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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240618BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2024076850
(22)【出願日】2024-05-09
【審査請求日】2024-05-09
(31)【優先権主張番号】P 2024057730
(32)【優先日】2024-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523470935
【氏名又は名称】株式会社YABY
(73)【特許権者】
【識別番号】523470946
【氏名又は名称】小野 友輔
(73)【特許権者】
【識別番号】524124293
【氏名又は名称】石川 優弥
(74)【代理人】
【識別番号】100177231
【弁理士】
【氏名又は名称】鴨志田 伸一
(72)【発明者】
【氏名】小野 友輔
(72)【発明者】
【氏名】石川 優弥
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-074204(JP,A)
【文献】特開2019-016195(JP,A)
【文献】特開2023-058192(JP,A)
【文献】特開2019-049794(JP,A)
【文献】特開2018-081685(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109785080(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、他人に代行で並んでもらう代行依頼情報を送信させる代行依頼送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行依頼情報を受信させる代行依頼受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の受任を希望する受任希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記受任希望情報を受信させる受任希望受信機能と、
前記一の端末から、前記受任希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の受任を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる、
プログラム。
【請求項2】
前記代行依頼情報には、依頼額が含まれる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受任希望情報には、受任希望額が含まれる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記代行依頼情報には、指定日時が含まれる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記システムに、
前記複数の端末の各画面に、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末には、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記選択された端末から前記並び順が入力されると、前記選択された端末から前記並び順が送信され、前記一の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる、
請求項1~5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末には、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、前記場所の名称、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各場所における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各場所で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末に、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項8】
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、自身が代行で並ぶ代行請負情報を送信させる代行請負送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行請負情報を受信させる代行請負受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の委託を希望する委託希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記委託希望情報を受信させる委託希望受信機能と、
前記一の端末から、前記委託希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の委託を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる、
プログラム。
【請求項9】
前記代行請負情報には、請負額が含まれる、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記委託希望情報には、委託希望額が含まれる、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項11】
前記代行請負情報には、指定日時が含まれる、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項12】
前記システムに、
前記複数の端末の各画面に、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項13】
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末には、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記一の端末から前記並び順が入力されると、前記一の端末から前記並び順が送信され、前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる、
請求項8~12のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末には、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、前記場所の名称、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各場所における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各場所で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末に、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項15】
購入者としてのユーザが指定した場所に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、請求項1のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した場所での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、請求項8のプログラムと、
を含み、
前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信後から前承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信があった場合、前記代行依頼受信機能として、前記販売者の端末からの前記代行請負情報を前記受任希望情報に換えて前記購入者の端末に受信させる、
プログラム。
【請求項16】
購入者としてのユーザが指定した場所に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、請求項1のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した場所での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、請求項8のプログラムと、
を含み、
前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信後から前記承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信があった場合、前記代行請負受信機能として、前記購入者の端末からの前記代行依頼情報を前記委託希望情報に換えて前記販売者の端末に受信させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、社会の課題(困りごと)をクエストの形で地図上に表示し、近くのユーザが課題を解決するとポイントを提供するクエスト提供システムが開示されている。このクエスト提供システムは、(1)クエスト管理サーバ、(2)依頼者端末及び(3)ユーザ端末を備えており、これらは互いにネットワークに接続されている(特許文献1の図1参照)。
クエスト管理サーバは、制御部、記憶部及びインタフェース部を有し、記憶部に記憶された処理プログラムを制御部で実行する(特許文献1の明細書段落「0028」参照)。
依頼者端末は、クエストを依頼する依頼者の端末装置(コンピュータ)であり、クエスト依頼のためのアプリ(本アプリ)が予めインストールされている(特許文献1の明細書段落「0031」参照)。依頼者端末は、クエストの依頼内容(クエスト内容)として、クエスト実施についての対象エリア(位置情報)、報酬ポイント、作業時間目安、作業内容等のデータをクエスト管理サーバが提供するフォーマットに従って入力し、ネットワークを介してクエスト管理サーバに送信する(特許文献1の明細書段落「0031」参照)。
ユーザ端末は、クエストに対応(実施)するユーザが保有するスマートフォン、タブレット等の端末装置であり、予め、クエスト内容を表示し、実施結果を入力するためのアプリ(本アプリ)がインストールされている。ユーザ端末は、ネットワークを介してクエスト管理サーバにアクセスし、クエストの内容を表示させる(特許文献1の明細書段落「0032」参照)。
