(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】把持装置、把持ユニット、挿入装置
(51)【国際特許分類】
B25J 15/08 20060101AFI20240618BHJP
H05K 13/04 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
B25J15/08 C
H05K13/04 C
(21)【出願番号】P 2020103226
(22)【出願日】2020-06-15
【審査請求日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】P 2019125340
(32)【優先日】2019-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山北 啓介
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 義将
(72)【発明者】
【氏名】山 直樹
【審査官】稲垣 浩司
(56)【参考文献】
【文献】特開平4-19087(JP,A)
【文献】特開2016-47589(JP,A)
【文献】実開平5-381(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 - 21/02
H05K 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向の一方側が開放された箱状部材の角部を成す2個の壁部に対して、該箱状部材の外側に配置される外部材と、
2個の該壁部を該外部材との間に置いて、該箱状部材の内側に配置される内部材と、
該外部材及び該内部材の少なくとも一方を近接離間方向に移動させ、該外部材と該内部材とで2個の該壁部を挟ませる移動部と、
少なくとも該外部材と該内部材とで挟まれる部分の該壁部における該一方向の一方側の端面と接触して該壁部の該一方向の位置を規制する規制部と、
を備える把持装置。
【請求項2】
前記内部材は、前記一方向に直交する面で切断した切断面が直角三角形状とされている請求項1に記載の把持装置。
【請求項3】
前記内部材の前記一方向の先端部は、先細りとされている請求項2に記載の把持装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の把持装置と、
前記壁部の端面を前記把持装置の前記規制部へ押し付ける押付部材と、
を備える把持ユニット。
【請求項5】
前記一方向の他方側に形成された底部から前記他方側に突出する端子を有する前記箱状部材を、前記外部材と前記内部材との間で2個の前記壁部を挟ませて把持する請求項
4に記載の把持ユニットと、
貫通孔を有する基板を位置決めする位置決め部と、
前記把持ユニットの前記把持装置を移動させ、前記箱状部材の前記端子を前記基板の前記貫通孔に挿入する他の移動部と、
を備えた挿入装置。
【請求項6】
一方向の一方側が開放された箱状部材の角部を成す2個の壁部に対して、前記箱状部材の外側に配置される外部材と、
2個の前記壁部を前記外部材との間に置いて、前記箱状部材の内側に配置される内部材と、
前記外部材及び前記内部材の少なくとも一方を近接離間方向に移動させ、前記外部材と前記内部材とで2個の前記壁部を挟ませる移動部と、
を備える把持装置であって、
前記一方向の他方側に形成された底部から前記他方側に突出しており、前記一方向と直交する方向に沿って並んでいる複数の端子を有する前記箱状部材を、前記外部材と前記内部材との間で2個の前記壁部を挟ませて把持す
る把持装置と、
複数の前記端子に対応している複数の貫通孔を有する基板を位置決めする位置決め部と、
前記把持装置を移動させ、前記箱状部材の前記端子を前記基板の前記貫通孔に挿入する他の移動部と、
少なくとも前記他の移動部により前記端子を前記貫通孔に挿入するときに、一部の前記端子が他の端子よりも先行して一部の前記貫通孔に挿入されるように前記底部を前記基板に対して定められた傾斜角で傾斜させる傾斜手段と、
を備えた挿入装置。
【請求項7】
前記傾斜手段は、前記外部材及び前記内部材により構成されている、請求項
6に記載の挿入装置。
【請求項8】
前記把持装置に設けられ、前記一部の端子が前記一部の貫通孔に挿入され且つ前記把持装置が前記箱状部材の把持を解除しているときに、前記他の移動部で移動されることで前記箱状部材を前記基板に向けて押し付ける押付部をさらに備える、請求項
7に記載の挿入装置。
【請求項9】
前記貫通孔に挿入される前の前記箱状部材を待機させる待機部であって、該箱状部材が、前記複数の端子の並び方向及び前記一方向と直交する方向から見て、前記底部が前記基板に対して前記定められた傾斜角で傾斜している姿勢で配置される待機部をさらに備える、請求項
7又は請求項
8に記載の挿入装置。
【請求項10】
前記把持装置に把持された前記箱状部材が前記他の移動部によって移動した後の前記待機部に、前記箱状部材を自重で搬送させる搬送部と、
前記待機部に配置されている前記箱状部材を前記待機部から移動させるときに、前記搬送部による箱状部材の搬送を規制する他の規制部と、
をさらに備える請求項
9に記載の挿入装置。
【請求項11】
前記定められた傾斜角は、0.5°以上であって1.0°以下の範囲内である、請求項
6~1
0の何れか1項に記載の挿入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、把持装置、把持ユニット、及び挿入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸着ノズルとメカチャックを共用可能な装着ヘッドを有し、内側に開口部を持つ電子部品を取り出すときに、一対の把持爪を電子部品の開口部に挿入し、外側に移動させて電子部品を把持する電子部品装着装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の構成では、一方向の一方側が開放されたコネクタ等の箱状部材を把持する把持装置は、一対の内部材(把持爪)を、対向する一対の壁部の内面に内側から夫々押し付けることで、箱状部材を把持する。このため、一の把持装置では、一対の壁部における内面間の距離が異なる他の箱状部材を把持することができない。
【0005】
本発明の課題は、対向する一対の壁部における内面間の距離が異なる箱状部材を把持することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様の把持装置は、一方向の一方側が開放された箱状部材の角部を成す2個の壁部に対して、該箱状部材の外側に配置される外部材と、2個の該壁部を該外部材との間に置いて、該箱状部材の内側に配置される内部材と、該外部材及び該内部材の少なくとも一方を近接離間方向に移動させ、該外部材と該内部材とで2個の該壁部を挟ませる移動部と、を備えている。
【0007】
第2態様の把持装置は、第1態様に記載の把持装置において、前記内部材は、前記一方向に直交する面で切断した切断面が直角三角形状とされている。
【0008】
第3態様の把持装置は、第2態様に記載の把持装置において、前記内部材の前記一方向の先端部は、先細りとされている。
【0009】
第4態様の把持装置は、第1態様~第3態様の何れか一態様に記載の把持装置において、前記壁部における前記一方向の一方側の端面と接触して前記壁部の前記一方向の位置を規制する規制部を備えている。
【0010】
第5態様の把持装置は、第4態様に記載の把持装置において、前記規制部は、少なくとも前記外部材と前記内部材とで挟まれる部分の前記壁部の端面と接触する。
【0011】
第6態様の把持ユニットは、第4態様又は第5態様に記載の把持装置と、前記壁部の端面を前記把持装置の前記規制部へ押し付ける押付部材とを備えている。
【0012】
第7態様の挿入装置は、前記一方向の他方側に形成された底部から前記他方側に突出する端子を有する前記箱状部材を、前記外部材と前記内部材との間で2個の前記壁部を挟ませて把持する第6態様に記載の把持ユニットと、貫通孔を有する基板を位置決めする位置決め部と、前記把持ユニットの前記把持装置を移動させ、前記箱状部材の前記端子を前記基板の前記貫通孔に挿入する他の移動部と、を備えている。
【0013】
第8態様の挿入装置は、前記一方向の他方側に形成された底部から前記他方側に突出しており、前記一方向と直交する方向に沿って並んでいる複数の端子を有する前記箱状部材を、前記外部材と前記内部材との間で2個の前記壁部を挟ませて把持する第1態様~第3態様の何れか1態様に記載の把持装置と、複数の前記端子に対応している複数の貫通孔を有する基板を位置決めする位置決め部と、前記把持装置を移動させ、前記箱状部材の前記端子を前記基板の前記貫通孔に挿入する他の移動部と、少なくとも前記他の移動部により前記端子を前記貫通孔に挿入するときに、一部の前記端子が他の端子よりも先行して一部の前記貫通孔に挿入されるように前記底部を前記基板に対して定められた傾斜角で傾斜させる傾斜手段と、を備える。
【0014】
第9態様の挿入装置は、第8態様に記載の挿入装置において、前記傾斜手段は、前記外部材及び前記内部材により構成されている。
【0015】
第10態様の挿入装置は、第9態様に記載の挿入装置において、前記把持装置に設けられ、前記一部の端子が前記一部の貫通孔に挿入され且つ前記把持装置が前記箱状部材の把持を解除しているときに、前記他の移動部で移動されることで前記箱状部材を前記基板に向けて押し付ける押付部をさらに備える。
【0016】
第11態様の挿入装置は、第9態様又は第10態様に記載の挿入装置において、前記貫通孔に挿入される前の前記箱状部材を待機させる待機部であって、該箱状部材が、前記複数の端子の並び方向及び前記一方向と直交する方向から見て、前記底部が前記基板に対して前記定められた傾斜角で傾斜している姿勢で配置される待機部をさらに備える。
【0017】
第12態様の挿入装置は、第11態様に記載の挿入装置において、前記把持装置に把持された前記箱状部材が前記他の移動部によって移動した後の前記待機部に、前記箱状部材を自重で搬送させる搬送部と、前記待機部に配置されている前記箱状部材を前記待機部から移動させるときに、前記搬送部による前記箱状部材の搬送を規制する他の規制部と、をさらに備える。
【0018】
第13態様の挿入装置は、第8態様~第12態様の何れか一態様に記載の挿入装置において、前記定められた傾斜角は、0.5°以上であって1.0°以下の範囲内である。
