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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】電子霧化装置及びその給電部品
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240617BHJP
   A24F 40/00 20200101ALI20240617BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/00
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022159867
(22)【出願日】2022-10-04
(65)【公開番号】P2023088842
(43)【公開日】2023-06-27
【審査請求日】2022-10-04
(31)【優先権主張番号】202123155151.9
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】潘志文
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112890291(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110495646(CN,A)
【文献】中国実用新案第211746997(CN,U)
【文献】中国実用新案第210611027(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気吸着部材(20)を取り付けるための第1取り付け孔(12)を有する給電部品であって、前記第1取り付け孔(12)の内壁には通気溝(121)が設けられており、
前記給電部品は、前記通気溝(121)と気体連通する気流センサを含
前記給電部品は、連通部材(14)を含み、前記連通部材(14)には通気孔(141)が設けられており、前記通気孔(141)は前記第1取り付け孔(12)の底壁(122)を貫通して前記通気溝(121)に連通することにより、前記気流センサは前記通気溝(121)と気体連通する、
ことを特徴とする給電部品。
【請求項2】
前記給電部品には取り付け溝(13)が設けられており、前記気流センサは前記取り付け溝(13)に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の給電部品。
【請求項3】
前記連通部材(14)は、前記取り付け溝(13)と前記通気溝(121)との間に設けられ
ことを特徴とする請求項2に記載の給電部品。
【請求項4】
記通気孔(141)は、一端が前記取り付け溝(13)に連通し、他端が前記第1取り付け孔(12)に連通し、前記通気孔(141)は前記通気溝(121)に連通している、
ことを特徴とする請求項3に記載の給電部品。
【請求項5】
記通気溝(121)は前記第1取り付け孔(12)の底壁(122)及び側壁(123)に設けられており、
前記通気溝(121)の前記第1取り付け孔(12)の底壁(122)に位置する一端は、前記通気孔(141)までに延伸し、前記通気溝(121)の前記第1取り付け孔(12)の側壁(123)に位置する一端は、前記第1取り付け孔(12)の開口までに延伸している、
ことを特徴とする請求項4に記載の給電部品。
【請求項6】
前記給電部品は接続部(11)を含み、前記第1取り付け孔(12)は前記接続部(11)上に位置している、
ことを特徴とする請求項3に記載の給電部品。
【請求項7】
前記第1取り付け孔(12)は、前記接続部(11)の第1方向における一端に位置し、前記接続部(11)、前記連通部材(14)及び前記取り付け溝(13)は、前記第1方向に垂直な第2方向に位置している、
ことを特徴とする請求項6に記載の給電部品。
【請求項8】
前記接続部(11)には前記磁気吸着部材(20)を取り付けるための第2取り付け孔(15)がさらに設けられており、前記第2取り付け孔(15)及び前記第1取り付け孔(12)は、それぞれ前記接続部(11)の第1方向における両端に位置している、
ことを特徴とする請求項6に記載の給電部品。
【請求項9】
前記接続部(11)には正電極孔(160)及び負電極孔(161)を含む電極孔が設けられており、
前記給電部品は、前記正電極孔(160)内に取り付けられた正極柱(40)及び前記負電極孔(161)内に取り付けられた負極柱(41)を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の給電部品。
【請求項10】
前記給電部品は、前記気流センサに電気的に接続された電池(30)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の給電部品。
【請求項11】
前記給電部品は、回路基板をさらに含み、
前記回路基板、前記気流センサ及び前記電池(30)は電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の給電部品。
【請求項12】
霧化部品及び請求項1~11のいずれか1項に記載の給電部品を含む電子霧化装置であって、
前記磁気吸着部材(20)は前記霧化部品と吸着固定され、前記通気溝(121)は前記霧化部品と気体連通している、
ことを特徴とする電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は霧化技術の分野に関し、特に電子霧化装置及びその給電部品に関する。
【背景技術】
【0002】
