(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240614BHJP
H01L 21/76 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L21/76 L
(21)【出願番号】P 2021092854
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2023-02-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0083601
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】金 局泰
(72)【発明者】
【氏名】金 周▲うん▼
(72)【発明者】
【氏名】朴 美善
(72)【発明者】
【氏名】李 在雄
(72)【発明者】
【氏名】洪 守珍
【審査官】小山 満
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-176089(JP,A)
【文献】特開平01-312850(JP,A)
【文献】特開平08-195433(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0005651(US,A1)
【文献】国際公開第2019/188386(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03780102(EP,A1)
【文献】米国特許第04847214(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第00338480(EP,A1)
【文献】米国特許第05675173(US,A)
【文献】特開2012-028459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/146
H01L 21/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1面及び第2面を有する基板であって、光電変換領域を有する単位画素領域を含む基板と、
前記基板の前記単位画素領域を定義し、前記基板の第1トレンチ内に配置される半導体パターンであって、第1半導体パターン及び前記第1半導体パターン上に提供される第2半導体パターンを含む半導体パターンと、
前記基板の前記第2面を覆う背面絶縁膜と、を含み、
前記第1半導体パターンは、
前記第1トレンチの内側壁に沿って延長される側面部、及び
前記側面部と連結され、前記側面部より前記基板の前記第2面と隣接するように配置される底部を含み、
前記第2半導体パターンは、前記基板の前記第2面に向かって延長されて、前記第1半導体パターンの前記底部を介して前記背面絶縁膜と離隔されて配置され
、
前記第1半導体パターン及び前記第2半導体パターンは、不純物を含む多結晶シリコンを含み、
前記第1半導体パターンの前記不純物の濃度は、前記第2半導体パターンの前記不純物の濃度より大きい、イメージセンサー。
【請求項2】
互いに対向する第1面及び第2面を有する基板であって、光電変換領域を有する単位画素領域を含む基板と、
前記基板の前記単位画素領域を定義し、前記基板の第1トレンチ内に配置される半導体パターンであって、第1半導体パターン及び前記第1半導体パターン上に提供される第2半導体パターンを含む半導体パターンと、
前記基板の前記第2面を覆う背面絶縁膜と、を含み、
前記第1半導体パターンは、
前記第1トレンチの内側壁に沿って延長される側面部、及び
前記側面部と連結され、前記側面部より前記基板の前記第2面と隣接するように配置される底部を含み、
前記第2半導体パターンは、前記基板の前記第2面に向かって延長されて、前記第1半導体パターンの前記底部を介して前記背面絶縁膜と離隔されて配置され、
前記第1半導体パターンは、不純物を含む多結晶シリコンを含み、
第1基板の前記第2面と隣接する前記第1半導体パターンの前記不純物の濃度は、前記第1基板の前記第1面と隣接する前記第1半導体パターンの前記不純物の濃度と実質的に同一である、イメージセンサー。
【請求項3】
前記底部の下面は、前記基板の前記第2面と同一レベルに提供される、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記基板の第2トレンチを満たし、前記第1面と隣接する素子分離パターンをさらに含み、
前記素子分離パターンの下面は、前記第1半導体パターンの最上部と前記基板の前記第1面との間のレベルに配置される、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記基板の第2トレンチを満たし、前記第1面と隣接する素子分離パターンをさらに含み、
前記第1半導体パターンの最上部は、前記素子分離パターンの下面と前記基板の前記第1面との間のレベルに配置される、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記第2半導体パターンが前記基板の前記第2面からの離隔距離は、0.1um(マイクロメートル)以上2.5um以下である、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記第2半導体パターンは、第1部分及び第2部分を含み、
前記第2部分は、前記第1半導体パターンの前記側面部で囲まれ、前記基板の前記第2面に向かって延長され、
前記第1部分は、前記第2部分上に提供されて、前記第2部分と連結され、
前記第2部分の最下端は、前記基板の前記第2面より高いレベルに提供される、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記第2半導体パターンの前記第1部分の幅は、前記第2半導体パターンの前記第2部分の幅より大きい、請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記第1半導体パターンの側面部は、互いに対向する第1内側面及び第2内側面を有し、
前記第1内側面及び前記第2内側面の間の離隔距離は、前記基板の前記第2面に隣接するほど、小さくなる、請求項1
又は2に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサーに関り、より詳細にはCMOSイメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは光学映像を電気信号に変換させる。最近になって、コンピュータ産業と通信産業の発達につれてデジタルカメラ、ビデオカメラ、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ等の様々な分野で性能が向上されたイメージセンサーの需要が増大している。
【0003】
イメージセンサーとしては電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)及びCMOSイメージセンサーがある。この中で、CMOSイメージセンサーは駆動方式が簡単で、信号処理回路を単一チップに集積することができるので、製品の小型化が可能である。CMOSイメージセンサーは電力消耗もまた非常に低いので、バッテリー容量が制限的である製品に適用が容易である。また、CMOSイメージセンサーはCMOS工程技術を互換して使用することができるので、製造単価を下げることができる。したがって、CMOSイメージセンサーは技術開発と共に高解像度が具現化可能になることによってその使用が急激に増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許公開第8,964,081号公報
【文献】米国特許公開第9,054,007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題はより信頼性が向上されたイメージセンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念にしたがうイメージセンサーは、互いに対向する第1面及び第2面を有する基板であって、光電変換領域を有する単位画素領域を含む基板;前記基板の前記単位画素領域を定義し、前記基板の第1トレンチ内に配置される半導体パターンであって、第1半導体パターン及び前記第1半導体パターン上に提供される第2半導体パターンを含む半導体パターン;及び前記基板の前記第2面を覆う背面絶縁膜;を含み、前記第1半導体パターンは前記第1トレンチの内側壁に沿って延長される側面部及び前記側面部と連結され、前記側面部より前記基板の前記第2面と隣接するように配置される底部を含み、前記第2半導体パターンは前記基板の前記第2面に向かって延長されて、前記第1半導体パターンの前記底部を介して前記背面絶縁膜と離隔されて配置されることができる。
【0007】
本発明の他の概念にしたがうイメージセンサーは、互いに対向する第1面及び第2面を有する基板であって、光電変換領域を有する単位画素領域を含む基板;前記基板の第1面と隣接するように配置される素子分離パターンと、前記基板の前記単位画素領域を定義する画素分離パターンであって、前記画素分離パターンは前記素子分離パターンを貫通し、前記基板の第1トレンチの内部を満たす、素子分離パターン及び画素分離パターン;及び前記基板の前記第2面を覆う背面絶縁膜;を含み、前記画素分離パターンは前記第1トレンチの内壁を覆う第1絶縁膜、第1半導体パターン、及び前記第1半導体パターンを貫通して前記背面絶縁膜と接触する第2半導体パターンを含み、前記第1半導体パターン及び第2半導体パターンは不純物を含む多結晶シリコンを含み、前記第1半導体パターンの前記第2面からの高さは前記第2半導体パターンの前記第2面からの高さより大きくなることができる。
【0008】
