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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20240618BHJP
   G03G 15/06 20060101ALI20240618BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G03G15/00 303
G03G15/06 101
G03G21/00 370
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020178039
(22)【出願日】2020-10-23
(65)【公開番号】P2022069074
(43)【公開日】2022-05-11
【審査請求日】2023-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】田中 一徳
(72)【発明者】
【氏名】山岸 義弘
(72)【発明者】
【氏名】清水 保
【審査官】山下 清隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-295540(JP,A)
【文献】特開昭63-144365(JP,A)
【文献】特開2007-292802(JP,A)
【文献】特開2016-164606(JP,A)
【文献】特開2016-164605(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0184825(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
G03G 15/06
G03G 21/00
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体を帯電させる帯電装置と、
前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記現像装置に所定の現像バイアス電圧を印加する現像電源と、
前記現像装置を流れる現像電流を測定する電流測定部と、
前記電流測定部によって測定された前記現像電流に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する算出部と
を備え、
前記現像電源は、前記現像装置に複数段階の前記現像バイアス電圧を印加し、
前記電流測定部は、前記現像バイアス電圧ごとに、対応する前記現像電流を測定し、
前記算出部は、各前記現像電流に基づいて、前記表面電位を算出し、
前記現像電源は、前記複数段階のそれぞれの前記現像バイアス電圧の印加前に、クリーニングバイアス電圧を前記現像装置に印加する、画像形成装置。
【請求項2】
前記クリーニングバイアス電圧は、前記複数段階の前記現像バイアス電圧のうち、最小値以上かつ最大値以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記現像電源は、前記現像装置が有する現像ローラーが1回転する期間より長い期間前記クリーニングバイアス電圧を前記現像装置に印加する、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニングバイアス電圧を前記現像装置に印加する期間は、前記現像装置内のトナー濃度及びトナー帯電量に基づいて決定される、請求項3に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、均一に帯電された感光体ドラム(像担持体)の表面を露光することで形成された静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として現像する画像形成プロセスが広く利用されている。高品質な画像を得るためには、感光体ドラムの表面電位に対し、適正な電位差を設けた現像バイアスによって現像を行うことが求められる。
【0003】
このため、画像形成を行うときの、実際の感光体ドラムの表面電位を検出する必要があり、従来、表面電位センサーを用いて感光体ドラムの表面電位を検出していた。
【0004】
しかしながら、表面電位センサーは、高価であり、さらに飛散したトナー等が付着すると、正しく測定することができなくなるといった課題があった。そこで、表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、感光体ドラムの表面電位を得る技術が提案され、その一例が特許文献1に開示されている。
【0005】
