(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】下りリンクチャネルを受信する方法、ユーザ機器、プロセシング装置、格納媒体及びコンピュータープログラム、そして下りリンクチャネルを送信する方法及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240617BHJP
H04W 72/50 20230101ALI20240617BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240617BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/50
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2023542591
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 KR2022000821
(87)【国際公開番号】W WO2022154617
(87)【国際公開日】2022-07-21
【審査請求日】2023-07-12
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ペ トクヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/056946(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0262182(US,A1)
【文献】特表2022-533216(JP,A)
【文献】国際公開第2020/238786(WO,A1)
【文献】Moderator (Nokia),Moderator summary on Rel-17 HARQ-ACK feedback enhancements for NR Rel-17 URLLC/IIoT (AI 8.3.1.1) - end of meeting[online],3GPP TSG RAN WG1 #103-e R1-2009789,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_103-e/Docs/R1-2009789.zip>,2020年11月17日,P.1,138,139,[検索日 2024.05.08]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてユーザ機器が下りリンクチャネルを受信する方法において、
第1の受信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信することと、
前記第1のHAR
Qプロセスに連関する第1の
PDSCHのための第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)
を第1送信時点(transmission time)
に送信することと、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する第2の
PDSCHを、第2受信時点に受信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2の
PDSCHを受信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1送信時点後
の前記第2受信時点に前記第2の
PDSCHを受信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第1送信時点より早い第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2送信時点後
の前記第2受信時点に前記
第2のPDSCHを受信することを含む、下りリンクチャネル受信方法。
【請求項2】
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHのHARQプロセスIDと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2の
PDSCHは前記第2送信時点後の前記第2受信時点で前記第1送信時点の終了前に受信される、請求項1に記載の下りリンクチャネル受信方法。
【請求項3】
前記第1の
PDSCHは準-持続的スケジューリング(semi-persistent scheduling)基盤
のPDSC
Hである、請求項2に記載の下りリンクチャネル受信方法。
【請求項4】
前記第2の
PDSCHは前記SPS基盤のPDSCHに含まれた輸送ブロックの再送信のためのものである、請求項3に記載の下りリンクチャネル受信方法。
【請求項5】
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対する前記第2の
PDSCHに対する第2のHARQ-ACKのための第3送信時点を決定すること、
及び
前記第3送信時点に前記第2のHARQ-ACKを送信することを含む、請求項2に記載の下りリンクチャネル受信方法。
【請求項6】
無線通信システムにおい
て下りリンクチャネルを受信する
ユーザ機器において、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結
し、実行され
た場合、前記少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
第1の受信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信することと、
前記第1
のHAR
Qプロセスに連関する
前記第1のPDSCHに対して前記第1
のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-AC
K)を第1送信時点(transmission time)
で送信することと、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する第2のPDSCHを、第2受信時点で受信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを受信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1送信時点後
の第2受信時点に前記第2
のPDSCHを受信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第1送信時点より早い第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2送信時点後
の前記第2受信時点に前記第2
のPDSCHを受信することを含む、ユーザ機器。
【請求項7】
無線通信システムにお
けるプロセシング装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結
し、実行され
た場合、前記少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
第1の受信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信することと、
前記第1
のHAR
Qプロセスに連関する
前記第1のPDSCHに対して前記第1
のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)
を第1送信時点(transmission time)
で送信することと、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する第2のPDSCHを、第2受信時点で受信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを受信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同じHARQプロセスIDに対して、前記第1送信時点後
の第2受信時点で前記第2
のPDSCHを受信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第1送信時点より早い第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同じHARQプロセスIDに対して、前記第2送信時点後
の前記第2受信時点に前記第2
のPDSCHを受信することを含む、プロセシング装置。
【請求項8】
コンピューター読み取り可能な格納媒体であって、
前記格納媒体は実行される
場合、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにす
る少なくとも1つのプログラムコードを格納し、前記動作は、
第1の受信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信することと、
前記第1
のHARQプロセスに連関する
前記第1のPDSCHに対して前記第1
のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)を第1送信時点(transmission time)
で送信することと、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する第2のPDSCHを、第2受信時点で受信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
として同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを受信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1送信時点後
の第2受信時点で前記第2
のPDSCHを受信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第1送信時点より早い第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2送信時点後
の第2受信時点に前記第2
のPDSCHを受信することを含む、格納媒体。
【請求項9】
コンピューター読み取り可能な格納媒体に格納されたコンピュータープログラムであって、
第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること、及び
第1の受信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信することと、
前記第1のHARQプロセスに連関する前記第1のPDSCHに対して前記第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)を第1送信時点(transmission time)で送信することと、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに連関する第2
のPDSCHを受信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを受信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1送信時点後
の第2受信時点で前記第2
のPDSCHを受信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1送信時点が前記第1送信時点より早い第2送信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2送信時点後
の前記第2受信時点に前記第2
のPDSCHを受信することを含む、コンピュータープログラム。
【請求項10】
無線通信システムにおいて基地局がユーザ機器に下りリンクチャネルを送信する
方法において、
第1の送信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信することと、
前記第1
のHARQプロセスに連関する
前記第1のPDSCHに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)を第1受信時点(transmission time)で
受信すること、及び
第2の送信時点において、前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに連関する第2
のPDSCHを送信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを送信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1受信時点後
の第2送信時点で前記第2
のPDSCHを送信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1受信時点が前記第1受信時点より早い第2受信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2受信時点後
の前記第2送信時点に前記第2
のPDSCHを送信することを含む、下りリンクチャネル送信方法。
【請求項11】
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1受信時点が前記第2受信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、前記第1のPDSCHのHARQプロセスとして前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHが前記第2受信時点後で前記第1受信時点の終了前の前記第2送信時点に送信される、請求項10に記載の下りリンクチャネル送信方法。
【請求項12】
前記第1のPDSCHは準-持続的スケジューリング(semi-persistent scheduling)基盤のPDSCHである、請求項11に記載の下りリンクチャネル送信方法。
【請求項13】
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、前記SPS基盤のPDSCHに含まれる輸送ブロックの再送信のためである、請求項12に記載の下りリンクチャネル送信方法。
【請求項14】
同一HARQプロセスIDに対する前記PDSCHのための第2HARQ-ACKに対する第3受信時点を前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセスと決定することと、
前記第3受信時点で前記第2のHARQ-ACKを受信することをさらに含む、請求項11に記載の下りリンクチャネル送信方法。
【請求項15】
無線通信システムにおいて基地局がユーザ機器に下りリンクチャネルを送信する方法において、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結
し、実行され
た場合、前記少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
第1の送信時点において、複数のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスの中の第1のHARQプロセスと関連した第1の物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信することと、
前記第1
のHARQプロセスに連関する
前記第1のPDSCHに対するに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)を第1受信時点(transmission time)で
受信すること、及び
第2の送信時点において、前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDのための第2
のPDSCHを送信することを含み、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと前記同一のHARQプロセスIDに対する前記第2のPDSCHは、DCI(donwnlink control information)によりスケジュールされたPDSCHであり、
前記第1のPDSCHの前記第1のHARQプロセス
と同一のHARQプロセスIDに対する前記第2
のPDSCHを送信することは、
前記第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第1受信時点後
の第2送信時点に前記第2
のPDSCHを送信すること、及び
前記第1のHARQ-ACKが前記HARQ延期の対象であり、前記第1受信時点が前記第1受信時点より早い第2受信時点から前記HARQ延期によって決定されたことに基づいて、
前記第1のPDSCHの第1のHARQプロセスと同一のHARQプロセスIDに対して、前記第2受信時点後
の前記第2送信時点に前記第2
のPDSCHを送信することを含む、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細は無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
器機間(Machine-to-Machine、M2M)通信と、機械タイプ通信(machine type communication、MTC)などと、高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPCなどの様々な装置及び技術が出現及び普及されている。これに伴い、セルラーー網(cellular network)で処理されることが要求されるデータ量も急増している。このように急増しているデータ処理要求量を満たすために、より多くの周波数帯域を效率的に用いるための搬送波集成(carrier aggregation)技術、認知無線(cognitive radio)技術などと、限られた周波数内で送信されるデータ容量を高めるための多重アンテナ技術、多重基地局協調技術などが発展している。
【0003】
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、レガシー無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また、多数の機器及び物事(object)を連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive machine type communications、mMTC)が次世代通信において考えられている。
【0004】
さらに信頼性及び待ち時間などに敏感なサービス/ユーザ機器(user equipment、UE)を考慮して設計される通信システムも考えられている。次世代無線接続技術の導入は、eMBB通信、mMTC、超信頼度及び低遅延時間の通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communication、URLLC)などを考慮して論議されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新しい無線通信技術の導入から、BSが所定リソース領域でサービスを提供すべきUEの個数が増加するだけでなく、上記BSがサービスを提供するUEと送受信するデータと制御情報の量も増加している。BSがUEとの通信に利用可能な無線リソースの量は有限であるため、BSが有限の無線リソースを用いて上りリンク/下りリンクデータ及び/又は上りリンク/下りリンク制御情報をUEから/に效率的に受信/送信するための新しい方案が要求される。言い換えれば、ノードの密度が増加及び/又はUEの密度が増加することにより高密度のノード或いは高密度のユーザ機器を通信に効率的に利用するための方案が要求されている。
【0006】
また、無線通信システムにおいて異なる要求事項を有する様々なサービスを効率的に支援する方案が求められている。
【0007】
また、遅延又は待ち時間(latency)を克服することは遅延又は待ち時間に敏感なアプリケーションの性能において重要な挑戦である。
【0008】
また、様々なシナリオによってHARQプロセスに関連するスケジューリング制約を適切に規定する必要がある。
【0009】
本発明で遂げようとする技術的目的は、以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって考慮されてもよい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この明細書の一態様において、無線通信システムにおいてユーザ機器が下りリンクチャネルを受信する方法が提供される。この方法は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0011】
本発明の他の態様においては、無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信するユーザ機器が提供される。このユーザ機器は、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。上記動作は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは:第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信;及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0012】
本発明のさらに他の態様においては、無線通信システムにおいてプロセシング装置が提供される。このプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。この動作は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0013】
本発明のさらに他の態様においては、コンピューター読み取り可能な格納媒体が提供される。コンピューター読み取り可能な格納媒体は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてユーザ機器のための動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納する。この動作は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0014】
本発明のさらに他の態様においては、コンピューター読み取り可能な格納媒体に格納されたコンピュータープログラムが提供される。このコンピュータープログラムは実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのプログラムコードを含み、この動作は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1送信時点(transmission time)を決定すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0015】
本発明のさらに他の態様においては、無線通信システムにおいて基地局がユーザ機器に下りリンクチャネルを送信する方法が提供される。この方法は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1受信時点(transmission time)を決定;すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを送信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを送信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1受信時点が第1受信時点より早い第2受信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信することを含む。