そして、このクエスト提供システムでは、前記クエスト管理サーバが、課題となるクエストの依頼者端末から前記クエストに対応する実施場所の位置情報と報酬となるポイント数を含む前記クエストの内容を受け付け、前記クエストを実施するユーザのユーザ端末からクエスト表示の指示を受けると、前記ユーザ端末の表示画面に地図を表示させるとともに前記位置情報が示す前記地図の位置に前記クエストのアイコンとポイント数を表示させる(特許文献1の請求項1、図1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-64713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のクエスト提供システムによれば、依頼者は容易にクエストを依頼ができ、ユーザは近所のクエストを容易に認識して自分に合ったクエストを選択できるものであるが(特許文献1の明細書段落「0022」参照)、店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させるものではない。
【0005】
本発明は、他人に並んでもらうことによる代行又は自身が並ぶことによる代行を容易に実現させるプログラムの提供を目的とする。
また、本発明は、店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させるプログラムの提供を他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
≪A態様群のプログラム≫
・第A1態様のプログラムは、
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、当該サーバを介して前記複数の端末同士に、複数の店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための情報の伝達を可能にするプログラムにおいて、
前記複数の端末の各画面を介して各端末から当該各端末以外の他の端末に伝達する情報の入力をさせるUIを含み、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、当該一の端末の前記UIを介して指定された店舗での自身に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のために、他人に代行で前記店舗に並んでもらう代行依頼情報であって少なくとも指定日時及び依頼額を含む代行依頼情報を送信させる代行依頼送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行依頼情報を受信させる代行依頼受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の受任を希望する受任希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記受任希望情報を受信させる受任希望受信機能と、
前記一の端末から、前記受任希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の受任を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる。
・第A2態様のプログラムは、
第A1態様のプログラムであって、
前記受任希望情報には、受任希望額を含む。
・第A3態様のプログラムは、
第A1態様又は第A2態様のプログラムであって、
前記システムに、
前記UIを介して、前記複数の端末の各画面に、前記複数の店舗及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる。
・第A4態様のプログラムは、
第A1態様~第A3態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末の前記UIには、前記店舗での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記選択された端末から前記並び順が入力されると、前記選択された端末から前記並び順が送信され、前記一の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる。
・第A5態様のプログラムは、
第A1態様~第A3態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末の前記UIには、前記店舗に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、店舗名、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各店舗における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各店舗で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末の前記UIに、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる。
・第A6態様のプログラムは、
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、当該サーバを介して前記複数の端末同士に、複数の店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための情報の伝達を可能にするプログラムにおいて、
前記複数の端末の各画面を介して各端末から当該各端末以外の他の端末に伝達する情報の入力をさせるUIを含み、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、当該一の端末の前記UIを介して指定された店舗での他人に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のために、自身が代行で前記店舗に並ぶ代行請負情報であって少なくとも指定日時及び請負額を含む代行請負情報を送信させる代行請負送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行請負情報を受信させる代行請負受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の委託を希望する委託希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記委託希望情報を受信させる委託希望受信機能と、
前記一の端末から、前記委託希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の委託を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる。
・第A7態様のプログラムは、
第A6態様のプログラムであって、
前記委託希望情報には、委託希望額を含む。
・第A8態様のプログラムは、
第A6態様又は第7態様のプログラムであって、
前記システムに、
前記UIを介して、前記複数の端末の各画面に、前記複数の店舗及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる。
・第A9態様のプログラムは、
第A6態様~第A8態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末の前記UIには、前記店舗での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記一の端末から前記並び順が入力されると、前記一の端末から前記並び順が送信され、前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる。
・第A10態様のプログラムは、
第A6態様~第A8態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末の前記UIには、前記店舗に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、店舗名、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各店舗における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各店舗で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末の前記UIに、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる。
・第A11態様のプログラムは、
購入者としてのユーザが指定した店舗に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、第A1態様~第A5態様のいずれか一態様のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した店舗での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、第A6態様~第A10態様のいずれか一態様のプログラムと、
を含み、
前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信後から前記承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信があった場合、前記代行依頼受信機能として、前記販売者の端末からの前記代行請負情報を前記受任希望情報に換えて前記購入者の端末に受信させる。
・第A12態様のプログラムは、
購入者としてのユーザが指定した店舗に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、第A1態様~第A5態様のいずれか一態様のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した店舗での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、第A6態様~第A10態様のいずれか一態様のプログラムと、
を含み、
前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信後から前記承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信があった場合、前記代行請負受信機能として、前記購入者の端末からの前記代行依頼情報を前記委託希望情報に換えて前記販売者の端末に受信させる。
【0007】
≪B態様群のプログラム≫
・第B1態様のプログラムは、
