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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】土工機器用摩耗アセンブリー
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/28 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
E02F9/28 A
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2021544139
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(86)【国際出願番号】 US2020017372
(87)【国際公開番号】W WO2020163831
(87)【国際公開日】2020-08-13
【審査請求日】2023-01-24
(31)【優先権主張番号】62/803,317
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518269669
【氏名又は名称】エスコ・グループ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ヘルナンデス,アブラム
(72)【発明者】
【氏名】メラズ・トーレス,イェセニア
(72)【発明者】
【氏名】ジョンストン,クリストファー・エイ
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0269221(US,A1)
【文献】米国特許第05337495(US,A)
【文献】米国特許第04587751(US,A)
【文献】米国特許第04716667(US,A)
【文献】特表平11-506812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
土工機器用摩耗アセンブリーであって、
前方突出ノーズと、バケットの掘削縁部を覆い、バケットの掘削縁部に固定されるようになっている前記前方突出ノーズの後方に延びる脚とを含むアダプターであって、前記脚が前記掘削縁部に面する第1の面と、前記第1の面とは反対側を向いている第2の面とを有し、前記反対側を向いている第2の面が少なくとも二つの独立した保持構造を有する、前記アダプターと、
前記ノーズを受ける空洞を有する摩耗部材と、
前記摩耗部材を前記アダプターに固定するためのロックと、
複数の摩耗キャップであって、前記摩耗キャップの各々が、前記少なくとも二つの独立した保持構造の異なる一方に取り付けられる、前記摩耗キャップと、を含む、摩耗アセンブリー。
【請求項2】
前記アダプターが第2の脚を含み、前記脚と前記第2の脚とが前記掘削縁部をまたぐように間隔を置く、請求項1に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項3】
前記第2の脚が前記掘削縁部に面する第1の面と、前記第1の面とは反対側を向いている第2の面とを有し、前記第2の面が、独立した保持構造を有し、摩耗キャップが前記第2の脚の前記独立した保持構造に取り付けられる、請求項2に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項4】
前記摩耗キャップが互いに同一の形状で且つ同一の寸法である、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項5】
前記摩耗キャップが、前記脚の前記第2の面の少なくとも50%を覆う、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項6】
前記摩耗キャップが、前記脚の前記第2の面の少なくとも70%を覆う、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項7】
前記摩耗キャップが、前記脚と前記第2の脚の各々の第2の面の少なくとも50%を覆う、請求項3に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項8】
前記摩耗キャップが、前記脚と前記第2の脚の各々の第2の面の少なくとも70%を覆う、請求項3に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項9】
前記掘削縁部に沿って延在する前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか10%厚い、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項10】
前記基部に沿って延在する前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか9%厚い、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項11】
