線ベアラ(DRB)を作成し(130)、
前記作成された第2の無線ベアラ(DRB)を使用して、前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)に前記少なくとも1つのQoSフローをマッピングする(132)ようにさらに構成されている、請求項10に記載のセカンダリーノード(SN)。
【請求項12】
前記ユニキャストチャネル(UCH)に関連付けられている前記既存の第2の無線ベアラ(DRB)を使用して、前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)に前記少なくとも1つのQoSフローをマッピングする(132)ようにさらに構成されている、請求項10に記載のセカンダリーノード(SN)。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールと、を備える、マスターノード(MN、MN1、MN2)であって、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記少なくとも1つの通信モジュールを用いて、前記マスターノード(MN、MN1、MN2)に、少なくとも、
セカンダリノード(SN)と無線端末(UE)との間のユニキャスト無線チャネル(UCH)からの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求(MR#1)を受信すること(202)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、受信すること(202)と、
前記セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記ユニキャスト制御チャネル(UCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローの前記デマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)への前記少なくとも1つのQoSフローの前記マッピングを示す無線リソース設定メッセージ(RRC#1)を、前記受信した要求(MR#1)に基づいて決定すること(204)と、
前記無線リソース設定メッセージ(RRC#1)を送信すること(206)と、
を実行させるように構成されている、マスターノード(MN、MN1、MN2)。
【請求項14】
セカンダリノード(SN)と前記無線端末(UE)との間の前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)への前記少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつ前記セカンダリノード(SN)と前記複数の無線端末との間の前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求(MR#2)を受信すること(222)であって、前記複数の無線端末は、前記無線端末(UE)を含む、受信すること(222)と、
前記ユニキャスト無線チャネル(UCH)への前記少なくとも1つのQoSフローの前記マッピングを示し、かつ前記マルチキャスト無線チャネル(MCH)からの前記少なくとも1つのQoSフローの前記デマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージ(RRC#2)を、前記受信したさらなる要求(MR#2)に基づいて決定すること(224)と、
前記さらなる無線リソース設定メッセージ(RRC#2)を送信すること(226)と、
を実行するようにさらに構成されている、請求項13に記載のマスターノード(MN、MN1、MN2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
さまざまな実施形態例は、無線ネットワークにおけるデュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティの強化に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアルコネクティビティは、少なくとも2つの分離したネットワークノードを介してUEにサービスを提供する手段を提供する。
【発明の概要】
【0003】
説明の第1の態様によれば、方法が提供される。この方法は、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を送信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、送信することと、ユニキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることと、マルチキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングすることと、を含む。
【0004】
ユニキャストチャネルからマルチキャストチャネルへの切り替えにより、デュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティの場合におけるマルチキャストの適用が可能になる。複数のユニキャストチャネルの代わりにマルチキャストチャネルを使用できるため、リソース使用量が減少し、スペクトル効率が向上する。
【0005】
有利な実施例によれば、送信された要求は、マルチキャスト無線チャネルに関連付けられている第1の無線ベアラのセットアップのための指示を含む。
【0006】
有利なことに、ベアラのセットアップは、送信された要求を介してトリガされる。
【0007】
有利な実施例によれば、送信された要求は、ユニキャストチャネルに関連付けられている第2の無線ベアラを解放するための指示を含む。
【0008】
有利なことに、ベアラの解放は、送信された要求を介してトリガされる。
【0009】
