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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】ユニットロードカバー
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/38 20060101AFI20240617BHJP
   B65D 90/02 20190101ALI20240617BHJP
【FI】
B65D81/38 R
B65D90/02 B
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022503518
(86)(22)【出願日】2020-07-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-26
(86)【国際出願番号】 US2020040864
(87)【国際公開番号】W WO2021015939
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2023-06-26
(31)【優先権主張番号】62/878,007
(32)【優先日】2019-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147762
【弁理士】
【氏名又は名称】藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】ドダプカール、シュリカント
(72)【発明者】
【氏名】グラヴォイユ、ロックリン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】スペラティ、カルラ エム.
(72)【発明者】
【氏名】クロアスマン、アリッサ エル.
【審査官】植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-106256(JP,U)
【文献】特開2004-203396(JP,A)
【文献】特表2015-512833(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0130075(US,A1)
【文献】特開2002-029573(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0289682(US,A1)
【文献】米国特許第03024935(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/38
B65D 90/02
B65D 19/38-19/44
B65D 65/00-81/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットロードカバーにおいて、
前記ユニットロードカバーと、前記ユニットロードカバーのすぐ隣に配置された隣接するユニットロードカバーとの間の隙間をカバーするように動作可能なトップフラップを含む、トップパネルと、
前記トップパネルに結合され、前記トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネルと、
前記トップパネルに結合され、前記トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルと、を含み
前記少なくとも1つの第2サイドパネルは、前記少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあり、
前記少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さは、前記少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さとは異なり、パネルの前記平均厚さは、前記パネルの表面積にわたって平均された前記パネルの外面と内面との間の距離であり、
前記少なくとも1つの第1サイドパネル、前記少なくとも1つの第2サイドパネル、および前記トップパネルは、少なくとも1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定することを特徴とする、ユニットロードカバー。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1サイドパネルの前記平均厚さは、前記少なくとも1つの第2サイドパネルの前記平均厚さよりも大きい、請求項1に記載のユニットロードカバー。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1サイドパネルの前記平均厚さを前記少なくとも1つの第2サイドパネルの前記平均厚さで割った比は、1.25以上である、請求項1または2に記載のユニットロードカバー。
【請求項4】
前記トップパネルの平均厚さは、前記少なくとも1つの第1サイドパネルの前記平均厚さ、または前記少なくとも1つの第2サイドパネルの前記平均厚さと同じである、請求項1~3のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項5】
前記トップパネルは、前記少なくとも1つの第1サイドパネルの前記平均厚さ、および前記少なくとも1つの第2サイドパネルの前記平均厚さ以上の平均厚さを有する、請求項1~3のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項6】
2つの第1サイドパネルと2つの第2サイドパネルを含む、請求項1~5のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項7】
前記2つの第1サイドパネルは、前記2つの第1サイドパネルのそれぞれの垂直エッジに沿って結合され、前記2つの第2サイドパネルは、前記2つの第2サイドパネルのそれぞれの垂直エッジに沿って結合される、請求項6に記載のユニットロードカバー。
【請求項8】
前記トップパネルに結合され、前記トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第3サイドパネルをさらに含み、前記少なくとも1つ第3サイドパネルの平均厚さは、前記少なくとも1つの第1サイドパネルの前記平均厚さ、および前記少なくとも1つの第2サイドパネルの前記平均厚さと異なる、請求項1~5のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項9】
前記トップパネル、前記少なくとも1つの第1サイドパネル、前記少なくとも1つの第2サイドパネル、またはこれらの組み合わせは、少なくとも1つの構造層および少なくとも1つの断熱媒体層を含む多層構造を含む、請求項1~8のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項10】
前記トップパネル、前記少なくとも1つの第1サイドパネル、前記少なくとも1つの第2サイドパネル、またはこれらの組み合わせは、反射層、反射コーティング、摩擦低減層、または摩擦低減コーティングを含む、請求項1~9のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項11】
前記トップパネル、前記少なくとも1つの第1サイドパネル、または前記少なくとも1つの第2サイドパネルの1つは、この他の前記トップパネル、前記第1サイドパネル、および前記第2サイドパネルの断熱媒体層とは異なる断熱媒体層を含む、請求項9または10に記載のユニットロードカバー。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1サイドパネル、または前記少なくとも1つの第2サイドパネル、あるいはその両方は、2つの並んだユニットロードカバーの間の隙間をカバーするように動作可能なサイドフラップを含む、請求項1~11のいずれかに記載のユニットロードカバー。
【請求項13】
パレット、前記パレットに支持されたロード、および請求項1~12のいずれかに記載のユニットロードカバーを含むユニットロードアセンブリであって、前記ロードおよび前記パレットの少なくとも一部は、前記ユニットロードカバー内に配置され、前記ロードは、箱、バッグ、または1つまたは複数の商品を含むフレキシブル中間バルクコンテナを含む、ユニットロードアセンブリ。
【請求項14】
輸送中にユニットロードを断熱する方法であって、
前記ユニットロードが、ユニットロードカバーによって画定された空洞内に配置されるように、前記ユニットロードの上に前記ユニットロードカバーを配置することであって、前記ユニットロードカバーは、
前記ユニットロードカバーと、前記ユニットロードカバーのすぐ隣に配置された隣接するユニットロードカバーとの間の隙間をカバーするように動作可能なトップフラップを含む、トップパネルと、
前記トップパネルに結合され、前記トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネルと、
前記トップパネルに結合され、前記トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルと、を含み
前記少なくとも1つの第2サイドパネルは、前記少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあり、
前記第1サイドパネルの平均厚さは、前記第2サイドパネルの平均厚さとは異なり、パネルの前記平均厚さは、前記パネルの表面積にわたって平均された前記パネルの外面と内面との間の距離であり、
前記少なくとも1つの第1サイドパネル、前記少なくとも1つの第2サイドパネル、および前記トップパネルは、1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定し、
前記ユニットロードカバーは、前記ユニットロードが輸送コンテナに積荷されるときに、前記ユニットロードカバーの前記少なくとも1つの第1サイドパネルが前記輸送コンテナのコンテナ壁に面するように、前記ユニットロード上に配置され、
前記少なくとも1つの第1サイドパネルは、前記コンテナ壁または前記輸送コンテナの内部から前記ユニットロードカバーを通る熱伝達を低減するように動作可能であり、それにより、前記ユニットロードを断熱することを特徴とする、輸送中にユニットロードを断熱する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連する出願への相互参照
この出願は、2019年7月24日に出願された米国仮特許出願第62/878,007号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、一般に、ユニットロードカバー、特に標準的な輸送コンテナで出荷される商品を熱保護するためのユニットロードカバーに関する。
【背景技術】
【0003】
商取引で輸入される商品の多くは、標準の輸送コンテナを使用して国内および海外の顧客に出荷され、標準の輸送コンテナは、通常、国際標準に準拠した標準の長さと幅の寸法を持つ金属製の長方形の箱である。商品は輸送コンテナに積荷され、輸送コンテナは閉じて密封され、輸送コンテナは船、鉄道、トラック、またはその他の輸送方法で最終目的地まで輸送される。多くの場合、輸送コンテナは温暖な気候を通行し、太陽光からの太陽放射エネルギーを吸収し得、それにより、熱が金属壁を通過して輸送コンテナの上部空間に伝達し得る。結果として生じる輸送コンテナ内の商品への熱流束は、輸送コンテナ内にピーク温度を生じさせ、物理的特性または化学組成の変化などの輸送コンテナ内に含まれる商品の変化を引き起こし得る。
