(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240618BHJP
B41J 5/30 20060101ALI20240618BHJP
H04N 1/387 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G06F3/12 342
G06F3/12 353
G06F3/12 305
B41J5/30 Z
H04N1/387 110
(21)【出願番号】P 2020068929
(22)【出願日】2020-04-07
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】結城 明
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-190578(JP,A)
【文献】特開2017-111534(JP,A)
【文献】特開2003-195994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/38
B41J5/30
H04N1/387
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた第1画像に重畳される複数の第2画像を複数のグループに分類する分類処理部と、
予め定められた第1操作に基づいて前記グループ各々の前記第1画像への重畳順序を設定可能な設定処理部と、
前記設定処理部により設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像に重畳された重畳画像を出力する出力処理部と、
を備える画像処理装置
であって、
前記分類処理部は、予め定められた第2操作に基づいて複数の前記第2画像を複数の前記グループに分類可能であって、
前記第2操作は、いずれかの前記第2画像について前記グループ及び前記第1画像における重畳位置を指定する操作であって、
前記画像処理装置は、
前記設定処理部により設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像における前記第2操作によって指定された重畳位置に重畳された前記重畳画像を生成する生成処理部と、
前記生成処理部によって生成された前記重畳画像を含む受付画面を表示部に表示させて、当該重畳画像を出力する出力操作を受け付ける受付処理部と、
を備え、
前記出力処理部は、前記出力操作に応じて前記重畳画像を出力し、
前記画像処理装置は、
予め定められた識別情報に関連付けられた複数の第3画像を順次取得する取得処理部を備え、
複数の前記第2画像は、前記取得処理部による取得タイミングで取得される前記第3画像を含み、
前記第2操作は、前記識別情報に関連付けられた前記第3画像各々について前記グループ及び前記第1画像における重畳位置を一括で指定する操作を含み、
前記分類処理部は、前記取得処理部によって前記第3画像が取得される毎に前記第2操作に基づいて当該第3画像を含む複数の前記第2画像を複数の前記グループに分類し、
前記生成処理部は、前記取得処理部によって前記第3画像が取得される毎に当該第3画像を含む前記重畳画像を生成し、
前記受付処理部は、前記生成処理部によって生成される複数の前記重畳画像のうち前記第3画像のサイズが予め定められた特定条件を充足する一又は複数の前記重畳画像を含む前記受付画面を前記表示部に表示させ、
前記出力処理部は、前記出力操作に応じて前記生成処理部によって生成される複数の前記重畳画像を出力する画像処理装置。
【請求項2】
前記分類処理部は、前記第2画像の種類に基づいて複数の前記第2画像を複数の前記グループに分類可能である、
請求項
1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記設定処理部は、前記第2画像の種類各々に対応付けられた優先度に基づいて前記グループ各々の前記第1画像への重畳順序を設定可能である、
請求項
2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
シートに画像を形成する画像形成部を備え、
前記出力処理部は、前記画像形成部を用いて前記重畳画像を印刷する印刷処理を実行する、
請求項
1~3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
予め定められた第1画像に重畳される複数の第2画像を複数のグループに分類する分類ステップと、
予め定められた第1操作に基づいて前記グループ各々の前記第1画像への重畳順序を設定可能な設定ステップと、
前記設定ステップにより設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像に重畳された重畳画像を出力する出力ステップと、
を含む画像処理方法
であって、
前記分類ステップでは、予め定められた第2操作に基づいて複数の前記第2画像が複数の前記グループに分類され、
前記第2操作は、いずれかの前記第2画像について前記グループ及び前記第1画像における重畳位置を指定する操作であって、
前記画像処理方法は、
前記設定ステップにより設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像における前記第2操作によって指定された重畳位置に重畳された前記重畳画像を生成する生成ステップと、
前記生成ステップによって生成された前記重畳画像を含む受付画面を表示部に表示させて、当該重畳画像を出力する出力操作を受け付ける受付ステップと、
を含み、
前記出力ステップでは、前記出力操作に応じて前記重畳画像が出力され、
前記画像処理方法は、
予め定められた識別情報に関連付けられた複数の第3画像を順次取得する取得ステップを含み、
複数の前記第2画像は、前記取得ステップによる取得タイミングで取得される前記第3画像を含み、
