(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システム、サーバ、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20240614BHJP
【FI】
G06Q10/0631
(21)【出願番号】P 2024063986
(22)【出願日】2024-04-11
【審査請求日】2024-04-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524140248
【氏名又は名称】高橋 舟平
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高橋 舟平
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-002478(JP,A)
【文献】特開2003-006248(JP,A)
【文献】特開2021-128449(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
いずれか一の案件に対して割当候補リソース群を登録する際に、前記一の案件に対応するリソース一覧表をユーザに提示するリソースリスト出力工程と、
前記リソース一覧表のうちから前記一の案件に登録する1つ以上の割当候補リソースを選択する前記ユーザによる選択を受け付け、前記一の案件に対応する前記割当候補リソース群を生成する生成工程と、
各案件にそれぞれ
前記割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた
前記割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、を
コンピュータにより実行し、
前記リソースリスト出力工程において、前記コンピュータは、リソースデータベースにリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性と、前記一の案件に求められる少なくとも1つの条件とをリソースごとに対比して、前記少なくとも1つの条件を満たすリソースが前記リソース一覧表の上位に配置されるように、前記リソースデータベースに含まれる複数のリソースを並び替えて、前記一の案件に対応する前記リソース一覧表を出力する、情報処理方法。
【請求項2】
前記第1の表示工程において前記ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てようとする場合に、前記コンピュータが、前記2つ以上の案件のうちの他の案件に対応する他の割当候補リソース群に前記一の割当候補リソースが含まれるか否かを判定し、前記一の割当候補リソースが含まれると判定した前記他の案件における当該一の割当候補リソースを強調的に表示する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1の表示工程において前記ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てた場合に、前記コンピュータが、前記2つ以上の案件のうちの他の案件に対応する他の割当候補リソース群に前記一の割当候補リソースが含まれるか否かを判定し、前記一の割当候補リソースが含まれると判定した前記他の案件における当該一の割当候補リソースを弱調的に表示する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、
案件データベースにおいて案件ごとに登録されている少なくとも1つの条件を読み出し、前記複数の案件についての前記条件の数量的な合計である条件合計を算出する第1の算出工程と、
リソースデータベースにおいてリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性を読み出し、複数のリソースについての前記属性の数量的な合計である属性合計を算出する第2の算出工程と、
前記条件合計と前記属性合計とを比較することにより、前記条件合計と前記属性合計との均衡の度合いを評価する評価工程と、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【請求項5】
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、
前記抽出工程の実行前に、前記複数の案件を含む案件リストを前記ユーザに提示する案件リスト出力工程
と、をコンピュータにより実行し、
前記案件リスト出力工程において、前記コンピュータは、案件データベースにおいて案件ごとに登録されている受注確度を参照し、前記複数の案件のうちのリソースの割り当てが完了していない案件を前記受注確度の降順に並び替えて、前記案件リストを出力する
、情報処理方法。
【請求項6】
前記各案件は、それぞれに1つのリソースを割り当てる少なくとも1つの枠を有し、
前記案件リスト出力工程において、前記コンピュータは、前記受注確度に基づいて案件を並び替えたうえで、同一水準の受注確度を有する2以上の案件についてはリソースが割り当てられていない未確定の枠の数が多い順で並び替えることで、前記案件リストを出力する、請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
いずれか一の案件に対して割当候補リソース群を登録する際に、前記一の案件に対応するリソース一覧表をユーザに提示するリソースリスト出力部と、
前記リソース一覧表のうちから前記一の案件に登録する1つ以上の割当候補リソースを選択する前記ユーザによる選択を受け付け、前記一の案件に対応する前記割当候補リソース群を生成する生成部と、
各案件にそれぞれ
前記割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示出力部と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた
前記割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示出力部と、を
含み、
前記リソースリスト出力部は、リソースデータベースにリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性と、前記一の案件に求められる少なくとも1つの条件とをリソースごとに対比して、前記少なくとも1つの条件を満たすリソースが前記リソース一覧表の上位に配置されるように、前記リソースデータベースに含まれる複数のリソースを並び替えて、前記一の案件に対応する前記リソース一覧表を出力する、情報処理システム。
【請求項8】
いずれか一の案件に対して割当候補リソース群を登録する際に、前記一の案件に対応するリソース一覧表をユーザに提示するリソースリスト出力部と、
前記リソース一覧表のうちから前記一の案件に登録する1つ以上の割当候補リソースを選択する前記ユーザによる選択を受け付け、前記一の案件に対応する前記割当候補リソース群を生成する生成部と、
各案件にそれぞれ
前記割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示出力部と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた
前記割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示出力部と、を
含み、
前記リソースリスト出力部は、リソースデータベースにリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性と、前記一の案件に求められる少なくとも1つの条件とをリソースごとに対比して、前記少なくとも1つの条件を満たすリソースが前記リソース一覧表の上位に配置されるように、前記リソースデータベースに含まれる複数のリソースを並び替えて、前記一の案件に対応する前記リソース一覧表を出力する、サーバ。
【請求項9】
いずれか一の案件に対して割当候補リソース群を登録する際に、前記一の案件に対応するリソース一覧表をユーザに提示するリソースリスト出力工程と、
前記リソース一覧表のうちから前記一の案件に登録する1つ以上の割当候補リソースを選択する前記ユーザによる選択を受け付け、前記一の案件に対応する前記割当候補リソース群を生成する生成工程と、
各案件にそれぞれ
前記割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する
前記割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた
前記割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、をコンピュータに実行させるための
プログラムであり、