【発明の概要】
【0004】
したがって、標準的な輸送コンテナ壁および上部空間からそこに保管される商品への熱流束を低減することによって、標準的な輸送コンテナで輸送される商品を熱保護できるユニットロードカバーに対する継続的なニーズが存在する。空間の制限に準拠しながら断熱性を向上させ、2つのユニットロードを輸送コンテナ内に並んで配置できるユニットロードカバーに対するさらなるニーズが存在する。
【0005】
これらのニーズの1つまたは複数は、本開示のユニットロードカバーの様々な実施形態に合う。本開示のユニットロードカバーは、ユニットロードの側面にコンテナ壁に向かって外向きに配置された厚いサイドパネルおよびユニットロード間の薄いサイドパネルを含み得る。コンテナ壁に面する商品の外向きの側面に配置されたより厚いサイドパネルは、輸送コンテナ壁からユニットロードへの熱伝達を減らすために改善した断熱性を提供し、それによって輸送内で経験されるピーク温度の影響を制限してもよい。ユニットロードの集合体における隣接するユニットロード間の熱伝達は、コンテナの壁とユニットロードとの間の熱伝達と比較して最小であってもよい。ユニットロードカバーの薄いサイドパネルをユニットロードの間に配置すると、ユニットロードカバーの全体的な幅の寄与を同じに保つことができ得る。ユニットロードカバーは、外側のパネルを厚くし、内側のパネルを薄くすることで、輸送コンテナ内の空間制限に準拠しながら、外部の熱源からのユニットロードの断熱材を改善し、輸送コンテナ内にユニットロードカバーに並べて、2つのユニットロードを取り付ける機能を維持する。
【0006】
1つまたは複数の態様によれば、ユニットロードカバーは、トップパネル、トップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル、およびトップパネルに結合されてトップパネルから下向き延びる少なくとも1つの第2サイドパネルを含み得る。少なくとも1つの第2サイドパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあってもよい。第1サイドパネルの平均厚さは、第2サイドパネルの平均厚さとは異なってもよく、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離である。少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、およびトップパネルは、少なくとも1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定してもよい。
【0007】
1つまたは複数の他の態様によれば、輸送中にユニットロードを断熱する方法は、ユニットロードがユニットロードカバーによって画定された空洞内に配置されるように、ユニットロードの上にユニットロードカバーを配置することを含み得る。ユニットロードカバーは、トップパネル、トップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル、およびトップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルを含み得る。少なくとも1つの第2サイドパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあってもよい。第1サイドパネルの平均厚さは、第2サイドパネルの平均厚さとは異なってもよく、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離である。少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、およびトップパネルは、1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定してもよい。ユニットロードカバーは、ユニットロードが輸送コンテナに積荷されるときに、ユニットロードカバーの少なくとも1つの第1サイドパネルが輸送コンテナのコンテナ壁に面し得るように、ユニットロード上に配置されてもよい。少なくとも1つの第1サイドパネルは、輸送コンテナの内部からユニットロードカバーを通る熱伝達を低減するように動作可能であり得、それにより、ユニットロードを断熱する。
【0008】
記載された実施形態の追加の特徴および優位性は、以下の詳細な説明に記載され、その説明から当業者に容易に明らかになるか、または詳細な説明、特許請求の範囲、ならびに添付の図面を含む記載された実施形態を実施することによって認識される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の特定の実施形態についての以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読むときに最もよく理解することができ、同様の構造は、同様の参照番号で示され、以下のとおりである。
【0010】
図1】従来技術による、市販のユニットロードカバーの断面図を概略的に示す。
【0011】
図2】輸送コンテナ内のユニットロードに取り付けられたユニットロードカバーの表面温度(y軸)を、ユニットロードカバーの上面、外面、および内面の時間(x軸)の関数としてグラフで示す。
【0012】
図3A】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ユニットロードカバーの正面斜視図を概略的に示す。
【0013】
図3B】本開示で示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、基準線3B~3Bに沿った図3Aのユニットロードカバーの断面図を概略的に示す。
【0014】
図4A】本開示に示され、記載されている1つまたは複数の実施形態による、図3Aのユニットロードカバーの上面断面図を概略的に示す。
【0015】
図4B】本開示で示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ユニットロードカバーの別の実施形態の上面断面図を概略的に示す。
【0016】
図4C】本開示で示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ユニットロードカバーのさらに別の実施形態の上面断面図を概略的に示す。
【0017】
図5】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内に並んで配置されたユニットロードに取り付けられた図3Bのユニットロードカバーの部分断面図を概略的に示す。
【0018】
図6】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内の複数のユニットロードに取り付けられたユニットロードカバーの別の実施形態の上面断面図を概略的に示す。
【0019】
図7】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内の複数のユニットロードに取り付けられたユニットロードカバーのさらに別の実施形態の上面断面図を概略的に示す。
【0020】
図8】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内の複数のユニットロードに取り付けられたユニットロードカバーのさらに別の実施形態の上面断面図を概略的に示す。
【0021】
図9】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ユニットロードカバーの別の実施形態の正面図を概略的に示す。
【0022】
図10】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内に並んで配置された2つのユニットロードに取り付けられる図9のユニットロードカバーの部分断面図を概略的に示す。
【0023】
図11】本開示に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、輸送コンテナ内に並んで配置された2つのユニットロードに取り付けられる図9のユニットロードカバーの正面図を概略的に示す。
【0024】
様々な図の寸法は縮尺を意図したものではなく、説明のために特定の点で誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の実施形態は、標準的な輸送コンテナ内のユニットロードの輸送など、ユニットロードの保管および輸送中にユニットロードを断熱するためのユニットロードカバーを対象とする。図3Aおよび3Bを参照すると、本開示のユニットロードカバー40の実施形態が概略的に示されている。ユニットロードカバー40は、トップパネル50と、トップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに(例えば、図3Aおよび3Bの座標軸の-Z方向に)延びる少なくとも1つの第1サイドパネル60、およびトップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネル70を含み得る。第1サイドパネル60および第2サイドパネル70は、互いに、トップパネル50に結合および/または結合可能で、開く側のコンテナまたはカバーを形成してもよい。トップパネル50、少なくとも1つの第1パネル60、および少なくとも1つの第2パネル70は、その中に少なくとも1つのユニットロード20を受け入れるように構成された空洞を画定し得る。第2パネル70は、第1パネル60の隣または向かいにあってもよい。第1サイドパネル60の第1厚さtは、第2サイドパネル70の第2厚さtよりも大きくてもよい。本開示のユニットロードカバー40は、輸送コンテナ内の空間制限に適合しながら、輸送コンテナ壁に面するユニットロードの側面の断熱材のより大きい厚さを可能にし得る。
【0026】
本明細書で使用される場合、「幅」という用語は、図1に示されるように、輸送コンテナ10の幅Wにほぼ平行な方向で測定された物体の寸法を指し得る。本開示における「幅」は、一般に、図中の座標軸の+/-X方向で測定された距離を指し得る。
【0027】
本明細書で使用される場合、「断熱」という用語は、一般に、構造(例えば、フィルム)を通過する熱流束を減少させるために、構造を通過する熱の流れに対する抵抗が増加する断熱性を指す。
【0028】
本明細書で使用される場合、「輸送コンテナ」という用語は、複数のユニットロードを収容するのに十分な標準寸法を有するインターモーダル貨物コンテナを指す。
【0029】
図1を参照すると、標準的な輸送コンテナ10は、市販のパレットカバー30が取り付けられた2つのユニットロード20を示す。ユニットロード20は、パレット22と、パレット22上に配置され、パレット22によって支持されている1つまたは複数の商品24とを含む。商品24は、トートバッグ、バルクビン、バルクボックス、液体トート、ドラム、フレキシブル中間バルクコンテナ、または他のバルク包装などのバルク包装に含まれる単一の商品、複数の商品、またはセミバルク商品を含み得る。商品24はまた、繊維板または段ボール箱、プラスチックの箱、バッグ(例えば、プラスチック、紙、天然繊維)、またはパレット22上に積み重ねられたバケツなどの1つまたは複数のパッケージに含まれる複数の商品を含み得る。商品24および/または商品24のパッケージは、シュリンクラップなどであるが、これに限定されないポリマーフィルムで包んでもよい。様々なタイプのコンテナおよび包装の他の商品24が考えられる。いくつかの実施形態では、商品24は、流動性であり得る複数のペレットの形態のエラストマーなどのポリマーを含み得る。ポリマーペレットは、箱、バッグ、またはフレキシブル中間バルクコンテナに包装されてもよい。