【0016】
本発明のさらに他の態様においては、無線通信システムにおいてユーザ機器に下りリンクチャネルを送信する基地局が提供される。この基地局は:少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。この動作は、第1ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)プロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-確認(HARQ-acknowledgement,HARQ-ACK)のための第1受信時点(transmission time)を決定すること、及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを送信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを送信することは、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信すること、及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1受信時点が第1受信時点より早い第2受信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信することを含む。
【0017】
この明細の各々の態様において、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2下りリンクチャネルが第1送信時点の終了前に開始される。
【0018】
この明細の各々の態様において、第1下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHである。
【0019】
この明細の各々の態様において、第2下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHに含まれた輸送ブロックの再送信のためのものである。
【0020】
この明細の各々の態様において、第2下りリンクチャネルは動的スケジューリング基盤のPDSCHである。
【0021】
この明細の各々の態様において、ユーザ機器での動作は:第2下りリンクチャネルに対する第2のHARQ-ACKのための第3送信時点を決定;第1送信時点内の第1のHARQ-ACKの送信をドロップ;及び第3送信時点に第2のHARQ-ACKを送信することを含む。
【0022】
上記の課題解決方法は、本発明の実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者によって、以下に説明する本発明の詳細な説明から導出されて理解されるであろう。
【発明の効果】
【0023】
本発明のいくつの具現によれば、無線通信信号を効率的に送受信することができる。これにより、無線通信システムの全体処理量(throughput)が増加する。
【0024】
本発明のいくつの具現によれば、無線通信システムにおいて異なる要求事項を有する様々なサービスを効率的に支援することができる。
【0025】
本発明のいくつの具現によれば、通信機器間の無線通信中に発生する遅延/待ち時間が減少する。
【0026】
本発明のいくつの具現によれば、HARQプロセスに関連するスケジューリング制約によりシステム全体の遅延度が増えることを防止することができる。
【0027】
本発明のいくつの具現によれば、必要に応じてBSが他の送信をスケジューリングできるようにすることにより、BSのスケジューリング柔軟性が向上し、システム全体の遅延を減少することができる。
【0028】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下に添付する図面は、本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれるものであり、本発明の実施の形態を示し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0030】
【
図1】本発明の具現が適用される通信システム1の一例を示す図である。
【
図2】本発明による方法を実行する通信機器の一例を示すブロック図である。
【
図3】本発明の具現を実行する無線機器の他の例を示す図である。
【
図4】3世代パートナーシッププロジェクト(3
rd generation partnership project、3GPP(登録商標))基盤の無線通信システムにおいて利用可能なフレーム構造の一例を示す図である。
【
図5】スロットのリソースグリッド(Resource grid)を示す図である。
【
図6】3GPP基盤のシステムで使用されるスロット構造を示す図である。
【
図7】PDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す図である。
【
図8】ハイブリッド自動繰り返し要請-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)の送信/受信過程を示す図でる。
【
図9】いくつのシナリオによるスケジューリング制約の一例を示す図である。
【
図10】HARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す図である。
【
図11】本発明のいくつの具現によるUE動作の流れを示す図である。
【
図12】いくつのシナリオによるスケジューリング制約の他の例を示す図である。
【
図13】本発明のいくつの具現によるHARQタイミングの一例を示す図である。
【
図14】本発明のいくつの具現によるBS動作の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して詳しく説明する。添付図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。
【0032】
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心とするブロック図の形式で示したりする。また、この明細書全体を通じて同一の構成要素については同一の図面符号を付して説明する。
【0033】
以下に説明する技法(technique)及び機器、システムは、様々な無線多重接続システムに適用すことができる。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(Single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術(technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(i.e.,GERAN)などのような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(evolved-UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTSの一部である。3GPP LTEは、下りリンク(downlink、DL)ではOFDMAを採択し、上りリンク(uplink、UL)ではSC-FDMAを採択している。LTE-A(LTE-advanced)は、3GPP LTEの進化した形態である。
【0034】
説明の便宜のために、以下では、本発明が3GPP基盤通信システム、例えば、LTE、NRに適用される場合を仮定して説明する。しかし、本発明の技術的特徴はこれに制限されるものではない。例えば、以下の詳細な説明が、移動通信システムが3GPP LTE/NRシステムに対応する移動通信システムに基づいて説明されても、3GPP LTE/NR特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0035】
この明細書で使用される用語及び技術のうち、具体的に説明していない用語及び技術は、3GPP基盤の標準文書、例えば、3GPP TS36.211, 3GPP TS36.212, 3GPP TS36.212, 3GPP TS36.321, 3GPP TS36.300及び3GPP TS36.331, 3GPP TS37.213, 3GPP TS38.211, 3GPP TS38.212, 3GPP TS38.213, 3GPP TS38.214, 3GPP TS38.300, 3GPP TS38.331などを参照すればよい。
【0036】
後述する本発明の実施例において、機器が“仮定する”という表現は、チャネルを送信する主体が該当の“仮定”に符合するようにチャネルを送信することを意味する。チャネルを受信する主体は、チャネルが該当“仮定”に符合するように送信されたという前提の下に、該当“仮定”に符合する形態でチャネルを受信或いは復号するものであることを意味する。
【0037】
本発明において、UEは、固定していても移動性を有してもよく、基地局(base station、BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種の制御情報を送信及び/又は受信する各種器機がこれに属する。UEは、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線器機(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯器機(handheld device)などとも呼ばれる。また本発明において、BSは、一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)のことをいい、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSは、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node-B)、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、接続ポイント(Access Point)、PS(Processing Server)などの他の用語とも呼ばれる。特に、UTRANの基地局はNode-Bに、E-UTRANの基地局はeNBに、また新しい無線接続技術ネットワーク(new radio access technology network)の基地局はgNBと呼ばれる。以下、説明の便宜のために、通信技術の種類或いはバージョンに関係なく、基地局をBSと統称する。
【0038】
本発明でいうノード(node)とは、UEと通信して無線信号を送信/受信し得る固定した地点(point)のことを指す。様々な形態のBSを、その名称に関係なくノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコセルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、BSでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head、RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit、RRU)とすることもできる。RRH、RRUなどは、一般に、BSの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は、一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でBSに接続されているため、一般に、無線回線で接続されたBSによる協調通信に比べて、RRH/RRUとBSによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)とも呼ばれる。
【0039】
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域を指す。従って、本発明で特定セルと通信するとは、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードと通信することを意味する。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上りリンク/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(Serving cell)という。また、特定セルのチャネル状態/品質は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードとUEの間に形成されたチャネル或いは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。3GPP基盤通信システムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャネル状態を、上記特定ノードのアンテナポートが上記特定ノードに割り当てられたCRS(Cell-specific Reference Signal)リソース上で送信されるCRS及び/又はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI-RSを用いて測定することができる。
【0040】
一方、3GPP基盤通信システムは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いているが、無線リソースと関連付くセル(cell)は、地理的領域のセル(cell)と区別される。
【0041】
地理的領域の“セル”は、ノードが搬送波を用いてサービスを提供できるカバレッジ(coverage)と理解することができ、無線リソースの“セル”は、上記搬送波によって設定(configure)される周波数範囲である帯域幅(bandwidth、BW)に関連する。ノードが有効な信号を送信できる範囲である下りリンクカバレッジと、UEから有効な信号を受信できる範囲である上りリンクカバレッジは、当該信号を運ぶ搬送波に依存するので、ノードのカバレッジは、上記ノードが用いる無線リソースの“セル”のカバレッジと関連することもある。従って、“セル”という用語は、時にはノードによるサービスのカバレッジを、時には無線リソースを、時には上記無線リソースを用いた信号が有効な強度で到達できる範囲を意味することに用いることができる。
【0042】
一方、3GPP通信標準は無線リソースを管理するためにセルの概念を使う。無線リソースに関連した“セル”とは下りリンクリソース(DL resources)と上りリンクリソース(UL resources)の組合せ、つまりDLコンポーネント搬送波(component carrier、CC)とUL CCの組合せと定義される。セルはDLリソース単独、又はDLリソースとULリソースの組合せに設定されることができる。搬送波集成が支援される場合、DLリソース(又は、DL CC)の搬送波周波数とULリソース(又は、UL CC)の搬送波周波数の間のリンケージ(linkage)は、システム情報によって指示できる。例えば、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block Type2、SIB2)リンケージ(linkage)によってDLリソースとULリソースの組合せが指示される。ここで、搬送波周波数とは、各セル又はCCの中心周波数と同じであるか又は異なる。搬送波集成(carrier aggregation、CA)が設定されるとき、UEはネットワークと1つの無線リソース制御(radio Resource control、RRC)連結のみを有する。1つのサービングセルがRRC連結確立(establishment)/再確立(re-establishment)/ハンドオーバー時に非-接続層(non-access stratum、NAS)移動性(mobility)情報を提供し、1つのサービングセルがRRC連結再確立/ハンドオーバー時に保安(Security)入力を提供する。かかるセルを1次セル(primary cell、Pcell)という。PcellはUEが初期連結確立手順を行うか、又は連結再確立手順を開始する(initiate)1次周波数(primary frequency)上で動作するセルであり、UE能力によって、2次セル(Secondary cell、Scell)が設定されてPcellと共にサービングセルのセットを形成することができる。ScellはRRC(Radio Resource Control)連結確立(connection establishment)が行われた後に設定可能であり、特別セル(Special cell、SPcell)のリソース以外に更なる無線リソースを提供するセルである。下りリンクにおいてPcellに対応する搬送波は下りリンク1次CC(DL PCC)といい、上りリンクにおいてPcellに対応する搬送波はUL1次CC(DL PCC)という。下りリンクにおいてScellに対応する搬送波はDL2次CC(DL SCC)といい、上りリンクにおいてScellに対応する搬送波はUL2次CC(UL SCC)という。
【0043】
二重連結性(dual connectivity、DC)動作の場合、SPcellという用語はマスタセルグループ(master cell group、MCG)のPcell又は2次セルグループ(Secondary cell group、SCG)のPcellを称する。SPcellはPUCCH送信及び競争基盤の任意接続を支援し、常に活性化される(activate)。MCGはマスタノード(例、BS)に連関するサービングセルのグループであり、SPcell(Pcell)及び選択的に(Optionally)1つ以上のScellからなる。DCに設定されたUEの場合、SCGは2次ノードに連関するサービングセルのサブセットであり、PScell及び0個以上のScellからなる。PSCellはSCGの1次Scellである。CA又はDCに設定されない、RRC_CONNECTED状態のUEの場合、Pcellのみからなる1つのサービングセルのみが存在する。CA又はDCに設定されたRRC_CONNECTED状態のUEの場合、サービングセルという用語は、SPcell及び全てのScellからなるセルのセットを称する。DCでは、MCGのための1つの媒体接続制御(medium access control、MAC)エンティティと、1つのSCGのためのMACエンティティとの2つのMACエンティティがUEに設定される。
【0044】
CAが設定され、DCは設定されないUEには、Pcell及び0個以上のScellからなるPcell PUCCHグループとScellのみからなるScell PUCCHグループが設定される。Scellの場合、該当セルに連関するPUCCHが送信されるScell(以下、PUCCH cell)が設定される。PUCCH Scellが指示されたScellはScell PUCCHグループに属し、PUCCH Scell上で関連UCIのPUCCH送信が行われ、PUCCH Scellが指示されないか又はPUCCH送信用セルとして指示されたセルがPcellであるScellはPcell PUCCHグループに属し、Pcell上で関連UCIのPUCCH送信が行われる。
【0045】
無線通信システムにおいて、UEはBSから下りリンク(downlink、DL)を介して情報を受信し、UEはBSに上りリンク(uplink、UL)を介して情報を送信する。BSとUEが送信及び/又は受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送信及び/又は受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0046】
3GPP基盤通信標準は、上位層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する下りリンク物理チャネルと、物理層によって用いられるが、上位層から生じる情報を運ばないリソース要素に対応する下りリンク物理信号を定義する。例えば、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)などが下りリンク物理チャネルとして定義されており、参照信号と同期信号(Synchronization signal)が下りリンク物理信号として定義されている。パイロット(pilot)とも呼ばれる参照信号(reference signal、RS)は、BSとUEが互いに知っている既に定義された特別な波形の信号を意味するが、例えば、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、チャネル状態情報RS(channel state information RS、CSI-RS)が下りリンク参照信号として定義される。3GPP基盤通信標準は、上位層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する上りリンク物理チャネルと、物理層によって用いられるが、上位層から生じる情報を運ばないリソース要素に対応する上りリンク物理信号を定義する。例えば、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH)が上りリンク物理チャネルとして定義され、上りリンク制御/データ信号のための復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、上りリンクチャネル測定に用いられるサウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)などが定義される。
【0047】
この明細で、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)はDCI(downlink control information)を運ぶ時間-周波数リソース要素(Resource element,RE)のセットを意味し、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)は下りリンクデータを運ぶREのセットを意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)、PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)、上りリンクデータ、任意接続信号を運ぶ時間-周波数REのセットを意味する。以下、ユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信/受信するという表現はそれぞれPUSCH/PUCCH/PRACH上で/或いはを通じて、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/任意接続信号を送信/受信することと同じ意味で使われる。また、BSがPBCH/PDCCH/PDSCHを送信/受信するという表現はそれぞれPBCH/PDCCH/PDSCH上で/或いはを通じて、ブロードキャスト情報/下りリンク制御情報/下りリンクデータを送信することと同じ意味で使われる。
【0048】
この明細で、PUCCH/PUSCH/PDSCHの送信又は受信のためにBSによりUEにスケジューリングされた或いは設定された無線リソース(例えば、時間-周波数リソース)は、PUCCH/PUSCH/PDSCHリソースとも称される。
【0049】
