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特許7505077旅行セルフパッケージサービス提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】旅行セルフパッケージサービス提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240617BHJP
【FI】
G06Q50/14
【請求項の数】 6
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023056236
(22)【出願日】2023-03-30
(65)【公開番号】P2023153052
(43)【公開日】2023-10-17
【審査請求日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0039530
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523118473
【氏名又は名称】インターパーク コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ジョン
【審査官】山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/045047(WO,A1)
【文献】特開2018-073183(JP,A)
【文献】特開平11-143977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにおいて、
使用者が旅行日程を登録し、使用者の選択により少なくとも一人の一行を招待し、一行の招待完了時に一行と前記旅行日程を共有する旅行日程管理部;
使用者と一行を対象に前記旅行日程による旅行商品予約決済サービスを提供する旅行商品予約決済サービス部;および
使用者と一行のうち誰か一人の旅行商品予約決済による割引特典を生成し、生成された割引特典を使用者と一行のうち誰か一人の他の旅行商品予約時に使用可能にしつつ、さらに他の旅行商品予約時に使用可能な割引特典を生成するDIY商品パッケージ割引特典提供部を含むことを特徴とする、旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【請求項2】
前記旅行日程管理部は、
使用者から旅行地域、旅行日時、交通の便、宿泊先およびレンタカーの有無のうち少なくとも一つを含む旅行日程情報を登録し、一行の招待完了時に一行と前記旅行日程情報を共有する旅行日程情報登録部;
使用者のアドレス帳に基づいて一行の選択を受け、選択された一行を対象に旅行セルフパッケージサービス提供のための接続リンク情報を含む招待メッセージを伝送する旅行仲間招待部;および
前記旅行日程情報に含まれた内容を認識して旅行商品推薦情報を提供し、一行の招待完了時に一行と前記旅行商品推薦情報を共有する旅行商品推薦情報提供部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【請求項3】
前記旅行商品予約決済サービス部は、
前記旅行商品推薦情報により使用者と一行を対象に前記旅行日程による旅行商品予約決済サービスをそれぞれ提供し、前記DIY商品パッケージ割引特典提供部を通じて生成された割引特典が存在する場合は旅行商品予約決済時に適用し、予約決済完了時に予約番号を獲得する旅行商品予約決済処理部;および
前記旅行日程情報に基づいて使用者と一行のうち少なくとも二以上の人が互いに同じ属性を有する旅行商品の重複予約を感知し知らせる旅行商品重複予約検出部を含むことを特徴とする、請求項2に記載の旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【請求項4】
前記旅行商品予約決済サービス部を通じての予約決済完了内訳を旅行セルフパッケージ情報として使用者と一行が共に確認できるように提供するものの、ショッピングカート機能を通じて収集された少なくとも二以上の予約旅行商品に対する結合割引特典の有無を案内し、結合割引特典が可能である場合に前記予約旅行商品の結合割引決済サービスを提供する旅行セルフパッケージ情報提供部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【請求項5】
前記旅行商品予約決済サービス部を通じて使用者と一行のすべての旅行商品予約決済が完了すると、予約決済完了内訳に応じて使用者と一行に対する旅行レベルを決定し、決定された前記旅行レベルに応じて予め定義された割引率を前記予約決済完了内訳に対して追加適用する旅行レベル割引特典提供部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【請求項6】
前記旅行レベル割引特典提供部は、