特許文献1の電子写真装置は、感光体上にパルス状の静電電位パターンを形成し、現像ローラーにバイアスを印加し、静電電位パターンを現像する際に感光体から現像ローラーに流れ込む電流を測定して感光体上の表面電位を得る。具体的には、パルス状の静電電位パターンの切り替わるポイントで電流をモニターすることで、感光体の表面電位を推定する。これにより、表面電位センサーを用いることなく、感光体上の表面電位を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-295540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1で開示された電子写真装置でモニターする電流は、感光体や帯電部材等の経年変化等の影響を受け易く、不安定であって、誤差を含み易いことが課題であった。これにより、感光体上の表面電位の精度が低下することが懸念された。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、像担持体の表面電位を高精度に得ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電装置と、現像装置と、電流測定部と、算出部とを備える。前記像担持体には、表面に静電潜像が形成される。前記帯電装置は、前記像担持体を帯電させる。前記現像装置は、前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。前記現像電源は、前記現像装置に所定の現像バイアス電圧を印加する。前記電流測定部は、前記現像装置を流れる現像電流を測定する。前記算出部は、前記電流測定部によって測定された前記現像電流に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する。前記現像電源は、前記現像装置に複数段階の前記現像バイアス電圧を印加する。前記電流測定部は、前記現像バイアス電圧ごとに、対応する前記現像電流を測定する。前記算出部は、各前記現像電流に基づいて、前記表面電位を算出する。前記現像電源は、前記複数段階のそれぞれの前記現像バイアス電圧の印加前に、クリーニングバイアス電圧を前記現像装置に印加する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、像担持体の表面電位を高精度に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】画像形成装置1の構成の一例を示す図である。
図2】現像装置64の構成の一例を示す図である。
図3A】電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。
図3B】電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。
図4】現像電流と現像バイアス電圧との対応関係を示すグラフである。
図5】現像バイアス電圧と印加時間の対応関係を示すグラフである。
図6】本実施形態に係る表面電位算出プロセスを示すフローチャートである。
図7】本実施例に係る画像形成装置1において、4段階の現像バイアス電圧を現像ローラー641にそれぞれ1秒間印加した場合に測定された現像電流を示す表である。
図8図7に示す現像バイアス電圧と現像電流との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0013】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成の一例を示す図である。画像形成装置1は、例えば、タンデム方式のカラープリンターである。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置1は、操作部2、給紙部3、搬送部4、トナー補給部5、画像形成部6、転写部7、定着部8、排出部9、及び制御部10を備える。
【0015】
操作部2は、ユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を制御部10へ送信する。操作部2は、液晶ディスプレー21及び複数の操作キー22を含む。液晶ディスプレー21は、例えば、各種処理結果を表示する。操作キー22は、例えば、テンキー、及びスタートキーを含む。操作部2は、画像形成処理の実行を示す指示が入力されると、画像形成処理の実行を示す信号を制御部10へ送信する。この結果、画像形成装置1による画像形成動作が開始される。
【0016】
給紙部3は、給紙カセット31、及び給紙ローラー群32を有する。給紙カセット31は、複数枚の用紙Pを収容可能である。給紙ローラー群32は、給紙カセット31に収容された用紙Pを1枚ずつ搬送部4へ給紙する。用紙Pは記録媒体の一例である。
【0017】
搬送部4は、ローラー及びガイド部材を備える。搬送部4は、給紙部3から排出部9まで延在する。搬送部4は、画像形成部6及び定着部8を経由するように、給紙部3から排出部9まで用紙Pを搬送する。
【0018】
トナー補給部5は、画像形成部6にトナーを補給する。トナー補給部5は、第1装着部51Y、第2装着部51C、第3装着部51M、及び第4装着部51Kを備える。トナー補給部5は現像剤補給部の一例である。トナーは現像剤の一例である。
【0019】
第1装着部51Yには第1トナーコンテナ52Yが、装着される。同様に、第2装着部51Cには第2トナーコンテナ52Cが、第3装着部51Mには第3トナーコンテナ52Mが、第4装着部51Kには第4トナーコンテナ52Kが装着される。なお、第1装着部51Y~第4装着部51Kの構成は、装着されるトナーコンテナの種類が異なるのみで他の構成は同様である。このため、第1装着部51Y~第4装着部51Kを総称して、「装着部51」と記載する場合がある。
【0020】
