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特許7504028光ファイバリボン、光ファイバリボンの製造方法、光ファイバリボンの製造システムおよび光ファイバリボンの試験方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】光ファイバリボン、光ファイバリボンの製造方法、光ファイバリボンの製造システムおよび光ファイバリボンの試験方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/44 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
G02B6/44 371
G02B6/44 391
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020539025
(86)(22)【出願日】2018-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 EP2018050898
(87)【国際公開番号】W WO2019137627
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2021-01-15
【審判番号】
【審判請求日】2022-09-02
(73)【特許権者】
【識別番号】519016125
【氏名又は名称】プリズミアン ソチエタ ペル アツィオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ファラーモハンマディ、イーサン
(72)【発明者】
【氏名】リッシュ、ブライアン、ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ザック、ジョン アール
(72)【発明者】
【氏名】バーカー、ジェフェリー スコット
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン、クリント
【合議体】
【審判長】波多江 進
【審判官】秋田 将行
【審判官】後藤 孝平
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-008923(JP,A)
【文献】特開2015-108756(JP,A)
【文献】特開2016-075746(JP,A)
【文献】特表2009-518664(JP,A)
【文献】特開2004-093733(JP,A)
【文献】特表2012-511240(JP,A)
【文献】特表2012-505889(JP,A)
【文献】特開2008-039872(JP,A)
【文献】特開2007-224237(JP,A)
【文献】特表2007-534789(JP,A)
【文献】特開2012-097198(JP,A)
【文献】特開2017-181513(JP,A)
【文献】特開平3-023240(JP,A)
【文献】特開平5-087681(JP,A)
【文献】特開2011-185992(JP,A)
【文献】特開平9-166733(JP,A)
【文献】特開2001-264604(JP,A)
【文献】特開2012-027129(JP,A)
【文献】特開2011-221199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/02- 6/036
G02B 6/10
G02B 6/44
JSTplus/JSTChina/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバリボンであって、
縦方向に延び、平行に配置され、幅を持つ光ファイバアセンブリを形成する、複数の隣接する光ファイバユニットと、
前記光ファイバアセンブリに沿って配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴と、を備え、
前記光ファイバユニットの各々は、
-単一の光ファイバまたは
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本の光ファイバのグループ
のいずれかを備え、
前記複数の滴の各々は、複数の光ファイバユニットのうちの2つの隣接する光ファイバユニットの間に、引き延ばされた接着を形成するように配置され、
前記複数の滴の各々の中には蛍光トレーサが存在し、
前記複数の滴のうちの2つの連続する滴は、前記複数の滴を構成する接着剤の移行部によって接続され、
前記滴は、上から見たときジグザグ状または鋸歯状をなし、
前記蛍光トレーサは、滴内に存在するUV硬化性光開始剤とは異なる吸収領域を持つことを特徴とする光ファイバリボン。
【請求項2】
前記蛍光トレーサは、前記滴の重量に基づき、0.1重量%以上1.5重量%以下で滴内に存在することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
【請求項3】
前記蛍光トレーサは、蛍光色素または蛍光顔料であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項4】
前記蛍光トレーサは、蛍光塩、オキサゾール、ベンゾキサゾール、スチルベン、ピラゾリン、トリアゾール、イミダゾール、ピラジン、トリアジンおよびフルオランテンからなるグループから選ばれることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバリボン。
【請求項5】
第1の接着を形成する第1の滴が、隣接する光ファイバユニットの第1のペアを接続し、
前記第1の滴の次の滴で形成された前記第1の接着の次の接着が、隣接する光ファイバユニットのさらなるペアを接続し、
前記さらなるペアの少なくとも1つの光ファイバユニットは、前記第1のペアの光ファイバユニットと異なることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバリボン。
【請求項6】
前記光ファイバアセンブリの各々の縦位置に最大1個の接着が存在することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光ファイバリボン。
【請求項7】
光ファイバリボンの製造方法であって、
幅を持つ縦長の光ファイバアセンブリを与えるために、複数の光ファイバユニットを供給するステップと、
蛍光トレーサを備える接着剤を、ディスペンサから前記光ファイバアセンブリの表面に与えるステップと、を備え、
前記複数の光ファイバユニットは、互いに平行に隣接して配置され、
前記光ファイバユニットの各々は、
-単一の光ファイバまたは
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本の光ファイバのグループ
のいずれかを備え、
前記接着剤は、接着を形成するように配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴を形成し、
前記複数の滴のうちの2つの連続する滴は、前記複数の滴を構成する接着剤の移行部によって接続され、
前記滴は、上から見たときジグザグ状または鋸歯状をなし、
前記蛍光トレーサは、滴内に存在するUV硬化性光開始剤とは異なる吸収領域を持つことを特徴とする製造方法。
【請求項8】
前記光ファイバアセンブリの表面に与えられた接着剤を備える前記光ファイバリボンを紫外光にさらすステップと、