前記旅行商品予約決済サービス部を通じての予約決済完了時に獲得される予約番号単位を基準として認められる旅行商品予約決済件数によって前記旅行レベルを決定するものの、航空予約決済の場合、一つの旅行日程のうち一件の予約決済に対してのみ前記旅行レベルを決定するために反映することを特徴とする、請求項5に記載の旅行セルフパッケージサービス提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は旅行セルフパッケージサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
国内旅行者は総じて現地旅行会社で提供する旅行パッケージ商品を利用して観光スポットや該当地域の特色に合う関連体験をするなどの方式で旅行日程を進める。外国旅行パッケージプログラムも、現地のアウトバウンド旅行会社と韓国のインバウンド旅行会社を経て進行される。
【0003】
ところが、アウトバウンド旅行会社が販売する旅行商品はインバウンド旅行会社で構成した旅行パッケージプログラムに従うし、グループの形態で顧客を募集するので、日程の修正や顧客の好みに合わせたプログラムなどを殆ど考慮しない。旅行日程およびプログラムが画一的に指定された形態で販売がなされるため顧客満足度を高めることが難しいシステムである。
【0004】
それだけでなく、顧客を誘致するための旅行会社間で競争が激しくなって単価を下げて販売量を増やそうとする、いわゆるダンピング観光の試みがさらに他の問題を呼び起こしている。低い価格で旅行商品を販売しながら発生するマイナス費用を補充するために、旅行が進行される間顧客にショッピングやオプションを押し付けたり、宿泊、食事を手抜きして提供するなど、旅行サービスの質を意図的に低下させる問題点がある。
【0005】
このような理由でパッケージ商品より自由旅行を好む旅行客の比率が増加しているが、自由旅行も旅行客にとっては完ぺきな代案にはなれない。その理由としては、第1に、費用の算定が難しく、第2に、不正確な情報によって旅行客が被害を被る可能性が大きいためである。このような問題点のため、オンラインを通じて自由旅行の計画を立てることができるサービスを提供する所も出来つつある。
【0006】
しかし、事前に旅行国、旅行地に対する知識を持っているという点を前提とする場合が殆どであり、機能が複雑であるため利用が非常に難しいという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許公報第10-2013-0012351号(公開日時:2013年02月04日)
【文献】韓国公開特許公報第10-2015-0073554号(公開日時:2015年07月01日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例は、使用者が最も多く使う日程機能に基づいて旅行日程を使用者らが共に自ら作ることができ、旅行日程内で旅行商品の予約を繰り返すほど追加割引を適用し、DIY(Do It Yourself)方式で旅行商品を予約する過程を通じて、旅行者が旅行商品パッケージを共同で構成および編集して自由旅行パッケージに対する満足度を高めることができる、旅行セルフパッケージサービス提供システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システムは、使用者が旅行日程を登録し、使用者の選択により少なくとも一人の一行を招待し、一行の招待完了時に一行と前記旅行日程を共有する旅行日程管理部;使用者と一行を対象に前記旅行日程による旅行商品予約決済サービスを提供する旅行商品予約決済サービス部;および使用者と一行のうち誰か一人の旅行商品予約決済による割引特典を生成し、生成された割引特典を使用者と一行のうち誰か一人の他の旅行商品予約時に使用可能にしつつ、さらに他の旅行商品予約時に使用可能な割引特典を生成するDIY商品パッケージ割引特典提供部を含む。
【0010】
また、前記旅行日程管理部は、使用者から旅行地域、旅行日時、交通の便、宿泊先およびレンタカーの有無のうち少なくとも一つを含む旅行日程情報を登録し、一行の招待完了時に一行と前記旅行日程情報を共有する旅行日程情報登録部;使用者のアドレス帳に基づいて一行の選択を受け、選択された一行を対象に旅行セルフパッケージサービス提供のための接続リンク情報を含む招待メッセージを伝送する旅行仲間招待部;および前記旅行日程情報に含まれた内容を認識して旅行商品推薦情報を提供し、一行の招待完了時に一行と前記旅行商品推薦情報を共有する旅行商品推薦情報提供部を含むことができる。
【0011】
また、前記旅行商品予約決済サービス部は、前記旅行商品推薦情報により使用者と一行を対象に前記旅行日程による旅行商品予約決済サービスをそれぞれ提供し、前記DIY商品パッケージ割引特典提供部を通じて生成された割引特典が存在する場合は旅行商品予約決済時に適用し、予約決済完了時に予約番号を獲得する旅行商品予約決済処理部;および前記旅行日程情報に基づいて使用者と一行のうち少なくとも二以上の人が互いに同じ属性を有する旅行商品の重複予約を感知し知らせる旅行商品重複予約検出部を含むことができる。
【0012】
