(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-12
(45)【発行日】2024-06-20
(54)【発明の名称】真空遮断器
(51)【国際特許分類】
H01H 33/66 20060101AFI20240613BHJP
G01K 1/14 20210101ALI20240613BHJP
【FI】
H01H33/66 Z
G01K1/14 L
(21)【出願番号】P 2023544480
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 KR2022000849
(87)【国際公開番号】W WO2022211235
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-07-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042100
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS ELECTRIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】127,LS-ro,Dongan-gu,Anyang-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【復代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100232275
【氏名又は名称】和田 宣喜
(72)【発明者】
【氏名】セオ,ミンキュ
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206432194(CN,U)
【文献】中国実用新案第210073704(CN,U)
【文献】韓国公開特許第2014-0044206(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 33/66
G01K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の電源又は負荷に通電可能に接続される通電柱と、
前記通電柱に隣接して配置される温度検知センサとを含み、
前記通電柱は、
板状に形成されるプレート部と、
一方向に延びる柱状に形成され、一端が前記プレート部に結合される通電柱ターミナルとを含み、
前記温度検知センサは、
前記プレート部の一側に隣接して配置され、内部に入力部が収容されるセンサ本体と、
前記通電柱の特定地点に接触し、前記特定地点の温度を測定する固定用端子と、
前記通電柱ターミナルの内部に位置し、一端部が前記センサ本体に結合され、他端部が固定用端子に結合される接続線とを含む、
真空遮断器。
【請求項2】
前記通電柱は、
前記外部の電源又は負荷の端子に直接接触するチューリップ接触子をさらに含み、
前記特定地点は、
前記チューリップ接触子の一部分に位置する、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項3】
前記固定用端子は、
前記接続線の前記他端部を覆う接続線結合部と、
前記特定地点に接触し、前記接続線結合部に結合されるターゲット接触部とを含む、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項4】
前記通電柱は、
前記外部の電源又は負荷の端子に直接接触するチューリップ接触子をさらに含み、
前記ターゲット接触部は、
前記チューリップ接触子の一部分に接触する、
請求項3に記載の真空遮断器。
【請求項5】
前記温度検知センサは、
前記センサ本体に結合され、前記プレート部を覆うように配置される固定バンドをさらに含む、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項6】
前記固定バンドは、
前記センサ本体に形成されるバンド挿入口を貫通し、前記センサ本体に結合される、
請求項5に記載の真空遮断器。
【請求項7】
前記固定バンドは、
前記プレート部に形成されるバンド貫通孔を通過し、前記プレート部に結合される、
請求項5に記載の真空遮断器。
【請求項8】
前記センサ本体の一側には、
前記プレート部に向かって延びる突出部が形成され、
前記センサ本体に面した前記プレート部の一面には、
前記突出部に対応する形状に形成され、前記突出部が挿入されて結合される陥没部が形成される、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項9】
前記通電柱は、
前記接続線の一部を覆い、前記プレート部の接続線に面した一面に前記接続線を間に挟んで結合される固定クランプをさらに含む、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項10】
前記接続線は、
前記センサ本体と前記固定用端子間の距離に対応して伸長又は収縮する、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項11】
前記固定用端子は、複数備えられ、
複数の前記固定用端子は、それぞれ異なる前記接続線に結合される、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項12】
前記入力部は、
前記固定用端子から温度データを収集し、
前記温度検知センサは、
前記入力部から送信される温度データを整理するデータ処理部と、
前記データ処理部で整理したデータを外部に送出する通信部とをさらに含む、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項13】
前記通電柱ターミナルの内部には、ターミナル中空が形成される、
