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特許7505795忘れ物検知装置、荷物棚、携帯端末、システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】忘れ物検知装置、荷物棚、携帯端末、システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240618BHJP
   G06Q 50/40 20240101ALI20240618BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/40
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022018790
(22)【出願日】2022-02-09
(65)【公開番号】P2023116155
(43)【公開日】2023-08-22
【審査請求日】2023-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 寛孝
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-277710(JP,A)
【文献】特開2011-197973(JP,A)
【文献】国際公開第2019/043746(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物棚に置かれた荷物を検知するように構成された荷物検知部と、
携帯端末と無線通信可能に構成された無線通信部と、
前記荷物検知部及び前記無線通信部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える忘れ物検知装置であって、
前記制御部は、
前記無線通信部を通じて、前記携帯端末からの前記携帯端末に係る識別情報を受信したときに、前記忘れ物検知装置自身と前記携帯端末とを無線接続する処理と、
前記携帯端末からの前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報に応じて、前記荷物検知部に荷物情報を検知させて前記荷物情報を前記携帯端末に送信する処理と、
を行うように構成されている、
忘れ物検知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の忘れ物検知装置と、
自身に係る識別情報と、
を備える、荷物棚。
【請求項3】
前記識別情報は、文字列、QRコード(登録商標)、バーコード、又は、RFIDである、
請求項2記載の荷物棚。
【請求項4】
荷物棚に備えられた忘れ物検知装置と無線通信可能に構成された無線通信部と、
前記荷物棚に付与された識別情報を取得するように構成された取得部と、
情報を出力するように構成された出力部と、
前記無線通信部、前記取得部、及び、前記出力部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える携帯端末であって、
前記制御部は、
前記取得部を通じて前記荷物棚に係る前記識別情報を取得したときに、前記無線通信部を通じて、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、
前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを前記出力部から出力させる処理と、
を行うように構成されている、
携帯端末。
【請求項5】
前記取得部は、入力部又はカメラ部若しくはRFIDリーダ部である、
請求項4記載の携帯端末。
【請求項6】
荷物棚に備えられた忘れ物検知装置と無線通信可能に構成された無線通信部と、
情報を出力するように構成された出力部と、
情報を入力するように構成された入力部と、
前記無線通信部、前記出力部、及び、前記入力部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える携帯端末であって、
前記制御部は、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置に発信ビーコン信号を送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置のいずれかからの応答ビーコン信号を受信したときに、受信した前記応答ビーコン信号を送信してきた前記忘れ物検知装置に係る前記荷物棚の一覧画面を作成して前記出力部で表示させる処理と、
前記入力部の操作により前記一覧画面の中の荷物棚を選択する処理と、
前記無線通信部を通じて、選択された前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置からの応答ビーコン信号が無いか否かを判断する処理と、
前記応答ビーコン信号が無いときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを前記出力部から出力させる処理と、
を行うように構成されている、
携帯端末。
【請求項7】
請求項2又は3記載の複数の荷物棚と、
請求項4乃至6のいずれか一に記載の携帯端末と、
を備える、忘れ物検知システム。
【請求項8】
前記荷物棚における忘れ物検知装置と通信可能に接続される管理サーバをさらに備え、
前記管理サーバは、前記携帯端末からの個人情報を、前記忘れ物検知装置を介して受信して登録するように構成されている、
請求項7記載の忘れ物検知システム。
【請求項9】
荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末を用いて忘れ物を検知する忘れ物検知方法であって、
前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続するステップと、
前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信するステップと、
前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断するステップと、
前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断するステップと、
前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させるステップと、
を含む、忘れ物検知方法。
【請求項10】
荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末に、忘れ物を検知する処理を実行させるプログラムであって、
前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、
前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、
前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させる処理と、
を前記携帯端末に実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、忘れ物検知装置、荷物棚、携帯端末、システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
バスや電車等の乗り物での荷物の置き忘れを防止する技術として、以下のような技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、送信機より電波を送信して受信機によりこの電波を受信し、送信機と受信機とが離れて、受信機が受信する電波の電界強度が所定の強度以下になったときに送信機のブザーで報知する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、圧力センサやカメラによって所定の領域内に入った荷物とその所持者との位置関係を検出し、荷物と所持者との間の距離が所定距離以上離れた状態になったときにカメラで撮像された荷物の画像をプロジェクタで投影する技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献3では、車両内部の情報から人及び物体を検出し、物体に最初に最も近い人を物体の所有者として登録し、検出された人及び物体の車両内部の位置を追跡し、人から物体の方向と人の顔の向きとのなす角を検出し、物体と人との距離を算出し、なす角及び距離に基づいて、物体が人の支配範囲から離脱する離脱危険度を算出し、離脱危険度が所定の閾値よりも大きくなったときに車両内部の表示部で注意喚起を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平8-161653号
【文献】特開2015-23459号
【文献】特開2021-132289号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
【0008】
特許文献1の送信機及び受信機を用いた方法では、受信機の紛失や電池切れの管理が負担になったり、持って行く荷物への受信機の入れ忘れの管理が負担になる可能性がある。また、特許文献2、3の投影や表示により注意喚起する技術では、設備が比較的大がかりなものとなり、設置コストが高くなる可能性がある。
【0009】
本発明の主な課題は、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができる忘れ物検知装置、荷物棚、携帯端末、システム、及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の視点に係る忘れ物検知装置は、荷物棚に置かれた荷物を検知するように構成された荷物検知部と、携帯端末と無線通信可能に構成された無線通信部と、前記荷物検知部及び前記無線通信部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、を備える忘れ物検知装置であって、前記制御部は、前記無線通信部を通じて、前記携帯端末からの前記携帯端末に係る識別情報を受信したときに、前記忘れ物検知装置自身と前記携帯端末とを無線接続する処理と、前記携帯端末からの前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報に応じて、前記荷物検知部に荷物情報を検知させて前記荷物情報を前記携帯端末に送信する処理と、を行うように構成されている。
【0011】
第2の視点に係る荷物棚は、前記第1の視点に係る忘れ物検知装置と、自身に係る識別情報と、を備える。
【0012】
第3の視点に係る携帯端末は、荷物棚に備えられた忘れ物検知装置と無線通信可能に構成された無線通信部と、前記荷物棚に付与された識別情報を取得するように構成された取得部と、情報を出力するように構成された出力部と、前記無線通信部、前記取得部、及び、前記出力部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、を備える携帯端末であって、前記制御部は、前記取得部を通じて前記荷物棚に係る前記識別情報を取得したときに、前記無線通信部を通じて、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、前記無線通信部を通じて、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを前記出力部から出力させる処理と、を行うように構成されている。
【0013】
第4の視点に係る忘れ物検知システムは、前記第2の視点に係る複数の荷物棚と、前記第3の視点に係る携帯端末と、を備える。
【0014】
第5の視点に係る忘れ物検知方法は、荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末を用いて忘れ物を検知する忘れ物検知方法であって、前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続するステップと、前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信するステップと、前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断するステップと、前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断するステップと、前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させるステップと、を含む。
【0015】
第6の視点に係るプログラムは、荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末に、忘れ物を検知する処理を実行させるプログラムであって、前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させる処理と、を前記携帯端末に実行させる。
【0016】
