IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッドの特許一覧

特許7504197イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス
<>
  • 特許-イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス 図1
  • 特許-イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス 図2
  • 特許-イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス 図3
  • 特許-イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】イーサネットインターフェース、並びに関連するシステム、方法、及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20240614BHJP
   H04L 69/323 20220101ALI20240614BHJP
   H04L 69/324 20220101ALI20240614BHJP
   G06F 1/12 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H04L7/00 500
H04L69/323
H04L69/324
G06F1/12 510
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022510900
(86)(22)【出願日】2020-08-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 US2020070366
(87)【国際公開番号】W WO2021042109
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2023-08-04
(31)【優先権主張番号】201910784382.4
(32)【優先日】2019-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】16/684,419
(32)【優先日】2019-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】397050741
【氏名又は名称】マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MICROCHIP TECHNOLOGY INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー、ヴェンカトラマン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ディクソン
(72)【発明者】
【氏名】ザン、ジョン ジュンリン
(72)【発明者】
【氏名】アッキハル、シバナンド アイ
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01940086(EP,A1)
【文献】特開2011-193039(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01388975(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0229926(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 7/00
H04L 69/323
H04L 69/324
G06F 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
クロックを生成するステップと、
前記クロックに応答して分周クロックを生成するステップと、
前記クロックを使用して、第1のクロックレートでイーサネット物理層のデータ経路をクロックするステップと、
前記分周クロックを使用して、前記イーサネット物理層をイーサネットリンク層と動作可能に結合するための第1のインターフェースをクロックするステップであって、前記第1のインターフェースをクロックするステップは、前記第1のインターフェースのビットレートに実質的に等しい第2のクロックレートで前記第1のインターフェースをクロックするステップを含む、クロックするステップと、
前記第1のインターフェースの前記ビットレート及び前記クロックレートを、前記イーサネットリンク層における第2のインターフェースのビットレート及びクロックレートに同期させるステップと、を含む、方法。
【請求項2】
第1の周波数で前記クロックを生成するステップは、水晶発振器で前記第1の周波数で前記クロックを生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のクロックレートは、実質的に5メガヘルツであり、前記第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のクロックレートは、実質的に2.5メガヘルツであり、前記第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記データ経路で第1のクロックドメインから第2のクロックドメインに越えて渡るステップを更に含み、前記第1のクロックドメインは前記第1のクロックレートに関連付けられ、前記第2のクロックドメインは前記第2のクロックレートに関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