有利な実施例によれば、上記の方法は、ユニキャストチャネルに関連付けられている第2の無線ベアラを作成することと、作成された第2の無線ベアラを使用して、ユニキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローをマッピングすることと、を含む。
【0010】
有利なことに、ユニキャストチャネルは、マルチキャストチャネルを確立または使用する前にセットアップおよび使用される。
【0011】
有利な実施例によれば、上記の方法は、ユニキャストチャネルに関連付けられている既存の第2の無線ベアラを使用して、ユニキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローをマッピングすることを含む。
【0012】
有利なことに、既に存在しているベアラのセットアップを、さらなるベアラのセットアップが伴うことなく使用することができる。
【0013】
有利な実施例によれば、上記の方法は、セカンダリノードにおける少なくとも1つのQoSフローのセットアップを示し、かつ少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービス識別子を含む要求を受信することを含む。
【0014】
有利なことに、受信した要求によって、SNでの少なくとも1つのQoSフローのセットアップがトリガされる。
【0015】
有利な実施例によれば、ユニキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることは、受信したサービス識別子に基づいており、マルチキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングすることは、受信したサービス識別子に基づいている。
【0016】
したがって、サービス識別子により、SNが、サービス識別子に関連付けられているサービスの受信者をカウントすることができる。
【0017】
有利な実施例によれば、上記の方法は、サービス識別子に関連付けられているユーザプレーンデータでセカンダリノードによってサービスが提供されるおよび/またはサービスが提供されているUEの第1の数を決定することを含み、UEの決定された第1の数が閾値を上回る場合、ユニキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることと、マルチキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングすることと、が行われる。
【0018】
有利なことに、SNは、ユニキャストチャネルを解放するためにマルチキャストチャネルに切り替える。したがって、スペクトル効率が向上する。
【0019】
有利な実施例によれば、上記の方法は、サービス識別子に関連付けられているユーザプレーンデータでサービスが提供されるおよび/またはサービスが提供されているUEの第2の数を決定することと、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求を送信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、送信することと、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、マルチキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることと、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、それぞれのユニキャストチャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングすることと、を含む。
【0020】
有利なことに、SNは、マルチキャストチャネルを解放するためにユニキャストチャネルに切り替える。したがって、このような切り替えによってスペクトル効率が向上する。
【0021】
有利な実施例によれば、上記の方法は、セカンダリノードにおける少なくとも1つのQoSフローの解放を示し、かつこの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービス識別子を含むさらなる要求を受信することを含み、マルチキャスト無線チャネルから受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることは、受信したサービス識別子に基づいており、他のUEのユニキャスト無線チャネルに受信したユーザプレーンデータをマッピングすることは、受信したサービス識別子に基づいている。
【0022】
有利なことに、受信したさらなる要求によって、スペクトル効率が可能になる。
【0023】
有利な実施例によれば、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービスは、マルチキャストデータサービスであり、および/またはサービス識別子は、マルチキャストデータサービス識別子を識別する。
【0024】
説明の第2の態様によれば、方法が、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を受信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信することと、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを、受信した要求に基づいて決定することと、無線リソース設定メッセージをUEに送信することと、を含む。
【0025】
ユニキャストチャネルからマルチキャストチャネルへの切り替えにより、デュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティの場合におけるマルチキャストの適用が可能になる。複数のユニキャストチャネルの代わりにマルチキャストチャネルを使用できるため、リソース使用量が減少し、スペクトル効率が向上する。
【0026】