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
【発明の効果】
【0017】
前記第1~第6の視点によれば、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態1に係る忘れ物検知システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図2】実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末の構成を模式的に示したブロック図である。
図3】実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作を模式的に示したフローチャートである。
図4】実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置の動作を模式的に示したフローチャートである。
図5】実施形態2に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末並びにその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
図6】実施形態3に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末並びにその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
図7】実施形態4に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末で表示される荷物棚選択画面の一例である。
図8】実施形態4に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作を模式的に示したフローチャートである。
図9】実施形態5に係る忘れ物検知システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図10】ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
【0020】
[実施形態1]
実施形態1に係る忘れ物検知システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る忘れ物検知システムの構成を模式的に示したブロック図である。図2は、実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末の構成を模式的に示したブロック図である。
【0021】
忘れ物検知システム1は、乗り物2での忘れ物を検知するシステムである(図1参照)。乗り物2として、例えば、バス、電車、船舶、飛行機などの公共交通機関が挙げられる。乗り物2には、所定の区画ごとに荷物棚10A~10Nが備え付けられている。忘れ物検知システム1は、荷物棚10A~10Nと、携帯端末30と、を備える。
【0022】
荷物棚10A~10Nは、荷物3(忘れ物になる可能性があるもの)を置くための棚である(図1参照)。荷物棚10A~10Nは、対応する、識別情報11A~11Nと、忘れ物検知装置20A~20Nと、を備える。
【0023】
識別情報11A~11Nは、対応する荷物棚10A~10Nを識別(特定)するための固有の情報である(図1参照)。識別情報11A~11Nには、目視可能なものを用いることができ、例えば、数字やアルファベット等の文字列、バーコード、QR(Quick Response:登録商標)コード等を用いることができる。識別情報11A~11Nは、携帯端末30を所持する所持者(乗客)が読み取って入力部33を操作して携帯端末30に入力されたり、所持者が入力部33を操作してカメラ部34から携帯端末30に入力されるようにしてもよい。
【0024】
忘れ物検知装置20A~20Nは、対応する荷物棚10A~10Nに置かれた荷物3の有無を検知し、荷物3の置き忘れがあるときに所持者の持つ携帯端末30に通知するように構成された装置である(図1図2参照)。忘れ物検知装置20A~20Nは、対応する荷物棚10A~10Nにつき1台備え付けられている。忘れ物検知装置20A~20Nは、荷物検知部21と、無線通信部22と、記憶部23と、制御部24と、を備える。
【0025】
荷物検知部21は、対応する荷物棚10A~10Nに荷物3が置かれたことを自動的に検知する機能部である(図2参照)。荷物検知部21には、例えば、圧力センサ、光センサ等のセンサ類を用いることができる。荷物検知部21は、制御部24によって制御される。荷物検知部21は、制御部24の制御により、荷物棚(例えば、10A)の荷物3の検知の有無に関する荷物情報を制御部24に提供する。荷物情報には、荷物有りの情報と、荷物無しの情報とがある。
【0026】
無線通信部22は、携帯端末30と無線通信を行う機能部である(図2参照)。無線通信部22には、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy:登録商標)を利用するようにしてもよい。無線通信部22は、制御部24によって制御される。
【0027】
記憶部23は、データ、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図2参照)。記憶部23は、忘れ物検知装置(20A~20N)自身に係る識別情報(識別情報11A~11Nに対応)を記憶する。記憶部23は、制御部24によって制御される。記憶部23は、制御部24の制御により、忘れ物検知装置(20A~20N)自身に係る識別情報(識別情報11A~11Nに対応)に、携帯端末30に係る識別情報を関連付けて記憶する。
【0028】
制御部24は、荷物検知部21、無線通信部22、及び記憶部23を制御する機能部である(図2参照)。制御部24は、記憶部23に記憶された所定のプログラムを実行することにより所定の処理を実行する。制御部24は、無線通信部22を通じて携帯端末30に係る識別情報を受信することにより、記憶部23に記憶された忘れ物検知装置(20A~20N)自身に係る識別情報(識別情報11A~11Nに対応)に、携帯端末30に係る識別情報を関連付けて記憶部に23に記憶させ、忘れ物検知装置(20A~20N)自身と携帯端末30とを無線接続する処理を行う。制御部24は、携帯端末30からの荷物問い合せ情報を受信したときに、荷物検知部21から荷物情報を取得して携帯端末30に送信する処理を行う。
【0029】