【発明の効果】
【0019】
第1態様の把持装置によれば、対向する一対の壁部における内面間の距離が異なる箱状部材を把持することができる。
【0020】
第2態様の把持装置によれば、内部材の切断面が台形状の場合と比して、内部材を、2個の壁部で形成される角部の近くに配置することができる。
【0021】
第3態様の把持装置によれば、内部材の切断面が先端まで一定の場合と比して、内部材を箱状部材の内側に配置するときに、内部材と壁部の端面とが突き当たるのを抑制することができる。
【0022】
第4態様の把持装置によれば、一方向において箱状部材を位置決めすることができる。
【0023】
第5態様の把持装置によれば、外部材と内部材とによって挟まれていない部分の壁部の端面とだけ規制部が接触する場合と比して、把持装置に対する箱状部材の一方向における位置決め精度を向上させることができる。
【0024】
第6態様の把持ユニットによれば、規制部の一方向の位置がばらついた場合でも、規制部を壁部の端面に接触させることができる。
【0025】
第7態様の挿入装置によれば、対向する一対の壁部における内面間の距離が異なる箱状部材の端子を、基板の貫通孔に挿入することができる。
【0026】
第8態様の挿入装置によれば、複数の端子を複数の貫通穴に同時に挿入させる構成と比して、複数の端子の、複数の貫通孔への挿入不良が抑制される。
【0027】
第9態様の挿入装置によれば、他の移動部と把持装置との相対位置を変化させて箱状部材の底部を基板に対して傾斜させる構成と比して、簡易な構成で箱状部材を、箱状部材の底部が基板に対して傾斜している姿勢で把持することができる。
【0028】
第10態様の挿入装置によれば、他の移動部と把持装置との相対位置を変化させて箱状部材の端子を基板の貫通孔に挿入させる構成と比して、簡易な構成で端子を貫通孔に挿入させることができる。
【0029】
第11態様の挿入装置によれば、待機部に配置された箱状部材を、底部が基板に対して定められた傾斜角で傾斜している姿勢のまま、把持装置で把持して他の移動部で待機部から移動させることができる。
【0030】
第12態様の挿入装置によれば、箱状部材を待機部に自重で搬送させる構成において、他の規制部を備えない構成と比して、待機部で把持した箱状部材のみを他の移動部によって待機部から移動させやすい。
【0031】
第13態様の挿入装置によれば、傾斜角が0.5°未満である構成と比して、箱状部材の端子を基板の貫通孔に挿入させやすい。また、傾斜角が1.0°超である構成と比して、箱状部材の端子を基板の貫通孔に挿入させやすい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る把持装置及び把持装置によって把持されるコネクタを示した斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る把持装置を下方から示した斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した側面図である。
【
図4】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置を示した平面図である。
【
図5】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置を示した平面図である。
【
図6】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図7】本発明の第1実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図8】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図10】本発明の第1実施形態に係る把持装置及び収納ユニットを示した斜視図である。
【
図11】本発明の第1実施形態に係る挿入装置を示した斜視図である。
【
図12】本発明の第1実施形態に係る挿入装置を示した斜視図である。
【
図13】本発明の第1実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図14】本発明の第1実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図15】本発明の第1実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図16】本発明の第1実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図17】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置よって把持されるコネクタを示した平面図及び側面図である。
【
図18】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置よって把持されるコネクタを示した平面図及び側面図である。
【
図19】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置よって把持されるコネクタを示した平面図及び側面図である。
【
図20】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る把持装置よって把持されるコネクタを示した平面図及び側面図である。
【
図21】(A)(B)本発明に係る把持装置の変形例を示した平面図である。
【
図22】(A)(B)本発明に係る把持装置の変形例を示した平面図である。
【
図23】(A)(B)本発明に係る把持装置の変形例を示した平面図である。
【
図24】(A)(B)本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る把持装置を示した断面図である。
【
図25】本発明の第2実施形態に係る把持装置及び把持装置によって把持されるコネクタを示した斜視図である。
【
図26】本発明の第2実施形態に係る把持装置を下方から示した斜視図である。
【
図27】本発明の第2実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した側面図である。
【
図28】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図29】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図30】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図31】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図32】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図33】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図34】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図35】本発明の第2実施形態に係る挿入装置の動作説明図である。
【
図36】本発明の第2実施形態に係る把持装置及び収納ユニットを示した斜視図である。
【
図37】本発明の第2実施形態に係る挿入装置を示した斜視図である。
【
図38】本発明の第2実施形態に係る挿入装置を示した斜視図である。
【
図39】本発明の第2実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図40】本発明の第2実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図41】本発明の第2実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図42】本発明の第2実施形態に係る搬送部に配置されたコネクタを示した斜視図である。
【
図43】(A)(B)本発明の第2実施形態に係る把持装置を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る把持装置、把持ユニット、及び挿入装置の一例を、
図1~
図20に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは挿入装置の装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは挿入装置の装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは挿入装置の装置奥行方向(水平方向)を示す。
【0034】
(挿入装置10)
挿入装置10は、
図11に示されるように、複数種類のコネクタ200を把持する把持装置50と、複数種類のコネクタ200が種類ごとに収容される収容ユニット12と、把持装置50を移動させる移動部80とを備えている。さらに、挿入装置10は、コネクタ200がセットされる基板300を位置決めする位置決め部150と、各部を制御する制御部90とを備えている。
【0035】
この構成において、把持装置50がコネクタ200を把持した状態で、移動部80が、装置上下方向、装置幅方向、及び装置奥行方向に把持装置50を移動させ、コネクタ200のリード端子210を位置決め部150によって位置決めされた基板300の貫通孔302に挿入する。
【0036】
先ず、コネクタ200について説明し、次に、挿入装置10について詳細を説明する。
【0037】
(コネクタ200)
コネクタ200は、
図11に示されるように、コネクタ200a、コネクタ200b、コネクタ200c、及びコネクタ200dに分けられる。また、コネクタ200を説明する上で、コネクタ200の姿勢については、コネクタ200が把持装置50によって把持されるときの姿勢で説明し、説明には、挿入装置10の方向を用いる。コネクタ200は、箱状部材の一例である。
【0038】
コネクタ200a、コネクタ200b、コネクタ200c、及びコネクタ200dは、この順番で装置奥行方向の手前側から奥側に並んでいる。なお、コネクタ200a、コネクタ200b、コネクタ200c、及びコネクタ200dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略して記載する。
【0039】
〔コネクタ200a〕
