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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】組立体
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/10 20060101AFI20240614BHJP
   H05B 3/12 20060101ALI20240614BHJP
   H05B 3/14 20060101ALI20240614BHJP
   H05B 3/20 20060101ALI20240614BHJP
   H05B 3/34 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H05B3/10 A
H05B3/12 A
H05B3/14 F
H05B3/20 377
H05B3/34
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019184209
(22)【出願日】2019-10-07
(65)【公開番号】P2020064853
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】16/160,417
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501348092
【氏名又は名称】グッドリッチ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン エドワード ローチ
(72)【発明者】
【氏名】モーリン エルキンス
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼフ ワインズデルフェル
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-112114(JP,A)
【文献】特開平10-060959(JP,A)
【文献】特開平05-132979(JP,A)
【文献】実開昭62-165688(JP,U)
【文献】特開2005-228492(JP,A)
【文献】特開平10-134947(JP,A)
【文献】特表2002-527083(JP,A)
【文献】特開平11-144843(JP,A)
【文献】特開平01-134891(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 3/10
H05B 3/12
H05B 3/14
H05B 3/20
H05B 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水システム用チューブと、
導電性インクの複数の層を含む、前記チューブ上に付加製造されたヒータであって、前記導電性インクの前記複数の層のそれぞれが、1~100ミクロンの間の厚さを有し、前記導電性インクが、ナノカーボン含有インク、カーボン含有インク及び銀含有インクからなるグループから選択された、ヒータと、
前記ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタと、
を備え、
前記チューブは、金属、複合材、及び、プラスチックからなるグループから選択される材料を備え、
前記付加製造されたヒータは、前記チューブの周りに合致するように構成される可撓性のオーバラップを備え、
前記付加製造されたヒータは、0.0001インチと0.010インチとの間の厚さを有し
前記付加製造されたヒータは、1フィート当たり5~15ワットの間の出力範囲を有しており、
前記付加製造されたヒータは、前記導電性インクの前記複数の層が配置された可撓性の基板を更に備え、
前記基板は、耐浸食性を有するように構成され、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、樹脂が含浸された布、ウレタン、または、その可能な組み合わせからなるグループから選択された、組立体。
【請求項2】
前記付加製造されたヒータの上に閉鎖層を更に備える、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記閉鎖層は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、樹脂が含浸された布、ウレタン、及び、その組み合わせからなるグループから選択される、請求項に記載の組立体。
【請求項4】
前記付加製造されたヒータの上に閉鎖コーティングを更に備える、請求項1に記載の組立体。
【請求項5】