第1トナーコンテナ52Y、第2トナーコンテナ52C、第3トナーコンテナ52M、及び第4トナーコンテナ52Kには、トナーがそれぞれ収容される。本実施形態において、第1トナーコンテナ52Yには、イエロートナーが収容される。第2トナーコンテナ52Cには、シアントナーが収容される。第3トナーコンテナ52Mには、マゼンタトナーが収容される。第4トナーコンテナ52Kには、ブラックトナーが収容される。
【0021】
画像形成部6は、露光装置61、第1画像形成ユニット62Y、第2画像形成ユニット62C、第3画像形成ユニット62M、及び第4画像形成ユニット62Kを備える。
【0022】
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々は、帯電装置63、現像装置64、及び感光体ドラム65を有する。感光体ドラム65は、像担持体の一例である。
【0023】
帯電装置63、及び現像装置64は、感光体ドラム65の周面に沿って配置される。本実施形態において、感光体ドラム65は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
【0024】
帯電装置63は、感光体ドラム65を放電によって所定の極性に均一に帯電させる。本実施形態において、帯電装置63は、感光体ドラム65を正の極性に帯電させる。露光装置61は、帯電した感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
【0025】
現像装置64は、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置64は、トナー補給部5からトナーが補給される。現像装置64は、トナー補給部5から補給されたトナーを感光体ドラム65の表面に供給する。この結果、感光体ドラム65の表面にトナー像が形成される。
【0026】
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64は、第1装着部51Yと接続する。したがって、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64には、イエロートナーが補給される。よって、第1画像形成ユニット62Yが有する感光体ドラム65の表面には、イエロートナー像が形成される。
【0027】
第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64は、第2装着部51Cと接続する。したがって、第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64には、シアントナーが補給される。よって、第2画像形成ユニット62Cが有する感光体ドラム65の表面には、シアントナー像が形成される。
【0028】
第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64は、第3装着部51Mと接続する。したがって、第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64には、マゼンタトナーが補給される。よって、第3画像形成ユニット62Mが有する感光体ドラム65の表面には、マゼンタトナー像が形成される。
【0029】
第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64は、第4装着部51Kと接続する。したがって、第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64には、ブラックトナーが補給される。よって、第4画像形成ユニット62Kが有する感光体ドラム65の表面には、ブラックトナー像が形成される。
【0030】
転写部7は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kが有する各感光体ドラム65の表面に形成された各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。本実施形態において、転写部7は、二次転写方式によって各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。詳しくは、転写部7は、4つの一次転写ローラー71、中間転写ベルト72、駆動ローラー73、従動ローラー74、二次転写ローラー75、及び濃度センサー76を有する。
【0031】
中間転写ベルト72は、4つの一次転写ローラー71、駆動ローラー73、及び、従動ローラー74に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト72は、駆動ローラー73の回転に応じて駆動する。図1において、中間転写ベルト72は、反時計回りに周回する。従動ローラー74は、中間転写ベルト72の駆動に応じて回転駆動する。
【0032】
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dに沿って、中間転写ベルト72の下面と対向して配置される。本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dの上流側から下流側に向けて第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの順で配置される。