前記掘削縁部を覆う前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか8.5%厚い、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項12】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの35%未満である、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項13】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの30%未満である、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項14】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの約26%である、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項15】
前記アダプターが、前記アダプタを持ち上げるためのフックを受けるために前記第2の面上に少なくとも1つの持ち上げ穴を含む、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項16】
前記少なくとも一つの摩耗キャップが、少なくとも一つの前記持ち上げ穴を覆う、請求項15に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項17】
前記摩耗部材が前の地面貫通端を有するポイントである、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項18】
前記摩耗部材がポイントを取り付けるための前方ノーズを有する中間アダプターである、請求項17のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項19】
少なくとも2つの摩耗キャップは、一方の脚が他方の脚の背後に位置決めされるようになっており、前部摩耗キャップと後部摩耗キャップとを画定する、請求項1~3のいずれかに記載の摩耗アセンブリー。
【請求項20】
前記前部摩耗キャップは、前記後部摩耗キャップより前記掘削縁部に近い、請求項19に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項21】
土工機器用のアダプターであって、
摩耗部材を取り付けるための前方突出ノーズと、
バケットの掘削縁部を覆い、前記掘削縁部に固定されるようになっている、前記前方突出ノーズの後方に延びる脚
を含み、
前記脚は、
前記掘削縁部に面する第1の面と、
前記第1の面とは反対側を向いている第2の面
を備え、
前記第2の面は、摩耗キャップを取り付けるための少なくとも二つの独立した保持構造を有し、
前記独立した保持構造の各々は、互いに分離した摩耗キャップを取り付けるように適合され少なくとも2つの摩耗キャップが前記第2の面上の前記独立した保持構造に取り付けられる、
アダプター。
【請求項22】
少なくとも2つの摩耗キャップは、一方の脚が他方の脚の背後に位置決めされて、前部摩耗キャップと後部摩耗キャップとを画定する、請求項21に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項23】
前記前部摩耗キャップが、前記後部摩耗キャップより前記掘削縁部に近い、請求項22に記載の摩耗アセンブリー。
【請求項24】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの35%未満である、請求項21に記載のアダプター。
【請求項25】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの30%未満である、請求項21に記載のアダプター。
【請求項26】
前記脚の最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さの約26%である、請求項21に記載のアダプター。
【請求項27】
第2の脚を更に含み、前記脚と前記第2の脚とは前記掘削縁部をまたいで間隔が開いており、前記第2の脚が摩耗キャップを取り付けるための独立した保持構造を有する、請求項21に記載のアダプター。
【請求項28】
前記掘削縁部に沿って延在する前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか10%厚い、請求項21~27のいずれかに記載のアダプター。
【請求項29】
前記掘削縁部に沿って延在する前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか9%厚い、請求項21~27のいずれかに記載のアダプター。
【請求項30】
前記掘削縁部に沿って延在する前記アダプターの最大厚さが、前記掘削縁部の前方の前記アダプターの最大厚さよりもわずか8.5%厚い、請求項21~27のいずれかに記載のアダプター