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、他人に代行で並んでもらう代行依頼情報を送信させる代行依頼送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行依頼情報を受信させる代行依頼受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の受任を希望する受任希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記受任希望情報を受信させる受任希望受信機能と、
前記一の端末から、前記受任希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の受任を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる。
・第B2態様のプログラムは、
第B1態様のプログラムであって、
前記代行依頼情報には、依頼額が含まれる。
・第B3態様のプログラムは、
第B1態様又は第B2態様のプログラムであって、
前記受任希望情報には、受任希望額が含まれる。
・第B4態様のプログラムは、
第B1態様~第B3態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行依頼情報には、指定日時が含まれる。
・第B5態様のプログラムは、
第B1態様~第B4態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末の各画面に、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる。
・第B6態様のプログラムは、
第B1態様~第B5態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末には、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記選択された端末から前記並び順が入力されると、前記選択された端末から前記並び順が送信され、前記一の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる。
・第B7態様のプログラムは、
第B1態様~第B6態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記承諾送信機能の実行時に前記選択された端末には、前記代行依頼情報に含まれる他人に並んでもらう場所に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、前記場所の名称、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各場所における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各場所で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末に、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる。
・第B8態様のプログラムは、
複数の端末及び当該複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバで構成されるシステムで動作するプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末のうちの一の端末から、自身が代行で並ぶ代行請負情報を送信させる代行請負送信機能と、
前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に、前記代行請負情報を受信させる代行請負受信機能と、
前記他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末から前記代行の委託を希望する委託希望情報を送信させて、前記一の端末に少なくとも1つ以上の前記委託希望情報を受信させる委託希望受信機能と、
前記一の端末から、前記委託希望情報を送信した前記少なくとも1つ以上の端末のうち前記一の端末により選択された端末に、前記代行の委託を承諾する承諾情報を送信させて、前記選択された端末に前記承諾情報を受信させる承諾送信機能と、
を実行させる。
・第B9態様のプログラムは、
第B8態様のプログラムであって、
前記代行請負情報には、請負額が含まれる。
・第B10態様のプログラムは、
第B8態様又は第B9態様のプログラムであって、
前記委託希望情報には、委託希望額が含まれる。
・第B11態様のプログラムは、
第B8態~第B10態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行請負情報には、指定日時が含まれる。
・第B12態様のプログラムは、
第B8態~第B11態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記システムに、
前記複数の端末の各画面に、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所及び前記複数の端末の位置を表示させる位置表示機能、
をさらに実行させる。
・第B13態様のプログラムは、
第B8態~第B12態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末には、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所での並び順の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
前記一の端末から前記並び順が入力されると、前記一の端末から前記並び順が送信され、前記一の端末以外の他の複数の端末の少なくとも1つ以上の端末に前記並び順及びその入力時刻を受信させる並び順報知機能、
をさらに実行させる。
・第B14態様のプログラムは、
第B8態~第B13態様のいずれか一態様のプログラムであって、
前記代行請負送信機能の実行時に前記一の端末には、前記代行請負情報に含まれる自身が代行で並ぶ場所に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されており、
前記システムに、
過去に実行された複数の前記代行における、前記場所の名称、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能によって記憶される前記過去代行情報から、各場所における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各場所で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する生成機能と、
前記一の端末に、前記指定日時に並ぶ際の予想並び時間長を表示させる予想時間長表示機能と、
を実行させる。
・第B15態様のプログラムは、
購入者としてのユーザが指定した場所に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、第B1態様~第B7態様のいずれか一態様のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した場所での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、第B8態様~第B14態様のいずれか一態様のプログラムと、
を含み、
前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信後から前承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信があった場合、前記代行依頼受信機能として、前記販売者の端末からの前記代行請負情報を前記受任希望情報に換えて前記購入者の端末に受信させる。
・第B16態様のプログラムは、
購入者としてのユーザが指定した場所に他のユーザに代行で並んでもらう購入者発信型プログラムである、第B1態様~第B7態様のいずれか一態様のプログラムと、
販売者としてのユーザが指定した場所での並び順を他のユーザに購入してもらう販売者発信型プログラムである、第B8態様~第B14態様のいずれか一態様のプログラムと、
を含み、
前記代行請負送信機能による前記販売者の端末からの前記代行請負情報の送信後から前記承諾送信機能の実行までの期間に、前記代行依頼送信機能による前記購入者の端末からの前記代行依頼情報の送信があった場合、前記代行請負受信機能として、前記購入者の端末からの前記代行依頼情報を前記委託希望情報に換えて前記販売者の端末に受信させる。
【発明の効果】
【0008】
≪A態様群のプログラム≫
・第A1態様のプログラムは、店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させる。より具体的には、第A1態様のプログラムは、自身が指定する店舗に他人に並んでもらうことで、自身に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させる。
・第A2態様のプログラムは、受任希望額を伝達可能にすることで、受任を承諾するかを依頼者に判断させることができる。
・第A3態様のプログラムは、システムに位置表示機能を実行させることで、受任希望者の現在位置を依頼者に把握させることができる。
・第A4態様のプログラムは、システムに順報知機能を実行させることで、指定日時からのずれを依頼者に把握させることができる。
・第A5態様のプログラムは、システムに記憶機能、生成機能及び予想時間長表示機能を実行させることで、指定日時からのずれを依頼者に把握させることができる。
・第A6態様のプログラムは、店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させる。より具体的には、第A6態様のプログラムは、自身が指定する店舗に自身が並ぶことで、他人に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための代行を容易に実現させる。
・第A7態様のプログラムは、受託希望額を伝達可能にすることで、委託を承諾するかを請負者に判断させることができる。
・第A8態様のプログラムは、システムに位置表示機能を実行させることで、委託希望者の現在位置を請負者に把握させることができる。
・第A9態様のプログラムは、システムに順報知機能を実行させることで、指定日時からのずれを委託者に把握させることができる。
・第A10態様のプログラムは、システムに記憶機能、生成機能及び予想時間長表示機能を実行させることで、委託者に指定日時からのずれを把握させることができる。
・第A11態様及び第A12態様のプログラムは、同時期に、第A1態様~第A5態様のいずれか一態様に記載のプログラムと、第A6態様~第A10態様のいずれか一態様に記載のプログラムとが実行され、かつ、それぞれのユーザが同一の場所での代行を求めている場合に、それぞれのユーザをマッチングさせることができる。
【0009】
≪B態様群のプログラム≫