【0030】
標準的な輸送コンテナ10は、標準的な内部幅Wを有する。本明細書で使用される場合、輸送コンテナ10の内部幅Wは、輸送コンテナ10の内側のコンテナ壁14間の最小距離を指し、コンテナ壁14に結合されたカバーの厚さを含まない。ユニットロード20のパレット22は、輸送コンテナ10内に並んで2つのユニットロード20に適合するようなサイズにされ得る。パレット22のサイズは、製造、倉庫、または物流プロセスのパラメータにしたがって決定され得る。いくつかの実施形態では、パレット22は、輸送コンテナ10の容積を最大化するように選択された幅Wを有してもよい。例えば、パレット22は、並んで配置された2つのパレットが、例えば輸送コンテナ10の内部幅Wの5%以内、4%以内、3%以内、または2%以内である、輸送コンテナ10の内部幅Wに可能な限り近い結合幅(2×W)を有するように、幅Wを有してもよい。
【0031】
前述のように、輸送コンテナ10は、保管中および輸送場所から目的地への輸送中に、太陽からの太陽放射および高温にさらされ得る。例えば、輸送コンテナ10は、周囲温度が35℃、さらには40℃を超える熱帯気候を通過して輸送され得る。さらに、輸送コンテナ10は、太陽放射エネルギーを吸収し得、これにより、輸送コンテナ10の内部の温度がさらに上昇し得る。図1に示されるように、環境大気からの熱流束および/または太陽エネルギーとして吸収される熱は、輸送コンテナ10の壁14を通って伝導され、および/または対流によって輸送コンテナ10の上部空間12に伝達され得る。壁14を通って輸送コンテナ10の上部空間12に入る熱流束が、図1と参照番号16によって図全体に示される。日中の輸送コンテナ10への熱流束は、50℃以上、60℃以上、さらには70℃以上のピーク温度を生成できる。
【0032】
コンテナ壁14および/または輸送コンテナ10の上部空間12からのユニットロード20の商品24への熱流束16によって引き起こされるピーク温度は、物理的特性および/または化学組成の変化など、商品24に望ましくない変化を引き起こす場合がある。例えば、商品24は、顧客の場所に到着したときに包装から顧客のプロセスに流動可能であることを意図したペレットの形態で販売および輸送されることが多い様々なポリマーを含み得る。しかしながら、輸送コンテナ10でポリマーペレットを輸送する場合、輸送コンテナ10内の熱流束16は、ポリマーペレットの温度がポリマーの軟化温度を超えて上昇し得る。典型的なエラストマーポリマーの軟化温度は、35℃から45℃の範囲であり得、これは、輸送および保管中に輸送コンテナ10で多く経験するピーク温度に満たない。したがって、輸送コンテナ10内で50℃を超えるピーク温度は、ポリマーペレットを軟化および融合させて、ポリマーペレットの固体凝集体を形成し得、これは、ポリマーペレットのブロックまたは塊と呼ばれることがある。ポリマーペレットの固い塊または凝集体は、流動性ペレットと比較して、ポリマーの顧客が使用するのがより困難であり、これにより、ポリマーペレットの一部が使用できなくなる可能性がある。したがって、ポリマーペレットのブロックと塊は、生成物の損失となり得る。改ざん、物理的特性の変化、および/または商品24の化学組成の変化などの他のタイプの望ましくない変化もまた、輸送コンテナ10から商品24への熱流束16によって引き起こされるピーク温度に起因し得る。
【0033】
輸送コンテナ10から商品24に伝達される熱の量を低減するために、様々な方法を採用してもよい。冷蔵輸送コンテナを使用して、輸送コンテナ10に伝達された熱を除去し、商品24の目標温度よりも低い温度を維持してもよい。ただし、冷蔵輸送コンテナは、商品24の輸送コストを大幅に増加させる可能性がある。図1を再び参照すると、市販のパレットカバー30は、輸送コンテナ10に伝達される熱から商品24を断熱するために、ユニットロード20の上に配置され得る。市販のパレットカバー30は、商品24およびパレット22の少なくとも一部が市販のパレットカバー30内に含まれるように、ユニットロード20の上に配置され得る。市販のパレットカバー30は、上部セクション32と、上部セクション32に結合され、上部セクション32から下向きに延びる複数の側面34とを含む。市販のパレットカバー30の場合、すべての側面34は同じ厚さを有する。例えば、ユニットロード20の間の側面34の厚さtは、輸送コンテナ10のコンテナ壁14に向かって外向きに面する側面34の厚さtと同じである。したがって、すべて同じ厚さの側面34を有する市販のパレットカバー30の場合、市販のパレットカバー30の各側面34は、一般に同じ断熱値を有する。輸送コンテナ10に配置された2つの並んだユニットロード20の全幅に対する単一の市販のパレットカバーの幅の寄与は、W=(t+t)として表すことができ、この場合はt=tである。したがって、並んで配置されたユニットロード20上の2つの市販のパレットカバー30の全幅寄与は、W=4xt=4xtである。典型的な市販のパレットカバー30は、輸送コンテナ10に並んで配置された2つのユニットロード20に取り付けられる場合、1.0インチから6.0インチ(25.4mm(ミリメートル)~152.4mm)のカバー30の可能な全幅寄与をともなう、0.25インチから2.0インチ(6.35mm~50.8mm)の側面34(t=t)の平均厚さを有し得る。
【0034】
しかしながら、現在市販されているパレットカバー30を収容するために輸送コンテナ30内で利用可能な空間は限られている。前述のように、各パレット22の幅Wおよび輸送コンテナ10の幅Wは、一般に固定されており、これは、市販のパレットカバー30の側面34を収容するために残され利用可能な空間の量は、輸送コンテナ10の幅Wとパレット22の幅Wの2倍との間の差に等しいことを意味する。輸送コンテナ10の幅Wとパレット22の幅Wの2倍との間の差は、4インチ(101.6mm)未満、3.5インチ(88.9mm)未満、さらには3インチ(76.2mm)未満であり得る。このように、パレットカバー30の側面34の幅の寄与は、次の式で制限され得る:W≦W-2xW。市販のパレットカバー30の側面34を形成する断熱材の断熱値は、断熱材の厚さに正比例する。輸送コンテナ10内の空間制限は、市販のパレットカバー30の側面34が、輸送コンテナ10から商品24への熱の移動に対して十分な断熱性を提供するのに必要な厚さの断熱材を有することを妨げ得る。パレットカバー30の厚さを増加させると、カバー30が裂け、輸送コンテナ10の積荷時間が増加し、および/または断熱材の圧縮のためにパレットカバー30の断熱の有効性が低下し得る。ポリマーペレットを含む商品24を輸送する場合、市販のパレットカバー30の側面34の厚さは、ポリマーペレットの軟化、溶融、または他の変化を低減または防止するためにポリマーペレットを熱的に断熱するのに十分ではないことが分かった。
【0035】
輸送コンテナ10から商品24への熱流束は、主に、コンテナ壁14および輸送コンテナ10の上部空間12から来ることが分かった。また、輸送コンテナ10内の中心にあるアレイを形成するために、ユニットロード20が横方向および縦方向(すなわち、それぞれ+/-Xおよび+/-Y方向)に並んでクラスター化される場合、ユニットロード20は、ユニットロード20の間の内面で自己断熱することができる。クラスター化されたアレイ内のユニットロード20が互いに近接または接触している場合、放射からの熱流束はわずかであり、輸送コンテナ10の上部空間12からユニットロード20の上面への熱流の能力が低下するため、伝導からの熱流束は最小化される。クラスター化されたアレイ内のユニットロード20が互いに近接して(例えば、接触してまたはほぼ接触して)配置されている限り、ユニットロード20の間からのユニットロード20のそれぞれへの熱流束は、コンテナ壁14からユニットロードの外面への熱流束、および輸送コンテナ10の上部空間12からユニットロード20の上面への熱流束と比較して最小である。図2を参照すると、ユニットロード20に取り付けられた市販のパレットカバー30の様々な外面の温度が時間の関数として示されている。図2については、複数の市販のパレットカバー30が、複数のユニットロード20上に取り付けられ、次いで、それらは標準の輸送コンテナ10内の横並びの配置で互いに近接して配置された。温度センサーは、カバー30の上面、コンテナ壁14に面するカバー30の側面、およびコンテナ壁14から離れて別のユニットロード20に向かって内側に面するカバー30の側面に配置された。輸送コンテナ10は、輸送コンテナ10が大気温度および太陽光の期間に長期間さらされる可能性がある場所の外側に配置された。各表面の温度は、数日間にわたって測定および記録された。参照番号202は、カバー30の上面の温度を示し、参照番号204は、コンテナ壁14に向かって外向きのカバー30の側面の温度を示し、参照番号206は、コンテナ壁14から離れて、別のユニットロード20に面しているカバー30の側面の温度を示す。
【0036】
図2に示すように、最高温度は、日中、パレットカバー30(図2のデータ系列202)の上面で発生する。ユニットロード20の垂直方向の寸法(例えば、図1の+/-Z方向の寸法)は、輸送コンテナ10の寸法によって制約されない。したがって、空間の制約に制限されることなく、ユニットロード20の上部にさらなる断熱材を追加できる。また、図2は、輸送コンテナ10が太陽光にさらされると、日中、コンテナ壁14(データ系列204)に面するパレットカバー30の側面の温度もまた大幅に上昇することを示す。しかしながら、コンテナ壁14(図2のデータ系列206)とは反対側を向いている内面の温度は、時間の関数としてあまり変化しない。これは、コンテナ壁14から離れて別のユニットロード20に面するユニットロード20の内面が自己断熱であり、ユニットロード20の間で大量の熱流束を経験しないことを確認する。
【0037】
本開示は、ユニットロード20間の最小の熱流束を利用して、ユニットロード20の間の領域から、コンテナ壁14に面するユニットロード20の外側の領域に向けて断熱材の厚さを再配分するユニットロードカバー40に関する。図3Aおよび3B参照すると、前述のように、本開示のユニットロードカバー40は、トップパネル50および4つのサイドパネルを含み得、これは、少なくとも1つの第1サイドパネル60および少なくとも1つの第2サイドパネル70を含み得る。第1サイドパネル60は、コンテナ壁14に面するユニットロードカバー40の側面であり得、第2サイドパネル70の第2厚さtよりも大きい第1厚さtを有し得、これは、コンテナ壁14とは反対側を向いているユニットロードカバー40の側面であり得る。輸送コンテナ10と、ユニットロード20との間に配置された第2サイドパネル70の第2厚さt内のアレイに近接して配置されたユニットロード20との間の最小の熱流束を低減すると同時に、コンテナ壁14に面する第1サイドパネル60の第1厚さtを増やすことができる。したがって、輸送コンテナ内の空間制限に準拠するため、本開示のユニットロードカバー40のサイドパネル60、70の異なるパネルの厚さは、パレット間の断熱材の厚さを減らしながら、より厚い断熱材をユニットロード20の外側に配置することを可能にし得る。言い換えれば、輸送コンテナ10内の空間制限に準拠するため、第1サイドパネル60の第1厚さtが大きいほど、ユニットロード20とコンテナ壁14との間の断熱材が大きくなり、第2厚さtが薄くなると、ユニットロードカバー40の全幅の寄与が減少する。
【0038】