電子霧化装置は霧化部品を介して霧化基質を霧化してエアロゾルを発生、ユーザは吸入してエアロゾル中の物質を取得する目的を達成する。給電部品は霧化部品に給電するように構成され、霧化部品による霧化の開始又は停止を制御する。一般には、給電部品は、ユーザの吸入で発生する気流を検出するためのマイクを有する。マイクはユーザの吸入を検出する時、給電部品を霧化部品に給電させると、電子霧化装置を起動する。給電部品にはマイクに連通する起動気体通路を設ける必要があり、起動通路が多くの空間を占める必要があるため、製品の小型化及び扁平化設計に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに基づき、従来の給電部品の起動気体通路が大きな空間を占めて、製品の小型化及び扁平化設計に不利であるという問題に対し、上記欠陥を改善する電子霧化装置及びその給電部品を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様に係る給電部品は、磁気吸着部材を取り付けるための第1取り付け孔を有し、前記第1取り付け孔の内壁には通気溝が設けられており、前記給電部品は、前記通気溝と気体連通する気流センサを含む。
【0005】
一実施例において、前記給電部品には取り付け溝が設けられており、前記気流センサは前記取り付け溝に取り付けられている。
【0006】
一実施例において、前記給電部品は、前記取り付け溝と前記通気溝との間に設けられた連通部材を含む。
【0007】
一実施例において、前記連通部材には通気孔が設けられており、前記通気孔は、一端が前記取り付け溝に連通し、他端が前記第1取り付け孔に連通し、前記通気孔は前記通気溝と連通している。
【0008】
一実施例において、前記通気孔は前記第1取り付け孔の底壁を貫通し、前記通気溝は前記第1取り付け孔の底壁及び側壁に設けられており、前記通気溝の前記第1取り付け孔の底壁に位置する一端は、前記通気孔までに延伸し、前記通気溝の前記第1取り付け孔の側壁に位置する一端は、前記第1取り付け孔の開口までに延伸している。
【0009】
一実施例において、前記給電部品は接続部を含み、前記第1取り付け孔は前記接続部上に位置している。
【0010】
一実施例において、前記第1取り付け孔は、前記接続部の第1方向における一端に位置し、前記接続部、前記連通部材及び前記取り付け溝は前記第1方向に垂直な第2方向に位置している。
【0011】
一実施例において、前記接続部には前記磁気吸着部材を取り付けるための第2取り付け孔がさらに設けられており、前記第2取り付け孔及び前記第1取り付け孔は、それぞれ前記接続部の第1方向における両端に位置している。
【0012】
一実施例において、前記接続部には正電極孔及び負電極孔を含む電極孔が設けられており、前記給電部品は、前記正電極孔内に取り付けられた正極柱及び前記負電極孔内に取り付けられた負極柱を含む。
【0013】
一実施例において、前記給電部品は、前記気流センサに電気的に接続された電池を含む。
【0014】
一実施例において、前記給電部品は回路基板をさらに含み、前記回路基板、前記気流センサ及び前記電池は電気的に接続されている。
【0015】
本発明の他の態様に係る電子霧化装置は、霧化部品及び上記実施例のいずれか1つに記載の給電部品を含み、前記磁気吸着部材は前記霧化部品と吸着固定され、前記通気溝は前記霧化部品と気体連通している。
【発明の効果】
【0016】
上記の給電部品及電子霧化装置では、磁気吸着部材が取り付けられる第1取り付け孔の内壁に通気溝を設けることにより、気流センサと霧化部品とが気体連通しており、給電部品に気流センサの起動気体通路を別に設ける必要がないため、給電部品の空間を節約し、製品の小型化と扁平化設計に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例における給電部品の構造概略図である。
図2図1に示される給電部品の正面図である。
図3図1に示される給電部品の他の角から見た構造概略図(磁気吸着部材を省略)である。
図4図1に示される給電部品的平面図(磁気吸着部材を省略)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下は図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。本発明を十分に理解するために、以下は多くの具体的な詳細を説明する。しかし、本発明は本明細書の記載以外の多くの態様で実施することができ、当業者は本発明の主旨から逸脱しない限り、類似改良を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示された具体的な実施例に限定されるものではない。
【0019】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子は特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0020】
また、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも一つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されていない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0021】
本発明において、特に明確的な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、一体になってもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に基づいて上記用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0022】
本発明において、明確的な規定及び限定がない限り、用語「連通」は、流体連通を意味する。例えば、流体は気体であってもよく、液体であってもよい。用語「連通」は、直接連通してもよいし、中間媒体を介して間接的に連通してもよい。
【0023】