前記閉鎖コーティングは、塗料、コンフォーマルコーティング、ポリウレタン、ニトリル、PVC、ネオプレン、エポキシ、パリレン、浸漬コーティング、及び、その組み合わせからなるグループから選択される、請求項に記載の組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には水システム構成要素、特に、付加製造されるヒータに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の水システム構成要素は、温度制御に加え、システム内の水の凍結を防止するために加熱を必要とする。現在の水システム構成要素のヒータ素子は、金属ワイヤまたはエッチングされた金属からできている。金属ワイヤをベースとしたヒータは、一般的に幾何学的に固定され、エッチングされた金属ヒータは、広範囲の処理を必要とする。更に、これらのタイプのヒータに電気的に接続するためのワイヤを組込むことは、追加処理を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って本発明は、改良された構成を有する組立体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの実施形態では、組立体は、水システム用のチューブ、複数の導電性インク層を有する、チューブ上に付加製造されたヒータ、及び、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタを含む。
【0005】
第2の実施形態では、組立体は、水バルブと水タンクとからなるグループから選択した水システム構成要素、複数の導電性インク層を有する、当該構成要素上に付加製造されたヒータ、及び、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタを含む。
【0006】
第3の実施形態では、組立体は、水システム構成要素、1平方インチ当たり0.4~1ワット間の抵抗を有する、当該構成要素上に付加製造されたヒータ、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタ、及び、付加製造されたヒータを調整するように構成されたコントローラを含む。付加製造されたヒータは、基板と、その上の導電性インクの複数の層とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】付加製造されたヒータの概略図である。
図2】付加製造されたヒータと非導電性外側層とを含むオーバラップを設けた管路の概略図である。
図3】付加製造されたヒータと非導電性外側コーティングとを含むオーバラップを設けた管路の概略図である。
図4】直接印刷して付加製造されたヒータとオーバラップした非導電性層とを設けた管路の概略図である。
図5】直接印刷して付加製造されたヒータと非導電性コーティングとを設けた管路の概略図である。
図6】直接印刷して付加製造されたヒータを設けた複雑な形状を有する内部航空機パネルの概略図である。
図7】付加製造されたヒータを設けた平坦な航空機パネルの概略図である。
図8】直接印刷して付加製造されたヒータを設けた湾曲する航空機構成要素の概略図である。
図9】直接印刷して付加製造されたヒータを設けた狭い航空機構成要素の概略図である。
図10】基板上に付加製造されたヒータを設けた縁部の鋭い航空機構成要素の概略図である。
図11】直接印刷して付加製造されたヒータを設けた縁部の鋭い航空機構成要素の概略図である。
図12】布地基板上に付加製造されたヒータの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書は、例えばチューブ及びタンク等の水システム構成要素といった加熱を必要とする航空機構成要素のために設計されかつ印刷された付加製造されるヒータを開示する。これらの付加製造されるヒータは、伸縮(例えば布地)基板上に印刷することができ、この基板は、これを着設する構成要素の表面の幾何学形状に適合することができる。例えば、付加製造されるヒータは、剛性のチューブもしくは可撓性ホース等の管路、弁、水タンク、または、複雑な表面形状の構成要素に着設することができる。
【0009】
図1は、付加製造されたヒータ10の概略図であり、このヒータはそれを通る電流により熱を生成する。ヒータ10は、閉鎖材料16により覆われた基板14上の導電性インク12を含む。導電性インク12は、リード線18により、コントローラ19に電気的に接続されている。
【0010】
ヒータ10は、管路(ホースまたはチューブ)への着設について、1フィート当たり5~15Wの抵抗範囲、または、平坦もしくは可変立体構成要素への着設について1平方インチ当たり0.4~40Wの間の抵抗範囲で、ヒータ10のサイズ及び特定の用途にしたがって、導電性インク12により作成される3次元の付加製造される装置である。導電性インク12は、ほぼ0.0001インチと0.010インチとの間の厚さを有することができる。
【0011】
導電性インク12は、ヒータ10の付加製造された加熱部を構成する。導電性インク12は、カーボン含有、ナノカーボン含有、銀含有、ナノ銀含有インクとすることができ、カーボン(または銀)粒子を70%まで含有することができる。他の実施形態では、導電性インク12は、60%含有まで、または、少なくとも50%含有までとすることができる。導電性インク12は、例えば、LoctiteのLoctite(登録商標) CT 5030、Loctite(登録商標) Ablestik(登録商標) 8008MD、Loctite(登録商標) EDAG 6017SS、または、Loctite(登録商標) EDAG 725A、Henkelから入手可能なBonderite(登録商標) S-FN 109、米国DuPontのDuPont(登録商標) PE671、DuPont(登録商標) PE873,または、DuPont(登録商標) PE410などの市販のインクとすることができる。
【0012】