前記リソースリスト出力工程において、前記コンピュータは、リソースデータベースにリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性と、前記一の案件に求められる少なくとも1つの条件とをリソースごとに対比して、前記少なくとも1つの条件を満たすリソースが前記リソース一覧表の上位に配置されるように、前記リソースデータベースに含まれる複数のリソースを並び替えて、前記一の案件に対応する前記リソース一覧表を出力する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理システム、サーバ、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のマッチングシステム等は、システム開発における案件と人材との良好なマッチングを実現することを目的する(例えば、特許文献1の段落0009)。前記マッチングシステム等は、前記目的を達成すべく、開発する案件の情報(期間、価格、スキル)、及び人材の情報(時期、価格、スキル、提供物、評価)を用いて、前記案件と前記人材との適合に関する基本的なスコア(基本情報スコア)、及び、スキル的なスコア(実効スコア)を算出し、両スコアに基づき、前記案件と前記人材との適合に関する統合的なスコア(統合スコア)を算出する(例えば、特許文献1の請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したマッチングシステム等では、上述したように、前記案件が要求するスキル及び前記人材が有するスキルを考慮するものの、1つの案件と、当該案件により一層、適合する1人の人材とをマッチングすることに留まっていた。
【0005】
本開示の目的は、案件に対するリソースの割り当てを支援する情報処理方法、情報処理システム、サーバ、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一様態に係る情報処理方法は、
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る情報処理方法によれば、前記複数の案件に前記複数のリソースを割り当てることを実現することができ、しかも、前記複数のリソースの割り当てを、前記複数の案件の条件の全てを充足するように実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態1の情報処理システムJSSの構成を示す。
【
図4】実施形態1のサーバSVの記憶部KI(SV)を示す。
【
図5】実施形態1の案件AK、人材JZの属性ZSを示す。
【
図8】実施形態1の割当候補人材群WKJG及び割当候補人材WKJを示す。
【
図9】実施形態1の情報処理システムJSSの動作を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態1のリソースリスト出力工程で提示する人材リストの一例を示す。
【
図11】実施形態1の案件リスト出力工程で提示する案件リストの一例を示す。
【
図12】実施形態1の案件AK、割当候補人材WKJ、仮割当人材KWJを示す。
【
図13】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その1)。
【
図14】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その2)。
【
図15】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その3)。
【
図16】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その4)。
【
図17】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その5)。
【
図18】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その6)。
【
図19】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その7)。
【
図20】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その8)。
【
図21】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その9)。
【
図22】実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す(その10)。
【
図23】実施形態1の変形例1の情報処理システムJSSの動作を示す。
【
図24】実施形態1の変形例2の情報処理システムJSSの動作を示す。
【
図25】実施形態2の情報処理システムJSSの動作を示すフローチャートである。
【
図28】実施形態1、2の情報処理システムJSSのハードウェアによる構成を示す。
【
図29】実施形態1、2の情報処理システムJSSのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示に係る情報処理システムの実施形態について説明する。
【0010】
〈実施形態1〉
実施形態1の情報処理システムJSSについて説明する。
【0011】
〈実施形態1の構成〉
図1は、実施形態1の情報処理システムJSSの構成を示す。
【0012】
〈情報処理システムJSSの構成〉
実施形態1の情報処理システムJSSは、
図1に示されるように、端末TMとサーバSVとを含む。端末TMとサーバSVとは、ネットワークNW(例えば、インターネット)により接続される。端末TMは、ユーザUS(例えば、企業の担当者)により使用される。
【0013】
〈端末TMの構成〉
図2は、実施形態1の端末TMの構成を示す。
【0014】
端末TMは、
図2に示されるように、入出力部NY(TM)と、処理部SY(TM)と、記憶部KI(TM)と、通信部TU(TM)と、を有する。
【0015】
入出力部NY(TM)は、例えば、(1)ユーザUSに、案件AK(
図4、
図8に図示。)、及び、割当候補人材WKJ(
図8に図示。)を表示し、(2)ユーザUSが、案件AKに、割当候補人材WKJを仮割り当てるために用いられ(例えば、
図13に図示。)、(3)ユーザUSに、案件AK、及び、仮割当人材KWJ(例えば、
図13に図示。)を表示する。入出力部NY(TM)は、例えば、キーボード、マウス、液晶モニター、プリンタ、タッチパネルである。
【0016】
処理部SY(TM)は、端末TMの全体的な動作の制御及び監視を行い、例えば、入出力部NY(TM)による入出力、記憶部KI(TM)による記憶、及び、通信部TU(TM)による通信に関連する処理を行う。
【0017】
記憶部KI(TM)は、例えば、処理部SY(TM)による処理に必要なデータを記憶する。
【0018】
通信部TU(TM)は、ネットワークNWを介してサーバSVと通信する。
【0019】
〈サーバSVの構成〉
図3は、実施形態1のサーバSVの構成を示す。
【0020】
実施形態1のサーバSVは、
図3に示されるように、処理部SY(SV)と、記憶部KI(SV)と、通信部TU(SV)と、を有する。
【0021】
処理部SY(SV)は、例えば、サーバSVの全体的な動作の制御及び監視を行い、例えば、記憶部KI(SV)による記憶、通信部TU(SV)による通信に関連する処理を行う。
【0022】
記憶部KI(SV)は、例えば、処理部SY(SV)による処理に必要なデータを記憶する。
【0023】
通信部TU(SV)は、ネットワークNWを介して端末TMと通信する。
【0024】
〈案件データベースDB(AK)、人材データベースDB(JZ)〉
図4は、実施形態1のサーバSVの記憶部KI(SV)を示す。
【0025】
サーバSVの記憶部KI(SV)(
図3に図示。)は、
図4に示されるように、案件データベースDB(AK)、及び、人材データベースDB(JZ)を有する。
【0026】
案件データベースDB(AK)は、
図4に示されるように、複数の案件AKを備え、より詳しくは、案件A、案件B、案件C、、、、を備える。案件A、案件B、案件C、、、、は、例えば、複数の企業から人材JZの提供を要求されるコンサルティング業務である。
【0027】
人材データベースDB(JZ)は、
図4に示されるように、複数の人材JZを備え、より詳しくは、人材S、人材T、人材U、、、、を備える。人材S、人材T、人材U、、、、は、例えば、上記した案件A、案件B、案件C、、、、に割り当てることが可能なコンサルティング業務に精通する者である。
【0028】
〈案件AKの条件JK、人材JZの属性ZS〉
図5は、実施形態1の案件AK、人材JZの属性ZSを示す。
【0029】
案件データベースDB(AK)に登録されている各案件には、それぞれ少なくとも1つの条件JKが設定されている。「条件JK」は、案件AKに求められる要件であって、例えば、金額(依頼者が該案件にかける予算額であってもよいし、案件内容に応じて受託者側が設定した見積額であっても負い)、工数、担当する人材に求めるスキル(例えば、戦略系コンサルティングのスキル、統合系コンサルティングのスキル、会計系コンサルティングのスキル、担当する人材に求める経歴、担当する人材に求める資格など)、スケジュール(例えば、案件を実行する予定の期間、納期などを示す情報)などが挙げられる。「工数」は、案件AKを仕上げるまでに要する作業量を表す情報であって、工数の単位は、例えば、「人時(1人が1時間の作業でこなせる作業量を1で表した単位)」「人日(1人が1日の作業でこなせる作業量を1で表した単位)」「人月(1人が1か月を費やしてこなせる作業量を1で表した単位)」などであってもよい。各案件AKには上記の条件JKのうちのいずれか1種が設定されてもよいし、複数の条件JKが設定されてもよい例えば、案件Aは、
図5に示されるように、複数の条件JKが規定されており、より具体的には、金額、工数、スキル、スケジュール、、、、が規定されている。
【0030】
