(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/90 20200101AFI20240618BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20240618BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240618BHJP
【FI】
A24F40/90
A24F40/60
A24F40/40
(21)【出願番号】P 2022574487
(86)(22)【出願日】2021-06-09
(86)【国際出願番号】 EP2021065445
(87)【国際公開番号】W WO2021250088
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2023-01-17
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(73)【特許権者】
【識別番号】517274648
【氏名又は名称】イースモーキング インスティテュート エスピー ゾオ
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ヤコブチク, エイドリアン
(72)【発明者】
【氏名】ミレフスキ, ルカシュ
(72)【発明者】
【氏名】コズロウスキー, マルシン
(72)【発明者】
【氏名】コス, マルシン
(72)【発明者】
【氏名】シコウニ, アンドジェイ
(72)【発明者】
【氏名】シェイニッヒ, クシシュトフ
(72)【発明者】
【氏名】マチャゴフスキ, マチェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジエラゼク, パヴェル
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/035899(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0333542(US,A1)
【文献】国際公開第2017/118553(WO,A1)
【文献】特開2012-104995(JP,A)
【文献】特表2015-500647(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成デバイス用の装置であって、前記装置が制御モジュール及び充電コントローラを備え、
前記充電コントローラが、第1の充電モードでは第1の充電速度でバッテリーの充電を制御し、第2の充電モードでは前記第1の充電速度よりも低い第2の充電速度で前記バッテリーの充電を制御するように構成され、
前記制御モジュールが、前記エアロゾル生成デバイスが使用中であるか否かを判定するように構成され、
前記充電コントローラが、前記第2の充電モードで動作している場合に、前記エアロゾル生成デバイスが使用中であると前記制御モジュールが判定した場合、前記充電モードを前記第1の充電モードに変更するように構成される、装置。
【請求項2】
前記装置が前記バッテリーをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置がエアロゾル生成器をさらに備える、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
ユーザインターフェースをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記制御モジュールが前記充電コントローラの一部を形成する、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記制御モジュールが、前記エアロゾル生成デバイスの使用に関連する情報を決定するように構成され、前記充電コントローラが、前記エアロゾル生成デバイスの前記使用に少なくとも部分的に応じた充電モードで動作するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記充電コントローラが、電力供給源を使用して前記電力供給源の電力能力に少なくとも部分的に応じた充電電流で前記バッテリーの充電を制御するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記充電コントローラが、前記エアロゾル生成デバイスの充電レベルに少なくとも部分的に応じた充電モードで動作するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記充電コントローラは、前記バッテリーの充電レベルがバッテリー充電閾値を上回っている場合、前記バッテリーの充電を無効にするように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
エアロゾル生成デバイスの充電コントローラが第1の充電モード又は第2の充電モードのいずれで動作しているかを判定するステップであって、
バッテリーの充電速度が、前記第1の充電モードでは第1の充電速度に設定され、前記第2の充電モードでは前記第1の充電速度よりも低い第2の充電速度に設定される、
前記ステップと、
前記エアロゾル生成デバイスが使用中か否かを判定するステップと、
