(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】制御システムおよび制御機器
(51)【国際特許分類】
H05B 47/165 20200101AFI20240618BHJP
【FI】
H05B47/165
(21)【出願番号】P 2020075578
(22)【出願日】2020-04-21
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【氏名又は名称】久野 淑己
(72)【発明者】
【氏名】箱家 貴之
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-529674(JP,A)
【文献】特開2005-236795(JP,A)
【文献】特開2009-118401(JP,A)
【文献】特開2008-219303(JP,A)
【文献】特開2016-218124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00 - 39/10
H05B 45/00 - 45/58
H05B 47/00 - 47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷を制御する端末器と、
第1記憶部を有し、前記端末器を制御するコントローラと、
を備え、
前記第1記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、
前記コントローラは、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の一方に保存された第1ソフトウェアに従って動作し、外部から前記第1ソフトウェアが更新された第1更新ソフトウェアを受信すると、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の他方に前記第1更新ソフトウェアを保存
し、
前記第1記憶部は、現在、前記コントローラで用いられている前記第1ソフトウェアが前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、
前記コントローラは、外部から前記第1更新ソフトウェアを受信すると、前記運用情報を参照して前記第1記憶領域と前記第2記憶領域のうち前記第1ソフトウェアが保存されていない方に前記第1更新ソフトウェアを保存し、
前記コントローラは、外部から前記第1更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、前記運用情報を更新することを特徴とする制御システム。
【請求項2】
前記コントローラは、前記第1更新ソフトウェアを保存した後、前記第1更新ソフトウェアに従って動作することを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記第1記憶部は、前記第1ソフトウェアと前記第1更新ソフトウェアを共に保持することを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム
。
【請求項4】
前記第1記憶部は不揮発性メモリを有することを特徴とする請求項1から
3の何れか1項に記載の制御システム。
【請求項5】
負荷を制御する端末器と、
第1記憶部を有し、前記端末器を制御するコントローラと、
を備え、
前記第1記憶部は、
第1記憶領域と第2記憶領域とSRAMを有し、
前記コントローラは、
前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の一方に保存された第1ソフトウェアに従って動作し、外部から
前記第1ソフトウェアが更新された第1更新ソフトウェアを受信すると、前記第1更新ソフトウェアを前記SRAMに保存し、前記SRAMから前記第1記憶領域と前記第2記憶領域
の他方に前記第1更新ソフトウェアを保存することを特徴とす
る制御システム。
【請求項6】
前記端末器は、第2記憶部を有し、
前記第2記憶部は、第3記憶領域と第4記憶領域とを有し、
前記端末器は、前記第3記憶領域と前記第4記憶領域の一方に保存された第2ソフトウェアに従って動作し、前記コントローラから前記第2ソフトウェアが更新された第2更新ソフトウェアを受信すると、前記第3記憶領域と前記第4記憶領域の他方に前記第2更新ソフトウェアを保存することを特徴とする請求項1から
5の何れか1項に記載の制御システム。
【請求項7】
記憶部を有し、負荷を制御する端末器と、
前記端末器を制御するコントローラと、
を備え、
前記記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、
前記端末器は、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、前記コントローラから前記ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の他方に前記更新ソフトウェアを保存
し、
前記記憶部は、現在、前記端末器で用いられている前記ソフトウェアが前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、
前記端末器は、前記コントローラから前記更新ソフトウェアを受信すると、前記運用情報を参照して前記第1記憶領域と前記第2記憶領域のうち前記ソフトウェアが保存されていない方に前記更新ソフトウェアを保存し、
前記端末器は、前記コントローラから前記更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、前記運用情報を更新することを特徴とする制御システム。
