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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】成形型の製造方法、および、成形型
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/38 20060101AFI20240618BHJP
   B29C 33/44 20060101ALI20240618BHJP
   B29C 64/188 20170101ALI20240618BHJP
   B29C 45/26 20060101ALI20240618BHJP
   B33Y 80/00 20150101ALI20240618BHJP
【FI】
B29C33/38
B29C33/44
B29C64/188
B29C45/26
B33Y80/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020143302
(22)【出願日】2020-08-27
(65)【公開番号】P2022038683
(43)【公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-06-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】姉川 賢太
【審査官】▲高▼村 憲司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-001220(JP,A)
【文献】国際公開第2010/150805(WO,A1)
【文献】特開2003-094440(JP,A)
【文献】特開平10-225939(JP,A)
【文献】登録実用新案第3137778(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 33/00 - 33/76
B29C 45/00 - 45/84
B29C 64/00 - 64/40
B22F 10/00 - 12/90
B33Y 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形装置に用いられる成形型の製造方法であって、
層が積層される面に貫通孔が形成されたベースプレート上に、造形材料を吐出して前記層を積層することで、キャビティーを有し、前記成形型の一部となる積層体を造形する第1工程と、
前記積層体が造形された前記ベースプレートを、モールドベースに設けられた開口の内側に組み込み、前記モールドベース、前記ベースプレート、及び前記積層体を有する前記成形型を製造する第2工程と、
を有し、
前記第1工程において、前記ベースプレートに形成された前記貫通孔と前記積層体に形成された前記キャビティーとを連通させる連通孔が形成された前記積層体を造形し、
前記開口の底部は貫通しており、
前記連通孔と前記貫通孔は、前記キャビティー内に成形された成形品を押し出すピンが、前記底部側から挿通されるように配置されている、
成形型の製造方法。
【請求項2】
請求項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、前記層の積層後に切削することによって、前記キャビティーを有する前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、前記層が積層される面に複数の凹部または複数の貫通孔が設けられた前記ベースプレートの上に、前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項4】
請求項1からまでのいずれか一項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、前記モールドベースの前記開口に嵌まる形状を有する前記ベースプレートの上に、前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項5】
請求項1からまでのいずれか一項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、熱媒体を流す流路が形成された前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項6】
請求項1からまでのいずれか一項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、センサーを取り付け可能な空間が形成された前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項7】
請求項1からまでのいずれか一項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第1工程において、主成分が樹脂の前記造形材料を用いて、前記積層体を造形する、成形型の製造方法。
【請求項8】
請求項1からまでのいずれか一項に記載の成形型の製造方法であって、
前記第2工程において、金属製のゲート部が設けられた前記モールドベースに、前記積層体が造形された前記ベースプレートを組み込む、成形型の製造方法。
【請求項9】
射出成形装置に用いられる成形型であって、
開口を有するモールドベースと、
前記モールドベースの前記開口の内側に配置され、層が積層される面に貫通孔が形成されたベースプレートと、