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年2月8日に出願された米国仮出願番号第62/803,317号の優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照により援用される。
【0002】
本開示の分野は、土工機器のための摩耗部材に関する。
【背景技術】
【0003】
採掘および建設操作中、一般に、地盤を貫通し、掘削バケットなどの装置を早期摩耗から保護するために、交換可能な歯を土工機器に固定する。歯は、アダプターおよびポイントなどの摩耗部材から構成され、これらはロックによって一緒に保持される。使用中、摩耗部材は研磨状態および重量負荷によって徐々に下方に摩耗する。消耗したら、機器から摩耗部材を取り外し、交換する。このような摩耗部材を使用すると、機器のリップや他の部分など、より高価な基礎となる機器を修理または交換する必要を少なくするため、掘削やその他の土工作業に費用効果の高いアプローチが提供される。
【0004】
摩耗キャップは、アダプターに時々取り付けられて、高レベルの摩耗を受け、アダプターを保護し、それによって使用可能な寿命を延ばす。摩耗キャップは、典型的にはスロットが設けられ、保護される部品の装着可能な表面に形成される舌の上に設置される。しかしながら、摩耗キャップはまた、根底にある部品の設計に制約を課すこと、設置または除去することが困難であること、通過性の低下を引き起こすこと、および/または製造および/または在庫コストの上昇など、さまざまな欠点を有する傾向がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、掘削歯に関するものであり、特に歯を含む摩耗部材に関する。
【0006】
一例では、摩耗キャップは、掘削作業で経験するなど、研磨材料と接触することによって、侵食に供されるアダプターの装着可能な表面を保護する。アダプターの内側および外側表面に摩耗キャップを取り付けて、ノーズの後方のアダプターを保護することができる。各摩耗キャップは、複数の摩耗キャップが同じ内側または外側表面上にある場合でも、独立した取付構造によって装着可能な表面に固定される。
【0007】
一つの他の実施例では、摩耗アセンブリーは、少なくとも一つの脚を含むアダプターと、別個の第一および第二の取り付けステーションで脚に取り付けられる第一および第二の摩耗キャップとを含む。
【0008】
別の実施例では、アダプターには、アダプターの各脚上に一つまたは二つの同一の摩耗キャップが設けられ、摩耗キャップは独立して取り付けられ、実質的に両方の脚を覆う。
【0009】
別の実施例では、アダプターには、一方の脚に二つの摩耗キャップ、およびその他方の脚に単一の摩耗キャップが設けられ、摩耗キャップは同一であり、全て独立した取付構造上に固定され、アダプターの両方の脚を集合的に実質的に覆う。
【0010】
別の実施例では、摩耗アセンブリー用のアダプターは、前部取り付け機構と、前部取り付け機構とは間隔を置いて分離した後部取り付け機構とを含む、頂部脚を有し、各取り付け機構は、摩耗キャップをアダプターに取り付ける。
【0011】
別の実施例では、アダプターは、リップをまたぐ上部および底部脚を含み、一つまたは複数の摩耗キャップが一方または両方の脚の少なくとも半分を覆う。一つの他のこうした例では、一つまたは複数の摩耗キャップは、一方または両方の脚の少なくとも70%を覆う。こうした別の実施例では、複数の摩耗キャップは、頂部脚の少なくとも70%を覆う。別のこうした例では、単一の摩耗キャップは、底部脚の少なくとも70%を覆う。
【0012】
別の実施例では、土工機器用摩耗アセンブリーは、前方突出ノーズおよびノーズの後方の内側表面を有するアダプターを含み、内側表面は、少なくとも二つの独立した保持構造、ノーズを受ける空洞を有する摩耗部材、摩耗部材をアダプターに固定するためのロック、および独立した保持構造のそれぞれに取り付けられる摩耗キャップを含む。
【0013】
別の実施例では、土工機器の基部上に取り付けるためのアダプターは、摩耗部材を取り付けるための前方突出ノーズと、基部の上に延在する延在する内側脚と、ノーズの後方の内側表面とを含み、内側表面は内側脚にわたって延在し、摩耗キャップを取り付けるための少なくとも二つの独立した保持構造を有する。
【0014】
別の実施例では、アダプターは、摩耗キャップの取り付けのための少なくとも一つの後方先細のばち形スロットを含み、摩耗キャップのより容易な取り付けおよび/または取り外しを容易にする。
【0015】
別の実施例では、摩耗アセンブリー用のアダプターは、より長い寿命のための摩耗キャップの使用を収容するために、低減された厚さの頂部脚を含むが、歯の全体的厚さ、地面を貫通する能力、および/またはバケットの装填または取り外しへの影響が低減される。こうした一例では、頂部脚の最大厚さは、リップの前方のアダプターの最大厚さの35%未満である。こうした別の例では、頂部脚の最大厚さは、リップの前方のアダプターの最大厚さの30%未満である。別のこうした例では、頂部脚の最大厚さは、リップの前方のアダプターの最大厚さの約26%(例えば、プラス25.5%~26.5%の範囲内)である。
