(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】関節の健康を改善するための治療用ハーブ組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 36/77 20060101AFI20240614BHJP
A61K 36/85 20060101ALI20240614BHJP
A61K 36/899 20060101ALI20240614BHJP
A61K 36/752 20060101ALI20240614BHJP
A61K 36/324 20060101ALI20240614BHJP
A61K 36/9066 20060101ALI20240614BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20240614BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20240614BHJP
A61K 31/7008 20060101ALI20240614BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240614BHJP
A61K 36/82 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/48 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/185 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/81 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/75 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/68 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/39 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/24 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/489 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/87 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/32 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/42 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/47 20060101ALN20240614BHJP
A61K 36/53 20060101ALN20240614BHJP
A61K 31/7048 20060101ALN20240614BHJP
【FI】
A61K36/77
A61K36/85
A61K36/899
A61K36/752
A61K36/324
A61K36/9066
A61P19/02
A23L33/105
A61K31/7008
A61K45/00
A61K36/82
A61K36/48
A61K36/185
A61K36/81
A61K36/75
A61K36/68
A61K36/39
A61K36/24
A61K36/489
A61K36/87
A61K36/32
A61K36/42
A61K36/47
A61K36/53
A61K31/7048
(21)【出願番号】P 2022581575
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 US2021070723
(87)【国際公開番号】W WO2022006572
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-07-19
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522504008
【氏名又は名称】カラルリーフ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【氏名又は名称】武居 良太郎
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナ ラジェンドラン
【審査官】六笠 紀子
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-508394(JP,A)
【文献】国際公開第2020/009950(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/226186(WO,A1)
【文献】特開2019-110899(JP,A)
【文献】特開2014-091721(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0193368(US,A1)
【文献】Phytomedicine,2014年,21,pp.838-846
【文献】Applied Biochemistry and Biotechnology,2011年,Vol.165, No.3-4,pp.1075-1091
【文献】Journal of Ethnopharmacology,2003年,Vol. 88, No. 2-3,pp.161-167
【文献】Biochem.Biophys.Res.Commun.,2008年,373,pp.181-185
【文献】Nutrition Journal,2009年,Vol.8,38, page 1-9
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 36/00-36/9068
A23L 33/00-33/29
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における関節の健康を改善もしくは維持するかまたは関節腔を増加させるためのハーブ組成物であって、
少なくとも1つのイリドイド配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約29%~約35%の濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;
少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約34%~約45%の濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物;
シリカを含む、約4%~約8%の濃縮バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物;
少なくとも1つのビオフラボノイドまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約2%~約6%の濃縮スイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物;
少なくとも1つの五環トリテルペン酸またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約2%~約6%の濃縮ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物;および
少なくとも1つの水溶性サポニン配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約12%~約18%の濃縮ターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物
を含み、
ここで、濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、および濃縮ターメリック地下茎抽出物が、水性アルコールによる1回以上の抽出から得られ;
濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、および濃縮ターメリック地下茎抽出物を含む組成物量の組み合わせが、
30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST);
Western OntarioおよびMcMaster Universities Ostearthritis Index(WOMAC)スコア(WOMAC A疼痛)、(WOMAC B硬直)、および/または(WOMAC C身体機能);
膝屈曲における可動域;および/または
X線撮影による最小関節腔幅
におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象の関節の健康における改善によって示される、対象における関節の健康を改善もしくは維持し、関節腔を増加させ、少なくとも1つの症状を減少し、軽減し、および/またはその進行を遅らせるのに効果的である、ハーブ組成物。
【請求項2】
濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物と濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物の比が、約1:1~約1:2.5の範囲である、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項3】
組成物の総重量に対する重量比で約32.5%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;約37.5%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物、約5%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物、および約15%のターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物を含む、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項4】
各抽出物が、他の抽出物と混合される前に実質的に均一なサイズの粒子で構成される粉末に標準化される、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項5】
組成物が、X線撮影による最小関節腔幅におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象における関節腔を増加させるのに効果的である、請求項
1に記載のハーブ組成物。
【請求項6】
アルコールが、メタノール、エタノール、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項7】
組成物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤および/または抗酸化剤をさらに含む、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項8】
対象における関節の健康を改善もしくは維持するかまたは関節腔を増加させるためのハーブ組成物であって、
少なくとも1つのイリドイド配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約8%~約12%の濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;
少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約18%~約22%の濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物;
シリカを含む、約4%~約8%の濃縮バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物;
少なくとも1つのビオフラボノイドまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約3%~約6%の濃縮スイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物;
少なくとも1つの五環トリテルペン酸またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約4%~約6%の濃縮ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物;
少なくとも1つの水溶性サポニン配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約12%~約18%の濃縮ターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物;および
約37%~約42%のグルコサミンまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物
を含み、
ここで、濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、および濃縮ターメリック地下茎抽出物が、水性アルコールによる1回以上の抽出から得られ;
濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、濃縮ターメリック地下茎抽出物、およびグルコサミンを含む組成物の量が、
30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST);
Western OntarioおよびMcMaster Universities Ostearthritis Index(WOMAC)スコア(WOMAC A疼痛)、(WOMAC B硬直)、および/または(WOMAC C身体機能);
膝屈曲における可動域;および/または
X線撮影による最小関節腔幅
におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象の関節の健康における改善によって示される、対象における関節の健康を改善もしくは維持し、関節腔を増加させ、少なくとも1つの症状を減少し、軽減し、および/またはその進行を遅らせるのに効果的である、ハーブ組成物。
【請求項9】
濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物と濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物の比が、約1:1.5~約1:2.5の範囲である、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項10】
組成物の総重量に対する重量比で約10%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物、約4.2% 4%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物、約15%のターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物、および約40%のグルコサミンを含む、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項11】
各抽出物が、他の抽出物と混合される前に実質的に均一なサイズの粒子で構成される粉末に標準化される、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項12】
アルコールが、メタノール、エタノール、またはそれらの組み合わせを含む、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項13】
組成物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤および/または抗酸化剤をさらに含む、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項14】
組成物が、X線撮影による最小関節腔幅におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象における関節腔を増加させるのに効果的である、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項15】
少なくとも1つのイリドイド配糖体が、式(I):
【化1】
(i)
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物であり;
少なくとも1つのフラボン誘導体が、式(II):
【化2】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項1に記載のハーブ組成物。
【請求項16】
少なくとも1つのイリドイド配糖体が、式(I):
【化3】
(i)
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物であり;
少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体が、式(II):
【化4】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項8に記載のハーブ組成物。
【請求項17】
対象における関節の健康を改善もしくは維持するかまたは関節腔を増加させるためのハーブ組成物であって、
約0.1g~約4g/日の有効量で少なくとも約30日間、ハーブ組成物をヒト対象に経口投与すること;または
約0.1g~約10g/日の有効量で少なくとも約30日間、ハーブ組成物をヒト対象に局所投与すること
によって特徴付けられ、
ハーブ組成物が、
少なくとも1つのイリドイド配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約29%~約35%の濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;
少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約34%~約40%の濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物;
シリカを含む、約4%~約8%の濃縮バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物;
少なくとも1つのビオフラボノイドまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約2%~約6%の濃縮スイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物;
少なくとも1つの五環トリテルペン酸またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約2%~約6%の濃縮ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物;および
少なくとも1つの水溶性サポニン配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含むた、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約12%~約18%の濃縮ターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物から本質的になり、
ここで、濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、濃縮ターメリック地下茎抽出物が、水性アルコールによる1回以上の抽出から得られ;
濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、濃縮ターメリック地下茎抽出物、およびグルコサミンを含む組成物の量が、
30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST);
Western OntarioおよびMcMaster Universities Ostearthritis Index(WOMAC)スコア(WOMAC A疼痛)、(WOMAC B硬直)、および/または(WOMAC C身体機能);
膝屈曲における可動域;および/または
X線撮影による最小関節腔幅
におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象の関節の健康における改善によって示される、対象における関節の健康を改善もしくは維持し、関節腔を増加させ、少なくとも1つの症状を減少し、軽減し、および/またはその進行を遅らせるのに効果的である、ハーブ組成物。
【請求項18】
組成物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤および/または抗酸化剤をさらに含む、請求項17に記載のハーブ組成物。
【請求項19】
タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物の重量比が、約1:1~約1:2.5の範囲である、請求項18に記載のハーブ組成物。
【請求項20】
組成物の総重量に対する重量比で約32.5%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;約37.5%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物、約5%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物、および約15%のターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物を含む、請求項18に記載のハーブ組成物。
【請求項21】
バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物が、約50重量%~約75重量%のシリカを含む、請求項20に記載のハーブ組成物。
【請求項22】
少なくとも1つのイリドイド配糖体が、式(I):
【化5】
(i)
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物であり;
少なくとも1つのフラボン誘導体が、式(II):
【化6】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項17に記載のハーブ組成物。
【請求項23】
対象における関節の健康を改善もしくは維持するかまたは関節腔を増加させるためのハーブ組成物であって、
約0.1g~約4g/日の有効量で少なくとも約30日間、ハーブ組成物をヒト対象に経口投与すること;または
約0.1g~約10g/日の有効量で少なくとも約30日間、ハーブ組成物をヒト対象に局所投与すること
によって特徴付けられ、
ハーブ組成物が、
少なくとも1つのイリドイド配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約8%~約12%の濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;
少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約18%~約22%の濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物;
シリカを含む、約4%~約8%の濃縮バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物;
少なくとも1つのビオフラボノイドまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約3%~約6%の濃縮スイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物;
少なくとも1つの五環トリテルペン酸またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約4%~約6%の濃縮ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物;
少なくとも1つの水溶性サポニン配糖体またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約12%~約18%の濃縮ターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物;および
約37%~約42%のグルコサミンまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物
から本質的になり、
ここで、濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、濃縮ターメリック地下茎抽出物が、水性アルコールによる1回以上の抽出から得られ;
濃縮タイワンニンジンボク地上部抽出物、濃縮フウセンカズラ地上部抽出物、濃縮バンブーサ・アランディナーシャ芽抽出物、濃縮スイートオレンジ皮抽出物、濃縮ボスウェリア・セラタゴム樹脂抽出物、濃縮ターメリック地下茎抽出物、およびグルコサミンを含む組成物の量が、
30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST);
Western OntarioおよびMcMaster Universities Ostearthritis Index(WOMAC)スコア(WOMAC A疼痛)、(WOMAC B硬直)、および/または(WOMAC C身体機能);
膝屈曲における可動域;および/または
X線撮影による最小関節腔幅
におけるベースライン対エンドポイントスコアの変化によって測定した場合、対象の関節の健康における改善によって示される、対象における関節の健康を改善もしくは維持し、関節腔を増加させ、少なくとも1つの症状を減少し、軽減し、および/またはその進行を遅らせるのに効果的である、ハーブ組成物。
【請求項24】
組成物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤および/または抗酸化剤をさらに含む、請求項23に記載のハーブ組成物。
【請求項25】
濃縮タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物と濃縮フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物の比が、約1:1~約1:2.5の範囲である、請求項24に記載のハーブ組成物。
【請求項26】
組成物の総重量に対する重量比で約10%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部抽出物;約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部抽出物、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物、約4%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)皮抽出物、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂抽出物、約15%のターメリック(Curcuma longa)地下茎抽出物、および約40%のグルコサミンを含む、請求項24に記載のハーブ組成物。
【請求項27】
バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽抽出物が、約50重量%~約75重量%のシリカを含む、請求項26に記載のハーブ組成物。
【請求項28】
少なくとも1つのイリドイド配糖体が、式(I):
【化7】
(i)
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物であり;
少なくとも1つのフラボン誘導体が、式(II):
【化8】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項23に記載のハーブ組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ハーブ組成物、そのような組成物を含む投薬形態、そのような組成物を投与することによって関節の健康を改善する方法、およびそのような組成物を製造する方法に関する。
【0002】
変形性関節症は、膝、股関節、手、足、脊椎を侵す変形性関節症である。これは最も一般的な関節炎であり、世界中で2億5,000万人以上が罹患している。高齢者(65歳以上)、女性、肥満患者に最も多くみられる。変形性膝関節症が最も一般的である。
【0003】
変形性関節症は、細胞ストレスおよび細胞外マトリックス分解に続く関節組織の異常なリモデリングにより、可動関節における軟骨の漸進的な喪失を特徴とする。これにより関節腔が狭くなり、慢性炎症が起こる。変形性関節症は、しばしば関節の微小または巨大な損傷によって引き起こされ、骨が互いにこすり合い、痛み、強直、捻髪音、運動障害を引き起こす。また、加齢に伴う関節の悪化によっても起こる。変形性関節症の主な症状は疼痛であり、通常、間欠的な体重負荷痛として始まり、より持続的な慢性疼痛へと進行する。
【0004】
変形性関節症の治療の第一の目標は、症状を軽減し、疾患の進行を遅らせることである。変形性関節症の患者の多くは、疼痛が耐えられなくなったり、薬剤で管理できなくなった場合、膝や股関節の置換術を受ける。疼痛を管理し、症状、機能、生活の質を改善できる治療法が求められている。現在の変形性関節症管理技術には、運動、臨床装置、または体重管理のような非薬理学的アプローチ、または局所または経口の非ステロイド性抗炎症薬またはアセトアミノフェンのような薬理学的アプローチが含まれる。一部の症例では、市販(OTC)鎮痛薬では管理できない重度の疼痛がある場合には、オピオイドが処方されることがある。コルチコステロイドの注射は、炎症を軽減し、膝の可動性を改善するためにも用いられる。
【0005】
変形性関節症の患者の多くは高齢者であり、併存疾患があり、NSAIDのような鎮痛薬を長期間服用することは危険である。このことは、NSAIDがこれらの疾患の重症度の一因となっているため、心血管疾患や腎疾患の患者に特に該当する。NSAIDはまた、潰瘍形成および出血を含む重篤な消化管副作用のリスクをもたらす。このため、変形性関節症の疼痛管理が困難になる。したがって、NSAIDのような従来の鎮痛薬を使用せずに、関節の健康を改善し、変形性関節症の症状を軽減または軽減するための代替アプローチが必要である。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、関節の健康を改善し、変形性関節症の少なくとも1つの症状を減少または軽減するのに有用なハーブ組成物を提供すること、ハーブ組成物を含む投薬形態、それを必要とする対象にハーブ組成物を投与する方法、およびハーブ組成物を製造する方法によって、これらの必要性の1つ以上に対処する。
【0007】
一態様では、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含むハーブ組成物に関する。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、さらに、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、さらに、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物およびターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物はグルコサミンを含まない。
【0008】
いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物および約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2重量%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物および約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1~約1:2.5の範囲である。
いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1.1~約1:1.5の範囲である。
【0010】
いくつかの実施形態において、組成物は、緑茶抽出物、デロニクス・エラータ(Delonix elata)抽出物、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)抽出物、レモン(Citrus limon)抽出物、アシュワガンダ(Ashwagandha)抽出物、オオバゲッキツ(Murraya koenigii)抽出物、オトメアゼナ(Bacopa monnieri)抽出物、アサガオガラクサ(Evolvulus alsinoides)抽出物、ライティア・ティンクトリア(Wrightia tinctoria)抽出物、エンジュ(Sophora japonica)抽出物、シカクヤブガラシ(Cissus quadrangularis)抽出物、コミフォーラ・ムクル(Commiphora mukul)抽出物、テルミナリア・アルジュナ(Terminalia arjuna)抽出物、ニガウリ(Momordica charantia)抽出物、キダチコミカンソウ(Phyllanthus niruri)抽出物、もしくはカミメボウキ(Ocimum sanctum)抽出物、またはそれらの任意の組み合わせをさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤または抗酸化剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、栄養補助食品である。
【0011】
いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物は、少なくとも1つのイリドイド配糖体を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのイリドイド配糖体は、式(I):
【0012】
【0013】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
【0014】
いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は、少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体は、式(II):
【0015】
【0016】
による化合物で、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
【0017】
別の態様において、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびグルコサミンを含むハーブ組成物に関する。いくつかの実施形態において、組成物は、さらに、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物およびターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物;約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1~約1:2.5の範囲である。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1.5~約1:2.5の範囲である。
【0020】
いくつかの実施形態において、組成物は、緑茶抽出物、デロニクス・エラータ(Delonix elata)抽出物、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)抽出物、レモン(Citrus limon)抽出物、アシュワガンダ(Ashwagandha)抽出物、オオバゲッキツ(Murraya koenigii)抽出物、オトメアゼナ(Bacopa monnieri)抽出物、アサガオガラクサ(Evolvulus alsinoides)抽出物、ライティア・ティンクトリア(Wrightia tinctoria)抽出物、エンジュ(Sophora japonica)抽出物、シカクヤブガラシ(Cissus quadrangularis)抽出物、コミフォーラ・ムクル(Commiphora mukul)抽出物、テルミナリア・アルジュナ(Terminalia arjuna)抽出物、ニガウリ(Momordica charantia)抽出物、キダチコミカンソウ(Phyllanthus niruri)抽出物、もしくはカミメボウキ(Ocimum sanctum)抽出物、またはそれらの任意の組み合わせをさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤または抗酸化剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、栄養補助食品である。
【0021】
別の態様では、本開示は、本開示によるハーブ組成物を含む経口または局所投与用の投薬形態に関する。ハーブ組成物は、本開示によるハーブ組成物のいずれであってもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、投薬形態は、経口投与用の投薬形態である。いくつかの実施形態において、投薬形態は、カプセルである。いくつかの実施形態において、カプセルは、ゼラチンカプセル、多糖カプセル、またはベジタリアンカプセルである。いくつかの実施形態において、経口投与用の投薬形態は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、経口投与用の投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約1.0gを含む。例えば、いくつかの実施形態において、経口投与用の投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.5gを含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、投薬形態は、局所投与用の投薬形態である。いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示によるハーブ組成物およびアロエベラを含み得る。
【0025】
別の態様において、本開示は、本開示のハーブ組成物を対象に投与することを含む、対象における関節の健康を改善する方法に関する。ハーブ組成物は、本開示によるハーブ組成物のいずれかであり得る。
【0026】
いくつかの実施形態において、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態において、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態において、対象は、変形性関節症を有する。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。
【0027】
いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物は、経口投与される。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物の経口1日投与量は、約0.1g~約4gの範囲である。例えば、いくつかの実施形態において、1日投与量は、経口で約1g/日である。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、1日2回経口投与される。例えば、いくつかの実施形態において、約0.5gのハーブ組成物を1日2回、1日あたり約1.0gの全1日投与量で経口投与する。