・第B1態様のプログラムは、他人に並んでもらうことによる代行を容易に実現させる。
・第B2態様のプログラムは、依頼額が伝達されることで、受任を希望するかを他人に判断させることができる。
・第B3態様のプログラムは、受任希望額を伝達可能にすることで、受任を承諾するかを依頼者に判断させることができる。
・第B4態様のプログラムは、指定日時が伝達されることで、受任を希望するかを他人に判断させることができる。
・第B5態様のプログラムは、システムに位置表示機能を実行させることで、依頼者に受任希望者の現在位置を把握させることができる。
・第B6態様のプログラムは、システムに順報知機能を実行させることで、依頼者に指定日時からのずれを把握させることができる。
・第B7態様のプログラムは、システムに記憶機能、生成機能及び予想時間長表示機能を実行させることで、依頼者に指定日時からのずれを把握させることができる。
・第B8態様のプログラムは、自身が並ぶことによる代行を容易に実現させる。
・第B9態様のプログラムは、請負額が伝達されることで、委託を希望するかを他人に判断させることができる。
・第B10態様のプログラムは、委託希望額を伝達可能にすることで、委託を承諾するかを請負者に判断させることができる。
・第B11態様のプログラムは、指定日時が伝達されることで、委託を希望するかを他人に判断させることができる。
・第B12態様のプログラムは、システムに位置表示機能を実行させることで、請負者に委託希望者の現在位置を把握させることができる。
・第B13態様のプログラムは、システムに順報知機能を実行させることで、委託者に指定日時からのずれを把握させることができる。
・第B14態様のプログラムは、システムに記憶機能、生成機能及び予想時間長表示機能を実行させることで、委託者に指定日時からのずれを把握させることができる。
・第B15態様及び第B16態様のプログラムは、同時期に、第B1態様~第B7態様のいずれか一態様に記載のプログラムと、第B8態様~第B14態様のいずれか一態様に記載のプログラムとが実行され、かつ、それぞれのユーザが同一の場所での代行を求めている場合に、それぞれのユーザをマッチングさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本発明の実施形態(以下、本実施形態という。)の代行システムの概略図である。
図1B】本実施形態のサーバの概略図である。
図2A】本実施形態の代行プログラムの全体的フロー図である。
図2B】本実施形態の代行プログラムの一部である購入者モードのフロー図である。
図2C】本実施形態の代行プログラムの他の一部である並び屋モードのフロー図である。
図3】本実施形態の代行プログラムの利用例のパターンをまとめた表である。
図4】本実施形態の代行プログラムに含まれるUIによって表示される地図表示機能の表示結果の一例を説明するための図である。
図5】変形例の代行プログラムの利用例のパターン(第1例~第20例)をまとめた表である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
≪概要≫
以下、本実施形態について説明し、次いで複数の変形例について説明する。
【0012】
≪本実施形態≫
以下、本実施形態の代行システムAS(図1A参照)について図面を参照しながら説明する。
まず、本願の発明者が考える、代行システムASのコンセプトについて説明する。
次いで、代行システムASの機能及びそのハードウェアの構成について説明する。
次いで、代行システムASのソフトウェアの基本的構成、動作及び効果、すなわち代行プログラムPG(プログラムの一例、図2A図2B及び図2C参照)の基本的構成、動作及び効果について説明する。
次いで、代行システムAS及び代行プログラムPGについての、複数の使用例(図3参照)を参照しながら説明する。
次いで、代行プログラムPGの付加的構成、動作及び効果について説明する。
【0013】
<代行システム及び代行プログラムのコンセプト>
以下、代行システムAS及び代行プログラムPGのコンセプトについて説明する。この段落における記載は、直接的に発明には関係するものではないが、特許法の法目的(特許法第1条参照)である産業の発達への寄与という点で極めて重要なものと考える。

========================================
例えば、人気のラーメン店などにおいて供給よりも大きな需要が存在することは、その店独自の価格設定の誤りにより生じているともいえる。つまり、価格が低すぎるためにサービスの利用者の待ち時間が長くなる結果、著しく利便性が落ちている。そこで、代行システムPSや代行プログラムPGを利用することで、高い料金を払ってでも行列に並ぶことなく短時間で食べたいというニーズを叶えることになる。いわば、そもそもの需要が拡大すること(並ぶなら食べたくない人が高い費用を払って並ばなくても済むなら食べたいと思う。)と、価格が高くても等価と考える人から需要が満たされていくために、いわゆる第一種価格差別という理想に近づけることが可能になる。

時には待つだけでも(行列に並ぶだけでも)寒さや暑さにより厳しい場合もあるが、並んである程度の単純な作業をするのみで報酬がもらえるのであれば、例えばスマートフォン等の端末さえ持っていれば主婦、定職についていないフリータ、学生などの労働供給者を創出することが可能になる。

そして、代行システムPSや代行プログラムPGが多くのユーザに利用されれば、実質的に価格が上がることによりインフレ誘導を行うことができる、すなわち、景気が回復する。
========================================
【0014】
<代行システムの機能及びハードウェアの構成>
図1Aは、本実施形態の代行システムASの概略図である。図1Bは、本実施形態のサーバ20の概略図である。
代行システムASは、サーバ20を介して複数の端末10(10A、10B、10C、10D、・・・)同士に、複数の店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための情報の伝達を可能にするためのハードウェアである。
代行システムASは、図1に示されるように、複数の端末10(10A、10B、10C、10D、・・・)と、サーバ20と、通信ネットワーク30(ネットワークの一例)とを備えている。
ここで、図1Aでは、複数の端末10は、端末10A、端末10B、端末10C及び端末10Dの集合体であるかの如く図示されているが、端末10A、端末10B、端末10C及び端末10Dは、複数の端末10のうちの一部の端末の例示である。
なお、代行プログラムPGは、代行システムASで動作するプログラムである。また、代行プログラムPGは、代行システムASに、複数の店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のための情報の伝達を実行させるためのソフトウェアであるが、具体的に実行させる機能については後述する。
【0015】
〈複数の端末〉
複数の端末10(10A、10B、10C、10D、・・・)は、複数のユーザUA、UB、UC、UD、・・・が代行プログラムPGを利用するための情報端末である。
具体的には、各端末10A、10B、10C、10D、・・・には、代行プログラムPGの一部がインストールされている又は代行プログラムPGがウェブアプリとして動作可能なウェブブラウザがインストールされている。そして、代行プログラムPGは、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・のそれぞれが利用する各端末10A、10B、10C、10D、・・・から、一例として、個人情報(住所、氏名、年齢、顔写真、クレジットカード番号等)を登録することで会員登録してから利用可能に設定されている。各端末10A、10B、10C、10D、・・・から登録される個人情報は、通信ネットワーク30を介して各各端末10A、10B、10C、10D、・・・からサーバ20に送信され、後述するサーバ20の記憶部24(図1B参照)に記憶される。
各端末10A、10B、10C、10D、・・・は、通信ネットワーク30を介してサーバ20と通信可能であればその形態を問わない。その形態としては、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ、その他の情報通信端末である。
【0016】
各端末10A、10B、10C、10D、・・・同士は、前述のとおり、サーバ20及び通信ネットワーク30を介して、互いに情報の伝達が可能に設定されている。各端末10A、10B、10C、10D、・・・での代行プログラムPGの動作は、専用のUI(ユーザインターフェイス)を介して行われるように設定されている。
【0017】
〈サーバ及び通信ネットワーク〉
サーバ20は、図1Aに示されるように、通信ネットワーク30を介して、複数の端末10A、10B、10C、10D、・・・に通信可能に接続されている。サーバ20は、複数の端末10A、10B、10C、10D、・・・を管理する機能を有する。
通信ネットワーク30は、一例として、インターネット等の情報通信回線である。
【0018】
サーバ20は、図1Bに示されるように、処理部22(CPU(Central Processing Unit(中央演算処理装置))はその一例)と、記憶部24(Memory(メモリ)はその一例)とを備えている。処理部22は、記憶部24に記憶されているデータを読み出して演算処理を行う。当該データには、一例として、アプリケーションAPが含まれている。アプリケーションAPは、代行プログラムPG(図2A図2B及び図2C参照)と、データファイルDFと、各種ライブラリLBとを含んでいる。
【0019】
以上が、本実施形態の代行システムASの機能及びハードウェアの構成についての説明である。
【0020】
<代行システムのソフトウェア(代行プログラム)の基本的構成、動作及び効果>
次に、本実施形態の代行プログラムPGの構成及び動作について図2A図2B及び図2C並びに図3A及び図3Bを参照しながら説明する。
【0021】
〈全体的フロー〉
図2Aは、代行プログラムPGの全体的フロー図である。図2Aは、端末10A、10B等でユーザUA、UB等が代行プログラムPGを利用する場合の全体的フローを示すものである。
代行プログラムPGは、図2Aに示されるように、代行システムAS(図1A参照)に、少なくとも、ログイン機能S10、モード選択機能S20,購入者モード機能S30及び並び屋モード機能S40を実行させる。
【0022】
ここで、購入者モードとは、ユーザである購入者(例えば、ユーザUA)が自身の端末10Aからその画面に表示されるUIを介して自身(ユーザUA)が指定する店舗(図示省略、一例として、飲食店、飲食物販売店等)での自身に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のために、他のユーザである他人(ユーザUB、UC、UD、・・・)に代行でその店舗に並んでもらうために使用するモードである。