前記第2操作は、前記識別情報に関連付けられた前記第3画像各々について前記グループ及び前記第1画像における重畳位置を一括で指定する操作を含み、
前記分類ステップでは、前記取得ステップによって前記第3画像が取得される毎に前記第2操作に基づいて当該第3画像を含む複数の前記第2画像が複数の前記グループに分類され、
前記生成ステップでは、前記取得ステップによって前記第3画像が取得される毎に当該第3画像を含む前記重畳画像が生成され、
前記受付ステップでは、前記生成ステップによって生成される複数の前記重畳画像のうち前記第3画像のサイズが予め定められた特定条件を充足する一又は複数の前記重畳画像を含む前記受付画面が前記表示部に表示され、
前記出力ステップでは、前記出力操作に応じて前記生成ステップによって生成される複数の前記重畳画像が出力される画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のページに共通する画像データを検出する画像処理装置が知られている(特許文献1参照)。また、無地のページ画像などの第1画像に重畳される文字列、絵、及び写真などの複数の第2画像の重畳順序を設定するユーザーの操作に基づいて、複数の前記第2画像が前記第1画像に重畳された重畳画像を出力する画像処理装置が関連技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の関連技術に係る画像処理装置では、ユーザーが複数の前記第2画像に含まれる2つ以上の前記第2画像のまとまりごとに前記第1画像への重畳順序を設定したい場合であっても、複数の前記第2画像に含まれる個々の前記第2画像ごとに前記第1画像への重畳順序を設定する必要がある。
【0005】
本発明の目的は、第1画像に重畳される複数の第2画像の重畳順序を個別に設定するユーザーの手間を軽減可能な画像処理装置、及び画像処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、分類処理部と、設定処理部と、出力処理部とを備える。前記分類処理部は、予め定められた第1画像に重畳される複数の第2画像を複数のグループに分類する。前記設定処理部は、予め定められた第1操作に基づいて前記グループ各々の前記第1画像への重畳順序を設定可能である。前記出力処理部は、前記設定処理部により設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像に重畳された重畳画像を出力する。
【0007】
本発明の他の局面に係る画像処理方法は、分類ステップと、設定ステップと、出力ステップとを含む。前記分類ステップでは、予め定められた第1画像に重畳される複数の第2画像が複数のグループに分類される。前記設定ステップでは、予め定められた第1操作に基づいて前記グループ各々の前記第1画像への重畳順序が設定される。前記出力ステップでは、前記設定ステップにより設定された重畳順序に従って前記第2画像各々が前記第1画像に重畳された重畳画像が出力される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1画像に重畳される複数の第2画像の重畳順序を個別に設定するユーザーの手間を軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成システムで用いられる可変印刷用データの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成システムで表示される第1受付画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成システムで表示される第1受付画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る画像形成システムで表示される第2受付画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る画像形成システムで実行される画像出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
[画像形成システム100]
本発明の実施形態に係る画像形成システム100は、
図1に示されるように、情報処理装置10と、画像形成装置20とを含む。画像形成システム100において、情報処理装置10及び画像形成装置20は、通信ネットワーク30を介して相互に通信可能に接続されている。例えば、通信ネットワーク30は、インターネット又はLAN(ローカルエリアネットワーク)である。
【0012】
[情報処理装置10]
情報処理装置10は、画像形成装置20に印刷ジョブを実行させることが可能である。例えば、情報処理装置10は、画像形成装置20の制御に用いられるプリンタードライバーがインストールされたパーソナルコンピューターである。また、情報処理装置10は、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコンなどであってもよい。
【0013】
図1に示されるように、情報処理装置10は、制御部11、操作表示部12、通信部13、及び記憶部14を備える。
【0014】
制御部11は、CPU111、ROM112、及びRAM113などの制御機器を備える。CPU111は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM112は、CPU111に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM113は、CPU111が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部11では、CPU111によりROM112に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、情報処理装置10が制御部11により統括的に制御される。なお、制御部11は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、情報処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0015】
