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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】面光源装置および表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20240617BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20240617BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240617BHJP
【FI】
F21S2/00 482
G02F1/13357
F21Y115:10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019238713
(22)【出願日】2019-12-27
(65)【公開番号】P2021108248
(43)【公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000208765
【氏名又は名称】株式会社エンプラス
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桃井 拓郎
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-022884(JP,A)
【文献】国際公開第2010/053193(WO,A1)
【文献】特開2011-086569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体内に配置されている1または2以上の略矩形の基板と、
前記基板上に配置される複数の発光装置と、
前記複数の発光装置の上に配置され、表面に微細な凹凸が形成されているか、または内部に光拡散子が分散している光拡散板とを有し、
前記複数の発光装置は、それぞれ発光素子と、拡散レンズであり、平面視したときに円形である光束制御部材とを有し、前記基板の一辺に平行で、かつ互いに平行な2以上の第1仮想直線上に配置され、
前記発光素子の発光面は、平面視したときに略矩形であり、
前記発光素子の発光面の各辺と、前記第1仮想直線とがなす角度のうち、最も小さな角度が25°以上45°以下であ
隣接する前記複数の発光装置のそれぞれの前記発光素子について、前記最も小さな角度は同じ角度である、
面光源装置。
【請求項2】
筐体と、前記筐体内に配置されている1または2以上の基板と、
前記基板上に配置される複数の発光装置と、
前記複数の発光装置の上に配置され、表面に微細な凹凸が形成されているか、または内部に光拡散子が分散している光拡散板とを有し、
前記複数の発光装置は、それぞれ発光素子と、拡散レンズであり、平面視したときに円形である光束制御部材とを有し、前記筐体内に設定される互いに平行な2以上の第1仮想直線と、前記第1仮想直線に交差する互いに平行な2以上の第2仮想直線とがなす四角形の交点上に位置するように前記基板上に配置され、
前記発光素子の発光面は、平面視したときに略矩形であり、
前記発光面の各辺と、前記四角形の対角線とがなす角度は70°以上110°以下であるか、または、前記対角線の方向に向く、前記発光面の辺と、前記第1仮想直線とがなす角度は25°以上65°以下であ
隣接する前記複数の発光装置のそれぞれの前記発光素子について、前記発光面の各辺と、前記四角形の前記対角線がなす角度は同じであるか、または、隣接する前記複数の発光装置のそれぞれの前記発光素子について、前記対角線の方向に向く、前記発光面の辺と、前記第1仮想直線とがなす角度は同じ角度である、
面光源装置。
【請求項3】
前記光束制御部材は、前記発光面の4つの辺に対向するようにそれぞれ配置されている4つの脚部を有する、請求項1または2に記載の面光源装置。
【請求項4】
前記発光面は略正方形である、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の面光源装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の面光源装置と、
前記面光源装置から出射される光を照射される表示部材と、
を有する、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置、および前記面光源装置を有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置などの透過型画像表示装置では、バックライトとして直下型の面光源装置を使用することがある。近年、光源として複数の発光装置を有する、直下型の面光源装置が使用されるようになってきている。
【0003】
図1Aは、特許文献1に記載されている従来の面光源装置10における発光装置20の配置を示す。図1Aに示されるように、複数の発光装置20が取り付けられたストリップ状の複数の基板21は、略矩形の支持体40の上に互いに平行に配置されている。これにより、特許文献1に記載されている面光源装置10では、複数の発光装置20は格子状に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-278426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1Bは、図1Aに示されている発光装置20における発光素子の発光面50の配置を示す。図1Bに示されるように、発光素子の発光面50は略矩形であり、発光素子の発光面50の辺は、基板21の長手方向または短手方向に平行になるように配置されている。
【0006】