これに対して、並び屋モードとは、ユーザである並び屋(例えば、ユーザUB)が自身の端末10Aからその画面に表示されるUIを介して自身(ユーザUB)が指定する店舗(図示省略、一例として、飲食店、飲食物販売店等)での他のユーザである他人(ユーザUA、UC、UD、・・・)に対する役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方のために、自身(ユーザUB)が代行で前記店舗に並ぶために使用するモードである。
【0023】
例えば、あるユーザ(ユーザUA)が自身の端末10Aを利用して代行プログラムPGにログインすると(ログイン機能S10)、モード選択機能S20で、UIを介して購入者モード機能S30を利用するか、並び屋モード機能S40を利用するかをユーザUAに選択させる。その後、代行プログラムPGは、代行システムASに、選択されたモードに応じたプログラム(図2B又は図2C)を実行させる。
なお、図2Aのフロー図では、モード選択機能S20が一例として判断ステップとなっているが、UIでは単に2種類の選択ボタン(購入者モードの選択ボタン及び並び屋モードの選択ボタン)として表示される。
【0024】
〈購入者モード機能S30〉
次に、S20が肯定判断の場合、すなわち、ユーザUAが購入者モード機能S30を選択した場合に実行される、代行プログラムPGの構成及び動作について説明する。ここで、図2Bは、購入者モード機能S30のフロー図である。
購入者モード機能S30は、代行システムAS(図1A参照)に、購入者モード表示機能S31、代行依頼情報送信機能S32、代行依頼情報受信機能S33、受任希望情報送信機能S34、受任希望情報受信機能S35、承諾情報送信機能S36、承諾情報受信機能S37及びクロージング機能S38を、これらの記載順に実行させる。これらの機能は、購入者モード機能S30における基本的機能である。
【0025】
次に、購入者モード機能S30を構成する各機能について、図2Bのフロー図を参照しながら説明する。ここで、各機能での複数の端末10A、10B、・・・同士の情報の通信はサーバ20を介して実行されるが、サーバ20はその都度受信した情報を記憶部24(図1B参照)に記憶するように構成されている。
【0026】
(購入者モード表示機能S31)
購入者モード表示機能S31とは、依頼者であるユーザUAの端末10Aの画面(図示省略)に、購入者モードのUIを表示させる機能である。
表示されたUIは、依頼者であるユーザUAに、(1)店舗名、(2)その店舗に他のユーザUB等に並んでもらってユーザUBと交代する日時(指定日時)及び(3)代行に対する報酬(依頼額)を入力又は選択させる。また、この場合、UIは、更に、(4)回答期限を入力又は選択させるようにしてもよい。
なお、上記(2)の指定日時は、その店舗に他のユーザUB等に並んでもらってユーザUBが代行で購入した商品をユーザUBから受け取る日時であってもよい。この場合に、表示されたUIは、ユーザUBが代行で購入した商品の、ユーザUAへの受け渡し場所も入力又は選択させるようにしてもよい。
【0027】
(代行依頼情報送信機能S32)
代行依頼情報送信機能S32とは、依頼者であるユーザUAの端末10Aから、購入者モード表示機能S31で表示されたUIを介して選択又は入力された情報(代行依頼情報)をそのユーザ名(この場合はユーザUA)とともにサーバ20に送信させる機能である。
【0028】
(代行依頼情報受信機能S33)
代行依頼情報受信機能S33とは、サーバ20から、代行依頼情報を、依頼者であるユーザUAの端末10A以外の端末10B、10C、10D、・・・に送信させる機能である。代行依頼情報受信機能S33が実行されると、端末10B、10C、10D、・・・は、代行依頼情報を受信する。
代行依頼情報の受信時に、端末10B、10C、10D、・・・で代行プログラムPGのUIが動作している場合、UIを介して代行依頼情報が表示される。また、代行依頼情報の受信時に、端末10B、10C、10D、・・・で代行プログラムPGのUIが動作していない場合、代行プログラムPGは端末10B、10C、10D、・・・の画面に代行依頼情報を受信した旨をプッシュ通知する。このような表示方式又は通知方式は、後述する承諾情報受信機能S37の場合も同様に行われる。
【0029】
(受任希望情報送信機能S34)
受任希望情報送信機能S34とは、代行依頼情報を受信したユーザUB、UC、UD、・・・が依頼者であるユーザUAの依頼内容(代行)の受任を希望する場合に、それぞれの端末10B、10C、10D、・・・から、それぞれのUIを介して代行の受任を希望する旨の情報(受任希望情報)をそれぞれのユーザ名(この場合はユーザUB)とともにサーバ20に送信させる機能である。
受任希望者(並び屋)であるユーザUBの端末10Bの画面に表示されたUIは、ユーザUBに、受任希望情報として、(1)受任を希望する旨を選択又は入力させる。また、この場合、UIは、(1)受任を希望する旨とともに、(2)受任希望額及び(3)指定日時に対する変更希望日時を選択又は入力させるようにしてもよい。
【0030】
(受任希望情報受信機能S35)
受任希望情報受信機能S35とは、サーバ20から、受任希望者(並び屋)であるユーザUBの端末10Bから受信した受任希望情報を、依頼者であるユーザUAの端末10Aに送信させる機能である。受任希望情報受信機能S35が実行されると、端末10Aは受任希望情報を受信する。
受任希望情報の受信時に、端末10Aで代行プログラムPGのUIが動作している場合、UIを介して受任希望情報が表示される。また、受任希望情報の受信時に、端末10Aで代行プログラムPGのUIが動作していない場合、代行プログラムPGは端末10Aの画面に受任希望情報を受信した旨をプッシュ通知する。
本実施形態では、受任希望情報送信機能S34と受任希望情報受信機能S35との組合せを、受任希望受信機能という。
【0031】
(承諾情報送信機能S36)
承諾情報送信機能S36とは、受任希望情報を受信したユーザUAが受任希望者(並び屋)であるユーザUBへの依頼を希望する場合に、自身の端末10Aから、そのUIを介して代行の受任を承諾する旨の情報(承諾情報)をサーバ20に送信させる機能である。
この場合に、受任希望情報の条件と、代行依頼情報の条件とに相違があるとき、例えば、依頼額よりも受任希望額が低いときや指定日時とは異なる日時が指定されているとき(変更希望日時が指定されているとき)、ユーザUAがUIを介してユーザUBに条件の交渉をして合意してから承諾情報を送信することができるようにしてもよい。また、受任希望情報送信機能S34の実行時に端末10B以外の端末(例えば、端末10C)からも受任希望情報が送信された結果、受任希望情報受信機能S35の実行時にユーザUAが2つ以上の受任希望情報を受信した場合、ユーザUAは2名以上の受任希望者のうち選択したユーザをUIを介して選択して承諾情報を送信することができるようにしてもよい。
【0032】
(承諾情報受信機能S37)
承諾情報受信機能S37とは、サーバ20から、依頼者であるユーザUAの端末10Aによって選択されたユーザ(例えば、ユーザUB)の端末10Bに承諾情報を送信させる機能である。承諾情報受信機能S37が実行されると、ユーザUBの端末10Bは承諾情報を受信する。
本実施形態では、承諾情報送信機能S36と承諾情報受信機能S37との組合せを、承諾送信機能という。
【0033】
(クロージング機能S38)
クロージング機能S38とは、店舗に依頼者であるユーザUAが到着した場合に、ユーザUAがその行列に並んでいる並び屋のユーザUBと交代する際に又はユーザUBから商品を受け渡されて代行が終了した際に、ユーザUAの端末10A及びユーザUBの端末10Bのそれぞれからサーバ20に代行が終了したことを送信して、サーバ20が当該代行の終了を記憶部24に記録させる機能である。これに伴い、サーバ20は、例えば、ユーザUAからユーザUBに代行の報酬額の支払いの手続を実行して、購入者モード機能S30が終了する。
【0034】
〈並び屋モード機能S40〉
次に、S20で否定判断の場合、すなわち、ユーザUAが並び屋モード機能S40を選択した場合における、代行プログラムPGの構成及び動作について説明する。ここで、図2Cは、並び屋モード機能S40のフロー図である。
並び屋モード機能S40は、代行システムAS(図1A参照)に、並び屋モード表示機能S41、代行請負情報送信機能S42、代行請負情報受信機能S43、委託希望情報送信機能S44、委託希望情報受信機能S45、承諾情報送信機能S46、承諾情報受信機能S47及びクロージング機能S48を、これらの記載順に実行させる。これらの機能は、並び屋モード機能S40における基本的機能である。
【0035】
次に、並び屋モード機能S40を構成する各機能について、図2Cのフロー図を参照しながら説明する。ここで、各機能での複数の端末10A、10B、・・・同士の情報の通信はサーバ20を介して実行されるが、サーバ20はその都度受信した情報を記憶部24(図1B参照)に記憶するように構成されている。
【0036】
(並び屋モード表示機能S41)
並び屋モード表示機能S41とは、並び屋であるユーザUBの端末10Bの画面(図示省略)に、並び屋モードのUIを表示させる機能である。
表示されたUIは、並び屋であるユーザUBに、(1)店舗名、(2)その店舗に自身が並んで他のユーザUAと交代する日時(指定日時)及び(3)代行に対する報酬(請負額)を入力又は選択させる。また、この場合、UIは、更に、(4)回答期限を入力又は選択させるようにしてもよい。
なお、上記(2)の指定日時は、その店舗に自身が並んでユーザUAに自身が購入した商品を受け渡す日時であってもよい。この場合に、表示されたUIは、ユーザUBが代行で購入した商品の、ユーザUAへの受け渡し場所を入力又は選択させるようにしてもよい。
【0037】
(代行請負情報送信機能S42)
代行請負情報送信機能S42とは、並び屋であるユーザUBの端末10Bから、並び屋モード表示機能S41で表示されたUIを介して選択又は入力された情報(代行請負情報)をそのユーザ名(この場合はユーザUB)とともにサーバ20に送信させる機能である。
【0038】
(代行請負情報受信機能S43)
代行請負情報受信機能S43とは、サーバ20から、代行請負情報を、並び屋であるユーザUBの端末10B以外の端末10A、10C、10D、・・・に送信させる機能である。代行請負情報受信機能S43が実行されると、端末10A、10C、10D、・・・は、代行請負情報を受信する。
代行請負情報の受信時に、端末10A、10C、10D、・・・で代行プログラムPGのUIが動作している場合、UIを介して代行請負情報が表示される。また、代行請負情報の受信時に、端末10A、10C、10D、・・・で代行プログラムPGのUIが動作していない場合、代行プログラムPGは端末10A、10C、10D、・・・の画面に代行請負情報を受信した旨をプッシュ通知する。このような表示方式又は通知方式は、後述する承諾情報受信機能S47の場合も同様に行われる。