本発明の他の概念にしたがうイメージセンサーは、互いに対向する第1面及び第2面を有する基板であって、前記基板は画素アレイ領域、光学ブラック領域、及びパッド領域を含み、前記画素アレイ領域は光電変換領域を有する単位画素領域を含む、基板;前記基板内に提供される画素分離パターン及び素子分離パターンであって、前記画素分離パターンは第1絶縁膜、第1半導体パターン、第2半導体パターン、及びキャッピングパターンを含む、画素分離パターン及び素子分離パターン;前記基板の前記第1面上に提供される配線層であって、前記基板の前記第1面を覆う絶縁膜及び前記絶縁膜内に提供される配線を含む配線層;前記基板の前記第1面上に提供されるトランジスタ;前記基板の前記第2面及び前記画素分離パターンの下面を覆う背面絶縁膜;前記下部絶縁膜上に提供されるカラーフィルター及びマイクロレンズ;前記光学ブラック領域で、前記基板の前記第2面上に提供される遮光パターン及び前記第1半導体パターンと連結される第1パッド端子;及び前記パッド領域に提供される第2パッド端子;を含み、前記第2半導体パターンは前記第1半導体パターンをして前記背面絶縁膜と離隔されて配置されることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサーは、第1半導体パターン及び第2半導体パターンを含む画素分離パターンを含むことができる。したがって、基板のトレンチの内部にボイド(void)が除去されて、イメージセンサーの性能及び信頼性が向上されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの回路図である。
【
図2】実施形態に係るイメージセンサーを示した平面図である。
【
図3】
図2のI-I’線に沿って切断した断面である。
【
図5】
図4のII-II’線に沿って切断した断面である。
【
図7】実施形態にしたがうイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
【
図9】実施形態に係るイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
【
図11】実施形態に係るイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
【
図13】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図14】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図15】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図16】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図17】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図18】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図19】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図20】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【
図21】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で、全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指称することができる。本発明の実施形態に係るイメージセンサーを説明する。
【0012】
図1は実施形態に係るイメージセンサーの回路図である。
【0013】
図1を参照すれば、イメージセンサーの単位画素領域PXの各々は光電変換領域PD、伝送トランジスタTX、ソースフォロワートランジスタSX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタAXを含むことができる。トランスファートランジスタTX、ソースフォロワートランジスタSX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタAXは各々トランスファーゲートTG、ソースフォロワーゲートSG、リセットゲートRG、及び選択ゲートAGを含むことができる。
【0014】
光電変換領域PDはn型不純物領域とp型不純物領域を含むフォトダイオードである。フローティング拡散領域FDはトランスファートランジスタTXのドレーンとして機能することができる。フローティング拡散領域FDはリセットトランジスタRX(reset transistor)のソースとして機能することができる。フローティング拡散領域FDは前記ソースフォロワートランジスタSX(source follower transistor)のソースフォロワーゲートSGと電気的に連結されることができる。ソースフォロワートランジスタSXは選択トランジスタAX(selection transistor)に連結される。
【0015】
イメージセンサーの動作を
図1を参照して説明すれば、次の通りである。先ず、光が遮断された状態で前記リセットトランジスタRXのドレーンと前記ソースフォロワートランジスタSXのドレーンに電源電圧VDDを印加し、前記リセットトランジスタRXをターンオン(turn-on)させてフローティング拡散領域FDに残留する電荷を放出させる。その後、リセットトランジスタRXをオフ(OFF)にさせ、外部からの光を光電変換領域PDに入射させれば、光電変換領域PDで電子-正孔対が生成される。正孔は光電変換領域PDのp型不純物領域として、電子はn型不純物領域に移動して蓄積される。トランスファートランジスタTXをオン(ON)にさせれば、このような電子及び正孔のような電荷はフローティング拡散領域FDに伝達されて蓄積される。蓄積された電荷量に比例して前記ソースフォロワートランジスタSXのゲートバイアスが変わって、ソースフォロワートランジスタSXのソース電位の変化をもたらすことになる。この時、選択トランジスタAXをオン(ON)にさせれば、カラムラインに電荷による信号が読み出される。
【0016】
配線ラインが伝送ゲートTG、ソースフォロワーゲートSG、リセットゲートRG、及び選択ゲートAGの中の少なくとも1つと電気的に連結されることができる。配線ラインはリセットトランジスタRXのドレーン又はソースフォロワートランジスタSXのドレーンに電源電圧VDDを印加するように構成されることができる。配線ラインは選択トランジスタAXと連結されたカラムラインを含むことができる。配線ラインは後述する配線である。
【0017】
図1で1つの光電変換領域PDと4つのトランジスタTX、RX、AX、SXを具備するピクセルを例示しているが、本発明に係る実施形態がこれに限定されることではない。例えば、ピクセルは複数提供され、リセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSX、又は選択トランジスタAXは隣接するピクセルによって互いに共有されることができる。したがって、イメージセンサーの集積度が向上されることができる。
【0018】
図2は実施形態に係るイメージセンサーを示した平面図である。
図3は
図2のI-I’線に沿って切断した断面である。
【0019】
図2及び
図3を参照すれば、イメージセンサーはセンサーチップ1000及びロジックチップ2000を含むことができる。センサーチップ1000は光電変換層10、第1配線層20、及び光透過層30を含むことができる。光電変換層10は第1基板100、画素分離パターン150、素子分離パターン103、及び第1基板100内に提供された光電変換領域110を含むことができる。外部から入射された光は光電変換領域110で電気的信号に変換されることができる。
【0020】
第1基板100は平面の観点で画素アレイ領域AR、光学ブラック領域OB、及びパッド領域PADを含むことができる。画素アレイ領域ARは平面の観点で第1基板100のセンター部分に配置されることができる。画素アレイ領域ARは複数の単位画素領域PXを含むことができる。単位画素領域PXは入射光(incident light)から光電信号を出力することができる。単位画素領域PXは列及び行をなし、2次元的に配列されることができる。列は第1の方向D1と平行であることができる。行は第2方向D2と平行であることができる。本明細書で、第1の方向D1は第1基板100の第1面100aと平行にすることができる。第2方向D2は第1基板100の第1面100aと平行であり、第1の方向D1と異なることができる。例えば、第2方向D2は第1の方向D1と実質的に垂直であることができる。第3方向D3は第1基板100の第1面100aと実質的に垂直であることができる。
【0021】
パッド領域PADは第1基板100のエッジ部分に提供され、平面の観点で画素アレイ領域ARを囲むことができる。第2パッド端子83がパッド領域PAD上に提供されることができる。第2パッド端子83は単位画素領域PXで発生した電気的信号を外部に出力することができる。又は外部の電気的信号又は電圧は第2パッド端子83を通じて単位画素領域PXに伝達されることができる。パッド領域PADが第1基板100のエッジ部分に配置されるので、第2パッド端子83が外部と容易に接続することができる。
【0022】
オプティカルブラック領域OBは第1基板100の画素アレイ領域AR及びパッド領域PADの間に配置されることができる。オプティカルブラック領域OBは画素アレイ領域ARを平面の観点で囲むことができる。オプティカルブラック領域OBは複数のダミー領域111を含むことができる。ダミー領域111で発生された信号は以後の工程ノイズを除去する情報として使用されることができる。以下、
図4乃至
図6を参照して、イメージセンサーの画素アレイ領域ARに対してより詳細に説明する。
【0023】
図4は
図2のA領域を拡大示した図面である。
図5は
図4のII-II’線に沿って切断した断面である。
図6は
図5のB領域を拡大示した図面である。
【0024】
図4乃至