【0033】
各一次転写ローラー71は、中間転写ベルト72を介して各感光体ドラム65に対向して配置され、各感光体ドラム65に向けて押圧されている。このため、各感光体ドラム65の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト72に順次転写される。本実施形態において、中間転写ベルト72には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で重ねて転写される。以下、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像が重ねられたトナー像を「積層トナー像」と記載する場合がある。
【0034】
二次転写ローラー75は、中間転写ベルト72を介して駆動ローラー73に対向して配置される。二次転写ローラー75は、駆動ローラー73に向けて押圧されている。これにより、二次転写ローラー75と駆動ローラー73との間に転写ニップが形成される。用紙Pが転写ニップを通過すると、中間転写ベルト72上の積層トナー像が用紙Pに転写される。本実施形態において、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で、上層から下層となるように用紙Pに転写される。積層トナー像が転写された用紙Pは、搬送部4によって定着部8へ向けて搬送される。
【0035】
濃度センサー76は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kよりも下流側において中間転写ベルト72に対向して配置されており、感光体ドラム65上に形成された積層トナー像の濃度を測定する。なお、濃度センサー76は、中間転写ベルト72上の積層トナー像の濃度を測定するものでもよく、また、用紙P上に定着されたトナー像の濃度を測定するものでもよい。
【0036】
定着部8は、加熱部材81、及び加圧部材82を備える。加熱部材81、及び加圧部材82は互いに対向して配置され、定着ニップを形成する。画像形成部6から搬送された用紙Pは、定着ニップを通過することにより所定の定着温度で加熱されながら、加圧される。この結果、積層トナー像が用紙Pに定着する。用紙Pは、搬送部4によって定着部8から排出部9へ向けて搬送される。
【0037】
排出部9は、排出ローラー対91及び排出トレイ93を有する。排出ローラー対91は、排出口92を介して排出トレイ93へ用紙Pを搬送する。排出口92は、画像形成装置1の上部に形成される。
【0038】
制御部10は、画像形成装置1が備える各部の動作を制御する。制御部10は、プロセッサー11と、記憶部12とを備える。プロセッサー11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部12は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部12は、制御プログラムを記憶している。プロセッサー11は、制御プログラムを実行することによって、画像形成装置1の動作を制御する。
【0039】
次に、図2を参照して、現像装置64の構成について詳細に説明する。図2は、現像装置64の構成の一例を示す図である。詳しくは、図2は、第1画像形成ユニット62Yが有する第1現像装置64Yを示す。なお、図2では、理解を容易にするために感光体ドラム65を2点鎖線で図示している。本実施形態において、第1現像装置64Yは、2成分現像方式によって感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。図1を参照して既に説明したように、第1現像装置64Yの現像容器640は、第1トナーコンテナ52Yに接続する。したがって、第1現像装置64Yの現像容器640には、イエロートナーがトナー補給口640hを介して補給される。
【0040】
図2に示すように、第1現像装置64Yは、現像容器640の内部に現像ローラー641、第1攪拌スクリュー643、第2攪拌スクリュー644、及びブレード645を有する。詳しくは、現像ローラー641は、第2攪拌スクリュー644と対向して配置される。ブレード645は、現像ローラー641と対向して配置される。
【0041】
現像容器640は、仕切り壁640cによって第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとに区画される。仕切り壁640cは、現像ローラー641の軸方向に延びる。第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとは、仕切り壁640cの長手方向の両端の外方において連通している。
【0042】
第1攪拌室640aには、第1攪拌スクリュー643が配置される。第1攪拌室640aには、磁性体キャリアが収容されている。第1攪拌室640aには、非磁性体のトナーがトナー補給口640hを介して補給される。図2に示す例では、第1攪拌室640aには、イエロートナーが補給される。
【0043】
