(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】ピロー包装機における3重センターシーリング装置
(51)【国際特許分類】
B65B 51/26 20060101AFI20240614BHJP
B65B 9/067 20120101ALI20240614BHJP
B65B 51/10 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
B65B51/26
B65B9/067
B65B51/10 Z
(21)【出願番号】P 2022519405
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(86)【国際出願番号】 KR2020012764
(87)【国際公開番号】W WO2021060798
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0118976
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522119097
【氏名又は名称】ヒョンジン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソク、モン ピル
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-072104(JP,A)
【文献】登録実用新案第3023114(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/26
B65B 9/067
B65B 51/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を自動で包装するピロー包装機(100)に関し、
ピロー包装機(100)の一側に備えられ、ロールフィルム(P)を広げて一側に供給する複数個のフィルム供給ローラ(110);
ピロー包装機(100)に備えられ、フィルム供給ローラ(110)により広げられた状態で一側に移送されるフィルム(P)を製品のサイズに合わせてタイトに巻き包む役割をするガイドフォーマ(120);
ピロー包装機(100)の正面に備えられ、駆動部(160)の駆動により作動し、フィルムのセンターシーリング部位が自動で多重に重ねて作られたZ字型に重なるようにし、包装作業を不良の生じることなく行うことができるようにしたセンターシーリング部位シワ形成部(150);及び
ピロー包装機(100)の他側に備えられ、製品を包んだ後、排出される包装紙をカッティングしてシーリングするカッティングローラ(140);が含まれ
、
前記センターシーリング部位シワ形成部(150)は、
流入されたフィルム(P)を一側の下端に引き寄せ、被包装製品をタイトに包み、フィルム(P)をシーリングローラ側に供給させる一対のプーリングローラ(151);
前記
一対のプーリングローラ(151)の他側に備えられ、内部の下端にヒータ(153)が取り付けられ、一側にフィルム(P)を供給する過程でフィルム(P)の下部センターシーリング部位を貼り付ける一対のシーリングローラ(152);
及び
主筐体(156)または補助筐体(158)が、長孔(156d)に嵌め込まれた回転軸を中心に、選択的に高さの調節または角度の調節が行われるように作動して、一側に移送されるフィルム(P)の下端に当接する、センターシーリング形態調節キー(155);が含まれ、
被包装製品を包んだ前記フィルム(P)が前記一対のプーリングローラ(151)から前記一対のシーリングローラ(152)へ供給されるときに前記下部センターシーリング部位が折り曲げられ、折り曲げられた前記下部センターシーリング部位がさらに、センターシーリング形態調節キー(155)によって折り曲げられることを特徴とする、ピロー包装機における3重センターシーリング装置。
【請求項2】
前記一対のプーリングローラ(151)はフィルム(P)を一側の下端に引き寄せ、製品をタイトに包むことができるようにするために一側に傾斜するように形成され、
前記一対のシーリングローラ(152)は
前記一対のプーリングローラ(151)の噛合支点より噛合部位の高さが高く、シーリング部位のフィルムの3重折り曲げ部位がシーリングローラ(152)の噛合点から離脱しないように水平に備えられることを特徴とする、請求項1に記載のピロー包装機における3重センターシーリング装置。
【請求項3】
前記一対のシーリングローラ(152)の間には、フィルム(P)を一側に容易に排出させるガイドの役割と、フィルム(P)のシーリング部位を熱から保護する役割の耐熱性フィルム保護部材(154);がさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載のピロー包装機における3重センターシーリング装置。
【請求項4】
前記一対のシーリングローラ(152)の入口には、