有利な実施例によれば、上記の方法は、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求を受信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信することと、ユニキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつマルチキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージを、受信したさらなる要求に基づいて決定することと、さらなる無線リソース設定メッセージをUEに送信することと、を含む。
【0027】
有利なことに、SNは、マルチキャストチャネルを解放するためにユニキャストチャネルに切り替える。したがって、スペクトル効率が向上する。
【0028】
説明の第3の態様によれば、方法が、無線端末とセカンダリノードとの間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを受信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信することと、無線リソース設定メッセージを介して示されたマルチキャスト無線チャネルを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータを受信することと、を含む。
【0029】
ユニキャストチャネルからマルチキャストチャネルへの切り替えにより、デュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティの場合におけるマルチキャストの適用が可能になる。複数のユニキャストチャネルの代わりにマルチキャストチャネルを使用できるため、リソース使用量が減少し、スペクトル効率が向上する。
【0030】
有利な実施例によれば、無線リソース設定メッセージは、デマッピングされた少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユニキャスト無線ベアラの解放を示す。
【0031】
有利なことに、無線リソース設定メッセージによってユニキャスト無線ベアラの解放がトリガされる。
【0032】
有利な実施例によれば、上記の方法は、ユニキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつマルチキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージを受信することと、さらなる無線リソース設定メッセージを介して示されたユニキャスト無線チャネルを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータを受信することと、を含む。
【0033】
有利なことに、ユーザプレーンデータは、ユニキャストデータを介してセカンダリノードから受信される。マルチキャストチャネルはデマッピングされ、他のマルチキャスト目的で使用できるため、スペクトルの使用量が減少し、スペクトル効率が向上する可能性がある。
【0034】
説明の第4の態様によれば、装置は、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を送信する送信手段であって、複数の無線端末は、無線端末を含む、送信手段と、ユニキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングするデマッピング手段と、マルチキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングするマッピング手段と、を備える。
【0035】
説明の第5の態様によれば、装置は、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を受信する受信手段であって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信手段と、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを、受信した要求に基づいて決定する決定手段と、無線リソース設定メッセージをUEに送信する送信手段と、を備える。
【0036】
説明の第6の態様によれば、装置は、無線端末とセカンダリノードとの間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを受信する受信手段であって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信手段と、無線リソース設定メッセージを介して示されたマルチキャスト無線チャネルを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータを受信する受信手段と、を備える。
【0037】
この説明の第7の態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つの通信モジュールを用いて、装置に、少なくとも、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を送信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、送信することと、ユニキャスト無線チャネルから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをデマッピングすることと、マルチキャスト無線チャネルに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータをマッピングすることと、を実行させるように構成されている。
【0038】