紫外光にさらされているときに前記滴から放射された可視光を検出するによって、引き延ばされた滴または複数の滴の引き延ばされた滴の1つ以上のパラメータを試験するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記滴から放射された可視光を検出することは、画像検出システムのカメラを用いて実行されることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
【請求項10】
前記光ファイバリボンを紫外光にさらすステップは、前記画像検出システムのカメラのスキャンレートに同期した周波数のストロボ周波数を持つストロボの紫外光にさらすステップを備えることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
【請求項11】
前記画像検出システムは、滴の長さおよび/または幅、および/または前記2つの光ファイバユニットに対する滴の位置、および/または前記リボンの横方向の中心に対する滴もしくは滴のパターンの位置、および/または2つの光ファイバユニットの上面により定義された平面に対する滴の高さ、および/または前記放射された可視光の波長を決定することを特徴とする請求項9または10に記載の製造方法。
【請求項12】
前記光ファイバリボンを紫外光にさらすステップは、決定されたパラメータを所定の参照パラメータまたは参照パラメータ範囲と比較するステップと、当該比較が前記参照パラメータと前記決定されたパラメータとの間に許容できない差を示すときに警告信号および/またはフィードバック信号を生成するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項9または10に記載の製造方法。
【請求項13】
前記ディスペンサから表面に蛍光トレーサを備える接着剤を与えるステップは、
前記ディスペンサから前記光ファイバアセンブリの表面に、硬化性樹脂を与えるステップと、
硬化した樹脂の接着を形成する目的で前記滴を硬化するために、前記滴が与えられた光ファイバアセンブリを硬化ステーションに通すステップと、を備え、
前記硬化性樹脂は、接着を形成するように配置された、直線的に引き延ばされた連続的な複数の滴を形成することを特徴とする請求項7から12のいずれかに記載の製造方法。
【請求項14】
前記硬化性樹脂は、23℃で、200cPS以上2000cPS以下の粘度を持つことを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
【請求項15】
前記硬化ステーションは、前記硬化性樹脂の滴を硬化するためのUV照射を発することを特徴とする請求項13または14に記載の製造方法。
【請求項16】
前記ディスペンサは、前記光ファイバアセンブリの縦方向に対して横方向に振動することを特徴とする請求項7から15のいずれかに記載の製造方法。
【請求項17】
請求項1から6のいずれかに記載の光ファイバリボンを請求項7から16のいずれかに記載の製造方法を用いて製造する製造システムであって、
前記光ファイバアセンブリを与える金型と、
前記複数の光ファイバユニットを前記金型に供給する供給ユニットと、
蛍光トレーサを備えた接着剤を前記光ファイバアセンブリの表面に与えるディスペンサと、
前記接着剤を硬化または冷却するステーションと、
前記光ファイバアセンブリの表面に与えられた接着剤を備えた光ファイバリボンを照明する紫外光源と、
紫外光にさらされているときに前記滴から放射された可視光を検出する画像検出システムと、を備えることを特徴とする製造システム。
【請求項18】
光ファイバリボンの試験方法であって、
前記光ファイバリボンは、
縦方向に延び、平行に配置され、幅を持つ光ファイバアセンブリを形成する、複数の隣接する光ファイバユニットと、
前記光ファイバアセンブリに沿って配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴と、を備え、
前記光ファイバユニットの各々は、
-単一の光ファイバまたは
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本の光ファイバのグループ
のいずれかを備え、
前記複数の滴の各々は、複数の光ファイバユニットのうちの2つの隣接する光ファイバユニットの間に、引き延ばされた接着を形成するように配置され、
前記複数の滴の各々の中には蛍光トレーサが存在し、
当該試験方法は、
前記光ファイバリボンの引き延ばされた滴のパラメータを試験する目的で、前記光ファイバユニットの一部の長さを紫外光にさらすステップを備え、
前記複数の滴のうちの2つの連続する滴は、前記複数の滴を構成する接着剤の移行部によって接続され、
前記滴は、上から見たときジグザグ状または鋸歯状をなし、
前記蛍光トレーサは、滴内に存在するUV硬化性光開始剤とは異なる吸収領域を持つことを特徴とする試験方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバリボン、光ファイバリボンの製造方法、光ファイバリボンの製造システムおよび光ファイバリボンの試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバケーブル上で送信されるデータ量は増え続けている。この増加は、例えばクラウドコンピューティングの拡大に起因して、特に世界中のデータセンタで顕著である。この場合、すべてのデータは限られた空間内で送信される必要がある。従って、細番手かつ高密度の光ケーブへの需要が増す。さらにアクセスケーブルネットワークの構築コストは、常に削減される傾向にある。従って、光ケーブルの直径および重量を減らすことが重要となる。光ケーブルの直径および重量の削減により、地下ダクトなど既存の設備の使用が可能となり、工事費が節約できる。さらにケーブル接続に必要な作業時間の短縮のため、光ファイバの大規模な融着接続が要求される。
【0003】
これは、複数の(おそらく矛盾する)課題が存在することを意味する。すなわち、一方では光ケーブルの直径を低減したいという課題があり、他方では光ファイバの密度の増加したいという課題がある。これは光ケーブルの製造にとって厳しい課題である。
【0004】
加工を容易にするため、大規模な融着接続ができる光ファイバリボンが使われてきた。これにより、複数の光ファイバをより柔軟に一度に接続することができる。
【0005】
しかしながら標準的な光ファイバリボンには、硬いという欠点がある。なぜなら、光ファイバを水平な平面内に保持するために、光ファイバアセンブリの周りに樹脂の層が与えられるからである。この硬さにより、光ファイバケーブル内の光ファイバ密度の増加が制限される。
【0006】
特許出願公開2011-221199号は、隣接する光ファイバの平行アセンブリの片方にサイン曲線型の連結樹脂を与えることにより、光ファイバリボンの柔軟性を向上させるための選択肢を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題の1つは、柔軟性が改善され、光ファイバリボンの幅方向に光ファイバをうねらせるまたは曲げることが可能な光ファイバリボンを与えることにある。本発明の別の課題は、複数の光ファイバを接続するために、大規模な融着接続が可能な光ファイバリボンを与えることにある。本発明のさらに別の課題は、次のような光ファイバリボン、すなわち各光ファイバまたはマトリックス材料でカプセル化された最大3本の光ファイバを備えた光ファイバユニットが、隣接する光ファイバにダメージを与えることなく、当該光ファイバリボンから分離できるような光ファイバリボンを与えることにある。本発明のさらに別の課題は、品質の高さおよび/または光ファイバリボンの製造後試験を担保しつつ、効率的な製造が可能な光ファイバリボンを与えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの課題の1つ以上は、光ファイバリボンによって解決される。この光ファイバリボンは、以下を備える。
