(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】X線撮像装置
(51)【国際特許分類】
A61B 6/40 20240101AFI20240617BHJP
A61B 6/51 20240101ALI20240617BHJP
A61B 6/02 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
A61B6/40 500D
A61B6/40 500B
A61B6/51 500
A61B6/02 501A
(21)【出願番号】P 2021553080
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(86)【国際出願番号】 GB2020050412
(87)【国際公開番号】W WO2020183125
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2023-01-16
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】521400327
【氏名又は名称】アダプティクス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ADAPTIX LTD
【住所又は居所原語表記】Begbroke Science Park, Centre for Innovation and Enterprise (CIE), Woodstock Road, Begbroke, Oxford Oxfordshire OX5 1PF (GB)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】エヴァンス,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ディルククス コンラッド
【審査官】佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-508011(JP,A)
【文献】特開2005-270201(JP,A)
【文献】特開2019-195520(JP,A)
【文献】登録実用新案第3028330(JP,U)
【文献】国際公開第2006/109808(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/073554(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/196413(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0195403(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0036799(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0256128(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00 - 6/58 、
H05G 1/00 - 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造を備えるX線撮像装置であって、
前記支持構造は2つの別個のX線放射装置、すなわち、2D画像を生成するように配置されたX線エミッタを備える第1のX線放射装置と、3Dトモシンセシス画像を生成するように配置された分散X線エミッタアレイを備える第2のX線放射装置を支持し、
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記支持構造に対して移動可能であり、使用時に、前記第1及び第2のX線放射装置のうちの一方が、それからターゲットに向かってX線が放射される動作位置に移動可能であり、同時に前記第1及び第2のX線放射装置の他方が、それからX線が放射されない非動作位置に移動可能であるように配置され、前記X線撮像装置は前記動作位置にある前記第1および第2のX線放射装置のいずれかがX線を放射することを可能にする少なくとも1つのインターロックをさらに含む、X線撮像装置。
【請求項2】
前記第1及び第2のX線放射装置の各々は、前記支持構造に対して互いに独立して移動可能である、請求項1に記載のX線撮像装置。
【請求項3】
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向が前記動作位置にある前記第2のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように、前記支持構造上に配置される、請求項1及び2のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項4】
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記第1のX線放射装置が前記動作位置のときに前記第1のX線放射装置と前記ターゲットの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、前記第2のX線放射装置が前記動作位置のときに前記第2のX線放射装置と前記ターゲットの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように、前記支持構造上に配置される、請求項3に記載のX線撮像装置。
【請求項5】
前記第1の値は約20cmであり、前記第2の値は約10cmである、請求項4に記載のX線撮像装置。
【請求項6】