この説明の第8の態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つの通信モジュールを用いて、装置に、少なくとも、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト無線チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求を受信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信することと、セカンダリノードと無線端末との間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと無線端末との間の前記マルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを、受信した要求に基づいて決定することと、無線リソース設定メッセージをUEに送信することと、を実行させるように構成されている。
【0039】
この説明の第9の態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つの通信モジュールを用いて、装置に、少なくとも、無線端末とセカンダリノードとの間のユニキャスト制御チャネルからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージを受信することであって、複数の無線端末は、無線端末を含む、受信することと、無線リソース設定メッセージを介して示されたマルチキャスト無線チャネルを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータを受信することと、を実行させるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】各々、シーケンス概略図を示す。
図2】各々、シーケンス概略図を示す。
図3】各々、シーケンス概略図を示す。
図4】各々、シーケンス概略図を示す。
図5】各々、シーケンス概略図を示す。
図6】各々、シーケンス概略図を示す。
図7】無線通信ネットワークを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1は、シーケンス概略図を示している。装置SNは、セカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のユニキャスト無線チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルMCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求MR#1を送信する(102)送信手段または送信モジュールを備え、複数の無線端末は、無線端末または装置UEを含む。
【0042】
装置MN1は、セカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のユニキャスト無線チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルMCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す要求MR#1を受信する(202)受信手段または受信モジュールを備え、複数の無線端末は、無線端末または装置UEを含む。
【0043】
装置MN1は、セカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のユニキャスト制御チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のマルチキャスト無線チャネルMCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージRRC#1を、受信した要求MR#1に基づいて決定する(204)決定手段または処理モジュールを備える。
【0044】
装置MN1は、無線リソース設定メッセージRRC#1を送信する(206)送信手段または送信モジュールを備える。
【0045】
装置UE1は、無線端末または装置UEとセカンダリノードまたは装置SNとの間のユニキャスト制御チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルMCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示す無線リソース設定メッセージRRC#1を受信する(306)受信手段または受信モジュールを備え、複数の無線端末は、無線端末または装置UEを含む。
【0046】
装置SNは、ユニキャスト無線チャネルUCHから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdをデマッピングする(108)デマッピング手段または処理モジュールを備える。
【0047】
装置SNは、マルチキャスト無線チャネルMCHに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdをマッピングする(110)マッピング手段または処理モジュールを備える。
【0048】
後続の図に示すように、装置MN、MN1、MN2、およびSNは、デュアルコネクティビティ動作による装置SNへの5MBS関連QoSフローのSN追加中、またはDRBからSC-MRBおよびSC-MRBからDRBへの切り替えのための装置UEの再設定のためにトリガされたSN変更プロシージャ中に、Xnインターフェースおよび/またはUuインターフェースを介してデータを交換する。
【0049】
デュアルコネクティビティでは、装置SNは、セカンダリノードであり、装置MNは、対応する装置UE1から見てマスターノードである。しかし、これはロールと見なすことができ、装置MNと装置SNの両方が異なるUEのセカンダリノードおよびマスターノードになることができる。
【0050】
図2は、シーケンス概略図を示している。期間T1の間、PtMを使用してユーザプレーンデータupdを送信する。期間T2の間、PtPを使用してユーザプレーンデータupdを送信する。
【0051】
装置SNは、セカンダリノードまたは装置SNにおけるQoSフローのうちの少なくとも1つのセットアップを示し、かつ少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービス識別子SIDを含む要求R#1、R#2を受信する(112)受信手段または受信モジュールを備える。