【請求項8】
前記端末器は、前記更新ソフトウェアを保存した後、前記更新ソフトウェアに従って動作することを特徴とする請求項
7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記記憶部は、前記ソフトウェアと前記更新ソフトウェアを共に保持することを特徴とする請求項
7または
8に記載の制御システム
。
【請求項10】
前記記憶部は不揮発性メモリを有することを特徴とする請求項
7から
9の何れか1項に記載の制御システム。
【請求項11】
記憶部を有し、負荷を制御する端末器と、
前記端末器を制御するコントローラと、
を備え、
前記記憶部は
、第1記憶領域と第2記憶領域とSRAMを有し、
前記端末器は、
前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、前記コントローラから
前記ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、前記更新ソフトウェアを前記SRAMに保存し、前記SRAMから前記第1記憶領域と前記第2記憶領域
の他方に前記更新ソフトウェアを保存することを特徴とす
る制御システム。
【請求項12】
前記負荷は照明器具であることを特徴とする請求項1から1
1の何れか1項に記載の制御システム。
【請求項13】
第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の一方にソフトウェアが保存された記憶部と、
前記ソフトウェアに従って動作し、外部から前記ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の他方に前記更新ソフトウェアを保存する解析部と、
を備え
、
前記記憶部は、現在、前記解析部で用いられている前記ソフトウェアが前記第1記憶領域と前記第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、
前記解析部は、外部から前記更新ソフトウェアを受信すると、前記運用情報を参照して前記第1記憶領域と前記第2記憶領域のうち前記ソフトウェアが保存されていない方に前記更新ソフトウェアを保存し、
前記解析部は、外部から前記更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、前記運用情報を更新することを特徴とする制御機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御システムおよび制御機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、制御機から伝送線を介して照明器具を照明制御する照明制御システムが開示されている。制御機は、照明器具のファームウェアの更新に関するファームウェア更新情報が入力される入力部と、ファームウェア更新情報に基づいてファームウェア更新データを生成するデータ生成部と、ファームウェア更新データを伝送線に送出する通信部を備える。照明器具は、伝送線に通信可能に接続された受信部と、受信されたデータからファームウェア更新データを抽出するデータ抽出部と、抽出されたファームウェア更新データに従ってファームウェアを更新するファームウェア更新部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明制御システムでは、ファームウェアの更新に失敗した場合、照明制御システムの運用に支障をきたす可能性がある。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、制御システムの運用への支障を抑制してソフトウェアを更新できる制御システムおよび制御機器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る制御システムは、負荷を制御する端末器と、第1記憶部を有し、該端末器を制御するコントローラと、を備え、該第1記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、該コントローラは、該第1記憶領域と該第2記憶領域の一方に保存された第1ソフトウェアに従って動作し、外部から該第1ソフトウェアが更新された第1更新ソフトウェアを受信すると、該第1記憶領域と該第2記憶領域の他方に該第1更新ソフトウェアを保存し、該第1記憶部は、現在、該コントローラで用いられている該第1ソフトウェアが該第1記憶領域と該第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、該コントローラは、外部から該第1更新ソフトウェアを受信すると、該運用情報を参照して該第1記憶領域と該第2記憶領域のうち該第1ソフトウェアが保存されていない方に該第1更新ソフトウェアを保存し、該コントローラは、外部から該第1更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、該運用情報を更新する。
本開示に係る制御システムは、負荷を制御する端末器と、第1記憶部を有し、該端末器を制御するコントローラと、を備え、該第1記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とSRAMを有し、該コントローラは、該第1記憶領域と該第2記憶領域の一方に保存された第1ソフトウェアに従って動作し、外部から該第1ソフトウェアが更新された第1更新ソフトウェアを受信すると、該第1更新ソフトウェアを該SRAMに保存し、該SRAMから該第1記憶領域と該第2記憶領域の他方に該第1更新ソフトウェアを保存する。