前記第1及び第2のX線放射装置は、それぞれ少なくとも1つのコリメータを備え、前記X線撮像装置は、前記2つのX線放射装置のそれぞれの前記少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度が約90度になるように、前記第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウントを更に備える、請求項1に記載のX線撮像装置。
【請求項7】
前記第1及び第2のX線放射装置は、それぞれ少なくとも1つのコリメータを備え、前記X線撮像装置は前記2つのX線放射装置のそれぞれの前記少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度が約180度になるように、前記第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウントを更に備える、請求項1に記載のX線撮像装置。
【請求項8】
前記マウントは、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置において前記第1のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向が、前記動作位置にある前記第2のX線放射装置において前記第2のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように、前記支持構造上に配置される、請求項6及び7のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項9】
前記マウントは、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置において前記第1のX線放射装置と前記ターゲットとの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、前記動作位置にある前記第2のX線放射装置において前記第2のX線放射装置と前記ターゲットとの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように、前記支持構造上に配置される、請求項8に記載のX線撮像装置。
【請求項10】
前記第1の値は約20cmであり、前記第2の値は約10cmである、請求項9に記載のX線撮像装置。
【請求項11】
センサを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項12】
前記センサが口腔内センサである、請求項11に記載のX線撮像装置。
【請求項13】
前記センサがデジタルセンサである、請求項11および12のいずれかに記載のX線撮像装置。
【請求項14】
前記第1のX線放射装置は、2.5mA~7mAの範囲の電流、及び60~70kVの範囲の電圧で動作する、請求項1~13のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項15】
前記第2のX線放射装置は、1mA~3mAの範囲の電流で動作する、請求項1~14のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項16】
前記第1及び第2のX線放射装置の両方に共通の電源をさらに備える、請求項1~15のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
【請求項17】
ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を取得する方法であって、
請求項1~16のいずれかに記載のX線撮像装置を提供するステップと、
ターゲットを提供するステップと、
前記ターゲットを向くように前記第1のX線放射装置を動作位置に配置するステップと、
前記ターゲットの2DX線画像を提供するように前記X線撮像装置を動作させるステップと、
前記第1のX線放射装置を非動作位置に移動させ、前記ターゲットを向くように前記第2のX線放射装置を動作位置に移動させるステップと、
前記ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を提供するように前記X線撮像装置を動作させるステップを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、ターゲットの3Dトモシンセシス(tomosynthesis)のX線画像を取得するX線撮像装置及び方法に関し、歯科用X線撮像において特に有用であるが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
従来の2D歯科用X線撮像装置は長年存在しており、毎年推定5億回の歯科用X線検査が行われる世界で最も普及している医療用X線装置である。これらの装置は、デジタル口腔内センサと組み合わせた場合に<0.2秒で単一の画像を捕捉する単一のX線管に依存する。
【0003】
歯科用の現在の3Dシステムは典型的にはコーンビームコンピュータ断層撮影(CBCT)であり、高価である(典型的には、40,000米ドル~125,000米ドル)。それらはまた、かさばり(典型的な治療室に適合することができないほど)、重く(歯科診療の周りを動かすことができないほど)、高線量のX線を与える(そのため、それが配置される室内での遮蔽を必要とする)。その結果、CBCTは、有効に使用することができない。また、収集(又は、撮影)には数秒を要し、被検者に静止装置(幼児など一部の患者には使用しにくい)が必要となる。
【0004】