請求項1に記載の真空遮断器。
【請求項14】
前記固定用端子は、
前記ターミナル中空に収容され、前記通電柱ターミナルの一端に結合される、
請求項13に記載の真空遮断器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空遮断器に関し、より具体的には特定地点の温度を測定して監視することのできる真空遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
遮断器(Vacuum circuit breaker)は、特高圧又は高圧配電線路に過電流、短絡、地絡事故などの異常電流が発生した場合に回路を遮断するために備えられる装置である。
【0003】
真空遮断器は、投入状態又はトリップ状態に動作する。投入状態において、真空遮断器は、外部の電源又は負荷と通電する。トリップ状態において、真空遮断器は、外部の電源又は負荷との通電が遮断される。
【0004】
真空遮断器は、様々な構成要素を含む。振動遮断器が作動することにより、前記構成要素が作動し、熱が発生する。また、外部の電源から異常電流が供給される場合も、遮断器の各構成要素から過大な熱が発生する。
【0005】
発生した熱が真空遮断器に所定時間以上滞留することにより、真空遮断器の各構成要素が損傷する恐れがある。よって、一般に、真空遮断器には、内部又は外部の温度を測定する温度検知センサが備えられる。
【0006】
真空遮断器の発熱量は、部位毎に差がある。ここで、発熱による損傷は、発熱量が多い部位において発生する可能性が高い。しかし、従来の真空遮断器においては、特定地点に対する温度検知に困難がある。
【0007】
これは、真空遮断器の発熱事故防止に不利に作用する。それだけでなく、真空遮断器の温度検知に不要なコストがかかり、時間も増大することになる。
【0008】
よって、真空遮断器の特定地点の温度をリアルタイムで測定し、監視することのできる真空遮断器の開発が考慮されている。
【0009】
特許文献1(2017年8月31日)は、配電盤の無線温度検知装置を開示している。具体的には、配電盤の内部に備えられる遮断器のチューリップコンタクト、主母線又はケーブル端末部のいずれか1箇所に設置される無線温度検知装置を開示している。
【0010】
しかし、このタイプの温度検知装置は、遮断器の外部に位置する。すなわち、温度検知装置が遮断器の外部に露出している。よって、温度検知装置が遮断器の外部と通電することがあり、それにより損傷が発生する可能性がある。
【0011】
特許文献2(2018年12月28日)は、配電盤の温度センサを開示している。具体的には、低圧配電盤の内部に位置する温度センサを開示している。
【0012】
しかし、このタイプの温度センサも、遮断器の外部に付着される。よって、温度センサが遮断器の外部と通電することがあり、異常電流に晒されているので、損傷する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】韓国登録特許第10-1773306号公報
【文献】中国実用新案第208296994号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、特定地点の温度をリアルタイムで測定及び監視することのできる真空遮断器を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、温度検知センサの損傷を予防することのできる真空遮断器を提供することを目的とする。
【0016】
さらに、本発明は、発熱温度検知にかかる費用及び時間を縮小することのできる真空遮断器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態による真空遮断器は、外部の電源又は負荷に通電可能に接続される通電柱と、前記通電柱に隣接して配置される温度検知センサとを含み、前記通電柱は、板状に形成されるプレート部と、一方向に延びる柱状に形成され、一端が前記プレート部に結合される通電柱ターミナルとを含み、前記温度検知センサは、前記プレート部の一側に隣接して配置され、内部に入力部が収容されるセンサ本体と、前記通電柱の特定地点に接触し、前記特定地点の温度を測定する固定用端子と、前記通電柱ターミナルの内部に位置し、一端部が前記センサ本体に結合され、他端部が固定用端子に結合される接続線とを含む。
【0018】
また、前記通電柱は、前記外部の電源又は負荷の端子に直接接触するチューリップ接触子をさらに含み、前記特定地点は、前記チューリップ接触子の一部分に位置するようにしてもよい。
【0019】
さらに、前記固定用端子は、前記接続線の前記他端部を覆う接続線結合部と、前記特定地点に接触し、前記接続線結合部に結合されるターゲット接触部とを含むようにしてもよい。
【0020】
さらに、前記通電柱は、前記外部の電源又は負荷の端子に直接接触するチューリップ接触子をさらに含み、前記ターゲット接触部は、前記チューリップ接触子の一部分に接触するようにしてもよい。
【0021】
さらに、前記温度検知センサは、前記センサ本体に結合され、前記プレート部を覆うように配置される固定バンドをさらに含むようにしてもよい。
【0022】
さらに、前記固定バンドは、前記センサ本体に形成されるバンド挿入口を貫通し、前記センサ本体に結合されるようにしてもよい。
【0023】
さらに、前記固定バンドは、前記プレート部に形成されるバンド貫通孔を通過し、前記プレート部に結合されるようにしてもよい。
【0024】
さらに、前記センサ本体の一側には、前記プレート部に向かって延びる突出部が形成され、前記センサ本体に面した前記プレート部の一面には、前記突出部に対応する形状に形成され、前記突出部が挿入されて結合される陥没部が形成されるようにしてもよい。
【0025】
さらに、前記通電柱は、前記接続線の一部を覆い、前記プレート部の接続線に面した一面に前記接続線を間に挟んで結合される固定クランプをさらに含むようにしてもよい。
