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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】映像処理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/77 20060101AFI20240618BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20240618BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
H04N5/77
H04N5/91
H04N7/18 J
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022564352
(86)(22)【出願日】2021-04-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2021085707
(87)【国際公開番号】W WO2021213181
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】202010331493.2
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホウ、ペンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】タン、リウェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、レイ
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-104752(JP,A)
【文献】特開2008-287386(JP,A)
【文献】特開2008-283603(JP,A)
【文献】特表2019-524029(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0261091(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105049920(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105141868(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105872428(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76-5/775
H04N 5/91-5/956
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像処理方法であって、
カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する段階と、
前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する段階であって、前記第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされる、段階と、
第1報告サイクル内に取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、前記第1映像クリップを記憶する段階であって、前記第1報告サイクルは、最大許容映像損失時間長以下であり、前記最大許容映像損失時間長は、障害が発生したときにユーザによって許容される、前記カメラコンポーネントによって撮影された映像の最長損失時間である、段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する前記段階は、前記映像ストリームのタイプをクエリする段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1報告サイクル内に取得される前記第1データパケットの数は、映像解像度および前記第1報告サイクルの時間長に基づき決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1データパケットはトランスポートストリーム(TS)パケットである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記映像ストリームがTSパケットを含む場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する段階は、前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得する段階を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記映像ストリームがエレメンタリストリーム(ES)パケットを含む場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する前記段階は、
前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得する段階と、
前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する段階と
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記映像ストリームが未加工ストリームである場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する前記段階は、
前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから、前記映像ストリームに対応する前記未加工ストリームを取得する段階と、
前記未加工ストリームをエンコードして、少なくとも1つのESパケットを生成する段階と、
前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する段階と
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記プロトコルヘッダはリアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
すべての第1データパケットのデータ量は同一である、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は更に、
映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせる段階と、
第1映像フォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの映像ファイルを記憶する段階と
を備える、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は更に、
前記カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得する段階と、
第1期間における前記車両の前記速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶する段階であって、前記第1期間の開始時点は、前記車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、前記第1期間の時間長は第1の予め設定された時間長であり、前記第2期間の中間時点は、前記車両の前記駆動ペダルが踏まれた前記時点であり、前記第2期間の時間長は、第2の予め設定された時間長である、段階と
を備える、請求項に記載の方法。
【請求項12】
第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶する前記段階の前に、前記方法は更に、
前記第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、前記第2期間における前記第1映像クリップを特定する段階であって、前記第1映像クリップの前記タイムスタンプは、前記第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される、段階を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
映像処理装置であって、
カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信するように構成される受信モジュールと、
プログラム命令を実行し、前記映像処理装置に、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実装させるように構成される処理モジュールと
を備える映像処理装置。
【請求項14】
通信装置に、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、参照によって全体が本願に組み込まれる、「映像処理方法および装置」と題する、2020年4月24日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010331493.2号に対する優先権を主張する。
【0002】
本願の実施形態は、情報技術分野、特に、映像処理方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
継続的な経済的発展に伴い、自家用車がますます普及している。車両所有者は通常、様々なカメラコンポーネントを自家用車に設置する。例えば、カメラは、後退を支援するために車両後部に設置されることができ、ダッシュボードカメラは、運転プロセスを記録するために車両に設置されることができる。
【0004】
従来技術において、車両に設置されたカメラコンポーネント(例えばダッシュボードカメラ)は通常、映像プレビュー、記録、記憶、および再生を独立に完了する。映像記録プロセスにおいて、映像障害復元能力を提供するべく、カメラコンポーネントは通常、映像データを書き込むときにインデックスデータを書き込む必要がある。現在、インデックスデータについて2つの実装がある。一方は、解像度およびフレームレートに基づいてインデックス空間を計算し、インデックスを予め書き込み、次に、映像データをメモリに継続的に書き込む。予め書き込まれるインデックスは通常、実際のインデックス空間のサイズおよび実際のインデックス場所とマッチしないので、インデックス空間の無駄が生じ得る。
【0005】
他方は、映像記録プロセスにおいて、インデックスをメモリに継続的に書き込む。しかしながら、映像記録プロセスにおいてインデックスがメモリに継続的に書き込まれる場合、比較的大きい記憶領域が占有される。結果として、映像記録によって占有される記憶領域は比較的大きくなる。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、映像処理方法および装置を提供し、映像記録が比較的大きい記憶領域を占有するという従来技術の問題を解決する。
【0007】
第1態様によれば、本願の実施形態は映像処理方法を提供する。方法は映像処理装置に適用されてよい、または、映像処理装置におけるチップに適用されてよい。映像処理装置は例えば、車載端末であってよい。以下では、方法が車載端末に適用される例を使用することによって方法を記載する。方法において、車載端末は、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信し、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する。第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされる。次に、車載端末は、第1報告サイクルにおいて取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。第1報告サイクルは最大許容映像損失時間長以下であり、最大許容映像損失時間長は、障害が発生するときにユーザによって許容される、カメラコンポーネントによって撮影される映像の最長損失時間である。
【0008】