電磁放射(EME)限界に応答して、前記第1のインターフェースの前記第2のクロックレートを選択するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
システムであって、
イーサネット物理層のデータ経路であって、第1のクロックレートのために構成されている、データ経路と、
前記イーサネット物理層をイーサネットリンク層に動作可能に結合するための第1のインターフェースであって、前記第1のインターフェースのビットレートに実質的に等しい第2のクロックレートのために構成されている、第1のインターフェースと、
前記データ経路をクロックし、前記第1のインターフェースをクロックするためのクロックを生成するように構成されているクロック生成器と、
前記イーサネットリンク層の調和層であって、前記第1のインターフェースの前記ビットレート及び前記クロックレートを、第2のインターフェースのビットレート及びクロックレートに同期させるように構成されている、調和層と、を備える、システム。
【請求項8】
前記データ経路は、クロック及びデータ回復回路を備える、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記クロックに応答して分周クロックを提供するように構成されているクロックインターフェースを更に備える、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記データ経路は、前記クロックインターフェースから受信された1つ以上の制御信号に応答して、第1のクロックドメインから第2のクロックドメインに越えて渡るように構成されている、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のクロックドメインは、前記第1のクロックレートと関連付けられ、前記第2のクロックドメインは、前記第2のクロックレートと関連付けられている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のクロックレートは、実質的に5メガヘルツであり、前記第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、請求項に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のクロックレートは、実質的に2.5メガヘルツであり、前記第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、請求項に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のインターフェースは、1つ以上の出力を含み、前記1つ以上の出力のうちの1つ以上の出力は、非排他的衝突回避シグナリングのための信号に割り当てられる、請求項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、2019年8月23日に出願された中国特許出願第201910784382.4号の、「ETHERNET INTERFACE AND RELATED SYSTEMS,METHODS AND DEVICES」についての出願日の利益を主張し、かつ2019年11月14日に出願された係属中の米国許出願第16/684,419号の、「ETHERNET INTERFACE AND RELATED SYSTEMS,METHODS AND DEVICES」についての出願日の利益を主張し、これらの各々の開示は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
開示された実施形態は、概して、イーサネットに関し、より具体的には、いくつかの実施形態は、電磁放射(EME)を制限するインターフェースに関する。
【背景技術】
【0003】
相互接続は、ネットワークのデバイス間の通信を容易にするために広く使用されている。一般的に言えば、電気信号は、物理メディア(例えば、バス、同軸ケーブル、又はツイストペア-一般には、単に「ライン(回線)」と称される)上で、その物理メディアに結合されたデバイスによって送信される。
【0004】
開放型システム間相互接続モデル(OSIモデル)によれば、イーサネットベースのコンピュータネットワーキング技術は、ベースバンド伝送(すなわち、電気信号は離散的な電気パルスである)を使用して、ネットワークデバイス間で通信されるデータパケット及び究極的にはメッセージを伝送する。OSIモデルによれば、ラインのアナログドメインと、パケットシグナリングに従って動作するデータリンク層(本明細書では単に「リンク層」とも称される)のデジタルドメインとの間のインターフェースをとるために、物理層(PHY)デバイス又はコントローラと呼ばれる特殊回路が使用される。データリンク層は1つ以上の副層を含み得るが、イーサネットベースのコンピュータネットワーキングにおいて、データリンク層は、典型的には、物理層の制御抽象化を提供する少なくともメディアアクセス制御(MAC)層を含む。一例として、ネットワーク上の別のデバイスにデータを送信するとき、MACコントローラは、物理メディアのためのフレームを準備し、誤り訂正要素を追加し、衝突回避を実装してもよい。更に、別のデバイスからデータを受信するとき、MACコントローラは、受信したデータの完全性を確保し、より高い層のフレームを準備してもよい。
【0005】
物理層及びリンク層を実装する(並びに、限定することなく、他の層を含み得る)様々なネットワークトポロジーが存在する。ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)規格及びパラレルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(パラレルATA)は、両方とも1990年代初め頃から存在し、マルチドロップバストポロジーを実装することがある。2000年代初め頃からの傾向は、ポイントツーポイントバストポロジーを使用するようになってきており、例えば、PCIエクスプレス規格及びシリアルATA(SATA)規格は、ポイントツーポイントトポロジーを実装する。