【0016】
別の実施例では、アダプターは、バケットのリップをまたぐ上部と底部脚を含む、リップの前部の後方の後部セクション、およびリップの前方のポイントを取り付けるためのノーズを含む、リップの前の前部セクションを有し、後部セクションは、長寿命のための摩耗キャップの使用に対応するために前部セクションよりも厚さの増加が減少しているが、歯の全体的厚さ、地面を貫通する能力、および/またはバケットの装填または取り外しへの影響が低減される。こうした一実施例では、後部セクションは、前部セクションの最大厚さよりも10%未満大きい最大厚さを有する。こうした別の実施例では、後部セクションは、前部セクションの最大厚さよりも9%未満大きい最大厚さを有する。こうした他の一実施例では、後部セクションは、前部セクションの最大厚さよりもわずか約8.5%大きい最大厚さを有する。
【0017】
別の実施例では、アダプターは、アダプターを持ち上げるフックまたは他の手段を受けるために頂部脚を通過する隣接する持ち上げ穴を含む。こうした一実施例では、頂部脚は、穴の上に摩耗キャップを受ける。
【0018】
別の実施例では、土工機器の基部上に取り付けするためのアダプターは、摩耗部材を取り付けるための前方突出ノーズと、基部の上に延在する内側脚と、基部から離れて面する内側表面と、基部に向かって概ね延在し、アダプターを持ち上げるためのリフトフックを受けるように構成される、内側表面の少なくとも一つの穴とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、歯がリップに固定される、摩耗キャップを有する歯の形態の本開示による摩耗アセンブリーの側面図である。
【0020】
図2図2は、摩耗キャップが取り除かれた、図1の摩耗アセンブリーの側面図である。
【0021】
図3図3は、図1のアダプターの側面図である。
【0022】
図4図4は、図1の摩耗アセンブリーの分解斜視図である。
【0023】
図5図5は、図1のアダプターの上面図である。
【0024】
図6図6は、図1のアダプターの底面図である。
【0025】
図7図7は、図1の摩耗キャップの内側斜視図である。
【0026】
図8図8は、図1の線8-8に沿った断面図である。
【0027】
図9図9は、図8と同じ位置の代替的なアダプター脚および摩耗キャップの断面図である。
【0028】
図10図10は、本開示による摩耗アセンブリーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
掘削歯は一般に、土工機器(例えば、バケット)の掘削縁部に固定され、掘削を改善し、早期摩耗から装置を保護する。例として、歯は、バケットに固定されたアダプター、およびアダプターに固定されたポイントを含み得る。あるいは、歯は、アダプターとポイントとの間に嵌合された中間アダプターを含み得る。アダプターは、リップに固定された構成要素であってもよく(溶接またはその他の方法で)、または前方突出ノーズを含むキャストリップの一体部分であり得る。ポイントは一般により速く摩耗するが、アダプターは、両方の構成要素が、使用期間後の交換を必要とする摩耗部材とみなされるように、負荷および研磨状態に供される。例えば、使用中に、これらの摩耗部材は、研磨状態および重量負荷のために徐々に摩耗する。消耗したら、機器から摩耗部材を取り外し、交換する。このような摩耗部材を使用すると、一般に、部品を交換したときに廃棄される材料の量が少なくなり、およびリップなどのより高価な基礎となる機器を修理または交換する必要性を軽減するため、掘削やその他の土工作業に費用効果の高いアプローチが提供される。
【0030】
アダプターは、さまざまな形態を有し、さまざまな方法で取り付けることができる。図1の実施例では、アダプター14は、バケットのプレートリップ8に溶接される。それにもかかわらず、アダプターは、ロック、ボルトなどの他の方法で固定することができ、またはキャストリップの一体部分であり得る。歯はまた、バケット側壁、ブレード、またはドレッジカッターヘッドなどの他の掘削縁部に固定され得る。アダプターは、摩耗し、交換する必要がある前に、複数の連続ポイント(または中間アダプター)を一般にサポートすることができる。摩耗キャップは、アダプターの耐用年数を延ばすために、犠牲用コンポーネントとしてアダプターの露出表面に固定されることがある。これは、取り外しおよび交換プロセスが労働集約的で時間がかかり、多くの場合、バケット(または他の機器)の使用停止を必要とするため、アダプターがリップに溶接される場合に特に有益である。具体的な例を以下に論じるが、本明細書に含まれる発明の概念は、これらの例に限定されない。
【0031】