図6を参照すれば、本発明の実施形態に係るイメージセンサーは光電変換層10、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30を含むことができる。光電変換層10は第1基板100、画素分離パターン150、及び素子分離パターン103を含むことができる。
【0025】
第1基板100は互いに対向する第1面100a(又は前面)及び第2面100b(又は後面)を有することができる。光は第1基板100の第2面100bへ入射されることができる。第1配線層20は第1基板100の第1面100a上に配置されることができ、光透過層30は第1基板100の第2面100b上に配置されることができる。基板100は半導体基板又はSOI(Silicon on insulator)基板である。半導体基板は、例えばシリコン基板、ゲルマニウム基板、又はシリコン-ゲルマニウム基板を含むことができる。第1基板100は第1導電型の不純物を含むことができる。例えば、第1導電型の不純物はアルミニウム(Al)、ホウ素(B)、インジウム(In)、及び/又はガリウム(Ga)のようなp型不純物を含むことができる。
【0026】
第1基板100は画素分離パターン150によって定義された複数の単位画素領域PXを含むことができる。複数の単位画素領域PXは、互いに交差する第1の方向D1及び第2方向D2に沿ってマトリックス形状に配列されることができる。第1基板100は光電変換領域110を含むことができる。光電変換領域110が第1基板100内で前記単位画素領域PX内に各々提供されることができる。光電変換領域110は
図1の光電変換領域PDと同一の機能及び役割を遂行することができる。光電変換領域110は第1基板100内に第2導電型の不純物でドーピングされた領域である。第2導電型の不純物は第1導電型の不純物と反対である導電型を有することができる。第2導電型の不純物はリン、ヒ素、ビスマス、及び/又はアンチモンのようなn型不純物を含むことができる。光電変換領域110は第1基板100の第1面100aと隣接することができる。より具体的に、光電変換領域110は第2面100bより第1面100aにさらに近く配置されることができる。一例として、各々の光電変換領域110は、第1面100aに隣接する第1領域と第2面100bに隣接する第2領域を含むことができる。光電変換領域110の前記第1領域と前記第2領域との間に不純物濃度の差を有することができる。したがって、光電変換領域110は第1基板100の第1面100aと第2面100bとの間でポテンシャル勾配を有することができる。他の例として、光電変換領域110は第1基板100の第1面100aと第2面100bとの間でポテンシャル勾配を有しないこともあり得る。
【0027】
第1基板100と光電変換領域110はフォトダイオードを構成することができる。即ち、第1導電型の第1基板100と第2導電型の光電変換領域110のp-n接合(p-n junction)によってフォトダイオードが構成されることができる。フォトダイオードを構成する光電変換領域110は、入射光の強さに比例して光電荷を生成及び蓄積することができる。
【0028】
図5のように、画素分離パターン150が第1基板100内に提供され、単位画素領域PXを定義することができる。例えば、画素分離パターン150は第1基板100の単位画素領域PXの間に提供されることができる。平面の観点で、画素分離パターン150は格子構造を有することができる。平面の観点で、画素分離パターン150は単位画素領域PXの各々を完全に囲むことができる。画素分離パターン150は第1トレンチTR1内に提供されることができ、第1トレンチTR1は第1基板100の第1面100aからリセス(recessed)されることができる。画素分離パターン150は第1基板100の第1面100aから第2面100bに向かって延長されることができる。画素分離パターン150は深い素子分離(Deep Trench Isolation)膜である。画素分離パターン150は第1基板100を貫通することができる。画素分離パターン150の垂直高さは第1基板100の垂直厚さと実質的に同一であることができる。一例として、画素分離パターン150の幅は第1基板100の第1面100aから第2面100bへ行くほど、だんだん減少することができる。画素分離パターン150のより具体的な説明は後述する。
【0029】
素子分離パターン103が第1基板100内に提供されることができる。例えば、素子分離パターン103は第2トレンチTR2内に提供されることができ、第2トレンチTR2は第1基板100の第1面100aからリセスされることができる。素子分離パターン103は浅い素子分離STI膜である。素子分離パターン103は第1活性パターンACT1、第2活性パターンACT2及び第3活性パターンACT3を定義することができる。素子分離パターン103の下面は第1基板100内に提供されることができる。素子分離パターン103の下面のレベルは第1レベルlv1である。素子分離パターン103の幅は第1基板100の第1面100aから第2面100bへ行くほど、だんだん減少することができる。素子分離パターン103の下面は光電変換領域110と垂直に離隔されることができる。画素分離パターン150は素子分離パターン103の一部と重畳されることができる。素子分離パターン103の少なくとも一部は画素分離パターン150の上部側壁上に配置され、画素分離パターン150の上部側壁と連結されることができる。素子分離パターン103の側壁と下面及び画素分離パターン150の側壁は階段型構造を有することができる。素子分離パターン103の深さは画素分離パターン150の深さより小さくすることができる。素子絶縁パターン103は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0030】
各々の単位画素領域PXは、素子分離パターン103によって定義される第1活性パターンACT1を含むことができる。第1活性パターンACT1は‘L’字形状の平面形状を有することができる。各々の単位画素領域PXは第2活性パターンACT2又は第3活性パターンACT3を含むことができる。第2活性パターンACT2及び第3活性パターンACT3は素子分離パターン103によって定義されることができる。平面の観点で、第2及び第3活性パターンACT2、ACT3の各々は各々の単位画素領域PXの縁領域に配置されることができる。各々の第2及び第3活性パターンACT2、ACT3は第2方向D2に延長されるライン形状を有することができる。しかし、第1乃至第3活性パターンACT1、ACT2、ACT3の平面形状が
図4に示した形状に限定されることはなく、多様に変更されることができる。
【0031】
先に
図1を参照して説明した伝送トランジスタTX、ソースフォロワートランジスタSX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタAXが第1基板100の第1面100a上に提供されることができる。伝送トランジスタTXが単位画素領域PXの各々の第1活性パターンACT1上に提供されることができる。伝送トランジスタTXは光電変換領域110と電気的に連結されることができる。伝送トランジスタTXは、第1活性パターンACT1上の伝送ゲートTG及びフローティング拡散領域FDを含むことができる。伝送ゲートTGは第1基板100内に挿入された下部部分と、前記下部部分と連結され、第1基板100の第1面100a上に突出される上部部分を含むことができる。伝送ゲートTGと第1基板100との間にゲート誘電膜GIが介在されることができる。フローティング拡散領域FDは伝送ゲートTGの一側の第1活性パターンACT1内に位置することができる。フローティング拡散領域FDは第1基板100と反対である第2導電型(例えば、n型)を有することができる。
【0032】
ゲート電極TG、AG、SG、RGが第1基板100の第1面100a上に提供されることができる。ゲート電極TG、AG、SG、RGは伝送ゲートTG、選択ゲートAG、ソースフォロワーゲートSG、及びリセットゲートRGを含むことができる。ソースフォロワートランジスタSX及び選択トランジスタAXが単位画素領域PXの第2活性パターンACT2上に提供されることができる。ソースフォロワートランジスタSXは第2活性パターンACT2上のソースフォロワーゲートSGを含むことができ、選択トランジスタAXは選択ゲートAGを含むことができる。単位画素領域PXの第3活性パターンACT3上にリセットトランジスタRXが提供されることができる。リセットトランジスタRXは第3活性パターンACT3上のリセットゲートRGを含むことができる。図示されなかったが、一実施形態によれば、第3活性パターンACT3上にデュアルコンバージョントランジスタがさらに提供されることができる。デュアルコンバージョントランジスタはデュアルコンバージョンゲートを含むことができる。伝送ゲートTG、選択ゲートAG、ソースフォロワーゲートSG、及びリセットゲートRGの各々と第1基板100との間にゲート誘電膜GIが介在されることができる。
【0033】
第1配線層20は配線絶縁層221、222、配線212、213、及びビア215を含むことができる。配線絶縁層221、222は第1配線絶縁層221及び第2配線絶縁層222を含むことができる。第1配線絶縁層221は第1基板100の第1面100aを覆うことができる。第1配線絶縁層221は配線212、213及び第1基板100の第1面100aの間に提供されて、ゲート電極TG、AG、SG、RGを覆うことができる。第2配線絶縁層222は第1配線絶縁層221上に積層されることができる。第1及び第2配線絶縁層212、222は非導電性物質を含むことができる。例えば、第1及び第2配線絶縁層212、222はシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸化窒化物のようなシリコン系絶縁材料を含むことができる。
【0034】