キャビティーを有し、前記ベースプレート上に造形された積層体と、を備え、
前記積層体は、前記ベースプレートに形成された前記貫通孔と前記積層体に形成された前記キャビティーとを連通させる連通孔が形成されており、
前記開口の底部は貫通しており、
前記連通孔と前記貫通孔は、前記キャビティー内に成形された成形品を押し出すピンが、前記底部側から挿通されるように配置されている、成形型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、成形型の製造方法、および、成形型に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、射出成形装置に用いられる成形型に関して、三次元造形装置を用いてトンネルゲートを有する積層体を造形し、その積層体を金型等の成形型に取り付けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-124593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
三次元造形装置によって造形された積層体を成形型に取り付ける場合、成形品の品質を高めるためには、成形型に対する積層体の取り付け面の加工を精度良く行うことが好ましい。しかし、取り付け面の加工は煩わしい作業であるため、より簡便に、積層体を備える成形型を作成可能な技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の形態によれば、射出成形装置に用いられる成形型の製造方法が提供される。この製造方法は、ベースプレート上に、造形材料を吐出して層を積層することで前記成形型の一部となる積層体を造形する第1工程と、前記積層体が造形された前記ベースプレートを、モールドベースに設けられた開口の内側に組み込み、前記モールドベース、前記ベースプレート、及び前記積層体を有する前記成形型を製造する第2工程と、を有する。
【0006】
本開示の第2の形態によれば、射出成形装置に用いられる成形型が提供される。この成形型は、開口を有するモールドベースと、前記モールドベースの前記開口の内側に配置されるベースプレートと、前記ベースプレート上に造形された積層体と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】射出成形装置の概略構成を示す断面図である。
図2】フラットスクリューの概略構成を示す斜視図である。
図3】バレルの概略平面図である。
図4】三次元造形装置の概略構成を示す説明図である。
図5】造形ユニットの概略構成を示す説明図である。
図6】ベースプレートの概略構成を示す斜視図である。
図7】成形型の製造方法を示す工程図である。
図8】三次元造形装置において積層体を造形する様子を模式的に示す図である。
図9】ベースプレート上に積層体が造形された様子を示す斜視図である。
図10】積層体に対して切削加工が施された様子を示す斜視図である。
図11】連通孔が形成された位置をベースプレートの下面側から示す図である。
図12】成形型の組み立て方法を示す説明図である。
図13】第2実施形態における成形型の斜視図である。
図14】可動型のパーティング面を示す平面図である。
図15】可動型の断面図である。
図16】固定型の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態における成形型400が用いられる射出成形装置10の概略構成を示す断面図である。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向を示す矢印が示されている。X方向およびY方向は、水平面に平行な方向であり、Z方向は、重力方向とは反対の方向である。図2以降に示すX,Y,Z方向は、図1に示すX,Y,Z方向に対応している。以下の説明において、向きを特定する場合には、矢印の指し示す方向である正の方向を「+」、矢印の指し示す方向とは反対の方向である負の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用する。
【0009】
射出成形装置10は、可塑化装置110と、射出制御機構120と、型締装置130と、成形型400とを備えている。
【0010】
可塑化装置110は、第1フラットスクリュー111と第1バレル112と第1ヒーター113と第1ノズル114とを有している。第1フラットスクリュー111は、収容部101に収容されている。第1フラットスクリュー111は、スクロールあるいはローターとも呼ばれる。第1フラットスクリュー111は、駆動モーターや減速機によって構成されるスクリュー駆動部115によって、回転軸RXを中心に収容部101内で回転駆動される。本実施形態において、X方向は、回転軸RXに沿った方向である。第1バレル112の中心には、流出孔116が形成されている。流出孔116には、後述する射出シリンダー121が接続されている。流出孔116には、射出シリンダー121よりも上流部に、逆止弁124が備えられている。
【0011】