第1態様において提供される映像処理方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードされることができる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生したとき、車載端末に記憶された、第1データパケットを含む第1映像クリップについて、映像デコーディングは依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、より長時間の映像を記憶することができる。
【0009】
実現可能な方式において、第1データパケットはトランスポートストリーム(TS)パケットである。
【0010】
実現可能な方式において、映像ストリームがTSパケットを含む場合、車載端末は、プロトコルヘッダを映像ストリームから除去した後に、少なくとも1つのTSパケットを映像ストリームから取得し得る。
【0011】
この実現可能な方式において提供される映像処理方法によれば、映像ストリームがTSパケットを含むとき、車載端末は、プロトコルヘッダを直接除去して、少なくとも1つのTSパケットを映像ストリームから取得し、少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。TSパケットを使用することによって合成された第1映像クリップは、独立にエンコードまたはデコードされてよく、それにより、映像記録によって占有される記憶領域を節約し、その結果、より長時間の映像を記憶領域に記憶できる。
【0012】
実現可能な方式において、映像ストリームがESパケットを含む場合、車載端末は、プロトコルヘッダを映像ストリームから除去した後に、少なくとも1つのESパケットを映像ストリームから取得し、次に、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する。
【0013】
この実現可能な方式において提供される映像処理方法によれば、映像ストリームがESパケットを含むとき、車載端末は、プロトコルヘッダを除去することによって少なくとも1つのESパケットを映像ストリームから取得し、ESパケットをTSパケットにカプセル化し、最後に、少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成して記憶する。TSパケットを使用することによって合成された第1映像クリップは、独立にエンコードまたはデコードされてよく、それにより、映像記録によって占有される記憶領域を節約し、その結果、より長時間の映像を記憶領域に記憶できる。
【0014】
実現可能な方式において、映像ストリームが未加工ストリームである場合、車載端末は、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去した後に映像ストリームに対応する未加工ストリームを映像ストリームから取得し、未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成する。最後に、車載端末は少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する。
【0015】
この実現可能な方式において提供される映像処理方法によれば、映像ストリームが未加工ストリームであるとき、車載端末は、プロトコルヘッダを除去することによって、映像ストリームに対応する未加工ストリームを映像ストリームから取得し、未加工ストリームをエンコードしてESパケットを生成し、次に、ESパケットをTSパケットにカプセル化し、最後に、少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成して記憶する。TSパケットを使用することによって合成された第1映像クリップは、独立にエンコードまたはデコードされてよく、それにより、映像記録によって占有される記憶領域を節約し、その結果、より長時間の映像を記憶領域に記憶できる。
【0016】
実現可能な方式において、プロトコルヘッダはリアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである。
【0017】
実現可能な方式において、すべての第1データパケットのデータ量は同一である。
【0018】
実現可能な方式において、車載端末は更に、映像ファイルの標準データ量に基づいて少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせ、第1映像フォーマットに基づいて少なくとも1つの映像ファイルを記憶し得る。
【0019】
この実現可能な方式において提供される映像処理方法を使用することによって、映像が大量の第1映像クリップの形式で記憶されることが回避され、その結果、ユーザが映像を見ることがより便利になる。加えて、映像ファイルは、映像再生コンポーネントの再生フォーマットに基づいて記憶され得る。これにより、映像再生コンポーネント上での高速再生を容易にする。
【0020】
実現可能な方式において、車載端末は更に、カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得し、第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶し得る。
【0021】
第1期間の開始時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第1期間の時間長は、第1の予め設定された時間長であり、第2期間の中間時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第2期間の時間長は第2の予め設定された時間長である。
【0022】
この実現可能な方式において提供される映像処理方法によれば、車両がブレーキをかける、または衝突するときに映像を緊急で記録されることができ、車載端末は、独立の記憶エリアからキーイベント映像を迅速に抽出し得る。
【0023】
実現可能な方式において、車載端末は更に、第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて第2期間における第1映像クリップを特定し得る。第1映像クリップのタイムスタンプは、第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される。
【0024】
第2態様によれば、本願の実施形態は映像処理装置を提供する。映像処理装置は、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信するように構成される受信モジュールと、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換して(第1データパケットは、独立にエンコードまたはデコードされる)、第1報告サイクルにおいて取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する(第1報告サイクルは最大許容映像損失時間長以下であり、最大許容映像損失時間長は、障害が発生したときにユーザによって許容される、カメラコンポーネントによって撮影された映像の最長損失時間である)ように構成される処理モジュールとを備える。
【0025】
実現可能な方式において、映像ストリームがTSパケットを含む場合、処理モジュールは具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得するように構成される。
【0026】
実現可能な方式において、映像ストリームがESパケットを含む場合、処理モジュールは具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得し、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される。
【0027】
実現可能な方式において、映像ストリームが未加工ストリームである場合、処理モジュールは具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームを取得し、未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成し、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される。
【0028】
実現可能な方式において、プロトコルヘッダはリアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである。
【0029】
実現可能な方式において、すべての第1データパケットのデータ量は同一である。
【0030】
実現可能な方式において、処理モジュールは更に、映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせ、第1映像フォーマットに基づいて少なくとも1つの映像ファイルを記憶するように構成される。
【0031】
実現可能な方式において、受信モジュールは更に、カメラコンポーネントが配置される車両の速度を取得するように構成され、処理モジュールは更に、第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶するように構成される。
【0032】
第1期間の開始時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第1期間の時間長は、第1の予め設定された時間長であり、第2期間の中間時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第2期間の時間長は第2の予め設定された時間長である。
【0033】
実現可能な方式において、処理モジュールは更に、第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、第2期間における第1映像クリップを特定するように構成される。第1映像クリップのタイムスタンプは、第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される。
【0034】
第3態様によれば、本願の実施形態は車載端末を提供する。車載端末は、プロセッサ、メモリ、トランスミッタおよびレシーバを含む。トランスミッタおよびレシーバは、プロセッサに結合され、プロセッサは、トランスミッタの送信動作を制御し、プロセッサはレシーバの受信動作を制御する。
【0035】
メモリはコンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され、プログラムコードは情報を含む。プロセッサが情報を実行するとき、情報は、ネットワークデバイスが、第1態様の可能な実装において提供される映像処理方法を実行することを可能にする。
【0036】
第4態様によれば、本願の実施形態は、チップが設置されたデバイスは、第1態様の実装において提供される映像処理方法を実行するように、コンピュータプログラムをメモリから呼び出してコンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサを含むチップを提供する。
【0037】
第5態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、コンピュータが、第1態様の実装において提供される映像処理方法を実行することを可能にする。
【0038】
第6態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータプログラム情報を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム情報は、コンピュータが、第1態様の実装において提供される映像処理方法を実行することを可能にする。
【0039】
第7態様によれば、本願の実施形態はコンピュータプログラムを提供する。コンピュータプログラムは、コンピュータが、第1態様の実装において提供される映像処理方法を実行することを可能にする。
【0040】
第8態様によれば、本願の実施形態は記憶媒体を提供する。プログラムがプロセッサによって実行されるとき、記憶媒体は、第1態様または第1態様の実装による映像処理方法を含むコンピュータプログラムを記憶する。
【0041】
