(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】通信制御システム、通信装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 12/088 20210101AFI20240618BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240618BHJP
H04W 92/12 20090101ALI20240618BHJP
【FI】
H04W12/088
H04W84/12
H04W92/12
(21)【出願番号】P 2021200501
(22)【出願日】2021-12-10
【審査請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中野 元郎
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-019160(JP,A)
【文献】特開2021-068938(JP,A)
【文献】特開2021-150682(JP,A)
【文献】特表2016-502784(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0220934(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と外部ネットワークとの間の通信を制御する通信制御システムであって、
外部ネットワークに接続する通信装置と、
前記通信装置と前記端末間の通信を中継する中継機とを備え、
前記通信装置及び前記中継機のそれぞれは、前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶し、
前記通信装置は、前記通信装置が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を前記中継機に対して送信し、
前記中継機は、前記通信装置から送信された更新情報に基づいて、前記中継機に記憶されたフィルタ情報を更新する、
通信制御システム。
【請求項2】
前記通信装置が記憶するフィルタ情報が更新された場合に、前記通信装置は、前記中継機に対して前記更新情報を送信する、
請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記中継機は、前記中継機が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を前記通信装置に対して送信し、
前記通信装置は、前記中継機から送信された前記更新情報に基づいて、前記通信装置に記憶されたフィルタ情報を更新する、
請求項1又は2に記載の通信制御システム。
【請求項4】
前記中継機が記憶するフィルタ情報が更新された場合に、前記中継機は、前記通信装置に対して前記更新情報を送信する、
請求項3に記載の通信制御システム。
【請求項5】
前記通信装置が複数の前記中継機と通信を行う場合に、
前記中継機は、前記更新情報を他の中継機に対して送信し、
前記更新情報を受信した中継機は、受信した前記更新情報に基づいて、自身に記憶されたフィルタ情報を更新する、
請求項3又は4に記載の通信制御システム。
【請求項6】
前記中継機が記憶するフィルタ情報が更新された場合に、前記中継機が、他の中継機に対して前記更新情報を送信する、
請求項5に記載の通信制御システム。
【請求項7】
外部ネットワークに接続する外部通信部と、
中継機もしくは端末と通信を行うローカル通信部と、
前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶する記憶部と、
前記フィルタ情報に基づいて、前記中継機に対して送信する更新情報を作成する制御部と、を備える、
通信装置。
【請求項8】
端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶する通信装置が、前記通信装置と、前記端末と、の通信を中継する中継機に対して、前記フィルタ情報に基づいて作成した更新情報を送信し、
前記中継機が、前記通信装置から送信された更新情報に基づいて、前記中継機が記憶するフィルタ情報を更新する、
通信制御方法。
【請求項9】
端末と外部ネットワーク間の通信を、中継機を介して実行する通信装置におけるコンピュータに対して、
前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報の更新情報を作成する工程と、
前記更新情報を前記中継機に対して送信させる工程と、を実行させる、
通信制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御システム、通信装置、中継機、通信制御方法、及び通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、セキュリティが脆弱な状態でインターネットに接続している端末が増加しており、問題となっている。