代替的に、導電性インク12は、正の温度係数(PTC)のインクとすることができる。PTCヒータは、任意の外部診断制御無しの開ループを動作させる自動制御ヒータである。正の温度係数ヒータは、全出力に達し、最適温度まで迅速に加熱するが、しかし、温度が高くなると、消費電力が低下する。ヒータのこの動的タイプは、効果的であり、時間及びエネルギの効率がよい。したがって、PTC導電性インク12で構成されるヒータ10は、外部温度制御を必要としない。PTCインクの実施例は、DuPontから入手可能なDuPont(登録商標) 7292またはHenkelから入手可能なLoctite ECI 8001を含む。
【0013】
ヒータ10の導電性インク12は、隣接する付加製造されたライン間ににじみを生じることなく、非常に詳細な精密印刷を可能とするように配合される。導電性インク12は、スクリーン印刷、インクジェット、エアロゾルジェット印刷、または、同様な印刷機能を提供する既知の他のプロセスなどの印刷プロセスを通して、ヒータ10上に付加製造される。導電性インク12は、リボン、グリッド、または、加熱素子に適切な他の形状とすることができる。
【0014】
基板14は、例えば、上に導電性インク12を付加製造する可撓性または伸縮性基板とすることができる。適切な材料は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、予め含浸した布(樹脂を含有)、ウレタン、または、他の同様な材料を含む。代替的に、ヒータ10の導電性インク12は、ヒータ10が提供する構成要素の表面上に直接付加製造することができる。
【0015】
導電性インク12は、閉鎖材料16により、基板14(または、構成要素の表面)に密封され、これはヒータ10を外部の汚染、及び、他の構成要素または物体との接触から保護する。閉鎖部材は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、予め含浸した布、ウレタン、または、外部環境から導電性インク12を電気的に絶縁する他の材料を含むことができる。代替的に、閉鎖部材16は、保護層に代えてコーティングとすることができる。コーティングの場合には、層上の塗装、コンフォーマルコーティング、ポリウレタン、ニトリル、PVC、ネオプレン、エポキシ、パリレン、または、他の浸漬コーティングを使用することができる。
【0016】
いずれの場合も、リード線18は、導電性インク12とコントローラ19との間に電気接続を創成し、これはヒータ10に対する電源として作用することができる。リード線18は、通常のワイヤとすることができ、または、導電性インク12と共に付加製造することができる。リード線18は、ヒータ10を通る電気の通過を可能とし、これは、電流による抵抗加熱を介して熱を生成する。
【0017】
コントローラ19は、電気リード線(ヒータ10に電力を供給するリード線とは異なる)を介してヒータ10と通信する。コントローラ19は、ヒータ10をオンまたはオフに切換えることができる。任意選択的に、コントローラ19は、基板または組立体内の他の場所に着設される熱電対または他の温度センサを通して温度データを収集することができる。
【0018】
作動中、ヒータ10は電気入力を基板14の表面上の温度出力に変換し、ヒータ10が載置される構成要素を加熱する。付加製造されるヒータ10は、幾何学的に複雑な表面に着設することもできる。ヒータ10は、制限するものではないが、使用中に加熱される構成要素を含む航空機の水システムに使用するために、ホース、チューブ、パネル、タンク、弁、または、他の複合若しくは金属の構成要素に着設することができる。
【0019】
ヒータ10は、例えば、基板14などの伸縮性基板上に製造することができる。伸縮性基板14は、ヒータ10が着設される構成要素の表面の湾曲に適合可能でなければならない。基板14用の材料は上記で検討した。いくつかの例では、基板は、従来の硬化方法を使用する印刷前に清浄にしまたは硬化しなければならない。
【0020】
基板14は、ヒータを作成するために使用する構成要素と導電性インク12との双方に適合しなければならず、非導電性基板材料とすることができる。例えば、伸縮性基板14は、構成要素に生じる加熱に耐え、構成要素との接着を維持することができなければならない。更に、伸縮性基板14は、耐浸食性であり(特に、摩耗及び偶発的な接触の可能性が高い用途に対して)、及び/または、伸縮性基板14上のヒータ10が構成要素の有効期間にわたって構成要素上に留まるように弾性特性を有するべきである。これは、選択した特定構成要素及び導電性インク12に大きく依存する。
【0021】
次に、導電性インク12は、基板14上に付加製造され、ヒータ10の層を形成または作成する。市販の導電性インクの実施例は、上記で検討した。特に、インクジェット、エアロゾルジェットまたはスクリーン印刷は、インク管路のタイプ、所要の層の厚さ、及び、ヒータ10の寸法にしたがって使用することができる。スクリーン印刷を使用する基板上の2次元印刷について、網目数、サイズ、及び、材料などのスクリーンの仕様は、使用されている導電性インク12、付加製造に必要な導電性インク12の所要の厚さ、及び、上に付加製造する基板に基づいて選択される。いくつかの例では、所要の厚さに達するためには、導電性インク12を複数回塗布することが必要である。
【0022】
