(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】容易に挿入可能なカップ支持体
(51)【国際特許分類】
A47J 31/44 20060101AFI20240617BHJP
【FI】
A47J31/44 130
(21)【出願番号】P 2021505960
(86)(22)【出願日】2019-08-08
(86)【国際出願番号】 EP2019071324
(87)【国際公開番号】W WO2020030740
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2022-08-04
(32)【優先日】2018-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【氏名又は名称】石塚 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100223424
【氏名又は名称】和田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】モーリ, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】テクリッツ, アラン
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03213662(EP,A1)
【文献】独国特許出願公開第102013010110(DE,A1)
【文献】特表2015-502216(JP,A)
【文献】特表2013-529121(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料(2)を注出するためのマシン(1)であって、
注出領域(4)の上方に位置する飲料出口(3)と、
第1の接続部分(51)を有し、前記飲料出口(3)を支持するマシン本体又はフレーム(5)と、
第2の接続部分(61)及び前記第2の接続部分(61)によって直接的又は間接的に保持された支持部材(62)を有する入れ物支持体(6)と、
を備え、
前記第2の接続部分(61)は、前記支持部材(62)が、前記注出領域(4)に延びて、前記飲料出口(3)の下方で使用者の飲料入れ物(7)を支持するように、前記第1の接続部分(51)に分離可能に接続可能であり、前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)は、
前記第1の接続部分が接続部材を形成し、前記第2の接続部分が接続受入部を形成するように、及び/又は
前記第1の接続部分(51)が接続受入部を形成し、前記第2の接続部分(61)が接続部材を形成するように、
前記接続部分(51、61)を分離可能に接続するための接続部材及び接続受入部の構成を有し、
前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが接続されるとき、前記接続部材は前記接続受入部に挿入され、前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが分離されるとき、前記接続部材は前記接続受入部から取り外し方向(51’)に沿って取り外され、
当該マシン(1)が前記飲料(2)を注出するための位置にあるとき、前記取り外し方向(51’)は上向き鉛直成分(51’’)を有し、
当該マシン(1)が前記飲料(2)を注出する位置にあるとき、前記支持部材(62)の重力によって、前記接続受入部内の前記接続部材の自由端部(61a)が前記接続受入部によって下方に押圧さ
れ(51’’’)
、
前記支持部材(62)の重力によって、前記接続受入部の挿入孔(51a)が、前記接続受入部内にある、前記自由端部(61a)と反対側の前記接続部材の端を上方に押圧し(51’’’’)、それにより、前記接続部材と前記接続受入部は、カンチレバー式に固定される
、マシン(1)において、
前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とが、前記第1の接続部分又は前記第2の接続部分のいずれかを中心とした回転運動なしに接続または分離されることを特徴とする、マシン(1)。
【請求項2】
前記取り外し方向(51’)の前記上向き鉛直成分(51’’)は、前記使用者の入れ物(7)が前記飲料出口(3)の下方で前記支持部材(62)上に置かれているときに、前記使用者の入れ物(7)によって前記支持部材(62)に及ぼされる力(71)の鉛直成分と反対方向である、請求項1に記載のマシン。
【請求項3】
前記接続部材は、前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが接続されているとき、前記取り外し方向(51’)に沿って延びる略ロッド又はバーの形状であり、
前記接続受入部は、前記接続部材が前記接続受入部に摺動して出入りできるように、対応する形状を有する、請求項1又は2に記載のマシン。
【請求項4】
前記接続受入部及び/又は前記接続部材は、挿入時に互いに接近する際の前記接続部材と前記接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを見込んだ接続接近端(51a、61a)を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項5】
