(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】入力装置及び電子機器入力システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0354 20130101AFI20240614BHJP
G06F 3/0338 20130101ALI20240614BHJP
【FI】
G06F3/0354 441
G06F3/0338 411
(21)【出願番号】P 2022562093
(86)(22)【出願日】2021-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2021089355
(87)【国際公開番号】W WO2021213506
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】202010336290.2
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 友飛
(72)【発明者】
【氏名】謝 凌飛
(72)【発明者】
【氏名】安 偉莉
(72)【発明者】
【氏名】王 維
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02400376(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0310016(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0214484(US,A1)
【文献】特開平11-345074(JP,A)
【文献】特開2007-004289(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置であって、前記入力装置はマウスまたはジョイスティックであり、
前記入力装置は、装置本体、タッチパネル(400)及び第1ボタン(300)を含み、
前記装置本体は手持ち部を含み、前記第1ボタン(300)及び前記タッチパネル(400)は前記装置本体に設けられ、前記装置本体の同じ側に位置し、前記手持ち部が第1状態である場合、前記手持ち部の曲率は第1曲率であり、前記手持ち部が第2状態である場合、前記手持ち部の曲率は第2曲率であり、前記第1曲率は前記第2曲率を上回
り、
前記入力装置がマウスのとき、前記手持ち部が前記第1状態であり、前記入力装置はジョイスティックのとき、前記手持ち部が第2状態である、入力装置。
【請求項2】
前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記第1ボタン(300)が作動状態であり、前記手持ち部が前記第2状態である場合、前記タッチパネル(400)が作動状態である、請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記タッチパネル(400)は非作動状態であり、前記手持ち部が前記第2状態である場合、前記第1ボタン(300)は非作動状態である、請求項2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記入力装置は第2ボタン(500)をさらに含み、前記第2ボタン(500)は前記装置本体に設けられ、
前記第2ボタン(500)と前記タッチパネル(400)は前記装置本体の同じ側に位置し、又は、
前記第2ボタン(500)と前記タッチパネル(400)は前記装置本体の隣接する両側に位置し、
前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記第2ボタン(500)は非作動状態であり、前記手持ち部が前記第2状態である場合、前記第2ボタン(500)は作動状態である、請求項2に記載の入力装置。
【請求項5】
前記装置本体は装置ケースを含み、前記手持ち部は少なくとも一部の前記装置ケース(100)を含み、前記装置ケース(100)の底面は第1感知支持面(110)及び第2感知支持面(120)を含み、前記第1感知支持面(110)及び前記第2感知支持面(120)はいずれも平面であり、前記第1感知支持面(110)及び前記第2感知支持面(120)はそれぞれ前記装置ケースの両端に位置し、前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記第1感知支持面(110)と前記第2感知支持面(120)は同一平面にある、請求項1に記載の入力装置。
【請求項6】
前記入力装置は第1滑り止めパッド(210)をさらに含み、前記第1滑り止めパッド(210)は少なくとも一部の前記第1感知支持面(110)を覆い、及び/又は、
前記入力装置は第2滑り止めパッド(220)をさらに含み、前記第2滑り止めパッド(220)は少なくとも一部の前記第2感知支持面(120)を覆っている、請求項5に記載の入力装置。
【請求項7】