最近、装置内に低出力源(50~100uA)のアレイを有することに依拠する、歯科用撮像(又は、イメージング)に使用するためのトモシンセシスシステムが開発されている。これらの装置は離れたソースからの2D画像(又は、2次元画像)の範囲を捕捉するために数秒を要し、その後、トモシンセシス再構成アルゴリズムの使用を通して3D画像(又は、3次元画像)を生成するために使用される。これらの比較的低出力のX線源アレイは、低線量で良好な深さ分解能を有する高品質のトモシンセシス画像を生成するために、複数の投影画像を取得することを可能にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
臨床医に初期レビュー画像を提供するために、3D再構成によって生成された2D画像のスタックを再処理することによって「合成2D」画像を生成することが可能である。しかしながら、これらの低電力源の限界は、従来の2Dシステムのように、同時に同じコントラスト対雑音比で単一の投影画像を獲得することができない(又は、従来の2Dシステムと同時に同じコントラスト対雑音比を有する単一投影画像を獲得することができない)ことである。また、従来の2D画像に必要なスタンドオフ距離(又は、離間距離/stand-off distance)は3D画像から合成2D画像を作成しようとすると、画像を歪ませる拡大効果を引き起こす可能性があるように、3D画像に必要なスタンドオフ距離とはしばしば異なる。したがって、両方のタイプの撮像が望ましい場合、同じ検査室内に2つの別個のシステムを有することが必要である。これは、より大きなコスト、スペース、および検査の間に患者を再位置決めする必要性という欠点を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では本発明が支持構造を備え、該支持構造は2つの別個のX線放射装置、すなわち、2D画像を生成するように配置されたX線エミッタを備える第1のX線放射装置と、3Dトモシンセシス画像を生成するように配置された分散X線エミッタアレイを備える第2のX線放射装置を支持し、前記第1及び第2のX線放射装置は前記支持構造に対して移動可能であり、使用時に、前記第1及び第2のX線放射装置のうちの1つが、それからターゲットに向かってX線が発射される動作位置に移動可能であり、同時に前記第1及び第2のX線放射装置の他方がそれからX線が発射されない非動作位置に移動可能であるように配置される、X線撮像装置を提供する。
【0007】
第1のX線放射装置は、単一光源X線エミッタを備えることができる。
【0008】
第2のX線放射装置は、フラットパネルX線源(FPS)を備えることができる。
【0009】
このようにして、1つのX線撮像装置のみが必要とされるが、2つの異なる形態のX線撮像が可能である。さらに、2つの異なる放射装置は、必要に応じて各々を動作状態にし、他方を動作状態から解除することができる同じ支持構造上に配置される。これは、患者のオーバードース及び/又は臨床医の偶発的な被ばくを回避するようにX線放射装置の両方が同時に動作することを回避する。
【0010】
例えば、2つのX線放射装置の各々は、それらが周囲を回転(又は、周回)するシャフトに取り付けられてもよい。また、これらは、必要に応じて、このシャフトの周りを回転するときに、このシャフトを上下に昇降して、これらを動作位置に持ってくることができることも考えられる。
【0011】
第1及び第2のX線放射装置の各々は、支持構造に対して互いに独立して移動可能であってもよい。
【0012】
第1及び第2のX線放射装置は、動作位置にあるときの第1のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向が動作位置にあるときの第2のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように、支持構造上に配置されてもよい。
【0013】
第1及び第2のX線放射装置は、動作位置の第1のX線放射装置では、それとターゲットとの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、動作位置の第2のX線放射装置では、それとターゲットとの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように、支持構造上に配置されてもよい。
【0014】
第1の値は約20cmとすることができ、第2の値は約10cmとすることができる。他の寸法も考えられる。
【0015】
第1及び第2のX線放射装置が運ばれ得る動作位置を、支持構造体に対して1つのみにすることができる(又は、第1及び第2のX線放射装置が担持され得る支持構造体に対して1つの動作位置のみが存在することができる)。
【0016】
第1および第2のX線放射装置はそれぞれ、少なくとも1つのコリメータを含むことができる。この装置は、2つのX線放射装置のそれぞれに設けられた少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度がほぼ90度になるように、第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウント(又は、マウンティング/取付部/mounting)を更に備えることができる。
【0017】
このようにして、一方のX線放射装置は動作位置にあるときに患者に向けられ、他方のX線放射装置は非動作位置にあるときに天井又は床に向けられる。これは、臨床医が偶発的に照射されないことを保証し得る。
【0018】
第1および第2のX線放射装置はそれぞれ、少なくとも1つのコリメータを含むことができる。この装置は、2つのX線放射装置のそれぞれに設けられた少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度が約180度になるように、第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウントを更に備えることができる。
【0019】