図2は、第1フラットスクリュー111の概略構成を示す斜視図である。第1フラットスクリュー111は、その中心軸に沿った方向における高さが直径よりも小さい略円柱状を有する。第1フラットスクリュー111の、第1バレル112に対向する溝形成面201には、中央部205を中心に、渦状の溝202が形成されている。溝202は、第1フラットスクリュー111の側面に形成された材料投入口203に連通している。ホッパー等の材料供給部から供給される材料は、材料投入口203を通じて溝202に供給される。溝202は、凸条部204によって隔てられることにより形成されている。図2には、溝202が3本形成されている例を示しているが、溝202の数は、1本でもよいし、2本以上であってもよい。なお、溝202は、渦状に限らず、螺旋状あるいはインボリュート曲線状であってもよいし、中央部から外周に向かって弧を描くように延びる形状であってもよい。
【0012】
図3は、第1バレル112の概略平面図である。第1バレル112は、第1フラットスクリュー111の溝形成面201に対向する対向面212を有している。対向面212の中央には、流出孔116が形成されている。対向面212には、流出孔116に接続され、流出孔116から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝211が形成されている。第1フラットスクリュー111の溝202に供給された材料は、第1フラットスクリュー111の回転と第1ヒーター113の加熱とによって、第1フラットスクリュー111と第1バレル112との間において可塑化されながら、第1フラットスクリュー111の回転によって溝202および案内溝211に沿って流動し、第1フラットスクリュー111の中央部205へと導かれる。中央部205に流入した材料は、第1バレル112の中心に設けられた流出孔116から射出制御機構120へと導かれる。なお、第1バレル112に案内溝211は設けられていなくてもよい。
【0013】
本実施形態において、「可塑化」とは、熱可塑性を有する材料に熱が加わり溶融することを意味する。また、「溶融」とは、熱可塑性を有する材料が融点以上の温度に加熱されて液状になることのみならず、熱可塑性を有する材料がガラス転移点以上の温度に加熱されることにより軟化し、流動性が発現することをも意味する。
【0014】
図1に示すように、射出制御機構120は、射出シリンダー121と、プランジャー122と、プランジャー駆動部123とを備えている。射出制御機構120は、射出シリンダー121内の可塑化材料を、後述するキャビティー117に射出注入する機能を有している。射出制御機構120は、第1ノズル114からの可塑化材料の射出量を制御する。射出シリンダー121は、第1バレル112の流出孔116に接続された略円筒状の部材であり、内部にプランジャー122を備えている。プランジャー122は、射出シリンダー121の内部を摺動し、射出シリンダー121内の可塑化材料を、可塑化装置110に備えられた第1ノズル114に圧送する。プランジャー122は、モーターによって構成されるプランジャー駆動部123により駆動される。
【0015】
成形型400は、可動型420と固定型410とを備えている。可動型420と固定型410とは、互いに対面して設けられ、その間に、成形品の形状に応じたキャビティー117を有している。可動型420および固定型410には、キャビティー117を区画する凹凸形状が形成されている。キャビティー117を区画する凹形状のことをキャビティー部ともいい、凸形状のことをコア部ともいう。キャビティー117には、第1バレル112の流出孔116から流出した可塑化材料が、射出制御機構120によって圧送されて第1ノズル114から射出される。可動型420および固定型410の詳細については後述するが、本実施形態における可動型420および固定型410は、キャビティー117が形成された積層体と、ベースプレートと、モールドベースとを備える樹脂型である。
【0016】
型締装置130は、成形型駆動部131を備えており、可動型420と固定型410との開閉を行う機能を有している。型締装置130は、モーターによって構成される成形型駆動部131を駆動することによってボールネジ132を回転させ、ボールネジ132に結合された可動型420を、固定型410に対して移動させて成形型400を開閉させる。つまり、固定型410は、射出成形装置10において静止しており、その静止した固定型410に対して、可動型420が、相対的に移動することにより、成形型400の開閉が行われる。
【0017】
可動型420には、成形品を成形型400から離型させるための押出機構407が設けられている。押出機構407は、エジェクターピン408と、支持板409と、支持棒406と、バネ411と、押出板412と、スラストベアリング413とを有する。
【0018】
エジェクターピン408は、キャビティー117内で成形された成形品を押し出すための棒状部材である。エジェクターピン408は、可動型420を貫通してキャビティー117まで挿通するように設けられている。支持板409は、エジェクターピン408を支持する板部材である。エジェクターピン408は、支持板409に固定されている。支持棒406は、支持板409に固定されており、可動型420に形成された貫通孔に挿通される。バネ411は、可動型420と支持板409との間の空間に配置され、支持棒406に挿入されている。バネ411は、成形時において、エジェクターピン408の頭部がキャビティー117の壁面の一部をなすように支持板409を付勢する。押出板412は、支持板409に固定されている。スラストベアリング413は、押出板412に取り付けられており、ボールネジ132の頭部が押出板412を傷つけないように設けられている。なお、スラストベアリング413に替えて、スラスト滑り軸受等を用いてもよい。
【0019】