図3Bを参照すると、トップパネル50は、上向き(例えば、図3Bの座標軸の+Z方向)の上面52と、垂直下向き(例えば、図3Bの軸座標の-Z方向)の底面54を有し得る。図5を参照すると、ユニットロードカバー40が輸送コンテナ10に配置されたユニット化ロード20に取り付けられる場合、トップパネル50の上面52は、輸送コンテナ10の上部空間12に向けてもよく(すなわち、図3Bの座標軸の+Z方向)、底面54は、ユニットロード20に向けてもよい(すなわち、図3Bの座標軸の-Z方向)。図3Aおよび3Bを再び参照すると、トップパネル50は、サイドパネル(第1サイドパネル60、第2サイドパネル70)のそれぞれが結合され得る、トップパネル50の周辺境界を形成する複数のエッジ56をさらに含み得る。
【0039】
上面図でユニットロード20を見ると、トップパネル50は、ユニットロード20の形状に一致する形状を有し得る。トップパネル50は、ユニットロード20のパレット22の長さおよび幅、および/またはパレット22によって支持されている商品24の集合体の長さおよび幅など、ユニットロード20の長さおよび幅に一致する長さおよび幅を有し得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50は、パレット22又はユニットロード20の幅W以上の幅W有してもよく(図1)、トップパネル50の幅Wは、輸送コンテナ10の幅Wに平行な方向で測定されたトップパネル50の寸法である(図1)。いくつかの実施形態では、商品24は、パレット22上に支持されたフレキシブル中間バルクコンテナ内に含まれ得、トップパネル50は、フレキシブル中間バルクコンテナの寸法を収容するのに十分な長さおよび幅を有し得る。トップパネル50は、正方形、長方形、多角形、または他の形状を有してもよい。トップパネル50は、平均厚さtを有してもよい。トップパネル50の平均厚さtは、ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ輸送コンテナ10に積荷されたときの、トップパネル50の全表面積にわたって平均化されたトップパネル50の上面52と底面54との間の合計距離であり得る。一般に、ユニットロード20の高さ(例えば、図3Bの座標軸の+/-Z方向での測定)は、輸送コンテナ10の内部の垂直寸法によって制約されないため、トップパネル50の平均厚さtは、輸送コンテナ10の上部空間12からユニットロード20への熱流束16を低減するのに適した任意の厚さであり得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50は、0.25インチ(6.35mm)から5.0インチ(124mm)、例えば、0.25インチ(6.35mm)から4.0インチ(101.6mm)、0.25インチ(6.35mm)から3.0インチ(76.2mm)、さらには0.5インチ(12.7mm)から5.0インチ(127mm)の平均厚さを有し得、トップパネル50の平均厚さは、ユニットロード20が輸送コンテナ10に積荷された状態で、ユニットロード20に取り付けられたものとして決定される。
【0040】
図3Aおよび3Bを再び参照すると、ユニットロードカバー40は、少なくとも1つの第1サイドパネル60および少なくとも1つの第2サイドパネル70を含む、少なくとも4つのサイドパネルを含み得る。トップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70は、空洞内でユニットロード20を受け取るように構成された空洞を画定してもよい。ユニットロードカバー40は、1つ、2つ、または3つの第1サイドパネル60などの1つまたは複数の第1サイドパネル60を含み得る。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、トップパネル50の形状が4つ以上のエッジ56を有するなどの場合、3つ以上の第1サイドパネル60を有し得る。第1サイドパネル60は、トップエッジ61および2つの垂直エッジ62(すなわち、本開示全体を通して図3Aおよび3Bの座標軸の+/-Z方向に平行なエッジを指す垂直エッジ)を含み得る。各第1サイドパネル60は、ユニットロードカバー40によって画定される空洞に向かって内向きな内面66と、ユニットロードカバー40から外向きな外面68とを有し得る。第1サイドパネル60は、平均第1厚さtを有し得る。各第1サイドパネル60の平均第1厚さtは、ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷されるとき、第1サイドパネル60の全表面積にわたって平均化された第1サイドパネル60の内面66と外面68との間の合計距離であり得る。各第1サイドパネル60は、トップパネル50のエッジ56の1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。いくつかの実施形態では、第1サイドパネル60のそれぞれのトップエッジ61は、トップパネル50のエッジ56のうちの1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。各第1サイドパネル60は、トップパネル50から下向きに(例えば、図3Bの座標軸の-Z方向に)延びてもよい。
【0041】
ユニットロードカバー40は、1つ、2つ、または3つの第2サイドパネル70などの1つまたは複数の第2サイドパネル70を含み得る。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、トップパネル50の形状が4つ以上のエッジ56を有するなどの場合、3つ以上の第2サイドパネル70を有し得る。第2サイドパネル70は、トップエッジ71および2つの垂直エッジ72を含み得る。各第2サイドパネル70は、ユニットロードカバー40によって画定される空洞に向かって内向きな内面76と、ユニットロードカバー40から外向きな外面78とを有し得る。第2サイドパネル70は、平均第2厚さtを有し得る。各第2サイドパネル70の平均第2厚さtは、ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷されるとき、第2サイドパネル70の全表面積にわたって平均化された第2サイドパネル70の内面76と外面78との間の合計距離であり得る。各第2サイドパネル70は、トップパネル50のエッジ56の1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。いくつかの実施形態では、第2サイドパネル70のそれぞれのトップエッジ71は、トップパネル50のエッジ56のうちの1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。各第2サイドパネル70は、トップパネル50から下向きに(例えば、図3Bの座標軸の-Z方向に)延びてもよい。
【0042】
図4Aから4Cを参照すると、第1サイドパネル60および第2サイドパネル70は、様々なパターンで配置され得る。例えば、少なくとも1つの第2サイドパネル70は、少なくとも1つの第1サイドパネル60の隣または向かいにあってもよい。各第1サイドパネル60の各垂直エッジ62は、別の第1サイドパネル60の垂直エッジ62または第2サイドパネル70の垂直エッジ72に結合されてもよい。同様に、各第2サイドパネル70の各垂直エッジ72は、別の第2サイドパネル70の垂直エッジ72または第1サイドパネル60の垂直エッジ62に結合されてもよい。図4Aを参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、2つの第1サイドパネル60および2つの第2サイドパネル70を含み得る。2つの第1サイドパネル60は、第1サイドパネル60のそれぞれの垂直エッジ62に近接して結合されてもよい。2つの第2サイドパネル70は、第2サイドパネル70のそれぞれの垂直エッジ72に近接して結合されてもよい。この構成では、ユニットロードカバー40は、ユニットロード20上に配置され得るように、一方の第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10のコンテナ壁14に面するユニットロード20の側に配置され、他方の第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10の端部18(図6)に面するユニットロード20の側に配置されてもよい。
【0043】
ここで図4Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、単一の第1サイドパネル60および複数の第2サイドパネル70を含み得る。第1サイドパネル60の垂直エッジ62は、第2サイドパネル70の垂直エッジ72に近接して第2サイドパネル70に結合してもよい。これらの実施形態では、ユニットロードカバー40は、ユニットロード20上に配置され得るように、第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10のコンテナ壁14に向けられてもよい。複数の第2サイドパネル70は、ユニットロードカバー40の他の3つの側面を形成するために、第1サイドパネル60に結合されていない垂直エッジ72で結合され得る。第2サイドパネル70は、隣接するユニットロード20に面するユニットロード20の側面に配置され得る。
【0044】
ここで図4Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、複数の第1サイドパネル60および単一の第2サイドパネル70を含み得る。第2サイドパネル70の垂直エッジ72は、第1サイドパネル60の垂直エッジ62に近接して第1サイドパネル60に結合してもよい。これらの実施形態では、第2サイドパネル70は、ユニットロード20と並んで、コンテナ壁14から離れて配置された隣接するユニットロード20に向けられ得るように、ユニットロードカバー40は、ユニットロード20上に配置されてもよい。複数の第1サイドパネル60は、ユニットロードカバー40の他の3つの側面を形成するために、第2サイドパネル70に結合されていない垂直エッジ62で結合され得る。したがって、次に第1サイドパネル60は、ユニットロードの他の3つの側面に配置され得る。この構成では、第1サイドパネル60のいくつかは、輸送コンテナの両端18の間で前後の関係にあるユニットロード20の間に配置されることになる。輸送コンテナ10内の空間は、一般に、端から端まで縦方向に制限されないので、第1サイドパネル60のより大きい厚さは、縦方向に互いに隣接するユニットロード20の間に配置されるときに問題を生じない。
【0045】
第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、またはトップパネル50のいずれかは、1つまたは複数のステッチング、接着剤、結合剤、ファスナー、またはこれらの組み合わせによって前述した方法で他のパネルのいずれかに結合および/または結合可能であり得る。ファスナーには、フックアンドループファスナー、ジッパー、ボタン、スナップ、磁気ストリップ、ピン、タイストラップ、またはその他の適切なファスナー、または当技術分野で知られているファスナーの組み合わせを含み得る。さらに、本明細書では結合されていると説明されているが、いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70は、使用時に結合できる個別部品で製造され得る。「結合」という用語は、パネルが最初に取り外されているが、互いに取り外し可能に結合可能であり、使用可能なユニットロードカバー40を形成するために使用時にユーザーが結合しなければならない場合を含むことを意図している。
