(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】トレーニング用具
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20240617BHJP
G09B 1/34 20060101ALI20240617BHJP
G09B 11/10 20060101ALI20240617BHJP
A63F 1/02 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
G09B1/34
G09B11/10 C
A63F1/02 B
(21)【出願番号】P 2024006159
(22)【出願日】2024-01-18
【審査請求日】2024-01-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518304890
【氏名又は名称】渡邊 真希
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 真希
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特許第5599930(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3163691(JP,U)
【文献】実開昭60-165976(JP,U)
【文献】特開2018-013409(JP,A)
【文献】「春夏秋冬と東西南北の関係とは?陰陽五行説と太陽の運行の循環構造に基づく季節と方位との間の具体的な対応関係」,TANTANの雑学と哲学の小部屋 [online],2018年03月30日,[2024年3月1日検索],<https://information-station.xyz/9308.html>,主に四季と四方との関係に関する記載を参照
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00-29/14
A63F 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の略板状体のカード部材を備え
、パーソナルカラーに基づく色彩配色の感覚を身に付けるためのトレーニングを行うトレーニング用具であって、
前記各カード部材は、所定の色彩を表示する色彩表示面と、前記色彩が属する分類を表示する分類表示面と、を有し、
前記各色彩表示面には、パーソナルカラーに基づいて、相互に異なる前記色彩が
一つのみ表示され、
前記分類表示面は、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩の分類を識別可能に表示する識別部を含み、
前記識別部には、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩がイエローベース又はブルーベースの何れに属するかを表示する、識別部本体
と、前記色彩が属するシーズンを表示する、シーズン表示部と、が設けられ
、
前記シーズン表示部には、前記色彩の系統に基づいて決定されたシーズンが表示され、
前記系統は、清色系及び濁色系である、トレーニング用具。
【請求項2】
前記識別部本体は、所定の図柄として表示されている、請求項1に記載のトレーニング用具。
【請求項3】
前記識別部には、前記シーズン表示部に表示されたシーズンに対応する方位を表示する、方位表示部が設けられている、
請求項1に記載のトレーニング用具。
【請求項4】
前記分類表示面は、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩の色名を表示する色名表示部を含む、請求項1に記載のトレーニング用具。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載のトレーニング用具を用いたトレーニング方法であって、
前記色彩表示面が表面となるように、前記各カード部材を所定の載置面に配置し、
前記各色彩表示面に表示された前記色彩の中で、調和が取れており、配色として美しいと感じる前記色彩が付された前記カード部材を複数枚選択し、
選択した前記各カード部材を反転させることで、前記識別部を介して、選択した前記色彩が同一の分類に含まれているか否かを確認する、トレーニング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色彩感覚を身に付けるためのトレーニングを行う、トレーニング用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、アパレルやインテリア等の分野において、色彩調和論に基づいた提案、設計等がなされることが多い。
【0003】
色彩調和論とは、心理学的に人間が心地良いと感じる配色について、その調和の仕組みの体系化を試みる研究分野の一つである。
この理論に基づいた提案、設計等を行うことで、より需要者の感性に強く働きかけるような、優れたプロダクトデザインが可能となる。
【0004】
このような色彩調和の感覚を会得するために必要な色の識別力について、これを身に付けるための道具に関する発明が、特許文献1にて提案されている。
【0005】
特許文献1に記載の道具は、裏面に字や記号、絵柄が表示され、表面に色表示がされたカードを、表裏が同一表示である2枚1組のカードと、この1組のカードと表裏の表示が各々異なる他の2枚1組のカードと、によって構成されている。