【0026】
さらに、前記接続線は、前記センサ本体と前記固定用端子間の距離に対応して伸長又は収縮するようにしてもよい。
【0027】
さらに、前記固定用端子は、複数備えられ、複数の前記固定用端子は、それぞれ異なる前記接続線に結合されるようにしてもよい。
【0028】
さらに、前記入力部は、前記固定用端子から温度データを収集し、前記温度検知センサは、前記入力部から送信される温度データを整理するデータ処理部と、前記データ処理部で整理したデータを外部に送出する通信部とをさらに含むようにしてもよい。
【0029】
さらに、前記通電柱ターミナルの内部には、ターミナル中空が形成されるようにしてもよい。
【0030】
さらに、前記固定用端子は、前記ターミナル中空に収容され、前記通電柱ターミナルの一端に結合されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0031】
本発明の様々な効果のうち、前述した解決手段で得られる効果は次の通りである。
【0032】
まず、温度検知センサが真空遮断器の特定地点の温度をリアルタイムで測定する。こうすることにより、真空遮断器の特定地点及び製品状態をリアルタイムで監視することができる。
【0033】
よって、真空遮断器をリアルタイムで管理することができ、発熱による事故を未然に防止することができる。さらに、ユーザが真空遮断器の異常の有無を高い信頼性で検査することができる。
【0034】
次に、温度検知センサが真空遮断器の内部に位置する。具体的には、温度検知センサが通電柱に隣接するように位置する。
【0035】
よって、温度検知センサが外部と通電せず、絶縁される。こうすることにより、温度検知センサに過電流などの異常電流が発生することを予防することができる。さらに、温度検知センサの損傷を防止することができる。
【0036】
次に、真空遮断器全体に対する温度検知が必ずしも必要ではない。
【0037】
よって、真空遮断器の温度検知にかかる費用及び時間を縮小することができる。さらに、真空遮断器の温度を検知する作業の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の実施形態による真空遮断器を示す斜視図である。
【
図4】
図1の真空遮断器に備えられる通電柱を示す斜視図である。
【
図6B】
図4の通電柱について説明するための斜視図である。
【
図6C】本発明の他の実施形態による通電柱について説明するための側断面図である。
【
図9】
図1の真空遮断器に備えられる温度検知センサを示す斜視図である。
【
図10】
図9の温度検知センサを示す側面図である。
【
図11】
図9の温度検知センサを示す平面図である。
【
図12】
図9の温度検知センサに備えられるセンサ本体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による真空遮断器1について詳細に説明する。
【0040】
以下の説明では、本発明の特徴を明確にするために、一部の構成要素についての説明を省略することもある。
【0041】
本明細書においては、異なる実施形態であっても同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0042】
添付図面は本明細書に開示される実施形態を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面により本明細書に開示される技術的思想が限定されるものではない。
【0043】
単数の表現には、特に断らない限り、複数の表現が含まれる。
【0044】
以下の説明に用いられる「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、「前側」及び「後側」については、
図1及び
図4に示す座標系を参照されたい。
【0045】
1.本発明の実施形態による真空遮断器1についての説明
以下、
図1~
図8を参照して、本発明の実施形態による真空遮断器1について説明する。
【0046】
真空遮断器1は、外部の電源と負荷間の通電状態を許容又は遮断する。そのために、真空遮断器1は、外部の電源及び負荷に通電可能に接続される。言い換えれば、外部の電源と負荷は、真空遮断器1により通電可能に接続される。
【0047】
真空遮断器1の固定接点と可動接点が接触すると、外部の電源と負荷が真空遮断器1を介して通電可能に接続される。逆に、真空遮断器1の固定接点と可動接点が互いに離隔されると、外部の電源と負荷間の通電状態は遮断される。
【0048】
図1~
図3に示すように、本発明の実施形態による真空遮断器1は、フレーム部10と、メカニズム(mechanism)組立体20と、リンク部30と、スプリング部40と、VI(Vacuum Interrupter)50と、通電柱60と、温度検知センサ70とを含む。
【0049】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による真空遮断器1の構成について説明するが、フレーム部10、メカニズム組立体20、リンク部30、スプリング部40、VI 50、通電柱60及び温度検知センサ70については別項で説明する。
【0050】
(1)フレーム部10についての説明
以下では、
図1~
図3を参照して、フレーム部10について説明する。
【0051】
フレーム部10は、真空遮断器1の外形を形成する。フレーム部10は、真空遮断器1が外部に露出する部分である。
【0052】
フレーム部10の内部には、空間が形成される。前記空間には、真空遮断器1を作動させるための様々な構成要素が収容される。前記様々な構成要素は、フレーム部10に囲まれているので、外部に露出しない。
【0053】
