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特許7505835カーテンウォールのバックマリオン接着構造
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  • 特許-カーテンウォールのバックマリオン接着構造 図1
  • 特許-カーテンウォールのバックマリオン接着構造 図2
  • 特許-カーテンウォールのバックマリオン接着構造 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】カーテンウォールのバックマリオン接着構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/96 20060101AFI20240618BHJP
【FI】
E04B2/96
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2024022585
(22)【出願日】2024-02-19
【審査請求日】2024-02-19
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591124411
【氏名又は名称】株式会社デバイス
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】弁理士法人日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高田 良道
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】特許第4904469(JP,B2)
【文献】特開昭61-204489(JP,A)
【文献】特開2004-156357(JP,A)
【文献】特開2018-025019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/88-2/96
E04B 2/72
E06B 3/54-3/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフェイスガラスを横方向に接合していくことで外壁が形成されたカーテンウォールにおいて、
前記フェイスガラスを支持するためにその接合部の裏側に接着される金属製のバックマリオンと、
前記フェイスガラスの裏面左端部と構造シールされるシリコーン製の右接着アンカー及び隣接するフェイスガラスの裏面右端部と構造シールされるシリコーン製の左接着アンカーと、
前記バックマリオンに固定され前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーに嵌合させることで前記フェイスガラスを裏側から保持するホルダー枠と、を有し、
前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーは、前記ホルダー枠の前面を覆うようにフランジを設け、前記フランジは、前記ホルダー枠の側面側に向かって先細りし、
前記ホルダー枠は、前記バックマリオンが前記フェイスガラスと接着しにくくても、前記フェイスガラスと接着しやすい前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーを介して、前記バックマリオンで前記フェイスガラスを支持させる
ことを特徴とするカーテンウォールのバックマリオン接着構造。
【請求項2】
前記ホルダー枠は、前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーに係止させるための突起が形成され、
前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーは、前記突起を係止するための溝が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォールのバックマリオン接着構造。
【請求項3】
前記ホルダー枠は、側面及び後面に前記バックマリオンと同じ材質の塗装用カバーが被せられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォールのバックマリオン接着構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の板ガラスを並べることで外壁が形成されたカーテンウォールを支持するための金属製バックマリオンを接着する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーテンウォール(帳壁)は、建物の躯体に取り付けられる外壁である。建物の荷重を支えない非耐力壁であり、柱や梁に建物の荷重を負担させることで、総ガラス張りにしたり、大きな開口部を設けたりすることも可能である。風雨、騒音などを外部から遮断できるほか、耐震、耐風圧、断熱、耐火、結露防止などの効果もある。
【0003】
カーテンウォールには、ガラス等のパネルを並べていくパネル方式や、マリオン(方立)の間にガラス等を嵌め込んでいくマリオン方式などがある。また、ガラス間の縦フレーム(サッシュ)を無くしてガラスが横に連なるように見せるためにフェイスガラスの裏側(室内側)にマリオン(リブ)を配置するバックマリオン方式もある。
【0004】
特許文献1に記載されているように、構造が簡単で短工期で施工することができる耐震性のあるガラススクリーン構造体の発明も開示されている。フェイスガラスへの接着を考慮すると、マリオンもガラス製にすることが望ましいが、フェイスガラスを支持するためにマリオンをある程度延ばす必要がある。