本願の実施形態において提供される映像処理方法および装置によれば、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームは受信され、映像ストリームは少なくとも1つの第1データパケットに変換される。第1データパケットは、独立にエンコードまたはデコードし、次に、第1報告サイクルにおいて取得された第1データパケットは第1映像クリップとして記憶される。方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードできる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生するとき、第1データパケットを含む記憶された第1映像クリップについて、映像デコーディングが依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】従来技術における映像処理方法の概略図である。
【0043】
図2】本願の実施形態による映像処理方法のシステムアーキテクチャの図である。
【0044】
図3】本願の実施形態による映像処理方法の概略フローチャートである。
【0045】
図4A】本願の実施形態による第1映像クリップを合成する概略図である。
図4B】本願の実施形態による第1映像クリップを合成する概略図である。
【0046】
図5】本願の実施形態による映像処理方法のインタラクションの概略図である。
【0047】
図6】本願の実施形態による別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0048】
図7】本願の実施形態による別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。
【0049】
図8】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0050】
図9】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0051】
図10】本願の実施形態による更に別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。
【0052】
図11】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0053】
図12】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0054】
図13】は、本願の実施形態による更に別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。
【0055】
図14】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0056】
図15】本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0057】
図16】本願の実施形態による映像クリップを合成する概略図である。
【0058】
図17】本願の実施形態による別の映像処理方法の概略フローチャートである。
【0059】
図18】本願の実施形態による第1期間および第2期間の概略図である。
【0060】
図19】本願の実施形態による車両緊急事態時の映像記憶の概略図である。
【0061】
図20】本願の実施形態による映像処理装置の構造の概略図である。
【0062】
図21】本願の実施形態による車載端末の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本発明の目的、技術的解決手段および特長をより明確にするべく、以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に記載する。記載された実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部であることは明確である。創造的努力無しで本発明の実施形態に基づいて当業者によって取得されるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
【0064】
経済発展に伴い、自家用車がますます普及している。車両所有者は通常、様々なカメラコンポーネントを自家用車に設置する。例えば、カメラは、後退を支援するために車両後部に設置されることができ、ダッシュボードカメラは、運転プロセスを記録するために車両に設置されることができる。
【0065】
従来技術において、車両に設置されたカメラコンポーネントは通常、映像プレビュー、記録、記憶、および再生を独立に完了する。図1は、従来技術における映像処理方法の概略図である。図1に示すように、例えば、映像ストリームを撮影した後に、ダッシュボードカメラに内蔵されたカメラは、映像ストリームをダッシュボードカメラへ送信して、映像プレビューおよび再生を完了し、ダッシュボードカメラに内蔵されたセキュアなデジタルメモリカード(Secure Digital Memory Card, SD card)に映像を記憶する。
【0066】
映像記録プロセスにおいて、映像障害復元能力を提供するべく、カメラコンポーネントは通常、映像データを書き込むときにインデックスデータを書き込む必要がある。インデックスデータは、映像のフレームレートおよび解像度などの情報を含み、映像が再生されているときに映像データをデコードするために使用される。現在、インデックスデータについて2つの実装がある。一方は、解像度およびフレームレートに基づいてインデックス空間を計算し、インデックスを予め書き込み、次に、映像データをメモリに継続的に書き込む。予め書き込まれるインデックスも通常、実際のインデックス空間のサイズおよび実際のインデックス場所とマッチしないので、インデックス空間の無駄が生じ得る。したがって、第1方式は通常使用されない。
【0067】
他方は、映像記録プロセスにおいて、インデックスをメモリに継続的に書き込む。しかしながら、映像記録プロセスにおいてインデックスがメモリに継続的に書き込まれる場合、比較的大きい記憶領域が占有される。結果として、映像記録によって占有される記憶領域は比較的大きくなる。
【0068】
前述の問題を考慮して、本願の実施形態は映像処理方法を提供し、映像記録によって占有される記憶領域を低減する。本願の本実施形態において、受信された映像ストリームは、直接デコードできる形式で記憶される。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【0069】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法は、車両のカメラコンポーネント、例えば、ダッシュボードカメラによって撮影された映像ストリームの処理に適用可能であり、別の非車両映像コンポーネント、例えば監視カメラまたはカメラによって撮影された映像ストリームの処理に適用可能である。
【0070】
図2は、本願の実施形態による映像処理方法のシステムアーキテクチャの図である。図2に示されるように、カメラコンポーネント11、プロセッサ12、メモリ13、および映像再生コンポーネント14が含まれる。映像を撮影するとき、車載カメラコンポーネント11は、撮影された映像ストリームをプロセッサ12へ送信してよく、プロセッサ12は、映像ストリームを、独立にエンコードまたはデコードされる少なくとも1つの第1データパケットに変換する。次に、プロセッサ12は、報告サイクルに基づいて複数の第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップをメモリ13に記憶する。再生を実行する必要があるとき、映像再生コンポーネント14は、第1映像クリップを再生のためにメモリ13から抽出してよい。
【0071】
カメラコンポーネント11のタイプは、本願の本実施形態に限定されることはない。例えば、カメラコンポーネントは、ダッシュボードカメラ、カメラ、または同様のものであってよい。メモリ13のタイプも、本願の本実施形態に限定されることはない。例えば、メモリはハードディスク、SDカード、または同様のものであってよい。
【0072】
例えば、プロセッサ12は車載端末のプロセッサであってよい。映像再生コンポーネント14は、車載端末上の映像再生モジュール、車両上の携帯電話、または同様のものであってよい。
【0073】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法は、映像処理装置によって実行されることを理解されたい。映像処理装置は、任意のソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実装されてよく、車載端末の一部または全部であってよく、例えば、車載端末におけるプロセッサであってよい。
【0074】
以下では、具体的な実施形態を使用することによって本願の実施形態における技術的解決手段を詳細に記載するための例として、関連する実行コードが組み込まれた、またはインストールされた車載端末を使用する。以下のいくつかの具体的な実施形態は互いに組み合わされてもよく、同一または同様である概念または処理がいくつかの実施形態において繰り返し説明されなくてもよい。
【0075】
図3は、本願の実施形態による映像処理方法の概略フローチャートである。この実施形態は、受信された映像ストリームを車載端末がどのように記憶するかについての具体的なプロセスに関連する。図3に示されるように、映像処理方法は以下の段階を含む。
【0076】
S201:車載端末が、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0077】
この段階において、映像を収集した後に、カメラコンポーネントは、映像ストリームを車載端末へ送信し得る。
【0078】
カメラコンポーネントのタイプは、本願の本実施形態に限定されることはない。例えば、カメラコンポーネントは、ダッシュボードカメラ、カメラ、または同様のものであってよい。カメラコンポーネントの数は、本願の本実施形態に限定されることはない。1または複数のカメラコンポーネントがあってよい。それに対応して、車載端末は、1つのカメラコンポーネントによって送信された映像ストリームを受信してよいか、または、複数のカメラコンポーネントによって送信された映像ストリームを受信してよい。
【0079】
映像ストリームのタイプも、本願の本実施形態に限定されることはなく、伝送プロトコルに従って具体的に設定されてよい。例えば、映像ストリームは、リアルタイムストリーミングプロトコル(real time streaming protocol, RTSP)ストリームであってよい。RTSPは、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(transmission control protocol/internet protocol, TCP/IP)システムにおけるアプリケーション層プロトコルである。RTSPストリームには複数のパッキングフォーマット、例えば、トランスポートストリーム(Transport stream, TS)フォーマット、エレメンタリストリーム(Elementary Stream, ES)フォーマット、または未加工ストリームフォーマットがあり得る。
【0080】
未加工ストリームをESストリームにエンコードでき、ESストリームをTSストリームにパッケージングできる。未加工ストリームは、エンコードされていないデータストリームであり、未加工ストリームは、音声データおよび映像データの両方を含む。ESストリームは、1つのタイプの内容のみを含むデータストリームであり、複数のESパケットを含み、例えば、映像データのみを含むESストリーム、または、音声データのみを含むESストリームである。未加工ストリームがエンコードされるとき、映像データおよび音声データはがまず分割されてよく、未加工ストリームは、映像データのみを含むESストリームおよび音声データのみを含むESストリームにエンコードされる。ESストリームにおけるESパケットが更にTSパケットにカプセル化されてTSストリームを形成してよい。TSパケットは独立にエンコードまたはデコードされてよい。
【0081】
いくつかの実施形態において、映像ストリームは更に、プロトコルヘッダを含み、映像ストリームを処理するとき、端末デバイスはまず、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去する必要がある。例えば、映像ストリームがRTSPストリームである場合、それに対応して、映像ストリームはRTSPヘッダを含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、映像ストリームがRTSPストリームである場合、対応して、車載端末は、RTSP命令を拡張してよく、拡張されたRTSP命令は、映像ストリームのタイプをクエリして設定する能力を追加するために使用される。映像ストリームを受信した後に、車載端末は、RTSP命令に従って、映像ストリームのパッキングフォーマットを決定してよい。
