(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】ディスペンサにおける容器の載置装置
(51)【国際特許分類】
B67D 1/08 20060101AFI20240617BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
(21)【出願番号】P 2021007877
(22)【出願日】2021-01-21
【審査請求日】2024-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】中田 大貴
(72)【発明者】
【氏名】山崎 拓也
(72)【発明者】
【氏名】水谷 保起
(72)【発明者】
【氏名】大谷 輝彦
(72)【発明者】
【氏名】田代 秀行
(72)【発明者】
【氏名】荒井 伸幸
(72)【発明者】
【氏名】嘉戸 修治
(72)【発明者】
【氏名】芝田 悠月
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-225517(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0231426(US,A1)
【文献】実開平6-69199(JP,U)
【文献】特開2012-101811(JP,A)
【文献】特開2013-200108(JP,A)
【文献】特開2012-66122(JP,A)
【文献】特表2013-529121(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被供給物を放出する放出部(22,24)の下方に、該放出部(22,24)から放出される被供給物を受容する容器(16)が載置可能な受け部(28)が設けられたディスペンサにおける容器の載置装置であって、
前記受け部(28)に配設される本体部(40)と、
前記本体部(40)に対して上下方向に位置調節可能に取り付けられ、前記放出部(22,24)の下方に臨む載置部(42)と、を備え、
前記本体部(40)に対して前記載置部(42)を上下方向に位置調節することで、当該載置部(42)に載置した容器(16)と前記放出部(22,24)との離間間隔を変更し得るよう構成した
ことを特徴とするディスペンサにおける容器の載置装置。
【請求項2】
前記載置部(42)に係止部(50)が設けられると共に、
前記本体部(40)に、前記載置部(42)の係止部(50)が係脱可能に係止される被係止部(52)が、上下方向に離間して複数箇所に設けられ、
前記載置部(42)は、前記係止部(50)を係止させる被係止部(52)の位置を変えることで、前記本体部(40)に対する取付け高さを変更し得るよう構成した請求項1記載のディスペンサにおける容器の載置装置。
【請求項3】
前記本体部(40)の下端部に、前記受け部(28)に設けられた被係合部(34)に係脱可能に係合される係合部(44,46,48)が設けられ、
前記本体部(40)は、前記係合部(44,46,48)と被係合部(34)とによって前記受け部(28)に着脱自在に配設される請求項1または2記載のディスペンサにおける容器の載置装置。
【請求項4】
前記本体部(40)に、前記係合部(44,46,48)が複数設けられ、
少なくとも1つの前記係合部(46)は、前記被係合部(34)に係止する係止爪(46a)が設けられると共に、被係合部(34)に対する係止爪(46a)の係脱方向に弾性変形可能に構成した請求項3記載のディスペンサにおける容器の載置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や氷等の被供給物を容器に供給するディスペンサにおける容器の載置装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水や氷等の被供給物を供給するディスペンサとして、例えば、特許文献1に開示されるように、製氷機を備えて、氷、氷と水、あるいは水を選択して供給し得るディスペンサが知られている。このディスペンサは、本体前部に、下向きに開口する氷や水の放出部が設けられると共に、該放出部の下方に、コップ等の容器を載置するための受け台が設けられている。そして、受け台に容器を載置したもとで、抽出ボタンを押すことで放出部から放出される氷や水が容器に受容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ディスペンサでは、高さ寸法が異なる複数種類の容器に対応し得るようにするため、前記放出部と受け台との離間間隔が大きく設定されている。このため、背の低い容器を用いる場合には、容器の口と放出部との離間間隔が大きくなるため、放出部から放出された水や氷が容器に受容されずに周囲に飛び散り易く、ディスペンサの周辺を濡らしたり汚したりしてしまう不都合があった。また、せっかく製造した氷が無駄になる難点も指摘される。
【0005】
本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、高さ寸法が異なる各種の容器に良好に被供給物を受容させることができるディスペンサにおける容器の載置装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係るディスペンサにおける容器の載置装置は、