前記装置本体は装置ケースを含み、前記手持ち部は少なくとも一部の前記装置ケース(100)及び前記装置ケース(100)内に設けられた内部変形位置決め部材を含み、前記装置ケース(100)及び前記内部変形位置決め部材のうち、一方に第1係止部が設けられ、他方に第2係止部が設けられ、前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記第1係止部と前記第2係止部が係合され、前記手持ち部が前記第2状態である場合、前記第1係止部と前記第2係止部が分離される、請求項1に記載の入力装置。
【請求項8】
前記装置本体は装置ケースを含み、前記手持ち部は少なくとも一部の前記装置ケース(100)及び前記装置ケース(100)内に設けられた内部変形位置決め部材を含み、前記装置ケース(100)及び前記内部変形位置決め部材のうち、一方に磁気部材が設けられ、他方に磁気吸引部材が設けられ、前記手持ち部が第1状態である場合、前記磁気部材と前記磁気吸引部材が磁気吸引して係合され、前記手持ち部が第2状態である場合、前記磁気部材と前記磁気吸引部材が分離される、請求項1に記載の入力装置。
【請求項9】
前記手持ち部は記憶合金部材である、請求項1に記載の入力装置。
【請求項10】
前記第1ボタン(300)は第1サブボタン(310)、第2サブボタン(320)及びスクロールホイール(330)を含み、前記スクロールホイール(330)の部分は前記第1サブボタン(310)と前記第2サブボタン(320)との間の組立隙間に設けられ、前記スクロールホイール(330)は前記装置本体の外面から突出している、請求項1に記載の入力装置。
【請求項11】
電子機器及び請求項1から10のいずれか1項に記載の入力装置を含む、電子機器入力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年4月24日に中国で出願した出願番号202010336290.2、発明の名称「入力装置及び電子機器入力システム」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本発明に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子機器の入力装置の技術分野に関し、特に、入力装置及び電子機器入力システムに関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器は日増しに広く応用されている中、その機能が多くなり、ユーザの視聴覚娯楽等のニーズを満たすことができる。仕事やゲームをする時の操作をより容易にするために、電子機器は通常、周辺入力装置が備えられる。一般的な周辺入力装置はジョイスティックとマウスがある。ユーザはシーンによって異なるタイプの入力装置を使用することができる。例えば、ジョイスティックは手で握るために用いられることが多く、空間内で自由に使用可能であるが、マウスは使用時にデスクトップで支持することを必要とするので、ユーザはマウス及びジョイスティックの2つのタイプの入力装置を用意する必要がある。ジョイスティックとマウスとの切替操作が複雑であることにより、入力装置の互換性が低く、ユーザの体験が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、入力装置の互換性が低いという問題を解決するために、入力装置及び電子機器入力システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本願の実施例は、装置本体、タッチパネル及び第1ボタンを含み、
前記装置本体は手持ち部を含み、前記第1ボタン及び前記タッチパネルは前記装置本体に設けられ、前記装置本体の同じ側に位置し、前記手持ち部が前記第1状態である場合、前記手持ち部の曲率は第1曲率であり、前記手持ち部が前記第2状態である場合、前記手持ち部の曲率は第2曲率であり、前記第1曲率は前記第2曲率を上回る入力装置を開示する。
【0006】
第2態様では、本願の実施例は、上記入力装置を含む電子機器入力システムを開示する。
【発明の効果】
【0007】
本願で採用される技術的解決手段は以下の有益な効果を達成することができる。
本願の実施例では、異なる使用環境において、手持ち部の曲率を変更することで、入力装置とユーザの手のひらとのフィッティングをより良好にし、さらに異なる使用環境においても比較的快適な握り心地をユーザに与える。ユーザが手持ち部の曲率を調整するだけで、入力装置の異なる環境における自由な切替使用が可能になり、さらに入力装置の互換性が高くなり、ユーザ体験がさらに改善される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例で開示される入力装置の正面図である。
【
図2】本願の実施例で開示される入力装置の平面図である。
【
図3】本願の実施例で開示される入力装置の底面図である。
【
図4】本願の実施例で開示される入力装置の第1状態での模式図である。
【
図5】本願の実施例で開示される入力装置の第2状態での模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以上は、実施例又は従来技術の記述に用いられる図面について簡単に説明した。当然ながら、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面に想到し得る。本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本願の具体的な実施例及び対応する図面を参照し、本願の技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0010】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における用語の「及び/又は」は接続された対象のうちの少なくとも1つを意味し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0011】