その対策としては、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントとして機能する通信装置、及び中継機を用いてローカルネットワークを構築し、その中でのみ端末を運用することや、通信装置や中継機個々にフィルタリングの設定を行うことで、セキュリティ上脆弱な端末をインターネットに接続させないようにすることが考えられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、端末に備えられる着脱可能な無線インタフェースを、通信装置に挿入し、端末のMAC(Media Access Control)アドレスを通信装置に記録させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、同一のローカルネットワークに帰属する通信装置間で端末のMACアドレスを記録したデータを共有し、ローカルネットワーク内での端末の移動を容易にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-078535号公報
【文献】特開2005-184314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
引用文献2に開示された技術では、外部ネットワークに接続可能な通信装置間で、端末の接続可否情報を共有する技術が記載されている。
しかしながら、引用文献2には、中継機に対して端末の接続可否情報を共有する手段が開示されていないため、中継機を含むローカルネットワークにおいては、端末の接続可否情報を共有することができなかった。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、端末の接続可否情報を、ローカルネットワーク内の通信装置及び中継機に共有可能な、通信制御システム、通信装置、中継機、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る通信制御システムは、
端末と外部ネットワークとの間の通信を制御する通信制御システムであって、
外部ネットワークに接続する通信装置と、
前記通信装置と前記端末間の通信を中継する中継機とを備え、
前記通信装置及び前記中継機のそれぞれは、前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶し、
前記通信装置は、前記通信装置が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を前記中継機に対して送信し、
前記中継機は、前記通信装置から送信された更新情報に基づいて、前記中継機に記憶されたフィルタ情報を更新する、
通信制御システムである。
【0008】
本開示に係る通信装置は、
外部ネットワークに接続する外部通信部と、
中継機もしくは端末と通信を行うローカル通信部と、
前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶する記憶部と、
前記フィルタ情報に基づいて、前記中継機に対して送信する更新情報を作成する制御部と、を備える、
通信装置である。
【0009】
本開示に係る中継機は、
外部ネットワークと通信可能な通信装置と、端末と、の通信を中継する通信部と、
前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶する記憶部と、
前記通信装置から受信した更新情報に基づいて、前記フィルタ情報を更新する制御部と、を備える、
中継機である。
【0010】
本開示に係る通信制御方法は、
端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶する通信装置が、前記通信装置と、前記端末と、の通信を中継する中継機に対して、前記フィルタ情報に基づいて作成した更新情報を送信し、
前記中継機が、前記通信装置から送信された更新情報に基づいて、前記中継機が記憶するフィルタ情報を更新する、
通信制御方法である。
【0011】
本開示に係る通信制御プログラムは、
端末と外部ネットワーク間の通信を、中継機を介して実行する通信装置におけるコンピュータに対して、
前記端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報の更新情報を作成する工程と、
前記更新情報を前記中継機に対して送信させる工程と、を実行させる、
通信制御プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本開示によって、端末の接続可否情報を、ローカルネットワーク内の通信装置及び中継機に共有可能な、通信制御システム、通信装置、中継機、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】第2の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】第2の実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。
【
図4】第2の実施形態に係る中継機2の構成を示すブロック図である。
【
図5】第2の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】第2の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図7】第2の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図8】第2の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図9】第3の実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。
【
図10】第3の実施形態に係る中継機2の構成を示すブロック図である。
【