このようにして、一方のX線放射装置を患者に向け、他方のX線放射装置を壁に向けることができる。これは、臨床医が偶発的に照射されないことを保証し得る。
【0020】
2つのX線放射装置の各々の少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の他の角度、例えば50度、135度等が考えられる。
【0021】
上記マウントは、第1のX線放射装置が動作位置にある状態で第1のX線放射装置から発せられるX線の中心軸の位置及び方向が第2のX線放射装置が動作位置にある状態で第2のX線放射装置から発せられるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように支持構造上に配置されてもよい。
【0022】
この点に関して、中心軸という用語は、平均方向を画定するX線放射経路の概略的な方向にエミッタのおおよその中心から直交して離れて延びる軸として理解され得る。
【0023】
これは、例えば、支持構造が可動アームの端部に配置されている場合に有用である。アームは、収容位置から、2つのX線放射装置のうちの第1のX線放射装置が患者に使用し、かつ動作位置で使用するように正しく配置されるまで移動させることができる。そして、第2のX線放射装置を使用することが望ましい場合には、第1及び第2のX線放射装置を支持構造体に対して移動させて、第2のX線放射装置を動作位置に持っていき、それを患者に向け、同時に第1のX線放射装置を患者から離れるように向けられた非動作位置に移動させることができる。
【0024】
X線撮像装置のバランスを助けるために、支持構造上に重りを配置することができる。
【0025】
上記の例を使用すると、この追加の特徴は支持構造が患者に対して静止したままであることを可能にし、これは、動作中の第1又は第2のX線放射装置から第1又は第2のX線放射装置の他方に変更するときに患者を煩わせる必要がないことを意味する。
【0026】
マウントは、第1のX線放射装置が動作位置のときはそれとターゲットとの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、第2のX線放射装置が動作位置のときはそれとターゲットとの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように支持構造上に配置されてもよい。
【0027】
これにより、最適な動作のために、2つの異なるX線放射装置によって必要とされ得る異なるスタンドオフ距離が実現される。やはり、この特徴を有することにより、支持構造は、第1又は第2のX線放射装置のいずれかが動作位置にある状態で静止したままであることが可能になる(又は、支持構造は静止したままで、第1又は第2のX線放射装置のいずれかを動作位置にすることが可能になる)。換言すれば、臨床医は単に第1のX線放射装置が第2のX線放射装置と交換されているので、X線放射装置を患者から引き離したり、患者に向かって押したりする必要がない。
【0028】
第1の値は約20cmとすることができ、第2の値は約10cmとすることができる。他の寸法も考えられる。
【0029】
X線撮像装置は、動作位置にある第1及び第2のX線放射装置のいずれかがX線を放射することを可能にする少なくとも1つのインターロックを更に含むことができる(又は、X線撮像装置は、第1及び第2のX線放射装置のいずれかが動作位置にあることによりX線を放射することができる少なくとも1つのインターロックを更に含むことができる)。このようにして、X線放射装置の1つが正しい動作位置にあるときにのみ、X線を放射するように通電(又は、エネルギー付与/電圧印加/energize)することができる。これは、動作位置以外の任意の位置にあるときに、X線放射装置のいずれかがX線を放射することを防止する。このようなインターロック(interlock)は周知であり、X線放射装置の1つを、偶発的な放電を回避するために電源から電気的に絶縁し、又はそれを電源に接続して作動させるために使用することができるソレノイド、スイッチ、センサ等を含み得る。
【0030】
X線撮像装置は、ターゲットを通過した後にX線を受け取る口内センサのようなセンサを含んでもよい。センサはデジタル形式の画像が例えば、ディスプレイスクリーン上で見るために、受信されたX線から生成され得るデジタルセンサであり得る。センサは、フラットパネルX線検出器(FPD)であってもよい。
【0031】
使用において、X線源およびセンサはFPDの出力を分析し、複数のフレームを3Dモデルに再構成するために「収集ワークステーション」として機能するプロセッサと共に動作することができ、これは、臨床医が閲覧ソフトウェアを使用して画像をレビューすることができる「可視化ワークステーション」にエクスポートすることができる(しばしば、画像アーカイブおよび通信システム(「PACS」)を介して)。
【0032】
第1のX線放射装置は、2.5mA~7mAの範囲の電流、及び60~70kVの範囲の電圧で動作してもよい。
【0033】
第2のX線放射装置は、1mA~3mAの範囲の電流で動作してもよい。
【0034】
このX線撮像装置は、第1及び第2のX線放射装置の両方のための共通の電源を更に備えることができる。他の電流および電圧も考えられる。これは、X線撮像装置のサイズ、複雑さ及びコストを低減することができる。
【0035】
第2の態様では、本発明が第1の態様によるX線撮像装置を提供するステップと、ターゲットを提供するステップと、第1のX線放射装置を、それがターゲットに向けられるように動作位置に配置するステップと、装置を操作して、ターゲットの2DX線画像を提供するステップと、第1のX線放射装置を非動作位置に移動させ、第2のX線放射装置を、それがターゲットに向けられるように動作位置に移動させるステップと、装置を操作して、ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を提供するステップとを含む、ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を得る方法を提供する。