被供給物を放出する放出部の下方に、該放出部から放出される被供給物を受容する容器が載置可能な受け部が設けられたディスペンサにおける容器の載置装置であって、
前記受け部に配設される本体部と、
前記本体部に対して上下方向に位置調節可能に取り付けられ、前記放出部の下方に臨む載置部と、を備え、
前記本体部に対して前記載置部を上下方向に位置調節することで、当該載置部に載置した容器と前記放出部との離間間隔を変更し得るよう構成したことを要旨とする。
請求項1の発明では、受け部に配設した本体部に対して載置部を、上下方向に位置調節可能に構成したので、容器の高さ寸法に応じて載置部を位置調節することで、各種寸法の容器と放出部との離間間隔を適正にすることができ、放出部から放出された被供給物を周囲に飛散させることなく容器に受容させることができる。従って、ディスペンサの周辺を濡らしてしまったり、汚してしまったりするのを防ぐことができると共に、被供給物が無駄となるのを防ぐことができる。
【0007】
請求項2に係る発明は、
前記載置部に係止部が設けられると共に、
前記本体部に、前記載置部の係止部が係脱可能に係止される被係止部が、上下方向に離間して複数箇所に設けられ、
前記載置部は、前記係止部を係止させる被係止部の位置を変えることで、前記本体部に対する取付け高さを変更し得るよう構成したことを要旨とする。
請求項2の発明では、本体部に対して載置部を簡単な構成で位置調節することができる。
【0008】
請求項3に係る発明は、
前記本体部の下端部に、前記受け部に設けられた被係合部に係脱可能に係合される係合部が設けられ、
前記本体部は、前記係合部と被係合部とによって前記受け部に着脱自在に配設されることを要旨とする。
請求項3の発明では、本体部は、受け部に対して着脱し得るので、載置装置をディスペンサから取り外して洗浄やメンテナンス等を容易に行うことができ、衛生的に使用することができる。
【0009】
請求項4に係る発明は、
前記本体部に、前記係合部が複数設けられ、
少なくとも1つの前記係合部は、前記被係合部に係止する係止爪が設けられると共に、被係合部に対する係止爪の係脱方向に弾性変形可能に構成したことを要旨とする。
請求項4の発明では、本体部に設けた係止爪を受け部の被係合部に係止するよう構成したので、本体部を受け部に安定して配設することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るディスペンサにおける容器の載置装置によれば、容器が載置される載置部の高さ位置を、容器の高さ寸法に応じて調節することで、放出部から放出される被供給物を各種寸法の容器に良好に受容させることができ、被供給物が周囲に飛散して周囲が濡れたり汚れるのを防ぐことができる。また、被供給物が無駄となるのも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例に係る載置装置をディスペンサの受け台に装着した状態を示す概略斜視図である。
【
図2】載置装置の本体部と載置部を分解して示す概略斜視図である。
【
図3】載置装置の本体部とスノコとを示す概略斜視図である。
【
図5】スノコに載置装置の本体部を配設した状態を示す概略斜視図である。
【
図6】載置装置の本体部に対する載置部の取付け高さを、
図1とは変えた状態を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るディスペンサにおける容器の載置装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【実施例】
【0013】
図1に示す如く、実施例のディスペンサ10は、箱状の本体12の前面上部に、前方に突出して下方に開放するフロントパネル14が配設されると共に、本体12の前面下部に、コップ等の容器16が載置可能な受け台18が前方へ突出するように設けられている。そして、実施例の載置装置20は、受け台18に装着される。フロントパネル14の内側に、図示しない製氷機で製造された氷(被供給物)を下方へ放出可能な氷放出部(放出部)22と、水(被供給物、飲料水)を下方へ放出可能な水放出部(放出部)24とが配置されている。氷放出部22および水放出部24の放出口は、受け台18の上方に臨んでおり、該氷放出部22および水放出部24から放出される氷や水は、受け台18または載置装置20の後述する載置部42に載置された容器16に受容される。実施例のディスペンサ10は、図示しないが、フロントパネル14に、氷のみの抽出を選択する氷選択ボタン、氷と水の両方の抽出を選択する氷水選択ボタン、水のみの抽出を選択する水選択ボタンおよび各選択ボタンで選択した種類の抽出物(被供給物)を抽出(放出)するための抽出ボタンが設けられ、利用者が選択した抽出物(被供給物)を容器に供給し得るよう構成されている。
【0014】
図1に示す如く、前記受け台18は、前記本体12から前方に突出すると共に、上方に開放する凹部が形成されたドレンパン26と、該ドレンパン26に着脱自在に配設されるスノコ(受け部)28とから構成され、スノコ28の上面に容器16が載置可能であると共に、該スノコ28には、前記放出部22,24と容器16との離間間隔を調節可能な前記載置装置20が着脱自在に装着可能に構成される。スノコ28には、