【0046】
トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、またはこれらの組み合わせは、複数の層を有するフレキシブルな多層構造であり得る。パネル50、60、70の複数の層は、1つまたは複数の構造層と、断熱媒体を含む少なくとも1つの断熱層と、を含み得る。構造層は、ポリマーフィルムまたは布を含み得る。布は、天然繊維または合成繊維から作られた織布または不織布を含み得る。
【0047】
構造層のポリマーフィルムまたは布は、コーティングされていてもコーティングされていなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ポリマーフィルムまたは布は、ユニットロード20から離れて赤外線を反射するために反射コーティングでコーティングされ得る。いくつかの実施形態では、ポリマーフィルムまたは布は、構造層の片側に反射面を形成するように金属化され得る。構造層のポリマーフィルムまたは布を金属化またはコーティングするための任意の既知の方法を使用してもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、またはその両方は、外面、内面、またはその両方に摩擦低減層を含み得る。摩擦低減層は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル、またはその両方の構造層または断熱媒体に満たない摩擦係数を有する摩擦低減コーティングまたは低摩擦フィルムであり得る。いくつかの実施形態では、摩擦低減層は、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネル70の外面、内面、またはその両方に塗布される摩擦低減コーティングであり得る。摩擦低減層は、ユニットロード20を輸送コンテナ10に積み込み中に、隣接するユニットロードカバー40との間の摩擦を低減するように動作可能である。また、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネルの外面上の摩擦低減層は、ユニットロードカバー40と輸送コンテナ10のコンテナ壁14との間の摩擦を低減し得る。また、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネル70の内面上の摩擦低減層は、ユニットロード20上のユニットロードカバー40の取り付けおよび取り外し中、ユニットロード20の内面と商品24との間の摩擦を低減し得る。例えば、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネル70の内面上の摩擦低減層は、ユニットロードカバー40と、フレキシブル中間バルクコンテナの外面であるシュリンクラップの外面との間、または商品24を含む他のパッキングの外面との摩擦を低減し得る。摩擦が減少することにより、ユニットロード20から、ユニットロードカバー40をより容易に取り付けたり、取り外したりすることが可能になり得る。
【0049】
断熱媒体は、パネルを通る熱流束の速度を低減することができるガスまたは固体断熱材を含み得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、または第2サイドパネル70のうちの1つまたは複数は、空気、窒素、または他のガスなどのガスによって分離された複数の構造層を含み得、ガスはガスの領域を通る熱伝導を減らすことにより、断熱効果を提供する。
【0050】
断熱媒体は、天然または合成の断熱材料であり得る固体断熱材であってもよい。断熱材料は、フィルム、布、発泡体、シート、または他の物理的形態の形態であり得る。断熱材には、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、TYVEK(登録商標)、グラスファイバー、グラスウール、ポリウレタン、セルロース、尿素、ポリスチレン、段ボール、その他の断熱材、または断熱材の組み合わせを含むが、これらに限定されない。トップパネル50、第1サイドパネル60、および/または第2サイドパネル70は、複数の構造層と、各構造層の間に配置された1つまたは複数の断熱材料とを含み得る。構造層と断熱媒体の他の組み合わせが考えられる。
【0051】
いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、および各第2サイドパネル70は、異なる数の構造層または異なるタイプの断熱媒体などの異なる構造を有し得る。例えば、第2サイドパネル70と比較して、第1サイドパネル60のより大きい厚さおよび改善された断熱性能を提供するため、第2サイドパネル70は、複数の構造層および各構造層の間にガスを含み得、第1サイドパネル60は、構造層の間に配置された固体断熱材を備えた1つまたは複数の構造層を含み得る。さらに、トップパネル50は、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネル70のいずれとも異なる構造を有し得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、またはこれらの組み合わせは、同じ一般的な構造を有し得、構造層間の断熱媒体の厚さのみが異なり得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、またはこれらの組み合わせのうちの1つまたは複数は、同じ一般的な構造を有し得るが、他のパネルの構造層または断熱媒体と異なる1つまたは複数の構造層または断熱媒体を含み得る。いくつかの実施形態では、トップパネル50、第1サイドパネル60、および/または第2サイドパネル70は、パネルの垂直エッジまたは内面または外面で結合された複数のパネルを含み得る。
【0052】
前述のように、トップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70の断熱能力は、トップパネル50の平均厚さt、第1のサイドパネル60の平均第1厚さt、および第2サイドパネル70の平均第2厚さtにそれぞれに比例し得る。トップパネル50、第1サイドパネル60、および/または第2サイドパネル70のそれぞれの平均厚さは、パネルの構造および/またはトップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70のそれぞれの断熱媒体の厚さを変更することによって変更されてもよい。コンテナ壁14に面するユニットロード20の側に追加の断熱材厚さを提供し、ユニットロードカバー40の全幅寄与を維持するために、第1サイドパネル60の平均第1厚さtを増加させ、第2サイドパネル70の平均第2厚さtを減少させてもよい。したがって、第1サイドパネル60の平均第1厚さtは、第2サイドパネル70の平均第2厚さtよりも大きくてもよい。そのため、ユニットロードカバー40の全幅寄与Wは、2つのユニットロード20が並んで配置され、各ユニットロード20は、1つのユニットロードカバー40によって覆われる平均第1厚さtと平均第2厚さt(W=2x(t+t))の合計の2倍に等しくなり得る。
【0053】
ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、ユニットロード20は横並びの配置で輸送コンテナ10に積荷される場合、第1サイドパネル60の平均第1厚さtに対する第2サイドパネル70の平均第2厚さtの比は、1.25以上、例えば、1.5以上、1.75以上、さらには2.0以上であり得る。ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、ユニットロード20は横並びの配置で輸送コンテナ10に積荷される場合、第1サイドパネル60の平均第1厚さtに対する第2サイドパネル70の平均第2厚さtの比は、1.25から100、例えば、1.50から50、さらには1.5から25であり得る。
【0054】
第1サイドパネル60は、第2サイドパネル70の平均第2厚さtよりも大きく、0.20インチ(5.08mm)以上、0.25インチ(6.35mm)以上、0.5インチ(12.7mm)以上、0.75インチ(19.1mm)以上、さらには1.0インチ(25.4mm)以上である平均第1厚さtを有し得る。ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷される場合、平均第1厚さtは、第1サイドパネル60の全表面積にわたって平均化された第1サイドパネル60の内面66と外面68との間の合計距離であり得る。第1サイドパネル60は、第2サイドパネル70の平均第2厚さtよりも大きく、3.0インチ(76.2mm)未満、2.75インチ(69.9mm)未満、さらには2.5インチ(127mm)未満の平均第1厚さtを有し得、平均第1厚さtは前述のように画定される。第1サイドパネル60は、0.20インチから3.0インチ、0.5インチから3.0インチ、または0.5インチから2.5インチの平均第1厚さtを有し得、第2サイドパネル70の平均第2厚さtよりも大きく、平均第1厚さtは、前述のように画定される。
【0055】
第2サイドパネル70は、第1サイドパネル60の平均第1厚さt未満、0.031インチ(0.79mm)以上、0.1インチ(2.54mm)、さらには0.25インチ(6.35mm)以上の平均第2厚さtを有し得る。ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷される場合、平均第2厚さtは、第2サイドパネル70の全表面積わたって平均された第2サイドパネル70の内面76と外面78との間の合計距離であり得る。第2サイドパネル70は、第1サイドパネル60の平均第1厚さt未満、1.0インチ(25.4mm)未満、0.5インチ(12.7mm)未満、さらには0.3インチ(7.6mm)の平均第2厚さtを有し得え、平均第2厚さtは、前述のように画定される。第2サイドパネル70は、0.031インチ(0.79mm)から1.0インチ(25.4mm)、0.10インチから0.5インチ、さらには0.25インチから0.5インチの平均第2厚さtを有し得、第1サイドパネル60の平均第1厚さt未満であり、平均第2厚さtは、前述のように画定される。
【0056】
図5を参照すると、2つのユニットロード20は、標準的な輸送コンテナ10内に並んで配置して示される。図5に示されるように、輸送コンテナ10の上部空間12は、ユニットロード20の上方に(例えば、図5の座標軸の+Z方向)追加の空間を提供するように、ユニットロード20およびユニットロードカバー40の垂直高さは、輸送コンテナ10の高さ(例えば、図5の座標軸の+/-Z方向の寸法)によって制限されない場合がある。このため、トップパネル50の平均厚さtは、必ずしも空間の制約によって制限されない。いくつかの実施形態では、トップパネル50の平均厚さtは、第1サイドパネル60の平均第1厚さtまたは第2サイドパネル70の平均第2厚さtと同じにできる。他の実施形態では、トップパネル50は、第1サイドパネル60の平均第1厚さt、第2サイドパネル70の平均第2厚さt、またはその両方より大きい平均厚さtを有し得る。トップパネル50のより大きな平均厚さtは、輸送コンテナ10の上部空間12から来る熱流束に対する追加の断熱材を提供し得る。
【0057】