前記接続接近端(51a、61a)は、端押圧部(51c、61c)のほぼ反対側にある端遊び部(51b、61b)のみに機械的な位置決めの遊びを提供するために非対称であり、前記第2の接続部分(61)が前記第1の接続部分(51)に接続されているとき、前記第2の接続部分(61)に接する前記第1の接続部分(51)によって前記端押圧部(51c、61c)に対して主押圧力(51’’’、51’’’’)が及ぼされる、請求項4に記載のマシン。
【請求項6】
前記第1の接続部分(51)は、前記接続接近端(61a)に第1の主押圧力(51’’’)を及ぼし、前記接続接近端(61a)と反対側の端に第2の主押圧力(51’’’’)を及ぼす、請求項5に記載のマシン。
【請求項7】
前記自由端部(61a)と、前記自由端部(61a)と反対側の前記接続部材の前記端とは、前記支持部材(62)上に置かれた前記使用者の飲料入れ物(7)の重力(71)によって更に押圧される、請求項1~6のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項8】
前記接続受入部及び/又は前記接続部材は、挿入時の前記接続部材と前記接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを見込んだ接続接近端(51a、61a)を有する、請求項3~7のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項9】
前記取り外し方向(51’)に沿って延びる鉛直断面において、前記接続受入部内の前記接続部材は凸形状を有し、及び/又は前記接続部材の周囲の前記接続受入部は凹形状を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項10】
前記接続部材は、前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが接続されているとき、前記取り外し方向(51’)に沿って略直線又はアーチ状に、前記接続受入部内の全体に沿って延びる形状を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項11】
前記接続部材と前記接続受入部は、
前記接続部材と前記接続受入部とを接続及び分離するために、滑り軸受又はころ軸受境界面に沿って協働する、及び/又は
前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが互いに接続されているとき、互いにクランプされる、請求項1~10のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項12】
前記支持部材(62)は、前記飲料出口(3)の下方で前記入れ物(7)を置くための入れ物配置面(62’)を有し、前記第1の接続部分(51)と前記第2の接続部分(61)とが接続され、当該マシン(1)が前記飲料(2)を注出する位置にあるとき、前記取り外し方向(51’)は、水平方向から上方に離れる方向に、5~80度の範囲内の角度(α)を成している、請求項1~11のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項13】
前記マシン本体又はフレーム(5)は、複数の第1の接続部分(51)を有し、前記複数の第1の接続部分(51)は、前記入れ物支持体(6)を、前記入れ物支持体(6)の第2の接続部分(61)によって、前記飲料出口(3)の下方の種々異なるそれぞれの高さで選択的に接続することを可能にするために、鉛直方向に間隔を空けて配置されている、請求項1~12のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項14】
前記入れ物支持体(6)は、前記支持部材(62)から液滴を収集するための液滴収集機構(63)を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項15】
能動的なマシン部分を制御するための制御ユニットと、
原材料供給機構と、
廃棄材料収集部(11)と、
流体回路と、
のうちの1つ以上を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、飲料出口と、サービスユニットと、可動カップ支持体とを有する飲料注出マシンに関する。例えば、飲料調製マシンは、調製する飲料の原材料を有する容器を使用する。具体的には、マシンは、原材料容器に液体を流通させ、これを遠心分離し、典型的には、原材料容器内で飲料を淹出し、原材料容器から飲料を抽出することによって飲料を調製するように構成されている。
【0002】
本明細書では、「飲料」とは、茶、コーヒー、ホット又はコールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフード等のような、人が消費可能な任意の液体物質を含むことを意図する。「容器」は、予めポーション化された飲料原材料、例えば香味原材料を収容するための包装などの任意のコンテナを含むことを意図し、包装は、任意の材料、特に、気密性又は透過性材料、多孔質又は非多孔質材料、例えば、プラスチック、アルミニウム、再利用可能及び/又は生分解性の包装でできており、かつ原材料を収容するための軟質ポッド又は硬質カートリッジを含む任意の形状及び構造を持つ、密閉器、例えばカプセルを形成する。
