(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】軌道自走式砂清掃設備
(51)【国際特許分類】
E01H 8/00 20060101AFI20240614BHJP
E01H 8/10 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
E01H8/00
E01H8/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023111353
(22)【出願日】2023-07-06
【審査請求日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202310006293.3
(32)【優先日】2023-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520509627
【氏名又は名称】中鉄三局集団有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】521218021
【氏名又は名称】中鉄三局集団有限公司運輸工程分公司
(73)【特許権者】
【識別番号】523257543
【氏名又は名称】内蒙古中電物流路港有限責任公司赤峰鉄路分公司
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】孫 勝
(72)【発明者】
【氏名】劉 辰麟
(72)【発明者】
【氏名】孫 猛
(72)【発明者】
【氏名】李 文奎
(72)【発明者】
【氏名】王 明
(72)【発明者】
【氏名】杜 珠偉
(72)【発明者】
【氏名】毛 景新
(72)【発明者】
【氏名】王 肇輝
(72)【発明者】
【氏名】劉 キン
(72)【発明者】
【氏名】趙 宝忠
(72)【発明者】
【氏名】孫 浩然
(72)【発明者】
【氏名】周 国慶
(72)【発明者】
【氏名】劉 宇
(72)【発明者】
【氏名】曹 彦斌
(72)【発明者】
【氏名】王 勝利
(72)【発明者】
【氏名】谷 忠
(72)【発明者】
【氏名】劉 宝鎖
(72)【発明者】
【氏名】呉 佳偉
(72)【発明者】
【氏名】デン 海波
(72)【発明者】
【氏名】宋 宝偉
(72)【発明者】
【氏名】コウ 海亮
(72)【発明者】
【氏名】祁 思榕
【審査官】五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102433853(CN,A)
【文献】国際公開第2006/010196(WO,A1)
【文献】中国実用新案第211948201(CN,U)
【文献】中国実用新案第201416168(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01H 8/00- 8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ロールブラシ(1)と、砂清掃シャベル(2)と、チェーン式砂かき板(3)と、ベルトコンベア(4)と、軌道車体(5)とを含み、砂清掃シャベル(2)は軌道車体(5)の先端に接続され、チェーン式砂かき板(3)は砂清掃シャベル(2)の内部に配置され、清掃ロールブラシ(1)は砂清掃シャベル(2)の前方に接続され、清掃ロールブラシ(1)とチェーン式砂かき板(3)との間に伝動構造が接続され、ベルトコンベア(4)は軌道車体(5)に配置されて且つ砂清掃シャベル(2)の後方に位置し、清掃ロールブラシ(1)は駆動モータ(6.1)によって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベル(2)に掃き出し、チェーン式砂かき板(3)は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル(2)上の堆積砂を後方のベルトコンベア(4)に掻き、ベルトコンベア(4)は、堆積砂を軌道の外側に搬送し、