コネクタ200aは、
図17(A)(B)に示されるように、上方から見て、装置幅方向に延びる矩形状で、装置上下方向の上方側が開放された箱状とされている。つまり、コネクタ200aは、装置奥行方向に対向している一対の壁部202aと、装置幅方向で対向している一対の壁部204aと、装置上下方向で下方側に形成された底部206aとを有している。また、壁部202aの装置奥行方向の厚さと、壁部204aの装置幅方向の厚さとは同様とされている。また、壁部202aの装置上下方向の高さと、壁部204aの装置上下方向の高さとは同様とされている。そして、壁部202a、及び204aには、上方側を向いた端面212aが形成されており、2個の壁部202a、及び204aによって角部214aが形成されている。換言すると、互いに隣接する2個の壁部202a及び204aが接続される部分に角部214aが形成されている。装置上下方向は、一方向の一例で、上方側は、一方側の一例で、下方側は、他方側の一例である。
【0040】
さらに、コネクタ200aは、底部206aから下方側及び上方側に突出する4個のリード端子210aを有している。4個のリード端子210aは、装置幅方向に間隔を空けて1列に並んでいる。また、装置上下方向において、リード端子210aの上端は、壁部202a、及び204aの上端(端面212a)と比して下方に位置している。リード端子210aは、端子の一例である。
【0041】
〔コネクタ200b〕
コネクタ200bは、
図18(A)(B)に示されるように、上方から見て、装置幅方向に延びる矩形状で、装置上下方向の上方側が開放された箱状とされている。つまり、コネクタ200bは、装置奥行方向に対向している一対の壁部202bと、装置幅方向で対向している一対の壁部204bと、装置上下方向で下方側に形成された底部206bとを有している。また、壁部202bの装置奥行方向の厚さと、壁部204bの装置幅方向の厚さとは同様とされている。また、壁部202bの装置上下方向の高さと、壁部204bの装置上下方向の高さとは同様とされている。そして、壁部202b、及び204bには、上方側を向いた端面212bが形成されており、2個の壁部202b、及び204bによって角部214bが形成されている。換言すると、互いに隣接する2個の壁部202b及び204bが接続される部分に角部214bが形成されている。
【0042】
また、対向する一対の壁部202bにおける内面間の距離(
図18(A)のD1b)は、対向する一対の壁部202aにおける内面間の距離(
図17(A)のD1a)と比して広くされている。さらに、対向する一対の壁部204bにおける内面間の距離(
図18(B)のD2b)は、対向する一対の壁部204aにおける内面間の距離(
図17(B)のD2a)と比して同様とされている。
【0043】
さらに、コネクタ200bは、底部206bから下方側及び上方側に突出する8個のリード端子210bを有している。8個のリード端子210bは、装置幅方向に間隔を空けて2列に並んでいる。また、装置上下方向において、リード端子210bの上端は、壁部202b、及び204bの上端(端面212b)と比して下方に位置している。リード端子210bは、端子の一例である。なお、底部206a、底部206b、底部206c、底部206dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略して底部206と記載する。
【0044】
〔コネクタ200c〕
コネクタ200cは、
図19(A)(B)に示されるように、上方から見て、装置幅方向に延びる矩形状で、装置上下方向の上方側が開放された箱状とされている。つまり、コネクタ200cは、装置奥行方向に対向している一対の壁部202cと、装置幅方向で対向している一対の壁部204cと、装置上下方向で下方側に形成された底部206cとを有している。また、壁部202cの装置奥行方向の厚さと、壁部204cの装置幅方向の厚さとは同様とされている。また、壁部202cの装置上下方向の高さと、壁部204cの装置上下方向の高さとは同様とされている。そして、壁部202c、及び204cには、上方側を向いた端面212cが形成されており、2個の壁部202c、及び204cによって角部214cが形成されている。換言すると、互いに隣接する2個の壁部202c及び204cが接続される部分に角部214cが形成されている。
【0045】
さらに、対向する一対の壁部202cにおける内面間の距離(
図19(A)のD1c)は、対向する一対の壁部202aにおける内面間の距離(
図17(A)のD1a)と比して広くされ、一対の壁部202bにおける内面間の距離(
図18(A)のD1b)と同様とされている。また、対向する一対の壁部204cにおける内面間の距離(
図19(B)のD2c)は、対向する一対の壁部204aにおける内面間の距離(
図17(B)のD2a)と比して狭くされている。
【0046】
さらに、コネクタ200cは、底部206cから下方側及び上方側に突出する2個のリード端子210cを有している。2個のリード端子210cは、装置奥行方向に間隔を空けて1列に並んでいる。また、装置上下方向において、リード端子210cの上端は、壁部202c、及び204cの上端(端面212c)と比して下方に位置している。リード端子210cは、端子の一例である。
【0047】
〔コネクタ200d〕
コネクタ200dは、
図20(A)(B)に示されるように、上方から見て、装置幅方向に延びる矩形状で、装置上下方向の上方側が開放された箱状とされている。つまり、コネクタ200dは、装置奥行方向に対向している一対の壁部202dと、装置幅方向で対向している一対の壁部204dと、装置上下方向で下方側に形成された底部206dとを有している。また、壁部202dの装置奥行方向の厚さと、壁部204dの装置幅方向の厚さとは同様とされている。さらに、コネクタ200dは、コネクタ200dの内部を装置幅方向に3分割するための一対の壁部208dを有している。また、壁部202dの装置上下方向の高さと、壁部204dの装置上下方向の高さと、壁部208dの装置上下方向の高さとは同様とされている。そして、壁部202d、及び204dには、上方側を向いた端面212dが形成されており、2個の壁部202d、及び204dによって角部214dが形成されている。換言すると、互いに隣接する2個の壁部202d及び204dが接続される部分に角部214dが形成されている。
【0048】
さらに、対向する一対の壁部202dにおける内面間の距離(
図20(A)のD1d)は、対向する一対の壁部202aにおける内面間の距離(
図17(A)のD1a)と同様とされている。また、対向する一対の壁部204dにおける内面間の距離(
図20(B)のD2d)は、対向する一対の壁部204aにおける内面間の距離(
図17(B)のD2a)と比して同様とされている。
【0049】
さらに、コネクタ200dは、底部206dから下方側及び上方側に突出する3個のリード端子210dを有している。3個のリード端子210dは、装置幅方向に3分割された空間に、夫々配置されている。また、装置上下方向において、リード端子210dの上端は、壁部202d、及び204dの上端(端面212d)と比して下方に位置している。リード端子210dは、端子の一例である。なお、リード端子210a、リード端子210b、リード端子210c、及びリード端子210dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略してリード端子210と記載する。
【0050】
〔収容ユニット12〕
収容ユニット12は、
図11に示されるように、コネクタ200aを搬送する搬送部14aと、コネクタ200bを搬送する搬送部14bと、コネクタ200cを搬送する搬送部14cと、コネクタ200dを搬送する搬送部14dとを備えている。さらに、収容ユニット12は、搬送部14a、14b、14c、14dの先端側の部分を支持する支持部26を備えている。このように、収容ユニット12は、コネクタ200a、コネクタ200b、コネクタ200c、コネクタ200dを収容している。
【0051】
-搬送部14a、14b、14c、14d-
搬送部14a、搬送部14b、搬送部14c、及び搬送部14dは、この順番で、装置奥行方向の手前側から奥側に向けて並んでおり、搬送するコネクタ200を除いて同様の構成とされている。以下、搬送部14aについて説明する。
【0052】
搬送部14aは、
図10に示されるように、装置幅方向に延びており、搬送部14aには、複数のコネクタ200aが装置幅方向に並んでいる。さらに、搬送部14aは、把持装置50によって把持可能な位置にコネクタ200aを配置するための待機部16aと、待機部16aへ送られるコネクタ200aが並んでいる傾斜部18aと、待機部16aと傾斜部18aとを連結する連結部20aとを備えている。
【0053】
また、待機部16aは、傾斜部18aに対して装置幅方向の一方側(図中左側)に配置されている。さらに、待機部16a及び傾斜部18aにおいて、コネクタ200aの並び方向(装置幅方向)に対して直交した方向で切断した切断面は、上方が開放されたU字状とされている。
【0054】
また、待機部16aは、コネクタ200aの開放された開口が装置上下方向の上方側を向くようにコネクタ200aを支持しており、傾斜部18aから送られるコネクタ200aが把持装置50によって把持可能な位置(以下「把持対象位置」)に停止するための図示せぬストッパを備えている。そして、把持対象位置に配置されたコネクタ200aの壁部202a、及び204aの上方側の部分は、U字状とされた待機部16aから上方側へ突出している。ここで、ストッパの一例としては、搬送部14aの先端側の部分に設けられ、待機部16aのU字状の内部に突出した突起が挙げられる。この突起にコネクタ200aが当たることにより、当該コネクタ200aは、把持対象位置に配置される。
【0055】
傾斜部18aは、待機部16a側が下方となるように傾斜しており、複数のコネクタ200aが並べられる。さらに、連結部20aは、湾曲した板状で、待機部16aの底と傾斜部18aの底とを滑らかに繋いでいる。
【0056】
この構成において、把持対象位置に配置されたコネクタ200aが、把持装置50によって把持されて、待機部16aから持ち出されると、次に並んでいるコネクタ200aが、把持対象位置に送り出され、把持対象位置に配置される。なお、搬送部14a、搬送部14b、搬送部14c、及び搬送部14dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略して記載する。