案件データベースDB(AK)に登録されている各案件AKは、それぞれに1人の人材JZを割り当てる少なくとも1つの枠を有していてもよい。つまり、一の案件AKは、1人の人材JZに担当させてもよいし、枠の数に応じた複数の人材JZに担当させてもよい。各案件AKにおける枠の数は特に限定されず、各案件AKの内容に応じて枠の数を適宜設定してもよい。上記の条件JKは、それぞれの枠ごとに設定されていてもよく、枠ごとに設定される条件JKの内容が異なっていてもよい。つまり、一の案件AKに対して複数の枠が設定され、その複数の枠ごとに対応する条件JKが設定されていてもよい。
【0031】
また、案件データベースDB(AK)に登録されている各案件AKに関する情報は、受注確度に関する情報を含んでいてもよい。「受注確度」は、顧客からの案件AKが受注に至る可能性を示す情報であって、受注確定を100%とする百分率のような数値で受注確度が表されていてもよいし、「受注確定」「受注可能性:高い」「受注可能性:中程度」「受注可能性:低い」「不明」のように段階的評価により受注確度が表されていてもよい。
【0032】
人材データベースDBに含まれる各人材JZに関する情報には、該人材JZが有する少なくとも1種の属性ZSが登録されている。人材JZの「属性」とは、例えば、金額(価格)、工数、スキル(例えば、戦略系コンサルティングのスキル、統合系コンサルティングのスキル、財務系コンサルティングのスキル、人材のこれまでの経歴、人材が有している資格など)、役職などが挙げられる。人材JZの属性ZSとしての「工数」は、人材JZの稼働率で表されてもよいし、新たな案件に割り当てが可能な空き工数で表されてもよい。人材JZが、対外的な案件に関わる業務だけでなく、社内の事務作業のような対内的業務も兼任している場合には、このような対内的業務に掛かる工数を基本工数から差し引いた工数が割り当て可能工数として人材データベースDBに登録されていてもよい。また、人材JZが既に割り当てられた実行中の案件を抱えている場合には、割り当て済みの案件の工数を割り当て可能工数から差し引いた空き工数が人材データベースDBに登録されていてもよい。また、人材JZの属性ZSとしての「金額」は、例えば、所定期間における人材JZの給与に相当する額であってもよいし、案件1件あたりの単価であってもよいし、単位工数あたりの単価であってもよい。人材JZが対内的業務を兼任している場合には、所定期間あたりの基本単価に対して割り当て可能工数を掛けて算出される実質単価が、当該人材JZの金額として人材データベースDBに登録されてもよい。
【0033】
各人材JZに関する情報には上記の属性ZSのうちのいずれか1種が登録されてもよいし、複数の属性ZSが設定されてもよい例えば、人材Sは、
図5に示されるように、複数の属性ZSを有し、より具体的には、金額(価格)、工数、スキル、、、、、を有する。また、各人材JZに関する情報には、上記の属性ZSに関する情報と共に、各人材JZのスケジュールに関する情報が含まれていてもよい。
【0034】
〈案件AKの条件JK、人材JZの属性ZS、割当候補人材群WKJG〉
図6は、実施形態1の案件AKの条件JKを示す。
【0035】
【0036】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、小文字のs、t、u、、、、は、案件AK、即ち、案件A、B、C、、、、に規定された条件JKを示し、かつ、人材JZ、即ち、人材S、T、U、、、、が有する属性ZSを示すことを想定する。
【0037】
図6に示されるように、例えば、案件Aは、条件JKとして、金額s、t、u、工数s、t、u、スキルs、t、uが規定されており、換言すれば、案件Aに割り当てる人材JZとしては、
図7に示されるように、金額s、t、u、工数s、t、u、スキルs、t、uを備える人材JZ、即ち、人材S、T、Uが適している。
【0038】
また、例えば、案件Bは、条件JKとして、金額s、u、v、w、工数s、u、v、w、スキルs、u、v、wが規定されており、換言すれば、案件Bに割り当てる人材JZとしては、
図7に示されるように、金額s、u、v、w、工数s、u、v、w、スキルs、u、v、wを備える人材JZ、即ち、人材S、U、V、Wが適している。
【0039】
上記した案件A、Bは、人材S、Uが適する点で条件JKが相互に共通しており、他方で、案件Aが人材S、Uの他に適する人材JZとして人材Tを有し、かつ、案件Bが人材S、Uの他に適する人材JZとして人材V、Wを有している点で条件JKが相互に相違する。
【0040】
他方で、
図7に示されるように、例えば、人材Sは、属性ZSとして、金額s、工数s、スキルsが規定されており、換言すれば、
図6に示されるように、金額s、工数s、スキルsが規定されている案件Aへの割り当てに適する者である。
【0041】
また、例えば、人材Tは、属性ZSとして、金額t、工数t、スキルtが規定されており、換言すれば、
図6に示されるように、金額t、工数t、スキルtが規定されている案件A、Dへの割り当てに適する者である。
【0042】
上記した人材S、Tは、金額sと金額tとが相互に相違し得ることから、属性ZSが全体として相互に相違し得、同様に、工数sと工数tとが相互に相違し得ることから、属性ZSが全体としてが相互に相違し得、更に同様に、スキルsとスキルtとが相互に相違し得ることから、属性ZSが全体として相互に相違し得る。
【0043】
実施形態1のサーバSVは、
図6に示されるように、案件AK毎に、割当候補人材群WKJGを生成する。割当候補人材群WKJGは、各案件AKに割り当てる候補として選択された1人以上の人材JZの纏まりである。
【0044】
図6に示されるように、例えば、割当候補人材群WKJG(A)は、案件Aに割り当てる候補である人材S、T、Uの纏まりであり、同様に、割当候補人材群WKJG(B)は、案件Bに割り当てる候補である人材S、U、V、Wの纏まりであり、更に同様に、割当候補人材群WKJG(D)は、案件Dに割り当てる候補である人材T、Uの纏まりである。
【0045】
〈割当候補人材WKJ〉
図8は、実施形態1の割当候補人材群WKJG及び割当候補人材WKJを示す。
【0046】
図8に示されるように、例えば、案件Aと、案件Bと、案件Dとの間では、割り当て可能な人材JZ、換言すれば、割り当てる候補となる人材JZ(以下、「割当候補人材WKJ」という。)が部分的に共通する。
【0047】
より詳しくは、例えば、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)と、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)との間では、割当候補人材WKJとして、人材Sが共通する。
【0048】
また、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)と、案件Dの割当候補人材群WKJG(D)との間では、割当候補人材WKJとして、人材Tが共通する。
【0049】
更に、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)と、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)と、割当候補人材群WKJG(D)との間では、割当候補人材WKJとして、人材Uが共通する。
【0050】
ここで、上記した「共通する」とは、
図8に示されるように、(1)例えば、案件A、B間で、少なくとも1人の人材Sが共通していれば足り、換言すれば、案件A、B間で、2人以上の人材S、Uが共通していることを要せず、また、(2)例えば、1人の人材Sが2つの案件A、B間で共通していれば足り、換言すれば、1人の人材Uが3つ以上の案件A、B、D間で共通していることを要しない。
【0051】
〈対応関係〉
実施形態1中の処理部SY(SV)は、特許請求の範囲中の「抽出部」、「受付部」、「第1の表示出力部」、「第2の表示出力部」に対応し、実施形態1中の入出力部NY(TM)は、特許請求の範囲中の「第1の表示出力部」、「第2の表示出力部」による処理結果が表示されるディスプレイ、及び、「受付部」においてユーザUSによる選択操作が実行される入力装置(例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等)に対応し、実施形態1中の人材JZ、割当候補人材WKJ、割当候補人材群WKJGは、それぞれ、特許請求の範囲中の「リソース」、「割当候補リソース」、「割当候補リソース群」に対応する。
【0052】
〈実施形態1の動作〉
実施形態1の情報処理システムJSSの動作について説明する。
【0053】
図9は、実施形態1の情報処理システムJSSの動作を示すフローチャートである。
【0054】
実施形態1の情報処理システムJSSの動作について、
図9のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
ステップST11以前における端末TMの表示画面には、サーバSVの通信部TU(SV)からの送信の下で、案件データベースDB(AK)に含まれる複数の案件AK(案件A、B、C、、、、)及び条件JK(条件s、t、u、、、、)が
図6に例示するようなマトリクス形式で表示されていてもよいし、人材データベースDB(JZ)に含まれる複数の人材JZ(人材S、T、U、、、、)及び属性ZS(属性s、t、u、、、、)が、
図7に例示するようなマトリクス形式で、表示されていてもよい。
【0056】
もしくは、端末TMの表示画面には、ユーザUSの要求に基づいて、案件AKをシステムに登録するための案件設定用UI(ユーザインターフェース)が表示されていてもよく。サーバSVは、当該案件設定用UIを介して、ステップST11におけるユーザUSによる割当候補人材WKJの選択を受け付けてもよい。