図3に示す如く、放出部22,24から滴下した水や、氷が溶けた融水等をドレンパン26に導くための複数の通孔30,32が、複数の桟部材34,36,38により形成されている。具体的に、スノコ28の中央部(放出部22,24の真下の位置)に、容器16を載置する目印となる略環状の環状桟部材34が設けられると共に、該環状桟部材34の外側に、横方向に延在する複数の横桟部材36が前後方向に離間して設けられる。また、環状桟部材34の内側に、所定形状の内側桟部材38が設けられて、環状桟部材34の内側には大小様々な通孔30,32が形成されている。実施例では、環状桟部材34が、前記載置装置20に設けた後述する係合部44,46,48が係脱自在な被係合部として機能する。なお、内側桟部材38により環状桟部材34の内側後部に形成された通孔32は、他の通孔30より開口寸法が大きく設定されて、他の通孔30とは容易に区別可能に構成されている。開口寸法が大きな通孔32について、特定通孔32と指称して他の通孔30と区別する場合がある。
【0015】
前記載置装置20は、
図2に示す如く、略半円筒状の本体部40と、該本体部40に対して上下方向に位置調節可能に取り付けられる載置部42とを備え、該載置部42に容器16を載置可能に構成される。本体部40の下端部には、周方向に離間して複数の係合部44,46,48が設けられ、これら複数の係合部44,46,48によって、本体部40は、前記スノコ28に着脱自在に配設される(
図5参照)。係合部44,46,48は、本体部40における周方向の開放端部に設けられた第1係合部44,44と、各第1係合部44に隣り合うように設けられた第2係合部46,46と、両第2係合部46,46の間に設けられた第3係合部48とからなる。
【0016】
図3、
図5に示す如く、前記第1係合部44は、下方に開放するコ字状に形成されており、前記スノコ28における前記環状桟部材34を厚み方向(内外方向)から挟持可能に構成される。また、前記第2係合部46は、本体部40の内周面から下方に突出する係合片46aと、該係合片46aの下端部に設けられて径方向の外側に突出する係止爪46bとを備え、係合片46aは、本体部40に対して径方向に弾性変形可能に構成される。そして、第2係合部46は、係合片46aをスノコ28における環状桟部材34の内側の通孔30に挿通した際に係止爪46bが、環状桟部材34の下面に係止されて抜け止めされるようになっている。係合片46aは、環状桟部材(被係合部)34に対する係止爪46bの係脱方向に弾性変形可能に構成されており、該係合片46aを弾性変形することで、環状桟部材34に対する係止爪46bの係止を解除することができる。また、前記第3係合部48は、本体部40の内周面から下方に突出する内側係合片部48aと、本体部40の外周面から下方に突出する外側係合片部48bとを備え、内側係合片部48aの周方向の長さは、スノコ28の前記特定通孔32に挿脱可能で他の通孔30には挿入不能な寸法に設定される。そして、第3係合部48は、内側係合片部48aを特定通孔32に挿通した際に、環状桟部材34を、内側係合片部48aと外側係合片部48bとにより厚み方向(内外方向)から挟持可能に構成される。
【0017】
前記載置部42は、
図1、
図2に示す如く、前記本体部40の内周面に当接可能な外径寸法に設定された円盤状に形成されると共に、該載置部42の外周面には、周方向に離間して複数箇所(実施例では3箇所)に外側に突出する係止部としての突部50が設けられる。また、本体部40には、同一高さ位置において、載置部42の各突部50と対応するように周方向に離間して複数の被係止部としての孔部52が径方向に貫通するように設けられ、載置部42の各突部50を対応する孔部52に夫々内側から挿入係止することで、載置部42は本体部40に取り付けられる。実施例では、同一高さ位置の3つの孔部52からなる係止組54が、上下方向に離間して複数組(実施例では4組)設けられており、突部50を係止する係止組54(孔部52)の位置を変えることで、本体部40に対する載置部42の取付け高さを変更し得るようになっている。すなわち、実施例の載置装置20では、本体部40に対して載置部42の取付け高さを4段階で調節し得るよう構成されて、載置部42に載置される容器16と前記放出部22,24との離間間隔を4段階で変更し得るようになっている(
図1、
図6参照)。なお、載置部42には、上面に適下した水や氷等をスノコ28に落下させ得る複数の通孔42aが設けられている。また、実施例では、本体部40を径方向(内外方向)に弾性変形可能に構成すると共に、無負荷状態での本体部40の内径寸法を、載置部42の外径寸法より小さく設定し、該載置部42を本体部40に取り付けた際に、載置部42を本体部40で弾性的に保持するよう構成されている。
【0018】
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るディスペンサにおける容器の載置装置の作用について説明する。
【0019】
前記ディスペンサ10において、前記スノコ28に容器16を直に載置した状態では、該容器16の口と前記放出部22,24とが大きく離間して、水や氷が適正に容器16に受容されないおそれがある背の低い容器16を用いる場合は、スノコ28に載置装置20を装着する。すなわち、