図11】第3の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図12】第3の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【
図13】第3の実施形態に係る通信制御システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照ながら、本開示の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る通信制御システム1001は、通信装置1と、中継機2とを備えるローカルネットワークである。
【0015】
通信装置1は外部ネットワークに接続可能な装置であって、直接または中継機を介して、図示しない端末と通信を行う。
通信装置1は、端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶しており、フィルタ情報に基づいて、端末と通信を行うか否かを決定する。
通信装置1は、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて、フィルタ情報の更新情報を
作成し、中継機に送信する。
【0016】
中継機2は、通信装置1と、端末との通信を中継する装置である。
中継機2は、端末に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶しており、フィルタ情報に基づいて、端末と通信を行うか否かを決定する。
中継機2は、通信装置1から送信された更新情報を受信し、受信した更新情報に基づいて、自身が記憶するフィルタ情報を更新する。
【0017】
このように、通信制御システム1001においては、通信装置1が自身の記憶するフィルタ情報から作成した更新情報を中継機2に送信し、中継機2が当該更新情報に基づいて自身の記憶するフィルタ情報を更新する。このような構成によって、通信装置1と、中継機2との間でフィルタ情報を共有できる。
【0018】
(第2の実施形態)
<通信制御システムの構成>
以下、図面を参照ながら、本開示の第2の実施形態について説明する。
まず始めに、第2の実施形態に係る通信制御システムの構成について詳細に説明する。
図2は、第2の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。
【0019】
通信制御システム1002は、通信装置1、中継機2a、中継機2bを備え、端末3a~cと通信を行う。
中継機2a及び中継機2bは、以後区別する必要がなければ単に中継機2と記載する。また、端末3a~cも同様に、以後区別する必要がなければ単に端末3と記載する。
【0020】
なお、
図2中には、中継機2が2台記載されているが、本実施形態に係る通信制御システム1002が備える中継機2の台数はこれに限られず、例えば、3台以上であってもよいし、1台であってもよい。
また、
図2中には、端末3が3台記載されているが、本実施形態に係る通信制御システム1002に接続可能な端末3の台数はこれに限られず、1台以上であればよい。
【0021】
通信制御システム1002は、典型的には、インターネットに代表される外部ネットワークに接続可能なローカルネットワークである。通信制御システム1002は、例えば、住居やビル等に設置され、ユーザが操作する端末3と通信を行う。
【0022】
端末3は、例えば、コンピュータやスマートホン、タブレット端末等であり、MACアドレスやIP(Internet Protocol)アドレス等の固有識別子を有する通信機器である。
端末3は、直接あるいは中継機2を介して、通信装置1と通信を行うことによって、外部ネットワークに接続することができる。
【0023】
端末3が直接通信装置1と通信を行うか、あるいは中継機2を介して通信装置1と通信を行うかの決定は、例えば、端末3が受信する通信装置1及び中継機2からの送信信号の強度や、当該送信信号に含まれるノイズ信号強度に基づいて決定されてもよい。また、通信装置1及び中継機2に対して予め設定された優先順位等に基づいて決定されてもよいし、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0024】
図3は、第2の実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。
通信装置1は、外部ネットワークに接続可能な装置であって、直接あるいは中継機2を介して端末3と通信を行う。通信装置1は典型的には無線LANルータである。通信装置1は、ユーザの設定によって、中継機2としても使用可能な装置であってもよい。
通信装置1が、無線LANルータである場合、通信装置1は無線LANアクセスポイントとして機能する、と言うこともできる。
通信装置1は、通信部11、記憶部12、入出力部13、及び制御部14を備える。
【0025】
通信部11は、外部通信部111及びローカル通信部112を備える。外部通信部111及びローカル通信部112はそれぞれ別個の装置であってもよいし、1つの装置が機能ブロックとして外部通信部111及びローカル通信部112を備えるようにしてもよい。
【0026】
外部通信部111は、制御部14による制御に基づいて、外部ネットワークに有線もしくは無線によって接続される。外部通信部111は、制御部14から出力された情報を外部ネットワークに対して送信し、外部ネットワークから受信した情報を制御部14に対して出力する。
【0027】