インクジェット及びエアロゾルジェット方法について、印刷ヘッドは少なくとも複数軸(x,y,z)上で移動可能で、ヒータ10が着設される構成要素に特有の幾何学的パターンでプログラム可能であるべきである。特定の印刷熱及び付加製造方法は、正確なインク処方及びインクの製造者によって明記される必須要件に依存する。インクジェット及びエアロゾルジェット印刷機及び印刷ヘッドは、基板上の印刷など2次元用途に利用することができるが、しかし、理想的には印刷ヘッドを数値制御されるロボットアームに取付けることにより、3次元(3次元)印刷能力を可能とするように構成可能なことである。いくつかの場合では、上に導電性インクが付加製造される構成要素は、ロボットアームがインクを塗布するときに移動することができる。例えば、Ultimaker(3次元インクジェット装置)またはOptomec(3次元エアロゾルジェット装置)によって開発された3次元インクジェット及びエアロゾルジェット印刷装置を使用することができる。インクジェットまたはエアロゾルジェット方法について、印刷ヘッド温度、流速、ノズルサイズも、付加製造しようとしている導電性インク、必要とする導電性インクの厚さ、及び、上に付加製造される基板に基づいて選択される。
【0023】
印刷は追加する態様、すなわち、構成要素の湾曲に合致する所要の幾何学パターン及び所要の寸法で所要の素子抵抗に達するまで、印刷ヘッドが1または複数回走行することで達成される。代替的に、基板14は、これが適応される構成要素の幾何学的表面に適合するように、既に成形された剛性基板とすることができる。この場合、導電性インク12を付加する製造は、3次元印刷パターンに追従しなければならない。
【0024】
付加製造されるヒータ10の導電性インク12は、ほぼ0.0001~0.010インチの間の厚さを有してもよい。複数回走行は、導電性インクを塗布するときに印刷ヘッドにより行われる。印刷ヘッドの個別の走行を通して堆積されるそれぞれの層は、ほぼ1~100ミクロンの厚さを有することが望ましい。複数回の走行は、正確な抵抗及び幾何学的パターンへの導電性インク12の緩やかな積層を可能とする。更に、複数回の走行は、構成要素の表面の特定部分上における導電性インク12の調整を可能とする。例えば、低抵抗(例えば、積層数が多い)でより厚みの大きな導電性インク12は、構成要素の第2部分に比較して構成要素の第1部分上に付加製造してもよい。ヒータの設計分野における当業者であれば、ヒータ10を構築するために使用する材料の熱特性及び使用するヒータ10の用途の必要に基づいて、ヒータ10の適切な寸法及び形状を選択する方法を知っているであろう。
【0025】
ヒータを付加製造した後、導電性インク12が硬化され、リード線18が導電性インク12に接続される。付加製造したヒータ10の硬化プロセスは、使用する導電性インク12のタイプに依存する。いくつかの例では、導電性インク12は空気乾燥される。他の例では、熱、赤外線露光、UV露光、または、他の方法を使用して導電性インク12を硬化することができる。
【0026】
ヒータ10が基板14上に付加製造された後、アクリル、ネオプレン、ポリウレタン、ポリイミド、シリコーン、または、エポキシ-ガラス繊維マトリックスなどの誘電材料で閉じ、浸食及び電気的な短絡を防止してもよい。例えば、ポリイミド(DuPont Kapton(登録商標))などの絶縁耐力の高い閉鎖材料は、0.001インチの厚さを必要とするのみでもよく、一方、ポリウレタンまたはネオプレンゴムなどのより絶縁耐力の低い材料は、0.015~0.030インチの厚さとなり得る。閉鎖材料16は、この後、従来の方法を通して硬化することができる。
【0027】
最後に、ヒータ10は、構成要素及び環境要件にしたがってセメント接着剤、圧感接着剤、または、他の接着手段などの接着剤で構成要素の表面に着設してもよい。伸縮性基板14は、ヒータ10に不必要なストレスを生じさせることなく、構成要素の表面の彎曲にヒータ10を適合させるのを可能とする。伸縮性基板14を使用することは、これを適用する構成要素の表面の形状にヒータ10を整形するのを可能とする。
【0028】
代替的に、導電性インク12は、構成要素の表面上に直接付加製造される。導電性インク12を構成要素の表面上に直接付加製造する場合、使用する印刷方法は、印刷中に、印刷ヘッドが3次元移動し、構成要素表面の形状にナビゲート可能なことを許容しなければならない。第1方法と同様に、印刷ヘッドは、ヒータ10の抵抗及び厚さが正しくなるまで、多数回の走行を行う。スクリーン印刷、インクジェットまたはエアロゾルジェット印刷などの方法を使用することができ、この方法は、ヒータ10が上に付加製造される形状の複雑さに基づいて選択される。いくつかの例では、構成要素の表面は、導電性インク12の印刷前に下塗りしまたは準備しなければならない。印刷プロセスは、第1実施形態を参照して説明したものと同様であるが、しかし、この実施形態における印刷ヘッドは、予め決定した3次元プログラムにしたがい、構成要素の表面に印刷する。一旦、付加製造されると、ヒータ10は上述のように電気的に接続され、閉鎖され、硬化される。
【0029】