第2攪拌室640bには、第2攪拌スクリュー644が配置される。第2攪拌室640bには、磁性体のキャリアが収容されている。
【0044】
イエロートナーは、第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644によって攪拌されてキャリアと混合される。この結果、キャリア、及びイエロートナーからなる2成分現像剤が構成される。2成分現像剤は、現像剤の一例であるため、以下「現像剤」と省略して記載することがある。
【0045】
第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644は、第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとの間で現像剤を循環させて攪拌する。この結果、トナーが所定の極性に帯電する。本実施形態において、トナーは、正の極性に帯電する。
【0046】
現像ローラー641は、非磁性の回転スリーブ641aと、マグネット体641bとによって構成される。マグネット体641bは、回転スリーブ641aの内部に固定して配置される。マグネット体641bは、複数の磁極を含む。現像剤は、マグネット体641bの磁力によって、現像ローラー641に吸着する。この結果、現像ローラー641の表面に磁気ブラシが形成される。
【0047】
本実施形態において、現像ローラー641は、図2の矢印R2(反時計回り)で示す方向に回転する。現像ローラー641は、回転することによって磁気ブラシをブレード645と対向する位置まで搬送する。ブレード645は、現像ローラー641との間にギャップ(隙間)が形成されるように配置されている。したがって、磁気ブラシの厚さがブレード645によって規定される。ブレード645は、現像ローラー641と感光体ドラム65とが対向する位置よりも磁気ローラー642の回転方向の上流側に配置される。
【0048】
現像ローラー641には、所定の電圧が印加される。これにより、表面に形成された現像剤層が感光体ドラム65と対向する位置まで搬送され、現像剤中のトナーが感光体ドラム65に付着される。
【0049】
具体的には、第1現像装置64Yは、電流測定部646と、算出部647と、現像電源648とを更に備える。
【0050】
電流測定部646は、例えば、現像電源648と現像ローラー641との間に接続される。現像電源648は、第1現像装置64Yの現像ローラー641に所定の現像バイアス電圧を印加する。電流測定部646は、現像電源648によって印加された現像バイアス電圧に応じて、第1現像装置64Y及び感光体ドラム65と現像ローラー641との間を流れる現像電流を検知する。電流測定部646は、例えば、電流計からなり、現像電流の電流値を測定する。
【0051】
次に、図3A及び図3Bを参照して、第1現像装置64Yを流れる現像電流について説明する。図3A及び図3Bは、電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。
【0052】
例えば、電流測定部646は、第1現像装置64Yが感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像している間の現像電流の電流値を測定する。
【0053】
本実施形態において、ユーザーによる画像形成処理の実行を示す指示が画像形成装置1に入力されると、制御部10は、画像形成装置1が備える各部に画像形成動作を開始するよう画像形成部6を制御する。具体的には、制御部10は、帯電装置63、第1現像装置64Y、現像電源648及び露光装置61を制御する。
【0054】
帯電装置63は、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面を所定の帯電電位(表面電位V0)に帯電させる。詳しくは、帯電装置63が感光体ドラム65に帯電バイアスを印加すると、感光体ドラム65の表面が表面電位V0に帯電する。
【0055】
現像電源648は、制御部10による制御により、現像ローラー641に現像バイアス電圧を印加する。現像バイアス電圧は、直流成分及び交流成分を含む。図3Aは、直流成分の大きさ(Vdc1)が表面電位V0より小さい現像バイアス電圧が、現像ローラー641に印加された場合を示す。なお、現像バイアス電圧は、交流成分を含まなくてもよい。
【0056】
露光装置61は、制御部10による制御により、帯電装置63が表面電位V0に帯電させた感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
【0057】
第1現像装置64Yは、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成されると、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。
【0058】
このとき、電流測定部646は、現像電流の電流値を測定する。図3Aにおいて、現像電流Id1は、現像ローラー641に形成された磁気ブラシ中のトナーが現像ローラー641へ移動するときに流れる電流と、現像ローラー641に形成された磁気ブラシを通して感光体ドラム65から流れる電流Ia1とを合わせた電流である。
【0059】