携帯端末30は、荷物3の所持者が所有する携帯可能な情報通信端末である(図1図2参照)。携帯端末30には、例えば、スマートフォンやタブレット等を用いることができる。携帯端末30には、忘れ物検知装置20A~20Nと通信するためのプログラム(専用アプリケーション)がインストールされている。携帯端末30は、無線通信部31と、出力部32と、入力部33と、カメラ部34と、記憶部35と、制御部36と、を備える。
【0030】
無線通信部31は、忘れ物検知装置20A~20Nと無線通信を行う機能部である(図2参照)。無線通信部31は、例えば、BLEを利用した無線通信を行うようにしてもよい。無線通信部31は、制御部36によって制御される。
【0031】
出力部32は、情報を出力(表示、音声出力、振動出力等)する機能部である(図2参照)。出力部32として、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータ等を用いることができる。出力部32は、制御部36によって制御される。出力部32は、制御部36の制御により、忘れ物があることを知らせるアラームを出力(例えば、振動出力、警告音出力、サウンド鳴動、画面メッセージ表示)する。
【0032】
入力部33は、情報を入力(文字入力、音声入力等)する機能部である(図2参照)。入力部33として、例えば、タッチパネル、キー操作部、マイク等を用いることができる。入力部33は、制御部36によって制御される。
【0033】
カメラ部34は、被写体を撮像(画像を取得)する機能部である(図2参照)。カメラ部34は、制御部36によって制御される。カメラ部34は、ユーザが入力部33を操作することにより、識別情報11A~11Nの画像を取得する。
【0034】
記憶部35は、データ、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図2参照)。記憶部35は、制御部36によって制御される。
【0035】
制御部36は、無線通信部31、出力部32、入力部33、カメラ部34、及び、記憶部35を制御する機能部である(図2参照)。制御部36は、記憶部35に記憶された所定のプログラムを実行することにより所定の処理を実行する。制御部36は、ユーザが入力部33を操作することにより荷物棚(例えば、10A)に係る識別情報(例えば、11A)を取得する。制御部36は、携帯端末30に係る識別情報を、取得した荷物棚10Aに係る識別情報に対応する忘れ物検知装置20Aに送信して、携帯端末30と忘れ物検知装置20Aとを無線接続する処理を行う。
【0036】
制御部36は、無線通信部31を通じて、無線接続した忘れ物検知装置(例えば、20A)に、一定周期で荷物棚10Aの荷物3の有無を問い合わせる荷物問い合せ情報を送信する処理を行う。制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置(例えば、20A)からの荷物情報を受信することにより、受信した荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する。制御部36は、荷物情報が荷物有りの情報であるときに、記憶部35に荷物情報を格納させる。
【0037】
制御部36は、受信した荷物情報が荷物有りの情報であるときに、忘れ物検知装置(例えば、20A)から荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回ったときに、荷物3を置き忘れたものと判定し、所持者に荷物3の置き忘れを知らせるアラームを出力部32から出力するように処理する。
【0038】
制御部36は、受信した荷物情報が荷物無しの情報である場合、忘れ物検知装置(例えば、20A)から荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値以上であるときに、所持者に荷物3が無くなっていることを知らせるアラームを出力部32から出力するように処理する。
【0039】
次に、実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作について、図面を用いて説明する。図3は、実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、忘れ物検知システムの構成については、図1図2を参照されたい。
【0040】
前提として、荷物3の所持者が乗り物2に乗車し、荷物3を荷物棚(ここでは10Aとする)に置き、所持者が荷物3を置いた荷物棚10Aに付与されている識別情報11A(ここではQRコード(登録商標)とする)を目視で確認しているものとする。
【0041】
このとき、まず、携帯端末30の制御部36は、識別情報11Aを確認した所持者が入力部33を操作することにより荷物棚10Aに係る識別情報11A(QRコード)をカメラ部34で撮影することで荷物棚10Aに係る識別情報11Aを取得する(ステップA1)。
【0042】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、携帯端末30に係る識別情報を、取得した識別情報11Aに係る荷物棚10Aにおける忘れ物検知装置20Aに送信する(ステップA2)。
【0043】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、携帯端末30と忘れ物検知装置20Aとを無線接続(例えば、BLE接続)する(ステップA3)。
【0044】
ステップA3の後、又は、電波強度が閾値以上である場合(ステップA8のNO)、制御部36は、無線通信部31を通じて、無線接続した忘れ物検知装置20Aに、荷物棚10Aの荷物3の有無を問い合わせる荷物問い合せ情報を送信する(ステップA4)。なお、荷物問い合せ情報の送信は、一定周期で行われる。
【0045】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置(例えば、20A)からの荷物情報を受信する(ステップA5)。なお、荷物情報は、ステップA4の荷物問い合せ情報に応答したものである。
【0046】
次に、制御部36は、受信した荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する(ステップA6)。荷物情報が荷物無しの情報である場合(ステップA6のNO)、ステップA10に進む。
【0047】
荷物情報が荷物有りの情報である場合(ステップA6のYES)、制御部36は、記憶部35に荷物情報(荷物有りの情報)を格納させる(ステップA7)。
【0048】