いくつかの例では、組立体表面が導電性(金属)である場合、組立体と付加製造されるヒータ10との間に、米国のDuPontから入手可能なDuPont(登録商標)BQ10 もしくは ME777のような非導電性インクなどの中間誘電体層、または、ポリイミド(DuPontから入手可能なKapton(登録商標))もしくはエポキシ-ガラス繊維等の一体的に接合された層を使用することを必要とする。誘電体層の典型的な厚さは、材料の絶縁耐力に依存し、結果として、典型的には0.0005インチ厚と0.010インチ厚との間で変化することがある。誘電体層は特定タイプの複合材表面に対しては必要ない。この誘電体層は薄く、構成要素の表面と付加製造されたヒート10との間の絶縁及び接着剤として作用する。第1実施形態における伸縮性基板のように、誘電体層は、付加製造されたヒータ10が構成要素に対するその接着力を維持するように、温度、光及び他の環境要因に耐えることができなければならない。
【0030】
ヒータ10を付加製造する任意の方法において、ヒータ10は、これが適用される構成要素の表面に接着し、その形状に適合する。これは、構成要素及びヒータ10の耐用寿命にわたってより大きな疲労抵抗を可能とする。ヒータが印刷された構成要素と共に動くヒータ10、つまり、全体的に付加製造されたヒータ10は構成要素に直接付着でき、この結果従来技術のヒータに比較して曲げ半径が大きくなることから、疲労に利益となる。更に、ヒータ10の導電性インクを複数回塗布することにより、構成要素の必要に応じてヒータ10の厚さ及び抵抗を変更することを可能とする。ヒータ10などの印刷されたインクヒータは、それ自体が同じ用途においても金属箔のヒータより大きな耐疲労性を示す。
【0031】
図2~12は、図1を参照して説明した付加製造されたヒータの種々の実施形態を示す。図2~5は、管路(ホースまたはチューブ)に着設された種々のヒータを示し、一方、図6~12は、平坦または種々の3D表面形状を有する航空機構成要素を示す。図6~12の構成要素は、タンク、弁及びパネルなどの水システムの構成要素、または、加熱を必要とする他の航空機構成要素とすることができる。
【0032】
図2は、付加製造されたヒータ210をオーバラップの形態で有する管路220の概略図である。オーバラップヒータ210は、管路220を囲み、導電性インク212、基板214、非導電性閉鎖層216及び接着剤217を含む。
【0033】
オーバラップヒータ210は、基板214上の導電性インク212により作成されている。導電性インク212は可撓性/伸縮性基板214上に付加製造されており、接着剤217により取付けられた閉鎖層216により保護される。導電性インク212は、適切な抵抗特性を有する導電体とし、ヒータとして作用し、いくつかの用途では自動制御することができる。例えば、導電性インク212は、図1を参照して説明したように、カーボン含有、ナノカーボン含有またはナノ銀含有インクとすることができる。ヒータ210は、1フィート当たり5ワットと15ワットとの間の出力範囲を有することが望ましい。
【0034】
基板214は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、予め含浸した布(樹脂を含有)、ウレタン、または、管路220の幾何学的表面に適合する他の同様な材料とすることができる。基板214は、管路220に巻付けることが可能な可撓性または伸縮性材料で作成され、連邦航空局(FAA)により述べられている難燃性要件に合致する連続シートまたはストリップとすることができる。連続シートの場合には、基板214は管路220の周りに緊密に巻くことができる。基板214が複数のストリップの場合には、個々のストリップが管路220に沿って離間させまたはオーバラップさせることができる。代替的に、基板214は、必要に応じて間隔を残しまたはオーバラップさせて、管路220の周りに螺旋状に巻回する連続シートとすることができる。
【0035】
閉鎖層216は、基板214上の導電性インク212を外部環境から電気的に絶縁する層であり、接着剤217によりヒータ210に取付けることができる。閉鎖層216の材料は、図1を参照して検討した。接着剤217は、例えば圧感接着剤またはエポキシなどの化学接着剤とすることができる。
【0036】
管路220は、流体が流れる中央チャンネル222と、周りにヒータ210が巻かれる壁224とを有する。管路220は、例えば、ゴム、複合材、または、Teflon(登録商標)、Nomex(登録商標)、シリコーン、ゴム、Kapton(登録商標)もしくはPEEKなどのプラスチック材料、といった非導電材料で作成される可撓性ホースとすることができる。この場合、導電性インク212は、非脆性で、柔軟で、更に、伸縮性とすべきである。導電性インク212は、この後、可撓性ホース管路220が形状を変え、または、流体が管路220を流れるように適用可能とすべきである。この場合、基板214は、ホースと共に動くように薄く、可撓性で、伸縮可能とすべきである。
【0037】
異なる実施形態では、管路220は、導電性(金属)材料または非導電性(非金属)材料のいずれかで作成される剛性チューブとすることができる。この場合、導電性インク212は、非脆性でかつ柔軟なことが必要であるが、しかし、ホース上のインクのように大きく伸張する必要はない。同様に、基板214は、薄く、可撓性で管路220の周りに巻回可能とし、航空機の難燃性要件に合致すべきであるが、しかし、伸張可能であることは必ずしも必要ない。導電性剛性チューブの場合には、導電性インク212は、コーティング、誘電体層または基板214により、導電性剛性チューブから絶縁しなければならない。
【0038】