【0005】
ただ、外部からマリオンが見えると意匠性に影響を及ぼすこともある。そのため、外部から見えないようにマリオンを短くするが、マリオンを短くしてもフェイスガラスを支持できるように、金属製にしているものもある。
【0006】
特許文献2に記載されているように、接続用ガラスの有効表面積が減少されるのを回避できて接続用ガラスによってフェイスガラスを安定的に支持することができ、接続用ガラスを方立に保持する際の施工性を高めることができ、しかも、フェイスガラスと方立との層間変位を十分に許容して耐震強度を高めることができる発明も開示されている。
【0007】
また、特許文献3に記載されているように、金属製のリブ本体により剛性を高めるとともに接着用ガラス片とフェイスガラスとをシーリング材によって接着させることにより接着性を高めたガラススクリーン構造の発明も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許第6075545号公報
【文献】特許第4410810号公報
【文献】特許第4904469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
フェイスガラスと金属マリオンをガラス用接着剤などのシーリング材で固定しようとしても接着強度が弱いことから、接続用ガラス等を用いている。接続用ガラスを金属マリオンのホルダー枠内に収めてフェイスガラスと接続用ガラスを接着しようとしても、1枚のガラスが大きくなると、バックマリオンも縦に長くなるので、現場で施工するのは困難になる。
【0010】
そのため、接続用ガラスを複数のガラス片に分けてホルダー枠の上部から挿入したりするが、薄いガラス片とホルダー枠との間に隙間があると、傾いた状態で引っ掛かったりすることもある。また、ガラス片とフェイスガラスを接着するために、ガラス片をホルダー枠内で係止させておくのも困難である。
【0011】
ガラス片の代わりにシリコーン材を使用すれば、ガラス用接着剤との接着強度も確保でき、複雑な形状に加工することも可能なので、予めホルダー枠の形状に合わせて成形し嵌合させておくことも可能となる。
【0012】
そこで、本発明は、フェイスガラスを支持するための金属製のバックマリオンの接着を簡単かつ確実に施工可能にしたカーテンウォールのバックマリオン接着構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明であるカーテンウォールのバックマリオン接着構造は、複数のフェイスガラスを横方向に接合していくことで外壁が形成されたカーテンウォールにおいて、前記フェイスガラスを支持するためにその接合部の裏側に接着される金属製のバックマリオンと、前記フェイスガラスの裏面左端部と構造シールされるシリコーン製の右接着アンカー及び隣接するフェイスガラスの裏面右端部と構造シールされるシリコーン製の左接着アンカーと、前記バックマリオンに固定され前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーに嵌合させることで裏側から保持するホルダー枠と、を有し、前記フェイスガラスと接着しやすい前記接着アンカーを介すことで前記フェイスガラスと接着しにくい前記バックマリオンで支持することを可能にした、ことを特徴とする。
【0014】
前記カーテンウォールのバックマリオン接着構造において、前記バックマリオンを塗装したときの色味を合わせるために、前記ホルダー枠の外側に塗装用カバーを被せる、ことを特徴とする。
【0015】
前記カーテンウォールのバックマリオン接着構造において、前記ホルダー枠は、前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーに係止させるための突起が形成される、ことを特徴とする。
【0016】
前記カーテンウォールのバックマリオン接着構造において、前記接着アンカーは、前記ホルダー枠の上面を覆うようにフランジを設け、前記フランジは、前記ホルダー枠の端側に向かって先細りする、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数のフェイスガラスを並べることで形成されたカーテンウォールにおいて、外部からの見栄えを良くするためにフェイスガラス間にサッシュを使用せずに裏側をバックマリオンで支持する場合に、フェイスガラスと金属製バックマリオンの接着を簡単かつ確実に施工することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明であるカーテンウォールのバックマリオン接着構造を持つフェイスガラス及びバックマリオンを示す斜視図である。
図2】本発明であるカーテンウォールのバックマリオン接着構造を持つフェイスガラス及びバックマリオンを示す横断面図である。
図3】本発明であるカーテンウォールのバックマリオン接着構造を持つフェイスガラス及びバックマリオンを示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【実施例1】
【0020】
まず、本発明であるカーテンウォールのバックマリオン接着構造について説明する。図1は、カーテンウォールのバックマリオン接着構造を持つフェイスガラス及びバックマリオンを示す(a)前方からの斜視図、及び(b)後方からの斜視図である。なお、室外側を表(前)とし、室内側を裏(後)とする。
【0021】
図1に示すように、カーテンウォール100は、複数の板ガラスを縦横に並べてフェイスガラス200を形成したものである。なお、フェイスガラス200を、アウターガラスとインナーガラスのダブルスキン構造にしても良い。また、板ガラスは、断熱性や遮音性に優れた複層ガラスにしても良い。