【背景技術】
【0003】
特定の飲料調製マシンは、抽出される予定の又は溶解される予定の原材料を収容するカプセルを使用する。他の飲料調製マシンでは、原材料は、マシン内に貯蔵され、自動的に杯分が注出されるか、又は、飲料を調製する時点で加えられる。
【0004】
大部分の飲料マシンは、冷たい又は加熱抵抗器、サーモブロックなどの加熱手段により真に加熱された水の供給源からの液体を注入する、液体、通常は水用のポンプを含む充填手段、内部で原材料が水で醸成される醸成ユニット又は内部で原材料が一緒に混合される混合ユニット、及び調製された飲料を抽出するための飲料出口を筐体内に保有している。流体回路の例は、米国特許第2,715,868号、同第5,392,694号、同第5,943,472号、同第5,992,298号、同第6,554,588号、国際公開第2006/032599号、同第2009/024500号、同第2009/150030号、及び同第2010/006953号に開示されている。
【0005】
通常、飲料出口は、出口の下でカップ又は他の入れ物を支持し、飲料出口から生じ得る液滴又は他のこぼれを、グリッドの下に位置する収集トレイへと通過させるためのグリッドの上方に位置する。このようなマシンの例は、欧州特許第0549887号、同第1440639号、同第1731065号、同第1867260号、米国特許第5,161,455号、同第5,353,692号、国際公開第2009/074557号、同第2009/074559号、同第2009/135869号、同第2011/154492号、同第2012/007313号、同第2013/186339号、同第2016/096705号、同第2016/096706号、同第2016/096707号、同第2016/156364号、同第2016/156367号、及び同第2016/156368号に開示されている。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、従来技術の構成で生じる解決策、又は少なくとも、従来技術の構成に対する代替案を提供することである。
【0007】
本発明の好ましい目的は、人間工学的なカップ支持体を有する飲料注出マシンを提供することである。
【0008】
本発明の別の好ましい目的は、マシンの対応物から簡単な手法で組み立て、分解することができるカップ支持体を有する飲料注出マシンを提供することである。
【0009】
本発明の更に好ましい目的は、容易に製造することができるカップ支持体を有する飲料注出マシンを提供することである。
【0010】
この目的の1つ以上は、請求項1に記載のマシンによって達成することができる。
【0011】
したがって、本発明は、請求項1に記載の、飲料原材料を収容する容器から調製された飲料などの飲料を注出するためのマシンに関する。
【0012】
飲料の調製は、典型的には、複数の飲料原材料の混合、例えば水と乳粉末の混合、及び/又は、飲料原材料の浸出、例えば挽いたコーヒー若しくは茶の水による浸出など、を含む。このような原材料のうちの1つ以上は、緩い及び/若しくは凝集した粉末形態、及び/又は液体形態、例えば、濃縮物形態で供給されてもよい。キャリア又は希釈液、例えば水をこのような原材料と混合して飲料を形成してもよい。
【0013】
例えば、1杯に対応するユーザの要求に基づいて、所定の量の飲料が生成されて注出される。そのような一杯の容積は、飲料の種類に依存して、25~200mL、又は最大300若しくは400mLの範囲内の、例えば、カップ若しくはマグを充填するための容積とすることができる。形成されて注出される飲料は、リステロット、エスプレッソコーヒー、ルンゴ、カプチーノ、カフェラッテ、アメリカーノコーヒー、茶などから選択することができる。コーヒーマシンは、例えば、1杯につき20~60mlの調節可能な量のエスプレッソを注出するように構成されてもよい、及び/又は例えば、1杯につき70~150mlの範囲の量のルンゴを注出するように構成されてもよい。
【0014】
マシンは、注出領域の上方に位置する飲料出口と;第1の接続部分を有し、かつ飲料出口を支持するマシン本体又はフレームと;第2の接続部分と第2の接続部分によって直接的又は間接的に保持された支持部材とを有する入れ物支持体とを含む。
【0015】
典型的には、マシンは、外部前面を有する外部筺体を含む。筐体は、1つ以上の外部側面、外部後面、外部上面、及び外部底面のうちの少なくとも1つを有してもよい。飲料出口は、外部前面に位置してもよい。
【0016】
液滴管理機構を含む好適な高性能の飲料出口構成は、例えば、国際公開第2006/050769号、同第2012/072758号、同第2013/127907号、欧州特許出願公開第20141867382号、同第20141950485号、同第141950675号、同第20172087223号、同第20172087272号、及び同第20172087314号に開示されている。本発明の実施のためには、このような液滴管理は任意である。例えば、米国特許第8091469号又は国際公開第2009/074550号に開示されている種類の単純なマシンの出口を使用することができる。