次に、制御部36は、忘れ物検知装置20Aからの荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する(ステップA8)。電波強度が閾値以上である場合(ステップA8のNO)、ステップA4に戻る。
【0049】
電波強度が閾値を下回っている場合(ステップA8のYES)、制御部36は、所持者が荷物棚10Aに荷物3を置き忘れた(所持者が降車のため荷物棚10Aから離れた)ものと判定し、所持者に荷物3の置き忘れを知らせるアラームを出力部32から出力させ(ステップA9)、その後、終了する。
【0050】
荷物情報が荷物無しの情報である場合(ステップA6のNO)、制御部36は、忘れ物検知装置20Aから荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する(ステップA10)。電波強度が閾値を下回っている場合(ステップA10のYES)、所持者が荷物棚10Aから荷物3を降ろして降車したものと判定し、終了する。
【0051】
電波強度が閾値以上である場合(ステップA10のNO)、制御部36は、所持者に荷物棚10Aから荷物3が無くなっていることを知らせるアラームを出力部32から出力させ(ステップA11)、その後、終了する。なお、電波強度が閾値以上であり、かつ、荷物棚10Aから荷物3が無くなっている場合は、所持者が荷物棚10Aから荷物3を降ろしているときもあるので、荷物3が無くなっていることを知らせるアラームを出力しないように、切り替えられるようにしてもよい。
【0052】
次に、実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置の動作について、図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、忘れ物検知システムの構成については、図1図2を参照されたい。
【0053】
前提として、荷物3の所持者が乗り物2に乗車し、荷物3を荷物棚(ここでは10Aとする)に置き、所持者が荷物3を置いた荷物棚10Aに係る識別情報11Aを携帯端末30で取得しているものとする。
【0054】
まず、忘れ物検知装置20Aの制御部24は、無線通信部22を通じて、携帯端末30からの携帯端末30に係る識別情報を受信する(ステップB1)。
【0055】
次に、制御部24は、記憶部23に記憶された忘れ物検知装置20A自身に係る識別情報(識別情報11Aに対応)に、携帯端末30に係る識別情報を関連付けて記憶部23に登録する(ステップB2)。
【0056】
次に、制御部24は、忘れ物検知装置20Aと携帯端末30とを無線接続する(ステップB3)。
【0057】
ステップB3の後、又は、荷物情報が荷物有りの情報の場合(ステップB7のYES)、制御部24は、携帯端末30からの荷物問い合せ情報を受信する(ステップB4)。
【0058】
次に、制御部24は、受信した荷物問い合せ情報に応じて、荷物検知部21に荷物情報を検知させる(ステップB5)。なお、荷物情報は、荷物有りの情報か、荷物無しの情報である。
【0059】
次に、制御部24は、荷物検知部21から荷物情報を取得して携帯端末30に送信する(ステップB6)。
【0060】
次に、制御部24は、取得した荷物情報が荷物有りの情報か否かを確認する(ステップB7)。荷物情報が荷物有りの情報の場合(ステップB7のYES)、ステップB4に戻る。荷物情報が荷物無しの情報である場合(ステップB7のNO)、終了する。
【0061】
実施形態1によれば、忘れ物検知装置20A~20Nにおいて個人特定用のカメラや車内ディスプレイ等の設備を備えず、かつ、荷物3に機器を入れておくことなく荷物3の置き忘れを検知することができるので、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができる。
【0062】
また、実施形態1によれば、荷物3の所持者が所持する携帯端末30のバイブレーション振動や画面メッセージ表示にて荷物の置き忘れを通知可能なため、警報音による荷物3の置き忘れを通知しないようにすることができ、他の乗客が不快に感じることがなくなり、周囲の騒音に影響されないようにすることができる。
【0063】
[実施形態2]
実施形態2に係る忘れ物検知システムについて図面を用いて説明する。図5は、実施形態2に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末並びにその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
【0064】
実施形態2は、実施形態1の変形例であり、忘れ物検知装置20A~20Nにおいてインターネット通信部25を追加し、忘れ物検知装置20A~20Nがネットワーク50を介して外部の管理サーバ40と通信可能な構成にしたものである。
【0065】
携帯端末30から、荷物3を置いた荷物棚(例えば、10A)の忘れ物検知装置(例えば、20A)に、荷物3の所持者の氏名、連絡先(電話番号、電子メールアドレス)等の個人情報を送信する。忘れ物検知装置20Aは、受信した個人情報と、荷物3が置かれた日時と、荷物棚10Aに係る識別情報と、を含む荷物識別情報(交通機関の車両名を含めても可)を、インターネット通信部25及びネットワーク50を通じて、管理サーバ40に送信する。管理サーバ40は、受信した荷物識別情報を内部記憶領域に履歴として登録する。その他の構成及び動作は、実施形態1と同様である。
【0066】
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができるとともに、仮に所持者が荷物3の置き忘れに気づかず降車したとしても、管理サーバ40に登録された履歴を参照することで荷物の所有者を追跡することができる。
【0067】
[実施形態3]
実施形態3に係る忘れ物検知システムについて図面を用いて説明する。図6は、実施形態3に係る忘れ物検知システムにおける忘れ物検知装置及び携帯端末並びにその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
【0068】
実施形態3は、実施形態1の変形例であり、識別情報(図1の11A~11N)の代わりに、無線通信で識別情報を読み取ることが可能なRFID(Radio Frequency Identification)タグ12A~12Nを用いたものである。携帯端末30は、RFIDタグ12Aに係る識別情報を読み取ることが可能なRFIDリーダ部37をさらに備える。RFIDタグ12Aに係る識別情報は、荷物3の所持者が携帯端末30の入力部33を操作してRFIDリーダ部37で読み取られて携帯端末30に入力される。携帯端末30に入力された識別情報(荷物棚10A~10Nに関するもの)は、実施形態1と同様に用いられる。その他の構成及び動作は、実施形態1と同様である。また、実施形態3は、実施形態2に適用してもよい。