i)縦方向に延び、平行に配置され、幅を持つ光ファイバアセンブリを形成する、複数の隣接する光ファイバユニット。
ii)光ファイバアセンブリに沿って配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴。
光ファイバユニットの各々は、
-単一の光ファイバまたは
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本、好ましくは2本の光ファイバのグループ
のいずれかを備える。
複数の滴の各々は、複数の光ファイバユニットのうちの2つの隣接する光ファイバユニットの間に、引き延ばされた接着を形成するように配置される。複数の滴の各々の中には蛍光トレーサが存在する。
【0009】
ある態様では、本発明は光ファイバリボンの製造方法に関する。この製造方法は、以下のステップを備える。
*幅を持つ縦長の光ファイバアセンブリを与えるために、複数の光ファイバユニットを供給するステップ。
*蛍光トレーサを備える接着剤を、ディスペンサから光ファイバアセンブリの表面に与えるステップ。
複数の光ファイバユニットは、互いに平行に隣接して配置される。
光ファイバユニットの各々は、
-単一の光ファイバまたは
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本、好ましくは2本の光ファイバのグループ
のいずれかを備える。
接着剤は、接着を形成するように配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴を形成する。複数の滴の各々は、2つの隣接する光ファイバユニットの間に、引き延ばされた接着を形成する。
【0010】
ある態様では、本発明は、前述のいずれかの光ファイバリボンを前述のいずれかの製造方法を用いて製造する製造システムであって、以下を備える。
*光ファイバアセンブリを与える金型。
*複数の光ファイバユニットを金型に供給する供給ユニット。
*蛍光トレーサを備えた接着剤を光ファイバアセンブリの表面に与えるディスペンサ。
*接着剤を硬化または冷却するステーション。
*光ファイバアセンブリの表面に与えられた接着剤を備えた光ファイバリボンを照明する紫外光源。
*紫外光にさらされているときに滴から放射された可視光を検出する画像検出システム。
【0011】
以下で説明する光ファイバリボンに対応する実施の形態は、本発明に係る光ファイバリボンの製造方法および製造システムにも適用可能である。その逆も然りである。
【0012】
このように本発明に係る光ファイバリボンは、平行に配置され、他の光ファイバユニットと互いに断続的に接続される、複数の光ファイバユニットを持つ。接続は、光ファイバリボンの片面上の接着剤によって生成される。この接着剤は、接続された光ファイバユニットの隙間(溝とも呼ばれる)に滴を形成する。本発明の光ファイバリボンは非常に柔軟であるため、高い光ファイバ密度を実現するために、光ファイバリボンを光ファイバケーブル内に極めて高い密度で包み込むのに有効である。この光ファイバリボンは一度に大規模に融着接続することでき、個々の光ファイバユニットは光ファイバリボンから容易に分離することができる。
【0013】
前述の複数の滴の各々の中に蛍光トレーサが存在することにより、一貫して高品質な光ファイバリボンの製造プロセスが効果的に得られる。これは、複数の滴全体にわたって蛍光トレーサが存在することにより、簡単かつ効果的にパラメータ(例えば、複数の滴の幾何学的パラメータ)の試験ができるからである。滴はそれぞれ、2つの隣接する光ファイバユニットの接着を形成する。従ってこれらの滴は、光ファイバリボン全体の一体化にとって重要である。例えば、2つの隣接する光ファイバユニット間で適切な接着を形成するためには、滴の各々を、これら2つの隣接する光ファイバユニット間の隙間内で十分正確に位置づけることが重要である。接着が適切でないと、光ファイバリボンの構造的一体化が不十分となり、柔軟性が低下するだろう。
【0014】
滴(または複数の連続した滴)を紫外光にさらし、蛍光トレーサを備える滴から放射する可視光を検出することにより、パラメータを決定することができる。こうしたパラメータの例として、滴の長さおよび幅、他の滴に対する光ファイバリボンの滴の位置、あるいは滴の接着剤がフィアバユニットから突き出る度合い(すなわち、2つの光ファイバユニットの上面で定義される平面に対する滴の高さ)などがある。このような幾何学的パラメータは、所定の目的とする範囲内にあるとき、光ファイバリボンの一体化に役立つ。
【0015】
蛍光トレーサが滴全体に存在することはまた、偽造防止試験に役立つ。偽造防止試験は、一般に困難で時間が掛かる。前述の放射された可視光の具体的な波長あるいは波長分布(色)といったパラメータは、蛍光光度計や分光計などの適切な検出装置により、簡単かつ正確に測定することができる。光ファイバリボン(光ファイバリボンの滴)が可視光を発しない(または発した可視光のタイプが異なる)場合、偽造された光ファイバリボンが検出されるだろう。すなわち、決定された波長を当該光ファイバリボンが持つ所定の波長とを比較することにより、その光ファイバリボンが実際に正しいオリジナルの光ファイバリボンか、それとも品質の劣る偽造された光ファイバリボンかを判断することができる。
【0016】
[定義の一覧]
記載内容を定めるため、以下で定義される用語が本明細書および請求項で使われる。以下で言及されないその他の用語は、当該分野で一般的に理解される意味で用いる。
本明細書で使われる「光ファイバアセンブリ」は、以下を意味する:複数の平行な隣接する光ファイバの緩い配置であって、光ファイバ間の接着がまったくないもの。
本明細書で使われる(フルオロフィアまたは蛍光色素とも呼ばれる)「蛍光トレーサ」(それらの混合物であってもよい)は、以下を意味する:紫外線にさらされたとき可視光を発する蛍光性化合物。本明細書の文脈内で、蛍光トレーサは、接着剤の滴の実質的に全体に存在する蛍光性化合物(これは、例えば接着剤に付加され混合される)である。この化合物(またはその混合物)は、光ファイバリボン(従って、単数または複数の滴)が紫外線にさらされたとき、蛍光性を示す。言い換えれば、紫外光にさらされたとき、滴が光る。その結果、前述の接着剤の複数の引き延ばされた滴の1つ以上のパラメータを、例えば画像検出システムを用いて、紫外線露光中にテストすることができる。フルオロフィアは、いくつかの(化合した)芳香族基を備えてもよい。フルオロフィアは、接着剤に付加および混合することにより、例えば分散して存在してもよい。あるいはフルオロフィアは、接着剤を形成する硬化性樹脂または熱可塑性材料に共有結合的に結合されてもよい。