前記センターシーリング形態調節キー(155);が含まれることを特徴とする、請求項1に記載のピロー包装機における3重センターシーリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、ピロー包装機における3重センターシーリング装置に関し、より詳細にはフィルムのセンターシーリング部位が3重(2重×3=6重、以下同一)に重なって接着されることにより、包装を不良の生じることなく作業することができるようにしたものであり、これによってシーリング装置の品質及び信頼性を大幅に向上させるため、生産者の様々な欲求(ニーズ)を満たし、良いイメージを与えることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、様々な種類の生産された製品を自動包装するためには、ボックステーピング機、バンドシーラ、タイイング(tying)マシンなどの機械に、予め基本単位で包装された製品を一定量ずつボックスに入れるか纏めて前記包装機に接近させると、センサの認識により自動作動し、素早く包装されて出てくる。
【0003】
また、樹脂フィルム(例:PP、PE、OPP、BOPP、HDPE、LDPEなど)を利用して個装または少量の一定数量を単位包装する場合には、3面、4面、ピロー、トレー、収縮、真空、充填包装などがあるが、形や方法が様々であり、その種類は数え切れない程であるが、それによって私たち人類は非常に便利な日常を享有するようになった。
【0004】
その中で、本発明はピロー型の自動包装機に限定したものであり、中でも、上・下端のシーリング部分は除き、センターシーリングに限定したものである。
【0005】
従来のピロー包装機は、食品類の包装に主によく使用されるが、この場合には、衛生や健康などの理由で、合紙された厚いフィルム(例:OPP+PE→40μ+30μ=70μmmのフィルムの厚さ)を使用するため、流通の過程において包装上の問題がほとんど生じることがない。
【0006】
しかし、非食品(例:紙コップ)の場合には、製品自体が使い捨て用であり、低い単価のため利益が少なく、できるだけ薄くて低価の包装材を使用するしかないのが現実である。
【0007】
そのため、韓国の紙コップ業界に有用な自動包装機が普及し始めた1997年以後、ハイデン(厚さ10μmm内外)を使用するようになったが、前記薄いハイデンは既存のピロー型自動包装機においては使用上の問題点が多く、バーティカルL-シーラー型の包装機を採択し、普及していた。
【0008】
ところが、L-シーラー型の包装機は一定の大きさの体積を有するシーリングバー(カッター)自体が占める空間のために、やむを得ず緩い包装の形態となることにより、包装用フィルムの過剰な使用だけでなく、包装の外見にも良くない影響を与えるという不都合がある。
【0009】
一方、従来のピロー包装装置で、関連業界において原価の節減のために求める10μmm内外の薄いフィルムを使用する場合には、次のような問題点も発生した。
【0010】
即ち、従来の技術は
図1、2に示したように、包装紙のシーリング部位の縁(裾)が一方は長く、他の一方は長くはみ出てシーリングされることにより、外見も良くなく、包装紙が容易に張り裂けるか、破裂するようになり、不良品が生産されるという問題点が発生した(一般食品の包装紙は該当せず、紙コップの包装紙のように薄い厚さのフィルムのみ該当)。
【0011】
特に、従来の技術はフィルムのセンターシーリング部位が3重のZ字型に重ならないため、包装不良商品の発生率が高く、作業能率の低下を招くという問題点が発生した。
【0012】
また、前記従来の技術は薄いフィルムを使用する場合、フィルムが容易に張り裂けるか、過熱により溶けて破裂するという問題点も発生した。
【0013】
そして、前記した従来の技術はフィルムの余分及びズレが発生することなく良好なシーリング状態を維持することができないという問題点も発生した。
また、前記従来の技術は薄いフィルムを使用してタイトにシーリング作業を仕上げることができないという問題点も発生した。
【0014】
したがって、前記従来の技術は薄いフィルムを使用することができないため、原価を大幅に節減することができないという決定的な問題点も発生した。
【0015】
前記した問題点を解決するために、従来には下記のような先行技術文献にて開発されたが、依然として前記した従来の技術の問題点を一挙に解決することができないという問題点が残った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【文献】韓国公開特許公報第2013-0019787号
【文献】韓国公開特許公報第2016-0101776号
【文献】韓国公開特許公報第2017-0063272号