チェーン式砂かき板(3)は、チェーンホイール(3.1)と、チェーン(3.2)と、砂かき板(3.3)とを含み、砂清掃シャベル(2)の前後両端に主軸(3.4)がそれぞれ回転可能に接続され、複数のチェーンホイール(3.1)は間隔をあけて主軸(3.4)にキージョイントを介して接続され、前後1組のチェーンホイール(3.1)はチェーン(3.2)を介して接続され、隣接する2つのチェーン(3.2)の間に複数の砂かき板(3.3)が接続され、砂かき板(3.3)はチェーン(3.2)によって駆動されて、砂清掃シャベル(2)
が配置された片側に回転し、砂清掃シャベル(2)上の堆積砂を上方に掻くようにし、
清掃ロールブラシ(1)の伝動軸(1.1)と砂清掃シャベル(2)先端の主軸(3.4)の端部との間は、ロールブラシ支持アーム(7)を介して接続され、ロールブラシ支持アーム(7)に、伝動軸(1.1)と主軸(3.4)を回転接続するための軸受台が固定接続され、
伝動構造は、駆動モータ(6.1)と、第1駆動歯車(6.2)と、第1駆動チェーンホイール(6.3)と、第1伝動歯車(6.4)と、伝動チェーン(6.5)とを含み、ここで、駆動モータ(6.1)は、ロールブラシ支持アーム(7)に取り付けられ、駆動モータ(6.1)の出力軸に、第1駆動チェーンホイール(6.3)と第1駆動歯車(6.2)が順次にキージョイントを介して接続され、清掃ロールブラシ(1)の伝動軸(1.1)の端部にロールブラシ駆動歯車(6.6)がキージョイントを介して接続され、第1駆動歯車(6.2)は第1伝動歯車(6.4)を介してロールブラシ駆動歯車(6.6)と噛合伝動し、砂清掃シャベル(2)先端の主軸(3.4)の端部に砂かき板駆動チェーンホイール(6.7)がキージョイントを介して接続され、第1駆動チェーンホイール(6.3)は伝動チェーン(6.5)を介して砂かき板駆動チェーンホイール(6.7)と接続され、
清掃ロールブラシ(1)とチェーン式砂かき板(3)とが1台の駆動モータ(6.1)により同時に駆動され、
砂清掃シャベル(2)の底板と軌道車体(5)との間に、砂清掃シャベル(2)の昇降を制御するための第1油圧シリンダ(8)が接続され、清掃ロールブラシ(1)の伝動軸(1.1)の端部と砂清掃シャベル(2)の側壁との間に、清掃ロールブラシ(1)の作業高さを制御するための第2油圧シリンダ(9)が接続され、第1油圧シリンダ(8)と第2油圧シリンダ(9)は、軌道車体(5)に配置された油圧ポンプステーション(11)によって圧力供給されることを特徴とする軌道自走式砂清掃設備。
【請求項2】
前記軌道車体(5)の走行部分は、前部ガイドホイール(10.1)と後部駆動ホイール(10.2)を含み、後部駆動ホイール(10.2)のハブ内側にリングギヤ(10.3)が嵌め込まれ、後部駆動ホイール(10.2)の車軸に油圧モータ(10.8)が取り付けられ、油圧モータ(10.8)の出力軸に、第2駆動歯車(10.4)がキージョイントを介して接続され、後部駆動ホイール(10.2)の車軸に軸受台を介して駆動軸(10.5)が取り付けられ、駆動軸(10.5)に第2駆動歯車(10.4)と噛合伝動する第3駆動歯車(10.6)がキージョイントを介して接続され、駆動軸(10.5)の両端にリングギヤ(10.3)と噛合伝動する第4駆動歯車(10.7)がキージョイントを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の軌道自走式砂清掃設備。
【請求項3】
前記軌道車体(5)の底部に、軌道自走式砂清掃設備全体を引き上げるための油圧昇降装置が固定接続されることを特徴とする請求項1に記載の軌道自走式砂清掃設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道軌道保守の技術分野に関し、具体的には、軌道自走式砂清掃設備に関する。
【背景技術】
【0002】
中国の北西部の砂嵐天気の影響により、鉄道軌道のレールに砂が積み重ねっていた現象の鉄道砂堆積病害が現れ、レールにおける砂堆積病害は鉄道の走行安全と路線の点検と保守に直接影響を与えた。砂堆積病害はレール両側のファスナーを埋没し、鉄道線路のファスナーの点検修理に不便をもたらした一方、レール砂堆積病害はレールと車輪側縁との接触に影響し、車輪輪縁の摩耗が速すぎ、鉄道走行に直接影響した。
【0003】