また、前記旅行商品予約決済サービス部を通じての予約決済完了内訳を旅行セルフパッケージ情報として使用者と一行が共に確認できるように提供するものの、ショッピングカート機能を通じて収集された少なくとも二以上の予約旅行商品に対する結合割引特典の有無を案内し、結合割引特典が可能である場合に前記予約旅行商品の結合割引決済サービスを提供する旅行セルフパッケージ情報提供部をさらに含むことができる。
【0013】
また、前記旅行商品予約決済サービス部を通じて使用者と一行のすべての旅行商品予約決済が完了すると、予約決済完了内訳にしたがって使用者と一行に対する旅行レベルを決定し、決定された前記旅行レベルに応じて予め定義された割引率を前記予約決済完了内訳に対して追加適用する旅行レベル割引特典提供部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記旅行レベル割引特典提供部は、前記旅行商品予約決済サービス部を通じての予約決済完了時に獲得される予約番号単位を基準として認められる旅行商品予約決済件数によって前記旅行レベルを決定するものの、航空予約決済の場合、一つの旅行日程のうち一件の予約決済に対してのみ前記旅行レベルを決定するために反映することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、使用者が最も多く使う日程機能に基づいて旅行日程を使用者らが共に自ら作ることができ、旅行日程内で旅行商品の予約を繰り返すほど追加割引を適用し、DIY(Do It Yourself)方式で旅行商品を予約する過程を通じて、旅行者が旅行商品パッケージを共同で構成および編集して自由旅行パッケージに対する満足度を高めることができる旅行セルフパッケージサービス提供システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システムの概要図である。
図2】本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システムの全体構成を示したブロック図である。
図3】本発明の実施例に係る旅行日程管理部の構成を示したブロック図である。
図4】本発明の実施例に係る旅行商品予約決済サービス部の構成を示したブロック図である。
図5】本発明の実施例に係るスケジュールボードを通じての仲間招待(一行招待)および招待完了時の実行画面を例示として示した図面である。
図6】本発明の実施例に係る同行者Aの航空券予約過程に対する実行画面を例示的に示した図面である。
図7】本発明の実施例に係る同行者Bの宿泊先予約過程に対する実行画面を例示的に示した図面である。
図8】本発明の実施例に係るセルフパッケージ実行画面を例示的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書で使われる用語について簡略に説明し、本発明について具体的に説明することにする。
【0018】
本発明で使われる用語は、本発明での機能を考慮しつつ可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本発明で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0019】
明細書全体において或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」等の用語は少なくとも一つ以上の機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0020】
以下では、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明にかかわらない部分は省略し、明細書全体を通じて類似する部分に対しては類似する図面符号を付した。
【0021】
図1は、本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システムの概要図である。
【0022】
図1を参照すると、本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システム1000は、使用者通信端末10に設置されるアプリケーションまたは/およびウェブブラウザ、統合管理サーバー20、および旅行商品販売運営サーバー30の形態で具現され得、ここで、旅行商品販売運営サーバー30は提携業者と連動してサービスの提供を受ける形態で運営されてもよい。
【0023】
前記使用者通信端末10は旅行セルフパッケージサービス専用アプリケーションまたは/およびウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたPCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(smartphone)、スマートパッド(smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0024】