【文献】韓国登録特許公報第1979660号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、前記のような従来の技術の諸般問題点を解消するために案出したものであって、ピロー包装機で基準以下(10μmm内外)のフィルムを使用しようとする際に、ガイドフォーマとプレート、そしてセンターシーリング部位シワ形成部が備えられることを第1目的としたものであって、前記した技術的構成による本発明の第2目的は、フィルムのセンターシーリング部位が自動で多重(特に3重)のZ字型に重なることで包装を不良の生じることなく生産することができるようにしたものであって、第3目的は、薄いフィルムを使用してもフィルムが張り裂けることなく良好なシーリング状態を維持することができるようにしたものであって、第4目的は、フィルムの余分及びズレなく良好なシーリング状態を維持することができるようにしたものであって、第5目的は、良好なシーリング状態を維持することでフィルムが破裂するか張り裂けることがないようにしたものであって、第6目的は、薄いフィルムを使用しても形成された袋がタイトにシーリング作業を仕上げることができるようにしたものであって、第7目的は、薄いフィルムの使用により原価を大幅に節減することができるようにしたものであって、第8目的は、センターシーリングによりシーリング部位の形状が一致するように接合されるため、製品の不良が無いようにしたものであって、第9目的は、これによって包装装置の品質及び信頼性を大幅に向上させるため、生産者の様々な欲求(ニーズ)を満たして良いイメージを与えることができるようにしたピロー包装機における3重センターシーリング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
このような目的の達成のために本発明は、製品を自動で包装するピロー包装機のうちセンターシーリングに関し、ピロー包装機の一側に備えられ、ロールフィルムPを広げて一側に供給する複数個のフィルム供給ローラ;ピロー包装機に備えられ、フィルム供給ローラにより広げられた状態で一側に移送されるフィルムPを製品のサイズに合わせてタイトに巻き包む役割をするガイドフォーマ;ピロー包装機の正面に備えられ、駆動部の駆動により作動し、フィルムのシーリング部位が自動で多重のZ字型に重なるようにし、包装作業を不良の生じることなく行うことができるようにしたシーリング部位シワ形成部;及びピロー包装機の他側に備えられ、製品を包んだ後、排出される包装紙をカッティングしてシーリングするカッティングローラ;が含まれることを特徴とするピロー包装機における3重センターシーリング装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
前記にて詳細に説明した通り、本発明はピロー包装機にガイドフォーマとプレート、そしてシーリング部位シワ形成部が備えられるようにしたものである。
【0020】
前記した技術的構成による本発明はフィルムのシーリング部位が自動で3重のZ字型に重なることで包装を不良の生じることなく生産することができるようにしたものである。
【0021】
また本発明は基準以下の薄いフィルム(10μmm内外)を使用してもフィルムが張り裂けることなく良好なシーリング状態を維持することができるようにしたものである。
【0022】
そして本発明はセンターシーリングの外側の余分が生じることなく、シーリングの形態が美麗になるようにしたものである。
また本発明は基準以下の薄いフィルムを使用してもフィルムが破裂するか張り裂けることがないようにしたものである。
【0023】
特に本発明は薄いフィルムを使用してもタイトにセンターシーリング作業を仕上げることができるようにしたものであって、3重に重なって接着されるためシーリングローラの温度が低くても接着部位が完全に開いて緩むことが無いようにしたものである。
【0024】
したがって、本発明は一般の包装機で使用することができない薄いフィルムを狭い幅で使用することによって、包装材の原価の節減を実行することができるようにしたものである。
【0025】
本発明は前記した効果によって包装装置の品質及び信頼性を大幅に向上させるため、生産者の様々な欲求(ニーズ)を満たして良いイメージを与えることができるようにした、非常に有用な発明である。
【0026】
以下ではこのような効果の達成のための本発明の好ましい実施例を添付した図面に沿って詳細に説明すると次の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図3】本発明に適用されたピロー包装機における3重センターシーリング装置を示した構成図。
【
図4】本発明に適用されたガイドフォーマの製品の写真。
【
図5】本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部にプレートが分解された状態の内部構造の写真。
【
図6】本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部を示した凹部の斜視図。
【
図7a】本発明に適用されたセンターシーリング形態調節キーの第1実施例の斜視図。
