(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 19/00 20060101AFI20240618BHJP
F25D 29/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
F25D19/00 510Z
F25D29/00 Z
(21)【出願番号】P 2020173106
(22)【出願日】2020-10-14
【審査請求日】2023-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147913
【氏名又は名称】岡田 義敬
(74)【代理人】
【識別番号】100165423
【氏名又は名称】大竹 雅久
(74)【代理人】
【識別番号】100091605
【氏名又は名称】岡田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100197284
【氏名又は名称】下茂 力
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 拓也
(72)【発明者】
【氏名】望月 修
(72)【発明者】
【氏名】木部 宏
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-101341(JP,A)
【文献】中国実用新案第205119613(CN,U)
【文献】特開平10-062059(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 19/00
F25D 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱箱体に区画形成された機械室と、
前記機械室に収納された電装ボックスと、
前記機械室の内部において前記電装ボックスの近傍に配置された冷媒パイプと、を具備し、
前記電装ボックスの一端は、接続部を介して、前記機械室の側面に接続され、
前記電装ボックスの一部を突起状に成形することで設けられた突出挿入部は、前記機械室の内面に形成された開口部に挿入され、
前記突出挿入部は、前記冷媒パイプから離れる側の前記電装ボックスの端部に配置されることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記接続部は、前記電装ボックスの一端側に配置され、
前記突出挿入部は、前記電装ボックスの、前記接続部に対向する端部側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記断熱箱体は、外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱との間に充填された断熱材と、を有し、
前記突出挿入部の先端部は、前記断熱材に埋設されることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関し、特に、電装ボックスが機械室に収納される冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な冷蔵庫では、断熱箱体の内部に冷蔵室等の貯蔵室が形成され、この貯蔵室は、貯蔵される被貯蔵物を冷却保存するために好適な温度帯域となるように、冷凍サイクルにより冷却される。冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、膨張手段および蒸発器から成る。
【0003】
以下の特許文献1では、断熱箱体の機械室に、冷凍サイクルを構成する機器を配置する冷蔵庫が記載されている。具体的には、断熱箱体の後側最下部に機械室を形成し、この機械室の内部に圧縮機および凝縮器を配置している。また、圧縮機と凝縮器との間には、送風機が配置されている。冷凍サイクルが運転される際に、送風機が凝縮器に送風することで、凝縮器に於ける熱交換を積極的に行うことができ、冷凍サイクルを効果的に運転することができる。
【0004】
図7は、背景技術に係る冷蔵庫100を示す図であり、
図7(A)は機械室102を後側上方から見た斜視図であり、
図7(B)は電装ボックス105が接続される箇所を後側下方から見た斜視図である。
【0005】
図7(A)を参照して、冷蔵庫100の断熱箱体101の後方下端には、機械室102が区画形成されている。機械室102には冷凍サイクルの構成機器が収納され、ここでは、圧縮機103および電装ボックス105のみを図示している。電装ボックス105には、例えば、冷凍サイクルを制御するための制御回路が組み込まれた制御基板が収納されている。
【0006】
図7(B)を参照して、電装ボックス105の左方側の端部は、ネジ106を介して外箱側面107の後側辺に固定されている。係る構成により、機械室102の内部における電装ボックス105の位置が規定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記した冷蔵庫では、電装ボックス105を固定する構造に関して、改善の余地があった。
【0009】
図8を参照して、背景技術に係る冷蔵庫100の課題を説明する。
図8(A)は電装ボックス105が接続される箇所の上方断面図であり、
図8(B)は電装ボックス105が変位する状況を示す上方断面図である。尚、
図8(A)および
図8(B)では外箱後面104を点線で示している。
【0010】