通信装置はSSB、DMRS、CSI-RS、PBCH、PDCCH、PDSCH、PUSCH及び/又はPUCCHをセル上で無線信号の形態で受信するので、特定の物理チャネル或いは特定の物理信号のみを含む無線信号のみを選別してRF受信機で受信したり、特定の物理チャネル或いは物理信号を排除した無線信号のみを選別してRF受信機で受信したりすることはできない。実際の動作において、通信装置はRF受信機でセル上で一応無線信号を受信し、RF帯域信号である無線信号を基底帯域(baseband)信号に変換し(convert)、1つ以上のプロセッサを用いて基底帯域信号内の物理信号及び/又は物理チャネルを復号する。従って、この明細のいくつの具現において、物理信号及び/又は物理チャネルを受信するとは、実際では通信装置が決して該当物理信号及び/又は物理チャネルを含む無線信号を受信しないことではなく、無線信号から物理信号及び/又は物理チャネルの復元を試みないこと、例えば、物理信号及び/又は物理チャネルの復号を試みないことを意味する。
【0050】
さらに多い通信装置がより大きな通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド通信の必要性が高まっている。また、多数の器機及びモノを連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive Machine Type Communications、mMTC)が次世代通信の主要争点の1つになっている。さらに信頼性及び遅延(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムのデザインも考えられている。このように進歩したモバイルブロードバンド通信、mMTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されている。現在、3GPPではEPC以後の次世代移動通信システムに対する研究が進行中である。本発明では便宜上、該当技術を新しいRAT(new RAT、NR)或いは5G RATと呼び、NRを使用或いは支援するシステムをNRシステムと呼ぶ。
【0051】
図1は本発明の具現が適用される通信システム1の例を示す。
図1を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、BS及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE(例、E-UTRA))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAI機器/サーバ400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、BS、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器は他の無線機器にBS/ネットワークノードで動作することもできる。
【0052】
無線機器100a~100fはBS200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fはBS200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、BS/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0053】
無線機器100a~100f/BS200-BS200/無線機器100a~100fの間には無線通信/連結150a、150bが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150bにより無線機器とBS/無線機器は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれかが行われる。
【0054】
図2は本発明による方法を実行する通信機器の例を示すブロック図である。
図2を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送信及び/又は受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は
図1の{無線機器100x、BS200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0055】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0056】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0057】
この明細の無線機器100,200で具現される無線通信技術はLTE、NR及び6Gだけではなく、低電力通信のためのNB-IoT(Narrowband Internet of Things)を含む。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX,YYYで具現される無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信を行う。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称に呼ばれる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうちのいずれかに具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX,YYYで具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したZigBee(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))及び低電力広域通信網(Low Power Wide Area Network、LPWAN)のうちのいずれかを含み、上述した名称に限定されない。一例として、ZigBee技術はIEEE802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成し、様々な名称に呼ばれる。
【0058】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、物理(physical、PHY)階層、媒体接続制御(medium access control、MAC)階層、無線リンク制御(radio link control、RLC)階層、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)階層、無線リソース制御(radio Resource control、RRC)階層、サービスデータ適応プロトコル(Service data adaption protocol、SDAP)のような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によって1つ以上のプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)及び/又は1つ以上のサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、基底帯域信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、基底帯域信号)を受信して、この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0059】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法を行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0060】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0061】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信する。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRF帯域信号から基底帯域(baseband)信号に変換する(convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを基底帯域信号からRF帯域信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0062】
図3は本発明の具現を実行する無線機器の他の例を示す。
図3を参照すると、無線機器100,200は
図2の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は
図2における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は
図2の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
【0063】
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(
図1、100a)、車両(
図1、100b-1、100b-2)、XR機器(
図1、100c)、携帯機器(
図1、100d)、家電(
図1、100e)、IoT機器(
図1、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(
図1、400)、BS(
図1、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
【0064】
図3において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140)は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発生メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
【0065】
本発明において、少なくとも1つのメモリ(例、104又は204)は指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に(operably)連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0066】
本発明において、コンピューター読み取り可能な(readable)(非揮発性)格納媒体は少なくとも1つの指示又はコンピュータープログラムを格納し、少なくとも1つの指示又はコンピュータープログラムは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0067】
本発明において、プロセシング機器又は装置は少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのプロセッサに連結可能な少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。少なくとも1つのコンピューターメモリは指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0068】
この明細において、コンピュータープログラムは、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体に格納され、実行されるとき、この明細のいくつの具現による動作を行う或いは少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにするプログラムコードを含む。コンピュータープログラムはコンピュータープログラム製品の形態で提供される。コンピュータープログラム製品は少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体を含む。
【0069】
本発明の通信機器は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、また実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして後述する本発明の例による動作を実行させる命令を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。
【0070】
図4は3GPP基盤の無線通信システムで利用可能なフレーム構造の例を示す図である。
【0071】
図4のフレーム構造は一例に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数、シンボル数は様々に変更可能である。NRシステムでは1つのUEに集成される(aggregate)複数のセル間にOFDMニューマロロジー(numerology)(例、副搬送波間隙(Subcarrier spacing、SCS))が異なるように設定される。これにより、同じ個数のシンボルで構成された時間リソース(例、サブフレーム、スロット又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI))の(絶対時間)期間(duration)は、集成されたセル間で異なるように設定される。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、循環プレフィクス-直交周波数分割多重化(cyclic prefix -orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)シンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、離散フーリエ変換-拡散-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM、DFT-S-OFDM)シンボル)を含む。この明細書において、シンボル、OFDM-基盤のシンボル、OFDMシンボル、CP-OFDMシンボル及びDFT-x-OFDMシンボルは互いに代替できる。
【0072】
図4を参照すると、NRシステムにおいて上りリンク及び下りリンクの送信はフレームで構成(organize)される。各フレームはT
f=(△fmax*N
f/100)*T
c=10msの期間(duration)を有し、各々5msの期間である2つのハーフフレームに分かれる。ここで、NR用の基本時間単位(basic time unit)はT
c=1/(△f
max*N
f)であり、△f
max=480*10
3Hzであり、N
f=4096である。参考として、LTE用の基本時間単位はT
s=1/(△f
ref*N
f,ref)であり、△f
ref=15*10
3Hzであり、N
f,ref=2048である。T
cとT
fは常数κ=T
c/T
f=64の関係を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、単一のサブフレームの期間T
sfは1msである。サブフレームはスロットに分かれ、サブフレーム内のスロット数は副搬送波間隙に依存する。各々のスロットは循環プレフィクスに基づいて14個或いは12個のOFDMシンボルで構成される。一般(normal)の循環プレフィクス(cyclic prefix、CP)において各々のスロットは14個のOFDMシンボルで構成され、拡張(extended)CPの場合には、各々のスロットは12個のOFDMシンボルで構成される。ニューマロロジーは指数関数的に(exponentially)スケール可能な副搬送波間隙△f=2
u*15kHzに依存する。以下の表は一般CPに対する副搬送波間隙△f=2
u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数(N
slot
symb)、フレームごとのスロット数(N
frame,u
slot)及びサブフレームごとのスロット数(N
subframe,u
slot)を示す。
【0073】
【0074】
以下の表は拡張CPに対する副搬送波間隙△f=2u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数、フレームごとのスロット数、及びサブフレームごとのスロット数を示す。
【0075】
【0076】
副搬送波間隔の設定uについて、スロットはサブフレーム内で増加順にnu
s∈{0,…,nsubframe,u
slot-1}、またフレーム内で増加順にnu
s,f∈{0,…,nframe,u
slot-1}のように番号付けされる。
【0077】
図5はスロットのリソース格子(Resource grid)を例示する。スロットは時間ドメインにおいて複数(例、14個又は12個)のシンボルを含む。各々のニューマロロジー(例、副搬送波間隙)及び搬送波について、上位階層シグナリング(例、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング)により指示される共通リソースブロック(common Resource block、CRB)N
start,u
gridで開始される、N
size,u
grid,x*N
RB
sc個の副搬送波及びN
subframe,u
symb個のOFDMシンボルのリソース格子が定義される。ここで、N
size,u
grid,xはソース格子内のリソースブロック(Resource block、RB)の個数であり、下付き文字xは下りリンクについてはDLであり、上りリンクについてはULである。N
RB
scはRBごとの副搬送波の個数であり、3GPP基盤の無線通信システムにおいてN
RB
scは通常12である。所定のアンテナポートp、副搬送波間隙の設定(configuration)u及び送信方向(DL又はUL)について1つのリソース格子がある。副搬送波間隙の設定uに対する搬送波帯域幅N
size,u
gridはネットワークからの上位階層パラメータ(例、RRCパラメータ)によりUEに与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隙の設定uに対するリソース格子内のそれぞれの要素はリソース要素(Resource element、RE)と称され、各々のリソース要素には1つの複素シンボルがマッピングされる。リソース格子内のそれぞれのリソース要素は、周波数ドメイン内のインデックスk及び時間ドメインで参照ポイントに対して相対的にシンボル位置を表示するインデックスlにより固有に識別される。NRシステムにおいてRBは周波数ドメインで12個の連続する(consecutive)副搬送波により定義される。NRシステムにおいてRBは共通リソースブロック(CRB)と物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)に分類される。CRBは副搬送波間隙の設定uに対する周波数ドメインにおいて上方に(upwards)0から番号付けされる。副搬送波間隙の設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心はリソースブロック格子のための共通参照ポイントである'ポイントA'と一致する。副搬送波間隙の設定uに対するPRBは帯域幅パート(bandwidth part、BWP)内で定義され、0からN
size,u
BWP,i-1まで番号付けされ、ここでiは帯域幅パートの番号である。共通リソースブロックn
u
CRBと帯域幅パートi内の物理リソースブロックn
PRBの間の関係は以下の通りである:n
u
PRB=n
u
CRB+N
start,u
BWP,i、ここで、N
start,u
BWP,iは帯域幅パートがCRB0に対して相対的に始まる共通リソースブロックである。BWPは周波数ドメインで複数の連続するRBを含む。例えば、BWPは所定の搬送波上のBWPi内に与えられたニューマロロジーU
iに対して定義された連続(contiguous)CRBのサブセットである。搬送波は最大N個(例、5個)のBWPを含む。UEは所定のコンポーネント搬送波上で1つ以上のBWPを有するように設定される。データ通信は活性化されたBWPにより行われ、UEに設定されたBWPのうち、所定の数(例、1つ)のBWPのみが該当搬送波上で活性化される。
【0078】
DL BWP又はUL BWPのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、ネットワークは少なくとも初期DL BWP及び(サービングセルが上りリンクを有して設定される場合)1つ又は(補助(Supplementary)上りリンクを使用する場合)2つの初期UL BWPを設定する。ネットワークはサービングセルに対して追加UL及びDL BWPを設定することもできる。それぞれのDL BWP又はUL BWPに対して、UEにはサービングセルのための以下のパラメータが提供される:i)副搬送波間隔、ii)循環プレフィクス(cyclic prefix)、iii)Nstart
BWP=275という仮定で、オフセットRBset及び長さLRBをリソース指示子値(Resource indicator value、RIV)として指示するRRCパラメータlocationAndBandwidthにより適用される、CRB Nstart
BWP=Ocarrier+RBstart及び連続(contiguous)RBの数Nsize
BWP=LRB、また副搬送波間隔に対してRRCパラメータoffsetToCarrierにより提供されるOcarrier;DL BWP又はUL BWPのセット内のインデックス;BWP-共通パラメータのセット及びBWP-専用パラメータのセット。
【0079】
仮想のリソースブロック(virtual resource block、VRB)が帯域幅パート内で定義され、0からNsize,u
BWP,i-1まで番号付けされる。ここで、iは帯域幅パートの番号である。VRBは非-インターリービングされたマッピング(Non-interleaved mapping)によって物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)にマッピングされる。いくつの具現において、非-インターリービングされたVRB-to-PRBマッピングの場合、VRB nはPRB nにマッピングされる。
【0080】
搬送波集成が設定されたUEは1つ以上のセルを使用するように設定される。UEが多数のサービングセルを有するように設定された場合、UEは1つ又は複数のセルグループを有するように設定される。UEは異なるBSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。或いは、UEは単一BSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。UEの各セルグループは1つ以上のサービングセルで構成され、各セルグループはPUCCHリソースが設定された単一のPUCCHセルを含む。PUCCHセルはPcell或いは該当セルグループのScellのうち、PUCCHセルとして設定されたScellである。UEの各サービングセルはUEのセルグループのうちのいずれかに属し、多数のセルグループに属しない。
【0081】