本明細書で使われる「アセンブリ幅(W)」または「幅(W)」は、以下を意味する:こうしたアセンブリは、それぞれがユニット幅(w)と長さ(L)を持つ複数(N個)の光ファイバユニットから形成される。こうしたアセンブリは、幅W(W=w×N)を持つ。光ファイバユニットが単一の光ファイバを備える場合、ユニット幅は光ファイバの直径(D)に等しい。すなわちW=D×Nである。
本明細書で使われる「接着」は、以下を意味する:2つの隣接する光ファイバユニットを接着長(l)で接着する接着剤の滴。2つ(またはそれより多い)の連続する滴が、2つの隣接する光ファイバユニットを接続する同じ溝の中に相次いで与えられた場合、これら2つ(またはそれより多い)の滴は、このような連続する滴に長さの合計に等しい接着長(l)とともに接着を形成すると考えられることに注意する。
本明細書で使われる「階段状パターン」は、複数の光ファイバユニットにわたる滴の連続により配置されるパターンを意味する。ここで滴の連続は、1本の光ファイバの幅方向の距離をおいて毎回分離される。これは、階段状パターンのステップが1つの光ファイバユニットであることを意味する。従って、アセンブリがN個の光ファイバユニットで形成される場合、各階段状パターンは(N-1)個の滴の連続により配置される。
本明細書で使われる「ジグザグ状配置」は、三角波の軌跡をたどる配置を意味する。本明細書におけるジグザグ状配置は、連続する階段状パターンの連続する滴の中点を通して線をフィッティングすることによって得られる。
本明細書で使われる「鋸歯状配置」は、鋸歯状波の軌跡をたどる配置を意味する。本明細書における鋸歯状配置は、連続する階段状パターンの連続する滴の中点を通して線をフィッティングすることによって得られる。
本明細書で使われる「ピッチ(P)」は、同じ幅方向への階段状パターンの反復の長さとして定義される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下、添付図面を用いて本発明を説明する。これらの図面に本発明の実施の形態が示され、同じ符号は同じまたは類似の要素を表す。
図1】光ファイバアセンブリ(本発明の一部ではない)を3次元画像で表示する図である。
図2a】本発明の、断続的/不連続的なジグザグ状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図2b】本発明の、図2aの実施の形態とは異なる接着長を持つ、断続的/不連続なジグザグ状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図3】本発明の、連続的なジグザグ状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図4a】本発明の、断続的/不連続的な鋸歯状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図4b】フィッティングされた鋸歯線とピッチを持つ、図4aの実施の形態の図である。
図5】本発明の、一部が連続的な鋸歯状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図6】本発明の、連続的な鋸歯状配置の光ファイバリボンの実施の形態を3次元画像で表示する図である。
図7】6本の光ファイバを持つ光ファイバリボンを作成するための可能なプロセスラインの模式図である。
図8】ジグザグ状配置の光ファイバリボンの模式的な透視図である。
図9】鋸歯状配置の光ファイバリボンの模式的な透視図である。
図10】本発明の実施の形態に係る光ファイバリボンの平面写真である。
図11】各々が12本の光ファイバを持つ24個の光ファイバリボンを用いて作成された光ケーブルユニットの断面写真である。
図12】本発明の、2つの光ファイバのグループで形成された光ファイバユニットを持つ光ファイバリボンの実施の形態の断面図である。
図13】蛍光トレーサとして用いるのに好適な蛍光塩の例を示す。
図14a】蛍光トレーサとして用いるのに好適なオキサゾール化合物の例を示す。
図14b】蛍光トレーサとして用いるのに好適なベンゾキサゾール化合物の例を示す。
図15】画像検出システムと組み合わせた図2aの光ファイバリボンを示す図である。
図16】画像検出システムと組み合わせた図12の光ファイバリボンを示す図である。
図17】6本の光ファイバを持つ光ファイバリボンを作成するためのさらなる可能なプロセスラインの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
前述のように、本発明の第1の態様は光ファイバリボンに関する。以下にこのような光ファイバリボンのいくつかの実施の形態を示す。
【0019】
図1は、複数の隣接する光ファイバ2を示す。光ファイバ2は、大きさDの直径を持ち、縦方向の光ファイバアセンブリ3を形成するように平行に配置される。光ファイバアセンブリ3は、幅W、長さLを持つ。この光ファイバアセンブリは、本発明に係る光ファイバリボンの基礎を形成する。
【0020】
本発明は、光ファイバリボン100-700に関し、以下を備える。
*複数の隣接する光ファイバユニット5、105。光ファイバユニット5、105は、縦方向に延び、幅Wを持つ光ファイバアセンブリ3を形成するように平行に配置される。光ファイバユニット5、105の各々は、単一の光ファイバ2またはマトリックス材料8でカプセル化された最大3本(好ましくは2本)の光ファイバ2のグループを備える。
*前述の光ファイバアセンブリに沿って配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴4。
-複数の滴4の各々は、複数の光ファイバユニットのうちの2つの隣接する光ファイバユニット5、105の間に、引き延ばされた接着を形成するように配置される。前述の複数の滴の各々の中には、蛍光トレーサが存在する。すなわち、複数の接着剤の滴の中に(実質的に全体にわたって)蛍光トレーサが存在する。
【0021】
本発明のいくつの実施の形態では、第1の滴4は、隣接する光ファイバユニット5、105の第1のペアを接続する第1の接着を形成する。そして、第1の滴4の次の滴で形成された第1の接着の次の接着が、隣接する光ファイバユニットのさらなるペアを接続する。ここで、さらなるペアの少なくとも1つの光ファイバユニットは、第1のペアの光ファイバユニットと異なる。
【0022】
本発明のいくつの実施の形態では、光ファイバアセンブリの各々の縦位置に最大1個の接着が存在する。
【0023】
図2a-6の例では、光ファイバユニット5はそれぞれ、単一の光ファイバ2を備える。一方図12の例では、光ファイバユニット105はそれぞれ、2本の光ファイバ2を備える。
【0024】
以下、前述の光ファイバリボンのいくつかの特定の実施の形態を説明し、図面で示す。以下、これらの各々を個別に説明する。
【0025】
ある実施の形態では、蛍光トレーサは、滴の重量に基づき、0.1重量%以上1.5重量%以下で滴内に存在する。これより少ない量では、特に肉眼では発出光の検出が難しい場合がある。蛍光トレーサの量は、視認性に関してはこれより多くする必要はなく、コスト増加およびあり得る光開始剤との潜在的な相互作用の観点から望ましくない。
【0026】
ある実施の形態では、蛍光トレーサは、蛍光色素または蛍光顔料であってもよい。好ましくは顔料としての蛍光色素は、ストレージと妥協してもよく、パターン化されたアプリケーションに必要な小さな分注オリフィスに伴う困難を処理してもよい。
【0027】