【0057】
ステップST11:ユーザUSが、端末TMを用いて、一の案件AKに対する少なくとも1人の割当候補人材WKJの選択を行い、ユーザUSによる当該選択がサーバSVへ送信される。このユーザUSによる割当候補人材WKJの選択は、案件AKごとに実行される。
【0058】
ユーザUSは、
図6で例示するように、例えば、案件Aの割当候補人材WKJとして、案件Aの条件JKに応じて人材S、T、Uを選択する。他の案件B-案件Eについても、案件Aと同様にして、各案件AKに設定された条件JKに応じて割当候補人材WKJを選択する。
【0059】
なお、ユーザUSが割当候補人材WKJの選択を行う際には、まず、サーバSVが、人材データベースDBに登録されている人材JZの一覧表を端末TMに送信してもよい(リソースリスト出力工程)。この人材JZの一覧表は、人材データベースDBへの登録順で並べられた一覧表であってもよいし、割当候補人材WKJを選択しようとしている一の案件に対応する人材JZの一覧表であってもよい。後者の場合、サーバSVは、ユーザUSから割当候補人材WKJを選択しようとしている一の案件AKの指定を受け付け、当該一の案件に設定されている条件JKを読み出す。そして、サーバSVは、人材データベースDBに登録されている各人材JZの属性ZSと、一の案件AKに設定されている条件JKとを対比して、一の案件AKの条件を満たす人材JZが一覧表の上位に配置されるように、人材データベースDBに登録されている複数の人材JZを並び替える処理を実行する。この並び替え処理により、サーバSVは、一の案件AKに対応する人材JZの一覧表を出力する。つまり、一の案件AKに対応する人材JZの一覧表とは、一の案件AKの条件JKを満たす人材JZが一覧表の上位に配置された一覧表を意味する。
【0060】
上記のリソースリスト出力工程では、サーバSVは、各人材JZの案件AKに対するマッチング率を算出してもよい。例えば、一の案件AKに対して複数の条件JKが設定されていた場合、設定されている条件JKの項目数を分母とし、各人材JZの属性ZSが満たしている条件JKの項目数を分子として、一の案件AKに対する各人材JZのマッチング率を人材JZごとに算出してもよい。つまり、一の案件AKの金額、工数、スキルの3つの条件JKのうち、一の人材JZが金額の条件JKのみを満たしている場合、一の案件AKに対する当該人材JZのマッチング率は、「1/3(約33%)」と算出される。
【0061】
もしくは、マッチング率は、条件JKの項目ごとに算出されてもよい。例えば、一の案件AKにおいて、条件JKとして金額、工数、スキルの3種が設定されている場合、サーバSVは、金額に関するマッチング率、工数に関するマッチング率、及び、スキルに関するマッチング率を、人材JZごとに算出してもよい。
【0062】
この場合、スキルに関するマッチング率は例えば以下の方法で算出してもよい。一の案件AKのスキルに関する条件JKに4種類のスキルが設定されていた場合、設定されているスキルの数を分母とし、各人材JZが満たしているスキルの数を分子として、一の案件AKに対する各人材JZのスキルに関するマッチング率を算出する。つまり、一の案件AKに設定された4種類のスキルのうち、1種類のスキルのみを有している人材JZのスキルに関するマッチング率は、「1/4(25%)」と算出される。
【0063】
金額に関するマッチング率は、例えば以下の方法で算出してもよい。一の案件AKが2024年の4月-7月の4か月間予定されており、1か月単位で一の案件AKの予算としての金額(条件JK)が設定されている場合、4か月のうち各人材JZの単価(属性ZS)よりも予算としての金額(条件JK)が上回っている月の割合(つまり4か月のうち「単価≦予算」を満たす月の割合)を、金額に関するマッチング率として算出する。当該マッチング率を算出する際の各人材JZの単価は、「実質単価」であってもよいし、「基本単価」であってもよい。
【0064】
工数に関するマッチング率も金額に関するマッチング率と同様に算出してもよい。例えば、一の案件AKが2024年の4月-7月の4か月間予定されており、1か月単位で一の案件AKに求める工数(条件JK)が設定されている場合、4か月のうち各人材JZの工数(基本工数であってもよいし、割り当て可能工数であってもよいし、空き工数であってもよい)が案件AKの工数を上回っている月の割合(つまり4か月のうち「案件の工数≦人材の工数」を満たす月の割合)を、工数に関するマッチング率として算出する。
【0065】
また、複数の条件のうちの一部の条件をまとめてマッチング率を算出してもよい。例えば、金額と工数をまとめたマッチング率を算出してもよい。一の案件AKが2024年の4月-7月の4か月間予定されている場合、4か月のうち各人材JZが「単価≦予算」と「案件の工数≦人材の工数」の両方を満たしている月の割合を、金額及び工数に関するマッチング率として算出してもよい。
【0066】
上記のように案件AKに対する各人材JZのマッチング率を算出した場合、サーバSVは、マッチング率の高い人材JZほど一覧表の上位に配置されるように、人材データベースDBに登録されている複数の人材JZをマッチング率の降順で並び替えて、人材JZの一覧表を出力してもよい。
図10は、マッチング率に基づいて並び替えられた人材JZの一覧表の一例を示している。条件JKごとにマッチング率を算出した場合には、並び替えのための優先順位が設定されていてもよいし、複数の条件JKのマッチング率の合計で並び替えを実行してもよい(
図10は後者の場合を例示)。優先順位を設定した場合、例えば、スキルに関するマッチング率を第1優先として、スキルのマッチング率が高い順に人材JZを並び替えたうえで、スキルのマッチング率が同一水準にある人材JZ群については、「金額及び工数」のマッチング率が高い順で当該人材JZ群ごとに人材JZを並び替えてもよい。
【0067】
サーバSVによって生成された人材JZの一覧表は、端末TMに送られて、当該端末TMの表示画面に提示される。ユーザUSは、端末TMに表示された当該一覧表を介して、一の案件AKに対する1以上の割当候補人材WKJを選択する。サーバSVは、ユーザUSによる当該選択を受け付けて、後述のステップSTで割当候補人材群WKJGを生成する。上記のようにソートされた人材JZの一覧表に基づいて割当候補人材WKJを選択させることで、各案件AKに適する人材JZの発見が容易となるとともに、人材の割り当てにおいて、各案件AKそれぞれに対する個別最適化が図られやすくなる。
【0068】
なお、
図6-
図8では、各案件AKに設定された条件JKを満たしている人材JZが割当候補人材WKJとして選択される場合を例示しているが、このような事例に限定されず、案件AKに設定された条件JKの一部または全部を満たしていない人材JZを、割当候補人材WKJとして選択可能であってもよい。また、案件AKに少なくとも1つの枠が設定されている場合には、一の案件AKにおける割当候補人材WKJは、一の案件AKに含まれる枠ごとに選択されてもよい。この場合、サーバSVは、ユーザUSによる枠ごとの割合候補人材WKJの選択を受け付けて、枠ごとに割当候補人材群WKJGを生成する。
【0069】
ステップST12:サーバSVの処理部SY(SV)は、ステップST11におけるユーザUSによる案件AKごとの割当候補人材WKJの選択を受け付けて、案件AKごとに割当候補人材群WKJGを生成する(生成工程)。処理部SY(SV)は、例えば、
図6で例示しているように、案件Aの割当候補人材WKJである人材S、T、Uを含む割当候補人材群WKJG(A)を生成する。他の案件B-案件Eについても、案件Aと同様にして、ユーザUSによって割当候補人材WKJに指定された1以上の人材JZを含む割当候補人材群WKJGを生成する。
【0070】
ステップST13:サーバSVでは、処理部SY(SV)は、複数の案件AK(案件A、B、C、、、、)間で、割当候補人材WKJが共通する案件AKを抽出する。
【0071】
処理部SY(SV)は、
図8に示されるように、案件A~Eのうち、割当候補人材WKJである人材Sが、案件A、B間で共通することから、案件A、Bを抽出する。
【0072】
処理部SY(SV)は、
図8に示されるように、案件A~Eのうち、割当候補人材WKJであるTが、案件A、D間で共通することから、案件A、Dを抽出する。
【0073】
処理部SY(SV)は、
図8に示されるように、案件A~Eのうち、割当候補人材WKJであるUが、案件A、B、D間で共通することから、案件A、B、Dを抽出する。
【0074】
上記を要約すると、処理部SY(SV)は、案件A~Eのうち、結果的に、
図8に示されるように、案件A、B、Dを抽出する。
【0075】
ステップST13で例示した処理部SY(SV)による抽出処理は、所定の期間(例えば、2024年の1月1日-1月31日の1か月間)の指定を受け付けたうえで、当該所定期間内で割当候補人材WKJが共通する案件を特定することで実行されてもよい。若しくは、これから人材JZが割り当てられる複数の案件AKのうちからいずれか1つの案件AKの指定を受け付けて、ステップST13で例示したような抽出処理が実行されてもよい。この場合、指定された案件AKに予定のスケジュールが登録されていれば、当該スケジュールの期間で、指定された案件AKに設定されている少なくとも1人の割当候補人材WKJが共通する他の案件AKを特定してもよい。若しくは、抽出処理に際して、人材データベースDBに登録されているいずれか1人の人材JZの指定を受け付け、当該人材JZが割当候補人材WKJに含まれる案件AKを抽出してもよい。
【0076】