図6は3GPP基盤のシステムで使用可能なスロット構造を例示する。全ての3GPP基盤のシステム、例えば、NRシステムにおいて、各々のスロットは、i)DL制御チャネル、ii)DL又はULデータ、及び/又はiii)UL制御チャネルを含む自己完備型(self-contained)構造を有する。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルはDL制御チャネルを送信するために使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信するために使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ負でない整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。単一のスロットのシンボルはDL、UL又はフレキシブルに使用できる連続シンボルのグループに分かれる。以下、それぞれのスロットのシンボルがどのように使用されたかを示す情報をスロットフォーマットと称する。例えば、スロットフォーマットはスロット内のどのシンボルがULのために使用され、どのシンボルがDLのために使用されるかを定義することができる。
【0082】
サービングセルを時間分割デュプレックス(time division duplex、TDD)モードで運用しようとする場合、BSは上位階層(例、RRC)シグナリングによりサービングセルのためのUL及びDL割り当てのためのパターンを設定することができる。例えば、以下のパラメータがTDD DL-ULパターンを設定するために使用される:
【0083】
-DL-ULパターンの周期を提供するDL-UL-TransmissionPeriodicity;
【0084】
-各々のDL-ULパターンの最初に連続する完全DLスロット数を提供するnrofDownlinkSlots、ここで、完全DLスロットは下りリンクシンボルのみを有するスロット;
【0085】
-最後の完全DLスロットの直後のスロットの最初に連続DLシンボルの数を提供するnrofDownlinkSymbols;
【0086】
-各々のDL-ULパターンの最後内に連続する完全ULスロット数を提供するnrofUplinkSlots、ここで、完全ULスロットは上りリンクシンボルのみを有するスロット;及び
【0087】
-1番目の完全ULスロットの直前のスロットの最後内に連続するULシンボル数を提供するnrofUplinkSymbols。
【0088】
DL-ULパターン内のシンボルのうち、DLシンボルにもULシンボルにも設定されない残りのシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0089】
上位階層シグナリングによりTDD DL-ULパターンに関する設定、即ち、TDD UL-DL設定(例、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)を受信したUEは、この設定に基づいてスロットにわたってスロットごとのスロットフォーマットをセットする。
【0090】
なお、シンボルに対してDLシンボル、ULシンボル、フレキシブルシンボルの様々な組み合わせが可能であるが、所定の数の組み合わせがスロットフォーマットとして予め定義されることができ、予め定義されたスロットフォーマットはスロットフォーマットインデックスによりそれぞれ識別される。以下の表には予め定義されたスロットフォーマットの一部が例示されている。以下の表において、DはDLシンボル、UはULシンボル、Fはフレキシブルシンボルを意味する。
【0091】
【0092】
所定のスロットフォーマットのうち、どのスロットフォーマットが特定のスロットで使用されるかを知らせるために、BSはサービングセルのセットに対して上位階層(例、RRC)シグナリングによりセルごとに該当サービングセルに対して適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセットを設定し、上位階層(例、RRC)シグナリングによりUEをしてスロットフォーマット指示子(slot format indicator、SFI)のためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするように設定することができる。以下、SFIのためのグループ-共通PDCCHが運搬するDCIをSFI DCIと称する。DCIフォーマット2_0がSFI DCIとして使用される。例えば、サービングセルのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、BSはSFI DCI内で該当サービングセルのためのスロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)の(開始)位置、該当サービングセルに適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセット、SFI DCI内のSFI-インデックス値により指示されるスロットフォーマット組み合わせ内のそれぞれのスロットフォーマットのための参照副搬送波間隙の設定などをUEに提供することができる。スロットフォーマット組み合わせのセット内のそれぞれのスロットフォーマット組み合わせに対して1つ以上のスロットフォーマットが設定され、スロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)が付与される。例えば、BSがN個のスロットフォーマットでスロットフォーマット組み合わせを設定しようとする場合、該当スロットフォーマット組み合わせのために所定のスロットフォーマット(例、表3を参照)のためのスロットフォーマットインデックスのうち、N個のスロットフォーマットインデックスを指示することができる。BSはSFIのためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするようにUEを設定するために、SFIのために使用される無線ネットワーク臨時指示子(Radio Network Temporary Identifier,RNTI)であるSFI-RNTIとSFI-RNTIにスクランブルされるDCIペイロードの総長さをUEに知らせる。UEがSFI-RNTIに基づいてPDCCHを検出すると、UEはPDCCH内のDCIペイロード内のSFI-インデックスのうち、サービングセルに対するSFI-インデックスから該当サービングセルに対するスロットフォーマットを判断することができる。
【0093】
TDD DL-ULパターンの設定によりフレキシブルとして指示されたシンボルがSFI DCIにより上りリンク、下りリンク又はフレキシブルとして指示されることができる。TDD DL-ULパターン設定により下りリンク/上りリンクとして指示されたシンボルはSFI DCIにより上りリンク/下りリンク又はフレキシブルとしてオーバーライドされない。
【0094】
TDD DL-ULパターンが設定されないと、UEは各スロットが上りリンクであるか或いは上りリンクであるか、また各スロット内のシンボル割り当てをSFI DCI及び/又は下りリンク又は上りリンク信号の送信をスケジューリング又はトリガリングするDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット2_3)に基づいて決定する。
【0095】
NR周波数帯域は2つタイプの周波数範囲、FR1及びFR2により定義され、FR2はミリ波(millimeter wave、mmW)とも呼ばれる。以下の表はNRが動作可能な周波数範囲を例示している。
【0096】
【0097】
以下、3GPP基盤の無線通信システムで使用される物理チャネルについてより詳しく説明する。
【0098】
PDCCHはDCIを運搬する。例えば、PDCCH(即ち、DCI)は下りリンク共有チャネル(downlink shared channel、DL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て、上りリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL-SCH)に対するリソース割り当て情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)に対するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(random access response、RAR)のようにUE/BSのプロトコルスタックのうち、物理階層よりも上側に位置する階層(以下、上位階層)の制御メッセージに対するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、設定されたスケジューリング(configured scheduling、CS)の活性化/解除などを運搬する。DL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPDSCHスケジューリングDCIといい、UL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPUSCHスケジューリングDCIという。DCIは循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例、無線ネットワーク臨時識別子(radioNetwork temporary identifier、RNTI))にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定のUEのためのものであると、CRCはUE識別子(例、セルRNTI(C-RNTI))にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであると、CRCはページングRNTI(P-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例、システム情報ブロック(System information block、SIB))に関するものであると、CRCはシステム情報RNTI(System information RNTI、SI-RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであると、CRCは任意接続RNTI(random access RNTI、RA-RATI)にマスキングされる。
【0099】
1つのサービングセル上のPDCCHが他のサービングセルのPDSCH或いはPUSCHをスケジューリングすることをクロス搬送波スケジューリングという。搬送波指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を用いたクロス搬送波スケジューリングがサービングセルのPDCCHが他のサービングセル上のリソースをスケジュールすることを許容することができる。一方、サービングセル上のPDSCHがサービングセルにPDSCH又はPUSCHをスケジューリングすることをセルフ搬送波スケジューリングという。BSはクロス搬送波スケジューリングがセルで使用される場合、このセルをスケジューリングするセルに関する情報をUEに提供する。例えば、BSはUEにサービングセルが他の(スケジューリング)セル上のPDCCHによりスケジューリングされるか又はサービングセルによりスケジューリングされるか、またサービングセルが他の(スケジューリング)セルによりスケジューリングされる場合、どのセルがサービングセルのための下りリンク割り当て及び上りリンクグラントをシグナルするかを提供する。この明細において、PDCCHを運ぶ(carry)セルをスケジューリングセルと称し、PDCCHに含まれたDCIによりPUSCH或いはPDSCHの送信がスケジューリングされたセル、即ち、PDCCHによりスケジューリングされたPUSCH或いはPDSCHを運ぶセルを被スケジューリング(scheduled)セルと称する。
【0100】
PDSCHはULデータ輸送のための物理階層ULチャネルである。PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH輸送ブロック)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。輸送ブロック(transport block、TB)を符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2つのコードワードを搬送できる。コードワードごとにスクランブル(Scrambling)及び変調マッピング(modulation mapping)が行われ、各々のコードワードから生成される変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各々のレイヤはDMRSと共に無線リソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートを介して送信される。
【0101】
PUCCHはUCI送信のための物理階層ULチャネルを意味する。PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ。PUCCHで送信されるUCIタイプはハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)-確認(acknowledgement,ACK)情報、スケジューリング要請(scheduling request,SR)及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)を含む。UCIビットは、あればHARQ-ACK情報ビット、あればSR情報ビット、あればLRR情報ビット、そしてあればCSIビットを含む。この明細において、HARQ-ACK情報ビットはHARQ-ACKコードブックに該当する。特にHARQ-ACK情報ビットが所定の規則によって並べられたビットシーケンスをHARQ-ACKコードブックと称する。
【0102】
-スケジューリング要請(scheduling request,SR):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
【0103】
-ハイブリッド自動繰り返し要請(hybrid automatic repeat request、HARQ)-確認(acknowledgement、ACK):PDSCH上の下りリンクデータパーケット(例、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパーケットが通信機器により成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2つのコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答はポジティブACK(簡単には、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語はHARQ ACK/NACK、ACK/NACK、又はA/Nと混用される。
【0104】
-チャネル状態情報(channel state information,CSI):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。CSIはチャネル品質情報(channel quality information、CQI)、ランク指示子(rank indicator、RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、CSI-RSリソース指示子(CSI-RS Resource indicator、CRI)、SS/PBCHリソースブロック指示子、レイヤ指示子(layer indicator、LI)などを含む。CSIはCSIに含まれるUCIタイプによってCSIパート1とCSIパート2に区分される。例えば、CRI、RI及び/又は1番目のコードワードに対するCQIはCSIパート1に含まれ、LI、PMI、2番目のコードワードに対するCQIはCSIパート2に含まれる。
【0105】
-リンク回復要請(link recovery request、LRR)
【0106】
この明細書では、便宜上、BSがHARQ-ACK、SR、CSI送信のためにUEに設定した及び/又は指示したPUCCHリソースをそれぞれ、HARQ-ACK PUCCHリソース、SR PUCCHリソース、CSI PUCCHリソースと称する。
【0107】
PUCCHフォーマットはUCIペイロードサイズ及び/又は送信長さ(例えば、PUCCHリソースを構成するシンボル数)によって以下のように区分される。PUCCHフォーマットに関する事項は表5を共に参照できる。
【0108】
(0)PUCCHフォーマット0(PF0、F0)
【0109】
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
【0110】
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
【0111】
-送信構造:PUCCHフォーマット0はDMRSなしにUCI信号のみからなり、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかを選択及び送信することにより、UCI状態を送信する。例えば、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIをBSに送信する。UEはポジティブSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
【0112】
-PUCCHフォーマット0に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0113】
(1)PUCCHフォーマット1(PF1、F1)
【0114】
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
【0115】
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0116】
-送信構造:DMRSとUCIが異なるOFDMシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。即ち、DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される。UCIは特定のシーケンス(例、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC))に変調(例、QPSK)シンボルを乗ずることにより表現される。UCIとDMRSにいずれも循環シフト(cyclic shift、CS)/OCCを適用して、(同一RB内で)(PUCCHフォーマット1による)複数のPUCCHリソースの間にコード分割多重化(code division multiplexing、CDM)が支援される。PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数跳躍の有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)により拡散される。
【0117】
-PUCCHフォーマット1に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル、直交カバーコード(orthogonal cover code)のためのインデックス。
【0118】
(2)PUCCHフォーマット2(PF2、F2)
【0119】
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0120】
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
【0121】
-送信構造:DMRSとUCIが同一のシンボル内で周波数分割多重化(frequency division multiplex、FDM)形態で設定/マッピングされる。UEはコーディングされたUCIビットにDFTなしにIFFTのみを適用して送信する。PUCCHフォーマット2はKビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDMされて送信される。例えば、DMRSは1/3密度の所定のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。疑似ノイズ(pseudo noise、PN)シーケンスがDMRSシーケンスのために使用される。2-シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数跳躍が活性化される。
【0122】
-PUCCHフォーマット2に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0123】
(3)PUCCHフォーマット3(PF3、F3)
【0124】
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0125】
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0126】
-送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。UEは符号化されたUCIビットにDFTを適用して送信する。PUCCHフォーマット3は同じ時間-周波数リソース(例、同一PRB)に対するUE多重化を支援しない。
【0127】
-PUCCHフォーマット3に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0128】
(4)PUCCHフォーマット4(PF4、F4)
【0129】
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0130】
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0131】
-送信構造:DMRSとUCIが異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。PUCCHフォーマット4はDFT前段でOCCを適用し、DMRSに対してCS(又はインターリーブFDM(interleaved FDM、IFDM)マッピング)を適用することにより、同一のPRB内に最大4個のUEまで多重化することができる。言い換えれば、UCIの変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0132】
-PUCCHフォーマット4に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PUCCH送信のためのシンボル数、直交カバーコードのための長さ、直交カバーコードのためのインデックス、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0133】
以下の表はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによって短い(Short)PUCCH(フォーマット0、2)及び長い(long)PUCCH(フォーマット1、3、4)に区分される。
【0134】
【0135】
UCIタイプ(例えば、A/N、SR、CSI)ごとにPUCCHリソースが決定される。UCI送信に使用されるPUCCHリソースはUCI(ペイロード)サイズに基づいて決定される。一例として、BSはUEに複数のPUCCHリソースセットを設定し、UEはUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、UEはUCIビット数(NUCI)によって以下のうちのいずれかのPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0136】
-PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2であると、
【0137】
-PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N1であると、
【0138】
...