ある実施の形態では、蛍光トレーサは、蛍光塩(その一例が図13に示される)、オキサゾール化合物(その一例が図14aに示される)、ベンゾキサゾール化合物(その一例が図14bに示される)、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、トリアゾール化合物、イミダゾール化合物、ピラジン化合物、トリアジン化合物、フルオランテン化合物からななるグループから選ばれてもよい。
【0028】
ある実施の形態では、蛍光トレーサは、例えば滴内に存在するUV硬化性光開始剤とは異なる吸収領域を持ってもよい。UV光を用いた滴の硬化中に吸収領域が同じであった場合、硬化ステーションを発したUV放射の部分は、蛍光トレーサ(これは、不完全なUV硬化性樹脂となってもよい)によって吸収されてもよい。
【0029】
ある実施の形態では、蛍光トレーサは、滴マトリックスの重量に基づき、1重量%未満の濃度で高い視認性を持つ。これは、UV硬化性光開始剤とのあらゆる可能な相互作用を最小化するという効果を奏する。
【0030】
前述の通り、UVマトリックス接着形成に蛍光トレーサを付加することにより、プロセスの監視および制御が可能となるだけでなく、このトレーサが偽造防止のために使えるという利点が得られる。この場合、蛍光と適切な蛍光波長とにより、同一性証明が容易となる。
【0031】
ある実施の形態では、光ファイバは、中心から周辺に向かって、ガラスコア、ガラスクラッド、第1の被覆、第2の被覆および、選択的には外側層を備える。ある実施の形態では、第1の被覆は、蛍光トレーサを備えない。ある実施の形態では、第2の被覆は、蛍光トレーサを備えない。ある実施の形態では、外側層は、蛍光トレーサを備えない。ある実施の形態では、光ファイバは、蛍光トレーサを備えない。蛍光トレーサが光ファイバ内に存在すると、光ファイバリボン全体に可視光が存在するため、滴の正しい特性評価が困難になる。
【0032】
ある実施の形態では、光ファイバユニットの各々は、マトリックス材料でカプセル化された最大3本(好ましくは2本)の光ファイバのグループを備える。光ファイバユニットの各々が単一の光ファイバを備える光ファイバリボンに比べて、この実施の形態では光ファイバリボンがより平坦な形状となり、大規模な融着接続がより容易となる。ある実施の形態では、本発明の光ファイバリボンは6個の光ファイバユニットを備え、これらの光ファイバユニットの各々は2本の光ファイバを備える。合計するとこの光ファイバリボンは、12光ファイバリボンとなる。
【0033】
ある実施の形態では、接着剤は、接着長(l)を持ち、縦方向に間隔(d)だけ離して配置される。この実施の形態では、接着長は間隔より長い(l>d)。その結果、強度としての機械的特性が増し、より強固な光ファイバ同士の接着が実現する。
【0034】
ある実施の形態では、接着長は、間隔の2倍以上20倍以下である(すなわち2d≦l≦20dまたはl/d=2から20)。値2および20はこの範囲に含まれる。ある実施の形態では、接着長は、間隔の4倍以上15倍以下である(すなわち4d≦l≦15dまたはl/d=4から15)。値4および15はこの範囲に含まれる。与えられる滴は、引き延ばされた形を持つ。滴は、2つの隣接する光ファイバの間(あるいは、光ファイバユニットが2本または3本の光ファイバを備える場合は、2本または3本のグループ化された光ファイバの間)の溝の中を流れるだろう。接着を形成する引き延ばされた滴は、上から見たとき75マイクロメートル以上350マイクロメートル以下(例えば200マイクロメートル以上275マイクロメートル以下)、の幅(すなわち光ファイバとほぼ同じサイズ)を持ってよい。
【0035】
ある実施の形態では、滴の接着長(l)は、1.5mm以上20mm以下である。滴の接着長は、接着長と接着間隔との比(l/d)、および階段状パターンのピッチと光ファイバアセンブリの幅との比(P/W)によって効果的に定義される。
【0036】
ある実施の形態では、複数の光ファイバの各々は実質的に同じ直径を持つ。ある実施の形態では、光ファイバは、240マイクロメートル以上260マイクロメートル以下、より好ましくは250マイクロメートルの直径を持つ。代替的に光ファイバは、180マイクロメートル以上230マイクロメートル以下といった縮小された直径を持ってもよい。ある実施の形態では、光ファイバアセンブリは、6本以上36本以下(6本および36本を含む)の、例えば12本以上24本以下(12本および24本を含む)の、例えば12本の光ファイバを備える。光ファイバユニットは、前述のように、ペアでグループ化された光ファイバを備えてもよい。グループ化されたときは、光ファイバアセンブリは6個以上18個以下のグループを備えてもよい。これは2本の光ファイバのユニットを意味する。例えば、2本の光ファイバの6個、12個または18個のグループといった具合である。光ファイバユニットは、3本の光ファイバを備えてもよい。例えば、3本の光ファイバの4個の光ファイバユニット、または3本の光ファイバの5個の光ファイバユニットといった具合である。
【0037】
ある実施の形態では、光ファイバは、第1の被覆および第2の被覆に加えて、インク層を備えてもよい。当業者には、異なるタイプの第1の被覆、第2の被覆およびインク層、並びにそれらの構造や厚さは既知である。
【0038】
ある実施の形態では、滴は、前述の光ファイバアセンブリの一方の側にのみ配置される。例えば滴は、前述の光ファイバアセンブリの上側にのみ配置される(光ファイバアセンブリの光ファイバが巻取り状でなくリボン状に配置されたときは、平面図で視認できる)。光ファイバアセンブリは、2つの側縁、上面および下面を定義するリボン状光ファイバアセンブリとして視認できる。この上面および下面は、光ファイバユニット構造の平行配置で形成されるため、完全に平坦ではない。上面および下面は、平行な縦方向の溝、すなわち隣接する光ファイバユニット間の隙間を備える。滴は溝、または隣接する光ファイバユニット間の隙間の中に配置される。
【0039】
ある実施の形態では、前述の複数の滴の2つの連続的な滴が、前述の接着剤の移行部によって接続される。ある実施の形態では、前述の移行部は上から見たときS字状をなす。ある実施の形態では、前述の複数の滴の2つの連続的な滴の各々は、前述の接着剤の移行部によって接続される。
【0040】
ある実施の形態では、交代する滴の断続と移行部とがスレッドを形成する。このとき、光ファイバアセンブリの縦位置の各々に、最大1個のスレッドが存在する。
【0041】
ある実施の形態では、スレッドは、10000メートルあたり60dtex以上120dtex以下、好ましくは75dtex以上110dtex以下の質量(グラム単位)を持つ。
【0042】
ある実施の形態では、前述の複数の滴の2つの連続的な滴は、これら2つの滴同士を接続する接着剤が存在しないという点で互いに独立である。言い換えれば、樹脂のスレッドは存在せず、個々の滴のみが存在する。
【0043】
ある実施の形態では、複数の断続する滴が、複数の光ファイバユニットの上に階段状パターンを形成する。このとき、階段の各段は、1つの光ファイバユニットである。
【0044】
ある実施の形態では、光ファイバユニットの各々は、単数の光ファイバすなわち1本の光ファイバのみを備える。別の実施の形態では、光ファイバユニットの各々は、マトリックス材料でカプセル化された2本の光ファイバのグループを備える。
【0045】