ここで、ウェブブラウザはウェブ(WWW:world wide web)サービスを利用できるようにするプログラムであって、HTML(hyper text mark-up language)で叙述されたハイパーテキストを受けて見せてくれるプログラムを意味し、例えばネットスケープ(Netscape)、エクスプローラ(Explorer)、クロム(chrome)等を含む。また、アプリケーションは端末上の応用プログラム(application)を意味し、例えば、モバイル端末(スマートフォン)で実行されるアプリ(app)を含むことができる。
【0025】
前記統合管理サーバー20は、使用者通信端末10と連結されて旅行セルフパッケージサービスを提供するための構成であって、ハードウェア的に通常のウェブサーバーと同一の構成を有し、ソフトウェア的にはC、C++、Java、Visual Basic、Visual Cなどのような多様な形態の言語を通じて具現されて、様々な機能をするプログラムモジュールを含むことができる。また、一般的なサーバー用ハードウェアにドス(dos)、ウインドウ(window)、リナックス(登録商標)(linux)、ユニックス(unix)、マッキントッシュ(macintosh)、アンドロイド(登録商標)(Android)、アイオーエス(iOS)等の運営体制により多様に提供されているウェブサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0026】
一方、使用者通信端末10と統合管理サーバー20間を連結するインターネットネットワークの無線通信網の一例としては、移動通信のための技術標準または通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(CodeDivision Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、5Gなど)により構築された移動通信網を含むことができるが、特に限定するものではない。また、有線通信網の一例としては、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの閉鎖型ネットワークであり得、インターネットのような開放型ネットワークであることが好ましい。インターネットはTCP/IPプロトコルおよびその上位階層に存在する様々なサービス、すなわちHTTP(HyperText Transfer Protocol)、Telnet、FTP(File Transfer Protocol)、DNS(Domain Name System)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、SNMP(Simple Network Management Protocol)、NFS(Network File Service)、NIS(Network Information Service)を提供する全世界的な開放型コンピュータネットワーク構造を意味する。
【0027】
図2は本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システムの全体構成を示したブロック図であり、図3は本発明の実施例に係る旅行日程管理部の構成を示したブロック図であり、図4は本発明の実施例に係る旅行商品予約決済サービス部の構成を示したブロック図であり、図5は本発明の実施例に係るスケジュールボードを通じての仲間招待(一行招待)および招待完了時の実行画面を例示として示した図面であり、図6は本発明の実施例に係る同行者Aの航空券予約過程に対する実行画面を例示的に示した図面であり、図7は本発明の実施例に係る同行者B宿泊先予約過程に対する実行画面を例示的に示した図面であり、図8は本発明の実施例に係るセルフパッケージ実行画面を例示的に示した図面である。
【0028】
図2を参照すると、本発明の実施例に係る旅行セルフパッケージサービス提供システム1000は旅行日程管理部100、旅行商品予約決済サービス部200、DIY商品パッケージ割引特典提供部300、旅行セルフパッケージ情報提供部400および旅行レベル割引特典提供部500のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0029】
前記旅行日程管理部100は、使用者が旅行日程を登録してスケジュールボードを生成し、生成されたスケジュールボードを利用した使用者の選択により少なくとも1人の一行を招待し、一行の招待完了時に一行と旅行日程を共有することができる。
【0030】
このために、旅行日程管理部100は図3に図示された通り、旅行日程情報登録部110、旅行仲間招待部120および旅行商品推薦情報提供部130のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0031】
前記旅行日程情報登録部110は、使用者から旅行地域、旅行日時、交通の便、宿泊先およびレンタカーの有無のうち少なくとも一つを含む旅行日程情報を登録し、一行の招待完了時に一行と旅行日程情報を共有することができる。より具体的には、使用者が登録する旅行日程情報は出発地と目的地、経由地などを含む旅行地域情報(国内/海外区分)、いつからいつまで旅行日程を有するかを年/月/日単位で表現される旅行日時情報、航空/汽車/船などの交通の便情報、現地でのレンタカー利用の有無などを含み、追加的に使用者が所望する旅行名を登録することができる。この時、使用者が登録した旅行名は修正が可能であり、旅行日程情報も使用者および一行と共同で編集可能である。このように登録された旅行日程情報と旅行名に基づいて旅行スケジュールボードが生成され得る。