操作表示部12は、制御部11からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部11に各種の情報を入力するキーボード、マウス、及びタッチパネルなどの操作部を有する。
【0016】
通信部13は、通信ネットワーク30を介して接続される画像形成装置20などの外部の通信機器との間で、有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。
【0017】
記憶部14は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部14は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリ、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
【0018】
記憶部14には、画像形成装置20に対応する前記プリンタードライバーが予め記憶されている。情報処理装置10は、前記プリンタードライバーが記憶部14にインストールされることで、画像形成装置20を制御することが可能である。
【0019】
[画像形成装置20]
画像形成装置20は、情報処理装置10から送信される前記印刷ジョブを実行可能である。例えば、画像形成装置20は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置20は、プリンター、ファクシミリ装置、又はコピー機であってもよい。
【0020】
図1に示されるように、画像形成装置20は、制御部21、ADF(自動原稿搬送装置)22、画像読取部23、画像形成部24、給紙部25、操作表示部26、通信部27、及び記憶部28を備える。
【0021】
制御部21は、CPU211、ROM212、及びRAM213などの制御機器を備える。CPU211、ROM212、及びRAM213の構成は、それぞれ、情報処理装置10のCPU111、ROM112、及びRAM113と同様である。なお、制御部21は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置20を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0022】
ADF22は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部23によって画像が読み取られる原稿を搬送する。
【0023】
画像読取部23は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備え、原稿から当該原稿の画像データを読み取ることが可能である。画像読取部23は、読み取った画像データを出力する。
【0024】
画像形成部24は、画像読取部23から出力される画像データに基づいて、電子写真方式でシートに画像を形成することが可能である。また、画像形成部24は、情報処理装置10から入力された画像データに基づいて、シートに画像を形成することも可能である。例えば、画像形成部24は、複数の画像形成ユニット、光走査装置(LSU)、中間転写ベルト、二次転写ローラー、定着装置、及び排紙トレイを備える。なお、画像形成部24は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。
【0025】
給紙部25は、給紙カセット、手差しトレイ、及び複数の搬送ローラーを備え、画像形成部24にシートを供給する。画像形成部24は、給紙部25から供給されるシートに、画像データに基づく画像を形成する。
【0026】
操作表示部26は、制御部21からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部21に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0027】
通信部27は、通信部13と同様の通信インターフェイスである。
【0028】
記憶部28は、記憶部14と同様の不揮発性の記憶装置である。
【0029】
ところで、予め定められた第1画像IM10(
図3参照)に重畳される複数の第2画像IM20(
図5参照)の重畳順序を設定するユーザーの操作に基づいて、複数の第2画像IM20が第1画像IM10に重畳された重畳画像IM30(
図5参照)を出力する画像処理装置が関連技術として知られている。例えば、第1画像IM10は、無地のページ画像、所定の書式を含むページ画像などである。また、第2画像IM20は、文字画像、絵画像、図形画像、及び写真画像などである。
【0030】
しかしながら、上述の関連技術に係る画像処理装置では、ユーザーが複数の第2画像IM20に含まれる2つ以上の第2画像IM20のまとまりごとに第1画像IM10への重畳順序を設定したい場合であっても、複数の第2画像IM20に含まれる個々の第2画像IM20ごとに第1画像IM10への重畳順序を設定する必要がある。
【0031】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成システム100では、以下に説明するように、第1画像IM10に重畳される複数の第2画像IM20の重畳順序を個別に設定するユーザーの手間を軽減可能である。
【0032】
具体的に、情報処理装置10の制御部11は、