図8(A)を参照して、電装ボックス105の左端部分は、ネジ106を介して外箱側面107の後側辺に固定されている。また、電装ボックス105と外箱側面107との間には冷媒パイプ108が配置されている。
【0011】
ここで、冷蔵庫10の製造工程においては、冷媒パイプ108を一端、機械室102から外部に引き出し、冷媒パイプ108を溶接加工した後に、冷媒パイプ108を再び機械室102に戻す作業がある。この際、冷媒パイプ108が所定の位置に戻されないと、冷媒パイプ108が電装ボックス105を押してしまうことがある。
【0012】
図8(B)を参照して、冷媒パイプ108が所定の位置に戻されないことで、冷媒パイプ108が電装ボックス105を右方に向かって押すと、電装ボックス105は、ネジ106で固定された箇所を中心として回転するように変位する。このようになると、電装ボックス105の一部が、外箱後面104から後方にはみ出してしまう。電装ボックス105が外箱後面104からはみ出してしまうと、冷蔵庫100の使用状況下において、外箱後面104の外面を伝った水が電装ボックス105を濡らしてしまい、電装ボックス105に収納された電気回路がショートしてしまう恐れがある。
【0013】
また、ここでは図示しない電源コード、ハーネス等で電装ボックス105が引っ張られると、
図8(B)に示すように、外箱後面104の内部で電装ボックス105が不用意に変位してしまう恐れがある。
【0014】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成で機械室の内部に於ける電装ボックスの変位を抑制できる冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の冷蔵庫は、断熱箱体に区画形成された機械室と、前記機械室に収納された電装ボックスと、前記機械室の内部において前記電装ボックスの近傍に配置された冷媒パイプと、を具備し、前記電装ボックスの一端は、接続部を介して、前記機械室の側面に接続され、前記電装ボックスの一部を突起状に成形することで設けられた突出挿入部は、前記機械室の内面に形成された開口部に挿入され、前記突出挿入部は、前記冷媒パイプから離れる側の前記電装ボックスの端部に配置されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の冷蔵庫では、前記接続部は、前記電装ボックスの一端側に配置され、前記突出挿入部は、前記電装ボックスの、前記接続部に対向する端部側に配置されることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の冷蔵庫では、前記断熱箱体は、外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱との間に充填された断熱材と、を有し、前記突出挿入部の先端部は、前記断熱材に埋設されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の冷蔵庫は、断熱箱体に区画形成された機械室と、前記機械室に収納された電装ボックスと、前記機械室の内部において前記電装ボックスの近傍に配置された冷媒パイプと、を具備し、前記電装ボックスの一端は、接続部を介して、前記機械室の側面に接続され、前記電装ボックスの一部を突起状に成形することで設けられた突出挿入部は、前記機械室の内面に形成された開口部に挿入され、前記突出挿入部は、前記冷媒パイプから離れる側の前記電装ボックスの端部に配置されることを特徴とする。よって、本願発明の冷蔵庫によれば、電装ボックスの一部を突起状に成形することで設けられた突出挿入部が、機械室の内面に形成された開口部に挿入されることで、機械室の内部において電装ボックスが不用意に移動してしまうことを抑止できる。よって、本願発明の冷蔵庫によれば、冷媒パイプにより電装ボックスが押されたとしても、冷媒パイプから離れた位置において、突出挿入部が開口部に挿入されることで、電装ボックスの移動を抑制できる。
【0020】
また、本発明の冷蔵庫では、前記接続部は、前記電装ボックスの一端側に配置され、前記突出挿入部は、前記電装ボックスの、前記接続部に対向する端部側に配置されることを特徴とする。よって、本願発明の冷蔵庫によれば、接続部から離れた位置に突出挿入部を配置することができ、突出挿入部により電装ボックスの移動を抑制する効果を顕著にできる。
【0022】
また、本発明の冷蔵庫では、前記断熱箱体は、外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱との間に充填された断熱材と、を有し、前記突出挿入部の先端部は、前記断熱材に埋設されることを特徴とする。よって、本願発明の冷蔵庫によれば、突出挿入部の先端部が断熱材に埋設されることで、突出挿入部を断熱箱体側に強固に固定でき、電装ボックスを支持する効果を顕著にできる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、冷蔵庫を後側上方から見た斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す側方断面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、機械室を後側上方から見た斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は電装ボックスの構成を詳細に示す分解斜視図であり、(B)は電装ボックスの基板固定具の具体的構成を示す斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は突出挿入部が開口部に挿入される構成を前方から見た斜視図であり、(B)は突出挿入部が開口部に挿入される構成を後方から見た斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は電装ボックスが接続される構成を詳細に示す斜視図であり、(B)は電装ボックスが接続される構成を示す上方断面図である。