これを用いた色合わせを行うことで、使用者(特に幼児)は、色の識別と色の種別の記憶に加え、数字の記憶を、カードの組合わせによって行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年では、個人の生まれ持った身体の色と雰囲気が調和した色を意味する、パーソナルカラーと呼ばれる概念が定着している。
このパーソナルカラーは、イエローベース(イエベ)やブルーベース(ブルベ)、シーズンによる分類がなされ、その色の種類は、各分類の中でも多岐に亘る。
【0008】
そして、パーソナルカラーに基づく色彩調和の感覚は、単に同色の色合わせを行う特許文献1のような道具で身に付くものではなく、個人の感性や好み等に左右される場合もあることから、上記感覚を身に付けるトレーニングが困難である、という実情があった。
【0009】
このため、特にデザイナーにとって、パーソナルカラーに基づいた客観的な提案、設計等が困難となり、パーソナルカラーという、近年のプロダクトデザインにおいて有効な概念を、汎用的に活かすことができない、という実情があった。
【0010】
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであって、パーソナルカラーに基づく色彩感覚を好適に身に付けるための、トレーニング用具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための本発明は、複数枚の略板状体のカード部材を備えるトレーニング用具であって、
前記各カード部材は、所定の色彩を表示する色彩表示面と、前記色彩が属する分類を表示する分類表示面と、を有し、
前記各色彩表示面には、パーソナルカラーに基づいて、相互に異なる前記色彩が表示され、
前記分類表示面は、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩の分類を識別可能に表示する識別部を含み、
前記識別部には、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩がイエローベース又はブルーベースの何れに属するかを表示する、識別部本体が設けられている。
【0012】
本発明によれば、使用者は、以下のようなトレーニングが可能となる。
即ち、使用者は、各カード部材を、色彩表示面を表にして並べ、任意の色彩表示面に表示された色彩の中で、調和が取れており、配色として美しいと感じる色彩を複数選択し、当該カード部材を反転させる。
そして、使用者は、分類表示面の識別部本体を介して、選択した色彩が同一の分類に含まれているか否かを確認する。
【0013】
これにより、使用者は、パーソナルカラーに基づく色彩調和の感覚を、識別部本体を介した客観的な判断に基づき、好適に身に付けることができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記識別部には、前記色彩が属するシーズンを表示する、シーズン表示部が設けられている。
【0015】
このような構成とすることで、使用者は、任意のカード部材に表示された色彩について、イエローベース又はブルーベースの何れに属するかの判別に加え、春夏秋冬何れのシーズンに属するかの判別を行うことができる。
これにより、使用者は、パーソナルカラーにおける基本的な分類である、4シーズンの分類に基づくより精度の高い色彩感覚を、好適に身に付けることができる上、自身の色彩感覚のレベルに合わせて、正誤判定の基準を4択或いは2択に設定することができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記識別部には、前記シーズン表示部に表示されたシーズンに対応する方位を表示する、方位表示部が設けられている。
【0017】
このような構成とすることで、シーズンと色彩との関係に違和感を持つ使用者に対して、方位と色彩との関係でもって、色彩感覚を身に付けさせることができる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記シーズン表示部には、前記色彩の系統に基づいて決定されたシーズンが表示され、前記系統は、清色系及び濁色系である。
【0019】
このような構成とすることで、実際のパーソナルカラーの分類が明度や彩度、清濁等より細かく分類されているところ、比較的見分けがつき易い清色系及び濁色系でもって、シーズンが決定・表示されているため、トレーニングとして難解過ぎず、適度な難易度を持たせることができる。
【0020】
本発明の好ましい形態では、前記分類表示面は、対応する前記色彩表示面に表示された前記色彩の色名を表示する色名表示部を含む。
【0021】
このような構成とすることで、使用者は、色彩感覚を身に付けることに加えて、色名も覚えることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、パーソナルカラーに基づく色彩感覚を好適に身に付けるための、トレーニング用具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を示す図であって、各カード部材の色彩表示面を示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を示す図であって、各カード部材の分類表示面を示す平面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を用いたトレーニング方法を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を用いたトレーニング方法を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を用いたトレーニング方法を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るトレーニング用具を用いたトレーニング方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、
