(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】見守り支援システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20240618BHJP
A61G 7/043 20060101ALI20240618BHJP
A61G 12/00 20060101ALI20240618BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20240618BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20240618BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20240618BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G08B25/04 K
A61G7/043
A61G12/00 B
G06T7/20 300
G08B21/02
G08B25/00 510M
H04N7/18 D
H04N7/18 U
(21)【出願番号】P 2020177947
(22)【出願日】2020-10-23
【審査請求日】2021-10-08
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000231590
【氏名又は名称】日本精密測器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145872
【氏名又は名称】福岡 昌浩
(74)【代理人】
【識別番号】100091362
【氏名又は名称】阿仁屋 節雄
(74)【代理人】
【識別番号】100161034
【氏名又は名称】奥山 知洋
(74)【代理人】
【識別番号】100187632
【氏名又は名称】橘高 英郎
(72)【発明者】
【氏名】山崎 浩司
【合議体】
【審判長】高野 洋
【審判官】馬場 慎
【審判官】丸山 高政
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/199495(WO,A1)
【文献】特開2019-159581(JP,A)
【文献】特開2017-97445(JP,A)
【文献】登録実用新案第3202674(JP,U)
【文献】特開2018-55292(JP,A)
【文献】特開2014-149771(JP,A)
【文献】特開2017-162510(JP,A)
【文献】特開2019-49849(JP,A)
【文献】特開2004-21495(JP,A)
【文献】特開2001-43463(JP,A)
【文献】特開2020-71503(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B25/04
A61G 7/043
A61G 12/00
G06T 7/20
G08B 21/02
G08B 25/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
見守り対象体の居空間を撮像して複数フレームで構成される画像データを得る撮像部と、
前記撮像部で得た画像データに基づき当該画像データを構成するフレーム毎に前記見守り対象体の状態を識別するためのステータス情報を生成する情報生成部と、
前記撮像部で得た画像データを出力するとともに、当該画像データを構成するフレーム毎に前記情報生成部が生成したステータス情報を付加して出力する情報出力部と、
を備える見守り支援装置と、
前記見守り支援装置と通信可能に接続し、当該見守り支援装置からの出力内容に基づき前記見守り対象体に関する画像表示出力を行うモニタ装置と、
前記画像データに基づく撮像画像の表示出力と、前記ステータス情報に基づくアイコン画像の表示出力とを、前記モニタ装置に選択的に行わせるための表示切替部と、を備え、
前記表示切替部は、前記撮像画像と前記アイコン画像とのいずれか一方が選択的に前記モニタ装置に表示出力されるように機能するとともに、デフォルト時は前記アイコン画像が前記モニタ装置に表示出力されるように機能
し、
前記情報生成部は、前記見守り対象体の動きの有無を認識するとともに、動きがあった場合には当該動きの方向を認識し、これらの認識結果から、前記見守り対象体の状態が予め想定されている所定複数態様のいずれに該当するかを判定し、
前記ステータス情報は、前記見守り対象体の状態が前記所定複数態様のいずれに該当するかを識別するための情報であり、
前記アイコン画像は、前記ステータス情報の内容を一目で把握できるように、その内容をシンボル化した図柄であり、
前記モニタ装置には、前記見守り支援装置の設置個所を認識可能な態様で前記アイコン画像が表示出力され、
前記モニタ装置は、前記アイコン画像によって前記モニタ装置のディスプレイ画面上が占められるように表示出力し、
前記アイコン画像の表示色は、前記ステータス情報の内容に応じて異なる、
見守り支援システム。
【請求項2】
前記見守り支援装置は、前記撮像部による撮像画角内に設定される注視領域の画定情報を記憶する情報記憶部を備え、
前記情報生成部は、前記画定情報によって特定される前記注視領域と前記見守り対象体との位置関係を反映させつつ前記ステータス情報の生成を行う
請求項1に記載の見守り支援システム。
【請求項3】
前記見守り支援装置は、前記撮像部で得た画像データに対して、前記見守り対象体の動きの有無または前記注視領域の内外で、それぞれ異なる画像処理を施す画像処理部
を備える請求項2に記載の見守り支援システム。
【請求項4】
前記撮像部は、1万画素以下の低解像度画像データを得るように構成されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の見守り支援システム。
【請求項5】
前記情報生成部は、前記撮像部で得た画像データから予め設定された所定パターンの動作を認識すると、当該所定パターンに対応する処理要求情報を生成して、前記情報出力部に出力させるように構成されている
請求項1から4のいずれか1項に記載の見守り支援システム。
【請求項6】
前記モニタ装置は、複数の前記見守り支援装置と接続し、それぞれからの前記ステータス情報に基づくアイコン画像を一覧形式で表示出力するように構成されている
請求項1から5のいずれか1項に記載の見守り支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見守り支援装置および見守り支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、介護需要の高まりに伴い、要介護者を見守るための見守り支援として、例えば、介護施設の居空間をカメラで撮像し、その撮像結果を用いて居空間に在する要介護者(見守り対象体)の動作を検出することが提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-91521号公報
【文献】特開2016-120190号公報
【文献】特開2017-126372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の見守り支援技術では、見守り対象体に何らかの動作(状態の遷移)があると、これを検出して情報出力する。つまり、何らかの動作がなければ、検出結果が出力されない。そのため、動作がない場合には、見守り対象体の状態を把握するために介護スタッフが撮像結果(動画または静止画)を目視で確認しなければならず、特に見守り対象体の数が多い場合に煩雑な作業を必要としてしまう。
【0005】
本発明は、見守り対象体の動作(状態遷移)の有無にかかわらずに、見守り対象体がどのような状態にあるかを的確に把握できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
見守り対象体の居空間を撮像して複数フレームで構成される画像データを得る撮像部と、