【0028】
別の態様において、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部を抽出してタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を形成する工程と、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部を抽出してフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を形成する工程と、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を合わせる工程と、合わせた抽出物を混和する工程とを含む、ハーブ組成物を製造する方法に関する。いくつかの実施形態において、本方法は、さらに、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の皮を抽出してスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を形成し、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)の芽を抽出してバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を形成し、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)の樹脂を抽出してボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を形成し、ターメリック(Curcuma longa)地下茎を抽出してターメリック(Curcuma longa)抽出物を形成する工程と;スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物をタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物と合わせ、合わせた抽出物を混和する工程を含む。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1-1】
図1は、本開示によるフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を生成するための例示的なプロセスを示す。
【
図1-2】
図1は、本開示によるフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を生成するための例示的なプロセスを示す。
【
図2】
図2は、本開示によるハーブ組成物を調製するための例示的なプロセスを示す。
【
図3】
図3は、本開示による別のハーブ組成物を調製するための例示的なプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の特定の態様は、以下により詳細に説明される。本出願で使用され、本明細書で明確にされている用語および定義は、本開示における意味を表すことを意図している。本明細書で参照され、上に参照される特許文献および科学文献は、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書に提供される用語および定義は、参照により組み込まれる用語および/または定義と矛盾する場合、制御する。
【0031】
本明細書で使用される場合、「a」または「an」実体は、その実体の1つ以上を指す。従って、用語「a」(または「an」)、「1つ以上」、および「少なくとも1つ」は、本明細書において互換的に使用される。
【0032】
本明細書で使用される場合、用語「減少」は、基準値に対する指示値の低下または低減を示す。いくつかの実施形態において、用語「減少する」(「減少」を含む)は、基準値に対して約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%だけ示された値の低下または低減を指す。特に断らない限り、成分のパーセンテージ(%)は、特に断らない限り、典型的には乾燥重量ベースでの総重量%を指す。
【0033】
本明細書で使用される場合、用語「濃縮」は、特に抽出溶媒を除去することによって、所望の成分の濃度を増加させることを目的とする操作を指す。また、この用語は、抽出物中に含まれる水性溶媒(および内因性水)の全部またはほぼすべてを除去するように抽出物を乾燥させる操作を包含する。
【0034】
本開示は、少なくとも1つのハーブ抽出物を含むハーブ組成物に関する。本開示はまた、ハーブ組成物を含む投薬形態にも向けられる。本開示はまた、関節の健康を改善し、および/または変形性関節症の少なくとも1つの症状を低減または軽減する方法であって、それを必要とする対象にハーブ組成物を投与することを含む方法に関する。本開示はまた、ハーブ組成物を製造する方法に関する。
【0035】
本開示のハーブ組成物は、少なくとも1つのハーブ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのハーブ抽出物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびそれらの組み合わせから選択される。
【0036】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部の抽出物である。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)の葉を含む。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部は、枝及び茎を含まない。
【0037】
いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)と抽出溶媒の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)は、例えば、約75℃~85℃のような高温で抽出され、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)は、3回などの2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留したタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。粉末化したタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を加熱殺菌し、ふるい分けする。
【0038】
いくつかの実施形態ではタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物は、少なくとも1つのイリドイド配糖体、例えば、[(1S,4aR,5S,7aS)-5-ヒドロキシ-1-[(2S,3R,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-2-イル]オキシ-1,4a,5,7a-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラン-7-イル]メチル 4-ヒドロキシベンゾエートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのイリドイド配糖体は、式(I):
【0039】
【0040】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。理論に拘束されることなく、本開示のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、例えば、式(I)による化合物のような少なくとも1種のイリドイド配糖体、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含むタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物は、対象の関節における滑液の分泌物を増加させ、関節痛を減少させることによって、対象に投与した場合に、関節の健康を改善し、および/または変形性関節症の少なくとも1つの症状を減少させ、または緩和することができる。
【0041】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物の約5%から約40%を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約25%から約40%、約29%から約40%、約20%から約35%、約25%から約35%、または約29%から約35%などのタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物の約20%から約40%を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約32%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。本開示の他の実施形態では、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重要比で、約5%から約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、例えば、約5%から約15%、約5%から約12%、約8%から約20%、約8%から約15%、または約8%から約12%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、の約10%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。
【0042】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)根部の抽出物である。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部の抽出物である。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の葉および茎を含む。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の葉を含む。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の茎を含む。
【0043】
いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば、水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである。いくつかの実施形態において、抽出溶媒に対するフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)は、例えば、約75℃~85℃のような高温で抽出される。フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)は、3回のような2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。本品を粉末とし、加熱殺菌し、ふるい分けする。
【0044】
いくつかの実施形態において、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は、少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体、例えば、5-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)-7-[3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-2-イル]オキシクロメン-4-オンまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのヒドロキシフラボン誘導体は、式(II):
【0045】
【化4】
による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。理論に拘束されることなく、本開示のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、例えば、式(II)による化合物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物、のような少なくとも1種のヒドロキシフラボン誘導体を含むフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は、対象の関節の軟骨および靭帯を再生し、関節痛を低減することによって、関節の健康を改善し、および/または変形性関節症の少なくとも1つの症状を改善し、および/または軽減することができる。
【0046】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約10%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約30%から約45%、約30%から約40%、約34%から約50%、約34%から約45%、または約34%から約40%のような、約30%から約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約37%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。他の実施形態では、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約15%から約30%、約15%から約25%、約15%から約22%、約18%から約30%、約18%から約25%、または約18%から約22%のような、約10%から約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。
【0047】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の根の抽出物である。いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の果実、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の葉、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の皮、またはそれらの任意の組み合わせのスイートオレンジ(Citrus sinensis)地上部の抽出物である。いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)地上部は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の皮を含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである。いくつかの実施形態において、抽出溶媒に対するスイートオレンジ(Citrus sinensis)の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、シトラス・シンネンシスは、例えば、約75℃~85℃のような高温で抽出され、シトラス・シンネンシスは、3回のような2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留したスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。本品を粉末とし、加熱殺菌し、ふるい分けする。
【0049】
いくつかの実施形態において、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物は、少なくとも1つのシトラス・ビオフラボノイドを含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのかんきつ類ビオフラボノイドは、ヘスペリジン、ジオスミン、ナリンゲニン、ナリンギン、ケルセチン、ルチン、およびケンプフェロールから選択され、それらの組み合わせおよび薬学的に許容される塩および溶媒和物を含む。理論に拘束されることなく、本開示のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、例えば、上述したカンキツのビオフラボノイドの少なくとも1つを含むスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物は、対象の関節への血流を増加させることによって、対象に投与された場合、関節の健康を改善し、および/または変形性関節症の少なくとも1つの症状を減少させ、または緩和することができる。
【0050】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%から約6%、約3%から約8%、または約3%から約6%のシトラス・シンニス抽出物のような、約2%から約8%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約5%のシトラス・シンニス抽出物を含む。ある実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対して重量比で約4%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。
【0051】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)の芽の堆積物の抽出物である。いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)芽の抽出物である。
【0052】
いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、水は、少なくとも1つの酸で酸性化される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである(v/v)。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、少なくとも1つの酸で酸性化される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒に対するバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)は、例えば、約75℃~85℃などの高温で抽出され、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)は、3回などのように、2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。
本品を粉末とし、加熱殺菌し、ふるい分けする。
【0053】
いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物は、シリカを含む。例えば、いくつかの実施形態において、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物は、抽出物の総重量に対する重量比で、少なくとも約50重量%のシリカ、例えば、抽出物の総重量に対して少なくとも約60重量%、少なくとも約65重量%、少なくとも約70重量%、又は少なくとも約75重量%のシリカを含む。理論に拘束されることなく、本開示のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、例えば、少なくとも約50重量%のシリカを含むバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物は、対象の骨を強化することによって、対象に投与された場合に、関節の健康を改善し、および/または変形性関節症の少なくとも1つの症状を低減または緩和することができる。
