(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】コネクタ洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A61M 39/16 20060101AFI20240618BHJP
【FI】
A61M39/16
(21)【出願番号】P 2019208335
(22)【出願日】2019-11-18
【審査請求日】2022-09-09
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中神 裕之
(72)【発明者】
【氏名】工藤 辰也
【審査官】中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-029301(JP,A)
【文献】特開2018-149472(JP,A)
【文献】特開2002-186583(JP,A)
【文献】特開2014-097144(JP,A)
【文献】特開平10-295643(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0181613(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の流路が軸方向に貫通する略円柱状または略円錐台状のオスコネクタ本体と、該オスコネクタ本体の後端側において該オスコネクタ本体に連結されるとともに該オスコネクタ本体の周囲を囲う略円筒状のカラーと、を有するオスコネクタを洗浄する電動型医療用コネクタ洗浄装置であって、
前記オスコネクタを固定する固定部と、
前記オスコネクタが前記固定部に固定された状態で、前記オスコネクタ本体と前記カラーとが連結される部分である連結部と、前記オスコネクタ本体の側面と、前記カラーの内面とによって囲まれる前記オスコネクタの内部空間に、前記オスコネクタの前方から洗浄液を噴出する洗浄液噴出部と、
洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、
前記洗浄液タンクから前記洗浄液噴出部へと洗浄液を圧送させるポンプと、
前記ポンプに所定の動作を行わせる制御部と、
を備え、
前記洗浄液噴出部の噴出孔は、前記オスコネクタの軸方向中心から偏った位置に設けられ
、
前記固定部には、前記オスコネクタを挿入するコネクタ挿入孔が設けられ、前記コネクタ挿入孔の底面には、前記噴出孔と、前記噴出孔より前記オスコネクタの前方側に窪んだ凹部が設けられ、
前記凹部は、前記オスコネクタが前記固定部に固定された状態で、前記オスコネクタ本体の先端が侵入し、
前記噴出孔は、前記オスコネクタが前記固定部に固定された状態で、前記オスコネクタ本体の先端面より、前記オスコネクタの後端側に位置することを特徴とする、コネクタ洗浄装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記洗浄液噴出部から洗浄液を間欠的に噴出させるプログラムを備えている、請求項1に記載のコネクタ洗浄装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記洗浄液噴出部から洗浄液を噴出させる複数のプログラムを備え、
各プログラムを選択的に実行させるボタンを更に備える、請求項1又は2に記載のコネクタ洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用チューブを接続するためのコネクタを洗浄するコネクタ洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、医療用チューブを接続するためのコネクタについては、誤接続防止のための取り組みがなされている。このような取り組みの一環として、医療事故防止の推進、国際的な整合による安定供給のための規格の導入が進められている。この中の経腸栄養用途において、患者に接続される側のコネクタがオス側、患者と逆側のコネクタがメス側となる規格がある。このような規格においては構造上、例えば経腸栄養に係る栄養剤が患者側のオスコネクタの内部空間に残留してしまう場合があった。その結果、患者に接続された状態で留置されたオスコネクタにおいて細菌が発生するなどの衛生上の不都合が生じる危険性があった。このような危険性を排除すべく、栄養剤を吸収する部材で拭き取る技術が開示されているが、栄養剤を完全に拭いきれず、固化してしまう可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の事情に鑑みて発明されたもので、より容易またはより確実に、医療用のオスコネクタを洗浄可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、流体の流路が軸方向に貫通する略円柱状または略円錐台状のオスコネクタ本体と、該オスコネクタ本体の後端側において該オスコネクタ本体に連結されるとともに該オスコネクタ本体の周囲を囲う略円筒状のカラーと、を有するオスコネクタを洗浄する電動型医療用コネクタ洗浄装置であって、
前記オスコネクタを固定する固定部と、