【0036】
本発明の上記および他の特徴、特徴および利点は、本発明の原理を例として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかになるのであろう。この説明は、本発明の範囲を限定することなく、単に例示のために与えられる。以下に引用する参考図は、添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【0038】
図2は、第1の位置にある第2のX線撮像装置の概略図であるである。
【0039】
図3は、第2位置における第2のX線撮像装置の概略構成図である。
【0040】
図4は、第3のX線撮像装置の一部の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は特定の図面に関して説明されるが、本発明はそれに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。記載された図面は、概略的なものにすぎず、非限定的なものである。各図面は、本発明の特徴のすべてを含むわけではなく、したがって、必ずしも本発明の実施形態であると見なされるべきではない。図面において、いくつかの要素のサイズは、説明の目的のために誇張され、縮尺通りに描かれていないことがある。寸法および相対的寸法は、本発明の実施に対する実際の縮小に対応しない。
【0042】
さらに、説明および特許請求の範囲における第1、第2、第3などの用語は同様の要素を区別するために使用され、必ずしも時間的に、空間的に、ランキングで、または任意の他の方法で、順序(シーケンス)を説明するために使用されるわけではない。そのように使用される上記用語は適切な状況下で交換可能であり、動作は、本明細書で説明または図示されたものとは別の順序で可能であることを理解されたい。同様に、特定の順序で説明または特許請求される方法ステップは、異なる順序で動作すると理解され得る。
【0043】
さらに、明細書および特許請求の範囲における頂部、底部、上方、下方などの用語は、説明の目的のために使用され、必ずしも相対的な位置を説明するために使用されるわけではない。そのように使用される用語は適切な状況下で交換可能であり、動作は、本明細書で説明または図示されたものとは別の向きで可能であることを理解されたい。
【0044】
特許請求の範囲で使用される「備える(又は、有する/comprising)」という語はその後に列挙される手段に限定されるものとして解釈されるべきではなく、他の要素またはステップを除外するものではなく、したがって、言及されるような述べられた特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を特定するものとして解釈されるべきであるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップまたは構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を除外するものではないことに留意されたい。したがって、「手段AおよびBを備えるデバイス」という表現の範囲は構成要素AおよびBのみからなるデバイスに限定されるべきではない。本発明では、デバイスの関連する構成要素のみがAおよびBであることを意味する。
【0045】
同様に、本明細書で使用される「接続された」という語は直接接続のみに限定されるものと解釈されるべきではないことに留意されたい。したがって、表現「デバイスBに接続されたデバイスA」の範囲はデバイスAの出力がデバイスBの入力に直接接続されるデバイスまたはシステムに限定されるべきではない。Aの出力とBの入力との間に経路が存在し、それが他のデバイスまたは手段を含む経路であってよいことを意味する。「接続された」は2つ以上の要素が直接物理的または電気的に接触しているか、または2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働または相互作用していることを意味し得る。例えば、無線接続が考えられる。
【0046】
本明細書全体を通して、「実施形態」または「態様」とは実施形態または態様に関連して記載された特定の特徴、構成または特徴が本発明の少なくとも1つの実施形態または態様に含まれることを意味し、したがって、本明細書全体を通して様々な場所における「一実施形態において」、「実施形態において」、または「態様において」という語句の出現は必ずしもすべてが同じ実施形態または態様を指すわけではなく、様々な実施形態または態様を指すことができる。さらに、本発明の任意の1つの実施形態または態様の特定の特徴、構造、または特性は本開示から当業者には明らかなように、1つまたは複数の実施形態または態様において、本発明の別の実施形態または態様の任意の他の特定の特徴、構造、または特性と任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0047】