【0083】
S202:車載端末が映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換し、第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされる。
【0084】
この段階において、映像ストリームを受信した後に、車載端末はまず、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去する必要があり、次に、映像ストリームのパッケージタイプに基づいて、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する。車載端末は、前述の拡張されたRTSP命令を使用することによって、映像ストリームのパッキングフォーマットをクエリしてよい。
【0085】
第1データパケットはTSパケットであってよい。
【0086】
例えば、図4Aおよび図4Bは、本願の実施形態による、映像ストリーム記憶の概略図である。図4Aおよび図4Bに示されるように、映像収集データを取得した後に、カメラコンポーネントは、映像ストリームを車載端末の製造データコレクタ(MDC)へ送信し、MDCは、映像ストリームを車載端末のパーサへ送信し、その結果、パーサは映像ストリームからRTSPヘッダを除去する。カメラによって収集された映像ストリームはTSストリーム、ESストリーム、または未加工ストリームであってよく、具体的な映像ストリームフォーマットは、RTSPにおいて指定されたパッキングフォーマットに基づいて決定されてよい。
【0087】
例えば、映像ストリームがTSストリームである場合、RTSPヘッダを除去した後に、パーサは少なくとも1つのTSパケットを取得してよく、次に、パーサは少なくとも1つのTSパケットを車載端末のエクスポータへ送信する。映像ストリームがESストリームである場合、RTSPヘッダを除去した後に、パーサは少なくとも1つのESパケットを取得してよく、パーサは次に、少なくとも1つのESパケットを車載端末のパッカへ送信し、その結果、パッカは少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化し、TSパケットをエクスポータへ送信する。映像ストリームが未加工ストリームである場合、RTSPヘッダを除去した後に、パーサはエンコードのために未加工ストリームを車載端末のエンコーダへ送信して少なくとも1つのESパケットを取得してよく、次に、エンコーダは、少なくとも1つのESパケットを車載端末のパッカへ送信し、その結果、パッカは、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化し、TSパケットをエクスポータへ送信する。
【0088】
S203:車載端末が、第1報告サイクルにおいて取得された少なくとも1つの第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。
【0089】
この段階において、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換した後に、車載端末は、第1報告サイクルにおいて取得された少なくとも1つの第1データパケットを第1映像クリップに合成して、第1映像クリップを記憶してよい。第1映像クリップはTS映像クリップであってよい。
【0090】
報告サイクルは1秒、0.5秒、または同様のものであってよい。第1報告サイクルの時間長は、本願の本実施形態に限定されることはない。報告サイクルは最大許容映像損失時間長以下であってよく、最大許容映像損失時間長は、障害が発生するときにユーザによって許容される、カメラコンポーネントによって撮影される映像の最長損失時間である。例えば、最大許容映像損失時間長が1秒である場合、それに対応して、報告サイクルは1秒であってよい、または、0.5秒であってよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、報告サイクルが0.5秒である場合、それに対応して、車載端末は0.5秒ごとに、少なくとも報告サイクル内にキャッシュされた第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップをメモリに出力する。メモリは0.5秒ごとに映像クリップを記憶するので、電源の障害が発生した場合でも、最大0.5秒の映像データが失われる。
【0092】
本願において、車載端末は、映像解像度および第1報告サイクルの時間長に基づいて、第1報告サイクル内の第1データパケットの数を決定してよい。例えば、第1報告サイクルが0.5秒であり、映像解像度が1080Pである場合、1080Pに基づく計算を通じて、0.5秒間に約1MBの第1データパケットキャッシュが生成されることが分かる。第1データパケットがTSパケットであるとき、各TSパケットは固定的に、188バイトを含むので、5577TSパケットは、第1報告サイクル内に生成されてよい。次に、車載端末のエクスポータは、5577TSパケットを使用することによって合成された第1映像クリップをメモリに出力してよい。
【0093】
本願の本実施形態において、どのように少なくとも1つの第1データパケットを第1映像クリップに合成するかは限定されることはなく、すべてのデータパケットは、単純に時系列の順序で先頭から末尾まで接続されて第1映像クリップを合成してよいことに留意されるべきである。
【0094】
図4Aおよび図4Bを参照する。以下では、1つの報告サイクル内に6個のTSパケットがある例を使用することによって、映像ストリームをどのように記憶するかを記載する。映像ストリームが少なくとも1つのTSパケットに変換された後に、少なくとも1つのTSパケットはエクスポータへ送信されてよい。エクスポータにおいて、TSパケットのキューが報告サイクル中に書き込まれるまで待機し、TSパケットは、第1映像クリップに合成される。1つの報告サイクルに6個のTSパケットがある場合、6個のTSパケットは先頭から末尾まで接続されて第1映像クリップを形成する。次に、エクスポータは第1映像クリップをメモリに出力する。
【0095】
図5は、本願の実施形態による映像処理方法のインタラクションの概略図である。図5に示されるように、収集された映像を処理する方式を記載するために、映像ストリームがTSストリームである例が使用される。車載カメラが映像ストリームを収集した後に、車載カメラは映像ストリームを車載端末のMDCへ送信し、次に、MDCは映像ストリームを車載端末のパーサへ送信し、その結果、パーサはRTSPヘッダを除去して少なくとも1つのTSパケットを取得する。パーサは少なくとも1つのTSパケットを車載端末のエクスポータへ送信し、その結果、エクスポータは、第1報告サイクル内の少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに形成した後に、第1映像クリップを記憶のためにSDカードへ送信する。ユーザが第1映像クリップを再生する必要があるとき、映像再生コンポーネントは、第1映像クリップを再生のためにSDカードから抽出してよい。加えて、ユーザがダッシュボードカメラまたは映像再生コンポーネントを使用することによって映像プレビューを実行する必要があるとき、パーサは、少なくとも1つのTSパケットを、直接的にプレビューおよび再生できる未加工ストリームに変換し、未加工ストリームを映像プレビューのためにダッシュボードカメラまたは映像再生コンポーネントへ送信してよい。
【0096】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームは受信され、映像ストリームは少なくとも1つの第1データパケットに変換される。第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされてよい。次に、第1報告サイクル内に取得された第1データパケットは、第1映像クリップとして記憶される。方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードできる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生するとき、第1データパケットを含む記憶された第1映像クリップについて、映像デコーディングが依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【0097】
これに基づいて、本願において、映像が記憶されるときインデックス空間が無駄にならず、高フレームレートおよび高解像度を有する長時間の映像を記憶でき、より柔軟な記憶ポリシーを提供できる。加えて、映像ストリームフォーマットの適応的変換を通じて、異なるカプセル化フォーマットにおけるすべてのデータパケットを、自動的にエンコードおよびデコードできる映像データに変換して記憶できる。
【0098】
前述の実施形態に基づいて、カメラコンポーネントによって送信され、かつ、車載端末によって受信された映像ストリームには、複数の異なる形式があってよい。いくつかの実施形態において、映像ストリームはTSパケットを含む。いくつかの実施形態において、映像ストリームはESパケットを含む。いくつかの他の実施形態において、映像ストリームは未加工ストリームであってよい。異なるパッキングフォーマットの映像ストリームの場合、映像ストリームは、異なる方式で少なくとも1つの第1データパケットに変換されてよく、次に、少なくとも1つの第1データパケットは少なくとも1つの第1映像クリップに形成される。
【0099】
以下では、映像ストリームがTSパケットを含むとき、どのように映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換するかを記載する。図6は、本願の実施形態による別の映像処理方法の概略フローチャートである。図7は、本願の実施形態による別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。図7は、図6における映像処理方法に対応する。前述の実施形態に基づいて、映像処理方法は以下の段階を備える。
【0100】
S301:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0101】
本実施形態において、段階S301の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図3における段階S201と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。具体的には、車載カメラが映像ストリームを収集した後に、車載カメラは、映像ストリームを車載端末のMDCへ送信し、次に、MDCは映像ストリームを車載端末のパーサへ送信する。
【0102】
S302:車載端末が映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得する。
【0103】
この段階において、車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、映像ストリームがTSパケットを含むので、プロトコルヘッダを映像ストリームから除去した後に、車載端末は、少なくとも1つのTSパケットを映像ストリームから直接取得してよい。
【0104】
具体的には、図7に示されるように、映像ストリームはTSストリームであることが例として使用される。TSパケットを含む映像ストリームを取得した後に、パーサは、映像ストリームからRTSPヘッダを除去して少なくとも1つのTSパケットを取得し得る。次に、パーサは少なくとも1つのTSパケットを車載端末のエクスポータへ送信する。
【0105】
S303:車載端末が、第1報告サイクル内に取得された少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。
【0106】
本実施形態において、段階S303の具体的な実装プロセスおよび実装原理は段階S203と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。具体的には、図7に示されるように、第1報告サイクル内の少なくとも1つのTSパケットをTS映像クリップに合成した後に、エクスポータはTS映像クリップをメモリに記憶する。
【0107】