【0054】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対して、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物のような、約2%~約8%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。
【0055】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)地上部の抽出物である。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂の抽出物である。
【0056】
いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)は、抽出前にn-ヘキサンで洗浄される。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである。いくつかの実施形態において、抽出溶媒に対するボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)は、例えば、約75℃~85℃のような高温で抽出され、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)は、3回のような2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。粉末状のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を加熱殺菌し、ふるいにかけてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、モノテルペン、ジテルペン、トリテルペン、四環トリテルペン酸、薬学的に許容される塩およびその溶媒和物を含むそれらの誘導体、ならびにそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの化合物を含む。いくつかの実施形態において、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、少なくとも1つの五環トリテルペン酸を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの五環トリテルペン酸は、β-ボスウェル酸、アセチル-β-ボスウェル酸、11-ケト-β-ボスウェル酸、アセチル-11-ケト-β-ボスウェル酸、薬学的に許容される塩およびその溶媒和物を含むそれらの誘導体、ならびにそれらの組み合わせから選択される。
【0058】
いくつかの実施形態では、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、以下の化学構造:
【0059】
【0060】
を有する、(3R,4R,4aR,6aR,6bS,8aR,12aR,14aR,14bR)-3-ヒドロキシ-4,6a,6b,8a,11,11,14b-ヘプタメチル-1,2,3,4a,5,6,7,8,9,10,12,12a,14,14a-テトラデカヒドロピセン-4-カルボン酸、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、以下の化学構造:
【0062】
【0063】
を有する、(3R,4R,4aR,6aR,6bS,8aR,11R,12S,12aR,14aR,14bR)-3-ヒドロキシ-4,6a,6b,8a,11,12,14b-ヘプタメチル-2,3,4a、5,6,7,8,9,10,11,12,12a,14,14a-テトラデカヒドロ-1H-ピセン-4-カルボン酸、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、以下の化学構造:
【0065】
【0066】
を有する、(3R,4R,4aR,6aR,6bS,8aR,11R,12S,12aR,14aR,14bS)-3-ヒドロキシ-4,6a,6b,8a,11,12,14b-ヘプタメチル-14-オキソ-1,2,3,4a,5,6,7,8,9,10,11,12,12a,14a-テトラデカヒドロピセン-4-カルボン酸、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む。
【0067】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%などの、約2%~約8%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物の約5%を含む。
【0068】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)抽出物は、ターメリック(Curcuma longa)芽の抽出物である。いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)抽出物は、ターメリック(Curcuma longa)根の抽出物である。いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)抽出物は、ターメリック(Curcuma longa)地下茎の抽出物である。
【0069】
いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性アルコール、例えば水中40%エタノール(v/v)のような水性エタノールである。いくつかの実施形態において、抽出溶媒に対するターメリック(Curcuma longa)の重量比は、約1:3である。いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)は、例えば、約75℃~85℃などの高温で抽出され、ターメリック(Curcuma longa)は、3回などのように、2回以上抽出され得、抽出物は、混合され、蒸留され得る。蒸留したターメリック(Curcuma longa)抽出物を乾燥し、さらに細かいメッシュサイズに粉末化することができる。本品を粉末とし、加熱殺菌し、ふるい分けする。
【0070】
いくつかの実施形態において、ターメリック(Curcuma longa)抽出物は、少なくとも1つのサポニン配糖体またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む。いくつかの実施形態において、その少なくとも1つのサポニン配糖体、塩、または溶媒和物は、水溶性である。
【0071】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約25%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約12%~約20%、約10%~約18%、または約12%~約18%のクルクマ・ロンガ抽出物のような、約10%~約20%クルクマ・ロンガ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対して重量比で約15%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。
【0072】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、グルコサミン、即ち(3R,4R,5S)-3-アミノ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-2,4,5-トリオール、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物などのその誘導体を含む。いくつかの実施形態において、グルコサミンは、グルコサミン硫酸塩、グルコサミン塩酸塩、n-アセチルグルコサミン、グルコサミン硫酸塩化カリウム、グルコサミン硫酸塩塩化ナトリウム、ベジタリアングルコサミン、およびそれらの組み合わせから選択される。いくつかの実施形態において、グルコサミンは、グルコサミン硫酸塩である。
【0073】
グルコサミンは、関節周辺の軟骨や体液の再建を助けたり、これらの物質の分解を防いだりすることによって、関節の健康状態を改善する。しかしながら、従来の変形性関節症のサプリメント(例えば、1000~1500mg/日)に見られる高用量では、グルコサミンは一般的に悪心、胸やけ、下痢、便秘などの副作用を引き起こし、通常の高用量グルコサミン補給の中止につながる可能性がある。本開示のハーブ組成物は、本開示の強力なハーブ抽出物と組み合わせた比較的低用量のグルコサミン(例えば、約400mg/日)を提供することによって、または全くグルコサミンを含まないことによって、これらの副作用を回避する。したがって、本開示のハーブ組成物は、従来の高用量グルコサミンサプリメントの中止につながる不快な副作用なしに、長期間、または無期限に摂取することができる。
【0074】
本開示のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約30%から約45%、約35%から約50%、約35%から約45%、約35%から約43%、または約37%から約43%のグルコサミンのような約30%から約50%のグルコサミンを含む。ある実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対して約40重量%のグルコサミンを含む。
【0075】
第1の態様において、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含むハーブ組成物に関する。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物および約10%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0076】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、比較的高濃度のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、少なくとも約25%、少なくとも約30%、または少なくとも約32%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物のような、少なくとも約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、または少なくとも約37%の、心精子ハリカカバウム抽出物のような、少なくとも約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物は一緒になって、ハーブ組成物の総重量の少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、または少なくとも約70%のような、ハーブ組成物の総重量の少なくとも約40%を含む。
【0077】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約25%から約40%、約29%から約40%、約20%から約35%、約25%から約35%、または約29%から約35%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物のような約20%から約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約32%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。
【0078】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約30%から約45%、約30%から約40%、約34%から約50%、約34%から約45%、または約34%から約40%などの、約30%から約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約37%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。
【0079】
第1の態様の他の実施形態では、ハーブ組成物は、より低い濃度のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約15%、約5%~約12%、約8%~約20%、約8%~約15%、または約8%~約12%のような、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約10%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約15%から約30%、約15%から約25%、約15%から約22%、約18%から約30%、約18%から約25%、または約18%から約22%のような、約10%から約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。
【0080】
第1の態様のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1.2:1~約1:3、例えば、約1.2:1~約1:2.5、約1:1~約1:1:3、または約1:1~約1:2.5の範囲である。例えば、第1の態様のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1.2:1~約1.2、約1.1:1~約1.2、約1.2:1~約1.2、約1:1:1~約1.2、約1:1~1.2、約1:1:1~1.2、約1:1.1~1.1:1.5、又は約1:1.1~1.1.2である。第1の態様の他の実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1.5~約1:3、約1:1.5~約2.5、約1:1.5~約1:2.2、約1:1.7から約1:1.3、約1:1.7から約1:2.5、約1:1.7から約1:2.2、約1:2~約1:3、約1:2~約1:2.5、又は約1:2~約1:2.2の範囲である。
【0081】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0082】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約8%、約2%~約6%、約3%~約8%、または約3%~ら約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)ような、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物の重量を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で約5%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。
【0083】
例えば、第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約29%~約35%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約34%~約40%の約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。
【0084】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびBambusa arundicacea抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0085】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約8%、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)のような、ハーブ抽出物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。
【0086】
例えば、第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、29%~約35%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約34%~約40%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。
【0087】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物およびバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、およびバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、およびバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0088】
例えば、第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、および約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約29%~約35%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約34%~約40%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、および約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。
【0089】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物、および、場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0090】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物およびターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的に、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0091】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物のような、約2%~約8%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。
【0092】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約25%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約12%~約20%、約10%~約18%、または約12%~約18%のターメリック(Curcuma longa)抽出物のような、約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約15%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。
【0093】
例えば、第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約29%~約35%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約34%~約40%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約4%~約6%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約12%~約18%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。