図4は、三次元造形装置300の概略構成を示す説明図である。本実施形態における三次元造形装置300は、層を積層することによって、射出成形装置10に用いられる成形型400の一部となる積層体450を造形する。積層体450のことを造形部品ともいう。
【0020】
本実施形態における三次元造形装置300は、造形ユニット310と、切削ユニット320と、ステージ330と、移動機構340と、制御部350とを備えている。
【0021】
制御部350は、1つ、または、複数のプロセッサーと、主記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピューターによって構成されている。制御部350は、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令をプロセッサーが実行することによって、造形ユニット310、切削ユニット320、および、移動機構340の動作を制御する。なお、制御部350は、コンピューターではなく、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。
【0022】
三次元造形装置300は、制御部350の制御下で、造形ユニット310に設けられた第2ノズル311からステージ330に向かって造形材料を吐出させつつ、移動機構340を駆動させて第2ノズル311とステージ330との相対的な位置を変化させることによって、ステージ330上に積層体450を造形する。
【0023】
また、三次元造形装置300は、制御部350の制御下で、切削ユニット320に装着された切削工具321を回転させつつ、移動機構340を駆動させて切削工具321とステージ330との相対的な位置を変化させることによって、ステージ330上に積層された積層体450を切削工具321で切削し、キャビティー117を形成する。
【0024】
図5は、造形ユニット310の概略構成を示す説明図である。造形ユニット310は、材料の供給源である材料供給部312と、材料を可塑化して造形材料にする可塑化部313と、造形材料を吐出する吐出部314とを備えている。
【0025】
材料供給部312は、可塑化部313に、造形材料を生成するための原材料を供給する。材料供給部312は、例えば、原材料を収容するホッパーによって構成される。材料供給部312は、下方に接続された材料供給路315を介して、可塑化部313に接続されている。原材料は、ペレットや粉末等の形態で材料供給部312に投入される。原材料としては、例えば、COC(環状オレフィンコポリマー)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、POM(ポリアセタール)、PA(ポリアミド)66、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PBI(ポリベンゾイミダゾール)等の樹脂を主成分とする材料が用いられる。主成分とは、その材料において、質量的に最も多く、例えば、50質量%以上、含まれている成分であることをいう。なお、原材料には、主成分以外に、金属やセラミック、溶剤、バインダー等の成分が含まれてもよい。
【0026】
可塑化部313は、図1に示した射出成形装置10の可塑化装置110と同様の構成を備える装置である。つまり、可塑化部313は、第2フラットスクリュー316と第2バレル317と第2ヒーター309とによって原材料の可塑化を行う。可塑化部313は、材料供給部312から供給された原材料を可塑化することにより、流動性を発現させたペースト状の造形材料を生成し、吐出部314へと導く。
【0027】
吐出部314は、可塑化部313によって生成された造形材料をステージ330に向かって吐出する第2ノズル311を備える。吐出部314には、第2ノズル311から吐出する造形材料の吐出量を調整可能な吐出量調整部318が備えられている。本実施形態において、吐出量調整部318は、バタフライバルブによって構成されている。制御部350は、モーター等により構成されたバルブ駆動部319を駆動してバタフライバルブを回転させることにより、造形材料の吐出量を調整する。
【0028】
図4に示す切削ユニット320は、ステージ330側の先端に取り付けられた切削工具321を回転させて、ステージ330上に積層された積層体450の切削を行う装置である。切削工具321として、例えば、フラットエンドミルや、ボールエンドミルを用いることができる。制御部350は、移動機構340を制御することによって、切削工具321とステージ330上に積層された積層体450との相対的な位置を変化させて切削位置を制御する。
【0029】
ステージ330は、移動機構340によって支持されている。本実施形態における移動機構340は、ステージ330を、造形ユニット310および切削ユニット320に対して、X,Y,Z方向に沿って移動させる3軸ポジショナーとして構成されている。本実施形態では、ステージ330上に、成形型400の一部を構成するベースプレート430が取り外し可能に固定され、そのベースプレート430上に積層体450が造形される。なお、移動機構340は、ステージ330を移動させずに、造形ユニット310および切削ユニット320をステージ330に対して移動させてもよい。また、移動機構340は、ステージ330と、造形ユニット310および切削ユニット320との両方を移動させてもよい。移動機構340は、ステージ330を水平面に対して傾斜させる機能を有してもよいし、第2ノズル311や切削工具321を傾斜させる機能を有してもよい。