ステップST13の抽出処理の前に、サーバSVは、複数の案件AKを含む案件リストをユーザUSに提示してもよい(案件リスト出力工程)。例えば、サーバSVは、ユーザUSから所定の期間(例えば、2024年4月(1か月間))の指定を受け付けて、案件データベースDBからユーザUSに指定された期間にスケジュールが設定されている案件AKを抽出し、抽出した案件AKで構成される案件リストを出力してもよい。
【0077】
この案件リスト出力工程において、サーバSVは、案件データベースDBにおいて案件AKごとに登録されている受注確度に関する情報を参照し、受注確度に基づいて案件AKを並び替えた案件リストを出力してもよい。例えば、サーバSVは、ユーザUSに指定された期間において人材JZの割り当てが完了していない案件AKを抽出したうえで、この抽出した案件AKを受注確度の降順に並び替えて、案件リストを出力してもよい。具体的に、各案件AKの受注確度が「受注確定」「受注可能性:高」「受注可能性:中」「受注可能性:低い又は不明」の段階的評価で表されている場合、この段階的評価で受注確度が高い順(つまり、「受注確定」受注可能性:高」「受注可能性:中」「受注可能性:低い又は不明」の記載順)に案件AKを並び替える。
図11は、受注確度によって並び替えられた案件リストの一例を示している。受注が確定している状態の案件AKへの人材JZの割り当てを最優先で実行すべきであり、受注が未確定の案件AKについては、受注の可能性が高い案件AKを優先して人材JZの割り当てを実行すべきである。上記のように受注確度で並び替えた案件リストをユーザUSに提示することで、ユーザUSは、優先して人材JZの割り当てをすべき案件AKを一目で確認することができる。
【0078】
サーバSVは、上記のように受注確度に基づいて案件AKを並び替えた際に、同一水準の受注確度を有する案件AKが複数存在する場合には、同一水準の受注確度を有する2以上の案件AKを、人材JZの割り当てが完了していない枠の数が多い順に並び替えて、案件リストを出力してもよい。
図11では、「受注確定」状態の案件XX及び案件YYのうち、案件XXのほうが案件YYよりも人材JZの割り当てが完了していない「未定枠」の数が多いため、案件XXが案件YYよりも上位に並べられている。
図11における「受注可能性:高」の案件、「受注可能性:中」の案件、「受注可能性:低又は不明」の案件についても、それぞれ、「未定枠」の数が多い順に並べられている。当該方法で案件AKを並び替えることで、割り当ての優先度がより明確となる。
【0079】
なお、
図11に示すような案件リストには、ユーザUSに指定された期間において、「受注確定済」で、かつ、人材JZの割り当てが完了している案件(例えば、
図11の案件YZ)が含まれていてもよい。このような「受注確定済」「割り当て完了済」の案件は、案件リストの最下層に配置されてもよい。
【0080】
また、
図11に示すような案件リストを出力する際に、サーバSVは、未定枠に割当候補人材群WKJGが登録されているか否か、及び/又は、未定枠に登録されている割当候補人材WKJの人数が把握できる様態で、各案件AKにおける「未定枠」のアイコンを表示してもよい。
図11では、「未定枠」のアイコンに付されている数字が、当該未定枠に登録されている割当候補人材WKJの人数を示しており、「未定枠」のアイコンに数字が付されていない場合は、当該未定枠には割当候補人材WKJが1人も選択されていない(つまり割当候補人材群WKJGが登録されていない)ことを表している。このように未定枠のアイコンを表示することで、割当候補人材WKJの設定状況をユーザUSが一目で確認できるとともに、割当候補人材WKJを優先的に選択すべき案件AKについてもユーザUSが一目で確認することができる。なお、数字が付されていない未定枠のアイコンを指定する(タップしたり、クリックしたりする)ことで、ステップST11へ移行し、サーバSVが、ユーザUSによる割当候補人材WKJの選択を受け付けるためのUIを提示してもよい。
【0081】
ステップST13の抽出処理においては、サーバSVは、
図11で例示するような案件リストを介して、抽出処理の起点となる案件AK又は枠の指定をユーザUSから受け付けてもよい。例えば、ユーザUSが
図11における案件YYの未定枠(割当候補人材WKJが4人選択されている未定枠)を抽出処理の起点として選択した場合、サーバSVは、選択された未定枠に登録されている割当候補人材WKJ(4人)を特定し、特定した割当候補人材WKJのうちの1人以上を割当候補人材WKJとして含む他の案件AKを特定する。このような処理により、サーバSVは、案件YY、及び、当該案件YYと少なくとも1人の割当候補人材WKJが重複する他の案件AKを抽出する。
図11で例示するようなソートされた案件リストを利用することで、抽出処理をより効率的に実行することができる。
【0082】
なお、案件AK及び/又は人材JZの指定を受け付けてからステップST13の抽出処理を実行する場合には、段階的な抽出処理が実行されてもよい。例えば、人材Sの指定を受け付けた場合、人材Sを割当候補人材WKJとして含む案件A及び案件Bが抽出される。この抽出後に、抽出された案件A,Bに設定されている人材S以外の割当候補人材WKJ(人材T,U,V,W)を特定する。そして、特定した人材T,U,V,Wのいずれか1人以上を割当候補人材WKJとして含む他の案件(本例では案件D)を抽出し、この抽出結果(案件D)を最初の抽出結果(案件A,B)に反映して最終的な抽出結果(案件A,B,D)が出力されてもよい。案件AKを指定する場合も同様であり、例えば、案件Aの指定を受け付けた場合、案件Aで割当候補人材WKJとして設定されている人材S,T,Uを特定する。そして、人材S,T,Uのうちのいずれか1人以上を割当候補人材WKJとして含む他の案件(案件B,D)を抽出する。当該抽出の後に、最初に抽出された案件B,Dで設定されている人材S,T,U以外の割当候補人材WKJ(案件Aでは設定されておらず案件B又はDに設定されている人材V,W)を特定する。そして、特定した人材V,Wのいずれか1人以上を割当候補人材WKJとして含む他の案件を抽出し、この抽出結果を最初の抽出結果(案件A,B,D)に反映してもよい。例えば、割当候補人材WKJとして人材Vと人材Wが選択された案件Gが存在する場合には、この案件Gを、
図8で例示する抽出結果に含めてもよい。
【0083】
図12は、実施形態1の案件AK、割当候補人材WKJ、仮割当人材KWJを示す。
【0084】
ステップST14:サーバSVでは、通信部TU(SV)は、案件AK、割当候補人材WKJについて端末TMへ送信し、端末TMは、受信した案件AK、及び、割当候補人材WKJを表示する。
【0085】
より詳しくは、サーバSVの通信部TU(SV)は、
図12に示されるように、上記の抽出された案件A、B、Dと、案件Aの割当候補人材WKJである人材S、T、Uと、案件Bの割当候補人材WKJである人材S、U、V、Wと、案件Dの割当候補人材WKJである人材T、Uとについて送信し、他方で、端末TMは、例えば、上記した案件A、B、D、及び、上記した人材S、T、U、V、Wを、例えば、
図12に図示のマトリクス形式(但し、この時点では、仮割当人材KWJ欄は空欄である。)で表示する。
【0086】
端末TMのは、例えば、案件Aについて、割当候補人材WKJである人材S、T、Uを、案件Aにより相応しい順に並べ替えて表示してもよく、同様に、他の案件Bの割当候補人材WKJである人材S、U、V、W、及び、他の案件Dの割当候補人材WKJである人材T、Uを並べ替えて表示してもよい。
【0087】
図13~
図22は、実施形態1の割当候補人材WKJの仮割り当てを示す。
【0088】
ステップST15:ユーザUSは、端末TMにマトリクス形式で表示されている案件AK(案件A、B、D)、及び、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)(
図12に図示。)を参照しながら、人材S、T、U、V、Wのうち、案件A、B、Dに仮割り当てることを欲する人材JZを仮割り当て、かつ、人材JZを仮割り当てた旨をサーバSVに送信する。
【0089】
ステップST16:サーバSVでは、通信部TU(SV)は、案件AK、仮割当人材KWJについて端末TMへ送信し、端末TMでは、入出力部NY(TM)は、案件AK、仮割当人材KWJを表示する。
【0090】
上記したステップST15、ST16は、例えば、以下のとおりである。
【0091】
ユーザUSは、
図12に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)が表示されている端末TMで、
図13に示されるように、最初である(1)仮割当で、例えば、案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)(
図8に図示。)に含まれる割当候補人材WKJである人材S、T、Uのうちの人材Sを、仮割当人材KWJとして仮割り当ててみる。
【0092】
ユーザUSは、
図13に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)、仮割当人材KWJ(人材S)が表示されている端末TMで、
図14に示されるように、(1)仮割当に引き続く(2)仮割当で、例えば、案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)に含まれる、残りの割当候補人材WKJである人材T、Uのうち、人材Tを仮割り当ててみる。
【0093】
ユーザUSは、
図14に図示の(2)仮割当に代えて、