現在、鉄道保守システムは手動的な清掃方法を用いてレールに堆積した砂を処理し、鉄道砂堆積病害を除去し、砂防しているが、該方法は労働の強度が大きく、作業効率が低下している。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、レールに堆積した砂を手動で清掃することによる作業効率が低い課題を解決するために、軌道自走式砂清掃設備を提案し、清掃ロールブラシは駆動モータによって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベルに掃き出し、チェーン式砂かき板は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル上の堆積砂を後方のベルトコンベアに掻き、ベルトコンベアは、堆積砂を軌道の外側に搬送し、軌道堆積砂の迅速な清掃を実現する。
【0005】
本発明は以下のような技術的手段を採用し、軌道自走式砂清掃設備であり、清掃ロールブラシと、砂清掃シャベルと、チェーン式砂かき板と、ベルトコンベアと、軌道車体と、を含み、砂清掃シャベルは軌道車体の先端に接続され、チェーン式砂かき板は砂清掃シャベルの内部に配置され、清掃ロールブラシは砂清掃シャベルの前方に接続され、清掃ロールブラシとチェーン式砂かき板との間に伝動構造が接続され、ベルトコンベアは軌道車体に配置されて且つ砂清掃シャベルの後方に位置し、清掃ロールブラシは駆動モータによって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベルに掃き出し、チェーン式砂かき板は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル上の堆積砂を後方のベルトコンベアに掻き、ベルトコンベアは、堆積砂を軌道の外側に搬送する。
【0006】
好ましくは、チェーン式砂かき板は、チェーンホイールと、チェーンと、砂かき板と、を含み、砂清掃シャベルの前後両端に主軸がそれぞれ回転可能に接続され、複数のチェーンホイールは間隔をあけて主軸にキージョイントを介して接続され、前後1組のチェーンホイールはチェーンを介して接続され、隣接する2つのチェーンの間に複数の砂かき板が接続され、砂かき板はチェーンによって駆動されて、砂清掃シャベルの底板の片側に回転して砂清掃シャベル上の堆積砂を上方に掻くようにする。
【0007】
好ましくは、チェーンの長手方向の両側に、複数の耳付き曲げ板が固定接続され、耳付き曲げ板と砂かき板はボルトで接続され、砂かき板はL型角鋼である。
【0008】
好ましくは、清掃ロールブラシの伝動軸と砂清掃シャベル先端の主軸端部との間は、ロールブラシ支持アームを介して接続され、ロールブラシ支持アームに、伝動軸と主軸を回転接続するための軸受台が固定接続される。
【0009】
好ましくは、伝動構造は、駆動モータと、第1駆動歯車と、第1駆動チェーンホイールと、第1伝動歯車と、伝動チェーンと、を含み、ここで、駆動モータは、ロールブラシ支持アームに取り付けられ、駆動モータの出力軸に、順次に第1駆動チェーンホイールと第1駆動歯車がキージョイントを介して接続され、清掃ロールブラシの伝動軸の端部にロールブラシ駆動歯車がキージョイントを介して接続され、第1駆動歯車は第1伝動歯車を介してロールブラシ駆動歯車と噛合伝動し、砂清掃シャベル先端の主軸端部に砂かき板駆動チェーンホイールがキージョイントを介して接続され、第1駆動チェーンホイールは伝動チェーンを介して砂かき板駆動チェーンホイールと接続される。
【0010】
好ましくは、砂清掃シャベルの底板と軌道車体との間に、砂清掃シャベルの昇降を制御するための第1油圧シリンダが接続され、清掃ロールブラシの伝動軸の端部と砂清掃シャベルの側壁との間に、清掃ロールブラシの作業高さを制御するための第2油圧シリンダが接続され、第1油圧シリンダと第2油圧シリンダは軌道車体に配置された油圧ポンプステーションによって圧力供給される。
【0011】