【0022】
板ガラスは、金属等のサッシュで支持するのではなく、横方向に隣接する板ガラス同士の接合部300は、両端を突き合わせて接着剤や塗膜材などでシーリングする。例えば、耐候性の高いウェザーシールにすれば良い。これにより、接合部300における目地が目立たない連続性のあるガラス張りのファサードとなる。
【0023】
風圧等への耐久性を上げるために、接合部300の裏側にバックマリオン400を設置する。フェイスガラス200を後側から支持しているので、外部からは見えづらくなり、見栄えも良くなる。なお、ダブルスキン構造の場合は、アウターガラスの後側にバックマリオン400を配置する。
【0024】
バックマリオン400は、スチール(鋼)などを使用した金属マリオンにする。ガラスマリオンであればガラス用接着剤でフェイスガラス200に接着させやすいが、金属マリオンだと接着させにくい。ただ、金属マリオンは、ガラスマリオンほどバックマリオン400を後方まで延ばさなくても耐震性や負圧性能などを確保可能である。
【0025】
また、複層ガラスなど板ガラスに厚みがあれば、金属マリオンにしたとしても長さが短くなるので、バックマリオン400が外部から見えづらくなる。バックマリオン400を短くし、アウターガラスとインナーガラスの間隔が狭くなれば、室内の空間も大きく取ることが可能となる。
【0026】
次に、ガラス製のフェイスガラス200と、金属製のバックマリオン400とを、接着剤その他の部材で固定する接着構造410について説明する。図2は、カーテンウォールのバックマリオン接着構造を持つフェイスガラス及びバックマリオンを示す横断面図であり、図3は、その分解図である。
【0027】
図2、3に示すように、接着構造410は、フェイスガラス200と接着しやすい接着アンカー600を介すことで、フェイスガラス200と接着しにくいバックマリオン400で支持するものである。
【0028】
接着構造410には、フェイスガラス200の裏面左端部と構造シールされるシリコーン製の右接着アンカー600及び隣接するフェイスガラス200aの裏面右端部と構造シールされるシリコーン製の左接着アンカー600aと、バックマリオン400に固定され右接着アンカー600及び左接着アンカー600aに形成した溝610に突起520を係止させる等して嵌合させて裏側から保持するホルダー枠500を用いる。
【0029】
フェイスガラス200、200aとして、2枚の板ガラス210、230を使用した複層ガラスを使用する場合、表側の板ガラス210と裏側の板ガラス230の間に空気等を封入する中間層220を設ける。スペーサで中間層220を確保した上で端部をシール材250で封止する。シール材250の内側には乾燥剤240などを配置しても良い。複層ガラスにすることで、断熱、防露、遮音などの効果が向上する。
【0030】
立てたフェイスガラス200、200aを一直線上に並べ、右側のフェイスガラス200の左端面と、左側のフェイスガラス200aも右端面とを突き合せて、間にバックアップ材320を挟んだ上で、その表側にウェザーシール310を用いてフェイスガラス200とフェイスガラス200aとを接着する。なお、ウェザーシール310は、温度変化、風圧、振動などの影響を受けても防水性の高い樹脂製のシーリング材である。バックアップ材320は、ポリエチレン発泡材などシーリングの補強・保護に使用される支持材である。
【0031】
バックマリオン400の前面(フェイスガラス側)には、接着アンカー600を保持するためのアルミ製のホルダー枠500を取り付ける。ホルダー枠500は、縦長でバックマリオン400の上端から下端まで延びており、上下に間欠的に複数のビス420をホルダー枠500からバックマリオン400まで貫通させてネジ留めすれば良い。
【0032】
接着アンカー600は、シリコーン(シリコン樹脂)を成形したものである。ガラスを使用すると板状など単純な形状に加工することは可能であるが、突起や溝を形成するのは困難である。
【0033】
また、施工前に板状のガラスを予めホルダー枠500に収めておくことも困難であり、現場でホルダー枠500の上面又は下面から接着アンカー600を挿入することになるが、長過ぎると入らないため、複数のガラス片に分割して入れていくことになる。そうなると、ホルダー枠500に対してガラス片が斜めになったり、ガラス片が途中で引っ掛かったりするおそれがある。
【0034】
接着アンカー600を樹脂製にすることで、ホルダー枠500の収容部510に合わせて成形することが可能であり、予めホルダー枠500に収めた状態で現場に搬入することも可能となる。予め嵌合させておくことで、保持しておきたい位置からずれるなど現場で取り付けることから生じる誤差も無くなる。
【0035】
ホルダー枠500は、右側の収容部510と左側の収容部510aに分け、それぞれ右接着アンカー600と左接着アンカー600aを嵌め込む。接着アンカーが左右に繋がっていると、ビス420を通すための穴を空ける必要があるのと、接着アンカーを中央で押さえる板なども必要となる。
【0036】
右接着アンカー600と左接着アンカー600aに分けることで、ホルダー枠500の中央にビス420を通せば良いので、押さえ板は不要であり、接着アンカーへの穴空け加工も不要となり、現場でビス420を通す位置を調整しやすくなる。
【0037】
右フェイスガラス200と右接着アンカー600とを構造シール800で接着し、左フェイスガラス200aと左接着アンカー600aとを構造シール800aで接着する。構造シール800、800aは、例えば、シリコーン素材を用いたガラス用接着剤などである。