図1Cは、上記のように配置された発光素子による光拡散板上における輝度分布のイメージを示す。図1Cに示されるように、発光素子からの光は発光面50の各辺に対して垂直な方向に拡がりやすいが、発光面50の対角線の方向には拡がりにくい。これにより、従来の面光源装置10では、例えば、発光装置20が格子状に配置されたとき、格子の対角線の方向に光が拡がらず、光拡散板上において暗部60が発生してしまい、輝度ムラが発生することがある(図1A参照)。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の発光装置を有する面光源装置において、発光素子の発光面の向きによって輝度ムラが発生することを抑制できる面光源装置、および当該面光源装置を有する表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の面光源装置は、筐体と、前記筐体内に配置されている1または2以上の略矩形の基板と、前記基板上に配置される複数の発光装置と、前記複数の発光装置の上に配置された光拡散板とを有し、前記複数の発光装置は、それぞれ発光素子と光束制御部材とを有し、前記基板の一辺に平行で、かつ互いに平行な2以上の第1仮想直線上に配置され、前記発光素子の発光面は、平面視したときに略矩形であり、前記発光素子の発光面の各辺と、第1仮想直線とがなす角度のうち、最も小さな角度が25°以上45°以下である。
【0009】
本発明の面光源装置は、筐体と、前記筐体内に配置されている1または2以上の基板と、前記基板上に配置される複数の発光装置と、前記複数の発光装置の上に配置された光拡散板とを有し、前記複数の発光装置は、それぞれ発光素子と光束制御部材とを有し、前記筐体内に設定される互いに平行な2以上の第1仮想直線と、前記第1仮想直線に交差する互いに平行な2以上の第2仮想直線とがなす四角形の交点上に位置するように前記基板上に配置され、前記発光素子の発光面は、平面視したときに略矩形であり、前記発光面の各辺と、前記四角形の対角線とがなす角度は70°以上110°以下であるか、または、前記対角線の方向に向く、前記発光面の辺と、第1仮想直線とがなす角度は25°以上65°以下である。
【0010】
本発明の表示装置は、本発明の面光源装置と、前記面光源装置から出射される光を照射される表示部材とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の発光装置を有する面光源装置において、発光素子の発光面の向きによって輝度ムラが発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1Aは従来の面光源装置における発光装置の配置を示し、図1B図1Aに示されている発光装置における発光素子の発光面がどのように配置されているかを示し、図1Cは発光素子の発光面の輝度分布のイメージを示す。
図2図2A、Bは、実施の形態に係る面光源装置の構成を示す図である。
図3図3A、Bは、実施の形態に係る面光源装置の構成を示す断面図である。
図4図4は、図3Bの一部を拡大した部分拡大断面図である。
図5図5Aは、実施の形態に係る面光源装置において、発光素子の発光面の配置を示し、図5B、Cは発光面の配置の詳細を示す。
図6図6Aは、従来の面光源装置における光束制御部材を平面視したときの脚部の配置を示し、図6Bは、実施の形態に係る面光源装置における光束制御部材を平面視したときの脚部の配置を示す。
図7図7Aは、従来の面光源装置における発光素子の発光面の輝度分布のイメージを示し、図7B、Cは、本発明の実施の形態に係る面光源装置における発光素子の発光面の輝度分布のイメージを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明の面光源装置の代表例として、液晶表示装置のバックライトなどに適する面光源装置100について説明する。これらの面光源装置100は、面光源装置100からの光を照射される表示部材(被照射部材)102(例えば液晶パネル)と組み合わせることで、表示装置100’として使用されうる。
【0014】
(面光源装置および発光装置の構成)
図2A~4は、本発明の実施の形態に係る面光源装置100の構成を示す図である。図2Aは、平面図であり、図2Bは、正面図である。図3Aは、図2Bに示されるA-A線の断面図であり、図3Bは、図2Aに示されるB-B線の断面図である。図4は、図3Bの一部を拡大した部分拡大断面図である。
【0015】
図2A~4に示されるように、本実施の形態に係る面光源装置100は、筐体110、複数の発光装置200および光拡散板120を有する。複数の発光装置200は、筐体110の底板112上に、例えば、格子状に配置されている。底板112の内面は、拡散反射面として機能する。また、筐体110の天板114には、矩形の開口部が設けられている。光拡散板120は、この開口部を塞ぐように配置されており、発光面として機能する。発光面の大きさは、特に限定されないが、例えば約400mm×約700mmである。
【0016】
本実施の形態に係る面光源装置100において、複数の発光装置200は、例えば図3Aに示されるように格子状に並んでいるがこれに限定されない。複数の発光装置200は、基板210の一辺に平行で、かつ互いに平行な2以上の第1仮想直線201上に配置さることが好ましい。
【0017】
より具体的には、複数の発光装置200は、筐体110内に設定される互いに平行な2以上の第1仮想直線201と、前記第1仮想直線201に交差する互いに平行な2以上の第2仮想直線202とがなす四角形の交点上に位置するように基板210上に配置されることが好ましい。さらにより具体的には、複数の発光装置200は、図3Aに示されるように、筐体110内において互いに平行であり、基板210の長手方向に延びる複数の第1仮想直線201と、第1仮想直線201に直交し、互いに平行な複数の第2直線202とがなす四角形の交点上に位置するように配置されていることが好ましい。