ある実施の形態では、前述のマトリックス材料は、ポリウレタンアクリル酸またはポリメタクリル酸材料などのアクリル酸である。ある実施の形態では、カプセル化マトリックス材料は、5マイクロメートル以上10マイクロメートル以下の厚さを持つ。
【0046】
階段状パターンを持つ実施の形態の第1の例では、前述の滴の階段状パターンの一端で、前述のパターンの最後の滴に続く滴が、同じ幅方向に次の階段状パターンを開始する。好ましくは、次の階段状パターンは、前述の2つの階段状パターン同士を接続する接着剤が存在しないという点で互いに独立である。この階段状パターンの断続は、好ましくは光ファイバユニット長さ全体で、繰り返されてもよい。これにより、上から見たとき、複数の光ファイバユニットの上で鋸歯状配置が形成される。この鋸歯状配置の実施の形態では、ピッチ(P)は、同じ幅方向への階段状パターンの反復の長さとして定義される。好ましくは、ピッチ(P)は、Wの10倍以上100倍以下、好ましくはWの15倍以上80倍以下である。
【0047】
図4aおよび4bは、鋸歯状配置の光ファイバリボン400の実施の形態を示す。この図4aおよび4bの配置では、滴4は接続されず、複数の滴は不連続な線で配置される。鋸歯状配置は、ピッチ(P)で鋸歯状波の軌跡をたどる一定の反復を形成する(図4b参照)。
【0048】
図5は、鋸歯状配置の光ファイバリボン500のある実施の形態を示す。複数の滴は、前述の接着剤の部分的な連続線として配置される。連続線は最遠端から見たとき、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に与えられた第1の滴4から始まる。この連続線は、移行部9で前述の第2の光ファイバの上を通って、第2の光ファイバと第3の光ファイバとの間の溝まで連続する。さらにこの連続線は、移行部9で前述の第3の光ファイバの上を通って、第3の光ファイバと第4の光ファイバとの間の溝まで連続する。以下同様である。連続線は、第5の光ファイバと第6の(最後の)光ファイバとの間の溝で終わる。新たな連続線が、第1の連続線からピッチPの距離を置いて、再び第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間の溝で始まる(図4参照)。
【0049】
図6は、鋸歯状配置の光ファイバリボン600のある実施の形態を示す。複数の滴は、前述の接着剤の連続線として配置される。図5の実施の形態との違いは、第1の鋸歯状配置の第5および第6の光ファイバ2の間の滴4と、第2の鋸歯状配置の第1および第2の光ファイバ2の間の滴4との間にも、樹脂線9’が存在する点にある。これは好ましい実施の形態である。
【0050】
階段状パターンの実施の形態の第2の例では、第1の階段状パターンが、第1の幅方向に形成される。このとき、さらなる階段状パターンが、前述の階段状パターンの端部で反対方向に形成される。この階段状パターンの継続は、好ましくは光ファイバユニット長さ全体にわたって、反復されてもよい。これにより、上から見たとき、複数の光ファイバユニットの上でジグザグ状配置が形成される。このようにして、光ファイバアセンブリが織り込まれた状態になったとき、光ファイバアセンブリの複数の隣接する光ファイバユニットが同一の仮想平面内で延びるように、複数の滴が与えられる。このジグザグ状配置の実施の形態では、ピッチ(P)は、同じ幅方向への階段状パターンの反復の長さとして定義される。このとき、ピッチ(P)は、Wの14倍以上140倍以下、好ましくはWの18倍以上100倍以下である。
【0051】
図2aは、ジグザグ状配置を持つ光ファイバリボン100の第1の実施の形態を示す。この実施の形態では、滴4はどれも互いに接続されず、複数の滴が非連続線として配置される。図2bは、ジグザグ状配置を持つ光ファイバリボン200の第2の実施の形態を示す(この配置は、滴の中心を結ぶ破線により示される)。図2aとの違いは、接着長がより短い点にある。この実施の形態では、滴4はどれも互いに接続されず、複数の滴が非連続線として配置される。
【0052】
図3は、ジグザグ状配置を持つ光ファイバリボン300の第3の実施の形態を示す。複数の滴4が、前述の接着剤の連続線として配置される。これは図6と同様であり、移行部9、9’を持つ。図2a、2bおよび3の実施の形態のジグザグ状配置は、ピッチ(P)で三角波の軌跡をたどる一定の反復配置である。
【0053】
ある実施の形態では、接着剤は、破壊時の伸び率が少なくとも150%、好ましくは少なくとも175%、より好ましくは少なくとも200%、さらに好ましくは220%であり、弾性率(ヤング率)が10MPa以上16MPa以下である。本明細書では、破壊時の伸び率およびヤング率は次の方法を用いて測定された。ASTM D638-14「プラスティックの伸び特性の標準試験法」
【0054】
ある実施の形態では、接着剤は硬化性樹脂または熱可塑性材料である。
【0055】
ある実施の形態では、硬化性樹脂はアクリル酸樹脂である。この硬化性樹脂は、光ファイバアセンブリ上に滴の形で与えられた硬化性樹脂(好ましくはUV硬化性樹脂)を硬化することによって得られる。
【0056】
ある実施の形態では、熱可塑性材料は、ナイロン、コポリアミド、ポリエステルおよびコポリエステルのグループから選ばれる。
【0057】
ある実施の形態では、熱可塑性材料は、55℃以上170℃以下、例えば60℃以上150℃以下、例えば120℃以上150℃以下の融点を持つ。
【0058】
ある実施の形態では、Wは、2mm以上10mm以下、好ましくは2mm以上4mm以下である。効果的には、幅Wは、各々がユニット幅(w)を持つN個の光ファイバユニットで形成される(W=w×N)。光ファイバユニットが単一の光ファイバを備える場合、ユニット幅は光ファイバの直径(D)に等しい。従ってW=D×Nである。
【0059】
ある実施の形態では、光ファイバアセンブリの幅(W)上のある縦位置に、接着が存在する。ある実施の形態では、光ファイバアセンブリの幅(W)上の各縦位置に、接着が存在する。言い換えれば、2つの光ファイバユニット間には、ある1つの縦位置に接着が1つだけ存在する。そして2つの隣接する光ファイバユニットの別の組の間には、接着は存在しない。この構造によれば、必要な接着が最小化され、柔軟性を最大化することができる。
【0060】
図10は、本発明に係る、硬化性樹脂の連続線を持つジグザグ状配置の実施の形態の光ファイバリボンを示す。
【0061】
図12の断面は、本発明に係る光ファイバリボン700に関する。この光ファイバリボン700は、マトリックス材料800でカプセル化された2本の光ファイバの組からなる光ファイバユニット105を有する。直線的に引き延ばされた連続的な接着剤の滴4が、前述の光ファイバアセンブリの長さに沿って配置される(滴4の1つが断面に示される)。図12に示されるように、前述の複数の滴の各々が、2つの隣接する光ファイバユニット195の間に、引き延ばされた接着を形成する。
【0062】
本発明の光ファイバリボンは、光ファイバケーブルユニットおよび光ファイバケーブルを形成するために使われてもよい。このような光ファイバケーブルユニットの例が、図11に示される。このユニットは、12本の光ファイバの24個の光ファイバリボンを有する。このケーブルユニットは、288本の光ファイバを極めて高い密度で包み込む。
【0063】
ある態様では本発明は、本発明に係るポリマーのさやで囲まれた1つ以上の光ファイバリボンを備える光ファイバケーブルユニットに関する。別の態様では本発明はまた、本発明に係る1つ以上の光ファイバリボンまたは光ファイバケーブルユニットを備える光ファイバケーブルに関する。