図15に示されるように、例えば、案件Bに、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)(
図8に図示。)に含まれる割当候補人材WKJである人材S、U、V、Wのうち、人材Uを仮割り当ててみてもよい。
【0094】
ユーザUSは、
図14に図示の(2)仮割当、及び、
図15に図示の(2)仮割当に代えて、
図16に示されるように、例えば、案件Dに、案件Dの割当候補人材群WKJG(D)(
図8に図示。)に含まれる割当候補人材WKJである人材T、Uのうち、人材Tを仮割り当ててみてもよい。
【0095】
ユーザUSは、
図14に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)、仮割当人材KWJ(人材S、T)が表示されている端末TMで、
図14に図示の(2)仮割当に引き続く(3)仮割当で、
図17に示されるように、例えば、案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)に含まれる、最後の割当候補人材WKJである人材Uを仮割り当ててみる。
【0096】
ユーザUSは、
図17に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)、仮割当人材KWJ(人材S、T、U)が表示されている端末TMで、
図17に図示の(3)仮割当に引き続く(4)仮割当で、
図18に示されるように、例えば、案件Bに、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)に含まれる割当候補人材WKJである人材S、U、V、Wであって、案件Aに(1)仮割当、(3)仮割当で仮割り当てされている人材S、U以外である人材V、Wのうち、人材Vを仮割り当ててみる。
【0097】
ユーザUSは、
図18に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)、仮割当人材KWJ(人材S、T、U、V)が表示されている端末TMで、
図18に図示の(4)仮割当に引き続く(5)仮割当で、
図19に示されるように、例えば、案件Bに、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)に含まれる最後の割当候補人材WKJであるWを仮割り当ててみる。
【0098】
ユーザUSは、
図19に図示された、案件AK(案件A、B、D)、割当候補人材WKJ(人材S、T、U、V、W)、仮割当人材KWJ(人材S、T、U、V、W)が表示されている端末TMで、
図19に図示の(5)仮割当に引き続き、
図20に示されるように、案件Dに、案件Dの割当候補人材群WKJG(D)に含まれる割当候補人材WKJである人材T、Uのうちのいずれかを仮割り当てることを試みようとする。しかし、割当候補人材群WKJG(D)に含まれる人材T、Uが、既に、(2)仮割当、(3)仮割当で、案件Aに仮割り当てられている。従って、ユーザUSは、
図20中の「?」で示唆されるように、案件Dに人材T、Uのいずれも仮割り当てることができない。
【0099】
ユーザUSは、そこで、上記した(1)仮割当~(5)仮割当(
図20に図示。)をやり直すべく、
図13に図示された、最初の仮割当である(1)仮割当に代えて、
図21に示されるように、最初の仮割当である(1)仮割当として、例えば、案件Dに、案件Dの割当候補人材群WKJG(D)に含まれる割当候補人材WKJであるT、Uのうち、人材Tを仮割り当ててみる。
【0100】
図21に示されるように、仮割り当てをやり直すことに代えて、
図22に示されるように、案件Aについて、人材S、T、Uを割り当てることを確定し、かつ、案件Bについて、人材V、Wを割り当てることを確定してもよい。以後、
図12~
図19に図示の仮割り当てを行うことにより、例えば、案件Bについては、案件Bの条件JK(金額s、工数s、スキルsという条件JK;金額u、工数u、スキルuという条件JK)を満たし得る、人材S、Uに相当し得る人材α、β(図示せず。)を仮割り当て、また、案件Dについては、案件Dの条件JK(金額t、工数t、スキルtという条件JK;金額u、工数u、スキルuという条件JK)を満たし得る、人材T、Uに相当し得る人材γ、δ(図示せず。)を仮割り当てた後に、
図22と同様に、割当を確定してもよい。
【0101】
〈実施形態1の効果〉
上述したように、実施形態1の情報処理システムJSSでは、複数の案件AK(案件A、B、C、、、、)に対して人材を割り当てる際に、仮割り当ての繰り返しによって様々な割り当てのパターンを確認することができる。つまり、実施形態1の情報処理システムJSSでは、他の案件との関係性を考慮しつつ、複数の案件それぞれへの人材の割り当てについて、その全体観をつかむことができる。その結果、実施形態1の情報処理システムJSSでは、人材のアサインに関して、それぞれの案件に対する個別の最適化と、複数の案件に対する全体の最適化と、を両立することができる。
【0102】
〈変形例1〉
図23は、実施形態1の変形例1の情報処理システムJSSの動作を示す。
【0103】
変形例1の情報処理システムJSSでは、
図23に示されるように、端末TM(
図1に図示。)の処理部SY(TM)(
図2に図示。)は、ユーザUS(
図1に図示。)が、例えば、案件A、B、Dのうちの案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)の割当候補人材WKJである人材S、T、Uのうちの人材Uを仮割り当てようとする場合、人材Uが、案件A以外の他の案件B、Dの割当候補人材群WKJG(B)、WKJG(D)に含まれるとき、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)中の人材U、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)中の人材U、割当候補人材群WKJG(D)中の人材Uを強調的に表示し、即ち、いわゆるハイライト表示する。
【0104】
上述したように、変形例1の情報処理システムJSSでは、ユーザUSが、例えば、案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)中の人材Uを仮割り当てようとする場合、人材Uが、他の案件B、Dの割当候補人材群WKJG(B)、WKJG(D)に含まれるとき、端末TMの入出力部NY(TM)は、人材Uを強調的に表示する。これにより、ユーザUSに、人材Uが、案件A、B、Dの割当候補人材群WKJG(A)、WKJG(B)、WKJG(D)に共通すること、換言すれば、案件Aに人材Uを仮割り当てると、他の案件B、Dに人材Uを仮割り当てることができなくなる旨の注意を喚起することができる。
【0105】
〈変形例2〉
図24は、実施形態1の変形例2の情報処理システムJSSの動作を示す。
【0106】
変形例2の情報処理システムJSSでは、
図24に示されるように、端末TM(
図1に図示。)の処理部SY(TM)(
図2に図示。)は、ユーザUS(
図1に図示。)が、例えば、案件A、B、Dのうちの案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)の割当候補人材WKJである人材S、T、Uのうちの人材Uを仮割り当てた場合、人材Uが、案件A以外の他の案件B、Dの割当候補人材群WKJG(B)、WKJG(D)に含まれるとき、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)中の人材U、案件Bの割当候補人材群WKJG(B)中の人材U、割当候補人材群WKJG(D)中の人材Uを弱調的に表示し、即ち、選択不可能な態様で表示する。
【0107】
上述したように、変形例2の情報処理システムJSSでは、ユーザUSが、例えば、案件Aに、案件Aの割当候補人材群WKJG(A)中の人材Uを仮割り当てた場合、人材Uが、他の案件B、Dの割当候補人材群WKJG(B)、WKJG(D)に含まれるとき、端末TMの入出力部NY(TM)は、人材Uを弱調的に表示する。これにより、ユーザUSに、人材Uが、案件A、B、Dの割当候補人材群WKJG(A)、WKJG(B)、WKJG(D)に共通すること、換言すれば、案件Aに人材Uを仮割り当てたことにより、他の案件B、Dに人材Uを仮割り当てることができなくなった旨の注意を喚起することができる。
【0108】
〈実施形態2〉
実施形態2の情報処理システムJSSについて説明する。
【0109】
〈実施形態2の構成〉
実施形態2の情報処理システムJSSは、実施形態1の情報処理システムJSSの構成(
図1~
図3に図示。)と同様な構成を有し、実施形態1で説明した複数の案件AKに対する人材JZの割り当て機能を有していてもよい。
【0110】
実施形態2の案件AK、人材JZ、条件JK、属性ZS等は、実施形態1の案件AK、人材JZ、条件JK、属性ZS等(例えば、
図4~
図8に図示。)と同様である。
【0111】
〈実施形態2の動作〉
実施形態2の情報処理システムJSSは、以下の工程を有する。
【0112】
(1)案件データベースDBにおいて案件AKごとに登録されている少なくとも1つの条件を読み出し、複数の案件AKについての読み出した条件の数量的な合計である条件合計JGを算出する(第1の算出工程)。例えば、サーバSVは、各案件(
図26の案件A-案件E)に設定されている「金額」に関する条件を読み出して、複数の案件A-案件Eの金額を合計し、金額に関する条件合計JGを算出する。工数に関する条件合計JGについても上記と同様に算出すればよい。