軌道車体の走行部分は、前部ガイドホイールと後部駆動ホイールを含み、後部駆動ホイールのハブ内側にリングギヤが嵌め込まれ、後部駆動ホイールの車軸に油圧モータが取り付けられ、油圧モータの出力軸に、第2駆動歯車がキージョイントを介して接続され、後部駆動ホイールの車軸に軸受台を介して駆動軸が取り付けられ、駆動軸に第2駆動歯車と噛合伝動する第3駆動歯車がキージョイントを介して接続され、駆動軸の両端にリングギヤと噛合伝動する第4駆動歯車がキージョイントを介して接続される。
【0012】
軌道車体の底部に、軌道自走式砂清掃設備全体を引き上げるための油圧昇降装置が固定接続される。
【発明の効果】
【0013】
従来技術と比較して、本発明の有益な効果は以下の通り、
第1に、本発明において、清掃ロールブラシは駆動モータによって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベルに掃き出し、チェーン式砂かき板は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル上の堆積砂を後方のベルトコンベアに掻き、ベルトコンベアは、堆積砂を軌道の外側に搬送することで、軌道堆積砂の迅速な清掃を実現する。
【0014】
第2に、本発明は砂清掃シャベルの昇降を制御するための第1油圧シリンダと清掃ロールブラシの作業高さを制御するための第2油圧シリンダを配置し、現場の状況に応じて清掃ロールブラシと砂清掃シャベルの位置を調整することができる。
【0015】
第3に、本発明は複数の砂かき板を配置し、主軸全長に沿って砂かき板を設置する形態に比べて、砂かき板の作業圧力を効果的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施形態または従来技術における技術的態様をより明確に説明するために、以下では実施形態において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施形態にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図4】本実施形態の後部駆動ホイールの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態における図面に関連して、本発明の実施形態における技術的態様を明確に、完全に説明すると、明らかに、説明された実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、すべての実施形態ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的に労働することなく得られる他のすべての実施形態は、本発明が保護する範囲に属する。
【0018】
なお、本明細書に添付図面式で図示する構造、割合、大きさなどは、本発明が実施可能な限定条件を限定するために使用されるのではなく、本発明が発生可能な効能及び達成可能な目的に影響を与えない限り、本発明が発生可能な効能及び達成可能な目的に影響を与えない限り、本発明が開示内容に合わせて、この技術を熟知している人が理解し、読むために使用されるだけである。いずれも本発明に開示された技術内容がカバーできる範囲内にすべきであり、本明細書において、第1および第2のような関係用語は、1つのエンティティと他のエンティティを区別するためにのみ使用され、必ずしもこれらのエンティティ間にそのような実際の関係または順序が存在することを要求または暗示するものではないことを説明する必要がある。
【0019】
本発明は以下のような実施形態を提供し、
図1-
図4に示すように、軌道自走式砂清掃設備であり、清掃ロールブラシ1と、砂清掃シャベル2と、チェーン式砂かき板3と、ベルトコンベア4と、軌道車体5と、を含み、砂清掃シャベル2は軌道車体5の先端に接続され、チェーン式砂かき板3は砂清掃シャベル2の内部に配置され、清掃ロールブラシ1は砂清掃シャベル2の前方に接続され、清掃ロールブラシ1とチェーン式砂かき板3との間に伝動構造が接続され、ベルトコンベア4は軌道車体5に配置されて且つ砂清掃シャベル2の後方に位置し、清掃ロールブラシ1は駆動モータ6.1によって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベル2に掃き出し、チェーン式砂かき板3は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル2上の堆積砂を後方のベルトコンベア4に掻き、ベルトコンベア4は、堆積砂を軌道の外側に搬送する。