【0094】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、緑茶抽出物、デロニクス・エラータ(Delonix elata)抽出物、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)抽出物、レモン(Citrus limon)抽出物、アシュワガンダ(Ashwagandha)抽出物、オオバゲッキツ(Murraya koenigii)抽出物、オトメアゼナ(Bacopa monnieri)抽出物、アサガオガラクサ(Evolvulus alsinoides)抽出物、ライティア・ティンクトリア(Wrightia tinctoria)抽出物、エンジュ(Sophora japonica)抽出物、シカクヤブガラシ(Cissus quadrangularis)抽出物、コミフォーラ・ムクル(Commiphora mukul)抽出物、テルミナリア・アルジュナ(Terminalia arjuna)抽出物、ニガウリ(Momordica charantia)抽出物、キダチコミカンソウ(Phyllanthus niruri)抽出物、カミメボウキ(Ocimum sanctum)抽出物、またはそれらの任意の組み合わせをさらに含む。
【0095】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物はグルコサミンを含まない。したがって、いくつかの実施形態において、第1の態様のハーブ組成物は、関節の健康を改善し、変形性関節症の少なくとも1つの症状を減少または軽減し、一方、高用量グルコサミン補充に一般的に遭遇する副作用を回避することができ、よって、長期間、または無期限に服用することができる。
【0096】
第1の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、亜麻種子油、ゴマ種子油、ヒマワリ油、ひまわり油、大豆油、ベニバナ油、トウモロコシ油、大麻油、パーム油、または落花生油などの天然油を含まない。
【0097】
第2の実施形態において、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびグルコサミンを含むハーブ組成物に関する。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、およびグルコサミンからなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、グルコサミン、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0098】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約30%~約45%、約35%~約50%、約35%~約45%、約35%か~約42%、または約37%~約42%のグルコサミンなどの約30%~約50%のグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約40重量%のグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、グルコサミンは、グルコサミン硫酸塩、グルコサミン塩酸塩、n-アセチルグルコサミン、グルコサミン硫酸塩化カリウム、グルコサミン硫酸塩塩化ナトリウム、ベジタリアングルコサミン、およびそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの形態で存在する。いくつかの実施形態において、グルコサミンは、グルコサミン硫酸塩の形態で存在する。
【0099】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約15%、約5%~約12%、約8%~約20%、約8%~約15%、または約8%~約12%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約10%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を含む。
【0100】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対して、約15%~約30%、約15%~約25%、約15%~約22%、約18%~約30%、約18%~約25%、または約18%~ら約22%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)などの約10%~約30%フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を含む。
【0101】
例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約8%~約15%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約18%~約25%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、および約35%~約45%のグルコサミンを含む。
【0102】
第2の態様のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1.2:1~約1:3、例えば、約1.2:1~約1:2.5、約1:1~約1:3、または約1:1~約1:2.5の範囲である。例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1:1.5~約1:2.5、約1:1.5~約1:2.2、約1:1.7~約1:3、約1:1.7~約1:2.5、約1:1.7~約1:2.2、約1:2~約1:3、約1:2~約1:2.5、または約1:2~約1:2.2の範囲である。第2の実施形態の他の実施形態では、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物の重量比は、約1.2:1~約1:2、約1.2:1~約1:1.5、約1.2:1~約1:1.2、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、約1:1~約1:1.2、約1:1.1~約1:2、約1:1.1~約1:1.5、または約1:1.1~約1:1.2である。
【0103】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、さらに、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的に、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、およびグルコサミンからなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、グルコサミン、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0104】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約8%、約2%~約6%、約3%~約8%、または約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物などの、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。いくつか実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約4%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を含む。
【0105】
例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約8%~約15%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約18%~約25%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、および約35%~約45%のグルコサミンを含む。
【0106】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびグルコサミンを含む。 いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびグルコサミンからなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0107】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約8%、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物などの、重量比で、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のBambusa arundicacea抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。
【0108】
例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約8%~約15%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約18%~約25%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、および約35%~約45%のグルコサミンを含む。
【0109】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物およびバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的に、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、およびグルコサミンからなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0110】
例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約8%~約15%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約18%~約25%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約35%~約45%のグルコサミンを含む。
【0111】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、グルコサミン、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、グルコサミン、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的にタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、およびボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物からなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、グルコサミン、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物またはターメリック(Curcuma longa)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0112】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物およびターメリック(Curcuma longa)抽出物をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、本質的に、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンからなる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、グルコサミン、および場合により、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤からなる。
【0113】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約6%、約4%~約8%、または約4%~約6%などのボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物などの、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約2%~約8%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を含む。
【0114】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約25%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約12%~約20%、約10%~約18%、または約12%~約18%のターメリック(Curcuma longa)抽出物などの、約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約15%のターメリック(Curcuma longa)を含む。
【0115】
例えば、第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、組成物の総重量に対する重量比で、約8%~約15%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約18%~約25%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約3%~約6%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約4%~約6%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約4%~約6%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約12%~約18%のターメリック(Curcuma longa)抽出物、および約35%~約45%のグルコサミンを含む。
【0116】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、緑茶抽出物、デロニクス・エラータ(Delonix elata)抽出物、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)抽出物、レモン(Citrus limon)抽出物、アシュワガンダ(Ashwagandha)抽出物、オオバゲッキツ(Murraya koenigii)抽出物、オトメアゼナ(Bacopa monnieri)抽出物、アサガオガラクサ(Evolvulus alsinoides)抽出物、ライティア・ティンクトリア(Wrightia tinctoria)抽出物、エンジュ(Sophora japonica)抽出物、シカクヤブガラシ(Cissus quadrangularis)抽出物、コミフォーラ・ムクル(Commiphora mukul)抽出物、テルミナリア・アルジュナ(Terminalia arjuna)抽出物、ニガウリ(Momordica charantia)抽出物、キダチコミカンソウ(Phyllanthus niruri)抽出物、カミメボウキ(Ocimum sanctum)抽出物、またはそれらの任意の組み合わせから選択されるスク1つの追加のハーブ抽出物をさらに含む。
【0117】
本開示の強力なハーブ抽出物と組み合わせて比較的低用量のグルコサミン(例えば、約400mg/日)を提供することによって、第2の態様によるハーブ組成物は、関節の健康を改善し、高用量のグルコサミン補給に一般的に関連する副作用を回避しつつ、変形性関節症の少なくとも1つの症状を減少または軽減することができ、したがって、長期間または無期限に摂取することができる。
【0118】
第2の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、亜麻種子油、ゴマ種子油、ヒマシ油、ヒマワリ油、大豆油、ベニバナ油、トウモロコシ油、大麻油、パーム油、または落花生油などの天然油を含まない。
【0119】
いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物は、例えば、ハーブ抽出物を安全、便宜、および/または使用に許容されるように、例えば、増粘、希釈、乳化、安定化、保存、保護、着色、風味、および/または有効な調製物に調製するための、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約0~約10%の少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、例えば、約0.5%~約5%の少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むことができる。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、5%未満、例えば4%未満、3%未満、2%未満、または1%未満の薬学的に許容される賦形剤および残留抽出溶媒を含む。
【0120】
いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物は、さらに、少なくとも1つの抗酸化剤を含んでもよい。本開示に適した酸化防止剤の例としては、限定されないが、アルファ-トコフェロール(ビタミンE)、EDTAカルシウム二ナトリウム、アルファトコフェリルアセテート、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、緑茶抽出物、ブドウ種子抽出物、イチョウ葉抽出物、ブルーベリー抽出物、ローズマリー抽出物、およびそれらの任意の組合せが挙げられる。
【0121】
本開示のハーブ組成物は、経口的または局所的なような異なる経路を介して対象に投与することができる。したがって、第3の態様において、本開示は、本開示によるハーブ組成物を含む経口または局所投与用の投薬形態に関する。いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物は、経口または局所投与に適した任意の形態で、例えば、丸剤、カプセル剤、錠剤、サシェ剤、経口溶液、経口懸濁液、ローション、クリーム、軟膏、スプレーまたはパッチの形態で提供することができる。投薬形態は、当該技術分野で公知の方法に従って調製することができ、上述のように、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含んでもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、投薬形態は、本開示のハーブ組成物を含む経口投与のための投薬形態である。ハーブ組成物は、本開示の任意のハーブ組成物、例えば、本開示の第1の態様または第2の態様を参照して、上記検討した任意のハーブ組成物であってもよい。いくつかの実施形態において、投薬形態は、丸剤、錠剤、カプセル剤、経口溶液、経口懸濁液、経口スプレー、または経口投与に適した任意の他の投薬形態であり得る。投薬形態は、固体であっても液体であってもよい。固体の場合、投薬形態は、経口投与に適した任意のサイズおよび形状であり得る。いくつかの実施形態において、投薬形態は、カプセルである。いくつかの実施形態において、カプセルは、ゼラチンカプセル、多糖カプセル、またはベジタリアンカプセルである。カプセルは硬質カプセルでも軟質カプセルでもよい。いくつかの実施形態において、経口投与のための投薬形態は、上記で検討したように、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。