【0007】
本開示に係る制御システムは、記憶部を有し、負荷を制御する端末器と、該端末器を制御するコントローラと、を備え、該記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、該端末器は、該第1記憶領域と該第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、該コントローラから該ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、該第1記憶領域と該第2記憶領域の他方に該更新ソフトウェアを保存し、該記憶部は、現在、該端末器で用いられている該ソフトウェアが該第1記憶領域と該第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、該端末器は、該コントローラから該更新ソフトウェアを受信すると、該運用情報を参照して該第1記憶領域と該第2記憶領域のうち該ソフトウェアが保存されていない方に該更新ソフトウェアを保存し、該端末器は、該コントローラから該更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、該運用情報を更新する。
本開示に係る制御システムは、記憶部を有し、負荷を制御する端末器と、該端末器を制御するコントローラと、を備え、該記憶部は、第1記憶領域と第2記憶領域とSRAMを有し、該端末器は、該第1記憶領域と該第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、該コントローラから該ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、該更新ソフトウェアを該SRAMに保存し、該SRAMから該第1記憶領域と該第2記憶領域の他方に該更新ソフトウェアを保存する。
【0008】
本開示に係る制御機器は、第1記憶領域と第2記憶領域とを有し、該第1記憶領域と該第2記憶領域の一方にソフトウェアが保存された記憶部と、該ソフトウェアに従って動作し、外部から該ソフトウェアが更新された更新ソフトウェアを受信すると、該第1記憶領域と該第2記憶領域の他方に該更新ソフトウェアを保存する解析部と、を備え、該記憶部は、現在、該解析部で用いられている該ソフトウェアが該第1記憶領域と該第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持し、該解析部は、外部から該更新ソフトウェアを受信すると、該運用情報を参照して該第1記憶領域と該第2記憶領域のうち該ソフトウェアが保存されていない方に該更新ソフトウェアを保存し、該解析部は、外部から該更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、該運用情報を更新する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る制御システムでは、コントローラがソフトウェア用の記憶領域を2つ有する。このため、コントローラは、ソフトウェアと更新されたソフトウェアを共に保持できる。従って、例えばソフトウェアの更新に失敗した場合にも、制御システムの運用への支障を抑制できる。
本開示に係る制御システムでは、端末器がソフトウェア用の記憶領域を2つ有する。このため、端末器は、ソフトウェアと更新されたソフトウェアを共に保持できる。従って、例えばソフトウェアの更新に失敗した場合にも、制御システムの運用への支障を抑制できる。
本開示に係る制御機器は、ソフトウェア用の記憶領域を2つ有する。このため制御装置は、ソフトウェアと更新されたソフトウェアを共に保持できる。従って、例えばソフトウェアの更新に失敗した場合にも、制御装置が設けられた制御システムの運用への支障を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1に係る照明制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明コントローラの機能ブロック図である。
【
図3】実施の形態1に係る照明コントローラのハードウェア構成図である。
【
図4】実施の形態1に係るFlashメモリの構成を示す図である。
【
図5】実施の形態1に係る照明コントローラがソフトウェアを格納する通信シーケンスを示す図である。
【
図6】実施の形態1に係る運用情報を説明する図である。
【
図7】実施の形態1に係る照明コントローラがソフトウェアを切り替える通信シーケンスを示す図である。
【
図8】実施の形態1に係る端末器がソフトウェアを格納する通信シーケンスを示す図である。
【
図9】実施の形態1に係る端末器がソフトウェアを切り替える通信シーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
各実施の形態に係る制御システムおよび制御機器について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明制御システム80の構成を示すブロック図である。照明制御システム80は、管理装置1、照明コントローラ20、複数の端末器30を備える。複数の端末器30は、端末器30a~30cを含む。
【0013】
管理装置1は例えばパソコンである。管理装置1は、照明制御システム80全体の状態監視及び設定を行う。管理装置1と照明コントローラ20とは、有線又は無線の通信網であるLAN(Local Area Network)8を介して接続されている。LANは例えばEthernet(登録商標)である。
【0014】