【0057】
-支持部26-
支持部26は、
図3、
図10に示されるように、待機部16の先端側の部分に配置されている。支持部26は、装置奥行方向に延びると共に下方が開放された断面U字状のU字部28を備えている。さらに、支持部26は、弾性部材であるゴム材料によって形成され、装置上下方向に弾性変形可能な押付部材30a、押付部材30b、押付部材30c、及び押付部材30dを備えている。つまり、待機部16aは、
図3、
図6に示されるように、押付部材30aを介して支持部26に固定されている。同様に、待機部16bは押付部材30bを介して支持部26に固定され、待機部16cは押付部材30cを介して支持部26に固定され、待機部16dは押付部材30dを介して支持部26に固定されている。なお、押付部材30a、押付部材30b、押付部材30c、及び押付部材30dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略して記載する。
【0058】
U字部28は、待機部16の先端側の部分の下方で、装置奥行方向に延びている。また、押付部材30は、U字部28と待機部16とに装置上下方向で挟まれて配置されている。
【0059】
〔位置決め部150〕
位置決め部150は、
図11に示されるように、収容ユニット12に対して装置奥行方向の手前側に配置されている。
【0060】
位置決め部150は、板厚方向を装置上下方向とし、上方から見て矩形状の基板300を位置決めするようになっており、基板300を装置奥行方向から挟む一対の挟み部152と、基板300を装置幅方向から挟む一対の挟み部154とを備えている。さらに、位置決め部150は、基板300の縁部を下方から支持する図示せぬ支持部を備えている。そして、位置決め部150によって位置決めされた基板300の上面の装置上下方向の高さと、把持対象位置に配置されたコネクタ200の上端の装置上下方向の高さとは、同様となっている。このように、位置決め部150は、基板300の板面に沿った2方向から基板300を挟むことで、基板300を位置決めしており、異なる2方向から基板300を挟む2方向挟み手段として機能している。
【0061】
一対の挟み部152は、図示せぬフレームによって装置奥行方向に移動可能に支持され、一対の挟み部154は、一対の挟み部152によって装置幅方向に移動可能に支持されている。また、一対の挟み部152の間隔が変わった場合でも、挟み部154が挟み部152に支持されるように、挟み部154には、挟み部152側へ伸縮する(装置奥行方向に伸縮する)図示せぬ伸縮部が設けられている。
【0062】
なお、基板300には、コネクタ200aのリード端子210a(
図17参照)の下端側の部分が挿入される貫通孔302a、及びコネクタ200bのリード端子210b(
図18参照)の下端側の部分が挿入される貫通孔302bが形成されている。また、基板300には、コネクタ200cのリード端子210c(
図19参照)の下端側の部分が挿入される貫通孔302c、及びコネクタ200dのリード端子210d(
図20参照)の下端側の部分が挿入される貫通孔302dが形成されている。
【0063】
貫通孔302aは、位置決めされた基板300において装置奥行方向の手前側で、かつ、装置幅方向の他方側の部分に形成され、貫通孔302bは、位置決めされた基板300において装置奥行方向の奥側で、かつ、装置幅方向の一方側の部分に形成されている。さらに、貫通孔302cは、位置決めされた基板300において装置奥行方向の奥側で、かつ、装置幅方向の他方側の部分に形成され、貫通孔302dは、位置決めされた基板300において装置奥行方向の中央側で、かつ、装置幅方向の中央側の部分に形成されている。
【0064】
〔把持装置50〕
把持装置50は、把持装置50が稼働する前の待機した位置(以下「待機位置」)に配置された状態で、
図11に示されるように、収容ユニット12に対して装置幅方向の一方側で、位置決め部150に対して装置奥行方向の奥側に配置されている。さらに、待機位置に配置された把持装置50は、装置上下方向において、位置決め部150に位置決めされた基板300及び把持対象位置に配置されたコネクタ200に対して上方に配置されている。
【0065】
把持装置50は、待機位置から移動して把持対象位置に配置されたコネクタ200を把持できる位置(以下「作動位
置」)に配置された状態で、
図4(A)に示されるように、コネクタ200の角部214を成す2個の壁部202、及び204に対してコネクタ200の外側に配置される外部材52を備えている。さらに、把持装置50は、作動位置で、壁部202、及び204を外部材52との間に置いて、コネクタ200の内側に配置される内部材62を備えている。なお、詳細は後述するが、把持装置50が作動位置に配置された状態で、外部材52と内部材62は、コネクタ200を把持する把持位置(
図4(B)参照)と、コネクタ200の把持を解除する把持解除位置(
図4(A)参照)とに移動するようになっている。
【0066】
また、把持装置50は、外部材52に連結された外連結部材58と、内部材62に連結された内連結部材68とを備えている。さらに、把持装置50は、外部材52及び内部材62を移動させ、
図4(B)に示されるように、外部材52と内部材62とで2個の壁部202、及び204を挟ませる移動部72を備えている。なお、
図4(A)(B)は、装置上下方向の下方側から、外部材52と内部材62を見たときの図である。
【0067】
-移動部72-
移動部72は、把持装置50が作動位置に配置された状態で、
図2、
図4(A)に示されるように、装置奥行方向に対して時計回りに45〔度〕傾斜した方向(以下「傾斜方向」、
図4の矢印K)に延びる直方体状とされている。
【0068】
移動部72は、装置上下方向の上方を向く上向き面72aと、下方を向く下向き面72bとを有し、移動部72には、外部材52及び内部材62を傾斜方向へ移動させるための既知の機械要素部品が設けられている。
【0069】
-外部材52、外連結部材58-
外部材52と外連結部材58は、一体的に形成されており、
図2、
図4(A)に示されるように、移動部72の下向き面72bから下方へ突出している。さらに、外部材52、及び外連結部材58は、把持装置50が作動位置に配置された状態で、把持対象位置に配置されたコネクタ200の外側に配置されている。
【0070】
外連結部材58は、傾斜方向に沿った直方体状で、移動部72に取り付けられている。また、外連結部材58には、傾斜方向を向いた一対の外向き面58aが形成されており、外部材52は、コネクタ200側の外向き面58aに連結されている。
【0071】
外部材52は、移動部72の下向き面72bと装置上下方向で離間しており、外部材52の装置上下方向の長さは、把持対象位置に配置されたコネクタ200の壁部202、及び204が待機部16から上方へ突出する突出量と比して小さくされている。換言すれば、外部材52の全体が、コネクタ200の壁部202、及び204において待機部16から上方へ突出した部分と装置上下方向で同様の位置となるようになっている。
【0072】
さらに、この外部材52には、コネクタ200の壁部204と面で接触する平面部52aと、壁部202と面で接触する平面部52bとが形成されている。また、平面部52a及び平面部52bは、上方から見ると、直角二等辺三角形の斜辺を構成している。換言すると、平面部52a及び平面部52bの成す角度は、90度とされている。
【0073】
-内部材62、内連結部材68-
内部材62と内連結部材68は、一体的に形成されており、
図2、
図4(A)に示されるように、移動部72の下向き面72bから下方へ突出している。内部材62は、把持装置50が作動位置に配置された状態で、把持対象位置に配置されたコネクタ200の内側に配置されており、内連結部材68は、上方向から見て、傾斜方向で外連結部材58と対向して配置されている。
【0074】
内連結部材68は、傾斜方向に沿った直方体状で、移動部72に取り付けられている。また、内連結部材68には、下方向を向いた規制面68aが形成されており、内部材62は、規制面68aに連結されている。規制面68aは、規制部の一例である。
【0075】
内部材62は、内連結部材68の規制面68aから下方へ延びており、内部材62の装置上下方向の長さは、コネクタ200の壁部202、及び204の高さと比して小さくされている。換言すれば、内部材62の全体が、コネクタ200の内側に配置可能となっている。
【0076】
さらに、この内部材62には、壁部204を外部材52の平面部52aとの間に置いて、コネクタ200の内側に配置される平面部62aが形成されている。また、内部材62には、壁部202を外部材52の平面部52bとの間に置いて、コネクタ200の内側に配置される平面部62bが形成されている。そして、装置上下方向に直交する面で切断した内部材62の切断面は、直角三角形状とされている。より具体的には、当該切断面は、直角二等辺三角形状とされている。換言すると、平面部62a及び平面部62bの成す角度は、90度とされている。
【0077】
ここで、「直角三角形状」とは、外縁が直角三角形状であることを意味している。つまり、「直角三角形状」とは、壁部202、及び204と接触可能な一対の平面部(62a、52a)と一対の平面部(62b、52b)における平面部62a及び平面部62bによって形成される角部とを有する形状であって、例えば、平面部62a及び62bに凹部等が形成される場合も含む。また、角部にR面取りやC面取り等が形成されている場合も含む。
【0078】
また、内部材62の装置上下方向の先端部分(下方側の部分)には、
図2に示されるように、先細りとされた三角錐状の先端部62cが形成されている。具体的には、内部材62の装置上下方向の先端部分を平面部62a及び平面部62bに対して傾斜させることで、三角錐状の先端部62cが形成されている。
【0079】
この構成において、把持装置50が作動位置に配置された状態で、規制面68aは少なくとも外部材52と内部材62とで挟まれた部分の壁部202、及び204の端面212に、押し付けられる。壁部202、及び204の端面212に規制面68aが押し付けられることで、
図3に示す押付部材30が弾性変形し、押付部材30は、壁部202、及び204の端面212を規制面68aへ押し付ける。これにより、コネクタ200は、把持装置50に対して装置上下方向で位置決めされる。このように、規制面68aは、把持装置50に対するコネクタ200の装置上下方向の位置を決める位置決め手段として機能している。