【0123】
いくつかの実施形態において、経口投与のための投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約1.0g、例えば、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約0.8g、約0.1g~約0.6g、約0.4g~約1.0g、約0.4g~約0.8g、又は約0.4g~約0.6gを含む。例えば、いくつかの実施形態において、経口投与のための投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、または1.0gを含むことができる。いくつかの実施形態において、経口投与のための投薬形態は、約0.5gの本開示のハーブ組成物を含む。いくつかの実施形態において、経口投与のための投薬形態は、約1.0gの本開示のハーブ組成物を含む。
【0124】
例えば、第3の実施形態のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含むハーブ組成物を含む経口投与用の投薬形態が提供される。いくつかの実施形態において、投薬形態は、カプセルである。いくつかの実施形態において、投薬形態は、約0.5gのハーブ組成物を含む。いくつかの実施形態において、投薬形態は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む。例えば、一実施形態では、投薬形態は、約162.5mgのタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約187.5mgのフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約25mgのスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約25mgのバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約25mgのボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約75mgのターメリック(Curcuma longa)抽出物、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むカプセルである。いくつかの実施形態において、投薬形態はグルコサミンを含まない。
【0125】
第3の態様の別の実施形態では、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含むハーブ組成物を含む経口投与用の投薬形態が提供される。いくつかの実施形態において、投薬形態は、カプセルである。いくつかの実施形態において、投薬形態は、約0.5gのハーブ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、投薬形態は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む。例えば、一実施形態では、投薬形態は、約50mgのタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約104mgのフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約21mgのスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約25mgバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約25mgのボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約75mgのターメリック(Curcuma longa)抽出物、約200mgのグルコサミン硫酸塩、および場合により少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むカプセルである。
【0126】
第3の態様のいくつかの実施形態において、投薬形態は、本開示のハーブ組成物を含む局所投与用の投薬形態である。ハーブ組成物は、本開示の任意のハーブ組成物、例えば、本開示の第1の態様または第2の態様を参照して、上記で検討した任意のハーブ組成物であってもよい。いく実施形態において、投薬形態は、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、軟膏、スプレー、パッチ、または局所投与に適した任意の他の投薬形態であり得る。いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、上記で検討したように、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含み得る。いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示によるハーブ組成物およびアロエベラ(aloe vera)を含み得る。
【0127】
いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約100g、例えば、約50g~約100g、約0.5g~約50g、約10g~約80g、約20g~約70g、約30g~約60gを含む。例えば、いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本発明のハーブ組成物の約10、20、30、40、50、60、70、80、90、または100gを含むことができる。ある実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約10g、例えば、約0.5g~約10g、約0.5g~約8g、約0.5g~約6g、約0.5g~約5g、約0.5g~約4g、約2g~約10g、約2g~約8g、約2g~約6g、約2g~約5g、または約2g~約4gの本開示のハーブ組成物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、局所投与のための投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10gを含み得る。
【0128】
本開示は、本開示のハーブ組成物をそれを必要とする対象に投与することによって関節の健康を改善する方法をさらに包含する。したが」って、第4の態様において、本開示は、本開示のハーブ組成物を対象に投与することを含む、対象における関節の健康を改善する方法に関する。ハーブ組成物は、本開示の任意のハーブ組成物、例えば、本開示の第1および第2の態様の文脈内で上記で検討した任意のハーブ組成物であってもよい。
【0129】
第4の態様のいくつかの実施形態において、対象は哺乳動物である。いくつかの実施形態において、対象はヒトである。いくつかの実施形態において、対象は変形性関節症を有する。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、軽度から中等度の変形性関節症である。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症、変形性手関節症、変形性股関節症、変形性脊椎炎、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、変形性膝関節症である。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、臨床的に診断され得る。いくつかの実施形態において、変形性関節症は、X線などの放射線学的証拠で診断され得る。
【0130】
第4の態様のいくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を経口投与する。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物の経口の1日投薬量は、約0.1g~約4g、例えば、約0.5g~約4g、約0.5g~約3g、約0.5g~約2g、約0.5g~約1.5g、約0.5g~約1.2g、約0.8g~約4g、約0.8g~約3g、約0.8g~約2g、約0.8g~約1.5g、または約0.8g~約1.2g/日である。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物の1日投薬量は、経口で1日あたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、または4.0gである。いくつかの実施形態において、1日投薬量は、経口で約1g/日である。
【0131】
第4の態様のいくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、1日あたり経口で1回、2回、3回、または3回以上投与される。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、経口で1日あたり2回投与される。例えば、いくつかの実施形態において、約0.5gのハーブ組成物を1日2回、1日あたり約1gの合計1日投薬量で経口投与する。他の実施形態では、約1gのハーブ組成物を1日1回、1日あたり約1gの全1日用量で経口投与する。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、少なくとも30日間、例えば、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、経口投与される。
【0132】
第3の態様に関して上記で検討したように、本開示のハーブ組成物は、経口投与に適した任意の形態で経口投与することができる。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、丸薬、錠剤、カプセル、経口溶液、経口懸濁液の形態で、または経口投与に適した任意の他の形態で、対象に投与され得る。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、カプセル形態で投与される。例えば、いくつかの実施形態において、約0.5gのハーブ組成物を含むカプセルを1日2回投与して、約1gのハーブ組成物の全1日投与量を提供することができる。別の実施形態では、約1gのハーブ組成物を含むカプセルを、1日1回、約1gのハーブ組成物の全1日投与量で投与することができる。
【0133】
例えば、第4の態様のいくつかの実施形態において、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を含むハーブ組成物を対象に投与することを含む、対象における関節の健康を改善する方法が提供される。例えば、いくつかの実施形態において、本方法は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約20%~約40%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約30%~約50%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物を含む約1g/日のハーブ組成物を対象に投与することを含む。例えば、一実施形態では、この方法は、約325mg/日のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約375mg/日のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約50mg/日のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約50mg/日のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約50mg/日のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、および約150mg/日のターメリック(Curcuma longa)抽出物を対象に投与することを含む。
【0134】
第4の態様態の別の実施形態では、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、ターメリック(Curcuma longa)抽出物、およびグルコサミンを含むハーブ組成物を対象に投与することを含む、対象における関節の健康を改善する方法が提供される。例えば、いくつかの実施形態において、本方法は、ハーブ組成物の総重量に対する重量比で、約5%~約20%のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約10%~約30%のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約2%~約10%のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約2%~約10%のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約2%~約10%のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約10%~約20%のターメリック(Curcuma longa)抽出物、および約30%~約50%のグルコサミンを含む、約1g/日のハーブ組成物を投与することを含む。例えば、一実施形態では、本方法は、約100mg/日のタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、約208mg/日のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、約42mg/日のスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、約50mg/日のバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、約50mg/日のボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、約150mg/日のターメリック(Curcuma longa)抽出物、および約400mg/日のグルコサミン硫酸塩を対象に投与することを含む。
【0135】
第4の態様のいくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物は、局所的に投与される。いくつか実施形態において、ハーブ組成物の局所的1日投薬量は、約0.1g~約100g、例えば、約50g~約100g、約0.5g~約50mg、約10g~約80g、約20g~約70g、約30g~約60gの範囲である。例えば、いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本発明のハーブ組成物の約10、20、30、40、50、60、70、80、90、または100gを含むことができる。いくつか実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示のハーブ組成物の約0.1g~約10g、例えば、約0.5g~約10g、約0.5g~約8g、約0.5g~約6g、約0.5g~約5g、約0.5g~約4g、約2g~約10g、約2g~約8g、約2g~約6g、約2g~約5g、または約2g~約4gを含む。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物の1日投薬量は、局所的に1日あたり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10gである。いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、1日あたり1回、2回、3回、または3回以上、局所的に投与され得る。いく実施形態において、ハーブ組成物は、少なくとも30日間、例えば、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、局所的に投与され得る。
【0136】
第3の態様に関して上記で検討したように、本開示のハーブ組成物は、局所投与に適した任意の形態で局所投与することができる。例えば、いくつかの実施形態において、ハーブ組成物は、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、軟膏、スプレー、パッチ、または局所投与に適した任意の他の投薬形態で対象に投与することができる。いくつかの実施形態において、局所投与用の投薬形態は、本開示によるハーブ組成物およびアロエベラ(aloe vera)を含み得る。
【0137】
第4の態様のいくつかの実施形態において、関節の健康の改善は、変形性関節症の少なくとも1つの症状、例えば、疼痛、硬直、圧痛、柔軟性の低下、回折格子感覚、骨棘、腫脹、またはそれらの任意の組み合わせの軽減または減少を含む。したがって、いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を対象に投与することを含む、変形性関節症患者における変形性関節症の少なくとも1つの症状の重症度を減少させる方法が提供される。
【0138】
第4の態様のいくつかの実施形態において、関節の健康の改善は、30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST)におけるベースラインスコア対エンドポイントスコアの変化によって測定することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を、少なくとも30日間、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、対象に投与することを含む、変形性関節症患者における30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST)スコアを改善する方法が提供される。いくつかの実施形態において、120日での30SCSTの改善は、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも13%、少なくとも15%、少なくとも16%、または少なくとも約18%である。
【0139】
第4の態様のいくつかの実施形態において、関節の健康の改善は、疼痛サブスケール(WOMAC A)、硬直サブスケール(WOMAC B)、および/または身体機能サブスケール(WOMAC C)上のWestern OntarioおよびMcMaster Universities Ostearthritis Index(WOMAC)スコアにおけるベースライン対エンドポイントの変化によって測定することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を少なくとも30日間、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、対象に投与することを含む、変形性関節症患者におけるWOMAC A、WOMAC B、および/またはWOMAC Cスコアを減少させる方法が提供される。いくつかの実施形態において、120日でのWOMAC A(疼痛)スコアの減少は、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、または少なくとも70%である。いくつかの実施形態において、120日でのWOMAC B(硬直)スコアの減少は、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、または少なくとも70%である。いくつかの実施形態において、120日でのWOMAC C(身体機能)スコアの減少は、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、または少なくとも70%である。
【0140】