一方、図3Bは、直流成分の大きさ(Vdc2)が表面電位V0より大きい現像バイアス電圧が、現像ローラー641に印加された場合を示す。図3Bにおいて、現像電流Id2は、トナーが感光体ドラム65へ現像されるときに流れる電流Ia2と、現像ローラー641に形成された磁気ブラシを通して感光体ドラム65へ流れる電流とを合わせた電流である。
【0060】
このように、電流測定部646によって計測される現像電流の向きは、現像バイアス電圧の直流成分が表面電位V0より大きい場合と、現像バイアス電圧の直流成分が表面電位V0より小さい場合とで逆になる。
【0061】
また、現像バイアス電圧の直流成分が表面電位V0と等しい場合、現像電界強度がゼロとなり、現像電流の大きさはゼロを示す。このことから、現像電流の大きさがゼロとなる場合の現像バイアス電圧の直流成分を表面電位V0と予測することができる。
【0062】
次に、図3及び図4を参照して、表面電位の算出について説明する。図4は、現像電流と現像バイアス電圧との対応関係を示すグラフである。図4は、縦軸に現像電流を示し、横軸に現像バイアス電圧を示す。
【0063】
例えば、現像電源648は、現像バイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加する。このとき、電流測定部646は、現像電流Id1の電流値を測定する。算出部647は、現像電源648が印加している現像バイアス電圧Vdc1と、電流測定部646によって測定された現像電流Id1の電流値とを取得する(図3A)。
【0064】
また、現像電源648は、現像バイアス電圧Vdc2を現像ローラー641に印加する。このとき、電流測定部646は、現像電流Id2の電流値を測定する。算出部647は、現像電源648が印加している現像バイアス電圧Vdc2と、電流測定部646によって測定された現像電流Id2の電流値とを取得する(図3B)。
【0065】
算出部647は、取得した現像バイアス電圧Vdc1及び現像電流Id1と、現像バイアス電圧Vdc2及び現像電流Id2とに基づいて、現像電流が流れなくなる現像バイアス電圧を表面電位V0として算出する。
【0066】
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々が有する現像装置64の構成は、トナー補給部5から補給されるトナーの種類が異なるのみで、他の構成は略同様である。したがって、第2画像形成ユニット62C~第4画像形成ユニット62Kが有する第2現像装置64C~第4現像装置64Kの構成の説明については、説明を省略する。
【0067】
例えば、制御部10は、算出部647が算出した表面電位V0に基づいて、現像電源648が現像ローラー641に印加する現像バイアス電圧Vdcを決定する。
【0068】
これにより、静電潜像の現像を行う際、適正な電位差を設けた現像バイアス電圧を現像ローラー641に印加することができ、より高品質な画像の形成が可能になる。
【0069】
このような表面電位の算出は、例えば、画像形成処理の実行を示す指示がユーザーによって画像形成装置1に入力されてから、制御部10が画像形成動作を開始するよう画像形成部6を制御する前に行われる。
【0070】
例えば、ある表面電位の算出時において、複数段階の現像バイアス電圧が現像ローラー641に印加される合間に、現像ローラー641及び感光体ドラム65間(現像ニップ)でトナー濃度等の状態が変化すると、測定される現像電流も状態変化の影響により変化するため、表面電位を正確に算出できないことがわかった。
【0071】
具体的には、図3Aのように、表面電位V0より小さい現像バイアス電圧Vdc1が現像ローラー641に印加されると、現像ローラー641に付着するトナーが増加し、付着したトナーの帯電電位により、現像バイアス電圧が実際よりも大きく判定されてしまう。
【0072】
一方、図3Bのように、表面電位V0より大きい現像バイアス電圧Vdc2が現像ローラー641に印加されると、現像ローラー641から感光体ドラム65へトナーが移動し、現像ニップにおけるトナー濃度が低下する。
【0073】
本実施形態では、これを回避するため、それぞれの現像バイアス電圧が現像ローラー641に印加される前に、クリーニングバイアス電圧が現像ローラー641に印加される。クリーニングバイアス電圧の印加より、それぞれの現像バイアス電圧の印加前における現像ニップの状態を整えて、現像ニップの状態変化の影響を小さくできる。
【0074】
次に、図3A図5を参照して、クリーニングバイアス電圧について説明する。図5は、現像バイアス電圧と印加時間の対応関係を示すグラフである。図5は、縦軸に現像バイアス電圧を示し、横軸に印加時間(期間)を示す。
【0075】
図5では、説明を簡単にするために、現像バイアス電圧Vdc1、Vdc2を現像ローラー641に印加して表面電位を算出する場合を示す。本実施形態において、現像バイアス電圧Vdc1、Vdc2より多くの現像バイアス電圧を現像ローラー641に印加して表面電位を算出してもよい。この場合、それぞれの現像バイアス電圧の印加前にクリーニングバイアス電圧が印加される。
【0076】
本実施形態において、表面電位を算出する際、現像電源648は、制御部10の制御により、現像バイアス電圧Vdc1の印加前に、クリーニングバイアス電圧VCを現像ローラー641に印加する。