【0020】
本実施形態では、清掃ロールブラシ1は、枕木頂部の外形に基づいて製作され、路線中央部などの低い窪みを全方位に清掃することができ、清掃ロールブラシ1の伝動軸1.1の端部と砂清掃シャベル2の側壁との間に、清掃ロールブラシ1の作業高さを制御するための制御するための第2油圧シリンダが接続されており、清掃ロールブラシ1の清掃高さをリアルタイムに制御することができ、砂が多すぎると清掃ロールブラシ1を持ち上げ、直接砂清掃作業を行うことができる。
【0021】
砂清掃シャベル2の先端はレール位置に溝を残しておくとともに、シャベルの先端部は枕木頂部の外形に基づいて製作され、路線中央部の堆積砂を清掃することができ、砂清掃シャベル2の底板と軌道車体5との間に、砂清掃シャベル2の昇降を制御するための第1油圧シリンダ8が接続され、第1油圧シリンダ8と第2油圧シリンダ9は軌道車体5に配置された油圧ポンプステーション11によって圧力供給され、油圧ポンプステーション11は1台の4kw周波数可変三相非同期モータによって動力供給され、油圧ポンプステーション11を作動させて、油圧ポンプステーション11は砂清掃設備のすべての油圧設備に給油し、すべての油圧設備を個別に制御することができる操作ハンドルが設けられる。清掃ロールブラシ1の伝動軸1.1と砂清掃シャベル2の先端の主軸3.4の端部との間はロールブラシ支持アーム7によって接続され、ロールブラシ支持アーム7には伝動軸1.1と主軸3.4を回動接続するための軸受台が固定接続されている。
【0022】
チェーン式砂かき板3は、チェーンホイール3.1と、チェーン3.2と、砂かき板3.3と、を含み、砂清掃シャベル2の前後両端に主軸3.4がそれぞれ回動可能に接続され、各主軸3.4には直径300mmのチェーンホイール3.1が4つ間隔をあけてキージョイントを介して接続されており、砂清掃シャベル2を3つの部分に分け、3つの部分を交互に配置することで、砂かき板3.3の作業抵抗を軽減することができ、前後1組のチェーンホイール3.1はチェーン3.2によって接続され、隣接する2つのチェーン3.2の間に複数の砂かき板3.3が接続され、砂かき板3.3はチェーン3.2によって駆動されて、砂清掃シャベル2の底板の片側に回動して砂清掃シャベル上の堆積砂を上方に掻くようにすることができる。チェーン3.2の長手方向の両側に、複数の耳付き曲げ板3.5が固定接続され、耳付き曲げ板3.5とチェーン3.2の上面の砂かき板3.3とがボルトで接続され、砂かき板3.3はL型角鋼である。
【0023】
伝動構造は、駆動モータ6.1と、第1駆動歯車6.2と、第1駆動チェーンホイール6.3と、第1伝動歯車6.4と、伝動チェーン6.5と、を含み、ここで、駆動モータ6.1は、ロールブラシ支持アーム7に取り付けられ、駆動モータ6.1の出力軸に、第1駆動チェーンホイール6.3と第1駆動歯車6.2が順次にキージョイントを介して接続され、清掃ロールブラシ1の伝動軸1.1の端部にロールブラシ駆動歯車6.6がキージョイントを介して接続され、第1駆動歯車6.2は第1伝動歯車6.4を介してロールブラシ駆動歯車6.6と噛合伝動し、砂清掃シャベル2の先端の主軸3.4の端部に砂かき板駆動チェーンホイール6.7がキージョイントを介して接続され、第1駆動チェーンホイール6.3は伝動チェーン6.5を介して砂かき板駆動チェーンホイール6.7に接続されることにより、1台の駆動モータ6.1が清掃ロールブラシ1とチェーン式砂かき板3を同時に駆動する目的を達成する。第2油圧シリンダ9が清掃ロールブラシ1を昇降する際、清掃ロールブラシ1が主軸3.4の弧線に沿って作動し、伝動軸1.1と主軸3.4との軸間距離は変化しない。
【0024】
ベルトコンベア4は下折りたたみ式コンベアであり、1.5kwの三相非同期モータによって動力を提供し、総長さは4mであり、その中の平置き長さは砂清掃シャベル2の幅と一致して2.7mであり、2.7mで1.3m上むき折りたたみ、傾斜固定し、現場で組み立てる時に現場の年度全体の風向きに基づいて斜コンベアの送り側別を確定し、軌道車体5には電力設備12が設置され、電力設備12は380v、10kwのガソリン発電機であり、発電機は回路制御装置を介してベルトコンベア4及び油圧ポンプステーション11にそれぞれ電力を供給し、回路部分にマスターブレーキ、サブブレーキ及び電流の漏れ防止装置が配置される。