前述の実施形態において、TSパケットを含む、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、車載端末は、映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換し、少なくとも1つの第1映像クリップをメモリに記憶してよい。加えて、TSパケットを含む、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、車載端末は更に、映像ストリームを処理し、次に、直接プレビューおよび再生のために、処理された映像ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。図8を参照する。方法は更に以下の段階を含む。
【0108】
S401:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0109】
S402:車載端末が映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得する。
【0110】
本実施形態において、段階S401およびS402の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図6の段階S301およびS302と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0111】
具体的には、図7に示されるように、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得した後に、パーサは、少なくとも1つのTSパケットを車載端末のアンパッカへ送信してよい。
【0112】
S403:車載端末が少なくとも1つのTSパケットをアンパックし、少なくとも1つのエレメンタリストリームESパケットを取得する。
【0113】
この段階において、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得した後に、車載端末は、少なくとも1つのTSパケットを少なくとも1つのESパケットに変換してよい。具体的には、図7に示されるように、パーサによって送信された少なくとも1つのTSパケットを取得した後に、アンパッカは、少なくとも1つのTSパケットをアンパックして少なくとも1つのESパケットを取得してよい。各TSパケットは複数のESパケットに対応する。次に、アンパッカは、アンパックを通じて取得されたESパケットをデコーダへ送信してよい。アンパッカがどのようにTSパケットをアンパックするかは、本願の本実施形態に限定されることはなく、既存のTSパケットアンパック方式に基づいてTSパケットをアンパックして少なくとも1つのESパケットを取得してよい。
【0114】
S404:車載端末が少なくとも1つのESパケットをデコードして、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得する。
【0115】
具体的には、図7に示されるように、少なくとも1つのESパケットを取得した後に、デコーダは、少なくとも1つのESパケットをデコードして、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得してよい。
【0116】
本願の本実施形態において、デコーダがどのようにESパケットをデコードするかは、既存のESパケットデコード方式に基づいて限定され、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得してよい。
【0117】
S405:車載端末がプレビュー対象未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信する。
【0118】
具体的には、図7に示されるように、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームをデコーダが取得した後に、デコーダはプレビュー対象未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。次に、映像再生コンポーネントのレンダラは、未加工ストリームに基づいて、プレビューのために映像をレンダリングしてよい。
【0119】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームは受信され、プロトコルヘッダは映像ストリームから除去され、少なくとも1つのTSパケットは映像ストリームから取得され、第1報告サイクル内に取得された第1データパケットは第1映像クリップとして記憶される。方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードできる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生するとき、第1データパケットを含む記憶された第1映像クリップについて、映像デコーディングが依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【0120】
以下では、映像ストリームがESパケットを含むとき、どのように映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換するかを記載する。図9は、本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。図10は、本願の実施形態による更に別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。図10図9における映像処理方法に対応する。映像処理方法は以下の段階を備える。
【0121】
S501:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0122】
本実施形態において、段階S401の具体的な実装プロセスおよび実装原理は段階S201と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。具体的には、車載カメラが映像ストリームを収集した後に、車載カメラは、映像ストリームを車載端末のMDCへ送信し、次に、MDCは映像ストリームを車載端末のパーサへ送信する。
【0123】
S502:車載端末が映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得する。
【0124】
この段階において、車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、映像ストリームがESパケットを含むので、プロトコルヘッダを映像ストリームから除去した後に、車載端末は、少なくとも1つのESパケットを映像ストリームから直接取得してよい。
【0125】
具体的には、図10に示されるように、映像ストリームがESストリームであることが例として使用される。ESパケットを含む映像ストリームを取得した後に、車載端末のパーサは、映像ストリームからRTSPヘッダを除去し、少なくとも1つのESパケットを取得してよい。次に、パーサは、少なくとも1つのESパケットを車載端末のパッカへ送信する。
【0126】
S503:車載端末が少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する。
【0127】
この段階において、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得した後に、車載端末は、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化してよい。
【0128】
具体的には、図10に示されるように、少なくとも1つのESパケットを受信した後に、パッカは少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化し、次に、少なくとも1つのTSパケットを車載端末のエクスポータへ送信してよい。
【0129】
S504:車載端末が、第1報告サイクル内に取得された少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。
【0130】
本実施形態において、段階S504の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図3における段階S203と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。具体的には、図10に示されるように、第1報告サイクル内の少なくとも1つのTSパケットをTS映像クリップに合成した後に、エクスポータはTS映像クリップをメモリに記憶する。
【0131】
前述の実施形態に基づいて、ESパケットを含む、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、車載端末は、映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換し、少なくとも1つの第1映像クリップをメモリに記憶してよい。加えて、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、車載端末は更に映像ストリームを処理し、次に、直接プレビューおよび再生のために、処理された映像ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。図11を参照する。方法は更に以下の段階を含む。
【0132】
S601:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0133】
S602:車載端末が映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得する。
【0134】
本実施形態において、段階S601およびS602の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図5における段階S501およびS502と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0135】
具体的には、図10に示されるように、少なくとも1つのESパケットを映像ストリームから取得した後に、パーサは少なくとも1つのESパケットを車載端末のデコーダへ送信してよい。
【0136】
S603:車載端末が少なくとも1つのESパケットをデコードして、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得する。
【0137】
具体的には、図10に示されるように、パーサによって送信された少なくとも1つのESパケットを受信した後に、デコーダは、少なくとも1つのESパケットをデコードして、映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得してよい。
【0138】
S604:車載端末がプレビュー対象未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信する。
【0139】
本実施形態において、段階S603およびS604の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図7における段階S404およびS405と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0140】
具体的には、図10に示されるように、デコーダが映像ストリームに対応するプレビュー対象未加工ストリームを取得した後に、デコーダはプレビュー対象未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。次に、映像再生コンポーネントのレンダラは、未加工ストリームに基づいて、プレビューのために映像をレンダリングしてよい。
【0141】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームが受信され、映像ストリームからプロトコルヘッダが除去され、映像ストリームから少なくとも1つのESパケットが取得され、少なくとも1つのESパケットは少なくとも1つのTSパケットにカプセル化される。方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードできる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生するとき、第1データパケットを含む記憶された第1映像クリップについて、映像デコーディングが依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【0142】