【0039】
(委託希望情報送信機能S44)
委託希望情報送信機能S44とは、代行請負情報を受信したユーザUA、UC、UD、・・・が並び屋であるユーザUBの提案内容(代行)の委託を希望する場合に、それぞれの端末10A、10C、10D、・・・から、それぞれのUIを介して代行の委託を希望する旨の情報(委託希望情報)をそれぞれのユーザ名(この場合はユーザUA)とともにサーバ20に送信させる機能である。
委託希望者であるユーザUAの端末10Aの画面に表示されたUIは、ユーザUAに、委託希望情報として、(1)委託を希望する旨を選択又は入力させる。また、この場合、UIは、(1)委託を希望する旨とともに、(2)委託希望額及び(3)指定日時に対する変更希望日時を選択又は入力させるようにしてもよい。
【0040】
(委託希望情報受信機能S45)
委託希望情報受信機能S45とは、サーバ20から、委託希望者であるユーザUAの端末10Aから受信した委託希望情報を、並び屋であるユーザUBの端末10Bに送信させる機能である。委託希望情報受信機能S45が実行されると、端末10Bは委託希望情報を受信する。
委託希望情報の受信時に、端末10Bで代行プログラムPGのUIが動作している場合、UIを介して委託希望情報が表示される。また、委託希望情報の受信時に、端末10Bで代行プログラムPGのUIが動作していない場合、代行プログラムPGは端末10Bの画面に委託希望情報を受信した旨をプッシュ通知する。
本実施形態では、委託希望情報送信機能S44と委託希望情報受信機能S45との組合せを、委託希望受信機能という。
【0041】
(承諾情報送信機能S46)
承諾情報送信機能S46とは、委託希望情報を受信したユーザUBが委託希望者であるユーザUAへの依頼を希望する場合に、自身の端末10Bから、そのUIを介して代行の委託を承諾する旨の情報(承諾情報)をサーバ20に送信させる機能である。
この場合に、委託希望情報の条件と、代行請負情報の条件とに相違があるとき、例えば、請負額よりも委任希望額が低いときや指定日時とは異なる日時が指定されているとき(変更希望日時が指定されているとき)、ユーザUBがUIを介してユーザUAに条件の交渉をして合意してから承諾情報を送信することができるようにしてもよい。また、委託希望情報送信機能S44の実行時に端末10A以外の端末(例えば、端末10C)からも委託希望情報が送信された結果、委託希望情報受信機能S45の実行時にユーザUBが2つ以上の委任希望情報を受信した場合、ユーザUBは2名以上の委任希望者のうち選択したユーザをUIを介して選択して承諾情報を送信することができるようにしてもよい。
【0042】
(承諾情報受信機能S47)
承諾情報受信機能S47とは、サーバ20から、並び屋であるユーザUBの端末10Bによって選択されたユーザ(例えば、ユーザUA)の端末10Aに承諾情報を送信させる機能である。承諾情報受信機能S47が実行されると、ユーザUAの端末10Aは承諾情報を受信する。
本実施形態では、承諾情報送信機能S46と承諾情報受信機能S47との組合せを、承諾送信機能という。
【0043】
(クロージング機能S48)
クロージング機能S48とは、店舗に委託者であるユーザUAが到着した場合に、ユーザUAがその行列に並んでいる並び屋のユーザUBと交代する際に又はユーザUBから商品を受け渡されて代行が終了した際に、ユーザUBの端末10B及びユーザUAの端末10Aのそれぞれからサーバ20に代行が終了したことを送信して、サーバ20が当該代行の終了を記憶部24に記録させる機能である。これに伴い、サーバ20は、例えば、ユーザUAからユーザUBに代行の報酬額の支払いの手続を実行して、並び屋モード機能S40が終了する。
【0044】
以上が、代行システムASのソフトウェア(代行プログラムPG)の基本的構成、動作及び効果についての説明である。
【0045】
<代行システムAS及び代行プログラムPGの利用例>
次に、本実施形態の代行プログラムPGの利用例について説明する。
図3は、代行プログラムPGの利用例のパターンをまとめた表である。この表は、(1)最初の発信者が購入者か並び屋か、(2)代行の結果、最後に並ぶことを交代するか否か(非交代か)、(3)購入対象が役務(一例として飲食店に並ぶか)か商品(一例として食料品)か、及び、(4)最初の発信者の希望が将来(例えば、数時間後、明日等)か現在かのそれぞれに分けてまとめたものである。
【0046】
〈第1利用例〉
第1利用例は、購入者(購入希望者)が最初の発信者となり、将来(例えば明日の指定日時)、指定した店舗に並び屋に並んでもらい、役務の受理又は商品の購入をするための行列で、購入者が並び屋と交代するものである。
第1利用例は、例えば、購入希望者が明日予定している出先で行ってみたい店舗を見つけた場合に、購入希望者が、明日並んでくれる受任希望者を見つける場合に有効である。
【0047】
〈第2利用例〉
第2利用例は、購入者(購入希望者)が最初の発信者となり、現在(発信の時点)、指定した店舗に並び屋に並んでもらい、役務の受理又は商品の購入をするための行列で、購入者が並び屋と交代するものである。
第2利用例は、例えば、購入希望者が偶然に出先で行列ができている店舗を見つけた場合に、購入希望者が、その行列に並んでいるユーザを受任希望者として見つけてその受任希望者から並び順を譲ってもらう場合に有効である。
【0048】
〈第3利用例〉
第3利用例は、購入者(購入希望者)が最初の発信者となり、将来(例えば明日の指定日時)、指定した店舗に並び屋に並んで商品の購入をしてもらい、互いに合意した場所で、購入者が並び屋から商品を受け取るためのものである。
第3利用例は、例えば、購入希望者が明日予定している出先の近くで購入したい商品を販売する店舗を見つけた場合に、購入希望者が、明日並んで代行でその商品を購入してくれる受任希望者を見つける場合に有効である。
【0049】
〈第4利用例〉
第4利用例は、購入者(購入希望者)が最初の発信者となり、現在(発信の時点)、指定した店舗に並び屋に並んで商品の購入をしてもらい、互いに合意した場所(例えば店舗の前)で、購入者が並び屋から商品を受け取るためのものである。
第4利用例は、例えば、購入希望者が偶然に出先で行列ができている店舗を見つけた場合に、購入希望者が、その行列に並んでいるユーザを受任希望者として見つけた際に並び屋に代行して商品を購入してもらう場合に有効である。
【0050】
〈第5利用例〉
第5利用例は、並び屋が最初の発信者となり、将来(例えば明日の指定日時)、指定した店舗に自身が並ぶことを発信し、役務の受理又は商品の購入をするための行列で、その購入者(委託者)が並び屋と交代するものである。
第5利用例は、例えば、並び屋が、明日並び順を譲り受けたい購入希望者を見つける場合に有効である。
【0051】
〈第6利用例〉
第6利用例は、並び屋が最初の発信者となり、現在(発信の時点)、指定した店舗に自身が並んでいることを発信し、役務の受理又は商品の購入をするための行列で、その購入者(委託者)が並び屋と交代するものである。
第6利用例は、例えば、並び屋が、店舗に並んでいる際に並び順を譲り受けたい購入希望者を見つける場合に有効である。
【0052】
〈第7利用例〉
第7利用例は、並び屋が最初の発信者となり、将来(例えば明日の指定日時)、指定した店舗に自身が並ぶことを発信し、指定した店舗に自身が並んで商品の購入をし、互いに合意した場所で、購入者が並び屋から商品を受け取るためのものである。
第7利用例は、例えば、並び屋が、明日店舗に並んで商品を購入する予定である場合に、その商品を代行で(ついでに)購入してほしい購入希望者を見つける場合に有効である。
【0053】
〈第8利用例〉
第8利用例は、並び屋が最初の発信者となり、現在(発信の時点)、指定した店舗に自身が並んでいることを発信し、指定した店舗に自身が並んで商品の購入をし、互いに合意した場所で、購入者が並び屋から商品を受け取るためのものである。
第8利用例は、例えば、並び屋が、現在店舗に並んでいて商品を購入する場合に、その商品を代行で(ついでに)購入してほしい購入希望者を見つける場合に有効である。
【0054】
<代行システムのソフトウェア(代行プログラム)の付加的構成、動作及び効果>
本実施形態における購入者モード機能S30及び並び屋モード機能S40の基本的機能は、前述のとおりである。各機能の実行時において、以下の各付加的機能も実行させるようにしてもよい。
【0055】
〈並び順報知機能〉
例えば、代行プログラムPGは、購入者モード機能S30(図2B参照)における、承諾情報受信機能S37の実行後かつクロージング機能S38の実行前のタイミングで、代行システムASに、並び順報知機能を実行させてもよい。
具体的には、(1)依頼者であるユーザUAの端末10Aにより選択されたユーザUBがユーザUAにより指定された店舗に並んだ場合に、ユーザUBに端末10BのUIを介して並び順を入力させ、(2)次いで、端末10Bからサーバ20に並び順及びその入力時刻を送信させ、(3)次いで、依頼者であるユーザUAの端末10Aにサーバ20から送信される並び順及びその入力時刻を受信させる。
この機能の前提として、依頼者であるユーザUAの端末10Aにより選択されたユーザUBの端末10Bは、そのUIに、指定された店舗での並び順及びその入力時刻を入力可能に設定されている。
なお、UIへの並び順及びその入力時刻の入力のタイミング及び回数は制限されていない。すなわち、ユーザUBは、店舗に並んだ直後にこれらの入力をしてもよいし、店舗に並んだ直後及びその数分後にこれらの入力をしてもよい。複数回の入力がされた場合には、その都度、ユーザUAに並び順及びその入力時刻が報知される。
また、上記(1)において、ユーザUBに端末10BのUIを介して並び順ではなく、(A)行列の人数及び(B)ユーザUBが行列に並んでから定められた期間(一例として1分)で自分の後に並んだ人数を入力させてもよい。そして、サーバ20から依頼者であるユーザUAの端末10Aに、リトルの公式に基づく待ち時間の予想結果を送信してもよい。
以上のとおり、並び順報知機能によれば、依頼者に指定日時からのずれを把握させることができる。
【0056】
また、並び順報知機能は、並び屋モード機能S40(図2C参照)における、承諾情報受信機能S47の実行後かつクロージング機能S48の実行前に実行されてもよい。
具体的には、(1)並び屋であるユーザUBが店舗に並んだ場合に、ユーザUBに端末10BのUIを介して並び順を入力させ、(2)次いで、端末10Bからサーバ20に並び順及びその入力時刻を送信させ、(3)次いで、委託者であるユーザUAの端末10Aにサーバ20から送信される並び順及びその入力時刻を受信させる。
この機能の前提として、並び屋であるユーザUBの端末10Bは、そのUIに、自身が並ぶ店舗での並び順及びその入力時刻を入力可能に設定されている。
なお、UIへの並び順及びその入力時刻の入力のタイミング及び回数について購入者モード機能S30の場合に準じる。
【0057】