他の実施形態では、管路220は、薄肉壁の剛性チューブとすることができる。薄肉壁の剛性チューブは、金属または非金属のいずれかとすることができる。この場合、導電性インク212は、柔軟でかつ非脆性とすべきである。薄肉壁の剛性チューブについて、基板214は薄く、可撓性で、構造的強化布とすることができる。
【0039】
図3は、付加製造されたヒータ310をオーバラップの形態で有する管路320の概略図である。オーバラップヒータ310は、管路320を囲み、導電性インク312、基板314及び閉鎖コーティング316を含む。管路320は、流体が流れる中央チャンネル322と、その周りにヒータ310が巻かれる壁324とを有する。ヒータ310、導電性インク312及び基板314は、図2を参照して説明した対応する素子と同じである。
【0040】
閉鎖コーティング316は、図2を参照して説明した実施形態における閉鎖層に置換えている。閉鎖コーティング316は、非導電性であり、導電性インク312を電気的な短絡から保護し、導電性インク312を機械的な力から物理的に保護する。閉鎖コーティング316は、例えば、コンフォーマルコーティング、パリレン、conathane、ポリサルファイド、エポキシまたは他の適切なコーティングとすることができる。
【0041】
図2を参照して説明した実施形態と同様に、管路320は非導電性ホース、導電性もしくは非導電性である剛性チューブ、または、導電性もしくは非導電性である薄肉壁チューブとすることができる。基板314及び導電性インク312は、それに応じて変更できる。
【0042】
図4は、直接印刷して付加製造されたヒータ410を設けた管路420の概略図である。付加製造されたヒータ410は、導電性インク412と、接着剤417を設けてオーバラップした閉鎖層416とを含む。管路420は、流体が流れる中央チャンネル422と、上に付加製造されたヒータ410が印刷される壁424とを有する。
【0043】
ヒータ410は、基板を含まない。代りに、導電性インク412は管路420上に直接印刷することができる。この実施形態では、管路420は、例えば、非金属ホース、非金属剛性チューブ、または、非金属薄肉壁チューブとすることができる。重要なことは、管路420が非導電性で、電気的短絡を防止することである。
【0044】
閉鎖層416は、管路420上の導電性インク412を外部環境から電気的に絶縁する層であり、接着剤417により管路420に取付けることができる。閉鎖層416は、オーバラップ層として作用し、管路420の周りに巻回される。閉鎖層416の材料は、図1を参照して検討した。接着剤417は、例えば圧感接着剤またはエポキシなどの化学接着剤とすることができる。
【0045】
図5は、直接プリントして付加製造されたヒータ510を設けた管路520の概略図である。付加製造されたヒータ510は、導電性インク512と閉鎖コーティング516とを含む。管路520は、流体が流れる中央チャンネル522と、その上に付加製造されたヒータ510が印刷された壁524とを有する。
【0046】
図4の実施形態と同様に、ヒータ510は、管路520の表面上に直接付加製造した導電性インク512を含む。この理由のため、ヒータ510は、基板を含まない。この実施形態では、管路520は、例えば、非金属ホース、非金属剛性チューブ、または、非金属薄肉壁チューブとすることができる。重要なことは、管路520が非導電性で、電気的短絡を防止することである。
【0047】
閉鎖コーティング516は、図4を参照して説明した実施形態における閉鎖層に置換えている。閉鎖コーティング516は、非導電性であり、導電性インク512を電気的な短絡から保護し、導電性インク512を機械的な力から物理的に保護する。閉鎖コーティング516は、例えば、コンフォーマルコーティング、パリレン、conathane、ポリサルファイド、エポキシまたは他の適切なコーティングとすることができる。
【0048】
図6は、直接印刷して付加製造されたヒータ610を設けた複雑な形状を有する内部航空機パネル620の概略図である。ヒータ610は、導電性インク612を含む。
【0049】
航空機パネル620は、外側626と内側表面628とを有する。航空機パネル620は、平坦なヒータを着設するのが困難である可変の複雑な表面形状である。例えば、航空機パネル620は、円筒状タンク、コンフォーマルタンク、ベッセル、ブレード、ベーン、吸気口、レードーム、または、他の航空機内側部分とすることができる。航空機内側部分の場合には、外側626は乗客または航空機のキャビンに対向することになる。
【0050】
内側表面628の複雑な形状により、導電性インク612は、3次元移動し、内側表面628にインクを所要の厚さ及び抵抗範囲に塗布することのできる印刷ヘッドにより、内側表面628上に直接付加製造される。このプロセスは、図1を参照して詳細に説明した。
【0051】
導電性インク612は、図1を参照して説明したように、航空機パネル620を加熱するために適切な導電性銀入りまたはカーボン入りインクとすることができる。導電性インク612は、1平方インチ当たりほぼ0.4~40ワットの出力範囲を有することができる。導電性インク612は、航空機パネル620の内側表面628上に直接付加製造される。導電性インク612は、付加製造を通して塗布されたときに、航空機パネル620の形状に適合するように非脆性でかつ柔軟であることが好ましい。
【0052】