【0077】
クリーニングバイアス電圧VCは、例えば、複数段階の現像バイアス電圧のうち、最小値以上かつ最大値以下である。図5の例では、クリーニングバイアス電圧VCは、現像バイアス電圧Vdc1以上現像バイアス電圧Vdc2以下である。
【0078】
例えば、クリーニングバイアス電圧VCは、制御部10によって、直前の画像形成処理において印加された現像バイアス電圧、帯電装置63による帯電バイアス及び濃度センサー76の測定結果等に基づいて決定される。典型的には、クリーニングバイアス電圧VCは、現像バイアス電圧Vdc1と現像バイアス電圧Vdc2との中間の値になるように決定される。
【0079】
なお、クリーニングバイアス電圧VCを印加する際のクリーニングバイアス電圧VCの交流成分及び帯電バイアス等は、現像バイアス電圧Vdc1、Vdc2の印加時と異なってもよい。
【0080】
また、クリーニングバイアス電圧VCが印加される期間TCは、現像ローラー641が1回転する期間より長い期間である。これにより、現像ローラー641の回転方向の位置の違いによる現像ニップの状態に差が生じないようにする。
【0081】
期間TCは、制御部10によって、現像容器640内のトナー濃度及びトナー帯電量等に基づいて決定される。
【0082】
具体的には、制御部10は、現像容器640に設けられた図示しないセンサーによって検出された現像容器640内の現像剤のトナー濃度Cを取得する。また、制御部10は、濃度センサー76の測定結果及び電流測定部646によって測定された現像電流を取得し、濃度センサー76の測定結果を変換したトナー現像量と、現像電流を時間積分して得られる現像電荷量との比をトナー帯電量Qとして算出する。
【0083】
例えば、現像容器640内のトナー濃度が高いと、現像ニップをトナーが移動しやすくなり、現像バイアス電圧及び現像電流への影響が大きくなる。また、トナー帯電量が低いと現像ニップをトナーが移動しやすくなり、現像バイアス電圧及び現像電流への影響が大きくなる。
【0084】
制御部10は、例えば、以下の式(1)により、期間TCを算出する。
TC[秒]=0.1×C-0.01×Q+1・・・(1)
【0085】
なお、制御部10は、クリーニングバイアス電圧VCを式(1)により算出された期間TCより長く印加してもよい。クリーニングバイアス電圧VCの印加時間が長いほど、現像ローラー641に前回印加された現像バイアス電圧の影響を小さくすることができる。
【0086】
現像ローラー641には、クリーニングバイアス電圧VCが期間TC[秒]印加された後、現像バイアス電圧Vdc1が期間T1[秒]印加される。期間T1[秒]は、例えば、電流測定部646が現像電流Id1を測定するのに十分な時間である。
【0087】
その後、現像ローラー641には、クリーニングバイアス電圧VCが期間TC[秒]印加され、現像バイアス電圧Vdc2が期間T2[秒]印加される。
【0088】
算出部647は、現像バイアス電圧Vdc1及び現像電流Id1と、現像バイアス電圧Vdc2及び現像電流Id2とを取得して表面電位V0を算出する。
【0089】
なお、期間TCは、現像剤の移流拡散係数、現像バイアス電圧の交流成分の大きさ及び周波数等に基づいて決定されてもよい。例えば、現像剤の移流拡散係数が予め設定されていると、現像容器640に補給されるトナーの補給量及び補給タイミングに基づいて、補給されたトナーが現像ニップへ到達するまでの時間を把握することができるため、現像ニップのトナー濃度をより正確に把握できる。
【0090】
また、現像バイアス電圧の交流成分が大きかったり高周波数であると、トナーが移動しやすくなり、現像ローラー641に付着するトナーが増加する。
【0091】
このように、クリーニングバイアス電圧VCを印加して、それぞれの現像バイアス電圧の印加前における現像ニップの状態を整えることで、感光体ドラム65の表面電位を高精度に得ることが可能となる。
【0092】
次に、図6を参照して、本実施形態に係る表面電位算出プロセスについて説明する。図6は、本実施形態に係る表面電位算出プロセスを示すフローチャートである。
【0093】
まず、制御部10は、ユーザーによる画像形成処理の実行を示す指示が画像形成装置1に入力されると(ステップS11)、クリーニングバイアス電圧VCを現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する(ステップS12)。
【0094】
期間TC[秒]後、制御部10は、所定の現像バイアス電圧を現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する(ステップS13)。電流測定部646は、現像電流を測定する(ステップS14)。
【0095】
制御部10は、算出部647による表面電位の算出が可能であるか否かを判定する(ステップS15)。制御部10は、算出部647による表面電位の算出が行われるのに十分な現像電流が測定されていない場合(ステップS15でNo)、クリーニングバイアス電圧VCを現像ローラー641に印加した後(ステップS12)、異なる現像バイアス電圧を現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する(ステップS13)。