同図に示す実施形態において、フレーム部10の内部空間には、メカニズム組立体20、リンク部30、スプリング部40、VI 50、通電柱60及び温度検知センサ70が収容される。
【0054】
同図に示す実施形態において、フレーム部10は、上部フレーム110と、側面フレーム120とを含む。
【0055】
上部フレーム110は、フレーム部10の一側、すなわち同図に示す実施形態における上側に配置される。上部フレーム110は、フレーム部10の内部に形成される空間を上側から覆うように配置される。
【0056】
同図に示す実施形態において、上部フレーム110は、前後方向の延設長さが左右方向の延設長さより長い長方形の板状に形成される。
【0057】
上部フレーム110の角部は、それぞれ側面フレーム120につながる。
【0058】
上部フレーム110は、複数備えられる。ここで、複数の上部フレーム110は、互いに離隔される。
【0059】
側面フレーム120は、フレーム部10の側面、すなわち同図に示す実施形態における左側、右側、前側及び後側を形成する。側面フレーム120は、フレーム部10の内部に形成される空間を左側、右側、前側及び後側から覆う。
【0060】
同図に示す実施形態において、側面フレーム120は、上下方向に延びる柱状に形成される。
【0061】
側面フレーム120の延設方向の一角部は、上部フレーム110につながる。同図に示す実施形態において、側面フレーム120の上側角部は、上部フレーム110につながる。
【0062】
側面フレーム120は、複数備えられる。ここで、複数の側面フレーム120は、互いに離隔される。同図に示す実施形態において、3つの側面フレーム120が左右方向に並んで配置される。
【0063】
側面フレーム120の外周には、通電柱60を収容する通電柱挿入口121が形成される。同図に示す実施形態において、側面フレーム120の前側外周面には、通電柱60を収容する通電柱挿入口121が形成される。
【0064】
通電柱挿入口121は、通電柱60が側面フレーム120の外部及び内部空間と連通するように通電柱60を収容する。
【0065】
通電柱挿入口121の内部には、通電柱60を収容する空間が形成される。すなわち、通電柱60は、通電柱挿入口121を貫通して結合される。
【0066】
通電柱挿入口121は、通電柱60の延設方向と同じ方向に延びる。同図に示す実施形態において、通電柱挿入口121は、前後方向に延びる。
【0067】
通電柱挿入口121は、通電柱60を覆うように配置される。すなわち、通電柱60は、通電柱挿入口121に囲まれる。
【0068】
通電柱挿入口121は、複数備えられる。通電柱挿入口121の数は、側面フレーム120に結合される通電柱60の数と同一である。同図に示す実施形態において、3対の通電柱挿入口121が左右方向に並んで配置される。
【0069】
通電柱挿入口121の数は、本発明の真空遮断器1が備えられる電力系統の種類に応じて決定される。一実施形態において、真空遮断器1は、R相、S相及びT相の三相回路を用いる電力系統に備えられる。よって、通電柱挿入口121も、三相回路に合わせて3対備えられる。
【0070】
(2)メカニズム(mechanism)組立体20、リンク部30及びスプリング部40についての説明
以下、
図1~
図3を参照して、メカニズム組立体20、リンク部30及びスプリング部40について説明する。
【0071】
メカニズム組立体20は、真空遮断器1が投入状態又はトリップ状態に作動するように制御する。メカニズム組立体20は、回転するように操作され、真空遮断器1と外部の電源又は負荷間の通電状態を形成又は遮断する。
【0072】
メカニズム組立体20は、フレーム部10の内部に形成される前記空間に収容される。メカニズム組立体20は、前記空間で回転して作動する。
【0073】
メカニズム組立体20は、リンク部30及びスプリング部40に連結される。メカニズム組立体20は、リンク部30及びスプリング部40の少なくとも1つと共に回転して作動する。
【0074】
リンク部30は、メカニズム組立体20の作動に応じて回転し、真空遮断器1を投入状態又はトリップ状態に作動させる。
【0075】
リンク部30は、メカニズム組立体20に連結される。リンク部30は、メカニズム組立体20の構成要素の回転に伴って共に回転する。
【0076】
リンク部30は、フレーム部10に回転可能に結合される。
【0077】
リンク部30は、メカニズム組立体20に連結されたメインシャフトの垂直方向の直線運動を地面に対する水平方向の直線運動に変換する。
【0078】
リンク部30の一端は、前記メインシャフトの端部に連結される。また、リンク部30の他端は、スプリング部40に結合される。
【0079】
スプリング部40は、リンク部30の回転に応じて直線運動し、VI固定接点510とVI可動接点520を接触又は離隔させる。
【0080】
スプリング部40は、リンク部30に連結される。スプリング部40は、リンク部30の回転に応じて直線運動する。
【0081】
また、スプリング部40は、VI 50に連結される。具体的には、スプリング部40は、VI可動接点520に連結される。よって、スプリング部40が移動することにより、VI可動接点520が共に移動する。
【0082】
(3)VI(Vacuum Interrupter)50についての説明
以下、
図2を参照して、VI 50について説明する。
【0083】
VI 50は、フレーム部10の内部に形成される前記空間に収容され、電流の通電を許容又は遮断する。具体的には、VI 50は、VI固定接点510とVI可動接点520が接触して電流の通電を許容するか、VI固定接点510とVI可動接点520が離隔して電流の通電を遮断する。
【0084】
VI 50は、スプリング部40に結合される。VI 50の構成要素は、スプリング部40の運動に応じて接触又は分離される。
【0085】