照明コントローラ20には、固有のIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられる。照明コントローラ20は設定されたIPアドレスにより識別される。管理装置1からの制御信号は、LAN8を介して、照明コントローラ20の動作を制御する。
【0015】
照明コントローラ20は、通信線7を介して端末器30a~30c、図示しない壁スイッチ及び各種センサ等と通信を行う。照明コントローラ20には、渡り配線で接続された通信線7を介して3台の端末器30a~30cが接続されている。照明コントローラ20に接続される端末器30a~30cは1台以上であれば良い。照明コントローラ20は通信線7を介して接続された機器との間で、伝送信号を送信および受信する。伝送信号には、例えばアドレスデータ及び制御データが含まれる。
【0016】
端末器30a~30cには、固有のアドレスが割り当てられる。端末器30a~30cは設定されたアドレスにより識別される。端末器30a~30cの各々には複数の負荷40が接続されている。なお、
図1では負荷40の一部が省略されている。負荷40は、例えば照明器具である。端末器30a~30cは、負荷40の動作を制御する。
【0017】
照明コントローラ20は、制御信号を送信して端末器30a~30cを制御する。また、管理装置1は照明コントローラ20を介して端末器30a~30cを制御する。管理装置1と照明コントローラ20は、端末器30a~30cと通信し、端末器30a~30cに負荷40の動作を制御させる。
【0018】
図2は、実施の形態1に係る照明コントローラ20の機能ブロック図である。
図3は、実施の形態1に係る照明コントローラ20のハードウェア構成図である。
図2に示されるように、照明コントローラ20は、記憶部21、通信部22、比較部23および解析部24を備える。記憶部21は、
図3におけるメモリ27に該当する。
【0019】
記憶部21は、例えばFlashメモリ等の不揮発性メモリを有する。記憶部21には、照明コントローラ20のソフトウェアおよび設定等が保管される。通信部22は、LAN8を介して管理装置1が発信する制御信号を受信する。また、通信部22は、通信線7を介して端末器30a、30b、30cにソフトウェアを送信する。記憶部21における不揮発性メモリは、
図4に示されるようなメモリブロックを有する。
【0020】
比較部23は、制御信号のアドレスデータを照明コントローラ20のアドレスと比較する。制御信号のアドレスデータと照明コントローラ20に設定されたIPアドレスとが一致したと比較部23が判定した場合、照明コントローラ20は制御信号を実行する。
【0021】
解析部24は、送信されたソフトウェアのバージョン情報を取得する。また、解析部24は、送信されたソフトウェアが正常か否かを判定してもよい。
【0022】
通信部22、比較部23および解析部24の機能は、
図3に示されるプロセッサ26等の制御装置により実現される。制御装置は、専用のハードウェアであっても良い。また、制御装置は、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。CPUは中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPとも呼ばれる。
【0023】
制御装置が専用のハードウェアである場合、制御装置は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサであっても良い。また、制御装置は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)であっても良い。さらに、制御装置は、これらを組み合わせたものであっても良い。また、通信部22、比較部23および解析部24の各部の機能それぞれを、別の制御装置で実現しても良い。また、各部の機能をまとめて1つの制御装置で実現してもよい。
【0024】
制御装置がCPUの場合、通信部22、比較部23および解析部24の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ27に格納される。制御装置は、メモリ27に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
【0025】
すなわちメモリ27には、管理装置1から受信したソフトウェアをメモリ27の予め定められた領域に記憶するプログラムが格納される。また、メモリ27には、使用するソフトウェアを切り替えるプログラムが格納される。また、メモリ27には、制御信号が異常を有するか否かを判定し、制御信号が異常を有する場合、判定結果を管理装置1に送信するプログラムが格納されても良い。これらのプログラムは、記憶部21、通信部22、比較部23および解析部24の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
【0026】
ここで、メモリ27は、RAM、ROM、Flashメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDの1つまたは複数を含んでも良い。RAMはRandom Access Memoryの略称である。ROMはRead Only Memoryの略称である。EPROMはErasable Programmable Read Only Memoryの略称である。EEPROMはElectrically Erasable Programmable Read-Only Memoryの略称である。
【0027】