前記充電コントローラが前記第2の充電モードで動作していると判定され、前記エアロゾル生成デバイスが使用中であると判定された場合に、前記充電モードを前記第2の充電モードから前記第1の充電モードに変更するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記バッテリーを充電するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記エアロゾル生成デバイスの使用に関連する情報を取得又は決定するステップと、前記エアロゾル生成デバイスの前記使用に少なくとも部分的に応じて前記充電モードを選択するステップと、をさらに含む、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記バッテリーを充電するために使用される電力供給源の電力能力に少なくとも部分的に応じて前記充電モードを選択するステップをさらに含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル生成デバイスの充電レベルに関連する情報を取得又は決定するステップと、前記エアロゾル生成デバイスの前記充電レベルに少なくとも部分的に応じて前記充電モードを選択するステップと、をさらに含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記バッテリーの充電レベルがバッテリー充電閾値を上回っている場合、前記バッテリーの充電を無効にするステップをさらに含む、請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
請求項1~9のいずれか一項に記載の装置を備える、不燃性エアロゾル生成デバイス。
【請求項17】
前記エアロゾル生成デバイスが、エアロゾル生成材料を含む取り外し可能な物品を受けるように構成される、請求項16に記載の不燃性エアロゾル生成デバイス。
【請求項18】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成基材及びエアロゾル形成材料を含む、請求項17に記載の不燃性エアロゾル生成デバイス。
【請求項19】
前記装置はタバコ加熱システムを備える、請求項16~18のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル生成デバイス。
【請求項20】
不燃性エアロゾル生成システムで使用するための物品を含む部品のキットであって、前記不燃性エアロゾル生成システムが、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置又は請求項16~19のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイスを含む、部品のキット。
【請求項21】
前記物品が、エアロゾル生成材料を含む取り外し可能な物品である、請求項20に記載の部品のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、エアロゾル供給デバイス及びそのようなデバイスを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
シガレット、シガーなどの喫煙品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を作成することにより、これらの物品(article)の代用品を提供する試みがなされてきた。たとえば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル生成基材(substrate)を加熱し、基材を加熱するが燃やさないことによって、エアロゾルを形成する。
【発明の概要】
【0003】
(概要)
第1の態様では、本明細書は、エアロゾル生成デバイス用の装置であって、装置が制御モジュール及び充電コントローラを備え、充電コントローラが、第1の充電モードでは第1の充電速度でバッテリーの充電を制御し、第2の充電モードでは第1の充電速度よりも低い第2の充電速度でバッテリーの充電を制御するように構成され、制御モジュールが、エアロゾル生成デバイスが使用中であるか否かを判定するように構成され、充電コントローラが、第2の充電モードで動作している場合に、エアロゾル生成デバイスが使用中であると制御モジュールが判定した場合、充電モードを第1の充電モードに変更するように構成される、装置を説明する。制御モジュールは、充電コントローラの一部を形成してもよい。
【0004】
この装置はバッテリーをさらに備えてもよい。或いは又はさらに、この装置はエアロゾル生成器をさらに備えてもよい。
【0005】
いくつかの実施形態は、ユーザインターフェースをさらに備える。ユーザインターフェースは、ユーザが、たとえば、エアロゾル生成デバイスの使用、及び/又はエアロゾル生成デバイスの電力能力に関連する情報を提供することを可能にしてもよい。
【0006】
制御モジュールは、エアロゾル生成デバイスの使用に関連する情報を決定するように構成されてもよく、充電コントローラは、エアロゾル生成デバイスの使用に少なくとも部分的に応じた充電モードで動作するように構成されてもよい。
【0007】
充電コントローラは、電力供給源を使用して電力供給源の電力能力に少なくとも部分的に応じた充電電流でバッテリーの充電を制御するように構成されてもよい。
【0008】
充電コントローラは、エアロゾル生成デバイスの充電レベルに少なくとも部分的に応じた充電モードで動作するように構成されてもよい。
【0009】
充電コントローラは、バッテリーの充電レベルがバッテリー充電閾値を上回っている場合、バッテリーの充電を無効にするように構成されてもよい。
【0010】
第2の態様では、本明細書は、エアロゾル生成デバイスの充電コントローラが第1の充電モード又は第2の充電モードのいずれで動作しているかを判定するステップであって、充電速度が、第1の充電モードでは第1の充電速度に設定され、第2の充電モードでは第1の充電速度よりも低い第2の充電速度に設定される、判定するステップと、エアロゾル生成デバイスが使用中か否かを判定するステップと、充電コントローラが第2の充電モードで動作していると判定され、エアロゾル生成デバイスが使用中であると判定された場合に、充電モードを第2の充電モードから第1の充電モードに変更するステップと、を含む、方法を説明する。この方法は、上記バッテリーを充電するステップをさらに含んでもよい。
【0011】
この方法は、エアロゾル生成デバイスの使用に関連する情報を取得又は決定するステップと、エアロゾル生成デバイスの使用に少なくとも部分的に応じて充電モードを選択するステップと、をさらに含んでもよい。
【0012】