図1に示されるように、第1受付処理部41、設定処理部42、取得処理部43、分類処理部44、生成処理部45、第2受付処理部46(本発明の受付処理部の一例)、及び出力処理部47を含む。制御部11は、記憶部14に記憶された前記プリンタードライバーを実行することにより、第1受付処理部41、設定処理部42、取得処理部43、分類処理部44、生成処理部45、第2受付処理部46、及び出力処理部47として機能する。ここに、情報処理装置10が、本発明における画像処理装置の一例である。
【0033】
取得処理部43は、予め定められた第1識別情報X10(本発明の識別情報の一例)(
図2参照)に関連付けられた複数の第3画像IM21(
図2参照)を順次取得する。
【0034】
例えば、情報処理装置10では、
図2に示される可変印刷用データD10が予め記憶部14に格納されている。可変印刷用データD10は、複数の第3画像IM21を含む。
【0035】
図2に示されるように、第3画像IM21各々は、複数の第1識別情報X10のいずれかに関連付けられている。具体的に、第3画像IM21各々は、第1識別情報X11、X12、X13、及びX14のいずれかに関連付けられている。
【0036】
また、
図2に示されるように、第3画像IM21各々は、複数の第2識別情報X20のいずれかに関連付けられている。具体的に、第3画像IM21各々は、第2識別情報X21、X22、・・・のいずれかに関連付けられている。
【0037】
可変印刷用データD10に含まれる第3画像IM21各々は、第1識別情報X10及び第2識別情報X20の組み合わせによって識別可能となるように、互いに異なる第1識別情報X10及び第2識別情報X20の組み合わせに関連付けられている。
【0038】
取得処理部43は、予め定められた取得タイミングが到来するごとに、いずれかの第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21を記憶部14から取得する。例えば、取得処理部43は、第2識別情報X21、X22、・・・の順に、取得順序が到来した第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21を記憶部14から取得する。例えば、取得処理部43は、第2識別情報X21について取得順序が到来した場合に、第2識別情報X21に関連付けられた4つの第3画像IM21(第1識別情報X11~X14に対応する4つの第3画像IM21)を取得する。
【0039】
画像形成システム100では、前記取得タイミングが到来するごとに、当該取得タイミングで取得処理部43により取得される複数の第3画像IM21が用いられて重畳画像IM30が生成される。これにより、画像形成システム100では、複数の第2識別情報X20に対応する複数の重畳画像IM30が順次生成される。
【0040】
具体的に、画像形成システム100では、前記取得タイミングが到来するごとに、当該取得タイミングで取得処理部43により取得される複数の第3画像IM21及び予めユーザーによって指定される第4画像IM22(
図3参照)が複数の第2画像IM20として用いられて重畳画像IM30が生成される(
図5参照)。ここで、第4画像IM22は、前記取得タイミングが到来するごとに繰り返し用いられる画像である。つまり、前記取得タイミングごとに生成される重畳画像IM30各々には、同一内容の第4画像IM22が含まれる。また、第1画像IM10も、前記取得タイミングが到来するごとに繰り返し用いられる画像である。
【0041】
そして、画像形成システム100では、生成される複数の重畳画像IM30が順次印刷される。このように印刷される複数の重畳画像IM30に対応する複数の印刷物においては、印刷物ごとに、第3画像IM21が重畳された領域の内容だけが変化する。このような印刷は可変印刷と称される。
【0042】
なお、可変印刷用データD10に含まれる第3画像IM21各々は、一つの第1識別情報X10に関連付けられていてもよい。この場合、取得処理部43は、前記取得タイミングが到来するごとに、いずれかの第2識別情報X20に関連付けられた一つの第3画像IM21を取得すればよい。
【0043】
第1受付処理部41は、複数の第2画像IM20のいずれかについて、当該第2画像IM20が所属するグループ、及び第1画像IM10における当該第2画像IM20の重畳位置を指定する指定操作(本発明の第2操作の一例)を受け付ける。
【0044】
具体的に、画像形成システム100において、第1画像IM10に重畳される複数の第2画像IM20は、複数の前記グループに分類される。そして、画像形成システム100では、前記指定操作によって第2画像IM20各々の所属する前記グループが指定される。
【0045】
また、第1受付処理部41は、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を設定する設定操作(本発明の第1操作の一例)を受け付ける。
【0046】
例えば、第1受付処理部41は、操作表示部12における予め定められた呼出操作に応じて、
図3に示される第1受付画面G10を操作表示部12に表示させる。
【0047】
図3に示されるように、第1受付画面G10は、第1画像IM10と、複数の層画像IM40と、操作キーG11~G13とを含む。
【0048】
第1受付画面G10に表示される第1画像IM10は、操作表示部12におけるユーザーの操作によって任意に変更可能である。
【0049】
層画像IM40は、第1画像IM10を覆う透明の層を示す画像であって、第1画像IM10と同じサイズを有する。複数の層画像IM40は、第1画像IM10に所定の順序で重畳される。複数の層画像IM40は、複数の前記グループに対応している。
【0050】
第1受付画面G10では、複数の層画像IM40が第1画像IM10への重畳順に配置される。具体的に、第1受付画面G10では、複数の層画像IM40が第1画像IM10への重畳順の早い順に画面上部の中央付近から画面下部の右側へ向かう方向に沿って並ぶように配置される。
【0051】