再び図5を参照すると、図5の左側のユニットロード20(例えば、図5の座標軸の-X方向)について、ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60がコンテナ壁14に面し(例えば、図5の座標軸の-X方向)、第2サイドパネル70が、輸送コンテナ10の右側に並んで配置された隣接するユニットロード20の内側(例えば、図5の座標軸の+X方向)に面するユニットロード20上に配置され得る。図5の右側のユニットロード20(例えば、図5の座標軸の+X方向)について、ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60がコンテナ壁14に面し(例えば、図5の座標軸の+X方向)、第2サイドパネル70が輸送コンテナ10の左側に並んで配置された隣接するユニットロード20の内側(例えば、図5の座標軸の-X方向)に面するユニットロード20上に配置され得る。そのため、ユニットロードカバー40のそれぞれの第1サイドパネル60は、コンテナ壁14からの熱流束16に対する追加の断熱材を提供するために、コンテナ壁14に面して配向され得る。ユニットロードカバー40のそれぞれの第2サイドパネル70は、互いに向かい合うように内側に配向され得る。ユニットロード20の間の第2サイドパネル70の減少した平均第2厚さtは、ユニットロード20とコンテナ壁40との間の追加の空間に、第1サイドパネル60の大きな平均第1厚さtを収容し得る。
【0058】
輸送コンテナ10の端部付近に配置されたユニットロード20の場合、ユニットロードカバー40は、輸送コンテナ10の端部に向けられたより大きな平均第1厚さtを有する追加の第1サイドパネル60を有し得、輸送コンテナ10の端部に近接する追加の第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10の端部に面するユニットロード20の側に追加の断熱材を提供し得る。
【0059】
ここで、図6~8を参照すると、ユニットロードカバー40は、1つ、2つ、または3つの第3サイドパネル80などの、1つまたは複数の第3サイドパネル80をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、トップパネル50の形状が4つ以上のエッジ56を有するなどの場合、3つ以上の第3サイドパネル80を有し得る。第3サイドパネル80は、トップエッジ(図示せず)および2つの垂直エッジ(図示せず)を含み得る。第3サイドパネル80は、ユニットロードカバー40によって画定される空洞に向かって内向きな内面86と、ユニットロードカバー40から外向きな外面88とを有し得る。第3サイドパネル80は、平均第3厚さtを有し得る。平均第3厚さtは、ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷されるとき、第3サイドパネル80の全表面積にわたって平均化された第3サイドパネル80の内面86と外面88との間の合計距離であり得る。第3サイドパネル80は、第1サイドパネル60の平均第1厚さtおよび第2サイドパネル70の平均第2厚さtと異なる平均第3厚さtを有し得る。各第3サイドパネル70は、トップパネル50のエッジ56の1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。いくつかの実施形態では、第3サイドパネル80のそれぞれのトップエッジは、トップパネル50のエッジ56の1つに近接するトップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。各第3サイドパネル80は、第1サイドパネル60および/または第2サイドパネル70と同様に、トップパネル50から下向きに延びてもよい。
【0060】
第3サイドパネル80は、トップパネル50、第1サイドパネル60、および/または第2サイドパネル70について本明細書で前述した特徴、特性、または属性のいずれかを有するフレキシブルな多層構造であり得る。第3サイドパネル80は、トップパネル50、第1サイドパネル60、および/または第2サイドパネル70のうちの1つまたは複数の構造と同じまたは異なる構造を有するフレキシブルな多層構造であり得る。
【0061】
第3サイドパネル80は、0.25インチ(6.35mm)以上、さらには0.5インチ(12.7mm)以上の平均第3厚さtを有し得る。ユニットロードカバー40がユニットロード20に取り付けられ、輸送コンテナ10に積荷される場合、平均第3厚さtは、第3のサイドパネル80の全表面積にわたって平均化された第3サイドパネル80の内面と外面との間の合計距離であり得る。第3サイドパネル80は、3.0インチ(76.2mm)未満、2.5インチ(63.5mm)未満、さらには2.0インチ(50.8mm)未満の平均第3厚さtを有し得え、平均第3厚さtは、前述のように画定される。第3サイドパネル80は、0.25インチ(6.35mm)から3.0インチ(76.2mm)までの平均第3厚さtを有し得、平均第3厚さtは前述のように画定される。
【0062】
ここで図6を参照すると、輸送コンテナ10に積荷されたユニットロード20上の複数のユニットロードカバー40の上面断面図が示されている。図6に示すように、ユニットロードカバー40は、1つの第1サイドパネル60、1つの第2サイドパネル70、および2つの第3サイドパネル80を含み得る。ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60がコンテナ壁14に向かって外向きなり、第2サイドパネル70が、それと並んで配置された隣接するユニットロード20に向かって内向き(すなわち、図7の座標軸の+/-X方向に対して並んで配置されたユニットロード20の間)になり、第3サイドパネル80を長手方向のユニットロード20の間に位置するように(すなわち、図6の座標軸の+/-Y方向)、ユニットロード20上に配置され得る。
【0063】
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、本明細書で前述したように、ユニットロードカバー40は、2つの第1サイドパネル60および2つの第2サイドパネル70を含み得る。ユニットロードカバー40は、少なくとも1つの第1サイドパネル60がコンテナ壁14に向かって外向きなり、少なくとも1つの第2サイドパネル70が並んで配置された隣接するユニットロード20に向かって内向きになるように、ユニットロード20上に配置されてもよい(すなわち、図7の座標軸の+/-X方向に関して並んで配置されたユニットロード20の間)。また、ユニットロードカバー40は、ユニットロード20を、輸送コンテナ10の端部18に近接させるため、第1サイドパネル60の他の1つは、輸送コンテナ10の端部18に面するユニットロードカバー40の側面に配置されるよう、ユニットロード20上に配置されてもよい。ユニットロードカバー40を配置することで、輸送コンテナ10の端部18に面する他の第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10の端部18からの熱流束に対する追加の断熱材を提供し得、輸送コンテナ10の端部18からユニットロード20への熱の伝達を低減し得る。
【0064】
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、2つの第1サイドパネル60、1つの第2サイドパネル70、および1つの第3サイドパネル80を含み得る。ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60のうちの1つがコンテナ壁14に向かって外向きになるように、ユニットロード20上に配置され得る。また、ユニットロードカバー40は、ユニットロード20を、輸送コンテナ10の端部18に近接させるため、第1サイドパネル60の他の1つは、輸送コンテナ10の端部18に面するユニットロードカバー40の側面に配置されるよう、ユニットロード20上に配置されてもよい。ユニットロードカバー40は、第2サイドパネル70が、それと並んで配置された隣接するユニットロード20に向かって内向き(すなわち、図8の座標軸の+/-X方向に対して並んで配置されたユニットロード20の間)になり、第3サイドパネル80を長手方向のユニットロード20の間に位置するように(すなわち、図6の座標軸の+/-Y方向)ユニットロード20上に配置され得る。輸送コンテナ10の一端18に近接するユニットロード20の場合、ユニットロードカバー40を90度回転させて、一方の第1サイドパネル60をコンテナ壁14に向け、他方の第1サイドパネル60を輸送コンテナ10の端部18に向けて配置してもよい。
【0065】
また、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および第3サイドパネル80の他の組み合わせも考えられる。輸送コンテナ10に積荷された1つまたは複数のユニットロード20は、輸送コンテナ10内の他のユニットロード20のユニットロードカバー40とは異なる構成を有するユニットロードカバー40を有し得る。例えば、輸送コンテナ10内の複数のユニットロード20は、図8に示す構成を有するユニットロードカバー40を有し得、2つの第1サイドパネル60、1つの第2サイドパネル70、および1つの第3サイドパネル80を有する。輸送コンテナ10に積荷され、端部18の近くに配置された最後の2つのユニットロード20は、図7に示す構成を有するユニットロードカバー40を有し得、2つの第1サイドパネル60および2つの第2サイドパネル70を含む。単一の輸送コンテナ10内のユニットロード20上のユニットロードカバー40の他の組み合わせが考えられる。
【0066】
ここで図9を参照すると、ユニットロードカバー40は、1つまたは複数のトップフラップ90をさらに含み得る。トップフラップ90は、ユニットロードカバー40のトップパネル50に結合および/または結合可能であり、トップパネル50のエッジ56に近接し、トップパネル50から横方向外向きに延在し得る(例えば、図9の座標軸の+/-Xまたは+/-Y方向)。いくつかの実施形態では、トップフラップ90は、ステッチング、接着剤、結合剤、ファスナー、またはこれらの組み合わせのうちの1つまたは複数によって、トップパネル50に結合および/または結合可能であり得る。ファスナーには、フックアンドループファスナー、ジッパー、ボタン、スナップ、磁気ストリップ、ピン、タイストラップ、またはその他の適切なファスナー、または当技術分野で知られているファスナーの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、トップフラップ90は、ユニットロードカバー40とは別の部品であり得、本明細書で前述した1つ以上のファスナーによってユニットロードカバー40のトップパネル50に取り外し可能に結合可能であり得る。トップフラップ90は、トップフラップ90が、隣接するユニットロード20のユニットロードカバー40に接触する、またはしないように移動することができるよう、フレキシブルであり得る(例えば、左右および/または前後の関係で隣接するユニットロード20)。トップフラップ90は、前述の結合方法のいずれかによって、隣接するユニットロードカバー40のトップパネル50に取り外し可能に結合可能であり得る。
【0067】