以下では、映像ストリームが未加工ストリームであるとき、どのように映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換するかを記載する。図12は、本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。図13は、本願の実施形態による別の映像処理方法のインタラクションの概略図である。図13は、図12における映像処理方法に対応する。映像処理方法は以下の段階を備える。
【0143】
S701:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0144】
本実施形態において、段階S701の具体的な実装プロセスおよび実装原理は図3における段階S201と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。具体的には、車載カメラが映像ストリームを収集した後に、車載カメラは、映像ストリームを車載端末のMDCへ送信し、次に、MDCは映像ストリームを車載端末のパーサへ送信する。
【0145】
S702:車載端末がプロトコルヘッダを映像ストリームから除去して、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームを取得する。
【0146】
具体的には、図13に示されるように、映像ストリームが未加工ストリームであることが例として使用される。映像ストリームを取得した後に、パーサは、映像ストリームからRTSPヘッダを除去し、未加工ストリームを取得してよい。次に、パーサは未加工ストリームを車載端末のエンコーダへ送信する。
【0147】
S703:車載端末が未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成する。
【0148】
本願の本実施形態において、どのように未加工ストリームをエンコードしてESパケットを生成するかは限定され、既存の未加工ストリームエンコード方式が使用されてよい。具体的には、図13に示されるように、エンコーダは未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成し、少なくとも1つのESパケットを車載端末のパッカへ送信する。
【0149】
S704:車載端末が少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する。
【0150】
具体的には、図13に示されるように、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化した後に、パッカは少なくとも1つのTSパケットを車載端末のエクスポータへ送信する。
【0151】
S705:車載端末が、第1報告サイクル内に取得された少なくとも1つのTSパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。
【0152】
具体的には、図13に示されるように、第1報告サイクル内の少なくとも1つのTSパケットをTS映像クリップに合成した後に、エクスポータはTS映像クリップをメモリに記憶する。
【0153】
前述の実施形態に基づいて、カメラコンポーネントによって収集された未加工ストリームを受信した後に、車載端末は、映像ストリームを少なくとも1つの第1映像クリップに変換し、少なくとも1つの第1映像クリップをメモリに記憶してよい。加えて、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信した後に、車載端末は更に映像ストリームを処理し、次に、直接プレビューおよび再生のために、処理された映像ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。図14を参照する。方法は更に以下の段階を含む。
【0154】
S801:車載端末が、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0155】
S802:車載端末が映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームを取得する。
【0156】
S803:車載端末が、映像ストリームに対応する未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信する。
【0157】
本実施形態において、段階S803の具体的な実装プロセスおよび実装原理は図7の段階S405と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0158】
具体的には、図13に示されるように、車載端末のパーサは、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームを取得し、プレビュー対象未加工ストリームを映像再生コンポーネントへ送信してよい。次に、映像再生コンポーネントのレンダラは、未加工ストリームに基づいて、プレビューのために映像をレンダリングしてよい。
【0159】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームが受信され、映像ストリームからプロトコルヘッダが除去され、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームが取得され、次に、未加工ストリームがエンコードされて少なくとも1つのESパケットを生成し、少なくとも1つのESパケットが少なくとも1つのTSパケットにカプセル化される。方法によれば、収集された映像ストリームが、独立にエンコードまたはデコードできる少なくとも1つの第1データパケットに変換されるので、映像記録プロセスにおいて障害が発生するとき、第1データパケットを含む記憶された第1映像クリップについて、映像デコーディングが依然として独立に完了され得る。したがって、映像記録中にインデックスが書き込まれる必要がなく、映像記録によって占有される記憶領域が低減され、その結果、長時間の映像を記憶できる。
【0160】
前述の実施形態に基づいて、第1映像クリップはまた、映像ファイルに組み合わされ、次に記憶されてよい。以下では、車載端末がどのように複数の第1映像クリップを1つの映像ファイルに合成するかを記載する。図15は、本願の実施形態による更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。前述の実施形態に基づいて、映像処理方法は以下の段階を備える。
【0161】
S901:車載端末がカメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する。
【0162】
S902:車載端末が映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換し、第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされる。
【0163】
S903:車載端末が、第1報告サイクル内に取得された少なくとも1つの第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する。
【0164】
本実施形態において、段階S901~S903の具体的な実装プロセスおよび実装原理は、図3における段階S201からS203と同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0165】
S904:車載端末が、映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせる。
【0166】
この段階において、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換した後に、車載端末は、映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせてよい。
【0167】
第1データパケットはTSパケットであってよい。各TSパケットはメタデータを保持し、TSパケットは、追加のメタデータ情報を有さないので、データパケットは、組み合わせ中に解析される必要がなく、複数の映像クリップは、単純な先頭から末尾までの接続を通じて、ファイル追加方式で1つの映像ファイルに迅速に組み合わされてよい。
【0168】
映像ファイルの標準データ量は、本願の本実施形態において限定されることはなく、具体的には実際の状況に基づいて設定されてよい。
【0169】
例えば、各映像ファイルの標準データ量が10Mであり、かつ、1つの映像クリップが1Mである場合、それに対応して、10の映像クリップが1つの映像ファイルに合成されてよい。
【0170】
図16は、本願の実施形態による映像クリップを合成する概略図である。具体的には、図16に示されるように、車載端末のシンセサイザは、車載端末のエクスポータからTS映像クリップVideo1、Video2、およびVideo3を受信する。TS映像クリップVideo1、Video2、およびVideo3の合計映像データ量が、予め設定された標準データ量に準拠する場合、シンセサイザはTS映像クリップVideo1、Video2、およびVideo3を1つの映像ファイルに組み合わせ、映像ファイルを車載端末のコンバータへ送信する。
【0171】
S905:車載端末が第1映像フォーマットに基づいて少なくとも1つの映像ファイルを記憶する。
【0172】
この段階において、車載端末は、映像ファイルの映像フォーマットを予め設定してよい。例えば、TS映像ファイルが再生されてよく、または、コンバータを使用することによって、より一般的なMP4ファイルに変換されてよい。第1映像フォーマットがTSである場合、それに対応して、車載端末によって出力されたTS映像ファイルは、変換されることなく直接記憶される。第1映像フォーマットがMP4である場合、対応して、車載端末によって出力されたTS映像ファイルは、記憶のためにMP4フォーマットに変換される必要がある。
【0173】
具体的には、図16に示されるように、車載端末のコンバータは、ユーザによって設定された映像フォーマットに基づいて、シンセサイザによって送信された映像ファイルのフォーマットを変換し、記憶のために、変換された映像ファイルをメモリへ送信してよい。予め設定された映像フォーマットがMP4フォーマットである場合、映像ファイルのフォーマットはMP4フォーマットに変換される。MP4フォーマットは、車載端末の再生フォーマットにより適用可能であってよい。
【0174】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、少なくとも1つの映像クリップが、映像ファイルの標準データ量に基づいて少なくとも1つの映像ファイルに組み合わされ、少なくとも1つの映像ファイルが第1映像フォーマットに基づいて記憶される。この方式において、TSのメタデータの特徴を使用することによって、TS映像クリップは、ファイル追加方式で組み合わされて、迅速な映像復元を実装してよい。加えて、映像ストリームは、ユーザの要件に基づいて複数の映像フォーマットにカプセル化されてよい。
【0175】
以下では、緊急事態に映像をどのように記憶するかを記載する。図17は、本願の実施形態による、更に別の映像処理方法の概略フローチャートである。前述の実施形態に基づいて、映像処理方法は以下の段階を備える。
【0176】
S1101:車載端末が、カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得する。
【0177】
この段階において、車載端末は、カメラコンポーネントが配置されている車両の速度をリアルタイムに検出してよい。
【0178】
車両の速度をどのように取得するかは、本願の本実施形態において限定されることはない。いくつかの実施形態において、速度センサは、カメラコンポーネントが配置されている車両に配置されてよく、車両のリアルタイムの速度が、速度センサを使用することによって決定されてよい。いくつかの他の実施形態において、車載端末は、車両のリアルタイムの衛星測位を取得して、車両の速度を計算してよい。
【0179】