【0018】
図4に示されるように、複数の発光装置200は、それぞれ基板210上に固定されている。1または2以上の基板210は、それぞれ筐体110の底板112上の所定の位置に固定されている。1つの基板210を用いる場合、複数の発光装置200を配置させるために、大きな基板210を用いることが好ましい。複数の発光装置200は、それぞれ発光素子220および光束制御部材300を有している。なお、基板210は平面視したときに略矩形である(図3A)。
【0019】
発光素子220は、面光源装置100の光源であり、基板210上に実装されている。発光素子220は、例えば白色発光ダイオードなどの発光ダイオード(LED)である。
【0020】
光束制御部材300は、発光素子220から出射された光の配光を制御するレンズであり、脚部380を有し、基板210上に固定されている。レンズとしては、特に限定されないが、例えば、拡散レンズ、全反射レンズ等が挙げられる。
光束制御部材300は、その中心軸CAが発光素子220の光軸LAに一致するように、発光素子220の上に配置されている。「発光素子の光軸LA」とは、発光素子220からの立体的な出射光束の中心の光線を意味する。発光素子220が実装された基板210と光束制御部材300の裏面350との間には、発光素子220から発せられる熱を外部に逃がすための隙間が形成されている。
【0021】
光束制御部材300は、一体成形により形成されている。光束制御部材300の材料は、所望の波長の光を通過させ得る材料であれば特に限定されない。たとえば、光束制御部材300の材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)、シリコーンなどの光透過性樹脂、またはガラスである。
【0022】
本実施の形態に係る面光源装置100は、発光素子220の発光面の配置に主たる特徴を有する。そこで、発光素子220の発光面の配置については、別途詳細に説明する。
【0023】
光拡散板120は、光拡散性を有する板状の部材であり、発光装置200からの出射光を拡散させつつ透過させる。通常、光拡散板120は、液晶パネルなどの被照射部材とほぼ同じ大きさである。たとえば、光拡散板120は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、スチレン・メチルメタクリレート共重合樹脂(MS)などの光透過性樹脂により形成される。光拡散性を付与するため、光拡散板120の表面に微細な凹凸が形成されているか、または光拡散板120の内部にビーズなどの光拡散子が分散している。
【0024】
本実施の形態に係る面光源装置100では、各発光素子220から出射された光は、光束制御部材300により光拡散板120の広範囲を照らすように拡げられる。各光束制御部材300から出射された光は、さらに光拡散板120により拡散される。その結果、本実施の形態に係る面光源装置100は、面状の被照射部材(例えば液晶パネル)を均一に照らすことができる。
【0025】
(発光素子の発光面の配置)
図5Aは、本実施の形態に係る面光源装置100における、発光素子の発光面221の配置を示す。図5B、Cは、発光素子の発光面221が配置される角度を示す。
【0026】
上記したように、本実施の形態に係る面光源装置100において、発光装置200は、例えば、基板210の一辺に平行で、かつ互いに平行な2以上の第1仮想直線201上に配置される。または、発光装置200は、筐体110内に設定される互いに平行な2以上の第1仮想直線201と、第1仮想直線201に交差する互いに平行な2以上の第2仮想直線202とがなす四角形の交点上に位置するように基板210上に配置される。図3Aでは、発光装置200は、筐体110内において互いに平行であり、基板210の長手方向に延びる第1仮想直線201と、第1仮想直線201に直交し、互いに平行な複数の第2仮想直線202とがなす四角形の交点上に位置するように配置されている。これに伴い、図5Aに示されるように発光素子の発光面221も四角形の交点上に位置するように配置される。
【0027】
発光装置200が配置される四角形は、略矩形であれば特に限定されない。本実施の形態では、発光装置200が配置される四角形は、図5Aに示されるように略正方形である。四角形の形状は、第1仮想直線201の方向の長さと、第2仮想直線202の方向の長さとの比が1:0.5~1.5であることが好ましく、1:0.8~1.2であることがさらに好ましく、1:1であること(略正方形であること)がさらに好ましい。
【0028】
発光素子の発光面221の形状は、平面視したときに略矩形であればよい。本実施の形態では、図5A、B、Cに示されるように、平面視したときに発光素子の発光面221は略正方形である。略矩形である発光面221の形状は、例えば、2つの辺の長さの比が1:0.5~1.5であることが好ましく、1:0.8~1.2であることがさらに好ましく、1:1であること(略正方形であること)がさらに好ましい。
【0029】
2以上の基板を用いる場合、発光装置200の配列ピッチの縦横比は、1:2~2:1であることが好ましい。また、3:4~4:3であることがより好ましく、4:5~5:4であることが特に好ましい。
【0030】