図7は、付加製造されたヒータ710を設けた航空機パネル720の概略図である。ヒータ710は、導電性インク712と閉鎖層716とを含む。
【0053】
航空機パネル720は、上に導電性インク712が直接付加製造される平坦な表面を有していた。代替的に、導電性インク712は、基板(図示しない)上に付加製造することができ、基板は航空機パネル720の平坦な表面に適用することができる。この場合、基板は、薄く、可撓性で難燃性要件に合致するべきである。
【0054】
閉鎖層716は、図2の閉鎖層216と同様に、導電性インク712を外部環境から電気的に絶縁し、接着剤(図示しない)によりヒータ710に取付けることができる。閉鎖層716の材料は、図1を参照して検討した。接着剤は、例えば圧感接着剤またはエポキシなどの化学接着剤とすることができる。代替的に、導電性インク712は、図6を参照して説明したコーティング616などの閉鎖コーティングにより保護することができる。
【0055】
ヒータ710では、導電性インク712は、1平方インチ当たり0.4~1.5ワットの出力範囲を有する。導電性インク712は、ヒータとして作用し、いくつかの用途では自動制御する。導電性インク712は、非脆性でかつ柔軟であり、パネル720に対して付加製造する塗布を可能とする。
【0056】
図8は、導電性インク812を含む直接印刷して付加製造されたヒータ810を設けた彎曲する航空機構成要素820の概略図である。
【0057】
航空機構成要素820は、例えば、水タンクまたはエンジン吸気口とすることができる。導電性インク812は、構成要素820の内部または外部表面上に直接付加製造することができる。構成要素820が水タンクであれば、導電性インク812は、外部表面上に印刷して加熱することができる。他の実施形態では、薄い可撓性基板(図示しない)を使用することができる。基板は、構成要素820の縁部または湾曲部などの狭いコーナに適用可能なことが必要である。
【0058】
代替的に、導電性インク812は、構成要素820の内部表面上に印刷することができる。携帯可能な水タンクの場合では、導電性インク812は、内部表面上の水位センサとして使用することができる。この場合には、導電性インク812及び基板、閉鎖材料または他の接着剤は、このような環境を耐え抜くことができることが必要となる。更に、これらの材料は、携帯可能な水タンクに適用して使用する場合には、飲料水に対応可能であるべきである。
【0059】
導電性インク812は、1平方インチ当たり0.4~40ワットの出力範囲を有してもよく、適切な抵抗特性を有する導電性であり、ヒータとして作用する。いくつかの例では、導電性インク812は自動制御する。導電性インク812は、図1を参照して説明したように、非脆性でかつ曲げやすく、構成要素820に対して付加製造する塗布を可能とする。
【0060】
図9は、導電性インク912を含む直接印刷して付加製造されたヒータ910を設けた狭い航空機構成要素920の概略図である。
【0061】
航空機構成要素920は、金属複合材、または、浸食シールドもしくは摩耗シールドに適切な他の耐久性のある材料である。航空機構成要素920は、狭い完成した断面を有する。導電性インク912は、構成要素920処理及び成形の前または後のいずれかにおいて、構成要素920の表面上に直接印刷することができる。代替的に、導電性インク912は、薄い基板(図示しない)上に印刷することができ、これは、後で構成要素920に適用される。
【0062】
導電性インク912は、1平方インチ当たり0.4~40ワットの間の出力範囲を有することができる。導電性インク912は、図1を参照して説明した付加製造方法を通して構成要素920の表面に塗布することができる柔軟な非脆性インクである。
【0063】
図10は、基板1014上の導電性インク1012により基板上に付加製造されたヒータ1010を有する、鋭い縁部を持つ航空機構成要素1020の概略図である。
【0064】
航空機構成要素1020は、例えば、鋭い縁部を有する弁ボディとすることができる。その鋭い縁部の周りで構成要素1020の均一な加熱を可能とするため、導電性インク1012が基板1014上に付加製造されている。基板1014は、鋭いコーナの周りで、構成要素1020に接着されている。
【0065】
基板1014は、低「スプリングバック」に適合する基板である、これは、構成要素1020のコーナに基板を追従可能とする。基板1014は、薄く、可撓性であり、難燃性要件に合致する。
【0066】
基板1014上の導電性インク1012は、1平方インチ当たり0.4~40ワットの間の出力範囲を有してもよい。導電性インク1012は、図1を参照して説明した付加製造方法を通して構成要素1020の表面に塗布することができる柔軟な非脆性インクである。
【0067】
図11は、導電性インク1112を直接印刷して付加製造されたヒータ1110を有する、鋭い縁部を設けた航空機構成要素1120の概略図である。
【0068】
航空機構成要素1120は、例えば、鋭い縁部を有する弁ボディとすることができる。この実施形態では、基板が存在せず、図1を参照して説明したように、導電性インク1112が構成要素1120の表面上に付加製造される。導電性インク1112は、1平方インチ当たり0.4~40ワットの間の出力範囲を有してもよく、柔軟な非脆性インクである。
【0069】
図12は、布基板1214上の導電性インク1212により付加製造されたヒータ1210を有する組立体1220の概略図である。