配線212、213が第1配線絶縁層221上に提供されることができる。より具体的に配線212、213は第1基板100の第1面100a上に積層された第2配線絶縁層222内に配置されることができる。配線212、213はビア215を通じて伝送トランジスタTX、ソースフォロワートランジスタSX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタAXと垂直に連結されることができる。光電変換領域110で変換された電気的信号は第1配線層20で信号処理されることができる。本発明の実施形態で、配線212、213の配列は光電変換領域110の配列と関わらず、配置されることができる。即ち、配線212、213は光電変換領域110の上部を横切ることができる。配線212、213は第1配線212及び第2配線213を含むことができる。第1乃至第2配線212、213及びビア215は金属物質、銅(Cu)又はタングステン(W)を含むことができる。
【0035】
光透過層30はカラーフィルター303及びマイクロレンズ307を含むことができる。光透過層30は外部から入射される光を集光及びフィルタリングして、光を光電変換層10に提供することができる。
【0036】
具体的に、第1基板100の第2面100b上にカラーフィルター303及びマイクロレンズ307が提供されることができる。カラーフィルター303が単位画素領域PX上に各々配置されることができる。マイクロレンズ307がカラーフィルター303上に各々配置されることができる。第1基板100の第2面100bとカラーフィルター303との間に背面絶縁膜132及び第1補助絶縁膜134、136が配置されることができる。背面絶縁膜132は第1基板100の第2面100bを覆うことができる。背面絶縁膜132は第1基板100の第2面100bと接触することができる。背面絶縁膜132は一例として、下部反射防止(bottom antireflective coating、以下、BARC)層、固定電荷層、接着層、及び保護層の中の少なくとも1つを含むことができる。背面絶縁膜132が下部反射防止層として機能する場合、第1基板100の第2面100bへ入射される光が光電変換領域110に円滑に到達できるように光の反射を防止することができる。背面絶縁膜132及び第1補助絶縁膜134、136は金属酸化物(例えば、アルミニウム酸化物又はハフニウム酸化物)又はシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン酸化物又はシリコン窒化物)を含むことができる。カラーフィルター303とマイクロレンズ307との間に第2補助絶縁膜305が配置されることができる。
【0037】
カラーフィルター303は原色カラーフィルター(Primary Color Filter)を含むことができる。カラーフィルター303は互いに異なる色を有する第1乃至第3カラーフィルターを含むことができる。一例として、第1乃至第3カラーフィルターは各々緑色、赤色及び青色のカラーフィルターを含むことができる。第1乃至第3カラーフィルターはベイヤーパターン(bayer pattern)方式に配列されることができる。他の例として、第1乃至第3カラーフィルターはシアン(cyan)、マゼンタ(magenta)又は黄色(yellow)等のような他のカラーを含んでもよい。グリッドパターンGRaがカラーフィルターCFの間に介在されることができる。
【0038】
マイクロレンズ307はカラーフィルター303の下面上に各々配置されることができる。マイクロレンズ307は光電変換領域110と各々垂直にオーバーラップされることができる。マイクロレンズ307は図示されたものと異なりに、互いに連結されることができる。マイクロレンズ307は透明で、光を透過させることができる。マイクロレンズ307は単位画素領域PXに入射される光を集光させるように膨らんでいる形状を有することができる。マイクロレンズ307は有機物質を含むことができる。例えば、マイクロレンズ307はフォトレジスト物質又は熱硬化性樹脂を含むことができる。
【0039】
イメージセンサーは保護膜137をさらに含むことができる。保護膜137は第1補助絶縁膜136とカラーフィルター303との間及びグリットパターンGRaとカラーフィルター303との間に介在されることができる。保護膜137は高誘電物質のような絶縁材料を含むことができる。例えば、保護膜137はアルミニウム酸化物又はハフニウム酸化物を含むことができる。
【0040】
以下、
図5及び
図6を参照して、画素分離パターン150に関してより詳細に説明する。
【0041】
図5及び
図6を参照すれば、第1基板100は単位画素領域PXを定義する第1トレンチTR1を有することができる。平面の観点で、第1トレンチTR1は格子構造を有することができる。画素分離パターン150が第1トレンチTR1の内部に提供されて第1トレンチTR1の内部を満たすことができる。画素分離パターン150は素子分離パターン103を貫通することができる。
【0042】
画素分離パターン150は第1絶縁膜151、半導体パターンCP、及びキャッピングパターン157を含むことができる。半導体パターンCPは第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155を含むことができる。第1絶縁膜151は第1トレンチTR1の内側壁を覆うことができる。半導体パターンCP及びキャッピングパターン157が第1トレンチTR1を満たすことができる。例えば、キャッピングパターン157が第1トレンチTR1の上部を満たすことができる。半導体パターンCPが第1トレンチTR1の前記上部を除いた残りの部分を満たすことができる。
【0043】
第1絶縁膜151が第1トレンチTR1の内壁上に提供されることができる。第1絶縁膜151は第1トレンチTR1の内壁をコンフォーマルに覆うことができる。第1絶縁膜151の第2方向D2への厚さは実質的に一定である。例えば、前記厚さは30Å(オングストローム)以上350Å以下である。第1絶縁膜151は断面の観点で互いに対向する内側面を有することができる。前記内側面は第1トレンチTR1の内側壁と平行であることができる。第1絶縁膜151は第1基板100の第1面100aから第2面100bに延長されることができる。第1絶縁膜151は、平面の観点で、光電変換領域110の各々を囲むことができる。第1絶縁膜151は半導体パターンCPと第1基板100との間及びキャッピングパターン157と第1基板100との間に介在されることができる。図示されなかったが、第1絶縁膜151上に複数の酸化膜がさらに提供されることができる。第1絶縁膜151によって半導体パターンCPが第1基板100から離隔されることができる。第1絶縁膜151によって半導体パターンCPが第1基板100から絶縁されることができる。第1絶縁膜151は非導電性物質を含むことができる。一例として、第1絶縁膜151はシリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、又はシリコン窒化膜を含むことができる。
【0044】
半導体パターンCPは第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155を含むことができる。第1半導体パターン153が第1絶縁膜151上に提供されることができる。第1半導体パターン153は第1絶縁膜151の一部分をコンフォーマルに覆うことができる。第1半導体パターン153は第1絶縁膜151の上部を覆わなくともよい。したがって、第1絶縁膜151の上部が第1半導体パターン153によって第2半導体パターン155及びキャッピングパターン157に露出されることができる。第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155は多結晶シリコンを含むことができる。一例として、第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155は不純物を含む多結晶シリコンを含むことができる。第1半導体パターン153はn型又はp型の不純物でドーピングされた多結晶シリコンを含むことができる。他の例として、第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155は不純物を含まない多結晶シリコンを含むことができる。その他の例として、第1半導体パターン153は不純物を含む多結晶シリコンであり、第2半導体パターン155は不純物を含まない多結晶シリコンである。
【0045】
図6のように、第1半導体パターン153が第1トレンチTR1内の第1絶縁膜151上に提供されることができる。第1半導体パターン153は第2半導体パターン155及び第1絶縁膜151の間に介在されることができる。第1半導体パターン153は第1絶縁膜151によって第1基板100と離隔されることができる。したがって、イメージセンサー動作の時、第1半導体パターン153が第1基板100と電気的に分離されることができる。第1半導体パターン153は結晶質半導体物質、不純物でドーピングされた多結晶シリコンである。前記不純物はn型又はp型不純物を含み、例えば、ボロン(B)を含むことができる。他の例として、第1半導体パターン153はドーピングされない(un-doped)多結晶シリコンを含むことができる。“ドーピングされない”の用語は意図的なドーピング工程を遂行しないことを意味することができる。第1半導体パターン153は側面部153L、153R及び底部153Uを含むことができる。側面部153L、153Rは底部153U上に提供され底部153Uと連結されることができる。側面部153L、153Rは底部153Uより第1基板100の第1面100aに隣接するように配置されることができる。断面の観点で、側面部153L、153Rは互いに対向する第1側面部153L及び第2側面部153Rを含むことができる。第1側面部153L及び第2側面部153Rは互いに対向し、対称である。第1側面部153Lの第2方向D2への厚さw3及び第2側面部153Rの第2方向D2への厚さw3は第1面100aと近くなるほど、減少することができる。基板100の第1面100aと隣接する第1側面部153Lの厚さw3は基板100の第2面100bに隣接する第1側面部153Rの厚さw3より小さくすることができる。例えば、前記厚さw3は10Å以上500Å以下である。第1側面部153Lの第1内側面153a及び第2側面部153Rの第2内側面153cは第2半導体パターン155と接触することができる。第1内側面153a及び第2内側面153cは第1絶縁膜151の内側面と平行でなくともよい。第1内側面153aと第2内側面153cの第2方向D2への離隔距離w2は第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。即ち、第1側面部153L及び第2側面部153Rの間の第2方向D2への離隔距離が第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。