【
図7b】本発明に適用されたセンターシーリング形態調節キーの第2実施例の斜視図。
【
図7c】センターシーリング形態調節キーの作動状態図。
【
図8】本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部を示した製品の写真。
【
図9】製品の包装紙のシーリング部位にシワを形成する状態を順次に示した図面。
【
図10】本発明に適用された製品の包装紙を示した写真。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明に適用されたピロー包装機における3重センターシーリング装置は
図3~
図10に示したように構成される。
【0029】
下記で本発明を説明するにおいて、関連した公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を必要以上に妨害し得ると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0030】
そして、後述する用語は本発明における機能を考慮して設定された用語であって、これは生産者の意図または慣例によって異なり得るため、その定義は本明細書全般にわたる内容を元に下されるべきである。
【0031】
また図面に示した各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示したため、本発明が必ずしも図面に図示した通りに限定されるわけではない。
【0032】
まず、本発明はピロー包装作業をする場合に熱接着が可能なフィルムはいずれも可能であるが、フィルム自体の延伸率が小さいほど機械的に有利であり、PEの場合はPP、PET、OPP、HDPEなど他の材質に比べた際に伸び率が大きくて滑りやすく、フィルムとして生成した際に他の材料より厚さが一定せず機械包装の際に左、右側端を同一に合致することが困難であるという問題点を解決したピロー包装機100に関する。
【0033】
このために本発明はピロー包装機100の一側に備えられ、ロールフィルムPを広げて一側に供給する複数個のフィルム供給ローラ110が備えられる。
【0034】
そして本発明は前記ピロー包装機100に備えられ、フィルム供給ローラ110により広げられた状態で一側に移送されるフィルムPを製品のサイズに合わせてタイトに巻き包む役割をするガイドフォーマ120が備えられる。
【0035】
この際、前記ガイドフォーマ120の底面に突出形成されたガイドプレート121は巻かれたフィルムPの左右側を纏めて一側に排出させる役割をする。
【0036】
また本発明は前記ピロー包装機100の正面に備えられ、駆動部160の駆動により作動し、フィルムのシーリング部位が自動で多重(3重)のZ字型に重なるようにし、包装作業を不良の生じることなく行うことができるようにしたシーリング部位シワ形成部150が備えられる。
【0037】
この際、前記駆動部160はプーリングローラとシーリングローラとが作動することができるように駆動する。
【0038】
そして本発明は前記ピロー包装機100の他側に備えられ、排出される包装紙をカッティングしてシーリングするカッティングローラ140が備えられたピロー包装機における3重センターシーリング装置を提供する。
【0039】
特に本発明に適用された前記シーリング部位シワ形成部150は次の通り構成される。
【0040】
即ち、本発明は流入されたフィルムPを一側の下端に引き寄せ、被包装製品をタイトに包み、フィルムPをシーリングローラ側に供給させる一対のプーリングローラ151が備えられる(
図5)。
【0041】
そして本発明は前記プーリングローラ151の図中右側に備えられ、内部の下端にヒータ153が取り付けられ、一側にフィルムPを供給する過程でフィルムPの下部センターシーリング部位を貼り付ける一対のシーリングローラ152が備えられる。
【0042】
この際、前記シーリング部位シワ形成部150の入口には広げられたフィルムPを包装しやすいように巻きながら一側に移送させるガイドフォーマ120が備えられる。
【0043】
そして前記シーリング部位シワ形成部150の上面にはシーリング部位シワ形成部の部品を保護することができるようにカバーの役割をするプレート130が備えられる。
【0044】
この際、前記プレート130には一側に移送されるフィルムPを纏めて排出されるようにしたフィルム纏め部132が形成される。
【0045】
そして前記プレート130の上面の両端には一側に排出される製品を安全にガイドしながら排出されるようにした双壁131が形成されることが好ましい。
【0046】
なお、本発明に適用された前記一対のプーリングローラ151はフィルムPを一側の下端に引き寄せ、製品をタイトに包むことができるようにするために一側に傾斜するように形成される。
【0047】
そして前記一対のシーリングローラ152はプーリングローラの噛合支点より噛合部位の高さが高く、シーリング部位のフィルムの3重折り曲げ部位がシーリングローラの噛合点から離脱しないように水平となることが好ましい。