前記撮像部で得た画像データに基づき当該画像データを構成するフレーム毎に前記見守り対象体の状態を識別するためのステータス情報を生成する情報生成部と、
前記撮像部で得た画像データを出力するとともに、当該画像データを構成するフレーム毎に前記情報生成部が生成したステータス情報を付加して出力する情報出力部と、
を備える見守り支援装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、見守り対象体の動作(状態遷移)の有無にかかわらずに、見守り対象体がどのような状態にあるかを的確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る見守り支援システムの構成例を模式的に示す説明図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置の構成例を模式的に示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置におけるゾーン設定処理の概要を示す説明図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置におけるデータの流れの概要を示す説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置におけるステータス判定処理の概要を示す説明図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置におけるステータス判定処理で識別される見守り対象体の意図的な動作の具体例を示す説明図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る見守り支援装置がデータ送信を行う際の送信データフォーマットの具体例を示す説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る見守り支援システムにおけるモニタ出力処理の概要を示す説明図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る見守り支援システムで表示出力するステータス表示アイコンの具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
<1.見守り支援システムの構成例>
まず、本実施形態に係る見守り支援システムの構成例について説明する。
【0011】
見守り支援システムは、見守り対象体を見守るために構築されたシステムである。より具体的には、見守り支援システムは、見守り対象体を見守る役割を担う者による当該見守り対象体についての見守り行為を支援するように構成されたものである。
【0012】
見守り支援システムは、例えば、介護施設に設置されて用いられる。その場合、見守り対象体は介護施設に入居する要介護者であり、見守る役割を担う者は介護スタッフである。ただし、設置場所が介護施設に限定されることはなく、例えば、一般家庭に設置されて家族による在宅介護のために用いられたり、病院に設置されて看護師が入院患者を見守るために用いられたり、保育施設に設置されて保育士が幼児を見守るために用いられたりするものであってもよい。また、見守り対象体は、人間に限定されることはなく、例えばペットや家畜等の動物であってもよい。
【0013】
ここでいう見守りとは、見守り対象体の動作や状態等について異常の有無を判断し、異常があった場合に直ちに対応できるようにすべく、見守り対象体の動作や状態等を把握することを意味する。特に、例えば介護現場では、要介護者の転倒や転落等の事故発生を防ぐためにも、見守りの重要度が高まっている。
【0014】
また、見守りは、見守る役割を担う側の人材確保や設備環境等の問題から、見守り対象体から離れた箇所で行えることが望ましい。すなわち、見守り支援システムは、見守る役割を担う者による集中管理に対応するように構築されていることが望ましい。
その一方で、見守られる側、すなわち見守り対象体については、プライバシーの保護にも配慮する必要がある。
【0015】
また、見守り支援システムは、利用者の負担軽減のために、設置や移設等が容易であり、しかも安価であることが求められる。
【0016】
本実施形態に係る見守り支援システムは、これら要請を踏まえつつ構築されたものである。以下、本実施形態に係る見守り支援システムについて、介護施設に設置されている場合を例に挙げて、その構成例を具体的に説明する。
図1は、介護施設に設置された見守り支援システムの構成例を模式的に示す説明図である。
【0017】
図1に示すように、見守り支援システム1は、本実施形態に係る見守り支援装置として機能するカメラユニット10を備えて構成されている。
【0018】
カメラユニット10は、介護施設における入居者(すなわち、見守り対象体である要介護者)の居室2に設置されている。より具体的には、カメラユニット10は、居室2の壁面または天井に取り付けられ、その居室2内の空間(すなわち、居空間)、特に入居者(要介護者)が利用するベッド3を含む空間を撮像し得るように配置される。このような配置を可能にするために、カメラユニット10は、例えば、たばこ箱程度の大きさに形成されている。つまり、カメラユニット10は、壁面等に容易に取り付けられるように、小型軽量に構成されている。
【0019】
居室2が複数ある場合、カメラユニット10は、各居室2のそれぞれに個別に設置されるものとする。つまり、見守り支援システム1は、複数の入居者のそれぞれに個別に対応するように、複数のカメラユニット10を備えて構成されている。
【0020】
なお、カメラユニット10の具体的な構成については、詳細を後述する。
【0021】
また、見守り支援システム1は、カメラユニット10に加えて、カメラユニット10との通信を行うための中継点となるゲートウエイ20と、ゲートウエイ20が接続される管理サーバ装置30と、を備えて構成されている。
【0022】
ゲートウエイ20は、カメラユニット10が複数ある場合、各カメラユニット10のそれぞれと通信を行い得るものとする。カメラユニット10との通信は、例えば無線通信が考えられるが、これに限定されることはなく、有線通信であっても構わない。ただし、無線通信であれば、通信線の配設が不要であるため、カメラユニット10を複数設置する場合であっても、その設置を容易に行えるようになる。
なお、カメラユニット10が管理サーバ装置30と直接通信を行うように構成されている場合には、ゲートウエイ20を省略しても構わない。例えば、カメラユニット10と管理サーバ装置30とが1対1で設置されている場合や、これらの間が近距離となるように設置されている場合等は、ゲートウエイ20を省略して、カメラユニット10と管理サーバ装置30とが無線等で直接通信し得るようにすることで、システム構成の簡素化を図ることができる。
【0023】
管理サーバ装置30は、介護施設におけるスタッフルーム(すなわち、介護スタッフの居室)に設置されたコンピュータ装置によって構成されている。より具体的には、管理サーバ装置30は、介護スタッフが操作するコンピュータ装置によって構成されており、そのコンピュータ装置が有するディスプレイ画面31を利用して介護スタッフに対する情報出力を行うものである。ディスプレイ画面31を利用した情報出力には、カメラユニット10から送られる見守り対象体(要介護者)に関する情報の画像表示出力が含まれる。つまり、管理サーバ装置30は、ゲートウエイ20を介してカメラユニット10と通信可能に接続し、当該カメラユニット10からの出力内容に基づき見守り対象体(要介護者)に関する画像表示出力を行うモニタ装置として機能する。
【0024】
<2.見守り支援装置(カメラユニット)の構成例>
次に、本実施形態に係る見守り支援装置として機能するカメラユニット10について、その構成例を説明する。
図2は、本実施形態に係る見守り支援装置の構成例を模式的に示す機能ブロック図である。
【0025】
図2に示すように、カメラユニット10は、大別すると、センサモジュール11と、制御モジュール12と、通信モジュール13と、を備えて構成されている。