【0017】
第2の接続部分は、飲料出口の下の使用者の飲料入れ物、例えばカップ又はマグを支持するために、支持部材が注出領域に延びるように、第1の接続部分に分離可能に接続可能である。
【0018】
第1の接続部分と第2の接続部分は、これら部分を以下のように分離可能に接続するための、接続部材及び接続受入部構成、例えばプラグアンドソケット構成を有し、第1の接続部分は接続部材を形成し、第2の接続部分は接続受入部を形成する、及び/又は第1の接続部分は接続受入部を形成し、第2の接続部分は接続部材を形成する。
【0019】
第1の接続部分は、1つ以上の接続受入部を含んでもよく、第2の接続部分は、対応する数の適合接続部材を含む。
【0020】
第2の接続部分は、1つ以上の接続受入部を含んでもよく、第1の接続部分は、対応する数の適合接続部材を含む。
【0021】
第1の接続部分は、接続部材と受入部との組み合わせを含んでもよく、第2の接続部分は、適合する接続受入部と部材との対応する組み合わせを含む。
【0022】
第1の接続部分と第2の接続部分とが接続されると、接続部材は、接続受入部に挿入され、第1の接続部分と第2の接続部分とが分離されると、接続部材は、接続受入部から取り外し方向に沿って取り外される。
【0023】
典型的には、第1の接続部分と第2の接続部分とが接続されると、接続部材は接続受入部内に突出する。
【0024】
このようなマシンが上記飲料を注出するための位置にあるとき、取り外し方向は上向き鉛直成分を有する。通常、このような位置では、マシンは、マシン底部が略水平な外部支持面上にある状態で置かれている。
【0025】
したがって、入れ物支持体は、重力によって(自重で)マシン本体又はフレームに自動的に固定することができ、更には、入れ物支持体上の使用者の飲料入れ物の重量の効果によって固定することができる。このような構成は、特に飲料調製中、振動に起因するマシン本体又はフレームからの入れ物支持体の望ましくない分離を防止又は抑制するためにマシンが振動する場合に、有益であり得る。
【0026】
接続受入部内に接続部材を更にしっかりと固定するために、接続部分は接続された状態で磁気的に拘束されてもよい。例えば、接続部分は、磁場発生要素の対、又は磁場発生要素及び強磁性要素を備える。
【0027】
磁場発生要素は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、希土類金属、例えば、ランタニド、並びにそのような金属を含有する合金及び酸化物、並びにそのような元素及び成分を持つポリマー(例えばプラスチック)のうちの少なくとも1つでできた電磁石要素又は永久磁石要素を有し得る。
【0028】
強磁性要素は、Co、Fe、Fe2O3、FeOFe2O3、NiOFe2O3、CuOFe2O3、MgOFe2O3、Nd2Fe14B、Mn、Bi、Ni、MnSb、MnOFe2O3、Y3Fe5O12、CrO2、MnAs、Gd、Dy、EuO、Cu2MnAl、Cu2MnIn、Cu2MnSn、Ni2MnAl、Ni2MnIn、Ni2MnSn、Ni2MnSb、Ni2MnGa、Co2MnAl、Co2MnSi、Co2MnGa、Co2MnGe、SmCo5、Sm2Co17、Pd2MnAl、Pd2MnIn、Pd2MnSn、Pd2MnSb、Co2FeSi、Fe3Si、Fe2VAl、Mn2VGa及びCo2FeGeのうちの少なくとも1つでできていてもよい。
【0029】
取り外し方向の上向き鉛直成分は、飲料出口の下で支持部材上に置かれているときに、使用者の飲料入れ物によって支持部材に働く力の鉛直成分と反対であり得る。
【0030】
接続部材は、第1の接続部分と第2の接続部分とが接続されると、取り外し方向に沿って延びる略ロッド又はバーの形状であり得る。接続受入部は、接続部材が接続受入部に摺動して出入りできるように、対応する形状を有してもよい。
【0031】
接続受入部及び/又は接続部材は、挿入時に互いに接近する際の接続部材と接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを考慮に入れた、接続受入部の挿入孔又は接続部材の自由端部などの接続接近端を有し得る。例えば、接近端は、(例えば、自己位置決めを可能にすることにより)接続受入部への接続部材の挿入を容易にするために、テーパ状又はフレア状であり、例えば、丸みを帯びている又は面取りされている。接続受入部の接続接近端はフレア状であってもよく、接続部材の接続接近端はテーパ状であってもよい。
【0032】
接続接近端は、端押圧部のほぼ反対側にある端遊び部のみに機械的な位置決めの遊びを提供するために非対称であり得る。第2の接続部分が第1の接続部分に接続されたとき、第2の接続部分上の第1の接続部分による主押圧力が端押圧部に対して働く。第1の接続部分は、接続接近端に第1の主押圧力を働かせることができ、接続接近端と反対側の端に第2の主押圧力を働かせることができる。
【0033】