【0032】
本実施例で使用者は旅行日程を最初に登録し旅行仲間を募集する者であって、後述する一行とは区分され得るが、一つの旅行日程を消化する同行者に属することはその一行と同一である。したがって、以下では使用者と一行は「同行者」という表現と同一に理解するのが好ましい。
【0033】
前記旅行仲間招待部120は、使用者のアドレス帳に基づいて一行の選択を受け、選択された一行を対象に旅行セルフパッケージサービス提供のための接続リンク情報を含む招待メッセージを伝送することができる。
【0034】
例えば、図5の(A)に図示された通り「済州旅行」というタイトルで生成されたスケジュールボードで「一行と共にスケジューリング」ボタンを選択すると、図5の(B)に図示された通り「カカオトーク招待」(カカオトークは登録商標)と「招待リンクコピー」ボタンが表示されたポップアップウィンドウが出力され、該当ポップアップウィンドウを通じて使用者のカカオトークアカウントに登録された友達リストから使用者が所望する少なくとも一以上の友達(最大N名)を指定でき、招待リンクコピー機能を通じてリンク情報をコピーした後、カカオトークメッセージを通じて当該友達にリンク情報を伝達して旅行仲間を招待することができる。この時、メッセージは使用者が旅行仲間として招待した一行とのグループチャットウィンドウを通じて伝達され得る。
【0035】
本実施例ではカカオトークを一例として説明したが、これに限定するものではなく、ポップアップウィンドウに提供される「他のアプリで招待」機能を通じて使用者が利用する多様なメッセンジャープログラムと該当プログラムを通じて登録されている友達に旅行仲間(一行)招待メッセージを伝達することができる。
【0036】
前記旅行商品推薦情報提供部130は、旅行日程情報に含まれた内容を認識して旅行商品推薦情報を提供し、一行の招待完了時に一行と旅行商品推薦情報を共有することができる。例えば、使用者が旅行地域(出発地、目的地)としてソウルと済州島を登録した場合、該当内容を認識または感知して、図5の(C)に図示された通り、ソウル-済州航空便に関連した旅行商品推薦情報(丸a)を提供することができ、このような情報は使用者だけでなく同行者のすべてが確認することができる。図示されてはいないが、宿泊に関連した旅行日程情報を認識または感知する場合、ホテル、ペンション、民宿またはゲストハウスなどの宿泊商品推薦情報を提供することができる。
【0037】
このような旅行日程管理部100は、同行者が構成されると同行者が共有可能なスケジュールボードが生成され、該当スケジュールボードを利用して該当同行者らと共に使用者が登録した旅行日程より具体的な旅行日程を組むことができる。
【0038】
前記旅行商品予約決済サービス部200は、使用者と一行を対象に旅行日程による旅行商品予約決済サービス(直ちに決済、ショッピングカートに入れるなど)を提供することができる。
【0039】
このために、旅行商品予約決済サービス部200は図4に図示された通り、旅行商品予約決済処理部210および旅行商品重複予約検出部220のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0040】
前記旅行商品予約決済処理部210は、旅行商品推薦情報に応じて使用者と一行を対象に、すなわち同行者を対象に旅行日程による旅行商品予約決済サービスをそれぞれ提供し、DIY商品パッケージ割引特典提供部300を通じて生成されたDIY割引特典が存在する場合、旅行商品予約決済時に適用することができる。
【0041】
例えば、図5の(C)に図示された通り、旅行商品推薦情報を通じて図6の(A)および(B)に図示された航空便予約(丸a)を同行者Aが進める場合、行きと帰りなどの同行者すべて(ex.総3人:同行者A、B、C)に対する予約決済サービスを進めてオンライン発券まで完了することができ、オンライン発券完了、すなわち航空券予約完了による割引特典が生成されて同行者のうち誰か一人が他の旅行商品を予約する時に使用できるように提供され得る。もちろん、旅行商品販売運営サーバー30のドメイン(販売ページ)で基本的に提供する割引特典を適用することもできる。ただし、このようなセルフパッケージを構成する過程で受ける割引特典は、スケジュールボードを通じなくても後述するセルフパッケージ追加割引を受けて予約することができる。すなわち、旅行商品販売運営サーバー30のドメイン(販売ページ)を通じて直ちに予約決済をせずとも、セルフパッケージショッピングカート機能を通じて予約しようとする旅行商品をショッピングカートに入れておいた後、予約した旅行商品間の結合割引条件が成立すれば結合割引特典を追加的に受けることができる。
【0042】