【0080】
さらに、移動部72は、把持装置50が作動位置に配置された状態で、外部材52と内部材62とを移動させ、外部材52と内部材62とで、壁部202、及び204を挟んでコネクタ20を把持する把持位置(
図4(B)参照)と、把持を解除する把持解除位置(
図4(A)参照)とに移動させることができる。外部材52と内部材62とが把持解除位置に移動した状態で、
図4(A)に示す平面部52aと壁部202との距離(図中K1)と、平面部52bと壁部204との距離(図中K2)と、平面部62aと壁部202との距離(図中K3)と、平面部62bと壁部204との距離(図中K4)と、は同様となっている。
【0081】
ここで、「外部材52と内部材62とで、壁部202、204を挟む」とは、壁部202、及び204の外側と内側とから、壁部202、及び204に接触して、コネクタ200を所定の姿勢にすることである。
【0082】
以上説明したように、把持装置50と、押付部材30とを含んで、装置上下方向において、コネクタ200を把持装置50に対して位置決めする把持ユニット40が構成されている。
【0083】
〔移動部80〕
図11に示す移動部80は、多関節ロボットであって、把持装置50を装置上下方向、装置幅方向、及び装置奥行方向に移動させ、かつ、装置上下方向に延びる軸回りに把持装置50を回転させる。移動部80は、他の移動部の一例である。
【0084】
〔制御部90〕
制御部90は、移動部72、移動部80を制御し、把持装置50によって把持されたコネクタ200のリード端子210の下端部分を、位置決め部150によって位置決めされた基板300の貫通孔302に挿入する。また、制御部90には、把持対象位置に配置されたコネクタ200の位置情報と、基板300に形成された貫通孔302の位置情報とが予め入力されている。なお、制御部90による各部の制御については、後述する作用と共に説明する。
【0085】
(作用)
次に、挿入装置10の作用について説明する。
【0086】
挿入装置10の非稼働状態では、
図11に示されるように、把持装置50は待機位置に配置され、外部材52及び内部材62は、把持解除位置に配置されている。この状態で、作業者によって、夫々のコネクタ200が、
図10に示されるように、収容ユニット12の夫々の搬送部14に並べられる。この状態で、
図13、
図14、
図15、
図16に示されるように、コネクタ200a、200b、200c、200dは、夫々把持対象位置に配置される。さらに、作業者によって、位置決め部150に基板300が置かれ、位置決め部150は、
図11に示されるように、基板300を位置決めする。
【0087】
そして、挿入装置10を稼働させると、制御部90は、移動部80を制御し、待機位置に配置された把持装置50を、
図1に示されるように、コネクタ200aに対する作動位置へ移動させる。具体的には、
図6(A)(B)に示されるように、制御部90は、移動部80を制御し、把持装置50をコネクタ200aの上方へ移動させ、その後、
把持装置50を下降させることで、把持装置50を作動位置へ移動させる。
【0088】
把持装置50が作動位置に配置された状態で、規制面68aは少なくとも外部材52と内部材62とで挟まれた部分の壁部202a、及び204aの端面212aに、移動部80によって押し付けられる。壁部202a、及び204aの端面212aに規制面68aが押し付けられることで、押付部材30aが弾性変形し、押付部材30aは、壁部202a、及び204aの端面212aを規制面68aへ押し付ける。これにより、コネクタ200aが、装置上下方向で把持装置50に位置決めされる。
【0089】
作動位置にコネクタ200aが配置されると、制御部90は、移動部72を制御し、
図5(A)(B)に示されるように、外部材52及び内部材62を把持解除位置から把持位置に移動させる。これにより、把持装置50は、外部材52と内部材62とで、壁部202a、及び204aを挟んでコネクタ200aを把持する。
【0090】
作動位置の把持装置50がコネクタ200aを把持すると、制御部90は、移動部80(
図11参照)を制御して、
図7に示されるように、把持装置50を上昇させる。さらに、コネクタ200aが待機部16aと装置上下方向で離間すると、制御部90は、移動部80を制御して、
図8(A)に示されるように、コネクタ200aのリード端子210aと、基板300に形成された貫通孔302aとが装置上下方向で対向するように、把持装置50を、装置幅方向、及び装置奥行方向に移動させ、かつ、把持装置50を回転させる。
【0091】
リード端子210aと貫通孔302aとが装置上下方向で対向すると、制御部90は、移動部80を制御して、
図8(B)に示されるように、把持装置50を下方へ移動させ、リード端子210aの下端部分を貫通孔302aへ挿入する。そして、コネクタ200aの底部206aが基板300に接触すると、制御部90は、移動部80を制御して、把持装置50を停止させる。なお、コネクタ200aの壁部202a及び204aの端面212aに規制面68aが接触しているため、規制面68aは、リード端子210aの下端部分を貫通孔302aへ挿入する際に、コネクタ200aを基板300に向けて押し付けることができる。このため、コネクタ200aの底部206aの下面と、基板300の上面が浮くこと(浮き不良の発生)は、抑制することができる(
図8(B)参照)。
【0092】
リード端子210aの下端部分が貫通孔302aに挿入されて把持装置50が停止すると、制御部90は、移動部72を制御し、
図5(A)(B)に示されるように、外部材52及び内部材62を把持位置から把持解除位置に移動させる。これにより、把持装置50は、外部材52と内部材62とを、壁部202a、及び204aから離間させる。換言すれば、把持装置50は、コネクタ200aの把持を解除する。
【0093】
把持装置50がコネクタ200aの把持を解除すると、制御部90は、移動部80を制御して、
図9に示されるように、把持装置50を上方へ移動させる。これにより、コネクタ200aが基板300にセットされる。
【0094】
把持装置50がコネクタ200aと装置上下方向で離間すると、制御部90は、移動部80を制御し、把持装置50を、コネクタ200bに対する作動位置へ移動させ、前述した工程を繰り返し、コネクタ200bのリード端子210bの下端部分を基板300の貫通孔302bに挿入する。これにより、コネクタ200bが基板300にセットされる。
【0095】
さらに、制御部90は、移動部80を制御し、コネクタ200cのリード端子210cの下端部分を基板300の貫通孔302cに挿入する。これにより、コネクタ200cが基板300にセットされる。また、制御部90は、移動部80を制御し、コネクタ200dのリード端子210dの下端部分を基板300の貫通孔302dに挿入する。これにより、コネクタ200dが基板300にセットされる。
【0096】
コネクタ200a、200b、200c、200dが基板300にセットされると、制御部90は、移動部80を制御し、
図12に示されるように、把持装置50を待機位置へ移動させる。これにより、一連の動作が終了する。
【0097】
(まとめ)
以上説明したように、上方から見て、壁部202と壁部202に対して直交する壁部204とを、外部材52と内部材62とで挟むことで、コネクタ200を把持する。このため、把持装置50は、対向する一対の壁部における内面間の距離が異なるコネクタ200を把持する。換言すれば、コネクタ200の一対の壁部の内面間の距離が異なる場合であっても、把持装置50は、コネクタ200を把持する。
【0098】
例えば、
図24(A)(B)に示す第1比較形態に係る把持装置650では、対向する一対の壁部202を内側から夫々異なる方向へ押すことで、コネクタ200を把持する。このような把持装置650では、内面間の距離が異なるコネクタを把持することができない。しかし、把持装置50は、壁部202と壁部202に対して直交する壁部204とを、外部材52と内部材62とで挟むことで、対向する一対の壁部の内面間の距離が異なる複数種類のコネクタ200を把持する。
【0099】
また、把持装置50では、装置上下方向に直交する面で切断した内部材62の切断面は、直角三角形状とされている。このため、内部材の切断面が台形の場合と比して、内部材62が、壁部202と壁部204とで形成される角部214の近くに配置される。
【0100】
また、把持装置50では、内部材62を、壁部202と壁部204とで形成される角部214の近くに配置することで、内部材の切断面が台形の場合と比して、リード端子210の配置の自由度が向上する。換言すると、1台の把持装置50により把持できるコネクタ200の種類が増える。
【0101】
また、把持装置50では、内部材62の先端部は、先細りとされている。このため、コネクタ200の上方に配置された把持装置50を下方に移動させて内部材62をコネクタ200の内側に配置するときに、内部材の断面が装置上下方向で一定の場合と比して、内部材62と壁部202、204の端面212との突き当たりが抑制される。換言すると、装置上下方向の先端部が先細りとされた内部材62は、当該先端部が先細りとされていない場合と比して、コネクタ200の開口(内側)への内部材62の挿入ミスが抑制される。
【0102】
また、把持装置50では、壁部202、及び204の端面212と接触する規制面68aが設けられている。このため、装置上下方向において、コネクタ200が把持装置50に対して位置決めされる。
【0103】
また、把持装置50では、規制面68aは、少なくとも外部材52と内部材62とで挟まれる部分の壁部202、及び204の端面212と接触する。このため、外部材52と内部材62とによって挟まれていない部分の壁部202、及び204の端面212とだけ規制面が接触する場合と比して、装置上下方向において、コネクタ200が把持装置50に位置決めされる位置決め精度が向上する。
【0104】