【0026】
センサモジュール11は、カメラユニット10が設置された居室2内の空間、すなわちその居室2の入居者(見守り対象体である要介護者)の居空間を撮像するものである。そのために、センサモジュール11は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサ11aと、広角レンズ等の光学系11bと、赤外光等の照明光を照射する光源11cとを有し、これらが基板上に実装されて構成されている。そして、イメージセンサ11aは、フレキシブル基板(FPC)11dを介して、制御モジュール12と電気的に接続されている。このような構成により、センサモジュール11は、見守り対象体の居空間について、日中または夜間を問わず、動画を撮像し、その撮像結果として複数フレームで構成される画像データを得るようになっている。つまり、センサモジュール11は、見守り対象体の居空間を撮像して複数フレームで構成される画像データを得る撮像部として機能する。
【0027】
センサモジュール11におけるイメージセンサ11aは、1万画素以下の低解像度画像データを得るように構成されている。具体的には、イメージセンサ11aは、例えば64画素×64画素=4096画素の低解像度画像データを得るように構成されている。その場合に、イメージセンサ11aとして、総画素数が64画素×64画素であるものを用いることが考えられる。ただし、必ずしもこれに限定されることはなく、画素数が数百万画素~数千万画素程度の一般的な高解像度センサを用いつつ、画素を間引いて例えば64画素×64画素の低解像度画像データを得るようにしても構わない。
【0028】
センサモジュール11における光学系11bは、例えば120°の視野角を実現するように構成されている。これにより、センサモジュール11は、カメラユニット10が居室2の壁面に取り付けられる場合であっても、その居室2内の90%以上のエリアを撮像領域としてカバーできるようになっている。
【0029】
制御モジュール12は、例えばマイクロコンピュータで構成され、カメラユニット10における処理動作を制御するものである。制御モジュール12が行う制御には、センサモジュール11および通信モジュール13についての動作制御の他に、FPC11dを通じてイメージセンサ11aから受け取った画像データに対する制御処理が含まれる。画像データに対する制御処理としては、例えば、画像データを所定フォーマットで通信モジュール13を介して外部に出力すること、その画像データに対して必要に応じて所定の画像処理を施すこと、その画像データに基づき見守り対象体のステータス情報を生成すること等がある。
【0030】
制御モジュール12が生成する見守り対象体のステータス情報とは、見守り対象体(具体的には画像に映った要介護者)の状態を識別するため情報であり、さらに詳しくは、見守り対象体の状態が所定複数態様のいずれに該当するかを識別するための情報である。このようなステータス情報は、画像データを構成するフレーム毎に生成されるものとする。つまり、制御モジュール12は、センサモジュール11で得た画像データに基づき当該画像データを構成するフレーム毎に見守り対象体の状態を識別するためのステータス情報を生成する情報生成部として機能する。なお、ステータス情報および当該ステータス情報によって特定される所定複数態様の具体例については、詳細を後述する。
【0031】
このような構成の制御モジュール12は、インストールされた所定プログラムを実行することにより、各種の制御処理を行う。そのため、制御モジュール12には、図示せぬ外部機器と所定プログラムを含む各種情報を授受するために、USB(Universal Serial Bus)等のインタフェース部14が接続されていてもよい。
【0032】
通信モジュール13は、ゲートウエイ20がある場合には当該ゲートウエイ20との間との通信を、またゲートウエイ20がない場合には管理サーバ装置30との通信を、それぞれ確立するためのもので、例えばBluetooth(登録商標)に準拠した近距離(例えば、10m~50m程度)の無線通信を行うように構成されたものである。ゲートウエイ20との通信確立によって、通信モジュール13は、制御モジュール12による制御に従いつつ、ゲートウエイ20を通じて管理サーバ装置30に対する情報出力を行う。また、管理サーバ装置30との通信確立によって、通信モジュール13は、当該管理サーバ装置30に対して直接情報出力を行う。通信モジュール13から出力する情報には、例えば、センサモジュール11で得た画像データや、制御モジュール12が生成したステータス情報等が含まれる。つまり、通信モジュール13は、センサモジュール11で得た画像データを出力するとともに、当該画像データに制御モジュール12が生成したステータス情報を付加して出力する情報出力部として機能する。
【0033】
<3.見守り支援装置(カメラユニット)における処理動作例>
次に、上述した構成のカメラユニット10における処理動作例について説明する。
【0034】
(撮像処理)
見守り支援システム1の稼働中、カメラユニット10は、常時、設置された居室2内の空間(居空間)を撮像する。具体的には、カメラユニット10が撮像処理を行うことで、そのカメラユニット10におけるセンサモジュール11は、イメージセンサ11aの各画素に入射した光を電気信号に変換し、これにより居空間を撮像した動画を構成する画像データ(すなわち、複数フレームで構成される画像データ)を得る。イメージセンサ11aによる画像データの取得は、センサモジュール11が赤外光等に対応する光源11cを有することで、夜間であっても行うことができる。つまり、センサモジュール11では、昼夜を問わず、イメージセンサ11aが画像データを得ることができる。
【0035】
このとき、イメージセンサ11aは、低解像度画像データを得るように構成されている。低解像度画像データは、例えば64画素×64画素=4096画素であるといったように、数百万画素~数千万画素程度の一般的な画像データに比べると、非常に解像度が低い。そのため、低解像度画像データは、一般的な解像度の画像にモザイク処理を施したような粗い解像度の画像に対応したものとなる。このような粗い解像度の画像は、居空間にいる者の顔識別は困難であるが、後述する状態識別を行うためには十分な解像度である。つまり、イメージセンサ11aで得る低解像度画像データは、後述するステータス情報の生成を可能にしつつ、画像に映る者(具体的には、見守り対象体)のプライバシーにも配慮したものとなる。また、低解像度画像データであれば、一般的な解像度の画像データを得る場合に比べて、イメージセンサ11aの小型軽量化や低消費電力化等にも容易に対応し得るようになる。
【0036】
(ゾーン設定)
イメージセンサ11aで得る画像データについては、ゾーン設定処理を行うようにしてもよい。ゾーン設定処理は、制御モジュール12が行う制御処理の一つとして行われるもので、カメラユニット10による撮像画角内に注視領域を設定するための処理である。注視領域とは、後述するステータス情報の生成処理を行う際に、撮像画角内で特に注視すべき領域(ゾーン)のことをいう。
【0037】
図3は、ゾーン設定処理の概要を示す説明図である。
図例は、(X,Y)座標が(0,0)、(63,0)、(0,63)、(63,63)の4点で囲まれる撮像画角内に、(X0,Y0)、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)の4点で囲まれる領域(ゾーン)を、注視領域Eとして設定する場合の例を示している。つまり、注視領域Eは、(X0,Y0)、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)の4点を特定する画定情報(以下、ゾーン位置情報ともいう。)によって画定される。
【0038】