さらに他の例として、航空便の予約が完了すると、次いで予約しなければならない宿泊先に関連した旅行商品推薦情報が自動で提供され、これに伴い、図6の(C)に図示された宿泊予約(丸c)を、図7に図示された通り、同行者Bが進める場合、同行者すべて(ex.総3人:同行者A、B、C)に対する予約決済サービスを進めることができ、オンライン発券完了、すなわち航空券予約完了による割引特典が生成されて同行者のうち誰か一人が他の旅行商品を予約する時に使用できるように提供され得る。
【0043】
もちろん、旅行商品販売運営サーバー30のドメイン(販売ページ)で基本的に提供する割引特典を適用することもできる。ただし、このようなセルフパッケージを構成する過程で受ける割引特典は、スケジュールボードを通じなくても後述するセルフパッケージ追加割引を受けて予約することができる。すなわち、旅行商品販売運営サーバー30のドメイン(販売ページ)を通じて直ちに予約決済をせずとも、セルフパッケージショッピングカート機能を通じて予約しようとする旅行商品をショッピングカートに入れておいた後、予約した旅行商品間の結合割引条件が成立すれば結合割引特典を追加的に受けることができる。
【0044】
一方、旅行商品予約決済処理部210は予約決済完了時に旅行商品販売運営サーバー30から該当予約決済件に対する予約番号を獲得することができるが、前述した通り、直ちに決済せずにショッピングカートに入れる機能を利用する場合にも臨時予約番号を獲得することができる。このような予約番号と臨時予約番号は後述する旅行レベルを決定する要素として使われ、これに対するより詳細な説明は後述することにする。
【0045】
前記旅行商品重複予約検出部220は、旅行日程情報に基づいて使用者と一行、すなわち同行者のうち少なくとも二以上の人が互いに同じ属性を有する旅行商品の重複予約を感知し知らせることができる。
【0046】
例えば、同行者A、B、Cのうち同行者Aが以前に航空便を予約しておいた状態で、同行者Bが同じ日にさらに他の航空便を予約する過程を進める場合、旅行日程情報と旅行商品予約情報に基づいて同じ属性(航空便)の旅行商品を重複予約するものと判断して、これを同行者A、B、Cの皆に知らせることができる。または同行者AとBが同じ日に同じ宿泊先または互いに異なる宿泊先を予約した場合にも、旅行日程情報と旅行商品予約情報に基づいて同じ属性(宿泊先)の旅行商品を重複予約するものと判断して、これを同行者A、B、Cの皆に知らせることができる。このように、旅行商品重複予約検出部220は同行者A、B、Cに対して、旅行日程情報と旅行商品予約情報(予約件数が1件でもある場合に限る)に基づいてこれらの予約過程をモニタリングして重複予約を検出して、同行者の皆に重複予約事実を知らせることによって不要な予約取り消しを防ぐことができる。
【0047】
前記DIY商品パッケージ割引特典提供部300は、使用者と一行のうち誰か一人の旅行商品予約決済による割引特典を生成し、生成された割引特典を使用者と一行のうち誰か一人の他の旅行商品予約時に使用可能にしつつ、さらに他の旅行商品予約時に使用可能な割引特典を生成することができる。
【0048】
例えば、同行者A、B、Cのうち同行者Aが先に航空券を予約または購入すると宿泊先割引クーポンが支給され、同行者Bが宿泊先を予約する時に宿泊先割引クーポンを利用して宿泊先予約または決済を完了するとレンタカー割引クーポンが支給され、同行者Cがレンタカーを予約する時にレンタカー割引クーポンを利用してレンタカー予約または決済を完了すると旅行地域で観光地の入場割引クーポンが支給され得る。ここで、同行者Aが旅行商品を予約しながら受けた割引特典は、同行者B、Cだけでなく同行者Aも他の旅行商品を予約する時に使用可能であるが、ただし該当割引特典は複数の同行者のうち1人が他の旅行商品を予約または決済する時にのみ有効である。
【0049】
既存の旅行商品割引特典やショッピングカート機能は特定の購入者1人のみを対象に追加の購入を誘導したが、本実施例のDIY商品パッケージ割引特典提供部300は、支給される割引特典を同行者が皆に同じ旅行のために使う機会として提供することによって、同行者の皆に公正な割引特典を付与できるようになる。
【0050】
前記旅行セルフパッケージ情報提供部400は、旅行商品予約決済サービス部200を通じての予約決済完了内訳を旅行セルフパッケージ情報として使用者と一行が共に確認できるように提供するものの、ショッピングカート機能を通じて収集された少なくとも二以上の予約旅行商品に対する結合割引特典の有無を案内し、結合割引特典が可能である場合、予約旅行商品の結合割引決済サービスを提供することができる。
【0051】
例えば、図5の(C)に図示されたセルフパッケージ(丸b)ボタンを選択すると、図8の(A)に図示された通り、セルフパッケージページを通じて同行者が予約した旅行商品を確認することができ、現在受けた割引特典と追加で受けることができる割引特典を確認することができる。このような旅行商品購入内訳と割引特典に対する情報はセルフパッケージページを通じて同行者の皆が確認することができ、同行者それぞれが予約完了した旅行商品情報に対しては該当セルフパッケージページに追加されて確認可能である。
【0052】