この方法は、バッテリーを充電するために使用される電力供給源の電力能力に少なくとも部分的に応じて充電モードを選択するステップをさらに含んでもよい。
【0013】
この方法は、エアロゾル生成デバイスの充電レベルに関連する情報を取得又は決定するステップと、エアロゾル生成デバイスの充電レベルに少なくとも部分的に応じて充電モードを選択するステップと、をさらに含んでもよい。
【0014】
この方法は、バッテリーの充電レベルがバッテリー充電閾値を上回っている場合、バッテリーの充電を無効にするステップをさらに含んでもよい。
【0015】
第3の態様において、本明細書では、第1の態様の特徴のいずれかを含む装置(たとえば、タバコ加熱システム)を備える不燃性エアロゾル生成デバイスについて説明する。エアロゾル生成デバイスは、エアロゾル生成材料を含む取り外し可能な物品を受けるように構成されてもよい。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成基材及びエアロゾル形成材料を含んでもよい。
【0016】
第4の態様において、本明細書では、エアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、上述の第1の態様の特徴のいずれかを含む装置、又は上述の第3の態様の特徴のいずれかを含むデバイスを備える、エアロゾル供給システムについて説明する。
【0017】
第5の態様において、本明細書では、コンピューティング装置によって実行された場合に、コンピューティング装置に第2の態様を参照して説明した任意の方法を実行させるコンピュータ可読命令について説明する。
【0018】
第6の態様において、本明細書では、不燃性エアロゾル生成システムで使用するための物品(たとえば、エアロゾル生成材料を含む取り外し可能な物品)を含む部品のキットであって、不燃性エアロゾル生成システムが、上述の第1の態様の特徴のいずれかを含む装置、又は上述の第3又は第4の態様の特徴のいずれかを含むデバイス若しくはシステムを備える、部品のキットについて説明する。
【0019】
ここで、以下の概略図を参照して、例示的な実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図3】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図4】例示的な実施形態の使用を示すプロットである。
【
図5】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図6】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図7】例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【
図8】例示的な実施形態によるユーザインターフェースを示す図である。
【
図9】例示的な実施形態によるユーザインターフェースを示す図である。
【
図10】例示的な実施形態の使用を示すプロットである。
【
図11】例示的な実施形態によるエアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図12】例示的な実施形態によるエアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【
図13】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【
図14】例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[詳細な説明]
本明細書で使用する場合、「送達システム」という用語は、物質をユーザに送達するシステムを包含することを意図しており、以下を含む:
可燃性エアロゾル供給システム、たとえば、シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻き若しくは手作りシガレット用のタバコなど(タバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品又は他の喫煙材のいずれに基づくかを問わない)、
エアロゾル化可能材料を燃焼させることなくエアロゾル化可能材料から化合物を放出する不燃性エアロゾル供給システム、たとえば、電子タバコ(electronic cigarette)、タバコ加熱製品、及びエアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなど、
エアロゾル化可能材料を含み、これらの不燃性エアロゾル供給システムのうちの1つで使用されるように構成される物品、並びに
エアロゾル不使用の送達システム、たとえば、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、及び無煙タバコ製品、たとえば、スヌース及びスナッフなどであり、これらはエアロゾルを形成せずに材料をユーザに送達し、材料はニコチンを含む場合と含まない場合とがある。
【0022】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)を構成するエアロゾル化可能材料が、ユーザへの送達を容易にするために燃焼される又は燃やされるものである。
【0023】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)を構成するエアロゾル化可能材料が、ユーザへの送達を容易にするために燃焼されない又は燃やされないものである。本明細書に記載の実施形態では、送達システムは不燃性エアロゾル供給システム、たとえば、動力付き不燃性エアロゾル供給システムである。
【0024】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは電子タバコであり、これはベイピング(vaping)デバイス又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)としても知られているが、エアロゾル化可能材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0025】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているタバコ加熱システムである。