このようなマシンが飲料を注出するための位置にあるとき、即ち、接続受入部内の接続部材の自由端部又は上記自由端部が接続受入部によって下方に押圧され得るとともに、接続受入部の挿入孔又は上記挿入孔が、接続受入部内にある、自由端部と反対側の接続部材の端又は上記端を上方に押圧し得るとき、接続部材と接続受入部は、支持部材の重力によってカンチレバー式に固定され得る。重力の影響下での、支持部材による、接続部材が間隔を空ける位置への接続部材のこのような押圧を使用して、接続部材を接続受入部内にしっかりと固定することができる。接続支持体に働く力が大きいほど、接続部材がよりしっかりと固定され得る。このような力の増加は、典型的には、支持部材の重量を増すことにより、又は支持部材上に重り(例えば使用者の飲料入れ物)を置くことにより達成され得る。
【0034】
自由端部と自由端部と反対側の接続部材の端は、支持部材上に置かれた使用者の飲料入れ物の重力によって更に押圧され得る。
【0035】
接続受入部及び/又は接続部材は、挿入時の接続部材と接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを考慮に入れた、接続受入部の挿入孔若しくは上記挿入孔又は接続部材の自由端部若しくは上記自由端部などの、接続接近端又は上記接続接近端を有し得る。接近端は、接続受入部への接続部材の挿入を容易にするために、テーパ状又はフレア状であることができ、例えば、丸みを帯び得る又は面取りされ得る。例えば、接続受入部の接続接近端はフレア状であり、接続部材の接続接近端はテーパ状である。
【0036】
取り外し方向に沿って延びる鉛直断面において、接続受入部内の接続部材は凸形状を有し得る、及び/又は接続部材の周囲の接続受入部は凹形状を有し得る。接続部材と接続受入部は、フックなしの接続によって互いに接続可能であり得る。
【0037】
接続部材は、第1の接続部分と第2の接続部分とが接続されると、取り外し方向に沿って略直線又はアーチ状に、接続受入部内の全体に沿って延びる形状を有してもよい。接続受入部は、対応する形状を有してもよい。
【0038】
接続部材は、方向の変化を伴わず、又は少なくとも、方向のいかなる急な変化も伴わず、接続受入部に挿入することができ、即ち、直線で、又は例えば、少なくとも2cm、例えば、2.5~100cm、例えば、3~50cm、例えば、4~25cm又は5~15cmの範囲の半径の適度に湾曲した方向で挿入することができる。
【0039】
接続部材及び接続受入部は、使用者が第1の接続部分と第2の接続部分とを接続又は分離することによる方向の急な変化が想定されないように構成されてもよい。例えば、使用者が第1の接続用部分と第2の接続用部分とを接続又は分離することによる、接続部分のいずれかを中心とした限定的な(exclusively)回転運動は想定されない。
【0040】
接続部材と接続受入部は、部材と受入部とを接続及び分離するために、滑り軸受又はころ軸受境界面に沿って協働してもよい。
【0041】
接続部材と接続受入部は、第1の部分と第2の部分とが互いに接続されると、互いにクランプされてもよい。
【0042】
支持部材は、飲料出口の下で入れ物を置くための入れ物配置面を有することができ、第1の接続部分と第2の接続部分とが接続され、このようなマシンが飲料を注出するための位置にあるとき、取り外し方向は、水平方向から上方に離れる方に、5~80度、例えば10~60度、例えば15~45度、例えば25~35度の範囲内の角度を成すことができる。
【0043】
マシン本体又はフレームは、入れ物支持体が入れ物支持体の第2の接続用部分によって、飲料出口の下の異なるそれぞれの高さで選択的に接続することを可能にするために、鉛直方向に間隔を空けて配置された複数の第1の接続部分を有してもよい。例えば、入れ物支持体は、飲料出口の下で低いカップを支持するために、飲料出口の下で近くに置かれる、又は飲料出口の下で高いカップを支持するために、飲料出口の下で遠くに置かれる。
【0044】
マシンは、入れ物支持体がマシン本体又はフレームに接続されていないときに、飲料出口の下でマグを置くように構成された足部を有してもよい。例えば、マグは、飲料出口の下のマシンの足部の前に置かれる、又はマグは、飲料出口の下で足部を形成する静的マシンプラットフォーム上に置かれる。
【0045】
入れ物支持体は、支持部材から液滴を収集するための液滴収集機構を有してもよい。
【0046】
収集用機構は、液滴を貯めるための液体貯蔵部、又は例えばこのようなマシンのサービスユニットに液滴を排出するための排出路を形成してもよい。
【0047】
収集用機構は、支持部材から分離可能な又は支持部材と一体の部材を形成することができる。
【0048】
収集用機構は、第2の接続部分と一体の部材を形成してもよい。
【0049】
収集用機構は、支持部材の開口部を通って排出される液滴を収集するように構成され得る。
【0050】
マシンは、飲料を調製するためのマシン部品、例えば、ポンプ及び/又は熱調節器などの能動的なマシン部分を制御するための、ユーザインタフェースを備えるユニットなどの制御ユニットを含んでもよい。制御ユニットは、流体システム、加熱器及び/又は冷却器、ポンプ、液体タンク、原材料収集部、液体の流量(例えば、流量計によって)、液体の圧力、及び液体の温度の特性から選択された少なくとも1つの特性を検出するための1つ以上のセンサに接続されてもよい。