【0030】
図6は、ベースプレート430の概略構成を示す斜視図である。ベースプレート430は、金属によって形成された板状の部材である。ベースプレート430には、層が積層される面に複数の貫通孔431が形成されている。複数の貫通孔431は、マトリクス状に配列されている。なお、ベースプレート430は、金属に限らず、ガラスやセラミックなどの材料によって形成されていてもよい。
【0031】
図7は、成形型400の製造方法を示す工程図である。以下では、成形型400のうちの可動型420の製造方法を説明する。第1工程において、まず、三次元造形装置300が、ステージ330上に固定されたベースプレート430の上に、成形型400の一部となる積層体450を造形する。
【0032】
図8は、三次元造形装置300において積層体450を造形する様子を模式的に示す図である。三次元造形装置300では、造形ユニット310の可塑化部313において、固体状態の原材料が可塑化されて造形材料が生成される。制御部350は、ステージ330と第2ノズル311との距離を保持したまま、ステージ330の上面に沿った方向に、ステージ330に対する第2ノズル311の位置を変えながら、第2ノズル311から造形材料を吐出させる。第2ノズル311から吐出された造形材料は、第2ノズル311の移動方向に連続してベースプレート430上に堆積され、層Lが形成される。
【0033】
制御部350は、第2ノズル311の走査を繰り返して複数の層Lを形成する。より具体的には、制御部350は、1つの層Lを形成した後、ステージ330に対する第2ノズル311の位置を、Z方向に移動させる。そして、これまでに形成された層Lの上に、さらに層Lを積み重ねることによって積層体450を造形する。
【0034】
制御部350は、例えば、一層分の層Lを堆積した後に第2ノズル311をZ方向に移動させる場合や、不連続のパスを造形する場合等において、第2ノズル311からの造形材料の吐出を一時的に中断させることがある。この場合、制御部350は、吐出量調整部318を制御して、第2ノズル311からの造形材料の吐出を停止させる。制御部350は、第2ノズル311の位置を変更した後、吐出量調整部318によって造形材料の吐出を再開させることによって、変更後の第2ノズル311の位置から造形材料の堆積を再開させる。
【0035】
図9は、ベースプレート430上に積層体450が造形された様子を示す斜視図である。ベースプレート430には、層Lが積層される面に、複数の貫通孔431が形成されている。そのため、貫通孔431を跨ぐように第2ノズル311が移動して造形材料が吐出されることで、造形材料の一部が貫通孔431に進入し、貫通孔431によりアンカー効果が発揮される。そのため、積層体450の造形中に、積層体450がベースプレート430から剥がれることを抑制できる。
【0036】
図10は、積層体450に対して切削加工が施された様子を示す斜視図である。本実施形態では、図7に示した第1工程において、積層体450が造形された後、三次元造形装置300は、切削ユニット320を用いて、積層体450を切削することにより、キャビティー117を形成する。つまり、第1工程では、キャビティー117を有する積層体450を造形する。図10には、キャビティー117を区画する凹形状が形成されている例を示しているが、キャビティー117を区画する凸形状を切削により形成してもよい。図10では、キャビティー117が一つだけ形成されている例を示しているが、キャビティー117は、複数形成されてもよい。なお、他の実施形態では、キャビティー117の形成だけではなく、切削ユニット320を用いて、積層体450の表面の平滑化や側面の削り出しを行ってもよい。
【0037】
本実施形態では、更に、三次元造形装置300は、切削ユニット320を用いて、キャビティー117の底部に孔開け加工を施すことにより、複数の貫通孔431のうちの少なくとも1つの貫通孔431と連通する連通孔118を積層体450に形成する。つまり、第1工程では、複数の貫通孔431のうちの少なくとも1の貫通孔431と積層体450に形成されたキャビティー117とを連通させる連通孔118が形成された積層体450を造形する。図10には、3つの貫通孔431と連通する3つの連通孔118が形成された例を示している。成形型400を射出成形装置10に取り付けた際、この連通孔118には、エジェクターピン408が挿通される。
【0038】
図11は、連通孔118が形成された位置をベースプレート430の下面側から示す図である。本実施形態では、貫通孔431がベースプレート430にマトリクス状に配置されているため、各貫通孔431の位置とその貫通孔431の位置を識別するための識別番号との対応関係を制御部350に記憶させておけば、エジェクターピン408を挿通させる連通孔118の形成位置を容易に指定することが可能である。図11には、1番から55番までの識別番号を各貫通孔431に割り当て、16番、27番、38番の貫通孔431に対応する位置に、連通孔118を形成した例を示している。
【0039】
図7に示した第2工程では、第1工程においてベースプレート430上に生成した積層体450を用いて、成形型400を組み立てる。
【0040】