【0096】
一方、制御部10は、算出部647による表面電位の算出が行われるのに十分な現像電流が測定された場合(ステップS15でYes)、表面電位の算出を行うよう算出部647を制御する(ステップS16)。
【0097】
制御部10は、算出部647によって算出された表面電位に基づいて、画像形成処理時に現像ローラー641に印加するバイアス電圧を設定し(ステップS17)、画像形成処理を実行する(ステップS18)。
【0098】
本実施形態において、表面電位の算出は、画像形成処理の実行の前に限らず、画像形成処理の実行後及び実行中に行われてもよい。また、例えば、ユーザーから入力された指示に従い、画像形成処理が実行されることなく表面電位の算出だけが行われてもよい。
【実施例
【0099】
次に、本発明が実施例に基づき具体的に説明されるが、本発明は以下の実施例によって限定されない。
【0100】
本発明の実施例では、画像形成装置1として複合機を使用した。複合機は、TASKalfa2550Ci(京セラドキュメントソリューションズ株式会社)改造機であった。
【0101】
複合機の実験条件は次の通りであった。
・感光体ドラム65:アモルファスシリコン(a-Si)ドラム
・感光体ドラム65の膜厚:20μm
・帯電装置63:帯電ローラーの芯金の外径 6mm、ゴム肉厚3mm、ゴム抵抗6.0LogΩ
・帯電バイアス:直流350V、交流1000V、周波数3kHz(現像バイアス電圧印加時及びクリーニングバイアス電圧印加時において共通)
・ブレード645:SUS430、磁性
・ブレード645の厚み:1.5mm
・現像ローラー641の表面形状:ローレット加工+ブラスト
・現像ローラー641の外径:20mm
・現像ローラー641の凹部:周方向80列
・現像ローラー641の周速/感光体ドラム65の周速:1.8
・現像ローラー641及び感光体ドラム65間の距離:0.30mm
・現像バイアス電圧の交流成分:Vpp1200V、duty50%、短形波、8kHz
・トナー:粒子径6.8μm、正帯電性
・キャリア:粒子径38μm、フェライト・樹脂コートキャリア
・トナー濃度:6%
・プリント速度:55枚/分
・クリーニングバイアス電圧:270V
・クリーニングバイアス電圧印加時間:(式1)TC[秒]=0.1×C-0.01×Q+1で算出(ただし、TC[秒]が1秒未満になった場合、TC[秒]=1とした)
【0102】
次に、図7及び図8を参照して、本実施例に係る画像形成装置1において算出された表面電位について説明する。
【0103】
図7は、本実施例に係る画像形成装置1において、4段階の現像バイアス電圧を現像ローラー641にそれぞれ1秒間印加した場合に測定された現像電流を示す表である。
【0104】
図8は、図7に示す現像バイアス電圧と現像電流との関係を示すグラフである。図7は、縦軸に現像電流を示し、横軸に現像バイアス電圧を示す。
【0105】
本実施例において、220[V]の現像バイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流は、-0.31[μA]である。240[V]の現像バイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流は、-0.15[μA]である。300[V]の現像バイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流は、0.12[μA]である。320[V]の現像バイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流は、0.26[μA]である。
【0106】
図8に示すように、本実施例に係る画像形成装置1において、表面電位は、273[V]と算出される。
【0107】
本実施例において、印加する現像バイアス電圧の差を最大100Vとしたが、これに限らない。ただし、印加する現像バイアス電圧の差は、50V程度が望ましい。
【0108】
また、本実施例において、感光体ドラム65は、アモルファスシリコンドラムであったが、これに限らず、正帯電有機感光体ドラムであってもよい。感光体ドラム65にアモルファスシリコンドラムを用いた場合、感光層の誘電率が正帯電有機感光体ドラムよりも高くなり、電流が流れやすく、また、キャリア抵抗値が小さくなることから、測定精度が高くなる。
【0109】
また、本実施例において、2成分現像剤を用いたが、これに限らず、1成分現像剤を用いてもよい。
【0110】
以上、図面(図1図8)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0112】
1 :画像形成装置
10 :制御部
63 :帯電装置
64 :現像装置
65 :感光体ドラム
641 :現像ローラー
646 :電流測定部
647 :算出部
648 :現像電源
C :トナー濃度
Id1、Id2 :現像電流
Q :トナー帯電量
T1、T2、TC :期間
V0 :表面電位
VC :クリーニングバイアス電圧
Vdc、Vdc1、Vdc2 :現像バイアス電圧
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8