同様に、本願の説明において、本発明の様々な特徴は、開示を合理化し、様々な本発明の態様のうちの1つまたは複数の理解を助けるために、単一の実施形態、図、またはそれらの説明において一緒にグループ化されることがあることを理解されたい。しかしながら、この開示方法は、請求項に記載された発明が各請求項に明示的に記載されたよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。さらに、任意の個々の図面または態様の説明は、必ずしも本発明の実施形態であると見なされるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の態様は、先行する単一の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、詳細な説明に続く特許請求の範囲はこの詳細な説明に明確に組み込まれ、各請求項はそれ自体が本発明の別個の実施形態として存在する。
【0048】
さらに、本明細書に記載されるいくつかの実施形態は他の実施形態に含まれるいくつかの特徴を含むが、異なる実施形態の特徴の組み合わせは当業者によって理解されるように、本発明の範囲内であり、さらなる実施形態を形成することを意味する。例えば、以下の特許請求の範囲では、特許請求の範囲に記載された実施形態のいずれも、任意の組み合わせで使用することができる。
【0049】
本明細書で提供される説明では、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本発明の実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが理解される。他の例では、この説明の理解を不明瞭にしないために、周知の方法、構造、および技法は詳細に示されていない。
【0050】
本発明の議論では反対に述べられていない限り、パラメータの許容範囲の上限または下限に対する代替値の開示は前記値のうちの1つが他の値よりも非常に好ましいという指示と相まって、前記代替値のうちのより好ましい値とあまり好ましくない値との間にある前記パラメータの各中間値自体が前記あまり好ましくない値よりも好ましく、また、前記あまり好ましくない値と前記中間値との間にある各値よりも好ましいという暗黙のステートメントとして解釈されるべきである。
【0051】
用語「少なくとも1つ」の使用は特定の状況において1つのみを意味することができ、用語「任意の」の使用は、特定の状況において「全て」および/または「各々」を意味することができる。
【0052】
ここで、本発明の原理を、例示的な特徴に関する少なくとも1つの図面の詳細な説明によって説明する。他の構成が基礎となる概念または技術的教示から逸脱することなく、当業者の知識に従って構成され得ることは明らかであり、本発明は、添付の特許請求の範囲の文言によってのみ限定される。
【0053】
図1には、X線撮像装置10が概略的に示されている。装置10は、壁20に取り付けられたアーム30、40を含む。アーム30、40はジョイント(又は、接合部/joint)35、45を含み、自由端が壁から遠位の空間の容積内のどこにでも配置されることを可能にする。アーム30の壁20への接続は、ジョイント(図示せず)を含むことができる。
【0054】
アーム40の自由端には、一方の側に2DX線放射装置130が、反対側に3DX線放射装置140が取り付けられたマウント120を備える支持構造100が配置されている。
【0055】
マウント120は、回転可能なジョイント110及び連結ロッド50を介してアーム40の自由端に取り付けられている。
【0056】
マウント120は、回転可能なジョイント110を介して軸(破線300で示す)を中心に回転可能である。
【0057】
2DX線放射装置130は、X線エミッタ135とコリメータ136とを備える。同様に、3DX線放射装置140は、X線エミッタアレイ145及びコリメータ146を含む。しかし、X線エミッタアレイ145は、スペーサ142を介してマウント120から離れて配置されている。
【0058】
3DX線放射装置140は、使用時にX線がコリメータ146から出て、ターゲット200を通過し、ターゲット200の、X線放射装置140とは反対の側に配置されたセンサ210によって検出されるという動作位置で示されている。
【0059】
2DX線放射装置130を3DX線放射装置140の代わりに動作させることを可能にするために、マウント120は2DX線放射装置130が図に示されるマウント120の左側に位置するように、回転可能なジョイント110の周りに回転され、3DX線放射装置140は右側に位置するようになる。
【0060】
スペーサ142は、3Dから2DX線放射装置に変更された後にアーム又は支持構造100を動かさなければならないことを必要としないように、2つのX線放射装置の各々に必要とされる異なるスタンドオフ距離を可能にする。
【0061】
これは、図において破線400、410、420、430によって示されている。3Dコリメータの前面と3DX線エミッタアレイとの間の距離は、3Dスタンドオフ距離Y1である。2Dコリメータの前面と2DX線エミッタとの間の距離は、2Dスタンドオフ距離Y2である。3Dコリメータの前面とピボット軸300との間の距離は、X1として示される。2Dコリメータの前面とピボット軸300との間の距離は、X2として示される。Y1とY2が異なる寸法であっても、X1はスペーサ142のためにX2と同じである。
【0062】
従って、ターゲット200に対する2Dコリメータ146の前部(左動作位置にある)の位置は、ターゲットに対する3Dコリメータ136の前部(3DX線放射装置が左動作位置にある)と同じである。
【0063】
さらに、2DX線放射装置及び3DX線放射装置は破線350で示すように、それらの中心軸が同軸となるように配置される。回転軸300は中心軸350に直交して配置され、その結果、動作位置におけるどちらのX線放射装置も、中心軸が同一である。
【0064】
なお、図示しないが、2つのX線放射装置はコントローラに接続されることになる。同様に、センサ210は、プロセッサ、及び、スクリーン等のディスプレイ手段に接続される。
【0065】