【0006】
典型的なポイントツーポイントバストポロジーは、各デバイス間のライン(例えば、専用ポイントツーポイント)又はデバイスとスイッチとの間のライン(例えば、限定することなく、スイッチドポイントツーポイント)を実装することができる。マルチドロップトポロジーにおいて、物理メディアは共有バスであり、各ネットワークデバイスは、例えば、物理メディアの種類(例えば、限定することなく、同軸又はツイストペア)に基づいて選択される回路を介して共有バスに結合される。
【0007】
専用ポイントツーポイントトポロジー又はスイッチドポイントツーポイントトポロジーなどのポイントツーポイントバストポロジーは、デバイス間のリンクが多くなることに部分的に起因して、マルチドロップトポロジーよりも多くのワイヤ及びより高価な材料を必要とする。自動車などの特定の用途では、デバイスを直接接続することを困難にする物理的な制約が存在することがあり、そのため、ネットワーク又はサブネットワークにおいて直接接続を必要としないか、又は同数の直接接続を必要としないトポロジー(例えば、限定することなく、マルチドロップトポロジー)は、そのような制約の影響を受けにくいことがある。
【0008】
ベースバンドネットワーク(例えば、限定することなく、マルチドロップネットワーク)にあるデバイスは、同じ物理伝送メディアを共有し、典型的には、伝送のためにそのメディアの帯域幅全体を使用する(すなわち、ベースバンド伝送において使用されるデジタル信号は、メディアの帯域幅全体を占有する)。その結果、ベースバンドネットワーク上の1つのデバイスのみが、所与の瞬間に伝送し得る。そのため、メディアアクセス制御方法が、共有伝送メディアに対する競合を処理するために使用される。
【0009】
本開示は、特定の実施形態を具体的に指摘し明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本開示の範囲内の実施形態の様々な特徴及び利点は、添付の図面と併せて読むと、以下の説明からより容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】1つ以上の実施形態によるネットワークセグメントを示す。
図2】1つ以上の実施形態によるルーチンを示す。
図3】1つ以上の実施形態によるデータ経路を示す。
図4】1つ以上の実施形態によるデジタルインターフェースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部をなし、本開示を実施し得る具体的な例示的実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本開示を実施できるように十分に詳細に説明される。しかしながら、他の実施形態が用いられ得、本開示の範囲から逸脱することなく、構造、材料、及びプロセスを変えられ得る。
【0012】
本明細書に提示する図は、任意の特定の方法、システム、デバイス、又は構造の実際の図であることを意図するものではなく、本開示の実施形態を説明するために用いられる理想化した表現にすぎない。本明細書に提示する図面は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。様々な図面における類似の構造又は構成要素は、読者の便宜のために同一又は類似の付番を保持し得る。しかしながら、付番における類似性は、構造又は構成要素が必ずしもサイズ、組成、構成、又は任意の他の特性において同一であることを意味するものではない。
【0013】
本明細書で概して説明され、図面に例示される実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置及び設計され得ると容易に理解されるであろう。したがって、様々な実施形態の以下の説明は、本開示の範囲を限定することを目的とするものではなく、単に様々な実施形態を表すものである。
【0014】
以下の説明は、当業者が開示される実施形態を実施することを可能にするのを補助するための実施例を含み得る。「例示的な」、「例として」、「例えば」という用語の使用は、関連する説明が、説明的なものであることを意味し、本開示の範囲は、実施例及び法的等価物を包含することを意図するものであり、かかる用語の使用は、実施形態又は本開示の範囲を特定の構成要素、ステップ、特徴、機能などに限定することを意図するものではない。
【0015】
更に、図示及び説明する具体的な実装形態は、単なる例であり、本明細書において別段の指定がない限り、本開示を実装する唯一の方式と解釈されるべきでない。要素、回路、及び機能は、不要に詳述して本開示を不明瞭にしないように、ブロック図の形態で示され得る。逆に、図示し、説明する具体的な実装形態は、単に例示的なものであり、本明細書において別段の指定がない限り、本開示を実装する唯一の方法と解釈されるべきではない。更に、様々なブロック間での論理のブロック定義及びパーティショニングは、例示的な具体的な実装形態である。当業者には、本開示が多数の他のパーティショニングソリューションによって実施され得ることが容易に明らかになるであろう。大部分については、タイミングの考察などに関する詳細は省略されており、かかる詳細は、本開示の完全な理解を得るために必要ではなく、当業者の能力の範囲内である。
【0016】