〈ユーザ評価機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、ユーザ評価機能を実行させてもよい。例えば、購入者モード機能S30のクロージング機能S38及び並び屋モード機能S40のクロージング機能S48の際に、依頼者(又は委託者)及び並び屋がそれぞれ相手の評価(親切さ、正確さ等)を、UIを介して入力できるようにしてもよい。この評価結果は、記憶部24に記憶され、UIを介して各ユーザに閲覧できるようにしてもよい。
以上のとおり、ユーザ評価機能によれば、例えば、最初の発信者が複数の受任希望者又は委託希望者の中から誰かを選択する場合に、過去のユーザ評価の結果を参照情報として提供することができる。
【0058】
〈相場表示機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、相場表示機能を実行させてもよい。例えば、記憶部24には、過去に実行された代行の結果が記憶されるが、各店舗における取引額に関する情報(取引額、平均取引額等)を、UIを介して各ユーザに閲覧できるようにしてもよい。
以上のとおり、相場表示機能によれば、例えば、最初の発信者が受任希望者又は委託希望者を探す場合に、過去の取引額を参照情報として提供することができる。
【0059】
〈店舗情報登録機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、店舗情報登録機能を実行させてもよい。例えば、各ユーザの端末から店舗の情報(場所、営業時間、提供役務又は販売商品、代行が可能か等の情報)を、UIを介して入力してサーバ20に送信し、記憶部24に記憶させてもよい。そして、これらの情報は、UIを介して各ユーザに閲覧できるようにしてもよい。
以上のとおり、店舗情報登録機能によれば、例えば、最初の発信者が受任希望者又は委託希望者を探す場合に、そもそも並び屋と交代することが可能な店舗であるかを知らせることができる。
【0060】
〈チャット機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、チャット機能を実行させてもよい。例えば、代行の交渉時及び条件調整時に、各ユーザがそれぞれの端末からチャット機能を利用して条件等のカスタマイズ、互いの外観の特徴情報(テキスト又は写真)、時間の変更(例えば予定よりも数分遅延すること)等を伝達できるようにしてもよい。
【0061】
〈通話機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、通話機能を実行させてもよい。例えば、代行の交渉時及び条件調整時に、各ユーザがそれぞれの端末から通話機能を利用して条件等のカスタマイズ、互いの外観の特徴情報(テキスト又は写真)、時間の変更(例えば予定よりも数分遅延すること)等を伝達できるようにしてもよい。
【0062】
〈予想時間長表示機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、購入者モード機能S30において、予想時間長表示機能を実行させてもよい。
この機能の前提としては、サーバ20の記憶部24に、過去に実行された複数の代行における、店舗名、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶させる(記憶機能)。天気の情報は、一例としてサーバ20が外部サーバ(図示省略)から入手できるようにする。
そのうえで、サーバ20は、記憶機能によって記憶される過去代行情報から、各店舗における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各店舗で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する(生成機能)。
そして、代行システムASは、依頼者及び受任希望者の端末のUIに、その指定日時に並ぶ際の予想並び時間長(どのくらいの時間並ぶ必要があるか)を表示させる(予想時間長表示機能)。
【0063】
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、並び屋モード機能S40において、予想時間長表示機能を実行させてもよい。
この機能の前提としては、サーバ20の記憶部24に、過去に実行された複数の代行における、店舗名、日時、天気及び並んだ時間長を含む過去代行情報を記憶させる(記憶機能)。天気の情報は、一例としてサーバ20が外部サーバ(図示省略)から入手できるようにする。また、代行請負送信機能の実行時にその端末のUIには、その店舗に並んだ時間長の情報の入力が可能に設定されている。
そのうえで、サーバ20は、記憶機能によって記憶される過去代行情報から、各店舗における、日時及び天気と、並んだ時間長との相関関係を教師データとして機械学習させて、各店舗で所定の日時に並ぶ時間長の相関モデルを生成する(生成機能)。
そして、代行システムASは、並び屋及び委託希望者の端末のUIに、その指定日時に並ぶ際の予想並び時間長(どのくらいの時間並ぶ必要があるか)を表示させる(予想時間長表示機能)。
【0064】
〈地図表示機能〉
また、例えば、代行プログラムPGは、代行システムASに、地図表示機能を実行させてもよい。ここで、図3は、本実施形態の代行プログラムPGに含まれるUIによって各端末10A、10B、10C、10D、・・・の画面に表示される地図表示機能による表示結果の一例である。
具体的には、地図表示機能は、各端末10A、10B、10C、10D、・・・のUIを介して、それぞれの各画面に、各端末10A、10B、10C、10D、・・・が有するGPS機能及びサーバ20の記憶部24に記憶されている又は外部サーバ(図示省略)に記憶されている地図情報を利用して、複数の店舗及び複数の端末10A、10B、10C、10D、・・・の位置を表示させる(位置表示機能)。この場合、例えば、依頼者、並び屋、受任希望者及び委託希望者は、通常の表示色を変更して視覚的に認識され易くしてもよい。
以上のとおり、位置表示機能によれば、例えば、前述の第2利用例、第4利用例、第6利用例及び第8利用例のように、すぐに代行を希望する場合に、対象者がその行列又はその近くにいるかを知らせることができる。
【0065】
また、地図表示機能は、端末10A、10B、10C、10D、・・・のUIを介して、それぞれの画面に、各端末10A、10B、10C、10D、・・・の位置を表示させつつ(位置表示機能)、購入者モード機能S30の実行時に、ユーザの位置とともに代行依頼情報、受任希望情報、上記付加的機能による各情報等を表示させるようにしてもよく、並び屋モード機能S40の実行時に、代行依頼情報、受任希望情報、上記付加的機能による各情報等を表示させるようにしてもよい。
【0066】
〈言語切り替え機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、言語切り替え機能を実行させてもよい。例えば、UIを介して各端末10A、10B、10C、10D、・・・の画面に表示される言語表記を、各ユーザの選択により切り替え可能としてもよい。これにより、例えば、日本語が得意でない外国人ユーザは、その母国語による言語表記でUIを利用することができる。
【0067】
〈通貨切り替え機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、通貨切り替え機能を実行させてもよい。例えば、UIを介して各端末10A、10B、10C、10D、・・・の画面に表示される依頼額、受任希望額、報酬額その他の額の表記を、各ユーザの選択により切り替え可能にするとともにレートを変更して表示するようにしてもよい。これにより、例えば、外国人ユーザは、その自国の通貨であればどのくらいの価格であるかを理解することができる。
【0068】
〈決済機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、決済機能を実行させてもよい。例えば、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・同士の決済方法として、決済代行・決済端末サービスを利用できるようにしてもよい。
【0069】
〈サブスクリプション機能〉
また、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・による代行プログラムPGの利用契約として、契約期間中に、無制限又は定められた回数まで(例えば、1日上限2回、1ヵ月上限10回等)、利用できるようにしてもよい。
【0070】
〈他のアプリ又は情報サイトとの連携機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、他のアプリ(プログラム)又は情報サイトとの連携機能を実行させるようにしてもよい。具体的には、複数の飲食店等の情報(メニュー、提供物の画像、値段、口コミ情報その他の情報)を集めたアプリ又は情報サイトと連携できるようにして、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・が例えば並び屋に並んでもらうことを検討している店舗の情報を、UIを介して又はリンクによりウェブアプリを介して閲覧できるようにしてもよい。
【0071】
〈アプリポイント機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、ポイント機能を実行させるようにしてもよい。具体的には、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・がアプリ(代行プログラムPG)を利用した場合に、支払い額の一部又は全部に相当するポイントが貯まるように設定し、次回そのポイントを利用できるようにしてもよい。
【0072】
〈ユーザ認識機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、ユーザ認識機能を実行させるようにしてもよい。具体的には、代行の契約者同士(例えば、購入者と並び屋等)において、指定された店舗に並んでいる並び屋に購入者が近づくと、それらの一方又は両方の端末からその旨(近づいた旨)を報知するようにしてもよい。例えば、代行プログラムPGが端末のUIにその旨を表示する、端末を振動させる、端末から音を鳴らす等により報知するようにしてもよい。
【0073】
〈店舗並び時間報知機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、店舗並び時間報知機能を実行させるようにしてもよい。多数のユーザが同時に代行プログラムPGを使用することが想定されるため、サーバ20が多数のユーザの端末から複数の店舗での並び時間の情報を管理するようにすれば、複数の店舗のタイムリーな並び時間の情報が入手できる。そこで、この情報をユーザの端末で閲覧できるようにしてもよい。例えば、あるユーザが代行プログラムPGを使用した場合に、自身の周辺にある複数の店舗の並び時間の情報を閲覧できるようにしてもよい。さらに、並び時間の順にソートさせて複数の店舗の並び時間の情報をUIを介して表示させてもよい。