図12は、成形型400の組み立て方法を示す説明図である。本実施形態では、開口441が設けられた金属製のモールドベース440を用意し、そのモールドベース440の開口441の内側に、積層体450が造形されたベースプレート430を嵌め込む。こうすることにより、モールドベース440、ベースプレート430、および積層体450を有する成形型400が組み立てられる。開口441の内側の形状は、ベースプレート430が嵌まる形状、すなわち、ベースプレート430の形状とぴったり合う形状になっている。モールドベース440の開口441の底部には、ベースプレート430が上方から当接する凸部442が内側に向けて設けられており、凸部442よりも内側の部分は、開放されている。つまり、開口441は、貫通孔であると言え、また、底部の一部が貫通した凹部であるとも言える。なお、ベースプレート430は、モールドベース440に組み込まれた状態で、モールドベース440に固定されることが好ましい。例えば、モールドベース440の側面およびベースプレート430の側面にボルト穴を設け、そのボルト穴にボルトを螺合させることでベースプレート430をモールドベース440に固定することができる。
【0041】
以上、可動型420の製造方法を説明したが、固定型410についても同様に製造可能である。ただし、固定型410については、エジェクターピン408が通る連通孔118ではなく、第1ノズル114から射出される可塑化材料をキャビティー117に導くゲート部を、造形ユニット310または切削ユニット320により積層体450に形成する。また、ベースプレート430のいずれかの貫通孔431には、射出成形装置10に備えられた第1ノズル114が挿通される。
【0042】
以上のようにして製造された成形型400は、図1に示した射出成形装置10に取り付けられ、射出成形に用いられる。射出成形において用いられる原材料は、積層体450の材料よりも耐熱性が低い樹脂材料であることが好ましい。耐熱性が低いとは、ガラス転移点または融点が低いことをいう。例えば、積層体450の材料がPBIであれば、射出成形に用いられる材料として、例えば、PEEKやPPS、POM、ABSを用いることができる。また、積層体450の材料がPEEKであれば、射出成形に用いられる材料として、PPSやPOM、ABSを用いることができる。また、積層体450の材料がPPSであれば、射出成形に用いられる材料として、POMやABSを用いることができる。
【0043】
以上で説明した第1実施形態によれば、ベースプレート430上に直接的に造形材料を吐出して積層体450を造形し、その積層体450をベースプレート430とともに、モールドベース440に設けられた開口441の内側に組み込みことで成形型400を製造する。積層体450を別途作成してベースプレート430やモールドベース440に固定する場合には、積層体450の、ベースプレート430やモールドベース440に対する取り付け面を精度良く加工する必要があるが、本実施形態では、上記のとおり、ベースプレート430上に積層体450を直接的に造形するため、取り付け面に対する加工が不要である。そのため、積層体450を備える成形型400を簡便に製造できる。
【0044】
また、積層体450の使用後には、ベースプレート430から積層体450を除去することによって、ベースプレート430を再利用することができる。
【0045】
また、本実施形態では、層Lを積層して積層体450を造形した後に、積層体450を切削してキャビティー117を形成するので、キャビティー117を精度よく形成することができる。
【0046】
また、本実施形態では、ベースプレート430に、複数の貫通孔431が形成されているので、貫通孔431によるアンカー効果によって、積層体450がベースプレート430から剥がれることを抑制できる。
【0047】
また、本実施形態では、ベースプレート430に設けられた複数の貫通孔431のうちの少なくとも1の貫通孔431とキャビティー117とを連通させる連通孔118を積層体450に形成する。そのため、成形品を離型するためのエジェクターピン408を、貫通孔431と連通孔118とを通じてキャビティー117に挿入することができる。また、複数の貫通孔431の中から、エジェクターピン408を挿通させる貫通孔431を任意に選択できるので、ベースプレート430の汎用性を高めることができる。
【0048】
また、本実施形態では、ベースプレート430の形状が、モールドベース440の開口441に嵌まる形状である。そのため、モールドベース440に対する積層体450の位置決めを精度よく行うことができる。また、本実施形態では、ベースプレート430によって積層体450がモールドベース440内に位置決めされるため、積層体450を、開口441全体を満たす大きさにする必要がなく、コンパクトに形成できる。そのため、成形型400を短期間に製造できる。
【0049】
また、本実施形態では、積層体450が、樹脂を主成分とする造形材料を用いて造形される。そのため、樹脂の断熱効果によって、射出成型時に、可塑化材料がキャビティー117内で急冷されることを抑制できる。そのため、成形品にヒケが生じることを抑制できる。
【0050】
B.第2実施形態:
図13は、第2実施形態における成形型400Bの斜視図である。成形型400Bは、固定型410Bと可動型420Bとを備えている。
【0051】
図14は、可動型420Bのパーティング面を示す平面図である。第2実施形態では、積層体450Bに形成されたキャビティー117Bに連通するように、積層体450Bに、センサーを取り付け可能な空間Sが形成されている。センサーとしては、例えば、キャビティー117内の樹脂の温度や圧力を測定するセンサーが取り付けられる。この空間Sは、図7に示した成形型の製造方法における第1工程において、切削によって形成される。つまり、第2実施形態における第1工程では、センサーを取り付け可能な空間Sが形成された積層体450Bの造形が行われる。なお、空間Sは、切削ではなく、空間Sの周囲に層を積層することによって形成してもよい。つまり、三次元造形によって空間Sを形成してもよい。