なお、通信部22、比較部23および解析部24の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、通信部22、比較部23については専用のハードウェアとしての制御装置でその機能を実現し、解析部24については制御装置がメモリ27に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
【0028】
このように、制御装置は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
【0029】
管理装置1が照明コントローラ20に送信する制御信号は例えば、照明コントローラ20にソフトウェアを格納する信号である。これに限らず、制御信号は、ソフトウェアを切り替える信号であっても良い。また、制御信号は、照明コントローラにパラメータを設定する信号であっても良い。制御信号には、管理装置1と照明コントローラ20との間で送受信されるあらゆる信号が含まれる。
【0030】
ここでは、照明コントローラ20の構成について説明したが、端末器30の構成も照明コントローラ20と同様である。端末器30は、照明コントローラ20と同様に、記憶部として例えばFlashメモリ等の不揮発性メモリを有する。端末器30の記憶部には、端末器30のソフトウェアおよび設定等が保管される。端末器30の通信部は、通信線7を介して照明コントローラ20が発信する制御信号を受信する。端末器30の記憶部における不揮発性メモリも、
図4に示されるようなメモリブロックを有する。
【0031】
端末器30の比較部は、制御信号のアドレスデータを端末器30のアドレスと比較する。制御信号のアドレスデータと端末器30に設定されたアドレスとが一致したと比較部が判定した場合、端末器30は制御信号を実行する。
【0032】
端末器30のメモリには、照明コントローラ20から受信したソフトウェアをメモリの予め定められた領域に記憶するプログラムが格納される。また、端末器30のメモリには、使用するソフトウェアを切り替えるプログラムが格納される。
【0033】
照明コントローラ20が端末器30に送信する制御信号は例えば、端末器30にソフトウェアを格納する信号である。これに限らず、制御信号は、ソフトウェアを切り替える信号であっても良い。また、制御信号は、端末器30にパラメータを設定する信号であっても良い。制御信号には、照明コントローラ20と端末器30との間で送受信されるあらゆる信号が含まれる。
【0034】
図5は、実施の形態1に係る照明コントローラ20がソフトウェアを格納する通信シーケンスを示す図である。なお、
図5では便宜上、比較部23の動作が省略されている。
【0035】
管理装置1から照明コントローラ20にソフトウェア更新要求コマンドの制御信号が送信されたとする。ここでは、ソフトウェア更新要求コマンドは、更新対象を照明コントローラ20とするパラメータおよびソフトウェア更新データを含む。
【0036】
ステップS1に示されるように、解析部24は、ソフトウェア要求コマンドのソフトウェア更新データを記憶部21が有するSRAM(Static Random Access Memory)に一時保存する。また、解析部24は、送信されたソフトウェアが正常か否かを判定してもよい。
【0037】
次に、ステップS2を実行する。
図4は、実施の形態1に係るFlashメモリの構成を示す図である。Flashメモリは、第1記憶領域であるブロック1と、記憶領域であるブロック2と、ブロック3とを有する。第1記憶領域と第2記憶領域は、ソフトウェアを保存するための専用の記憶領域である。以降では、第1記憶領域を第1面、第2記憶領域を第2面と呼ぶことがある。ブロック1~3は同一のFlashメモリ内の別の領域である。ブロック1~3の各々が別個のメモリから構成されても良い。
【0038】
照明コントローラ20は、第1記憶領域と第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作する。つまり、解析部24は、第1記憶領域と第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアを読み出して実行することによって、照明コントローラ20の機能を実現する。
【0039】
ブロック3には運用情報が保存される。
図6は、実施の形態1に係る運用情報を説明する図である。運用情報は、運用面を示す情報と、バージョン情報を含む。運用面は、現在、照明コントローラ20で用いられているソフトウェアが保存された記憶領域である。運用面は第1面と第2面の何れかである。運用面を示す情報は例えば1バイトである。このように、Flashメモリは、現在、照明コントローラ20で用いられているソフトウェアが第1記憶領域と第2記憶領域の何れに保存されているかを示す情報を保持している。
【0040】
バージョン情報は、第1面と第2面に保存されるソフトウェアのバージョンを示す情報である。バージョン情報は第1面と第2面の各々について例えば3バイトである。
【0041】
ステップS2において、解析部24は、記憶部21に含まれるFlashメモリの運用情報から運用面を示す情報を取得する。
【0042】
次に、ステップS3に示されるように、解析部24は運用面が第1面か否かを判定する。運用面が第1面であった場合、ステップS4に示されるように、解析部24は、運用面は第1面、待機面は第2面と判定する。運用面が第1面でなかった場合、ステップS5に示されるように、解析部24は、運用面は第2面、待機面は第1面と判定する。ここで待機面は第1面と第2面のうち運用面ではない方である。
【0043】