注視領域Eを画定する画定情報(ゾーン位置情報)は、制御モジュール12が有する記憶機能によって記憶保持されることで、その制御モジュール12内に設定される。つまり、制御モジュール12は、注視領域Eの画定情報を記憶する情報記憶部としての機能を備えており、記憶する画定情報に基づいてカメラユニット10による撮像画角内における注視領域Eを画定するようになっている。
【0039】
このような注視領域Eは、ステータス情報生成の際に特に注視すべき領域(ゾーン)なので、見守り対象体が在している頻度の高い箇所を含むように設定されていることが望ましい。例えば、カメラユニット10が介護施設の居室2に設置される場合であれば、その居室2のベッド3を含むように、注視領域Eが設定されていることが望ましい。見守り対象体が在する頻度が高ければ、後述するステータス情報の生成を的確に行えるからである。具体的には、注視領域Eをベッド3の周りに設定することで、見守り対象体のベッド3上での動きやベッド3からの離床等を検知できるようになる。
【0040】
なお、注視領域Eを画定する画定情報については、例えばインタフェース部14を介して接続する外部機器から入力可能であることが望ましい。画定情報が入力可能であれば、カメラユニット10の設置条件等によって、注視領域Eの位置を必要に応じて適宜設定し得るようになるからである。つまり、画定情報が入力可能であれば、例えば、居室2でベッド3がどのように配置されていても、ベッド3を含むように注視領域Eを設定することが可能となる。
【0041】
(データの流れ)
イメージセンサ11aで得る画像データは、以下のような流れで処理される。
図4は、データの流れの概要を示す説明図である。
制御モジュール12には、動画を構成する複数フレームの画像データD1,D2,D3…が時系列に沿って順次イメージセンサ11aから送られてくる。そして、制御モジュール12は、各フレームの画像データを受け取る度に、最新のフレームである現フレームの画像データD1を、現在の状態を示す画像データD1´として、通信モジュール13を通じて外部へデータ送信する。送信データフォーマットについては、詳細を後述する。
【0042】
このとき、制御モジュール12は、少なくとも、現フレームの前に受け取った前フレームの画像データD2と、さらにその前に受け取った前々フレームの画像データD3とを、一時的に保持しているものとする。後述する動き抽出処理およびステータス判定処理に利用するためである。
【0043】
(動き抽出処理)
イメージセンサ11aから現フレームの画像データD1を受け取ると、制御モジュール12は、上述したデータ送信処理とは別に、見守り対象体の動きを検出するための動き抽出処理を行う。
【0044】
具体的には、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1と前フレームの画像データD2との差分を抽出する。各画像データの画角内において動く可能性があるのは見守り対象体なので、抽出される差分は、見守り対象体の動きに相当することになる。そして、抽出した差分の大きさが予め設定された閾値よりも大きければ、制御モジュール12は、見守り対象体に動き(状態の変化)があったことを認識し、抽出した差分に対して必要に応じて所定処理(例えば二値化処理や着色処理等)を施したものを、動き部分についての画像データD4として抽出する。
【0045】
(ステータス判定処理)
また、イメージセンサ11aから現フレームの画像データD1を受け取ると、制御モジュール12は、上述したデータ送信処理および動き抽出処理とは別に、見守り対象体の状態を判定するためのステータス判定処理を行う。ステータス判定処理を行うことによって、制御モジュール12は、見守り対象体のステータス情報を生成することになる。
【0046】
具体的には、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1、前フレームの画像データD2および前々フレームの画像データD3と、動き抽出処理での処理結果とに基づき、見守り対象体の動き(状態の変化)の有無を認識するとともに、動きがあった場合には当該動きの方向を認識する。そして、これらの認識結果から、見守り対象体の状態が予め想定されている所定複数態様のいずれに該当するかを判定する。
【0047】
このとき、ゾーン設定処理によって注視領域Eについての画定情報(ゾーン位置情報)D5が設定されていれば、制御モジュール12は、その注視領域Eと見守り対象体との位置関係を反映させつつ、見守り対象体の状態についての判定を行うようにしてもよい。
【0048】
図5は、ステータス判定処理の概要を示す説明図である。
図例では、所定複数態様として、ベッド3がある注視領域E内(またはイメージセンサ11aの画角内)に見守り対象体Pが入る態様である「入床(以下、イン(IN)ともいう。)」と(
図5(a)参照)、ベッド3がある注視領域E内(またはイメージセンサ11aの画角内)から見守り対象体Pが出る態様である「離床(以下、アウト(OUT)ともいう。)」と(
図5(b)参照)、ベッド3上で見守り対象体Pが就寝しているか、またはベッド3上が無人の態様である「就寝(以下、スティル(STILL)ともいう。)」と(
図5(c)参照)、ベッド3上で見守り対象体Pが動き始めた態様である「起床(以下、ウエイク(WAKE)ともいう。)」と(
図5(d)参照)、の4態様が想定されている場合の例を示している。
【0049】
これらの所定複数態様が想定されている場合に、例えば、見守り対象体Pの動き(状態の変化)が有り、かつ、その動きの方向が注視領域E(またはイメージセンサ11aの画角)の外側から内側に向かっていれば、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1を得た時点では、その見守り対象体Pの状態が「入床(IN)」に該当すると判定して、「入床(IN)」である旨のステータス情報を生成する(
図5(a)参照)。
また、例えば、見守り対象体Pの動き(状態の変化)が有り、かつ、その動きの方向が注視領域E(またはイメージセンサ11aの画角)の内側から外側に向かっていれば、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1を得た時点では、その見守り対象体Pの状態が「離床(OUT)」に該当すると判定して、「離床(OUT)」である旨のステータス情報を生成する(
図5(b)参照)。
また、例えば、見守り対象体Pの動き(状態の変化)が無ければ、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1を得た時点では、その見守り対象体Pの状態が「就寝(STILL)」に該当すると判定して、「就寝(STILL)」である旨のステータス情報を生成する(
図5(c)参照)。
また、例えば、見守り対象体Pの動き(状態の変化)が有り、かつ、その動きが注視領域E(またはイメージセンサ11aの画角)内のみに限定されていれば、制御モジュール12は、現フレームの画像データD1を得た時点では、その見守り対象体Pの状態が「起床(WAKE)」に該当すると判定して、「起床(WAKE)」である旨のステータス情報を生成する(
図5(d)参照)。
【0050】
なお、ここでは、制御モジュール12が生成するステータス情報について、見守り対象体Pの状態が上述の4態様のいずれに該当するかを識別するものである場合を例に挙げたが、これに限定されることはなく、見守り対象体Pの状態を識別するためのものであれば、他のもの(例えば、3態様以下または5態様以上の状態識別を行うためのもの)ものであっても構わない。また、ステータス情報のデータ形式についても、適宜設定されたものであれば、特に限定されるものではない。
【0051】
制御モジュール12がステータス情報を生成すると、そのステータス情報は、現フレームの画像データD1とともに、通信モジュール13を通じて外部へデータ送信される。送信データフォーマットについては、詳細を後述する。
【0052】
(ステータス情報の他の態様)
ここで、制御モジュール12が生成するステータス情報の他の態様について説明する。