前記オスコネクタが前記固定部に固定された状態で、前記オスコネクタ本体と前記カラーとが連結される部分である連結部と、前記オスコネクタ本体の側面と、前記カラーの内面とによって囲まれる前記オスコネクタの内部空間に、前記オスコネクタの前方から洗浄液を噴出する洗浄液噴出部と、
洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、
洗浄液タンクから洗浄液噴出部へと洗浄液を圧送させるポンプと、
ポンプに所定の動作を行わせる制御部と、
を備えることを特徴とする、コネクタ洗浄装置である。
【0006】
これによれば、オスコネクタを固定部により固定し、洗浄液噴出部からオスコネクタにおける内部空間にオスコネクタの前方から洗浄液を噴出し、オスコネクタ本体の側面、カラーの内面及び連結部を容易且つ確実に洗浄することができる。
【0007】
また、本発明においては、前記制御部は、洗浄液噴出部から洗浄液を間欠的に噴出させるプログラムを備えていてもよい。このようであれば、内部空間に流れ込む洗浄液がぶつかり合うことを低減し、洗浄効果を向上させることができる。
【0008】
また、本発明においては、前記制御部は、洗浄液噴出部から洗浄液を噴出させる複数のプログラムを備え、
各プログラムを選択的に実行させるボタンを更に備えていてもよい。このようであれば、使用者が洗浄するコネクタの状態に合わせて噴出方法を選択することができ、洗浄効果を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より容易またはより確実に、医療用のオスコネクタを洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例における、オスコネクタの構成を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施例における、洗浄装置本体の概略構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施例における、蓋部材の概略構成を示す図である。
【
図4】本発明の実施例における、洗浄装置本体にオスコネクタを挿入し、蓋部材を取り付けてロックした状態を示す図である。
【
図5】本発明の実施例における、洗浄液の流れについて説明するための図である。
【
図6】本発明の実施例における、コネクタ洗浄装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
【0012】
図1には、本実施例に係るコネクタ洗浄装置による洗浄の対象である、オスコネクタ100の縦断面図を示す。
図1において下側がオスコネクタ100の先端側、上側が後端側に相当する。本実施例におけるオスコネクタ100には、チューブ102と連通する流路101aを内部に有するオスコネクタ本体としてのコネクタ本体101が備えられる。コネクタ本体101は、先端側にいくほど外径が小さくなるテーパ状(円錐台状ともいえる)の側面101bを有する。
【0013】
そして、コネクタ本体101の周囲には、コネクタ本体101の外周を囲うような概略円筒状のカラー103が備えられる。このカラー103の内面の後端側に設けられたカラー結合部103bは、コネクタ本体101の側面101bの後端側に設けられた本体結合部101cとともに、連結部としてのコネクタ結合部100aを形成する。コネクタ結合部100aにおいては、カラー103がコネクタ本体101に対して、軸周りに回転可能に、且つ先端側に抜けないように、結合されている。そして、コネクタ本体101の側面101bと、カラー103の内面と、コネクタ結合部100aによって囲まれた空間を、以下、オスコネクタ100の内部空間と呼ぶ。
【0014】
また、コネクタ本体101の本体結合部101cのさらに後ろ側には、コネクタ本体101の側面の全体に亘って外周側に突出した円板状のリブ部101dが形成されており、カラー103がコネクタ本体101に対して、過度に後端側に移動しないようにストッパとして機能する。さらに、コネクタ本体101に設けられた流路101aの後端側は内径が拡径され大径部101eを形成し、ここにチューブ102が圧入可能とされている。カラー103の内面にはメネジ部103aが形成され、オネジ部が形成されたメスコネクタ(不図示)とネジ結合可能となっている。
【0015】
本実施例では、
図1に示したチューブ102が生体に結合され、オスコネクタ100がメスコネクタ(不図示)とネジ結合することで、メスコネクタ側から栄養液等の流体がオ
スコネクタ100、チューブ102を経由して生体に供給される。なお、
図1に示したコネクタ本体101の形状はテーパ状(円錐台状)としたが、形状はこれに限られず、円筒状であってもよい。
【0016】
図2及び
図6には、本実施例においてオスコネクタ100を固定し、洗浄するための洗浄ユニットとしての洗浄装置本体1の概略図を示す。
図2(a)は洗浄装置本体1の平面図、
図2(b)は洗浄装置本体1のA-A断面図である。洗浄装置本体1は、平面視において、大径の円柱状の本体部21と、本体部21の上側に設けられた小径の部分でありオスコネクタ100を取り付けるコネクタ取付部20と、オスコネクタ100を洗浄した後の洗浄液を排出する排液筒部22を有する。ここで、コネクタ取付部20の円筒状の側壁は側壁部に相当する。洗浄装置本体1の下方には洗浄液タンクが位置し、洗浄液タンクの下方にはポンプ部やモーターやバッテリ等が配されて、オスコネクタの洗浄装置を形成している。