【0026】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、エアロゾル化可能材料のうちの1つ又は複数は加熱されてもよい。エアロゾル化可能材料のそれぞれは、たとえば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有してもしなくてもよい。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル化可能材料及び固体のエアロゾル化可能材料を含む。固体のエアロゾル化可能材料は、たとえば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0027】
典型的には、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイス及び不燃性エアロゾル供給システムと共に使用するための物品を含んでもよい。しかしながら、エアロゾル生成構成要素に動力を供給するための手段をそれ自体が含む物品自体が、不燃性エアロゾル供給システムを形成してもよいということも想定される。
【0028】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスは、電源及びコントローラを含んでもよい。電源は、電力源であっても発熱源であってもよい。一実施形態では、発熱源は、発熱源に近接するエアロゾル化可能材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を供給するようにエネルギーを与えることができる炭素基材を含む。一実施形態では、発熱源などの電源は、不燃性エアロゾル供給を形成するように物品内に提供される。
【0029】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品は、エアロゾル化可能材料、エアロゾル生成構成要素、エアロゾル生成領域、マウスピース、及び/又はエアロゾル化可能材料を受けるための領域を含んでもよい。
【0030】
一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように、エアロゾル化可能材料と相互作用することが可能なヒーターである。一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、加熱せずにエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することが可能である。たとえば、エアロゾル生成構成要素は、振動、機械、加圧又は静電手段のうちの1つ又は複数などによって、熱を加えることなく、エアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成可能であってもよい。
【0031】
一実施形態では、エアロゾル化可能材料は、活性材料、エアロゾル形成材料、及び任意選択で1つ又は複数の機能材料を含んでもよい。活性材料は、ニコチン(任意選択でタバコ又はタバコ派生品に含有される)或いは1つ又は複数の他の非嗅覚の生理活性材料を含んでもよい。非嗅覚の生理活性材料は、嗅覚以外の生理反応を実現するためにエアロゾル化可能材料に含まれる材料である。本明細書で使用する活性物質は、生理反応を実現又は増強することを目的とする材料である生理活性材料であってもよい。活性物質は、たとえば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択されてもよい。活性物質は、天然のもの又は合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、たとえば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12又はCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、或いはそれらの成分、派生物、又は組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、大麻又は他の植物の1つ又は複数の成分、派生物又は抽出物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0032】
エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0033】
1つ又は複数の機能材料は、香料、担体、pH調整剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0034】
一実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品は、エアロゾル化可能材料又はエアロゾル化可能材料を受けるための領域を含んでもよい。一実施形態では、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品は、マウスピースを含んでもよい。エアロゾル化可能材料を受けるための領域は、エアロゾル化可能材料を貯蔵するための貯蔵領域であってもよい。たとえば、貯蔵領域はリザーバであってもよい。一実施形態では、エアロゾル化可能材料を受けるための領域は、エアロゾル生成領域とは別個であってもよいし、又はエアロゾル生成領域と結合されてもよい。
【0035】