【0052】
図15は、可動型420Bの断面図である。図15は、図13におけるXV-XV断面を示している。本実施形態では、積層体450Bの内部に、キャビティー117Bを冷却するための熱媒体を流す第1流路451が形成されている。この第1流路451は、図7に示した成形型の製造方法における第1工程において、造形ユニット310を用いた三次元造形によって形成される。つまり、第2実施形態における第1工程では、熱媒体を流す流路が形成された積層体450Bが造形される。なお、第1流路451は、単純な形状であれば、切削によって形成されてもよい。
【0053】
図16は、固定型410Bの断面図である。図16は、図13におけるXVI-XVI断面を示している。本実施形態では、固定型410に備えられた積層体450Bにも、熱媒体を流す第2流路452が形成されている。なお、成形型400Bには、第1流路451と第2流路452のいずれか一方のみが設けられていてもよい。
【0054】
更に、本実施形態における固定型410Bには、金属製のゲート部453が設けられている。ゲート部453は、モールドベース440に固定されている。本実施形態の第2工程では、金属製のゲート部453が設けられたモールドベース440に、積層体450Bが造形されたベースプレート430が組み込まれる。そのため、キャビティー117への可塑化材料の射出は、樹脂によって造形されたゲート部ではなく、金属製のゲート部453を通じて行われる。
【0055】
以上で説明した第2実施形態によれば、熱媒体を流す流路451,452が積層体450B内に形成されているので、流路451,452を積層体450Bの外部に配置するよりも、キャビティー117Bを効率的に冷却できる。
【0056】
また、本実施形態では、積層体450Bにセンサーを取り付けるための空間Sが形成されているので、センサーを用いてキャビティー117B内の温度や圧力を監視できる。
【0057】
また、本実施形態では、キャビティー117Bに射出を行うゲート部453が樹脂ではなく、金属によって形成されているので、成形型400Bにおいて、高温かつ高圧に晒されるゲート部453が変形することを抑制できる。
【0058】
なお、第2実施形態では、(1)熱媒体を流す流路451,452、(2)センサーを取り付け可能な空間S、(3)金属製のゲート部452、のすべてが成形型400Bに備えられていなくてもよく、これらのうちの1以上が備えられていればよい。
【0059】
C.他の実施形態:
(C-1)上記実施形態では、積層体450のキャビティー117を切削によって形成している。これに対して、キャビティー117は、切削ではなく、キャビティー117の周囲に層を積層することによって形成してもよい。つまり、三次元造形によってキャビティー117を形成してもよい。こうすることにより、複雑な形状のキャビティー117を容易に形成できるので、キャビティー117の設計自由度を高めることができる。なお、この場合、三次元造形装置300は、切削ユニット320を備えていなくてもよい。
【0060】
(C-2)上記実施形態において、射出成形装置10および三次元造形装置300は、フラットスクリューを用いて、材料の可塑化を行う。これに対して、射出成形装置10および三次元造形装置300は、フラットスクリューではなく、インラインスクリューを用いて材料を可塑化してもよい。
【0061】
(C-3)上記実施形態において、三次元造形装置300としては、熱溶解積層法や、粉末焼結積層造形法、光造形法、インクジェット法など、種々の三次元造形方式を採用する装置を用いることができる。
【0062】
(C-4)上記実施形態において、ベースプレート430に形成される貫通孔431は、エジェクターピン408が挿通する貫通孔431を除き、省略してもよい。また、エジェクターピン408が挿通する貫通孔431以外の部分は、貫通孔ではなく凹部が形成されてもよい。
【0063】
(C-5)上記実施形態では、ベースプレート430の形状が、モールドベース440の開口441にぴったりと嵌まる形状であるものとした。これに対して、ベースプレート430の形状は、開口441よりも小さな形状であってもよい。この場合、モールドベース440に対してベースプレート430をボルト等によって固定することによって積層体450の位置決めを行う。
【0064】
(C-6)上記実施形態では、固定型410と可動型420の両方が、積層体450を有する樹脂型であるものとした。これに対して、固定型410と可動型420のいずれか一方は、金属によって形成された金型であってもよい。
【0065】
(C-7)上記実施形態では、第1工程において、層の積層後に切削を行い、キャビティー117を有する積層体450を造形する。これに対して、成形型400として使用した後のキャビティー117を有する積層体450を切削することによって、異なる形状のキャビティー117を有する積層体450を新たに形成してもよい。この場合、第1工程における層の積層を省略することができ、成形型400を有効に再利用することができる。
【0066】
D.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0067】