本明細書で説明される情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、本明細書を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、及び記号は、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。いくつかの図面は、表示及び説明を明確にするために、単一の信号として信号を例示してよい。当業者は、信号が信号のバスを表し得、このバスは様々なビット幅を有してもよく、本開示は、単一のデータ信号を含む任意の数のデータ信号で実装され得ると理解されたい。
【0017】
本明細書で使用されるとき、所与のパラメータ、特性、又は条件に言及する際の「実質的に」及び「約」という用語は、所与のパラメータ、特性、又は条件が、許容可能な製造許容差の範囲内などのある程度のばらつきを満たすことを当業者が理解するであろう程度を意味し、かつ含む。例えば、実質的に特定の値であるか、又は約特定の値であるパラメータは、特定の値の少なくとも約90%、特定の値の少なくとも約95%、特定の値の少なくとも約99%、又は更には特定の値の少なくとも約99.9%であってもよい。
【0018】
「第1」、「第2」などの表記を使用した、本明細書の要素に対する任意の言及は、かかる制限が明示的に記載されていない限り、それらの要素の数量又は順序を限定しないことを理解されたい。むしろ、これらの表記は、本明細書において、2つ以上の要素又は要素の例を区別する便利な方法として使用される。したがって、第1の要素及び第2の要素への言及は、2つの要素のみが用いられ得ること、又は何らかの方法で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、特に明記しない限り、一組の要素は、1つ以上の要素を含んでもよい。同様に、時には、単数形で言及される要素もまた、要素の1つ以上のインスタンスを含んでもよい。
【0019】
本明細書に開示される実施形態に関連して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、別個のゲート若しくはトランジスタ論理、別個のハードウェア構成要素、又は本明細書に記載の機能を実行するように設計されている、これらの任意の組み合わせを用いて実装され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサ(本明細書では、ホストプロセッサ又は単にホストとも称され得る)は、マイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械でもあってもよい。プロセッサはまた、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のかかる構成の組み合わせとして実装されてよい。プロセッサを含む汎用コンピュータは専用コンピュータとみなされ、汎用コンピュータは、本開示の実施形態に関連するコンピューティング命令(例えば、ソフトウェアコード)を実行するように構成されている。
【0020】
また、実施形態は、フローチャート、フロー図、構造図、又はブロック図として示すプロセスに関して説明され得ることを留意されたい。フローチャートは、順次プロセスとして動作行為を説明してもよいが、これらの行為の多くは、別の順序で、並行して、又は実質的に同時に実行されてもよい。加えて、行為の順序は再調整され得る。プロセスは、限定することなく、方法、スレッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、又はサブプログラムに対応し得る。更に、本明細書に開示する方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はその両方で実装されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読メディア上の1つ以上の命令又はコードとして記憶されてよい、又は送信されてよい。コンピュータ可読メディアは、コンピュータ記憶メディア及び、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意のメディアなどの通信メディアの両方を含む。
【0021】
開示される実施形態において、特に明記しない限り、衝突は、論理衝突(すなわち、実際の衝突が推測/予測されるが、異なるノードからの信号が必ずしも共有伝送媒体に同時に存在するわけではない)を指すと理解されるべきである。
【0022】
プロトコルは、メディアアクセスチューニングのために物理層で実行され得る。例えば、10SPE(すなわち、10Mbpsのシングルペアイーサネット)は、IEEE802.3cg(商標)としての米国電気電子学会(IEEE)による現在開発中のネットワーク技術仕様であり、10SPE仕様は、理論上、マルチドロップバス上の衝突を回避するために使用され得る、任意選択的なPLCAリコンシリエーション副層を含む。他のメディアアクセスチューニングプロトコルは、時間認識プロトコル及びトラフィック整形プロトコルを含むPHYに実装され得る。一般的に言えば、メディアアクセスチューニングを実行する1つの利点は、衝突を引き起こした受信データが送信データによって破損されるべきではないため、衝突が検出された後に、MACが依然としてデータを受信し得ることである。しかしながら、いくつかのレガシーMACは、任意の衝突が実際の衝突であると仮定し、それにより、受信データライン上の受信データをバックオフし、無視するように構成されている。
【0023】
本開示のいくつかの実施形態は、概して、いくつかのレガシーMACの挙動を考慮した衝突後のデータ受信の改善された処理のためのプロセス、及びそれを実装するように構成されているシステムに関連する。
【0024】