図5に示す如く、載置装置20の本体部40における各係合部44,46,48を、スノコ28の通孔30,32に上方から、本体部40の下端がスノコ28の上面に当接するまで挿通することで、スノコ28に対して本体部40が配設される。前記第1係合部44および第3係合部48は、スノコ28の環状桟部材34を挟持するので、本体部40は、スノコ28に対して径方向にぐらつくことなく安定的に配設される。また、前記第2係合部46は、前記係止爪46bが環状桟部材34の下面に係止されるので、本体部40が不用意にスノコ28から脱落するのを防止し得る。また、本体部40をスノコ28に配設するに際し、前記第3係合部48の周方向の長さは、スノコ28の前記特定通孔32にのみ挿通可能な寸法に設定されているので、本体部40の前後を間違えることはなく、該本体部40の内側が前を向いた適正な姿勢で配設することができると共に、前記放出部22,24の下方から外れた位置に配設されてしまうのを防ぐことができる。
【0020】
前記スノコ28に配設した本体部40に対し、前記載置部42を、対象とする容器16の高さ寸法に応じた高さ位置の係止組54の孔部52に突部50を挿入係止することで、本体部40に対して載置部42は、前記放出部22,24の下方に臨む位置に取り付けられる。従って、
図1、
図6に示す如く、本体部40に取り付けた載置部42に、対象となる高さ寸法の容器16を載置することで、当該容器16の口と前記放出部22,24との離間間隔を小さくすることができ、氷や水の飛び跳ねを防ぐことができる。なお、載置装置20は、容器16の高さ寸法に応じた取付け高さに予め載置部42を取り付けた本体部40を、スノコ28に装着してもよい。
【0021】
実施例の載置装置20は、受け台18のスノコ28に配設した本体部40に対し、載置部42の取付け高さを調節し得るよう構成したので、高さ寸法の異なる複数種類の容器16を用いる場合に、本体部40に対する載置部42の取付け高さを変えるだけで、何れの種類の容器16においても、載置部42に載置した容器16と放出部22,24との離間間隔を適正にすることができる。すなわち、氷や水が容器16に受容されることなく周囲に飛び散るのを防止し、利用者の衣服や周辺が濡れたり汚れたりする等の不都合を回避することができる。また、せっかく製造した氷が無駄となるのを防ぐことができる。更に、本体部40に対して載置部42は、孔部52に突部50を挿脱するだけで着脱し得るので、工具等を用いることなく本体部40に対して載置部42を簡単な構成で位置調節することができる。
【0022】
実施例の載置装置20は、スノコ28に対して本体部40を着脱自在に構成したので、該載置装置20が汚れた場合は、スノコ28から取り外して容易に洗浄等を行うことができ、衛生的に保ち得ると共にメンテナンス性が良い。また、本体部40に設けた第2係合部46の係止爪46bを、スノコ28の環状桟部材34に係止するよう構成したので、スノコ28に安定して載置装置20(本体部40)を装着することができる。また、係止爪46bは、係合片46aを弾性変形することでスノコ28との係止を解除できるから、スノコ28から載置装置20(本体部40)を簡単に取り外すことができる。
【0023】
〔変更例〕
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 本体部に設けられる係止組の数は、4組に限らず2組以上であればよい。また、係止組を構成する孔部の数は、載置部を安定して取り付けることができる数であればよい。
(2) 実施例では、本体部に対して載置部を、突部を孔部に挿入係止することで取り付けるよう構成したが、例えば、本体部の内周面に、内側に突出する複数の段部(被係止部)を上下方向に離間して設け、該段部に載置部の外縁部(係止部)を載置して取り付ける構成等、本体部に対して載置部を取り付ける係止部と被係止部の構成は、公知の各種構成を採用することができる。
(3) 実施例では、本体部に対する載置部の取付け高さを、段階的に変更し得るように構成したが、本体部に対して載置部の取付け高さを無段階で調節可能な高さ調節手段を設ける構成を採用することができる。
(4) 本体部は、半円筒状に限らず、上方および前方に開放する半角筒状等で、前方から載置部を着脱し得る形状であればよい。また、本体部の係合部は、受け部(スノコ)に設けた被係合部(環状桟部材)の配置に合わせて、配設数や配設位置を設定すればよい。
(5) 実施例では、氷と水とを抽出可能な構成のディスペンサで説明したが、氷とジュースやコーラ等の飲料を抽出可能なディスペンサであってもよい。また、飲料のみを抽出するディスペンサであってもよい。
(6) 実施例では、受け台を、ドレンパンとスノコとを別体で構成したが、ドレンパンとスノコとを一体に構成したものであってもよい。
【符号の説明】
【0024】
16 容器,22 氷放出部(放出部),24 水放出部(放出部),28 スノコ(受け部)
34 環状桟部材(被係合部),40 本体部,42 載置部,44 第1係合部(係合部)
46 第2係合部(係合部),46b 係止爪,48 第3係合部(係合部)
50 突部(係止部),52 孔部(被係止部)