第4の態様のいくつかの実施形態において、関節の健康の改善は、膝屈曲におけるベースライン可動域対エンドポイント可動域の変化によって測定することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を少なくとも30日間、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、対象に投与することを含む、変形性関節症患者における膝屈曲における可動域を改善する方法が提供される。いくつかの実施形態において、膝屈曲における120日間の可動域は、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、又は少なくとも7%改善される。
【0141】
第4の態様のいくつかの実施形態において、関節の健康の改善は、ベースライン対エンドポイントのX線写真上の最小関節腔幅の変化によって測定することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本開示のハーブ組成物を少なくとも30日間、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも120日間、またはそれより長い期間、対象に投与することを含む、変形性関節症の対象におけるX線像上の最小関節腔幅を改善する方法が提供される。いくつかの実施形態において、120日でのX線撮影による最小関節腔幅は、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも23%、又は少なくとも24%改善される。
【0142】
第5の態様において、本開示は、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部を抽出してタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を形成する工程と、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部を抽出してフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を形成する工程と、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物とフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を組み合わせる工程と、組み合わせた抽出物を混和する工程とを含む、ハーブ組成物を製造する方法に関する。
【0143】
いくつかの実施形態において、本方法は、スイートオレンジ(Citrus sinensis)の皮を抽出してスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物を形成する工程と、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)の芽を抽出してバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を形成する工程と、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴム樹脂を抽出してボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物を形成する工程と、ターメリック(Curcuma longa)地下茎を抽出してターメリック(Curcuma longa)抽出物を形成する工程と、スイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、およびターメリック(Curcuma longa)抽出物を、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物およびフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物と合わせ、合わせた抽出物を混合する工程をさらに含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、ハーブ部分は、抽出前に乾燥され、粉末化される。いくつかの実施形態において、ハーブ部分は、水、アルコール、およびそれらの組み合わせから選択される抽出溶媒で抽出される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は水である。いくつかの実施形態において、水は、少なくとも1つの酸で酸性化される。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、水性メタノール、水性エタノール、またはそれらの組み合わせのような、少なくとも1つの水性アルコールを含む。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、少なくとも1つの酸で酸性化される。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、体積比で少なくとも約1%のアルコール、例えば、体積比で少なくとも約5%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または少なくとも約95%のアルコールを含む。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、体積比で少なくとも約5%の水、例えば、体積比で少なくとも約10%、15%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または少なくとも約99%の水を含む。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、体積比で約5%~約99%の水および約95%~約1%のアルコールを含む。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、体積比で約50%~約95%の水および約50%~約5%、例えば、体積比で約50%~約95%の水および約50%~約5%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、水性アルコールは、体積比で、約95%の水および約5%のエタノール、約90%の水および約10%のエタノール、約85%の水および約15%のエタノール、約80%の水および約20%のエタノール、約75%の水および約25%のエタノール、約70%の水および約30%のエタノール、約65%の水および約35%のエタノール、約60%の水および約40%のエタノール、約55%の水および約45%のエタノール、または約50%の水および約50%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、抽出溶媒は、体積比で約60%の水および約40%のエタノールを含む。
【0145】
いくつかの実施形態において、ハーブ部分と抽出溶媒の重量比は、約1:10~約1:2、例えば、約1:10~1:3、約1:10~1:5、約1:5~1:2、約1:5~1:3、または約1:3~1:2の範囲である。いくつかの実施形態において、ハーブ部分と抽出溶媒の重量比は、約1:10である。いくつかの実施形態において、ハーブ部分と抽出溶媒の重量比は、約1:5である。いくつかの実施形態において、ハーブ部分と抽出溶媒の重量比は、約1:3である。
【0146】
いくつかの実施形態において、抽出は周囲温度で行うことができる。いくつかの実施形態において、抽出は、約15℃~約35℃の範囲の温度で行うことができ、いくつかの実施形態では、抽出は、例えば、約35℃~約95℃、約65℃~約95℃、約70℃~約90℃、または約75℃~約85℃のような高温で行うことができる。いくつかの実施形態において、ハーブ部分は一度抽出される。いくつかの実施形態において、ハーブ部分は、少なくとも2回、少なくとも3回、または3回以上のように、複数回抽出される。いくつかの実施形態において、水性エタノールまたは水を、さらなる抽出のために、第1の抽出物のmarcに添加する。いくつかの実施形態において、水性エタノールまたは水を、さらなる抽出のために、第2の抽出物のmarcに添加する。抽出を複数回行う場合、個々の抽出物の各々を合わせ、合わせた抽出物を濃縮して抽出溶媒を除去することができる。
【0147】
さらに乾燥する前に、ハーブ抽出物を濃縮して抽出溶媒を除去してもよい。いくつかの実施形態において、ハーブ抽出物は、蒸留を用いて濃縮することができる。ハーブ抽出物は、撹拌器、薄膜蒸発器、撹拌ワイプフィルム蒸発器、カランドリア蒸留装置、真空蒸留装置、または真空設備を備えた任意の蒸留容器を備えたステンレススチール反応器中で濃縮することができる。濃縮抽出物を乾燥させることができる。例えば、濃縮抽出物は、90~100℃のトレイドライヤーで乾燥するか、出口温度を90~100℃に維持して噴霧乾燥するか、多粉砕機でさらに粉砕したり、微細なメッシュサイズに粉砕したりすることができる。粉末抽出物は滅菌することができる。いくつかの実施形態において、加熱殺菌を使用してもよい。いくつかの実施形態では、濾過、放射線、または光を使用することができる。抽出物は包装する前にふるいにかけてもよい。
【0148】
本開示のハーブ抽出物は、炭水化物、脂質、タンパク質、フラボノイド、フラボン、フラバノン、ポリフェノール、テルペン、サポニン、サポゲニン、アルカロイド、イリドイド配糖体、有機酸、ミネラル、ビタミン、および他の多くの活性成分を含み得る。ハーブ抽出物の種々の活性成分は、選択的抽出によって単離することができる。いくつかの実施形態において、活性成分は、カラムクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、分画分離、勾配沈殿、結晶化、洗浄、または誘導体化から選択される少なくとも1つの方法によって単離され、特徴付けられ得る。
【0149】
いくつかの実施形態において、活性成分は、高速薄層クロマトグラフィー(HPTLC)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)、カラムクロマトグラフィー、質量分析を伴う液体クロマトグラフィー(LCMS-MS)、質量分析を伴うガスクロマトグラフィー(LCMS)、または誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)を用いて同定することができる。
【0150】
明細書及び特許請求の範囲において使用される成分の量、反応条件、分析測定値等を表す全ての数字は、実施例以外では、全ての例において「約」という用語によって修正されていると理解されるべきであり、したがって、明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、反対の指示がない限り、本開示によって求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、等価説の適用をクレームの範囲に限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、有効桁数及び通常の丸め方に照らして解釈されるべきである。
【0151】
開示の広い範囲を記載する数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、別段の指示がない限り、特定の実施例に記載される数値は、可能な限り正確に報告される。しかし、いかなる数値も、本質的に、それらの個々の試験測定において見出された標準偏差から必然的に生じるある種の誤差を含む。
【0152】
本明細書に記載される組成物および方法は、純粋に例示的であることを意図する以下の非限定的な実施例によってさらに記載される。
【0153】
以下の実施例は、本質的に限定されるものではないが、本開示を例示することを意図している。
当業者は、本明細書に提供される開示と一致するさらなる実施形態を想定することが理解される。
【実施例】
【0154】
実施例1:ハーブ抽出物の調製
この実施例は、本明細書に記載される種々のハーブ抽出物を調製するための例示的プロトコールを提供する。
【0155】
図1は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物を生成するための例示的プロセスを示す。
【0156】
まず、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部を乾燥させ、粗粉末にした。乾燥し、粉末にしたフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部を、3000リットルの40%エタノール水溶液と共に5000リットルの抽出器に入れ、75~85℃で4~5時間加熱し、混合物を60℃以下に冷却し、濾過して、最初の抽出物を回収した。
【0157】
次に、1回目の抽出から3000リットルの40%エタノール水溶液(v/v)をマークに加え、75~85℃で4~5時間加熱し、混合物を60℃未満に冷却し、濾過して2回目の抽出物を回収した。
【0158】
次に、2回目の抽出から3,000リットルの水をマークに加え、85~95℃で4~5時間加熱し、混合物を60℃以下に冷却し、濾過して3回目の抽出物を回収した。
【0159】
3つの抽出物すべてを合わせ、ステンレス鋼反応器中で濃縮した。合わせた濃縮抽出物を90~100℃のトレイドライヤーで乾燥するか、または出口温度を90~100℃に維持して噴霧乾燥し、乾燥した抽出物をさらにマルチミルまたは粉砕機で微細なメッシュサイズに粉砕した。均一な粒子サイズを達成するためにふるい分けし、均一性を達成するために八角形ブレンダー中でブレンドした。最終的に製品を加熱殺菌し、再びふるいにかけた。それは食品グレードの未使用の二重ポリエチレン袋に詰め、輸出に値する青色の HDPEドラムに入れられた。
【0160】
ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部の代わりにボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)ゴムを使用し、生成物を、合わせた濃縮抽出物に酸性化水を添加することにより沈殿させたことを除いて、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物について上述したのと同じ方法を用いて製造した。
【0161】
フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部の代わりにターメリック(Curcuma longa)地下茎を使用した以外は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物について上述したのと同じ方法を用いてターメリック(Curcuma longa)抽出物を作製した。
【0162】
フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)地上部の代わりにタイワンニンジンボク(Vitex negundo)地上部を使用した以外は、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物について上述したのと同じ方法を用いてタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物を作製した。
【0163】
異なる抽出溶液を用いてバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物を作製した。第1段階として、バンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)の芽を乾燥する。沈着物を注意深く除去し、粉末化する。これを沸騰水で何度も処理し、精製し、乾燥する。残りの工程は、水性エタノールの代わりに水のみを使用することを除いて、フウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の製造工程と同じである。
【0164】
実施例2:組成物Aの製造
図2は、組成物Aを製造するための例示的なプロセスを示し、表1は、組成物A中の成分および各量を示す。
【0165】
【0166】
以下のハーブ抽出物を合わせた:1.04kgのフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、0.25kgのバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、0.25kgのボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、0.75kgのターメリック(Curcuma longa)抽出物、0.5kgのタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、および0.21kgのスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物。
【0167】
合わせた抽出物を、2kgの強力なグルコサミン硫酸カリウムと組み合わせた。合わせた成分をふるい分けして均一な粒径を得、混合して均一な混合物を得た。最終的に製品を加熱殺菌し、ふるいにかけ、包装した。
【0168】
実施例3:組成物Bの調製
図3は、組成物Bを製造するための例示的なプロセスを示し、表2は組成物B中の成分および各量を示す。
【0169】
【0170】
以下のハーブ抽出物を合わせた:1.875kgのフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)抽出物、0.25kgのバンブーサ・アランディナーシャ(Bambusa arundinacea)抽出物、0.25kgのボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)抽出物、0.75kgのターメリック(Curcuma longa)抽出物、1.625kgのタイワンニンジンボク(Vitex negundo)抽出物、および0.25kgのスイートオレンジ(Citrus sinensis)抽出物。
【0171】
合わせた抽出物をふるいにかけて均一な粒径を得、混合して均一な混合物を得た。最終的に製品を加熱殺菌し、ふるいにかけ、包装した。
【0172】
実施例4:ヒト対象におけるインビボ試験
実施例2の組成物Aおよび実施例3の組成物Bを調製し、インビボ試験に供した。組成物AおよびBを別々にカプセル化した。各カプセルには組成物A又は組成物Bが500mg含まれており、1日投与量は治験で1日2カプセルとし、1日投与量は1gとした。プラセボカプセルには非活性賦形剤のみを充填した。
【0173】
患者およびサンプルサイズ
35~70歳の歩行可能な男性または女性対象を本研究のために募集した。対象は試験の適格性についてスクリーニングを受けた。
【0174】
適格基準には、以下を含んだ:(a)原発性変形性膝関節症について、臨床的に検出またはX線で診断された(Kellgren-Lawrenceスケールでグレード0、IおよびII)軽度から中等度の変形性膝関節症;(b)試験に関連する状態(複数可)以外に臨床的に重要または関連する異常が認められないその他の点で健康な患者;安定した原発性高血圧患者および初回治療薬を投与しているか、薬剤を投与していないと新たに診断されたII型糖尿病患者;(c)試験期間中、イブプロフェン、アスピリンまたはその他のNSAID(救済薬としてパラセタモール以外)、またはその他の疼痛緩和薬(OTCまたは処方)の服用を控える意思がある;(d)妊娠の可能性のある女性対象は、出産管理を受けていなければならない;妊娠の可能性のない女性対象は、少なくとも1年間は無月経であったか、子宮摘出術、両側卵巣摘出術または卵管摘出術を受けていなければならない;ならびに(e)インフォームド・コンセントに署名し、治験手順を遵守する意思のある対象でなければならない。
【0175】