本明細書ではエアロゾル生成材料と呼ぶ場合もあるエアロゾル化可能材料は、たとえば、加熱されたとき、照射されたとき、又は他の任意の方法でエネルギーが与えられたときに、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル化可能材料は、たとえば、ニコチン及び/又は香味料を含有してもしなくてもよい固体、液体、又はゲルの形態であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料は、代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維性)と呼ばれる場合もある「非晶質固体」を含んでもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体などの何らかの流体を内部に保持することができる固体材料である。
【0036】
エアロゾル化可能材料は、基材上に存在してもよい。基材は、たとえば、紙、カード、板紙、厚紙、再生されたエアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、又は金属合金であってもよいし、又はそれらを含んでもよい。
【0037】
消耗品とは、エアロゾル生成材料を含むか、又はエアロゾル生成材料からなる物品であり、その一部又は全部がユーザにより使用中に消費されることが意図されている。消耗品は1つ又は複数の他の構成要素、たとえば、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒーターなどのエアロゾル生成器を含んでもよい。ヒーターは、たとえば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを含んでもよい。
【0038】
サセプタは、交番磁場などの変動磁場による侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、これにより、変動磁場が侵入すると、加熱材料の誘導加熱が引き起こされる。加熱材料は磁性材料であってもよく、これにより、変動磁場が侵入すると、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が引き起こされる。サセプタは導電性及び磁性の両方を有してもよく、これにより、両方の加熱メカニズムでサセプタが加熱可能になる。変動磁場を生成するように構成されるデバイスを、本明細書では磁場生成器と呼ぶ。
【0039】
図1は、参照番号10によって全体を示す、例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。
【0040】
システム10は、充電コントローラ14、エアロゾル生成器15、バッテリー16、制御モジュール17、及び電源18を含む。充電コントローラ14、エアロゾル生成器15、バッテリー16、及び制御モジュール17は、エアロゾル生成デバイス12を形成してもよい。或いは、充電コントローラ14、エアロゾル生成器15、及び制御モジュール17は、外部バッテリー16を有するエアロゾル生成デバイス12’を形成してもよい。
【0041】
以下で詳細に論じるように、充電コントローラ14は、制御モジュール17の制御下でバッテリー16を充電するように構成される。たとえば、充電コントローラ14は、(第1の充電モードでは)第1の充電速度で、又は(第2の充電モードでは)第2の充電速度でバッテリーを充電してもよい。充電モードは、バッテリーの充電レベル及び/又はエアロゾル生成デバイスの使用レベルに少なくとも部分的に応じてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、制御モジュール17の機能は充電コントローラ14によって実装されることに留意されたい。実際、制御モジュール17はいくつかの例示的な実施形態から省略されてもよい。
【0043】
図2は、参照番号20によって全体を示す、例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム20は、上述のシステム10によって実装されてもよい。
【0044】
アルゴリズム20は動作22から開始し、ここで、たとえば制御モジュール17又は充電コントローラ14によって充電モードが設定される。動作22は、充電モードを第1の充電モード(たとえば、高電力充電モード)又は第2の充電モード(たとえば、低電力充電モード)に設定することによって実装されてもよい。したがって、バッテリー16を充電する充電速度は、第2の充電モードよりも第1の充電モードの方が高くてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、3つ以上の充電レベル(ひいては2つ以上の閾値)が存在してもよい。
【0045】
動作24において、充電コントローラ14は、充電モードに基づいてバッテリー16の充電を制御する。
【0046】
上述の動作22で充電モードを設定するためのいくつかの選択肢が可能である。例として、
図3は、参照番号30によって全体を示す、例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。アルゴリズム30は、上述のシステム10によって実装されてもよい。
【0047】
アルゴリズム30は動作32から開始し、ここで、充電コントローラ14(又は制御モジュール17)は、デバイス12又は12’の使用情報を決定又は取得する。使用情報は、以下でさらに論じるように、エアロゾル生成器の使用及び/又はバッテリー16の充電に関連してもよい。
【0048】
動作34において、充電コントローラ14(又は制御モジュール17)は、電源18に関連する電力能力情報を決定又は取得する。電力能力情報は、特定の充電モードを実施するための電流を提供する電源の能力、特定の充電電流を提供する電力供給源の能力、電源が提供可能な最大電流及び/又は最大電圧、或いは電源の温度のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0049】
動作36において、充電モードは、動作32で決定若しくは取得された使用情報、及び/又は動作34で決定若しくは取得された電力能力情報に基づいて設定される。
【0050】
動作32及び34は例としてのみ提供していることに留意されたい。1つ又は複数の他の動作がアルゴリズム30の変形に含まれてもよく、動作32及び34の一方又は両方が省略されてもよい。