図1~
図6を用いて、本発明の実施形態に係るトレーニング用具について説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。
また、これらの図において、符号X、Kは、本実施形態に係るトレーニング用具、およびそれが備えるカード部材を示す。
【0025】
ここで、カード部材Kは、後述する色彩表示面K1が表示する色彩に基づいて、イエローベース(以下イエベ)とブルーベース(以下ブルベ)による分類と、清色系と濁色系による分類と、を組合わせた、4シーズンによる分類の何れかに属している。
また、本実施形態においては、イエベ且つ清色系を「春」の分類とし、ブルベ且つ濁色系を「夏」の分類とし、イエベ且つ濁色系を「秋」の分類とし、ブルベ且つ清色系を「冬」の分類とする。
【0026】
<構成>
図1又は
図2に示すように、トレーニング用具Xは、複数枚の略薄板状体のカード部材Kを備えている。
本実施形態においては、トレーニング用具Xは、カード部材Kを1シーズンにつき6枚で、合計24枚備えている。
【0027】
なお、
図1において、各カード部材Kは、分類毎にまとめて配置されており、左上が「春」、右上が「夏」、左下が「秋」、右下が「冬」の分類となるように、4分類の境界線を仮想的に一点鎖線で区切っている。
【0028】
各カード部材Kは、例えば50mm×90mm程度の略長方形状を呈しており、所定の色彩を表示する色彩表示面K1と、表示された色彩が属する分類を表示する分類表示面K2と、を有している。
【0029】
図1に示すように、各色彩表示面K1には、パーソナルカラーに基づいて、相互に異なる(相互に重複しない)色彩がその略全面に表示されている。
即ち、24枚のカード部材Kにおける色彩表示面K1に表示された色彩は、全て異なっており、上記4分類に均等に6枚ずつ属するように配色されている。
【0030】
図2に示すように、各分類表示面K2は、対応する色彩表示面K1に表示された色彩の分類を識別可能に表示する識別部Rと、当該色彩の色名を表示する色名表示部Cと、を含む。
【0031】
なお、
図2においても、
図1と同様に、左上が「春」、右上が「夏」、左下が「秋」、右下が「冬」の分類となるように、4分類の境界線を仮想的に一点鎖線で区切っている。
また、識別部Rは、分類毎に同内容を表示しているため、
図2においては、分類毎に一枚のカード部材Kを示している。
【0032】
識別部Rには、色彩がイエローベース又はブルーベースの何れに属するかを表示する識別部本体R1と、色彩が属するシーズンを表示するシーズン表示部R2と、シーズン表示部R2に表示されたシーズンに対応する方位を表示する方位表示部R3と、が設けられている。
【0033】
識別部本体R1は、分類表示面K2の中央に配置され、イエベ又はブルベを示す図柄fと、属する分類の根拠となる、イエベ・ブルベと清色系・濁色系との組合わせを示すテキストtと、により構成されている。
【0034】
図柄fは、本実施形態においては、きつねを模したキャラクターであり、イエベかブルベかによって、その姿態が異なることで識別可能としているが、これに限られず、イエベかブルベかの識別が可能であれば、どのような図柄であっても良い。
テキストtは、シーズン表示部R2に表示されたシーズンの色彩と同一の色彩が付されて表示されている。
【0035】
シーズン表示部R2は、識別部本体R1の上方にテキストとして、シーズンを表示しているが、各シーズンを想起させる図柄で表示されても良い。
【0036】
方位表示部R3は、シーズン表示部R2の下方に隣接したテキストとして、方位を表示しているが、例えばコンパス等の図柄で表示されても良い。
【0037】
色名表示部Cは、識別部Rの下方に隣接したテキストとして、カード部材K毎に異なる色名を表示している。
【0038】
<トレーニング方法>
以下、
図3~
図6を用いて、上記構成のトレーニング用具Xを用いたトレーニング方法の例について、説明する。
【0039】
<<トレーニング方法1>>
まず、使用者は、色彩表示面K1が表面となるように、所定の載置面に配置した各カード部材Kをシャッフルし、適宜整列させて、
図3に示す状態とする。
【0040】
次に、使用者は、各色彩表示面K1に表示された色彩の中で、調和が取れており、配色として美しいと感じる色彩が付されたカード部材Kを、6枚選択する。
このとき、使用者は、
図3の矢印に示す各カード部材Kを選択したものとする。
【0041】
最後に、使用者は、
図4に示すように、選択した各カード部材Kを反転させ、識別部本体R1を介して、選択した色彩が同一の分類に含まれているか否かを確認する。
これにより、使用者は、同一の識別部本体R1の数に応じて、自身の色彩調和の感覚の体得度合いについて、客観的に判断することができる。
本実施形態においては、使用者は、選択した各カード部材Kの内、「春」の分類に属する色彩を表示しているカード部材Kを4枚選択しているため、概ね自身の色彩調和の感覚に間違いがないことを判断できる。