図1は、リンク層デバイス、MAC104、及び物理層(PHY)デバイス、PHY102を含むネットワークセグメント100の機能ブロック図である。非限定的な例として、ネットワークセグメント100は、マルチドロップネットワークのセグメント、マルチドロップサブネットワークのセグメント、混合メディアネットワークのセグメントであるマルチドロップバス、又はこれらの組み合わせ若しくはサブ組み合わせであってもよい。非限定的な例として、ネットワークセグメント100は、限定するものではないが、マイクロコントローラ型の埋め込みシステム、ユーザ型コンピュータ、コンピュータサーバ、ノートブックコンピュータ、タブレット、ハンドヘルドデバイス、モバイルデバイス、無線のイヤフォンデバイス若しくはヘッドフォンデバイス、有線のイヤフォンデバイス若しくはヘッドフォンデバイス、電化製品サブシステム、照明サブシステム、音声サブシステム、建物管理システム、住宅監視システム(例えば、限定するものではないが、セキュリティ又はユーティリティ使用のための)システム、エレベータシステム若しくはサブシステム、公共交通機関制御システム(例えば、限定するものではないが、地上列車、地下鉄、トロリー、又はバスの場合)、自動車システム若しくは自動車サブシステム、又は産業制御システムであってもよく、それらの一部であってもよく、又はそれらのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0025】
PHY102は、MAC104とインターフェースするように構成されている。非限定的な例として、PHY102及び/又はMAC104は、本明細書に記載される実施形態の全て又は一部を実行するように構成されたメモリ及び/又はロジックを含むチップパッケージであってもよい。非限定的な例として、PHY102及びMAC104は、単一チップパッケージ(例えば、システムインパッケージ(system-in-a-package、SIP))内の別個のチップパッケージ又は回路(例えば、集積回路)として実装され得る。
【0026】
PHY102はまた、共有伝送媒体106と、例えば、ネットワークセグメント100の一部であるノードの通信経路である物理媒体と、又はPHY102及びMAC104を含むノードを含む、ネットワークセグメント100がその一部であるネットワークと、インターフェースするように構成されている。非限定的な例として、共有伝送媒体106は、シングルペアイーサネットに使用されるような単一のツイストペアであってもよい。
【0027】
図1に示す例において、MAC104は、トラフィック認識であるように構成されており、より具体的には、衝突検出及び/又は回避プロトコルを実装するように構成されている。一実施形態では、MAC104は、キャリア検知多重アクセス(CSMA)を実行するように構成されている。より具体的には、MAC104は、共有伝送媒体106上のキャリアをチェックし、それがキャリアを検出した場合、データ伝送開始前にキャリアが検出されなくなる(すなわち、チャネルがアイドル状態となる)まで待機するように構成されている。
【0028】
図2は、1つ以上の実施形態によるドメイン横断方法のためのプロセス200のフローチャートを示す。動作202において、プロセス200は、クロックを生成する。一実施形態において、クロックは、ローカル結晶発振器の周波数で生成される。一実施形態において、動作202において生成されるクロックのクロックレートは25メガヘルツであり、結晶発振器は25メガヘルツの結晶発振器である。
【0029】
動作204において、プロセス200は、そのクロックを使用して、第1のクロックレートでイーサネット物理層のデータ経路をクロックする。一実施形態において、データ経路の1つ以上の動作ブロックは、動作202において生成されたクロックのクロックレートでクロックされる。
【0030】
動作206において、プロセス200は、そのクロックを使用して、イーサネット物理層をイーサネットリンク層と動作可能に結合するための第1のインターフェースをクロックし、第1のインターフェースをクロックするステップは、そのインターフェースのビットレート以下である第2のクロックレートで第1のインターフェースをクロックするステップを含む。一実施形態において、第1のインターフェースのビットレートは、電磁放射(EME)を制限するように選択される。一実施形態において、第1のインターフェースは、5メガヘルツでクロックされる。一実施形態において、クロックが分周され、第2のクロックレートに対応する周波数を有する分周クロックが、第2のクロックレートで第1のインターフェースをクロックするために使用される。一実施形態において、分周クロックに関する情報は、第1のクロックで動作するデータ経路に提供される。
【0031】
動作210において、プロセス200は、第1のインターフェースで使用されるクロックに関する情報を提供する。第1のクロックレートでクロックされるデータ経路は、第2のクロックレートに関する情報を使用して、第2のクロックレートのためのデータを準備する。一実施形態では、第2のクロックレートに関する情報は、位相情報を含み得る。
【0032】
動作212において、プロセス200は、第1のインターフェースのビットレート及びクロックレートを、イーサネットリンク層における第2のインターフェースのビットレート及びクロックレートに同期させる。
【0033】
図3は、2つのクロックドメイン、すなわち、第1のクロックドメイン312、及び第2のクロックドメイン314を含むデータ経路300の機能ブロック図を示す。第1のクロックドメイン312が、非限定的な例として、ローカル結晶発振器の周波数であるか、又はそれに基づいているため、選択され得る。第2のクロックドメイン314が、非限定的な例として、第1のクロックドメインの周波数よりも低いEMEと関連付けられた周波数であるため、選択され得る。
【0034】