【0069】
実施形態3によれば、実施形態1と同様に、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができるとともに、RFIDタグ12A~12N及びRFIDリーダ部37を用いることによって、荷物棚10A~10Nに係る識別情報の携帯端末30への入力を容易に行うことができる。
【0070】
[実施形態4]
実施形態4に係る忘れ物検知システムについて図面を用いて説明する。図7は、実施形態4に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末で表示される荷物棚選択画面の一例である。
【0071】
実施形態4は、実施形態1、3の変形例であり、携帯端末(図2図6の30)の入力部(図2図6の33)、カメラ部(図2図6の34)、RFIDリーダ部(図6の37)を用いて特定の荷物棚(図2図6の10A~10N)に関するに識別情報を取得する代わりに、携帯端末30から発した発信ビーコンに応答して応答ビーコン信号を送信してきた1又は複数の忘れ物検知装置に係る荷物棚の中から選択するようにしたものである。携帯端末(図2の30)は、図7のような荷物棚(応答ビーコン信号を送信してきた忘れ物検知装置に係る荷物棚)の一覧画面を出力部(図2の32)で表示して所持者に入力部(図2の33)を操作させて荷物棚を選択させている。選択された荷物棚に係る識別情報は、実施形態1と同様に用いられる。その他の構成は、実施形態1と同様である。また、実施形態4は、実施形態2に適用してもよい。
【0072】
次に、実施形態4に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作について、図面を用いて説明する。図8は、実施形態4に係る忘れ物検知システムにおける携帯端末の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、忘れ物検知システムの構成については、図1図2を参照されたい。
【0073】
まず、携帯端末30の制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置20A~20Nに発信ビーコン信号を送信する(ステップC1)。このとき、発信ビーコン信号は、忘れ物検知装置20A~20Nを特定しないで送信される。
【0074】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置20A~20Nのいずれかからの応答ビーコン信号(ステップC1の発信ビーコン信号に応答するもの)を受信する(ステップC2)。ここで、応答ビーコン信号には、忘れ物検知装置20A~20Nに対応する荷物棚10A~10Nに係る識別情報が含まれている。
【0075】
次に、制御部36は、受信した応答ビーコン信号に含まれた荷物棚10A~10Nに係る識別情報に基づいて、荷物棚(応答ビーコン信号を送信してきた忘れ物検知装置に係る荷物棚)の一覧画面を作成して出力部(図2の32)で表示させる(ステップC3)。ここで、一覧画面は、表示されている荷物棚の中から入力部33を操作して選択できるようになっている。
【0076】
次に、制御部36は、荷物3の所持者が入力部33を操作することにより一覧画面の中の荷物棚(例えば、荷物棚10A)を選択する(ステップC4)。
【0077】
次に、制御部36は、選択された荷物棚10Aに係る忘れ物検知装置20Aに対して、無線通信部31を通じて、携帯端末30に係る識別情報を送信する(ステップC5)。
【0078】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、携帯端末30と忘れ物検知装置20Aとを無線接続(例えば、BLE接続)する(ステップC6)。なお、携帯端末30と忘れ物検知装置20Aとを無線接続した後も、制御部36は、一定周期で無線通信部31を通じて忘れ物検知装置20Aに対する発信ビーコン信号の送信を継続する。
【0079】
ステップC6の後、又は、応答ビーコン信号が有る場合(ステップC11のNO)、制御部36は、無線通信部31を通じて、無線接続した忘れ物検知装置20Aに、荷物棚10Aの荷物3の有無を問い合わせる荷物問い合せ情報を送信する(ステップC7)。なお、荷物問い合せ情報の送信は、一定周期で行われる。
【0080】
次に、制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置(例えば、20A)からの荷物情報を受信する(ステップC8)。なお、荷物情報は、ステップC7の荷物問い合せ情報に応答したものである。
【0081】
次に、制御部36は、受信した荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する(ステップC9)。荷物情報が荷物無しの情報である場合(ステップC9のNO)、ステップC13に進む。
【0082】
荷物情報が荷物有りの情報である場合(ステップC9のYES)、制御部36は、記憶部35に荷物情報(荷物有りの情報)を格納させる(ステップC10)。
【0083】
次に、制御部36は、無線通信可能な距離を超えて、忘れ物検知装置20Aからの応答ビーコン信号が無くなっているか否かを判断する(ステップC11)。応答ビーコン信号が有る場合(ステップC11のNO)、ステップC7に戻る。
【0084】
応答ビーコン信号が無い場合(ステップC11のYES)、制御部36は、所持者が荷物棚10Aに荷物3を置き忘れた(所持者が降車のため荷物棚10Aから離れた)ものと判定し、所持者に荷物3の置き忘れを知らせるアラームを出力部32から出力させ(ステップC12)、その後、終了する。
【0085】
荷物情報が荷物無しの情報である場合(ステップC9のNO)、制御部36は、無線通信可能な距離を超えて、忘れ物検知装置20Aからの応答ビーコン信号が無くなっているか否かを判断する(ステップC13)。応答ビーコン信号が無い場合(ステップC13のYES)、所持者が荷物棚10Aから荷物3を降ろして降車したものと判定し、終了する。
【0086】
応答ビーコン信号が有る場合(ステップC13のNO)、制御部36は、所持者に荷物棚10Aから荷物3が無くなっていることを知らせるアラームを出力部32から出力させ(ステップC14)、その後、終了する。なお、応答ビーコン信号が有り、かつ、荷物棚10Aから荷物3が無くなっている場合は、所持者が荷物棚10Aから荷物3を降ろしているときもあるので、荷物3が無くなっていることを知らせるアラームを出力しないように、切り替えられるようにしてもよい。