次に、ステップS6に示されるように、解析部24は、SRAMに保存されたソフトウェアを、Flashメモリの待機面へ保存する。また、解析部24は、保存するソフトウェアが正常か否かを判定してもよい。
【0044】
このように、本実施の形態の解析部24は、第1記憶領域と第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、外部から更新ソフトウェアを受信すると、第1記憶領域と第2記憶領域の他方に更新ソフトウェアを保存する。更新ソフトウェアは現在運用中のソフトウェアが更新されたソフトウェアである。つまり、更新ソフトウェアは現在運用中のソフトウェアとバージョンが異なる。
【0045】
次に、ステップS7に示されるように、解析部24は、Flashメモリの運用情報における待機面のバージョン情報を更新し、保存する。最後に、照明コントローラ20は管理装置1にソフトウェア更新応答コマンドの制御信号を送信する。
【0046】
図7は、実施の形態1に係る照明コントローラ20がソフトウェアを切り替える通信シーケンスを示す図である。なお、
図7では便宜上、比較部23の動作が省略されている。
【0047】
管理装置1から照明コントローラ20にソフトウェア切替要求コマンドの制御信号が送信されたとする。ソフトウェア切替要求コマンドは、切替対象を照明コントローラ20とするパラメータを含む。
【0048】
ステップS11に示されるように、解析部24は、Flashメモリの運用情報から運用面を示す情報を取得し、次回起動時の運用面を切り替える。つまり、運用面が第1面であった場合、待機面である第2面を次回起動時の運用面として保存する。また、運用面が第2面であった場合、待機面である第1面を次回起動時の運用面として保存する。次に、照明コントローラ20は、管理装置1にソフトウェア切替応答コマンドの制御信号を送信する。
【0049】
管理装置1は、ソフトウェア切替応答コマンドに応じてリセット指令要求コマンドを送信する。これにより、照明コントローラ20はリセットされ、切替後の運用面にて起動する。ソフトウェア切替応答コマンド後のリセット指令要求コマンドの送信については、選択可能である。照明コントローラ20の再起動のタイミングは限定されない。
【0050】
照明制御システムにおいて、運用中の端末器またはコントローラに対してファームウェア等のソフトウェアの更新を実施することが考えられる。このとき、ソフトウェアの更新に失敗した場合、照明制御システムの運用に支障をきたす可能性がある。また、更新に成功した機器と失敗した機器が混在した場合にも、システムの運用に支障をきたすことが考えられる。
【0051】
これに対し、本実施の形態の照明コントローラ20は、外部から運用中のソフトウェアの更新ソフトウェアを受信すると、第1記憶領域と第2記憶領域のうち運用中のソフトウェアが保存されていない方に更新ソフトウェアを保存する。照明コントローラ20は、更新ソフトウェアを保存した後、再起動すると、更新ソフトウェアに従って動作する。
【0052】
このように、本実施の形態では照明コントローラ20がソフトウェア用の記憶領域を2つ有する。照明コントローラ20の記憶部21は、実行中のソフトウェアを格納している面と、バックアップ用のソフトウェアを格納している面を有する。このように、照明コントローラ20の記憶部21は、運用中のソフトウェアと更新ソフトウェアを共に保持できる。このため、例えばソフトウェアの更新に失敗した場合にも、正常なソフトウェアが少なくとも1つ保持される。従って、照明制御システム80の運用への支障を抑制できる。
【0053】
また、管理装置1は、照明コントローラ20が運用中のソフトウェアと更新ソフトウェアを共に保持した状態で、運用面を切り替える。これにより、運用中のソフトウェアをスムーズに更新できる。
【0054】
管理装置1は、ソフトウェア更新応答コマンド等によりソフトウェアの更新が正常に完了したことを確認した場合に、ソフトウェア切替要求コマンドを送信しても良い。これにより、ソフトウェアの更新が正常に完了するまでは、更新前のソフトウェアで動作を継続できる。従って、照明制御システム80の運用への支障を抑制できる。
【0055】
また、照明コントローラ20は外部から更新ソフトウェアを受信すると、運用情報を参照して第1記憶領域と第2記憶領域のうち運用中のソフトウェアが保存されていない方に更新ソフトウェアを保存する。このように、運用情報を用いることで、適切にソフトウェアを管理できる。
【0056】
また、照明コントローラ20は、外部から更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求コマンドを受信すると、運用情報を更新する。これにより、運用情報を適切に更新できる。
【0057】
また照明コントローラ20は、外部から更新ソフトウェアを受信すると、更新ソフトウェアをSRAMに保存し、SRAMからFlashメモリの待機面に更新ソフトウェアを保存する。これにより、Flashメモリへの更新ソフトウェアの格納の制御を効率よく実施できる。
【0058】
また、更新の対象となるソフトウェアは、ファームウェアであっても良い。また、以上では照明制御システムの例を説明したが、本実施の形態はあらゆる機器を制御する制御システムに適用されても良い。例えば端末器30の負荷は照明器具以外の機器であっても良い。
【0059】
これらの変形は、以下の実施の形態に係る制御システムおよび制御機器について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る制御システムおよび制御機器については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0060】
実施の形態2.