図1~8に示す実施例を参照すると、バケットのリップ8は、内側面または上部表面27、外側面または下部表面29、傾斜面または面取り31、および前方表面33(図1)を有する。摩耗アセンブリー10は、リップ8に固定されたアダプター14と、アダプター14に固定されたポイント12とを含む。アダプター14は、リップ8をまたぎかつそれに溶接される後方延長脚14Aおよび14Bと、ポイント12内の空洞12A(図1~2)内に受けいれられてポイントを支持する前方向きのノーズ14Eとを含む。アダプター14は、ノーズ14Eから後方に、および脚14A、14Bにわたって延在する内側表面14Fおよび外側表面14Gをさらに含む。ロック13は、ポイント12をアダプター14に取り外し可能に固定するために、ポイントおよびアダプターのそれぞれの穴15、17に収容される。脚14A、14Bの内部表面14C、14Dによって画定される空洞35は、リップ8を受ける。内側脚14Aは、傾斜面31およびリップ8の内側表面27の一部分を覆う。外側脚14Bは、リップ8の外側表面29の一部分を覆う。リリーフ37が、空洞35の前方端に設けられ、前方表面33に対する支持を回避する。その他の構造が可能である。例として、リップは傾斜面なしで形成されてもよく、アダプターはリップの前方端に当接し得る。
【0032】
ポイント12の後方のアダプター14は、摩耗キャップ16によって摩耗から実質的に保護される。摩耗キャップ16、16’、16”は同一であることが好ましいが、違いが可能である。同一の摩耗キャップ16、16’、16”の使用により、製造および在庫コストが低減され、類似の外観の摩耗キャップを混合する可能性が排除され、(例えば、鉱山における)土工作業におけるそれらの使用が容易になる。さらに、摩耗キャップ16、16’、16”、および内側表面14Fおよび外側表面14G(および脚14A、14B)は、同一の摩耗キャップ16、16’、16”が内側表面14Fおよび外側表面14G、ならびに頂部脚14Aおよび底部脚14Bの両方を実質的に覆うように、協働的に寸法設定され、図示の例では、内側表面および外側表面は、ノーズまで脚の前方に延在する。
【0033】
示されるように、一つの有益な配置は、脚14A、14Bの設計を最大化し、摩耗キャップ16、16’、16”の三つ全てが同一である(図1)ように、必要な摩耗キャップ16、16’、16”の数を最小化するために、内側表面14F(および頂部脚14A)を実質的にカバーする、二つの摩耗キャップ16’、16’と、外側表面14G(および底部脚14B)を実質的にカバーする、一つの摩耗キャップ16とを含む。もちろん、各脚の摩耗キャップの数が異なる他の配置も可能である。例としてのみ、三つの摩耗キャップを使用して頂部脚14Aを実質的に覆うことができ、および/または二つの摩耗キャップを使用して底部脚14Bを実質的に覆うことができる。さらに、摩耗キャップの一部または全ては、異なる形状、サイズおよび/または取り付け構成を有し得る。
【0034】
各摩耗キャップ16、16’、16”は、好ましくは、別個の取り付けステーション18A、20A、22Aに固定され、脚設計においてより柔軟性を提供し、および/または摩耗キャップ16、16’、16”のより簡単な取り付けおよび/または取り外しを可能にする。例えば、図示する実施例では、別個のステーション18A、20A、22Aの使用により、より細い輪郭(すなわち、主により薄い頂部脚を使用する)を有するアダプター14の使用が可能になり、より良好な地面貫通、およびバケットの充填および取り外しへの障害が少ない。本実施例の別個の取り付けステーションはまた、アダプター内に形成される連続的(例えば、直線的)レールまたは溝に沿って連続的な摩耗キャップを供給することと比較して、摩耗キャップ16、16’、16”のより簡単で迅速な取り付けおよび取り外しプロセスの使用を可能にする。この例では、頂部または内側脚14Aは、前部および後部取り付けステーション18A、20Aを含み、底部または外側脚14Bは、取り付けステーション22Aを含む。
【0035】
図7を参照すると、摩耗キャップ16、16’、16”は、それぞれ前端50および後端52を有して同一である。摩耗キャップ16は、取り付け機構16Aを有する内部表面19と、動作中に土類または他の研磨材料に接触する外側表面16Bとを含む。内部表面19は、前方に分岐する両側に縁部55、56を有する。外部表面16Bは、ドーム形状であってもよく、または傾斜表面57、58および頂部表面59、60を含んでもよい。頂部表面60は、摩耗キャップ16の前方端50に向かって下向きに角度付けられてもよい。その他の構成が可能である。
【0036】
各取り付けステーション18A、20A、22Aは中央に位置し、前方表面38と、後方表面40と、保持機構18、20、22とを含み、摩耗キャップ16、16’、16”をアダプター14に固定するための取り付け機構16Aを補完し係合する。図示した実施形態では、内側表面14C上の後方取り付けステーション20Aは、取り付けステーション18Aとは異なって互い違いに配向される。より具体的には、取り付けステーション20Aは、それらが互いに独立するように、それらが整列しないように、取り付けステーション18Aの少し上、および/またはいくらか異なる傾斜に位置する。各摩耗キャップは、最初に異なる取り付けステーション上を横断する必要なく、特定の取り付けステーションを係合することによってアダプターに嵌合する。例として、摩耗キャップ16’は、最初に取り付けステーション18Aを横断する必要なく、取り付けステーション20A上に取り付けられる。