【0046】
第1半導体パターン153の底部153Uが背面絶縁膜132及び第1絶縁膜151上に提供されることができる。第1半導体パターン153の底部153Uは第1側面部153L、153Rと連結されてその境界が区分されない。底部153Uは側面部153L、153Rより第2面100bに隣接するように配置されることができる。底部153Uは第1トレンチTR1の内で第2面100bと隣接する部分を満たすことができる。底部153Uの下面153bは第1半導体パターン153の下面153bである。底部153Uの下面153bは第1基板100の第2面100bと同一レベルに提供されることができる。
【0047】
実施形態によれば、第1半導体パターン153の最上部のレベルは第3レベルlv3である。第1半導体パターン153の高さH1は第1基板100の第2面100bから前記第3レベルlv3までの第3方向D3への離隔距離である。第3レベルlv3は第2半導体パターン155の上面より低いレベルに提供されることができる。第1半導体パターン153の底部153Uの第1基板100の第2面100bからの高さH2は第2半導体パターン153の第1基板100の第2面100bからの離隔距離H2と同一であることができる。底部153Uの高さH2は0.1um(マイクロメートル)以上2.5um以下である。第1半導体パターン153の高さH1に対する底部153Uの高さH2の比は0.1以上0.5以下である。
【0048】
第2半導体パターン155が第1トレンチTR1内で、第1半導体パターン153及び第1絶縁膜151上に提供されることができる。第2半導体パターン155は第1絶縁膜151を介して第1基板100と離隔されて配置されることができる。第2半導体パターン155は第1半導体パターン153の底部153Uを介して背面絶縁膜132と垂直に離隔されて配置されることができる。したがって、第2半導体パターン155は背面絶縁膜と接触しないことがあり得る。第2半導体パターン155は第1半導体パターン153の内側面153a、153cと第1半導体パターン153によって露出された第1絶縁膜151の上部を覆うことができる。第2半導体パターン155はn型又はp型の不純物を含む多結晶シリコン及び不純物を含まない多結晶シリコンの中のいずれか1つを含むことができる。第2半導体パターン155は第1部分155T及び第2部分155Uを含むことができる。第1部分155Tは第2半導体パターン155の上部であり、第2部分155Uは第2半導体パターン155の下部である。第1部分155Tは第2部分155Uより第1基板100の第1面100aと隣接することができる。第1部分155Tは第1半導体パターン153の側面部153L、153Rより高いレベルに配置されることができる。第1部分155Tの上面はキャッピングパターン157と接触することができる。第1部分155Tの上面のレベルは第2レベルlv2である。第1部分155Tの第2方向D2への幅w1は第2部分155Uの第2方向D2への幅より大きくすることができる。
【0049】
第2部分155Uは第1半導体パターン153の第1内側面153a及び第2内側面153cの間に介在されて、第1基板100の第2面100bに向かって延長されることができる。第2部分155Uは第1部分155Tと連結されて境界が区分されない。第2部分155Uは第1半導体パターン153の側面部153L、153Rを介して第1絶縁膜151と離隔されることができる。第2部分155Uは第1半導体パターン153の側面部で囲まれることがきる。第2部分155Uは第1半導体パターン153の第1内側面153a及び第2内側面153cと接触することができる。第2部分155Uは前記第1内側面153a及び第2内側面153cの間を満たすことができる。第2部分155Uの第2方向D2への幅w2は第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。第2部分155Uの第2方向D2への幅w2は第1半導体パターン153の第1内側面153aと第2内側面153cの第2方向D2への離隔距離w2と同一であることができる。第2部分155Uの最下部は第2半導体パターン155の最下部である。第2部分155Uの最下部は第1基板100の第2面100bより高いレベルに提供されることができる。第2部分155Uの最下部のレベルは第4レベルlv4である。
【0050】
キャッピングパターン157が第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155上に提供されることができる。キャッピングパターン157は第2半導体パターン155と接触し、第1半導体パターン153と接触しない。キャッピングパターン157は第1基板100の第1面100aに隣接するように配置されることができる。キャッピングパターン157の上面は第1基板100の第1面100aと共面(coplanar)をなすことができる。キャッピングパターン157の下面は第2半導体パターン153の上面と実質的に同一であることができる。キャッピングパターン157は非導電性物質を含むことができる。一例として、キャッピングパターン157はシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。したがって、画素分離パターン150は単位画素領域PXの各々に入射される入射光によって生成された光電荷がランダムドリフト(random drift)によって隣接する単位画素領域PXに入射されることを防止することができる。即ち、画素分離パターン150は単位画素領域PXの間のクロストーク(crosstalk)現象を防止することができる。
【0051】
図7は実施形態に係るイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
図8は
図7のC領域を拡大示した図面である。以下、先に説明した内容と重複される範囲で説明を省略し、相違点に対してより詳細に述べる。
【0052】
図7及び
図8を参照すれば、実施形態に係るイメージセンサーは光電変換層10、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30を含むことができる。光電変換層10は第1基板100、画素分離パターン150、及び素子分離パターン103を含むことができる。第1基板100、素子分離パターン103、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30は
図2乃至
図6で説明した内容と実質的に同一であることができる。
【0053】
画素分離パターン150が第1トレンチTR1内に提供されることができる。画素分離パターン150は第1絶縁膜151、半導体パターンCP、及びキャッピングパターン157を含むことができる。半導体パターンCPは第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155を含むことができる。第1絶縁膜151は
図5及び
図6で述べた内容と実質的に同一であることができる。
【0054】
第1半導体パターン153が第1トレンチTR1内の第1絶縁膜151上に提供されることができる。第1半導体パターン153は側面部153L、153R及び底部153Uを含むことができる。側面部153L、153Rは底部153U上に提供され、底部153Uと連結されることができる。側面部153L、153Rは底部153Uより第1基板100の第1面100aに隣接するように配置されることができる。断面の観点で、側面部153L、153Rは互いに対向する第1側面部153L及び第2側面部153Rを含むことができる。第1側面部153L及び第2側面部153Rは互いに対向し、対称である。第1半導体パターン153の最上部のレベルは第3レベルlv3である。素子分離パターン103の下面のレベルは第1レベルlv1である。第2半導体パターン155の上面155aのレベルは第2レベルlv2である。前記第3レベルlv3は第1レベルlv1より高い。第2レベルlv2は第1レベルlv1及び第3レベルlv3の間に提供されることができる。より具体的に、第1半導体パターン153の側面部153L、153Rが第1基板100の第1面100aに向かって延長されて、第1半導体パターン153の最上部が素子分離パターン103の下面より高いレベルに提供されることができる。図示されなかったが、前記第3レベルlv3は第1レベルlv1及び第2レベルlv2の間に提供されることができる。
【0055】
第2半導体パターン155が第1半導体パターン153の第1内側面153a及び第2内側面153cの間を満たすことができる。第2半導体パターン155の上面155aが前記第3レベルlv3より低いレベルに提供されることができる。第2半導体パターン155の第2方向D2への幅w2は第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。したがって、断面の観点で第2半導体パターン155は下に鋭い逆三角形の形状である。第2半導体パターン155の最下部のレベルlv4は第1基板100の第2面100bより高いレベルに提供されることができる。第2半導体パターン155は第1半導体パターン155の底部155Uを介して背面絶縁膜132と離隔されて配置されることができる。したがって、第2半導体パターン155は背面絶縁膜と接触しない。