(2)人材データベースにおいて人材JZごとに登録されている少なくとも1種の属性を読み出し、複数の人材JZについての読み出した属性の数量的な合計である属性合計ZGを算出する(第2の算出工程)。例えば、サーバSVは、各人材(
図26の人材S-人材W)に設定されている「金額(単価)」に関する属性を読み出して、複数の人材S-人材Wの単価を合計し、金額に関する属性合計ZGを算出する。人材JZに関する工数の属性合計ZGについても上記と同様に算出すればよい。
(3)上記した条件合計JGと上記した属性合計ZGとを比較することにより、前記条件合計JGと前記属性合計ZGとの均衡の度合いを評価する。例えば、サーバSVは、(案件AK)金額に関する条件合計JGと、(人材JZ)金額に関する属性合計ZGとを対比して、条件合計JGと属性合計ZGのどちらが多いかを判定し、条件合計JGのほうが多ければ人材不足、属性合計ZGのほうが多ければ案件不足と評価する。
【0113】
ここで、「数量的な合計」とは、条件JK、属性ZSのうち、数値で表現可能なもの(例えば、金額(例えば、円)、工数(例えば、月数))の合計をいう。
【0114】
〈対応関係〉
実施形態2の処理部SY(SV)は、特許請求の範囲の「第1の算出部」、「第2の算出部」、「評価部」に対応する。
【0115】
図25は、実施形態2の情報処理システムJSSの動作を示すフローチャートである。
【0116】
【0117】
【0118】
実施形態2の情報処理システムJSSの動作について、
図25~
図26を参照して説明する。
【0119】
ステップST21:サーバSVの処理部SY(SV)は、
図26に示されるように、記憶部KI(SV)の案件データベースDB(AK)に記憶されている複数の案件AK(案件A、B、C、、、、)に規定されている少なくとも1種の条件JK(条件s、t、u、、、、)について条件合計JG(例えば、金額(予算)s+金額(予算)t+金額(予算)u+、、、、=金額の条件合計JG;工数s+工数t+工数u+、、、、=工数の条件合計JG)を算出する。なお、処理部SYは、条件JKの種類ごとに条件合計JGを算出してもよく、例えば、金額の合計と、工数の合計と、がそれぞれ算出される。
【0120】
ステップST21で示す条件合計JGは、所定期間ごと(例えば、週単位、月単位、年単位ごと)に集計されてもよい。この場合、集計時よりも将来の時間軸において所定期間ごとに予定されている案件AKの条件合計JGのみを算出してもよいし、将来の時間軸のみならず現在及び過去の時間軸も含めて、所定期間ごとに対応する期間に設定された案件AKの条件合計JGを算出してもよい。若しくは、条件合計JGを集計する時点で、「実行中」「未着手」又は「受注予定」のいずれかの状態で案件データベースDBに登録されている案件AKを集計対象として、条件合計JGが算出されてもよい。若しくは、条件合計JGを集計する集計時点で人材JZが割り当てられていない「未着手」又は「受注予定」の状態の案件AKを集計対象として、条件合計JGが算出されてもよい。
【0121】
ステップST22:サーバSVの処理部SY(SV)は、
図27に示されるように、記憶部KI(SV)の人材データベースDB(JZ)に記憶されている複数の人材JZが有する少なくとも1種の属性(属性s、t、u、、、、)について属性合計ZG(例えば、金額(価格)s+金額(価格)t+金額(価格)u+、、、、=金額に関する属性合計ZG;工数s+工数t+工数u+、、、、=工数に関する属性合計ZG)を算出する。なお、処理部SYは、属性ZSの種類ごとに属性合計ZGを算出してもよく、例えば、金額の合計と、工数の合計と、がそれぞれ算出される。
【0122】
ステップST22で示す属性合計ZGの算出についても、ステップST21と同様に、所定期間ごと(例えば、週単位、月単位、年単位ごと)に集計されてもよい。この場合、集計時よりも将来の時間軸において所定期間ごとの属性合計ZGを算出してもよいし、将来の時間軸のみならず現在及び過去の時間軸も含めて、所定期間ごとの属性合計ZGを算出してもよい。将来の時間軸における属性合計ZGは、現時点で人材データベースDBに登録されている情報に基づいて算出されてもよく、将来における属性合計ZGを算出する際に、退職予定の人材JZに関する情報、昇給予定の人材JZに関する情報などのように将来において確定している人材JZに関する変動情報が参酌されてもよい。また工数に関する属性合計ZGを算出する際には、各人材JZの基本工数又は割り当て可能工数を合計してもよいし、集計時点又は集計対象の所定期間における各人材JZの空き工数を合計してもよい。
【0123】
ステップST23:サーバSVの処理部SY(SV)は、上記の算出された条件合計JG(例えば、金額に関する条件合計JG=金額(予算)s+金額(予算)t+金額(予算)u+、、、、)と、上記の算出された属性合計ZG(例えば、金額(単価)に関する属性合計ZG=金額(価格)s+金額(価格)t+金額(価格)u+、、、、)とを比較する。処理部SY(SV)は、前記の比較により、前記条件合計JGと前記属性合計ZGとの均衡の度合いを評価する。当該ステップSTで実行する均衡度合いの評価についても、所定期間ごと(例えば、週単位、月単位、年単位ごと)に実行されてもよく、集計時点及び過去の時間軸における実績としての均衡度合いが評価されるとともに、現時点で各データベースDBに登録されている情報に基づいて将来において予測される均衡度合いが評価されてもよい。
【0124】
処理部SY(SV)が、前記条件合計JGが前記属性合計ZGより少ない旨の評価を示すとき、ユーザUSは、当該評価を参考として、案件AKを増やすための行動を計画することができる。特に、前記条件合計JGと前記属性合計ZGとの差分が、案件AKの調達量の目安となる。
【0125】
上記とは対照的に、サーバSVの処理部SYが、前記属性合計ZGが前記条件合計JGより少ない旨の評価を示すときには、ユーザUSは人材JZを増やすための行動を計画することができる。特に、前前記属性合計ZGと記条件合計JGとの差分が、人材JZの調達量の目安となる。
【0126】
処理部SYは、ステップST23で実行した均衡度合いの評価結果に基づいて、案件AK又は人材JZの調達目安を算定し、ユーザUSに提供してもよい。例えば、均衡度合いの評価において案件AKが人材JZよりも少ないと判定されている場合には、過去の実績から特定される案件AKの平均金額に基づいて、調達目安となる案件AKの件数を算定してもよい(例;(金額の条件合計JG-金額の属性合計ZG)/案件AKの平均金額=案件AKの調達目安)。また、均衡度合いの評価において人材JZが案件AKに対して不足していると判定された場合には、人材データベースDBに登録されている人材の平均金額(平均単価)に基づいて、調達目安となる人材JZの人数を算定してもよい(例;(金額の条件合計JG-金額の属性合計ZG)/人材JZの平均金額=人材JZの調達目安)。人材JZの調達目安を算定する際には、集計時点よりも過去の時間軸における均衡度合いの評価結果を参酌し、所定期間以上(例;半年以上、1年以上)人材不足の期間が継続していれば、ユーザUSに人材JZの採用を提案してもよい。人材不足の期間が所定期間以上継続しておらず一時的な期間に留まる場合には、外部リソースによる調達をユーザUSに提案してもよい。
【0127】
また、処理部SYは、過去から将来にかけての均衡度合いの評価結果に基づいて、案件AKの件数の増減度合いを示す変動情報(案件AKの変動率、前年比、前月比など)を特定し、ユーザUSに提供してもよい。加えて、特定した変動情報に基づいて、将来における案件AKの受注予測を実行してもよい。この受注予測において、処理部SYは、将来予測される案件の金額及び/又は工数の合計を算出してもよい。そして、処理部SYは、予測した案件金額の合計とステップST22で算出した金額の属性合計ZGとの均衡度合いを評価してもよいし、予測した案件工数の合計とステップST22で算出した工数の属性合計ZGとの均衡度合いを評価してもよい。処理部SYは、このような将来の案件予測に対する人材JZの均衡度合いの評価結果に基づいて、人材JZの調達目安を算定し、当該算定結果をユーザUSに提供してもよい。
【0128】
〈実施形態2の効果〉
上述したように、実施形態2の情報処理システムJSSでは、複数の案件AKに規定されている少なくとも1種の条件JKについての数量的な合計である条件合計JGと、複数の人材JZが有する少なくとも1種の属性ZSについての数量的な合計である属性合計ZGとを比較することにより、前記条件合計JGと前記属性合計ZGとの均衡の度合いを評価する。これにより、ユーザUSは、前記均衡の度合いに応じた的確な行動(例、案件AKを調達するための営業活動計画を立てる、人材JZを調達するための採用計画を立てる、など)を取ることが可能となる。
【0129】
〈実施形態のハードウェアによる構成〉
図28は、実施形態1、2の情報処理システムJSSのハードウェアによる構成を示す。
【0130】
実施形態1、2の情報処理システムJSSは、上述した機能を果たすべく、
図28に示されるように、処理回路SYOを含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0131】
処理回路SYOは、専用のハードウェアである。処理回路SYOは、主に、端末TMの処理部SY(TM)(
図2に図示。)、サーバSVの処理部SY(SV)(
図3に図示。)の機能を実現する。
【0132】
処理回路SYOは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