【0139】
-PUCCHリソースセット#(K-1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1であると、
【0140】
ここで、KはPUCCHリソースセット数であり(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0~1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2~4のリソースで構成される(表5を参照)。
【0141】
夫々のPUCCHリソースに対する設定はPUCCHリソースインデックス、開始PRBのンデックス、PUCCHフォーマット0~PUCCH4のうちのいずれかに対する設定などを含む。UEはPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4を使用したPUCCH送信内にHARQ-ACK、SR及びCSI報告を多重化するためのコードレートが上位階層パラメータmaxCodeRateを介してBSによりUEに設定される。上位階層パラメータmaxCodeRateはPUCCHフォーマット2、3又は4のためのPUCCHリソース上でUCIをどのようにフィードバックするかを決定するために使用される。
【0142】
UCIタイプがSR、CSIである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。UCIタイプがSPS(Semi-Persistent Scheduling) PDSCHに対するHARQ-ACKである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。反面、UCIタイプがDCIによりスケジュールされたPDSCHに対するHARQ-ACKである場合は、PUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースはDCIに基づいてスケジュールされる。
【0143】
DCI-基盤のPUCCHリソーススケジューリングの場合、BSはUEにPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のACK/NACKリソース指示子(ACK/NACK Resource indicator、ARI)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用されるPUCCHリソースを指示することができる。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PUCCHリソース指示子(PUCCH Resource indicator、PRI)とも称される。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACKを含む。なお、BSはARIが表現できる状態の数よりも多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを(UE特定の)上位階層(例、RRC)信号を用いてUEに設定することができる。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかはPDCCHに対する送信リソース情報(例、PDCCHの開始制御チャネル要素(control channel element、CCE)インデックスなど)に基づく暗黙的規則(implicit rule)に従って決定される。
【0144】
UEはUL-SCHデータ送信のためにはUEに利用可能な上りリンクリソースを有し、DL-SCHデータ受信のためにはUEに利用可能な下りリンクリソースを有する必要がある。上りリンクリソースと下りリンクリソースはBSによるリソース割り当て(Resource allocation)によりUEに割り当てられる。リソース割り当ては時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource allocation、TDRA)と周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource allocation、FDRA)を含む。この明細書において、上りリンクリソース割り当ては上りリンクグラントとも呼ばれ、下りリンクリソース割り当ては下りリンク割り当てとも呼ばれる。上りリンクグラントはUEによりPDCCH上で或いはRAR内で動的に受信されるか、又はBSからRRCシグナリングによりUEに準-持続的(Semi-persistently)に設定される。下りリンク割り当てはUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、又はBSからのRRCシグナリングによりUEに準-持続的に設定される。
【0145】
ULにおいて、BSは臨時識別子(cell radioNetwork temporary Identifier、C-RNTI)にアドレスされたPDCCHを介してUEに上りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEはUL送信のための可能性がある上りリンクグラントを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSはUEに設定されたグラントを用いて上りリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1及びタイプ2の2つのタイプの設定されたグラントが使用される。タイプ1の場合、BSは(周期(periodicity)を含む)設定された上りリンクグラントをRRCシグナリングにより直接提供する。タイプ2の場合、BSはRRC設定された上りリンクグラントの周期をRRCシグナリングにより設定し、設定されたスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI、CS-RNTI)にアドレスされたPDCCH(PDCCH addressed to CS-RNTI)を介して上記設定された上りリンクグラントをシグナリング及び活性化するか又はそれを活性解除(deactivate)する。例えば、タイプ2の場合、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当上りリンクグラントが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗黙的に(implicitly)再使用可能であることを指示する。
【0146】
DLにおいて、BSはC-RNTIにアドレスされたPDCCHを介してUEに下りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEは可能性がある下りリンク割り当てを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSは準-持続的スケジューリング(Semi-static scheduling、SPS)を用いて下りリンクリソースをUEに割り当てることができる。BSはRRCシグナリングにより設定された下りリンク割り当ての周期を設定し、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHを介して設定された下りリンク割り当てをシグナリング及び活性化するか、又はそれを活性解除する。例えば、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当下りリンク割り当てが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗黙的に再使用可能であることを指示する。
【0147】
以下、PDCCHによるリソース割り当てとRRCによるリソース割り当てについてより詳しく説明する。
【0148】
*PDCCHによるリソース割り当て:動的グラント/割り当て
【0149】
PDCCHはPDSCH上でのDL送信又はPUSCH上でのUL送信をスケジューリングするために使用される。DL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIは、DL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット(例、変調及びコーディング方式(MCS)インデックスIMCS)、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含むDLリソース割り当てを含む。UL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIはUL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含む、上りリンクスケジューリンググラントを含む。DL-SCHに関する又はUL-SCHに関するHARQ情報は新しい情報指示子(new data indicator、NDI)、輸送ブロックサイズ(transport block size、TBS)、冗長バージョン(redundancy version、RV)、及びHARQプロセスID(即ち、HARQプロセス番号)を含む。1つのPDCCHにより搬送されるDCIサイズ及び用途はDCIフォーマットによって異なる。例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2がPUSCHのスケジューリングのために使用され、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2がPDSCHのスケジューリングのために使用される。特に、DCIフォーマット0_2とDCIフォーマット1_2はDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1が保障する送信信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)要求事項(requirement)よりも高い送信信頼度及び低い待ち時間の要求事項を有する送信をスケジューリングするために使用される。本発明のいくつかの具現はDCLフォーマット0_2に基づくULデータの送信に適用できる。本発明のいくつかの具現はDCIフォーマット1_2に基づくDLデータの受信に適用できる。
【0150】
図7はPDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
【0151】
PDSCH又はPUSCHをスケジューリングするためにPDCCHにより搬送されるDCIは、時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource assignment、TDRA)フィールドを含み、TDRAフィールドはPDSCH又はPUSCHのための割り当て表(allocation table)への行(row)インデックスm+1のための値mを提供する。所定のデフォルトPDSCH時間ドメイン割り当てがPDSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpdsch-TimeDomainAllocationListにより設定したPDSCH時間ドメインリソース割り当て表がPDSCHのための割り当て表として適用される。所定のデフォルトPUSCH時間ドメイン割り当てがPUSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpusch-TimeDomainAllocationListにより設定したPUSCH時間ドメインリソース割り当て表がPUSCHのための割り当て表として適用される。適用するPDSCH時間ドメインリソース割り当て表及び/又は適用するPUSCH時間ドメインリソース割り当て表は、固定/所定の規則によって決定される(例、3GPP TS38.214を参照)。
【0152】
PDSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、開始及び長さ指示子値SLIV(又は直接スロット内のPDSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L))、PDSCHマッピングタイプを定義する。PUSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、ULグラント-to-PUSCHスロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L)、PUSCHマッピングタイプを定義する。PDSCHのためのK0又はPUSCHのためのK2はPDCCHがあるスロットとPDCCHに対応するPDSCH又はPUSCHがあるスロットの間の差を示す。SLIVはPDSCH又はPUSCHを有するスロットの開始に相対的な開始シンボルS及びシンボルSからカウントした連続的な(consecutive)シンボル数Lのジョイント指示である。PDSCH/PUSCHマッピングタイプの場合、2つのマッピングタイプがある:その1つはマッピングタイプAであり、他の1つはマッピングタイプBである。PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)がスロットの開始を基準としてPDSCH/PUSCHリソースにマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースのシンボルの1つ又は2つがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがRRCシグナリングによりスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHリソースの1番目のOFDMシンボルを基準としてマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースの最初のシンボルから1つ又は2つのシンボルがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHのために割り当てられた最初のシンボルに位置する。この明細において、PDSCH/PUSCHマッピングタイプはマッピングタイプ或いはDMRSマッピングタイプとも称される。例えば、この明細において、PUSCHマッピングタイプAはマッピングタイプA或いはDMRSマッピングタイプAとも称され、PUSCHマッピングタイプBはマッピングタイプB或いはDMRSマッピングタイプBとも称される。
【0153】
スケジューリングDCIはPDSCH又はPUSCHのために使用されるリソースブロックに関する割り当て情報を提供する周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource assignment、FDRA)フィールドを含む。例えば、FDRAフィールドは、UEにPDSCH又はPUSCH送信のためのセルに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのBWPに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのリソースブロックに関する情報を提供する。
【0154】
*RRCによるリソース割り当て
【0155】
上述したように、上りリンクの場合、動的グラントがない2つのタイプの送信がある:設定されたグラントタイプ1及び設定されたグラントタイプ2。設定されたグラントタイプ1の場合、ULグラントがRRCシグナリングにより提供されて設定されたグラントとして格納される。設定されたグラントタイプ2の場合、ULグラントがPDCCHにより提供され、設定された上りリンクグラント活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて設定された上りリンクグラントとして格納又は除去される。タイプ1及びタイプ2がサービングセルごと及びBWPごとにRRCシグナリングにより設定される。多数の設定が異なる多数のサービングセル上で同時に活性化されることができる。
【0156】
設定されたグラントタイプ1が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
【0157】
-再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
【0158】
-設定されたグラントタイプ1の周期であるperiodicity;
【0159】
-時間ドメインにおいてシステムフレーム番号(System frameNumber、SFN)=0に対するリソースのオフセットを示すtimeDomainOffset;
【0160】
-開始シンボルS、長さL及びPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す、割り当て表をポイントする行インデックスm+1を提供するtimeDomainAllocation値m;
【0161】
-周波数ドメインリソース割り当てを提供するfrequencyDomainAllocation;及び
【0162】
-変調次数、ターゲットコードレート及び輸送ブロックサイズを示すIMCSを提供するmcsAndTBS。
【0163】
RRCによりサービングセルのための設定グラントタイプ1の設定時、UEはRRCにより提供されるULグラントを指示されたサービングセルのための設定された上りリンクグラントとして格納し、timeDomainOffset及び(SLIVから誘導される)Sによるシンボルで上記設定された上りリンクグラントが開始するように、そしてperiodicityで再発(recur)するように初期化(initialize)又は再-初期化する。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ1のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各シンボルに連関して再発するとみなすことができる:[(SFN *numberOfSlotsPerFrame (numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbolNumber in the slot]=(timeDomainOffset *numberOfSymbolsPerSlot+S+N *periodicity) modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0164】
設定されたグラントタイプ2が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
【0165】
-活性化、活性解除及び再電送のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
【0166】
-設定されたグラントタイプ2の周期を提供するperiodicity。
【0167】
実際の上りリンクグラントは(CS-RNTIにアドレスされた)PDCCHによりUEに提供される。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ2のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各々のシンボルに連関して再発するとみなす:[(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbol Number in the slot]=[(SFNstart
time *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slotstart
time *numberOfSymbolsPerSlot+symbolstart
time)+N*periodicity] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、SFNstart
time、slotstart
time及びsymbolstart
timeは上記設定れたグラントが(再-)初期化された後、PUSCHの1番目の送信機会のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0168】
いくつのシナリオにおいて、設定された上りリンクグラントのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-Offset及び/又はharq-ProcID-Offset2がBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-Offsetは共有されたスペクトルチャネル接続(shared spectrum channel access)との動作のための設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットであり、harq-ProcID-Offset2は設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットである。この明細において、cg-RetransmissionTimerはUEが設定されたグラントに基づく(再)送信後に(再)送信のHARQプロセスを使用した再送信を自動に(autonoumously)行えばいけない期間(duration)であり、設定された上りリンクグラント上での再送信が設定されるとき、BSによってUEに提供されるパラメータである。harq-ProcID-Offsetも、そしてcg-RetransmissionTimerも設定されていない設定されたグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ―Processes。harq-ProcID-Offset2がある設定された上りリンクグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset2、ここで、CURRENT_symbol=(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slot number in the frame*numberOfSymbolsPerSlot+symbol number in the slot)であり、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはそれぞれフレームごとに連続するスロット数及びスロットごとに連続するOFDMシンボル数を示す。cg-RetransmissionTimerを有する設定されたULグラントに対して、UEが任意に設定されたグラントの設定に利用可能なHARQプロセスIDのうち、HARQプロセスIDを選択することができる。
【0169】