ローカル通信部112は、制御部14による制御に基づいて、中継機2または端末3あるいはその両方と有線もしくは無線によって接続される。ローカル通信部112は、制御部14から出力された情報を中継機2または端末3に対して送信し、中継機2または端末3から受信した情報を制御部14に対して出力する。
ローカル通信部112は、制御部14が通信を許可した端末3とのみ通信を行う。
【0028】
記憶部12は、端末3に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶するメモリである。フィルタ情報には、少なくとも端末3の固有識別子が記録されており、さらに、端末3の固有識別子に紐づけられた端末3の使用制限情報が記録されていてもよい。
【0029】
端末3の使用制限情報は、端末3が、通信制御システム1002を利用した通信を行う場合に課せられる制限を記録した情報であり、例えば、利用時間の上限値や、アクセス権限の範囲等を含んでもよい。さらに、端末3の使用制限情報は、端末3との接続を拒否するといった内容であってもよい。
【0030】
記憶部12は、制御部14から要求された場合、フィルタ情報を制御部14に対して出力する。また、記憶部12は、制御部14から更新されたフィルタ情報を取得した場合、自身が記憶するフィルタ情報を更新されたフィルタ情報に上書きし、保存する。
【0031】
入出力部13は、ユーザが通信装置1の設定変更を行う場合に、ユーザに対して現状の設定内容を提示する。また、ユーザが設定変更を行うと、ユーザによる設定変更の内容を制御部14に対して出力する。入出力部13は、例えば、ユーザがフィルタ情報を更新する際にも用いられる。
【0032】
入出力部13は、例えばwebサーバである。入出力部13がwebサーバである場合、ユーザは通信装置1と通信を行う端末3、もしくは通信装置1に接続された図示しない管理用コンピュータを用いて通信装置1の設定内容の変更を行う。
【0033】
ユーザが、端末3もしくは管理用コンピュータを介して通信装置1の設定変更を要求した場合、入出力部13は、制御部14から現状の設定内容を取得し、例えば、http(Hypertext Transfer Protocol)を用いて、ユーザに対して現状の設定内容を提示する。そして、ユーザが入力した設定変更内容を制御部14に対して出力する。
【0034】
制御部14は、通信装置1の動作を制御する演算装置であり、コンピュータとしての機能を有している。
【0035】
制御部14は、外部ネットワークと端末3との通信を管理する。制御部14は、通信部11に対して端末3が接続要求を行った場合、通信部11から当該端末3の固有識別子を取得し、記憶部12からフィルタ情報を取得する。そして、当該端末3の固有識別子と、フィルタ情報とを照合し、当該端末3に対する接続可否を決定する。制御部14は、当該端末3への接続可否を通信部11に対して通知する。
【0036】
また、制御部14は、記憶部12から取得したフィルタ情報に基づいて更新情報を作成する。ただし、更新情報とは、通信制御システム1002に帰属する各装置が記憶するフィルタ情報を更新するための情報である。通信制御システム1002に帰属する各装置は更新情報に基づいて自身の記憶するフィルタ情報を更新し、更新情報を作成する元となったフィルタ情報の内容を自身の記憶するフィルタ情報に反映させる。
更新情報は、例えば、フィルタ情報の内容の一部もしくは全てをコピーしたものであってもよい。
制御部14は、作成した更新情報を通信部11に対して出力し、中継機2に対して送信する。
【0037】
制御部14は、入出力部13がユーザからフィルタ情報の設定変更を受け付けた場合、記憶部12が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。具体的には、制御部14は、入出力部13から通知を受けると、入出力部13からフィルタ情報の設定変更内容を取得し、記憶部12からフィルタ情報を取得する。そして、取得したフィルタ情報の内容を、取得した設定変更内容に基づいて更新し、更新したフィルタ情報を記憶部12に対して出力する。
【0038】
また、制御部14は、通信部11が中継機2から更新情報を受信した場合にも、記憶部12が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。具体的には、制御部14は、通信部11が中継機2から更新情報を受信した場合、通信部11から当該更新情報を取得し、記憶部12からフィルタ情報を取得する。そして、取得したフィルタ情報の内容を、取得した更新情報に基づいて更新し、更新したフィルタ情報を記憶部12に対して出力する。
【0039】
制御部14は、記憶部12から取得したフィルタ情報を更新した場合に、更新情報を作成し、中継機2に送信してもよい。
【0040】
図4は、第2の実施形態に係る中継機2の構成を示すブロック図である。
中継機2は、通信装置1と端末3との間の通信を中継する。中継機2は、例えば、ユーザの設定によっては通信装置1としても使用可能な無線LANルータであってもよいし、中継機能のみを実行可能な装置であってもよい。
中継機2は、通信部21、記憶部22、入出力部23、及び制御部24を備える。
【0041】
通信部21は、制御部24による制御に基づいて、通信装置1または端末3あるいはその両方と有線もしくは無線によって接続される。通信部21は、制御部24から出力された情報を通信装置1または端末3に対して送信し、通信装置1または端末3から受信した情報を制御部24に対して出力する。
通信部21は、制御部24が通信を許可した端末3とのみ通信を行う。