【0064】
第2の態様では本発明は、請求項7で定義されるように、光ファイバリボン100-700を製造する方法に関する。
【0065】
第1のステップで、縦長の光ファイバアセンブリ3を与えるために、複数の光ファイバユニット5、105(すなわち、個別の光ファイバ2またはグループ化された光ファイバ2)が(好ましくは金型内に)供給される。このとき、複数の光ファイバ(またはグループ化された光ファイバ)が、互いに平行に隣接して配置される。この様子は図7に示され(右から左へのプロセス)、光ファイバアセンブリ3は図1に示される。
【0066】
第2のステップで、蛍光トレーサを備える接着剤が、ディスペンサ(または供給デバイス)14から光ファイバアセンブリの表面(例えば前述の光ファイバアセンブリの上面)に与えられる。このような第2のステップは、硬化性樹脂(好ましくはUV硬化性樹脂)を与える形を取ってもよい。このように樹脂を与えることにより、樹脂は、光ファイバアセンブリ3の上面に沿って、複数の断続的に配置された滴4の階段状パターンを形成する。第2のステップは、ディスペンサから熱可塑性材料のスレッドを与え、この熱可塑性スレッドを軟化点より高温に加熱し、軟化した熱可塑性スレッドを光ファイバアセンブリ3の表面に与えることにより実行されてもよい。このとき、軟化した熱可塑性材料は、冷却され、直線的に引き延ばされた連続的な複数の滴(これは、熱可塑性材料の接着を形成するように配置される)を形成する。
【0067】
第3のステップ(図7にも示されるように、このステップは、接着剤として硬化性樹脂を用いる場合に存在する)で、前述の滴の樹脂を硬化させ、連続した接着の階段状パターンを形成するために、前述の滴を備えた光ファイバアセンブリを硬化ステーション16に通す。
【0068】
この方法では、前述の滴の各々は、2つの隣接する光ファイバユニット間の接着を接着長(l)で形成するように配置される。さらにある接着が、2つの隣接する光ファイバユニットを接続する。そして次の接着が、2つの隣接する光ファイバユニット(その少なくとも一方は、先に接続された光ファイバユニットと異なる)を接続する。さらに前述の接着の各々は、縦方向に接着間隔(d)を置いて、次の接着と分離される。ある実施の形態では、接着長は接着間隔より長い(l>d)。
【0069】
図8は、6本の光ファイバと樹脂のジグザグ状階段型配置とを持つ光ファイバリボンの模式図である。図9は、6本の光ファイバと樹脂の鋸歯状階段型配置とを持つ光ファイバリボンの模式図である。
【0070】
前述の方法の第1の態様では、前述の「ディスペンサから表面に蛍光トレーサを備える接着剤を与えるステップ」は、以下のステップを備える(または以下のステップからなる)。
*ディスペンサから前述の光ファイバアセンブリの表面に、硬化性樹脂を与えるステップ。このとき、硬化性樹脂は、接着を形成するように配置された、直線的に引き延ばされた連続的な複数の滴を形成する。
*硬化した樹脂の接着を形成する目的で前述の滴を硬化するために、前述の滴が与えられた光ファイバアセンブリを硬化ステーションに通すステップ。
【0071】
前述の方法の第2の態様では、前述の「ディスペンサから表面に蛍光トレーサを備える接着剤を与えるステップ」は、以下のステップを備える(または以下のステップからなる)。
*ディスペンサから熱可塑性材料のスレッドを与え、この熱可塑性スレッドを軟化点より高温に加熱し、軟化した熱可塑性スレッドを前述の光ファイバアセンブリの表面に与えるステップ。このとき、軟化した熱可塑性材料は、冷却され、熱可塑性材料の接着を形成するように配置された、直線的に引き延ばされた連続的な複数の滴を形成する。
【0072】
ある実施の形態では、ディスペンサ(または供給デバイス)は、光ファイバアセンブリの縦方向に対して横方向に振動している。この振動するデバイスは、光ファイバアセンブリの片側に階段状パターンを生成する。前述のディスペンサの先端は、100MHzまたは200MHzといったオーダの高周波数で、横方向に振動して(震えて)もよい。ある実施の形態では、ディスペンサは、光ファイバアセンブリの縦方向に(すなわち幅方向に)振動している。光ファイバアセンブリは、好ましくはリールによって、縦方向に移動される。
【0073】
ある実施の形態では、ディスペンサは、液体樹脂を、移動する光ファイバアセンブリに微小滴で与えてもよい。液体樹脂の表面張力により、液体樹脂は、引き延ばされた滴を形成するように流れるだろう。
【0074】
ある実施の形態では、硬化性樹脂は、23℃で、200cPS以上2000cPS以下の、好ましくは300cPS以上1000cPS以下の、さらに好ましくは400cPS以上600cPS以下の粘度を持つ。粘度は、23℃で、10rpmのRV1スピンドルを持つブルックフィールドデジタル回転粘度計(モデルDV-II)で測定される。
【0075】
ある実施の形態では、硬化ステーションは、硬化性樹脂の滴を硬化するためのUV照射を発する。
【0076】
代替的には、第2のステップで、供給デバイスから接着剤が、熱可塑性スレッドとして与えられ、軟化点より高温に加熱される。好ましくは、前述の熱可塑性スレッドの軟化点は120℃より高い。軟化点は、ASTM-D1525-09に従い、10Nの負荷でビカッド法によって決定される。加熱後、熱可塑性スレッドは、例えば光ファイバアセンブリを冷えた滑車上で運搬することにより冷却される。
【0077】
この方法のある実施の形態では、光ファイバアセンブリの表面に与えられた接着剤を備える光ファイバリボンが、紫外光、好ましくは波長領域315nm以上400nm以下に最大強度ピークを持つ紫外光にさらされる。引き延ばされた滴(あるいは複数の滴の引き延ばされた滴)の1つ以上のパラメータ(例えば幾何学的パラメータ)は、紫外光にさらされているときに前述の滴から放射された可視光を検出するによって、試験されてもよい。紫外線にさらし試験するステップは、個々に実行されてもよい。例えば、放射された可視光を肉眼で視覚的に検知する、この方法を自動で(好ましくは、製造プロセスにおいてその一部として同時に)行う、といった具合である。製造パラメータを変更するためのフィードバック制御、例えばディスペンサまたはディスペンサに沿った光ファイバリボンのライン速度に関するフィードバック制御(例えば、試験されたパラメータに基づく)が行われてもよい。
【0078】
引き延ばされた滴の幾何学的パラメータの例は、光ファイバアセンブリの表面を上から見たときの、特定の滴の長さおよび幅である。このような幾何学的パラメータの他の例は、2つの光ファイバユニット(滴は、これらの光ファイバユニットの間に接着を形成する)に対する滴の位置、および/またはさらなる接着に対する滴の位置、または接着のパターン(滴はこのパターンに属する)に対する滴の位置である。このような幾何学的パラメータの他の例は、光ファイバリボンの横方向の中心に対する滴または滴(すなわち複数の滴)のパターンの位置である。これにより接着剤が、表面の意図した位置に与えられたかどうか、および横方向に均一に供給されたかどうかを確認することができる。このようなパラメータのさらなる例は、平面に対する滴の高さである。この平面は、2つの光ファイバユニットの上面(2つの光ファイバユニットで定義される平面で見たときの、すなわち光ファイバユニットの延長方向で見たときの)で定義される。さらなる(幾何学的でない)パラメータの例は、滴全体に存在する蛍光トレーサから放射された可視光の波長である。