【
図7】背景技術に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は機械室を後側上方から見た斜視図であり、(B)は電装ボックスが接続される箇所を後側下方から見た斜視図である。
【
図8】背景技術に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は電装ボックスが接続される箇所の上方断面図であり、(B)は電装ボックスが変位する状況を示す上方断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。本実施形態は、上下前後左右の各方向を用いて説明するが、左右とは冷蔵庫10を後方から見た場合の左右である。また、本実施形態では、冷蔵庫10として冷凍室および冷蔵室を有するものを例示するが、冷蔵庫10は、冷凍室のみを有するもの、または、冷蔵室のみを有するものでも良い。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を、後側上方から見た斜視図である。冷蔵庫10は、断熱箱体11と、断熱箱体11の内部に形成された貯蔵室とを有している。貯蔵室として、冷蔵室12、野菜室114および冷凍室13を有している。冷蔵室12の前方開口は、回転式の断熱扉18で閉鎖され、野菜室114の前方開口は引出式の断熱扉19で閉鎖され、冷凍室13の前面開口は引出式の断熱扉20で閉鎖されている。
【0026】
冷蔵庫10の後側最下部には、空洞としての機械室14が形成されている。機械室14は、断熱箱体11の左端から右端まで連続して形成されている。
図1では、機械室14に内蔵される各構成機器を図示していない。機械室14には、後方に向かって開口する機械室開口15が形成されている。機械室開口15は、蓋部材で塞がれても良い。
【0027】
図2は、冷蔵庫10の側方断面図である。この図を参照して、断熱箱体11は、所定形状に曲折加工された鋼板からなる外箱111と、外箱111と離間した内側に配置された合成樹脂板から成る内箱112と、外箱111と内箱112との間に充填された断熱材113とから構成されている。
【0028】
冷凍室13の奥側には冷却室115が区画形成され、冷却室115には蒸発器116が収納されている。冷却室115の上方には送風路118が形成されている。冷却室115において蒸発器116で冷却された空気は、ここでは図示しない冷気送風用ファンにより、送風路118に送風される。蒸発器116が冷却した空気は、冷凍室13にも送風される。
【0029】
冷却室115の内部であって蒸発器116の下方には除霜ヒータ117が配置される。除霜ヒータ117は通電により発熱するヒータであり、除霜行程に於いて通電されることで発熱し、発生した熱により蒸発器116の霜が溶融される。除霜により発生した除霜水は、
図3を参照して後述する蒸発皿27に至り、高温な圧縮冷媒や圧縮機22と熱交換することで蒸発する。
【0030】
図3は、機械室14を後側上方から見た斜視図である。機械室14の内部には、圧縮機22、ターミナルカバー16、電装ボックス17および蒸発皿27が配置されている。
図3では、機械室14に収納される他の部材、例えば冷媒パイプ等は図示していない。
【0031】
ターミナルカバー16は、所定形状に成形された合成樹脂板から成り、圧縮機22の左方側に配置され、圧縮機22に形成される各電極を被覆している。
【0032】
電装ボックス17は、機械室14の左方側面に固定されており、制御用基板、圧縮機22用のコンデンサ等が収納されている。
【0033】
蒸発皿27は、圧縮機22の上方に配置されており、除霜行程で発生する除霜水が貯留される。
【0034】
図4(A)は電装ボックス17の構成を詳細に示す分解斜視図であり、
図4(B)は電装ボックス17の基板固定具173の構成を示す斜視図である。
【0035】
図4(A)を参照して、電装ボックス17は、基板ケース171、基板172および基板固定具173を有する。
【0036】
基板ケース171および基板固定具173は、射出成形された合成樹脂または金属板からなり、基板ケース171と基板固定具173とを互いに係合させることで、ボックス形状を構成している。基板ケース171および基板固定具173の内部に、基板172が収納される。
【0037】
基板172は、例えばガラスエポキシ基板等からなり、冷凍サイクルを構成する各機器を制御するための電気回路が形成されている。基板172の表面には、例えば、コンデンサ等の回路部品が実装されている。
【0038】
基板固定具173の左方側辺は、ネジ175を介して、機械室14の側面に固定されている。具体的には、基板固定具173の左方側辺は、機械室14の内壁を構成している外箱側面23の後方側辺に固定される。また、基板固定具173の、ネジ175が挿入される部分は、基板サポート部174で補強されている。
【0039】