【0042】
記憶部22は、端末3に対する接続可否を規定したフィルタ情報を記憶するメモリである。記憶部22は、制御部24から要求された場合、フィルタ情報を制御部24に対して出力する。また、記憶部22は、制御部24から更新されたフィルタ情報を取得した場合、自身が記憶するフィルタ情報を更新されたフィルタ情報に上書きし、保存する。
【0043】
入出力部23は、ユーザが中継機2の設定変更を行う場合に、ユーザに対して現状の設定内容を提示する。また、ユーザが設定変更を行うと、ユーザによる設定変更の内容を制御部24に対して出力する。入出力部23は、例えば、ユーザがフィルタ情報を更新する際にも用いられる。
【0044】
入出力部23は、例えばwebサーバである。入出力部23がwebサーバである場合、ユーザは中継機2と通信を行う端末3、もしくは中継機2に接続された図示しない管理用コンピュータを用いて中継機2の設定内容の変更を行う。
【0045】
ユーザが、端末3もしくは管理用コンピュータを介して中継機2の設定変更を要求した場合、入出力部23は、制御部24から現状の設定内容を取得し、例えば、httpを用いて、ユーザに対して現状の設定内容を提示する。そして、ユーザが入力した設定変更内容を制御部24に対して出力する。
【0046】
制御部24は、中継機2の動作を制御する演算装置であり、コンピュータとしての機能を有している。
【0047】
制御部24は、通信装置1及び端末3との通信を管理する。制御部24は、通信部21に対して端末3が接続要求を行った場合、通信部21から当該端末3の固有識別子を取得し、記憶部22からフィルタ情報を取得する。そして、当該端末3の固有識別子と、フィルタ情報とを照合し、当該端末3に対する接続可否を決定する。制御部24は、当該端末3への接続可否を通信部21に対して通知する。
【0048】
また、制御部24は、記憶部22から取得したフィルタ情報に基づいて更新情報を作成する。制御部24は、作成した更新情報を通信部21に対して出力し、通信装置1または自身とは異なる中継機2あるいはその両方に対して送信する。
【0049】
制御部24は、入出力部23がユーザからフィルタ情報の設定変更を受け付けた場合、記憶部22が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。具体的には、制御部24は、入出力部23から通知を受けると、入出力部23からフィルタ情報の設定変更内容を取得し、記憶部22からフィルタ情報を取得する。そして、取得したフィルタ情報の内容を、取得した設定変更内容に基づいて更新し、更新したフィルタ情報を記憶部22に対して出力する。
【0050】
また、制御部24は、通信部21が通信装置1もしくは自身とは異なる中継機2から更新情報を受信した場合にも、記憶部22が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。具体的には、制御部24は、通信部21が通信装置1もしくは自身とは異なる中継機2から更新情報を受信した場合、通信部21から当該更新情報を取得し、記憶部12からフィルタ情報を取得する。そして、取得したフィルタ情報の内容を、取得した更新情報に基づいて更新し、更新したフィルタ情報を記憶部22に対して出力する。
【0051】
制御部24は、記憶部22から取得したフィルタ情報を更新した場合に、更新情報を作成し、通信装置1または自身とは異なる中継機2あるいはその両方に対して送信してもよい。
【0052】
<通信制御システムの動作>
続いて、第2の実施形態に係る通信制御システムの動作、すなわち第2の実施形態に係る通信制御方法について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては適宜、
図2~4を参照する。
【0053】
本実施形態に係る通信制御システム1002は、通信装置1が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を中継機2に対して送信する。そして、中継機2が、通信装置1から送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新する。
【0054】
図5は、通信装置1が中継機2に対して更新情報を送信するための動作を示すフローチャートである。
通信装置1が中継機2に対して更新情報を送信するタイミングは、例えば、通信装置1が記憶するフィルタ情報が更新されたタイミングである。また、通信装置1は、所定の時間毎に更新情報を中継機2に対して送信してもよい。さらに、通信制御システム1002に対して新たな中継機2が帰属されたタイミングで、新しく追加された中継機2に対して更新情報を送信してもよい。
【0055】
まず始めに、制御部14が、記憶部12からフィルタ情報を取得する(ステップST101)。次に、制御部14が取得したフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、通信部11に出力する(ステップST102)。最後に、通信部11が、更新情報を中継機2に対して送信し(ステップST103)、一連の動作を終了する。
【0056】
図6は、中継機2が、通信装置1から受信した更新情報に基づいて、フィルタ情報を更新するための動作を示すフローチャートである。
まず始めに、通信部21が通信装置1から更新情報を受信する(ステップST201)。次に、制御部24が、通信部21から更新情報を取得し(ステップST202)、記憶部22からフィルタ情報を取得する(ステップST203)。なお、ステップST202及びST203の実行順序は逆であってもよく、並列して実行されてもよい。