本試験の除外基準は、以下を含んだ:(a)脱臼または大腿四頭筋腱断裂の徴候または病歴;(b)変形性関節症の評価を妨げる非変形性関節症または他の関節疾患;(c)関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患の既往;(d)膝関節または股関節置換術の既往、または歩行を妨げる股関節または背部痛;(e)試験期間中の手術予定;(f)NSAIDに対する既知のアレルギー、またはハーブ製品に対する過敏症、アレルギーまたは感受性の既往;(g)アセトアミノフェン/パラセタモール、イブプロフェン、アスピリンまたは他のNSAIDの服用、その他の疼痛緩和薬(OTCまたは処方薬)または天然健康製品(ビタミンを除く)をスクリーニング前7日以内に摂取し、治療期間前3ヵ月以内にコルチコステロイド、インドメタシン、グルコサミンまたはコンドロイチンを摂取し、治療期間の6ヵ月以内にコルチコステロイドまたはヒアルロン酸を関節内投与または注射している;(h)血液学的、腎臓、肺、胃腸、心血管、肝臓、神経疾患、悪性腫瘍または重度の甲状腺疾患の証拠または病歴、(i)高アルコール摂取(1日あたり2杯以上の標準的な飲酒)またはコカイン、メタンフェタミン、マリファナなどのレクリエーション薬の使用;(j)文書によるインフォームド・コンセントの提供能力を損なうおそれのある精神障害の既往;(k)治験実施計画書の機能的評価を実施する能力を妨げるおそれのある身体障害;(l)スクリーニング来院後30日以内に治験薬または市販薬を含む他の試験への参加;(m)試験期間中に妊娠、授乳、または妊娠を予定している女性対象;(n)HIV陽性の状態。
【0176】
スクリーニング時に選択基準を満たしていない、または除外基準を満たしていない患者は分析に含めなかった。適格な対象は、いつでも試験を中止できるようにした。
【0177】
試験設計
インフォームド・コンセントを完了した適格対象を、組成物A、組成物B、又はプラセボのいずれかに無作為に割り付けた。表3に示すように、A群の対象数は全40例であった。A群の対象には、組成物Aを500mg含有する1カプセルを1日2回投与した(組成物Aの1日総用量=1000mg)。B群の対象数は全40例であった。B群の対象には、組成物Bを500mg含有する1カプセルを1日2回投与した(組成物Bの1日総用量=1000mg)。プラセボ群の対象数は全40例であった。プラセボ群の対象には、プラセボカプセルを1日2回投与した。
【0178】
【0179】
スクリーニング来院時および最終追跡来院時(120±3日目)に、血液および尿試料、ならびに膝のX線を採取した。追跡調査のための各来院(30日目、60日目、90日目、120±3日目)には、サプリメントの投与、変形性膝関節症パラメータの評価、安全性および忍容性に関する情報の収集が含まれた。
【0180】
主要評価項目および副次評価項目
本試験の主要エンドポイントは、30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST)におけるベースラインスコアとエンドポイントスコアの変化により測定した変形性膝関節症の改善を組成物AまたはB治療とプラセボ対照とを比較することであった。Western OntarioおよびMcMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)を用いて、疼痛、硬直および身体機能を評価した。膝屈曲試験は、ゴニオメトリーによる可動域に使用した。変形性関節症の診断を確認し、ベースラインから最終来院までの関節幅の変化を測定するために、前後(AP)および膝関節の側面X線を用いた。
【0181】
副次評価項目は、バイタルサイン、臨床検査値、有害事象を測定することにより、組成物A及び組成物Bの安全性及び忍容性を評価することとした。
【0182】
統計分析
すべてのデータを表中の平均(SD)として表す。P値は、同一群内の時点を比較するために対応のあるt検定、同一時点で群を比較するためにANOVA、または群間でベースラインと6日目の来院を比較する場合、ベースライン測定値を共変量として用いるANCOVAを使用して計算された。P値<0.05を統計学的に有意とみなした。欠落しているベースライン後の観察は、最後の観察繰越しアプローチを使用して帰属された。
【0183】
結果
30秒の椅子立ち上がり試験
対象の体力と持久力の臨床尺度として、30秒の椅子立ち上がり試験(30SCST)を用いた。試験は、対象者が腕を組んでまっすぐ前を見ながら、30秒間に椅子から立ち上がったり座ったりすることで構成される。ベースライン時(2回目の来院)およびその後の各来院時に対象が完全な立位に達した回数をカウントした。ベースライン時、30SCSTスコアに群間で統計学的に有意差はなかった(p=0.9873)。
【0184】
表4は、ベースライン(2回目の来院、1日目)から6回目の来院(120±3日目)までの30SCSTスコアの統計学的要約を示す。表4に示すように、A群およびB群の対象では、ベースラインから6回目の来院時までの30SCSTスコアに統計学的に有意な改善が認められ、それぞれ11.08±1.48から13.08±1.81(18%、p<0.0001)および11.06±1.18から12.86±1.69(16%、p<0.0001)に増加した。プラセボ群もまた11.03±1.55から11.88±2.0に有意に改善した(7.7%,p=0.0008)。
【0185】
【0186】
表5は、ベースライン時およびその後の各来院時における3群すべての30SCSTスコアについてのANOVA P値(P値a)を示す。表5はまた、ベースライン時とその後の各来院時に、A群とB群の30SCSTスコア(P値aa)、A群とプラセボの30SCSTスコア(P値ac)、B群とプラセボの30SCSTスコア(P値ab)の比較についてのアンペアT検定P値を示す。
【0187】
【0188】
表6は、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時における3群すべての30SCSTスコアの全ANCOVA P値(P値b)を示したものである。表6はまた、A群とB群のSC30STスコア(P値ba)、A群とプラセボ30SCSTスコア(P値bb)、B群とプラセボ30SCSTスコア(P値bc)をベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時に比較するためのANCOVA P値を示す。ベースラインスコアを共変量として調整した後、ベースライン時と6回目の来院6(120±3日目)の間に、3群すべてにわたって30SCSTスコアに統計学的有意差が認められ(p=0.0007)、A群とB群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な増加を示した(それぞれp=0.0009およびp=0.0088)。
【0189】
【0190】
疼痛、硬直、および身体機能の評価
WOMACは、対象の疼痛、硬直、および身体機能を記述する24の質問からなる自己管理健康状態尺度である。臨床試験後の転帰を評価する目的で、変形性膝関節症の症状を特異的に定量化するために開発された。ベースライン来院時およびその後の各来院時にWOMACに関する質問に記入するよう対象に求めた。
【0191】
表7は、ベースライン(2回目の来院、1日目)から6回目の来院(120±3日目)までのWOMAC A(疼痛)スコアの統計学的要約を示している。ベースラインからの改善は、WOMACスコアの低下によって示される。WOMAC A(疼痛)スコアは、ベースラインから来院6までの全群で有意に低下し、A群では5.94±2.59から1.58±2.27(73%低下、p<0.0001)、B群では5.94±2.22から1.74±1.40(71%低下、p<0.0001)、プラセボ群では4.41±1.88から2.24±1.21(49%低下、p<0.0001)に低下した。
【0192】
【0193】
表8は、ベースライン時およびその後の各来院時における3群すべてのWOMACスコアの全ANOVA P値(P値a)を示したものである。表8はまた、A群とB群のWOMACスコア(P値aa)、A群とプラセボのWOMACスコア(P値ac)、B群とプラセボのWOMACスコア(P値ab)をベースライン時とその後の各来院時に比較するためのアンペアT検定P値を示す。
【0194】
【0195】
表9は、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時における3群すべてのWOMAC Aスコアの全ANCOVA P値(P値b)を示したものである。 表9はまた、A群とB群のWOMACスコア(P値ba)、A群とプラセボのWOMACスコア(P値bb)、B群とプラセボのWOMACスコア(P値bc)をベースライン時(2回目来院時)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時に比較するためのANCOVA P値を示す。ベースラインスコアを共変量として調整した後、ベースラインと6回目の来院(120±3日目)のWOMACスコアには、3群すべてにわたって統計学的有意差が認められ(p=0.0036)、A群とB群はいずれもプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した(それぞれp=0.0048およびp=0.0176)。
【0196】
【0197】
表10は、ベースライン(2回目の来院、1日目)から6回目の来院(120±3日目)までのWOMAC B(強直)スコアの統計学的要約を示したものである。WOMAC Bスコアはベースライン時に群間で有意に異なり、ベースラインから6来院時までに全群で有意に低下した:A群は0.50±0.81から0.17±0.45(66%低下、p=0.0007)、B群は1.03±1.09から0.29±0.68(71.8%低下、p<0.0001)に低下し、プラセボ群は1.09±0.93から0.56±0.79(48.6%低下、p<0.0001)に低下した。
【0198】
【0199】
表11は、ベースライン時およびその後の各来院時における3群すべてのWOMAC B(剛性)スコアの全ANOVA P値(P値a)を示したものである。表11また、A群とB群のWOMACスコア(P値aa)、A群とプラセボのWOMACスコア(P値ac)、B群とプラセボのWOMACスコア(P値ab)をベースライン時とその後の各来院時に比較するためのアンペアT検定P値を示す。
【0200】
【0201】
表12は、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時における3群すべてのWOMAC B(強直)スコアの全ANCOVA P値(P値b)を示したものである。また、A群とB群のWOMAC Bスコア(P値ba)、A群とプラセボのWOMAC Bスコア(P値bb)、B群とプラセボのWOMAC Bスコア(P値bc)をベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時に比較するためのANCOVA P値を表12に示す。全群で経時的に減少が認められたが、ベースラインスコアを共変量として調整した後、ベースラインと6回目の来院(120±3日目)のWOMAC Bスコアに、全3群間で統計学的有意差は認められなかった(p=0.0992)。しかし、表12に見られるように、ANCOVA p値の経時的な低下傾向が認められ(4回目、5回目、6回目の来院時にそれぞれp=0.8436、p=0.3365、p=0.0992)、統計学的に有意な効果を観察するには、より長い期間が必要であることが示唆された。
【0202】
【0203】
表13は、ベースライン(2回の来院、1日目)から6回目の来院(120±3日目)までのWOMAC(身体機能)スコアの統計学的要約を示す。WOMAC Cスコアはベースライン時に群間で有意に異なり、B群はA群およびプラセボ群よりもスコアが高かった。全群のWOMAC Cスコアはベースラインから来院までに低下し、A群は13.08±8.41から3.53±5.13(73%低下、p<0.0001)に低下し、B群は15.74±8.78から4.85±3.53(69%低下、p<0.0001)に低下し、プラセボ群は12.21±6.27から5.65±2.55(54%低下、p<0.0001)に低下した。
【0204】
【0205】
表14は、ベースライン時およびその後の各来院時における3群すべてのWOMAC C(身体機能)スコアの総ANOVA P値(P値a)を示している。表14はまた、A群とB群のWOMAC Cスコア(P値aa)、A群とプラセボのWOMAC Cスコア(P値ac)、およびB群とプラセボのWOMAC Cスコア(P値ab)をベースライン時とその後の各来院時における比較についてのアンペアT検定P値を示す。
【0206】
【0207】
表15は、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時における3群すべてのWOMAC C(身体機能)スコアについての全ANCOVA P値を示す。表15はまた、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時に、A群とB群のWOMAC Cスコア(P値ba)、A群とプラセボのWOMAC Cスコア(P値bb)、およびB群とプラセボのWOMAC Cスコア(P値bc)の比較についてのANCOVA P値を示す。
【0208】
ベースラインスコアを共変量として調整した後、ベースライン時と3回目の来院時(30±3日目)のWOMAC Cスコアにおいて、全3群間で統計学的な有意差はなかった(p=0.1080)。しかしながら、表15に示されるように、ベースライン時と6日目の来院時(120±3日目)のWOMAC Cスコアには、全3群間で統計学的有意差が認められ(p=0.0122)、A群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した(p=0.0109)。このことは、対象の身体機能能力が経時的に徐々に改善したことを示唆している。
【0209】
【0210】
膝屈曲
膝屈曲の範囲は、対象が横になっている間、ゴニオメトリーを用いて測定した。ゴニオメーターを、評価する脚の側面に置いた。対象が膝を屈曲させると、開始角度と終了角度の測定値の差が認められた。
【0211】
表16は、ベースライン(2回目の来院、1日目)から6回回目の来院(120±3日目)までの膝屈曲可動域をゴニオメトリーで測定した場合の統計学的要約を示す。すべての群は、ベースラインから6回目の来院時までの膝屈曲範囲において統計学的に有意な改善を示した。A群はベースライン時の121.11±7.66°から6回目の来院時の128.89±8.38°に改善し(6.4%,p<0.0001)、B群はベースライン時の113.68±6.89°から6回目の来院時の122.50±6.99°に改善し(7.7%,p<0.0001)、プラセボ群はベースライン時の115.00±6.40°から来院時の119.12±6.91°に改善した(3.6%,p<0.0001)。
【0212】
【0213】
表17は、ベースライン時およびその後の各来院時における3群すべての膝屈曲測定値についてのANOVA P値(P値a)を示す。表17はまた、ベースライン時とその後の各来院時における、A群とB群の膝屈曲測定値(P値aa)、A群とプラセボ群の膝屈曲測定値(P値ac)、およびB群とプラセボ群の膝屈曲測定値(P値ab)の比較についてのアンペアT検定P値を示す。
【0214】
【0215】
表18は、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量とした3~6回目の来院時における3群すべての膝屈曲スコアの全ANCOVA P値(P値b)を示す。表18はまた、ベースライン時(2回目の来院)のスコアを共変量として、3~6回目の来院時に、A群とB群の膝屈曲スコア(P値ba)、A群とプラセボの膝屈曲スコア(P値bb)、およびB群とプラセボの膝屈曲スコア(Pbc)の比較についてのANCOVA P値を示す。ベースラインを共変量として調整した後、ベースラインと6回目の来院時(120±3日目)の間で、3群すべてにわたって膝屈曲の程度に統計学的有意差があり(p=0.0001)、A群とB群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な増加を示した(それぞれp=0.0005とp=0.0008)。
【0216】
【0217】
膝関節のX線
ベースライン時(2回目の来院、1日目)および最終追跡調査時(6回目の来院、120±3日目)に、脛骨大腿関節の内側コンパートメントの最小関節腔幅を測定するために、膝の前後および外側面の X 線を収集した。
【0218】
表19は、X線像上の最小膝関節腔幅の統計学的要約を示す。すべての群は、ベースラインから6回目の来院時までの膝関節腔幅において統計学的に有意な改善を示し、A群は1.58±0.32mmから1.95±0.32mmに改善し(23%、p<0.0001)、B群は1.54±0.47mmから1.92±0.54mmに改善し(25%、p=0.0001)、プラセボ群は1.52±0.31mmから1.69±0.41mmに改善した(11%、p=0.0013)。
【0219】
【0220】
表20は、ベースライン時および6回目の来院時の3群すべてにおけるX線像上の膝関節腔幅測定値の全分散分析P値(P値a)を示す。表20はまた、A群とB群のX線像上の膝関節腔幅(P値aa)、A群とプラセボのX線像上の膝関節腔幅(P値ac)、およびB群とプラセボのX線像上の膝関節腔幅(P値ab)をベースラインと6回目の来院時に比較するためのアンペアT検定P値を示す。
【0221】
【0222】
表21は、ベースライン時(2回目の来院時)のスコアを共変量として、6回目の来院時の3群すべてにおけるX線像上の最小膝関節腔幅の測定値の全ANCOVA P値(P値b)を示す。表21はまた、ベースライン時(2回目の来院時)のスコアを共変量として、6回目の来院時のA群とB群の膝関節幅測定値(P値ba)間、A群とプラセボ群の膝関節幅測定値(P値bb)間、およびB群とプラセボ群の膝関節幅測定値(P値bc)の比較についてのANCOVA P値を示す。ベースラインを共変量として調整した後、ベースラインと6回目の来院(120±3日目)の間のX線像上の膝関節腔幅には、3群すべてにわたって統計学的有意差が認められ(p=0.0036)、A群とB群はともにプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した(それぞれp=0.0229およびp=0.0339)。
【0223】
【0224】
血液検査
ベースライン(2回目の来院、1日目)および6回目の来院(120±3日目)時に、約5~8mLの血液を採取し、変形性関節症に関連するマーカーの臨床検査評価を行った。血清カルシウム、アルカリホスファターゼ(ALP)、およびC反応性タンパク質(CRP)について血液を検査した。血清中のこれら3つの物質すべてのレベルは、変形性膝関節症の存在または重症度と関連している。血清カルシウムは逆相関を示し(Li et al., 2016)、一方、CRPおよびALPは変形性関節症の進行および関連する炎症に伴って増加する(Gogebakan, Izmirli, Okuyan, & Atac, 2016; Pearle et al., 2007)。
【0225】
表22は、血清カルシウム値の統計学的要約を示す。血清カルシウム値は、ベースライン時から6回目の来院時までの3群すべてで増加し、A群(p=0.0015)およびB群(p=0.0056)で統計学的に有意な増加が認められたが、プラセボ群では統計学的に有意な増加は認められなかった(p=0.3599)。
【0226】
【0227】
有害事象と安全性
サプリメントの安全性は、バイタルサイン、身体診察の結果、臨床検査(包括的な代謝プロファイリングおよび血液学的パラメータを含む)、およびサプリメント服用中に生じた有害事象を記録することによって測定した。すべてのパラメータは正常であり、試験期間中に有意な変化はなかった。本治験期間中、いずれの対象にも重篤な有害事象は認められなかった。軽度の有害事象は19例に認められた。軽微な事象は、胃炎、発熱、腹部膨満、鼻炎、眠気、嘔吐であった。これらの事象は、A群の5例、B群の6例、プラセボ対照群の8例を含む3群全体に均等に分布した。これらの有害事象のほとんどは自己限定性であり、介入なしに治癒した。治験担当医師は、対象の一部に併用薬を数日間処方した。