S1102:第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超える場合、車載端末は、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶する。
【0180】
第1期間の開始時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第1期間の時間長は、第1の予め設定された時間長であり、第2期間の中間時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第2期間の時間長は第2の予め設定された時間長である。
【0181】
この段階において、第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超える場合、事故が車両で発生したと決定されてよい。この場合、第2期間における第1映像クリップは、独立の記憶エリアに記憶されてよい。第1の予め設定された時間長および第2の予め設定された時間長は、本願の本実施形態において限定されることはなく、具体的には、実際の状況に基づいて設定されてよい。図18は、本願の実施形態による第1期間および第2期間の概略図である。第1の予め設定された時間長は150msであってよく、第2の予め設定された時間長は300msであってよい。図18に示されるように、第1期間については、車両の駆動ペダルが踏まれた時点t1が、第1期間の開始時点として使用されてよく、t1の150ms後である時点t2が、第1期間の終了時点として使用される。この場合、t1とt2との間の期間は第1期間である。第2期間については、運転者が車両の駆動ペダルを踏んだ時点t1は、第2期間の中間時点として使用されてよく、t1の150ms前である時点t0は、第2期間の開始時点として使用され、t1の150ms後である時点t2は、第1期間の終了時点として使用される。この場合、t0とt2との間の期間は第2期間である。
【0182】
車載端末が第2期間における第1映像クリップどのように決定するかも、本願の本実施形態において限定されることはない。任意選択の実装において、車載端末は、第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、第2期間における第1映像クリップを特定してよい。具体的には、第2期間は、複数の第1映像クリップに対応してよく、各第1映像クリップは、第2期間に対応するタイムスタンプを有する。したがって、車載端末は、第1映像クリップのタイムスタンプを使用して第1映像クリップを特定してよい。
【0183】
第1映像クリップのタイムスタンプは、第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用されてよく、車載端末によって記録および生成される。例えば、図4Aおよび図4Bに示されるように、第1映像クリップは、複数のTSパケットを含み、第1映像クリップの記録が開始する時間は、第1TSパケットの記録が開始する時間であってよい。その後、第1映像クリップを記憶するとき、車載端末は、第1映像クリップ、および、第1映像クリップのタイムスタンプを同時に記憶してよい。車載端末で事故が発生するとき、ブレーキの前後15秒の期間内のキー映像が、第1映像クリップのタイムスタンプを使用することによって迅速に特定されてよい。
【0184】
可能な実装において、段階1102において、第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超えた場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶することに加えて、車載端末はまた、第1映像期間のタイムスタンプを独立の記憶エリアに記憶してよい。
【0185】
図19は、本願の実施形態による車両緊急事態時の映像記憶の概略図である。図19に示されるように、車両の速度を検出した後に、車両上のセンサは、車両の速度を車載端末の車両制御ユニット(VCU)へ送信してよい。第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超えたと検出されたとき、VCUは、車両上で緊急事態が発生したと決定する。緊急事態が送信された場合、VCUは、指示情報を車載端末のスキャナへ送信してよい。指示情報は、第2期間に記憶された第1映像クリップをメモリからフィルタリングして除去するようスキャナに示すために使用される。スキャナが指示情報を受信したときに第1映像クリップVideo1、Video2、およびVideo3がメモリに記憶されている場合(Video1、Video2、およびVideo3は第2期間において記憶されたものである)、スキャナは、第1映像クリップのタイムスタンプをスキャンすることによって、Video1およびVideo2をフィルタリングで除去してよい。次に、スキャナはVideo1およびVideo2を車載端末のシンセサイザへ送信し、シンセサイザは、Video1およびVideo2を映像ファイルに合成し、映像ファイルを車載端末のコンバータへ送信する。最後に、コンバータは、映像ファイルをMP4フォーマットに変換し、変換された映像ファイルを、独立に記憶するためにメモリへ送信する。
【0186】
例えば、VCUは、ブレーキの振幅を決定することによって、急激なブレーキイベントを識別して報告してよい。第1期間150msにおいて、速度の減少が25km/hより大きいとVCUが検出した場合、VCUは、事故が発生したと決定してよい。この場合、VCUは、緊急事態を定義して報告し、指示情報をスキャナへ送信し、タイムスタンプを使用することによってブレーキの前後15秒の期間におけるキー映像を迅速に特定してキー映像を専用の記憶エリアへ移動させるようスキャナに指示する。
【0187】
本願の本実施形態において提供される映像処理方法によれば、車載端末は、カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得し、第1映像期間のタイムスタンプに基づいて第2期間における第1映像クリップを特定する。第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップが独立の記憶エリアに記憶される。この方式では、事故が発生したとき、タイムスタンプを使用することによって、キーイベント映像を独立の記憶エリアへ迅速に移動させることができ、事故の後に、キーイベント映像を独立の記憶エリアから迅速に抽出して、より価値のある映像を、より迅速に取得することができる。
【0188】
当業者であれば、方法の実施形態の段階の全部または一部が、プログラム情報関連のハードウェアによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが起動するとき、方法の実施形態の段階が実行される。前述の記憶媒体は、プログラムコード、例えば、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどを記憶できる様々な媒体を含む。
【0189】
図20は本願の実施形態による映像処理装置の構造の概略図である。映像処理装置は、前述の映像処理方法を実行するために、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって実装され得る。図20に示されるように、映像処理装置200は受信モジュール201および処理モジュール202を備える。
【0190】
受信モジュール201は、カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信するように構成される。
【0191】
処理モジュール202は、映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換し(第1データパケットは、独立にエンコードまたはデコードされる)、第1報告サイクルにおいて取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、第1映像クリップを記憶する(第1報告サイクルは最大許容映像損失時間長以下であり、最大許容映像損失時間長は、障害が発生したときにユーザによって許容される、カメラコンポーネントによって撮影される映像の最長損失時間である)ように構成される。
【0192】
任意選択の実装において、第1データパケットはトランスポートストリームTSパケットである。
【0193】
任意選択の実装において、映像ストリームがTSパケットを含む場合、処理モジュール202は具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得するように構成される。
【0194】
任意選択の実装において、映像ストリームがESパケットを含む場合、処理モジュール202は具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得し、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される。
【0195】
任意選択の実装において、映像ストリームが未加工ストリームである場合、処理モジュール202は具体的には、映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、映像ストリームから映像ストリームに対応する未加工ストリームを取得し、未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成し、少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される。
【0196】
任意選択の実装において、プロトコルヘッダはリアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである。
【0197】
任意選択の実装において、すべての第1データパケットのデータ量は同一である。
【0198】
任意選択の実装において、処理モジュール202は更に、映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせ、第1映像フォーマットに基づいて少なくとも1つの映像ファイルを記憶するように構成される。
【0199】
任意選択の実装において、受信モジュール201は更に、カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得するように構成される。
【0200】
処理モジュール202は更に、第1期間における車両の速度の減少が第1閾値を超えた場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶するように構成される。
【0201】
第1期間の開始時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第1期間の時間長は、第1の予め設定された時間長であり、第2期間の中間時点は、車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、第2期間の時間長は第2の予め設定された時間長である。
【0202】
任意選択の実装において、処理モジュール202は更に、第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、第2期間における第1映像クリップを特定するように構成される。第1映像クリップのタイムスタンプは、第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される。
【0203】
本願の本実施形態において提供される映像処理装置は、前述の方法の実施形態における動作を実行してよい。これらの実装原理および技術的効果は同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0204】
図21は、本願の実施形態による車載端末の構造の概略図である。図21に示されるように、車載端末は、プロセッサ211(例えばCPU)、メモリ212、レシーバ213、およびトランスミッタ214を含んでよい。レシーバ213およびトランスミッタ214はプロセッサ211に結合され、プロセッサ211は、レシーバ213の受信動作を制御し、プロセッサ211はトランスミッタ214の送信動作を制御する。メモリ212は高速RAMメモリを含んでよく、または、更に不揮発性メモリNVM、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでよい。メモリ212は、様々なタイプの情報を記憶して、様々な処理機能を実装し、本願の本実施形態の方法の段階を実装してよい。任意選択的に、本願の本実施形態における車載端末は更に、電源215、通信バス216、および通信ポート219を含んでよい。レシーバ213およびトランスミッタ214は、車載端末のトランシーバに統合されてよい、または、車載端末の独立のトランシーバアンテナであってよい。通信バス216は、要素間の通信接続を実装するように構成される。通信ポート219は、車載端末と別のペリフェラルとの間の接続および通信を実装するように構成される。