【0056】
キャッピングパターン157が第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155上に提供されることができる。キャッピングパターン157が第1半導体パターン153の第1内側面153a及び第2内側面153cの間に延長されて第2半導体パターン155の上面155aと接触することができる。キャッピングパターン157は第2半導体パターン155の上面155aを超えて延長された第1半導体パターン153の第1内側面153aの一部及び第2内側面153cの一部と接触することができる。キャッピングパターン157の上面157aは第1基板100の第1面100aと共面をなすことができる。キャッピングパターン157は非導電性物質を含むことができる。一例として、キャッピングパターン157はシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。
【0057】
図9は実施形態に係るイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
図10は
図9のD領域を拡大示した図面である。以下、先に説明した内容と重複される範囲で説明を省略し、相違点に対してより詳細に述べる。
【0058】
図9及び
図10を参照すれば、実施形態に係るイメージセンサーは光電変換層10、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30を含むことができる。光電変換層10は第1基板100、画素分離パターン150、及び素子分離パターン103を含むことができる。第1基板100、素子分離パターン103、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30は
図2乃至
図6で説明した内容と実質的に同一であることができる。
【0059】
画素分離パターン150が第1トレンチTR1内に提供されることができる。画素分離パターン150は第1絶縁膜151、半導体パターンCP、及びキャッピングパターン157を含むことができる。半導体パターンCPは第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155を含むことができる。第1絶縁膜151は
図5及び
図6で述べた内容と実質的に同一であることができる。
【0060】
第1半導体パターン153が第1トレンチTR1内の第1絶縁膜151上に提供されることができる。実施形態によれば、第1半導体パターン153は底部を含まないことがあり得る。したがって、第1半導体パターン153は平面の観点で、光電変換領域110を囲む形態である断面の観点で第1半導体パターン153は互いに離隔された第1側面部153L、及び第2側面部153Rを含むことができる。第1側面部153Lの第1内側面153aと第2側面部153Rの第2内側面153cとの間の第2方向D2への離隔距離w2は第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。第1側面部153L、及び第2側面部153Rは互いに対称の形状である。第1側面部153Lの第2方向D2への厚さw3は第1基板100の第1面100aと隣接するほど、小さくなることができる。例えば、基板100の第1面100aと隣接する第1側面部153Lの厚さw3は基板100の第2面100bに隣接する第1側面部153Rの厚さw3より小さくすることができる。第1半導体パターン153は不純物を含む多結晶シリコンである。例えば、前記不純物はn型又はp型不純物を含み、例えば、ボロン(B)を含むことができる。
【0061】
第2半導体パターン155が第1トレンチTR1内で、第1半導体パターン153及び第1絶縁膜151上に提供されることができる。第2半導体パターン155はn型又はp型の不純物を含む多結晶シリコン及び不純物を含まない多結晶シリコンの中のいずれか1つを含むことができる。第2半導体パターン155は第1絶縁膜151を介して第1基板100と離隔されて配置されることができる。第2半導体パターン155が第1半導体パターン153の第1内側面153a、及び第2内側面153cの間に延長されて背面絶縁膜132と接触することができる。第2半導体パターン155は第1部分155T及び第2部分155Uを含むことができる。第1部分155Tの第2方向D2への幅w1は第2部分155Uの第2方向D2への幅より大きくすることができる。第1部分155Tは第2半導体パターン155の上部であり、第2部分155Uは第2半導体パターン155の下部である。第1部分155Tは第2部分155Uより第1基板100の第1面100aと隣接することができる。第1部分155Tは第1半導体パターン153の側面部153L、153Rより高いレベルに配置されることができる。第1部分155Tの上面はキャッピングパターン157と接触することができる。
【0062】
実施形態によれば、第1半導体パターン153の最上部のレベルは第3レベルlv3である。第2半導体パターン155の上面155aのレベルは第2レベルlv2である。前記第3レベルlv3は第2レベルlv2より低いレベルに提供されることができる。第1半導体パターン153の高さH1は第2半導体パターン155の高さH4より小さくすることができる。第1半導体パターン153の下面153b、第2半導体パターンの下面155b、及び第1基板100の第2面100bは共面をなすことができる。
【0063】
キャッピングパターン157が第2半導体パターン155上に提供されることができる。キャッピングパターン157は第2半導体パターン155と接触し、第1半導体パターン153と接触しない。キャッピングパターン157は第1基板100の第1面100aに隣接するように配置されることができる。キャッピングパターン157の上面は第1基板100の第1面100aと共面(coplanar)をなすことができる。キャッピングパターン157の下面は第2半導体パターン153の上面と実質的に同一であることができる。キャッピングパターン157は非導電性物質を含むことができる。一例として、キャッピングパターン157はシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。
【0064】
図11は実施形態に係るイメージセンサーの画素アレイ領域を示した断面図であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する。
図12は
図11のE領域を拡大示した図面である。以下、先に説明した内容と重複される範囲で説明を省略し、相違点に対してより詳細に述べる。
【0065】
図11及び
図12を参照すれば、光電変換層10は第1基板100、画素分離パターン150、及び素子分離パターン103を含むことができる。第1基板100、素子分離パターン103、ゲート電極TG、RG、SG、AG、第1配線層20、及び光透過層30は
図2乃至
図6で説明した内容と実質的に同一であることができる。
【0066】
画素分離パターン150が第1トレンチTR1内に提供されることができる。画素分離パターン150は第1絶縁膜151、半導体パターンCP、及びキャッピングパターン157を含むことができる。半導体パターンCPは第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155を含むことができる。第1絶縁膜151は
図5及び
図6で述べた内容と実質的に同一であることができる。
【0067】
第1半導体パターン153が第1トレンチTR1内の第1絶縁膜151上に提供されることができる。実施形態によれば、第1半導体パターン153は底部を含まない。したがって、第1半導体パターン153は平面の観点で、光電変換領域110を囲む形状である。断面の観点で第1半導体パターン153は互いに離隔された第1側面部153L、及び第2側面部153Rを含むことができる。第1側面部153Lの第1内側面153aと第2側面部153Rの第2内側面153cとの間の第2方向D2への離隔距離w2は第1基板100の第2面100bと隣接するほど、小さくなることができる。第1側面部153L、及び第2側面部153Rは互いに対称の形状である。第1側面部153Lの第2方向D2への厚さw3は第1基板100の第1面100aと隣接するほど、小さくなることができる。例えば、基板100の第1面100aと隣接する第1側面部153Lの厚さw3は基板100の第2面100bに隣接する第1側面部153Rの厚さw3より小さくすることができる。第1半導体パターン153は不純物を含む多結晶シリコンである。例えば、前記不純物はn型又はp型不純物を含み、例えば、ボロン(B)を含むことができる。
【0068】
実施形態によれば、第1半導体パターン153の最上部のレベルは第3レベルlv3である。素子分離パターン103の下面のレベルは第1レベルlv1である。第2半導体パターン155の上面155aのレベルは第2レベルlv2である。前記第3レベルlv3は第1レベルlv1及び第2レベルlv2より高い。前記第3レベルlv3は第1基板100の第1面100a及び素子分離パターン103の下面103bの間に提供されることができる。第2レベルlv2は第1レベルlv1及び第3レベルlv3の間に提供されることができる。より具体的に、第1半導体パターン153の側面部153L、153Rが第1基板100の第1面100aに向かって延長されて、第1半導体パターン153の最上部のレベルがlv3素子分離パターン103の下面103bより高いレベルに提供されることができる。キャッピングパターン137の高さに対する第2半導体パターンの上面155aから第1半導体パターンの最上部のレベルlv3までの距離の比は0.1以上0.6以下である。図示されなかったが、前記第3レベルlv3は第1レベルlv1及び第2レベルlv2の間に提供されることができる。したがって、第1半導体パターン153の高さH1は第2半導体パターン155の高さH4より大きくすることができる。第1半導体パターン153の下面153b、第2半導体パターンの下面155b、及び第1基板100の第2面100bは共面をなすことができる。