【0057】
次に、制御部24が更新情報に基づいて、フィルタ情報を更新する(ステップST204)。次に、制御部24が更新したフィルタ情報を記憶部22に出力する(ステップST205)。最後に、記憶部22がフィルタ情報を上書きし(ステップST206)、一連の動作を終了する。
【0058】
このように、本実施形態に係る通信制御システム1002は、通信装置1が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、通信装置1が作成した更新情報に基づいて、中継機2が自身のフィルタ情報を更新する。そのため、本実施形態に係る通信制御システム1002は、通信装置1が記憶するフィルタ情報の内容を、中継機2が記憶するフィルタ情報に反映することができる。すなわち、通信装置1が記憶するフィルタ情報の内容を中継機2に共有できる。
【0059】
また、本実施形態に係る通信制御システム1002は、中継機2が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を通信装置1に対して送信し、通信装置1が、中継機2から送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。
【0060】
図7は、中継機2が通信装置1に対して更新情報を送信するための動作を示すフローチャートである。
まず始めに、制御部24が、記憶部22からフィルタ情報を取得する(ステップST301)。次に、制御部24が取得したフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、通信部21に出力する(ステップST302)。最後に、通信部21が、更新情報を通信装置1に対して送信し(ステップST303)、一連の動作を終了する。
【0061】
図8は、通信装置1が、中継機2から受信した更新情報に基づいて、フィルタ情報を更新するための動作を示すフローチャートである。
まず始めに、通信部11が中継機2から更新情報を受信する(ステップST401)。次に、制御部14が、通信部11から更新情報を取得し(ステップST402)、記憶部12からフィルタ情報を取得する(ステップST403)。なお、ステップST402及びST403の実行順序は逆であってもよく、並列して実行されてもよい。
【0062】
次に、制御部14が更新情報に基づいて、フィルタ情報を更新する(ステップST404)。次に、制御部14が更新したフィルタ情報を記憶部12に出力する(ステップST405)。最後に、記憶部12がフィルタ情報を上書きし(ステップST406)、一連の動作を終了する。
【0063】
このような構成によって、本実施形態に係る通信制御システム1002は、例えば、中継機2のフィルタ情報が更新された場合に、更新されたフィルタ情報を通信装置1に共有できる。
【0064】
中継機2から受信した更新情報に基づいて通信装置1が自身のフィルタ情報を更新した場合、通信装置1は更新されたフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、自身に帰属する中継機2に送信してもよい。
このような構成にした場合、任意の中継機2でフィルタ情報が更新された場合、更新されたフィルタ情報の内容を、通信制御システム1002に帰属する装置間で共有することができる。
【0065】
また、本実施形態に係る通信制御システム1002は、中継機2が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を自身とは異なる中継機2に対して送信してもよい。そして、更新情報を送信された中継機2は、送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新してもよい。
【0066】
このような構成にすると、任意の中継機2でフィルタ情報の更新があった場合、通信装置1を経由せずに、他の中継機2と更新されたフィルタ情報の内容を共有できる。その結果として、情報通信量を低減し、かつ共有に必要な時間を短縮できる。
【0067】
以上、説明したように、第2の実施形態に係る通信制御システム1002は、通信装置1が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を中継機2に対して送信し、中継機2が、通信装置1から送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新する。
また、中継機2が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を通信装置1に対して送信し、通信装置1が、中継機2から送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新する。
さらに、中継機2が、自身が記憶するフィルタ情報に基づいて作成した更新情報を自身とは異なる中継機2に対して送信してもよい。そして、更新情報を送信された中継機2は、送信された更新情報に基づいて自身が記憶するフィルタ情報を更新する。
このような構成によって、第2の実施形態に係る通信制御システム1002では、通信制御システム1002に帰属する装置間で、フィルタ情報の内容を共有できる。
【0068】
(第3の実施形態)
<通信制御システムの構成>
第3の実施形態は、第2の実施形態に係る通信制御システム1002の応用例であり、フィルタ情報の設定変更作業と、更新情報の送受信を関連付けたものである。