VI 50は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、3つのVI 50が左右方向に並んで配置される。
【0086】
VI 50の数は、本発明の真空遮断器1が備えられる電力系統の種類に応じて決定される。真空遮断器1がR相、S相及びT相の三相回路を用いる電力系統に備えられる場合、VI 50も三相回路に合わせて3つ備えられる。
【0087】
同図に示す実施形態において、VI 50は、VI固定接点510と、VI可動接点520とを含む。
【0088】
VI固定接点510は、外部の電源又は負荷に通電可能に接続される。VI固定接点510を介して、真空遮断器1が外部の電源又は負荷に通電可能に接続される。
【0089】
VI固定接点510は、側面フレーム120の内部に収容される。すなわち、VI固定接点510は、側面フレーム120に囲まれる。
【0090】
VI固定接点510は、導電性素材で形成される。例えば、VI固定接点510は、銅(Cu)、銀(Ag)などで形成される。
【0091】
VI固定接点510は、VI可動接点520に接触又は分離されることにより、真空遮断器1の内部と外部の通電を形成又は遮断する。
【0092】
VI固定接点510は、フレーム部10の内部空間で移動しない。よって、VI固定接点510とVI可動接点520の接触及び離隔は、VI可動接点520の移動により行われる。
【0093】
VI固定接点510は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、3つのVI固定接点510が左右方向に並んで配置される。
【0094】
VI可動接点520は、外部の電源又は負荷に通電可能に接続される。また、VI可動接点520は、VI固定接点510に通電可能に接続又は分離される。
【0095】
VI可動接点520は、側面フレーム120の内部に収容される。すなわち、VI固定接点510は、側面フレーム120に囲まれる。
【0096】
VI可動接点520は、導電性素材で形成される。例えば、VI可動接点520は、銅(Cu)、銀(Ag)などで形成される。
【0097】
VI可動接点520は、運動し、VI固定接点510に接触又は離隔される。具体的には、VI可動接点520は、VI固定接点510に近づく方向、又はVI固定接点510から遠ざかる方向に運動する。
【0098】
VI可動接点520がVI固定接点510に近づく方向に運動すると、VI可動接点520とVI固定接点510が接触する。ここで、外部の電源と負荷間の通電が形成される。
【0099】
また、VI可動接点520がVI固定接点510から遠ざかる方向に運動すると、VI可動接点520とVI固定接点510が分離される。ここで、外部の電源と負荷間の通電が遮断される。
【0100】
VI可動接点520は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、3つのVI可動接点520が左右方向に並んで配置される。
【0101】
(4)通電柱60についての説明
以下、
図1~
図8を参照して、通電柱60について説明する。
【0102】
通電柱60は、VI 50と外部の電源又は負荷を通電させる。そのために、通電柱60は、VI 50と外部の電源又は負荷に通電可能に接続される。
【0103】
通電柱60は、側面フレーム120の一側を貫通して結合される。具体的には、通電柱60は、側面フレーム120の通電柱挿入口121を貫通して結合される。
【0104】
通電柱60は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、3対の通電柱60が左右方向に並んで配置される。
【0105】
通電柱60の数は、本発明の真空遮断器1が備えられる電力系統の種類に応じて決定される。一実施形態において、真空遮断器1は、R相、S相及びT相の三相回路を用いる電力系統に備えられる。よって、通電柱60も、三相回路に合わせて3対備えられる。
【0106】
同図に示す実施形態において、通電柱60は、ハウジング部610と、プレート部620と、通電柱ターミナル(terminal)630と、結合部材640と、チューリップ接触子650とを含む。
【0107】
ハウジング部610は、通電柱60の外観を形成する。ハウジング部610は、通電柱60が外部に露出する部分である。
【0108】
ハウジング部610は、一方向に延びる円柱状に形成される。同図に示す実施形態において、ハウジング部610は、前後方向に延びる円柱状に形成される。
【0109】
ハウジング部610の内部には、中空が形成される。前記中空には、通電柱ターミナル630が収容される。すなわち、通電柱ターミナル630は、ハウジング部610に囲まれる。
【0110】
ハウジング部610は、絶縁性素材で形成される。例えば、ハウジング部610は、合成樹脂素材で形成される。よって、通電柱60の内部と外部が任意に通電することが防止される。
【0111】
プレート部620は、通電柱60がVI 50に直接結合される部分である。具体的には、プレート部620は、VI 50に通電可能に結合される。
【0112】
プレート部620の一端には、通電柱ターミナル630が結合される。同図に示す実施形態において、プレート部620の前側一端には、通電柱ターミナル630が結合される。
【0113】
プレート部620は、板状に形成される。同図に示す実施形態において、プレート部620は、前後方向の延設長さが左右方向の延設長さより長い長方形の板状に形成される。
【0114】
プレート部620は、導電性素材で形成される。例えば、プレート部620は、銅(Cu)、銀(Ag)などで形成される。
【0115】
同図に示す実施形態において、プレート部620は、バンド貫通孔621と、固定クランプ622とを含む。
【0116】
プレート部620の一側には、バンド貫通孔621が形成される。同図に示す実施形態において、プレート部620の左側及び右側には、バンド貫通孔621が形成される。