また、把持ユニット40では、押付部材30が、壁部202、及び204の端面212を把持装置50の規制面68aへ押し付ける。このため、端面212と規制面68aの装置上下方向の相対位置がばらついた場合でも、規制面68aが壁部202、204の端面212と接触する。具体的には、コネクタ200の底部206の下面から下方側に突出したリード端子210の寸法(突出量)は、コネクタ200の生産ロットによりばらつきがある。コネクタ200は、把持対象位置において、リード端子210の下端がU字状とされた待機部16の底面部で支持されているため、端面212と規制面68aの装置上下方向の相対位置にばらつきが生じることになる。このように、リード端子210の底部206からの突出量がばらついた場合であっても、規制面68aが壁部202及び204の端面212と接触するため、把持ユニット40は、コネクタ200を安定して把持することができる。
【0105】
また、挿入装置10では、対向する一対の壁部202、204における内面間の距離が異なるコネクタ200のリード端子210の下端部分が基板300の貫通孔302に挿入される。
【0106】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る把持装置、把持ユニット、及び挿入装置の一例を、
図25~
図43に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態に対して異なる部分を主に説明する。また、第2実施形態の説明において、第1実施形態の挿入装置10で説明したものと同様の部品等を用いる場合、その部品等の符号及び名称をそのまま用いて説明する。
【0107】
(挿入装置410)
挿入装置410は、
図37に示されるように、挿入装置10における把持装置50、収容ユニット12、制御部90に代わってそれぞれ、把持装置450と、収容ユニット412と、制御部490と、を備える。また、挿入装置410は、傾斜手段550をさらに備える(
図26参照)。挿入装置410は、コネクタ200を基板300に装着する過程で該コネクタ200を傾斜手段550により基板300に対し傾斜した姿勢とする点で、挿入装置10とは異なる。傾斜手段550(詳細は後述)は、把持装置450に把持されているコネクタ200の底部206を、基板300に対して傾斜角θで傾斜させる。コネクタ200は、収容ユニット412に収容されているとき、底部206から下方に複数のリード端子210が装置幅方向に沿って並んで突出している、箱状部材の一例である。収容ユニット412は、把持対象位置に配置されるコネクタ200の姿勢が、基板300に対して傾斜した姿勢にある点で、収容ユニット12とは異なる。制御部490は、収容ユニット412を含む挿入装置410の各部の動作を制御する。
【0108】
〔収容ユニット412〕
収容ユニット412は、コネクタ200a~dを収容している。収容ユニット412は、
図36に示されるように、挿入装置10の搬送部14a、14b、14c、14dに代わってそれぞれ、搬送部414a、414b、414c、414dを備える。
【0109】
-搬送部414a、414b、414c、414d-
搬送部414a、搬送部414b、搬送部414c、及び搬送部414dは、この順番で、装置奥行方向の手前側から奥側に向けて並んでおり、搬送するコネクタ200を除いて同様の構成とされている。以下、搬送部414aについて説明する。
【0110】
搬送部414aは、
図27に示されるように、搬送部14aの待機部16a、傾斜部18a、連結部20aに代わってそれぞれ、待機部416aと、傾斜部418aと、連結部420aと、を備える。また、搬送部414aは、規制部材500aをさらに備える。傾斜部418a及び連結部420aの構成はそれぞれ、基本的に傾斜部18a及び連結部20aと同様である。
【0111】
待機部416aは、コネクタ200を底部206が水平面に対し傾斜部418a側が高くなるように傾斜した姿勢で支持する点で、待機部16aとは異なる。具体的には、待機部416aは、待機部416aの底面が、傾斜部418側及び上方に向けて傾斜している状態で、装置幅方向に沿って延びている。待機部416aの底面の、基板300の板面に対する傾斜角θは、0.3°以上であって1.5°以下の範囲内とされている。なお、傾斜角θは、0.5°以上であって1.0°以下の範囲内であることが好ましく、また0.65°以上であって0.85°以下の範囲内であることがより好ましい。
【0112】
待機部416aは、コネクタ200aの開放された開口が装置上下方向の上方側を向いて、且つコネクタ200aの底部206aが待機部416aの底面に沿う姿勢となるように、コネクタ200aのリード端子210aを支持している。すなわち、待機部416aは、上記の通り、待機部416aに配置されているコネクタ200aを、底部206aが基板300に対して傾斜角θで傾斜している状態で支持している。換言すると、待機部416aは、コネクタ200aの壁部204aの壁面が、H-D平面(矢印Hと矢印Dにより形成される平面)に対して傾斜角θで傾斜している状態で、該コネクタ200aを支持している。
【0113】
規制部材500aは、連結部420aよりも上側に設けられ、装置上下方向に延びる棒状の本体部510aと、本体部510aの下側の先端部に設けられた接触部512aと、を含んで構成されている。
【0114】
本体部510aは、図示しない昇降手段によって、装置上下方向に移動可能である。昇降手段は、例えばリニアアクチュエータを含んで構成されている。連結部420a上にコネクタ200aが配置されているとき、本体部510aは、図示しない昇降手段によって下方に移動して、接触部512aを、連結部420a上に配置されているコネクタ200aに接触させることができる。連結部420a上に配置されているコネクタ200aは、接触部512aと接触しているとき、その位置に保持される。すなわち、規制部材500aは、搬送部414aによるコネクタ200aの搬送を規制する。規制部材500aは、他の規制部の一例である。規制部材500aの図示しない昇降手段の動作は、制御部490によって制御される。
【0115】
この構成において、把持対象位置に配置されたコネクタ200aが、把持装置450によって把持されて、移動部80によって把持対象位置から移動されると、把持対象位置は空の状態となる。把持対象位置が空の状態で、且つ規制部材500aがコネクタ200aと接触していないとき、傾斜部418aに配置されたコネクタ200aが自重で待機部416a側に搬送される。そして、把持対象位置よりも傾斜部418aの搬送方向上流側に配置されたコネクタ200aのうち、最も把持対象位置に近い側に配置されているコネクタ200aが、把持対象位置に配置される。すなわち、搬送部414aは、把持装置450に把持されたコネクタ200aが移動部80によって移動した後の待機部416aに、他のコネクタ200aを自重で搬送させる。なお、搬送部414a、搬送部414b、搬送部414c、及び搬送部414dを区別しない場合は、末尾のアルファベットを省略して記載する。
【0116】
〔把持装置450〕
把持装置450は、コネクタ200を底部206が基板300に対して傾斜角θだけ傾斜した姿勢で把持する点で、把持装置50とは異なる。第2実施形態では、後述するように把持装置450が傾斜手段550を構成している。
【0117】
把持装置450は、
図26及び
図43に示されるように、把持装置50における内連結部材68、外部材52、内部材62に代わってそれぞれ、内連結部材468と、外部材452と、内部材462と、を備える。また、把持装置450は、把持装置450に把持されたコネクタ200が基板300の貫通孔302に挿入されたことを検知する、図示しない検知手段をさらに備える。検知手段は、例えば力覚センサであり、第2実施形態においては、コネクタ200のリード端子210の、貫通孔302への挿入に伴って発生する摩擦力を検知する。
【0118】
-外部材452-
外部材452は、
図26に示されるように、基本的には外部材52と同様に構成されている。外部材452は、把持装置450がコネクタ200を把持しているときに壁部204、202それぞれの外側の壁面と面接触する平面部452a、452bを有する。平面部452aは、
図28及び
図29に示されるように、把持装置450が作動位置に配置されているとき、H-D平面に対して傾斜角θで傾斜している。すなわち、平面部452aは、把持装置450が作動位置に配置されているとき、待機部416に配置されているコネクタ200の壁部202の壁面に沿うように傾斜している。
【0119】
-内連結部材468、内部材462-
内連結部材468及び内部材462はそれぞれ、
図26に示されるように、基本的には内連結部材68及び内部材62と同様に構成されている。内連結部材468は、内連結部材68の規制面68aに代わって、底面468aが形成されている。底面468aは、基板300の板面に沿った平面とされている。把持装置450の底面468aは、作用の説明で後述するように、移動部80で移動されることでコネクタ200を基板300に向けて押し付ける押付部の一例である。
【0120】
内部材462は、把持装置450がコネクタ200を把持しているときに、壁部204、202それぞれの内側の壁面と面接触する平面部462a、462bと、下側の先端部462cと、を有する。
【0121】
平面部462aは、
図28及び
図29に示されるように、把持装置450が作動位置に配置されているとき、H-D平面に対して傾斜角θで傾斜している。すなわち、平面部462aは、把持装置450が作動位置に配置されているとき、把持対象位置に配置されているコネクタ200の壁部202の壁面に沿うように傾斜している。
【0122】
把持装置450がコネクタ200を把持しているとき、コネクタ200は、壁部204が外部材452の平面部452aと、内部材462の平面部462aと、に挟まれていることで、壁部202の端面212が、内連結部材468の底面468aに対して傾斜角θで傾斜している姿勢となる。換言すると、外部材452及び内部材462は、把持装置450に把持されているコネクタ200の底部206を、基板300に対して傾斜角θで傾斜させる。すなわち、コネクタ200の壁部204を挟む外部材452の平面部452a及び内部材462の平面部462aは、傾斜手段550を構成している。また、把持装置450に把持されているコネクタ200は、傾斜手段550によって、コネクタ200の姿勢を、底部206が基板300に対して傾斜角θで傾斜している状態で拘束される。
【0123】
なお、把持装置450が作動位置に配置されているとき及びコネクタ200を把持するときにおける、内連結部材468の底面468aの、コネクタ200に対する装置上下方向における相対位置は、制御部490によって制御される。
【0124】