図8は実施の形態1に係る端末器30がソフトウェアを格納する通信シーケンスを示す図である。実施の形態1で説明したソフトウェアの更新機能は、端末器30に設けられても良い。なお、
図8では便宜上、照明コントローラ20の比較部23および端末器30aの比較部の動作が省略されている。また、
図8では、便宜上、
図5の動作と同様の部分は省略されている。ここでは、端末器30aの動作について説明するが、端末器30b、30cの動作も同様である。
【0061】
まず、管理装置1から照明コントローラ20にソフトウェア更新要求コマンドの制御信号が送信されたとする。ここでは、ソフトウェア更新要求コマンドは、更新対象を端末器30aとするパラメータとソフトウェア更新データを含む。
【0062】
ステップS31に示されるように、照明コントローラ20の解析部24は、ソフトウェア要求コマンドのソフトウェア更新データを照明コントローラ20のSRAMに一時保存する。また、解析部24は、送信されたソフトウェアが正常か否かを判定してもよい。次に、照明コントローラ20は管理装置1にソフトウェア更新応答コマンドの制御信号を送信する。
【0063】
次に、管理装置1はソフトウェア更新応答コマンドを受信すると、照明コントローラ20にソフトウェア転送要求コマンドの制御信号を送信する。ソフトウェア転送要求コマンドは、転送対象を端末器30aとするパラメータを含む。照明コントローラ20は、ソフトウェア転送要求コマンドを受信すると、すぐに管理装置1にソフトウェア転送応答コマンドの制御信号を送信する。照明コントローラ20は、端末器30aへのソフトウェアの転送をバックグラウントで実施する。つまり、照明コントローラ20は、端末器30の制御等を実施しながらバックグラウンドでソフトウェアの転送を行う。
【0064】
次に、ステップS32に示されるように、照明コントローラ20は、転送するソフトウェアを自身のSRAMから取得する。照明コントローラ20は取得したソフトウェアを更新対象の端末器30aにソフトウェア転送要求コマンドとして送信する。
【0065】
端末器30aは、ソフトウェア転送要求コマンドを受信すると、
図5のステップS1~S7と同じ処理を実施する。端末器30aは、実施の形態1の照明コントローラ20と同様に、ソフトウェア専用の第1記憶領域および第2記憶領域と、運用情報が保存された領域とを有する記憶部を備える。また、実施の形態1の照明コントローラ20と同様に、端末器30aの記憶部はSRAMを有する。端末器30aは、第1記憶領域と第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作する。また、端末器30aのFlashメモリは、現在、端末器30aで用いられているソフトウェアが第1記憶領域と第2記憶領域の何れに保存されているかを示す運用情報を保持している。
【0066】
端末器30aは、ステップS1として、ソフトウェア更新データを自身の記憶部が有するSRAMに一時保存する。ステップS2において、端末器30aの解析部は、Flashメモリの運用情報から運用面を示す情報を取得する。ステップS3において、端末器30aの解析部は、運用面が第1面か否かを判定する。運用面が第1面であった場合、ステップS4に示されるように、解析部は、運用面は第1面、待機面は第2面と判定する。運用面が第1面でなかった場合、ステップS5に示されるように、解析部は、運用面は第2面、待機面は第1面と判定する。
【0067】
次に、ステップS6に示されるように、端末器30aの解析部は、SRAMに保存されたソフトウェアを、Flashメモリの待機面へ保存する。このように、端末器30aは、第1記憶領域と第2記憶領域の一方に保存されたソフトウェアに従って動作し、照明コントローラ20から更新ソフトウェアを受信すると、第1記憶領域と第2記憶領域の他方に更新ソフトウェアを保存する。次に、ステップS7に示されるように、端末器30aの解析部は、Flashメモリの運用情報における待機面のバージョン情報を更新し、保存する。
【0068】
最後に、端末器30aは照明コントローラ20にソフトウェア転送応答コマンドの制御信号を送信する。
【0069】
図9は、実施の形態1に係る端末器30aがソフトウェアを切り替える通信シーケンスを示す図である。なお、