(1)本開示の第1の形態によれば、射出成形装置に用いられる成形型の製造方法が提供される。この製造方法は、ベースプレート上に、造形材料を吐出して層を積層することで前記成形型の一部となる積層体を造形する第1工程と、前記積層体が造形された前記ベースプレートを、モールドベースに設けられた開口の内側に組み込み、前記モールドベース、前記ベースプレート、及び前記積層体を有する前記成形型を製造する第2工程と、を有する。
このような形態によれば、モールドベースに組み込むベースプレート上に直接的に積層体を造形するため、積層体の、ベースプレートやモールドベースへの取り付け面に対する加工が不要になる。そのため、積層体を備える成形型を簡便に製造できる。
【0068】
(2)上記形態では、前記第1工程において、キャビティーを有する前記積層体を造形してもよい。
【0069】
(3)上記形態では、前記第1工程において、前記層の積層後に切削することによって、前記キャビティーを有する前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、キャビティーを精度よく形成できる。
【0070】
(4)上記形態では、前記第1工程において、前記層が積層される面に複数の凹部または複数の貫通孔が設けられた前記ベースプレートの上に、前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、積層体がベースプレートから剥がれることを抑制できる。
【0071】
(5)上記形態において、前記ベースプレートは、前記層が積層される面に複数の貫通孔を有し、前記第1工程において、前記複数の貫通孔のうちの少なくとも1の貫通孔と前記積層体に形成されたキャビティーとを連通させる連通孔が形成された前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、成形品を離型するためのエジェクターピンを、貫通孔と連通孔とを通じてキャビティーに挿入することができる。
【0072】
(6)上記形態では、前記第1工程において、前記モールドベースの前記開口に嵌まる形状を有する前記ベースプレートの上に、前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、モールドベースに対する積層体の位置決めを精度よく行うことができる。
【0073】
(7)上記形態では、前記第1工程において、熱媒体を流す流路が形成された前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、積層体に形成されたキャビティーを効率的に冷却できる。
【0074】
(8)上記形態では、前記第1工程において、センサーを取り付け可能な空間が形成された前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、センサーを用いてキャビティー内の温度や圧力を監視できる。
【0075】
(9)上記形態では、前記第1工程において、主成分が樹脂の前記造形材料を用いて、前記積層体を造形してもよい。このような形態によれば、樹脂の断熱効果によって、射出成型時に、可塑化材料がキャビティーで急冷されることを抑制できる。そのため、成形品にヒケが生じることを抑制できる。
【0076】
(10)上記形態では、前記第2工程において、金属製のゲート部が設けられた前記モールドベースに、前記積層体が造形された前記ベースプレートを組み込んでもよい。このような形態によれば、成形型において、高温かつ高圧に晒されるゲート部に変形が生じることを抑制できる。
【0077】
(11)本開示の第2の形態によれば、射出成形装置に用いられる成形型が提供される。この成形型は、開口を有するモールドベースと、前記モールドベースの前記開口の内側に配置されるベースプレートと、前記ベースプレート上に造形された積層体と、を備える。
【符号の説明】
【0078】
10…射出成形装置、101…収容部、110…可塑化装置、111…第1フラットスクリュー、112…第1バレル、113…第1ヒーター、114…第1ノズル、115…スクリュー駆動部、116…流出孔、117…キャビティー、118…連通孔、120…射出制御機構、121…射出シリンダー、122…プランジャー、123…プランジャー駆動部、124…逆止弁、130…型締装置、131…成形型駆動部、132…ボールネジ、201…溝形成面、202…溝、203…材料投入口、204…凸条部、205…中央部、211…案内溝、212…対向面、300…三次元造形装置、309…第2ヒーター、310…造形ユニット、311…第2ノズル、312…材料供給部、313…可塑化部、314…吐出部、315…材料供給路、316…第2フラットスクリュー、317…第2バレル、318…吐出量調整部、319…バルブ駆動部、320…切削ユニット、321…切削工具、330…ステージ、340…移動機構、350…制御部、400…成形型、406…支持棒、407…押出機構、408…エジェクターピン、409…支持板、410…固定型、411…バネ、412…押出板、413…スラストベアリング、420…可動型、430…ベースプレート、431…貫通孔、440…モールドベース、441…開口、442…凸部、450…積層体、451…第1流路、452…第2流路、453…ゲート部、L…層、RX…回転軸、S…空間
図1
図2
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