【0048】
前記の通りプーリングローラ151の中央とシーリングローラ152の上部噛合部位との高さの差である偏差により一側に移送されるフィルムに3重のシワが形成され、この過程で作業者がセンターシーリング形態調節キー155を作動してシワの形成強度を調節する。
【0049】
この際、前記一対のプーリングローラ151はフィルムPを一側の下端に引き寄せ、被包装製品(ここでは紙コップ)をタイトに包むために一側に約10~20度程度傾斜するように形成されることが好ましい。
【0050】
さらに、本発明に適用された前記一対のシーリングローラ152の間にはフィルムPを一側に容易に排出させるガイドの役割と、フィルムPのシーリング部位を熱から保護する耐熱性材料のフィルム保護部材154とが備えられる。
【0051】
また本発明に適用された前記一対のシーリングローラ152の入口には把持部157の作動によって主筐体156または補助筐体158が長空156dに嵌め込まれた回転軸を中心に、選択的に高さの調節または角度の調節が行われるように作動し、一側に移送されるフィルムPの下端に当接して押しながらシーリング部位が不良の生じることなく生産されるようにしたセンターシーリング形態調節キー155が備えられる(
図7c)。
【0052】
この際、
図7aはセンターシーリング形態調節キー155の第1実施例であり、
図7bは補助筐体158が追加されるセンターシーリング形態調節キー155の第2実施例である。
【0053】
前記
図7aは作業者が把持部157を握って長空156d(形態調節キーの高さ及び角度を調節できるように穴が長く形成される)に嵌め込まれた回転軸を中心に、主筐体156を回転作動させると、主筐体156の上面がフィルムの底面に当接した状態でフィルムに多重のシワを形成するようになり、この際、前記フィルムPの下端に当接する主筐体156の上面には一側に移送されるフィルムPを定着した状態で一定かつ均一に移送されるようにサポートする凹溝156bが形成される。
【0054】
そして前記主筐体156の一側には補助筐体158を嵌め込むことができるように補助筐体締結溝156aが形成され、なお、前記主筐体156には補助筐体158を緊密に固定することができるように締結孔が嵌め込まれる少なくとも一つ以上の締結孔156cが形成される。
【0055】
図7bは上面に凹溝のない補助筐体158を主筐体156に選択的に結合させて使用することができるようにしたものであって、補助筐体158の締結孔158aと主筐体156の締結孔156cとを互いに一致させた後、締結孔で締結すると、主筐体に補助筐体を緊密に固定することができるようになり、これはシワの形成の程度を作業者が適宜調節して使用することができるようにしたものである。
【0056】
一方、本発明は前記の構成部を適用するにおいて様々に変形され得、様々な形態となり得る。
【0057】
そして、本発明は前記の詳細な説明で言及される特別な形態に限定されるわけではないと理解されるべきであり、むしろ添付した請求の範囲により定義される本発明の精神及び範囲内にある全ての変形物と均等物、及び代替物を含むものと理解されるべきである。
【0058】
前記の通りに構成された本発明ピロー包装機における3重センターシーリング装置の作用効果を説明すると次の通りである。
【0059】
まず、本発明はフィルムのセンターシーリング部位の形態が自動で3重のZ字型に重なることで包装を不良の生じることなく生産することができるようにしたものであって、特に3重シーリング形態であるため、正確な温度の調節ができなくても全部開くことがないようにしたものである。自動包装作業の際、製品供給物量が一定でなく、一時止め-間歇作動の際にも過熱によるシーリングローラ噛合部位に溶解状態が生じることなく、シーリング外側の余分が生じることなく、シーリングの形態が美麗で、本発明装置のない一般のピロー包装機では使用されない薄い包装材(フィルム)の使用で、包装材料費の原価の節減を増大することができるようにしたものである。
【0060】
このために本発明に適用された
図3は本発明に適用されたピロー包装機における3重センターシーリング装置100を示した構成図であり、一側の入口を通じて製品(紙コップ)が流入された後、自動包装が行われた後、他側の排出口を通じて排出されるようにしたものである。
【0061】
図4は本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部150にガイドフォーマ120とプレート130とが結合された状態を示した製品の写真である。
【0062】
特に前記ガイドフォーマ120は広げられた状態で一側に移送されるフィルムPを製品のサイズに合わせて巻き包む役割をする。
【0063】
この際、前記ガイドフォーマ120の底面に突出形成されたガイドプレート121は巻かれたフィルムPを纏めて左、右両端を一致させて一側に排出させる役割をし、左、右2側のガイドプレートの下端部をボルトで引き締めて固定する。