スペーサを使用することの代替案は、異なるスタンドオフ距離が2つのX線放射装置から得られることを確実にするために、マウントをジョイント110に対して偏心して枢動させることである。
【0066】
図2には、代替のX線撮像装置510が概略的に示されている。これはまた、関節式ジョイント(又は、連結式ジョイント/articulated joint)35、45で壁20に取り付けられたアーム30、40を含み、自由端が壁から遠位の空間の体積内のどこにでも配置されることを可能にする。アーム30の壁20への接続は、ジョイント(図示せず)を含むことができる。
【0067】
アームの自由端には、L字形マウント620を含む代替の支持構造600が示されている。図では、1つのアームが水平に配置され、1つのアームが水平アームの右端から垂れ下がって垂直に配置されている。垂直アーム上には2DX線放射装置630が取り付けられ、水平アーム上には3DX線放射装置140が取り付けられている。両者は、2つのアームの間の内角から離れて外向きに面する。
【0068】
マウント620は、回転可能なジョイント610および連結ロッド50を介してアーム40の自由端に取り付けられる。
【0069】
マウント620は、回転可能なジョイント610を介して軸(破線700で示す)を中心に回転可能である。軸700は2つのアームの各々から45度離れるように、マウント620の2つのアームの間に位置するように配置される。
【0070】
2DX線放射装置630は、X線エミッタ635およびコリメータ636を含む。同様に、3DX線放射装置640は、X線エミッタアレイ645とコリメータ646とを含む。しかし、X線エミッタアレイ645は、スペーサ642を介して、マウント620から離れて配置される。
【0071】
2DX線放射装置630は使用時にはX線がコリメータ636から出て、ターゲット200を通過し、ターゲット200の、X線放射装置630とは反対の側に配置されたセンサ210によって検知される動作位置で示されている。
【0072】
3DX線放射装置640が2DX線放射装置630の代わりに動作することを可能にするために、マウント620を回転可能なジョイント610の周りで回転させて、3DX線放射装置640を含む先ほどは水平であったアームが、図に示される軸700の右側の垂直位置となり、2DX線放射装置630を含む先ほどは垂直であったアームが、図に示される軸700の上方左側の水平位置となるように、アームが場所を交換する。
【0073】
スペーサ642は
図1に関して説明したのと同様の方法で、3DX線放射装置から2DX線放射装置に変更した後にアーム又は支持構造600を移動させる必要がないように、2つのX線放射装置の各々に必要な異なるスタンドオフ距離を可能にする。
【0074】
図3は
図2と同じ装置を示すが、2DX線放射装置及び3DX線放射装置を交換された場所に備えており、支持構造600は軸700、破線の周りで回転されている。中心軸が位置および方向において同一であるように、コリメータがどのように同じ場所に配置されるかが分かる。
【0075】
代替的な支持構造800が
図4に示されており、この支持構造800はジョイント45、連結ロッド50、および回転可能なジョイント110を介して、
図1~3に示されるアームの端部に接続されてもよいが、これらの部材のすべてが、使用のタイプに応じて必ずしも必要とされるわけではない。
【0076】
シャフトの形をしたマウント820は、ジョイント45に取り付けられている(又は、ジョイント45から垂れ下がっている)。2つのX線放射装置130、140は共に、移動可能かつ回転可能にマウント820に取り付けられる。取付手段はマウント内に設けられたチャネル内に延びるピン(図示せず)の形態をとることができ、ピンはチャネル内に摺動可能に捕捉(又は、収容/captive)される。
【0077】
図において、第2のX線放射装置140は、マウント820上の最下部にある動作位置にあり、左側を向いており、破線で示すその水平中心軸850を有する。対照的に、第1のX線放射装置130は、最上部の非動作位置で示され、右側を向く。
【0078】
第1のX線放射装置130を動作位置にし、同時に第2のX線放射装置140を非動作位置にするために、第1のX線放射装置130が(今度は)左側を向き、第2のX線放射装置140が(今度は)右側を向くように、2つのX線放射装置をピン及びチャネルを介してマウント820の周囲を部分的に螺旋状に摺動移動させることができる。第2のX線放射装置140が1つのチャネル内で上方に移動するときに、第1のX線放射装置130は別のチャネル内で下方に移動することができる。X線放射装置の移動は手動で行われてもよいし、電動で行われてもよい。
【0079】
代替の可能性は、チャネルが実質的に垂直に、マウントに沿って直線的に、かつシャフトの長手方向軸と平行に配置されることである。このようにして、各X線放射装置130、140は、上方非動作位置又は下方動作位置を占めることができる。最下位置のいずれかのX線放射装置が左を向くことを確実にするには、マウント820はジョイント45に対して軸900の周りで中心に180度回転させる必要があるが、この構造は最下位置のいずれかのX線放射装置の中心軸850が一定かつ均一であるように構成されてもよい。
【0080】
インターロックは、X線放射装置が動作位置にあるときにのみX線を放射することができるが、動作位置にないときにはX線を放射することができないことを保証するために、記載されたいずれかの構成で設けることができる。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
支持構造を備えるX線撮像装置であって、
前記支持構造は2つの別個のX線放射装置、すなわち、2D画像を生成するように配置されたX線エミッタを備える第1のX線放射装置と、3Dトモシンセシス画像を生成するように配置された分散X線エミッタアレイを備える第2のX線放射装置を支持し、