ステータス情報は、既述のように、見守り対象体の状態を識別するためのものである。見守り対象体の状態には、上述の4態様のように、日常生活における通常の動作として出現するものの他に、見守り対象体の意図的な動作によって出現するものを含んでいてもよい。
【0053】
図6は、見守り対象体の意図的な動作の具体例を示す説明図である。
図6(a)には、見守り対象体の意図的な動作の一つとして、見守り対象体がカメラユニット10に片方の手をかざし、そのカメラユニット10に向かって「グー」、「チョキ」、「パー」の動作を繰り返すといったパターンの例を示している。
また、
図6(b)には、見守り対象体の意図的な動作の他の一つとして、見守り対象体がカメラユニット10に片方の手をかざし、その手を左右に振るパターンの例を示している。
【0054】
これらの動作のパターンは、見守り対象体の意思表示の下に行われるものであり、各パターンと意思表示の内容との対応関係が予め定められているものとする。
例えば、
図6(a)に示すように、「グー」、「チョキ」、「パー」が繰り返される動作パターンは、いわゆるナースコールに相当する「コール(Call)」を意味するものとして、対応関係が予め定められている。このように、「コール(Call)」に対応する動作パターンを予め定めておけば、見守り対象体の具合が悪くなったときに、そばにナースコールボタンが無い場合、またはナースコールボタンが見つからない場合であっても、カメラユニット10の撮像画像を通じて、見守り対象体が誰かの助けを必要とする旨の意思表示を行うことができる。
また、例えば、
図6(b)に示すように、手を左右に振る動作パターンは、「別離(BYE)」を意味するものとして、対応関係が予め定められている。このように、「別離(BYE)」に対応する動作パターンを予め定めておけば、カメラユニット10の撮像画像を通じて見守り対象体の様子をモニタされたくない場合に、そのカメラユニット10による撮像を中断または中止したい旨の意思表示を行うことができる。
【0055】
このような所定パターン(すなわち、意思表示の内容との対応関係が予め定められている動作パターン)の動作があると、制御モジュール12は、ステータス判定処理において、まず、見守り対象体の動きがあったこと認識する。そして、その動きについて、所定パターンの動作に該当するか否かを判定する。所定パターンに該当するか否かの判定は、例えば、イメージセンサ11aからの画像データに対して、公知のジェスチャーコントロール技術やパターンマッチング技術等を適用することによって行えばよい。
【0056】
所定パターンの動作を認識すると、制御モジュール12は、その所定パターンに対応する意思表示に則した処理を要求するための情報(すなわち、その所定パターンに対応する処理要求情報)を作成し、これをステータス情報とする。例えば、
図6(a)に示すパターンの動作があった場合、制御モジュール12は、見守り対象体による「コール(Call)」がある(すなわち、誰かの助けを必要としている)旨の処理要求情報をステータス情報として作成する。また、例えば、
図6(b)に示すパターンの動作があった場合、制御モジュール12は、見守り対象体が撮像を中断または中止したく「別離(BYE)」を要求している旨の処理要求情報をステータス情報として作成する。
【0057】
以上のような態様のステータス情報についても、上述の4態様に関するステータス情報の場合と同様に、制御モジュール12は、そのステータス情報を、通信モジュール13を通じて外部へデータ送信する。これにより、見守り対象体の意思表示が、情報として発信されることになる。
【0058】
(送信データフォーマット)
次に、現フレームの画像データD1や制御モジュール12が生成したステータス情報等を、制御モジュール12が通信モジュール13を通じて外部へ送信する際の送信データフォーマットについて説明する。
【0059】
制御モジュール12は、センサモジュール11で得た画像データと、その画像データを基に生成したステータス情報とを、通信モジュール13を通じて外部へ送信する。このとき、通信モジュール13からは、画像データを構成するフレーム毎にステータス情報が付加された状態でデータ送信がされる。これに応じて、通信モジュール13は、制御モジュール12からの指示に従いつつ、例えば、以下に説明するような送信データフォーマットで、外部へのデータ送信を行うようになっている。
【0060】
図7は、送信データフォーマットの具体例を示す説明図である。
図例の送信データフォーマットは、1フレームのデータフォーマットを示すもので、大別すると、ヘッダ部41と、データ本体部42と、を有して構成されている。通信モジュール13からは、このようなデータフォーマットの送信データが、動画を構成するフレーム毎に順次送信されることになる。
【0061】
ヘッダ部41は、映像同期信号(フレーム同期またはフレームシンク)のためのビット領域43と、送信元のカメラユニット10を特定するセンサ番号情報のためのビット領域44と、画像データの解像度情報のためのビット領域45と、圧縮の有無情報のためのビット領域46と、注視領域Eが設定されている場合のゾーン位置情報のためのビット領域47と、ステータス情報のためのビット領域48と、を有している。つまり、ヘッダ部41には、フレーム毎に、制御モジュール12が生成したステータス情報が組み込まれることになる。
【0062】
データ本体部42は、センサモジュール11を構成する各画素(例えば64画素×64画素)分の画素データ(Pixel Data)のためのビット領域を有している。さらに、データ本体部42は、画素データに加えて、制御モジュール12が抽出した動き部分についての画像データ(Motion Data)のためのビット領域を有している。
【0063】
このような構成の送信データフォーマットであれば、通信モジュール13から外部に送信される画像データには、ステータス情報がフレーム毎に付加される。したがって、通信モジュール13が外部へのデータ送信を行うと、通信モジュール13からは、センサモジュール11で得た画像データが出力されるとともに、当該画像データを構成するフレーム毎に制御モジュール12で生成されたステータス情報が付加されて出力されることになる。
【0064】
また、上述の送信データフォーマットであれば、画像データには、注視領域Eについてのゾーン位置情報がフレーム毎に付加される。したがって、注視領域Eが設定されている場合に、その注視領域Eの位置、輪郭、範囲等を、画像データの出力画面上に表示させ得るようになる。
【0065】
(画像処理)
以上のようなデータ出力に際して、制御モジュール12は、必要に応じて、出力する画像データに画像処理を施すようにしてもよい。
【0066】
制御モジュール12が施す画像処理としては、その一例として、所定色の着色を行ってコントラストを強化する画像処理がある。具体的には、例えば、動き部分についての画像データ(Motion Data)によって特定される画素部分(すなわち、動きがある画素部分)に、所定色としての青色を着色し、これにより動きがある部分とない部分とのコントラストを強化する。このような画像処理を行えば、その画像処理が施された画像データを表示出力する際に、動きがある部分とない部分とを鮮明に識別することができるようになる。また、動きがある部分については、着色によって詳細が判別し難くなるので、見守り対象体に対するプライバシー保護効果も得られるようになる。具体的には、動き部分を着色することで、室内で着替えている人や体操している人は着色により見え難くなるが、寝ている人や倒れている人等のように動きのない人はそのまま見ることができる。
【0067】
また、画像処理の他の例として、注視領域Eが設定されている場合に、その注視領域Eの内外で異なる画像処理を施すようにしてもよい。具体的には、例えば、注視領域Eの内側について所定色の着色を行って、その注視領域Eと他の領域とを鮮明に識別できるようにしたり、その注視領域Eに在するであろう見守り対象体のプライバシーを保護したりする。
【0068】