また、第2実施形態においては、把持装置450は、コネクタ200cについて、壁部202に平面部452a、462aを接触させて、且つ壁部204に平面部452b、462bを接触させることで、コネクタ200cを把持する。
【0125】
(作用)
次に、挿入装置410の作用について説明する。
【0126】
挿入装置410の非稼働状態では、
図37に示されるように、把持装置450は待機位置に配置され、外部材452及び内部材462は、把持解除位置(
図43(A)参照)に配置されている。この状態で、作業者によって、夫々のコネクタ200が、
図36に示されるように、収容ユニット412の夫々の搬送部414に並べられる。この状態で、
図39~
図42に示されるように、コネクタ200a~dは、夫々把持対象位置に配置される。さらに、作業者によって、位置決め部150に基板300が置かれ、位置決め部150は、
図37に示されるように、基板300を位置決めする。
【0127】
そして、挿入装置410を稼働させると、制御部490は、移動部80を制御し、待機位置に配置された把持装置450を、把持対象位置に配置されているコネクタ200aに対する作動位置へ移動させる。具体的には、制御部490は、移動部80を制御し、把持装置450を、
図28に示されるように、コネクタ200aの上方へ移動させる。その後、制御部490は、移動部80を制御し、把持装置450を、
図29に示されるように、作動位置へ移動させる。また、このとき、制御部490は、規制部材500を制御し、規制部材500の接触部512aを、連結部420上に配置されているコネクタ200に接触させている。
【0128】
把持装置450が作動位置に配置されると、制御部490は、移動部72を制御し、
図43(A)(B)に示されるように、外部材452及び内部材462を把持解除位置から把持位置に移動させる。これにより、把持装置450は、外部材452及び内部材462で、壁部202a、204aを挟んでコネクタ200aを把持する。把持装置450によって把持されているコネクタ200aは、基板300の板面に対して傾斜角θだけ傾斜している。
【0129】
作動位置の把持装置450がコネクタ200aを把持すると、制御部490は、移動部80を制御し、
図30に示されるように、把持装置450を上昇させ、コネクタ200aを、待機部416aに対して装置上下方向において離間させる。その後、制御部490は、移動部80をさらに制御し、
図31に示されるように、把持装置450に把持されたコネクタ200aが、基板300の貫通孔302aの上方に配置されるように、コネクタ200aを把持している把持装置450を移動させる。具体的には、制御部490は、移動部80を制御し、把持装置450に把持されたコネクタ200aのリード端子210aが、それぞれに対応している基板300の貫通孔302aの上方に位置するように、把持装置450を移動させる。
【0130】
その後、制御部490は、移動部80を制御し、
図32に示されるように、把持装置450に把持されているコネクタ200aを下降させる。すると、複数のリード端子210のうち、先ず、最も外部材452に近い側のリード端子210aの下端部分が貫通孔302aに挿入される。すなわち、挿入装置410は、最も外部材452に近い側のリード端子210aの下端部分を貫通孔302aに挿入させる。このように、把持装置450に把持されたコネクタ200aは、傾斜手段550によって底部206aが基板300に対して傾斜している状態にあることで、一部のリード端子210aが、他のリード端子210aよりも先行して一部の貫通孔302aに挿入される。換言すると、傾斜手段550は、少なくともリード端子210が貫通孔302に挿入されるときに、一部のリード端子210が他のリード端子210よりも先行して貫通孔302に挿入されるよう底部206を基板300に対して傾斜角θで傾斜させる。一部のリード端子210aが貫通孔302aに先行して挿入されたとき、把持装置450の図示しない検知手段は、これを検知して、制御部490に伝達する。
【0131】
一部のリード端子210aが貫通孔302aに先行して挿入されたことが制御部490に伝達されたとき、制御部490は、移動部72を制御し、
図33及び
図43(B)に示されるように、外部材452及び内部材462を把持位置から把持解除位置に移動させる。これにより、一部のリード端子210aが貫通孔302aに先行して挿入されているコネクタ200aは、把持装置450によって把持状態が解除された状態となる。すると、コネクタ200aの、残りのリード端子210aの下端部分が、貫通孔302aに挿入されるか、又は貫通孔302aの孔縁に接触する。
【0132】
その後、制御部490は、移動部80を制御し、
図34に示されるように、把持装置450を下方に移動させ、把持装置450の底面468aを、コネクタ200aの端面212
aに押し付ける。このとき、把持装置450の底面468aは、制御部
490及び移動部80によって、コネクタ200aの底部206aが、基板300の板面に接触するように、コネクタ200aの端面212
aを、基板300に向けて押し付ける。これにより、コネクタ200aの全てのリード端子210aが、全ての貫通孔302aに挿入される。全てのリード端子210aが、全ての貫通孔302aに挿入されたとき、把持装置450の図示しない検知手段は、これを検知して、制御部490に伝達する。
【0133】
全てのリード端子210aが全ての貫通孔302aに挿入されたことが制御部490に伝達されたとき、制御部
490は、移動部80を制御し、
図35に示されるように、把持装置450を上方へ移動させる。以上の動作により、コネクタ200aが基板300にセットされる。
【0134】
把持装置450がコネクタ200aと装置上下方向で離間すると、制御部490は、移動部80を制御し、把持装置450を、コネクタ200bに対する作動位置へ移動させ、前述した工程を繰り返し、コネクタ200bを基板300にセットする。
【0135】
さらに、制御部490は、移動部80を制御し、コネクタ200cを基板300にセットする。また、制御部490は、移動部80を制御し、コネクタ200dを基板300にセットする。
【0136】
コネクタ200a~dが基板300にセットされると、制御部490は、移動部80を制御し、
図38に示されるように、把持装置450を待機位置へ移動させる。また、このとき、制御部490は、規制部材500を制御し、規制部材500の接触部512を、連結部420上に配置されているコネクタ200に対して上方に離間させる。これにより、規制部材500による、搬送部414に配置されているコネクタ200の搬送の規制が解除され、把持装置450に把持されたコネクタ200が把持対象位置から移動した後の把持対象位置に、新しいコネクタ200が搬送される。以上で、挿入装置410の一連の動作が終了する。
【0137】
(まとめ)
以上説明したように、挿入装置410は、少なくともリード端子210が貫通孔302に挿入されるときに、一部のリード端子210が他のリード端子210よりも先行して挿入されるよう底部206を基板300に対して傾斜させる傾斜手段550を備える。挿入装置410と、以下に示す第2比較形態の挿入装置とを比較する。
【0138】
第2比較形態の挿入装置は、第1実施形態の挿入装置10の挿入装置50に、把持装置50に把持されたコネクタ200が基板300の貫通孔302に挿入されたことを検知する検知手段を備えている構成を有する。以上の点以外については、第2比較形態の挿入装置は、挿入装置10と同様の構成とされている。
【0139】
第2比較形態においてコネクタ200が基板300に挿入されるとき、第2比較形態の挿入装置は、コネクタ200の底部206が基板300に沿っている姿勢の状態で、複数のリード端子210を貫通孔302に挿入させる。このとき、複数のリード端子210が、同時に貫通孔302に挿入されるため、複数のリード端子210の貫通孔302への挿入に伴って発生する摩擦力は、リード端子210が1本だけ挿入されるときに発生する摩擦力と比して大きいものとなる。該摩擦力が大きい場合、挿入装置がリード端子210を貫通孔302に正常な姿勢で挿入できていない場合でも、検知手段が、リード端子210は貫通孔302に正常な姿勢で挿入されていると誤検知してしまい、挿入装置が誤って次の動作に移行する虞がある。具体的には、挿入装置が誤って、正常な姿勢で挿入されていないコネクタ200を、把持装置50の底面68aで基板300に向けて押し付ける動作に移行する虞がある。すなわち、第2比較形態においては、リード端子210の貫通孔302への挿入不良が発生する虞がある。特に、第2比較形態においては、リード端子210の数が多い程、リード端子210の貫通孔302への挿入不良が発生する虞が大きい。一方、挿入装置410は、傾斜手段550によって一部のリード端子210が他のリード端子210よりも先行して挿入されることで、該摩擦力は第2比較形態よりも小さい。よって、第2実施形態の挿入装置410は、第2比較形態と比して、リード端子210の、貫通孔302への挿入不良が抑制される。なお、前述の第2比較形態は、本発明の技術的思想に含まれるものである。
【0140】
また、挿入装置410の傾斜手段550は、外部材452及び内部材462によって構成されている。よって、挿入装置410は、他の移動部と把持装置との相対位置を変化させて箱状部材の底部を基板に対して傾斜させる構成と比して、簡易な構成でコネクタ200を、底部206が基板300に対して傾斜している姿勢で把持することができる。
【0141】
また、挿入装置410は、一部のリード端子210が貫通孔302に挿入され且つ把持装置450がコネクタ200の把持を解除しているときに、移動部80で移動されることでコネクタ200を基板300に向けて押し付ける底面468aを備えている。よって、挿入装置410は、他の移動部と把持装置との相対位置を変化させて箱状部材の底部を基板の板面に対して傾斜させる構成と比して、簡易な構成でコネクタ200を、底部206が基板300に対して傾斜している姿勢で把持することができる
【0142】
また、挿入装置410は、貫通孔302に挿入される前のコネクタ200が、装置奥行方向から見て底部206が基板300に対して傾斜角θで傾斜している姿勢で配置される待機部416を備えている。よって、挿入装置410は、待機部416に配置されたコネクタ200を、底部206が基板300に対して傾斜角θで傾斜している姿勢のまま、把持装置450で把持して移動部80で待機部416から移動させることができる。