第3の実施形態に係る通信制御システム1003の構成は、
図2に示される通信制御システム1002の構成と同様である。
【0069】
図9は、第3の実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態に係る通信装置1は、第2の実施形態に係る通信装置1の応用例である。第3の実施形態に係る通信装置1は、通信部11、記憶部12、入出力部13、及び制御部14を備える。通信部11、記憶部12、及び入出力部13の好ましい態様は、第2の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係る制御部14は、アクセス制御部141、通信制御部142、及びフィルタ解析部143を備える。
【0070】
アクセス制御部141は、入出力部13からフィルタ情報の設定変更の通知を受ける。アクセス制御部141は、入出力部13からフィルタ情報の設定変更の通知を受けた場合、中継機2がフィルタ情報を更新中であるか否かを判定する。具体的には、アクセス制御部は中継機2がフィルタ情報編集フラグを設定しているか否かを判定する。
【0071】
アクセス制御部141は、中継機2がフィルタ情報を更新中でないと判定した場合、中継機2に対してフィルタ情報の更新開始を通知する。そして、記憶部12からフィルタ情報を取得する。
ここで、アクセス制御部141は、取得したフィルタ情報を、入出力部13に対して出力し、ユーザに対して提示するようにしてもよい。
【0072】
アクセス制御部141は、入出力部13からフィルタ情報の設定変更内容を取得し、取得した設定変更内容に基づいて、フィルタ情報を更新する。
【0073】
アクセス制御部141は、更新したフィルタ情報をフィルタ解析部143に出力する。そして、フィルタ解析部143によって更新されたフィルタ情報が適正であると認められた場合、更新されたフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、通信制御部142に対して出力する。また、アクセス制御部141は、更新されたフィルタ情報を記憶部12に対して出力する。
【0074】
通信制御部142は、通信部11を制御する。具体的には、通信制御部142は、フィルタ情報に基づいて、端末3との接続可否を判定し、接続可とした端末3のみと接続するように通信部11を制御する。
通信制御部142は、アクセス制御部141から更新情報を取得した場合、更新情報を通信部11に対して出力し、中継機2に対して送信させる。
【0075】
フィルタ解析部143は、アクセス制御部141から更新されたフィルタ情報を取得する。そして、更新されたフィルタ情報が、適正であるか否かを判定する。
なお、更新されたフィルタ情報が適正であるか否かを判定する際には、例えば、更新されたフィルタ情報に、通信制御部142が端末3との接続可否を判定するために必要な最低限の情報が記載されているか否かを判定してもよい。
フィルタ解析部143は、判定結果をアクセス制御部141に対して出力する。
【0076】
図10は、第3の実施形態に係る中継機2の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態に係る中継機2は、第2の実施形態に係る中継機2の応用例である。第3の実施形態に係る中継機2は、通信部21、記憶部22、入出力部23、及び制御部24を備える。通信部21、記憶部22、及び入出力部23の好ましい態様は、第2の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係る制御部24は、アクセス制御部241、通信制御部242、及びフィルタ解析部243を備える。
【0077】
アクセス制御部241は、中継機2に記憶されるフィルタ情報が更新中である場合、フィルタ情報編集フラグを設定する。
また、アクセス制御部241は、通信装置1からフィルタ情報の更新開始の通知を受ける。
【0078】
アクセス制御部241は、通信制御部242から更新情報を取得する。また、記憶部22からフィルタ情報を取得する。
アクセス制御部241は、更新情報に基づいてフィルタ情報を更新し、フィルタ解析部243に出力する。
ただし、更新情報が、通信装置1のフィルタ情報をコピーしたものであった場合は、記憶部22からフィルタ情報を取得しなくてもよく、アクセス制御部241は、フィルタ解析部243に対して更新情報を出力してもよい。
【0079】
アクセス制御部241は、更新したフィルタ情報がフィルタ解析部243によって、適正であると判定された場合、更新したフィルタ情報を記憶部22に対して出力する。
【0080】
通信制御部242は、通信部21を制御する。具体的には、通信制御部242は、フィルタ情報に基づいて、端末3との接続可否を判定し、接続可とした端末3のみと接続するように通信部21を制御する。
通信制御部242は、通信部21から、通信装置1から受信した更新情報を取得し、アクセス制御部241に対して出力する。
【0081】
フィルタ解析部243は、アクセス制御部241から更新したフィルタ情報を取得する。フィルタ解析部243は、更新したフィルタ情報が適正であるか否かを判定し、判定結果をアクセス制御部241に対して出力する。
【0082】
<通信制御システムの動作>
続いて、第3の実施形態に係る通信制御システムの動作、すなわち第3の実施形態に係る通信制御方法について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては適宜、