【0051】
ユーザインタフェースが存在する場合、飲料調製、電力管理、及びマシン整備に関連する少なくとも1つのパラメータを設定するために使用されてもよい。このような飲料調製パラメータは、飲料の量、飲料の温度、並びに調製順序(より多い又は少ない別個のコーヒー相とミルク相などの異なる相でできた飲料、例えば、カプチーノ及びラテマキアートなど)に関連し得る。ユーザインタフェースは、国際公開第2015/096998号に開示されているタイプのものであってもよい。
【0052】
マシンは、液体供給源、例えば、水タンク及び/又は給水ラインへのコネクタなどの原材料供給機構を有し得る。
【0053】
供給源は、液体貯蔵部であってもよい。好適なタンクに関する更なる詳細は、例えば、国際公開第2007/135136号、同第2010/128109号、同第2011/083103号、同第2011/089210号、及び欧州特許第2228633号に開示されている。
【0054】
マシンは、例えば、国際公開第2016/005349号、同第2016/005350号、同第2016/005348号、及び同第2016/005351号に開示されているように、給水ラインに直接接続されてもよい。
【0055】
マシンは、廃棄原材料収集部及び/又は廃棄原材料容器収集部などの廃棄材料収集部を有してもよい。マシン本体又はフレームは、廃棄材料収集部を取り外し可能に受け入れるための座部を有してもよい。
【0056】
収集部の例は、欧州特許第1731065号、同第1867260号、国際公開第2009/013778号、同第2009/074559号、同第2009/135869号、同第2010/128109号、同第2011/086087号、同第2011/086088号、及び欧州特許出願公開第20181565896号に開示されている開示されている。
【0057】
マシンは、液体供給源から飲料出口に流体、例えば水を案内するための回路などの流体回路を有し得る。流体回路の例は、国際公開第2009/074550号及び同第2009/130099号に開示されている。
【0058】
流体回路は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。
熱調節器、例えば、加熱器及び/又は冷却器、例えば、飲料出口に流通させる液体の流れを熱的に調整するためのインライン加熱器及び/若しくは冷却器、又は熱的に調整された液体をバッチ加熱器及び/若しくは冷却器から飲料出口に流通させるためのバッチ加熱器及び/若しくは冷却器、
例えば1~5バール、例えば1.5~3バールの範囲内で動作する低圧ポンプなどの、ポンプ、例えば、ソレノイドポンプ又は膜ポンプ又は蠕動ポンプ、並びに
飲料を生成し、このような飲料を飲料出口に供給するための原材料混合ユニット。
【0059】
このような原材料混合ユニットは、供給源からの液体と、香味原材料、例えば、混合ユニットに供給された、容器内の香味原材料とを混合するように構成され得るものであり、例えば、例えば、液体と香味原材料とを収容している時に混合ユニットを回転させることによる、回転力によって、液体と香味原材料とを混合するためのユニットである。
【0060】
熱調節器及び/又はポンプを含む流体回路の例は、欧州特許第1253844号、同第1380243号、及び同第1809151号、国際公開第2009/074550号、同第2009/130099号、同第2009/150030号、同第2010/108700号、同第2011/107574号、及び同第2013/098173号に開示されている。
【0061】
マシンが原材料容器を処理するように構成されている場合、このような容器は、原材料を収容する本体と周縁突出フランジとを有してもよく、例えば、カップの形状の本体と、カップの口を覆い、口を越えて延び、周縁突出フランジを形成する蓋とを有してもよい。例えば、マシンは、このような容器に液体を流通させ、このような容器を遠心駆動することによって飲料を調製するように構成されている。
【0062】
容器は、例えば、上記原材料混合ユニットのホルダによって原材料混合ユニット内に保持されてもよい。原材料混合ユニットは、例えば、欧州特許第2000062号、同第2155020号、同第2152128号、国際公開第2008/148646号、同第2009/106175号、同第2009/106589号、同第2010/026045号、同第2010/026053号、同第2010/066736号、同第2008/148650号、同第2008/148834号、同第2010/066705号、同第2010/063644号、同第2011/023711号、同第2017/046294号、及び同第2017/202746号に開示されているような遠心タイプのものであってもよい。
【0063】
例えば、マシンは、国際公開第2014/096122号又は同第2014/096123号に開示されている特徴の1つ以上を組み込む。
【0064】
更に、容器ホルダは、典型的には、例えば、国際公開第2009/106175号及び同第2010/089329号に開示されているような飲料収集及び注出システムに関連する。
【0065】