また、図8の(B)には同行者が共に使うショッピングカートページを示されており、ショッピングカート機能を通じて予約した旅行商品を集めて一度に追加割引特典を受けて購入することができる。例えば、同行者Aが航空券商品をショッピングカートに入れ、同行者Bが宿泊先商品をショッピングカートに入れて、該当ショッピングカートに航空券と宿泊先商品が入れてある場合、旅行商品の特性上航空券と宿泊先を一度に決済するエア-テル(air+hotelの合成語)の形態で一度に購入すると割引価格で購入できるようにする。このように、一つの旅行日程に参加した同行者がショッピングカートに多様な商品を共に追加して自分たちならではのセルフパッケージ商品を作ると、パッケージ商品に対する結合割引特典を追加的に提供することができる。
【0053】
前記旅行レベル割引特典提供部500は、旅行商品予約決済サービス部200を通じて使用者と一行のすべての旅行商品予約決済が完了すると、予約決済完了内訳によって使用者と一行に対する旅行レベルを決定し、決定された旅行レベルに応じて予め定義された割引率を予約決済完了内訳に対して追加適用することができる。
【0054】
より具体的には、旅行レベル割引特典提供部500は、旅行商品予約決済サービス部200を通じての予約決済完了時に獲得される予約番号単位を基準として認められる旅行商品予約決済件数に応じて旅行レベルを決定するものの、航空予約決済の場合、一つの旅行日程のうち一件の予約決済に対してのみ旅行レベルを決定するために反映することができる。
【0055】
前述した通り、同行者によって旅行日程が作られると、DIYプロセス(旅行商品を同行者が直接選択してセルフパッケージを構成する過程)が進行され、このような過程が完了(すべての同行者の旅行商品予約または購入が完了)すると、すべての予約または購入内訳が合算されて該当同行者に対する旅行レベルが決定され得る。本実施例において、旅行レベルは旅行日程で何件の購入が発生したかに対する基準となり得、このような旅行レベルを基準として追加割引特典が適用され得る。
【0056】
また、旅行レベルは同行者に露出されず、そのレベルに応じて互いに異なる割引率が適用され得る。旅行レベルと割引率に対する情報は運営者モードで確認可能であり、旅行レベル算出方式や割引率との関係などに対する情報も予め定義されて別途の保存空間に保存され得る。
【0057】
前記旅行レベルと割引率管理に必要な基準となる情報は旅行商品の属性(航空、宿泊、ツアーチケット)、旅行地域(国内、海外)等を含むことができ、旅行レベルは旅行商品予約/購入件数により決定され得る。このために、旅行レベルは予約番号および臨時予約番号単位を基準として決定されるが、航空予約の場合、一つの旅行日程の間に複数件の予約が存在しても合算件数で計算せずに一つの件数として取り扱ってレベル+1としてのみ影響を与えることができる。
【0058】
そして、宿泊やツアーチケットなどの他の旅行商品の場合、予約または購入件数単位で旅行レベルの算定に直接的な影響を与えることができる。このような旅行レベルによる割引率は最終レベルが決定された後に適用を受けることができ、旅行商品を予約または購入しない者はレベル0に該当する。すなわち、旅行日程に関連した最初予約または購入が存在してこそ追加割引適用が可能である。旅行レベルの上限はない。ただし、提供される割引率の金額的な最大値は存在するが件数に対する制限はない。すなわち、旅行レベル別に最大nウォンの最大割引金額が存在する(ex.Lv.1→1%、最大1万ウォン)。
【0059】
本実施例に係る割引特典の適用方式は、まず旅行商品販売運営サーバー30でドメインを通じて提供する基本割引を適用し、クーポンなどの追加割引手段を適用し、以後セルフパッケージ旅行レベルによる追加割引またはDIY結合を通じての追加割引を適用することができ、セルフパッケージ割引とDIY結合割引は二つのうち一つまたは重複割引が可能である。割引適用方法に対する一例として、基本ドメイン割引特典が6%、DIY割引特典が3%、旅行レベルによる割引率を適用した追加割引特典が1%であり、総決済金額が100万ウォンである場合、100万ウォンで6%を割引した金額から3%を割引し、割引された金額から1%を割引する方式で割引特典が順次適用されて計算され得る。
【0060】
以上で説明したものは本発明による旅行セルフパッケージサービス提供システムを実施するための一つの実施例に過ぎず、本発明は前記実施例に限定されず、以下の特許請求の範囲で請求する通り、本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変更実施が可能な範囲まで本発明の技術的精神があると言える。
【符号の説明】
【0061】
1000:旅行セルフパッケージサービス提供システム
100:旅行日程管理部
110:旅行日程情報登録部
120:旅行仲間招待部
130:旅行商品推薦情報提供部
200:旅行商品予約決済サービス部
210:旅行商品予約決済処理部
220:旅行商品重複予約検出部
300:DIY商品パッケージ割引特典提供部
400:旅行セルフパッケージ情報提供部
500:旅行レベル割引特典提供
図1
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