図3の実施形態において、第1のクロックドメイン312は、PHY102の2つの副層、すなわち、物理メディアアタッチメント(PMA)副層306及び物理コーディング(PC)副層304を含む。これらの副層の両方及びそれらの機能ブロック、すなわち、CDR320、デシリアライザ322、デスクランブル324、デコード326、及びクロックインターフェース328は、第1のクロックドメイン312で動作する。この実施形態では、PC副層304は、機能ブロック、クロックインターフェースを含む。特に、この機能ブロックは、他の実施形態において、異なる又はそれ自体の副層にあり得る。クロックインターフェース328は、第1のクロックドメイン312を第2のクロックドメイン314とインターフェースするように構成されている。一実施形態において、後述するように、クロックインターフェース328は、第2のクロックドメイン314のためのクロックを提供するように構成され得る。データ経路300において、第1のクロックドメイン312から第2のクロックドメイン314への遷移が、ドメインクロッシング302で生じる。
【0035】
図3の実施形態において、第2のクロックドメイン314は、インターフェース308及び調和副層310を含む。インターフェース308は、非限定的な例として、第2のクロックドメインがMIIに指定されたビットレートに準拠しないメディア非依存インターフェース(MII)のバージョンであってもよく、。インターフェース308は、第1のクロックドメイン312から受信したデータの記憶及び/又は伝送、より具体的には、データ経路300の物理層側316からリンク層側318へのデータの伝送のために構成されているデータライン330、を含む。
【0036】
調和副層310は、概して、受信データライン330及び受信データライン332のビットレートをリンク層側318でのインターフェースのビットレートに同期させるように構成されている。非限定的な例として、調和副層310は、第2のクロックドメイン314に対応するビットレートをMIIにおいて指定されたビットレートに同期させるように構成されており、リンク層側318上のMIIラッパーがデータを正しく処理できるようにする。
【0037】
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、システム400のブロック図を示す。システム400は、インターフェース422によって動作可能に結合されたサブインターフェース408及びリンク層404を含む。PHY406は、PHY406に位置する結晶発振器430に基づいてローカルクロック434を生成するように構成されているクロック生成器432を含む。クロック分周器440は、ローカルクロック434に応答して分周クロック438を生成するように構成されている。一実施形態において、クロック分周器440は、制御ビット(図示せず)に応答してローカルクロック434を分周するように構成されている。一実施形態において、制御ビットは、ローカルクロック434を分周するための整数分周器を設定する1つ以上のビットであり得る。
【0038】
一実施形態において、任意選択で、クロック分周器440は、クロック情報436を受信データ経路402、より具体的には、アライン及びデコード426に提供するように構成され得る。クロック情報436は、分周クロック438に関する位相及び/又はエッジ情報を含んでもよく、アライン及びデコード426は、分周クロック438のそれぞれの正の位相又は負の位相上でシンボルアラインメントを実行するように構成され得る。
【0039】
非限定的な例として、アライン及びデコード426は、シンボルアライメントを実行して、クロック信号のそれぞれの正の位相及び負の位相上で受信データ418のシンボルをアラインする(インターフェース422のデータレートを実質的に2倍にする)ように構成され得る。別の非限定的な例として、アライン及びデコード426は、衝突回避信号の及び有効なデータ信号などの他の信号(例えば、限定することなく、有効なデータがインターフェース422でリンク層404に利用可能であることを示すための信号)のシンボルアライメント実行するように構成され得る。図4の組み合わせされたキャリア検知及びデータ有効ライン、CRS/DV450は、信号、組み合わされたキャリア検知及びデータ有効452のために使用されるので、非排他的な衝突回避シグナリングのためのラインの非限定的な例であり、この信号は、クロックの位相のうちの1つで、CSMA/CD MACによって使用可能なキャリアアクティビィティを示すキャリ検知信号を有し、クロックの位相の他の1つで、インターフェース422で有効データがMACに利用可能であることを示すデータ有効信号を有する。
【0040】
インターフェース422は、分周クロック438を受信し、分周クロック438を使用してクロックされる。分周クロック438は、インターフェース422が受信データライン416上でデータを送信するように構成されているビットレート以下のレートを有する。分周クロック438はまた、インターフェース422が、基準クロックライン414上で提供する、受信データライン416上のデータ、すなわちPHY406からリンク層404に提供されるものと一緒に提供するように構成されている基準クロックのクロックレート以下である。
【0041】
同期器424は、インターフェース422を通る信号の少なくとも一部の送信を同期させるように構成されている。図4では、同期器424は少なくとも、受信データ448及び組み合わされたキャリア検知/データ有効信号CRS/DV452を送信するように構成されている。
【0042】
サブインターフェース408は、受信データライン416上のデータ448および基準クロックライン414上の参照クロック446を受信するように構成されている。基準クロック446及び受信データ448に応答して、インターフェース受信データ444をインターフェース受信データライン412上に提供し、インターフェース参照クロック442をインターフェース基準クロックライン410に提供する。
【0043】