【0205】
本願の本実施形態において、メモリ212はコンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され、プログラムコードは情報を含む。プロセッサ211が情報を実行するとき、情報は、プロセッサ211が前述の方法の実施形態における車載端末の処理動作を実行することを可能にし、トランスミッタ214が、前述の方法の実施形態における車載端末の送信動作を実行することを可能にし、レシーバ213が、前述の方法の実施形態における車載端末の受信動作を実行することを可能にする。これらの実装原理および技術的効果は同様である。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0206】
本願の実施形態は更に、プロセッサおよびインタフェースを含むチップを提供する。インタフェースは、プロセッサによって処理されるデータまたは命令を入力/出力するように構成される。プロセッサは、前述の方法の実施形態において提供される方法を実行するように構成される。チップは車載端末に適用されてよい。
【0207】
本願の実施形態は更にプログラムを提供する。プログラムは、プロセッサによって実行されるときに前述の方法の実施形態において提供される方法を実行するように構成される。
【0208】
本願の実施形態は更に、プログラム製品、例えばコンピュータ可読記憶媒体を提供する。プログラム製品は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、前述の方法の実施形態において提供される方法を実行することが可能である。
【0209】
実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または、それらの任意の組み合わせを使用することによって実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部が、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、本発明の実施形態による手順または機能が全部、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワークまたは別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、または、1もしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))、または同様のものであってよい。
[他の可能な項目]
(項目1)
映像処理方法であって、
カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信する段階と、
前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する段階であって、前記第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードされる、段階と、
第1報告サイクル内に取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、前記第1映像クリップを記憶する段階であって、前記第1報告サイクルは、最大許容映像損失時間長以下であり、前記最大許容映像損失時間長は、障害が発生したときにユーザによって許容される、前記カメラコンポーネントによって撮影された映像の最長損失時間である、段階と
を備える方法。
(項目2)
前記第1データパケットはトランスポートストリームTSパケットである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記映像ストリームがTSパケットを含む場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する段階は、前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得する段階を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記映像ストリームがESパケットを含む場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する前記段階は、
前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得する段階と、
前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する段階と
を含む、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記映像ストリームが未加工ストリームである場合、前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換する前記段階は、
前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して、前記映像ストリームから、前記映像ストリームに対応する前記未加工ストリームを取得する段階と、
前記未加工ストリームをエンコードして、少なくとも1つのESパケットを生成する段階と、
前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化する段階と
を含む、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記プロトコルヘッダはリアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである、項目3から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
すべての第1データパケットのデータ量は同一である、項目3から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記方法は更に、
映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせる段階と、
第1映像フォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの映像ファイルを記憶する段階と
を備える、項目2に記載の方法。
(項目9)
前記方法は更に、
前記カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得する段階と、
第1期間における前記車両の前記速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶する段階であって、前記第1期間の開始時点は、前記車両の駆動ペダルが踏まれた時点であり、前記第1期間の時間長は第1の予め設定された時間長であり、前記第2期間の中間時点は、前記車両の前記駆動ペダルが踏まれた時点であり、前記第2期間の時間長は、第2の予め設定された時間長である、段階と
を備える、項目2に記載の方法。
(項目10)
第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶する前記段階の前に、前記方法は更に、
前記第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、前記第2期間における前記第1映像クリップを特定する段階であって、前記第1映像クリップの前記タイムスタンプは、前記第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される、段階を備える、項目9に記載の方法。
(項目11)
映像処理装置であって、
カメラコンポーネントによって収集された映像ストリームを受信するように構成される受信モジュールと、
前記映像ストリームを少なくとも1つの第1データパケットに変換するように構成される処理モジュールであって、前記第1データパケットは独立にエンコードまたはデコードし、第1報告サイクル内に取得された第1データパケットを第1映像クリップに合成し、前記第1映像クリップを記憶し、前記第1報告サイクルは最大許容映像損失時間長以下であり、前記最大許容映像損失時間長は、障害が発生したときにユーザによって許容される、前記カメラコンポーネントによって撮影される映像の最長損失時間である、処理モジュールと
を備える映像処理装置。
(項目12)
前記第1データパケットはトランスポートストリームTSパケットである、項目11に記載の装置。
(項目13)
前記映像ストリームがTSパケットを含む場合、前記処理モジュールは具体的には、前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去し、前記映像ストリームから少なくとも1つのTSパケットを取得するように構成される、項目12に記載の装置。
(項目14)
前記映像ストリームがESパケットを含む場合、前記処理モジュールは具体的には、前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して前記映像ストリームから少なくとも1つのESパケットを取得し、前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される、項目12に記載の装置。
(項目15)
前記映像ストリームが未加工ストリームである場合、前記処理モジュールは具体的には、前記映像ストリームからプロトコルヘッダを除去して前記映像ストリームから前記映像ストリームに対応する前記未加工ストリームを取得し、前記未加工ストリームをエンコードして少なくとも1つのESパケットを生成し、前記少なくとも1つのESパケットを少なくとも1つのTSパケットにカプセル化するように構成される、項目12に記載の装置。
(項目16)
前記プロトコルヘッダは、リアルタイムストリーミングプロトコルRTSPヘッダである、項目13から15のいずれか一項に記載の装置。
(項目17)
すべての第1データパケットのデータ量は同一である、項目11から15のいずれか一項に記載の装置。
(項目18)
前記処理モジュールは更に、映像ファイルの標準データ量に基づいて、少なくとも1つの第1映像クリップを少なくとも1つの映像ファイルに組み合わせ、第1映像フォーマットに基づいて少なくとも前記少なくとも1つの映像ファイルを記憶するように構成される、項目12に記載の装置。
(項目19)
前記受信モジュールは更に、前記カメラコンポーネントが配置されている車両の速度を取得するように構成され、
前記処理モジュールは更に、第1期間における前記車両の前記速度の減少が第1閾値を超える場合、第2期間における第1映像クリップを独立の記憶エリアに記憶するように構成され、前記第1期間の開始時点は、前記車両の駆動ペダルが踏まれる時点であり、前記第1期間の時間長は第1の予め設定された時間長であり、前記第2期間の中間時点は、前記車両の前記駆動ペダルが踏まれる時点であり、前記第2期間の時間長は、第2の予め設定された時間長である、項目12に記載の装置。
(項目20)
前記処理モジュールは更に、前記第1映像クリップのタイムスタンプに基づいて、前記第2期間における前記第1映像クリップを特定するように構成され、前記第1映像クリップの前記タイムスタンプは、前記第1映像クリップの記録が開始する時間を識別するために使用される、項目19に記載の装置。
(項目21)
コンピュータプログラムを備えるプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶され、通信装置の少なくとも1つのプロセッサは前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行し、その結果、前記通信装置は、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実装する、プログラム製品。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21