下りリンクの場合、UEはBSからのRRCシグナリングによりサービングセルごと及びBWPごとに準-持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling、SPS)を有して設定される。DL SPSの場合、DL割り当てはPDCCHによりUEに提供され、SPS活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて格納又は除去される。SPSが設定されるとき、UEには以下のパラメータが準-持続的送信の設定に使用されるRRCシグナリング(例えば、SPS設定)によりBSから提供される:
【0170】
-活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
【0171】
-SPSのための設定されたHARQプロセスの数を提供するnrofHARQ-Processes;
【0172】
-SPSのための設定された下りリンク割り当ての周期を提供するperiodicity。
【0173】
-SPSのためのPUCCHに対するHARQリソースを提供するn1PUCCH-AN(ネットワークはHARQリソースをフォーマット0、或いはフォーマット1として設定し、実際PUCCH-リソースはPUCCH-Configで設定され、それのIDによりn1PUCCH-ANで言及される)。
【0174】
多数の下りリンクSPS設定がサービングセルのBWP内に設定される。SPSのために下りリンク割り当てが設定された後、UEはN番目の下りリンク割り当てが以下を満たすスロットで発生すると連続して見なすことができる:(numberOfSlotsPerFrame*SFN+slotNumber in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame*SFNstart
time+slotstart
time)+N*periodicity *numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame)、ここで、SFNstart
time及びslotstart
timeは設定された下りリンク割り当てが(再-)初期化された後、PDSCHの1番目の送信のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0175】
いくつのシナリオにおいて、設定された下りリンク割り当てのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-OffsetがBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-OffsetはSPSのためのHARQプロセスのオフセットである。harq-ProcID-Offsetがない設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot*10/(numberOfSlotsPerFrame*periodicity))]modulo nrofHARQ-Processes、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。harq-ProcID-Offsetがある設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。
【0176】
該当DCIフォーマットの循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)がRRCパラメータcs-RNTIにより提供されたCS-RNTIを有してスクランブルされており、有効な(enabled)輸送ブロックのための新しいデータ指示子フィールドが0にセットされていると、UEはスケジューリング活性化又はスケジューリング解除のために、DL SPS割り当てPDCCH又は設定されたULグラントタイプ2のPDCCHを有効であると確認する(validate)。DCIフォーマットに対する全てのフィールドが表6又は表7によりセットされていると、DCIフォーマットの有効確認が達成される。表6はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示し、表7はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング解除PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示する。
【0177】
【0178】
【0179】
DL SPS又はULグラントタイプ2のための実際のDL割り当て又はULグラント、そして該当変調及びコーディング方式は、該当DL SPS又はULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCHにより搬送されるDCIフォーマット内のリソース割り当てフィールド(例、TDRA値mを提供するTDRAフィールド、周波数リソースブロック割り当てを提供するFDRAフィールド、変調及びコーディング方式フィールド)により提供される。有効確認が達成されると、UEはDCIフォーマット内の情報をDL SPS又は設定されたULグラントタイプ2の有効な活性化又は有効な解除とみなす。
【0180】
この明細ではDL SPSに基づくPDSCHをSPS PDSCHとも称し、UL CGに基づくPUSCHをCG PUSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPDSCHをDG PDSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPUSCHをDG PUSCHとも称する。
【0181】
【0182】
図8を参照すると、UEはスロットnでPDCCHを検出(detect)する。その後、UEはスロットnでPDCCHを介して受信したスケジューリング情報によってスロットn+K0でPDSCHを受信した後、スロットn+K1でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0183】
PDSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1)は以下の情報を含む。
【0184】
-周波数ドメインリソースの割り当て(frequency domain resource assignment、FDRA):PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0185】
-時間ドメインリソースの割り当て(time domain resource assignment、TDRA):DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、スロット内のPDSCHの開始位置(例、シンボルインデックスS)及び長さ(例、シンボル数L)、PDSCHマッピングタイプを示す。PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBがTDRAにより指示される。PDSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCHのために割り当てられた1番目のシンボルに位置する。
【0186】
-PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子:K1を示す。
【0187】
PDSCHが最大1つのTBを送信するように設定された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つの輸送ブロック(transport block、TB)を送信するように設定された場合は、HARQ-ACK応答は空間(Spatial)バンドリングが設定されていないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが設定されていると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロットn+K1と指定された場合、スロットn+K1で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0188】
この明細書において、1つ又は複数のPDSCHに対するHARQ-ACKビットで構成されたHARQ-ACKペイロードは、HARQ-ACKコードブックとも称される。HARQ-ACKコードブックはHARQ-ACKペイロードが決定される方式によってi)準-静的(Semi-static)HARQ-ACKコードブック、ii)動的HARQ-ACKコードブック、及びiii)HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに区別される。
【0189】
準-静的HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズに関連するパラメータが(UE-特定の)上位階層(例、RRC)信号により準-静的に設定される。例えば、準-静的HARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKペイロードのサイズは、1つのスロット内の1つのPUCCHを介して送信される(最大の)HARQ-ACKペイロード(サイズ)は、UEに設定された全てのDL搬送波(即ち、DLサービングセル)及びHARQ-ACK送信タイミングが指示される全てのDLスケジューリングスロット(又はPDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組み合わせ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するHARQ-ACKビット数に基づいて決定される。即ち、準-静的HARQ-ACKコードブック方式は、実際スケジューリングされたDLデータの数に関係なく、HARQ-ACKコードブックのサイズが(最大値に)固定される方式である。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)にはPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミング情報は複数の値のうちの1つ(例、k)を有する。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報がkを指示する場合、PDSCHに対するHARQ-ACK情報は、スロット#(m+k)で送信される。一例として、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}のように与えられる。一方、HARQ-ACK情報がスロット#nで送信される場合は、HARQ-ACK情報はバンドリングウィンドウを基準としてできる限り最大のHARQ-ACKを含む。即ち、スロット#nのHARQ-ACK情報はスロット#(n-k)に対応するHARQ-ACKを含む。例えば、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}である場合、スロット#nのHARQ-ACK情報は実際のDLデータ受信に関係なく、スロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するHARQ-ACKを含む(即ち、最大数のHARQ-ACK)。ここで、HARQ-ACK情報はHARQ-ACKコードブック、HARQ-ACKペイロードに代替することができる。またスロットはDLデータ受信のための候補時期(occasion)と理解/代替することができる。例示のように、バンドリングウィンドウはHARQ-ACKスロットを基準としてPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミングセットは所定の値を有するか(例、{1、2、3、4、5、6、7、8})、又は上位階層(RRC)シグナリングにより設定される。準-静的HARQ-ACKコードブックはタイプ-1のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-1のHARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACK報告で送信するビットの数が固定され、大きいこともある。多いセルが設定されたが、少ないセルのみスケジューリングされる場合には、タイプ-1のHARQ-ACKコードブックは非効率的である。
【0190】
なお、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズがDCIなどにより動的に変わることができる。動的HARQ-ACKコードブックはタイプ-2のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-2のHARQ-ACKコードブックはUEがスケジューリングされたサービングセルに対してのみフィードバックを送るので、より最適化されたHARQ-ACKフィードバックであるといえる。なお、悪いチャネル状態ではUEがスケジューリングされたサービングセルの数を間違って把握する可能性があり、それを解決するために、DAIがDCIの一部として含まれる。例えば、動的HARQ-ACKコードブック方式において、DLスケジューリングDCIはcounter-DAI(即ち、c-DAI)及び/又はtotal-DAI(即ち、t-DAI)を含む。ここで、DAIは下りリンク割り当てインデックス(downlink assignment index)を意味し、1つのHARQ-ACK送信に含まれる送信された或いはスケジューリングされたPDSCHをBSがUEに知らせるために使用される。特に、c-DAIはDLスケジューリングDCIを運ぶPDCCH(以下、DLスケジューリングPDCCH)の間の順序を知らせるインデックスであり、t-DAIはt-DAIを有するPDCCHがある現在スロットまでのDLスケジューリングPDCCHの総数を示すインデックスである。
【0191】
一方、HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックの場合、PUCCHグループ内の設定された(或いは活性化された)全てのサービングセルの全てのHARQプロセスに基づいてHARQ-ACKペイロードが決定される。例えば、UEがHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックにより報告するHARQ-ACKペイロードサイズは、UEに設定されたPUCCHグループ内の設定された或いは活性化された全てのサービングセルの数及びサービングセルに対するHARQプロセスの数によって決定される。HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックはタイプ-3のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-3のHARQ-ACKコードブックは1回限り(one-shot)のフィードバックに適用できる。
【0192】
いくつのシナリオにおいては、14個のOFDMシンボルからなるスロットに基づくPUCCHフィードバックだけではなく、14個より少ない数(例えば、2~7個)のOFDMシンボルからなるサブスロットに基づくPUCCHフィードバックが考えられる。
【0193】
異なるサービスタイプ及び/又はQoS及び/又は待ち時間要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は優先順位を有する複数のDLデータチャネル(例えば、複数のPDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバックのために、別々(separate)のコードブックが形成(form)/生成(generate)される。例えば、高い優先順位に連関するPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックと低い優先順位に連関するPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックが別々に設定/形成される。異なる優先順位のPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックのために、異なる優先順位のためのそれぞれのPUCCH送信に対して異なるパラメータ及びリソース設定が考えられる(例えば、3GPP TS 38.331の情報要素(information element,IE)pucch-ConfigurationListを参照)。例えば、UEにRRCシグナリングによりpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供されると、UEはpdsch-HARQ-ACK-CodebookListによって1つ又は複数のHARQ-ACKコードブックを生成するように指示される。UEが1つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示されると、HARQ-ACKコードブックは優先順位インデックス0のPUCCHに連関する。UEにpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供されると、UEは同じ優先順位インデックスに連関するHARQ-ACK情報のみを同じHARQ-ACKコードブックに多重化する。UEが2つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示されると、第1のHARQ-ACKコードブックは優先順位インデックス0のPUCCHに連関し、第2のHARQ-ACKコードブックは優先順位1のPUCCHに連関する。
【0194】
DLデータチャネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCH送信間の時間差(例えば、PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子)の単位(unit)は、所定のサブスロットの長さ(例えば、サブスロットを構成するシンボルの数)によって決定される。例えば、UE特定のPUCCHパラメータの設定に使用される設定情報であるPUCCH-Config内のパラメータ"subslotLengthForPUCCH"によってDLデータチャネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCHまでの時間差の単位が設定される。かかるシナリオによれば、HARQ-ACKコードブックごとにPDSCH-to-HARQフィードバックタイミング指示子の長さ単位が設定される。
【0195】
いくつのシナリオにおいては、HARQプロセスに対するPDSCH受信とHARQ-ACK送信がばらばらの順に(out-of-order)行われることが許容されない。これはUEとBSがPUCCH送信時点を同一に仮定して、BSがこのBSが送信したPUCCHを成功的に受信するために必要な1つの方法である。かかるシナリオでは、例えば、先に受信されたPDSCHに対するHARQ-ACK送信は後に受信されたPDSCHに対するHARQ-ACK送信前に終了するようにPDSCHがスケジューリングされなければならない。かかるシナリオでは、所定のスケジューリングされたセル内の任意(any)のHARQプロセスIDに対して、UEは他のPDSCHと時間が重なるPDSCHを受信することを期待しないと規定される。また、かかるシナリオでは、UEは所定のHARQプロセスに対する他のPDSCHをそのHARQプロセスに対するHARQ-ACKの予定された(expected)送信が終わるまでは受信することが期待されないと規定される。
【0196】
図9はいくつのシナリオによるスケジューリング制約の一例を示す図である。
【0197】
図9を参照すると、例えば、いくつのシナリオにおいて、HARQプロセス#iに対するPDSCH#1を受信したUEは、PDSCH#1に対するHARQ-ACK送信が終了するまでHARQプロセス#iに対する他のPDSCH(例えば、
図9のPDSCH#2)を受信することを期待せず、HARQプロセス#iに対する他のPDSCHはPDSCH#1に対するHARQ-ACK送信が終了してからこそ他のPDSCHを受信すると期待する。
【0198】
いくつのシナリオにおいては、上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが動的或いは準-静的に行われ、BSはUEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedメッセージを用いて準-静的に、或いはDCIフォーマット2_0を用いて動的に各々のシンボルの送信方向(例えば、下りリンク、上りリンク又はフレキシブル)を設定又は指示する。このように設定/指示された送信方向によって設定された上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが取り消されることもある。
【0199】
図10はHARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す図である。
【0200】
いくつのシナリオ(例えば、3GPP NR Rel-16)では、UEにBSからPDSCHがスケジューリングされると、PDSCHに対するHARQ-ACKを運ぶPUCCH(以下、HARQ-ACK PUCCH)をPDSCHに対するスケジューリング情報により指定された時間に送信される。しかし、かかる一連の動作は、UEをして準-静的に設定されたSPS PDSCHを受信した後に常に所定の時間が経過した後にPUCCHを送信するようにして、SPS PDSCHの周期と整列されないTDDパターンが使用されるか、又はBSの動的TDD動作によってPUCCH送信が容易に取り消され、この取り消されたPUCCH送信に連関するPDSCH送信も取り消されたり、再送信が要求されたりする。従って、この問題を解決するために、PDSCHに対して定められたPUCCHタイミングをUEが所定の方法或いは任意に延期する(defer)動作、即ち、遅延する(delay)動作が考えられる。例えば、SPS PDSCHのHARQ-ACK(以下、SPS HARQ-ACK)送信のために設定されたPUCCHが設定或いは指示された送信方向によって取り消される場合、HARQ-ACK送信を元の予定された(expected)時間後に延ばすHARQ-ACK延期(HARQ-ACK deferral)が考えられている。
図10を参照すると、例えば、スロット#n-1内のSPS PDSCHがHARQプロセス#iを使用し、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスロット#nにスケジューリングされたが、UEがSPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信のためのスロット#n内のPUCCHを所定の条件に基づいてスロット#mに延ばすと決定することができる。かかるHARQ-ACK延期により、UEとBSはPUCCH送信が取り消されても、後にSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信/受信することが可能である。