一実施形態では、インターフェース受信データ444及びインターフェース基準クロック442は、インターフェース422のリンク層側によって期待されるビットレート及びクロックレートをそれぞれ有する。非限定的な例として、インターフェース422は、少なくとも部分的に、50メガヘルツ基準クロック(例えば、限定することなく、RMII)を指定するインターフェース定義に従って構成され得る。企図される使用事例において、インターフェース422の物理層側(すなわち、PHY406)は、基準クロックライン414を通して5メガヘルツの基準クロック446をインターフェース422のリンク層側(すなわち、MAC104)に提供する。そのような企図される使用事例において、サブインターフェース408は、50メガヘルツであるインターフェース参照クロックライン410でインターフェース基準クロック442を生成する。同様に、受信データライン416上のインターフェース422の物理層側によって提供される受信データ448のビットレートが、インターフェース422のリンク層側によって期待されるビットレートとは異なる場合、サブインターフェース408は、受信データ448のビットレートをインターフェース422のリンク層側のビットレートにアラインし、期待されるビットレートにあるインターフェース受信データ444を取得する。
【0044】
いくつかの実施形態において、インターフェース422は、ビットレートをアラインするか、又は指定されたクロックレートでクロックを生成するために使用される回路を含み得る。サブインターフェース408は、そのような回路の動作を使用又は修正して、それぞれ期待されるクロックレート及び/又はビットレートと基準クロック446及びインターフェース受信データ448のクロックレート及び/又はビットレートとの差を考慮するように構成され得る。
【0045】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に多くの利点及び利益を認識するであろう。非限定的な例として、より速いローカルクロックを使用して、イーサネット物理層の回路及び構成要素を動作させることができ、一方、より遅いクロック及びビットレートは、MACへの相互接続を通して提供され得る。より遅いクロックレート及びビットレートは、ノード又はPHYからのEMEを低減することができる。いくつかの企図される使用事例において、低減したEMEは、開示された実施形態によるPHYが展開されるネットワーク又は環境における他のデバイス、システム、又はサブシステムとの干渉を低減する。
【0046】
特に、PHY406はまた、リンク層404、より一般的にはリンク層と、共有伝送媒体106などのケーブル/伝送媒体とのデジタルインターフェースとして特徴付けられ得る。
【0047】
本開示において、「典型的な」、「従来の」、又は「既知の」とされるものの特徴評価は、先行技術で開示されていること、又は前述の態様が先行技術で認識されていることを必ずしも意味しない。またそれは、関連分野において、広く知られているか、十分理解されているか、又は日常的に使用されていることを必ずしも意味しない。
【0048】
本開示で使用される用語、及び特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)において使用される用語は、一般に「開放型」用語として意図される(例えば、用語「含んでいる(including)」は、「含んでいるが、これに限定されない」と解釈されるべきであり、「有している」という用語は、「少なくとも有している」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は、「含むが、これに限定されない」などと解釈されるべきである。
【0049】
加えて、特定の数の導入された請求項記載が意図される場合、このような意図は請求項に明示的に記載されることになり、このような記載がない場合には、このような意図は存在しない。例えば、理解を助けるものとして、以下の添付の請求項は、請求項の記載を導入するための導入句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」の使用を含むことがある。しかし、このような語句の使用は、たとえ同じ請求項が導入語句「1つ以上」又は「少なくとも1つ」、及び「a」又は「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項記載の導入が、そのような導入された請求項記載を含む任意の特定の請求項を、そのような記載のうちの1つのみを含む実施形態に限定するものと解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)。請求項記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。
【0050】
加えて、導入された請求項記載の特定の数が明示的に記載されている場合であっても、当業者は、このような記載が少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを、認識するであろう(例えば、他の修飾語なしでの「2つの記載」の明白な記載は、少なくとも2つの記載又は2つ以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCなどのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、及びCなどのうちの1つ以上」に類似した慣例が使用される場合、一般に、このような構造は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、又はA、B、及びCを一緒に含むことを意図する。
【0051】