本発明において、特に明確的な規定及び限定がない限り、第1特徴は第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴が直接接触してもよく、又は第1特徴と第2特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1特徴は、第2特徴の「上」や「上方」にあることは、第1特徴は、第2特徴の真上又は斜め上方にあってもよいし、第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことのみを示してもよい。第1特徴は第2特徴の「下」や「下方」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下又は斜め下方にあってもよいし、第1特徴の水平高さが第2特徴より小さいことのみを示してもよい。
【0024】
なお、素子は、他の素子に「固定される」又は「設置される」と呼ばれる場合、他の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一つの素子は、他の素子に「接続される」と考えられる場合、他の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0025】
本発明の一実施例は、給電部品と、該給電部品に接続された霧化部品とを含む電子霧化装置とを提供する。該給電部品は霧化部品に電気的に接続され、霧化部品に給電するように構成される。霧化部品は給電部品に提供された電気エネルギーを利用して霧化基質を霧化してユーザに吸入されるエアロゾルを発生させる。
【0026】
図1は本発明の一実施例における給電部品の構造概略図を示し、図2図1に示される給電部品の正面図を示し、図3図1に示される給電部品の他の角から見た構造概略図(磁気吸着部材20を省略)を示し、図4図1に示される給電部品の平面図(磁気吸着部材20を省略)を示す。説明の便宜上、図面は本発明に関連する構造のみを示す。
【0027】
図1図4を参照すると、本発明の実施例において、給電部品は磁気吸着部材20及び気流センサ(図示せず)を含む。給電部品に第1取り付け孔12が設けられ、且つ該第1取り付け孔12の内壁に通気溝121が設けられる(図3又は図4を参照)。磁気吸着部材20は該第1取り付け孔12内に取り付けられ、霧化部品が給電部品に接続される時、該磁気吸着部材20は給電部品と霧化部品とを吸着固定させるように構成される。気流センサは通気溝121と気体連通し、通気溝121内の気流を検出するように構成される。ユーザが吸入すると、通気溝121内に負圧を形成し、気流センサは通気溝121内の気流を検出し、霧化部品に給電するように給電部品を制御する。ユーザが吸入を停止すると、通気溝121内の負圧がなくなり、気流センサは通気溝121内に通過する気流がないことを検出し、霧化部品への給電を停止するように給電部品を制御する。任意選択で、気流センサはマイクを採用してもよい。
【0028】
上記の給電部品では、磁気吸着部材20が取り付けられる第1取り付け孔12の内壁に通気溝121を設けることにより、気流センサと霧化部品とが気体連通しており、給電部品に気流センサの起動気体通路を別に設ける必要がないため、給電部品の空間を節約し、製品の小型化と扁平化設計に有利である。
【0029】
本発明の実施例において、給電部品は取り付け溝13をさらに有し、気流センサは該取り付け溝13に取り付けられ、通気溝121を該取り付け溝13と連通することにより、気流センサは通気溝121内の気流を検出することができる。
【0030】
具体的な実施例において、給電部品は取り付け溝13と通気溝121との間に設置された連通部材14を含む。このように、連通部材14を利用して取り付け溝13を通気溝121と連通することにより、取り付け溝13内の気流センサは通気溝121内の気流を検出することができる。
【0031】
より具体的には、該連通部材14に通気孔141が設けられる(図3又は図4を参照)。該通気孔141の一端は取り付け溝13に連通し、該通気孔141の他端は第1取り付け孔12に連通し、且つ通気孔141は通気溝121に連通する。このように、連通部材14上の通気孔141を介して通気溝121を取り付け溝13と連通することにより、取り付け溝13内に取り付けられた気流センサは通気溝121内の気流を検出することができる。
【0032】
さらに、通気孔141は第1取り付け孔12の底壁122を貫通し、通気溝121は第1取り付け孔12の底壁122及び側壁123に設けられる。通気溝121の第1取り付け孔12の底壁122に位置する一端は、通気孔141までに延伸し、通気溝121の第1取り付け孔12の側壁123に位置する一端は、第1取り付け孔12の開口までに延伸することにより、霧化部品と気体連通する。このように、第1取り付け孔12の底壁122及び側壁123に通気溝121を設けることにより、通気溝121の成形の難しさを低減することに有利である。
【0033】
本発明の実施例において、給電部品は、霧化部品と接続されるための接続部11をさらに含む。上記第1取り付け孔12は該接続部11上に位置して、該第1取り付け孔12内の磁気吸着部材20を利用して接続部11を霧化部品と吸着固定させることで、給電部品と霧化部品の接続を実現する。
【0034】
さらに、給電部品は電池30をさらに含み、該電池30は気流センサに電気的に接続される。このように、ユーザが吸入すると、通気溝121内に負圧を形成し、気流センサは通気溝121内の気流を検出し、霧化部品に給電するように電池30を制御する。ユーザが吸入を停止すると、通気溝121内の負圧がなくなりし、気流センサは通気溝121内に通過する気流がないことを検出し、霧化部品への給電を停止するように電池30を制御する。
【0035】