【0079】
この方法のある実施の形態では、以下のパラメータが試験される。
-滴の幅。
-滴の高さ。
-滴のパターンのオフセット。すなわち光ファイバリボンの横方向の中心に対する滴のパターンの位置。
-滴のパターンのピッチ。
-選択的に、全体の大きさ。すなわち滴のパターン(例えば図2bまたは3に示されるパターン)の、光ファイバリボンの横方向における寸法。
【0080】
本発明によれば、光ファイバリボンを試験する方法が与えられる。この光ファイバリボンは、以下を備える。
*縦方向に延び、平行に配置され、幅を持つ光ファイバアセンブリを形成する、複数の隣接する光ファイバユニット。この光ファイバユニットの各々は、以下のいずれかを備える。
-単一の光ファイバ。
-マトリックス材料でカプセル化された最大3本(好ましくは2本)の光ファイバのグループ。
*前述の光ファイバアセンブリに沿って配置された、直線的に引き延ばされた接着剤の連続的な複数の滴。
-この複数の滴の各々は、複数の光ファイバユニットのうちの2つの隣接する光ファイバユニットの間に、引き延ばされた接着を形成するように配置される。
この方法は、以下のステップを備える。
*光ファイバリボンの引き延ばされた滴(あるいは複数の滴の引き延ばされた滴)のパラメータを試験する目的で、光ファイバユニットの一部の長さを紫外光にさらすステップ。
【0081】
これにより、偽造防止試験の観点からは、先ずある光ファイバリボンが蛍光トレーサを備えた滴を持つか否かを確認することができる。これにより、前述の本発明に係る光ファイバリボンの製造方法の実施の形態と異なり、このような試験は光ファイバリボンの製造プロセスのではないことが分かる。ここで蛍光トレーサを備えた滴を持つ光ファイバリボンが、(好ましくは接着剤が表面に与えられた後にラインで)試験される。このような偽造防止試験は例えば、光ファイバリボンの設置時に、あるいは光ファイバリボンのサプライヤからの受領時に実行されてもよい。光ファイバリボンが蛍光トレーサを備えた滴を持つことが証明されると、さらに前述の様々なパラメータ(例えば、再び偽造防止試験の観点から、滴内に存在する蛍光トレーサから放射された可視光の波長など)が決定されてよい。
【0082】
前述の光ファイバリボンの試験方法はまた、本発明に係る製造後の光ファイバリボン(すなわち蛍光トレーサを有する光ファイバリボン。好ましくは、本発明の製造方法で製造された光ファイバリボン)の(製造後)試験に関する。このような試験方法は、(製造後の)品質検査プロセス(例えば光ファイバリボンの設置時のオンサイト検査)で使うのに非常に有効である。
【0083】
前述の放射された可視光の検出は、本発明の方法の観点から、画像検出システムのカメラを用いて実行されてもよい。カメラのスキャンレートは、光ファイバリボンの0.5m以上5m以下、好ましくは1m以上2m以下の間隔を置いて画像が撮影されるように設定されてよい。すなわち、光ファイバリボンがカメラに沿って連続的に供給される(例えば毎秒10mのレートで)連続的なプロセスでは、毎秒5乃至10枚の画像が撮影されてよい。
【0084】
光ファイバリボンを紫外光にさらすステップは、画像検出システムのカメラのスキャンレートに同期した周波数のストロボ周波数を持つストロボの紫外光にさらすステップを備えてもよい。
【0085】
画像検出システムを用いて、前述の1つ以上のパラメータが決定されてよい。
【0086】
図15は、カメラ22を持つ画像検出システムと組み合わせた図2aの光ファイバリボンを示す。カメラ22は、光ファイバリボンの上に配置され、引き延ばされた滴の幾何学的パラメータ(滴の長さなど)を決定するために、当該光ファイバリボンを上から撮影し、光ファイバアセンブリの表面の上面図の画像を得る。光ファイバリボンは、ストロボの紫外光源20を用いて照明される。図2aおよび15に示される実施の形態では、滴4の長さは、接着長lに一致する。図15の構成で、他の幾何学的パラメータもまた決定されてよい。このようなパラメータは、さらなる滴に対する滴の位置を含む。このパラメータは、接着間隔dに関する。
【0087】
図16は、カメラ24を持つ画像検出システムと組み合わせた図12の光ファイバリボンを示す。カメラ24は、光ファイバリボンの横に配置され、2つの光ファイバユニットで定義される平面内で当該光ファイバリボンを撮影する。光ファイバリボンは、ストロボの紫外光源20を用いて照明される。無論さらなる構成が、図15に示されるように光ファイバリボンの上に配置されたカメラを含んでもよく、図16に示されるように光ファイバリボンの上に配置されたカメラを含んでもよい。図16に従って配置されたカメラを用いて、2つの光ファイバユニットの上面により定義された平面に対する滴の高さhが決定されてもよい。
【0088】
紫外光にさらすステップは、決定されたパラメータを所定の参照パラメータまたは参照パラメータ範囲と比較するステップと、この比較が参照パラメータと決定されたパラメータとの間に許容できない差を示すときに警告信号および/またはフィードバック信号を生成するステップと、をさらに備えてもよい。決定されたパラメータを参照パラメータの範囲に収める、または参照パラメータ値に近づける目的で、フィードバック信号に基づいて、製造パラメータ(例えば、ディスペンサに関するもの、あるいは光ファイバリボンのディスペンサに沿ったライン速度に関するもの)が自動的に変更されてもよい。
【0089】
図17を参照する。この図については、図7の説明に頼る。図17図7に示されるプロセスの違いは、図17に示されるプロセスでは、画像検出システムのカメラ22および24が(図15および16に示される光ファイバリボンに関する構成において)硬化ステーション16の下流に与えられる点にある。このプロセスでは第4のステップにより、光ファイバリボンがストロボの紫外光源20を用いて照明された後、照射された可視光がカメラ22および24を用いて検出される(前述の説明の通りである)。
【0090】
画像検出システムは、カメラおよび(選択的に)光源とともに、プロセッサおよびメモリ要素を備えてもよい(あるいはこれらを備えたシステムに操作可能に接続されてもよい)。このとき、カメラおよび(選択的に)光源は、プロセッサに操作可能に接続される。このメモリ要素は、前述のパラメータの参照値または参照範囲に関する情報を記憶することができる。メモリ要素内には、ソフトウェアが記憶されてもよい。このソフトウェアは、使用中プロセッサにロードされると、前述の試験に関する方法のステップ(例えば、前述の比較するステップおよび警告信号を生成するステップ)を実行する。プロセッサは、ユーザインタフェース(例えば、比較の結果および/または決定されたパラメータを表示するディスプレイなど)に接続されてもよい。
【0091】
ここに開示された図面、説明および添付の請求項を参照することにより、当業者は、前述の実施の形態に対するその他の変形を理解し実行することができる。請求項では「備える」ということばは、他の要素またはステップを排除しない。さらに不定冠詞「a」および「an」は、複数を排除しない。本発明の範囲は、添付の請求項で定義される。本発明の1つ以上の目的は、添付の請求項によって達成される。
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14a
図14b
図15
図16
図17