【0117】
バンド貫通孔621は、温度検知センサ70が通電柱60に強固に結合されるようにする。
【0118】
バンド貫通孔621には、温度検知センサ70が挿入されて結合される。具体的には、バンド貫通孔621には、温度検知センサ70の固定バンド710が挿入されて結合される。
【0119】
同図に示す実施形態において、バンド貫通孔621は、多角形の断面が延長されて形成される。しかし、バンド貫通孔621は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。例えば、バンド貫通孔621は、楕円形の断面が延長されて形成されてもよい。
【0120】
固定クランプ622は、温度検知センサ70が任意に離脱することを防止する。具体的には、固定クランプ622は、温度検知センサ70の接続線720が任意に離脱しないように、接続線720をプレート部620に固定する。
【0121】
そのために、固定クランプ622は、接続線720の一部を覆い、プレート部620に結合される。すなわち、固定クランプ622とプレート部620は、接続線720を間に挟んで結合される。
【0122】
プレート部620の一端には、通電柱ターミナル630が結合される。
【0123】
通電柱ターミナル630は、プレート部620とチューリップ接触子650を通電させる。そのために、通電柱ターミナル630は、プレート部620及びチューリップ接触子650にそれぞれ通電可能に結合される。
【0124】
通電柱ターミナル630は、ハウジング部610の内部に形成される前記空間に収容される。すなわち、通電柱ターミナル630は、ハウジング部610に囲まれる。
【0125】
同図に示す実施形態において、通電柱ターミナル630は、前後方向に延びる円柱状に形成される。しかし、通電柱ターミナル630は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。例えば、通電柱ターミナル630は、多角柱状に形成されてもよい。
【0126】
同図に示す実施形態において、通電柱ターミナル630の内部には、ターミナル中空631が形成される。
【0127】
ターミナル中空631には、温度検知センサ70の一部の構成要素が収容される。同図に示す実施形態において、ターミナル中空631には、温度検知センサ70の接続線720及び固定用端子730が収容される。その詳細については後述する。
【0128】
通電柱ターミナル630は、結合部材640によりチューリップ接触子650に結合される。
【0129】
結合部材640は、通電柱ターミナル630及びチューリップ接触子650を貫通し、通電柱ターミナル630とチューリップ接触子650の結合をより強固にする。
【0130】
結合部材640は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。一実施形態において、結合部材640は、通電柱ターミナル630及びチューリップ接触子650にボルトナット結合方式で結合される。
【0131】
結合部材640は、高剛性の素材で形成される。例えば、結合部材640は、金属素材で形成される。
【0132】
チューリップ接触子650は、真空遮断器1が外部の電源又は負荷の端子に直接接触する部分である。
【0133】
同図に示す実施形態において、チューリップ接触子650は、固定リング651と、接触子プレート652と、鋸歯リング653と、チューリップフィンガー654とを含む。
【0134】
固定リング651は、チューリップ接触子650と外部の電源又は負荷の端子間の接触力を増加させる。
【0135】
固定リング651は、チューリップフィンガー654の外周面を覆うように位置する。具体的には、固定リング651は、チューリップフィンガー654の固定リング締結溝に位置する。
【0136】
固定リング651は、リング(ring)状に形成される。同図に示す実施形態において、固定リング651の中心とチューリップフィンガー654の中心は、同一になるように形成される。
【0137】
固定リング651は、チューリップフィンガー654を放射方向外側から支持し、チューリップフィンガー654が任意に離脱することを防止する。
【0138】
一実施形態において、固定リング651の直径は、チューリップフィンガー654の外径より小さく形成される。よって、チューリップフィンガー654と外部端子間の接触力が増加する。
【0139】
固定リング651は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、4つの固定リング651が前後方向に並んで配置される。
【0140】
固定リング651及びチューリップフィンガー654の放射方向内側には、接触子プレート652及び鋸歯リング653が位置する。
【0141】
接触子プレート652は、外部の電源又は負荷の端子に当接するように位置する。
【0142】
接触子プレート652は、通電柱ターミナル630に通電可能に接続され、外部の電源又は負荷と通電柱ターミナル630を通電させる。
【0143】
接触子プレート652は、板状に形成される。同図に示す実施形態において、接触子プレート652は、円板状に形成される。
【0144】
接触子プレート652は、導電性素材で形成される。例えば、接触子プレート652は、銅(Cu)、銀(Ag)などで形成される。
【0145】
鋸歯リング653は、チューリップフィンガー654のねじれや遊動を防止する。
【0146】
鋸歯リング653は、チューリップフィンガー654の放射方向内側に位置し、チューリップフィンガー654を放射方向内側から支持する。
【0147】
鋸歯リング653は、外周面に複数の鋸歯を有する円板状に形成される。一実施形態において、鋸歯の数は、チューリップフィンガー654の数と同一である。