【0017】
図2(b)のA-A断面図からも分かるように、コネクタ取付部20には、オスコネクタ100を挿入するコネクタ挿入孔10が設けられている。このコネクタ挿入孔10は円柱状の空間であり、内径はオスコネクタ100のカラー103の外径より若干大きい径とされている。そして、コネクタ挿入孔10の底面11には、オスコネクタ100が取付けられた際に、コネクタ本体101の先端が当接可能な、平面視が円環状の溝である当接溝12が設けられている。
【0018】
そして、円環状の溝である当接溝12の内周の中心側には、コネクタ本体101の流路101aに挿入される突起部13が形成されている。さらに底面11の外周部には、オスコネクタ100のカラー103の先端が当接する弾性リング14が設けられている。この弾性リング14は、オスコネクタ100のカラー103に当接することで、オスコネクタ100を弾性的に上下動可能に支持する。
【0019】
コネクタ挿入孔10の底面11には、洗浄液噴出部としての洗浄液噴出孔15が設けられている。この洗浄液噴出孔15は、洗浄装置本体1の本体部21の底面に開口する洗浄液流入孔18に接続されている。この洗浄液流入孔18に洗浄液が外部から圧送されることで、洗浄液噴出孔15から洗浄液が噴出される。また、コネクタ挿入孔10の底面11における、洗浄液噴出孔15と中心を挟んで反対側(オスコネクタ100が固定されている場合には、コネクタ本体101を挟んで洗浄液噴出孔15の反対側とも言える)には、洗浄液排出孔16が開口している。ここで、本実施例における洗浄液噴出部は、洗浄液噴出孔15及び洗浄液流入孔18を含んで構成される。また、洗浄液噴出孔15は噴出孔に相当する。また、コネクタ挿入孔10の底面11は対抗面に相当する。
【0020】
また、コネクタ挿入孔10の内壁10aにおける、洗浄液噴出孔15と中心を挟んで反対側には、第二洗浄液排出孔17が開口している。この洗浄液排出孔16と第二洗浄液排出孔17とは、ともに排液筒部22の内部を貫通する管路である洗浄液排出路19に繋がっている。なお、本実施例では、洗浄液排出孔16と第二洗浄液排出孔17とは、弾性リング14で仕切られているのみで、実際には洗浄液排出路19を形成する際に同時に形成されてもよい。なお、本実施例における排出部は、洗浄液排出孔16、第二洗浄液排出孔17及び、洗浄液排出路19を含んで構成される。また、洗浄液排出孔16は排出孔に、第二洗浄液排出孔17は第二排出孔に相当する。
【0021】
図3には、洗浄装置本体1のコネクタ取付部20に上側から取り付け可能な蓋部材2の概略構成を示す。
図3(a)は蓋部材2の平面図、
図3(b)はB-B断面に係る断面図である。蓋部材2は、片側の端面が閉塞された円筒状の部材における閉塞された端面と側面にスリット2aが形成された形状を有する。このスリット2aの幅は、チューブ102
の外径より若干大きな寸法とされている。
【0022】
また、蓋部材2の側面の内面には、蓋部材2をコネクタ取付部20に固定するロック機構2bが設けられている。
図3に示す例では、ロック機構2bは、蓋部材2の側面の内面に設けられた突起である。本実施例では、蓋部材2をコネクタ取付部20に上側から被せ、この突起をコネクタ取付部20の側面に設けられた鍵状の溝(不図示)に侵入させた上で、蓋部材2を回転させることで、蓋部材2をコネクタ取付部20に固定する。このことで、オスコネクタ100をコネクタ挿入孔10内に固定することが可能である。
【0023】
なお、このロック機構2bにはその他の様々な機構を採用することが可能である。例えば、ロック機構2bは、蓋部材2の側面の内面に設けられたメネジ部としてもよい。この場合には、蓋部材2をコネクタ取付部20に上側から被せて回転させることで、蓋部材2のメネジ部を、コネクタ取付部20の側面に設けられたオネジ部にネジ固定することで、蓋部材2をコネクタ取付部20に固定してもよい。ここで、実施例における蓋部材2、コネクタ取付部20、底面11は、固定部を構成する。
【0024】
図4には、洗浄装置本体1のコネクタ挿入孔10からオスコネクタ100を挿入し、さらに、コネクタ取付部20に蓋部材2を取り付けて固定した状態を示す。
図4に示すように、オスコネクタ100は、その先端部を下側にして、コネクタ挿入孔10から挿入され、その後、蓋部材2がコネクタ取付部20に取り付けられる。その際、コネクタ本体101の先端が当接溝12に侵入し、且つ突起部13がコネクタ本体101の流路101aに挿入され流路101aを塞ぐ形で固定される。また、カラー103の先端は弾性リング14に当接される。
【0025】
オスコネクタ100が、この状態で、洗浄装置本体1のコネクタ挿入孔10内で固定されることで、カラー103の内周側と外周側を、洗浄液排出孔16と第二洗浄液排出孔17が設けられた部分を除いてシールすることができる。また、コネクタ本体101の流路101aの先端をシールすることができる。
【0026】