【0069】
キャッピングパターン157が第1半導体パターン153及び第2半導体パターン155上に提供されることができる。キャッピングパターン157が第1半導体パターン153の第1内側面153a及び第2内側面153cの間に延長されて第2半導体パターン155の上面155aと接触することができる。キャッピングパターン157は第2半導体パターン155の上面155aを超えて延長された第1半導体パターン153の第1内側面153aの一部及び第2内側面153cの一部と接触することができる。キャッピングパターン157の上面157aは第1基板100の第1面100aと共面をなすことができる。キャッピングパターン157は非導電性物質を含むことができる。一例として、キャッピングパターン157はシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。
【0070】
図13乃至
図21は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図4のII-II’線に沿って切断した断面に対応する図面である。
【0071】
図13を
図3と共に参照すれば、互いに対向する第1面100a及び第2面100bを有する第1基板100が準備されることができる。第1基板100は画素アレイ領域AR、光学ブラック領域OB、及びパッド領域PRを含むことができる。第1基板100は第1導電型(例えば、p型)の不純物を含むことができる。一例として、第1基板100は第1導電型バルク(bulk)シリコン基板上に第1導電型エピタキシャル層が形成された基板である。他の例として、第1基板100は第1導電型のウェルを含むバルク基板である。
【0072】
第1基板100の第1面100a上に第2トレンチTR2を形成することができる。第2トレンチTR2を形成することは第1基板100の第1面100a上にマスクパターンMKを形成すること及びマスクパターンMKを利用して第1面100a上に蝕刻(etching)工程を遂行することを含むことができる。
【0073】
図14を参照すれば、第1基板100の第1面100a上に第1トレンチTR1が形成されることができる。第1トレンチTR1を形成する前に半導体第1基板100の第1面100a上に予備素子分離パターン層103pが形成されることができる。予備素子分離パターン層103pは第1基板100の第1面100a上に蒸着工程を遂行して形成されることができる。予備素子分離パターン層103pは第2トレンチTR2を完全に満たすことができ、マスクパターンMKを覆うことができる。予備素子分離パターン層103pの上面は第1基板100の第1面100aに比べて高いレベルに形成されることができる。予備素子分離パターン層103p上にマスク(図示せず)を形成し、予備素子分離パターン層103p及び第1基板100を異方性蝕刻して第1トレンチTR1を形成することができる。第1トレンチTR1の底面TR1bは第1基板100の第2面100bより高いレベルに位置することができる。予備素子分離パターン層103pは、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0074】
図15を参照すれば、第1トレンチTR1を形成した後、第1トレンチTR1の内側壁をコンフォーマルに覆う第1予備絶縁膜151pが形成されることができる。第1予備絶縁膜151pは第1トレンチTR1の内壁及び予備素子分離パターン層103pの上面を覆うことができる。第1予備絶縁膜151pは第1トレンチTR1が形成された第1基板100上に絶縁材料を蒸着して形成されることができる。第1予備絶縁膜151pは例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0075】
図16及び
図17を共に参照すれば、第1蒸着工程を遂行して、第1予備半導体パターン層153pが第1予備絶縁膜151p上に形成することができる。第1予備半導体パターン層153pは第1予備絶縁膜151pが形成された第1基板100上に蒸着されることができる。実施形態によれば、前記第1蒸着工程は第1半導体パターン153にドーピングする不純物を含むソースガスを使用して遂行されることができる。より具体的に、第1基板100が第1チャンバー(図示せず)内に準備され、前記ソースガスが第1チャンバー内に注入されることができる。前記ソースガスはシラン(silane)系化合物を含む第1ガス及び前記不純物、例えば、ボロン(B)を含む化合物を含む第2ガスを含むことができる。第2ガスはBCl
3又はB
2H
6を含むことができる。前記第1ガス及び第2ガスが化学的に反応して、第1予備半導体パターン層153pが形成されることができる。
【0076】
実施形態によれば、第1予備半導体パターン層153pは位置に関わらず、均一な不純物濃度を有することができる。より具体的に、第1基板100の第2面100bと隣接する第1予備半導体パターン層153pの不純物濃度は第1基板100の第1面100aと隣接する第1予備半導体パターン層153pの不純物濃度と実質的に同一であることができる。したがって、後述する第1蝕刻工程によって第1予備半導体パターン層153pの上部が除去されて第1半導体パターン153が形成される場合、第1半導体パターン153も位置に関わらず、均一な不純物濃度を有することができる。より詳細には、第1基板100の第2面100bと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度は第1基板100の第1面100aと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度と実質的に同一であることができる。
【0077】
他の実施形態によれば、第1基板100の第2面100bと隣接する第1予備半導体パターン層153pの不純物濃度は第1基板100の第1面100aと隣接する第1予備半導体パターン層153pの不純物濃度より大きくなることができる。したがって、後述する第1蝕刻工程によって第1予備半導体パターン層153pの上部が除去されて第1半導体パターン153が形成される場合、第1半導体パターン153の上部及び下部の不純物濃度が異なることができる。より詳細には、第1基板100の第2面100bと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度は第1基板100の第1面100aと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度より小さくなることができる。
【0078】
第1ガス及び第2ガスを含むソースガスを使用して蒸着工程を遂行するのため、別の不純物ドーピング工程が必要としないことがあり得る。したがって、工程段階が短縮されて費用を削減し、工程効率が向上されることができる。第1予備半導体パターン層153pは第1トレンチTR1の内側壁上の第1予備絶縁膜151pを覆うことができ、予備素子分離パターン層103pの上面を覆うことができる。第1予備半導体パターン層153pは不純物を含む多結晶シリコン又は非晶質シリコンを含むことができる。一方、図示されなかったが、第1蒸着工程が第1トレンチTR1の内部を満たす時まで遂行されることができる。したがって、第1予備半導体パターン層153pが第1トレンチTR1の内部を全部満たすことができる。
【0079】
図17を参照すれば、第1蝕刻工程を遂行して第1半導体パターン153を形成することができる。第1蝕刻工程は前記第1チャンバー内にエッチャントガスを注入して遂行することができる。即ち、第1蝕刻工程は前記第1蒸着工程と同一のチャンバー内で遂行されることができる(in-situetching)。したがって、工程速度が向上されて、生産効率が増加することができる。前記エッチャントガスは、塩素を含むことができる。したがって、第1予備半導体パターン層153pの上部が除去されて第1予備絶縁膜151pの一部が外部に露出されることができる。前記第1蝕刻工程の工程条件を異ならせて、第1半導体パターン153の高さを調節することができる。一例として、前記第1蝕刻工程は第1半導体パターン153が予備素子分離パターン層103pの下面より低いレベルに配置される時まで遂行されることができる(
図6)。他の例として、前記第1蝕刻工程は第1半導体パターン153の最上部が予備素子分離パターン層103pの下面より高いレベルに配置される時まで遂行されることができる(
図8)。第1蒸着工程及び第1蝕刻工程を複数回路進行して第1半導体パターン153の形状を調節することができる。一例として、第1蒸着工程及び第1蝕刻工程を複数回路進行して、
図6で第1半導体パターン153の底部153Uのような形状を作ることができる。イメージセンサーで、第1基板100の第2面100bと近くなるほどボイド(void)発生頻度が高い。ボイド(void)はイメージセンサー動作の時、第1半導体パターン153に陰の電圧が等しく印加されることを妨害することができる。したがって、本発明の実施形態のように前記底部153Uを形成する場合、ボイド(void)が形成されることを防止してイメージセンサーの性能及び信頼性が向上されることができる。一方、他の例として第1蒸着工程及び第1蝕刻工程は前記述べた内容に制限されなく、各々異なるチャンバーで遂行されてもよい。図示されなかったが、第1蒸着工程が第1トレンチTR1の内部を満たすまで遂行される場合、第1蝕刻工程で第1予備半導体パターン層153pの上部のみを除去されることができる。したがって、第1トレンチTR1の内部を満たす第1半導体パターン153を形成することができる。この場合、後述する
図18での第2半導体パターン155の形成過程が省略され、第1半導体パターン153の上に
図19及び
図20での形成方法によって第1半導体パターン153の上面上にキャッピングパターン157を形成することができる。
【0080】