図9では便宜上、照明コントローラ20の比較部23および端末器30aの比較部の動作が省略されている。ここでは、端末器30aについて説明するが、端末器30b、30cの動作も同様である。
【0070】
管理装置1から照明コントローラ20にソフトウェア切替要求コマンドの制御信号が送信されたとする。ここでは、ソフトウェア切替要求コマンドは、切替対象を端末器30aとするパラメータを含む。これに応じて、照明コントローラ20は、切替対象の端末器30aにソフトウェア切替要求コマンドの制御信号を送信する。
【0071】
ステップS41に示されるように、端末器30aは、自身のFlashメモリの運用情報から運用面を示す情報を取得し、次回起動時の運用面を切り替える。つまり、運用面が第1面であった場合、待機面である第2面を次回起動時の運用面として保存する。また、運用面が第2面であった場合、待機面である第1面を次回起動時の運用面として保存する。次に、端末器30aは、照明コントローラ20にソフトウェア切替応答コマンドの制御信号を送信する。端末器30aからソフトウェア切替応答コマンドを受信すると、照明コントローラ20は管理装置1にソフトウェア切替応答コマンドの制御信号を送信する。
【0072】
管理装置1は、ソフトウェア切替応答コマンドに応じてリセット指令要求コマンドを送信する。これに応じて、照明コントローラ20は端末器30aにリセット指令要求コマンドを送信する。これにより、端末器30aはリセットされ、切替後の運用面にて起動する。ソフトウェア切替応答コマンド後のリセット指令要求コマンドの送信については、選択可能である。端末器30aの再起動のタイミングは限定されない。例えば、管理装置1は照明コントローラ20および全ての端末器30からソフトウェア切替応答コマンドの送信があった場合に、リセット指令要求コマンドを送信しても良い。
【0073】
このように、本実施の形態の端末器30は、運用中のソフトウェアの更新ソフトウェアを受信すると、第1記憶領域と第2記憶領域のうち運用中のソフトウェアが保存されていない方に更新ソフトウェアを保存する。端末器30は、更新ソフトウェアを保存した後、再起動すると、更新ソフトウェアに従って動作する。
【0074】
このように、本実施の形態では端末器30がソフトウェア用の記憶領域を2つ有する。端末器30の記憶部は、運用中のソフトウェアと更新ソフトウェアを共に保持できる。このため、例えばソフトウェアの更新に失敗した場合にも、正常なソフトウェアが少なくとも1つ保持される。従って、照明制御システム80の運用への支障を抑制できる。
【0075】
管理装置1は、ソフトウェア更新応答コマンド等により照明コントローラ20および全ての端末器30のソフトウェアの更新が正常に完了したことを確認した場合に、ソフトウェア切替要求コマンドを送信しても良い。
【0076】
また、端末器30は、照明コントローラ20から更新ソフトウェアを受信すると、運用情報を参照して第1記憶領域と第2記憶領域のうち運用中のソフトウェアが保存されていない方に更新ソフトウェアを保存する。このように、運用情報を用いることで、適切にソフトウェアを管理できる。
【0077】
また、端末器30は、照明コントローラ20から更新ソフトウェアに従って動作するようにソフトウェア切替要求を受信すると、運用情報を更新する。これにより、運用情報を適切に更新できる。
【0078】
また、端末器30は、照明コントローラ20から更新ソフトウェアを受信すると、更新ソフトウェアをSRAMに保存し、SRAMからFlashメモリの待機面に更新ソフトウェアを保存する。これにより、Flashメモリへの更新ソフトウェアの格納の制御を効率よく実施できる。
【0079】
照明コントローラ20は、同一種類の端末器30に同報で制御信号を送信して、ソフトウェアの更新を行っても良い。同報はマルチキャストとも呼ばれる。また、各実施の形態で説明した要求コマンドは、スケジュール化された日時に送信されても良い。
【0080】
また、上述したソフトウェアの更新機能は、照明コントローラ20と端末器30の一方または両方に設けられても良い。
【0081】
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 管理装置、7 通信線、20 照明コントローラ、21 記憶部、22 通信部、23 比較部、24 解析部、26 プロセッサ、27 メモリ、30、30a、30b、30c 端末器、40 負荷、80 照明制御システム