【0051】
図4は、参照番号40によって全体を示す、例示的な実施形態の使用を示すプロットである。
【0052】
プロット40は、異なる充電モードにおける充電速度を示す。参照番号42によって大まかに示す第1の充電モードでは、充電速度は比較的高い(その結果、第1の充電モードでは第1の比較的高い充電速度でバッテリー16が充電される)。参照番号44によって大まかに示す第2の充電モードでは、充電速度は第1の充電モードの充電速度よりも低い。最後に、参照番号46によって大まかに示す第3の充電モードでは、充電速度は第1又は第2の充電モードのどちらの充電速度よりも低い。
【0053】
したがって、プロット40は、動作22又は36で設定することができる3つの可能な充電モードの充電速度を示す。当然ながら、3つの充電速度は例としてのみ提供しており、本発明の実施形態では、より多くの又はより少ない充電速度を提供することができる(実際、多くの例示的な実施形態では、2つの充電モードが使用される)。さらに、プロット40は、異なる充電モードにおける不連続な充電速度の変化を示しているが、これは全ての例示的な実施形態にとって必須ではなく、以下でさらに論じるように、より緩やかな変化が実装されてもよい。
【0054】
図5は、参照番号50によって全体を示す、例示的な実施形態によるシステムのブロック図である。システム50は、充電コントローラ14、エアロゾル生成器15、制御モジュール17、外部入力52、及びデータストレージ54を示す。
【0055】
制御モジュール17は、以下でさらに論じるように、システム50に示す入力の一部又は全部などの様々な入力に基づいて充電モードを設定してもよい。いくつかの実施形態では、制御モジュール17の機能は、充電コントローラ14がシステム50の中心になるように、充電コントローラ14によって実装されることに留意されたい。
【0056】
外部入力52は、充電モードを設定するために制御モジュール17(又は充電コントローラ14)によって使用されるアルゴリズムに入力を提供するために使用されてもよい。たとえば、外部入力52は、エアロゾル生成デバイス12若しくは12’の使用又はエアロゾル生成器15の使用に関連する情報を提供してもよい。以下で論じるように、外部入力52は、エアロゾル生成デバイスのユーザが情報を提供することを可能にするユーザインターフェースの形態をとってもよい。
【0057】
同様に、充電コントローラ14は、充電モードを設定するために制御モジュール17によって使用されるアルゴリズムに入力を提供するために使用されてもよい。たとえば、充電コントローラは、エアロゾル生成デバイス12若しくは12’の使用、又はエアロゾル生成器15の使用、並びに/或いはエアロゾル生成器(たとえば、バッテリー16)の現在の充電レベルに関連する情報を提供してもよい。
【0058】
データストレージ54は、アルゴリズム20及び30の実装において制御モジュール17によって使用されてもよい。たとえば、充電速度設定がデータストレージ54に記憶されてもよい。また、使用情報を充電モードに変換するための情報が記憶されてもよい。
【0059】
エアロゾル生成器15は、充電モードを設定する際に使用されてもよい情報を制御モジュール17に提供してもよい。たとえば、エアロゾル生成器15は、エアロゾル生成器が現在使用中か否かを示してもよい。或いは又はさらに、エアロゾル生成器(たとえば、バッテリー16)の現在の充電レベルが、エアロゾル生成器の使用情報に加えて又はその代わりに、エアロゾル生成器15によって制御モジュール17に提供されてもよい。
【0060】
システム50の全ての要素が提供されることは、全ての例示的な実施形態にとって必須ではない。上記で論じたように、制御モジュール17の機能は、実際には、充電コントローラ14によって提供されてもよい。さらに、エアロゾル生成器15と制御モジュール17との間に通信が存在しなくてもよい。同様に、外部入力52及びデータストレージ54のうちの1つ又は複数は、必要でない場合、省略されてもよい。
【0061】
図6は、参照番号60によって全体を示す、例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0062】
アルゴリズム60は動作62から開始し、ここで、エアロゾル生成デバイスの充電コントローラ14が第1の充電モードで動作しているか否かの判定が行われる。上述のように、充電速度は、第1の充電モードでは第1の充電速度に設定され、第2の充電モード(又は他の任意の充電モード)では第1の充電速度よりも低い第2の充電速度に設定される。
【0063】
デバイスが第1のモードで動作している場合、アルゴリズム60は動作68に進み、そうでない場合、アルゴリズムは動作64に進み、ここで、エアロゾル生成デバイスが使用中か否かに関する判定が行われる。デバイスが使用中であると判定された場合、アルゴリズム60は動作66に進み、そうでない場合、アルゴリズムは動作68に進む。
【0064】
動作66において、デバイス(このデバイスは、使用中であるが、第1の充電モードで動作していないと判定されている)の充電モードは、第1の充電モードに変更される。そして、アルゴリズムは動作68に進む。
【0065】
動作68において、エアロゾル生成デバイスは、設定された充電モードに従って充電される。したがって、エアロゾル生成デバイスが使用中である場合、バッテリーの充電は第1のモードである。
【0066】
動作68は、特定の条件でのみ(たとえば、バッテリー充電レベルが定義された閾値を下回っている場合)バッテリーを充電するように設定されてもよいということに留意されたい。実際、アルゴリズム60は、特定の条件でのみ(たとえば、バッテリー充電レベルが上記定義された閾値を下回っている場合)動作してもよい。
【0067】
図7は、参照番号70によって全体を示す、例示的な実施形態によるシステムを示している。システム70は、上述のエアロゾル生成デバイス12(又はデバイス12’)と、たとえば、モバイル通信デバイス、携帯電話、ラップトップ、又は他の何らかのモバイルデバイスなどのリモートデバイス72とを含む。