【0074】
〈オークション機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、オークション機能を実行させるようにしてもよい。例えば、並び屋モード機能S40が実行される場合、すなわち、あるユーザが自身の並び順を他のユーザに販売する場合、複数の購入希望者が集まることがあり得る。その場合に、並び屋はその販売額を、オークションを利用して複数の購入希望者から購入者を選択できるようにしてもよい。
【0075】
〈複数並び屋募集機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、複数並び屋募集機能を実行させるようにしてもよい。例えば、購入者モード機能S30が実行される場合、例えば購入者であるユーザが後日(例えば、明日)にある店舗で、複数人でランチをしたい場合、当該ユーザは代行依頼情報S32を送る際にUIを介して例えば4人の並び屋に塊(並び屋集団)となって並んで欲しい旨を依頼できるようにしてもよい。この場合に、例えば、ユーザである受任希望者はユーザでない者とともに並び屋集団の代表者となって代行業務を受任できるようにしてもよい。また、例えば、それぞれ面識がない複数のユーザが4人集まったことにより代行の契約が成立するようにしてもよい。この場合、それぞれ面識がない複数のユーザは互いにチャット機能等を利用して、指定された店舗に並び屋集団として並ぶようにすればよい。
【0076】
〈クレーム対応機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、クレーム対応機能を実行させるようにしてもよい。例えば、複数の店舗のうちの一部の店舗から、代行プログラムPGを利用した並び屋に対してやめるようにとクレームを言われるかもしれない。この場合、クレームを言われた並び屋は、UIを介して並び屋が敬遠されている店舗を入力し、サーバ20でその情報を管理し、ユーザ全体にその情報を閲覧できるようにしてもよいし、並び屋が禁止されているとして並ぶことの対象外の店舗として地図、リストその他の報知手段により報知するようにしてもよい。
また、代行システムASには、クレームを言った店舗の行列に関するデータを所有していることから、その店舗に対して、そのデータを提供することで並び屋を許容してもらうことにしてもよい。
【0077】
〈時給換算機能〉
また、代行プログラムPGは、代行システムASに、時給換算機能を実行させるようにしてもよい。例えば、購入者としてのユーザが、UIを介して自分の時給、すなわち、自分の1時間当たりの金銭的価値を登録できるようにする。購入者としてのユーザは、並び屋を利用して他人に並んでもらうことでその間に例えば自分の仕事をすることができるから、並び屋に単位時間換算の報酬額よりも自分の時給が高ければ、実は並び屋を利用したことで節約ができたことになり得る。そこで、UIを介して、この節約できた額をゲージとして可視化してもよい。また、この場合に、節約できた額をポイント化してもよい。
【0078】
〈両モード融合機能〉
また、本実施形態では、代行プログラムPGは、ユーザに対し、購入者モード機能S30及び並び屋モード機能S40を選択させて利用させるとした(図2A参照)。
しかしながら、これらのモードが異なるユーザに同時期に利用された結果、購入者であるユーザが指定する店舗と、並び屋であるユーザが並んでいる店舗とが一致することが起こり得る。このような場合、それぞれのユーザが利用しているモードを融合させ、購入者モード機能S30における受任希望情報の送信S34のステップ時に、並び屋であるユーザの端末から受任希望情報を送信させるようにしてもよい(図2B参照)。また、それぞれのユーザが利用しているモードを融合させ、並び屋モード機能S40における受託希望情報の送信S44のステップ時に、購入者であるユーザの端末から受託希望情報を送信させるようにしてもよい(図2C参照)。このようにして、購入者モード機能S30と並び屋モード機能S40とを融合させて、異なる立場で主体となって購入者又は並び屋を探しているユーザがどちらの立場でも利用できるようにしてもよい。
この変形例によれば、同時期に、購入者モード機能S30と並び屋モード機能S40とが実行され、かつ、それぞれのユーザが同一の店舗での代行を求めている場合に、それぞれのユーザをマッチングさせることができる。
【0079】
〈自動マッチング機能〉
また、本実施形態では、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・は、それぞれが利用する各端末10A、10B、10C、10D、・・・から、個人情報(住所、氏名、年齢、顔写真、クレジットカード番号等)を登録することで会員登録してから利用可能に設定されているとした。
ここで、各ユーザUA、UB、UC、UD、・・・は、個人情報以外に、それぞれの希望条件情報を登録できるようにしてもよい。例えば、評価が定められたポイント以上であればそのユーザの発信情報を受けること、報酬額等の取引額が定められた額以下であればそのユーザからの発信情報を受けること、対象の店舗等の定められた場所からの距離が定められた距離以下にいるユーザからの発信情報を受けること等を登録できるようにしてもよい。そして、ユーザが並び屋を募集する場合に、そのユーザが登録した希望条件情報を満たす対象ユーザがいれば自動的にマッチング(自動マッチング機能を実行させる)するようにしてもよい。
さらに、自動マッチング機能を実行させるか否かは、ユーザがUIを介して選択できるようにしてもよい。
【0080】
以上が、購入者モード機能S30及び並び屋モード機能S40の付加的機能についての説明である。
【0081】
以上のとおり、本発明について前述の実施形態を例示して説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではない。例えば、以下のような複数の変形例であってもよい。
【0082】
例えば、本発明は、前述の基本的機能のみでもよく、基本的機能に一部又は全部の付加的機能を追加してもであってもよい。
【0083】
また、前述の実施形態では、前述の基本的機能が必須の構成要素であるとして説明したが、本発明は各機能のうちの一部の機能がなくてもよい。
例えば、代行依頼情報は少なくとも指定日時及び依頼額を含むとしたが、これらの一方又は両方を含まなくてもよい。同じように、代行請負情報は少なくとも指定日時及び請負額を含むとしたが、これらの一方又は両方を含まなくてもよい。
また、例えば、代行依頼情報には依頼額及び指定日時を含むとしたが、これらの一方又は両方を含まなくてもよい。
また、例えば、受任希望情報には受任希望額を含むとしたが、これを含まなくてもよい。
【0084】
また、前述の実施形態の説明では、代行の対象が店舗での役務の受理及び商品の購入のいずれか一方又は両方であるとした(図3参照)。しかしながら、代行の対象は、依頼者による需要があることで又は需要があると想定されることで依頼者の目的を実現するための優先権であれば、店舗での役務の受理及び商品の購入でなくてもよい。例えば、図5の表に示される各例(第1例~第20例)の目的のように、店舗に並ぶことで目的を達成するものでなくてもよい。この場合、目的とは、依頼者が要望する体験、物、場所等を意味する。また、優先権とは、複数の需要者が同じ又は同じような目的を実現することに競合するような場合に優先的にその目的を実現することができる権利を意味する。
【0085】
ここで、図5の表に示される各例は、購入者モードS30(図2B参照)にも並び屋モードS40にも適用してもよい。例えば、第1例(混雑するトイレの利用)に購入者モードS30を適用する場合、トイレを利用したい者が購入者となって、指定した時間に競技場のトイレを利用するために並び屋に並んでもらう。また、例えば、第1例(混雑するトイレの利用)に並び屋モードS40を適用する場合、トイレの利用するための行列に並んでいる者が並び屋となって、トイレを利用したい者に自身が確保した利用するための権利(並び順)を購入者に譲る。
第1例において購入者モードS30を利用する場合、購入者(依頼者)は、例えば、UIを利用して具体的な目的をテキスト、音声等で代行依頼情報に含めることができる。また、並び屋モードS40を利用する場合、例えば、UIを利用して具体的な目的をテキスト、音声等で代行請負情報に含めることができる。これらの追加機能については、図5の表の他の例の場合も同様である。
なお、前者の場合のトイレは、他人に並んでもらう場所の一例である。後者の場合のトイレは、自身が代行で並ぶ場所の一例である。
【0086】
図5の表に例示されている各例には、前述の実施形態における第1利用例~第8利用例(図3参照)の一部又はすべての機能を組み合わせたプログラムとしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
10 複数の端末
10A ユーザ
10A 端末
10B 端末
10C 端末
10D 端末
20 サーバ
22 処理部
24 記憶部
30 通信ネットワーク
AP アプリケーション
AS 代行システム
DF データファイル
LB 各種ライブラリ
PG 代行プログラム
S10 ログイン機能
S20 モード選択機能
S30 購入者モード機能
S31 購入者モード表示機能
S32 代行依頼情報送信機能
S33 代行依頼情報受信機能
S34 受任希望情報送信機能
S35 受任希望情報受信機能
S36 承諾情報送信機能
S37 承諾情報受信機能
S38 クロージング機能
S40 並び屋モード機能
S41 並び屋モード表示機能
S42 代行請負情報送信機能
S43 代行請負情報受信機能
S44 委託希望情報送信機能
S45 委託希望情報受信機能
S46 承諾情報送信機能
S47 承諾情報受信機能
S48 クロージング機能
UA ユーザ
UB ユーザ
UC ユーザ
UD ユーザ

【要約】
【課題】本発明は、他人に並んでもらうことによる代行又は自身が並ぶことによる代行を容易に実現させるプログラムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明のプログラムPGは、システムに、複数の端末10のうちの一の端末10Aから、他人に代行で並んでもらう代行依頼情報を送信させる機能S32と、一の端末10A以外の他の複数の端末10B、10C、10Dに、前記代行依頼情報を受信させる機能S33と、他の複数の端末10B、10C、10Dから前記代行の受任を希望する受任希望情報を送信させて、一の端末10Aに前記受任希望情報を受信させる受任希望受信機能S34、S35と、一の端末10Aから前記代行の受任を承諾する承諾情報を送信させて、選択された端末10Bに前記承諾情報を受信させる承諾送信機能S36、S37と、を実行させる。
【選択図】図2B

図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5