【0148】
鋸歯リング653は、高剛性の素材で形成される。例えば、鋸歯リング653は、金属素材で形成される。
【0149】
鋸歯リング653は、複数備えられる。一実施形態において、鋸歯リング653は、2つ備えられる。
【0150】
チューリップフィンガー654は、外部の電源又は負荷の端子と真空遮断器1間の接触力を増加させる。
【0151】
チューリップフィンガー654は、複数備えられる。複数のチューリップフィンガー654は、同心円の円周方向に配置される。同図に示す実施形態において、複数のチューリップフィンガー654は、全て同一形状に形成される。
【0152】
チューリップフィンガー654は、一方向に延びる板状に形成される。同図に示す実施形態において、チューリップフィンガー654は、前後方向に延びる。
【0153】
チューリップフィンガー654の放射方向外側には、固定リング651が結合される。また、チューリップフィンガー654の放射方向内側には、接触子プレート652及び鋸歯リング653が結合される。要するに、チューリップフィンガー654の放射方向外側は、固定リング651により支持され、放射方向内側は、接触子プレート652及び鋸歯リング653により支持される。
【0154】
2.本発明の実施形態による温度検知センサ70についての説明
以下、
図4~
図14を参照して、本発明の実施形態による温度検知センサ70について説明する。
【0155】
温度検知センサ70は、真空遮断器1の特定地点の温度をリアルタイムで測定して監視する。
【0156】
温度検知センサ70は、フレーム部10の内部に形成される前記空間に収容される。
【0157】
温度検知センサ70は、通電柱60に隣接して配置される。具体的には、温度検知センサ70は、通電柱60のプレート部620に隣接して配置される。同図に示す実施形態において、温度検知センサ70は、プレート部620の上面に隣接して配置される。
【0158】
温度検知センサ70は、通電柱60に結合され、通電柱60の特定地点の温度を測定する。
【0159】
同図に示す実施形態において、温度検知センサ70は、固定バンド710と、接続線720と、固定用端子730と、センサ本体740とを含む。
【0160】
固定バンド710は、センサ本体740を通電柱60に固定する。具体的には、固定バンド710は、センサ本体740を通電柱60のプレート部620に固定する。
【0161】
固定バンド710は、プレート部620を囲むように配置される。ここで、固定バンド710は、プレート部620のバンド貫通孔621を通過する。よって、固定バンド710の断面積は、バンド貫通孔621の断面積より小さく形成されることが好ましい。
【0162】
また、固定バンド710は、センサ本体740を貫通して結合される。具体的には、固定バンド710は、センサ本体740のバンド挿入口742aを貫通して結合される。
【0163】
同図に示す実施形態において、固定バンド710は、リング状に形成される。しかし、固定バンド710は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。
【0164】
一実施形態において、固定バンド710は、高弾性の素材で形成される。例えば、固定バンド710は、合成ゴム素材で形成される。
【0165】
接続線720は、固定用端子730及びセンサ本体740にそれぞれ結合され、固定用端子730で収集した温度情報をセンサ本体740に送信する。そのために、接続線720は、固定用端子730及びセンサ本体740にそれぞれ通電可能に接続される。
【0166】
一実施形態において、接続線720は、センサ本体740の内部の入力部に接続される。入力部は、接続線720を介して温度データを収集し、データ処理部に送信する。
【0167】
接続線720は、一方向に延びる線で形成される。同図に示す実施形態において、接続線720は、前後方向に延びる。
【0168】
一実施形態において、接続線720は、ターミナル中空631の内部に収容される。すなわち、接続線720は、ターミナル中空631を通過して延びる。
【0169】
接続線720は、固定クランプ622により、通電柱60のプレート部620に固定される。すなわち、接続線720は、固定クランプ622により、任意に離脱することが防止される。
【0170】
一実施形態において、接続線720は、その一部がセンサ本体740の内部空間に収容される。前記実施形態において、接続線720は、接続線締結口743aを通過し、センサ本体740を貫通して結合される。
【0171】
接続線720は、複数備えられる。例えば、接続線720は、2本備えられる。ここで、各接続線720は、離隔されており、異なる地点の温度を測定する。
【0172】
固定用端子730は、温度検知センサ70が直接温度を測定する部分である。
【0173】
固定用端子730は、温度を測定する特定地点に接触するように固定される。同図に示す実施形態において、固定用端子730は、チューリップ接触子650に接触し、チューリップ接触子650の温度を測定する。
【0174】
一実施形態において、固定用端子730は、ターミナル中空631に収容される。
【0175】
固定用端子730は、接続線720に結合され、接続線720を介してセンサ本体740に温度データを送信する。
【0176】
固定用端子730は、複数備えられる。ここで、各固定用端子730には、接続線720が結合される。
【0177】
同図に示す実施形態において、固定用端子730は、接続線結合部731と、ターゲット接触部732とを含む。
【0178】
接続線結合部731は、接続線720及びターゲット接触部732にそれぞれ結合され、接続線720とターゲット接触部732を通電可能に接続する。
【0179】
接続線結合部731は、接続線720の一端を囲むように配置される。
【0180】