【0052】
要求R#1、R#2は、サービス識別子SID、少なくとも1つのQoSフローもしくはそれぞれのインジケータ、またはQoSフローもしくはそれぞれのインジケータのリスト、および対応するQoSパラメータを含む。
【0053】
装置SNは、ユニキャストチャネルUCHに関連付けられている第2の無線ベアラDRBを作成する(130)作成手段または処理モジュールを備える。
【0054】
装置SNは、ユニキャストチャネルUCHに関連付けられている既存の第2の無線ベアラDRBを使用して、ユニキャスト無線チャネルUCHに少なくとも1つのQoSフローをマッピングする(132)マッピング手段または処理モジュールを備える。
【0055】
例えば、SNセルでDC QoSフローをセットアップする場合、MN、MN1、MN2は、オフロードされたQoSフローが5MBSユニキャスト用であることをSNに新たに通知し、マルチキャスト識別子またはサービス識別子SIDをSNに提供する。これにより、SNは、サービス識別子SIDに関連付けられているサービスを受信する端末またはエンティティの数をカウントすることができる。
【0056】
実施例によれば、SNは、カウントの際に、オフロードされたユニキャストQoSフローを、所与のSNセルにおける自身のユニキャストQoSフローに加えて新たに考慮する。
【0057】
装置SNは、作成された第2の無線ベアラDRBを使用して、ユニキャスト無線チャネルUCHに少なくとも1つのQoSフローをマッピングする(132)マッピング手段または処理モジュールを備える。
【0058】
装置SNは、サービス識別子SIDに関連付けられているユーザプレーンデータupdでセカンダリノードまたは装置SNによってサービスが提供されるおよび/またはサービスが提供されているUEの第1の数を決定する(114)決定手段または処理モジュールを備える。UEの決定された第1の数が閾値を上回る場合、ユニキャスト無線チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdのデマッピング108と、マルチキャスト無線チャネルSC-MRBへの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdのマッピング110とが行われる。
【0059】
例えば、装置SNは、さらなる要求R#2を受信する。これは、別のUEが、要求R#1を介して受信したものと同じであるサービス識別子SIDに関連付けられているユーザプレーンデータに参加または受信したいことを示す。この場合、決定114により、サービス識別子SIDに関連付けられているUEの数が、事前定義またはフレキシブル閾値よりも大きくなる。したがって、マルチキャストチャネルへの切り替えが開始される。
【0060】
決定手段または処理モジュールによれば、装置SNは、例えばUEの第1の数に基づいて、少なくとも1つのユニキャストチャネルUCHからマルチキャストチャネルMCHへの切り替えが行われる必要があることを決定する(144)。したがって、要求MR#1が決定されて送信される。
【0061】
マルチキャストチャネルMCHを使用するために、作成手段または処理モジュールが、マルチキャストチャネルMCHに関連付けられているマルチキャストベアラSC-MRBを作成する(150)ように構成されている。
【0062】
ユニキャスト無線チャネルUCHからの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdのデマッピング108は、受信したサービス識別子SIDに基づいている。マルチキャスト無線チャネルSC-MRBへの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdのマッピング110は、受信したサービス識別子SIDに基づいている。
【0063】
要求MR#1は、マルチキャスト無線チャネルMCHに関連付けられている第1の無線ベアラSC-MBRのセットアップのための指示を含む。
【0064】
実施例によれば、要求MR#1は、ユニキャストチャネルUCHに関連付けられている第2の無線ベアラDRBを解放するための指示を含む。
【0065】
装置SNは、セカンダリノードにおける少なくとも1つのQoSフローの解放を示し、かつこの少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービス識別子SIDを含むさらなる要求R#3を受信する(134)受信手段または受信モジュールを備える。マルチキャスト無線チャネルMCHからの受信したユーザプレーンデータupdのデマッピング118は、受信したサービス識別子SIDに基づいており、この場合、他のUEのユニキャスト無線チャネルUCHへの受信したユーザプレーンデータupdのマッピング120は、受信したサービス識別子SIDに基づいている。
【0066】
装置SNは、サービス識別子SIDに関連付けられているユーザプレーンデータupdでサービスが提供されるおよび/またはサービスが提供されているUEの第2の数を決定する(124)決定手段または処理モジュールを備える。
【0067】
処理モジュールの決定手段によれば、SNは、例えばUEの第1の数に基づいて、マルチキャストチャネルMCHから少なくとも1つのユニキャストチャネルUCHへの切り替えが行われることを決定する(146)。したがって、要求MR#2が決定されて送信される。
【0068】
装置SNは、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、セカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のユニキャスト無線チャネルUCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルMCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求MR#2を送信する(122)送信手段または送信モジュールを備え、複数の無線端末は、無線端末または装置UEを含む。