【0064】
そして前記プレート130はシーリング部位シワ形成部150の上端に備えられシーリング部位シワ形成部150の部品を保護することができるようにカバーの役割をする。
【0065】
特に前記プレート130にはフィルム纏め部132が形成され、一側に移送されるフィルムPを纏めて隙間を通じて容易に排出されるようにする。
【0066】
なお、前記プレート130の上端の両側には双壁131が形成され、この双壁131は内側を通じて一側に移送される製品を離脱することなく容易に排出されるようにする。
【0067】
図5は本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部150にプレート130が分解された状態の製品の写真であり、シーリング部位シワ形成部150の内部が見えるようにしたものである。
【0068】
図6は本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部150を示した凹部の斜視図であり、その作用効果を説明すると次の通りである。
【0069】
即ち、ガイドフォーマ120を通じて排出されるフィルムPは一対のプーリングローラ151を通過しながら製品を包装し、この際、前記一対のプーリングローラ151はフィルムPを一側の下端に引き寄せる。
【0070】
この際、前記一対のプーリングローラ151は被包装製品(ここでは紙コップ)をタイトに包むために一側に約10~20度程度傾斜するように形成されるものであり、特にシーリングローラ152はセンターシーリング部位のフィルムをZ字型(3重)に折り曲げるためにプーリングローラ151の噛合点より高く設置することに特徴がある。
【0071】
前記の通りに一側の下端に引き寄せられたフィルムPは他側一対のシーリングローラ152を通過し、この際、前記フィルムPは
図3の高さの差により上向き傾斜して移送されるため、結果的に包装紙の底面シーリング部位が一次的に折り曲げられるようになる(
図9の3番目の図)。
【0072】
これをより詳細に説明すると、一側の下向き傾斜して排出されるフィルムを再び他側の上向き傾斜した方向に排出させると、この過程で薄い包装紙の底面シーリング部位が自動で折り曲げられる構造となる。
【0073】
以後、前記一対のシーリングローラ152を通じて排出されるフィルムPはシーリングローラ152の内部に備えられたヒータ152によりシーリング部位が接合されるようになる。
【0074】
この際、前記シーリングローラ152の間に備えられたフィルム保護部材154はフィルムPのシーリング部位が熱すぎて、熱により溶けるかくっつくことを防止しながら通路を通じて排出されるようにする。
【0075】
特に前記一対のシーリングローラ152の入口には長空156dの回転軸を中心に選択的に作動し、一側に移送されるフィルムPの下端に当接して押しながらシーリング部位が不良の生じることなく生産されるようにしたセンターシーリング形態調節キー155が備えられる。
【0076】
即ち、作業者が前記センターシーリング形態調節キー155の把持部157を選択的に作動して高さの調節及び角度の調節を遂行することにより、一側に移送されるフィルムPの底面シーリング部位にセンターシーリング形態調節キー155の主筐体156または補助筐体158の上面を当接させると、シーリング部位が自動で3重に折り曲げられるようになる(
図9の4番目の図)。
【0077】
一方、
図8は本発明に適用されたシーリング部位シワ形成部150を示した製品の写真であり、本発明では製品を紙コップが包装された状態で排出する図を示した。
【0078】
図9は製品の包装紙のシーリング部位にシワを形成する状態を順次に示した図である。
【0079】
即ち、1番目の図は包装紙の底面シーリング部位の左右が2重に一致するようにしたことを示したものであり、2番目の図は左右が合わせられるようにしたことを示したものであり、3番目及び4番目の図は前述した説明のようにシーリング部位が折り曲げられる過程を示したものである。
【0080】
そして、最後の5番目の図はシーリング部位がシーリングローラ152により接合される状態を示した図である。
【0081】
図10は、本発明に適用された製品包装の形態を示した写真である。
前記したように本発明はシーリング部位の仕上がりが綺麗であり、タイトに製品を包装することができ、張り裂けや破裂の発生がないようにして包装紙の不良の発生を最小化することができるようにした、非常に有用な発明である。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明ピロー包装機における3重センターシーリング装置の技術的思想は、実際に同一の結果を繰り返し実施可能なものであり、特にこのような本願発明を実施することによって技術の発展を促進して産業の発展に尽くすことができ、保護する価値が十分にある。