【0068】
以下でさらに論じるように、エアロゾル生成デバイス12又は12’は、信号(ブルートゥース(Bluetooth)信号など)を送信する出力を有する。その信号は、エアロゾル生成デバイスがリモートデバイスと通信できるように、リモートデバイス72によって検出することができる。同様に、リモートデバイス72は、エアロゾル生成デバイス12に送信することができる。
図7に示す構成は、エアロゾル生成デバイス12とリモートデバイス72との間の双方向通信を提供するが、通信は一方向(たとえば、エアロゾル生成デバイスからリモートデバイスへ、又はその逆)であってもよいことに留意されたい。
【0069】
システム70は、リモートデバイス72と制御モジュール17及び/又は充電コントローラ14との間の通信を可能にしてもよい。たとえば、システム70は、エアロゾル生成デバイス12に関するデータをリモートデバイス72(これはエアロゾル生成デバイス自体よりも優れた及び/又はより対話的なディスプレイを有する場合がある)を使用しているユーザに表示することを可能にしてもよい。同様に、システム70は、ユーザがエアロゾル生成デバイスに入力を提供することを可能にしてもよい。
【0070】
図8は、参照番号80によって全体を示す、例示的な実施形態によるユーザインターフェースを示している。ユーザインターフェース80は、(たとえば、パーセンテージ及び残り時間の観点でのバッテリー充電レベルとしての)エアロゾル生成デバイスに関連するデータ及びデバイスの使用データを示す非常に概略的な形態の表示例を示す。したがって、ユーザインターフェースは、たとえば、充電コントローラ14又は制御モジュール17がエアロゾル生成デバイスのユーザに情報を提供することを可能にする。
【0071】
図9は、参照番号80’によって全体を示す、例示的な実施形態によるユーザインターフェースを示している。ユーザインターフェース80’は、ユーザが情報(たとえば、エアロゾル生成デバイスの使用に関連する情報)を充電コントローラ14又は制御モジュール17に提供することを可能にするデータ入力フォームを示す非常に概略的な形態の表示例を示す。したがって、ユーザインターフェース80’は、ユーザが、上述のアルゴリズム30で使用されてもよい使用情報を入力することを可能にする。
【0072】
例示的なユーザインターフェース80’において、ユーザは自身がエアロゾル生成デバイスの「使用頻度の高いユーザ」、「中程度のユーザ」、又は「使用頻度の低いユーザ」のいずれであるかを示すことができる。(
図9は「中程度のユーザ」の入力が選択されていることを示している。)ユーザ定義の使用レベルは、充電モードを設定する際に使用されてもよい。
【0073】
当然ながら、ユーザインターフェース80及び80’は、単なる例として提供しており、非常に概略的なものである。他の形態のデータを表示又は提供することを含めて、多くの代替的な表示構成を提供することができる。たとえば、バッテリー(たとえば、上述のバッテリー16)のバッテリー容量、最大充電電流、又は最大充電電圧のうちの1つ又は複数などの情報がユーザインターフェースを介して入力されてもよく、これはたとえばバッテリーが交換可能なバッテリーである場合に特に役立ち得る(それらの詳細が変化してもよくなる)。
【0074】
図10は、参照番号85によって全体を示す、例示的な実施形態の使用を示すプロットである。
【0075】
プロット85は、充電モードが変化するにつれて変化する充電速度を示している。参照番号86によって大まかに示す第1の充電モードでは、充電速度は比較的高い(その結果、第1の充電モードでは第1の比較的高い充電速度でバッテリー16が充電される)。参照番号88によって大まかに示す他の充電モードでは、充電速度は第1の充電モードの充電速度よりも低い。しかしながら、他の充電モード88では、充電速度は、プロット40を参照して上記で論じたように段階的に変化するのではなく、滑らかに変化する。
【0076】
したがって、プロット85は、動作22又は36で設定することができる2つの可能な充電モードの充電速度を示しており、ここで、充電速度は第2の充電モードでは可変である。
【0077】
図11は、参照番号90によって全体を示す、例示的な実施形態によるエアロゾル供給デバイスのブロック図である。
【0078】
エアロゾル供給デバイス90は、上述のエアロゾル生成デバイス12又は12’の実装例である。デバイス90は、第1の部分91a及び第2の部分91bを含むモジュール式のデバイスである。
【0079】
デバイス90の第1の部分91aは、制御回路92(これはデバイス12の充電コントローラ14及び制御モジュール17を含んでもよい)と、バッテリー93(たとえば、上述のバッテリー16)とを含む。デバイス90の第2の部分91bは、ヒーター94及び液体リザーバ95(これらは上述のシステム10のエアロゾル生成器15を集合的に形成してもよい)を含む。
【0080】
第1の部分91aは、第1のコネクタ96a(たとえば、USBコネクタ)を含む。第1のコネクタ96aは、たとえば制御回路92の制御下で(たとえば、充電コントローラ14の制御下で)バッテリー93を充電するための電源(たとえば、上述の電源18)への接続を実現してもよい。
【0081】
第1の部分91aは、第2の部分91bの第1のコネクタ97に取り外し可能に接続することができる第2のコネクタ96bも含む。
【0082】
デバイス90の使用時に、矢印98によって示すように、ヒーター94の空気入口に空気が引き込まれる。(たとえば、回路93の制御下で)ヒーターを使用して空気が加熱される。加熱された空気は液体リザーバ95に導かれ、ここでエアロゾルが生成される。エアロゾルは、矢印99で示すように、空気出口からデバイスを出る(たとえば、デバイス90のユーザの口内へ入る)。
【0083】
図12は、参照番号100によって全体を示す、例示的な実施形態によるエアロゾル供給デバイスのブロック図である。エアロゾル供給デバイス100は、上述のエアロゾル生成デバイス12又は12’の代替の実装例であり、システム10の他の要素も含んでもよい。