【0087】
その他の動作は、実施形態1と同様である。
【0088】
実施形態4によれば、実施形態1と同様に、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができるとともに、応答ビーコン信号を送信してきた忘れ物検知装置に係る荷物棚の一覧画面の中から荷物棚を選択することによって、荷物棚10A~10Nに関するに識別情報の携帯端末30への入力を容易に行うことができる。
【0089】
[実施形態5]
実施形態5に係る忘れ物検知システムについて図面を用いて説明する。図9は、実施形態5に係る忘れ物検知システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【0090】
忘れ物検知システム1は、荷物棚10A~10Nに置かれた荷物3の置き忘れを検知するシステムである。忘れ物検知システム1は、複数の荷物棚10A~10Nと、携帯端末30と、を備える。
【0091】
荷物棚10A~10Nは、荷物3を置くことが可能な棚である。荷物棚10A~10Nは、忘れ物検知装置20A~20Nと、荷物棚10A~10N自身に係る識別情報11A~11Nと、を備える。
【0092】
忘れ物検知装置20A~20Nは、荷物棚10A~10Nに置かれた荷物3の置き忘れを検知する装置である。忘れ物検知装置20A~20Nは、荷物検知部21と、無線通信部22と、制御部24と、を備える。
【0093】
荷物検知部21は、荷物棚10A~10Nに置かれた荷物3を検知するように構成されている。無線通信部22は、携帯端末30と無線通信可能に構成されている。制御部24は、荷物検知部21及び無線通信部22を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成されている。
【0094】
制御部24は、無線通信部22を通じて、携帯端末30からの携帯端末30に係る識別情報を受信したときに、忘れ物検知装置20A~20N自身と携帯端末30とを無線接続する処理を行う。制御部24は、携帯端末30からの荷物棚10A~10Nの荷物3の有無を問い合わせる荷物問合せ情報に応じて、荷物検知部21に荷物情報を検知させて荷物情報を携帯端末30に送信する処理を行う。
【0095】
携帯端末30は、荷物3の所持者が使用する携帯可能な情報処理端末である。携帯端末30は、無線通信部31と、出力部32と、を備える。
【0096】
無線通信部31は、荷物棚10A~10Nに備えられた忘れ物検知装置20A~20Nと無線通信可能に構成されている。取得部38は、荷物棚10A~10Nに付与された識別情報11A~11Nを取得するように構成されている。取得部38は、図2の入力部33、カメラ部34、図6のRFIDリーダ部37のいずれかに対応する。出力部32は、情報を出力するように構成されている。制御部36は、無線通信部31、取得部38、及び、出力部32を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成されている。
【0097】
制御部36は、取得部38を通じて荷物棚10A~10Nに係る識別情報11A~11Nを取得したときに、無線通信部31を通じて、携帯端末30自身に係る識別情報を、取得した荷物棚10A~10Nに係る識別情報に対応する忘れ物検知装置20A~20Nに送信して、携帯端末30自身と忘れ物検知装置20A~20Nとを無線接続する処理を行う。制御部36は、無線通信部31を通じて、荷物棚10A~10Nの荷物3の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を忘れ物検知装置20A~20Nに送信する処理を行う。制御部36は、無線通信部31を通じて、忘れ物検知装置20A~20Nからの荷物情報を受信したときに、荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理を行う。制御部36は、荷物情報が荷物有りの情報であるときに、荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理を行う。制御部36は、電波強度が前記閾値を下回っているときに、荷物棚10A~10Nでの荷物3の置き忘れを知らせるアラームを出力部32から出力させる処理を行う。
【0098】
実施形態5によれば、忘れ物検知装置20A~20Nにおいて個人特定用のカメラや車内ディスプレイ等の設備を備えず、かつ、荷物3に機器を入れておくことなく荷物3の置き忘れを検知することができるので、コストを抑えつつ、所持者の管理負担を軽減して乗り物での荷物の置き忘れを防止することに貢献することができる。
【0099】
なお、実施形態1~5に係る忘れ物検知装置及び携帯端末は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図10に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
【0100】
なお、図10に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も図10の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
【0101】
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
【0102】
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
【0103】
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
【0104】
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0105】
[付記1]
荷物棚に置かれた荷物を検知するように構成された荷物検知部と、
携帯端末と無線通信可能に構成された無線通信部と、
前記荷物検知部及び前記無線通信部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える忘れ物検知装置であって、
前記制御部は、
前記無線通信部を通じて、前記携帯端末からの前記携帯端末に係る識別情報を受信したときに、前記忘れ物検知装置自身と前記携帯端末とを無線接続する処理と、