他の実施形態によれば、前記第1蒸着工程で不純物を含む第2ガスを省略し、別のドーピング工程を遂行することができる。例えば、不純物を含まない第1予備半導体パターン層153pを蒸着することができる。第1予備半導体パターン層153pは不純物を含まない多結晶シリコン又は非晶質シリコンを含むことができる。第1予備半導体パターン層153p上に第1蝕刻工程を遂行して第1半導体パターン153を形成することができる。第1蝕刻工程は
図16及び
図17で先に述べた内容と実質的に同一であることができる。第1蝕刻工程を遂行した後、第1半導体パターン153上にドーピング工程を遂行することができる。
【0081】
前記ドーピング工程は、ビームラインイオン注入(Beam lind Ion implantation)工程、プラズマドーピング工程(PLAD)、又は気相ドーピング(GPD;Gas Phase Doping)工程である。プラズマドーピング工程の場合、ソース物質が気体状態に工程チャンバー内に供給されることができる。前記ソース物質をプラズマイオン化した後、基板100がローディングされる静電チャック(図示せず)に高電圧のバイアスを印加して、イオン化されたソース物質が第1半導体パターン153の中に注入されることができる。プラズマドーピング工程によってドーピング工程を遂行する場合、第1半導体パターン153は不純物濃度が垂直深さに応じて異なることができる。例えば、第1半導体パターン153の上部の不純物濃度が第1半導体パターン153の下部の不純物濃度より大きくなることができる。より具体的に、第1基板の第1面100aと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度は第1基板100の第2面100bと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度より大きくなることができる。プラズマドーフィングはビームラインイオン注入工程に比べて相対的に深い位置にも均一なドーピングを具現化することができ、ドーピング処理速度を向上させることができる。
【0082】
ビームラインイオン注入工程の場合、第1トレンチTR1の幅が相対的に深く、狭いので、第1半導体パターン153上に垂直深さに応じて均一にドーピングすることが難しくなる。したがって、ビームラインイオン注入工程によってドーピング工程を遂行する場合、第1半導体パターン153は不純物濃度が垂直深さに応じて異なることができる。例えば、第1半導体パターン153の上部の不純物濃度が第1半導体パターン153の下部の不純物濃度より大きくなることができる。より具体的に、第1基板の第1面100aと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度は第1基板100の第2面100bと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度より大きくなることができる。
【0083】
気相ドーピング工程は不純物を含む物質をガス形態にチャンバー内に注入して遂行されることができる。例えば、前記ガスはBCl3又はB2H6を含むことができる。気相ドーピング工程の場合、ビームラインイオン注入工程及びプラズマドーピング工程に比べて均一に不純物をドーピングすることができる。例えば、気相ドーピング工程を遂行する場合、第1基板100の第2面100bと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度は第1基板の第1面100aと隣接する第1半導体パターン153の不純物濃度と実質的に同一であることができる。その後、熱処理工程が遂行されて、第1半導体パターン153内の不純物が第2半導体パターン155に拡散されることができる。したがって、第1半導体パターン153の不純物濃度が第2半導体パターン155の不純物濃度より大きくなることができる。
【0084】
図18を参照すれば、第2予備半導体パターン層155pが第1予備絶縁膜151p及び第1半導体パターン153上に形成されることができる。第2予備半導体パターン層155pは第1半導体パターン153及び第1予備絶縁膜151pを覆うことができる。第2予備半導体パターン層155pは第1半導体パターン153及び第1予備絶縁膜151p上に第2蒸着工程を遂行して形成されることができる。第2予備半導体パターン層155pは第1トレンチTR1の残りの部分を全部満たすことができる。第2予備半導体パターン層155pは多結晶シリコン又は非晶質シリコンを含むことができる。
【0085】
図19を参照すれば、第2予備半導体パターン層155p上に第2蝕刻工程が遂行されて第2半導体パターン155が形成されることができる。第2蝕刻工程は、異方性蝕刻工程又は等方性蝕刻工程である。等方性蝕刻工程の場合、湿式蝕刻液を利用して遂行されることができる。例えば、第2予備半導体パターン層155pが多結晶シリコンを含む場合、フッ酸(HF)、硝酸(HNO
3)、及び、酢酸(CH
3COOH)の混合溶液を利用して第2予備導電半導体パターン155pを蝕刻することができる。第1基板100の前面を覆い、第1トレンチTR1の上部を満たす予備キャッピングパターン157pが形成されることができる。予備キャッピングパターン157pを形成することは第1基板100の第1面100a上に蒸着工程を遂行することを含むことができる。予備キャッピングパターン157pはシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0086】
図20を参照すれば、キャッピングパターン157及び素子分離パターン103が形成されることができる。キャッピングパターン157及び素子分離パターン103を形成することは第1基板100の第1面100a上に平坦化工程を遂行することを含むことができる。一例によれば、マスクパターンMKは平坦化工程の後に、除去されることができ、したがって第1基板100の第1面100aの損傷が防止されることができる。
【0087】
図21を参照すれば、単位画素領域PX内に不純物をドーピングして、光電変換領域110が各々形成されることができる。光電変換領域110は、前記第1導電型(例えば、p型)と異なる第2導電型(例えば、n型)を有することができる。第1基板100の一部を除去する薄膜化工程を遂行して、第1基板100の垂直厚さを減少させることができる。薄膜化工程は第1基板100の第2面100bをグラインディング(grinding)又は研磨(polishing)すること及び異方性又は等方性蝕刻することを含むことができる。第1基板100を薄膜化するために第1基板100の上下が反転されることができる。グラインディング(grinding)又は研磨(polishing)工程によって第1基板100の一部が除去されることができ、続いて、異方性又は等方性蝕刻工程を遂行して残留する第1基板100の表面欠陥が除去されることができる。
【0088】
第1基板100の第2面100bに対する薄膜化工程を遂行することに応じて第1半導体パターン153の下面153bが露出されることができる。第1半導体パターン153の下面153bは第1基板100の第2面100bと実質的に同一のレベルに位置することができる。
【0089】
続いて、単位画素領域PXの各々の第1活性パターンACT1上に伝送トランジスタTXが形成されることができ、第2活性パターンACT2上にソースフォロワートランジスタSX及び選択トランジスタAXが形成されることができ、第3活性パターンACT3上にリセットトランジスタRXが形成されることができる。
【0090】
具体的に伝送トランジスタTXを形成することは、第1活性パターンACT1に不純物をドーピングしてフローティング拡散領域FDを形成すること、及び第1活性パターンACT1上に伝送ゲートTGを形成することを含むことができる。ソースフォロワートランジスタSX及び選択トランジスタAXを形成することは、第2活性パターンACT2に不純物をドーピングして不純物領域を形成すること、及び第2活性パターンACT2上にソースフォロワーゲートSG及び選択ゲートAGを形成することを含むことができる。リセットトランジスタRXを形成することは、第3活性パターンACT3に不純物をドーピングして不純物領域を形成すること、及び第3活性パターンACT3上にリセットゲートRGを形成することを含むことができる。
【0091】
図21を続いて参照すれば、第1基板100の第1面100a上に第1配線絶縁層221が形成されることができる。第1配線絶縁層221は基板100の第1面100a上に形成されたトランジスタTX、RX、SX、AXを覆うように形成されることができる。
【0092】
第1配線絶縁層221上に第2配線絶縁層222が順次的に形成されることができる。第2配線絶縁層222内に各々第1及び第2配線212、213が形成されることができる。
【0093】
再び
図5を参照すれば、基板100の第2面100b上に背面絶縁膜132、第1補助絶縁膜134、136が順次的に形成されることができる。単位画素領域PX上にカラーフィルター303が各々形成されることができる。カラーフィルター303上にマイクロレンズ307が各々形成されることができる。したがって、
図5で説明したイメージセンサーが完成されることができる。
【0094】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態態を説明したが、本発明はその技術的思想や必須の特徴を変形しなくとも他の具体的な形態に実施されることもできる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なことであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0095】
10 光電変換層
20 第1配線層
30 光透過層
100 第1基板
103 素子分離パターン
110 光電変換領域
150 画素分離パターン
1000 センサーチップ
2000 ロジックチップ
AR 画素アレイ領域
OB 光学ブラック領域
PAD パッド領域
PX 単位画素領域