【0201】
しかし、
図9で説明したシナリオによるスケジューリング制約によれば、SPS PDSCHに対する再送信もHARQ-ACK送信後に行われるので、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKに対してHARQ-ACK延期が行われると、HARQ-ACKが予定の時点よりも遅い時点に送信されて、SPS PDSCHに対する再送信に大きな遅延が発生する。
【0202】
この問題に勘案して、以下では、UEがSPSに対する一部のPUCCH送信を遅延してPDSCH受信タイミングとHARQ-ACK送信タイミングの間隙が長くなった場合、連関するHARQプロセスに対する新しいPDSCH受信と該当PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信を行うための具現について説明する。
【0203】
より具体的には、以下では、UEのSPS HARQ-ACK情報のためのPUCCH送信が取り消されたとき、SPS HARQ-ACK情報を他の上りリンクチャネルで送信するために、UEとBSが異なる上りリンクチャネル(例えば、PUCCH)を選択する具現、及びSPS HARQ-ACK情報を既存のUCIに多重化する具現について説明する。この明細のいくつの具現により、BSはより自由にTDD UL-DL設定及びSPS PDSCHリソースをUEに提供することができる。またUEは所定のSPS PDSCHに対するPUCCHがTDD動作によって使用できない場合にも、この明細のいくつの具現により使用可能な上りリンクリソース及びチャネルを用いて該当SPS HARQ-ACK応答をBSに伝達することができる。
【0204】
UEの立場:
【0205】
図11はこの明細のいくつの具現によるUEの動作の流れを例示する図である。
【0206】
この明細のいくつの具現において、UEがHARQプロセスに連関するSPS PDSCHのHARQ-ACK送信をBSが指示或いは設定した時間から遅延させた場合、BSはUEに対するさらに他のPDSCHスケジューリングによりUEをして同じHARQプロセスに対するさらに他のPDSCH受信を行うようにする。このとき、いくつの具現においては、UEは遅延されたHARQ-ACK送信を省略してもよい。又はいくつの具現においては、UEは遅延されたHARQ-ACK送信を他のUCI或いは上りリンクデータと多重化する。
【0207】
UEはBSからTDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)とSPS 無線リソース設定(例えば、SPS設定)を受信する。UEはTDD設定及びSPS設定に基づいて下りリンク無線リソースでHARQプロセス#iに対するSPS PDSCHを受信する(S1101)。UEはHARQプロセス#iに対するSPS PDSCHを受信した後、SPS PDSCHに連関するPUCCHリソースXが下りリンク無線リソースを含む場合は、今後の他の送信可能なPUCCHリソース或いは使用可能な上りリンクリソースYでSPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信を行うことを決定する(S1103)。UEはPUCCHリソースXの後からSPS PDSCHのHARQプロセス#iに関する新しいPDSCHスケジューリング情報を受信することを期待する。UEはPUCCHリソースXの後からSPS PDSCHのHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを受信することを期待する(S1105)。
【0208】
UEが新しいPDSCHスケジューリング情報を受信し、それに連関するHARQ-ACK情報をPUCCHリソースZで送信する場合、UEはこの明細のいくつの具現により上りリンクリソースYとPUCCHリソースZの上で送信するHARQ-ACK情報を決定する。
【0209】
この明細の具現において、以下のようなUE動作が考えられる。
【0210】
<具現A1>PUCCH送信の延期後、速い(再-)送信(fast (re-)transmission after deferring PUCCH transmission)
【0211】
UEはBSからTDD設定とSPS無線リソースに対する設定を受信し、下りリンク無線リソースでSPS PDSCH受信を行う。UEはSPS PDSCHを受信した後、連関するPUCCHリソースXが下りリンク無線リソースを含む場合は、今後の他の送信可能なPUCCHリソース或いは使用可能な上りリンクリソースYで該当SPS PDSCHのHARQ-ACK送信を行う。UEはPUCCHリソースXの後から(from or after)SPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報の受信を期待する。
【0212】
いくつの具現においては、例えば、以下の時点にSPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報の受信が期待される。
【0213】
i) PUCCHリソースXがスロット#n或いはサブスロット#nに指示された場合、スロット#n+1或いはサブスロット#n+1から
【0214】
ii) PUCCHリソースXの開始シンボル後から
【0215】
iii) PUCCHリソースXの最後シンボルから
【0216】
iv) PUCCHリソースXの終了後から
【0217】
いくつの具現において、SPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報はSPS PDSCHに送信された輸送ブロック(transport block,TB)に対する再送信に限定されることがある。例えば、新しいPDSCHを指示するスケジューリングDCIがCS-RNTIにスクランブルされ、NDI値が1に指示された場合に対しては、具現A1が適用されると限定される。例えば、いくつの具現において、遅延されたHARQ-ACK送信に連関するHARQプロセスに対する新しいPDSCHを指示するスケジューリングDCIがCS-RNTIにスクランブルされ、NDI値が1に指示された場合に限って、UEはHARQ-ACK送信が延期された後の送信時点が終わる前であっても、HARQ-ACK送信が延期される前の送信時点が終わると、スケジューリングDCIの受信を期待する。
【0218】
いくつの具現においては、新しいスケジューリング情報は、該当HARQプロセスに対するTB或いは連関するHARQ情報(the associated HARQ information)などを変更する情報、例えば、受信されたコーディングされたビット(coded bit)、最後に受信された冗長バージョン(redundancy version,RV)、受信されたTB、指示された変調及びコーディング方式(modulation coding scheme,MCS)値、TB長さ、NDI値、HARQ-ACK送信タイミング、及びPUCCHリソース指示子のいずれを変更する情報を含む。
【0219】
図12はいくつのシナリオによるスケジューリング制約の他の例を示す図である。特に
図12はばらばらの順のHARQ送信が許容されないいくつのシナリオにおいてHARQ-ACK延期が行われた場合、同じHARQプロセスに対するPDSCH受信時点とそのHARQ-ACKのための送信時点の関係を例示する。
【0220】
いくつのシナリオにおいては、UEが1つのHARQプロセスでPDSCH受信とHARQ-ACK送信をばらばらの順(out-of-order)に行うことが許容されない。一例として、UEは所定のHARQプロセスに対するさらに他のPDSCHはそのHARQプロセスに対するHARQ-ACKの予想された送信終了までは受信することが期待されない(
図9を参照)。所定のスケジューリングされたセルにおいて、UEは第1PDSCH、そして第1PDSCHのために送信されるように割り当てられたHARQ-ACKのための他のリソースの開始前に終わるリソース上で送信されるように割り当てられたその該当HARQ-ACKを有する、第1PDSCHよりも遅く開始される、第2PDSCHを(同時に)受信することが期待されず、ここで、2つのリソースはその連関するHARQ-ACK送信に対する異なるスロット内であり、各スロットは14個のシンボル或いは提供できれば、subslotLengthForPUCCHにより指示される数のシンボルからなり、2つのPDSCHに対するHARQ-ACKは同じ優先順位のHARQ-ACKコードブックに連関する。所定のスケジューリングされたセルにおいて、2つのPDSCHに対するHARQ-ACKが異なる優先順位のHARQ-ACKコードブックに連関すると、UEは第1PDSCH、そして第1PDSCHのために送信されるように割り当てられたHARQ-ACKのための他のリソースの開始前に終わるリソース上で送信されるように割り当てられたそのHARQ-ACKを有する、第1PDSCHよりも遅く開始される、第2PDSCHを(同時に)受信することが期待されない。
【0221】
図12を参照すると、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの送信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期された場合、UEはスロット#mでのHARQ-ACKの予定された送信が終わる前には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを受信することを期待せず、スロット#mでのHARQ-ACKの予定された送信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを受信することを期待する。
【0222】
しかし、この明細のいくつの具現では、より速い再送信或いは新しい送信のために、UEは下りリンクシンボルとの衝突によってドロップされたHARQ-ACK応答送信及び/又は高い優先順位の上りリンク制御情報との衝突によって取り消された低い優先順位のHARQ-ACK応答(そしてそれに該当するHARQプロセスID)に対しては、例外的に、1)該当ドロップされた及び/又は取り消されたHARQ-ACK送信が遅延して載せられるように設定されたPUCCH又はType-3のコードブックにより該当HARQ-ACKの送信が行われる前であっても同じHARQプロセスIDに対するPDSCH(再-)送信/受信及び対応するHARQ-ACK送信を行う動作が許容され、2)既存に定義された1つのHARQプロセスIDに対するばらばらの順の(out-of-order)HARQ制限が(実際HARQ-ACK送信時点ではない(例えば、HARQ-ACKの延期された送信時点ではない))ドロップされる/取り消される前に指示/設定されたHARQ-ACK送信時点を基準として判断されるように緩和される。
【0223】
即ち、この明細のいくつの具現では、下りリンクシンボルとの衝突によってドロップされたHARQ-ACK応答送信及び/又は高い優先順位の上りリンク制御情報との衝突によって取り消された低い優先順位のHARQ-ACK応答(そしてそれに該当するHARQプロセスID)に対しては、例外的に、1)該当ドロップされた及び/又は取り消されたA/Nフィードバックが遅延して載せられるように設定されたPUCCH又はType-3のコードブックにより該当A/Nフィードバックの送信が行われる前であっても同じHARQプロセスIDに対するPDSCH(再-)送信/受信及び対応するA/Nフィードバック送信を行う動作が許容され、2)同じHARQプロセスIDに対するばらばらの順の(out-of-order)HARQであるか否かが(実際A/N送信時点ではない(例えば、HARQ-ACKの延期された送信時点ではない))ドロップされる/取り消される前に指示/設定されたA/N送信時点を基準として判断されるように緩和される。
【0224】
図13はこの明細のいくつの具現によるHARQタイミングの一例を示す図である。特に
図13はHARQ-ACK延期が行われた場合、同じHARQプロセスに対するPDSCH受信時点とそのHARQ-ACKのための送信時点の関係を例示している。
【0225】
図13を参照すると、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの送信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期された場合、UEはこの明細のいくつの具現によってスロット#mでのHARQ-ACKの予定された送信の終了前であっても、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信の終了後には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを受信することを期待する。
【0226】
但し、UEはスロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わる前には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを受信することが期待されない。即ち、UEは早くてもスロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHの受信を期待する。ここで、他のPDSCHはPDSCH#1に対する再送信PDSCHであってもよく、PDSCH#1とは異なる新しいPDSCHであってもよい。いくつの具現において、UEがスロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHの受信を期待するとは、スロット#mでのHARQ-ACKの予定された送信が終わる前には同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHがUEに受信されないことを意味する。又は、UEがスロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHの受信を期待するとは、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わる前に同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHがUEに受信されてもUEは他のPDSCHを復号しないか、それに対するHARQ-ACKを送信しないか、又は間違いであると判断することを意味する。又は、UEがスロット#nでのHARQ-ACKの予定された送信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHの受信を期待するとは、同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHの送信がHARQ-ACK送信の終了前に行われると指示するスケジューリング情報を受信しても、UEがスケジューリング情報を有効ではないと判断することを意味する。
【0227】
<具現A1-1>速い(再-)送信のためのHARQ-ACK応答(HARQ-ACK response for fast (re-)transmission)
【0228】
具現A1に関連して、さらに以下のものが考えられる。具現A1のように、SPS PDSCHのための遅延されたHARQ-ACK送信Xの前にその連関するHARQプロセスに対する新しい動的PDSCHのスケジューリングとそれに対するHARQ-ACK送信Yが指示された場合、UEは以下のような代案(alternative)によってHARQ-ACK送信X及び/又はHARQ-ACK送信Yを行う。例えば、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの送信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期され、UEがスロット#mでのHARQ-ACKの予定された送信X前にHARQプロセス#iに対する動的スケジューリングされた新しいPDSCH(以下、動的PDSCH)と、動的PDSCHに対するHARQ-ACK送信Yに関するスケジューリング情報を受信する場合、UEは以下のような代案によってHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを行う。
【0229】
*代案1:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、フィードバック値の場合、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yのそれぞれの送信時点に基づいて該当HARQプロセスに対する最新の復号結果がそれぞれ報告される。これはHARQ-ACKの信頼度向上に使用される。
【0230】
*代案1-1:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、HARQ-ACK送信X内のフィードバック値としてはSPS PDSCHの復号結果に基づく値を使用し、HARQ-ACK送信Y内のフィードバック値としては動的PDSCHの復号結果に基づく値を使用する。
【0231】
*代案2:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信Xを行わず、HARQ-ACK送信Yのみを行ってもよい。代案2は、HARQ-ACK送信XがHARQ-ACK送信Xが行われる上りリンクリソースの唯一のHARQ-ACKフィードバックである場合に限定される。例えば、代案2は、HARQ-ACK送信XがPUCCHに他のHARQ-ACK送信が多重化されない場合、即ち、該当PUCCHにHARQ-ACK送信Xを除いた他のHARQ-ACK情報がない場合に限定される。代案2ではUEが最新の復号結果のみを送信するようにして、UEの複雑度及びUEによる上りリンク送信を最小化することができる。
【0232】
*代案3:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが異なるTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yのそれぞれの送信時点に基づいて該当HARQプロセスに対する最新の復号結果がフィードバック値としてそれぞれ報告される。報告されるフィードバック値はHARQ-ACK送信Xの送信時点とHARQ-ACK送信Yの送信時点によって異なるか又は等しい。例えば、PDSCH Xの受信後にPDSCH Yが受信され、HARQ-ACK送信Xの前にHARQ-ACK送信Yに対応するTBの復号が終了すると、PDSCH XのHARQ-ACKは送信されず、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yの両方でPDSCH Xの復号結果がフィードバック値として報告される。これはHARQ-ACKの信頼度向上に使用される。
【0233】
いくつの具現において、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答送信を省略する場合には、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答のみが含まれるHARQ-ACK(副-)コードブック構成過程においてHARQ-ACK応答送信が省略された該当SPS PDSCHは考慮されなくてもよい。例えば、HARQ-ACK応答送信が省略されたSPS PDSCHは該当SPS PDSCHリソースが(上りリンクシンボル或いは上りリンク送信を含まず)有効であっても、PDSCH時期に基づくHARQ-ACK(副-)コードブック形成/生成過程においてSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が除外されてHARQ-ACK(副-)コードブックがSPS PDSCHリソースに連関するビット位置を有しない。
【0234】
BSの立場:
【0235】
上述したこの明細の具現についてBSの立場で再度説明する。
【0236】
図14はこの明細のいくつの具現によるBSの動作の流れを例示する図である。
【0237】
この明細のいくつの具現において、UEがHARQプロセスに連関するSPS PDSCHのHARQ-ACK送信をBSが指示或いは設定した時間から遅延させた場合、BSはUEに対するさらに他のPDSCHスケジューリングにより同じHARQプロセスに対するさらに他のPDSCH送信をUEに行うことができる。このとき、いくつの具現においては、BSはUEが遅延されたHARQ-ACK送信を省略すると仮定する。又はいくつの具現においては、BSはUEが遅延されたHARQ-ACK送信を他のUCI或いは上りリンクデータと多重化すると仮定する。
【0238】
BSはUEにTDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)とSPS無線リソース設定(例えば、SPS設定)を送信する。BSはTDD設定及びSPS設定に基づいて下りリンク無線リソースでHARQプロセス#iに対するSPS PDSCHをUEに送信する(S1401)。BSは、HARQプロセス#iに対するSPS PDSCHに連関するPUCCHリソースXが下りリンク無線リソースを含む場合は、UEが今後の他の送信可能なPUCCHリソース或いは使用可能な上りリンクリソースYでSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信すると仮定して、HARQ-ACKの受信を試みる(S1403)。BSはPUCCHリソースX後からSPS PDSCHのHARQプロセス#iに関する新しいPDSCHスケジューリング情報を送信する。BSはPUCCHリソースX後からSPS PDSCHのHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを送信する(S1405)。
【0239】
BSは、UEが新しいPDSCHスケジューリング情報を受信し、それに連関するHARQ-ACK情報をPUCCHリソースZで送信する場合、UEがこの明細のいくつの具現により上りリンクリソースYとPUCCHリソースZ上で送信するHARQ-ACK情報を決定すると仮定する。
【0240】
この明細のいくつの具現において、以下のようなBS動作が考えられる。
【0241】
<具現B1>PUCCH送信の延期後、速い(再-)送信(fast (re-)Transmission after deferring PUCCH transmission)
【0242】
BSはUEにTDD設定とSPS無線リソースに対する設定を送信し、下りリンク無線リソースでSPS PDSCHを送信する。BSはSPS PDSCHに連関するPUCCHリソースXが下りリンク無線リソースを含む場合は、UEが今後の他の送信可能なPUCCHリソース或いは使用可能な上りリンクリソースYで該当SPS PDSCHのHARQ-ACK送信を行うと仮定して、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKの受信を試みる。BSはPUCCHリソースXの後から(from or after)SPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報を送信することができる。