つまり、制御モジュール12は、センサモジュール11で得た画像データに対して、必要に応じて、見守り対象体の動きの有無または注視領域Eの内外で、それぞれ異なる画像処理を施す画像処理部として機能するものであってもよい。
【0069】
ただし、制御モジュール12は、見守り対象体に対するプライバシー保護効果を得る必要がある場合であっても、モザイク処理のような解像度変換処理を行う必要はない。イメージセンサ11aが低解像度画像データを得るように構成されているからである。
【0070】
<4.見守り支援システムにおける処理動作例>
次に、カメラユニット10を含む見守り支援システム1における処理動作例について説明する。ここでは、主として、カメラユニット10から送信された画像データを管理サーバ装置30でモニタ出力する場合の処理動作例を説明する。
【0071】
図8は、管理サーバ装置30で行うモニタ出力処理の概要を示す説明図である。
【0072】
カメラユニット10から上述の送信データフォーマットで画像データが送られてくると、管理サーバ装置30は、ゲートウエイ20を介して、その画像データを受け取る。そして、管理サーバ装置30は、受け取った画像データの可視画像化を行う。具体的には、画像データにおける各画素データ(Pixel Data)に基づき、管理サーバ装置30のディスプレイ画面31で表示出力可能な可視画像を生成する。これにより、カメラユニット10からの画像データは、そのカメラユニット10が設置された居空間のライブ画像51として、ディスプレイ画面31で表示出力可能な状態になる。
【0073】
ライブ画像51は、カメラユニット10からの画像データに画像処理が施されている場合には、その画像処理が反映されたものとなる。例えば、動き部分を着色する画像処理が施されていれば、その動き部分の画像データの重畳により、ライブ画像51において動きがある部分とない部分とのコントラストが強化される、これにより、動きがある部分については着色によって詳細が判別し難くなるので、見守り対象体に対するプライバシー保護効果が得られる。
【0074】
カメラユニット10からの画像データに注視領域Eについてのゾーン位置情報が含まれていれば、その注視領域Eをライブ画像51上に表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、ゾーン位置情報に基づき、注視領域Eの外縁を示す枠図形を、ライブ画像51上に重ねて表示する。このようにすれば、ライブ画像51上にて、注視領域Eの範囲を視認し得るようになる。
【0075】
また、管理サーバ装置30は、画像データのフレーム毎にステータス情報が付加されていることから、そのステータス情報と一意に対応するステータス表示アイコン52を、予め設定されたアイコン画像郡の中から選択し、選択したステータス表示アイコン52を管理サーバ装置30のディスプレイ画面31で表示出力可能な状態にする。
【0076】
ステータス表示アイコン52は、ステータス情報の内容を一目で把握できるように、その内容をシンボル化した簡易な図柄のアイコン画像によって構成されている。
図9は、モニタ出力処理で表示出力するステータス表示アイコンの具体例を示す説明図である。
図例では、ステータス情報の内容が「入床(IN)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(a)参照)、「離床(OUT)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(b)参照)、「就寝(STILL)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(c)参照)、「起床(WAKE)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(d)参照)、「コール(Call)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(e)参照)、「別離(BYE)」である場合に表示するアイコン画像(
図9(f)参照)のそれぞれの例を示している。
【0077】
これらのステータス表示アイコン52は、その表示色についても、ステータス情報の内容を反映させたものであることが望ましい。例えば、緊急確認を要する「離床(OUT)」のアイコン画像はベース色を赤色とし、注意を要する「起床(WAKE)」のアイコン画像はベース色を黄色とし、それ以外の「入床(IN)」および「就寝(STILL)」のアイコン画像はベース色を緑色または青色とする、といったことが考えられる。また、例えば、「コール(Call)」のアイコン画像については、緊急性を伴う可能性があることから、視認性を高めるべく、赤色や黄色等を組み合わせた表示色としたり、点滅表示させたりすることが考えられる。
【0078】
そして、管理サーバ装置30は、カメラユニット10からの画像データに基づくライブ画像51を表示出力可能にするとともに、その画像データに付加されたステータス情報に基づくステータス表示アイコン52を表示出力可能にすると、これらを選択的にディスプレイ画面31に表示出力させる。つまり、管理サーバ装置30は、
図8に示すように、ライブ画像51の表示出力と、ステータス表示アイコン52の表示出力とを、ディスプレイ画面31上にて選択的に行わせるための表示切替部53としての機能を有している。表示切替部53としての機能により、ディスプレイ画面31上には、カメラユニット10から送られてくる画像データに対応して、ライブ画像51とステータス表示アイコン52とのいずれか一方が選択的に表示出力されることになる。
【0079】
ライブ画像51とステータス表示アイコン52との表示切替は、管理サーバ装置30での操作に応じて行うようにすればよい。具体的には、例えば、通常時(デフォルト時)はディスプレイ画面31上にステータス表示アイコン52を表示出力しつつ、管理サーバ装置30で所定操作があると、ディスプレイ画面31上での表示出力をライブ画像51に切り替える、といったことが考えられる。このような表示切替を行えば、通常時はステータス表示アイコン52に基づいて見守り対象体の状態を簡便かつ的確に把握しつつ、必要に応じてライブ画像51に表示を切り替えて見守り対象体の状態を確認する、といったことが実現可能となる。特に、通常時の表示出力をステータス表示アイコン52によって行えば、シンボル化した簡易な図柄によって構成されるステータス表示アイコン52のほうがライブ画像51に比べて視認性に優れることから、見守り対象体の状態把握が容易化することにもなる。
【0080】
ステータス表示アイコン52の表示出力を行う場合、そのステータス表示アイコン52は、カメラユニット10からの画像データのフレーム毎に付加されたステータス情報に基づいて特定される。つまり、フレーム毎にステータス情報が付加されているので、ディスプレイ画面31上には、見守り対象体の動作(状態遷移)の有無にかかわらずに、何らかのステータス表示アイコン52が表示出力されることになる。したがって、管理サーバ装置30を扱う介護スタッフは、ディスプレイ画面31上の表示内容を参照することで、見守り対象体の動作(状態遷移)の有無にかかわらず、見守り対象体がどのような状態にあるかを的確に把握することができる。
【0081】
しかも、画像データのフレーム毎にステータス情報が付加されていれば、見守り対象体に何らかの動作(状態の遷移)があった場合に、そのことがフレームレートのオーダーでステータス表示アイコン52の表示に反映させ得るようになる。つまり、見守り対象体に何らかの動作(状態の遷移)があると、ステータス表示アイコン52の表示出力を瞬時に(遅延等を生じることなく)切り替えることができる。したがって、管理サーバ装置30を扱う介護スタッフは、見守り対象体の状態変化に迅速に対応(例えば、必要に応じた処置を行う等)することができる。
【0082】
さらに、画像データのフレーム毎にステータス情報が付加されていれば、ライブ画像51とステータス表示アイコン52との切り替えについても迅速に対応し得るようになる。具体的には、管理サーバ装置30の側において、必要に応じて、ステータス表示アイコン52を表示出力するか、生の画像であるライブ画像51を表示出力するかを、瞬時に(遅延等を生じることなく)切り替えることができる。