図4(B)を参照して、基板固定具173の後方上側端部を上方に向かって突出させることで突出挿入部25が形成されている。突出挿入部25は、例えば射出成形される基板固定具173の本体部分と一体成型される。また、突出挿入部25は、鋭利部251およびリブ252を有する。鋭利部251は突出挿入部25の上端を鋭利に成型した部位である。鋭利部251を有することで、後に説明するように、突出挿入部25の先端部を断熱材113に容易に挿入することができる。また、リブ252は、突出挿入部25の左右方向両端部を肉厚にした部位である。リブ252は、突出挿入部25の下端から上端近傍まで連続して形成されている。リブ252を形成することで、突出挿入部25を補強することができ、突出挿入部25に外力が作用した際における、突出挿入部25の破損や変形を防止できる。
【0040】
図5(A)は突出挿入部25が開口部26に挿入される構成を前方から見た斜視図であり、
図5(B)は突出挿入部25が開口部26に挿入される構成を後方から見た斜視図である。
【0041】
図5(A)を参照して、機械室14の上面は上面部材24が形成している。上面部材24は、所定形状に形成された鋼板から成り、
図2に示した外箱111の一部を構成している。
【0042】
上面部材24の一部を略矩形に開口することで開口部26が形成されている。開口部26には下方から突出挿入部25が挿入されている。開口部26から上方に向かって突出する部分の突出挿入部25は、
図2に示した断熱材113に埋設される。
【0043】
図5(B)を参照して、電装ボックス17の左端部が、接続部29を介して、機械室14の左方側面を形成している外箱側面23の側面に固定されている。また、電装ボックス17の右方側端部に形成された突出挿入部25が、開口部26に挿入されている。このようにすることで、電装ボックス17の幅方向に於ける両端部が、断熱箱体11に固定されるので、機械室14の内部に於いて電装ボックス17が移動してしまうことを抑止できる。
【0044】
図6(A)は電装ボックス17が接続される構成を詳細に示す斜視図であり、
図6(B)は電装ボックス17が接続される構成を示す上方断面図である。
【0045】
図6(B)を参照して、電装ボックス17と外箱側面23との間には、冷媒パイプ28が配置されている。冷媒パイプ28は、冷凍サイクルで用いられる冷媒が流通し、銅などの金属から成るパイプである。
【0046】
前述したように、冷蔵庫10の製造工程において、冷媒パイプ28を機械室14から外部に引き出して溶接加工した後に、冷媒パイプ28を再び機械室14に戻す作業がある。その際、冷媒パイプ28が正規の位置から外れて配置されることがある。ここでは、冷媒パイプ28が正規の位置から外れ、その後方部分が右方側に配置された場合を示している。この場合、冷媒パイプ28の後端により、電装ボックス17の後方部分が左方に向かって押されることになる。
【0047】
本実施形態では、
図6(A)に示すように、電装ボックス17の左方側端部は、2つのネジ175を介して、外箱側面23に固定されている。また、電装ボックス17の右方側端部では、突出挿入部25が開口部26に挿入されている。更に、
図6(B)に示したように、冷媒パイプ28は、電装ボックス17の右方に配置される一方、突出挿入部25は電装ボックス17の左方側に形成されている。
【0048】
このようにすることで、電装ボックス17は強固に断熱箱体11側に固定されているので、誤配置された冷媒パイプ28が電装ボックス17を押したとしても、電装ボックス17が移動してしまうことは抑制されている。よって、電装ボックス17の一部が、外箱後面21よりも外側に飛び出てしまうことを防止できる。
【0049】
前述した本実施形態により、以下のような主要な効果を奏することができる。
【0050】
本実施形態によれば、電装ボックス17の一部を突起状に成形することで設けられた突出挿入部25が、機械室14の内面に形成された開口部26に挿入されることで、機械室14の内部において電装ボックス17が不用意に移動してしまうことを抑止できる。
【0051】
更に、接続部29から離れた位置に突出挿入部25を配置することができ、突出挿入部25により電装ボックス17の移動を抑制する効果を顕著にできる。
【0052】
更に、冷媒パイプ28により電装ボックス17が押されたとしても、冷媒パイプ28から離れた位置において、突出挿入部25が開口部26に挿入されることで、電装ボックス17の移動を抑制できる。
【0053】
更に、突出挿入部25の先端部が断熱材113に埋設されることで、突出挿入部25を断熱箱体11側に強固に固定でき、電装ボックス17を支持する効果を顕著にできる。
【0054】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
111 外箱
112 内箱
113 断熱材
114 野菜室
115 冷却室
116 蒸発器
117 除霜ヒータ
118 送風路
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 機械室
15 機械室開口
16 ターミナルカバー
17 電装ボックス
171 基板ケース
172 基板
173 基板固定具
174 基板サポート部
175 ネジ
18 断熱扉
19 断熱扉
20 断熱扉
21 外箱後面
22 圧縮機
23 外箱側面
24 上面部材
25 突出挿入部
251 鋭利部
252 リブ
26 開口部
27 蒸発皿
28 冷媒パイプ
29 接続部
100 冷蔵庫
101 断熱箱体
102 機械室
103 圧縮機
104 外箱後面
105 電装ボックス
106 ネジ
107 外箱側面
108 冷媒パイプ