同図に示す実施形態において、接続線結合部731は、内部に中空が形成される円柱状に形成される。しかし、接続線結合部731は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。例えば、接続線結合部731は、多角柱状に形成されてもよい。
【0181】
接続線720とは反対側の接続線結合部731の一側には、ターゲット接触部732が結合される。
【0182】
ターゲット接触部732は、温度検知センサ70が直接温度を測定する部分である。
【0183】
ターゲット接触部732は、温度を測定する特定地点に隣接して配置される。
【0184】
図6A及び
図6Bに示すように、ターゲット接触部732は、チューリップ接触子650の接触子プレート652にボルト641により固定されてもよい。
【0185】
一方、
図6Cに示すように、ターゲット接触部732は、チューリップ接触子650の接触子プレート652に隣接して配置されてもよい。ターゲット接触部732は、通電柱ターミナル630の内部で接触子プレート652に隣接するように、ボルト641により固定されてもよい。前記特定地点とは反対側のターゲット接触部732の一側には、接続線結合部が結合される。
【0186】
センサ本体740は、ターゲット接触部732で収集した温度データを処理し、真空遮断器1の外部に送信する。
【0187】
センサ本体740は、通電柱60のプレート部620に隣接して配置される。同図に示す実施形態において、センサ本体740は、プレート部620の上面に隣接して配置される。
【0188】
また、センサ本体740は、プレート部620に結合される。
【0189】
一実施形態において、センサ本体740は、固定バンド710によりプレート部620に結合される。固定バンド710は、センサ本体740及びプレート部620をそれぞれ貫通し、センサ本体740とプレート部620を密着結合させる。
【0190】
他の実施形態において、センサ本体740の一側には、プレート部620に向かって延びる突出部が形成される。また、センサ本体740に面したプレート部620の一面には、陥没部が形成される。前記突出部は、前記陥没部に挿入されて結合される。ここで、前記突出部は、前記陥没部に対応する形状に形成される。
【0191】
センサ本体740の一側には、接続線720が結合される。同図に示す実施形態において、センサ本体740の前側には、接続線720が結合される。
【0192】
センサ本体740の内部には、様々な構成要素を収容する空間が形成される。前記空間には、電源部と、入力部と、データ処理部と、通信部とが備えられる。
【0193】
電源部は、温度検知センサ70が作動する動力源を提供する。
【0194】
入力部は、接続線720に結合され、固定用端子730及び接続線720を介して送信される温度データを収集し、それをデータ処理部に送信する。
【0195】
データ処理部は、入力部から送信されるデータを整理し、通信部に送信する。
【0196】
通信部は、データ処理部から送信されるデータを真空遮断器1の外部に送出する。ユーザは、通信部から送出されるデータを確認することにより、真空遮断器1の温度を測定及び監視する。
【0197】
同図に示す実施形態において、センサ本体740は、本体上面部741、本体側面部742及び本体正面部743に分けられる。
【0198】
本体上面部741、本体側面部742及び本体正面部743は、それぞれセンサ本体740の上側、左右側及び前側の境界を形成する。
【0199】
本体側面部742は、本体上面部741の左側及び右側の各端部から下方に延びる。すなわち、本体側面部742は、本体上面部741の左側又は右側端部につながる。
【0200】
本体側面部742には、バンド挿入口742aが形成される。
【0201】
バンド挿入口742aは、固定バンド710が貫通して結合される空間である。そのために、バンド挿入口742aの断面積は、固定バンド710の断面積より大きく形成されることが好ましい。
【0202】
同図に示す実施形態において、バンド挿入口742aは、楕円形の断面が延長されて形成される。しかし、バンド挿入口742aは、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。例えば、バンド挿入口742aは、多角形の断面が延長されて形成されてもよい。
【0203】
本体正面部743は、本体上面部741の前側端部から下方に延びる。すなわち、本体正面部743は、本体上面部741の前側端部につながる。
【0204】
本体正面部743には、接続線締結口743aが形成される。
【0205】
接続線締結口743aは、連結具が貫通して結合される空間である。そのために、接続線締結口743aの断面積は、接続線720より大きく形成されることが好ましい。
【0206】
同図に示す実施形態において、接続線締結口743aは、円形の断面が延長されて形成される。しかし、接続線720は、同図に示す形状に限定されるものではなく、様々な形態に形成することができる。例えば、接続線締結口743aは、多角形の断面が延長されて形成されてもよい。
【0207】
接続線締結口743aは、単数又は複数備えられる。ここで、接続線締結口743aの数は、接続線720の数と同一である。
【0208】
以上、本発明の好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0209】
また、本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により、請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域を逸脱しない範囲で様々な変更及び変形が可能である。
【0210】
さらに、上記実施形態は、様々な変形が行われるように、各実施形態の全部又は一部を選択的に組み合わせて構成してもよい。