【0083】
ところで、見守り支援システム1が複数のカメラユニット10を備えて構成されている場合、管理サーバ装置30には、各カメラユニット10からの画像データが並行して送られてくる。その場合に、管理サーバ装置30は、各カメラユニット10からの画像データに基づくライブ画像51、または、その画像データに付加されたステータス情報に基づくステータス表示アイコン52を、一覧形式で表示出力するようにしてもよい。このとき、管理サーバ装置30には、各カメラユニット10の設置箇所を認識可能な態様で、一覧形式での表示出力を行うことが望ましい。
図8の例では、カメラユニットが設置された居室A~Fのそれぞれにつき、管理サーバ装置30のディスプレイ画面31上にステータス表示アイコン52を一覧形式で表示出力する場合を示している。各カメラユニット10の設置箇所については、画像データのヘッダ部41に含まれるセンサ番号情報に基づいて判別すればよい。
【0084】
このように、ディスプレイ画面31上にて一覧形式での表示出力を行えば、複数の見守り対象体が存在する場合であっても、それぞれの見守り対象体について容易かつ的確に状態把握を行うことが実現可能となる。しかも、一覧形式での表示出力をステータス表示アイコン52によって行えば、シンボル化した簡易な図柄によって構成されるステータス表示アイコン52のほうがライブ画像51に比べて視認性に優れることから、見守り対象体の状態把握が容易化し、特に一覧形式で表示する場合に適用して非常に有用である。
【0085】
<5.本実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下に述べる一つまたは複数の効果を奏する。
【0086】
(a)本実施形態において、カメラユニット10からは、イメージセンサ11aで得た画像データが出力されるとともに、その画像データを構成するフレーム毎にステータス情報が付加されて出力される。
このように、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加することで、そのステータス情報の出力先(例えば、管理サーバ装置30)では、見守り対象体に何らかの動作(状態の遷移)があったことを検出して出力する場合とは異なり、動作(状態遷移)の有無にかかわらずに、見守り対象体がどのような状態にあるかを的確に把握することができる。
さらに、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加することで、状態把握を的確に行えるだけではなく、状態遷移によって見守り対象体の状態が変化した場合にも、フレームレートのオーダーでステータス表示アイコン52の表示に反映させ得るようになり、見守り対象体の状態変化に迅速に対応(例えば、介護スタッフへの報知、これに応じた介護スタッフによる処置等)することができる。
【0087】
また、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加することで、例えば通信障害などでフレームロスが生じた場合(具体的には、一連の画像データの受信に失敗して、画素データの一部に欠落が生じた場合)であっても、見守り対象体の状態を的確に把握できる。その結果、カメラユニット10と管理サーバ装置30との間に、品質の悪い通信回線(到達確認を行わない通信回線)を使えるようになり、運用コストを下げられる。
【0088】
また、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加すれば、カメラユニット10からは、ステータス情報がフレーム毎に逐次出力されることになる。これにより、画像データの出力先(例えば、管理サーバ装置30)では、ステータス情報の種類に応じたステータス表示アイコン52を表示出力することが可能となる。ステータス表示アイコン52は、ステータス情報の内容を一目で把握できるように、その内容をシンボル化した簡易な図柄のアイコン画像によって構成されている。したがって、生の画像であるライブ画像51を表示出力する場合に比べて、見守り対象体の状態把握が容易となり、管理サーバ装置30を利用する介護スタッフ等にとっては、非常に利便性に優れたものとなる。
【0089】
また、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加すれば、フレーム毎に画像データを構成する各画素データとステータス情報との両方がカメラユニット10から出力されることになる。したがって、画像データの出力先(例えば、管理サーバ装置30)では、必要に応じて、ステータス表示アイコン52を表示出力するか、ライブ画像51を表示出力するかを、瞬時に(遅延等を生じることなく)切り替えることができる。この点においても、管理サーバ装置30を利用する介護スタッフ等にとっては、非常に利便性に優れたものとなる。
【0090】
以上のように、本実施形態によれば、画像データのフレーム毎にステータス情報を付加することで、見守り対象体の動作(状態遷移)の有無にかかわらずに、見守り対象体がどのような状態にあるかを的確に把握することができる。したがって、見守り対象体を見守る側(例えば、介護スタッフ)による作業の煩雑さを軽減することが可能となり、その結果として非常に利便性に優れたものとなる。
【0091】
(b)本実施形態で説明したように、センサモジュール11による撮像画角内に注視領域Eを設定(ゾーン設定)した場合には、カメラユニット10がどのように設置されていても、その注視領域Eに着目しつつ、ステータス情報の生成を的確に行えるようになる。つまり、注視領域Eの設定により、カメラユニット10の設置の自由度が向上し、これによりカメラユニット10および見守り支援システム1の汎用性を十分に確保することが可能となる。
【0092】
(c)本実施形態で説明したように、センサモジュール11で得た画像データに対して、見守り対象体の動きの有無または注視領域Eの内外で、それぞれ異なる画像処理を施すようにすれば、必要に応じて表示画像の鮮明さ等を部分的に相違させることが可能となり、見守り対象体に対するプライバシー保護効果が得られるようになる。
【0093】
(d)本実施形態で説明したように、イメージセンサ11aが1万画素以下(例えば64画素×64画素=4096画素)の低解像度画像データを得るように構成されていれば、そのイメージセンサ11aで得る画像データについて、ステータス情報の生成を可能にしつつ、例えばモザイク処理のような解像度変換処理を要することなく、画像に映る者(具体的には、見守り対象体)のプライバシーにも配慮したものとなる。また、低解像度画像データであれば、一般的な解像度の画像データを得る場合に比べて、イメージセンサ11aの小型軽量化や低消費電力化等にも容易に対応し得るようになる。
【0094】
(e)本実施形態によれば、ステータス情報の他の態様として、見守り対象体の意図的な動作によって出現するものを含み得る。具体的には、見守り対象体の意思表示の下に所定パターンの動作を行うと、その所定パターンに対応する処理要求情報(すなわち、見守り対象体の意思表示に則した処理要求情報)をステータス情報として作成する。これにより、見守り対象体の意思表示が、情報として発信されることになる。
つまり、カメラユニット10に撮像される見守り対象体の側では、そのカメラユニット10に向かって所定パターンの動作を行うことで、その所定パターンに対応する処理を要求する旨の意思表示を行うことができる。一方、見守り対象体を見守る側(例えば、介護スタッフの側)では、所定パターンに対応する処理要求情報(ステータス情報)に基づいて、見守り対象体による意思表示に応じた処理を行うことができる。したがって、例えば専用の機器操作やスイッチ操作等を要することなく、カメラユニット10に向けた所定パターンの動作を通じて、見守り対象体の側および見守る側の双方の意思疎通が図れるようになり、双方のそれぞれにとって非常に利便性が優れたものとなる。