【0038】
なお、ホルダー枠500の収容部510、510aは、接着アンカー600、600aを係止するために突起520が形成される。突起520は、右収容部510の上端と中間部において、端(側面側と中央側)から内側に向かって突出させれば良い。左収容部510aも同様である。
【0039】
収容部510、510aの上端に突起520があることから、構造シール800、800aの有効幅は、それぞれ側面側の突起520と中央側の突起520の間隔となる。突起520は金属であり、構造シール800、800aが接着しにくい箇所のため、テープ養生などして有効部分のみに構造シール800、800aをすべきところ、現場においては、突起520の上面までシーリングしてしまうことも多い。
【0040】
突起520については、構造シール800との接着性能、熱伸び対処の制約、シール目地の異なる挙動などの問題もあるため、予め突起520にシリコーン剥離剤などを塗布しておくことで、三面接着となることを回避することもある。三面接着となると、振動等により生じた歪みに追従できずに接着剤がひび割れしやすくなる。
【0041】
そのため、接着アンカー600、600aを、ホルダー枠500の収容部510、510aより上方に突出させ、突起520の上面を覆うようにフランジ620を延ばした形状に加工する。これにより、構造シール800、800aの有効幅が、ホルダー枠500の側面と連の位置まで拡がる。なお、右構造シール800と左構造シール800aとの間には、バックアップ材810を介在させている。
【0042】
フランジ620は、ホルダー枠500の端側(側面側)に向かって先細りさせても良い。側方から構造シール800を見たときに、フランジ620が見えづらくなり、また、構造シール800が熱その他の影響により収縮したとしても、誤差を吸収することが可能となる。
【0043】
バックマリオン400がスチール製、ホルダー枠500がアルミ製の場合、同じ色で塗装しても色味が異なる印象を受ける場合がある。そこで、見た目を合わせるために、ホルダー枠500の本体は軽量なアルミ製にし、その外側はバックマリオンと同様の材質の塗装用カバー700を被せても良い。
【0044】
本発明によれば、複数のフェイスガラスを並べることで形成されたカーテンウォールにおいて、外部からの見栄えを良くするためにフェイスガラス間にサッシュを使用せずに裏側をバックマリオンで支持する場合に、フェイスガラスと金属製バックマリオンの接着を簡単かつ確実に施工することができるようになる。
【0045】
バックマリオンを短くすることができ、外側から見ても視認しにくくなる。また、ダブルスキン構造にしたときに、アウターガラスとインナーガラスの間隔を狭くすることができる。
【0046】
接着アンカーを左右に分割し、ホルダー枠との嵌合させることで安定した支持力を確保することができる。ホルダー枠に嵌合させた状態で工場出荷できるので、作業量が低減される。嵌合による支持力は一定であることから、ホルダー枠をバックマリオンに留めるのに必要なビス数も予めパターン化され、設計・製作・施工の工数も従来の半分程度に削減される。さらに、施工誤差の管理数も削減される。接着アンカーは、非接着面の無い形状になり、任意の長さでホルダー枠に嵌合させておくことができる。耐震目地の性能を向上させることになり、構造シールの材料削減にもなる。
【0047】
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。例えば、ガラスカーテンウォールをサッシュレス(金属枠無し)とすることで、熱が建物側へ伝達されにくくなるので、断熱効果の高いガラスファサードとなる。
【0048】
構造シールの目地設計においては、ガラスの熱伸びと接合部の熱伸びの差が目地幅の30%以内という制約がある。板ガラスに高さがある場合は、この目地制約をクリアすることが難しいケースがあるが、ホルダー枠は縦ルーズ穴でバックマリオンに固定する。意匠的にも作業工数上もアルミのジョイント数は少なくし、接着アンカーは作業上挿入しやすい長さで分割する。
【符号の説明】
【0049】
100:カーテンウォール
200:フェイスガラス
200a:フェイスガラス
210:板ガラス
220:中間層
230:板ガラス
240:乾燥剤
250:シール材
300:接合部
310:ウェザーシール
320:バックアップ材
400:バックマリオン
410:接着構造
420:ビス
500:ホルダー枠
510:収容部
510a:収容部
520:突起
600:接着アンカー
600a:接着アンカー
610:溝
620:フランジ
700:塗装用カバー
800:構造シール
800a:構造シール
810:バックアップ材
【要約】
【課題】フェイスガラスを支持するための金属製のバックマリオンの接着を簡単かつ確実に施工可能にする。
【解決手段】複数のフェイスガラスを横方向に接合していくことで外壁が形成されたカーテンウォールにおいて、前記フェイスガラスを支持するためにその接合部の裏側に接着される金属製のバックマリオンと、前記フェイスガラスの裏面左端部と構造シールされるシリコーン製の右接着アンカー及び隣接するフェイスガラスの裏面右端部と構造シールされるシリコーン製の左接着アンカーと、前記バックマリオンに固定され前記右接着アンカー及び前記左接着アンカーに嵌合させることで裏側から保持するホルダー枠と、を有し、前記フェイスガラスと接着しやすい前記接着アンカーを介すことで前記フェイスガラスと接着しにくい前記バックマリオンで支持することを可能にした。

【選択図】図1
図1
図2
図3