ここで図10を参照すると、トップフラップ90は、ユニットロード20間の隙間をカバーし、輸送コンテナ10の上部空間12からユニットロード20間の隙間への空気の侵入を防止または低減するように動作可能であり得る。輸送コンテナ10の上部空間12からユニットロード20との間の隙間への空気の侵入は、商品24への対流によって熱流束を増加させ得る。再び図9を参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40のトップパネル50は、ユニットロードカバー40と、隣接するユニットロード20上に配置された第2のユニットロードカバー40との間の隙間をカバーするように動作可能なトップフラップ90を含み得る(図9の座標軸の+/-Xまたは+/-Y方向に隣接)。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、複数のトップフラップ90を含み得、それぞれは、トップフラップ90がユニットロード20の複数の側面におけるユニットロード20間の隙間をカバーできるように、トップパネル50の異なるエッジ56に近接して配置され得る。
【0068】
再び図9を参照すると、ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、第3サイドパネル80、またはこれらの組み合わせに結合された1つまたは複数のサイドフラップ92を含み得る。サイドフラップ92は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および/または第3サイドパネル80に、これらの1つまたは複数のステッチング、接着剤、結合剤、ファスナー、またはこれらの組み合わせによって結合および/または結合可能であり得る。ファスナーには、フックアンドループファスナー、ジッパー、ボタン、スナップ、磁気ストリップ、ピン、タイストラップ、またはその他の適切なファスナー、または当技術分野で知られているファスナーの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、サイドフラップ92は、ユニットロードカバー40とは別の部品であり得、本明細書で前述した1つ以上のファスナーによって第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および/または第3サイドパネル80に取り外し可能に結合可能であり得る。サイドフラップ92は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および/または第3サイドパネル80から横方向外向きに延在し得る(例えば、図9の座標軸の+/-Xまたは+/-Y方向)。サイドフラップ92は、サイドフラップ92が、隣接するユニットロード20のユニットロードカバー40に接触する、またはしないように移動することができるよう、フレキシブルであり得る(例えば、左右および/または前後の関係で隣接する商品20)。サイドフラップ92は、本明細書で前述した1つまたは複数のファスナー(図示せず)によって所定の位置に保持され得る。ここで図11を参照すると、サイドフラップ92は、ユニットロード20間の隙間をカバーし、コンテナ壁14からの侵入熱および/または輸送コンテナ10の端部18からのユニットロード20間の垂直な隙間への加熱空気を防止または低減するように動作可能であり得る。輸送コンテナ10のコンテナ壁14および/または端部18からユニットロード20との間の隙間への熱または熱風の侵入は、商品24への熱流束を増加させ得る。再び図9を参照すると、図9の座標軸にしたがって、サイドフラップ92は、輸送コンテナ10内で+/-X方向、または輸送コンテナ10内で+/-Y方向(端から端)に並んで配置されたユニットロード20間の隙間をカバーするように配置され得る。
【0069】
再び図9を参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および存在する場合は第3サイドパネル80の下端に近接するストラップ94を含み得る。ストラップ94は、ユニットロードカバー40の底部をパレット22またはユニットロード20の底部に対して締め付けまたは締めて、ユニットロードカバー40とユニットロード20との間に熱風が上るのを防ぐように動作可能であり得る。さらに、ストラップ94は、ユニットロードカバー40をユーザーに返送するために、ユニットロードカバー40をより小さなパッケージに包装するように動作可能であり得る。これに代えて又は加えて、ユニットロードカバー40は、サイドパネル60、70、80の底部の周りに弾性バンドを含み得、弾性バンドは、ユニットロードカバー40の底部をユニットロード20に対して(パレット22または商品24のいずれかに対して)保持するように動作可能である。
【0070】
ユニットロードカバー40は、ユニットロードカバー40の扱いおよび設置を容易にするための様々な特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および/または第3サイドパネル80の垂直エッジ62、72、82に近接する締結ストリップ96を含み得る。締結ストリップ96は、サイドパネル60、70、80のそれぞれを垂直エッジ62、72、82に沿って結合して、ユニットロードカバー40を形成するように動作可能であり得る。また、図示されていないが、締結ストリップ96は、サイドパネル60、70、80のトップエッジ61、71、81に近接して、またはトップパネル50のエッジ56に近接して配置され得、サイドパネル60、70、80をトップパネル50に結合するように動作可能であり得る。締結ストリップ96は、磁気ストリップ、ジッパー、フックおよびループストリップ、スナップ、タイ、または他のファスナーを含み得る。いくつかの実施形態では、ユニットロードカバー40は、ユニットロードカバー40のユニットロード20からの容易な取り付け/取り外しを助けるためのラグまたはフックを含み得る。
【0071】
ユニットロードカバー40は、当技術分野で周知の方法にしたがって、トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および第3サイドパネル80のそれぞれを製造することによって製造されてもよい。トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および存在する場合は第3サイドパネル80のそれぞれは、本明細書で前述したように結合され得る。これに代えて又は加えて、いくつかの実施形態では、サイドパネル60、70、80をトップパネル50に互いに結合するために、締結ストリップ、またはファスナーは、トップパネル50、第1サイドパネル60、第2サイドパネル70、および存在する場合は第3サイドパネル80に追加され得る。
【0072】
再び図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ユニットロードアセンブリは、パレット22、パレット22上に支持された1つまたは複数の商品24、および本開示のユニットロードカバー40を含み得る。複数の商品24および少なくとも一部のパレット22は、ユニットロードカバー40によって画定される空洞内に配置され得る。ユニットロードカバー40は、ユニットロードカバー40について本開示で以前に説明された特徴、特性、または属性のいずれかを有し得る。例えば、ユニットロードカバー40は、トップパネル50、トップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル60、およびトップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネル70を含むことができる。少なくとも1つの第2サイドパネル70は、少なくとも1つの第1サイドパネル60の隣または向かいに配置してもよい。第1サイドパネル60の平均厚さは、第2サイドパネル70の平均厚さとは異なり得、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離であり得る。少なくとも1つの第1サイドパネル60、少なくとも1つの第2サイドパネル70、およびトップパネル50は、1つのユニットロード20を受け入れるように構成された空洞を画定し得る。商品24は、フレキシブル中間バルクコンテナ内に含まれる複数の商品を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、ユニットロード20の商品24は、複数の箱、複数のバッグ、またはフレキシブル中間バルクコンテナ内に含まれる複数のポリマーペレットを含み得る。
【0073】
また、本開示は、本開示で前述したユニットロードカバー40のいずれかを使用して、ユニットロード20を断熱する方法を含み得る。いくつかの実施形態では、輸送コンテナ10内での輸送中または保管中にユニットロード20を断熱する方法は、ユニットロード20は、ユニットロードカバー40によって画定される空洞内に少なくとも部分的に配置されるように、本開示で前述したユニットロードカバー40のいずれかを提供し、ユニットロードカバー40をユニットロード20の上に配置することを含み得る。ユニットロードカバー40は、ユニットロード20が輸送コンテナ10に積荷されるとき、ユニットロードカバー40の少なくとも1つの第1サイドパネル60が、コンテナ壁14に向かって、そしてユニットロード40と並んで配置される隣接するユニットロード20から離れる方向を向くように配置され得る。少なくとも1つの第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10のコンテナ壁14からユニットロードカバー40を通る熱伝達/熱流束を低減し、それによってユニットロード20を断熱するように動作可能であり得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、輸送コンテナ10内での輸送中にユニットロード20を断熱する方法は、ユニットロード20がユニットロードカバー40によって画定される空洞内に配置されるよう、ユニットロード20の上にユニットロードカバー40を配置することを含み得る。ユニットロードカバー40は、ユニットロードカバー40について本明細書で前述した特徴、特性、または属性のいずれかを有し得る。ユニットロードカバー40は、トップパネル50、トップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル60、およびトップパネル50に結合され、トップパネル50から下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネル70を含むことができる。トップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70は、トップパネル50、第1サイドパネル60、および第2サイドパネル70について前述した特徴、特性、または属性のいずれかを有し得る。少なくとも1つの第2サイドパネル70は、少なくとも1つの第1サイドパネル60の隣または向かいに配置してもよい。第1サイドパネル60の平均厚さは、第2サイドパネル70の平均厚さとは異なり得、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離であり得る。少なくとも1つの第1サイドパネル60、少なくとも1つの第2サイドパネル70、およびトップパネル50は、1つのユニットロード20を受け入れるように構成された空洞を画定し得る。ユニットロードカバー40は、ユニットロード20が輸送コンテナ10に積荷されるとき、ユニットロードカバー40の少なくとも1つの第1サイドパネル60が、コンテナ壁14に向かって、そしてユニットロード40と並んで配置される隣接するユニットロード20から離れる方向を向くように配置され得る。少なくとも1つの第1サイドパネル60は、輸送コンテナ10のコンテナ壁14からユニットロードカバー40を通る熱伝達/熱流束を低減し、それによってユニットロード20を断熱するように動作可能であり得る。
【0075】