図5Bは、発光素子の発光面221の各辺と、第1仮想直線201とがなす角度を示す。図5Bにおいては、2つの角度θ1、θ2が示されているが、θ1が、発光素子の発光面221の各辺と、第1仮想直線201とがなす角度のうち、最も小さな角度である。なお、θ1が45°を超えると、今度はθ2が最も小さな角度となる。ここで、最も小さな角度は、輝度ムラを抑制するという観点から、25°以上45°以下であることが好ましく、35°以上45°以下であることがさらに好ましく、40°以上45°以下であることがさらに好ましく、45°であることが特に好ましい。
【0031】
図5Cは、発光素子の発光面221の各辺と、互いに平行な2以上の第1仮想直線201と、第1仮想直線201に交差する互いに平行な2以上の第2仮想直線202とがなす四角形の対角線とがなす角度、および四角形の対角線の方向に向く、発光素子の発光面221の辺と、第1仮想直線とがなす角度を示す。
【0032】
発光素子の発光面221の各辺と、四角形の対角線とがなす角度は、輝度ムラを抑制するという観点から、70°以上110°以下が好ましく、80°以上100°以下がさらに好ましく、85°以上95°以下であることがさらに好ましい。本実施の形態では、図5Cに示されるように、発光素子の発光面221の各辺と四角形の対角線とが成す角度は90°である。
【0033】
また、四角形の対角線の方向に向く、発光素子の発光面221の辺と、第1仮想直線201とがなす角度は、輝度ムラを抑制するという観点から、25°以上65°以下であることが好ましく、35°以上55°以下であることがさらに好ましく、40°以上50°以下であることがさらに好ましい。本実施の形態では、図5Cに示されるように、四角形の対角線の方向に向く、発光素子の発光面221の辺と、第1仮想直線201とがなす角度は45°である。
【0034】
(脚部の配置)
図6Aは、従来の面光源装置10における光束制御部材30を平面視したときの脚部38の配置を示し、図6Bは、本発明の実施の形態に係る面光源装置100における光束制御部材300を平面視したときの脚部380の配置を示す。
【0035】
図6Aに示されるように、従来の面光源装置10における発光素子の発光面50の各辺は、基板21の長手方向または短手方向に平行に配置される。そして、光束制御部材30の脚部38の1つが、基板21の長手方向に平行である、発光素子の発光面50の辺と対向するように配置されており、光束制御部材30の脚部38の2つが、発光面50の2つの角と対向する様に配置されている。これにより、従来の面光源装置10では、光束制御部材30を基板21に接着するときに発光素子の発光面50に脚部38が接触する懸念がある。また、このような発光素子と脚部38との接触を避けるために脚部38が光束制御部材30の比較的外側に配置されるため、脚部38が配置される領域の基板21の短軸方向の長さL1が比較的長くなる。このように脚部38が光束制御部材30の外側に配置されると、光束制御部材30の直上へ向かう光が増大してしまう。また、光束制御部材30の厚みが小さい箇所に脚部38が配置されるため、力を加えられたときに光束制御部材30が壊れやすくなってしまう。
【0036】
これに対して、図6Bに示されるように、本実施の形態に係る面光源装置100における発光素子の発光面221の各辺は、基板210の長手方向に対して斜めに配置される。そして、光束制御部材300の4つの脚部380が、発光素子の発光面221の4つの辺にそれぞれ対向するように配置される。これにより、本実施の形態によれば、光束制御部材300を基板210に接着するときに発光素子の発光面221に脚部380が接触する懸念が少なくなる。また、脚部380を光束制御部材300のより中心側に配置することができるため、脚部380が配置される領域の基板210の短軸方向の長さL2は比較的短くなる。これにより、光束制御部材300が配置される基板210の幅も小さくすることができる。また、光束制御部材300の厚みが大きい箇所に脚部380が配置されるため、力を加えられても光束制御部材300が壊れにくい。
【0037】
(配向特性)
図7Aは、従来の面光源装置10における光拡散板上の輝度分布のイメージを示し、図7Bは、本実施の形態に係る面光源装置100における光拡散板上の輝度分布のイメージを示す。図7Cは、本発明の他の実施の形態に係る面光源装置における光拡散板状の輝度分布のイメージを示す。図7Aに示されるように、従来の面光源装置10では、四角形の対角方向に光が届きにくく、4つの発光装置に囲まれた領域に暗部が発生して輝度ムラ発生しやすい。これに対して、図7B、Cに示されるように、本実施の形態に係る面光源装置100では四角形の対角方向に光が届きやすく、4つの発光装置200に囲まれた領域に暗部が発生することが抑制され、輝度ムラが発生することが抑制される。
【0038】
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る面光源装置100では、発光素子の発光面221の各辺は、基板210の長手方向に対して斜めに配置することで、従来の面光源装置10よりも輝度ムラの発生を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の面光源装置は、例えば、液晶表示装置のバックライトや一般照明などに適用することができる。
【符号の説明】
【0040】
10、100 面光源装置
20、200 発光装置
21、210 基板
30、300 光束制御部材
38、380 脚部
40 支持体
50、221 発光素子の発光面
60 暗部
100’ 表示装置
102 表示部材
110 筐体
112 底板
114 天板
120 光拡散板
201 第1仮想直線
202 第2仮想直線
220 発光素子
350 裏面
CA 中心軸
LA 光軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7