飲料調製マシンは、家庭内又は家庭外のマシンとすることができる。マシンは、コーヒー、茶、チョコレート、カカオ、ミルク、スープ、ベビーフードなどの調製マシンとすることができる。マシンは、温水若しくは冷水又は別の液体を、粉にしたコーヒー、又は茶、又はチョコレート、又はカカオ、又は乳粉末などの、調製される飲料の風味原材料などの原材料を収容する容器に通すことにより、原材料混合ユニット又は上記原材料混合ユニット内で飲料を調製するように構成されてもよい。
【0066】
本開示の文脈では、マシンの相対方向、例えば、マシンの上、前、下、側面、後などへの言及は、特に指定のない限り、通常、例えば、飲料注出のためにマシンを自然に操作するためにマシンの出口が使用者の前にある状態でテーブル上にあるマシンの動作の方向に関するものである。
【0067】
ここで、本発明を概略図を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】本発明によるマシンの、マシン本体又はフレームと第1の接続用部分との、及び入れ物支持体と第2の接続用部分との接続シーケンスを示す。
【
図2】本発明によるマシンの、マシン本体又はフレームと第1の接続用部分との、及び入れ物支持体と第2の接続用部分との接続シーケンスを示す。
【
図3】本発明によるマシンの、マシン本体又はフレームと第1の接続用部分との、及び入れ物支持体と第2の接続用部分との接続シーケンスを示す。
【
図4】
図3に示される状態でマシン本体又はフレームに接続された入れ物支持体をより詳細に示す。
【
図5】
図4に示される入れ物支持体とマシン本体又はフレームとの間の接続をより詳細に示す。
【
図6】
図3~
図5に示されるマシン本体又はフレームと入れ物支持体とを有する本発明によるマシンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0069】
図1~
図6は、本発明によるマシン1及びその部品の例示的な実施形態を示す。
図6において、マシン1は、飲料2を注出するための位置にある。
【0070】
このようなマシン1において、飲料2は、飲料原材料を収容する容器から及び/又はバラの(loose)飲料原材料から調製され得る。
【0071】
マシン1は、注出領域4の上方に位置する飲料出口3を有する。マシン1は、第1の接続部分51を有し、かつ飲料出口3を支持する本体又はフレーム5を含む。マシン1は、第2の接続部分61を有する入れ物支持体6と、第2の接続部分61によって直接的又は間接的に保持された支持部材62とを備える。
【0072】
第2の接続部分61は、飲料出口3の下の使用者の飲料入れ物7を支持するために、支持部材62が注出領域4に延びるように、第1の接続部分51に分離可能に接続可能である。第1の接続部分51と第2の接続部分61は、部分51、61を以下のように分離可能に接続するための、接続部材及び接続受入部構成、例えば、プラグアンドソケット構成を有し、第1の接続部分は接続部材を形成し、第2の接続部分は接続受入部を形成する、及び/又は第1の接続部分51は接続受入部を形成し、第2の接続部分61は接続部材を形成する。
【0073】
第1の接続部分51と第2の接続部分61とが接続される(
図3~
図6)と、接続部材は接続受入部に挿入される。第1の接続部分51と第2の接続部分61とが分離される(
図1及び
図4)と、接続部材は、接続受入部から取り外し方向51’に沿って取り外される。
【0074】
このようなマシンが飲料2を注出するための位置にある(
図4及び
図5)とき、取り外し方向51’は上向き鉛直成分51’’を有する。通常、このような位置では、マシン1は、マシン底部50が略水平な外部支持面8上にある状態で置かれている(
図6)。
【0075】
取り外し方向51’の上向き鉛直成分51’’は、使用者の入れ物7が飲料出口3の下で支持部材62上に置かれている(
図4)ときに、使用者の入れ物7によって支持部材62に働く力71の鉛直成分と反対であり得る。
【0076】
接続部材は、第1の接続部分51と第2の接続部分61とが接続されると、取り外し方向51’に沿って延びる略ロッド又はバーの形状であり得る。接続受入部は、接続部材が受入部に摺動して出入りできるように、対応する形状を有することができる(
図1~
図4)。
【0077】
接続受入部及び/又は接続部材は、挿入時に互いに接近する際の接続部材と接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを考慮に入れた、接続受入部の挿入孔51a又は接続部材の自由端部61aなどの接続接近端51a、61aを有し得る(
図1、
図2、及び
図5)。接近端51a、61aは、接続受入部への接続部材の挿入を容易にするために、テーパ状であってもフレア状であってもよく、例えば、丸みを帯びていても面取りされていてもよい(
図5)。接続受入部の接続接近端51aはフレア状であってもよく、接続部材の接続接近端61aはテーパ状であってもよい(
図5)。
【0078】
接続接近端51a、61aは、端押圧部51c、61cのほぼ反対側にある端遊び部51b、61bのみに、機械的な位置決めの遊びを提供するために非対称であり得る。第2の接続部分61が第1の接続部分51に接続されたとき、第2の接続部分61上の第1の接続部分51による主押圧力51’’’、51’’’’が端押圧部51c、61cに対して働く(