以下において、図面を参照しながら、本願の各実施例で開示される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0012】
図1~
図5に示すように、本願の実施例は、電子機器を制御するための入力装置を開示する。入力装置は装置本体、タッチパネル400及び第1ボタン300を含んでもよい。
【0013】
装置本体は入力装置の本体部分であり、装置本体は、例えば手持ち部、回路基板、チップ等のような、主な機能デバイスを含む。手持ち部はユーザが握る部分であり、変形可能である。手持ち部は第1状態及び第2状態を有し、手持ち部は変形によって第1状態と第2状態との間を切り替えることができる。手持ち部が第1状態である場合、手持ち部の曲率は第1曲率である。手持ち部が第2状態である場合、手持ち部の曲率は第2曲率である。第1曲率は第2曲率を上回る。つまり、手持ち部は、第1状態である場合に、第2状態である場合よりも湾曲し、入力装置の高さがより高い。選択的に、手持ち部は変形材料で作製してもよく、又は変形構造を有してもよい。
【0014】
本願の実施例では、異なる使用環境において、手持ち部の曲率を変更することで、入力装置とユーザの手のひらとのフィッティングをより良好にし、さらに異なる使用環境においても比較的快適な握り心地をユーザに与える。ユーザが手持ち部の曲率を調整するだけで、入力装置の異なる環境における自由な切替使用が可能になり、さらに入力装置の互換性が高くなり、ユーザ体験がさらに改善される。
【0015】
例えば、手持ち部が第1状態である場合、手持ち部の曲率は大きく、手持ち部はより湾曲し、それにより、入力装置の高さが増加し、ユーザの手のひらを支持する入力装置の箇所がより丸みを帯びるようになる。このとき、入力装置はデスクトップ環境において使用可能であり、入力装置はユーザの手のひらをより良好に支持することができ、手持ち部が第2状態である場合、手持ち部の曲率は小さく、入力装置の高さは小さく、このとき、ユーザが片手で入力装置を包み込んで握るか又は両手で握るのにより適し、ユーザの手のひらは手持ち部の表面により密着することができ、ユーザに良好な握り心地を与える。
【0016】
選択的に、本願の実施例で開示される入力装置はデータケーブルをさらに含んでもよく、入力装置と電子機器はデータケーブルを介してデータ伝送を行うことができる。又は、入力装置内に第1無線データ伝送モジュールが設けられてもよく、電子機器に第2無線データ伝送モジュールが取り付けられ、入力装置と電子機器は第1無線データ伝送モジュール及び第2無線データ伝送モジュールによってデータ伝送を行うことができる。選択的な一実施例では、手持ち部が第1状態である場合、第1ボタン300は作動状態であり得、手持ち部が第2状態である場合、タッチパネル400は作動状態であり得る。第1ボタン300及びタッチパネル400が作動状態である場合、第1ボタン300及びタッチパネル400はユーザの入力状態に応答することができる。手持ち部が第1状態である場合、ユーザは第1ボタン300によって電子機器を制御することができ、手持ち部が第2状態である場合、ユーザはタッチパネル400によって電子機器を制御することができる。当該解決手段では、手持ち部は異なる状態において、対応する操作制御ボタンを有し、これにより異なる状態での入力装置の操作要件を満たすことができる。
【0017】
上記実施例では、手持ち部が第1状態である場合、タッチパネル400が作動状態であると、ユーザは入力装置の使用時、タッチパネル400に触れやすく、さらに入力装置の誤操作を起こしやすい。手持ち部が第2状態である場合、第1ボタン300が作動状態であると、上記問題も起こりやすい。選択的な一実施例では、手持ち部が第1状態である場合、タッチパネル400は非作動状態であり得、手持ち部が第2状態である場合、第1ボタン300は非作動状態であり得る。手持ち部が第1状態である場合、タッチパネル400はユーザの入力状態に応答することができない。つまり、この場合にタッチパネル400は電子機器を制御することができず、ユーザの誤操作を防止することができる。当然ながら、手持ち部が第2状態である場合、第1ボタン300はユーザの入力状態に応答することができず、この場合に第1ボタン300は電子機器を制御することができない。
【0018】
入力装置の操作を容易にするために、選択的な一実施例では、本願の実施例で開示される入力装置は第2ボタン500をさらに含んでもよく、第2ボタン500は装置本体に設けられる。第2ボタン500はタッチパネル400と組み合わせて使用することができ、さらに入力装置の操作性能を向上させることができる。例えば、タッチパネル400は方向制御ボタンであってもよく、第2ボタン500は確定制御ボタンであってもよい。