【0084】
図12は、外側カバーなしのエアロゾル供給デバイス100の透視図である。エアロゾル供給デバイス100は交換可能な物品101を含んでもよく、これは物品101の加熱を可能にするためにエアロゾル供給デバイス100に挿入されてもよい。エアロゾル供給デバイス100は、1つ又は複数の加熱要素103と、1つ又は複数のエアチューブエクステンダ104と、をさらに含む。
【0085】
加熱要素103は、物品101を直接加熱するヒーターであってもよい。或いは、加熱要素103は、物品101内に含まれる(又は他の場所に提供される)サセプタと相互作用するように構成される誘導加熱要素であってもよい。
【0086】
2つの代替的なエアロゾル供給デバイス90及び100は例としてのみ提供しており、さらに多くの変形及び代替例が可能である。
【0087】
図13は、参照番号110によって全体を示す、例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0088】
アルゴリズム110は動作112から開始し、ここで(たとえば、制御モジュール17又は充電コントローラ14によって)所望の電力又は充電モードが設定される。充電モードは、バッテリーの現在の充電レベル、並びに/或いはエアロゾル生成デバイスの使用プロファイル(たとえば、最近の使用及び/又は予想される将来の使用)などの情報に基づいて設定されてもよい。たとえば、時刻及びエアロゾル生成デバイスのユーザの充電プロファイルなど、他のデータが使用されてもよい。
【0089】
動作114において、所望の電力又は充電モードが利用可能か否かに関して判定が行われる。その充電モードが利用可能か否かは、たとえば、以下で説明するアルゴリズム120の出力に基づいてもよい。
【0090】
所望の充電モードが利用可能である場合、アルゴリズムは動作116に進み、ここでその充電モードが使用される。或いは、所望の充電モードが(たとえば、電力供給源の能力のために)利用不可能である場合、アルゴリズムは動作118に進み、ここで利用可能な最高の電力モードが使用される。
【0091】
図14は、参照番号120によって全体を示す、例示的な実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0092】
アルゴリズム120は、充電コントローラ14、制御モジュール、若しくは外部入力42によって、又は他の場所で実装されてもよい。さらに、アルゴリズム120は分散されてもよく、たとえば、一部のステップは充電コントローラ14によって実装され、他のステップは制御モジュール17によって実装されてもよい。
【0093】
アルゴリズム120は動作121から開始し、ここで電源18(たとえば、電力供給源)から第1の電流が引き出される。電源によって第1の電流が提供される電圧は、決定又は検出されてもよい(そして、たとえば、データストレージ44に記憶されてもよい)。
【0094】
動作122において、電流需要が変化して(典型的には増加して)、電源18から第2の電流が引き出される。電源によって第2の電流が提供される電圧は、決定又は検出されてもよい(そして、たとえば、データストレージ44に記憶されてもよい)。
【0095】
動作124において、第1及び第2の電流が提供される電圧の差が決定され、その電圧変化が閾値を上回っている場合、アルゴリズム120は動作126に進み、そうでない場合、アルゴリズム120は動作128に進む。
【0096】
動作126において、電圧差が関連する閾値を上回っているという事実を使用して、電源の電力能力が、より高い電流(典型的には第2の電流)に関連付けられた電力モードを提供するには不十分であると判定する。それに応じて、その電力モードは利用不可能に設定される。
【0097】
動作128において、電圧差が関連する閾値を下回っているという事実を使用して、電源の電力能力が、より高い電流(典型的には第2の電流)に関連付けられた電力モードを提供するのに十分であると判定する。それに応じて、その電力モードが利用可能に設定される。
【0098】
動作126及び128で決定された設定は、電力能力(たとえば、どの電力モードが選択可能か)を示す内部レジスタに記憶されてもよい。そのレジスタは、たとえば、上述のデータストレージ44の一部を形成してもよい。
【0099】
アルゴリズム120は、エアロゾル生成器のバッテリーを充電するために複数の電力モードのうちのいずれが利用可能であるかを決定するために電力能力の決定が実行されるような、1回限りの試験手順又は定期的な試験手順の一部であってもよい。或いは又はさらに、アルゴリズム120は現在進行的なものであってもよい。たとえば、アルゴリズム120は、充電中に電源の電力能力が決定されるように、充電中に実行されてもよい。
【0100】
上述の実施形態に対する多くの変形が可能である。
【0101】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求する特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供しており、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に対する限定とも、特許請求の範囲の均等物に対する限定とも考えられるべきではなく、特許請求する発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいということを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載したもの以外の、開示した要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含んでもよく、それらからなってもよく、又は本質的にそれらからなってもよい。さらに、本開示は、現在特許請求していないが、将来請求する可能性のある他の発明も含むことができる。