【0133】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、端末TM、サーバSVの外部との間で、処理回路SYOの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0134】
〈実施形態のソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成〉
図29は、実施形態1、2の情報処理システムJSSのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【0135】
実施形態1、2の情報処理システムJSSは、
図29に示されるように、プロセッサPROと、記憶回路KIOと、を含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0136】
プロセッサPROは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processing)ともいう。)である。プロセッサPROは、主に、端末TMの処理部SY(TM)、サーバSVの処理部SY(SV)の機能を実現する。
【0137】
プロセッサPROは、上記した機能の実現を、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより行う。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムPRGとして記述され、記憶回路KIOに記憶されている。
【0138】
プロセッサPROは、記憶回路KIOから上記したプログラムPRGを読み出して実行することにより、上記した機能を実現する。上記したプログラムPRGは、端末TMの処理部SY(TM)、サーバSVの処理部SY(SV)の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
【0139】
ここで、記憶回路KIOは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、並びに、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
【0140】
端末TMの処理部SY(TM)、サーバSVの処理部SY(SV)の各機能のうち、一部の機能を処理回路SYO(
図28に図示。)により実現し、他方で、他の一部の機能をプロセッサPRO(
図29に図示。)により実現してもよい。
【0141】
上述したように、端末TMの処理部SY(TM)、サーバSVの処理部SY(SV)の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせにより実現可能である。
【0142】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、端末TM、サーバSVの外部との間でプロセッサPROの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0143】
上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態では、案件に割り当てるリソースとして「人材」を例示したが、リソースの例は、人材にかならずしも限定されず、機械、場所、動物などの人材以外のリソースであってもよい。
【0144】
〈構成の例示〉
本開示に係る情報処理方法、情報処理システム、サーバ、及びプログラムは、例えば、以下の構成を有する。
【0145】
[項目1]
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
[項目2]
前記第1の表示工程において前記ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てようとする場合に、前記コンピュータが、前記2つ以上の案件のうちの他の案件に対応する他の割当候補リソース群に前記一の割当候補リソースが含まれるか否かを判定し、前記一の割当候補リソースが含まれると判定した前記他の案件における当該一の割当候補リソースを強調的に表示する、
項目1に記載の情報処理方法。
[項目3]
前記第1の表示工程において前記ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てた場合に、前記コンピュータが、前記2つ以上の案件のうちの他の案件に対応する他の割当候補リソース群に前記一の割当候補リソースが含まれるか否かを判定し、前記一の割当候補リソースが含まれると判定した前記他の案件における当該一の割当候補リソースを弱調的に表示する、
項目1に記載の情報処理方法。
[項目4]
いずれか一の案件に対して前記割当候補リソース群を登録する際に、前記一の案件に対応するリソース一覧表を前記ユーザに提示するリソースリスト出力工程と、
前記リソース一覧表のうちから前記一の案件に登録する1つ以上の前記割当候補リソースを選択する前記ユーザによる選択を受け付け、前記一の案件に対応する前記割当候補リソース群を生成する生成工程と、を更に含み、
前記リソースリスト出力工程において、前記コンピュータは、リソースデータベースにリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性と、前記一の案件に求められる少なくとも1つの条件とをリソースごとに対比して、前記少なくとも1つの条件を満たすリソースが前記リソース一覧表の上位に配置されるように、前記リソースデータベースに含まれる複数のリソースを並び替えて、前記一の案件に対応する前記リソース一覧表を出力する、項目1-3のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目5]
案件データベースにおいて案件ごとに登録されている少なくとも1つの条件を読み出し、前記複数の案件についての前記条件の数量的な合計である条件合計を算出する第1の算出工程と、
リソースデータベースにおいてリソースごとに登録されている少なくとも1つの属性を読み出し、複数のリソースについての前記属性の数量的な合計である属性合計を算出する第2の算出工程と、
前記条件合計と前記属性合計とを比較することにより、前記条件合計と前記属性合計との均衡の度合いを評価する評価工程と、
を更に含む、項目1-3のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目6]
前記抽出工程の実行前に、前記複数の案件を含む案件リストを前記ユーザに提示する案件リスト出力工程を、更に含み、
前記案件リスト出力工程において、前記コンピュータは、案件データベースにおいて案件ごとに登録されている受注確度を参照し、前記複数の案件のうちのリソースの割り当てが完了していない案件を前記受注確度の降順に並び替えて、前記案件リストを出力する、項目1-3のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目7]
前記各案件は、それぞれに1つのリソースを割り当てる少なくとも1つの枠を有し、
前記案件リスト出力工程において、前記コンピュータは、前記受注確度に基づいて案件を並び替えたうえで、同一水準の受注確度を有する2以上の案件についてはリソースが割り当てられていない未確定の枠の数が多い順で並び替えることで、前記案件リストを出力する、項目6に記載の情報処理方法。
[項目8]
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示出力部と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示出力部と、
を含む情報処理システム。
[項目9]
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示出力部と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付部と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示出力部と、
を含むサーバ。
[項目10]
各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、
ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、
前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0146】
JSS 情報処理システム
SV サーバ
TM 端末
NW ネットワーク
US ユーザ
【要約】
【課題】案件に対するリソースの割り当てを支援する。
【解決手段】各案件にそれぞれ割当候補リソース群が登録されている複数の案件のうちから、前記割当候補リソース群のうちの少なくとも1つの割当候補リソースが共通する2つ以上の案件を抽出する抽出工程と、前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に対応する割当候補リソース群に含まれる前記割当候補リソースを表示する第1の表示工程と、ユーザが、前記2つ以上の案件のうちの1つの案件に対応する割当候補リソース群に含まれる一の割当候補リソースを、前記1つの案件に仮割り当てることを繰り返し受け付ける受付工程と、前記2つ以上の案件、及び、前記2つ以上の案件に仮割り当てられた割当候補リソースである仮割当リソースを表示する第2の表示工程と、をコンピュータが実行する情報処理方法。
【選択図】
図1