層画像IM40には、第4画像IM22が配置される。具体的に、第1受付画面G10では、層画像IM40へのタッチ操作のような層画像IM40を選択する選択操作に応じて、選択された層画像IM40が選択状態となる。なお、
図3では、層画像IM43が選択状態であることが、層画像IM43を囲む破線によって示されている。
【0052】
選択状態の層画像IM40は、第1受付画面G10における最前面に表示される。選択状態の層画像IM40には、ユーザーによって指定された任意の画像を、第4画像IM22として、任意の位置に配置可能である。なお、
図3では、第4画像IM22として配置された複数行の文字列画像が一点鎖線で囲まれた領域として示されている。
【0053】
第4画像IM22が選択状態の層画像IM40における任意の位置に配置されることで、当該第4画像IM22が所属する前記グループ、及び第1画像IM10における当該第4画像IM22の重畳位置が指定される。具体的に、第4画像IM22がいずれかの層画像IM40に配置されることで、当該第4画像IM22の所属グループが、当該第4画像IM22が配置された層画像IM40に対応する前記グループに特定される。また、第4画像IM22が層画像IM40におけるいずれかの位置に配置されることで、当該第4画像IM22の第1画像IM10における重畳位置が、層画像IM40における当該第4画像IM22の配置位置に対応する位置に特定される。つまり、前記指定操作には、選択状態の層画像IM40における任意の位置に第4画像IM22を配置する操作が含まれる。
【0054】
また、層画像IM40には、第1識別情報X10を含むタグTG10が配置される。タグTG10は、そのタグTG10に含まれる第1識別情報X10によって識別される第3画像IM21のいずれか一つに対応している。ユーザーは、選択状態の層画像IM40における任意の位置にタグTG10を示す文字列を入力することで、当該位置にタグTG10を配置可能である。
【0055】
タグTG10が選択状態の層画像IM40における任意の位置に配置されることで、当該タグTG10に含まれる第1識別情報X10に関連付けられた第3画像IM21各々について、前記グループ、及び第1画像IM10における重畳位置が一括で指定される。つまり、前記指定操作には、選択状態の層画像IM40における任意の位置にタグTG10を配置する操作が含まれる。
【0056】
第1受付画面G10では、複数の層画像IM40の第1画像IM10への重畳順を変更することが可能である。例えば、第1受付画面G10では、選択状態の層画像IM40に対するドラッグアンドドロップ操作のような当該層画像IM40を移動させる操作に応じて、複数の層画像IM40の並び順が変更される。これにより、複数の層画像IM40の第1画像IM10への重畳順、つまり、複数の層画像IM40に対応する複数の前記グループの第1画像IM10への重畳順序が設定(変更)される。つまり、前記設定操作には、選択状態の層画像IM40を移動させる操作が含まれる。なお、
図4には、層画像IM43が層画像IM42よりも第1受付画面G10における上側に移動された状態の第1受付画面G10が示されている。
【0057】
操作キーG11は、第1受付画面G10に表示される層画像IM40の追加に用いられる。例えば、第1受付処理部41は、操作キーG11への操作に応じて、新たな層画像IM40を第1受付画面G10に追加する。
【0058】
操作キーG12は、第1受付画面G10に表示される層画像IM40の削除に用いられる。例えば、第1受付処理部41は、操作キーG11への操作に応じて、選択状態の層画像IM40を第1受付画面G10から削除する。
【0059】
操作キーG13は、第1受付画面G10における操作の受け付けの終了に用いられる。
【0060】
設定処理部42は、第1受付画面G10で受け付けられた前記設定操作に基づいて、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を設定可能である。
【0061】
例えば、設定処理部42は、第1受付画面G10において操作キーG13が操作された場合に、当該操作時における第1受付画面G10の表示内容に基づいて、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を設定する。
【0062】
分類処理部44は、第1画像IM10に重畳される複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類する。
【0063】
例えば、分類処理部44は、前記指定操作に基づいて、複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類可能である。
【0064】
例えば、分類処理部44は、取得処理部43によっていずれかの第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21が取得される毎に、前記指定操作に基づいて、当該複数の第3画像IM21を含む複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類する。
【0065】
例えば、分類処理部44は、操作キーG13の操作時における第1受付画面G10の表示内容に基づいて、いずれかの第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21が取得される毎に、当該複数の第3画像IM21を含む複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類する。
【0066】
生成処理部45は、設定処理部42により設定された重畳順序に従って第2画像IM20各々が第1画像IM10における前記指定操作によって指定された重畳位置に重畳された重畳画像IM30を生成する。
【0067】
例えば、生成処理部45は、取得処理部43によっていずれかの第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21が取得される毎に、当該複数の第3画像IM21を含む重畳画像IM30を生成する。