この方法は、第1サイドパネル60および第2サイドパネル70の底部でストラップ94を係合させて、第1サイドパネル60および第2サイドパネル70をユニットロード20に対して固定し、それによってユニットロードカバー40とユニットロード20の間の熱風浸透を低減することをさらに含み得る。この方法は、ユニットロードカバー40が取り付けられた複数のユニットロード20を輸送コンテナ10に積荷することをさらに含み得る。この方法は、2つのユニットロード20間の上部隙間をカバーするために、ユニットロードカバー40のトップフラップ90を隣接するユニットロード20上のユニットロードカバー40のトップパネル50に結合することをさらに含み得る。この方法は、2つのユニットロード20間の側部隙間をカバーするため、ユニットロードカバー40のサイドフラップ92を隣接するユニットロード20上のユニットロードカバー40のサイドパネル60、70、80に結合することをさらに含み得る。
【0076】
本開示の第1の態様は、トップパネル、トップパネルに結合され、トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル、およびトップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルを備える、ユニットロードカバーを含み得る。少なくとも1つの第2サイドパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあってもよい。少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さとは異なり、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離である。少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、およびトップパネルは、少なくとも1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定する。
【0077】
本開示の第2の態様は、パレット、パレット上に支持されたロード、およびユニットロードカバーを含むユニットロードアセンブリを含み得る。ロードおよび少なくとも一部のパレットは、ユニットロードカバー内に配置し得、ロードは、箱、バッグ、または1つまたは複数の商品を含むフレキシブル中間バルクコンテナを含み得る。ユニットロードカバーは、トップパネル、トップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル、およびトップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルを含み得る。少なくとも1つの第2サイドパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあってもよい。少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さとは異なり、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離である。少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、およびトップパネルは、少なくとも1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定する。いくつかの実施形態では、商品は、箱、バッグ、またはフレキシブル中間バルクコンテナに含まれるポリマーペレットを含み得る。
【0078】
本開示の第3の態様は、輸送中にユニットロードを断熱する方法を含み得、この方法は、ユニットロードがユニットロードカバーによって画定された空洞内に配置されるように、ユニットロード上にユニットロードカバーを配置することを含む。ユニットロードカバーは、トップパネル、トップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第1サイドパネル、およびトップパネルに結合されてトップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第2サイドパネルを含み得る。少なくとも1つの第2サイドパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの隣または向かいにあってもよい。少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さとは異なり、パネルの平均厚さは、パネルの表面積にわたって平均されたパネルの外面と内面との間の距離である。少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、およびトップパネルは、少なくとも1つのユニットロードを受けるように構成された空洞を画定する。ユニットロードカバーは、ユニットロードが輸送コンテナに積荷されるときに、ユニットロードカバーの少なくとも1つの第1サイドパネルが輸送コンテナのコンテナ壁に面するように、ユニットロード上に配置され得る。少なくとも1つの第1サイドパネルは、コンテナ壁または輸送コンテナの内部からユニットロードカバーを通る熱伝達を低減するように動作可能であり得、それにより、ユニットロードを断熱する。
【0079】
本開示の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかを含み得、少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さよりも大きくてもよい。
【0080】
本開示の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかを含み得、少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さを少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さで割った比は、1.25以上、または1.5以上、さらには2.0以上であってもよい。
【0081】
本開示の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかを含み得、トップパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さ、または少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さと同じである。
【0082】
本開示の第7の態様は、第1から第5の態様のいずれかを含み得、トップパネルは、少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さ、および少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さ以上の平均厚さを有する。
【0083】
本開示の第8の態様は、2つの第1サイドパネルおよび2つの第2サイドパネルを含む、第1から第7の態様のいずれかを含み得る。
【0084】
本開示の第9の態様は、第8の態様を含み得、2つの第1サイドパネルは、2つの第1サイドパネルのそれぞれの垂直エッジに沿って結合され、2つの第2サイドパネルは、2つの第2サイドパネルのそれぞれの垂直エッジに沿って結合される。
【0085】
本開示の第10の態様は、第1から第9の態様のいずれかを含み得、トップパネルに結合され、トップパネルから下向きに延びる少なくとも1つの第3サイドパネルをさらに含み、少なくとも1つの第3サイドパネルの平均厚さは、少なくとも1つの第1サイドパネルの平均厚さ、および少なくとも1つの第2サイドパネルの平均厚さと異なる。
【0086】
本開示の第11の態様は、第1から第10の態様のいずれかを含み得、トップパネル、少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、またはこれらの組み合わせは、少なくとも1つの構造層および少なくとも1つの断熱媒体層を含む多層構造を含む。
【0087】
本開示の第12の態様は、第1から第11の態様のいずれかを含み得、トップパネル、少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、またはこれらの組み合わせは、反射層または反射コーティングを含む。
【0088】
本開示の第13の態様は、第1から第12の態様のいずれかを含み得、トップパネル、少なくとも1つの第1サイドパネル、少なくとも1つの第2サイドパネル、またはこれらの組み合わせは、ユニットロードカバーとコンテナ壁、隣接するユニットロードカバー、および/またはユニットロードカバーの空洞内に含まれるユニットロードとの間の摩擦係数を低減するように動作可能な、摩擦低減層もしくは摩擦低減コーティングを含む。
【0089】
本開示の第14の態様は、第1から第13の態様のいずれかを含み得、トップパネル、少なくとも1つの第1サイドパネル、または少なくとも1つの第2サイドパネルの1つは、この他のトップパネル、第1サイドパネル、および第2サイドパネルの断熱媒体層とは異なる断熱媒体層を含む。
【0090】
本開示の第15の態様は、第1から第14の態様のいずれかを含み得、トップパネルは、ユニットロードカバーと、ユニットロードカバーのすぐ隣に配置された隣接するユニットロードカバーとの間の隙間をカバーするように動作可能なトップフラップを含む。
【0091】
本開示の第16の態様は、第1から第15の態様のいずれかを含み得、少なくとも1つの第1サイドパネル、または少なくとも1つの第2サイドパネル、あるいはその両方は、2つの並んだユニットロードカバーの間の隙間をカバーするように動作可能なサイドフラップを含む。
【0092】
本開示の第17の態様は、第1から第16の態様のいずれかを含み得、少なくとも1つの第1サイドパネルおよび少なくとも1つの第2サイドパネルの下端に近接するストラップをさらに含み、ストラップはユニットロードに対するユニットロードカバーの底部を締めるように動作可能である。
【0093】
本開示の第18の態様は、第1から第17の態様のいずれかを含み得、少なくとも1つの第1サイドパネルおよび少なくとも1つの第2サイドパネルは、トップパネルに取り外し可能に結合可能である。
【0094】
この開示全体を通して、ユニットロードカバー40の様々な特性について範囲が提供される。1つまたは複数の明確な範囲が提供される場合、すべての可能な組み合わせの明確なリストを提供することは禁止されているため、個々の値とその間に形成される範囲も提供されることを意図すると理解されよう。例えば、1~10の指定された範囲には、1、2、3、4.2、6.8などの個々の値、および1~8、2~4、6~9、および1.3~5.6などの指定された限度内で形成される可能性のあるすべての範囲も含む。
【0095】
ここで、ユニットロードカバーの様々な態様が説明され、そのような態様は、他の様々な態様と併せて利用できることを理解されたい。また、当業者には、特許請求される主題の精神および範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に対して様々な修正および変形を行うことができることを理解されたい。したがって、明細書は、そのような修正および変形が添付の特許請求の範囲およびそれらの同等物の範囲内にあるという条件で、記載された様々な実施形態の修正および変形をカバーすることが意図されている。

図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11