具体的な実施例において、第1取り付け孔12は、接続部11の第1方向における一端に位置し、接続部11、連通部材14及び取り付け溝13は、第1方向に垂直な第2方向に位置する。このように、連通部材14及び気流センサを取り付けるための取り付け溝13は、第1取り付け孔12に対応して配置され、即ち、給電部品の第1方向における側辺に近接して配置され(即ち、連通部材14と気流センサはずらして配置され)、給電部品の第1方向における中間領域の空間を占めることを避け、且つ連通部材14が占める空間が少なくなるため、他の素子(例えば、下記の回路基板など)を配置する空間がより多くなり、給電部品の構造がよりコンパクトである。また、第1取り付け孔12は接続部11の第1方向における一端に位置することで、第1取り付け孔12の内壁に設けられた通気溝121も接続部11の第1方向における一端に位置し、冷凝液が通気溝121を介して気流センサに入るリスクを低減させ、気流センサが故障するリスクをさらに低減させる。なお、接続部11、連通部材14、取り付け溝13及び電池30は第2方向に沿って順に配置されるが、もちろん他の配置方式を採用することができ、ここで限定されない。
【0036】
具体的には、図面に示される実施例において、第1方向は給電部品の幅方向、例えば図1図2に示されるx方向であり、第2方向は給電部品の長さ方向、例えば図1図2に示されるy方向である。つまり、第1方向は図4の左右方向であり、第2方向は図4の紙面に垂直な方向である。
【0037】
さらに、接続部11には磁気吸着部材20を取り付けるための第2取り付け孔15が設けられ、該第2取り付け孔15は接続部11の第1方向における他端に位置する。即ち、第1取り付け孔12及び第2取り付け孔15は、それぞれ接続部11の第1方向における両端に設けられ、且つ第1取り付け孔12及び第2取り付け孔15にはそれぞれ磁気吸着部材20が取り付けられている。このように、2つの磁気吸着部材20を利用して霧化部品と同時に吸着固定され、給電部品と霧化部品との接合強度を向上させることに有利である。もちろん、他の実施例において、接続部11には磁気吸着部材20を取り付けるための取り付け孔をより多く設けることができるが、ここで限定されない。
【0038】
具体的な実施例において、給電部品は、回路基板(図示せず)をさらに含む。該回路基板、気流センサ及び電池30は電気的に接続される。気流センサが通気溝121内の気流を検出すると、回路基板によって霧化部品とオンするように電池30を制御して霧化部品に給電する。気流センサは通気溝121内に通過する気流がないことを検出すると、回路基板によって霧化部品とオフするように電池30を制御して霧化部品への給電を停止する。
【0039】
具体的な実施例において、接続部11には電極孔がさらに設けられ、電極孔は正電極孔160及び負電極孔161を含む。給電部品は、それぞれ正電極孔160内に取り付けられた正極柱40及び負電極孔161内に取り付けられた負極柱41を含み、正極柱40及び負極柱41によって給電部品と霧化部品との電気的な接続を実現する。さらに、該正極柱40と負極柱41は、いずれも回路基板に電気的に接続され、即ち、電池30は回路基板を介して正極柱40と負極柱41に電気的に接続される。このように、接続部11は磁気吸着部材20を介して霧化部品に接続すると、正極柱40と負極柱41はいずれも霧化部品に電気的に接続され、回路基板の制御下で電池30の電気エネルギーは正極柱40及び負極柱41を介して霧化部品に伝導され、霧化部品は該電気エネルギーを利用して霧化基質を霧化することができる。
【0040】
具体的な実施例において、給電部品は電池ホルダ10をさらに含み、接続部11、取り付け溝13及び連通部材14はいずれも電池ホルダ10に位置することができ、且つ電池30も電池ホルダ10に取り付けることができる。
【0041】
本発明の実施例において、霧化部品は通気溝121に連通する吸気通路を有する。このように、ユーザが吸入すると、通気溝121内の空気が吸気通路に入り、通気溝121内に負圧が発生する。この時、気流センサは通気溝121内の気流を検出し、電子制御板によって霧化部品に給電するように電池30を制御し、霧化部品は該電気エネルギーを利用して霧化基質を霧化してエアロゾルを発生させ、エアロゾルは吸気通路内の気流に運ばれて流れ、最終的にユーザに吸入される。
【0042】
本発明の実施例において、霧化部品には磁気吸着部材20と磁気吸着を発生可能な磁気吸着係合部材が設置され、給電部品と霧化部品は磁気吸着部材20と磁気吸着係合部材によって吸着固定される。任意選択で、磁気吸着部材20は磁石であってもよい。この場合、磁気吸着係合部材は磁石又は磁石に吸着可能な物質(例えば鉄ブロック)であってもよい。もちろん、他の実施例において、磁気吸着部材20は磁石ではなく、磁石に吸着可能な物質(例えば鉄ブロック)であってもよい。この場合、磁気吸着係合部材は磁石である。
【0043】
上述した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることができ、説明の簡潔さのために、上述した実施例の各技術的特徴のすべての可能な組み合わせが記載されていないが、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾しない限り、本明細書の範囲内にあるとみなされるべきである。
【0044】
以上の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を表現したに過ぎず、より具体的且つ詳細に説明されているが、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。当業者にとっては、本発明のコンセプトから逸脱することなく、多くの変形や改良が可能であり、これらは本発明の保護範囲に含まれることに留意されたい。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に規定されるものとする。
図1
図2
図3
図4