【0068】
例えば、生成処理部45は、前記指定操作に基づいて、層画像IM40各々に一又は複数の第2画像IM20を配置する。そして、生成処理部45は、一又は複数の第2画像IM20を含む層画像IM40各々を、設定処理部42により設定された重畳順序で第1画像IM10に重畳することで、重畳画像IM30を生成する。
【0069】
第2受付処理部46は、生成処理部45によって生成された重畳画像IM30を含む第2受付画面G20(本発明の受付画面の一例)(
図5参照)を操作表示部12(本発明の表示部の一例)に表示させて、当該重畳画像IM30を出力する出力操作を受け付ける。
【0070】
例えば、第2受付処理部46は、生成処理部45によって生成される複数の重畳画像IM30のうち、第3画像IM21のサイズ、又は複数の第3画像IM21のサイズの合計が予め定められた第1特定条件(本発明の特定条件の一例)を充足する一又は複数の重畳画像IM30を含む第2受付画面G20を操作表示部12に表示させる。
【0071】
例えば、前記第1特定条件は、第3画像IM21のサイズ、又は複数の第3画像IM21のサイズの合計が最も大きいことである。なお、前記第1特定条件は、第3画像IM21のサイズ、又は複数の第3画像IM21のサイズの合計が最も小さいことであってもよい。また、前記第1特定条件は、第3画像IM21のサイズ、又は複数の第3画像IM21のサイズの合計が予め定められた第1閾値を超える、又は前記第1閾値未満であることであってもよい。例えば、制御部11が、重畳画像IM30のサイズに基づいて前記第1閾値を定めることが考えられる。
【0072】
ここで、
図5には、第2受付画面G20の一例が示されている。
図5に示される第2受付画面G20には、重畳画像IM30と、操作キーG21~G22とが含まれる。
【0073】
図5に示される重畳画像IM30は、
図4に示される第1受付画面G10の表示内容に基づいて生成された、第2識別情報X21に関連付けられた複数の第3画像IM21を含む画像である。具体的に、
図5に示される重畳画像IM30は、
図4に示される第1画像IM10に、
図4に示される複数の層画像IM40が、層画像IM41、層画像IM43、層画像IM42の順に重畳されて生成される画像である。
【0074】
操作キーG21は、重畳画像IM30の構成を変更する構成変更操作に用いられる。例えば、第2受付処理部46は、操作キーG21への操作に応じて、操作表示部12に表示される画面を第2受付画面G20から第1受付画面G10へ切り替える。ここで、切替後の第1受付画面G10は、切替前の第2受付画面G20が表示される直前に表示されていた第1受付画面G10と同じ画面である。
【0075】
操作キーG22は、前記出力操作に用いられる。
【0076】
なお、第2受付処理部46は、生成処理部45によって生成される複数の重畳画像IM30の全部、又は任意に選択された一つを含む第2受付画面G20を操作表示部12に表示させてもよい。
【0077】
また、第2受付処理部46は、生成処理部45によって生成される複数の重畳画像IM30のうち、2つ以上の第2画像IM20が互いに重なり合う特定領域のサイズの合計が予め定められた第2特定条件を充足する一又は複数の重畳画像IM30を含む第2受付画面G20を操作表示部12に表示させてもよい。例えば、前記第2特定条件は、前記特定領域のサイズの合計が最も大きいことである。なお、前記第2特定条件は、前記特定領域のサイズの合計が最も小さいことであってもよい。また、前記第2特定条件は、前記特定領域のサイズの合計が予め定められた第2閾値を超える、又は前記第2閾値未満であることであってもよい。例えば、制御部11が、重畳画像IM30のサイズに基づいて前記第2閾値を定めることが考えられる。
【0078】
出力処理部47は、設定処理部42により設定された重畳順序に従って第2画像IM20各々が第1画像IM10に重畳された重畳画像IM30を出力する。
【0079】
例えば、出力処理部47は、前記出力操作に応じて、重畳画像IM30を出力する。例えば、出力処理部47は、生成処理部45によって生成された複数の重畳画像IM30を順次印刷する前記印刷ジョブを画像形成装置20に送信する。なお、出力処理部47は、生成処理部45によって生成された複数の重畳画像IM30を記憶部14又は外部の記憶装置に格納してもよい。
【0080】
なお、制御部11は、取得処理部43を含んでいなくてもよい。
【0081】
また、制御部11は、取得処理部43及び第2受付処理部46を含んでいなくてもよい。この場合、出力処理部47は、生成処理部45によって重畳画像IM30が生成された場合に、当該重畳画像IM30を出力してもよい。
【0082】
[画像出力処理]
以下、
図6を参照しつつ、情報処理装置10において制御部11により実行される画像出力処理の手順の一例とともに、本発明に係る画像処理方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部11により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、制御部11は、操作表示部12において前記呼出操作が行われた場合に、前記画像出力処理を実行する。
【0083】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部11は、第1受付画面G10を操作表示部12に表示させる。ここで、ステップS11の処理は、制御部11の第1受付処理部41により実行される。
【0084】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部11は、第1受付画面G10で前記指定操作が行われたか否かを判断する。
【0085】