【0143】
また、挿入装置410は、待機部416に配置されているコネクタ200を待機部416から移動させるときに、搬送部414によるコネクタ200の搬送を規制する規制部材500を備えている。挿入装置410と、以下に示す第3比較形態の挿入装置とを比較する。
【0144】
第3比較形態の挿入装置は、挿入装置410において、搬送部414が、規制部材500を備えていない構成を有する。以上の点以外については、第3比較形態の挿入装置は、挿入装置410と同様の構成とされている。
【0145】
第3比較形態においては、待機部416に配置されているコネクタ200には、該コネクタ200よりも搬送部414の搬送方向上流側のコネクタ200から、搬送部414の搬送方向上流側のコネクタ200を自重で搬送させる搬送力が付与される。そのため、待機部416に配置されているコネクタ200は、該コネクタ200よりも搬送部414の搬送方向上流側で隣り合うコネクタ200と、密着している状態になる虞がある。このコネクタ200同士が密着している状態で、待機部416に配置されているコネクタ200を把持装置450で把持して移動部80で移動させる場合、該コネクタ200よりも搬送部414の搬送方向上流側で隣接するコネクタ200を巻き込んで移動させる虞がある。特に、待機部416に配置されているコネクタ200は、底部206が基板300に対して傾斜しているため、該コネクタ200を真上に移動させる場合、該コネクタ200よりも搬送方向上流側で隣接するコネクタ200を巻き込んで移動させる虞が大きい。一方、挿入装置410は、規制部材500によって搬送部414によるコネクタ200の搬送が規制されているため、待機部416に配置されているコネクタ200は、該コネクタ200よりも搬送部414の搬送方向上流側で隣り合うコネクタ200と密着しにくい。よって、挿入装置410は、箱状部材を待機部に自重で搬送させる構成において、第3比較形態と比して、待機部416で把持したコネクタ200のみを移動部80によって待機部416から移動させやすい。なお、前述の第3比較形態は、本発明の技術的思想に含まれるものである。
【0146】
また、挿入装置410において、傾斜角θは、0.5°以上であって1.0°以下の範囲内にある。傾斜角θが0.5°未満であるとき、リード端子210の貫通孔302への挿入に伴って発生する摩擦力は、傾斜角θが0.5°以上であるときよりも大きい。よって、挿入装置410は、傾斜角が0.5°未満である構成と比して、箱状部材の端子を基板の貫通孔に挿入させやすい。また、傾斜角θが1.0°超であるとき、傾斜角θが1.0°以下であるときと比して、最も外部材452に近い側のリード端子210aの下端部分は、貫通孔302aに挿入されにくい。よって、挿入装置410は、傾斜角が1.0°超である構成と比して、箱状部材の端子を基板の貫通孔に挿入させやすい。
【0147】
以上のように、本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。
【0148】
例えば、第1実施形態では、外部材52は、壁部202、204と接触する2個の平面部52a、52bを有し、内部材62は、壁部202、204と接触する2個の平面部62a、62bを有したが、
図21(A)、(B)に示されるように、壁部202、204に2個以上の平面部が接触してもよく、また、平面部が分割されていてもよい。さらに、外部材の平面と内部材の平面とが、コネクタ200の壁部202、204を挟んで対向していなくてもよい。また、
図22(A)に示されるように、内部材の角部(2個の平面部62a、62b間の角部)に面取りが施されていてもよい。この場合は、内部材の当該角部の摩耗を抑制できるという効果がある。さらに、
図22(B)に示されるように、内部材の切断面が円状であってもよい。この場合は、内部材に角部が無いため、角部の摩耗および、角部によりコネクタ200に形成されるキズの発生を抑制できる。また、
図23(A)に示されるように、壁部202と壁部204とが面取り部によって連結されている場合には、外部材及び内部材を面取り部の形状に沿わせてもよい。さらに、
図23(B)に示されるように、壁部202の内面と壁部204の内面との間に面取りが施されている場合には、内部材を面取りの形状に沿わせてもよい。上記の変形例は、第2実施形態に同様に適用されてもよい。
【0149】
また、第1実施形態では、移動部72は、外部材52、及び内部材62の両方を近接離間方向に移動させて壁部202、204を挟ませたが、何方か一方だけを近接離間方向に移動させて、壁部202、204を挟ませてもよい。上記の変形例は、第2実施形態に同様に適用されてもよい。
【0150】
また、上記の各実施形態では、内部材62の装置上下方向の先端部分及び内部材462の装置上下方向の先端部分が三角錐状であったが、当該先端部分は先細りであればよく、円錐状等であってもよい。
【0151】
また、上記の各実施形態では、コネクタ200を箱状部材の一例としたが、箱状部材は、一方側が開放されていればよく、一方側が開放された電子部品や段ボール等であってもよい。
【0152】
また、上記の各実施形態では、押付部材30は、ゴム材料で形成されたが、例えば、圧縮コイルスプリング等であってもよい。
【0153】
また、上記の各実施形態では、内部材62の先端部分及び内部材462の先端部分が先細りであったが、当該先端部分は、先細りでなくてもよい。この場合には、先細りであることで生じる作用は生じない。
【0154】
また、第1実施形態では、規制面68aが設けられたが、規制面が設けられなくてもよい。この場合には、規制面があることで生じる作用は、生じない。
【0155】
また、上記の各実施形態では、押付部材30が設けられたが、押付部材が設けられなくてもよい。この場合には、押付部材があることで生じる作用は、生じない。
【0156】
また、第1実施形態では、規制面68aは、少なくとも外部材52と内部材62とで挟まれる部分の壁部202、204の端面212と接触したが、外部材52と内部材62とによって挟まれていない部分の壁部202、204の端面212とだけ規制面が接触してもよい。しかし、この場合には、規制面68aが、少なくとも外部材52と内部材62とで挟まれる部分の壁部202、204の端面212と接触することで生じる作用は生じない。
【0157】
また、第1実施形態では、待機部16は、コネクタ200の並び方向(装置幅方向)に対して直交した方向で切断した切断面が、上方が開放されたU字状とされたものとした。つまり、第1実施形態の待機部16は、U字状を構成する一対の(2つの)側面部と、底面部と、が一体化されたものを例示した。ここで、待機部16の2つの側面部は、コネクタ200の装置奥行方向で対向する一対の壁部202を装置奥行方向で支持するものである。また、待機部16の底面部は、リード端子210の装置上下方向の下端を支持するものである。しかし、本発明の待機部16は、これ以外の構成であっても良い。具体的には、待機部16は、上方が開放されたU字状とされているが、2つの側面部と、底面部と、が一体化されておらず、分離されていても良い。この場合、底面部は押付部材30を介して支持部26に固定されているのが望ましい。その理由は、第1実施形態において、待機部16が、押付部材30を介して支持部26に固定されている理由と同様である。また、2つの側面部は、他の押付部材を介して支持部26に固定されているのが望ましい。その理由は、把持装置50が作動位置に配置された際に、外部材52の装置上下方向の下端が2つの側面部の一方または両方に接触する場合があるからである。このような場合が生じても、外部材52の下端が接触した側面部のみが下方側に動き、底面部は当該側面部の動きの影響を受けないようにするため、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果を奏する。つまり、把持装置50が作動位置に配置された際に、外部材52の装置上下方向の下端が2つの側面部の一方または両方に接触しても、壁部202及び204の端面212に規制面68aが押し付けられるので、コネクタ200は、把持装置50に対して装置上下方向で位置決めされる。
【0158】
また、第2実施形態においては、把持装置450が傾斜手段550を構成するものとした。しかしながら、傾斜手段は、これに限定されない。例えば、傾斜手段は、把持装置50が水平面に沿った姿勢でのコネクタ200を把持した後に、多関節ロボットである移動部80の、把持装置50との間に配置された関節部であってよい。
【0159】
また、第2実施形態においては、収容ユニット412の待機部416がコネクタ200を傾斜姿勢で支持するものとした。しかしながら、第2実施形態においては、把持装置450に把持されたコネクタ200が、貫通孔302に挿入されるときに基板300に対して傾斜した姿勢となることができるのであれば、待機部416の構成は、待機部16と同様であってもよい。
【0160】
また、第2実施形態においては、コネクタ200は、把持装置450の底面468aに押し付けられて貫通孔302に挿入される構成とした。しかしながら、第2実施形態においては、移動部80によって、移動部80と把持装置との相対位置を変化させることでリード端子210を貫通孔302に挿入させる構成であってもよい。
【0161】
また、上記の各実施形態においては、搬送部14の底面又は搬送部414の底面が、コネクタ200のリード端子210を支持する構成とした。しかしながら、搬送部14、414の構成は、これに限定されない。例えば、搬送部は、底面にコネクタ200のリード端子を内側に収容可能なスリットが形成されており、コネクタ200の底部206を搬送部の底面で支持する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0162】
10 挿入装置
30 押付部材
40 把持ユニット
50 把持装置
52 外部材
62 内部材
62c 先端部
68a 規制面(規制部の一例)
72 移動部
80 移動部(他の移動部の一例)
150 位置決め部
200 コネクタ(箱状部材の一例)
202 壁部
204 壁部
210 リード端子(端子の一例)
212 端面
214 角部
300 基板
302 貫通孔
410 挿入装置
416 待機部
414 搬送部
450 把持装置
452 外部材
462 内部材
468a 底面(押付部の一例)
500 規制部材(他の規制部の一例)
550 傾斜手段
θ 傾斜角