【0037】
保持要素18、20、22はそれぞれ、先細りの側面34、36、底部表面25A、および停止部42を有する前方開口ばち形スロット25を含む。先細りの側面34、26は後方に収束する。停止部42は、摩耗キャップ16、16’、16”の取り付け機構16Aのバリアまたは端部を作用し、段付き表面42Aをさらに含み得る。段付き表面42Aは、保持機構18、20、22の後方表面40にばち形スロット25を接続する傾斜表面または湾曲した表面44に隣接している。後方表面40に隣接するのは、マウンド表面46である。マウンド表面46は、弓状または湾曲した表面48、48Aに隣接している。弓状表面48、48Aの長さは、実質的に、ばち形スロット25の始まりから、取り付けステーション18A、20A、22Aの端部までである。弓状表面48、48Aは、外側表面45、47に隣接している。弓状表面48、48Aは、摩耗キャップ16、16’、16”の取り付け機構16Aの導入を支援するために、ばち形スロット25の入口で内向きに角度を付け得る。この一例が開示されるが、取り付けステーションは異なる種類の保持要素を有し得る。
【0038】
取り付け機構16Aは、保持機構の雄または雌要素の他方を受ける雄または雌要素とすることができる。例としてのみ、取り付けおよび保持機構16A、18、20、22はそれぞれ、図1~8に示すように先細のばち形構成を有し得る。別の実施例では、雄および雌機構は、脚上の雄の取り付け機構および摩耗キャップ16、16’、16”上の雌部分で示される特徴とは逆転し得る。例えば、ボルト、ピンなどを含む、その他の取り付け配置が可能である。
【0039】
代替的に、図9に示されるように、T字形状の舌および溝構成を有する摩耗キャップ116が示される。保持配置118は、反転文字Tのように成形された舌溝160を含む。保持配置118は、二つの鏡像の反転L字型突出部161をさらに含む。取り付け配置116Aは、舌スロット160に嵌合するようにサイズ設定および成形されるT字型突出部163を含む。例えば、ボルト、ピンなどを含む、その他の取り付け配置が可能である。
【0040】
図1~8に示す例では、取り付け機構16Aは、後方に先細りの前方開先細りばち形スロット25に収容される先細りばち形形状の突出部またはくさび23である。ばち形突出部23は、端部表面54に後方に先細りする。端部表面54は、設置時に停止部42と係合し得る。ばち形スロット25は、摩耗キャップ16、16’、16”を紛失に対して確実に保持し、より容易かつ/またはより迅速な取り付けおよび/または取り外しプロセスを提供する。例えば、従来の摩耗キャップで一般に使用される平行レールを有する摩耗キャップは、取り付けおよび/または取り外し中に摩擦干渉によって縛られ、捕まれ得る。さらに、地面の微粒子は、アダプターと摩耗キャップとの間のギャップに蓄積し、取り付けおよび取り外し中、特に取り外し中のキャップの移動を縛るリスクを悪化させ得る。先細のスロット25を使用することで、摩耗キャップ16、16’、16”とアダプター14との間の係合解除が、摩耗キャップ16、16’、16”の初期移動とともに生じ、くさび23が緩められて保持機構18、20、22から外れるとき、微粒子が脱落する傾向がある。これらにより、アダプターからの摩耗キャップの取り付けおよび/または取り外しが容易になり、キャップ16、16’、16”が、(すなわち、地面の微粒子により)摩耗アセンブリー10内に“接着される”のを避ける。摩耗キャップ16、16’、16”を取り付けるために、摩耗キャップ16、16’、16”は、最初にその着座位置の前方の脚14A、14Bに位置し、後方に移動し、それによって、ばち形突出部23がばち形スロット25内に完全に受けいれられる。前方開口のばち形スロット25に収容されたばち形形状の突出部23は、後方に先細りする。ばち形突出部23は、側面21と、アダプター14上の保持機構18、20、22の相補面25A、34、36と一致するために後方に先細となる頂部表面23’とを含む。
【0041】
図示の例では、後部摩耗キャップ16’は、まず取付構造20内に取り付けられ、その後に前部摩耗キャップ16”が取付構造18内に取り付けられる。次に、前部摩耗キャップ16”は、後部摩耗キャップ16’の前方向前進および解除をブロックし、ポイント12は前部摩耗キャップ16’の前方向前進および解除をブロックする。下部脚14B上の摩耗キャップ16は、同様に取付構造22に取り付けられ、同様に取り付けポイント12によって所定の位置に保持される。表示される構成は例である。
【0042】
一つまたは複数の摩耗キャップ16、16’、16”を、別の方法として、ロックまたはその他の機械的手段によって固定することができる。取り付け機構16Aは、好ましくは、構成要素とともに所定の位置に形成される(例えば、鋳造によって)が、それらは溶接されるか、またはそうでなければ構成要素に固定され得る。