ここで、制御部11は、前記指定操作が行われたと判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記指定操作が行われていなければ(S12のNo側)、制御部11は、処理をステップS14へ移行させる。
【0086】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部11は、前記指定操作に応じて第1受付画面G10における表示内容を変更する。具体的に、制御部11は、第4画像IM22又はタグTG10をいずれかの層画像IM40における指定された位置に表示させる。
【0087】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部11は、第1受付画面G10で前記設定操作が行われたか否かを判断する。
【0088】
ここで、制御部11は、前記設定操作が行われたと判断すると(S14のYes側)、処理をステップS15に移行させる。また、前記設定操作が行われていなければ(S14のNo側)、制御部11は、処理をステップS16へ移行させる。
【0089】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部11は、前記設定操作に応じて第1受付画面G10における表示内容を変更する。具体的に、制御部11は、複数の層画像IM40の並び順を変更する。
【0090】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部11は、第1受付画面G10で層画像IM40を増減させる増減操作が行われたか否かを判断する。具体的に、制御部11は、操作キーG11及びG12のいずれかが操作された場合に、前記増減操作が行われたと判断する。
【0091】
ここで、制御部11は、前記増減操作が行われたと判断すると(S16のYes側)、処理をステップS17に移行させる。また、前記増減操作が行われていなければ(S16のNo側)、制御部11は、処理をステップS18へ移行させる。
【0092】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部11は、前記増減操作に応じて第1受付画面G10における表示内容を変更する。具体的に、制御部11は、層画像IM40を追加又は削除する。
【0093】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部11は、第1受付画面G10における操作が終了したか否かを判断する。具体的に、制御部11は、操作キーG13が操作された場合に、第1受付画面G10における操作が終了したと判断する。
【0094】
ここで、制御部11は、第1受付画面G10における操作が終了したと判断すると(S18のYes側)、処理をステップS19に移行させる。また、第1受付画面G10における操作が終了していなければ(S18のNo側)、制御部11は、処理をステップS12へ移行させる。
【0095】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部11は、第1受付画面G10で受け付けられた前記設定操作に基づいて、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を設定する。ここで、ステップS19の処理は、本発明における設定ステップの一例であって、制御部11の設定処理部42により実行される。
【0096】
具体的に、制御部11は、ステップS18で第1受付画面G10における操作が終了したと判断された時の第1受付画面G10の表示内容に基づいて、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を設定する。
【0097】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部11は、いずれかの第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21を記憶部14から取得する。ここで、ステップS20の処理は、制御部11の取得処理部43により実行される。
【0098】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部11は、第1受付画面G10で受け付けられた前記指定操作に基づいて、ステップS20で取得された複数の第3画像IM21を含む複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類する。ここで、ステップS21の処理は、本発明における分類ステップの一例であって、制御部11の分類処理部44により実行される。
【0099】
具体的に、制御部11は、ステップS18で第1受付画面G10における操作が終了したと判断された時の第1受付画面G10の表示内容に基づいて、複数の第2画像IM20を複数の前記グループに分類する。
【0100】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部11は、ステップS19で設定された重畳順序に従って第2画像IM20各々が第1画像IM10における前記指定操作によって指定された重畳位置に重畳された重畳画像IM30を生成する。ここで、ステップS22の処理は、制御部11の生成処理部45により実行される。
【0101】
例えば、制御部11は、第1受付画面G10で受け付けられた前記指定操作に基づいて、層画像IM40各々に一又は複数の第2画像IM20を配置する。そして、制御部11は、一又は複数の第2画像IM20を含む層画像IM40各々を、ステップS19で設定された重畳順序で第1画像IM10に重畳することで、重畳画像IM30を生成する。
【0102】
<ステップS23>