前記携帯端末からの前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報に応じて、前記荷物検知部に荷物情報を検知させて前記荷物情報を前記携帯端末に送信する処理と、
を行うように構成されている、
忘れ物検知装置。
[付記2]
付記1に記載の忘れ物検知装置と、
自身に係る識別情報と、
を備える、荷物棚。
[付記3]
前記識別情報は、文字列、QRコード、バーコード、又は、RFIDである、
付記2記載の荷物棚。
[付記4]
荷物棚に備えられた忘れ物検知装置と無線通信可能に構成された無線通信部と、
前記荷物棚に付与された識別情報を取得するように構成された取得部と、
情報を出力するように構成された出力部と、
前記無線通信部、前記取得部、及び、前記出力部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える携帯端末であって、
前記制御部は、
前記取得部を通じて前記荷物棚に係る前記識別情報を取得したときに、前記無線通信部を通じて、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、
前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを前記出力部から出力させる処理と、
を行うように構成されている、
携帯端末。
[付記5]
前記取得部は、入力部又はカメラ部若しくはRFIDリーダ部である、
付記4記載の携帯端末。
[付記6]
荷物棚に備えられた忘れ物検知装置と無線通信可能に構成された無線通信部と、
情報を出力するように構成された出力部と、
情報を入力するように構成された入力部と、
前記無線通信部、前記出力部、及び、前記入力部を制御するとともに、所定の情報処理を行うように構成された制御部と、
を備える携帯端末であって、
前記制御部は、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置に発信ビーコン信号を送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、前記忘れ物検知装置のいずれかからの応答ビーコン信号を受信したときに、受信した前記応答ビーコン信号を送信してきた前記忘れ物検知装置に係る前記荷物棚の一覧画面を作成して前記出力部で表示させる処理と、
前記入力部の操作により前記一覧画面の中の荷物棚を選択する処理と、
前記無線通信部を通じて、選択された前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記無線通信部を通じて、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、選択された前記荷物棚に係る前記忘れ物検知装置からの応答ビーコン信号が無いか否かを判断する処理と、
前記応答ビーコン信号が無いときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを前記出力部から出力させる処理と、
を行うように構成されている、
携帯端末。
[付記7]
付記2又は3記載の複数の荷物棚と、
付記4乃至6のいずれか一に記載の携帯端末と、
を備える、忘れ物検知システム。
[付記8]
前記荷物棚における忘れ物検知装置と通信可能に接続される管理サーバをさらに備え、
前記管理サーバは、前記携帯端末からの個人情報を、前記忘れ物検知装置を介して受信して登録するように構成されている、
付記7記載の忘れ物検知システム。
[付記9]
荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末を用いて忘れ物を検知する忘れ物検知方法であって、
前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続するステップと、
前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信するステップと、
前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断するステップと、
前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断するステップと、
前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させるステップと、
を含む、忘れ物検知方法。
[付記10]
荷物棚に置かれた荷物の置き忘れを検知する忘れ物検知装置と無線通信可能な携帯端末に、忘れ物を検知する処理を実行させるプログラムであって、
前記携帯端末において、前記荷物棚に係る識別情報を取得したときに、前記携帯端末自身に係る識別情報を、取得した前記荷物棚に係る前記識別情報に対応する前記忘れ物検知装置に送信して、前記携帯端末自身と前記忘れ物検知装置とを無線接続する処理と、
前記携帯端末において、前記荷物棚の荷物の有無を問い合わせる荷物問合せ情報を前記忘れ物検知装置に送信する処理と、
前記携帯端末において、前記忘れ物検知装置からの荷物情報を受信したときに、前記荷物情報が荷物有りの情報であるか、荷物無しの情報であるかを判断する処理と、
前記携帯端末において、前記荷物情報が荷物有りの情報であるときに、前記荷物情報を受信したときの電波強度が予め設定された閾値を下回っているか否かを判断する処理と、
前記携帯端末において、前記電波強度が前記閾値を下回っているときに、前記荷物棚での前記荷物の置き忘れを知らせるアラームを出力部から出力させる処理と、
を前記携帯端末に実行させる、プログラム。
【0106】
なお、上記の特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
【符号の説明】
【0107】
1 忘れ物検知システム
2 乗り物
3 荷物
10A~10N 荷物棚
11A~11N 識別情報
12A~12N RFIDタグ
20A~20N 忘れ物検知装置
21 荷物検知部
22 無線通信部
23 記憶部
24 制御部
25 インターネット通信部
30 携帯端末
31 無線通信部
32 出力部
33 入力部
34 カメラ部
35 記憶部
36 制御部
37 RFIDリーダ部
38 取得部
40 管理サーバ
50 ネットワーク
100 ハードウェア資源
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ネットワークインタフェイス
104 内部バス
図1
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