【0019】
選択的に、手持ち部が第1状態である場合、第2ボタン500は非作動状態であり、手持ち部が第2状態である場合、第2ボタン500は作動状態である。このとき、手持ち部は第2状態であり、第2ボタン500は電子機器を制御することができ、手持ち部が第1状態である場合、第2ボタン500は電子機器を制御することができず、入力装置の誤操作が防止される。
【0020】
選択的な一実施例では、第2ボタン500とタッチパネル400は装置本体の同じ側に位置してもよく、当該解決手段では、ユーザが両手で入力装置を握ると、ユーザの片方の手の親指はタッチパネル400を制御することができ、他方の手の親指は第2ボタン500を制御することができ、入力装置の操作が容易である。
【0021】
上記実施例では、ユーザが片手で入力装置を握る時、ユーザの親指はタッチパネル400と第2ボタン500を同時に操作する必要があり、操作が不便である。このため、別の選択的な実施例では、第2ボタン500とタッチパネル400は装置本体の隣接する両側に位置してもよく、このとき、ユーザの親指は入力装置の頂部に近く、タッチパネル400を制御することができ、ユーザの人差し指は入力装置の側部に近く、第2ボタン500を操作することができ、これにより、片手で入力装置を握る時、入力装置の操作がより容易である。
【0022】
選択的な一実施例では、手持ち部が第1状態である場合、入力装置はマウスでもよく、手持ち部が第2状態である場合、入力装置はジョイスティックでもよい。当該解決手段では、入力装置はマウス及びジョイスティックの2つの装置の操作機能を可能にし、さらにユーザの使用及び携帯をより容易にする。このとき、入力装置はオフィス機能とゲーム機能とを両立させることができ、さらに入力装置の互換性を向上させることができる。
【0023】
本願の実施例で開示される入力装置は装置ケース100を含んでもよく、装置ケース100は入力装置の一部の機能デバイスを取り付けるためのベースを提供し、手持ち部と装置ケース100は2つの独立した部分であってもよいが、このようにすると入力装置の体積が大きくなる。別の選択的な実施例では、手持ち部は少なくとも一部の装置ケース100を含んでもよく、少なくとも一部の装置ケースは変形材料で作製してもよい。当該解決手段では、装置ケース100は入力装置の一部の機能デバイスを取り付けるためのベースを提供するために用いることができると共に、ユーザが握るために用いることもできる。これにより入力装置の体積が小さくなり、さらに入力装置が携帯しやすくなる。
【0024】
選択的に、装置ケース100の握るための部分では、その内部の対応する構造、例えば、装置ケース100内の回路基板は装置ケース100の変形に伴って変形することができる。回路基板はフレキシブル回路基板であってもよく、さらに装置ケース100に伴って変形することができる。
【0025】
別の選択的な実施例では、装置ケース100の底面は第1感知支持面110及び第2感知支持面120を含んでもよく、第1感知支持面110及び第2感知支持面120はいずれも平面であってもよく、第1感知支持面110と第2感知支持面120はそれぞれ装置ケース100の両端に位置してもよく、手持ち部が第1状態である場合、第1感知支持面110と第2感知支持面120は同一平面にある。当該解決手段では、手持ち部が第1状態である場合、入力装置はデスクトップ環境に応用可能であり、第1感知支持面110及び第2感知支持面120はデスクトップに接触し、入力装置を支持するために用いることができ、これにより入力装置はデスクトップ上で平穏に移動することができる。また、第1感知支持面110及び第2感知支持面120は入力装置の移動を感知することで、電子機器のカーソルの動き(マウスの移動時にカーソルの動きを制御するのに類似)を制御する。
【0026】
選択的に、第1感知支持面110及び第2感知支持面120は光電感知方式であってもよいし、容量感知方式であってもよく、本明細書はこれを限定するものではない。
【0027】
選択的な一実施例では、本願の実施例で開示される入力装置はさらに第1滑り止めパッド210を含んでもよく、第1滑り止めパッド210は少なくとも一部の第1感知支持面110を覆っており、当該解決手段では、第1感知支持面110とデスクトップとの滑り発生を防止することができる。
【0028】
さらに、入力装置は第2滑り止めパッド220をさらに含んでもよく、第2滑り止めパッド220は少なくとも一部の第2感知支持面120を覆っている。当該解決手段では、第2感知支持面120とデスクトップとの滑り発生を防止することができる。
【0029】
選択的に、第1滑り止めパッド210及び第2滑り止めパッド220はシリカゲル、ゴム等の材料で製作してもよく、当然ながら、他の材料で作製してもよく、本明細書はこれを限定するものではない。
【0030】