【0043】
図1~8の実施例における取り付け機構16Aは、摩耗キャップ16、16’、16”の外部側面63、64および縁部55、56から間隔を置いており、摩耗キャップ16、16’、16”の中心にある。従来の摩耗キャップは、キャップおよびアダプター脚の外部縁に沿って延在するレールおよび溝によって固定される。しかし、この配置では、摩耗キャップの侵食が、最終的に、摩耗キャップを固定するレールおよび溝を露出させ、摩耗キャップの紛失および/またはアダプターの早期の摩耗および交換につながる可能性がある。これは、摩耗キャップの早期交換を必要とし、および/またはアダプターへの早期損傷は早期交換を必要とし得る。図示した例では、取り付け機構16Aが、摩耗キャップ16、16’、16”の縁部55、56および側面63、64から間隔を置いており、摩耗キャップ16、16’、16”および/またはアダプター14の耐用年数を延ばすために、侵食に対する最も露出した表面16Bから離れている。摩耗キャップ16、16’、16”は、好ましくは、脚14A、14Bの幅W全体にわたって延在するが、脚14A、14Bの幅Wよりも小さく延在し得る(図5~6)。あるいは、摩耗キャップ16、16’、16”は、脚14A、14Bの幅Wを超えて延在し、アダプター14をリップ8に保持しているウエルドと重なることができる。
【0044】
図3に見られるように、各脚14A、14Bの長さL1、L2は、前方表面33と整列した基準点または鉛直平面39と脚14A、14Bの後端41、43との間の距離として画定される。ポイント12の後方のアダプター14は、摩耗キャップ16、16’、16”によって摩耗から実質的に保護される。
【0045】
上述のように、摩耗キャップ16、16’、16”は、アダプター14の脚14A、14Bの両方を実質的にカバーすることが好ましいが、本出願では、摩耗キャップ16、16’、16”が、内側表面14Fおよび外側表面14Gの長さL3、L4、および/または脚14A、14Bの長さL1、L2の50%を超えて延在することを意味する。摩耗キャップ16、16’、16”は、好ましくは、内側表面14Fおよび外側表面14Gの長さL3、L4、および/または各脚14A、14Bの長さL1、L2の70%を超えて延在する。内側表面14Fは、二つの摩耗キャップ16’、16’で示される。あるいは、内側表面14Fは、より多くのまたはより少ない摩耗キャップを受けることができる。外側表面14Gは、一つの摩耗キャップ16で示される。あるいは、外側表面14Gは、複数の摩耗キャップを受ける内側表面と類似の構成を有し得る。
【0046】
好ましい取り付け機構16Aおよび/または個別の取り付けステーション18A、20A、22Aの使用は、よりスリムなアダプター14をもたらし得、これにより、より低いコスト、より少ない重量、より良い貫通、および/またはより少ない応力集中をもたらし得る。図3に示すこうした一例では、よりスリムな輪郭は、主によりスリムな内側脚14Aから取得することができる。内側脚14Aの厚さT1は、リフトアイの結果であり得るいかなる追加的な厚さも考慮することなく、リップ8と脚14A上の保持機構18の湾曲した表面44の最も低い点との間の鉛直距離によって画定される。鉛直距離は、リップ8の内側表面27および外側表面29に垂直に延在する。内側表面27および外側表面29が平行でない場合(傾斜面が存在するかまたはキャストリップを有する場合など)、鉛直距離はリップの軸に対して垂直である。外側脚14Bの厚さT2は、リップ8と脚14B上の保持機構22の湾曲した表面44の最も低い点との間の鉛直距離によって画定される。
【0047】
こうした一実施例では、厚さT1は、内側脚14Aの底部から湾曲した表面44の最も低い点まで測定される。内側脚14Aの最大厚さT1は、リップ8の前方のアダプター14の最大厚さT3の35%未満である。こうした別の実施例では、内側脚14Aの最大厚さT1は、リップ8の前方のアダプター14の最大厚さT3の30%未満である。こうした別の実施例では、内側脚14Aの最大厚さT1は、リップ8の前方のアダプター14の最大厚さT3の約26%(例えば、プラス25.5%~26.5%の範囲内)である。
【0048】
よりスリムな輪郭は、脚14A、14Bの全体厚さが従来のアダプターと比較して減少するように、全体設計の一部であり得る。アダプター14は、バケットのリップ8をまたぐ頂部および底部脚14A、14Bを含む、リップ8の前部33の後方(すなわち、前方表面33の指定された位置と整列する基準点39の後方)の後部セクション49、およびリップ8の前方のポイント12を取り付けるためのノーズ14Eを含む、リップ8の前方(すなわち、基準点39の前方)の前部セクション51を含む。
【0049】