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記支持構造に対して移動可能であり、使用時に、前記第1及び第2のX線放射装置のうちの一方が、それからターゲットに向かってX線が放射される動作位置に移動可能であり、同時に前記第1及び第2のX線放射装置の他方が、それからX線が放射されない非動作位置に移動可能であるように配置される、X線撮像装置。
<請求項2>
前記第1及び第2のX線放射装置の各々は、前記支持構造体に対して互いに独立して移動可能である、請求項1に記載のX線撮像装置。
<請求項3>
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向が前記動作位置にある前記第2のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように、前記支持構造上に配置される、請求項1及び2のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
<請求項4>
前記第1及び第2のX線放射装置は、前記第1のX線放射装置が前記動作位置のときに前記第1のX線放射装置と前記ターゲットの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、前記第2のX線放射装置が前記動作位置のときに前記第2のX線放射装置と前記ターゲットの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように、前記支持構造上に配置される、請求項3に記載のX線撮像装置。
<請求項5>
前記第1の値は約20cmであり、前記第2の値は約10cmである、請求項4に記載のX線撮像装置。
<請求項6>
前記第1及び第2のX線放射装置は、それぞれ少なくとも1つのコリメータを備え、前記X線撮像装置は、前記2つのX線放射装置のそれぞれの前記少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度が約90度になるように、前記第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウントを更に備える、請求項1に記載のX線撮像装置。
<請求項7>
前記第1及び第2のX線放射装置は、それぞれ少なくとも1つのコリメータを備え、前記X線撮像装置は前記2つのX線放射装置のそれぞれの前記少なくとも1つのコリメータの長手方向ボア間の角度が約180度になるように、前記第1及び第2のX線放射装置の両方が取り付けられるマウントを更に備える、請求項1に記載のX線撮像装置。
<請求項8>
前記マウントは、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置において前記第1のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向が、前記動作位置にある前記第2のX線放射装置において前記第2のX線放射装置から放射されるX線の中心軸の位置及び方向とほぼ同じになるように、前記支持構造上に配置される、請求項6及び7のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
<請求項9>
前記マウントは、前記動作位置にある前記第1のX線放射装置において前記第1のX線放射装置と前記ターゲットとの間のスタンドオフ距離が第1の値を有し、前記動作位置にある前記第2のX線放射装置において前記第2のX線放射装置と前記ターゲットとの間のスタンドオフ距離が第2の値を有するように、前記支持構造上に配置される、請求項8に記載のX線撮像装置。
<請求項10>
前記第1の値は約20cmであり、前記第2の値は約10cmである、請求項9に記載のX線撮像装置。
<請求項11>
前記動作位置にある前記第1および第2のX線放射装置のいずれかがX線を放射することを可能にする少なくとも1つのインターロックをさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
<請求項12>
センサを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のX線撮像装置。
<請求項13>
前記センサが口腔内センサである、請求項12に記載のX線撮像装置。
<請求項14>
前記センサがデジタルセンサである、請求項12および13のいずれかに記載のX線撮像装置。
<請求項15>
前記第1のX線放射装置は、2.5mA~7mAの範囲の電流、及び60~70kVの範囲の電圧で動作する、請求項1~14のいずれか一項に記載のX線撮影装置。
<請求項16>
前記第2のX線放射装置は、1mA~3mAの範囲の電流で動作する、請求項1~15のいずれか一項に記載のX線撮影装置。
<請求項17>
前記第1及び第2のX線放射装置の両方に共通の電源をさらに備える、請求項1~16のいずれか一項に記載のX線撮影装置。
<請求項18>
ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を取得する方法であって、
請求項1~17のいずれかに記載のX線撮像装置を提供するステップと、
ターゲットを提供するステップと、
前記ターゲットを向くように前記第1のX線放射装置を動作位置に配置するステップと、
前記ターゲットの2DX線画像を提供するように前記装置を動作させるステップと、
前記第1のX線放射装置を非動作位置に移動させ、前記ターゲットを向くように前記第2のX線放射装置を動作位置に移動させるステップと、
前記ターゲットの3DトモシンセシスX線画像を提供するように装置を動作させるステップを含む方法。