図5)。第1の接続部分51は、接続接近端61aに第1の主押圧力51’’’を働かせることができ、接続接近端61aと反対側の端に第2の主押圧力51’’’’を働かせることができる(
図5)。
【0079】
このようなマシン1が飲料2を注出するための位置にあるとき、即ち、接続受入部内の接続部材の自由端部61a又は上記自由端部61aが接続受入部によって下方に押圧され(
図5の矢印51’’’を参照)、かつ接続受入部の挿入孔51a又は上記挿入孔51aが自由端部61aと反対側の、接続部材の接続受入部の端又は上記端を上方に押圧した(
図5の矢印51’’’’を参照)とき、接続部材と接続受入部は、支持部材62の重力によってカンチレバー式に固定され得る。
【0080】
自由端部61aと自由端部61aと反対側の接続部材の端は、支持部材62上に置かれた使用者の飲料入れ物7の重力71によって更に押圧され得る。
【0081】
接続受入部及び/又は接続部材は、挿入時の接続部材と接続受入部との間の機械的な位置決めの遊びを考慮に入れた、接続受入部の挿入孔51a若しくは上記挿入孔51a又は接続部材の自由端部61a若しくは上記自由端部61aなどの、接続接近端51a、61a又は上記接続接近端51a、61aを有してもよい。例えば、接近端51a、61aは、接続受入部への接続部材の挿入を容易にするために、テーパ状又はフレア状であり、例えば、丸みを帯びている又は面取りされている。例えば、接続受入部の接続接近端51aはフレア状であり、接続部材の接続接近端61aはテーパ状である。
【0082】
取り外し方向51’に沿って延びる鉛直断面において、接続受入部内の接続部材は凸形状を有してもよく、及び/又は接続部材の周囲の接続受入部は凹形状を有してもよく、接続部材と接続受入部は、例えば、フックなしの接続によって互いに接続可能である。
【0083】
接続部材は、第1の接続部分51と第2の接続部分61とが接続されると、取り外し方向51’に沿って略直線又はアーチ状に、接続受入部内の全体に沿って延びる形状を有し得る。接続受入部は対応する形状を有してよい。
【0084】
接続部材と接続受入部は、部材と受入部とを接続及び分離するために、滑り軸受又はころ軸受境界面に沿って協働してもよい。
【0085】
接続部材と接続受入部は、第1の部分51と第2の部分61とが互いに接続されると、互いにクランプされてもよい。
【0086】
支持部材62は、飲料出口3の下で入れ物7を置くための入れ物配置面62’を有してもよい。第1の接続部分51と第2の接続部分61とが接続され、このようなマシン1が飲料2を注出するための位置にあるとき、取り外し方向51’は、水平方向から上方に離れる方に、5~80度、例えば10~60度、例えば15~45度、例えば25~35度の範囲内の角度αを成すことができる。
図4及び
図5を参照されたい。
【0087】
マシン本体又はフレーム5は、入れ物支持体6をその第2の接続部分61を介して、飲料出口3の下の異なる対応高さで選択的に接続することを可能にするために、鉛直に間隔を空けて配置された複数の第1の接続部分51を有し得る(
図1~
図3)。
【0088】
例えば、入れ物支持体6は、支持部材62から液滴を収集するための液滴収集機構63を有する。
図4を参照されたい。
【0089】
収集用機構63は、液滴を貯めるための液体貯蔵部、又は例えばマシン1のサービスユニットに液滴を排出するための排出路を形成してもよい。
【0090】
収集用機構63は、支持部材62から分離可能な又は支持部材と一体の部材を形成することができる。
【0091】
収集用機構63は、第2の接続部分61と一体の部材を形成してもよい。
【0092】
収集用機構63は、支持部材62の開口部62’’を通って排出される液滴を収集するように構成され得る。
【0093】
マシン1は、能動的なマシン部分を制御するための、ユーザインタフェースを備えるユニットなどの制御ユニット;液体供給源、例えば、水タンク10及び/又は給水ラインへのコネクタなどの原材料供給機構;廃棄原材料収集部及び/又は廃棄原材料容器収集部などの廃棄材料収集部11;液体供給源10から飲料出口3に流体、例えば水を案内するための回路などの流体回路、のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0094】
このような流体回路は、熱調節器、例えば、加熱器及び/又は冷却器を組み込んでもよい。流体回路は、例えば1~5バール、例えば1.5~3バールの範囲内で動作する低圧ポンプなどの、ポンプ、例えば、ソレノイドポンプ又は膜ポンプ又は蠕動ポンプを含んでもよい。
【0095】
このような流体回路は、飲料2を生成し、このような飲料2を飲料出口3に供給するための原材料混合ユニット12を含んでもよい。例えば、混合ユニット12は、供給源10からの液体と、香味原材料、例えば、混合ユニット12に入れられた、容器又は上記容器内に供給された香味原材料とを混合するように構成されている。混合ユニット12は、回転力によって、例えば、混合ユニット12を、液体と香味原材料とを収容している時に回転させることによって、液体と香味原材料とを混合するように配置されてもよい。