よりスリムな輪郭を有するこうした一例では、後部セクション49は、より長い寿命のための摩耗キャップ16’、16’の使用を収容するために、前部セクション51よりも厚さの増加が減少しているが、歯の全体的厚さ、地面を貫通する能力、および/またはバケットの装填または取り外しへの影響が低減される。こうした一実施例では、後部セクション49は、前部セクション51の最大厚さT3よりも10%未満大きい最大厚さT4を有する。こうした別の実施例では、後部セクション49は、前部セクション51の最大厚さT3よりも9%未満大きい最大厚さT4を有する。一つの他のこうした例では、後部セクション49は、前部セクション51の最大厚さT3よりもわずか約8.5%大きい最大厚さT4を有する。
【0050】
アダプターは重くてもよい。結果として、従来的なアダプターは、設置中に部材を支持するフックまたはクレビスを受けるために、頂部脚から延在するリフトアイが設けられ得る。リフトアイは、溶接によってリフトアイを鋳造し、固定するのに煩わしく、鋼のコスト、信頼性および/または靭性を増大させ得る。さらに、耐用年数が終わると、これらのアイは通常摩耗する。図示する実施例では、アダプター14は、頂部脚14Aを通過し、一般に基部に向かって延在する二つの隣接する開口部24および26を含むが、アンダーカットを有する一つの穴が使用され得る。これらの穴24、26は、取り付けおよび取り外し中に、クレーンおよびケーブルまたは他の方法によってアダプターを支持するフックまたは他のリフティングツールを受けるよう寸法決めされる。これらの穴24、26の使用は、従来の突出したリフトアイとは対照的に、従来のリフトアイよりも製造が容易であり得、リップ8から除去された時点でアクセス可能である可能性が高い。こうした持ち上げ穴24、26の使用はまた、摩耗キャップ16、16’、16”を有する、アダプター脚14A、14Bのより広範な被覆を容易にし、より大きな耐用年数をもたらすことができる。図5に見られるように、持ち上げ穴24、26は、摩耗キャップ16、16’、16”の下にセットされるよう、取付構造18A、20A内にあるが、そうである必要はない。摩耗キャップ16’、16’の下に位置すると、穴24、26を有する頂部脚14Aは、侵食から保護され、アダプター14の安全な取り外し方法を提供する。穴24、26は、アダプター14への摩耗キャップ16、16’、16”の取り付けを妨げない。こうした持ち上げ穴24、26の使用は、コストを低減し、信頼性を改善し、安全性を高め、および/またはアダプター14のより長い耐用年数をもたらすことができる。
【0051】
図10を参照すると、摩耗アセンブリー210は、ポイント212と、ポイント212に取り付けられる中間アダプター214と、中間アダプター214に取り付けられる基部アダプター208とを含む。摩耗アセンブリー210は、基部アダプター201を除いて、図1~8の摩耗アセンブリーと実質的に類似している。基部アダプター208は、アダプター14について上述したように、取付構造218と、取付構造に固定された摩耗キャップ216とをさらに含み得る。
【0052】
別の代替案では、中間アダプター214は、前述したように上部脚上に二つの取付構造のセットと、下部脚上に一つの取付構造のセットとを含み得る。この構成はまた、上述のように、摩耗キャップおよび取付構造を有する基部アダプターを含んでもよい。また、二つの同一の、整列した、かつ互い違いに配置される摩耗キャップのための取付構造のセットを含む、キャストリップの一体的な部分も予見される。
【0053】
ここで紹介する摩耗キャップおよび摩耗アセンブリーは、耐用年数を延長し、部品交換のダウンタイムを短縮する重要な部品の侵食を制限するために、改善された保護を提供する。当然のことながら、代表的な摩耗キャップの選択された実施例が本明細書に開示されるが、これらの実施例の多数の変形は、本開示の範囲から逸脱しない通常の技術の一つによって想定され得る。本開示の摩耗アセンブリーは、摩耗キャップの多くの異なる構成で使用するのに適している。
【0054】
本開示は、独立した有用性を有する複数の別個の発明を包含する。上述の本発明のさまざまな特徴は、好ましくは各アセンブリーに含まれる。それにもかかわらず、特徴は、本発明のいくつかの利益を得るために、摩耗アセンブリーで個別に使用され得る。これらの発明の各々は、その好ましい形態で開示されるが、本明細書に開示および例示されるその特定の実施形態は、多数の変形が可能であるため、限定的な意味とはみなされない。各実施例は、前述の開示に開示された実施形態を記載するが、いかなる実施例も、最終的に請求項に記載の全ての機構または組み合わせを必ずしも包含するものではない。記載が、“一つの”または“第一の”要素、またはそれらの等価物を列挙する場合、このような記載は、一つまたは複数のこのような要素を含み、二つ以上のこのような要素を要求も排除もしない。さらに、特に明記されない限り、序数標識、例えば、識別された要素の第一の、第二の、または第三の要素間で区別するために使用され、このような要素の必須の数も限定された数も示しておらず、このような要素の特定の位置も順序も示していない。
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
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図10