【0069】
装置SNは、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、マルチキャスト無線チャネルMCHから少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdをデマッピングする(118)デマッピング手段または処理モジュールを備える。
【0070】
無線端末または装置UE2などの他の無線端末の他のQoSフローでは、ユーザプレーンデータupdは、他の無線端末または装置UE2に関連付けられている少なくとも1つのさらなるQoSフローのマルチキャスト無線チャネルMCHからデマッピングされる。したがって、受信したユーザプレーンデータupdは、他の無線端末または装置UE2の少なくとも1つのさらなるQoSフローのユニキャストチャネルUCHにマッピングされる。
【0071】
装置SNは、UEの決定された第2の数が閾値を下回る場合、それぞれのユニキャストチャネルUCHに少なくとも1つのQoSフローに関連付けられている受信したユーザプレーンデータupdをマッピングする(120)マッピング手段または処理モジュールを備える。
【0072】
装置MN1、MN2は、セカンダリノードまたは装置SNと無線端末または装置UEとの間のユニキャスト無線チャネルUCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつセカンダリノードまたは装置SNと複数の無線端末との間のマルチキャスト無線チャネルMCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる要求MR#2を受信する(222)受信手段または受信モジュールを備え、複数の無線端末は、無線端末または装置UEを含む。
【0073】
装置MN1、MN2は、ユニキャスト無線チャネルUCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつマルチキャスト無線チャネルMCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージRRC#2を、受信したさらなる要求MR#2に基づいて決定する(224)決定手段または処理モジュールを備える。
【0074】
装置MN1、MN2は、さらなる無線リソース設定メッセージRRC#2を送信する(226)送信手段または送信モジュールを備える。
【0075】
無線リソース設定メッセージRRC#2は、デマッピングされた少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているマルチキャスト無線ベアラの解放を示す。
【0076】
装置UE1は、無線リソース設定メッセージRRC#1を介して示されたマルチキャスト無線チャネルMCHを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータupdを受信する(340)受信手段または受信モジュールを備える。
【0077】
装置UE1は、さらなる無線リソース設定メッセージRRC#2を介して示されたユニキャスト無線チャネルUCHを介して、少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているユーザプレーンデータupdを受信する(350)受信手段または受信モジュールを備える。
【0078】
少なくとも1つのQoSフローに関連付けられているサービスは、マルチキャストデータサービスであり、および/またはサービス識別子SIDは、マルチキャストデータサービス識別子を識別する。
【0079】
装置UEは、ユニキャスト無線チャネルUCHへの少なくとも1つのQoSフローのマッピングを示し、かつマルチキャスト無線チャネルMCHからの少なくとも1つのQoSフローのデマッピングを示すさらなる無線リソース設定メッセージRRC#2を受信する(326)受信手段または受信モジュールを備える。
【0080】
図3は、シーケンス概略図を示している。この実施例では、装置SNにおいてPtMへの切り替えがあり、装置MN1がDRBを制御している。ブロック3000によれば、SC-MRBが、UE1およびUE2のPScellにおいてオフになっている。装置MN1は、UE1のサービス識別子によって識別される5MBSサービスの5MBSのQoSフローを装置SNにオフロードする。装置SNのPScellは、この段階でPtPモードになっている。つまり、SC-MRBはセットアップされていない。装置MN2も、装置UE2のサービス識別子によって識別される5MBSサービスの5MBSのQoSフローを装置SNにオフロードする。両方の装置MN1、MN2は、SN Addition/Modification RequestR#1a、R#1bにおいて、対応するサービス識別子、ならびにサービス識別子および関連付けられたQoSパラメータについてオフロードされたQoSフローのリストを示す。受信した要求R#1、R#1bに応答して、装置SNは、SN追加/Modification要求確認応答ACK#1a、ACK#1bをそれぞれ装置MN1、MN2に送信する。装置MN2は、PDU Session ModificationメッセージSMをSMFに送信する。
【0081】
装置UE1およびUE2の追加により、装置SNは、UE1およびUE2がSN内でサービスが提供されるPScell内のUEの数が、PtMモードに切り替えることを決定する(3002)のに十分に高いと判断する。
【0082】
装置SNは、SN Modification RequiredメッセージMR#1aを送ることによって、サービス識別子によって示されたサービスについてSC-MRBをセットアップする予定であり、対応する無線設定が含まれていることを装置MN1に通知する。装置SNは、SN Modification Required要求MR#1bを介して同様に装置MN2にも通知する。
【0083】