【0095】
(f)本実施形態において、管理サーバ装置30は、カメラユニット10からの画像データに基づくライブ画像51を表示出力と、その画像データに付加されたステータス情報に基づくステータス表示アイコン52を表示出力とを、ディスプレイ画面31上にて選択的に行わせるための表示切替を行う。そのため、例えば、通常時はステータス表示アイコン52に基づいて見守り対象体の状態を簡便かつ的確に把握しつつ、必要に応じてライブ画像51に表示を切り替えて見守り対象体の状態を確認する、といったことが実現可能となる。つまり、ライブ画像51とステータス表示アイコン52との選択的な表示切替によって、管理サーバ装置30を扱う介護スタッフにとっては非常に利便性に優れたものとなる。
【0096】
(g)本実施形態において、管理サーバ装置30は、複数のカメラユニット10のそれぞれからのステータス情報に基づくステータス表示アイコン52を、ディスプレイ画面31上にて一覧形式で表示出力する。したがって、複数の見守り対象体が存在する場合であっても、それぞれの見守り対象体について、見守る側(例えば、介護スタッフの側)で容易かつ的確に状態把握を行うことが実現可能となり、見守る側での利便性が非常に優れたものとなる。特に、一覧形式での表示出力をステータス表示アイコン52によって行えば、見守り対象体の状態把握が容易化する。つまり、ステータス表示アイコン52での表示出力は、特に一覧形式で表示する場合に適用して非常に有用である。
【0097】
<6.変形例等>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0098】
上述の実施形態では、ステータス情報およびこれに対応するステータス表示アイコンについて、複数種類の具体例を挙げて説明したが、本発明がこれらの具体例に限定されることはない。つまり、ステータス情報およびステータス表示アイコンの種類や具体的な内容等については、特に限定されるものではなく、システムの設置環境等に応じて予め設定されたものであればよい。
【0099】
上述の実施形態では、ステータス情報の他の態様として見守り対象体による所定パターンの動作に応じたものを例示したが、そのステータス情報(処理要求情報)については、他のステータス情報(すなわち、見守り対象体の状態を識別するステータス情報)とは別に扱うようにしてもよい。具体的には、見守り対象体の意思表示に対応する処理要求情報については、他のステータス情報とは異なり、画像データのフレーム毎にステータス情報として付加するのではなく、画像データとは別に、またはフレーム毎ではなく、管理サーバ装置30の側に出力するようにしても構わない。その場合であっても、見守り対象体の意思表示が情報として発信されるという効果が得られるからである。
【0100】
上述の実施形態では、見守り支援システム1において、主にカメラユニット10が複数である場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、カメラユニット10の設置数は単数であっても複数であってもよい。また、管理サーバ装置30についても同様であり、見守り支援システム1は、複数の管理サーバ装置30を備えて構成されていてもよい。
【0101】
上述の実施形態では、管理サーバ装置30がディスプレイ画面31を有するコンピュータ装置によって構成されている場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはない。つまり、管理サーバ装置30は、単数であるか複数であるかを問わず、コンピュータ装置ではなく、またはコンピュータ装置に加えて、スマートホンやタブレット端末等の携帯型情報端末装置によって構成されていてもよい。
【0102】
<7.本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
【0103】
(付記1)
本発明の一態様によれば、
見守り対象体の居空間を撮像して複数フレームで構成される画像データを得る撮像部と、
前記撮像部で得た画像データに基づき当該画像データを構成するフレーム毎に前記見守り対象体の状態を識別するためのステータス情報を生成する情報生成部と、
前記撮像部で得た画像データを出力するとともに、当該画像データを構成するフレーム毎に前記情報生成部が生成したステータス情報を付加して出力する情報出力部と、
を備える見守り支援装置が提供される。
【0104】
(付記2)
好ましくは、
前記撮像部による撮像画角内に設定される注視領域の画定情報を記憶する情報記憶部を備え、
前記情報生成部は、前記画定情報によって特定される前記注視領域と前記見守り対象体との位置関係を反映させつつ前記ステータス情報の生成を行う
付記1に記載の見守り支援装置が提供される。
【0105】
(付記3)
好ましくは、
前記撮像部で得た画像データに対して、前記見守り対象体の動きの有無または前記注視領域の内外で、それぞれ異なる画像処理を施す画像処理部
を備える付記2に記載の見守り支援装置が提供される。
【0106】
(付記4)
好ましくは、
前記撮像部は、1万画素以下の低解像度画像データを得るように構成されている
付記1から3のいずれか1態様に記載の見守り支援装置が提供される。
【0107】
(付記5)
好ましくは、
前記情報生成部は、前記撮像部で得た画像データから予め設定された所定パターンの動作を認識すると、当該所定パターンに対応する処理要求情報を生成して、前記情報出力部に出力させるように構成されている
付記1から4のいずれか1態様に記載の見守り支援装置が提供される。
【0108】
(付記6)
本発明の他の態様によれば、
付記1から5のいずれか1態様に記載の見守り支援装置と、
前記見守り支援装置と通信可能に接続し、当該見守り支援装置からの出力内容に基づき前記見守り対象体に関する画像表示出力を行うモニタ装置と、
を備える見守り支援システムが提供される。
【0109】
(付記7)
好ましくは、
前記画像データに基づく撮像画像の表示出力と、前記ステータス情報に基づくアイコン画像の表示出力とを、前記モニタ装置に選択的に行わせるための表示切替部を有する
付記6に記載の見守り支援システムが提供される。
【0110】
(付記8)
好ましくは、
前記モニタ装置は、複数の前記見守り支援装置と接続し、それぞれからの前記ステータス情報に基づくアイコン画像を一覧形式で表示出力するように構成されている
付記6または7に記載の見守り支援システムが提供される。
【0111】
(付記9)
本発明のさらに他の態様によれば、
見守り対象体の居空間を撮像して画像データを得る撮像部と、
前記撮像部で得た画像データに基づき前記見守り対象体の状態を識別するためのステータス情報を生成する情報生成部と、
前記撮像部で得た画像データおよび前記情報生成部が生成したステータス情報を出力する情報出力部と、
を備え、
前記撮像部は、1万画素以下の低解像度画像データを得るように構成されている
見守り支援装置が提供される。
【0112】
(付記10)
本発明のさらに他の態様によれば、
見守り対象体の居空間を撮像して画像データを得る撮像部と、
前記撮像部で得た画像データから予め設定された所定パターンの動作を認識すると、当該所定パターンに対応する処理要求情報を生成する情報生成部と、
前記撮像部で得た画像データおよび前記情報生成部が生成した処理要求情報を出力する情報出力部と、
を備える見守り支援装置が提供される。
【符号の説明】
【0113】
1…見守り支援システム、2…居室、3…ベッド、10…カメラユニット、11…センサモジュール、11a…イメージセンサ、11b…光学系、11c…光源、11d…フレキシブル基板、12…制御モジュール、13…通信モジュール、14…インタフェース部、20…ゲートウエイ、30…管理サーバ装置、31…ディスプレイ画面、41…ヘッダ部、42…データ本体部、51…ライブ画像、52…ステータス表示アイコン、53…表示切替部、D1,D1´,D2,D3,D4…画像データ、D5…ゾーン位置情報、E…注視領域、P…見守り対象体