【0025】
軌道車体5の走行部分は、前部ガイドホイール10.1と後部駆動ホイール10.2を含み、前部ガイドホイール10.1は直径115mmの鉄ハブからなり、後部駆動ホイール10.2は直径400mmの鉄ハブからなり、後部駆動ホイール10.2のハブ内側にリングギヤ10.3が嵌め込まれ、後部駆動ホイール10.2の車軸に油圧モータ10.8が取り付けられ、油圧モータ10.8の出力軸に、第2駆動歯車10.4がキージョイントを介して接続され、後部駆動ホイール10.2の車軸に軸受台を介して駆動軸10.5が取り付けられ、駆動軸10.5に第2駆動歯車10.4と噛合伝動する第3駆動歯車10.6がキージョイントを介して接続され、駆動軸10.5の両端にリングギヤ10.3と噛合伝動する第4駆動歯車10.7がキージョイントを介して接続される。
【0026】
軌道車体5の底部に、軌道自走式砂清掃設備全体を引き上げるための油圧昇降装置が固定接続されており、軌道自走式砂清掃設備の使い方は、現場で日常配置場所を確定した後、下道路フレームを組み立て、下道路フレーム上で軌道自走式砂清掃設備を組み立て、軌道自走式砂清掃設備を下道路フレームに固定し、中央部の下方に持ち上げるための油圧装置を取り付け、使用時に一時軌道を介して道路に渡って、位置合わせ後に底部リフト油圧装置を駆動して軌道自走式砂清掃設備を全体的に持ち上げて、下道路フレームを取り外し、軌道自走式砂清掃設備は作業を開始し、作業が完了した後、軌道自走式砂清掃設備は道路上り位置に戻って持ち上げられて、一時軌道を挿入し、軌道自走式砂清掃設備は下道路フレームで固定し、一時軌道を撤退し、線路を開通する。
【0027】
以上述べたのは、本発明の好ましい具体的な実施形態にすぎないが、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の開示された技術範囲内で、容易に考えられる変化または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、前記請求項の保護範囲に準じなければならない。
【0028】
符号の説明
1、清掃ロールブラシ;1.1、伝動軸;2、砂清掃シャベル;3、チェーン式砂かき板;3.1、チェーンホイール;3.2、チェーン;3.3、砂かき板;3.4、主軸;3.5、耳付き曲げ板;4、ベルトコンベア;5、軌道車体;6.1、駆動モータ;6.2、第1駆動歯車;6.3、第一駆動チェーンホイール;6.4、第1伝動歯車;6.5、伝動チェーン;6.6、ロールブラシ駆動歯車;6.7、砂かき板駆動チェーンホイール;7、ロールブラシ支持アーム;8、第1油圧シリンダ;9、第2油圧シリンダ;10.1、前部ガイドホイール;10.2、後部駆動ホイール;10.3、リングギヤ;10.4、第2駆動歯車;10.5、駆動軸;10.6、第3駆動歯車;10.7、第4駆動歯車;10.8、油圧モータ;11、油圧ポンプステーション;12、電力設備。
【要約】 (修正有)
【課題】レールに堆積した砂を手動で清掃することによる作業効率が低いという課題を解決する。
【解決手段】軌道自走式砂清掃設備は、清掃ロールブラシと、砂清掃シャベルと、チェーン式砂かき板と、ベルトコンベアと、軌道車体とを含み、砂清掃シャベルは軌道車体の先端に接続され、チェーン式砂かき板は砂清掃シャベルの内部に配置され、清掃ロールブラシは砂清掃シャベルの前方に接続され、清掃ロールブラシとチェーン式砂かき板との間に伝動構造が接続され、ベルトコンベアは軌道車体に配置されて且つ砂清掃シャベルの後方に位置し、清掃ロールブラシは駆動モータによって駆動されて、軌道の堆積砂を後方の砂清掃シャベルに掃き出し、チェーン式砂かき板は伝動構造によって駆動されて、砂清掃シャベル上の堆積砂を後方のベルトコンベアに掻き、ベルトコンベアは、堆積砂を軌道の外側に搬送することで、軌道の堆積砂を迅速に清掃することができる。
【選択図】
図1