装置MN1、MN2は続行することを決定して、装置UEのために装置SNにおいてユニキャストDRBからQoSフローをデマッピングし、SC-MRBをセットアップし、SC-MRBにQoSフローをマッピングする命令が含まれているSN Modification RequestメッセージB#1a、B#1bをトリガする。これにより、装置UE1、UE2にそれぞれ向けてのメッセージRRC#1a、RRC#1bを介して適切なRRC再設定が生成される。
【0084】
図4は、シーケンス概略図を示している。図4を参照する。この実施例では、装置SNにおいてPtMへの切り替えがあり、装置SNがDRB解放を制御している。
【0085】
装置SNは、サービス識別子によるサービスのためのSC-MRBをセットアップし、かつサービスのためのユニキャストDRBを解放するために、SN Modification RequiredメッセージMR#1a、MR#1b(例えば、対応する必要な無線設定が含まれている)を送ることによって、装置MN1、MN2に向けてModification Requiredプロシージャをトリガする。これにより、装置UE1およびUE2の対応するRRC再設定がトリガされる。RRC#1a、RRC#1bを介した受信した無線設定の適用は、装置SNに向けてのメッセージC#1a、C#1bを介して装置UE1、UE2によって確認応答される。
【0086】
図5は、シーケンス概略図を示している。この実施例では、装置SNにおいてPtPへの切り替えがあり、装置MNがSC-MRB解放を制御している。ブロック5000によれば、SC-MBRは、装置UE1およびUE2のPScellにおいてオンになっている。したがって、PtMは、装置UE1およびUE2にサービスを提供するPScellにおいてサービス識別子によって識別される5MBSサービスに使用されている。例えば、いくつかのUEが5MBSサービスから離れるなど、いくつかのイベントまたは基準により、装置SNは、5MBSサービスのためにPtPに移行することを決定する(5002)。
【0087】
装置SNは、SC-MRBの代わりにDRBをセットアップする指示と、適切なDRB無線設定とを含む(SC-MRBからQoSフローをデマッピングし、QoSフローをDRBにマッピングする指示も含まれる)SN Modification RequiredメッセージMR#2a、MR#2bを送ることによって、PtPに切り替えたいことを装置MN1、MN2に通知する。
【0088】
装置MN1、MN2は続行することを決定して、UEのために装置SNにおいてSC-MRBを解放し、ユニキャストDRBをセットアップする命令が含まれ、かつDRBにQoSフローをマッピングすることを示すメッセージD#2a、D#2bを介してSN Modification Requestプロシージャをトリガする。これにより、UEに向けてのメッセージRRC#2a、RRC#2bを介して適切なRRC再設定が生成される。
【0089】
図6は、シーケンス概略図を示している。図5を参照する。この実施例では、装置SNにおいてPtPへの切り替えがあり、装置SNがSC-MRB解放を制御している。装置SNは、サービスのためのユニキャストDRBをセットアップし、サービスのためのSC-MRBを解放し、サービスのためのQoSフローをDRBにリマッピングするために、SN Modification RequiredメッセージMR#2a、MR#2b(例えば、対応する必要な無線設定が含まれている)を送ることによって、MN1に向けてModification Requiredプロシージャをトリガする。これにより、メッセージRRC#2a、RRC#2bを介して、装置UE1、UE2の対応するRRC再設定がトリガされる。無線リソース設定を適用した後、装置UE1、UE2は、メッセージE#2a、E#2bを介してこれを確認する。
【0090】
図7は、無線通信ネットワークRCNを概略的に示している。装置SN、MN1、UE1は、少なくとも1つのプロセッサP1、P2、P3と、少なくとも1つの不揮発性メモリM1、M2、M3(コンピュータプログラムコードCPC1、CPC2、CPC3を含む)と、少なくとも1つの通信モジュールC1、C2、C3(少なくとも1つのアンテナA1、A2、A3と結合されている)と、を備える。少なくとも1つのメモリM1、M2、M3、およびコンピュータプログラムコードCPC1、CPC2、CPC3は、少なくとも1つのプロセッサP1、P2、P3、および少なくとも1つの通信モジュールまたは通信手段C2、C2、C3を用いて、装置SN、MN1、UE1を少なくとも本説明に従って動作させるように、構成されている。装置MN1と装置SNとは、Xnインターフェースを介して通信する。装置MN1と装置UE1/装置SNと装置UE1とは、専用の無線チャネルを介して通信する。
【0091】
本説明および/または図に記載されている特定の略語は、以下のように定義されている。
5MBS 5Gマルチキャストブロードキャストサービス
DC デュアルコネクティビティ
DRB データ無線ベアラ
MN マスターノード
PtP ポイントツーポイント
PtM ポイントツーマルチポイント
QoS サービス品質
SC-MRB シングルセルマルチキャスト無線ベアラ
SN セカンダリノード
SMF セッション管理機能
PScell プライマリセカンダリセル
UE ユーザ機器
Uu UEとMNとの間、またはUEとSNとの間のインターフェース
Xn MNとMNとの間のインターフェース
【0092】
本発明は、添付の図面に従った実施例を参照して上記に説明されているが、本発明がこれに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内でいくつかのやり方で変更できることは明らかである。したがって、すべての単語および表現は広く解釈されるべきであり、それらは実施形態を限定するのではなく、説明することを意図している。技術が進歩するにつれて、本発明の概念はさまざまなやり方で実装できることは、当業者には自明であろう。さらに、説明された実施形態をさまざまなやり方で他の実施形態と組み合わせることが、必要ではないが可能であることは、当業者には明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7