ステップS23において、制御部11は、第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21の取得が終了したか否かを判断する。具体的に、制御部11は、可変印刷用データD10に含まれる全部の第3画像IM21が取得された場合に、第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21の取得が終了したと判断する。
【0103】
ここで、制御部11は、第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21の取得が終了したと判断すると(S23のYes側)、処理をステップS24に移行させる。また、第2識別情報X20に関連付けられた複数の第3画像IM21の取得が終了していなければ(S23のNo側)、制御部11は、処理をステップS20へ移行させて、未取得の第3画像IM21を取得する。
【0104】
<ステップS24>
ステップS24において、制御部11は、ステップS22で生成された複数の重畳画像IM30のうち、複数の第3画像IM21のサイズの合計が前記第1特定条件を充足する一つの重畳画像IM30を表示対象として抽出する。これにより、複数の重畳画像IM30の出力の可否の判断資料としてユーザーに提供される重畳画像IM30を、複数の第3画像IM21のサイズの合計が最も大きい重畳画像IM30に絞り込むことが可能である。
【0105】
<ステップS25>
ステップS25において、制御部11は、ステップS24で抽出された重畳画像IM30を含む第2受付画面G20を操作表示部12に表示させる。ここで、ステップS25の処理は、制御部11の第2受付処理部46により実行される。
【0106】
<ステップS26>
ステップS26において、制御部11は、第2受付画面G20で前記構成変更操作が行われたか否かを判断する。
【0107】
ここで、制御部11は、前記構成変更操作が行われたと判断すると(S26のYes側)、処理をステップS11に移行させる。この場合、制御部11は、ステップS11において、ステップS18で第1受付画面G10における操作が終了したと判断された時の第1受付画面G10を操作表示部12に表示させる。また、前記構成変更操作が行われていなければ(S26のNo側)、制御部11は、処理をステップS27へ移行させる。
【0108】
<ステップS27>
ステップS27において、制御部11は、前記出力操作が行われたか否かを判断する。
【0109】
ここで、制御部11は、前記出力操作が行われたと判断すると(S27のYes側)、処理をステップS28に移行させる。また、前記出力操作が行われていなければ(S27のNo側)、制御部11は、処理をステップS26へ移行させる。
【0110】
<ステップS28>
ステップS28において、制御部11は、ステップS22で生成された複数の重畳画像IM30を出力する。ここで、ステップS28の処理は、本発明における出力ステップの一例であって、制御部11の出力処理部47により実行される。
【0111】
例えば、制御部11は、ステップS22で生成された複数の重畳画像IM30を順次印刷する前記印刷ジョブを画像形成装置20に送信する。
【0112】
このように、画像形成システム100では、前記設定操作に基づいて前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序が設定され、設定された重畳順序に従って第2画像IM20各々が第1画像IM10に重畳された重畳画像IM30が出力される。従って、第1画像IM10に重畳される複数の第2画像IM20の重畳順序を個別に設定するユーザーの手間を軽減可能である。
【0113】
なお、分類処理部44は、第2画像IM20の種類に基づいて、複数の第2画像IM20を複数の前記グループに自動で分類可能であってもよい。例えば、分類処理部44は、複数の第2画像IM20を、文字画像、絵画像、図形画像、及び写真画像に対応する4つの前記グループに分類してもよい。また、分類処理部44は、第2画像IM20に対して画像認識処理を実行して、当該画像認識処理の実行結果に基づいて第2画像IM20の種類を識別してもよい。例えば、分類処理部44が、手書きの氏名又は印影を含む画像を署名画像として認識することが考えられる。また、分類処理部44が、切手の絵柄を含む画像を切手画像として認識することが考えられる。
【0114】
また、設定処理部42は、第2画像IM20の種類各々に対応付けられた優先度に基づいて、前記グループ各々の第1画像IM10への重畳順序を自動で設定可能であってもよい。例えば、文字画像及び図形画像の優先度を、絵画像、及び写真画像よりも高くすることが考えられる。また、署名画像の優先度を最も高くすることが考えられる。第2画像IM20の種類各々に対応付けられる優先度は、ユーザーの操作によって任意に設定されるものであってよい。
【0115】
また、制御部11に代わって、画像形成装置20の制御部21が、第1受付処理部41、設定処理部42、取得処理部43、分類処理部44、生成処理部45、第2受付処理部46、及び出力処理部47を含んでいてもよい。この場合、出力処理部47は、画像形成部24を用いて、生成処理部45によって生成される重畳画像IM30を印刷する印刷処理を実行してもよい。ここで、第1受付処理部41、設定処理部42、取得処理部43、分類処理部44、生成処理部45、第2受付処理部46、及び出力処理部47を含む制御部21を備える画像形成装置20が、本発明における画像処理装置の他の一例である。
【符号の説明】
【0116】
10 情報処理装置
11 制御部
12 操作表示部
13 通信部
14 記憶部
20 画像形成装置
21 制御部
22 ADF
23 画像読取部
24 画像形成部
25 給紙部
26 操作表示部
27 通信部
28 記憶部
30 通信ネットワーク
41 第1受付処理部
42 設定処理部
43 取得処理部
44 分類処理部
45 生成処理部
46 第2受付処理部
47 出力処理部
100 画像形成システム