なお、オスコネクタ100がコネクタ挿入孔10から挿入され、蓋部材2がコネクタ取付部20に取り付けられる際に、チューブ102が長い場合には、蓋部材2に長いチューブ102を通す必要が生じることが考えられる。しかしながら、本実施例における蓋部材2にはスリット2aが設けられている。よって、チューブ102をスリット2a内に側方から導入するように、蓋部材2をコネクタ取付部20に被せて固定することができる。これにより、より容易に蓋部材2をコネクタ取付部20に固定し、オスコネクタ100をコネクタ挿入孔10内に固定することが可能となる。
【0027】
本実施例においては、オスコネクタ100が洗浄装置本体1に固定された状態で、洗浄液流入孔18から洗浄液を流入させ、洗浄液噴出孔15から噴出させることで、オスコネクタ100における、コネクタ本体101の側面と、カラー103の内面と、コネクタ結合部100aで囲まれた空間である内部空間100bを洗浄する。
図5には、その場合の洗浄液の流れについて示す。
【0028】
図5に矢印で示すように、洗浄液流入孔18から洗浄液を流入させ、洗浄液噴出孔15から噴出された洗浄液はオスコネクタ100の内部空間100bに流入する。オスコネクタ100の内部空間100bに流入した洗浄液は、内部空間100b内を流通して、コネクタ本体101の側面、カラー103の内面及び、コネクタ結合部100aを洗浄し、その後、洗浄液排出孔16から洗浄液排出路19に導入され、排液筒部22から排出される。
【0029】
また、オスコネクタ100におけるコネクタ結合部100aにおいては、本体結合部101cとカラー結合部103bの間の隙間から、洗浄液が
図5の上側に漏れ出る可能性があるが、漏れ出た洗浄液は、コネクタ挿入孔10の内壁とカラー103の外周面との間から落下し、第二洗浄液排出孔17より洗浄液排出路19に導入され、排液筒部22から排出される。
【0030】
なお、この状態においてコネクタ本体101の流路101aは突起部13によってシールされているので、内部空間100bを洗浄した後の洗浄液が流路101aに侵入し残留することを防止できる。本実施例における突起部13はシール部に相当する。また、カラー103の内周側(内部空間100bに相当する)とカラー103の外周側との間は、弾性リング14によって洗浄液排出孔16と第二洗浄液排出孔17が設けられた部分を除いてシールされているので、内部空間100bを流通する洗浄液がカラー103の外部に漏れ出ることを抑制できる。本実施例における弾性リング14は、第二シール部に相当する。なお、本実施例においてシール部は、上記のように突起部13がコネクタ本体101の流路101aに侵入してシールする形態であるが、シール部はこの形態のものに限られない。例えば、コネクタ本体101の先端が当接する当接溝12における液密性を向上させたものでもよいし、突起部13を、コネクタ本体101の流路101aに侵入するものでなく、平坦な形状を有しコネクタ本体101の先端に密着するものとすることで、流路101aをシールしてもよい。
【0031】
図6には、洗浄装置本体1と貯留タンクとしての洗浄液タンク31及び排液タンク35とを一体的に構成した洗浄装置30について示す。この例では、洗浄液タンク31には、洗浄液タンク31内に貯留した洗浄液を洗浄液流入孔18に導く洗浄液チューブ33と、洗浄液タンク31内に貯留した洗浄液を洗浄液流入孔18に圧送するポンプ32が設けられている。また、洗浄液排出路19から排出された洗浄後の洗浄液を排液タンク35に導く排出チューブ34が設けられている。ここで洗浄液チューブ33と排出チューブ34は可撓性のチューブであっても、硬質のチューブであっても構わない。
【0032】
この例では、ポンプ32を作動させるだけで、洗浄液噴出孔15からオスコネクタ100の内部空間100bに洗浄液を噴出させ、内部空間100bを洗浄し、洗浄後の洗浄液を排液タンク35内に排出し、一時的に貯留することが可能となる。なお、
図6においては洗浄液タンク31と排液タンク35とが一体に構成されているが、洗浄液タンク31と排液タンク35とは別体に構成しても良いし、排液タンク35は省略し、排出チューブ34から直接、下水口等に洗浄後の洗浄液を排出して廃棄しても構わない。
【0033】
また、本実施例において、洗浄液流入孔18から洗浄液を流入させ、洗浄液噴出孔15から噴出させる洗浄液の水圧は、様々に変化させることが可能である。例えば、一定水圧で継続的に噴出させてもよいし、間欠的に水圧を変化させ、結果として洗浄液を間欠的に噴出させるようにしてもよい。さらには、洗浄液の噴出は継続させながら、水圧を周期的に変化させるようにしてもよい。洗浄液噴出方法は制御部によりコントロールされ、洗浄液の水圧は、ポンプ32、42の回転数を制御することで変化させてもよい。洗浄液噴出方法はボタンによって選択的に操作できることが好ましく、制御部に所定のプログラムを実行させるボタンを有するのが好ましい。
【符号の説明】
【0034】
1・・・洗浄装置本体
2・・・蓋部材
10・・・コネクタ挿入孔
15・・・洗浄液噴出孔
19・・・洗浄液排出路
20・・・コネクタ取付部
21・・・本体部
22・・・排液筒部
30、40・・・洗浄装置
31、41・・・洗浄液タンク
33、43・・・洗浄液チューブ
35、45・・・排液タンク
100・・・オスコネクタ