更に、2つ以上の代替用語を提示する任意の離接語又は語句は、説明、請求項、又は図面のいずれかにおいて、用語のうちの1つ、用語のいずれか又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきである。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるべきである。
【0052】
本開示は、特定の例示される実施形態に関して本明細書に記載されているが、当業者は、本発明がそのように限定されないことを認識し、理解するであろう。むしろ、以下にそれらの法的等価物と共に特許請求されるような本発明の範囲から逸脱することなく、例示され、説明される実施形態に対して数多くの追加、削除、及び修正を行うことができる。加えて、一実施形態の特徴は、本発明者によって想到されるように、別の開示した実施形態の特徴と組み合わせることができるが、それでも、本開示の範囲内に包含される。
【0053】
本開示の更なる非限定的な実施形態は、以下のとおりである。
実施形態1:方法であって、クロックを生成するステップと、クロックを使用して、第1のクロックレートでイーサネット物理層のデータ経路をクロックするステップと、クロックを使用して、イーサネット物理層をイーサネットリンク層と動作可能に結合するための第1のインターフェースをクロックするステップであって、第1のインターフェースをクロックするステップは、第1のインターフェースのビットレート以下である第2のクロックレートで第1のインターフェースをクロックするステップを含む、クロックするステップと、第1のインターフェースのビットレート及びクロックレートを、イーサネットリンク層における第2のインターフェースのビットレート及びクロックレートに同期させるステップと、を含む、方法。
【0054】
実施形態2:第1の周波数でクロックを生成するステップは、水晶発振器で第1の周波数でクロックを生成するステップを含む、実施形態1に記載の方法。
【0055】
実施形態3:クロックに応答して分周クロックを生成するステップを更に含む、実施形態1及び2のいずれかに記載の方法。
【0056】
実施形態4:インターフェースのビットレートに実質的に等しい第2のクロックレートでインターフェースをクロックするステップは、分周クロックを使用して、インターフェースのビットレートに実質的に等しい第2のクロックレートでインターフェースをクロックするステップを含む、実施形態1~3のいずれかに記載の方法。
【0057】
実施形態5:第2のクロックレートは、実質的に5メガヘルツであり、第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、実施形態1~4のいずれかに記載の方法。
【0058】
実施形態6:第2のクロックレートは、実質的に2.5メガヘルツであり、第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、実施形態1~5のいずれかに記載の方法。
【0059】
実施形態7:データ経路で第1のクロックドメインから第2のクロックドメインに越えて渡るステップを更に含み、第1のクロックドメインは第1のクロックレートに関連付けられ、第2のクロックドメインは第2のクロックレートに関連付けられている、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
【0060】
実施形態8:電磁放射(EME)限界に応答して、第1のインターフェースの第2のクロックレートを選択するステップを更に含む、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
【0061】
実施形態9:システムであって、イーサネット物理層のデータ経路であって、第1のクロックレートのために構成されている、データ経路と、イーサネット物理層をイーサネットリンク層に動作可能に結合するための第1のインターフェースであって、第1のインターフェースのビットレート以下である第2のクロックレートのために構成されている、第1のインターフェースと、データ経路をクロックし、第1のインターフェースをクロックするためのクロックを生成するように構成されているクロック生成器と、イーサネットリンク層の調和層であって、第1のインターフェースのビットレート及びクロックレートを、第2のインターフェースのビットレート及びクロックレートに同期させるように構成されている、調和層と、を備える、システム。
【0062】
実施形態10:データ経路は、クロック及びデータ回復回路を備える、実施形態9に記載のシステム。
【0063】
実施形態11:クロックに応答して分周クロックを提供するように構成されているクロックインターフェースを更に備える、実施形態9及び10のいずれかに記載のシステム。
【0064】
実施形態12:データ経路は、クロックインターフェースから受信された1つ以上の制御信号に応答して、第1のクロックドメインから第2のクロックドメインに越えて渡るように構成されている、実施形態9~11のいずれかに記載のシステム。
【0065】
実施形態13:第1のクロックドメインは、第1のクロックレートと関連付けられ、第2のクロックドメインは、第2のクロックレートと関連付けられている、実施形態9~12のいずれかに記載のシステム。
【0066】
実施形態14:第2のクロックレートは、実質的に5メガヘルツであり、第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、実施形態9~13のいずれかに記載のシステム。
【0067】
実施形態15:第2のクロックレートは、実質的に2.5メガヘルツであり、第1のクロックレートは、実質的に25メガヘルツである、実施形態9~14のいずれかに記載のシステム。
【0068】
実施形態16:第1のインターフェースは、1つ以上の出力を含み、1つ以上の出力のうちの出力は、非排他的衝突回避シグナリングのための信号に割り当てられる、実施形態9~15のいずれかに記載のシステム。
図1
図2
図3
図4