【0070】
導電性インク1212は、布基板1214上に付加製造され、これは、例えば、シート表皮、または航空機内の他の表面を覆う布とすることができる。代替的に、導電性インク1212は、より薄い布(図示しない)上に印刷することができ、これは、後から厚い織物、皮または同様な布などのより起伏の大きい表皮材料の内側に取付けることができる。
【0071】
導電性インク1212は、1平方インチ当たり0.4~1ワットの出力範囲を有し、適切な抵抗特性を有する導電材料であり、ヒータとして作用する。導電性インク1212は、布が動くときに布基板1214と共に動くように、非脆性で、柔軟で、伸縮性がある。
【0072】
付加製造されたヒータは、高ストレス環境で良好に機能する。可撓性または伸縮性基板上に付加製造されたヒータは、続いて管路の周りに基板を巻回することにより、ヒータの重さ及びコストを低減可能とする。構成要素の表面上に直接付加製造することは、構成要素の表面上の材料の量を制限し、重さとコストを低減する。更に、付加製造されるヒータのこれらのタイプは、種々の構成要素表面形状に良好に適合する。
【0073】
(可能な実施形態の検討)
以下は、本発明の可能な実施形態の非排他的な説明である。
【0074】
組立体は、水システム用のチューブ、複数の導電性インク層を有するチューブ上に付加製造されたヒータ、及び、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタを含む。
【0075】
先行する段落の組立体は、追加的及び/または代替的に、以下の特徴、構成及び/または追加構成要素を任意選択的に含むことができる。
【0076】
チューブは、金属、複合材、及び、プラスチックからなるグループから選択される材料を備える。
【0077】
付加製造されたヒータは、チューブの周りに合致するように構成されたオーバラップを備える。
【0078】
付加製造されたヒータは、1フィート当たり5~15ワットの間の抵抗を有する。
【0079】
付加製造されたヒータは、0.0001インチと0.010インチとの間の厚さを有する。
【0080】
導電性インクの複数の層のそれぞれは、1~100ミクロンの間の厚さを有する。
【0081】
導電性インクは、ナノカーボン含有インク、カーボン含有インク及び銀含有インクからなるグループから選択される。
【0082】
付加製造されたヒータは、複数の導電性インク層が配置された基板を更に備える。
【0083】
基板は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、予め含浸した布、ウレタン、または、その可能な組み合わせからなるグループから選択される。
【0084】
導電性インクの複数の層は、チューブの表面上に直接印刷される。
【0085】
組立体は、付加製造されたヒータ上の閉鎖層を含む。
【0086】
閉鎖層は、ネオプレン、ナイロン布、ガラス布、予め含浸した布、ウレタン及びその組み合わせからなるグループから選択される。
【0087】
組立体は、付加製造されたヒータ上の閉鎖コーティングを含む。
【0088】
閉鎖コーティングは、塗料、コンフォーマルコーティング、ポリウレタン、ニトリル、PVC、ネオプレン、エポキシ、パリレン、浸漬コーティング、及び、その組合わせからなるグループから選択される。
【0089】
組立体は、水バルブと水タンクとからなるグループから選択した水システム構成要素、複数の導電性インク層を有する構成要素上に付加製造されたヒータ、及び、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタを含む。
【0090】
先行する段落の組立体は、追加的及び/または代替的に、以下の特徴、構成及び/または追加構成要素を任意選択的に含むことができる。
【0091】
構成要素は、複雑な幾何学形態の表面を有する。
【0092】
付加製造されたヒータは、1平方インチ当たり0.4~40ワットの間の抵抗を有する。
【0093】
構成要素は、平坦な表面を有するパネルである。
【0094】
付加製造されたヒータは、1平方インチ当たり0.4~1.5ワットの間の抵抗を有する。
【0095】
組立体は、水システム構成要素、1平方インチ当たり0.4~1ワット間の抵抗を有する構成要素上に付加製造されたヒータ、ヒータから電源への1つまたは複数のコネクタ、及び、付加製造されたヒータを調整するように構成されたコントローラを含む。付加製造されたヒータは、基板と、その上の導電性インクの複数の層とを含む。
【0096】
本発明について例示的な実施形態(複数可)を参照して説明してきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、種々に変更してもよく、素子に均等物を置換え得ることが理解される。更に、その本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に対して特定の状況または素材に適合させるために、多く変更を行うことができる。したがって、本発明は、開示した特定の実施形態(複数可)に制限されるのではなく、本発明は添付の特許請求の範囲に含まれる全ての実施形態を含むことを意図する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12