本願は手持ち部の切替構造を開示し、当然ながら、手持ち部は他の切替構造を採用してもよく、本明細書はこれを限定するものではない。具体的には、手持ち部は装置ケース100内に設けられた内部変形位置決め部材をさらに含んでもよく、内部変形位置決め部材は装置ケース100を第1状態に維持するために用いられ、当該内部変形位置決め部材はケースに伴って変形しない。装置ケース100及び内部変形位置決め部材のうち、一方に第1係止部が設けられ、他方に第2係止部が設けられ、手持ち部が第1状態である場合、第1係止部と第2係止部が係合され、手持ち部が第2状態である場合、第1係止部と第2係止部が分離される。具体的な操作プロセスでは、手持ち部が第2状態から第1状態に切り替わる時、ユーザは装置ケース100に作用力を加えて、装置ケース100を湾曲させ、第1係止部と第2係止部が係合されるようにすることができ、手持ち部が第1状態から第2状態に切り替わる時、ユーザは装置ケース100に反作用力を加えて、第1係止部と第2係止部が分離されるようにすることができる。当該解決手段では、第1係止部と第2係止部が係合可能であり、そうすると、装置ケース100の変形を防止することができ、これにより装置ケース100は第1状態に安定して維持することができる。
【0031】
本願は第2の手持ち部の切替構造をさらに開示し、具体的には、手持ち部は装置ケース100内に設けられた内部変形位置決め部材をさらに含み、内部変形位置決め部材は装置ケース100を第1状態に維持するために用いられ、当該内部変形位置決め部材はケースに伴って変形しない。装置ケース100及び内部変形位置決め部材のうち、一方に磁気部材が設けられ、他方に磁気吸引部材が設けられ、手持ち部が第1状態である場合、磁気部材と磁気吸引部材が分離され、手持ち部が第2状態である場合、磁気部材と磁気吸引部材が磁気吸引して係合される。具体的な操作プロセスでは、手持ち部が第2状態から第1状態に切り替わる時、ユーザは磁気部材と磁気吸引部材とを反対磁性にして、磁気部材と磁気吸引部材とを磁気吸引させ、装置ケース100を湾曲させることができ、手持ち部が第1状態から第2状態に切り替わる時、ユーザは磁気部材と磁気吸引部材とを同じ磁性又は無磁性にして、磁気部材と磁気吸引部材とを分離させ、装置ケース100を第2状態に戻すことができる。当該解決手段では、磁気部材と磁気吸引部材との協働により、手持ち部第1状態と第2状態との切替が可能となり、さらに入力装置の切替方式が容易且つ便利である。
【0032】
選択的に、磁気部材及び磁気吸引部材はいずれも電磁コイルであってもよいし、磁気部材が電磁コイルで、磁気吸引部材が永久磁石であってもよい。磁気部材は永久磁石であってもよく、磁気吸引部材は金属部材であってもよく、ユーザは、装置ケース100に外力を加えることにより、手持ち部の第1状態と第2状態との切替を可能にする。
【0033】
選択的な一実施例では、手持ち部は記憶合金部材であってもよく、当該解決手段では、記憶合金部材はその変形した特定の状態を維持することができ、装置ケース100内に手持ち部の変形状態を維持するための他の変形位置決め部材を設ける必要はなく、さらに手持ち部の構造がシンプルになる。選択的に、記憶合金部材の温度を変更することで、記憶合金部材の第1状態と第2状態との切替を制御することができる。
【0034】
選択的な一実施例では、第1ボタン300は第1サブボタン310、第2サブボタン320及びスクロールホイール330を含んでもよく、スクロールホイール330の部分は第1サブボタン310と第2サブボタン320との間の組立隙間に設けられ、スクロールホイール330は装置本体の外面から突出し、スクロールホイール330の突出した部分はユーザの操作に利便性を提供する。当該解決手段では、第1ボタン300は複数のボタンを含んでもよい。これにより、第1ボタン300はより多くの操作機能を可能にする。また、第1ボタン300の設置方式はマウスのボタン配置方式をも満たすため、入力装置はマウスとして使用することもでき、さらに入力装置の互換性を向上させることができる。
【0035】
本願の実施例は電子機器入力システムをさらに開示し、開示された電子機器入力システムは電子機器及び上述した任意の実施例に記載の入力装置を含む。
【0036】
本願の実施例で開示される電子機器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダ、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ)、電子ゲーム機等であってもよく、本願の実施例は電子機器の具体的な種類を限定するものではない。
【0037】
本願の以上の実施例において、それぞれの実施例の相違点を重点として説明しており、それぞれの実施例の異なる最適化された特徴は、矛盾しない限り、組み合わせてより好ましい実施例を形成することができ、説明の便宜上、ここでは詳記しない。
【0038】
以上は本明細書の実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者であれば、本願は様々な変更及び変形が可能である。本願の精神及び原理内において行われる任意の修正、同等の代替、改善等は、全て本願の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0039】
100-装置ケース、110-第1感知支持面、120-第2感知支持面、
210-第1滑り止めパッド、220-第2滑り止めパッド、
300-第1ボタン、310-第1サブボタン、320-第2サブボタン、330-スクロールホイール、
400-タッチパネル、
500-第2ボタン。