図2、9、及び10を参照する。
【0083】
図11及び12は、第3の実施形態に係る通信装置1が、フィルタ情報を更新する際に行う動作を説明するためのフローチャートである。
第3の実施形態に係る通信装置1は、中継機2がフィルタ情報を更新中でないことを確認してから、自身のフィルタ情報の更新を開始し、更新したフィルタ情報の内容を中継機2と共有する。
【0084】
まず始めに、アクセス制御部241が、中継機2がフィルタ情報を更新中であるか否かを判定する(ステップST501)。中継機2がフィルタ情報を更新中である場合、通信装置1は一連の動作を終了する。
中継機2がフィルタ情報を更新中でない場合、アクセス制御部141が中継機2に対して、フィルタ情報の更新開始を通知する(ステップST502)。
【0085】
次に、アクセス制御部141が記憶部12からフィルタ情報を取得する(ステップST503)。そして、アクセス制御部141が入出力部13からフィルタ情報の設定変更内容を取得する(ステップST504)。
ここで、ステップST503及びステップST504の間に、ユーザに対してフィルタ情報を提示する工程を有していてもよい。
【0086】
次に、アクセス制御部141が、フィルタ情報を更新する(ステップST505)。そして、アクセス制御部141は、更新したフィルタ情報をフィルタ解析部143に出力する(ステップST506)。
【0087】
続いて、フィルタ解析部143が、更新したフィルタ情報が適正であるか否かを判定する(ステップST507)。更新したフィルタ情報が適正でないと判定された場合、通信装置1は、一連の動作を終了する。この場合、更新したフィルタ情報は破棄してもよい。また、一連の動作を終了せずに、ユーザに対してエラーを通知した上で、ステップST504から再度動作を実行するようにしてもよい。
【0088】
更新されたフィルタ情報が適正であった場合、アクセス制御部141が、更新されたフィルタ情報に基づいて更新情報を作成し、通信制御部142に対して出力する(ステップST508)。そして、通信制御部142が、更新情報を通信部11に出力し、中継機2に対して送信させる(ステップST509)。
【0089】
次に、アクセス制御部141が、更新したフィルタ情報を記憶部12に対して出力し(ステップST510)、記憶部12がフィルタ情報を上書きする(ステップST511)ことによって、一連の動作は終了する。
【0090】
図13は、第3の実施形態に係る中継機2が、フィルタ情報を更新する際に行う動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る中継機2は、更新情報を受信する前に通信装置1から通知を受ける。本実施形態に係る中継機2は、通信装置1からフィルタ情報更新の通知を受けた場合、通信装置1から更新情報を受信し、フィルタ情報を更新するまで、それ以外のフィルタ情報の更新を行わないようにしてもよい。
【0091】
まず始めに、アクセス制御部241が、通信装置1からフィルタ情報の更新開始の通知を受ける(ステップST601)。次に、アクセス制御部241が、通信制御部242から、通信装置1から受信した更新情報を取得する(ステップST602)。また、アクセス制御部241は、記憶部22からフィルタ情報を取得する(ステップST603)。
ここで、ステップST602及びステップST603の実行順序は逆であってもよいし、並列して実行されてもよい。
【0092】
次に、アクセス制御部241が、取得した更新情報に基づいて、フィルタ情報を更新する(ステップST604)。アクセス制御部241は、更新したフィルタ情報をフィルタ解析部243に対して出力する。
【0093】
続いて、フィルタ解析部243が、更新したフィルタ情報が適正であるか否かを判定する(ステップST605)。更新したフィルタ情報が適正でないと判定された場合、中継機2は、一連の動作を終了する。この場合、中継機2は通信装置1に対してエラーの発生を通知することが好ましい。
【0094】
フィルタ解析部243が、更新したフィルタ情報が適正であると判定した場合、アクセス制御部241が、更新したフィルタ情報を記憶部22に対して出力し(ステップST606)、記憶部22がフィルタ情報を上書きすることで、一連の動作を終了する。
【0095】
このように、本実施形態に係る通信制御システム1003は、通信装置1がフィルタ情報を更新する場合に中継機2に対して通知を行い、フィルタ情報の更新と、更新情報の送信とを行う。このような構成にすると、フィルタ情報の内容に食い違いが生じる時間を短縮できる。
【0096】
(その他の実施形態)
上記実施形態に係る通信装置1が実行する動作は、記憶部12に格納されたプログラムによって、実行されてもよい。
また、上記実施形態に係る中継機2が実行する動作は、記憶部22に格納されたプログラムによって、実行されてもよい。
【0097】
なお、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0098】
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0099】
1 通信装置
2、2a、2b 中継機
3、3a、3b、3c 端末
11、21 通信部
12、22 記憶部
13、23 入出力部
14、24 制御部
111 外部通信部
112 ローカル通信部
141、241 アクセス制御部
142、242 通信制御部
143、243 フィルタ解析部
1001、1002 通信制御システム