【0042】
そして、使用者は、反転させた各カード部材Kを再度反転させて、各色彩表示面K1を表面にし、上記流れを繰返すことで、パーソナルカラーに基づく色彩調和の感覚を身に付けていくことができる。
【0043】
なお、上記したトレーニング方法1では、選択した色彩の分類について、シーズンによる4分類の中でバラつきがないかを確認する例を示したが、イエベ又はブルベ(或いは清色系又は濁色系)の2分類の中でバラつきがないかを確認するトレーニングを行っても良い。
この場合、使用者は、調和が取れており、配色として美しいと感じる色彩が付されたカード部材Kを、12枚選択することとなる。
これにより、色彩の判別の難易度を下げることができる。
【0044】
また、上記したトレーニング方法1では、識別部本体R1は、厳密な正誤判定の指標としては用いられておらず、自身の色彩調和の感覚のおおよその傾向(選択した色彩の分類にバラつきがないか)を把握するために用いられている。
このところ、トレーニング方法は上記に限られず、以下のように、識別部本体R1を厳密な正誤判定の指標として用いる方法も考えられる。
【0045】
<<トレーニング方法2>>
即ち、使用者は、
図4に示す状態となった場合、例えば「春」の分類に属するカード部材Kを全て選択するトレーニングを行うことができる。
このとき、使用者は、「冬」の分類に属する色彩を表示しているカード部材Kを2枚選択しているため、これらの各カード部材Kを再度反転させ、「春」の分類に属する4枚のカード部材を、例えば脇に除けておくことで、
図5に示す状態とする。
【0046】
次に、使用者は、「春」の分類に属すると判別される色彩を表示している、残りのカード部材Kを2枚選択する。
このとき、使用者は、
図5の矢印に示すカード部材Kを選択したものとする。
【0047】
最後に、使用者は、
図6に示すように、選択した各カード部材Kを反転させ、自身の判定の正誤を確認する。
このとき、使用者は、「春」の分類に属する色彩を表示しているカード部材Kを正しく選択しているため、これらの2枚のカード部材Kを、例えば脇に除けておく。
【0048】
そして、使用者は、上記のような色彩の判別・正誤の確認を、他の分類についても同様に行っていく。
【0049】
なお、上記したトレーニング方法2では、誤って選択した各カード部材Kを反転させ、そのままの配置で再度判別し直す流れとしたが、使用者は、これらのカード部材Kを反転させ、さらに未選択のカード部材Kも含めてシャッフルした上で、判別し直しても良い。
【0050】
また、上記したトレーニング方法2では、正誤判定の基準を、シーズンによる4分類(即ち4択)としたが、イエベ又はブルベ(或いは清色系又は濁色系)の2分類の何れかに属する色彩を判別する(即ち2択)、といったトレーニング方法としても良い。
これにより、色彩の判別の難易度を下げることができる。
【0051】
また、上記したトレーニング方法2では、必ずしも、分類毎に複数枚まとめて選択し、自身の判定の正誤を確認するようなトレーニング方法である必要はなく、使用者は、カード部材Kを一枚ずつ逐一反転させて、正誤を確認しても良い。
このときの正誤判定の基準は、上記同様に、4択或いは2択を、使用者の色彩感覚のレベルに合わせて設定することができる。
【0052】
<効果>
本実施形態によれば、イエローベース又はブルーベースに属する色彩を判別する色彩感覚を、好適に身に付けることができる。
【0053】
また、シーズン表示部R2により、4シーズンの分類に基づくより精度の高い色彩感覚を、好適に身に付けることができるし、使用者の色彩感覚のレベルに合わせて、正誤判定の基準を4択或いは2択に設定することができる。
【0054】
また、方位表示部R3により、シーズンと色彩との関係に違和感を持つ使用者に対して、方位と色彩との関係でもって、色彩感覚を身に付けさせることができる。
【0055】
また、シーズンの分類が清色系及び濁色系に基づいて決定されることで、判別が難解過ぎない、適度な難易度を持たせたトレーニングが可能となる。
【0056】
また、色名表示部Cにより、使用者は、色彩感覚を身に付けることに加えて、色名も覚えることができる。
【0057】
<変更例>
なお、上述の実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0058】
例えば、カード部材Kの枚数について、6枚×4シーズンの24枚に限られず、適宜枚数を増減することで、判別の難易度を調整することができる。
【0059】
また、分類表示面K2には、対応する色彩表示面K1に表示された色彩のマンセル値が表示されていても良い。
【符号の説明】
【0060】
X トレーニング用具
K カード部材
K1 色彩表示面
K2 分類表示面
R 識別部
R1 識別部本体
R2 シーズン表示部
R3 方位表示部
C 色名表示部
【要約】
【課題】パーソナルカラーに基づく色彩感覚を好適に身に付けるための、トレーニング用具を提供する。
【解決手段】複数枚の略板状体のカード部材Kを備えるトレーニング用具Xであって、各カード部材Kは、所定の色彩を表示する色彩表示面K1と、色彩が属する分類を表示する分類表示面K2と、を有し、各色彩表示面K1には、パーソナルカラーに基づいて、相互に異なる色彩が表示され、分類表示面K2は、対応する色彩表示面K1に表示された色彩がイエローベース又はブルーベースの何れに属するかを表示する、識別部Rを含む。
【選択図】
図2