【0243】
いくつの具現においては、例えば、以下の時点にSPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報を送信することができる。
【0244】
i) PUCCHリソースXがスロット#n或いはサブスロット#nに指示された場合、スロット#n+1或いはサブスロット#n+1から
【0245】
ii) PUCCHリソースXの開始シンボル後から
【0246】
iii) PUCCHリソースXの最後シンボルから
【0247】
iv) PUCCHリソースXの終了後から
【0248】
いくつの具現においては、SPS PDSCHのHARQプロセスに関する新しいスケジューリング情報はSPS PDSCHに送信された輸送ブロック(transport block,TB)に対する再送信に限定される。例えば、新しいPDSCHを指示するスケジューリングDCIがCS-RNTIにスクランブルされ、NDI値が1に指示された場合に対しては、具現A1が適用されると限定される。例えば、いくつの具現において、延期されたHARQ-ACK送信に連関するHARQプロセスに対する新しいPDSCHを指示するスケジューリングDCIがCS-RNTIにスクランブルされ、NDI値が1に指示された場合に限って、UEはHARQ-ACK送信が延期された後の送信時点が終わる前であっても、HARQ-ACK送信が延期される前の送信時点が終了すると、スケジューリングDCIを送信する。
【0249】
いくつの具現においては、新しいスケジューリング情報は、該当HARQプロセスに対するTB或いは連関するHARQ情報(the associated HARQ information)などを変更する情報、例えば、受信されたコーディングされたビット(coded bit)、最後に受信された冗長バージョン(redundancy version,RV)、受信されたTB、指示された変調及びコーディング方式(modulation coding scheme,MCS)値、TB長さ、NDI値、HARQ-ACK送信タイミング、及びPUCCHリソース指示子のいずれかを変更する情報を含む。
【0250】
いくつのシナリオでは、BSが1つのHARQプロセスでPDSCH送信とHARQ-ACK受信をばらばらの順(out-of-order)に行うことが許容されない。一例として、BSは、所定のHARQプロセスに対するさらに他のPDSCHはそのHARQプロセスに対するHARQ-ACKの予想された受信終了までは送信が許容されない(
図9を参照)。所定のスケジューリングされたセルにおいて、BSは第1PDSCH、そして第1PDSCHのために受信されるように割り当てられたHARQ-ACKのための他のリソースの開始前に終わるリソース上で受信されるように割り当てられたその該当HARQ-ACKを有する、第1PDSCHよりも遅く開始される、第2PDSCHを(同時に)送信することが許容されず、ここで、2つのリソースはその連関するHARQ-ACK受信に対する異なるスロット内であり、各スロットは14個のシンボル或いは提供できれば、subslotLengthForPUCCHにより指示される数のシンボルからなり、この2つのPDSCHに対するHARQ-ACKは同じ優先順位のHARQ-ACKコードブックに連関する。所定のスケジューリングされたセルにおいて、2つのPDSCHに対するHARQ-ACKが異なる優先順位のHARQ-ACKコードブックに連関すると、UEは第1PDSCH、そして第1PDSCHのために受信されるように割り当てられたHARQ-ACKのための他のリソースの開始前に終わるリソース上で受信されるように割り当てられたそのHARQ-ACKを有する、第1PDSCHより遅く開始される、第2PDSCHを(同時に)送信することが許容されない。
【0251】
例えば、
図12を参照すると、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの受信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期された場合、BSはスロット#mでのHARQ-ACKの予定された受信が終わる前には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを送信することが許容されず、スロット#mでのHARQ-ACKの予定された受信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHを送信することが許容されない。
【0252】
しかし、この明細のいくつの具現では、より速い再送信或いは新しい送信のために、BSは下りリンクシンボルとの衝突によってドロップされたHARQ-ACK応答受信及び/又は高い優先順位の上りリンク制御情報との衝突によって取り消された低い優先順位のHARQ-ACK応答(そしてそれに該当するHARQプロセスID)に対しては、例外的に、1)該当ドロップされた及び/又は取り消されたHARQ-ACK受信が遅延して載せられるように設定されたPUCCH又はType-3のコードブックにより該当HARQ-ACKの受信が行われる前であっても同じHARQプロセスIDに対するPDSCH(再-)送信及び対応するHARQ-ACK受信を行う動作が許容され、2)既存に定義された1つのHARQプロセスIDに対するばらばらの順(out-of-order)のHARQ制限が(実際HARQ-ACK受信時点ではない(例えば、HARQ-ACKの延期された受信時点ではない))ドロップされる/取り消される前に指示/設定されたHARQ-ACK受信時点を基準として判断されるように緩和される。
【0253】
即ち、この明細のいくつの具現では、下りリンクシンボルとの衝突によってドロップされたHARQ-ACK応答受信及び/又は高い優先順位の上りリンク制御情報との衝突によって取り消された低い優先順位のHARQ-ACK応答(そしてそれに該当するHARQプロセスID)に対しては、例外的に、1)該当ドロップされた及び/又は取り消されたA/Nフィードバックが遅延して載せられるように設定されたPUCCH又はType-3のコードブックにより該当A/Nフィードバックの受信が行われる前であっても同じHARQプロセスIDに対するPDSCH(再-)送信及び対応するA/Nフィードバック受信を行う動作が許容され、2)同じHARQプロセスIDに対するばらばらの順の(out-of-order)HARQであるか否かが(実際A/N受信時点ではない(例えば、HARQ-ACKの延期された受信時点ではない))ドロップされる/取り消される前に指示/設定されたA/N受信時点を基準として判断されるように緩和される。
【0254】
例えば、
図13を参照すると、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの受信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期された場合、BSはこの明細のいくつの具現によってスロット#mでのHARQ-ACKの予定された受信の終了前であっても、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信の終了後には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをUEに送信することが許容される。
【0255】
但し、BSはスロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わる前には同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをUEに送信することが許容されない。即ち、BSは早くてもスロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをUEに送信することが許容される。ここで、他のPDSCHはPDSCH#1に対する再送信PDSCHであってもよく、PDSCH#1とは異なる新しいPDSCHであってもよい。いくつの具現において、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをBSがUEに送信することが許容されるとは、スロット#mでのHARQ-ACKの予定された受信が終わる前には同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHがUEに送信されないことを意味する。又は、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをBSがUEに送信することが許容されるとは、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わる前に同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHをUEに送信してもBSはUEが他のPDSCHを復号しないか、HARQ-ACKを送信しないか、又は間違いであると判断することを仮定することを意味する。又は、スロット#nでのHARQ-ACKの予定された受信が終わってからこそ同じHARQプロセス#iに対する他のPDSCHをBSがUEに送信することを許容するとは、同じHARQプロセス#iを使用する他のPDSCHの送信がHARQ-ACK送信の終了前に行われると指示するスケジューリング情報をUEに送信しても、BSがスケジューリング情報を有効ではないと判断し、他のPDSCHの送信を行わないことを意味する。
【0256】
<具現B1-1>速い(再-)送信のためのHARQ-ACK応答(HARQ-ACK response for fast (re-)transmission)
【0257】
具現B1に関連して、さらに以下のものが考えられる。具現B1のように、SPS PDSCHのための遅延されたHARQ-ACK送信X前にその連関するHARQプロセスに対する新しい動的PDSCHのスケジューリングとそれに対するHARQ-ACK送信YをUEに指示した場合、BSは以下のような代案(alternative)によってHARQ-ACK送信X及び/又はHARQ-ACK送信Yを行うことができる。例えば、HARQプロセス#iに基づくPDSCH#1に対するHARQ-ACKの受信がHARQ-ACK延期によってスロット#nからスロット#nよりも後であるスロット#mに延期され、BSがUEにスロット#mでのHARQ-ACKの予定された受信X前にHARQプロセス#iに対する動的にスケジューリングされた新しいPDSCH(以下、動的PDSCH)と動的PDSCHに対するHARQ-ACK送信Yに関するスケジューリング情報を送信した場合、BSはUEが以下のような代案によってHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを行うと仮定してUCIの受信を試みる。
【0258】
*代案1:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、フィードバック値の場合、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yのそれぞれの送信時点に基づいて該当HARQプロセスに対する最新の復号結果がそれぞれ報告される。これはHARQ-ACKの信頼度向上に使用される。
【0259】
*代案1-1:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、HARQ-ACK送信X内のフィードバック値としてはSPS PDSCHの復号結果に基づく値を使用し、HARQ-ACK送信Y内のフィードバック値としては動的PDSCHの復号結果に基づく値を使用する。
【0260】
*代案2:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが同じTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信Xを行わず、HARQ-ACK送信Yのみを行ってもよい。代案2は、HARQ-ACK送信XがHARQ-ACK送信Xが行われる上りリンクリソースの唯一のHARQ-ACKフィードバックである場合に限定される。例えば、代案2は、HARQ-ACK送信XがPUCCHに他のHARQ-ACK送信が多重化されない場合、即ち、該当PUCCHにHARQ-ACK送信Xを除いた他のHARQ-ACK情報がない場合に限定される。代案2ではUEが最新の復号結果のみを送信するようにして、UEの複雑度及びUEによる上りリンク送信を最小化することができる。
【0261】
*代案3:HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yが異なるTBに対するHARQ-ACK応答であれば、UEはHARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yを全て行う。このとき、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yのそれぞれの送信時点に基づいて該当HARQプロセスに対する最新の復号結果がフィードバック値としてそれぞれ報告される。報告されるフィードバック値はHARQ-ACK送信Xの送信時点とHARQ-ACK送信Yの送信時点によって異なるか又は等しい。例えば、PDSCH X受信後にPDSCH Yが受信され、HARQ-ACK送信X前にHARQ-ACK送信Yに対応するTBの復号が終了すると、PDSCH XのHARQ-ACKは送信されず、HARQ-ACK送信XとHARQ-ACK送信Yの両方でPDSCH Xの復号結果がフィードバック値として報告される。これはHARQ-ACKの信頼度向上に使用される。
【0262】
いくつの具現において、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答送信を省略する場合、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答のみが含まれるHARQ-ACK(副-)コードブック構成過程においてHARQ-ACK応答送信が省略された該当SPS PDSCHは考慮されなくてもよい。例えば、HARQ-ACK応答送信が省略されたSPS PDSCHは該当SPS PDSCHリソースが(上りリンクシンボル或いは上りリンク送信を含まず)有効であっても、PDSCH時期に基づくHARQ-ACK(副-)コードブック形成/生成過程においてSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が除外されてHARQ-ACK(副-)コードブックがSPS PDSCHリソースに連関するビット位置を有しない。
【0263】
この明細のいくつの具現において、BSはSPS PDSCHとTDD動作によるスロットフォーマット決定のためのRRC設定をUEに提供する。BSはUEに1つ以上のSPS PDSCH設定を提供し、UEはSPS PDSCHの設定に基づいてSPS PDSCHを受信し、それに連関するPUCCH送信を行う。UEのPUCCH送信が取り消された場合、UEは該当PUCCH送信を遅延させ、BSは取り消されたPUCCH送信のPUCCHリソースの後からその連関するHARQプロセスに対する新しいスケジューリングを指示する。この明細のいくつの具現において、UEは1つのHARQプロセスに対する1つ以上のスケジューリングをHARQ-ACK応答前に受信し、HARQ-ACK応答及び/又は1つ以上のスケジューリングに連関するHARQ-ACKを含むHARQ-ACKPUCCH送信を行う。
【0264】
この明細のいくつの具現によれば、BSはUEのPUCCH送信が取り消されたとき、連関するPDSCHの受信信頼度を向上させる新しいPDSCHリソースをスケジューリング及び送信することができる。この明細のいくつの具現によれば、UEはPUCCH送信が遅延された該当PDSCHに対する再送信をより早く受信して、下りリンク遅延時間が減少する。
【0265】
UEは下りリンクチャネルの受信に関連して、この明細のいくつの具現による動作を行う。UEは、少なくとも1つの送受信機;少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。UEのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。コンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納することができる。コンピュータープログラム或いはコンピュータープログラム製品(product)は少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体に記録され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサをして)この明細のいくつの具現による動作を行うようにする指示を含む。
【0266】
UE、プロセシング装置、コンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体、及び/又はコンピュータープログラム製品において、この動作は:第1のHARQプロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-ACKのための第1送信時点を決定;及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを受信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを受信することは:第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信;及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第1送信時点より早い第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2送信時点後に第2下りリンクチャネルを受信することを含む。
【0267】
いくつの具現において、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1送信時点が第2送信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2下りリンクチャネルが第1送信時点の終了前に受信される。
【0268】
いくつの具現において、第1下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHである。
【0269】
いくつの具現において、第2下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHに含まれた輸送ブロックの再送信のためのものである。
【0270】
いくつの具現において、第2下りリンクチャネルは動的スケジューリング基盤のPDSCHである。
【0271】
いくつの具現において、この動作は:第2下りリンクチャネルに対する第2のHARQ-ACKのための第3送信時点を決定;第1送信時点内の第1のHARQ-ACKの送信をドロップ;及び第3送信時点に第2のHARQ-ACKを送信することを含む。
【0272】
BSは下りリンクチャネルの送信に関連してこの明細のいくつの具現による動作を行う。BSは、少なくとも1つの送受信機;少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。BSのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結可能な、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。コンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをしてこの明細のいくつの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納する。コンピュータープログラム或いはコンピュータープログラム製品は、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体に記録され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサをして)この明細のいくつの具現による動作を行うようにする指示を含む。
【0273】
BS、プロセシング装置、コンピューター読み取り可能な(非揮発性)格納媒体、及び/又はコンピュータープログラム製品において、この動作は:第1のHARQプロセスに連関する第1下りリンクチャネルに対する第1のHARQ-ACKのための第1受信時点を決定;及び第1のHARQプロセスに連関する第2下りリンクチャネルを送信することを含む。第1のHARQプロセスに対する第2下りリンクチャネルを送信することは:第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象ではないことに基づいて、第1受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信;及び第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1受信時点が第1受信時点より早い第2受信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2受信時点後に第2下りリンクチャネルを送信することを含む。
【0274】
いくつの具現において、第1のHARQ-ACKがHARQ延期の対象であり、第1受信時点が第2受信時点からHARQ延期によって決定されたことに基づいて、第2下りリンクチャネルが第1送信時点の終了前に送信される。
【0275】
いくつの具現において、第1下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHである。
【0276】
いくつの具現において、第2下りリンクチャネルはSPS基盤のPDSCHに含まれた輸送ブロックの再送信のためのものである。
【0277】
いくつの具現において、第2下りリンクチャネルは動的スケジューリング基盤のPDSCHである。
【0278】
いくつの具現において、この動作は:第2下りリンクチャネルに対する第2のHARQ-ACKのための第3受信時点を決定;第1受信時点内の第1のHARQ-ACKの受信を省略(omit);及び第3受信時点に第2のHARQ-ACKを受信することを含む。
【0279】
上述したように開示された本発明の例は、本発明に関連する技術分野における通常の技術者が本発明を具現し、実施できるように提供されている。以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の技術者は本発明を様々に修正及び変更可能である。従って、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0280】
本発明の具現は無線通信システムにおいてBS又はユーザ機器、その他の装備に使用することができる。